Hp INTEGRITY RX6600, INTEGRITY SUPERDOME SX2000, INTEGRITY RX7620, INTEGRITY SUPERDOME SX1000, INTEGRITY RX8640 User Manual [ja]

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HPネットワーク ユーティリティ ユーザ
ガイド
HP IntegrityサーバMicrosoft® Windows
Server™ 2003およびWindows Server™ 2008
製品番号:5992-4448
20084,
©Copyright 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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ご注意
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製 品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありま せん。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、 責任を負いかねますのでご了承ください。
MicrosoftおよびWindowsは、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。
Intel、インテルおよびItaniumはインテル コーポレーションまたはその子会社のアメリカ合衆国およびその他の国にお
ける商標または登録商標です。
Javaは、Sun Microsystems, Inc.の米国における商標です。
UNIXは、The Open Groupの登録商標です。本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用
される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売され ていないものも含まれている場合があります。
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目次
対象読者 .............. ... ............................. ................................ ................................ ..... 5
この版での新しい内容および変更された内容 ............. ... ............................. ................. 5
ドキュメント構成 ............. ... ............................. ................................ ......................... 5
表記規約 ............ ... ............................. ................................ ................................ ....... 5
関連情報 ............ ... ............................. ................................ ................................ ....... 6
出版履歴 ............ ... ............................. ................................ ................................ ....... 6
お客様のご意見 ............ ... ............................. ................................ ............................. 7
1. SetLACStateユーティリティ ..................... ................................ ............................. ... ....... 8
ツールの利用 ............. ... ............................. ................................ ............................... 8
コマンド ライン構文 .... ............................. ................................ ........................ 8
コマンド ライン引数 .... ............................. ................................ ........................ 8
コマンド ラインの例 .... ............................. ................................ ........................ 9
2. ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ ..................... ........................ 10
概要 ............ ... ............................. ................................ ................................ ............ 10
ターゲット システムのNICの順序 ..... ................................ ................................ 10
ターゲット システム上のチーム ............. ... ............................. .......................... 10
CQNICCMDスクリプティング ユーティリティ ................................ .......................... 11
スクリプト変換の問題 ............. ... ............................. ................................ ........ 11
CQNICCMDユーティリティの使用 ................... ................................ ................ 11
コマンド ライン構文 ....................... ... ............................. ................................ . 12
コマンド ライン引数 ....................... ... ............................. ................................ . 13
コマンド ラインの例 ....................... ... ............................. ................................ . 14
コマンド ライン ヘルプ ............. ... ............................. ................................ ....... 15
コンフィギュレーションのプロパティ ............ ... ............................. .......................... 15
NICのコンフィギュレーション プロパティ ............... ................................ ........ 15
チーム設定のプロパティ ............ ... ............................. ................................ ...... 16
XMLデータ ファイル ........................... ................................ ................................ .... 18
エラーの処理とレポート ............ ... ............................. ................................ .............. 20
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表目次
2.1. cqniccmdのコマンド ライン引数 ......................... ................................ ......................... 13
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このガイドについて

本書では、Microsoft® Windows® Server 2003およびWindows® Server 2008が動作するHP Integrity サーバでサポートされている一部のネットワーク ツールについて説明します。
このガイドの最新バージョンは、http://www.hp.com/jp/manualから入手できます。

対象読者

このガイドは、HP Integrityサーバの設置、設定、および管理を担当するシステム管理者および HPサポート担当者を対象としています。このガイドは、チュートリアルではありません。

この版での新しい内容および変更された内容

6.0リリースで改訂された内容

ドキュメント構成

このガイドは次のように構成されています。
SetLACState
ティ
(page 8)
ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティ リティ
(page 10)
ユーティリ

表記規約

本書では、次の表記規約を使用します。
警告 けがや復旧不可能なシステム問題につながる重要な情報への注意を喚起する警告で
す。
注意 データの消失や破壊、またはハードウェアやソフトウェアの損傷につながる重要な
情報への注意を喚起する注意です。
重要 概念について説明、またはタスクを完了するための重要な情報を示します。
未使用のアダプタを含むローカル エリア接続を無効にする SetLACStateユーティリティ(SetLACState)について説明しま す。 このユーティリティを使うと、サーバの障害表示、不要な SNMPトラップおよびエラー メッセージの生成を防止できます。
ネットワーク アダプタ(NIC)およびネットワーク アダプタのチー ムを設定するネットワーク コンフィギュレーション ユーティリ ティについて説明します。 このユーティリティのスクリプティン グ機能を使うと、バッチ プロセスを使用して設定を行えます。
本文の重要なポイントを強調または補足する追加情報を示します。
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このガイドについて
KeyCap キーボードのキーや、グラフィカル インタフェースの項目(ボタン、タブ、メニュー
項目など)の名前。ReturnEnterは同じキーを指しています。
コン ピュータ 出力
ユーザ入力入力するコマンドなどのテキスト文字列を示します。
コマンド コマンド名または修飾子付きコマンド名を示します。
Ctrl+x キー シーケンス。たとえば、Ctrl+xというキー シーケンスは、Ctrlというラベルの
[] [ ]内の内容は、コマンド ライン構文ではオプションです。内容が|で区切られてい
{} { }内の内容は、コマンド ライン構文では必須です。内容が|で区切られているとき
.. 前にある要素を任意の回数だけ繰り返すことを示します。
コード例が連続していることを示します。
| 選択リスト内の項目の区切りを示します。
コンピュータが表示するテキスト文字列です。
付いたキーを押したまま、別のキーまたはマウス ボタンを押す必要があることを説 明しています。
るときには、その項目のうち1つだけ選ばなければならないことを示します。
には、その項目のうち1つだけ選ばなければならないことを示します。

関連情報

HP Integrityサーバ ファミリの概要については、HPWebサイト http://h50146.www5.hp.com/products/servers/integrity/を参照してください。
HP IntegrityサーバでのWindows Server 2003Windows Server 2008に関連するその他の資料に ついては、HPWebサイトhttp://docs.hp.com/ja/hpuxhw.html(日本語)または、 http://docs.hp.com/en/windows.html(英語)にある“Windows 64-bit on HP Integrity Servers”の項
を参照してください。
テクニカル サポート リソース(ドライバ、パッチ、アップグレード、移行問題、アラート 登録など)については、
http://h20000.www2.hp.com/bizsupport/TechSupport/Product.jsp?prodTypeId=15351&prodCatId=321933
(英語)を参照してください。

出版履歴

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このガイドについて
製品番号
5992-4447
サポートされるオ ペレーティング ステム
Server 2003 for Itaniumベース シス テム、64ビット
Microsoft Windows Server 2008 for Itaniumベース シス テム、64ビット

お客様のご意見

本書に関するご意見をお待ちしております。HPでは、お客様により良いドキュメントを提供す るように努めています。記述の誤りや、改善に結びつくご意見、ご指摘がございましたら、電 子メール(下記のアドレス)にてお寄せください。
feedback@fc.hp.com(英語)
サポートされる SmartSetupバー ジョン
バージョン6.0Microsoft Windows
改版日サポートされる製
品(サーバ)
20084BL860c BL870crx2660 rx3600rx6600 rx7620rx7640 rx8620rx8640 Superdome Superdome/sx2000
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1 SetLACStateユーティリティ

1台のサーバに2枚以上サーバ アダプタがあって、1枚でも接続されていないアダプタがある場 合、一部のネットワーク管理用端末ではサーバに障害があると表示され、SNMPトラップがト リガされることもあります。未使用のアダプタを含むローカル エリア接続を無効にするには、 SetLACStateユーティリティ(SetLACState)を使用します。 このユーティリティを使うと、 サーバの障害表示や不要なSNMPトラップやエラー メッセージの発生を防止できます。
注:
ローカル エリア接続で認識できるサーバ アダプタは、HPでサポートしているア ダプタです。また、このユーティリティを使用してアダプタ チームの有効/無効 を切り替えることはできません。
SetLACStateユーティリティは、Windows Server 2003用ネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティ(NCU)コンポーネント パッケージの一部としてインストールされます。イン ストール時に、SetLACState.exe%SystemRoot%\System32\ディレクトリにコピーされ ます。

ツールの利用

SetLACStateユーティリティは、コマンド プロンプトから実行できます。RDPによるインス トール時に使用してください。また、unattend.txt[GuiRunOnce]セクションに追加して、 無人インストールで使うこともできます。

コマンド ライン構文

コマンド ラインでは、次のフォーマットを使用します。
SetLACState <Local Area Connection> [Enable | Disable] [/l <logfile>][LINEBREAK][/? | /help]

コマンド ライン引数

1.1に掲載されているコマンド ライン引数を使用してください。
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SetLACStateユーティリティ
1.1. SetLACStateのコマンド ライン引数
機能引数
<Local Area Connection>
LAN接続の名前またはID(たとえば、ローカル エリア接続 12、または3)を指定します。
:
unattend.txtの[GuiRunOnce]セクションでこのユー ティリティを使用する場合、ローカル エリア接続の IDを指定してください。ローカル エリア接続の名前 だけを指定するとエラーになります。たとえば、 「ローカル エリア接続」はIDに1、「ローカル エリ ア接続2」はIDに2、などとしてください。ローカル エリア接続の名前を変更した場合、IDはなくなりま す。
指定したローカル エリア接続を有効または無効にします。[Enable | Disable]
[/l <logfile>]
ログ ファイルの保存場所を指定できます。デフォルト位置は、 システム ドライブ の%SystemRoot%\cpqsystem\log\setlacstate.logで す。
ユーティリティの使用法(オプション)を表示します。/? ユーティリティの使用法(オプション)を表示します。/help

コマンド ラインの例

次のSetLACStateコマンド ラインの例は、ともに有効であり同じ結果を生成します。
SetLACState 2 disable
SetLACState “Local Area Connection 2” disable
2つのコマンドの結果
これらのコマンドは、ともにLocal Area Connection 2を無効にします。
注:
すでに有効にした接続をenableと指定しても、すでに無効にした接続をdisable と指定しても、エラーにはなりません。
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第 2章 ネットワーク アダプタ スクリプ ティング ユーティリティ

スクリプティング機能では、ソース サーバから保存されたコンフィギュレーション情報に基づ いて、ターゲット システムを設定することもできます。スクリプトを実行すると、ターゲット システムのNICのコンフィギュレーションが、ソース サーバのデータ ファイルで指定された NICのプロパティを使用して変更されます。ターゲット システムがソース サーバと同じである 必要はなく、ソース サーバのコンフィギュレーション全体をターゲット システムに複製する 必要もありません。
概要

ターゲット システムのNICの順序

ターゲット システムのNICは、次の規則に従い、ソース サーバの対応する番号のNICと一致す るように設定されます。
ターゲット システム上の最初のNICは、ソース サーバ上の最初のNICのデータを使って設定 されます。
ターゲット システム上の2番目のNICは、ソース サーバ上の2番目のNICについて保存された データに基づいて設定され、以下のNICも同じように設定されます。
ターゲット システムのNICの数がソース サーバより多い場合、対応するNICのないターゲッ ト システムのNICは現在の設定を維持します。
ターゲット システムのNICの数がソース サーバよりも少ない場合は、対応するNICのない ソース サーバのNICのデータは無視されます。

ターゲット システム上のチーム

ターゲット システムは、次の規則に従って、ソース サーバ上のチームと同数のチームで構成 されます。
ターゲット システムで作成されるチームは、ソース サーバのチームを構成していたNICと 同じ相対順序のNICで構成されます。たとえば、ソース サーバ上でNIC 3とNIC 5がチームを 構成している場合、チーミング情報がデータ ファイルに保存され、ターゲット システムの
NIC 3NIC 5でチームが構成されます。
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
通常、ターゲット システムでチームを構成するNICは、ソース サーバでチームを構成して いたNICと同じ種類である必要はありません。ただし、チームに組み込むことのできない NICもあります。また、無効な組み合わせのNICを使用してチームを構成しようとすると、 エラーが発生します。たとえば、ロード バランシング チームでは速度の異なるNICでチー ムを構成することはできません。
ソース サーバ上でチームを構成するNICがターゲット サーバ上にない場合は、エラーが発 生します。たとえば、ソース サーバ上でNIC 3とNIC 5がチームを構成しているが、ターゲッ ト システム上には4枚のNICしかない場合、エラーが報告されて、コンフィギュレーション は適用されません。
ターゲット システム上でチームが設定された場合、チームのプロパティはソース サーバ上 の対応するチームのデータ ファイルから読み出された値に設定されます。データ ファイル で指定されていないプロパティ(および無効なデータ値を持つプロパティ)は、そのプロ パティのデフォルト値を使って設定されます。
ソース サーバでチームが構成されていない場合、チーミング情報はデータ ファイルに書き 込まれずに、ターゲット システムのコンフィギュレーションは個々のNICの設定だけとなり ます。

CQNICCMDスクリプティング ユーティリティ

CQNICCMDは、Windows Server 2003のユーティリティで、スクリプト ファイルを使用して1台 のIntegrityソース サーバのNICチーミング コンフィギュレーション情報を複製し、別のIntegrity ターゲット サーバにコピーします。

スクリプト変換の問題

ネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティ(NCU)の前のバージョンで作成され たスクリプトはサポートされますが、スクリプトを最新バージョンのNCUで作成することをお すすめします。NCUバージョン7.7x以前に生成したスクリプトの動作モードは変更され、次の ように変換されます。
「手動」は、「ネットワーク フォールト トレランスのみ(NFT)」に変換されます。
SmartSwitch」は、「優先順位によるネットワーク フォールト トレランスのみ」に変換さ れます。
SmartSwitch Teamsの場合、既存の”PreferredPrimaryNic“属性は、”PreferredPrimaryRanking“
性内で他のチーム メンバーよりランクが高くなるチーム メンバーを決定します。
他のすべての指定されていないパラメータは、デフォルトが使用されます。

CQNICCMDユーティリティの使用

このユーティリティは、コマンド プロンプト ウィンドウのコマンド ライン、Windows[スター]メニューの[ファイル名を指定して実行]オプションから、およびWindowsのコマンド ファイ ルから実行できます。HPでは、このユーティリティをSmartStart Scripting Tooklit(SSST)の一 部として使用することをおすすめします。ただし、アプリケーションはこの環境以外でも使用 できます。
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
注:
コマンド ラインからCQNICCMDユーティリティを実行するには、まず、HPネッ トワーク コンフィギュレーション ユーティリティを終了する必要があります。
スクリプティング アプリケーションを使用するには、以下の手順に従ってください。
1. ソース サーバ上でNICチーミングを設定します。
2. HPネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティのユーザ インタフェースの[Save]
をクリックするか、コマンド ライン ユーティリティでCQNICCMD /S<ファイル名>を実行 することにより、ソース サーバ上でスクリプト ファイルを生成します。
3. 必要に応じて、スクリプト ファイルを変更します。
注:
スクリプト ファイルを変更する場合、CQNICCMD /Pを実行して、変更した ファイルの構文を確認し、さらにログ ファイルでエラーと警告を確認するこ とをおすすめします。ログ ファイルのデフォルトの場所は、システム ドラ イブ(C:)の\cpqsystem\log\cpqteam.logです。/Pオプションの構文 は、+cqniccmd /p<ファイル名>です。
4. ターゲット システムにHPネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティをインス トールします。
5. 次の構文を使用してコマンド ライン ユーティリティを実行します。
cqniccmd /C <ファイル名>
6. ログ ファイルで、エラーと警告を確認します。ログ ファイルのデフォルトの場所は、シ ステム ドライブ(C:)の\cpqsystem\log\cpqteam.logです。
注:
このツールをSmart Setup Scripting Toolkit(SSSTK)と組み合わせて使用する場合 は、Smart Setup CDに収録されているSSSTKのマニュアルを参照してください。

コマンド ライン構文

コマンド ラインでは、次のフォーマットを使用します。
cqniccmd [/F] [/C<ファイル名>] [/D] [/L<ファイル名>] [/P<ファイル名>] [/S< ファイル名>] [/?]
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
注:
1度に指定できる設定オプションは以下のいずれか1つだけです。
/S/D/C、または/P
/Lオプションは、任意の設定オプションと一緒に使用できます。/Fオプション は、/Cオプションとだけ組み合わせることができます。

コマンド ライン引数

2.1に掲載されているコマンド ライン引数を使用してください。
2.1. cqniccmdのコマンド ライン引数
機能引数
/S
/D
/C
このオプションにより、ソース サーバの設定が保存されます。必ず、XML設 定データ ファイルの名前を指定してください。データ ファイルのパスを含む 必要があります。このオプションは、HPネットワーク コンフィギュレーショ ン ユーティリティのユーザ インタフェースで[保存]をクリックして、ソース サーバの設定を保存するのと同じはたらきをします。
この設定オプションを使用すると、ターゲット サーバ上のすべてのチームが解 体され、すべてのVLANが削除され、VLANを持つすべてのNICに対して802.1p/q Packet Taggingが無効になります。このオプションでは、追加の引数は不要で、 また追加することもできません。
この設定オプションにより、データ ファイルで指定された設定がターゲット システムに適用されます。ターゲットのスイッチの後に既存のXML設定データ ファイルを指定する必要があります。スイッチの後のスペースはオプションで す。
/P
/L
注:
ターゲット システム上に存在するすべてのチームは、設定の適用 前に解体されます。それに伴い、そのチームのVLANが削除され、
802.1p/q Packet Taggingが無効になります。チームに参加していない NICVLANが定義されている場合、既存のNIC VLANが削除され
802.1p/q Packet Taggingが無効になります。
このオプションは、設定オプションがターゲット システムに適用されないこと を除いては、/Cオプションと同じです。これは、XMLデータ ファイルの構文 を確認する場合に便利です。
システム ドライブの\cpqsystem\logに作られるデフォルトのログ ファイル cpqteam.logのファイル名と保存場所を変更するには、このオプションを使 用します。パスを指定する必要があります。無効なログ ファイル名を使用する と、設定の変更を保存せずに終了します。バッチ ファイルでのみ使用すること をおすすめします。
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
機能引数
/F
このオプションにより、通常、重大なエラーとして扱われないエラーもすべて 重大なエラーとして扱われます。このオプションは、/Cオプションとだけ組み 合わせることができます。

コマンド ラインの例

以下に、有効なcqniccmdコマンド ラインの例を示します。
1
/S
cqniccmd /Sc:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /S c:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /S”c:\HP\teamcfg.xml”
2
/D
cqniccmd /D
3
/C
cqniccmd /Cc:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /C c:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /C”c:\HP\teamcfg.xml”
4
/P
cqniccmd /Pc:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /P c:¥HP\teamcfg.xml
cqniccmd /P”c:\HP\teamcfg.xml”
5
/L
cqniccmd /Cc:¥HP\teamcfg.xml /Lc:\HP\config.log
cqniccmd /C c:¥HP\teamcfg.xml /L c:\HP\config.log
cqniccmd /C”c:\HP\teamcfg.xml” /L” c:\HP\config.log”
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ

コマンド ライン ヘルプ

使い方に関する情報を表示するには、次のオプションを使用します。
c/?
例:
cqniccmd /?
このオプションにより、コマンドの詳しい使い方が表示されます。

コンフィギュレーションのプロパティ

NICのコンフィギュレーション プロパティ

プロパティには、以下のものがあります。
SpeedDuplex - NICの現在の速度と、全二重/半二重を決定します。Auto/Auto10/Half10/Full 100/Half100/Full、および1000/Fullを指定できます。デフォルトはAuto/Autoです。この値 はターゲット システム上のNICに対して有効でなければなりません。
PreferedPrimaryRanking - NICの優先プライマリ ランキングを決定します。この値は、チーム に組み込まれているNICについてのみ記述されます。
DualChannelGroup - デュアル チャネル チーミングを使用する場合、このプロパティにより、 NICが所属するグループが識別されます。デフォルトは0です。この値は、チームに組み込
まれているNICについてのみ記述されます。非デュアル チャネルのチームでは、この値は常0です。
ConguredPortCost - NICのポート コストを決定します。デフォルトは0です。この値は、チー ムに組み込まれているNICについてのみ記述されます。
DefaultVlanID - NICが受信したタグ付けされていないパケットに対して使用されるVLAN ID を決定します。これは、VLANを定義されたNICにのみ適用されます。
VlanID - デバイスのVLAN識別値を指定します。
VlanName - VLAN IDの名前を指定します。各VLANには名前が割り当てられていなければ
なりません。異なるVLAN IDに対して同じ名前を使用したい場合は、重複した名前を使用 することもできます。
NetworkAddress - チームに組み込まれていないNICについてのみ記述されます。この値によっ
て、ベンダによってあらかじめ設定されたアドレスをローカルで管理されるアドレスを使 用して無効にすることができます。ローカルで管理されるアドレスは一意でなければなら ないため、XMLデータ ファイルには常にヌル値が書き込まれていなければなりません。ヌ ル値は有効で、ヌル値を記述するとネットワーク アドレスはベンダによってあらかじめ設
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
定されたアドレスになります。この値を変更する場合は、有効なユニキャスト アドレスで なければなりません。

チーム設定のプロパティ

ターゲット サーバで設定されるチーム設定のプロパティは以下のとおりです。
TeamName - NICチームの固有の識別子を決定します。ターゲット システム上のそれぞれの
チーム名は一意でなければなりません。
OpMode - チームの動作モードを決定します。AutoStaticDualSlbDynamicSingleSlb StaticSingleSlbFailOnFaultPrefPrimary、およびTransmitLoadBalancingを指定できます。
LoadBalAlgorithm(送信ロード バランスの方法) - チームのロード バランシング アルゴリ
ズムを判別します。指定できる値は、[MACAddressMACアドレス)][IPAddress(IPアド レス)][TCPConnection][RoundRobin(ラウンド ロビン)]、および[Auto(自動)]です。
TeamNetworkAddress - NICチームのMACアドレスを確立します。値は、必ずXMLデータ ファ
イルに記述されます。ヌル値は有効で、ヌル値を指定するとデフォルト アドレスが計算さ れます。この値を変更する場合は、有効なユニキャスト アドレスでなければなりません。
TxPathValidationMode - チームのNIC間で送信されるパケット信号を有効または無効にしま す。指定できる値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。
RxPathValidationMode - チームのNIC間で受信されるパケット信号を有効または無効にしま す。指定できる値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。
TxPathValidationInterval - パケット信号の送信頻度を判別します。可能な値の範囲は、3から 60です。値が3未満の場合は3に設定され、値が60を超える場合は、60に設定されます。
RxPathValidationInterval - パケット信号の受信頻度を判別します。可能な値の範囲は、3から 60です。値が3未満の場合は3に設定され、値が60を超える場合は、60に設定されます。
RxPathValidationVlanIDVLAN IDの受信経路の評価) - 受信パス評価ハートビート フレー
ムが送信されるVLANを指定します。この値は、チームのVLANが定義されている場合にの み書き込まれます。チームが作成されたときのデフォルトは、チームのVLANが最小のVLAN
IDに設定されています。
FastPathEnabled(ファースト パス フェールオーバ) - ポート コストとパス コスト監視機能
を有効または無効にします。指定できる値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)で す。
FastPathSpanningTreeType - スパニング ツリー プロトコルを指定します。指定できる値は、 [IEEE 802.1D]、および[Cisco PVST+]です。デフォルトはIEEE 802.1Dです。 FastPathSpanningTreeTypeは、FastPathEnabledが有効の場合にのみ関連があります。
FastPathVlanID(ファースト パスVLAN ID) - パス コスト監視に使用するVLAN IDを指定し
ます。この値は、チームのVLANが定義されている場合にのみ書き込まれます。FastPathVlanID は、FastPathEnabledが有効な場合にのみ適用されます。
ActivePathEnabled - パケットを送るチームのメンバーがエコー ノードへのパスを持っている
場合、チームのメンバーがパケットをリモート ノードへ送信し、確認のため応答を受信す ることを有効にします。指定した時間の間に応答がない場合、チーム メンバーが無効になっ たと判断されます。指定できる値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。デフォ
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
ルトはDisabledです。Enabledの場合、有効なエコー ノードIPアドレスを入力する必要があり ます。
ActivePathEnabledオプションが使用されている場合、以下の値が書き込まれます。
EchoNodeResponseMech(エコー ノード レスポンス メカニズム) - どのエコー モード応 答メカニズム(DirectedARPまたはCommunityAddressARP)を使用するかを決定します。 [CommunityAddressARP]を選択すると、[Community Probe IP Address(コミュニティ プ ローブIPアドレス)]、[Community Probe MAC Address(コミュニティ プローブMACアド レス)]、および[Use Default(デフォルトを使用)]フィールドが使用されます。
EchoNodeProbeIPAddress - エコー ノードが応答するIPアドレスを決定します。このアド レスは、サブネット上のすべてのチームが使用できる予約アドレスです。これは、有効 なユニキャストIPアドレスで、スクリプティングで実行されます。このフィールドは、 [Active Path(アクティブ パス)]および[Community Address ARP(コミュニティ アドレ スARP)]応答メカニズムが選択されている場合に使用できます。
EchoNodeProbeAddress - エコー ノードが応答するMACアドレスを決定します。このアド レスは、すべてのチームが使用できる予約アドレスです。これは、有効なユニキャスト アドレスで、スクリプティングで実行されます。このフィールドは、[Active Path(アク ティブ パス)]および[Community Address ARP(コミュニティ アドレスARP)]応答メカ ニズムが選択され、[EchoNodeUseDefMac]の値が「No」の場合にのみ使用できます。
EchoNodeUseDefMac(デフォルトを使用) - NTIDで定義された予約MACアドレスを使 用するかどうか、またはユーザによるアドレスの指定を許容するかを設定します。この フィールドは、[Active Path(アクティブ パス)]および[Community Address ARP(コミュ ニティ アドレスARP)]応答メカニズムが選択されている場合に使用できます。 有効な 値はYesおよびNoです。Yes = デフォルトMACアドレスを使用します。No = EchoNodeProbeAddressを使用します。
EchoNodeAddress - (オプション)エコー ノードのMACアドレスを指定します。
EchoNodeIPAddress(エコー ノードIPアドレス) - (必須)エコー ノードのIPアドレスを 指定します。
EchoNodeTime - エコー ノードに送信するパケットの間隔を指定します。デフォルトは3秒で
す。
EchoNodeTimeout - エコー ノードからの応答を待機する最大時間を定義します。この時間が 経過すると、チーム メンバーに障害が発生したとみなされます。デフォルトは3秒です。
ActivePathVlanID(アクティブ パスVLAN ID) - アクティブ パスを有効にするために使用す
VLAN IDを指定します。この値は、チームのVLANが定義されている場合にのみ書き込ま れます。ActivePathVlanIDは、ActivePathEnabledが有効の場合にのみ関連があります。
CriteriaRanking(メカニズム優先順位) - プライマリ ポートになる次のポートの選択に使用 するリダンダンシ メカニズムの優先順位を指定します。2 = User Preference Order1 = Active Path0 = Fast Pathを指定できます。フォーマットは0:1:2のようになります。
DefaultVlanID - チームが受信したタグ付けされていないパケットに対して使用されるVLAN IDを決定します。これは、VLANを定義されたチームにのみ適用されます。
RouterPathEnabled - ルータ パス プロトコル機能を有効または無効に設定します。指定でき
る値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。RouterPathEnabledが有効の場合、 チームはアドバンスト チーミングを使用します。
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
RouterPathProtocol - ルータ パス プロトコルを指定します。指定できる値の範囲は、HSRPv1
およびVRRPです。デフォルトはHSRPv1です。RouterPathProtocolは、RouterPathEnabledが有 効の場合にのみ関連があります。
RouterPathIPAddress - ルータ パスのIPアドレスを指定します。このオプションは、 RouterPathEnabledが有効である場合にのみ書き込みされます。
RouterPathVlanId - ルータ パス検査を有効にするために使用するVLAN IDを指定します。こ のオプションは、チームのVLANが定義されている場合にのみ書き込まれます。 RouterPathVlanIDは、RouterPathEnabledが有効の場合にのみ関連があります。
CDPv1Enabled - CDPv1検出プロトコル機能を有効または無効に設定します。指定できる値 は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。
CDPv2Enabled - CDPv2検出プロトコル機能を有効または無効に設定します。指定できる値 は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。
LLDPEnabled - LLDP機能を有効または無効に設定します。 指定できる値は、有効(Enabled および無効(Disabled)です。
RSSEnabled - RSSReceive-Side Scaling)機能を有効または無効に設定します。指定できる
値は、有効(Enabled)および無効(Disabled)です。
注:
RSSがサポートされるのは、Windows Server 2008が動作するシステムのみで す。

XMLデータ ファイル

XMLデータ ファイルには、NICおよびチームの設定プロパティが含まれており、以下のXML 素から構成されます。
<teamingcong> - データ ファイル全体を囲みます。この要素は必須です。
<nic> - NICのプロパティを定義します。
<team> - チームとそのプロパティを定義します。
<vlan> - VLANとそのプロパティを定義します。
<team>要素のrelnics属性は、チーム内で設定されるNICを示します。
次に、一般的なNICチーミング スクリプトを示します。
<teamingconfig> <!-- The comment lines in this file make it convenient --> <!-- to reference <nic>, <team>, and <vlan> elements --> <!-- within the file. It is recommended that these --> <!-- comment lines remain unchanged if the user edits --> <!-- the file. -->
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ネットワーク アダプタ スクリプティング ユーティリティ
<!-- --> <!-- Version Data --> <!-- -->
<version UtilityVersion='8.40.0.9' ScriptVersion='3.1'/>
<!-- --> <!-- Adapter Data --> <!-- -->
<!-- <nic> element 1 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='NetworkAddress' value='' />
</nic>
<!-- <nic> element 2 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='PreferredPrimaryRanking' value='0'/> <property id='DualChannelGroup' value='0'/> <property id='ConfiguredPortCost' value='0'/>
</nic>
<!-- <nic> element 3 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='PreferredPrimaryRanking' value='1'/> <property id='DualChannelGroup' value='0'/> <property id='ConfiguredPortCost' value='0'/>
</nic>
<!-- <nic> element 4 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='NetworkAddress' value='' />
</nic>
<!-- <nic> element 5 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='NetworkAddress' value='' />
</nic>
<!-- <nic> element 6 --> <nic>
<property id='SpeedDuplex' value='Auto/Auto'/> <property id='NetworkAddress' value='' />
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<!-- --> <!-- Team Data --> <!-- -->
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<!-- <team> element 1 --> <team relnics='2 3'>
<property id='TeamName' value='HP Network Team #1'/> <property id='OpMode' value='TransmitLoadBalancing'/> <property id='LoadBalAlgorithm' value='Auto'/> <property id='RxHeartbeatInterval' value='3'/> <property id='TxHeartbeatInterval' value='3'/> <property id='RxHeartbeatMode' value='Enabled'/> <property id='TxHeartbeatMode' value='Enabled'/> <property id='TeamNetworkAddress' value='' /> <property id='FastPathEnabled' value='Enabled'/> <property id='FastPathSpanningTreeType' value='IEEE 802.1D'/> <property id='EchoNodeTime' value='3'/> <property id='EchoNodeTimeout' value='3'/> <property id='CriteriaRanking' value='9;0;1;2'/> <property id='RouterPathProtocol' value='HSRPv1'/> <property id='ActivePathEnabled' value='Enabled'/> <property id='EchoNodeIPAddress' value='192.168.0.2'/> <property id='EchoNodeResponseMech' value='CommunityAddressARP'/> <property id='EchoNodeProbeAddress' value='00-01-FA-FE-FE-FE'/> <property id='EchoNodeProbeIPAddress' value='192.168.0.3'/> <property id='EchoNodeUseDefMac' value='Yes'/> <property id='RouterPathEnabled' value='Enabled'/> <property id='RouterPathIPAddress' value='192.168.0.4'/> <property id='CDPv1Enabled' value='Enabled'/> <property id='CDPv2Enabled' value='Disabled'/> <property id='LLDPEnabled' value='Disabled'/> <property id='RSSEnabled' value='Disabled'/> <property id='DefaultVlanId' value='10'/> <property id='RxPathValidationVlanId' value='10'/> <property id='FastPathVlanId' value='10'/> <property id='ActivePathVlanId' value='10'/> <property id='RouterPathVlanId' value='10'/>
<!-- <vlan> element 1 --> <vlan>
<property id='VlanId' value='10'/>
<property id='VlanName' value='VLAN 10'/> </vlan> </team> <teamingconfig>

エラーの処理とレポート

無効なプロパティ値が検出されると、警告エラー メッセージがログ ファイルに書き込まれ、 設定はデフォルト値または既存の値を使って続けられます。
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問題なく動作開始した場合、エラー レベル ゼロ(0)が返されます。
致命的でないエラーについては、エラー レベル(1)が返されます。
ログ ファイルが無効な場合、エラー レベル(2)が返されます。
その他の致命的なエラーの場合、エラー レベル(3)以上が返されます。
エラーについて詳しくは、ログ ファイルを参照してください。
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