Honda CRF250M (2017) User guide

CRF250M
Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ います。 安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」 を受取り、下記を確認してください。
お車の正しい取り扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お 守りください。
この取扱説明書を、よくお読みください
取扱説明書の推奨手順に従ってください
安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」 を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。こ れらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙や内容 と実車が一致しない場合があります。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書およびメ ンテナンスノートをお渡しください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重 大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
お車のために守っていただきた いこと
目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 53
インフォメーション P. 61
スペック P. 71
索引 P. 73
P. 10
P. 26
安全なライディング
この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。 安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために ......................................... P. 3
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について .........................P. 9
積載について................................................ P. 9
安全上守っていただきたいこと
安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
道路運送車両法で定められた日常点検・定期点
検を行ってください
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの 良い場所でかけてください
安全運転のために
走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください
同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や 走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ さい。
次ページに続く
3
安全運転のために
ヘルメット
#
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高 いもの
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてくださ
視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、 保護具および保護性の高い服を着用してく ださい。
4
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ ボン
運転するときの注意
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い 状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
急発進、急加速をさける
急ブレーキ、急なシフトダウンをさける
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
不必要な急ブレーキ、急なシフトダウンをしな
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
連続したブレーキ操作をしない
u
長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかける と、ブレーキの温度が上昇して効きが悪くなる おそれがあります。エンジンブレーキと断続 的なブレーキ操作を併用してください。
次ページに続く
5
運転するときの注意
エンジンブレーキ
#
スロットルを戻すと、エンジンブレーキが効きま す。さらにエンジンブレーキを必要とするときは 5 速、4 速・・・とシフトダウンを行ってください。 急激なシフトダウンは、尻振りなどの原因や、エン ジンやトランスミッションに悪影響を与えます。 また、長い下り坂や急な下り坂などでは、ブレーキ 操作とエンジンブレーキを併用してください。
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が 変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽 く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー キを乾かしてください。
6
駐車するとき
交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処 置に十分注意する
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、キーを抜く
サイドスタンドでの駐車
#
1.
メインスイッチを (O󰸽)にする。 サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
2.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
3.
ハンドルロックをかけ、キーを抜く。 2 P. 20
運転するときの注意
マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン ジン回転中および停止後しばらくの間は熱 くなっています。触れるとヤケドを負う可 能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温 になる部分は冷えるまで触れないこと
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の 方が触れることのないよう配慮すること
次ページに続く
7
運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、 下記に注意してください。
無鉛レギュラーガソリンを使用する
高濃度アルコール含有燃料を補給しない
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れない
8
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。 また身体に帯電した静電気の火花により引 火する可能性があります。
ガソリンを取り 扱 うときは以下のことを 守ってください。
エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部 分に触れて静電気を除去する
アクセサリーと改造について
アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda 純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に ご相談ください。 Honda 販売店で取り 付けられた Honda アクセサ リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の 説明書をお読みください。 車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命 を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ ることはもちろん、他の迷惑行為となります。 車の改造は保証の適用を除外されます。
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故 の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が 高くなります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店 にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくださ い。
積載について
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定性 が変わるため、安全な速度で走行してください
荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
ヘッドライト、ウィンカー、ストップ/テール
ランプ、マフラー周辺への積載はさけてくださ い
u
過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す る場合があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでください
9
各部の名称
後輪ブレーキリザーバータンク (P.46 )
10
スロットルグリップ (P.52 )
前輪ブレーキリザーバータンク
(P.46)
前輪ブレーキレバー
冷却水リザーバータンク (P.44 )
オイルフィルキャップ (P.42 ) オイルレベル点検窓 (P.42 )
後輪ブレーキペダル
クラッチレバー (P.49 )
シフトレバー (P.22 )
燃料タンクキャップ (P.23 ) バッテリー (P.40 )
メインヒューズ (P.59 ) ヒューズボックス (P.58 )
書類入れ (P.25 ) 左サイドカバー (P.38 )
シート (P.39 ) ヘルメットホルダー (P.24 )
ツールボックス/携帯工具 (P.25 ) ブリーザードレーン (P.51 )
ドライブチェーン (P.48 )
サイドスタンド (P.6 )
11
メーター
レッドゾーン(エンジン限界回転域)
タコメーター(エンジン回転計)
アドバイス
エンジン回転数がレッドゾーンに入 らないように運転してください。エ ンジン寿命に悪影響を与えます。
12
SEL
ボタン
ディスプレイの初期表示
メインスイッチを (On) に回すと、全ての表示があらわれます。表示されない部 分がある場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
SET
ボタン
スピードメーター(速度計)
オドメーター(TOTAL)およびトリップメー ター(TRIP A / B)
SEL
ボタンを押してオドメーターとトリップ
メーターを切り換え
オドメーター:総走行距離
トリップメーター:
SET
ボタンを押し続
け、0.0 km にリセットしてからの走行距離
燃料計
マークが1つ(E)だけ点滅し たときの燃料残量:約 1.8 ℓ
燃料計の故障表示 (P.57 )
時計(12 時間表示) 時計の合わせかた: (P.14 )
次ページに続く
13
メーター
前ページの続き
時計の合わせかた
a
メインスイッチを (On) にする。
b
時の表示が点滅するまで
SEL
タンを押し続ける。
SEL
c
ボタンを押し、時を設定する。
u ボタンを押し続けると数字が早く進みます。
14
ボタンと
SET
SET
d
ボタンを押すと時が決定し、分が点滅す
る。
SEL
e
ボタンを押し、分を設定する。
u ボタンを押し続けると数字が早く進みます。
SET
f
ボタンを押すと、時計の設定が終了する。
u メインスイッチを (O󰸽) にすることでも
設定を確定できます。
約 30 秒間ボタン操作が無い場合、通常表示に戻 ります。
15
警告灯
警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
PGM-FI 警告灯
エンジンストップスイッチが (Run)の状態で、メインスイッチを (On)にすると点灯し、数 秒後に消灯 走行中またはアイドリング中に点灯したときは (P.56 )
16
水温警告灯 エンジンストップスイッチが (Run) の状態で、メインス イッチを (On) にすると点灯し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯したときは (P.55 )
表示灯
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯)
ニュートラル表示灯
トランスミッションがニュートラルの 位置にあるときに点灯
方向指示器表示灯方向指示器表示灯
17
スイッチ
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
操作ガイド
18
(HI):ヘッドライトが上向き
(LO):ヘッドライトが下向き
ホーンスイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ハザード(非常駐車灯)スイッチ
メインスイッチが (On)の時に使用できる
メインスイッチ
電気回路の ON /OFF、ハンドルロックに使用
u O󰸽) または (Lock)の位置で、
キーを抜くことができます。
(On)
始動・走行
O󰸽
停止
(Lock)
ハンドルロック ができる
エンジンストップスイッチ
通常は、 (Run) 位置にしておく
u 非常時に (O󰸽) 位置にすると、エンジンを停止できます。
スタータースイッチ
u 作動時は、ヘッドライトが消灯します。
次ページに続く
19
スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
ロックをかけましょう。U 字ロックなどの使用 も推奨します。
b
押す
a
20
回す
メインスイッチ のキー
かけかた
#
a
ハンドルを左にいっぱいにきる。
b
キーを押し込みながら、 (Lock) の位置まで 回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
キーを抜く
外しかた
#
キーを押し込みながら、 (O󰸽)の位置まで回 す。
エンジン始動
始動するには、エンジン・冷却水の温度にかか わらず、次の手順で行ってください。
c
a
d b
アドバイス
スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを (O󰸽) にしてください。その後バッテリー電圧回復のため 10 秒ほど経ってからやり直してください。
無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジンやマ フラー、触媒装置に悪影響を与えます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを (O󰸽) にしてください。再度走行を行う際は、各部の損傷状 態や、走行に支障が無いかを十分に確認してください。
a
エンジンストップスイッチが (Run)の位置 にあるか確認する。
b
メインスイッチを (On) に回す。
c
ギアをニュートラルにする。(表示灯点灯)
u ギアが入った状態では始動しません。ただ
し、サイドスタンドが格納されている状態で クラッチレバーを握れば始動します。
d
スロットルグリップを閉じたまま、スターター スイッチを押す。
エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
スロットルグリップを全開にし、スタータース イッチを 5 秒間押す
b
通常手順(ad)でエンジンをかける。
c
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない 場合はスロットルグリップを少し開ける。
d
エンジンがかからないときは 10 秒間待ってか ら、a b の手順を繰り返す。
それでも始動できないときは (P.54 )
#
21
ギアチェンジ
この車のトランスミッションは、下 1 速、上 5 速シフトの 6 速リターン式です。速度に応じて
ギアを切り換えることが必要です。
6
5
4
3
2
N
1
走行前に、サイドスタンドが完全に納まってい るか確認してください。 サイドスタンドを出したままギアチェンジを行 うと、エンジンが停止します。
22
速度範囲
#
1 速 0 - 40 km/h 2 速 15 - 65 km/h 3 速 20 - 90 km/h 4 速 25 - 110 km/h 5 速 30 - 125 km/h 6 速 35 km/h 以上
シフトダウンについて
追い越しなど、強力な加速が必要なときはシフ トダウンをします。高い速度でのシフトダウン は、尻振りなどの原因や、走行安定性を損なう ほか、エンジンやトランスミッションに悪影響 を与えます。次の速度内で行ってください。
シフトダウン可能限界速度
#
6 速→5 速 125 km/h 以下 5 速→4 速 110 km/h 以下 4 速→3 速 90 km/h 以下 3 速→2 速 65 km/h 以下 2 速→1 速 40 km/h 以下
燃料補給
メインスイッチのキー
給油口の下端
燃料タンクキャップ
燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下 端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン タンク容量:7.8 ℓ
燃料についての注意 (P.8
#
キーカバー
)
燃料タンクキャップの開けかた
キーカバーを開け、キーを差し込み右に回して、 燃料タンクキャップを取り外す。
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを手で押して確実にロック する。
b
キーを抜き、キーカバーを閉じる。
u キャップがロックされないと、キーは抜けま
せん。
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 8
23
その他装備の使いかた
ヘルメットホルダー
車体の左側にヘルメットホルダーがあります。
ヘルメットホルダー
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使いくださ
い。
24
メインスイッチのキー
ピン
キーカバー
使いかた
#
a
キーカバーを開け、キーを差し込み左に回して ロックを解除する。
b
ピンにヘルメットの金具をかけ、ピンを押して ロックする。
c
キーを抜き、キーカバーを閉じる。
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた まま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した りする事故が発生することがあります。
書類入れ
書類入れはシートの下にあります。
書類入れ
シートの取り外しかた (P.39 )
#
ツールボックス
携帯工具はツールボックスの中にあります。
ツールボックス
携帯工具
メインスイッチのキー
u ツールボックスを開けるには、キーを差し込み
右に回します。
25
メンテナンス
メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。 また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識.............................. P. 27
主要部品の脱着方法 ....................................P. 38
左サイドカバー ................................................. P. 38
シート ................................................................. P. 39
バッテリー ......................................................... P. 40
エンジンオイル........................................... P. 42
冷却水 .......................................................P. 44
ブレーキ .................................................... P. 46
ドライブチェーン .......................................P. 48
クラッチ .................................................... P. 49
ブリーザードレーン ....................................P. 51
スロットル ................................................. P. 52
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定 期点検整備が義務付けられています。安全快適に お乗りいただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理 は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡 または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス ノートに記載された点検方法・要領を守 り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく ださい。
エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで 触れない
エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に従って、日 常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時 行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー ドに記入してください。 異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店 にご相談ください。
次ページに続く
27
メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
ブレーキ
レバーの遊び(油圧式)
ペダルの遊び(油圧式)
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
タイヤ
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
エンジン
冷却水の量
オイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態
灯火装置および方向指示器
運行において異状が認められた箇所
ドライブチェーンの緩み(Honda 指定)
28
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検 を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す る点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
#
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以下 の種類があります。
日常点検
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検
メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内 で行ってください。難しいと思われる内容につい ては、Honda 販売店にご相談ください。 点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記 録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特 に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重 視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売 店にてお受けになると有料となる場合があります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。詳細については、メンテナンス ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。 色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ ください。
カラーラベルは、車体左側より確認できます。
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の 使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな り、重傷を負ったり、死亡したりすることが あります。
Honda 純正部品を使用してください。
29
メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要 ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや
腐食がある場合のみ清掃してください。 また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない でください。バッテリー充電時も液口キャップを 取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合 は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使 用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医 師の診察を受けてください。
電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を 痛めるおそれがあります。
30
電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮 膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保 護メガネと保護服を着用
• バッテリーを子供の手の届く所に置かな い
• ショートによる火花やたばこなどの火気 に十分注意する
メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 40
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正アクセ サリーをご使用ください。それ以外のものを使用すると バッテリーあがりや故障の原因となります。
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調 べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 58
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O󰸽)にして、ヒューズを取 り外して点検します。切れている場合は、指定され ている容量のヒューズと交換してください。 ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 72
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱 焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売 店にご相談ください。
31
メンテナンスの基礎知識
エンジンオイル(トランスミッションオ イル)
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過 とともに劣化したり減っていきます。そのため、定
期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め に交換してください。 オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま す。交換時期はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 71
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
#
の選びかた
推奨エンジンオイル(トランスミッションオイル):
Honda 純正 ウルトラ G1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選 びください。全ての規格を満たしている場合でも 特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
32
JASO T 903 規格
SAE 規格
API 分類
※ 3
※ 1
※ 2
:MA
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当 また、必要以上に摩擦を低減するオイル添加剤はエ ンジンやクラッチの性能や寿命に悪影響を与える 場合がありますので使用しないでください。
1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MA 性能であることを示 しています
2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分 類です。API マークの入っている相当品を使用す る場合、下記のものをご使用ください。
メンテナンスの基礎知識
冷却水
Honda 純正ウルトララジエーター液を、蒸留水また は水道水で下記濃度に薄めてお使いください。
推奨しません 推奨します
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。 ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原 因となることがあります。
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷します。 漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード DOT3 または DOT4
標準濃度:50% 濃度による不凍温度:
30% の場合:-16°Cまで 50% の場合:-37°C まで
アドバイス
指定以外のラジエーター液や不適当な水(井戸水や天 然水)を使うと、サビなどの原因となります。
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の エアクリーナーエレメントが装備されており点検・ 清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。 エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店 にご相談ください。交換時期はスペックページを ご確認ください。 2 P. 72
33
メンテナンスの基礎知識
ドライブチェーン
チェーンは、定期的に点検および給油を行ってくだ さい。また悪路走行が多い場合や連続高速走行、急 加速を繰り返すような運転を行う場合には、頻繁に
点検を行ってください。 2 P. 48 チェーンの異常(回転が滑らかでない、異音、固 着、ローラーや O-リングの損傷)は、Honda 販売 店にご相談ください。
ドライブチェーンの清掃と給油
#
緩み(たるみ)の点検後、車体を前後に動かし、 チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れを中性 洗剤またはチェーンクリーナーを使用し、乾いた布 などで落とします。汚れがひどい場合、やわらかい ブラシを使用してください。汚れを落としたあと は、十分に乾燥させ、推奨オイルをチェーンロー ラーの両側に給油してください。
推奨オイル:
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
34
チェーンは、ゴムのシールを使用しているため、ス チーム / 高圧洗浄、ワイヤーブラシ、ガソリンやベ ンゼンなどの揮発性溶剤、研磨材が入っている洗剤 は使用しないでください。 シール(O-リング)チェーン専用の、クリーナーや 潤滑油(チェーンスプレーなど)以外は使用しない でください。 オイルがブレーキやタイヤに付着しないようにし てください。チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣 服や車に飛び散り汚しますので、オイルをつけ過ぎ ないよう注意してください。
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 51
メンテナンスの基礎知識
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい ため、少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用 して空気圧を点検してください。 タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが ありますので、必ず冷えた状態で点検してくださ い。
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や 損傷、ひび割れおよび釘、 石、 その他 の 異物が刺 さったり、かみ込んだり していないかを点検しま す。道路の縁石などにタ
イヤ側面を接触させた り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず 点検してください。
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に 摩耗していないかを点検 します。
次ページに続く
35
メンテナンスの基礎知識
溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝 の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち に交換してください。また、安全走行のため、ト
レッド中央部の溝の深さが最小残溝量になったと きは交換してください。
ウェアインジケーター 表示マーク
36
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を 守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ は交換してください。
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安 定性に悪影響を与えることがありますので使用し ないでください。
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。 指定タイヤ、空気圧、最小残溝量(溝の深さ)はス ペックページをご確認ください。 2 P. 71
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や 走行安定性に悪影響を与えることがありま す。また、そのことが原因で転倒事故などを 起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性 があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取り付けてください。
メンテナンスの基礎知識
37
主要部品の脱着方法
左サイドカバー
タブ
ガイド
グロメット
フック
取り外し
#
1.
ボルトを取り外す。
2.
左サイドカバーを手前に引き、フックをグロ メットから外す。
3.
左サイドカバーを後方へずらして取り外す。
取り付け
#
タブをガイドに合わせ、フックをグロメット
1.
に差し込む。 ボルトを締め付ける。
2.
u 左サイドカバーを手前に引き、確実に締
め付けてあるか確認してください。
左サイドカバー
38
ボルト
シート
カラー
フックボルト
フック
燃料タンクの 凸部
凸部
ガイド フックボルト
シート
カラー
主要部品の脱着方法 u シート
取り外し
#
1.
フックボルトとカラーを取り外す。
2.
シートを後方へずらしながら持ち上げ、取り 外す。
取り付け
#
1.
シートのフックと凸部を燃料タンクの凸部 とガイドに差し込む。
2.
カラーを取り付けてフックボルトを締め付 ける。
u ボルトが確実に締め付けてあるか確認し
てください。
u シートを軽く持ち上げて、しっかりと取
り付けられていることを確認してくださ い。
39
主要部品の脱着方法 u バッテリー
バッテリー
+端子-端子
ターミナルカバー
取り外し
#
メインスイッチが (O󰸽)になっていることを 確認してください。
1.
左サイドカバーを取り外す。 2 P. 38
2.
ボルトを外し、バッテリーホルダーを取り外 す。
3.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
4.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト を外し、+側コードを外す。
5.
端子のナットを落とさないよう、バッテリー を取り出す。
40
バッテリー
バッテリー ホルダー
ボルト
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付 けてください。また、ターミナル部にゆるみが 生じないように、確実にボルトを締め付けてく ださい。 バッテリーコードを再び取り付けたときに、時 計の時刻がずれている場合は合わせ直してくだ さい。 2 P. 14 バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス の基礎知識をご確認ください。 2 P. 30
主要部品の脱着方法 u バッテリー
41
エンジンオイル
オイルの量の点検
オイルフィルキャップ
42
オイルレベル 点検窓
上限
下限
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジン を止め、2 ~ 3 分間待つ。
3.
足場のしっかりとした平坦地にサイドスタ ンドを立て、車を倒さないようにまっすぐに 起こす。
4.
オイルレベルが点検窓の上限と下限の間に あることを確認する。
エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ ルを上限まで補給してください。 2 P. 32,
2 P. 71
1.
オイルフィルキャップを取り外し、オイルレ ベル点検窓で確認しながら、オイルを注入口 より補給する。
u オイルレベルを確認するときは、足場の
しっかりとした平坦地にサイドスタンド を立て、車を倒さないようにまっすぐに 起こしてください。
u 上限を超えて補給しないでください。 u ゴミが入らないようにしてください。 u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルフィルキャップを確実に取り付ける。
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに 悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ イルを混用しないでください。
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ い。 2 P. 32
オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと を確認します。
43
冷却水
冷却水の量の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にサイドスタ ンドを立てる。
2.
車を倒さないようにまっすぐに起こす。 冷却水がリザーバータンクの上限(UPPER)と
3.
下限(LOWER)の間にあることを確認する。
リザーバータンクキャップ
44
冷却水の減り具合が著しいとき、またはリザー バータンクに冷却水がない場合は水漏れが考え られます。Honda 販売店にご相談ください。
上限 (UPPER)
下限 (LOWER)リザーバータンク
冷却水 u 冷却水の補給
冷却水の補給
冷却水の補給はリザーバータンクキャップから 行い、ラジエーターキャップは外さないでくだ さい。
リザーバータンクキャップを取り外す。
1.
平坦地で車体を垂直にし、冷却水(2 P. 33
2.
のレベルを確認しながら補給する。
u 上限(UPPER)を超えて補給しないでく
ださい。
u ゴミが入らないようにしてください。
リザーバータンクキャップを確実に取り付
3.
ける。
1 警告
エンジンが熱いときにラジエーターキャッ プを外すと冷却水が噴き出し、重いヤケドを 負います。
ラジエーターキャップを外す前には、必ずエ ンジン、ラジエーターが冷えていることを確 認してください。
45
ブレーキ
ブレーキ液の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にサイドスタ ンドを立てる。
フロント
2.
液面が点検窓の下限(LOWER)以上にある ことを確認する。
が上限(UPPER)と下限(LOWER)の間に あることを確認する。
フロント リア
46
リザーバータンク上面を水平にし、
リア
リザーバータンク上面を水平にし、液面
前輪ブレーキリザーバータンク 後輪ブレーキリザーバータンク
上限 (UPPER)
下限 (LOWER)
下限 (LOWER)
u 液面が下限以下の場合は、ブレーキパッ
ドの摩耗の点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ やホースに損傷があるときは Honda 販売店に ご相談ください。
ブレーキパッドの摩耗の点検
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面 に達したら、パッドの摩耗限界です。 摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し てください。 ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相 談ください。
ブレーキ u ブレーキパッドの摩耗の点検
フロント
1.
ブレーキキャリパーの下側からの
ぞいて点検します。
リア
2.
ブレーキキャリパーの右後ろ側からの
ぞいて点検します。
フロント リア
パッドの 摩耗限界溝
パッド パッド
パッドの 摩耗限界溝
ディスク
パッドの 摩耗限界溝
47
ドライブチェーン
緩み(たるみ)の点検
チェーンの緩み(たるみ)が適正かどうか、滑 らかに回転するか点検します。緩み(たるみ)
が規定の範囲を超えている場合、回転が滑らか でないときは Honda 販売店にご相談ください。
トランスミッションをニュートラルに入れ
1.
て、エンジンを停止する。 足場のしっかりとした平坦地にサイドスタ
2.
ンドを立てる。 前後のスプロケットの中央を手で上下に動
3.
かし、チェーンの緩みが規定の範囲内にある ことを確認する。
ドライブチェーンの緩み(たるみ):
25 - 35 mm
u 緩みが 60 mm 以上の場合、絶対に走行し
ないでください。
48
車体を垂直にし、車体を前後に動かして
4.
チェーンが滑らかに回転することを確認す る。
チェーンの回転が滑らかでない場合や、
u
異音が出る場合は清掃と給油を行ってく ださい。 2 P. 34
クラッチ
クラッチの点検
スムーズに動くかどうか、ハンドルを左右に きっても作動が重くないか、クラッチレバーの 遊びが適正か点検します。 遊びが規定の範囲を超えている場合は調整して ください。 異状を感じた場合やクラッチケーブル外表部に 損傷があるときは Honda 販売店にご相談くだ さい。
クラッチレバーの遊び:
10 - 20 mm
クラッチレバー
遊び
クラッチの調整
調整はクラッチレバー側から行います。
クラッチレバー側の調整(微調整)
#
アジャスター
遊びが 多くなる
カバー
1.
カバーをずらし、ロックナットを緩める。
2.
遊びが規定の範囲になるまでアジャスター で調整する。
3.
ロックナットを締め付け、カバーを元に戻 す。
4.
クラッチレバーの遊びを確認する。
ロックナット
遊びが 少なくなる
次ページに続く
49
クラッチ u クラッチの調整
調整しきれない場合、クラッチケーブル側で調 整します。
クラッチケーブル側の調整(主調
#
整)
アジャスター
遊びが 少なくなる
1.
クラッチレバー側のアジャスターで遊びを 最大にする。2 P. 49
2.
ロックナットを緩める。
3.
遊びが規定の範囲になるまでアジャスター で調整する。
50
遊びが 多くなる
ロックナット
4.
ロックナットを締め付ける。
調整後は、クラッチレバーの遊びを確認してく ださい。 エンジンをかけ、チェンジ操作がスムーズであ るか、エンストまたは飛び出し等がないことを 確認してください。
規定の数値に調整できない場合や、クラッチが 正しく動作しないときは Honda 販売店にご相 談ください。
ブリーザードレーン
ブリーザードレーンの清掃 (Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な ブリーザードレーンの清掃が必要です。 エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラーやエキゾーストパイプなどが熱 くなっています。ヤケドにご注意ください。
ブリーザードレーン
清掃のしかた
#
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用
1.
意する。 ブリーザードレーンを外し、ブリーザード
2.
レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
51
スロットル
スロットルの点検
メインスイッチを (O󰸽) にした状態でスロッ トルを作動させ、スムーズに動くかどうか、ハ
ンドルを左右にきっても作動が重くないか、ス ロットルグリップの遊びが適正か点検します。 異状を感じた場合やスロットルケーブル外表部 に損傷があるときは Honda 販売店にご相談く ださい。
スロットルグリップの遊び:
2 - 6 mm
遊び
52
こんなときは
エンジンが始動しない ................................. P. 54
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)........... P. 55
警告灯が点灯.............................................. P. 56
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 56
その他の故障表示 .......................................P. 57
燃料計の故障表示............................................. P. 57
電装部品のトラブル ....................................P. 58
ヒューズ切れ..................................................... P. 58
エンジンが一時的に不調になる ....................P. 60
エンジンが始動しない
スターターモーターは作動するが エンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 21
燃料タンクにガソリンはあるか
PGM-FI 警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、直ちに Honda 販売
店にご相談ください。
54
スターターモーターが作動せ ず始動できないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 21
エンジンストップスイッチが (O󰸽)になっ
ていないか
ヒューズが切れていないか 2 P. 31
バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 30 これらに該当しない場合や異常がある場合は、 Honda 販売店にご相談ください。
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)
次のようなときは、オーバーヒートです。
水温警告灯が点灯している
走行時の加速が急に悪くなる
このようなときは直ちに安全な場所に車を停め て次の処置・確認を行ってください。
アドバイス
オーバーヒートの状態で走行を続けると、エンジン故 障の原因となります。
長時間のアイドリングにより、水温警告灯が点 灯する場合があります。
オーバーヒートの処置
1.
メインスイッチを (O󰸽) にしてエンジン を止め、再度メインスイッチを (On) にす る。
2.
ラジエーターの冷却ファンが作動するか作 動音で確認し、メインスイッチを (O󰸽) にする。
冷却ファンが作動しない場合
故障が考えられますので、エンジンをかけず Honda 販売店にご相談ください。
冷却ファンが作動している場合
メインスイッチが (O󰸽)の状態で、エン ジンが冷えるのを待ちます。
3.
エンジンが冷えてから、リザーバータンクの 冷却水を点検し、冷却水が不足していたら補 給する。 2 P. 44, 2 P. 45
4.
ラジエーターホースなどを点検し、水漏れが ないか確認する。
水漏れがある場合
エンジンをかけず、Honda 販売店にご相談く ださい。
5.
水温警告灯を確認しながら走行する。
u 異常がなければ走行可能ですが、異常が
再発しない場合でも、なるべく早 く Honda 販売店で点検を受けてください。
55
警告灯が点灯
PGM-FI 警告灯
走行中またはアイドリング中に点灯した場合は 何らかの異常が 考えられます。高速走行をさ け、直ちに Honda 販売店にご相談ください。
56
その他の故障表示
燃料計の故障表示
燃料計のマークが図のように点灯、消灯をくり かえしたときは Honda 販売店にご相談くださ い。
57
電装部品のトラブル
ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの 基礎知識をご確認ください。 2 P. 31
ヒューズ切れ
ヒューズボックス内のヒューズ
#
1.
左サイドカバーを取り外す。2 P. 38 ヒューズボックスカバーを開ける。
2.
ヒューズが切れている場合はヒューズプー
3.
ラーを使って、同じ容量のスペアヒューズと 交換する。
ヒューズプーラーは携帯工具の中に入っ
u
ています。 2 P. 25
4.
ヒューズボックスカバーを閉じる。
5.
左サイドカバーを取り付ける。
58
スペアヒューズ
ヒューズボックスカバー
メインヒューズ
#
1.
左サイドカバーを取り外す。2 P. 38
2.
スターターマグネチックスイッチを引き出 す。
3.
スターターマグネチックスイッチのカプ ラーを取り外す。
4.
メインヒューズが切れている場合はヒュー ズプーラーを使って、同じ 容量のスペア ヒュー ズと交換する。
u ヒューズプーラーは携帯工具の中に入っ
ています。 2 P. 25
5.
外した部品を逆の手順で取り付ける。
電装部品のトラブル u ヒューズ切れ
カプラー
スペアメインヒューズ
スターターマグネチックスイッチ
アドバイス
ヒューズが切れた際は、早めに Honda 販売店で点検 し、スペアのヒューズを補充してください。
メインヒューズ
59
エンジンが一時的に不調になる
燃料ポンプのフィルターがつまると、走行中ス ロットルグリップを戻したような減速が散発的 に発生します。 この症状が発生しても再走行は可能です。
ガソリンがあるにもかかわらず、走行中一時的 なエンジン不調が発生した場合は、 直ちに
Honda 販売店にご相談ください。
60
インフォメーション
キーの取り扱い........................................... P. 62
装備に関する補足情報 ................................. P. 63
車のお手入れ.............................................. P. 64
保管のしかた.............................................. P. 67
廃棄するとき.............................................. P. 67
フレームおよびエンジンナンバー .................P. 69
触媒装置について .......................................P. 70
キーの取り扱い
キーの取り扱い
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーについているキーナンバー プレートには、シリアルナンバーがあります。 このシリアルナンバーは、メインスイッチのキーを 注文するときに必要になります。メインスイッチ のキーを注文する際は、Honda 販売店にご相談くだ
さい。盗難防止のため、シリアルナンバーは他人に 知られないように保管してください。
キーに金属製のキーホルダーを使用するとメイン スイッチ周辺に傷がつくおそれがあります。
62
メインスイッチのキー
キーナンバープレート
シリアルナンバー
装備に関する補足情報
メインスイッチ
#
エンジンをかけずにメインスイッチを (On) の状 態にしておくとバッテリーあがりの原因となりま す。 走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。
エンジンストップスイッチ
#
このスイッチは、非常時に、すぐにエンジンを止め るために設けたものです。非常時以外は使用しな いでください。走行中に操作すると、エンジン回転 が不安定になり、走行に悪影響を与えます。 非常時にこのスイッチでエンジンを止めた場合は、 メインスイッチを必ず (O󰸽) にしてください。
(On) のままにしておくと、バッテリーあがりの
原因となります。
オドメーター
#
オドメーターは、999,999 km を超えると 999,999 km でロックします。
装備に関する補足情報
トリップメーター
#
トリップメーター A/B は、9999.9 を超えると 0.0 km に戻ります。
書類入れ
#
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー トなどは書類入れに入れ、シートの下に収納してく ださい。 2 P. 25
イグニッションカットオフシステム
#
この車は、転倒したとき、自動的にエンジンを停止 するシステムが装備されています。エンジンを再 始動するときは、システムの作動を解除するために メインスイッチを一度 (O󰸽) にしてください。
ライセンスプレートライト
#
LED 使用のライトは一体式です。 もし、1 個でも点灯しなくなった場合は、Honda 販 売店にご相談ください。
63
車のお手入れ
車のお手入れ
お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは大 切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつなが ります。また、海水や路面凍結防止剤などに含まれ る塩分は、車体のサビを促進します。海岸付近や凍 結防止剤を散布した路面を走行したあとは、必ず洗 車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部分 は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、 スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き あげる。
4.
車体を乾燥させた後、ドライブチェーンと可動 部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
64
洗車にあたっての注意
#
洗車するときは、次のことをお守りください。
高圧洗車機の使用はさける
車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
u
部や電装部品などの作動不良や故障 の原因 となることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ ため、多量の水を使って、汚れを落としてく ださい。
マフラーに水を入れない
u 始動不良やサビの発生などの原因になりま
す。
シートの下方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
車のお手入れ
ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなる
ことがあります。洗車後は十分に乾かし、慎 重なブレーキ操作を心がけてください。
ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意し てください。ブレーキが効かなくなり、事故 の原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色 むらなどが生じないか確認してください。 種類によっては塗膜が薄くなったり色むら が生じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや 消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ れがありますので、使用しないでください。
ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトは雨天走行や洗車などにより、
レンズ面が一時的にくもることがあります。 また、ヘッドライト内と外気との温度差によ り、レンズ内面が結露することもあります。 これは、雨天時などに窓ガラスがくもるのと 同様の自然現象で、機能上の問題ではありま せん。 また、ヘッドライトの構造上、レンズの縁に 水滴が付着することがありますが、機能上の 問題ではありません。
u ヘッドライトを点灯すると、くもりは徐々に
消えていきます。ヘッドライトの点灯は、エ ンジンをかけながら行ってください。 但し、ヘッドライト内に水がたまっている場 合や大粒の水滴がついている場合は Honda 販売店にご相談ください。
次ページに続く
65
車のお手入れ
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食し ます。傷をつけないよう、取り扱いについては次の ことに注意してください。
硬いブラシやスチールウールを使用しない
樹脂部品
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては次
のことに注意してください。
清掃するときは多量の水を使って、やわらかい
布やスポンジで汚れを落とす 汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
十分な水で洗剤を洗い流す
メーター、フェアリング、ヘッドライトレンズ
などの樹脂部品にガソリン、ブレーキ液、クリー ナーなどがかからないようにする
66
エキゾーストパイプ、マフラー
エキゾーストパイプ、マフラーが塗装されている場 合は、ステンレス用台所洗剤や市販のコンパウンド を使用しないでください。塗装面の清掃には中性 洗剤を使用してください。もし、塗装処理されてい るかわからない場合は、Honda 販売店にご相談くだ さい。
保管のしかた
保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ ラーが冷えてからかけてください。 また、長期間ご使用にならない場合は、次のことを お守りください。
サビを防ぐために、保管前にワックスがけを行
う(つや消し塗装面を除く)
雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を乾
燥させる
バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする
ため、車から取り外し、完全充電して風通しの よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場
合は、-側ターミナルを外してください。 長期保管後にお車を乗る際は、保管期間を考慮した 上で、各部の点検を実施してください。
廃棄するとき
地球環境を守るため、お車や交換した部品、なかで も使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオイル の廃油等はむやみに捨てないでください。これら のものを廃棄する場合は、Honda 販売店にご相談く ださい。 また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの廃 棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の登録販売 店で広域廃棄物処理指定店として登録されている 廃棄二輪車を適正処理するための窓口です。 店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が掲示されていま す。
次ページに続く
67
廃棄するとき
二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼付 されています。マークが車体に貼付されている二 輪車は、再資源化するためのリサイクル費用がメー カー希望小売価格に含まれていますので、二輪車を 廃棄する際は、再資源化に必要なリサイクル料金は いただきません。 ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所まで
の収集・運搬料金はお客様のご負担となります。収 集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店にご相談 ください。 二輪車リサイクルマークは、ステアリングヘッドに 貼ってあります。
68
二輪車
リサイクルマーク
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必要 です。マークは剥がさないでください。マークの 再発行や販売の取り扱いはありません。二輪車リ サイクルシステムの概要、ご利用方法等は、Honda ウェブサイト「廃棄段階のリサイクル 二輪車リサ イクル自主取り組み」にてご確認いただけます。 http://www.honda.co.jp/motor-recycle/
フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文す るときや、車の登録に関する手続きに必要です。ま た、フレームナンバーは、お車が盗難にあった場合 に、車を捜す手がかりにもなります。ナンバープ レートの登録番号とともに別紙に記録し、車と別に 保管することを推奨します。
フレームおよびエンジンナンバー
フレームナンバー打刻位置
エンジンナンバー打刻位置
69
触媒装置について
触媒装置について
この車は平成 28 年排出ガス規制適合車です。 こ の車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含まれる 一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物 (NOx)の 3 つの有害物質の排出量を低減します。 他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。触媒装置
は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすいもの があるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温 度が異常に高くなり、損傷するおそれがあります。
走行中にメインスイッチやエンジンストップス
イッチを操作すること
空ぶかし直後にエンジンを止めること
70
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させる だけではなく、車本来の性能を発揮できなくなりま す。損傷を防ぐために、次のことをお守りくださ い。
燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
定められた点検整備を実施する
エンジン不調を感じたときは、直ちに Honda 販
売店で点検を受ける
スペック
主要諸元
型式 2BK-MD44 全長 2,125 mm 全幅 815 mm 全高 1,150 mm ホイールベース 最低地上高 225 mm キャスター角 25° 45’ トレール長 71 mm 車両重量 146 kg 乗車定員 2 名 最小回転半径 2.3 m 排気量 249 cm ボア × ストローク 圧縮比 10.7:1 燃料 無鉛レギュラーガソリン 燃料タンク容量
バッテリー容量
1 速 3.333 2 速 2.117
変速比
減速比
3 速 1.571 4 速 1.304 5 速 1.103 6 速 0.967 1 次 2.807 2 次 2.785
1,445 mm
3
76.0 x 55.0 mm
7.8 ℓ YTZ8V 12 V-7.0 Ah (10 HR)
サービスデータ
タイヤサイズ
タイヤタイプ バイアス、チューブ
指定タイヤ
タイヤ空気圧
最小残溝量
点火プラグ 標準 SIMR8A9(NGK) プラグギャップ アイドル回転数 1,450 ± 100 rpm
推奨 エンジンオイル
エンジンオイル 容量
エンジンオイル 交換時期
指定ブレーキ液
冷却水容量 全容量 1.02 ℓ 指定 ラジエーター液
前輪 110/70-17M/C 54S 後輪 130/70-17M/C 62S
前輪 IRC RX-01F E 後輪 IRC RX-01R 前輪 200 kPa (2.00 kgf/cm2) 後輪 前輪 後輪 2.0 mm
(調整不可)
Honda 純正 ウルトラ G1 JASO T 903 規格: MA SAE 規格: 10W-30 API 分類: SL 級
オイル 交換時 フィルター 交換時 全容量
初回: 1,000 km または 1 ヶ月 以後: 6,000 km または 1 年ごと Honda 純正 ブレーキフルード DOT3 または DOT4
Honda 純正ウルトララジエーター液
200 kPa (2.00 kgf/cm2)
1.5 mm
0.8 - 0.9 mm
1.4 ℓ
1.5 ℓ
1.8 ℓ
71
スペック
エアクリーナー 交換時期 推奨ドライブ チェーンオイル ドライブ チェーンの 緩み(たるみ)
交換:20,000 km ごと
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
25 - 35 mm
バルブ(電球)
ヘッドライト 12 V-60/55 W ブレーキライト・テールランプ 12 V-21/5 W フロントウィンカー・ポジション ランプ
リアウィンカー 12 V-21 W × 2 ライセンスプレートランプ LED
12 V-21/5 W × 2
ヒューズ
メインヒューズ 30 A その他のヒューズ 10 A, 5 A
72
索引
P
PGM-FI 警告灯 ......................................... 16, 56
S
SEL ボタン.................................................... 12
SET ボタン.................................................... 12
アクセサリー................................................... 9
安全運転のために ............................................ 3
安全上守っていただきたいこと ......................... 3
安全なライディング ......................................... 2
イグニッションカットオフシステム ................. 63
インフォメーション ....................................... 61
運転するときの注意 ......................................... 5
エアクリーナー.............................................. 33
エンジン
エンジンオイル..................................................... 42
エンジンオーバーヒート..................................... 55
エンジン始動......................................................... 21
エンジンストップスイッチ........................... 19, 63
エンジンナンバー................................................. 69
エンジンブレーキ................................................... 6
エンジンがかからないとき.............................. 54
オイルフィルキャップ .................................... 42
オーバーヒート.............................................. 55
お手入れ ....................................................... 64
オドメーター ............................................ 13, 63
改造 ............................................................... 9
各部の名称 .................................................... 10
ガソリン .................................................... 8, 23
カラーラベル ................................................. 29
73
ギアチェンジ ................................................. 22
クラッチ
クラッチ ................................................................ 49
クラッチレバー..................................................... 49
クラッチレバーの遊び......................................... 49
警告灯
PGM-FI 警告灯................................................ 16, 56
水温警告灯 ...................................................... 16, 55
交換部品 ....................................................... 29
こんなときは ................................................. 53
シフトダウン ................................................. 22
触媒装置 ....................................................... 70
書類入れ .................................................. 25, 63
水温警告灯 ............................................... 16, 55
スイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ................. 18
エンジンストップスイッチ........................... 19, 63
スタータースイッチ............................................. 19
ハザードスイッチ................................................. 18
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッ
チ.......................................................................... 18
ホーンスイッチ..................................................... 18
スピードメーター........................................... 13
スペック ....................................................... 71
スロットル .................................................... 52
サイドスタンド ............................................... 6
シート .......................................................... 39
74
積載について................................................... 9
洗車.............................................................. 64
その他装備の使いかた .................................... 24
トランスミッションオイル.............................. 32
トリップメーター...................................... 13, 63
タイヤ .......................................................... 35
タコメーター ................................................. 12
駐車 ............................................................... 6
ツールボックス.............................................. 25
点検
定期点検 ................................................................ 28
日常点検 ................................................................ 27
電装部品のトラブル ....................................... 58
時計.............................................................. 13
ドライブチェーン...................................... 34, 48
慣らし運転...................................................... 5
燃料
使用燃料 ................................................................ 23
燃料計 .................................................................... 13
燃料計の故障表示................................................. 57
燃料残量 ................................................................ 13
燃料タンク容量..................................................... 23
燃料補給 ................................................................ 23
廃棄.............................................................. 67
バッテリー ............................................... 30, 40
ハンドルロック.............................................. 20
左サイドカバー.............................................. 38
75
ヒューズ .................................................. 31, 58
表示灯
ニュートラル表示灯............................................. 17
ハイビームパイロットランプ............................. 17
方向指示器表示灯................................................. 17
メインスイッチ......................................... 19, 63
メインスイッチのキー .................................... 62
メーター ....................................................... 12
メンテナンス ................................................. 26
服装 ............................................................... 3
ブリーザードレーン .................................. 34, 51
ブレーキ
使いかた................................................................... 5
ブレーキ液 ...................................................... 33, 46
ブレーキパッド..................................................... 47
フレームナンバー........................................... 69
ヘルメットホルダー ....................................... 24
保管.............................................................. 67
76
リサイクルマーク........................................... 68
冷却水...................................................... 33, 44
レッドゾーン ................................................. 12
水温警告灯 ............................................... 16, 55

お問い合わせ

30KZZB11 00X30-KZZ-B110
2016 本田技研工業株式会社
(車両製造国:タイ)
PRINTED IN THAILAND
Loading...