Pentax K-M User Manual [ja]

デジタル一眼レフカメラ
使用説明書
カメラの正しい操作のため、ご使用前に 必ずこの使用説明書をご覧ください。
はじめに
このたびは、ペンタックス・デジタル一眼レフカメラ e をお買い上げいただき誠 にありがとうございます。本製品の機能を十分活用していただくために、ご使用にな る前に本書をよくお読みください。また本書をお読みになった後は必ず保管してくだ さい。使用方法がわからなくなったり、機能についてもっと詳しく知りたいときにお 役に立ちます。
使用できるレンズについて
このカメラで使用できるレンズは、基本的にDADA LD FAFA J または絞りs
(オート)位置のあるレンズです。それ以外のレンズやアクセサリーを使用するとき
は、本書のp.46および p.240をご覧ください。
著作権について
本製品を使用して撮影した画像は、個人で楽しむなどの他は、著作権法により、権利 者に無断で使用できません。なお、実演や興行、展示物の中には、個人として楽しむ 目的があっても、撮影を制限している場合がありますのでご注意ください。また著作 権の目的となっている画像は、著作権法の規定による範囲内で使用する以外は、ご利 用いただけませんのでご注意ください。
商標について
PENTAX
およびペンタックス、
e、PENTAX PHOTO Browser、PENTAX PHOTO Laboratory、SDMはHOYA
会社の商標です。
SDHCロゴは商標です。 この製品はAdobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の許可のもと、DNG 技術を取り入れています。
DNG ロゴは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならび に他の国における商標または登録商標です。 その他、記載の商品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
本機を使用するにあたって
強い電波や磁気を発生する施設などの周囲では、カメラが誤動作を起こす場合があります。
画像モニターに使用されている液晶パネルは、非常に高度な精密技術で作られてい
ます。99.99%以上の有効画素数がありますが、0.01%以下の画素で点灯しないもの や常時点灯するものがありますので、あらかじめご了承ください。なお、記録され る画像には影響ありません。
本製品はPRINT Image Matching IIIに対応しています。PRINT Image Matching対応プ リンターでの出力および対応ソフトウェアでの画像処理において、撮影時の状況や撮 影者の意図を忠実に反映させることが可能です。なお、PRINT Image Matching III よ り前の対応プリンターでは、一部機能が反映されません。 PRINT Image MatchingPRINT Image Matching IIPRINT Image Matching IIIに関す る著作権はセイコーエプソン株式会社が所有しています。
PictBridge について
PictBridge
ダイレクトプリントの統一規格で、カメラ側から簡単な操作で画像をプリントできます。
本文中のイラストおよび画像モニターの表示画面は、実際の製品と異なる場合があります。
は、プリンターとデジタルカメラを直接接続して、画像をプリントアウトする
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラ スB 情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用されることを目的としています が、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を 引き起こすことがあります。使用説明書に従って、正しい取り扱いをしてください。
smc PENTAXはHOYA
株式会社の登録商標です。
株式

ご注意ください

この製品の安全性については十分注意を払っておりますが、下記マーク の内容については特に注意をしてお使いください。
このマークの内容を守らなかった場合、人が重大な傷害を受
警告
ける可能性があることを示すマークです。 このマークの内容を守らなかった場合、人が軽傷または中程
注意
度の傷害を受けたり、物的損害の可能性があることを示す マークです。

本体について

警告
カメラの分解・改造などをしないでください。カメラ内部に高電圧部があ
り、感電の危険があります。
落下などにより、カメラ内部が露出したときは、絶対に露出部分に手をふ
れないでください。感電の危険があります。
SD
メモリーカードは、乳幼児の手の届くところに置かないでください。誤っ て飲み込む恐れがあります。万一、飲み込んだと思われる場合は、直ちに医 師にご相談ください。
ストラップが首に巻き付くと危険です。小さなお子様がストラップを首に 掛けないようにご注意ください。
望遠レンズを付けた状態で、長時間太陽を見ないでください。目を痛める ことがあります。特に、レンズ単体では、失明の原因になりますのでご注 意ください。
電池は幼児の手の届かない所に保管してください。特に、口に含むと感電 の恐れがありますのでご注意ください。
•ACアダプターは、必ず専用品を指定の電源・電圧でご使用ください。専用 品以外のAC アダプターをご使用になったり、専用のAC アダプターを指定 以外の電源・電圧でご使用になると、火災・感電・故障の原因になります。
使用中に煙が出ている・変なにおいがするなどの異常が発生した場合、す ぐに使用を中止し、電池またはACアダプターを取り外したうえ、サービス 窓口にご相談ください。そのまま使用すると、火災・感電の原因となります。
•ACアダプター使用時に雷が鳴り出したら、電源プラグを外し、使用を中止 してください。機器の破損・火災・感電の原因となります。
1
2
注意
電池をショートさせたり、火の中に入れないでください。また、分解しな いでください。破裂・発火の恐れがあります。
このカメラで使用できる電池(単3形ニッケル水素充電池、単3形リチウム 電池、単3 形アルカリ電池)のうち、充電式のニッケル水素充電池以外は充 電しないでください。破裂・発火の恐れがあります。
万一、カメラ内の電池が発熱・発煙を起こしたときは、速やかに電池を取 り出してください。その際は、やけどに十分ご注意ください。
このカメラには、使用していると熱を持つ部分があります。その部分を長 時間持ちつづけると、低温やけどを起こす恐れがありますのでご注意くだ さい。
ストロボ発光部に手を密着させたり、衣服をかぶせたまま発光させないで ください。火傷を負ったり、衣服が焦げる恐れがあります。

電池の取り扱いについての注意

このカメラでは、決められた電池以外は使用しないでください。電池の破 裂、発火の原因となります。
電池を交換するときは、違うメーカー、違う種類の電池を混ぜて入れない でください。また、新しい電池と古い電池を混ぜて入れないでください。電 池の破裂、発火の原因となります。
電池の「+」と「-」の向きを間違えて入れないでください。電池の破裂、 発火の原因となります。
電池は分解しないでください。また、このカメラで使用できる電池のうち 単3形ニッケル水素充電池以外は充電しないでください。無理に分解や充電 をすると、破裂や液漏れの原因となります。

取り扱い上の注意

海外旅行にお出かけの際は、国際保証書をお持ちください。また、旅行先 での問い合わせの際に役立ちますので、製品に同梱しておりますワールド ワイド・サービス・ネットワークも一緒にお持ちください。
長時間使用しなかったときや、大切な撮影(結婚式、旅行など)の前には、 必ず試し撮りをしてカメラが正常に機能しているかを確認してください。 万一、カメラや記録媒体(SDメモリーカード)などの不具合により、撮影 や再生、パソコン等への転送がされなかった場合、画像の記録内容の保証 についてはご容赦ください。
汚れ落としに、シンナーやアルコール・ベンジンなどの有機溶剤は使用し ないでください。
高温多湿の所は避けてください。特に車の中は高温になりますのでカメラ を車内に放置しないでください。
防腐剤や有害薬品のある場所では保管しないでください。また、高温多湿 の場所での保管は、カビの原因となりますので、乾燥した風通しのよい場 所に、カメラケースから出して保管してください。
強い振動・ショック・圧力などを加えないでください。オートバイ・車・ 船などの振動は、クッションなどを入れて保護してください。
カメラの使用温度範囲は040℃です。
高温では液晶表示が黒くなることがありますが、常温に戻れば正常になり
ます。
低温下では、液晶の表示応答速度が遅くなることもありますが、これは液 晶の性質によるもので、故障ではありません。
高性能を保つため、1 ~2年ごとに定期点検にお出しいただくことをお勧め します。
急激な温度変化を与えると、カメラの内外に結露し水滴が生じます。カメ ラをバッグやビニール袋などに入れ、温度差を少なくしてから取り出して ください。
ゴミや泥・砂・ほこり・水・有害ガス・塩分などがカメラの中に入らない ようにご注意ください。故障の原因になります。雨や水滴などが付いたと きは、よく拭いて乾かしてください。
•SDメモリーカードの取り扱いについては、「SDメモリーカード使用上の注 意」(p.43)をご覧ください。
レンズ、ファインダー窓のほこりは、きれいなレンズブラシで取り去って ください。スプレー式のブロアーは、レンズを破損させる恐れがあります ので、使用しないでください。
• CCDの清掃につきましては、できるだけ当社のお客様相談センターまたは、 お客様窓口にご用命ください。(有料)
破損や故障の原因になりますので、画像モニターの表面を強く押さないで ください。
お客様の体質や体調によっては、かゆみ、かぶれ、湿疹などを生じること があります。異常が生じた場合は、直ちに使用をやめ、医師の診察を受け てください。
3
4
ユーザー登録のお願い
お客様へのサービス向上のため、お手数ですがユーザー登録にご協力いただきますよ う、お願い申し上げます。 付属していますCD-ROMと弊社ホームページから登録が可能です。 同梱の「PENTAX PHOTO Browser 3 PENTAX PHOTO Laboratory 3 使用説明書」を ご参照ください。
目次
ご注意ください.................................................................................... 1
本体について ....................................................................................... 1
電池の取り扱いについての注意........................................................... 2
取り扱い上の注意 ................................................................................ 2
目次...................................................................................................... 5
本書の構成 ......................................................................................... 11
お使いになる前に 13
eカメラの特長 .......................................................................14
主な同梱品の確認...........................................................................16
各部の名称と機能...........................................................................17
撮影時 ................................................................................................ 18
再生時 ................................................................................................ 20
撮影情報の表示 ..............................................................................22
画像モニター ..................................................................................... 22
ファインダー ..................................................................................... 28
機能の設定方法 ..............................................................................30
ダイレクトキーで設定する................................................................ 30
コントロールパネルで設定する......................................................... 31
メニューで設定する........................................................................... 32
ヘルプ機能を利用する....................................................................34
準備編 35
5
ストラップを取り付ける ................................................................36
電池を入れる ..................................................................................37
電池容量の確認.................................................................................. 39
撮影可能枚数と再生時間(新品電池交換時)..................................... 39
ACアダプター(別売品)を使用する ................................................ 40
SDメモリーカードを入れる/取り出す.........................................42
画像の記録サイズと画質 ................................................................... 44
レンズを取り付ける .......................................................................46
ファインダーの視度を調整する .....................................................48
電源を入れる ..................................................................................49
6
初期設定をする ..............................................................................50
言語を設定する.................................................................................. 50
日時を設定する.................................................................................. 54
使ってみよう 57
撮影の基本操作 ..............................................................................58
カメラの構え方.................................................................................. 58
カメラまかせで撮影する ................................................................... 59
ズームレンズを使う .......................................................................64
内蔵ストロボを使う .......................................................................65
ストロボモードを設定する................................................................ 65
ストロボ光量を補正する ................................................................... 70
ストロボ充電中に撮影できるようにする .......................................... 71
再生する .........................................................................................72
撮影した画像を再生する ................................................................... 72
画像を消去する.................................................................................. 73
いろいろな撮影 75
撮影関連機能の操作 .......................................................................76
ダイレクトキーの設定項目................................................................ 76
撮影メニューの設定項目 ................................................................... 77
カスタムメニューの設定項目 ............................................................ 78
撮影モードを選ぶ...........................................................................80
ピクチャーモード .............................................................................. 81
Hモード.......................................................................................... 82
露出モード ......................................................................................... 84
露出を設定する ..............................................................................85
絞りとシャッター速度の効果について.............................................. 85
ISO感度を設定する ........................................................................... 87
露出モードを切り替える ................................................................... 89
測光方式を選択する......................................................................... 101
露出を補正する................................................................................ 104
ピントを合わせる.........................................................................109
オートフォーカスを利用する .......................................................... 109
AFモードを設定する ....................................................................... 111
ピント合わせ位置(測距点)を選択する ........................................ 113
ピントを固定する(フォーカスロック).......................................... 114
マニュアルでピントを調整する(マニュアルフォーカス)............. 116
撮影前に構図/露出/ピントを確認する
(デジタルプレビュー)..................................................................119
手ぶれを防いで撮影する ..............................................................121
手ぶれ補正機能を使って撮影する ................................................... 121
セルフタイマーで撮影する.............................................................. 125
リモコン(別売品)を使って撮影する............................................ 128
連続撮影をする ............................................................................130
デジタルフィルタを使って撮影する ............................................132
ストロボの活用 135
露出モードによるストロボ撮影の特徴 ........................................136
スローシンクロを利用する.............................................................. 136
内蔵ストロボ撮影時の距離と絞り................................................138
レンズと内蔵ストロボの適合.......................................................139
外付けストロボ(別売品)を使って撮影する..............................140
撮影のための設定 149
画像の保存形式を設定する ..........................................................150
JPEG記録サイズを設定する ........................................................... 150
JPEG画質を設定する ...................................................................... 151
記録形式を設定する......................................................................... 152
gボタンの機能を設定する ..........................................................154
画像の仕上がりイメージを設定する(カスタムイメージ)..........157
その他の設定をする .....................................................................159
ホワイトバランスを調整する .......................................................... 159
色空間を設定する ............................................................................ 164
7
8
いろいろな再生 165
再生関連機能の操作 .....................................................................166
再生メニューの設定項目 ................................................................. 166
画像を拡大表示する .....................................................................167
複数の画像を表示する..................................................................169
マルチ画面表示をする ..................................................................... 169
カレンダー/フォルダを表示する ................................................... 171
複数画像を貼り付ける(インデックス).......................................... 172
画像を回転する ............................................................................175
画像を比較する ............................................................................176
スライドショウで連続再生する ...................................................177
スライドショウの表示方法を設定する............................................ 177
スライドショウを開始する.............................................................. 178
複数画像を消去する .....................................................................180
選択して消去する ............................................................................ 180
フォルダを消去する......................................................................... 182
まとめて消去する ............................................................................ 183
消去できないようにする(プロテクト).......................................184
1画像ずつ設定する .......................................................................... 184
全画像を設定する ............................................................................ 185
AV機器と接続する .......................................................................186
画像を加工する 187
画像のサイズを変更する ..............................................................188
記録サイズと画質を変更する(リサイズ)...................................... 188
画像の一部を切り取る(トリミング).............................................. 190
デジタルフィルタで加工する.......................................................192
RAW展開する ..............................................................................195
画像をRAW展開する ....................................................................... 195
カメラから印刷する 199
プリントサービスの設定をする(DPOF....................................200
1画像ずつ設定する .......................................................................... 200
全画像を設定する ............................................................................ 202
カメラとプリンターをつないでプリントする(PictBridge......203
転送モードを設定する ..................................................................... 204
カメラをプリンターに接続する....................................................... 205
1画像ずつプリントする ................................................................... 206
全画像をプリントする ..................................................................... 208
プリントサービスの設定(DPOF)内容でプリントする................ 209
USBケーブルを取り外す ................................................................. 209
カメラの設定をする 211
詳細設定メニューの操作 ..............................................................212
詳細設定メニューの設定項目 .......................................................... 212
SDメモリーカードをフォーマットする.......................................214
音/日時/言語を設定する ..........................................................215
電子音をオン/オフする ................................................................. 215
日時とその表示スタイルを変更する ............................................... 216
ワールドタイムを設定する.............................................................. 216
表示言語を設定する......................................................................... 219
画像モニター/メニュー表示を設定する.....................................220
文字サイズを設定する ..................................................................... 220
ガイド表示時間を設定する.............................................................. 220
ステータス表示を設定する.............................................................. 221
画像モニターの明るさを設定する ................................................... 221
画像モニターの色味を設定する....................................................... 222
クイックビューの表示を設定する ................................................... 222
フォルダ名/ファイルNo. の命名規則を設定する .......................224
フォルダ名の付け方を選択する....................................................... 224
ファイルNo.の付け方を選択する .................................................... 224
ビデオ出力方式/電源を設定する................................................225
ビデオ出力方式を選択する.............................................................. 225
オートパワーオフを設定する .......................................................... 225
電池の種類を設定する ..................................................................... 226
電源ランプの点灯を設定する .......................................................... 227
ピクセルマッピングを行う ..........................................................228
カメラに保存する撮影モードの設定を選択する ..........................229
9
10
設定をリセットする 231
撮影/再生/詳細設定メニューのリセット .................................232
カスタムメニューのリセット.......................................................233
付録 235
初期設定一覧 ................................................................................236
各種レンズを組み合わせたときの機能 ........................................240
19. 絞りリングの使用」設定時の注意 ........................................... 241
CCDのクリーニング ....................................................................243
CCDを振動させてほこりを落とす(ダストリムーバル)................ 243
CCDに付着したほこりを検知する(ダストアラート).................... 244
ブロアーでほこりを落とす.............................................................. 246
別売アクセサリー.........................................................................248
エラーメッセージ.........................................................................252
困ったときは ................................................................................255
主な仕様 .......................................................................................258
用語解説 .......................................................................................262
索引 ..............................................................................................266
アフターサービスについて ..........................................................271
ペンタックスピックアップリペアサービス .................................272

本書の構成

本書は、次の章で構成されています。
1 お使いになる前に
カメラの特長や付属品、各部の名称や機能について説明しています。
2 準備編
お買い上げ後、画像を撮るまでの準備操作について説明しています。必ずお 読みになり、撮影を始める前に、操作を行ってください。
3 使ってみよう
基本の撮影方法と再生方法を説明しています。
4 いろいろな撮影
撮影に関する様々な機能を説明しています。
5 ストロボの活用
内蔵ストロボや外付けストロボの使用方法を説明しています。
6 撮影のための設定
画像処理、保存形式の設定方法を説明しています。
7 いろいろな再生
様々な再生のしかた、消去、プロテクト方法について説明しています。
8 画像を加工する
画像のサイズ変更やフィルター加工、
9 カメラから印刷する
印刷設定やカメラとプリンターを直接つないだときの印刷方法を説明してい ます。
10カメラの設定をする
画面表示やファイル命名規則など、カメラの設定変更のしかたを説明してい ます。
11設定をリセットする
変更した設定を初期状態に戻す方法を説明しています。
12付録
困ったときの対処のしかたや別売品のご紹介、各種資料を記載しています。
RAW
画像の現像方法を説明しています。
11
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
12
本書で使用している表記の意味は次のようになっています。
1
関連する操作の説明が記述されているページを記載しています。
知っておくと便利な情報などを記載しています。
操作上の注意事項などを記載しています。

1 お使いになる前に

お使いになる前に、同梱品とカメラ各部の名称や機能を確 認してください。
eカメラの特長 ............................................... 14
主な同梱品の確認 .................................................. 16
各部の名称と機能 .................................................. 17
撮影情報の表示 ......................................................22
機能の設定方法 ......................................................30
ヘルプ機能を利用する ........................................... 34
14
eカメラの特長
• 23.5×15.7mm、有効画素数約1020万画素のCCDを採用し、高精細、高 ダイナミックレンジの撮影ができます。
1
イメージセンサーシフト方式の手ぶれ補正機構SR(Shake Reduction)
を搭載。レンズの種類を問わずに手ぶれを防いで美しく撮影できます。
お 使
倍率約0.85倍で視野率約96%の従来の35ミリ判カメラと違和感のない
ファインダーで、マニュアルによるピント合わせが簡単にできます。
画像モニターには、2.7型の大型液晶を採用。約23万ドットの高精細・
な る
広視野角タイプ、明るさ・色調整機能付きで見やすさを向上させてい
ます。
3形リチウム電池、単3形ニッケル水素充電池、単3形アルカリ電池が 使用できます。
使用中にカメラの使い方を確認できるヘルプ機能を搭載。操作がわか らないときに g(ヘルプ)ボタンを押すと、画像モニターに説明が表 示されます。gボタンには、他に4つの機能が割り当てられるので、カ メラの操作に慣れたら、より使いやすく設定できます。
ユニバーサルデザインの考え方を随所に導入し、大きな文字とハイコ ントラストで見やすい大型画像モニター、わかりやすいメニューによ り、さらに操作しやすくなりました。
•CCDにはゴミがつきにくいSP コーティングが施されています。さらに ダストリムーバル機能で付着したゴミを落とすことができます。
カメラ内でフィルタ処理ができるデジタルフィルタを搭載。撮影時に、 白黒やソフトなどのフィルタを使用して撮影したり、撮影後にフィル タで加工することができます。
画像の仕上がり具合をプレビューしながら調整・設定ができるカスタ ムイメージを搭載し、より豊かな表現力を備えています。
画像の記録形式は汎用性の高いJPEG形式と、高品質で撮影後の画質調 整が自在なRAW 形式が選べるほか、JPEG+RAWの同時記録が可能。まRAWで撮影した画像は、カメラ内部でも簡易的な現像ができます。
デジタルカメラならではの露出コントロールの手段として、任意に設 定したISO感度に応じて絞り値・シャッター速度が自動調整される感度 優先モードKが搭載されています。
35 ミリ判一眼レフカメラとe では、35 ミリ判フィルムとCCDのフォー マットサイズが異なるために、同じレンズを使用しても写る範囲(画角)は同 じにはなりません。
35ミリ判フィルムとCCDの大きさ
35ミリ判フィルム :36×24mm
eCCD 23.5×15.7mm
e35ミリ判カメラでほぼ同じ範囲(画角)を撮影するには、35ミリ判カ
メラのレンズの焦点距離を約 1.5 で割った焦点距離のレンズを使用してくださ い。
例)35 ミリ判カメラで150mm のレンズを使う場合と同じ画角にするには、
150÷1.5100 eでは、100mmのレンズを使用すればいいことになります。
逆に、eで使用しているレンズの焦点距離を35ミリ判カメラの焦点距離に 換算するには、約1.5倍してください。
例)e に300mm レンズを使用した場合、
300×1.5450 35ミリ判カメラで450mmレンズ相当を使用したのと同じになります。
手ぶれ補正機構SRについて
eの手ぶれ補正機構SRShake Reduction)は、ペンタックス独自 の方式でイメージセンサーを磁力により高速で移動させ、ぶれを補正す る機構になっています。 構図の変更などでカメラを振ると音がしますが、故障ではありませんの でご安心ください。
ヘルプ機能について
eのヘルプ機能は、DAおよびDA L レンズとの組み合わせを前提にガ イド表示を作成しています。 従来のレンズを使用してレンズの絞りをs(オート)位置以外にすると、 一部のガイド表示の内容が実際と一致しない表現になる場合がありま す。
15
1
お 使 い に な る 前 に
16

主な同梱品の確認

このカメラには以下の付属品が同梱されています。 カメラをお使いになる前に、付属品に不足がないかお確かめください。
1
お 使 い に な る
ホットシューカバー FK
前 に
(カメラ装着)
アイカップF
(カメラ装着)
Q
ボディマウントカバー
(カメラ装着)
USBケーブル
I-USB7
3形リチウム電池4 使用説明書(本書) 簡単ガイド
PENTAX PHOTO Browser 3
PHOTO Laboratory 3
使用説明書
ストラップ
O-ST84
保証書
ソフトウェア(CD-ROM
S-SW84

各部の名称と機能

17
電源ランプ
セルフタイマーランプ
/リモコン受光部
カードカバー
マウント指標
(赤点)
レンズ取り外し
ボタン
内蔵ストロボ
USBVIDEO端子
端子カバー
ホットシュー
1
吊り金具
ミラー
MF
AF
UP
AFカプラー
レンズ情報接点
視度調整レバー
ファインダー
カードアクセス ランプ
画像モニター
お 使 い に な る 前 に
三脚ねじ穴
※ 中央の図はアイカップFQ を外した状態のイラストです。
電池ぶた開放 レバー
電池ぶた
18
撮影時
撮影時に使用するボタンやダイヤル、レバーの機能を示します。
1
お 使 い に な る 前 に
ここでは工場出荷時の状態の機能を説明します。ボタンによっては、機能を 変更することができます。
1
2
5
6
3
MF
4
AF
7
9 0
8
UP
a b c
d e
1 g(ヘルプ)ボタン
画像モニターに機能や操作の 説明を表示します。(p.34
他の機能を割り当てることも できます。(p.154
2 シャッターボタン
画像を撮影します。(p.62
3 電源レバー
電源のON OFF をします。
p.49
4 レンズ取り外しボタン
レンズを取り外すときに押し ます。(p.47
5 mcボタン
露出補正値や絞り値を設定し ます。(p.91p.98p.104
6 モードダイヤル
撮影モードを切り替えます。
p.80
7 フォーカスモードレバー
オートフォーカス( マニュアルフォーカス( を切り替えます。
p.109
)と
p.116
8 Kボタン
内蔵ストロボをポップアップ します。(p.65
9 電子ダイヤル
シャッター速度/絞り値/ ISO 感度/露出補正値を設定 します。
0 =ボタン
ピントを合わせたり、露出値 を記憶するように設定するこ とができます。(p.100p.105、 p.110
a Qボタン
再生モードに切り替えます。
p.72p.166
b Mボタン
画像モニターにステータスス クリーンを表示/非表示しま す。(p.23
c 3ボタン
A 撮影1」メニュー(p.77
を表示します。続いて、十字 キー(5)を押すと、他のメ ニューに切り替わります。
d 4ボタン
コントロールパネルを表示し ます。(p.23)コントロールパ ネルやメニュー画面が表示さ れているときは、選択した項
目を決定します。
e 十字キー(2345
ドライブモード/ストロボ モード/ホワイトバランス/ ISO 感度の設定画面を呼び出 します。(p.76)コン トロール パネルやメニュー画面が表示 されているときは、カーソル の位置や項目を変更します。
19
1
お 使 い に な る 前 に
20
再生時
再生時に使用するボタンやダイヤル、レバーの機能を示します。
1
お 使 い に な る 前 に
1
2
MF
AF
3
4
5
UP
6 7
8 9
0
1 シャッターボタン
半押しすると撮影モードに切 り替わります。
2 電源レバー
電源のON OFF をします。
p.49
3 g(ヘルプ)ボタン
画像モニターに機能や操作の 説明を表示します。(p.34
4 電子ダイヤル
再生した画像を拡大表示
p.167)、またはマルチ画面表
示(p.169)します。
5 Qボタン
撮影モードに切り替えます。
6 Mボタン
画像モニターに撮影情報を表 示します。(p.24
7 3ボタン
Q再生 1」メ ニュ ー( p.166
を表示します。続いて、十字 キー(5)を押すと、他のメ ニューに切り替わります。
8 4ボタン
メニュー画面や再生画面で選 択した設定を決定します。
9 十字キー(2345
メニュー画面や再生画面で カーソルの位置や項目を変更 します。
0 iボタン
画像を消去します。(p.73
キーの表記について
本書では、十字キーを次のように表記します。
21
1
お 使 い に な る 前 に
22
ίυ Έ ρ θ ু൲ Ⴚ 
200 8/ 07 /07
10: 30 AM

撮影情報の表示

画像モニター

1
画像モニターには、カメラの状 態によって様々な情報が表示
お 使
されます。
い に な る 前 に
画像モニターの明るさと色味を調整することができます。(p.221p.222
電源ON時/モードダイヤル操作時
電源を入れたとき、またはモードダイヤルを回したときに、画像モニター に3秒間(初期設定)ガイドが表示されます。
R詳細設定1」メニューの「ガイド表示」をオフにすると、ガイドは表示さ
れません。(p.220
1
ίυΈρθ
P
ু൲Ⴚ
画像モニター
1
撮影モード(p.80
2
ワールドタイム(p.216
(設定が目的地のときのみ表示)
P
2008/07/07
23
10:30AM
3
現在の日時(p.54
撮影時
24
7
11
12
13
15
19
14
16
20
10
17
21
18
22
11
12
13
15
19
14
16
20
10
17
21
18
22
ΏȜ ϋ κ Ȝ Ρ ࿡ࠊ
OFF
OFF
撮影時にはステータススクリーンが表示され、撮影機能の設定内容が表 示されます。4 ボタンを押すと、コントロールパネルが表示され、設 定を変更することができます。
ステータススクリーン/コントロールパネル
(説明のため項目を表示しています。実際に表示される画面とは異なります。)
34
2
56
89
14
10
16
17
18
20
21
22
10001/
F
11
1.0 AF.A
OFF
OK
AWB
JPEG
12345
+1.3
ISO
3200
AUTO
10
M
1
7
11
13
12
15
19
23
4  M 
23
1
お 使 い に な る 前 に
ΏȜϋκȜΡ ࿡ࠊ
AWB
1.0 AF.A
OFF
JPEG
1
撮影モード(p.80
2
AEロックマーク(p.105
3
ワールドタイム(p.216
4
電池残量(p.39
5
シャッター速度(p.85
6
撮影可能枚数
7
H(シーン)モード(p.82
8
絞り値(p.85
9
露出補正値(p.104
10
ISO感度(p.87
11
ストロボモード(p.65
12
ストロボ光量補正値(p.70
24
ISO
3200
AUTO
10
M
7
11
13
14
10
12
15
16
17
18
19
20
21
22
13
ドライブモード(p.76
14
ホワイトバランス(p.159
15
カスタムイメージ(p.157
16
フォーカスモード(p.109
17
測光方式(p.101
18
手ぶれ補正(p.121
19
デジタルフィルタ(p.132
20
記録形式(p.152
21
JPEG記録サイズ(p.150
22
JPEG画質(p.151
23
操作ガイド
24
選択中の機能の説明
24
10 0-0 001
RGB
JPEG
ISO
A1
AF.S
10 0- 00 01
1/ 20 00
+1 .5
F2 .8
0. 5
39
2008
24mm
200
AdobeRGB
10 0-0 001
1/ 200 0 F2 .8
カメラの設定状況により変更できない項目は、選択できません。
ステータススクリーンは、「Aカスタム1」メ ニ ュ ー の「 3. 測光作動時間」で
設定した時間(初期設定:10 秒)が経過すると消えます。M ボタンを押 すと、再度表示されます。
A カスタム 3」メニューの「21. ステータスの常時表示」をオフにすると、
1
お 使 い に な る 前 に
M ボタンを押したときだけステータススクリーンが表示されます。
p.221
再生時
画像再生時にMボタンを押すごとに、表示情報が切り替わります。
標準表示 撮影画像と操作ガイドを表示します。 ヒストグラム表示 画像とヒストグラム(輝度/RGB)を表示します。 詳細情報表示 撮影時の詳細情報を表示します。 情報表示なし 撮影画像のみを表示します。
100-0001
100-0001
100-0001
M
1/2000
1/2000 F2.8
F2.8
標準表示
RGB
RGB
ヒストグラム表示
M
M
1/2000
1/2000 F2.8
F2.8 ISO
ISO JPEG
JPEG
情報表示なし 詳細情報表示
200
200
10
0707070707 072008
PP
+1.5
+1.5
// 1010: 39
/2008 / 10 : 39
100-0001
M
100-0001
100-0001
AF.S
AF.S
-
0.5
-
0.5
G2G2A1
A1
G2 AdobeRGB
AdobeRGB
AMAMAM
24mm
±0±0 ±0±0 ±0±0 ±0±0
再生時に最初に表示される情報は、前回最後に表示した画面です。「A撮影3」 メニューの「モードメモリ」(p.229)で「再生情報表示」をP(オフ)に設定 すると、常に標準表示から表示させることもできます。
詳細情報表示
JPEG
ISO
A1
AF.S
1 0 0 - 0 00 1
1 / 2 0 0 0
+ 1 . 5
F 2 . 8
0 . 5
39
2008
24mm
200
AdobeRGB
25
13
2
78
11
23 24 25 26 20
27 28 29 30 21
18 19 20 21 22
31
画像仕上 彩度/フィルタ効果 色相/調色 コントラスト シャープネス/ファインシャー
プネス
23
ISO感度
24
ホワイトバランス
25
GM補正値(ホワイトバランス微 調整)
26
BA 補正値(ホワイトバランス微 調整)
27
記録形式
28
JPEG記録サイズ
29
JPEG画質
30
色空間
31
撮影日時
1/2000
1/2000
+1.5
+1.5
F2.8
F2.8 ISO
200
200
ISO
JPEG
JPEG
10
// 1010: 39
0707070707 072008
/2008 / 10 :39
1
回転情報
2
撮影画像
3
プロテクト
4
撮影モード
5
測光方式
6
ストロボモード
7
シャッター速度
8
手ぶれ補正
9
ドライブモード
10
露出ブラケット
11
絞り値
12
露出補正値
13
ストロボ光量補正値
14
フォルダNo.-ファイルNo.
15
フォーカスモード
16
AFエリア
17
レンズ焦点距離
100-0001
100-0001
PP
AF.S
AF.S
-
0.5
-
0.5
G2G2A1
A1
G2 AdobeRGB
AdobeRGB
AMAMAM
24mm
± 0±0 ± 0±0 ± 0±0 ± 0±0
613はストロボが発光した画像のみ表示されます。
14
4
15 16
5
617
910
18 1912 13
22
1
お 使 い に な る 前 に
26
10 0- 000 1
RGB
10 0- 000 1
ヒストグラム表示
e では、画像の明るさの分布を表した「輝度ヒストグラム」と、色 の強度の分布を表した「RGBヒストグラム」の2種類のヒストグラムが 表示できます。「輝度ヒストグラム」と「RGB ヒストグラム」の表示は十 字キー(23)で切り替えます。
1
お 使 い に な る 前 に
12
100-0001
100-0001
RGB
RGB
6
5
輝度ヒストグラム RGBヒストグラム
124 3
23
3 4
6
23
5
100-0001
100-0001
7
8
9
1
記録形式
2
フォルダNo.-ファイルNo.
p.224
3
プロテクト(p.184
4
DPOF設定(p.200
5
ヒストグラム(輝度)(p.26
3 はプロテクトが設定されている画像のみ、4 DPOF が設定されている画
像のみ表示されます。
Q再生 2」メニューの「再生時の表示方法」で「白とび黒つぶれ警告」をO (オン)にすると、白とび黒つぶれ部分が点滅表示されます。(p.168
6
輝度ヒストグラム/RGB ヒスト グラム切り替え
7
ヒストグラム(R
8
ヒストグラム(G
9
ヒストグラム(B
ヒストグラムの見かた
ヒストグラムとは、画像の明るさの分 布を表したグラフです。横軸は明るさ
(左端は黒、右端は白)を、縦軸は各
明るさごとの画素数を積み上げて示 します。
画 素 数
黒つぶれ 白とび
(暗い)←明るさ→(明るい)
撮影前や撮影後にヒストグラムの形状や分布を見ることで、露出レベル と明暗差が適正かどうかを確認し、露出補正や撮り直しの判断に利用で きます。
1露出を補正する p.104
27
画像の明るさを見る
極端な明暗部がない適正な明るさの画像の場合、グラフは中間域に分布 します。暗い画像ではグラフの分布は左側に偏り、明るい画像では右側 に偏ります。
暗い画像 明部暗部の少ない画像 明るい画像
また、画像の中で、暗すぎてヒストグラムの左端よりも左になる部分は 真っ黒になり(黒つぶれ)、明るすぎてヒストグラムの右端よりも右にな る部分は真っ白になってしまいます(白とび)。 e には、黒つぶれ部分を黄色く、白とび部分を赤く点滅表示させる 機能があります。
1撮影した画像を再生する (p.72) 1クイックビューの表示を設定する (p.222)
色のバランスを見る
RGBヒストグラム」では各色ごとの強度分布を表示します。ホワイトバ
ランスがうまく調整されている画像は、各色のグラフ右部分が似た形に なります。1色のみ左に偏っている場合などは、色がかぶっているといえ ます。
1ホワイトバランスを調整する p.159
1
お 使 い に な る 前 に
28

ファインダー

ファインダー内には次の情報が表示されます。
1
お 使 い に な る 前 に
3
1
AFフレーム(p.48
2
スポット測光フレーム(p.101
3
ストロボマーク(p.65) 点灯:ストロボが発光可能なとき
点滅:ストロボ使用がお勧めなのに発光する設定になっていないとき
4
ピクチャーモードアイコン(p.80) ピクチャーモードで撮影する場合に、撮影時のモードが点灯
UIの標準モード)/=(人物)/s(風景)/q(マクロ)/ \(動体)/.(夜景人物)
5
手ぶれ補正(p.121) 手ぶれ補正機能が有効なときに点灯
6
シャッター速度(p.85) 撮影時および調整時のシャッター速度
電子ダイヤルでシャッター速度調整が可能なときはアンダーラインが点 灯
7
絞り値(p.85) 撮影時および調整時の絞り値
電子ダイヤルで絞り調整が可能なときはアンダーラインが点灯
1
4
68910
5 7
2
1
11
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