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ご使用の前に
1. この取扱い説明書にしたがって操作して下さい。
2. 電源を入れる前にフェーダーが全部下がっていることを確認して下さい。
3. アンプに電源を入れる前にミキサーの電源を入れて下さい。また電源を切る際にはアンプの
電源をまず切ってからミキサーの電源を切るようにして下さい。シーケンサー付の電源モジ
ュールを使用することにより、順番に電源のオン/オフが行なえます。
4. ミキサーに配線する際は電源を切った状態で行なって下さい。
5. 本機は精密電子機器です。絶対に水や雨などがかからないよう充分ご注意下さい。
6. 内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加わら
ないようにご注意下さい。
7. 本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を避
け、なるべく通気性の良い場所でご使用下さい。
8. 定格電圧 AC100V50/60Hz でご使用下さい。
9. 電源コードは機材への挟み込み等、無理な力が加わらない様ご注意下さい。
10. 信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。
11. 故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部に触れたり
しないで下さい。修理が必要な時には、販売店、もしくは輸入代理店までお問い合わせ下さい。

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はじめに
この度は PHONIC 社製のコンパクトミキサーMU1722X/MU1822X をお買い求めいただきまして、
誠に有り難うございます。
MU1722X は 5 系統のモノチャンネルと 3 系統のステレオチャンネルを搭載、MU1822X は 8 系統
のモノチャンネルと 4 系統のステレオチャンネルを搭載した非常に自由度の高いミキシングが可能
なコンパクト・アナログミキサーです。マルチトラック録音やコンサート PA 等に幅広くお使いい
ただけます。
商品の性能を最大限発揮させ、末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取扱い説明書を必ず
お読み下さい。尚、本書が保証書となりますので、お読みになった後は大切に保管してください。
基本機能
高音質、超低ノイズ回路設計
• 5 系統の XLR マイク入力、及びバランス仕様のフォーン・ライン入力端子を装備(1822X は 8 系
統)
•
3 系統のステレオ入力チャンネルを装備(1822X は 4 系統)
•
2 系統の AUX リターンを装備
•
各チャンネルに AUX センドを 2 系統搭載
•
各モノチャンネルにローカット・フィルター(75Hz)を搭載
•
各入力チャンネルに 3 バンド EQ を搭載
•
4 系統のマイクチャンネルに+48V ファンタム電源を搭載
•
2 系統の REC OUT 出力端子を搭載(ピン端子、ミニステレオ・フォーン端子)
•
2 系統の 2T RTN 入力端子を搭載(ピン端子、ミニステレオ・フォーン端子)
•
コントロールルーム出力を搭載
•
ヘッドフォン出力を搭載

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電源接続
1. ミキサーの電源が切れていることを確認して下さい。電源ケーブルを抜いておくと確実です。
2. 全てのレベルコントロール、フェーダーが下がっていることを確認し、全てのチャンネルをミ
ュートして下さい。これにより電源を入れた際に信号がミキサーから出力されるのを完全に防
ぎます。全てのレベルコントロールは電源が入った状態で調節するようにして下さい。
3. アンプ、スピーカー、エフェクター等お使いになる機材をミキサーに接続して下さい。
4. 付属の電源ケーブルをまずミキサーに接続してからコンセントに接続して下さい。この際、定
格電圧 AC100V で本機をご使用下さい。
5. ミキサーの電源を入れ、次の「チャンネルの基本設定」を参照してお使い下さい。
チャンネルの基本設定方法
本機の性能を最大限に活用しお使い頂く為に、下記の設定方法をご参照下さい。
1. チャンネルに適切なオーディオレベルを入力する為に、まず全てのチャンネルの電源がオフに
なっていることを確認して下さい。この際イコライザー 、パンは全て真中(12 時)に設定し
ます。
2. チャンネル設定を行なっている時には、お使いにならない機材をミキサーの入力端子に接続し
ないで下さい。これにより不必要なノイズが入力信号に入り込む可能性を最小限に抑えること
ができます。
3. チャンネルの LEVEL コントロールと AUX1をそれぞれ 0dB に設定して下さい。またメイン L
/ R フェーダーも 0dB に設定して下さい。
4. 設定しているチャンネルの入力信号をレベルメーターに表示する為に、コントロールルーム・
ソース・セクションに装備されている AUX 1 ボタンを押して下さい。
5. 入力チャンネルに信号を入力して下さい。この際、必ず実際にご使用になる信号レベルを入力
することが重要です。これにより正確にレベルを設定することができ、後で再び設定し直す手
間が省けます。
6. 入力信号がレベルメーターの 0dB を表示するように GAIN を調節して下さい。
7. これにてセッティングは完了です。入力信号を止めて下さい。
8. 他のチャンネルも同様に1~7を繰り返して下さい。
注:ファンタム電源を必要とするコンデンサーマイクを使う際は、必ずマイクをミキサーに接続し
た後にファンタム電源をオンにして下さい。

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入出力端子
1. XLR マイク入力端子
各モノチャンネルには XLR 入力端子を搭載しています。XLR 入力端子にはコ
ンデンサーマイク、ダイナミックマイク、リボンマイク等を接続して使用する
ことが可能です。高音質、超低ノイズプリアンプを最大限発揮するためにもプ
ロ仕様のローインピーダンスマイクと高品質のケーブルのみを使用すること
をお勧めします。MU1722X は 5 系統の XLR マイク入力端子を搭載し
MU1822X は 8 系統搭載しています。
コンデンサーマイクを使う際には+48V ファンタム電源が必要になります。フ
ァンタム電源をオン/オフする際、グループフェーダーを含め、全てのフェーダ
ーが下がっていることを確認して下さい。
注:ファンタム電源をお使いでない時は、トラブルを未然に防ぐ為にスイッチをオフにすることを
お勧めします。またバランス型ダイナミックマイクが接続された状態でファンタム電源を供給して
も問題はありません。
2. ライン入力端子
各モノチャンネルに搭載されたライン入力端子はバランス仕様のフォーン・プラグに対応していま
す。キーボード、シンセサイザー、ドラムマシン等のラインレベル機器の入力が可能です。
3. ステレオチャンネル(5-6、7-8)
バランス仕様のフォーン・プラグに対応したステレオチャン
ネルを 3 系統搭載しています。キーボード、ドラムマシン、
シンセサイザー、テープマシン、その他外部機器の入力に使
用して下さい。また入力信号がモノの場合、L 端子側に接続
して下さい。
4. AUX SEND 出力端子(AUX センド)
各チャンネルの AUX レベルコントロールで設定された最終的な
AUX 出力信号が出力されます。一般的に AUX リターン入力端子
と共に外部エフェクト機器等を接続する際に使用します。AUX 出
力端子はアンバランス仕様のフォーン・プラグに対応しています。
MU1722X は AUX SEND 出力を 2 系統、MU1822X は 3 系統搭載
しています。
尚、バランス仕様のフォーン・プラグを接続する場合、ミキサー
への破損の恐れがある為リングピンを断線して下さい。
5. AUX / RTN RTN 入力端子(AUX リターン)
2 系統搭載されたステレオ AUX リターン入力端子はアンバランス仕様のフォーン・プラグに対応し
ています。外部エフェクト機器等からミキサーに信号を入力する時に使用します。またミキサーの
入力端子が足りない時などに AUX リターン端子を単にライン入力端子として使用することも可能
です。モノ信号を入力する際はステレオチャンネルと同様、L 端子側に接続して下さい。
また EFX リターンに外部機器が接続されている場合、内部エフェクトは使用できません。

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6. FOOT SWITCH 端子(フットスイッチ)
本体にフットスイッチを接続して内蔵デジタルエフェクターの設定を遠隔操作するこ
とが可能です。左側の端子はタップディレイ用、右側はエフェクトのオン/オフ・スイ
ッチ用に使用します。
7. PHONES
ヘッドフォンを接続してお使い下さい。出力信号レベルは CTRL RM / PHONES レベ
ルコントロールを使って設定します。
8. REC OUT 出力端子
メイン L / R 信号をピン出力端子からテープレコーダー等の外部機器に出力します。ま
た、別途搭載されたミニステレオ・フォーン出力端子に MD やノート型パソコンを接
続することが可能です。TRIM コントロールによるレベル設定も行なえる非常に便利
な機能です。尚バランス仕様のフォーン・プラグを接続する場合、ミキサーへの破損
の恐れがある為リングピンを断線して下さい。
9. 2T RTN(2 トラックリターン)
テープレコーダー、CD、ノート型パソコン等の外部機器からピン端子、又はミ
ニステレオ・フォーン入力端子に入力することが可能です。入力信号はメイン L / R
バスに送られます。
10. MAIN OUT 出力端子
メイン L / R バスからパワーアンプ、イコライザー等の外部機器に最終的なライ
ンレベル信号をフォーン端子から出力します。
11. CHANNEL INSERT(チャンネル・インサ
ート)
コンプレッサーやイコライザー等の外部機器を
モノ入力チャンネル 1~5 に接続することが可能
です。このインサート端子には Y ケーブルをお使
い下さい。尚、インサートポイントはプリ EQ、
プリフェーダーです。
12. CTRL RM 出力端子(コントロールルーム)
CTRL RM / PHONES レベルコントロールで設定し
た信号をフォーン端子から出力します。パワード・
モニタースピーカー等に接続してお使い下さい。
13. GROUP OUT 出力端子(グループアウト)
GROUP 1 / 2 フェーダーで設定した最終的な信号を
アンバランス仕様のフォーン端子から出力します。
尚バランス仕様のフォーン・プラグを接続する場合、
ミキサーへの破損の恐れがある為リングピンを断線
して下さい。

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14. MAIN OUT 出力端子
メイン L / R バスからパワーアンプ、イコライザー等の外部機器に最終的なラインレベル信号を XLR
端子から出力します。
15. 電源入力端子
電源ユニットをこの入力端子に接続して下さい。この際、必ず電源ユニットをコンセントに差し込
む前に電源ケーブルを本体電源入力端子に接続するようご注意下さい。
リアパネル
16. +48V(ファンタム電源スイッチ)
ファンタム電源スイッチがオンの時、全てのマイク入力端子に+48V ファンタム電源を供給します。
コンデンサーマイクを使う際には+48V ファンタム電源をオンに切替えて下さい。ファンタム電源が
オンの時、レベルメーターの L チャンネルの上に装備された LED が点灯します。
ファンタム電源をオン/オフに切替える際、全てのフェーダー、ボリュームコントロールが下がって
いることを確認して下さい。
注:ファンタム電源をお使いでない時は、トラブルを未然に防ぐ為にスイッチを切ることをお勧め
します。またバランス型ダイナミックマイクが接続された状態でファンタム電源を供給しても問題
はありません。
17. POWER(電源スイッチ)
本体電源のオン/オフを切替えます。電源をオンにする前に全てのフェーダー、ボリュームコントロ
ールが下がっていることを確認して下さい。
チャンネルコントロール
18. LOW CUT フィルター(75Hz)
ローカット・スイッチを押すことにより 75Hz 以下の周波数が 18dB/オクター
ブの割合で減衰します。ローカット・フィルターはマイクからのポップ音やス
テージの床鳴り等の低音をカットすることが可能な為、コンサート時に非常に
有効な機能です。また、低周波数帯のハムノイズを遮る時にも便利な機能です。
尚、MU1822X のチャンネル 7 / 8、9 / 10 はマイク入力のみローカット・フィ
ルターが反映します。
19. MIC / LINE GAIN
マイク/ライン入力信号の入力感度を設定します。ゲインが高すぎると入力信号
がオーバーロードして歪み、逆にゲインが低すぎると残留ノイズのレベルが目立ち始めミキサーの
出力に不充分な信号レベルになります。ゲイン設定を行なう際は入力チャンネルのピークインジケ
ーターが時折点灯するように調節して下さい。