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mLANEXPANSIONBOARD
mLAN8E
取扱説明書
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はじめに
このたびはヤマハmLAN8Eをお買い上げいただきましてまことにありがとうございます。
mLAN8Eは、ハイパフォーマンスシリアルバス「IEEE1394」を採用した音楽のためのデジタル
ネットワーク「mLAN 」に対応し、これまでのように複雑な配線を何度もやり直すことなく、オー
ディオ/MIDI 信号によるネットワークを自由に構築することを目的とした拡張ボードです。
ミキサー機能を備えていますので、音楽制作環境を強力にサポートすることができます。
mLAN8E の優れた機能を使いこなしていただくために、この取扱説明書をご活用いただきます
ようお願い申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合に備えて、大切に
保管されますよう重ねてお願い申し上げます。
mLAN8E の取り付けについて
CS6x/CS6R/S80、A5000/A4000 に mLAN8E を取り付ける際は、必ず販売店、または巻末のヤ
マハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。誤って取り付けると感電や火災、または故
障などの原因になります。
パッケージの内容
・ mLAN8E本体
・ mLAN Tools(CD-ROM)
・ IEEE1394 ケーブル (4.5m)
・ 26 ピンフラットケーブル(mLAN8EとmLAN8E 対応機器との接続用)
・ テ−プ(束線固定用)
・ 取扱説明書( 本書 )
・ mLAN ガイドブック
・ mLAN Toolsインストールガイド
・ 保証書/ 愛用者カード
同梱のCD-ROM について
mLAN8E には、mLAN8E を使う際に役立つソフトウェアを納めた CD-ROM が同梱されていま
す。ソフトウェアには、mLAN8E に接続された各電子機器間のオーディオ /MIDI 信号の経路をコ
ンピューター上から設定するための「mLAN Patchbay」や mLAN8E が持つミキサー /エフェク
ト機能を、コンピューターを使ってコントロールするための「mLAN Mixer」などが含まれていま
す。詳細については別冊の「mLAN Tools インストールガイド」をご参照ください。
不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。また、データが破損したり、
失われたりした場合の保証もいたしかねますので、ご了承ください。
● この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。
したがって実際の仕様と異なる場合があります。
● 「MIDI 」は社団法人音楽電子事業協会 (AMEI) の登録商標です。
●
この取扱説明書に掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
2
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mLAN8E の特長
■ mLANによる高速データ転送
mLAN とは、業界標準規格であるハイパフォーマンス シリアルバス「 IEEE1394 」を採用した音
楽のためのデジタルネットワークです。これまでよりも簡単に、しかもより高機能なシステムを
組むことができます。mLAN についての詳細は別冊の「 mLAN ガイドブック」をご覧ください。
■ 16 チャンネルミキサー機能
16チャンネルのデジタルオーディオミキサーを搭載しています。
■ イコライザ−/ダイナミクスプロセッサ−内蔵
4 バンドイコライザー、ダイナミクスプロセッサーにより高度な音質調整を可能にします。
*
*
目次
はじめに ......................................................................... 2
mLAN8E の取り付けについて ......................................... 2
パッケージの内容 ............................................................ 2
mLAN8E の特長 ............................................................ 3
各部の名称と機能 ............................................................ 4
接続について................................................................... 5
mLAN8E の内部構成...................................................... 6
mLAN8E を取り付けた機器での設定 ............................... 8
A5000/A4000の場合.....................................................................8
CS6x/CS6R/S80の場合 .............................................................13
LED メッセージ ............................................................19
仕様..............................................................................20
ユーザーサポートサービスのご案内................................................... 22
保証とアフターサービス.......................................................................23
* ミキサー/イコライザー/ダイナミクスプロセッサーの設定は付属のアプリケーション「mLAN
Mixer」を使って行ないます。詳しくは、mLAN Mixer マニュアル ( 電子マニュアル ) をご参照
ください。
3
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各部の名称と機能
3 12
4
SERIAL I/O(シリアルイン / アウト ) 端子
A
mLAN8E とコンピューターを直接シリアルケーブルで接続する端子です。Windows で mLAN
Patchbay やmLAN Mixer を使用する際に、mLAN8E とコンピュ−ターを接続するのに使用し
ます。MIDI/ オ−ディオ信号の入出力には使用しません。接続についてはP.5 をご参照ください。
mLAN(IEEE1394) 端子
B
mLAN 製品や IEEE1394 対応製品と接続する端子です。IEEE1394標準ケーブル(6ピン)で
接続します。各端子の左上にはLED が装備されています。LEDは以下の意味を示します。
緑点灯 :本体または接続されている機器がリーフノードのとき
消灯 :未接続
赤点灯 :ケ−ブルを抜いたとき、接続先以外で音が途切れる場合
RT/ERR LED
C
LEDは以下の意味を示します。
緑点灯 :mLAN8E がルートのとき
橙(オレンジ)点灯:エラ−発生時(IEEE1394バス関連)
赤点灯 :エラー発生時(その他)
消灯 :上記以外
NOTE
ACTIVE LED
D
LEDは以下の意味を示します。
青点灯 :中継機能が働いているとき
消灯 :中継機能が働いていないとき
NOTE
エラー発生時の表示については「 LED メッセージ (P.19)」をご参照ください。
mLAN8E は、電源を切るとバスの中継としての機能もなくなりますので、電源のオン(青点
灯)/ オフ(消灯)に対応しています。
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接続について
ここでは、mLAN8Eを使って、mLAN 機器とコンピューターを接続する方法を説明します。
mLAN(IEEE1394) 機器との接続
mLAN(IEEE1394)機器の mLAN(IEEE1394) 端子とmLAN8E の mLAN(IEEE1394)端子
を IEEE1394 標準ケーブル(6 ピン)で接続します。このとき、mLAN(IEEE1394) 機器と
mLAN8Eを取り付けた機器とも、電源を切っておく必要はありません。
mLAN(IEEE1394)機器
mLAN IEEE1394 S200
SERIAL I/O
123
RT/ERR
ACTIVE
mLAN8E
IEEE1394
ケーブル
IEEE1394ケーブル
CONTRAST ANALOG MIDI
OUT2/R OUT1/L IN2/R IN1/L
DC IN
OUT IN OUT IN
OUT-B OUT-A IN
OPTICALCOAXIAL
FireWire対応Macintosh
Windowsとの接続(シリアル接続)
コンピューターのRS232C端子と mLAN8E の SERIAL I/O端子をシリアルケーブルで接続し
ます。このとき、mLAN8E を取り付けた機器とコンピューターの電源は必ず切っておいてくだ
さい。
NOTE
別売のシリアルケーブルYAMAHA CCJ-PC2( 市販品の場合は、D-SUB9P →MINIDIN8Pク
ロスケーブル) をご使用ください。
Windows で付属のソフトウェアを使用する際にシリアル接続を行ないます。
Macintosh を使用する場合は、mLAN8E の mLAN端子と Macintosh の FireWire
ポートをIEEE1394ケーブルで接続してください (「mLAN機器との接続」参照)。
mLAN8E
コンピューター
RS-232C
(DB9)
5
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mLAN8E の内部構成
mLAN機器
mLAN端子1〜3
mLAN
MIDI入力
mLANMIDI/
MIDI変換
MIDI送受信部
mLAN
MIDI出力
MIDI/
mLANMIDI変換
MIDI入力MIDI出力
mLANオーディオ
ソース
選択
アナログ入力 アナログ出力
2
入力*
デジタルミキサー部*
音源部
mLANオーディオ
出力
1
mLAN8E
mLAN8E
対応機器
6
MIDI機器
mLAN信号
mLAN以外の信号
オ−ディオ機器
mLANケーブル
mLAN以外のケーブル
ミキサー、
アンプ内蔵スピーカーなど
入力
出力
![](/html/06/063d/063d92ab947101034f1f7a2ae3f24b268579ed24737bdcb6ec1cdb16be85076c/bg7.png)
mLANプラグ(ミキサ−モ−ド時)
mLAN8E の内部構成
mLAN出力プラグ
(mLANPatchbay上のFromに表示)
mLANオーディオ
MixL(ステレオミックスL)
MixR(ステレオミックスR)
AUX1
AUX2
AUX3
AUX4
AUX5
AUX6
mLANMIDI
MIDIOUT
NOTE
NOTE
ダイレクトモ−ド時は、mLAN8Eを装着している機器によって、表示されるプラグ数
やプラグ名が異なります(P.20)。
CS6x/CS6R/S80のA/DINPUTに相当するmLAN入力プラグはありません。
mLAN入力プラグ
(mLANPatchbay上のToに表示)
mLANオーディオ
CH9
CH10
CH11
CH12
CH13
CH14
CH15
CH16
mLANMIDI
MIDIIN
左の図は、全体的な信号の流れをイメージで表したものです。
mLAN8Eには16 チャンネルデジタルミキサー機能がありますので、mLAN 上のオ−ディオ信
号に本体のオ−ディオ信号をミックスすることもできます。
各種信号の入出力先の設定や、ミキサー機能は、付属の mLAN Tools を使用することでパソコ
ン上から手軽に設定することができます。
NOTE
*1 デジタルミキサーの設定には、付属のアプリケーション mLAN Mixer が必要です。デジタルミキサー
部の構成については、mLAN Mixer マニュアルのブロックダイアグラムをご参照ください。
*2 mLANオーディオ入力は、バス( システム ) 上の任意の 8 チャンネルから選択できます。
mLAN8E のミキサ−部には「ダイレクトモード」と「ミキサーモード」の 2 つのモー
ドが用意されています。mLAN Mixer を使用しないときは、機器の入出力をそのまま
行なうダイレクトモードになっています。mLAN Mixer を使用すると、ミキサーモー
ドに切り替わります。電源を入れたときにはダイレクトモードで起動します。mLAN
Mixer の動作中に本体の電源を入れ直したときは、mLAN Mixer を再起動してくださ
い。
7
![](/html/06/063d/063d92ab947101034f1f7a2ae3f24b268579ed24737bdcb6ec1cdb16be85076c/bg8.png)
mLAN8E を取り付けた機器での設定
A5000/A4000 の場合
本体に mLAN8E を取り付けると、mLAN に関する設定ができるようになります。mLAN の設
定は、ユーティリティモードで行ないます。
NOTE
mLAN を使用する際は、あらかじめ、mLANコンフィギュレーションのペー
ジで、MIDI Input を MIDI IN 以外に設定しておいてください。
mLAN Cnct(mLAN コネクション )
NOTE
カーソル 1Out( アウトプット )
■ノブ1
[ 回す] カーソル移動 / ページ切替
カーソルを移動したり、ページを切り替えたりします。
[ 押す ]Tree View( ツリービュー )
ツリービュー画面を表示します。
ここでの設定はすべて mLAN8E に記憶されます。ディスクに保存すること
はできません。
8
■ノブ2
[ 回す]Out( アウトプットプラグの選択 )
出力元となるmLAN8Eの mLAN プラグを選択します。
■ 設定できる値 : AS( アサイナブル )1 〜 6、DIG-L、DIG-R、MIDI