
JA
ZH
RU
IT
ES
FR
DE
EN
POWER AMPLIFIER
日本語 中文
Owner’s Manual
Bedienungsanleitung
Mode d’emploi
Manual de instrucciones
Manuale di istruzioni
Руководство пользователя
取扱説明書
EnglishDeutschFrançaisEspañolItalianoРусский

安全上のご注意
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しな い でくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
警告
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様やほかの方々への危害や財産への
損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
■「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この製品の内部には、お客様が修理/交換できる部品はありません。点検や修理は、必ずお買い上げの販売店
または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご依頼ください。
警告
必ず実行
必ず実行
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけた
り、無理に曲げたり、傷つけたりしない。また、
電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
電源はこの機器に表示している電源電圧で使用
する。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
電源コードは、必ず付属のものを使用する。また、
付属の電源コードをほかの製品に使用しない。
故障、発熱、火災などの原因になります。
ただし、日本国外で使用する場合は、付属の電源コー
ドを使用できないことがあります。お買い上げの販売
店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにお問い合
わせください。
接地接続を確実に行なう。
電源コードには、感電を防ぐためのアース線がありま
す。電源プラグをコンセントに差し込む前に、必ずアー
ス線を接地接続してください。確実に接地接続しない
と、感電の原因になります。また、アース線を外す場
合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いたあとで
行なってください。
この機器の内部を開けたり、内部の部品を分解
したり改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異
常を感じた場合など、点検や修理は、必ずお買い上げ
の販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご
依頼ください。
必ず実行
必ず実行
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほ
こりをきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
電源プラグは保護接地されている適切なコンセ
ントに接続する。
確実に接地接続しないと、感電の原因になります。
PA- 1 1/3
XMV4280/XMV4140取扱説明書
175

この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったも
のを置かない。また、浴室や雨天時の屋外など湿
気の多いところで使用しない。
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または故
障の原因になります。入った場合は、すぐに電源スイッ
チを切り、電源プラグをコンセントから抜いた上で、
お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターに点検をご依頼ください。
ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
この機器の上にろうそくなど火気のあるものを
置かない。
ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になります。
注意
必ず実行
下記のような異常が発生した場合、すぐに電源
スイッチを切り、電源プラグをコンセントから
抜く。
• 電源コード/プラグがいたんだ場合
• 製品から異常なにおいや煙が出た場合
• 製品の内部に異物が入った場合
• 使用中に音が出なくなった場合
そのまま使用を続けると、感電や火災、または故障の
おそれがあります。至急、お買い上げの販売店または
巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼くだ
さい。
この機器を落とすなどして破損した場合は、す
ぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセ
ントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、
お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談セ
ンターに点検をご依頼ください。
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たず
に、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になること
があります。
長期間使用しないときや落雷のおそれがあると
きは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様やほかの方々
がけがをしたりする原因になります。
この機器の通風孔(放熱用スリット)をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器の前面/後面/側
面には通風孔があります。特に、この機器をひっくり
返したり、横倒しや前後逆さまにしたりしない。機器
内部に熱がこもり、故障や火災の原因になることがあ
ります。
風通しの悪い狭いところに押し込めたりしない。
EIA 標準のラック以外にこの機器を入れる場合は、こ
の機器を壁やほかの機器から左右に10cm、後ろに
10cm、上に40cm以上離してください。機器内部に
熱がこもり、故障や火災の原因になることがあります。
塩害や腐食性ガスが発生する場所に設置しな
い。
故障の原因になります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感
じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグ
をコンセントから抜いてください。また、電源スイッ
チを切った状態でも微電流が流れています。この製品
を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセ
ントから抜いてください。
この機器を EIA 標準ラックにマウントする場合
は、179ページの「ラックマウント時の注意」
をよく読んでから設置する。
放熱が不十分だと機器内部に熱がこもり、火災や故障、
誤動作の原因になることがあります。
ほかの機器と接続する場合は、すべての電源を
切った上で行なう。また、電源を入れたり切っ
たりする前に、必ず機器の音量(ボリューム ) を
最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがありま
す。
スピーカーの接続には、スピーカー接続専用の
ケーブルを使用する。
それ以外のケーブルを使うと、火災の原因になること
があります。
この機器の手入れをするときは、必ずコンセン
トから電源プラグを抜く。
感電の原因になることがあります。
この機器を移動するときは、必ず接続ケーブル
をすべて外した上で行なう。
ケーブルをいためたり、お客様やほかの方々が転倒し
たりするおそれがあります。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
176
PA- 1 2/3

この機器の通風孔のすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器はバックアップバッテリーが内蔵され
ていますので、電源プラグがコンセントから外
されても、内部のデータは保持されます。ただ
し、バックアップバッテリーが消耗すると内部
この機器の通風孔のすき間から金属や紙片など
の異物を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあり
ます。入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電
源プラグをコンセントから抜いた上で、お買い上げの
販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検
をご依頼ください。
のデータは消えてしまいます。バックアップ
バッテリーが消耗してくると、[ALERT]インジ
ケーターが点滅し、ディスプレイに「010.」ま
たは「011.」が表示されます。その場合は、す
ぐにデータをコンピューターなどの外部機器に
保存し、お買い上げの販売店または巻末のヤマ
ハ修理ご相談センターにバックアップバッテ
リーの交換をご依頼ください。
この機器の上にのったり重いものをのせたりし
ない。また、ボタンやスイッチ、入出力端子な
どに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様やほかの方々がけがを
したりする原因になります。
大きな音量で長時間スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
注記(ご使用上の注意)
製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、以下の内容をお守りください。
■製品の取り扱い/お手入れに関する注意
• テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しないでください。この機器またはテレビやラジオなどに雑音
が生じる原因になります。
• 直射日光のあたる場所( 日中の車内など ) やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、
ほこりや振動の多いところで使用しないでください。この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり、動作が不安定に
なったりする原因になります。
• この機器上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。この機器のパネルが変色/変質する原因になり
ます。
• 手入れするときは、乾いた柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんなどを使用すると、変色/変質す
る原因になりますので、使用しないでください。
• 機器の周囲温度が極端に変化して( 機器の移動時や急激な冷暖房下など)、機器が結露しているおそれがある場合は、電源を入れずに
数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。結露した状態で使用すると故障の原因になることがあります。
• この機器はスピーカー再生以外の用途には使用しないでください。故障の原因になることがあります。
• スピーカーの故障を防ぐために、電源を入れるときは、最後にこの機器の電源を入れてください。また、電源を切るときは、最初に
この機器の電源を切ってください。
• 使用後は、必ず電源をオフにしましょう。
■データの保存に関する注意
この機器は内部メモリー用にバックアップバッテリーを内蔵しており、電源を切った状態でも内部メモリーのデータは保持されます。
ただし、バックアップバッテリーが消耗すると内部メモリーのデータ * が消えてしまいますので、消耗する前にバックアップバッテ
リーを交換する必要があります。バックアップバッテリーが消耗してくると、機器の起動時または使用中にディスプレイに「010.」ま
たは「011.」が表示されます。その場合は、電源を切らずに、すぐにデータをコンピューターなどの外部機器に保存し、お買い上げの
販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにバックアップバッテリーの交換をご依頼ください。バックアップバッテリーの寿命の
目安は約5年 ( 無通電時 ) ですが、使用環境などにより変動する場合があります。
* バックアップバッテリーによって保持されている内部メモリーのデータの種類は以下のとおりです。
• 機器固有のパラメーター ( アッテネーター値、HPF 設定、アナログ / デジタル入力設定、[SIGNAL] インジケーター表示設定)
• イベントログ
上記以外のデータは、バックアップバッテリーを必要としないメモリーに保存されているため、バックアップバッテリーが消耗して
もデータが失われることはありません。
お知らせ
■製品に搭載されている機能/データに関するお知らせ
この製品は、JISC61000-3-2に適合しています。
■取扱説明書の記載内容に関するお知らせ
• この取扱説明書に掲載されているイラストは、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
• 本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
PA- 1 3/3
XMV4280/XMV4140取扱説明書
177

目次
はじめに ............................................................................................................................................179
特長 ............................................................................................................................................................. 179
関連マニュアルとソフトウェア............................................................................................................... 179
ファームウェアのアップデートについて................................................................................................ 179
ラックマウント時の注意 .................................................................................................................. 179
各部の名称と機能 .............................................................................................................................180
フロントパネル .......................................................................................................................................... 180
リアパネル.................................................................................................................................................. 182
セットアップ.....................................................................................................................................185
[REMOTE]端子と[FAULTOUTPUT]端子の使い方と接続 ...................................................190
[REMOTE]端子の使い方 ( ユーロブロック 3 ピン ) ............................................................................... 190
[FAULTOUTPUT]端子の使い方 ( ユーロブロック 3 ピン ) ................................................................ 190
[REMOTE]端子や [FAULTOUTPUT] 端子への接続 ......................................................................... 191
フロントパネル操作一覧 .................................................................................................................192
内蔵メモリーの初期化について......................................................................................................194
困ったときは(トラブルシューティング) ......................................................................................195
アラート番号と内容 .........................................................................................................................196
ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続について....................................................197
駆動できるスピーカーシステムの数の違い............................................................................................ 197
伝送の距離と効率の違い........................................................................................................................... 198
保証とアフターサービス .................................................................................................................199
保証書 ................................................................................................................................................200
Specifications ...............................................................................................................................201
XMV4280/XMV4140BlockDiagram.................................................................................203
Dimensions.....................................................................................................................................203
CurrentDraw ................................................................................................................................204
付属品(お確かめください)
• 取扱説明書(保証書が本書200ページに記載されています)
• 電源コード
• ユーロブロックプラグ(3ピン)×2
• タブ付きユーロブロックプラグ(3ピン)× 4
• 結束バンド×4
XMV4280/XMV4140取扱説明書
178

はじめに
このたびはヤマハパワーアンプリファイアーXMV4280、XMV4140をお買い求めいただきまして、
まことにありがとうございます。XMV4280、XMV4140(以下 XMV) の優れた機能を十分発揮させるとともに、
末永くご愛用いただくために、この取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。
また、ご一読いただいたあとも、不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただきますようお願いいたします。
NOTE
• 本文中の説明で XMV4280 とXMV4140とで仕様が異なる場合、XMV4140 のみの仕様については {} でくくって表記します
(例:280W{140W})。
• イラストは特にことわりがない場合、XMV4280 のものを使用しています。
特長 関連マニュアルとソフトウェア
XMVは、以下の特長を備えたマルチチャンネルパワーアン
プリファイアーです。
• ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続の両
方に対応。
70V/100Vラインのハイインピーダンス接続と、4Ω/
8Ωのローインピーダンス接続のどちらにも対応しまし
た。リアパネルのディップスイッチで2チャンネルごと
にこれらの設定を切り替えられます。
• 新開発の「ダブルパワーモード」を搭載。
新開発の「ダブルパワーモード」は、ローインピーダン
ス接続のときにチャンネルあたりのアンプ出力を倍にす
るモードです。
* 使用できるチャンネル数は半分になります。
• アプリケーションソフトウェアでの設定も可能。
本体でもミュートのオン/ オフやアッテネーター値の変更
などの各種設定ができますが、マトリックスプロセッサ
MTXとコンピューターを使って複数台のXMVを設定で
きます。
• 新開発のデジタル音声伝送フォーマット「YDIF」を搭
載。
Ethernetケーブルを使って、最大16チャンネルの音声
とワードクロックを送受信できます。
このモデルではYDIFから4チャンネル分の音声信号を受
信できます。
• 高効率化を実現。
新開発の出力回路を採用することで高効率化を実現しま
した。
XMVはマトリックスプロセッサ MTXシリーズやMTX
Editorと接続することで、より簡単にシステム構築できま
す。MTXや MTXEditorの取扱説明書、MTXEditor(以降、
エディター ) は、以下のウェブサイトのダウンロードページ
からダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp
• 関連マニュアル一覧
MTX3取扱説明書
MTXEditor
取扱説明書
MTXセットアップ
マニュアル
マトリックスプロセッサMTX3 の使い方
について説明しています。
MTXEditorの使い方について説明してい
ます。
MTX3と XMV を組み合わせて使うときの
手順や設定を説明しています。また、
MTXEditorのインストール、基本設定、
アンインストール手順を説明しています。
NOTE
ダウンロードしたマニュアルをご覧になるには、コンピュー
ターにAdobeReaderがインストールされている必要があり
ます。AdobeReaderをお持ちでない方は、下記URLから
Adobe社のページを開き、AdobeReader(無償)をダウン
ロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/
ファームウェアのアップデートについて
XMVのファームウェアのバージョンは、エディターで確認
できます。アップデートは、エディターで行ないます。アッ
プデート方法については、エディターの取扱説明書を参照し
てください。
最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロー
ドページからダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
ラックマウント時の注意
この機器が動作保障する室温は0〜40℃です。この機器だけをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を隙間なくマウ
ントしてご使用いただけます。この機器を他の機器と一緒に EIA 標準のラックにマウントする場合、各機器からの熱でラック内の
温度が上昇し、十分な性能を発揮できないことがあります。この機器に熱がこもらないように、必ず以下の条件でラックにマウン
トしてください。
• 他社製パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマウントする場合は、他の機器との間を1U以上空けてください。また、
このスペースは通風パネルを取り付けたり、開放したりして、十分な通気を確保してください。
• ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から 10cm 以上離し、十分な通気を確保してください。ラック背面を開放できない
場合は、ラックに市販のファンキットなどの強制換気装置を取り付けてください。ファンキットを取り付けた場合は、ラックの
背面を閉じた方が放熱効果が大きくなることもあります。詳しくはラックおよびファンキットの取扱説明書をご参照ください。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
179

各部の名称と機能
q wer!6 !6 !0
i t u !5o
!1 !2 !3
!4
y
フロントパネル
q 電源スイッチ
この機器の電源をオン/ オフします。スイッチを上に倒す
と電源がオンになり、[POWER]インジケーターが緑色
に点灯します。スイッチを下に倒すと電源がオフになり
ます。スイッチが上に倒れているときに[POWER]イン
ジケーターが点滅しているときは、スタンバイになって
います。
注意
• スピーカーから大きなノイズが出ないよう、音源、ミキ
サーやプロセッサー (MTX など )、アンプの順に電源を
入れてください。電源を切るときはこの逆の順序で行
なってください。
• 電源スイッチのオン/オフを連続して素早く切り替える
と、誤動作の原因になることがあります。
電源スイッチをオフにしてから再度オンにする場合は、
5秒以上の間隔を空けてください。
• パラメーターを変更した場合、変更してから1秒間は電
源スイッチをオフにしないでください。1秒以内にオフ
にするとパラメーターが保存されない場合があります。
w [PROTECTION] インジケーター A/B/C/D
保護回路が作動しているときに、橙色に点灯します。出
力音声がミュートされた場合、電源をオフにして、XMV
が冷えてから再度オンにしてください。以下の場合に保
護回路が作動します。
アンプが過熱して出力リミッターが動作したとき
アンプ部のヒートシンクが80 ℃(80%)以上になると
スピーカー出力が減衰され、90℃(90%)以上になる
とミュートされます。[PROTECTION]インジケー
ターは、80℃ (80%)以上で点灯します。
DC出力を検出したとき
電源部がシャットダウンされます。
過大な積算電流や最大電流を検出したとき
出力信号が圧縮されます。
e [LIMIT] インジケーター A/B/C/D
リミッターが作動しているときに、スピーカー出力が減
衰され、赤く点灯します。リミッターが作動しないよう
にアッテネーター値を下げてください。以下の場合にリ
ミッターが作動します。
• 瞬時に過大入力を検出したとき
• 一定時間の間、過大入力になったと判断したとき
• アンプ部のヒートシンクが規定温度以上になったとき
r [SIGNAL] インジケーター A/B/C/D
アナログ入力端子/[YDIF]端子からの入力または、
[SPEAKERS]端子からの出力が一定以上になると点灯
します。
[SIGNAL]インジケーターの表示設定がアナログ入力端
子/[YDIF]端子からの入力の場合は、信号のレベルが
−40dBFS 以上のときに点灯します。
[SPEAKERS]端子から出力の場合は、XMV4280は
280W/8Ωモードで 1Vrmsを越えると点灯します。各
モードでの点灯条件については Specifications の
「[SIGNAL]IndicatorLitLevel」を参照してください
(202ページ)。
入力にするか出力にするかの切り替えについては「フロ
ントパネル操作一覧」(192ページ)を参照してくださ
い。
電源が過熱してシャットダウンしたとき
電源部が90 ℃以上になるとファンが高速回転し、
100℃以上でアナログ回路がシャットダウンします。
[PROTECTION]インジケーターは、100℃以上のと
き点灯します。
過電流を検出したとき
180
何らかの原因でインピーダンスが定格以下になったと
き、過電流が流れることを防ぐために、スピーカー出
力がミュートされ、約1 秒後にミュートが解除されま
す。解除したあとも過電流を検出した場合は再度
ミュートされます。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
t [SELECT] ボタン / インジケーター A/B/C/D
ボタンで操作する出力チャンネルを選択します。選択さ
れたチャンネルのインジケーターが点灯します。
[FUNCTION]ボタンと組み合わせて使うと、エンコー
ダーで操作できるパラメーターを変更できます。「フロン
トパネル操作一覧」(192ページ)を参照してください。
[PANELLOCK]インジケーターが点灯しているときは、
フロントパネル操作がロックされているので、出力チャ
ンネルの操作ができません。操作する場合はロックを解
除してください。

各部の名称と機能
y ディスプレイ
3桁、7 セグメントのディスプレイで、選択チャンネルの
アッテネーター値などを表示します。
u エンコーダー
パラメーターを調整するためのエンコーダーです。操作
できるパラメーターなどは「フロントパネル操作一覧」
(192ページ ) を参照してください。
[PANELLOCK]インジケーターが点灯しているときは、
フロントパネル操作がロックされているので、設定の調
整ができません。操作する場合はロックを解除してくだ
さい。
i [MUTE] インジケーター A/B/C/D
本体操作、[REMOTE]端子からの操作またはエディター
からの操作で各出力チャンネルのミュートをオンにする
と、それぞれのチャンネルのインジケーターが黄色に点
灯します。また電源をオンにしたときも、音声が出力さ
れるようになるまでは、出力信号がミュートされてイン
ジケーターが黄色に点滅します。
NOTE
ミュートがオフのときでも、保護回路が作動して出力が
ミュートされると、このインジケーターは点滅します。
o [MUTE] ボタン
[MUTE]ボタンを押しながら [SELECT]ボタンを押すこ
とで[SELECT]ボタンで選択したチャンネルのミュート
のオン/ オフを切り替えます。ミュートがオンになると、
[MUTE]インジケーターが点灯します。
[PANELLOCK]インジケーターが点灯しているときは、
フロントパネル操作がロックされているので、チャンネ
ルのミュート操作ができません。操作する場合はロック
を解除してください。
!3 [YDIF] インジケーター
[YDIF]端子が正常に接続されている状態で、有効なワー
ドクロックが入力されたとき緑色に点灯します。
!4 [PANELLOCK] インジケーター
インジケーター 状態
点灯
消灯
点滅
フロントパネルの操作がロックされていま
す。
フロントパネルの操作がロックされていま
せん。
ロックが一時解除されています。XMVを再
起動するとロックされた状態になり、イン
ジケーターは点灯します。
NOTE
[FUNCTION]ボタンと[SELECT]Aボタンを押すと、ロッ
クは一時解除されます。
!5 [FUNCTION] ボタン
XMVのフロントパネルの操作モードの確認や変更をする
ときなどに使用します。フロントパネルの操作方法は
「フロントパネル操作一覧」(192ページ)を参照してく
ださい。
!6 吸気口
吸気口の後ろには前面吸気、後面排気方式の冷却用変速
ファンが装備されています。温度に合わせて自動的に回
転数が変化します。
ここから吸気が行なわれますので、障害物などで吸気口
をふさがないようにご注意ください。また、定期的に清
掃してください。吸気口にほこりがつまると、アンプの
温度が上昇し、アンプがシャットダウンすることがあり
ます。
!0 [POWER] インジケーター
電源スイッチ(q)で電源をオンにすると点灯します。
[REMOTE]端子やエディターを使ってスタンバイにする
と点滅します。
!1 [ALERT] インジケーター
機器に異常が発生したときに、点滅または点灯します。
点滅しているときはディスプレイの表示を確認して、「ア
ラート番号と内容」(196ページ)を参照してください。
点灯しているときは本体操作を止めてください。しばら
くすると点滅になり、ディスプレイにアラート番号が表
示されます。
!2 [NETWORK] インジケーター
XMVが NETWORK 端子経由で外部機器とリンク状態に
なっているとき緑色に点灯します。また、データの通信
中は点滅します。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
181

各部の名称と機能
1 2 3 4 5 6 7 8
ON
ON
@5@4@2!7 @6
@1 @3
!8 !9
@0
リアパネル
!7 NETWORK 端子
Ethernetケーブルを使用して、コンピューターと接続す
るための100BASE-TX の Ethernet端子です。
NOTE
• NETWORK端子に接続するケーブルは、電磁干渉防止
のために、CAT5e以上のSTPケーブル(シールド付き
ツイストペアケーブル)をお使いください。
• MTXEditorでXMVをコントロールする場合は、MTX
を必ず接続してください。
!8 [YDIF] 端子
Ethernetケーブルを使用して、他のYDIF搭載機器と接
続し、音声信号とワードクロック信号を送受信するRJ45端子です。[YDIF]端子を持つ他の機器とリング接続
します。[YDIF]端子から音声信号を受信するときの設定
は「フロントパネル操作一覧」(192ページ)を参照して
ください。
接続するケーブルは機器間で30m以下にしてください。
[YDIF]端子を使った接続については「MTXセットアッ
プマニュアル」をご参照ください。
NOTE
[YDIF]端子に接続するケーブルは、電磁干渉防止のため
に、CAT5e以上のすべてがストレート結線されたSTP
ケーブル(シールド付きツイストペアケーブル)をお使いく
ださい。
!9 [UNITID] ロータリースイッチ
XMVや MTX などの複数の機器を同一のネットワーク内
で接続している場合、XMVを個別に認識するための
UNITIDを設定します。
機器設定ディップスイッチの1、2、3を上位桁、この
ロータリースイッチを下位桁として組み合わせて、01か
ら7Fまで最大 127 通りのUNITIDを設定できます。
NOTE
• UNITIDに「00」は使用しないでください。
• [UNITID]ロータリースイッチの設定後は電源を入れ直
してください。
@0 機器設定ディップスイッチ
XMVの設定をするためのディップスイッチです。詳細な
設定については以降を参照してください。
スイッチ1、2、3(UNITID)
これらのスイッチを上位桁、左記の[UNITID]ロータ
リースイッチを下位桁として組み合わせて、01から
7F(127)まで最大 127通りのUNITIDを設定できま
す。
ディップスイッチ
設定 内容
UNITIDの
上位桁が0
UNITIDの
上位桁が1
UNITIDの
上位桁が2
UNITIDの
上位桁が3
UNITIDの
上位桁が4
UNITIDの
上位桁が5
UNITIDの
上位桁が6
UNITIDの
上位桁が7
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が01 か
ら0F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が10 か
ら1F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が20 か
ら2F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が30 か
ら3F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が40 か
ら4F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が50 か
ら5F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が60 か
ら6F となります。
[UNITID]ロータリース
イッチの設定範囲が70 か
ら7F となります。
NOTE
設定の変更は電源をオフにしてから行なってください。電
XMV4280/XMV4140取扱説明書
182
源がオンの時に設定を変更しても一度電源をオフにしない
と設定の変更が反映されません。

各部の名称と機能
スイッチ4(LEDDIMMER)
フロントパネルのインジケーターやディスプレイの輝
度を設定します。
ディップスイッチ
設定 内容
OFF 輝度を通常にします。
輝度を落とします。インジ
ON
ケーターやディスプレイが
明るすぎるときに設定して
ください。
NOTE
[POWER]インジケーターの輝度は落ちません。
スイッチ5(PANELLOCK)
フロントパネルロック([MUTE]ボタン操作やアッテ
ネーション操作を含むパネル操作全体のロック)を設
定します。すべての設定を終了したあとにフロントパ
ネルロックをLOCK( ロック)にすると、音量やミュー
トの設定が不用意に変更されることを防げます。
LOCK(ロック ) になっていても、[FUNCTION]ボタ
ンと[SELECT]Aボタンを同時に押すことで、一時的
にロックを解除できます。一定時間操作しない、また
は電源を切ることで再びロックされます。
ディップスイッチ
設定 内容
UNLOCK
LOCK
フロントパネルロックをし
ません。
電源操作以外のフロントパ
ネルの操作をロックしま
す。
スイッチ6(IPSETTING)
コンピューターと通信するときに使用するIPアドレス
をUNITIDの値を使うか、エディターやDHCPサー
バーで設定するかを選択します。
ディップスイッチ
設定 内容
IPアドレスを UNITID の
UNITID
PC
値を使って設定します。IP
アドレスは
192.168.0.xxx(xxx は
UNITID値 ) になります。
IPアドレスをエディター
やDHCP サーバーで設定
します。
スイッチ7と8(STARTUPMODE)
XMVの起動モードを設定します。
ディップスイッチ
設定 内容
RESUME 通常起動をします。
内蔵メモリーの初期化をし
ます。初期化されるメモ
INITIALIZE
リーについては「内蔵メモ
リーの初期化について」
(194ページ ) を参照してく
ださい。
@1 アナログ入力端子
ユーロブロック3 ピンのアナログ音声入力用の端子です。
アナログ入力端子から音声信号を受信するときの設定は
「フロントパネル操作一覧」(192ページ)を参照してく
ださい。
ユーロブロックの取り付け方については「セットアップ」
の「アナログ入力端子( ユーロブロック)に接続する」
(185ページ )を参照してください。
@2 [SPEAKERS] ディップスイッチ
XMVに搭載されているアンプを 2チャンネル単位で設定
するためのディップスイッチです。
スイッチ1から4 は C/Dチャンネル、スイッチ5から8
はA/B チャンネルの出力の設定に対応しています。
以下の設定をこのスイッチで行ないます。
スイッチ1 〜 4
内容
280W{140W}、8Ω
ロー
インピーダンス
接続
ハイ
インピーダンス
接続
* この設定にするとBチャンネルおよびD チャンネルの入出力が
無効になります。
560W{280W}*、8Ω
280W{140W}、4Ω
560W{280W}*、4Ω
70V、250W{125W}
100V、250W{125W}
ローインピーダンス接続/ハイインピーダンス接続
(スイッチ1と5)
ローインピーダンス接続かハイインピーダンス接続か
で設定を変えます。接続されるスピーカーやスピー
カーのつなぎ方に合わせてください。接続の詳細につ
いては、「ハイインピーダンス接続とローインピーダン
ス接続について」(197ページ)を参照してください。
インピーダンス(スイッチ3と7)
ローインピーダンス接続のときに接続するスピーカー
のインピーダンスに合わせて設定を変えます。スピー
カーの仕様を確認してください。
たとえば8Ω のスピーカーを 2台、パラレル接続でつ
なげるとインピーダンスの合計は4Ωになります。
ダブルパワーモード(スイッチ4と8)
ローインピーダンス接続のときのアンプからの出力を
設定します。280W{140W}にすると両チャンネルの
入出力が有効になります。560W{280W}にするとア
ンプからの出力が倍になりますが、Bチャンネルおよ
びD チャンネルの入出力が無効になります。
(C/Dチャンネル )
スイッチ5 〜 8
(A/Bチャンネル )
100V/70V(スイッチ 2 と 6)
ハイインピーダンス接続のときのアンプからの最大出
力電圧(Vrms) を設定します。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
183

各部の名称と機能
@3 [SPEAKERS] 出力端子
バリアストリップタイプのスピーカー出力端子です。バ
リアストリップへの取り付け方については「セットアッ
プ」の「スピーカー出力端子に接続する」(187ページ)
を参照してください。
@4 [REMOTE]端子
全チャンネルのミュートのオン/オフ、電源のスタンバ
イ/ オンを外部から操作するためのユーロブロック3ピン
端子です。詳細については「[REMOTE]端子と [FAULT
OUTPUT]端子の使い方と接続」(190ページ)を参照し
てください。
@5 [FAULTOUTPUT] 端子
機器に致命的な異常が発生したときに、外部機器をコン
トロールするためのユーロブロック3ピン端子です。ア
ンプが正常に動作しているときはNCとCが短絡し、異常
が発生したときはNO と Cが短絡します(190ページ)。
異常が発生したときは、[PROTECTION]インジケー
ターが点灯します。
@6 [ACIN]端子
付属の電源コードを接続します。まずこの機器と電源
コードを接続し、次に電源プラグをコンセントに差し込
みます。
注意
電源コードを接続したり、取り外す前に必ず電源をオフに
してください。
XMV4280/XMV4140取扱説明書
184