JUKI LBH-1790 Instruction Manual [ja]

R
高速電子眠り穴かがりミシン
LBH-1790
取扱説明書
安全に使用していただくために、使用前に必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、いつでもすぐに読めるように、この取扱説明書を保管してください。
iv
No.03
40012733
JUKI 株式会社
〒 182-8655 東京都調布市国領町 8-2-1 TEL.03-3480-1111(代表) 営業本部 TEL.03-3480-2357(ダイヤルイン)
Copyright C 2003-2006 JUKI CORPORATION
本書の内容を無断で転載、複写することを 禁止します。
この製品の使い方について不明な点がありましたらお求めの販売店又は当社営業所にお問い合わせください。
※この取扱説明書は仕様改良のため予告なく変更する事があります。
v
06・09PrintedinJapan(E)
安全にご使用していただくために
ミシン、自動機、付帯装置(以下機械と言う)は、縫製作業上やむをえず機械の可動部品の近くで作業するた
め、可動部品に接触してしまう可能性が常に存在していますので、実際にご使用されるオペレータの方および、 保守、修理等をされる保全の方は、事前に以下の 安全についての注意事項 を熟読されて、十分理解された 上でご使用ください。この取扱説明書 安全についての注意事項 に書かれている内容は、お客様が購入され た商品の仕様には含まれない項目も記載されています。
なお、本取扱説明書および、製品の警告ラベルを十分理解していただくために、警告表示を以下のように使
い分けております。これらの内容を十分に理解し、指示を守ってください。
!!
!
)危険の水準の説明
!!
機械操作時、保守時、当事者、第3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避し
危険 警告
注意
@@
(
@
)警告絵表示および表示ラベルの説明
@@
ない場合、死亡または、重傷を招く差し迫った危険のあるところ。
機械操作時、保守時、当事者、第3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避し ない場合、死亡または、重傷を招く潜在的可能性のあるところ。
機械操作時、保守時、当事者、第3 者が取り扱いを誤ったり、その状況を回避し ない場合、中・軽傷害を招くおそれのあるところ。
運動部に触れて、怪我をする 恐れがあります。
高電圧部に触れて、感電の恐 れがあります。
高温部に触れて、ヤケドの恐 れがあります。
1
2
3
指 示 ラ ベ ル
ベルトに巻き込まれ、怪我を する恐れがあります。
正しい回転方向を指示してい ます。
アース線の接続を指示してい ます。
1
2
1 ・ 中・軽傷害、重傷、死亡を招く恐れがあります。
・ 運動部に触れて、怪我をする恐れがあります。
2 ・ 安全ガードを付けて縫製作業をすること。
・ 安全カバーを付けて縫製作業をすること。 ・ 安全保護装置を付けて縫製作業をすること。
3
電源を切ってから、「糸通し」・「ボビンや針の交換」・「掃除」・「調整」・「給油」をすること。
i
3
       安全についての注意事項
事故とは:人身並びに財産に損害を
与えることをいう。
危険
1. 感電事故防止のため、電装ボックスを開ける必要のある場合は、電源を切り、念のため 5分以上経過し てから蓋を開けてください。
基本的注意事項
1. ご使用される前に本取扱説明書および、付属に入っている全ての説明書類を必ずお読みください。 また、いつでもすぐに読めるように、この取扱説明書を大切に保存してください。
2. 本項に書かれている内容は、購入された機械の仕様に含まれていない項目も記載されています。
3. 針折れによる事故防止のため、安全眼鏡を着用してください。
安全装置、警告ラベル
1. 安全装置の欠落による事故防止のため、この機械を操作する際は、安全装置が所定の位置に正しく取 り付けられている事を確認してから操作してください。安全装置については、v 頁を参照してくださ い。
2. 人身事故防止のため、安全装置を外した場合は、必ず元の位置に取り付け、正常に機能することを確 認してください。
3. 人身事故防止のため、機械に貼り付けてある警告ラベルは、常にはっきり見えるようにしておいてく ださい。剥がれたり汚損した場合、新しいラベルと交換してください。
用途、改造
1. 人身事故防止のため、この機械は、本来の用途および本取扱説明書に規定された使用方法以外には使 用しないでください。 用途以外の使用に対しては、当社は責任を負いません。
2. 人身事故防止のため、機械には、改造等を加えないでください。改造によって起きた事故に対しては、 当社は責任を負いません。
注意
教育訓練
1. 不慣れによる事故防止のため、この機械の操作についての教育、並びに、安全に作業を行うための教 育を雇用者から受け、適性な知識と操作技能を有するオペレータのみが、この機械をご使用ください。 そのため雇用者は、事前にオペレータの教育訓練の計画を立案し、実施することが必要です。
電源を切らなければならない事項
1. 人身事故防止のため、異常、故障が認められた時、停電の時は直ちに電源を切ってください。
2. 機械の不意の起動による事故防止のため、次のような時は、必ず電源を切ってから行ってください。
2-1. たとえば、針、ルーパ、スプレッダー等の糸通し部品へ糸通しする時や、ボビンを交換する時。 2-2. たとえば、機械を構成する全ての部品の交換、または調整する時。 2-3. たとえば、点検、修理、清掃する時や、機械から離れる時。
3. 感電、漏電、火災事故防止のため、電源プラグを抜く時は、コードではなくプラグを持って抜いてく ださい。
4. 不意の起動による事故防止のため、クラッチモータを使用している場合は、電源スイッチを切った後 もモータは惰性でしばらく回り続けますので完全に止まっていることを確認してから、上記2の作業 を行ってください。
電源を切るとは:電源スイッチを切ってから、電源プラグを
コンセントから抜くことを言う。以下同じ
ii
各使用段階に於ける注意事項
運  搬
1. 人身事故防止のため、機械の持ち上げは 2 人以上で行い、移動には台車等を使用してください。
2. 人身事故防止のため、持ち上げ、移動の際は転倒、落下等を起こさないよう十分安全策をとってくだ
さい。
3. 予期せぬ事故や、落下事故防止のため、再梱包する場合は、着荷時と同じ状態に再梱包してください。
特に機械に付着した油は、十分に拭き取ってから再梱包してください。
開  梱
1. 人身事故防止のため、開梱は上から順序よく行ってください。木枠梱包の場合は、特に釘には十分注
意してください。また、釘は板から抜き取ってください。
2. 人身事故防止のため、機械は重心位置を確かめて、慎重に取り出してください。
据え付け
!!
!)テーブル、脚
!!
1. 人身事故防止のため、テーブル、脚は、純正部品を使用してください。やむをえず、非純正部品 を使用する場合は、機械の重量、運転時の反力に十分耐え得るテーブル、脚を使用してください。
2. 人身事故防止のため、テーブルと脚の固定は、ボルト結合を推奨しますが、木ねじでの固定はφ
5.1×長さ 32mm以上のねじで固定してください。また、下穴を電気ドリル等で深く開けます と、強度不足となりますので、下穴は喰いつき程度の深さとしてください。固定後、十分なる結 合強度が得られているか、必ず確認してください。
3. 人身事故防止のため、脚にキャスタを付ける場合、十分な強度をもったロック付きキャスタを使 用してください。
@@
@)ケーブル、配線
@@
1. 感電、漏電、火災事故防止のため、ケーブルは使用中無理な力が加わらないようにしてください。 また、V ベルト等の運転部近くにケーブル配線する時は、30mm 以上の間隔をとって配線して ください。
2. 感電、漏電、火災事故防止のため、タコ足配線はしないでください。
3. 感電、漏電、火災事故防止のため、コネクタは確実に固定してください。また、コネクタを抜く 時は、コネクタ部を持って抜いてください。
##
#)接地
##
1. 漏電、絶縁耐圧による事故防止のため、電源プラグは電気の専門知識を有する人に、適性なプラ グを取り付けてもらってください。また、電源プラグは必ず接地されたコンセントに接続してく ださい。
2. 漏電による事故防止のため、アース線は必ず接地してください。  
$$
$)モータ
$$
1. 焼損による事故防止のため、モータは指定された定格モータ(純正品)を使用してください。
2. 市販クラッチモータを使用する際は、Vベルトへの巻き込まれ事故防止のため、巻き込み防止付 きプーリカバーが付いたクラッチモータを選定してください。
操作前
1. 人身事故防止のため、電源を投入する前に、コネクタ、ケーブル類に損傷、脱落、緩み等がないこと を確認してください。
2. 人身事故防止のため、運動部分に手を入れないでください。また、プーリの回転方向が矢印と一致し ているか、確認してください。
3. キャスタ付き脚卓を使用の場合、不意の起動による事故防止のため、キャスタをロックするか、アジャ スタ付きの時は、アジャスタで脚を固定してください。
iii
操作 中
1. 巻き込みによる人身事故防止のため、機械操作中ははずみ車、V ベルト、モータ付近に指、頭髪、衣 類を近づけたり、物を置かないでください。
2. 人身事故防止のため、電源を入れる時、また機械操作中は針の付近や、天びんカバー内に指を入れな いでください。
3. ミシンは高速で回転しています。手への損傷防止のため、操作中はルーパ・スプレッダ・針棒付近へ 絶対に手を近づけないでください。また、糸交換の時は電源を切ってください。
4. 人身事故防止のため、機械をテーブルから外す時、また元の位置へ戻す時、指等をはさまれないよう に注意してください。
5. 不意の起動による事故防止のため、ベルトカバーおよび、Vベルトを外す時は電源を切ってください。
6. サーボモータをご使用の場合は、機械停止中はモータ音がしません。不意の起動による事故防止のた め、電源の切り忘れに注意してください。
給  油
1. 自動給油の機械には、JUKIMACHINEOILNo.18 を使用してください。
2. 炎症、カブレを防ぐため、目や身体に油が付着した時は直ちに洗浄してください。
3. 下痢、嘔吐を防ぐため、誤って飲み込んだ場合、直ちに医師の診断を受けてください。
保  守
1. 不慣れによる事故防止のため、修理、調整は機械を熟知した保全技術者が本取扱説明書の指示範囲で 行ってください。また、部品交換の際は、当社純正部品を使ってください。不適切な修理・調整およ び非純正部品使用による事故に対しては、当社は責任を負いません。
2. 不慣れによる事故や、感電事故防止のため、電気関係の修理、保全(含む配線)は電気の専門知識の有 る人、または当社、販売店の技術者に依頼してください。
3. 不意の起動による事故防止のため、エアーシリンダ等の空気圧を使用している機械の修理や保全を行 う時は、空気の供給源のパイプを外し、残留している空気を放出してから行ってください。
4. 人身事故防止のため、修理調整・部品交換等の作業後は、ねじ・ナット等が緩んでいないことを確認 してください。
5. 機械の使用期間中は、定期的に清掃を行ってください。この際、不意の起動による事故防止のため、電 源は必ず切ってから行ってください。
6. 保守、点検、修理の作業のときは、必ず電源スイッチを切り、ミシンおよびモータが完全に停止した ことを確認してから行ってください。(クラッチモータの場合、電源スイッチを切った後もモータは惰 性でしばらく回り続けますので注意してください。)
7. 人身事故防止のため、修理・調整した結果、正常に操作できない場合は直ちに操作を中止し、当社ま たは販売店に連絡し、修理依頼してください。
8. 人身事故防止のため、ヒューズが切れた時は、必ず電源を切り、ヒューズ切れの原因を取り除いてか ら、同一容量のヒューズと交換してください。
使用環境
1. 誤動作による事故防止のため、高周波ウエルダ等強いノイズ源(電磁波)から影響を受けない環境下で 使用してください。
2. 誤動作による事故防止のため、定格電圧± 10% を超える所では使用しないでください。
3. 誤動作による事故防止のため、エアーシリンダ等の空気圧を使用している装置は、指定の圧力を確認 してから使用してください。
4. 安全にお使いいただくために、下記環境下でお使いください。 動作時雰囲気温度 5℃〜 35℃ 動作時 相対湿度 35% 〜 85%
5. 電装部品損壊・誤動作による事故防止のため、寒いところから急に暖かいところなど環境がかわった 時、結露が生じることがありますので、十分に水滴の心配がなくなってから電源を入れてください。
6. 電装部品損壊・誤動作による事故防止のため、雷が発生している時は安全のため作業をやめ、電源プ ラグを抜いてください。
7. 電波状態によっては、近くのテレビ、ラジオに雑音を与えることがあります。この場合には、少しミ シンより離してご使用ください。
iv

LBH-1790 シリーズをより安全にお使いいただくための注意事項

1. 感電による事故防止のため、電源を入れたままでモータ電装ボックスの蓋を開けたり、 電装ボックス内の部品に触れないでください。
危険
注意
2. パターン変更後は、針落ちを確認してください。万一押えよりパターンがはみ出してい ると、縫製中に針が押えに干渉し、針折れが発生するなど危険です。また、設定されて いる押えとミシンに取り付けられた押えが一致していることを確認してください。
1. 電源スイッチをON しても操作パネルになにも表示されない場合は、電源スイッチを OFFして電源電圧、電源仕様を確認してください。
2. 人身への損傷を防ぐため、電源スイッチを入れる時および、ミシン運転中は、天秤、布 押え、布切りメスおよび針の下付近には指を入れないでください。
3. 不意の起動による事故を防ぐため、ミシンを倒す時や、カバーを外す時は電源を切って ください。
4. 巻き込みによる人身への事故を防ぐため、ミシン運転中は、モータ、メスなど駆動部分 に、指、頭髪、衣類を近づけたり、物を置かないでください。
5. 人身への損傷を防ぐため、カバー類、目保護カバー等、安全装置を外した状態で運転し ないでください。
6. 人身への損傷を防ぐため、ミシンを倒す時、また元の位置へ戻す時、指等をはさまれな いよう注意してください。
7. 感電と電装部品損壊による事故を防ぐため、電源プラグ挿抜の際は前もって必ず電源ス イッチを切ってください。
8. 電装部品損壊による事故を防ぐため、雷が発生している時は安全のため作業をやめ、電 源プラグを抜いてください。
9. 電装部品損壊による事故を防ぐため、寒い所から急に暖かい所に移動した時など結露が 生じることがありますので、十分に水滴の心配がなくなってから電源を入れてくださ い。
10. 電装部品損壊による事故を防ぐため、停電した時は、必ず電源を切ってください。
11.この装置は、工業用環境でご使用ください。一般家庭ではテレビやラジオに近接して 使用されると受信障害を引き起こすことがあります。
v

安全装置について

ここに記載されている機械および安全装置はあくまで、日本国内仕様として製造された機種およびそれに 装着・同梱された安全装置であり、仕向地、仕様により異なる場合もあります。
天びんカバー
人体と天びんの接触を 防止するカバーです。
目保護カバー
針折れによる目への損傷 を防止するカバーです。
指ガード
指と針との接触を防止 するカバーです。
安全ラベル
ミシン操作時の最低限の 注意が記載されてます。
モータカバー
モータ、ギヤ、ファン、 プーリと人体の接触を 防止するカバーです。
挟込注意ラベル
天びん等と人体との挟み 込み防止への注意ラベル です。
電撃危険ラベル
感電を防止するため、危険 回避への安全上の注意事項 が記載されてます。
注意
なお、本書では説明の都合上「目保護カバー」 や「指ガード」 などの安全装置を省いて 図示している場合がありますので、あらかじめご了承ください。 実際の使用にあたっては、これら安全装置を絶対に外さないでください。
vi
目次
1. 使用上の注意........................................................................................................................1
2. 仕 様 ................................................................................................................................... 1
1. サブクラス....................................................................................................................................................... 1
2. 仕様 .................................................................................................................................................................. 1
3. 標準縫い形状一覧 ........................................................................................................................................... 2
4. 構成 .................................................................................................................................................................. 3
3. 据え付け ............................................................................................................................... 4
4. ミシン運転前の準備 ......................................................................................................... 12
1. 給油 ............................................................................................................................................................... 12
2. 針の取り付け方 ............................................................................................................................................ 12
3. 上糸の通し方 ................................................................................................................................................ 13
4. ボビンケースの糸の通し方......................................................................................................................... 13
5. 下糸張力の調整 ............................................................................................................................................ 14
6. ボビンケースの取り付け方......................................................................................................................... 14
7. メスの交換.................................................................................................................................................... 15
5. ミシンの操作......................................................................................................................16
1. 操作パネルのスイッチ説明......................................................................................................................... 16
2. ミシンの基本操作 ........................................................................................................................................ 18
3. ペダルの使用方法 ........................................................................................................................................ 18
4. 押えタイプの入力 ........................................................................................................................................ 20
5. パターン選択を行うには............................................................................................................................. 21
6. 上糸張力を変更するには............................................................................................................................. 22
7. 縫い直しを行うには .................................................................................................................................... 23
8. 下糸を巻くには ............................................................................................................................................ 24
9. カウンタを使うには .................................................................................................................................... 25
10. 初期値パターンを使うには......................................................................................................................... 26
11. 縫製データを変更するには......................................................................................................................... 27
12. 縫製データ編集あり/なしの設定方法 ..................................................................................................... 28
13. 縫製データ一覧 ............................................................................................................................................ 29
14. 縫製パターンをコピーするには ................................................................................................................. 35
15. パターン登録キーを使うには..................................................................................................................... 36
16. パラメータ登録キーを使うには ................................................................................................................. 37
17. 連続縫いを行うには .................................................................................................................................... 38
18. サイクル縫いを行うには............................................................................................................................. 40
19. メス複数回動作の説明................................................................................................................................. 42
20. メモリースイッチデータの変更方法 ......................................................................................................... 43
21. メモリースイッチデータ一覧..................................................................................................................... 44
6.保守.................................................................................................................................... 48
1. 針と釜のタイミングの合せ方..................................................................................................................... 48
2. 上糸切りはさみの調整................................................................................................................................. 49
3. 布押え圧力の調整 ........................................................................................................................................ 50
4. ボビン押え装置の調整................................................................................................................................. 50
5. 糸調子............................................................................................................................................................ 51
6. フィルタの清掃 ............................................................................................................................................ 52
7. ヒューズ交換 ................................................................................................................................................ 52
7. ゲージ部品.........................................................................................................................53
1. 布切りメス.................................................................................................................................................... 53
2. 針板 ............................................................................................................................................................... 53
3. 押え ............................................................................................................................................................... 53
8. エラーコード一覧............................................................................................................. 54
9. トラブル現象と原因・対策 ............................................................................................. 57
0. テーブル図面......................................................................................................................59
-. 形状ごとの初期値データ一覧...........................................................................................60
vii
1. 使用上の注意
1)給油タンクに油を入れないうちは、ミシンを絶対に運転しないでください。 2)仕事が終ったら , 釜や下糸切りメス部についたほこりを取り除いてください。この時、油量が十
分か確認ください。 3)起動ペダルはミシンスタート後、ペダルを元の位置にもどしてください。 4)このミシンは頭部を倒した状態では、ミシンが運転できないように安全スイッチが付いています。
ミシンを運転するときは、ベッドベースに正しく設置してから、電源スイッチを入れてください。
2. 仕 様

1.サブクラス

LBH-1790本縫電子ボタン穴かがりミシンには次のサブクラスがあります。
サブクラス 主な用途
ボタン穴かがり サイズ
S
ワイシャツ・ブラウス・ 作業服・婦人服なの布綿 用のボタン穴
K
メリヤス肌着・セー ター・カーディガン・ ジャージなどのニット製 品のボタン穴
標準:最大5mm 特別仕様部品:最大10mm
使用メス寸法
6.4〜31.8mm
(1/4'〜1-1/4')
穴かがり縫い長さ 標準:最大41mm 特別仕様部品:最大120mm

2.仕様

縫い速度 使用針 使用釜 針振駆動方式 送り駆動方式 押え上げ駆動方式 押え上げ上昇量 布切りメス駆動方式 標準縫い形状 記憶パターン数 電源
標準速度:3600rpm(最高:4200rpm)(ドライ釜使用時、最高:3300rpm) DPx5#11J〜#14J DPタイプ全回転釜 パルスモータ駆動 パルスモータ駆動 パルスモータ駆動 14mm(任意設定可能)最大:17mm(逆転針上げ時) 複動ソレノイド駆動 30種類 99パターン 単相100V・三相200 1000VA
1

3.標準縫い形状一覧

(1)角型 (2)丸型 (3)放射角型 (4)放射型 (5)放射直線閂止め型 (6)放射流れ閂止め型
パネル表示
パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示
(7)鳩目角型 (8)鳩目放射型 (9)鳩目直線閂止め型 (10)鳩目流れ閂止め型 (11)半月型 (12)丸角型
パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示
(13)半月角型 (14)半月直線閂止め型 (15)半月流れ閂止め型 (16)鳩目半月型 (17)鳩目丸型 (18)角放射型
パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示
(19)角半月型 (20)角丸型 (21)角直線閂止め型 (22)角流れ閂止め型 (23)放射半月型 (24)放射丸型
パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示
(25)半月放射型 (26)半月丸型 (27)閂止め縫い (28)閂止め右切断 (29)閂止め左切断 (30)閂止め中央切断
パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示 パネル表示
パネル表示
2

4.構成

u
w
t
y
LBH-1790仕様は、次のような部分で構成されています。
q 電源ON/OFFスイッチ w ミシン頭部(LBH-1790) e 操作パネル r 電装ボックス(MC-601) t 押え上げペダル y 起動ペダル u 糸立て装置
e
q
r
3
3. 据え付け
危険
ミシンを運ぶ時は必ず2人以上で行ってください。
(1) テーブル組付け
u
q
!1
r
t
y
i
e
o
!0
1)テーブル q に,制御ボックス w、電源スイッチe を固定します。 2)電源スイッチ e の電源ケーブルをステップルで固定します。 3)ベッドベース固定ねじ !1(4ヶ)をベッドベース r に通します。 4)クッションゴムtをテーブルのベッドベース固定用穴y(4ヶ所)にセットし、ベッドベースr
を固定します。 5)頭部支え棒 u をテーブル q に固定します。 6)ミシン本体をベッドベースr にのせた後、ペダル(右側)とペダルスイッチo、ペダル(左側)
と電装ペダルセンサー!0 をそれぞれ付属の連結棒 i で連結します。
w
連結棒i と制御ボックス w が当たらないようペダル位置を調整してください。
4
(2) 電源ケーブルの接続
電圧仕様
電圧注意シール
(三相 200V 仕様のみ)
単相 100V の接続
電圧表示シールに電源仕様を表示してあります。 仕様に合わせてケーブルを接続してください。
仕様 電圧表示シール
単相 100V 1ø100V
三相200V 3ø200V
電圧表示シール
テーブル
制御ボックス
緑/黄
三相 200V の接続
テーブル
制御ボックス
緑/黄
電源スイッチ
緑/黄
緑/黄
プラグ
プラグ
電源ケーブル
AC100V
緑/黄ーGND
緑/黄ーGND
AC200V
電源スイッチ
電源ケーブル
1. 絶対に電圧仕様の異なった状態で使用しないでください。
2. 電圧仕様を変更する場合は「100-200V 電圧仕様の切り換え方法」の項を参照 してください。
5
(3)100 / 200V 電圧仕様の切り換え方法
感電、不意の起動による人身の損傷を防ぐために電源を切り、5 分以上経過してからカ
危険
100V
仕様
200V
仕様
バーを外してください。不慣れによる事故、感電事故を防ぐため、電気関係の調整は電気 の専門知識のある人、または、当社販売店の技術者に依頼してください。
1
下記の2 点の変更により、単相 100V〜 120V
蜥蜚三相200V 〜240Vの切換えができます。
電源コードの交換FLT 基板切換えコネクタの差し替え
1)ミシンが停止していることを確認の上、電源
スイッチで電源を OFF にしてください。
2)電源スイッチがOFFになっていることを確認
の上、電源コードを電源コンセントから抜き ます。その後 5 分以上待ちます。
3)電装ボックスの裏蓋を止めている 4本のねじ
をはずし、裏蓋をゆっくり開きます。
200V〜240V/100V〜120V
[
に変更する場合]
(注意)変更方法を間違うと、電装ボックスを破
損します。十分注意してください。
電源コードの交換 JUKI 純正品番(M90355800A0)、アー
スコード(M90345800A0)に変更
切換えコネクタの差し替え ボックス側面にある FLT 基板 1 の 100/
200V 切り換えコネクタを 100V に差し換 える。
変更の確認 間違いなく変更したか、確認してください。
電源 SW 内部の配線は以下のとおり接続してください。
200V 配線
(ボックス側)
白 黒 赤
緑/黄
100V 配線 必ず白・黒間に接続してください。
(ボックス側)
白 黒 赤
緑/黄
白 黒 赤
灰 灰
(プラグ側)
緑/黄
(プラグ側)
緑/黄
100V〜120V/200V〜240V
[
に変更する場合]
(注意)変更方法を間違うと、電装ボックスを破
損します。十分注意してください。
電源コードの交換 JUKI 純正品番(M90175800A0)に変更
切換えコネクタの差し替え
ボックス側面にある FLT 基板 1 の100/ 200V 切り換えコネクタを 200V に差し換 える。
変更の確認 間違いなく変更したか、確認してください。
4)裏蓋と電装ボックス本体で線噛みしないよう
に十分注意し、裏蓋を押しながら閉じ、4 本 のねじを締めます。
6
(4) ミシン本体の取り付け
w-1(ゴム)
ミシンを運ぶときは、必ず2人以
注意
頭部ベース2箇所に、ヒンジqと軸受w(w-1: ゴム、w-2:金属)を入れて、止めねじe2箇所 でミシン頭部にヒンジ板を固定します。
ゴムヒンジと金具ヒンジが逆に取り 付いているとミシンを倒したときに ぐらついて危険ですので十分に注意 してください。
上で行ってください。
q
e
(5)ミシンの倒し方
危険
w-2
(金属)
ミシンを倒したり起こす時は、指をミシンにはさまないように注意して行ってください。 また不意の起動による事故を防ぐため、電源を切ってから行って下さい。
ミシンを倒すときは、頭部支え棒qがミシンに当 たるまで静かに倒してください。
1. ミシンを倒す前にテーブルに頭部 支え棒q が付いていることを確 認してください。
2. 倒れ防止のため、必ず水平な場所 でミシンを倒してください。
q
7
(6) 安全スイッチの接続
(7) 釜油防板の取り付け
q
コードクランプ
1)安全スイッチコネクタqを頭
部側のコネクタwと接続しま
w
す。
w
(8) 操作パネルの取り付け
q
e
w
釜油防板qを止めねじwでベットベースeに取り 付けます。
q
ミシンを倒したり起こしたりすると きに釜油防板q に当たらないように 固定してください。
テーブル上に操作パネル取付板qを木ねじwで固 定し、ケーブルをテーブル穴e に通します。
e
8
(9) コードの接続
コードの接続は下図のように行ないます。
ミシン頭部
CN14
CN16
CN34
MAIN基板
SDC基板
CN14
CN44
CN37
CN42
CN38
CN39
CN41
CN16
CN37
CN38
CN42
CN39
CN41
CN34
CN44
操作パネル
電動糸巻き装置(オプション)
SDC基板
CN16
CN14
q
コード クランプA
1)図のように、MAIN基板に接続するコードの
うち、右側に接続する4本(CN38、39、41、 42)をコードクランプAに通し、それぞれ コネクタに挿入します。CN37はコードク ランプAを通さずにコネクタに挿してくださ い。 また、電動糸巻き装置(オプション)を使用 する場合は、同様にコードクランプに通し、 CN44に通します。
2)MAIN 基板の左側に接続する操作パネルの
コードは直接CN34 に挿します。
3)SDC 基板に接続するコードは直接 CN14、
16に挿します。
4)アース線を止めねじ q で固定します。
9
(10) コードの処理
1) ミシンをゆっくり倒しながらコードが無理に引っ張られていないことを確認してください。 2) 図のように、コード止め板 1 でコードを固定してください。
ミシンを倒すときに、テーブルに頭部支え棒 2 がついていることを確認してください。
2
1
(11)目保護カバーの取り付け
危険
目保護カバー 1 は、必ず取り付けてからご使用ください。
1
針折れによる飛散から目などを保護しますので必ず取り付けて使用してください。
縦置きの場合
横置きの場合
1
作業者
作業者
10
(12)一時停止スイッチの固定
出荷時、一時停止スイッチはAの状態ですので止めねじq をゆるめ、Bの状態にし付属の止めねじ w と止めねじ q で固定します。
\
q
w
(13)糸案内棒
A
B
糸案内棒の2 個の横穴が、正面に向くように、 しっかり入れてください。
糸案内棒
(14) 糸立て装置の取り付け
w
q
1)糸立て装置を組み付け、テーブル右上の穴に
セットしてください。
2)糸立て装置が動かないように止めナットqを
締めてください。
3)天井配線ができる場合は、電源ケーブルは糸
立て棒w の中を通してください。
11
4. ミシン運転前の準備

1.給油

不意の起動による人身の損傷を防ぐために電源を切り、モータの回転が止まったことを確認し
注意
てから行ってください。
w
e
r
t
油量調節部詳細図
給油パイプ
e
q
w
少 給油量 多
1)給油タンクへの給油
ニューデフレックスオイルNo.1を MAX マーク q のところまで入れてください。
2)釜の油量調節
油量調節は止めナットw をゆるめ、油量調整ねじ e で行います。
釜の油量は、油量調節ねじe をねじ込むと減少します。
油量調節後は止めナットw で固定してください。
ミシンセットアップ時や長時間休んでミシンを運転する場合、ボビンケースを取り外し、釜レース 面に油を2〜3滴給油してください。 また、下軸前メタルr の給油穴tより油を数滴給油して中 のフェルトに油を浸してください。

2.針の取り付け方

不意の起動による人身の損傷を防ぐために電源を切り、モータの回転が止まったことを確認し
注意
q
A
てから行ってください。
ミシン正面から見て、針のえぐり部が手前側A にくるようにして、 針棒の針穴の奥に突き当たるまでさし込み、止めねじqで締めてく ださい。 針はDP× 5(#11J、#14J)を使用します。
針の取り付け時には、電源を切ってください。
12
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