Honda CBR1000RR (2010) User guide

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Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取 り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた 保証内容と保証期間 点検・整備について 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が 必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し てください。
この車の排気量: 排気量により必要な免許が異なります。 この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に より2人乗りはできません。
999 cm
(cc)
お車について
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
★★
CBR1000RR EBL SC59 CBR1000RR ABS EBL SC59
平成19年排出ガス規制適合車
(− 型
(− 型
CBR1000RR ABS
〈〉
この車は、コンバインド 付前後輪連動 ブレーキ)を装備しています。 詳細については、 ページを参照ください。
ABS ABS
15
Page 2
取扱説明書について 安全に関する表示について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、 しっかりお読みください。 車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
の装備や取扱いがありますので、運転する前に 必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ い。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。 車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ さい。 この取扱説明書は、 を中心に説明し
てあります。
販売店で取付けられた アクセサリ
Honda Honda
ーなどの取扱いについては、その商品に付属の 取扱説明書をお読みください。
CBR1000RR
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して います。これらは重要ですので、しっかりお読み ください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至る可能性がある もの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき たいこと 知っておいていただきたい こと 知っておくと便利なこと
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目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・14
コンバインド
ABS
ABS
・・・・・・・・・・・・・・ 付前後輪連動ブレーキ) ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上ボタン ・20 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下ボタン ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・表示の切換え ・25
・・・・・・・・・・・・・・積算距離計、区間距離計 ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃費計 ・29
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時計 ・32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温計 ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告 ・36
・・・・・・・・・・・エンジン回転計(タコメータ) ・19
・・・・・マルチファンクションディスプレイ ・22
・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・24
・・・・・・・・・・・・・リザーブ燃料消費量表示 ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告 ・37
ホンダ・エレクトロニック・
HESD
ABS
PGM-FI
前照灯上向き表示灯
REV REV
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料残量警告灯 ・41
・・・・・・・・・・・・・・・コンバインド 警告灯 ・39
HISS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・45
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インジケータ ・45
・・・・・・・・・・・・・・・インジケータの設定 ・46
・・・・ステアリング・ダンパー()警告 ・38
・・イモビライザーシステム()表示灯 ・42
・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・44
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・49・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・49
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・54
・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・50
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・51
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・53
・・・非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ) ・55
・・・・・・・・・・イモビライザーシステム() 56
HISS
ホンダ・エレクトロニック・
・・・・・・・・・・ステアリング・ダンパー ・62
(HESD)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具スペース ・68
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキレバーの距離調整 ・69 ・・・・・・・・・・・・・・・フロントクッションの調整 ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・U字ロック格納場所 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロアフェアリング ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・86
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目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・88
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・91 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・93 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・98
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・98
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・100
・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・100
・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・101
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・103 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・104
・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油と清掃 ・107
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・109
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・113
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・113
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・114
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・116
・・・・・・・・クラッチレバーの遊びの点検 ・116
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・120
・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・121
・・・・・・・・・・・バッテリの取外し、取付け ・122
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・124
・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・124
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・128
・・・・・・エアクリーナエレメントの点検 ・128
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・129
・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・129
Page 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・130
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・134
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・134 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・フェアリングの取扱い ・135
・・・・・エキゾーストパイプ・マフラの取扱い ・135
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・136
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダンパユニットについて ・137 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・138
・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・138
・・・・・・・・・・・・・・・・ポジションランプについて ・141
・・・・・・・・・・・ストップ・テールランプについて ・141
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・142
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・142
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・143
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・144
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・145
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・146
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・150
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安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必 要な基本的なものです。これらの項目をいつもお 守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。 車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整 備を必ず行いましょう。 日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。 定期点検は、 ページ参照。
93
96
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ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳 禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。エンジンは、風通しの良い場所 でかけてください。
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安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して ください。これは、法令でも定められています。 ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める など、正しく行ってください。 ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり 合って圧迫感のないものをお選びください。 保護具や保護性の高い服を着用してください。
−二輪車用ブーツが望ましい 摩擦に強い皮製の手袋の着用 長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
− 出の少ないものを着用してください。 すその広いズボンや袖口の広いジャケット
− は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな り思わぬ事故の原因にもなりますので避け てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保 護具および保護性の高い服を着用してくださ い。
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乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をステップに置いてください。
からだを保持してください。運転者は、同乗者の 乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ さい。 これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で
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安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて 操縦安定性が変わります。積載するときは、積 み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、 安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が できなくなる場合があります。物を置かないで ください。 ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷 物等まで損傷する場合があります。
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改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪 化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車 の寿命を縮めることがあります。 不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑 行為となります。 このような改造に起因する場合は、保証が受け られません。 この車は平成 年排出ガス規制適合車です。 排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行 わないでください。 また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置 が内蔵されています。 他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。 マフラを交換する場合は、 販売店にご相 談ください。
19
Honda
Page 13
安全運転のために
駐車
駐車するときは
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ さい。 交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐 車しましょう。 やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな 所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処 置に十分留意してください。
サイドスタンドでの駐車について
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま しょう。 ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安 定になり、転倒する恐れがあります。
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マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ び停止後しばらくの間は熱くなっています。 このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間 はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ さい。 他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ とのない場所に駐車してください。
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触媒装置について
触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま す。 触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸 化炭素()、炭化水素()の2つの有害物質の
CO HC
排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材 など燃えやすいものがあるところには駐停車しな いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな り焼損するおそれがありますので、次のような取 扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。 エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度 を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を 発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。 定められた点検整備を実施してください。 点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き く影響を与えますので、エンジン不調を感じた ときはただちに 販売店で点検を受けてく ださい。
Honda
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コンバインド 付前後輪連動ブレーキ)
ABS ABS
コンバインド
付前後輪連動ブレーキ)
ABS
CBR1000RR ABS
〈〉
コンバインド は、前輪ブレーキレバーや後輪 ブレーキペダルを別々に作動させても、ブレーキ 入力圧と車輪の回転速度に応じて前・後輪に制動 力を分配する機能(コンバインドブレーキシステ ム)と、直進制動時のブレーキのかけすぎによる車 輪ロックを制御する機能()を電子制御化し、 統合したシステムです。
ブレーキは、ブレーキレバーとブレーキペダルを 同時に使いましょう。
輪に制動力を分配しますが、効果的に制動力を得 るためには、ブレーキレバーとブレーキペダルを 同時に使う必要があります。
ABS
ABS
ABS
別々に操作をしても、前・後
以下の条件のとき、一時的にブレーキレバーの引 きしろとブレーキペダルの踏みしろが変化するこ とがあります。
メインスイッチをにした直後 走行中停止し、ブレーキをかけなおしたとき
コンバインド は、道路の状態、判断ミス、ブレ ーキの不適切な使用を補完したり、後輪の浮き上 がりを完全に防止したりするものではありません。 天候や路面状況、交通状況に応じて適正な速度で 走行し、安全運転を心がけてください。
ON
ABS
Page 17
コンバインド 付前後輪連動ブレーキ)
この装置は制動距離を短くするためのもの ではありません。コンバインド を装備 していない車両と同様に、路面が滑りやす くなるほど長い制動距離が必要になります。 車両を確実に停止させるため、低速(約
以下)ではコンバインド は作動せ
km/h ABS
ず、通常のブレーキと同じ作動になります。 タイヤは必ず前・後輪とも指定タイヤをお 使いください。サイズ(外径)の異なるタイ ヤを使用すると、コンバインド が正常 に機能しなくなることがあります。 コンバインド は、バッテリ電圧が低下 していると作動しません。 コンバインド は、 メインヒューズ か モータヒューズが切れているときは
ABS
作動しません。
ABS ABS
ABS
6
ABS
ABS
ABS ABS
Page 18
各部の名称
書類入れ(P.67)
携帯工具スペース(P.68)
ヘルメットホルダ
(P.66)
後席用ステップ
ラジエータリザーバタンク
燃料タンクキャップ(P.80)
モータヒューズ(P.127)
ABS
のみ)
CBR1000RR ABS
後輪ブレーキペダル
《イラストは
CBR1000RR
前輪ブレーキレバー
オイルレベルゲージ(P.108)
オイルフィラーキャップ
Page 19
各部の名称
メインスイッチ(P.49)
クラッチレバー
ヒューズ(P.126)
FI
サイドスタンド
《イラストは
バッテリ(P.120)メインヒューズ(P.126)
ヒューズボックス(P.125)
チェンジペダル 後席用ステップ
CBR1000RR
Page 20
メータの見かた、使いかた
計器類
エンジン回転計(タコメータ)
エンジンの回転数を示します。
エンジン回転数がレッドゾーンに入らないように してください。
エンジン回転計
(タコメータ)
レッドゾーン
メインスイッチのキーをの位置にすると、 エンジン回転計(タコメータ)の指針は、一度レッ ドゾーンに振れた後、 に戻ります。
空ぶかし及び1速2速ギヤ位置での急加速 はレッドゾーンに入りやすいので特に注意 してください。 レッドゾーンとはエンジンの限界回転域を 示したものです。レッドゾーン以上で使用 するとエンジン回転が不円滑になり、エン ジン寿命に悪影響を与えるだけでなく、最 悪の場合エンジンがこわれます。
ON
0
Page 21
メータの見かた、使いかた
上ボタン
次の場合に使用します。
積算距離計(オドメータ)と区間距離計(トリッ プメータ)の表示切換え( 、 ページ参照) 燃費計の表示切換え( 、 ページ参照) 区間距離計(トリップメータ)のリセット(ペ ージ参照) 区間距離計(トリップメータ)の給油連動リセッ トの作動/非作動切換え( ページ参照) 時刻合わせ( ページ参照)
REV
イモビライザーシステム()表示灯の設定
( ページ参照)
43
32
インジケータの設定( ページ参照)
25
2529
28
46
26
27
HISS
上ボタン
下ボタン
Page 22
下ボタン
次の場合に使用します。
2529 区間距離計(トリップメータ)の給油連動リセッ トの作動/非作動切換え( ページ参照) 時刻合わせ( ページ参照)
REV
32
インジケータの設定( ページ参照)
28
46
安全運転に支障をきたすおそれがありますので走 行中は上ボタン、下ボタンの操作は行わないでく ださい。
上ボタン
下ボタン
Page 23
メータの見かた、使いかた
マルチファンクションディスプレイ
速度計(スピードメータ)、積算距離計(オドメー タ)、区間距離計(トリップメータ)、時計、水温計の 表示を行います。 また、車の異常時には警告内容が点灯表示されま す。水温または油圧の異常時には、同時に警告灯が 点灯します。( 〜 ページ参照)3537
油圧警告 警告
水温警告
時計
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)
HESD
速度計
(スピードメータ)
水温計
燃費計
Page 24
《初期表示》 [初期表示]
メインスイッチのキーをの位置にすると、 すべての表示があらわれます。
このとき表示されない部分がある場合は、お買い 上げの 販売店で点検を受けてください。
Honda
約1秒後に通常表示となります。
ON
[通常表示]
Page 25
メータの見かた、使いかた
[速度計(スピードメータ)]
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走 行してください。
速度計
(スピードメータ)
Page 26
[表示の切換え]
上ボタンまたは下ボタンを押すごとに、マルチフ ァンクションディスプレイ下部の表示が右図のよ うに変わります。
燃費計は瞬間燃費、平均燃費、燃料消費量の表示が できます。( ページ参照)29
上ボタン 下ボタン
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)
燃費計
Page 27
メータの見かた、使いかた
[積算距離計、区間距離計]
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
区間距離計(トリップメータ)
メータをリセット(0に戻す)した時点からの走 行距離を示します。 区間距離計(トリップメータ)には
のモードがあります。
TRIP B
は、〜 まで表示します。また、
TR IP A 0 999.9 km
999.9 km 0 km
は、〜 まで表示します。また、
9,999.9 km 0 km
表示の切換え
上ボタンを押すごとに表示が右図のように変わり ます。
を超えると に戻ります。
TRIP B 0 9,999.9 km
km
TRIP A
を超えると に戻ります。
上ボタン
積算距離計
区間距離計
()
TRIP A
区間距離計
()
TRIP B
Page 28
区間距離計()のリセット
、平均燃費または燃料消費量の状態で上
TRIP A
ボタンを2秒以上押し続けます。 リセットされると、右図のように順番に0.0を表 示した後、もとの表示に戻ります。
TRIP A
()
上ボタン
区間距離計
TRIP A
または
平均燃費
燃料消費量
または
をリセットすると、平均燃費、燃料
TRIP A
消費量も同時にリセットされます。
と燃費計を給油と連動させて、給油
TRIP A
時に自動的にリセットさせることができま す。( ページ参照)28
区間距離計()のリセット
の状態で上ボタンを2秒以上押し続け
TRIP B
ます。
TRIP B
上ボタン
または
リセット
または
区間距離計
()
TRIP B
Page 29
メータの見かた、使いかた
給油連動リセットの設定
給油時に燃料タンク内のガソリンの量が一定量を 超えると、自動的に区間距離計()、平均燃 費、燃料消費量をリセットさせることができます。 リセットするときの燃料タンク内のガソリンの 量: 約
3.5
給油連動リセットは、以下の操作を行うことで、
連動または非連動を設定することができます。
工場出荷時は非連動に設定されています。
TRIP A
上ボタンを押し設定します。
2.
ボタンを押すごとに連動、非連動が切換 わります。
上ボタン
[連動]
下ボタンを押しながらメインスイッチを
1.
にします。(メータの初期表示終了まで
ON
下ボタンを押し続けます。)給油連動設定モー ドに切換わり、−−−−−−表示が点滅し ます。
下ボタン
[非連動]
設定が終わりましたら下ボタンを押すか、ま
3.
たはメインスイッチをにしてから再 度にしてください。表示の点滅が消え、
ON
通常表示に戻ります。
設定時、約30秒間ボタンの操作がない場合、設定は 無効となり、設定前の状態に戻ります。
OFF
Page 30
[燃費計]
瞬間燃費または と連動した平均燃費、燃料
TRIP A
消費量の表示ができます。
表示の切換え
積算距離計(オドメータ)または区間距離計(
)の状態のときに燃費計を表示できます。
A
TRIP
上ボタンまたは下ボタンを押すごとに表示が右図 のように変わります。
上ボタン 下ボタン
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
()
TRIP A
燃料消費量
燃費計
上ボタンを押す 下ボタンを押す
瞬間燃費
平均 燃費
Page 31
メータの見かた、使いかた
瞬間燃費
瞬間燃費を の単位で表示します。 速度が のときは−− −表示になります。
平均燃費
TRIP A
て、 の単位で表示します。
TRIP A
での平均燃費を表示します。
TRIP A
なります。
燃料消費量
TRIP A
での燃料消費量を の単位で表示します。
TRIP A
なります。
km/
0km/h .
と連動し、平均燃費を約15秒ごとに更新し
km/
をリセットしてから次にリセットするま
をリセットすると平均燃費表示は0.0に
をリセットしてから次にリセットするま
をリセットすると燃料消費表示は0.0に
表示される燃費値は走行中の瞬間的な値で すので、満タンにし計測した値とは異なり ます。 経済運転をする上での目安としてご利用く ださい。 平均燃費表示が−− −表示になったと きまたは、燃料消費量表示が−−− −表 示になったときは、お買い上げの 販 売店で点検を受けてください。
.
.
Honda
Page 32
[リザーブ燃料消費量表示]
燃料残量警告灯が点灯してからの燃料消費量を点 滅表示します。警告灯が点灯するとマルチファン クションディスプレイの下部の表示がリザーブ燃 料消費量表示に切換わります。表示を目安に、早め にガソリンを補給してください。 燃料残量警告灯が点灯したときの燃料有効残量: 約
3.5
リザーブ燃料消費量は から表示されます。
を超えると速い点滅に変わります。
0.0 1.0
リザーブ燃料消費量が表示されている状態 で上ボタンを押すと積算距離計に、下ボタ ンを押すと瞬間燃費に切換わります。その 後は、上ボタン、下ボタンを押すごとに区間 距離計や平均燃費などを表示できます。(、
ページ参照)
29
約10秒間ボタンの操作がない場合、リザー ブ燃料消費量表示に戻ります。
燃料残量警告灯点灯
26
給油後、燃料タンク内のガソリンの量が一定量を 超えると、メインスイッチをにしてから約 1分後に通常表示に戻ります。 通常表示に戻るときの燃料タンク内のガソリンの 量: 約
3.5
ON
上ボタン
下ボタン
リザーブ燃料消費量表示点滅
Page 33
メータの見かた、使いかた
[時計]
《時刻の合わせかた》
メインスイッチをにします。
1.
下ボタンを2秒以上押し続けます。時計が時
2.
刻修正モードに切換わり、時の表示が点滅 します。 上ボタンを押し時を修正します。
3.
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みます。
ON
時計
下ボタン
上ボタン
Page 34
下ボタンを押して時を決定します。決定と
4.
同時に分が点滅します。 上ボタンを押し、分を修正します。
5.
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みます。ただ し数字は59か ら00に戻ります。 設定が終わりましたら下ボタンを押すか、ま
6.
たはメインスイッチをにしてから再 度にしてください。表示の点滅が消え、
ON
OFF
通常表示に戻ります。
下ボタン
時刻修正時、約30秒間ボタンの操作がない場合、時 計の修正は無効となり、修正前の時刻に戻ります。
バッテリ交換などでバッテリコードを取外し、再 び取付けたとき、表示は になります。
1:00
上ボタン
Page 35
メータの見かた、使いかた
[水温計]
エンジン冷却水の温度を表示します。 水温は、 から表示が始まり まで表示
35132
°C °C
します。( 以下は表示しません。) エンジン回転中は、水温表示が 以下になっ ているのが正常です。 水温表示が 以上になり点滅した場合、オー バーヒートのおそれがあります。 ページを参 照してください。
水温計
34
°C
122
°C
水温表示無し
水温 34℃まで
正常時
水温 35℃ 〜121℃
121
°C
37
水温表示
警告灯と水温警告が点灯し、水温表示が点 滅表示したまま、走行を続けるとエンジン 故障の原因となります。
水温が 以上になる場合がありますが、
100°C
沸騰温度をラジエータキャップにより高め てあるためで異常ではありません。 高温下での長時間にわたるアイドリングに より、警告灯と水温警告が点灯し、水温表示 が点滅する場合があります。この場合は、走 行してエンジンを冷やすか、エンジンが冷 えるまで停止してください。
水温表示点滅
異常時
水温 122℃ 〜132℃
(132℃以上は、132℃表示)
Page 36
警告灯・表示灯
警告灯
車の異常時に点灯します。 警告内容は、マルチファンクションディスプレイ に点灯表示されます。 警告内容については、 ページ参照。36
37
警告灯
警告灯は、メインスイッチを にすると 点灯し、エンジンを始動すると同時に消灯 するのが正常です。
‘‘ON’’
マルチファンクションディスプレイ
Page 37
メータの見かた、使いかた
油圧警告
エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ イルの圧力が低下すると警告灯とともに点灯しま す。 エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全 な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ ル量を点検してください。 エンジンオイルが減っていないのに点灯している ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると きは、ただちに 販売店にご相談ください。 エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。
Honda
108
油圧警告は、メインスイッチをにす ると点灯し、エンジンを始動すると同時に 消灯するのが正常です。
警告灯点灯
ON
警告灯と油圧警告が点灯したまま走行しな いでください。エンジンが破損するおそれ があります。
油圧警告点灯
Page 38
水温警告
メインスイッチがのとき、エンジン冷却水 の温度が ℃以上になると水温警告が警告灯と ともに点灯し、水温表示が点滅します。 エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車 してください。 処置手順は、 ページ参照。
122
警告灯と水温警告が点灯し、水温表示が点 滅表示したまま、走行を続けるとエンジン 故障の原因となります。
高温下での長時間にわたるアイドリングに より、警告灯と水温警告が点灯し、水温表示 が点滅する場合があります。この場合は、走 行してエンジンを冷やすか、エンジンが冷 えるまで停止してください。
ON
144
水温警告はエンジンストップスイッチを
 メインスイッチをにする
(RUN) ON
と点灯し数秒後に消灯するのが正常です。
警告灯点灯
水温警告点灯
水温表示点滅
Page 39
メータの見かた、使いかた
ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー
HESD
()警告
エンジンストップスイッチが()、メイ ンスイッチがのとき システムに異常 があると点灯します。
HESD
警告が点灯した場合は、高速走行を避け、た
だちに 販売店にご相談ください。
HESD
を()、メインスイッチをに すると点灯し数秒後に消灯するのが正常で す。
ON HESD
Honda
警告灯はエンジンストップスイッチ
RUN ON
RUN
HESD
警告点灯
Page 40
〈〉
CBR1000RR ABS
コンバインド 警告灯
コンバインド 警告灯は、メインスイッチを
にすると点灯し、走行(車速約 以上)
ON 10 km/h
すると消えるのが正常です。
警告灯が次のような状態になったときは、システ ムの異常が考えられますので、すみやかに 販売店にご相談ください。
運転中に点灯または点滅したとき メインスイッチをにしても点灯しないと き。
10km/h
なお、この場合でも通常のブレーキとしての性能 は確保されています。前輪ブレーキレバーを握っ たときは前輪にのみ、後輪ブレーキペダルを踏ん だときは後輪にのみブレーキがかかります。(コン バインド としての作動はしません)
ABS
ABS
Honda
ON
以上で走行しても消灯しないとき
ABS
以下の条件のとき、コンバインド 警告 灯が点滅する場合があります。 この場合一度メインスイッチをに し、再度メインスイッチをにすると 警告灯が点灯し、 以上の速度で走 行したあとに消灯すれば正常です。
走行中に1秒以上前輪が路面から離れ たとき 停車状態からブレーキレバー/ペダル を操作しつづけたまま加速したとき メンテナンススタンドなどを使用して 後輪を空転させたとき
10 km/h
ABS
OFF
ON
コンバインド 警告灯
ABS
Page 41
メータの見かた、使いかた
警告灯
PGM-FI
エンジンストップスイッチが()、メイン スイッチがのとき システムに異常が あると点灯します。 警告灯が点灯した場合は高速走行を避け、ただち に 販売店にご相談ください。
Honda
ON PGM-FI
警告灯は、メインスイッチを
PGM-FI ON
にすると点灯し数秒後に消灯するのが正常 です。
RUN
PGM-FI
警告灯点灯
Page 42
燃料残量警告灯
燃料タンク内のガソリンが少なくなると点灯しま す。燃料残量警告灯が点灯したときは、早めにガソ リンを補給してください。 燃料残量警告灯が点灯したときの燃料有効残量: 約
3.5
警告灯が点灯すると、マルチファンクションデ ィスプレイの下部の表示がリザーブ燃料消費量 に切換わります。( ページ参照)
31
燃料残量警告灯点灯
燃料残量警告灯は、メインスイッチを
にすると点灯し数秒後に消灯するのが
N
正常です。
O
リザーブ燃料消費量表示点滅
Page 43
メータの見かた、使いかた
イモビライザーシステム 表示灯
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない ときは、 〜 ページを確認してください。575
メインスイッチを にしたあと、24時間の間、 2秒間隔で点滅します。また、この点滅をしないよ うにすることもできます( ページ参照)。
(HISS)
‘‘ON’’
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘ON’’
‘‘OFF’’
‘‘OFF’’
43
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
Page 44
イモビライザーシステム 表示灯は、以下の 操作を行うことで、点滅するまたは点滅しな いを設定することができます。
点滅機能の設定は、以下の操作を行うと、点滅す る、点滅しないが交互に切換わります。
メインスイッチをにします。
1.
積算距離計が表示されている状態で、上ボタ
2.
ンを2秒以上押し続けます。点滅するに設 定したときは、表示灯が約2秒点灯します。
点滅しないに設定したときは、表示灯が約
0.5秒点灯します。
メインスイッチをにします。
3.
(HISS)
ON
OFF
メインスイッチがのとき、イモビラ イザーシステム 表示灯が点滅してい なくても、イモビライザーシステム は作動しています。
OFF
(HISS)
(HISS)
上ボタン
イモビライザーシステム については ペ ージを参照してください。
(HISS)
56
イモビライザーシステム()表示灯
HISS
Page 45
メータの見かた、使いかた
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。非 常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を使用して いるときは、左右の表示灯が同時に点滅します。
方向指示器表示灯は、メインスイッチを
にすると点灯し数秒後に消灯するの
ON
が正常です。
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン プ)
照射角が上向きのときに点灯します。
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯は、メインスイッチを
にすると点灯し数秒後に消灯するの
ON
が正常です。
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)
Page 46
ニュートラル表示灯
メインスイッチのキーがの位置にありチェ
ON
ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
インジケータ
REV
エンジン回転数がレッドゾーンに入ったとき、ま たは設定したエンジン回転数に入ったとき、 点灯/点滅します。
インジケータは、メインスイッチを
REV
にすると点灯し数秒後に消灯するの
ON
が正常です。
ニュートラル表示灯
インジケータ
REV
Page 47
メータの見かた、使いかた
インジケータの設定
REV
インジケータが点灯/点滅するエンジン回転
REV
数を の間で任意に設定す
2,000 rpm 12,000 rpm
ることができます。また、インジケータの点灯/点 滅パターンを変えることができます。
インジケータの点灯/点滅回転数および点
REV
灯/点滅パターンの設定のしかた》
上ボタンを押しながらメインスイッチキーを
1.
の位置にします。(メータの初期表示終
ON
了まで上ボタンを押し続けます。タコメータ の指針は現在設定されている回転数に動いて 止まります。) 上ボタンを1回押すごとに 指針が進
2.
みます。
12,000 rpm 2,000 rpm
上ボタンを押し続けた場合、指針は進み続け ます。
を越えると、指針は自動的に
に戻ります。
500 rpm
上ボタン
タコメータの指針
Page 48
点灯/点滅させたい回転数を決定後、下ボタ
3.
ンを押すと、その回転数が設定されます。次に インジケータの点灯/点滅パターンの設定モ ードに切換わり、インジケータが点灯/点滅 します。 上ボタンを押すたびにインジケータの点灯/
4.
点滅パターンが切換わります。( ページ参 照) 表示させたいインジケータの点灯/点滅パタ ーンを決定後、下ボタンを押すと、そのインジ ケータの点灯/点滅パターンが設定され通常 表示に戻ります。
インジケータの設定時に、イグニッシ
REV
ョンキーをにした場合、設定はイグ ニッションキーをにする直前の状 態になります。
OFF
OFF
48
下ボタン
上ボタン
インジケータ
REV
Page 49
メータの見かた、使いかた
点灯/点滅パターン
点灯
点滅(遅い)
点滅(早い)
明るさ
明るい 暗い
Page 50
スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの 位置
ON
OFF
LOCK
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な どが常時点灯する ホーン・方向指示器・制動 灯(ストップランプ)など が使える
停止
電気回路を遮断する 非常駐車灯(ハザード)保 持機能使用時は除く
(55ページ参照)
ハンドルのロックができる
電気回路を全部遮断する 非常駐車灯(ハザード)保 持機能使用時は除く
(55ページ参照)
キーの 脱着
抜けない
抜ける
抜ける
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをやの位置 にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな がるおそれがありますので必ず停車してから操作 してください。
OFF LOCK
Page 51
スイッチの使いかた
前照灯上下切換えスイッチ
この車はメインスイッチをにすると 前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。 エンジンをかけずにの状態にしてお くと、バッテリあがりの原因となります。 前照灯上下切換えスイッチを上下に動かして行い
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ て必ずキーを抜いてお持ちください。
OFF
ON
ON
ON
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
ます。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き ・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
メインスイッチ
LOCK
Page 52
エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場 合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設 けたものです。 通常は()の位置にしておいてくださ い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使 用しないでください。走行中にエンジンストップ スイッチを にすると、エンジン 回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ ッチをにしてください。のま まにしておくと、バッテリあがりの原因と なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ
Page 53
スイッチの使いかた
スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転 し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで ください。消費電力が多いため、バッテリが あがるおそれがあります。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消 灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ
Page 54
パッシングライトスイッチ
追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも のです。
《使いかた》
パッシングライトスイッチを押して行います。 前照灯上下切換えスイッチが上向きのときは作動 しません。
パッシングライトスイッチ
Page 55
スイッチの使いかた
方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示 器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを 入れると、方向指示器が作動します。 解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折 ・・・・・左 折
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま せん。使用後は、必ず解除してください。つ けたままにしておくと他の方に迷惑となり ます。 電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも のを使用すると、方向指示器が正常に作動 しなくなります。必ず正規のワット数のも のを使用してください。
ON
方向指示器スイッチ
Page 56
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン プが点滅します。 故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用 します。非常時にのみ使用してください。
《使いかた》
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯 スイッチ(ハザードスイッチ)を押します。 解除は、非常駐車灯スイッチをもう一度押して行 います。
《非常駐車灯(ハザード)保持機能》
非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を
に維持し、メインスイッチを から
‘‘ON’’ ‘‘ON’’
(ハンドルロック を含む)の位置
‘‘OFF’’ ‘‘LOCK’’
へ替えても、非常駐車灯(ハザード)は点滅を継 続します。
‘‘ON’’
非常駐車灯(ハザード)保持機能を解除するには 非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を
にします。
‘‘OFF’’
メインスイッチが (ハンドルロック
含む)の状態で非常駐車灯スイッチ(ハ
‘‘LOCK’’
ザードスイッチ)を の位置へ押しても、非 常駐車灯(ハザード)は点滅しません。
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
‘‘OFF’’
‘‘ON’’
20
Page 57
装備の使いかた
イモビライザーシステム
(HISS)
この車はイモビライザーシステム を装備し ています。
イモビライザーシステム はメインスイッチ を にしたとき、キーとメインスイッチにある
‘‘ON’’
アンテナの間で通信を行い、登録されたキー以外 ではエンジンを始動できないようにしたシステム です。
(HISS)
(HISS)
メインスイッチをにすると、イモビライザ ーシステム()表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを にし、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインス イッチをにしてください。それでも消灯し ないときは、 〜 ページを確認してください。5758
ON
ON
HISS
OFF
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
Page 58
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな
(HISS)
いとき。
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな
(HISS)
いときは以下を確認してください。
他のイモビライザーシステムのキー(予備のキー も含む)がメインスイッチの近くにある。
通信不良の場合があります。 メインスイッチのキーは、他のイモビライザー システムのキー(予備のキーも含む)と分けて使 用してください。
メインスイッチのキーにシール等を貼っている。
通信不良の場合があります。 金属シール等は、はがしてください。
Page 59
装備の使いかた
登録された専用のキーを使用していない。
登録された専用のキーを使用しないと、イモビ ライザーシステム 表示灯は消灯しません。 登録された専用のキーを使用してください。
壊れたキーを使用している。
ページを確認してください。
6059 壊れたキーを使用した場合、イモビライザーシ ステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
別の登録された専用のキーを使用してください。
(HISS)
以上のこと以外で、イモビライザーシステム
()表示灯が消灯しない場合は 販売店
HISS Honda
にご相談ください。
Page 60
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーにはイモビライザーシステ ム の電子部品が内蔵されています。取扱い
(HISS)
には次のことをお守りください。
キーを無理に曲げたり、強い衝撃を与えたりしな いでください。
電子部品の破損の原因となります。
長時間、直射日光にさらしたり、高温下で放置した りしないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
Page 61
装備の使いかた
削ったり、穴を開けたりしないでください。
電子部品の破損の原因となります。
強い磁気を帯びた場所に置かないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
Page 62
メインスイッチのキーを紛失しないようにしてく ださい。
メインスイッチのキーをすべて紛失した場合、
PGM-FI / IGN
ユニットの交換が必要になりま
す。
PGM-FI / IGN
ユニットの交換を避けるため、予
備のキーを作成することをおすすめします。
予備のキーの作成については、専用のキーおよび イモビライザーシステム()の再登録が必要 になりますので、お買い上げの 販売店へご
HISS
Honda
相談ください。
Page 63
装備の使いかた
ホンダ・エレクトロニック・ ステアリング・ダンパー()
この車は、電子制御式ステアリングダンパーを装 備しています。 ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパ ー()は車速や加速度によってダンパーの特
HESD
性を制御します。 低速走行時は低い減衰力特性を、高速走行時は高 い減衰力特性を与えます。
警告が点灯した場合は、高速走行を避け、た
HESD
だちに 販売店にご相談ください。
Honda
HESD
警告点灯
HESD
ホンダ・エレクトロニック・ ステアリング・ダンパー()
HESD
Page 64
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ ックをかけましょう。 チェーンロックやU字ロック等のご使用もおすす めします。
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん で駐車しましょう。 ハンドルが確実にロックされているか、ハ ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ さい。
《かけかた》
ハンドルを左にいっぱいに切ります。
1.
2.
キーを押し込みながら、の位置まで
3.
回します。 ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル を左右に動かしてください。 キーを抜きます。
4.
《外しかた》
1.
キーを押し込みながら、の位置まで回
2.
します。
LOCK
OFF
メインスイッチのキー
《かけかた》
押す
回す
《外しかた》
回す
押す
Page 65
装備の使いかた
シート
フロントシート
《取外し》
サイドカバーを手前に引き、左右のサイドカ
1.
バーを取外します。 ボルトを取外します。
2.
シートを前方にずらしながら持ち上げて取外
3.
します。
フロントシート 凸部
サイドカバー
ガイドフック
フック
《取付け》
フレームのガイドフックにシートの凸部を差
1.
し込みます。 シートをボルトでしっかりと締付けます。
2.
サイドカバーをトップシェルターの合わせ部
3.
にセットした後に、サイドカバー裏側のフッ クをグロメットに差し込み、サイドカバーを 取付けます。
フック
ボルト
グロメット
サイド カバー
ボルト
トップシェルターの合わせ部
Page 66
リヤシート
《取外し》
1.
メインスイッチのキーをシートロックに差し
2.
込み右に回すと、シート前部が軽く持ち上が りロックが解除されます。 シートを前方へずらしながら持ち上げて取外
3.
します。
《取付け》
リヤシートの凸部をガイドフックにセットし
1.
ます。 シート前部を押し下げてロックします。
2.
シートを軽く持ち上げてロックがかかってい ることを確認してください。 キーを抜きます。
3.
シートストラップをもとの位置に戻します。
4.
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。
メインスイッチのキー
シートロック
リヤシート
凸部
シートストラップ
ガイドフック
Page 67
装備の使いかた
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの です。 走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
リヤシートを取外します。(65ページ参照)
1.
シート裏のヘルメットホルダにヘルメットの
2.
金具をかけます。 リヤシートを取付けます。
3.
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。
ヘルメットホルダ
Page 68
書類入れ
リヤシートを外すと書類入れがあります。 取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー ル袋に入れ、ここに格納してください。
リヤシートの取外し、取付けは ページを参 照してください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな いでください。内部に水が入り書類等がぬ れることがあります。
65
〈〉
CBR1000RR
〈〉
CBR1000RR ABS
書類入れ
書類入れ
Page 69
装備の使いかた
携帯工具スペース
携帯工具スペースは、リヤシート下にあります。 携帯工具は、工具スペースに格納してください。
リヤシートの取外し、取付けは ページを参 照してください。
65
〈〉
CBR1000RR
携帯工具
〈〉
CBR1000RR ABS
携帯工具
Page 70
ブレーキレバーの距離調整
この車には、ブレーキレバーとハンドルグリップ の間隔を調整できるアジャスタが装備されていま す。
《調整のしかた》
ブレーキレバーを前方に押しながら、アジャスタ の数字と合わせマークを合わせます。 レバーとグリップの距離は、1の位置が最大、
6の位置が最小です。
アジャスタ
ブレーキレバー
数字
合わせマーク
前方
Page 71
装備の使いかた
フロントクッションの調整
体重や路面の状態などに応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、スパナを使い、アジャスタを回して行いま す。 スプリングの強さは、アジャスタを右回り(時計回 り)に回すと強くなり、左回り(反時計回り)に回す と弱くなります。 標準は、アジャスタを左回りに軽く止まるまで回 した後、右回りに 回転戻します。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
6
アジャスタ
アジャスタ
Page 72
《伸び側減衰力の調整》
調整は、○−マイナスドライバを使いアジャスタを 回して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転()、または約
2 - 1/4
2-1/2
CBR1000RR ABS
回転()戻しポンチマーク
CBR1000RR
が合わせマークに合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
アジャスタ
合わせマーク
アジャスタ
ポンチマーク
Page 73
装備の使いかた
《縮み側減衰力の調整》
調整は、○−マイナスドライバを使いアジャスタを 回して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせマ ークに合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
2-1/4
ポンチマーク
アジャスタ
合わせマーク
アジャスタ
Page 74
リヤクッションの調整
体重や路面の状態に応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、ピンスパナとホルダを使いアジャスタを 回して行います。 アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5→ 6→7→8→9→10または10→9→8→7→6→ 5→4→3→2→1で行います。 アジャスタを直接1から10または10から1に無理 に回すとリヤクッションが破損します。
4が標準の強さで、1〜3は弱く、5〜10と強く
なります。
アジャスタ
10
ピンスパナホルダ
リヤクッション
Page 75
装備の使いかた
《伸び側減衰力の調整》
リヤクッション本体下部にアジャスタがあり、車 体左側より調整します。 調整は○−マイナスドライバを使いアジャスタを回 して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせマ ークに合う位置です。
2-1/4
アジャスタは、無理に回さないでください。
アジャスタ
合わせマーク
ポンチマーク
Page 76
《縮み側減衰力の調整》
リヤクッション本体上部にアジャスタがあり、車 体左側より調整します。 調整は○−マイナスドライバを使いアジャスタを回 して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせ
2 - 1/2
マークに合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。
アジャスタ
合わせマークポンチマーク
Page 77
装備の使いかた
U字ロック格納場所
リヤシートの下にU字ロックを格納することがで きます。
《格納のしかた》
リヤシートを取外します。(65ページ参照 )
1.
2.
U字ロックはオプションです。
U字ロック格納場所には、U字ロックの種 類や形状、大きさなどにより一部格納でき ない場合があります。
CBR1000RR
〈〉
CBR1000RR ABS
〈〉
U字ロック
U字ロック
Page 78
ロアフェアリング
エンジン停止直後は、エンジン本体、エキゾースト パイプ、マフラなどが熱くなっています。ヤケドに ご注意ください。
ブリーザチューブ、 オーバーフローチューブ、 ドレンチューブ
《取外し》
ボルトA、ボルトBを外します。1. ドレンチューブ、ブリーザチューブ、オーバー
2.
フローチューブをロアフェアリングから引抜 き、ロアフェアリングを取外します。
《取付け》
取付けは、取外しの逆手順で行います。 ドレンチューブ、ブリーザチューブ、オーバー フローチューブを元の位置に戻します。
ボルト
A
ボルト
B
ロアフェアリング
Page 79
燃料の補給
《使用燃料》
無鉛プレミアムガソリン(無鉛ハイオク)
ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁 で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火 花、熱源などの火元を遠ざけてください。 燃料補給は、必ず屋外で行ってください。 こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う 可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や 給油機などの金属部分に触れて身体の静 電気を除去してください。 給油作業は静電気を除去した人のみで行 なってください。
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無鉛プレミアムガソリンが入手できない場 合には、無鉛レギュラーガソリンをお使い になることもできますが、この場合エンジ ン性能を十分に発揮できません。
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燃料の補給
《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1.
差し込み右に回すと燃料タンクキャップが開 けられます。
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
2.
ト下端まで入れます。
ガソリンを注入口のレベルプレート下端以上 に入れると、燃料タンクのブリーザチューブ からガソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを手で確実に押してメイ
3.
ンスイッチのキーを抜いてください。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ インスイッチのキーは抜けません。
キーカバーを閉じます。
4.
燃料タンクキャップ
メインスイッチのキー
レベルプレート
キーカバー
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正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含 まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか けてください。 エンジン始動は、82ページの「始動手順」に従 い行ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン ジンがかからないときは、一度メインスイ ッチをに戻して10秒以上待ってか
OFF
ら再始動してください。 これはバッテリ電圧を回復させるためです。 無用の空ぶかしや長時間の暖機運転はしな いでください。ガソリンの無駄使いになる ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え ます。 万一転倒した場合は、一旦メインスイッチ をにしてください。再度、走行を行
OFF
う際は、各部の損傷状態や、走行に支障が無 いかを十分に確認してください。
この車には、サイドスタンドを出したまま チェンジを入れると、自動的にエンジンが 停止するイグニッションカットオフ式サイ ドスタンドを採用しています。スタートす る前に、必ずサイドスタンドを格納してく ださい。 エンジンをかけるときには、スロットルを 全開にしないでください。 スロットルを全開にしてエンジンを始動し ようとすると、 ユニットが燃料の供 給を停止します。 この車は、セーフティスタータ機構を採用 していますので、チェンジが入った状態で は、エンジンは始動しません。但しこの状態 でも、クラッチレバーを握ればエンジンは 始動します。
PGM-FI
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正しい運転操作
《始動手順》
この車にはオートチョークが装備されています のでエンジンが冷えているとき、暖まっていると きにかかわらず以下の始動手順に従ってくださ い。
エンジンストップスイッチが にな っていることを確認します。 メインスイッチをにします。 チェンジをニュートラルにします。(ニュート
3.
ラル表示灯で確認してください。) スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
4.
チを押します。
5.1.エンジンがかかったら、サイドスタンドが確
実に格納してあることを確認してからスター トしてください。
ON
(RUN)
この車には、左右2個の冷却ファンが装備 されています。それぞれの冷却ファンの作 動水温が異なるため、片側の冷却ファンが 作動していない場合でも異常ではありませ ん。 規定水温に達しなくても停止時にエンジン 回転を上げ続けるとクーリングファンが回 る場合がありますが異常ではありません。2. この車は、転倒したとき、自動的にエンジン を停止するシステムが装備されています。 エンジンを再始動するときは、システムの 作動を解除するためにメインスイッチを一
OFF
度にしてください。
エンジンがかからないときは、 ページ記載 の要領で確認してください。
145
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チェンジのしかた
チェンジは、右図のような6段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ ッチレバーを完全に握ってから行います。 チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作 してください。無理をすると、チェンジ機構を痛 める原因となります。
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正しい運転操作
走りかた
走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい るか確認してください。 車のスピードに応じてギヤを切換えることが必 要です。右表は、その速度範囲を示したものです。 不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃 料の節約と車の寿命をのばします。
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。 法定速度を守って走りましょう。
速度範囲 1速 2速 3速 4速 5速 6速
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能 を良い状態に保つことができます。 この車は乗り始めてから を走行するまで は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ さい。
0 125 km/h
30 170 km/h
40 180 km/h
45 180 km/h
50 180 km/h
55 180 km/h
500 km
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《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき は、シフトダウンをすると加速力が得られます。 高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因 やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合 エンジン、ミッションがこわれます。右表の速度内 で行ってください。
6速→5速 5速→4速 4速→3速 3速→2速 2速→1速
シフトダウン可能限界速度
70km/h
以下 以下 以下 以下 以下
180km/h 180km/h 160km/h 130km/h
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正しい運転操作
ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同 時に使いましょう。制動力を効果的に得るため には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使 う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定 性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上 昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ ーキの効き具合が悪くなることがあります。 水たまりを走行した後などは、安全な場所で周 囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き 具合を確認してください。もし、ブレーキの効き が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを 乾かしてください。
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《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす るときは5速、4速・・・・・とシフトダウンを行って ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ ッションに悪影響を与える原因となります。
ページの表にしたがって行ってください。85
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
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メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行 ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、 スタンドを立てて行ってください。
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エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。しめきったガレージの中や、風 通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや めてください。
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メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場 所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切 な工具を使用してください。
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日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1年 毎(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の定期点検整備 が義務づけられています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不 適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす 原因となり、死亡または重大な傷害に至る可 能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー トに記載された点検方法・要領を守り、必ず 実施してください。 異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・94
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・113
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・116 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・120 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・124
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・128
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・129
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日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、 点検を無料でお取扱いいたします。 お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が あります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合 は、あなたのお車に最適な 純正部品をご 使用ください。 純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合 するように作られています。 お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
小型自動車[ を超えるもの]は、1回目
3
250 cm (cc)
を登録日から3年後に、2回目以降は、2年毎に国 で定める継続検査を受けなければ使用できません。 期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク
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日常点検
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令にしたがっ て、日常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断 で適時行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコ ードに記入してください。 この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項 目」です。 下線のついている項目については、「簡単なメンテ ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照 してください。 また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス 部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
97
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ 空気圧
エンジン
灯火装置及び方向指示器 運行において異状が認められた箇所 ドライブチェーンの緩み( 指定)
レバーの遊び(油圧式) ペダルの遊び(油圧式) ブレーキの効き具合 ブレーキ液の量
亀裂、損傷 異状な摩耗 溝の深さ 冷却水の量 エンジンオイルの量 かかり具合、異音 低速、加速の状態
Honda
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日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡 単なメンテナンス」および別冊「メンテ ナンスノート」をご覧ください。
後輪ブレーキリザーバタンク
後輪ブレーキペダル
前輪ブレーキリザーバタンク
メインスイッチ
ラジエータリザーバタンク
オイルフィラーキャップ オイルレベルゲージ
《イラストは
CBR1000RR
前輪ブレーキレバー
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フロントウインカランプ
ヘッドライト
ポジションランプ
前照灯上下切換えスイッチ 方向指示器スイッチ
ストップ
テールランプ
タイヤ
《イラストは
CBR1000RR
リヤウインカランプ
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定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた1年毎
(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の点検と、使い始め
てから1か月目(または、 時)に行う点検 があります。 また、これらの点検項目のほかに が指定す る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整 備を必ず実施してください。 点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご 自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に ご相談ください。 ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の 知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。 難しいと思われる内容については、 販売 店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点 検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ さい。
150
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簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工 具を使用し、メンテナンスを行ってください。 安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda
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簡単なメンテナンス
ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ ーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が上限()と下限()の間にある ことを確認してください。
UPPER LOWER
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
Honda
上限
下限
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《ブレーキパッドの摩耗の点検》
左右のブレーキキャリパを同時に点検します。 ブレーキキャリパの前側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がなくなったら、パッドの摩耗限界で す。 摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
Honda
ください。
パッドの 摩耗 限界溝
ディスク
パッドの摩耗限界溝
ブレーキキャリパ
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