Honda CBR1000RR (2005) User guide

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Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取 り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた 保証内容と保証期間 点検・整備について 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が 必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に より2人乗りはできません。
998 cm
(cc)
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
CBR1000RR (BC SC57
平成11年排出ガス規制適合車
−型
Page 2
取扱説明書について 安全に関する表示について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、 しっかりお読みください。 車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
の装備や取扱いがありますので、運転する前に 必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ い。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。 車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ さい。
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して います。これらは重要ですので、しっかりお読み ください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至る可能性がある もの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき たいこと 知っておいていただきたい こと 知っておくと便利なこと
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目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・17
・・・・・・・・・・・エンジン回転計(タコメータ) ・17
SEL RESET
PGM-FI
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボタン ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボタン ・18
・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・21 ・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・21
・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時計 ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温計 ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告 ・27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告 ・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告 ・29
・・・・・マルチファンクションディスプレイ ・19
・・・・区間距離計・積算距離計ディスプレイ ・19
ホンダ・エレクトロニック・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料残量警告灯 ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・34
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・34
REV REV
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インジケータ ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・43
HESD
HISS
・・・・・・・・・・・・・・・インジケータの設定 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・40
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・42
・・・・ステアリング・ダンパー()警告 ・30
・・イモビライザーシステム()表示灯 ・32
・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・34
・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・39
・・・非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ) ・44
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・45・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・68
・・・・・・・・・・イモビライザーシステム() 45
ホンダ・エレクトロニック・
・・・・・・・・・・ステアリング・ダンパー ・51
(HESD)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・53
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具スペース ・57
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキレバーの距離調整 ・58 ・・・・・・・・・・・・・・・クラッチレバーの距離調整 ・59 ・・・・・・・・・・・・・・・フロントクッションの調整 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・U字ロック格納場所 ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミドルカウル ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・70HISS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・75
Page 5
目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・78
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・81 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・83 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・89
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・89
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・91
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・91
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・94 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・95
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・95
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油と清掃 ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・100
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・107
・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・108
・・・・・・・・・・・バッテリの取外し、取付け ・109
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・110
・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・110
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・113
・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・113
Page 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・114
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・118
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・118 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・フェアリングの取扱い ・119
・・・・・エキゾーストパイプ・マフラの取扱い ・119
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・120
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダンパユニットについて ・121 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・122
・・・・・・・・・・・ストップ・テールランプについて ・125
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・125
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・126
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・127
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・128
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・129
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・130
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・132
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安全運転のために

ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必 要な基本的なものです。これらの項目をいつもお 守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。 車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整 備を必ず行いましょう。 日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。 定期点検は、 ページ参照。
83
86
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ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳 禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。エンジンは、風通しの良い場所 でかけてください。
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安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して ください。これは、法令でも定められています。 ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める など、正しく行ってください。 ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり 合って圧迫感のないものをお選びください。 保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用 くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい 摩擦に強い皮製の手袋の着用 長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
− 出の少ないものを着用してください。 すその広いズボンや袖口の広いジャケット
− は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな り思わぬ事故の原因にもなりますので避け てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保 護具および保護性の高い服を着用してくださ い。
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乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をステップに置いてください。
からだを保持してください。運転者は、同乗者の 乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ さい。 これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で
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安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて 操縦安定性が変わります。積載するときは、積 み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、 安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が できなくなる場合があります。物を置かないで ください。 ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷 物等まで損傷する場合があります。
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改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪 化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車 の寿命を縮めることがあります。 不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑 行為となります。 このような改造に起因する場合は、保証が受け られません。 この車は平成 年排出ガス規制適合車です。 排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行 わないでください。 また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置 が内蔵されています。 他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。 マフラを交換する場合は、 販売店にご相 談ください。
11
Honda
Page 13
安全運転のために
駐車
駐車するときは
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ さい。 交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐 車しましょう。 やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな 所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処 置に十分留意してください。
サイドスタンドでの駐車について
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま しょう。 ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安 定になり、転倒する恐れがあります。
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マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ び停止後しばらくの間は熱くなっています。 このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間 はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ さい。 他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ とのない場所に駐車してください。
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触媒装置について

触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま す。 触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸 化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物
(NOx)の3つの有害物質の排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材 など燃えやすいものがあるところには駐停車しな いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな り焼損するおそれがありますので、次のような取 扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。 エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度 を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を 発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。 定められた点検整備を実施してください。 点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き く影響を与えますので、エンジン不調を感じた ときはただちに 販売店で点検を受けてく ださい。
Honda
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各部の名称

書類入れ(P.56)
携帯工具スペース
(P.57)
ヘルメットホルダ
(P.55)
後席用ステップ
バッテリ(P.107)
オイルフィラーキャップ
後輪ブレーキペダル
燃料タンクキャップ(P.69)
前輪ブレーキレバー
ラジエータリザーバタンク
オイルレベル点検窓(P.99)
Page 17
各部の名称
メインスイッチ(P.38)
クラッチレバー
メインヒューズ(P.112)
FI
ヒューズ(P.112)
ヒューズボックス(P.111)
サイドスタンド
チェンジペダル
後席用ステップ
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メータの見かた、使いかた

計器類
エンジン回転計(タコメータ)
エンジンの回転数を示します。
エンジン回転数がレッドゾーンに入らないように してください。
メインスイッチのキーをONの位置にすると、 エンジン回転計(タコメータ)の指針は、一度レッ ドゾーンに振れた後、 に戻ります。
空吹かし及び1速2速ギヤ位置での急加速 はレッドゾーンに入りやすいので特に注意 してください。 レッドゾーンとはエンジンの限界回転域を 示したものです。レッドゾーン以上で使用 するとエンジン回転が不円滑になり、エン ジン寿命に悪影響を与えるだけでなく、最 悪の場合エンジンがこわれます。
0
エンジン回転計
(タコメータ)
レッドゾーン
Page 19
メータの見かた、使いかた
ボタン
SEL
区間距離計(トリップメータ)のモード切換え、時 刻合わせ、 インジケータの設定やイモビライ ザーシステム()表示灯の設定を行います。
RESET
区間距離計(トリップメータ)のリセット、 イ ンジケータの設定、時刻合わせや10万 以上走行 時の積算距離の表示を行います。
安全運転に支障をきたすおそれがありますので走 行中は ボタン、 ボタンの操作は行わな いでください。
REV
HISS
ボタン
REV
km
SEL RESET
SEL
ボタン
RESET
ボタン
Page 20
速度計(スピードメータ)、水温計、時計の表示を行 います。 また、車の異常時には警告灯の点灯と共に、警告内 容が点灯表示されます。( ページ参照)
26
区間距離計・積算距離計ディスプレイ
区間距離計(トリップメータ)、積算距離計(オドメ ータ)の表示を行います。
速度計
(スピードメータ)
時計
水温計
PGM-FI
積算距離計
(オドメータ)
警告マルチファンクションディスプレイ
HESD
油圧警告
水温警告
警告
区間距離計
(トリップメータ)
Page 21
メータの見かた、使いかた
《初期表示》
メインスイッチのキーをONの位置にすると、 すべての表示があらわれます。
このとき表示されない部分がある場合は、お買い 上げの 販売店で点検を受けてください。
Honda
初期表示
Page 22
[速度計(スピードメータ)]
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走 行してください。
[積算距離計(オドメータ)]
走行した総距離を の単位で示します。 積算距離計(オドメータ)は、〜 まで表 示します。また、 を超えると に戻り ます。 総距離が 以上の場合は次の方法で表示 することができます。
RESET
をの位置にします。(メータの初期表示終了 まで ボタンを押し続けます。) メータの初期表示後に、10万 の桁と1万 以 下の桁を交互に10秒間表示します。表示終了後ま たは、表示中にエンジンを始動したときは通常表 示に戻ります。
100,000 km
ボタンを押しながらメインスイッチキー
ON
RESET
km
0 99,999 km
99,999 km 0 km
km km
速度計
(スピードメータ)
積算距離計(オドメータ)
例)走行した総距離が の場合
ボタン
RESET
123,000 km
Page 23
メータの見かた、使いかた
[区間距離計(トリップメータ)]
メータをリセット(0に戻す)した時点からの走 行距離を示します。 区間距離計(トリップメータ)には のモー ドがあります。
‘‘A’’ ‘‘B’’
区間距離計
(トリップメータ)
表示の切換え
ボタンを押すごとに表示が右図のように変わ
SEL
ります。
区間距離計のリセット
または の状態で ボタンを1秒以上
‘‘A’’ ‘‘B’’ RESET
押し続けます。 リセットのときは表示されている方だけ(例えば
が表示されていれば だけ)がリセットされ
‘‘A’’ ‘‘A’’
ます。
SEL
RESET
区間距離計(A)
ボタン
区間距離計(B)
ボタン
Page 24
[時計]
時計は12時間表示で時刻を表示します。
《時刻の合わせかた》
メインスイッチのキーをONの位置にしま
1.
す。
ボタンと ボタンを同時に2秒以上
2.
SEL RESET
押し続けます。時計が時刻修正モードに切換 わり、時の表示が点滅します。
3.
ボタンを押し時を修正します。
RESET
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みます。
ボタン
SEL
RESET
ボタン
RESET
時計
ボタン
Page 25
メータの見かた、使いかた
4.
5.
6.
時刻修正時、約30秒間ボタンの操作がない場合、時 計の修正は無効となり、修正前の時刻に戻ります。
バッテリ交換などでバッテリコードを取外し、再 び取付けたとき、表示は になります。
ボタンを押して時を決定します。決定
SEL
と同時に分が点滅します。
ボタンを押し、分を修正します。
RESET
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みます。ただ し数字は59か ら00に戻ります。 時刻の設定が終わりましたら ボタンを押 すか、またはメインスイッチを にしてく ださい。表示の点滅が消え、通常表示に戻りま す。
1:00
SEL
OFF
SEL
ボタン
RESET
ボタン
Page 26
[水温計]
エンジン冷却水の温度を表示します。 水温は、 ℃から表示が始まり ℃まで表示
35132 します。( ℃以下は表示しません。) エンジン回転中は、水温表示が ℃以下になっ ているのが正常です。 水温表示が ℃以上になり点滅した場合、オー バーヒートのおそれがあります。 ページを参 照してください。
水温計
34
122
正常時
水温表示なし
121
29
水温表示
警告灯と水温警告が点灯し、水温表示が点 滅表示したまま、走行を続けるとエンジン 故障の原因となります。
水温が 以上になる場合がありますが、
100°C
沸騰温度をラジエータキャップにより高め てあるためで異常ではありません。 高温下での長時間にわたるアイドリングに より、警告灯と水温警告が点灯し、水温表示 が点滅する場合があります。この場合は、走 行してエンジンを冷やすか、エンジンが冷 えるまで停止してください。
水温表示点滅
異常時
水温 34℃まで
水温 35℃ 〜121℃
水温 122℃ 〜132℃
(132℃以上は、132℃表示)
Page 27
メータの見かた、使いかた
警告灯・表示灯
警告灯
車の異常時に点灯します。 警告内容は、マルチファンクションディスプレイ に点灯表示されます。 警告内容については、 ページ参照。
27
30
警告灯
警告灯は、メインスイッチを にすると 点灯し、エンジンを始動すると同時に消灯 するのが正常です。
‘‘ON’’
マルチファンクションディスプレイ
Page 28
油圧警告
エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ イルの圧力が低下すると警告灯とともに点灯しま す。 エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全 な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ ル量を点検してください。 エンジンオイルが減っていないのに点灯している ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると きは、ただちに 販売店にご相談ください。 エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。
Honda
99
警告灯と油圧警告が点灯したまま走行しな いでください。エンジンが破損するおそれ があります。
油圧警告は、メインスイッチをにす
ON
ると点灯し、エンジンを始動すると同時に 消灯するのが正常です。
警告灯点灯
油圧警告点灯
Page 29
メータの見かた、使いかた
警告
PGM-FI
エンジンストップスイッチが 、メイン スイッチが のとき システムに異常があ ると警告灯とともに点灯します。 警告灯と 警告が点灯した場合は高速走行 を避け、ただちに 販売店にご相談ください。
ON PGM-FI
PGM-FI
Honda
警告はエンジンストップスイッチ
PGM-FI
を、メインスイッチを にす
‘‘ ’’ (RUN) ON
ると点灯し数秒後に消灯するのが正常です。
‘‘ ’’ (RUN)
PGM-FI
警告灯点灯
警告点灯
Page 30
水温警告
メインスイッチが のとき、エンジン冷却水の 温度が ℃以上になると水温警告が警告灯とと
122 もに点灯し、水温表示が点滅します。 エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車 してください。 処置手順は、 ページ参照。
警告灯と水温警告が点灯し、水温表示が点 滅表示したまま、走行を続けるとエンジン 故障の原因となります。
高温下での長時間にわたるアイドリングに より、警告灯と水温警告が点灯し、水温表示 が点滅する場合があります。この場合は、走 行してエンジンを冷やすか、エンジンが冷 えるまで停止してください。
ON
128
水温警告はエンジンストップスイッチを
‘‘ ’’ (RUN) ON
と点灯し数秒後に消灯するのが正常です。
水温表示点滅
、メインスイッチを にする
警告灯点灯
水温警告点灯
Page 31
メータの見かた、使いかた
ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー
()警告
HESD
エンジンストップスイッチが()、メイ ンスイッチが のとき システムに異常が あると警告灯とともに点灯します。
ON HESD
RUN
警告灯点灯
警告灯と 警告が点灯した場合は、高速走行 を避け、ただちに 販売店にご相談ください。
HESD
Honda
警告はエンジンストップスイッチを
HESD
()、メインスイッチを にする
RUN ON
と点灯し数秒後に消灯するのが正常です。
HESD
警告点灯
Page 32
燃料残量警告灯
燃料タンク内のガソリンが少なくなると点灯しま す。燃料残量警告灯が点灯したときは、早めにガソ リンを補給してください。 燃料残量警告灯が点灯したときの燃料有効残量: 約
3.5
燃料残量警告灯
Page 33
メータの見かた、使いかた
イモビライザーシステム 表示灯
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない ときは、 〜 ページを確認してください。
メインスイッチを にしたあと、24時間の間、 2秒間隔で点滅します。また、この点滅をしないよ うにすることもできます( ページ参照)。
(HISS)
‘‘ON’’
464
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘ON’’
‘‘OFF’’
‘‘OFF’’
33
エンジンストップスイッチが の位置ではメインスイッチを にして も、イモビライザーシステム 表示灯 は点灯しません。 エンジンストップスイッチを にしてください。
イモビライザーシステム 表示灯
‘‘ ’’ (OFF)
‘‘ON’’
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
(HISS)
Page 34
イモビライザーシステム 表示灯は、以下の 操作を行うことで、点滅するまたは点滅しな いを設定することができます。
1. 2.
3.
ボタンを2秒以上押し続けます。この時、
SEL
表示灯が一度点滅します。 メインスイッチを にします。
(HISS)
ON
OFF
メインスイッチが のとき、イモビライ ザーシステム 表示灯が点滅していな くても、イモビライザーシステム は 作動しています。メインスイッチを にします。
イモビライザーシステム()表示灯
OFF
(HISS)
HISS
(HISS)
イモビライザーシステム については ペ ージを参照してください。
(HISS)
45
SEL
ボタン
Page 35
メータの見かた、使いかた
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン プ)
照射角が上向きのときに点灯します。
ニュートラル表示灯
メインスイッチのキーがの位置にありチェ ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
インジケータ
REV
エンジン回転数がレッドゾーンに入ったとき、ま たは設定したエンジン回転数に入ったとき、点灯 /点滅します。
ON
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯ニュートラル表示灯
インジケータ
REV
Page 36
インジケータの設定
REV
インジケータが点灯/点滅するエンジン回転
REV
数を の間で任意に設定す
4,000 rpm 11,650 rpm
ることができます。また、インジケータの点灯/点 滅パターンを変えることができます。
インジケータの点灯/点滅回転数および点
REV
灯/点滅パターンの設定のしかた》 1.
2.
ボタンを押しながらメインスイッチキー
SEL
をの位置にします。(メータの初期表示
ON
終了まで ボタンを押し続けます。タコメ ータの指針は現在設定されている回転数に動 いて止まります。)
RESET 250 rpm
が進みます。(−の
150 rpm 11,650 rpm 4,000 rpm
SEL
ボタンを1回押すごとに 指針
11,500 rpm 11,650 rpm
進みます。)
を越えると、指針は自動的に
に戻ります。
ボタンを押し続けた場合、指針は進み続け
RESET
ます。
11,650 rpm 4,500 rpm
に戻ります。
SEL
RESET
を越えると、指針は自動的に
ボタン
ボタン
タコメータの指針
Page 37
メータの見かた、使いかた
点灯/点滅させたい回転数を決定後、
3.
タンを押すと、その回転数が設定されます。次 にインジケータの点灯/点滅パターンの設定 モードに切り換わり、インジケータが点灯/ 点滅します。
4.
ボタンを押すたびにインジケータの
RESET
点灯/点滅パターンが切り換わります。( ページ参照) 表示させたいインジケータの点灯/点滅パタ ーンを決定後、 ボタンを押すと、そのイン ジケータの点灯/点滅パターンが設定され通 常表示に戻ります。
インジケータの設定時に、イグニッシ
REV
ョンキーをにした場合、設定はイグ ニッションキーをにする直前の状 態になります。
SEL
OFF
OFF
SEL
37
RESET
ボタン
インジケータ
REV
Page 38
点灯/点滅パターン
点灯
点滅(遅い)
点滅(早い)
明るさ
明るい 暗い
Page 39

スイッチの使いかた

メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの 位置
ON
OFF
LOCK
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをOFFやLOCKの 位置にすると電気系統は作動しません。走行中に メインスイッチのキーを操作すると思わぬ事故に つながるおそれがありますので必ず停車してから 操作してください。
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な どが常時点灯する。 ホーン・方向指示器・制動 灯(ストップランプ)など が使える。
停止
電気回路を全部遮断する
ハンドルのロックができる
電気回路を全部遮断する
キーの 脱着
抜けない
抜ける
抜ける
この車はメインスイッチをにすると 前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。 エンジンをかけずにの状態にしてお くと、バッテリあがりの原因となります。
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ て必ずキーを抜いてお持ちください。
OFF
メインスイッチ
ON
ON
LOCK
ON
Page 40
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き ・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
Page 41
スイッチの使いかた
エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場 合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設 けたものです。 通常は()の位置にしておいてくださ い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。 エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使 用しないでください。走行中にエンジンストップ スイッチを にすると、エンジン 回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ ッチをOFFにしてください。ONの ままにしておくと、バッテリあがりの原因 となります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
エンジンストップスイッチ
Page 42
スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転 し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで ください。消費電力が多いため、バッテリが あがるおそれがあります。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消 灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ
Page 43
スイッチの使いかた
パッシングライトスイッチ
追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも のです。
《使いかた》
パッシングライトスイッチを押して行います。 前照灯上下切換えスイッチが上向きのときは作動 しません。
パッシングライトスイッチ
Page 44
方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示 器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを 入れると、方向指示器が作動します。 解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折 ・・・・・左 折
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま せん。使用後は、必ず解除してください。つ けたままにしておくと他の方に迷惑となり ます。 電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも のを使用しますと、方向指示器が正常に作 動しなくなります。必ず正規のワット数の ものを使用してください。
ON
方向指示器スイッチ
Page 45
スイッチの使いかた
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン プが点滅します。 故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用 します。非常時にのみ使用してください。
《使いかた》
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯 スイッチ(ハザードスイッチ)を押します。 解除は、非常駐車灯スイッチをもう一度押して行 います。
‘‘ON’’
完全充電のバッテリでも約 分以上使用す るとバッテリ容量が低下し、エンジンの始 動ができなくなります。
20
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
Page 46

装備の使いかた

イモビライザーシステム
(HISS)
この車はイモビライザーシステム を装備し ています。
イモビライザーシステム はメインスイッチ を にしたとき、キーとメインスイッチにある
‘‘ON’’
アンテナの間で通信を行い、登録されたキー以外 ではエンジンを始動できないようにしたシステム です。
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
(HISS)
(HISS)
‘‘ON’’
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない
‘‘ON’’
ときは、 〜 ページを確認してください。464
‘‘OFF’’
Page 47
装備の使いかた
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いとき。
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いときは以下を確認してください。
他のイモビライザーシステムのキー(予備のキー も含む)がメインスイッチの近くにある。
通信不良の場合があります。 メインスイッチのキーは、他のイモビライザー システムのキー(予備のキーも含む)と分けて使 用してください。
(HISS)
(HISS)
メインスイッチのキーにシール等を貼っている。
通信不良の場合があります。 金属シール等は、はがしてください。
Page 48
登録された専用のキーを使用していない。
登録された専用のキーを使用しないと、イモビ ライザーシステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
登録された専用のキーを使用してください。
壊れたキーを使用している。
ページを確認してください。
4849 壊れたキーを使用した場合、イモビライザーシ ステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
別の登録された専用のキーを使用してください。
以上のこと以外で、イモビライザーシステム
表示灯が消灯しない場合は 販売店に
(HISS) Honda
ご相談ください。
Page 49
装備の使いかた
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーにはイモビライザーシステ ム の電子部品が内蔵されています。取扱い
(HISS)
には次のことをお守りください。
キーを無理に曲げたり、強い衝撃を与えたりしな いでください。
電子部品の破損の原因となります。
長時間、直射日光にさらしたり、高温下で放置した りしないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
Page 50
削ったり、穴を開けたりしないでください。
電子部品の破損の原因となります。
強い磁気を帯びた場所に置かないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
Page 51
装備の使いかた
メインスイッチのキーを紛失しないようにしてく ださい。
メインスイッチのキーをすべて紛失した場合、
PGM-FI / IGN
す。
PGM-FI / IGN
備のキーを作成することをおすすめします。
予備のキーの作成については、専用のキーおよび イモビライザーシステム の再登録が必要に なりますので、お買い上げの 販売店へご相 談ください。
ユニットの交換が必要になりま
ユニットの交換を避けるため、予
(HISS)
Honda
Page 52
ホンダ・エレクトロニック・ ステアリング・ダンパー()
この車は、電気制御式ステアリングダンパーを装 備しています。 ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパ ー()は車速や加速度によってダンパーの特
HESD
性を制御します。 低速走行時は低い減衰力特性を、高速走行時は高 い減衰力特性を与えます。
HESD
警告灯と 警告が点灯した場合は、高速走行 を避け、ただちに 販売店にご相談ください。
HESD
Honda
ホンダ・エレクトロニック・ ステアリング・ダンパー()
HESD
Page 53
装備の使いかた
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ ックをかけましょう。 チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左または右にいっぱいに切ります。
1.
メインスイッチにキーを差し込みます。
2.
キーを押し込みながら、LOCKの位置ま
3.
で回します。 ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル を左右に動かしてください。 キーを抜きます。
4.
《外しかた》
メインスイッチにキーを差し込みます。
1.
キーを押し込みながら、OFFの位置まで
2.
回します。
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん で駐車しましょう。 ハンドルが確実にロックされているか、ハ ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ さい。
《かけかた》
押す
回す
《外しかた》
メインスイッチのキー
回す
押す
Page 54
シート
フロントシート
《取外し》
シート後部をめくりボルトを取外します。
1.
シートを後方にずらしながら持ち上げて取外
2.
します。
《取付け》
フレームのフックにシートの凸部を差し込み
1.
ます。 シート後部をボルトでしっかりと締付けます。
2.
フロントシート
凸部
フック
ボルト
Page 55
装備の使いかた
リヤシート
《取外し》
メインスイッチのキーをシートロックに差し
1.
込み右に回すと、シート前部が軽く持ち上が りロックが解除されます。 シートを前方へずらしながら持ち上げて取外
2.
します。
《取付け》
リヤシートの凸部をガイドフックにセットし
1.
ます。 シート前部を押し下げてロックします。
2.
シートを軽く持ち上げてロックがかかってい ることを確認してください。 キーを抜きます。
3.
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。
凸部
リヤシート
ガイドフック
ガイドフック
シートロック
メインスイッチのキー
Page 56
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの です。 走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
リヤシートを取外します。(54ページ参照)
1.
携帯工具内のヘルメットホルダワイヤをヘル
2.
メットの金具に通し、ヘルメットホルダにか けます。 リヤシートを取付けます。
3.
ヘルメットホルダを使用しないときは、ヘルメッ トホルダワイヤを携帯工具に格納しておいてくだ さい。
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。
ヘルメットホルダワイヤ
ヘルメットホルダ
Page 57
装備の使いかた
書類入れ
リヤシートを外すと書類入れがあります。 取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー ル袋に入れ、ここに格納してください。
リヤシートの取外し、取付けは ページを参 照してください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな いでください。内部に水が入り書類等がぬ れることがあります。
54
書類入れ
Page 58
携帯工具スペース
携帯工具スペースは、リヤシート下にあります。 携帯工具は、工具スペースに格納してください。
リヤシートの取外し、取付けは ページを参 照してください。
54
携帯工具
Page 59
装備の使いかた
ブレーキレバーの距離調整
この車には、ブレーキレバーとハンドルグリップ の間隔を調整できるアジャスタが装備されていま す。
アジャスタ
合わせマーク
《調整のしかた》
ブレーキレバーを前方に押しながら、アジャスタ の数字と合わせマークを合わせます。 レバーとグリップの距離は、1の位置が最大、
6の位置が最小です。
ブレーキレバー
前方
ハンドルグリップ
Page 60
クラッチレバーの距離調整
この車にはクラッチレバーとハンドルグリップの 間隔を調整できるアジャスタが装備されています。
《調整のしかた》
クラッチレバーを前方に押しながら、アジャスタ の数字と合わせマークを合わせます。 レバーとグリップの距離は、1の位置が最大、
5の位置が最小です。
合わせマーク
前方
アジャスタ
クラッチレバー
ハンドルグリップ
Page 61
装備の使いかた
フロントクッションの調整
体重や路面の状態などに応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、スパナを使い、アジャスタを回して行いま す。 スプリングの強さは、アジャスタを右回り(時計回 り)に回すと強くなり、左回り(反時計回り)に回す と弱くなります。 標準は、アジャスタを左回りに軽く止まるまで回 した後、右回りに 回転戻します。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
7
アジャスタ
アジャスタ
Page 62
《伸び側減衰力の調整》
調整は、○−マイナスドライバを使いアジャスタを 回して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせマーク
2
に合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
アジャスタ
合わせマーク
アジャスタ
ポンチマーク
Page 63
装備の使いかた
《縮み側減衰力の調整》
調整は、○−マイナスドライバを使いアジャスタを 回して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせマーク に合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
2
アジャスタ
ポンチマーク
合わせマーク
Page 64
リヤクッションの調整
体重や路面の状態に応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、ピンスパナとホルダを使いアジャスタを 回して行います。 アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5→ 6→7→8→9→10または10→9→8→7→6→ 5→4→3→2→1で行います。 アジャスタを直接1から10または10から1に無理 に回すとリヤクッションが破損します。
4が標準の強さで、1〜3は弱く、5〜10と強く
なります。
10
アジャスタ
ピンスパナホルダ
リヤクッション
Page 65
装備の使いかた
《伸び側減衰力の調整》
リヤクッション本体下部にアジャスタがあり、車 体左側より調整します。 調整は○−マイナスドライバを使いアジャスタを回 して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 回転戻しポンチマークが合わせマ ークに合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。
2-1/2
アジャスタ
合わせマーク
ポンチマーク
Page 66
《縮み側減衰力の調整》
リヤクッション本体上部にアジャスタがあり、車 体左側より調整します。 調整は○−マイナスドライバを使いアジャスタを回 して行います。 減衰力の強さは、アジャスタをH側(右回り)に回 すと強くなり、S側(左回り)に回すと弱くなりま す。 標準は、アジャスタをH側に止まるまで回した後、 S側に約 クリック戻しポンチマークが合わせマ
9
ークに合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。
アジャスタ
合わせマーク
ポンチマーク
Page 67
装備の使いかた
U字ロック格納場所
リヤシートの下にU字ロックを格納することがで きます。
《格納のしかた》
リヤシートを取外します。(54ページ参照 )
1.
U字ロックを右図のように格納します。
2.
U字ロックはオプションです。
U字ロック格納場所には、U字ロックの種 類や形状、大きさなどにより一部格納でき ない場合があります。
U字ロック
Page 68
ミドルカウル
エンジン停止直後は、エンジン本体、エキゾースト パイプ、マフラなどが熱くなっています。ヤケドに ご注意ください。
ボルト
B
コネクタ
取外しは、左右とも同じ要領で行ってください。
《取外し》
クリップを取外します。
1.
ボルト を取外します。
2. 3. 4.
《取付け》
A
ボルト を取外します。
B
フロントウインカランプのコネクタを外しま す。
取付けは取外しの逆手順で行います。
ボルト
ボルト
A
A
コネクタ
クリップ
Page 69

燃料の補給

《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン
ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。 補給するときは、無鉛ガソリンであること を確認してください。 有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など を損ないます。 高濃度アルコール含有燃料を補給すると、 エンジンや燃料系などを損傷する原因と なります。 軽油や粗悪ガソリンを補給したり、不適切 な燃料添加剤を使うと、エンジンなどに悪 影響を与えます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁 で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火 花、熱源などの火元を遠ざけてください。 燃料補給は、必ず屋外で行ってください。 こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う 可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や 給油機などの金属部分に触れて身体の静 電気を除去してください。 給油作業は静電気を除去した人のみで行 なってください。
Page 70
《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1.
差し込み右に回すと燃料タンクキャップが開 けられます。
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
2.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを手で確実に押してメイ
3.
ンスイッチのキーを抜いてください。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ インスイッチのキーは抜けません。
レベルプレート下端
燃料タンクキャップ
キーカバー
メインスイッチのキー
Page 71

正しい運転操作

エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含 まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか けてください。
エンジン始動は、 71 ページの「始動手順」に 従い行ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン ジンがかからないときは、一度メインスイ ッチをにし、10秒くらい休んでから
OFF
再びメインスイッチをにして、スタ ータスイッチを押してください。 これはバッテリ電圧を回復させるためです。 無用の空ふかしや長時間の暖機運転はしな いでください。ガソリンの無駄使いになる ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え ます。
ON
この車には、サイドスタンドを出したまま チェンジを入れると、自動的にエンジンが 停止するイグニッションカットオフ式サイ ドスタンドを採用しています。スタートす る前に、必ずサイドスタンドを格納してく ださい。 エンジンをかけるときには、スロットルを 全開にしないでください。 スロットルを全開にしてエンジンを始動し ようとすると、 ユニットが燃料の供 給を停止します。 この車は、セーフティスタータ機構を採用 していますので、チェンジが入った状態で は、エンジンは始動しません。但しこの状態 でも、クラッチレバーを握ればエンジンは 始動します。
PGM-FI
Page 72
《始動手順》
この車にはオートチョークが装備されています のでエンジンが冷えているとき、暖まっていると きにかかわらず以下の始動手順に従ってくださ い。
3.
ラル表示灯で確認してください。) スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
4.
チを押します。
5.1.エンジンがかかったら、サイドスタンドが確
実に格納してあることを確認してからスター トしてください。
ON
規定水温に達しなくても停止時にエンジン 回転を上げ続けるとクーリングファンが回 る場合がありますが異常ではありません。 この車は、転倒したとき、自動的にエンジン を停止するシステムが装備されています。 エンジンを再始動するときは、システムの 作動を解除するためにメインスイッチを一 度OFFにしてください。2.
エンジンがかからないときは、 ページ記載 の要領で確認してください。
129
Page 73
正しい運転操作
チェンジのしかた
チェンジは、右図のような6段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ ッチレバーを完全に握ってから行います。 チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作 してください。無理をすると、チェンジ機構を痛 める原因となります。
Page 74
走りかた
走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい るか確認してください。 車のスピードに応じてギヤを切換えることが必 要です。右表は、その速度範囲を示したものです。 不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃 料の節約と車の寿命をのばします。
1速 2速 3速 4速 5速 6速
速度範囲
0 120 km/h
25 165 km/h
35 180 km/h
40 180 km/h
45 180 km/h
50 180 km/h
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。 法定速度を守って走りましょう。
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能 を良い状態に保つことができます。 この車は乗り始めてから を走行するまで は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ さい。
500 km
Page 75
正しい運転操作
《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき は、シフトダウンをすると加速力が得られます。 あまり高い速度で行うと、エンジンの回転が上が り過ぎて、エンジン、ミッションに悪影響を与える だけでなく、最悪の場合エンジン、ミッションがこ われます。右表の速度内で行ってください。
6速→5速 5速→4速 4速→3速 3速→2速 2速→1速
シフトダウン可能限界速度
70km/h
以下 以下 以下 以下 以下
180km/h 180km/h 150km/h 120km/h
Page 76
ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同 時に使いましょう。制動力を効果的に得るため には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使 う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定 性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上 昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ ーキの効き具合が悪くなることがあります。 水たまりを走行した後などは、安全な場所で周 囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き 具合を確認してください。もし、ブレーキの効き が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを 乾かしてください。
Page 77
正しい運転操作
《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす るときは5速、4速・・・・・とシフトダウンを行って ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどの原因となり ます。 ページの表にしたがって行ってくださ
74
い。
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
Page 78
−メモー
Page 79

メンテナンスを安全に行うために

整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行 ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、 スタンドを立てて行ってください。
Page 80
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。しめきったガレージの中や、風 通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや めてください。
Page 81
メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場 所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切 な工具を使用してください。
Page 82

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、道路運送車両法で1日1回の日常点 検と6か月、12か月毎の定期点検整備を行うこと が義務づけられています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不 適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす 原因となり、死亡または重大な傷害に至る可 能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー トに記載された点検方法・要領を守り、必ず 実施してください。 異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・93
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・107 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・110
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・113
Page 83
日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、 点検を無料でお取扱いいたします。 お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が あります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合 は、あなたのお車に最適な 純正部品をご 使用ください。 純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合 するように作られています。 お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の14 ページをご覧ください。
小型自動車[ を超えるもの]は、2年ご
3
250 cm (cc)
とに国で定める継続検査を受けなければ使用でき ません。 期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク
Page 84

日常点検

日常点検
お車をご使用の方には、1日1回運転する前に点 検を行うことが法で定められています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項 目」です。 下線のついている項目については、「簡単なメンテ ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照 してください。 また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス 部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21 ページ以後をご覧ください。
88
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器 運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期(長距離走行前や洗車時、 給油時等)に行う項目です。
レバーの遊び(油圧式) ペダルの遊び(油圧式) ブレーキのきき具合 ブレーキ液の量 空気圧 亀裂、損傷 異状な摩耗 溝の深さ(※) 冷却水の量(※) エンジンオイルの量(※)
(4サイクル車)
かかり具合、異音(※) 低速、加速の状態(※)
Page 85
日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡 単なメンテナンス」および別冊「メンテ ナンスノート」の21ページ以後をご覧 ください。
メインスイッチ
前輪ブレーキリザーバタンク
後輪ブレーキリザーバタンク
後輪ブレーキペダル
オイルフィラーキャップ
オイルレベル点検窓
前輪ブレーキレバー
ラジエータリザーバタンク
Page 86
ヘッドライト
フロントウインカ ランプ
前照灯上下切換えスイッチ 方向指示器スイッチ
タイヤ
ストップ テールランプ
リヤウインカランプ
Page 87

定期点検

定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた6か月、
12か月ごとの点検と、使い始めてから1か月目(ま
たは、 時)に行う点検があります。
1,000 km
また、これらの法定点検項目のほかに が指 定する点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整 備を必ず実施してください。 点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご 自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に ご相談ください。 ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の 知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。 難しいと思われる内容については、 販売 店にご相談ください。
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点 検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。 点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」 の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
132
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6か月点検項目
点火装置 スパークプラグの状態
潤滑装置 クラッチ
チェーン及びスプロケット ブレーキペダル及び ブレーキレバー ホース及びパイプ ホイール
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
排気ガスの状態エンジン本体 エンジンオイルの漏れ クラッチレバーの遊び クラッチの作用 チェーンの緩み 遊び ブレーキのきき具合 漏れ、損傷、取付状態 タイヤの状態 ホイールのボルト、ナットの緩み
Honda
指定6か月点検整備項目
ブレーキ装置 パッドの摩耗
点検整備の内容は、本書の および ページを参照してく ださい。
909
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簡単なメンテナンス

簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工 具を使用し、メンテナンスを行ってください。 安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda
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ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ ーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が下限()以上にあることを確認して ください。
LOWER
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
下限
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簡単なメンテナンス
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
指定6か月点検整備項目)
Honda
左右のブレーキキャリパを同時に点検します。 ブレーキキャリパの前側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がなくなったら、パッドの摩耗限界で す。 摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
パッドの 摩耗 限界溝
ディスク
パッドの摩耗限界溝
ブレーキキャリパ
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後輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地で車体を垂直にして、ブレーキ液面がレベ ルラインに平行な状態にします。 液面が上限と下限の間にあることを確認してくだ さい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
Honda
上限
下限
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簡単なメンテナンス
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
Honda
指定6か月点検整備項目)
ブレーキキャリパの後側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。 摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
ディスク
パッドの摩耗限界溝
ブレーキキャリパ
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タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保 つことが必要です。 常に適正な空気圧を保ってください。 また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使 用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守 り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは 交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適 当であるかを点検します。 タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適 正な空気圧に調整してください。
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簡単なメンテナンス
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい ものもあるため、少なくとも一カ月に一度はタイ ヤゲージを使用して空気圧の点検を行ってくださ い。
走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの 空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前輪
後輪
2人乗車時 前輪
後輪
250 kPa (2.50 kgf/cm 290 kPa (2.90 kgf/cm 250 kPa (2.50 kgf/cm 290 kPa (2.90 kgf/cm
) ) ) )
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異 物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点 検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して ください。
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《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検 します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
Honda
相談ください。
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち に交換してください。 また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深 さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ 表示マーク
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簡単なメンテナンス
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用 してください。 指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影 響を与えることがありますので使用しないでくだ さい。 タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ タイプ
サイズ タイプ
120/70ZR17M/C (58W)
ブリヂストン ピレリ
190/50ZR17M/C (73W)
ブリヂストン ピレリ
BT014F RADIAL G
DIABLO CORSA H
BT014R RADIAL G
DIABLO CORSA H
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走 行安定性に悪影響を与えることがあります。 そのことが原因で転倒事故などを起こし、死 亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取付けてください。
チューブレス
チューブレス
チューブレス
チューブレス
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ドライブチェーン
ドライブチェーンのメンテナンスは、エンジンを 停止した状態で行ってください。
《緩み(たるみ)の点検》
スタンドを立て、前後スプロケットの中央を手で 上下に動かし、チェーンの緩み(たるみ)が規定の 範囲内にあることをスケールなどで確認します。
ドライブチェーンの緩み:
緩みが規定の範囲を越えている場合は、調整して ください。
ドライブチェーンの緩みが 以上の場合、 絶対に走行しないでください。
また、車体を垂直にし、車体を前後に動かしてチェ ーンが滑らかに回転することを確認します。チェ ーンの回転が滑らかでない場合や、異音が出る場 合は異常です。 調整などの場合は 販売店にご相談ください。
Honda
25 35 mm
mm
50
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
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簡単なメンテナンス
《給油と清掃》
車体を前後に動かしてはサイドスタンドを立て、 チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れをブ ラシなどで落とします。このチェーンは、ゴムのシ ールを使用しているのでスチーム洗浄は行わない でください。
汚れを落とした後、給油を行います。オイルがチェ ーン各部によく行きわたるようにチェーンローラ の両側に給油してください。 チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣服や車に飛 び散り、汚しますのでオイルをつけ過ぎないよう 注意してください。
指定オイル
純正チェーンオイルまたは
Honda
ギヤオイル(#80〜 #90)
純正チェーンオイル以外の溶剤入り
Honda
潤滑油(チェーンスプレー等)は、チェーン の寿命を縮めるものがあるので使用しない でください。
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エンジンオイル
エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ ンジンオイルの点検・補給が必要です。 汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに 悪影響を与えますので、早目に交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本 体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。 エンジン停止2〜3分後に車体を垂直にし、
2.
エンジンオイル量がオイルレベル点検窓の上 限と下限の間にあることを確認します。 オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
3.
します。 エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
上限
下限
オイルレベル点検窓
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