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™
ライカ
一軸マクロ 蛍光顕微鏡
全体像から細胞レベルまで、視差のない高精細画像の観察・記録
Living up to Life
MacroFluo
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生物のリアルな
情報を得るために
研究において、モデル生物を広視野かつ高精細に蛍光観察し、精密なデジタル画像を取得
in vivo
できるフレキシブルな顕微鏡が求められています。
ライカ
MacroFluo ™
コープと、高分解能蛍光顕微鏡のメリットの両方を取り入れた、ユニークなシステムです。ライカ
MacroFluo ™
報を一視野で把握できます。
は、広い視野と作動距離、視差のない精密画像が得られる一軸マクロス
では広い倍率範囲にわたり、高精細で明るい画像が得られ、試料全体のあらゆる情
➊
ゼブラフィッシュの胚。ソニック ヘッジホッグの遺伝子制御シーケンス制
御下で
Dr. Uwe Strahle, Research Center Karlsruhe, Germany and Cédric
Vonesch, Imaging Centre I
➋ - ➐
EGFP
Pasqualetti, Università di Pisa and Dr. Filippo Rijli, Imaging Centre
IGBMC, Illkirch, France
ライカ
(
Insti tu t de Gén ét ique et de Bio logie Moléculaire et Cellulaire
(IGBMC), Illkirch, France
した。感謝申し上げます。
2
を発現。発現箇所は前部基底板と脊索。資料提供:
GFP
GBMC, Illkirch, France
(改変型
MacroFluo™
)トランスジェニックマウス。資料提供:
GFP
の開発に際し、
Jean Luc VoneschとDidier Hentsch
)の両氏には多大なるご協力をいただきま
Prof.
Dr. Massimo
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➊
➌ ➍➋
➏ ➐➎
3
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卓越した画質と
明るさが出会うとき
視差のないドキュメンテーション
全体像から細部の拡大像まで、高精度
•
で観察
細部の正確な解析と
•
3D
観察
マクロからミクロへ
アポクロマート補正付きズームシステム
•
(手 動また は 電 動、ズーム比
び
)で高い色再現性
16:1
ズーム:NA(=開口数)が大きく、
6:1
•
最適な照明効果
ズーム:1台で広い観察倍率をカ
16:1
•
バー
高品質の対物レンズを多数ラインナップ
•
6:1
およ
ライカ
MacroFluo ™
ステムで豊富なアクセサリをラインナップ。個々
のアプリケーションに応じた顕微鏡システムを
構築できます。
視差のない蛍光マクロスコープ
実体顕微鏡で
位置移動で試料が横方向にずれる視差の問題
Z
があります。ライカ
系に一軸のマクロスコープ(ライカ
を採用することで視差の
広い作動距離と視野径、最高度の精度を同時
に実現しました。デジタル画像を処理、解析し、
計測する際の精度がぐんと向上します。
ライカ
MacroFluo™ Z6 APO(A) −
倍ズーム マクロスコープ
6
ライカ
Z6 APO(A
れた
スとし、対物レンズによって
ランアクロマート対物レンズ使用時)から、最
高
マクロ分解能を実現、最小で
構造を解像できます。ズームレンズの
開口数)は大きく、低倍率で明るい蛍光が得ら
れます。電動ズーム、アイリス絞り、内蔵微動
フォーカス機能に加えて、新しい電動フォーカ
スにより、実験手順の自動化を容易に実現でき
ます。観察条件をいつでも再現でき、実験の信
頼性が向上します。
ズーム(手動または電動)本体をベー
6.3:1
1500 lp / mm(5× HR
システムは、モジュラーシ
スタック画像を取得する場合、
Z
MacroFluo ™
問題を解消し、さらに
)は、アポクロマート補正さ
対物レンズ)までの
では、光学
シリーズ)
Z
351 lp/mm(1
330nm
幅の微細
NA
× プ
(=
ライカ
MacroFluo™ Z16 APO(A) −
倍ズーム マクロスコープ
16
ライカ
Z16 APO(A
された
ベースとし、ズーム調整範囲は
(
1× PlanApo
造幅
光試料を観察することができます。たとえばニ
ワトリの胚や神経系統の明瞭な輪郭の画像や、
タンパク発現などの詳細を高倍率、高分解能で
観察できます。
ズーム(手動または電動)本体を
16:1
330 nm
)は、アポクロマート補正
7.1× ~ 115
対物レンズ使用時)と広く、構
まで(5×
対物レンズ)の蛍
HR
×
4
4
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5
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細部の描写力に優れ、コントラスト
豊かな明るい蛍光画像
光源とズーム光学系を連結
•
照明で視野全体を均一にライティング
試料にマッチしたフィルターを選択可
•
能
蛍光色素選択の自由度が向上
–
試料に適した透過特性と ゼロピクセル
•
シフトのフィルター
多重染色でも安心して使用
–
長寿命で面倒な調整不要、
効果的な
–
シャープな画像。
新しい蛍光光源
ライカ
•
制御のシャッターコントロールを備え、
視野全体を均等に照明、画像の連続撮
影に適しています。
ライカ
•
マンスに優れた、コンパクトな
明。通常のルーチン観察に最適です。
励起強度が可変でき、最適な画質が得
られます。
ライカ
•
SFL4000:LED
までセット、組み合わせにより特定の蛍
光色を励起できます。生細胞への光毒
性が低く抑えられ、長時間のタイムラプ
ス実
験に最適。
:ファイバーソフトウェア
EL6000
:長寿命でコストパフォー
SFL100
モジュールを5 個
LED
照
微弱な蛍光も検出
蛍光フィルターターレット
ライカ
MacroFluo™
度および均一な照明が保証されます。快適に回転するターレットには、最大
ブをセットできます。照明は光路に直接挿入することで、正確な照明、最大の照明効果、ズーム
設定に関係なく視野全体にわたり均等な明るさが得られます。
蛍光フィルター
新しい蛍光色素や蛍光タンパク質が次々と開発され、蛍光フィルターも最適な特性の選択が必要と
なっています。ライカは
応じて特注フィルターキューブも提供、あらゆるアプリケーションで最善の透過特性が実現されます。
ゼロピクセルシフト技術は、フィルターキューブを切り替えたときに異なる波長間で画素ずれが起き
るのを防ぐもので、多色蛍光実験に理想
新しい蛍光光源
ライカ
EL6000
実験中断がなくなるため、常時点灯のルーチンワークに最適です。また、一般的な超寿命バルブ
より波長特性が蛍光用HBOバルブに近く、抜けのよい観察像を得られます。
ライカ
SFL100
設計など
に設計、光量調整機能付きでルーチン観察に最適です。
ライカ
での
系を実現します。
LED
SFL4000
を搭載可能。専用のバンドパスフィルターとの組み合わせでタイムラプスに最適な照明
LED
には高品質の蛍光フィルターターレットを装備。最適な励起強度と卓越した輝
個のフィルターキュー
5
Z16 APO(A
は、アベレージライフタイム
は、光源に
の特徴を活かし、安定した環境での観察を実現しました。励起は
は長寿命(
LED
10,000
)用にフィルターキューブを多数提供。またお客様の希望に
の前提条件を提供します。
時間の長寿命光源です。煩雑なランプ交換による
2000
を採用。
時間の長寿命、高い
10,000
比、コンパクトなボディ
S/N
470nm
時間)、低光毒性を実現した蛍光
光源です。最大5波長ま
LED
の単一波長
➊
– ➌ GFP
➍
GFP を
➎
– ➏
➐
6
を発 現したニワトリの翼。データ提 供:
Grenoble, France
発現したトランスジェニックマウス。デ ータ提供:
Metzger, Prof. Pierre Chambon, Imaging Centre IGBMC, Illkirch,
France
ゼブラフィッシュ。偏光観察像。データ提供:
Illkirch, France
ゼブラフィッシュの幼生。血小板で
する過 程 をタイムラプス撮影。デ ータ提 供:
Institut Pasteur, Paris, France
CD41-GFP
Institut Albert Bonniot,
Dr. Daniel
Imaging Centre IGBMC,
を発現。血小板が循環
Dr. Philippe Herbomel,
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➋ ➌➊
➍
➎
➏
➐
6
7
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考え抜かれた顕微鏡デザイン
堅牢な顕微鏡インターフェースの提供
高倍率観察時、振動によるブレなく、明瞭に記録するためには、
堅牢なインターフェースが必要です。新しいフォーカス用支柱と
顕微鏡キャリアは、衝撃と振動を確実に吸収するように設計され
ています。液体培地中の試料を観察する場合でも、振動のため
に画質が損なわれることはありません。
™
電動フォーカスと
作を特長とする電動フォーカス装置とタッチパネル式リモー
トコントローラー。
対物レンズスライダー:同時に対物レンズを2本取り付けて、
必要に応じてレンズを切り替えできます。広範なアプリケー
ションに対応します。
SmartTouch
:信頼性 の高さと精密操
またフォーカスドライブは、高品質な粗微動
整により、μ
ス調整ができます。新しいライカ電動フォーカスを使用すると、
試料へのピント合わせを簡単正確に行えるだけでなく、操作によ
る振動を抑制でき、焦点合わせの再現性も実現します。
研究効率をアップ
広範なラインナップのプランアポクロマート補正対物レンズと、
対物レンズとの互換性により、ライカ
DM
作動距離の面で非常に大きな柔軟性を備えています。特に高性
能の
5× PlanApo
の仕様を持ち、研究結果に細部まで揺らぎのない再現性を持た
せることができます。
レベルでの鏡筒の均一な送りと正確なフォーカ
m
対物レンズは開口数
微動フォーカス調
/
MacroFluo ™
、分解能
0.5
は倍率と
1500 lp/mm
画像補正機能付き双眼鏡筒:撮影記録作成時に、簡単操
作で画像セクションを正確に調整できます。
8
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透過光照明
ライカは透過照明条件下で無色透明の試料でも、ダイナミックに
コントラスト観察するためのパワフルな透過光ベースを提供して
います。拡散率の低い、または高い明視野照明、斜照明、暗視
野照明など多数の選択肢が用意されています。ライカ
では無染色の生体細胞
に高コントラストをつける独自のロッ
.
TL RC(I
)
ターマンコントラストも搭載し、盛り上がって見えるポジモードと
くぼんで見えるネガモードを表現できます。
載置時にデリケートな扱いを要求される試料のために、オプショ
ンのグライディングステージが用意されています。さらに、ライ
カ
IsoPro ™
電動ステージを使用すると、特に大きな試料の部分
スキャンを含め、マルチポジション実験を正確に行うことができ
ます。また、ヒーター付き光学ガラス製試料ステージを備えたラ
イカ
度に保つこともできます。長期間にわたり
恒温制御システムで、ステージ表面全体を均等な温
MATS
温度を一定に保つこと
で、タイムラプス実験を高い精度で行うことができます。
拡張性の高いシステム
マルチユーザー環境では、研究分野によって異なる要求をすべ
て満たす、適応能力の高さが機種選定の重要な基準となります。
MacroFluo ™
はモジュラー設計のため、ズームシステム、各種
アクセサリは多彩なラインナップからご希望のものをお選びいた
だけます。
ライカ透過光ベース:シンプルな透過光照明、斜照明、レリー
フコントラストのどれを選択しても、試料から最善の結果を
得ることができます。
電動クロスステージ:これを使えば、試料の
IsoPro™
スキャンを自動で簡単に行えます。
ライカ
SmartTouch
と個別にプログラム可能なコントロールボタンで簡単に制
御、モニターできます。
™
:顕微鏡の電動機能をタッチパネル
XY
9
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カスタマイズの大きな可能性を
秘めた、システムソリューション
トータルソリューション
ライカ専用ソフトウェア
電動マクロスコープ、デジタルカメラおよび照明アクセサリが完
全制御できます。直観操作のソフトウェアソリューションである
が、ルーチンワークにおいても、研究目的の顕微鏡画像解
LAS
析においても、作業に伴う負担を大幅に軽減します。
ライカ
MM AF
MetaMorph
メージング
動化ツールにより、ライカ
手がかりを研究者に提供します。
の導入 によりパワーアップしたライカ
システム。優れた画像取得
LAS(Leica Application Suite
解析と充実した自
MM AF
/ 処理 /
は細胞の機能解明の新しい
)により、
MM AF
イ
ライカ
MM AF
画像取得、
ション、輝度解析などにおいて、パワフルなシステムとしてご使
用いただけます。生細胞イメージングを用い
カ
MM AF
トが同時に実現されるため、素早く良好なデータを得ることがで
きます。
は柔軟性と汎用性が高く、タイムラプス、多次元
再構築などの操作や、形態解析、コローカリゼー
3D
る実験では、ライ
によりスピードと柔軟性、比類のないカスタマ サポー
、およびライカ
LAS
マルチフォーカスモジュール:キイロショウジョウバエの複眼。
LAS
データ提供:
ライカ
データ提供:
Immunology, The Sahlgrenska Academy, University
ライカ
10
Dr. Tricoire, Institut Jacques Monod, Université de Paris, France
MM AF 3D
Prof. Marianne Quiding-Järbrink, Department of Microbiology and
MM AF 3D
からのスクリーンショット(上から):
MM AF
モーション解析:マーカーを付けた
モーション解析:解析結果のグラフィック表示。
つの粒子が描いた軌跡。
5
of Gothenburg, Sweden
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蛍光アプリケーション
ライカ
AF6000
ソフトウェアは、世界有数の研究者の協力のもと
開発を実施しました。直観的な操作コンセプトに従って操作すれ
ば、簡単に高画質な画像取得、解析ができます。エントリーバー
ジョンであるライカ
AF6000 Eは、MacroFluo ™
の電動ズームモ
ジュールと組み合わせると、記録作成、画像オーバーレイ、タイ
ムラプス画像の取得などをいとも簡単に行えます。
AF6000 E
テムをグレードアップし、機能を追加
はモジュラー設計なので、必要に応じていつでもシス
変更できます。
/
ライカ
AF6000
ます。ソフトウェア制御の
て、時間と
になります。電動のライカ
と、マルチポジション実験やタイリング、オプ
は蛍光アプリケーションの高度なニーズも対応し
EL6000
スタックによる手動マルチチャネル蛍光処理が可能
Z
IsoPro ™
シャッターコントロールを使っ
クロスステージを組み込む
ションのウェルプレー
ト画像取得が可能です。
画像記録作成、定量化、最適化、解析などの多様な機能を、画
像情報の
プションの追加でさらに拡張できます。
再構築やデコンボリューションなどのソフトウェアオ
3D
MacroFluo™
は、研究
者のニーズに合わせて発展させることができる総合顕微鏡システ
ムとなっています。
ライカ
AF6000
:設定モードでのウェルプレート画像取得モジュール
AF6000
ソフトウェアからのスクリーンショット
AF6000
:画像取得モードのイメージギャラリー
:設定モードでのタイルスキャン
AF6000
(上から)
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10 M1-000-0en • © Leica Microsystems (Switzerland) Ltd • CH-9435 Heerbrugg, 2009 • Printed in Switzerland – IV.2009 – RDV – Illustrations, descriptions and technical data are not binding and may be changed without notice.
10 xx xxx xjp/- • © Leica Microsystems (Schweiz) AG • CH-9435 Heerbrugg, 2010 • Printed in Switzerland – IV.2010 – RDV – Illustrations, descriptions and technical data are not binding and may be changed without notice.
ライカ マイクロシステムズは4つのビジネス部門に分
かれてグローバルに活動しており、そのいずれでも
マーケット
リーダーとして位置付けられています。
•
LifeScienceDivision
(ライフサイエンス部門)
ライカ マイクロシステムズのライフ サイエンス部門は
微小構造の視覚化、測定、分析のための技術的な専
門知識と最高度の技術革新力により、科学界のイメー
ジングに対するニーズに応えています。ライカ
マイク
ロシステムズの研究アプリケーションに関する豊富な
知識が、科学の最先端をリードする私たちのお客様を
サポートします。
•
IndustryDivision
(インダストリー部門)
ライカ マイクロシステムズのインダストリー部門は、最
高度の品質と結果を求めるお客様をサポートしていま
す。微小構造の観察、測定や分析に最も適した革新
的なイメージング
システムは、工業分野のルーチン
作業や研究だけでなく、
工業材料、品質管理、法医
学や教育といった各分野のアプリケーションのソリュー
ションとなっています。
•
BiosystemsDivision
(バイオシステムズ部門)
ライカ マイクロシステムズのバイオシステムズ部門は
組織病理学ラボや研究者に、最高度の品質で広範に
わたる製品ポートフォリオを提供しています。 患者向
けから病理学者向けのものまで、病理学上のあらゆる
作業ステップに適した理想的な製品がこのポートフォ
リオに含まれており、ラボ全体の生産性を高めるワー
クフロー
ソリューションが可能です。
Novocastra ™
試薬の使用と革新的なオートメーション化が特色の病
理システム一式を擁すライカ
マイクロシステムズは、
作業プロセスの迅速化、信頼性の高い診断機能、そ
してお客様との緊密な協働を通じて、患者により良い
ケアが提供されるようサポートしています。
•
MedicalDivision
(メディカル部門)
ライカ マイクロシステムズのメディカル部門は手術
を行う医師と患者の治療をサポートするだけでなく、
最高度の品質をもつ、最も革新的な手術用顕微鏡技
術で現在および将来のニーズに応えています。
ライカ
マイクロシステムズ
「ユーザーとともに、ユーザーのために」は
1907
年にエルンスト・ライツが残した言葉です。
この言葉は、革 新の推進役であるライカ
マイクロシステムズとお客様との緊密な協働を
表したものです。この伝統に応えていくために、私たちは、
Pioneering
(パイオニア精神)、
High-end Quality
(最高度の品質)、
Team Spirit
(チーム精神)、
Dedication to Science
(科学に対する情熱)、そして
Continuous Improvement
(継続的 な改善)という5つの
バリューを掲げることにしました。私たちにとってこれらのバリューを日々に活かすことこそが、
『Living up to Life』なのです。
GA und Prospekt SM
jp_farbig 08.04.2010
www.leica-microsystems.com
10LSZ10010JP • © Leica Microsystems (Switzerland) Ltd • CH-9435 Heerbrugg, 2010 • Printed in Switzerland – IX.2010 – RDV – 図版、説明、および技術データは拘束力のあるものではなく、予告なく変更される場合があります。