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ME02R96
取扱説明書
このたびは、ヤマハメモリー拡張キットME02R96 をお買い上げいただきまして、まことにありが
とうございます。この ME02R96 を 02R96 の CPU ボードと取り替えることによって、02R96 の
オートミックスの保存容量が 1MB から 7MB に増えます。容量が増えることで、さらに 02R96 を
快適にお使いいただけます。
ME02R96 の取り付けは、お買い上げの販売店または 02R96 取扱説明
書の巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。決し
てお客さま自身で行なわないでください。
安全上のご注意
サービスマンが取り付け作業をする前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、あなたや他の人々への危害や損害
を未然に防止するためのものです。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、誤った取り扱いをすると生じる
ことが想定される内容を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全や機器の保
全に関する重要な内容ですので、必ずお守りください。
* お読みになった後は、02R96 取扱説明書とあわせて、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管して
ください。
記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示します。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な内容が描かれているものもあります。
記号は、行為を強制したり指示したりすることを示します。記号の中に具体的な内容が
描かれているものもあります。
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または
警告
重傷を負う可能性があります。
ME02R96 の基板部分やコネクター部に無
理な力を加えたり、分解したり改造したり
しないでください。
感電や火災、または故障などの原因になり
ます。
ME02R96 を取り付ける前に、必ず取り付
ける 02R96 本体の電源プラグを抜いてく
ださい。
感電の原因になります。
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この表示内容を無視した取り扱いをすると、傷害を負う可能性または物的損害が発
注意
生する可能性が想定されます。
作業 中は指を 挟まな いようにご注意くだ
さい。
ME02R96 を持つとき、基板裏の電子部品
のリード(金属の足)を触らないでくださ
い。
ME02R96 を持つとき、前もって他の金属
に触れるなどして、静電気が起きないよう
にご注意ください。
ME02R96 を取り付けると、02R96 本体の
設定内容がすべて初期化されます。取り付
け作 業に入 る前に、大 切なデータを外部
MIDI 機器 などに必ずバックア ップしてお
いてください。
02R96 のデータをバックア ップするため
に、付属のリチウム電池を必ず取り付けて
ください。
不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
また、データが破損したり、失われたりした場合の補償もいたしかねますので、ご了承ください。
* 使用済みの電池は、各自治体で決められたルールに従って廃棄しましょう。
* この取扱説明書に掲載 されているイラストは、すべて取り付け作業のため のものです。したがって実際の
仕様と異なる場合があります。
* この取扱説明書に掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
* 02R96 本体に付属の Studio Manager インストールガイドにこのソフトウェアのご注意およびご使用条件
が記載されています。この ソフトウェアをインストールする前に、必ずこのご 注意およびご使用条件をお
読みください。ディスクの 包装を解かれた場合は、このソフトウェアのご使用 条件に同意したことになり
ます。
* 仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
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ME02R96
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● バージョンアップする場合
システムソフトウェア :
ME02R96 には、システムソフトウェア V1.20 以上がすでにインストールされています。バージョ
ンアップする場合は、バージョンアップデータがV1.20 以上であることを確認してください。V1.20
より前のシステムソフトウェアは、ME02R96 に対応していません。
Studio Manager:
V1.1.1 より前の Studio Manager は、ME02R96 に対応していません。ご使用の Studio Manager
が V1.1.1 より前の場合は、付属の CD-ROM から Studio Manager をインストールしてください。
インストールについては、02R96 本体に付属の Studio Manager インストールガイドをご覧くだ
さい。
ただし、Macintosh の動作環境は以下のようになります。
Macintosh の動作環境
コンピュータ Macintosh G3/233 MHz以上、USB 端子搭載
OS Mac OS 8.6 〜 9.2.2 (Mac OS X は対応していません )
メモリー 120MB 以上の空きメモリー ( 仮想メモリーはオフにしてください )
ハードディスク 7MB 以上
ディスプレイ 1024 × 768 ピクセル、256 色以上
その他 OMS 2.3.3 以上
NOTE: PowerBook をバッテリーでお使いの場合は、「省エネルギー設定」コントロールパ
ネルを開き、「プロセッサーサイクリング」をオフにしてください。
システムソフトウェアと Studio Manager の最新情報につきましては、以下のヤマハウェブサイト
をご覧ください。
ヤマハウェブサイト : http://proaudio.yamaha.co.jp/
1280 × 1024 ピクセル、32000 色推奨
● データのバックアップ
ME02R96 を取り付けると、02R96 本体の設定内容がすべて初期化されます。取り付け作業に入る
前に、大切なデータを外部 MIDI 機器などに必ずバックアップしておいてください。
MIDI バルクダンプを使い、MIDI データファイラーなどの外部 MIDI 機器に 02R96 のデータをセー
ブします。
Studio Manager を使ってコンピューターにセーブすることもできます。詳しくは、PDF 形式の Studio
Manager取扱説明書をご覧ください。
1.
DISPLAY ACCESS [MIDI] キーで BULK DUMP ページを表示します。
2.
CATEGORY パラメーターの [ALL] を選択したあと、[TRANSMIT] ボタンを選択してから
[ENTER] キーを押します。
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● 取り付け手順〜以下は、ヤマハ指定のサービスエンジニアへの説明です。〜
ME02R96 の取り付けは、お買い上げの販売店または 02R96 取扱説明
書の巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。決し
てお客さま自身で行なわないでください。
コントロールパネルの取り外し
取り外すネジの種類は、場所によって異なります。ネジの種類と取り付け場所がわかるように保管
してください。
1.
02R96 の電源スイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜きます。
2.
サイドパッド SP02R96 が取り付けてある場合は、下の図のように左右 6 本ずつ合計 12 本
のネジを取り外したあと、SP02R96 を左右とも取り外します。
SP02R96 については、02R96 の取扱説明書をご覧ください。
02R96
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ME02R96
SP02R96
(サイドパッド)
ネジ6本
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3.
ピークメーターブリッジ MB02R96 が取り付けてある場合は、02R96 の METER 端子から
ピークメーターブリッジのケーブルを外します。次に、下の図のように 4 本のネジを取り外
したあと、MB02R96 を取り外します。
MB02R96 については、02R96 の取扱説明書をご覧ください。
ネジ2本
02R96
METER端子
ネジ2本
ME02R96
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4.
下の図のように、サイド 14 本、フロント 7 本、リア 7 本のネジを外します。
3.
ただし、前の手順
<左サイド>
で MB02R96 を取り外した場合は、リアのネジは 5 本になります。
リア>
<
位置決め
ネジ
ネジ7本
位置決め
ネジ
位置決め
ネジ
LCD部
<トップ>
右サイド>
<
ネジ7本
<フロント>
ネジ7本
5.
LCD 部を持ちながら、コントロールパネルのリア側を持ち上げます。
LCD部
ネジ7本
位置決めネジ
6.
コントロールパネルが倒れてこないように固定します。
ME02R96
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<トップ>
CPU
ネジ4本
リチウム電池
メモリー拡張キット ME02R96 の取り付け
1.
CPUボードに接続されているワイヤーケーブル
を取り外します。
ワイヤーケーブルは、2 つの白いコネクターに
接続されています。白いコネクターのラッチを
図のように上げたあと、ワイヤーケーブルを取
り外してください。
2.
CPU ボードの 4 本のネジを外したあと、CPU ボードを取り外します。
3.
メモリー拡張キット ME02R96 を取り付けます。
ME02R96 の基板下にある黒いコネクターを 02R96 側の黒いコネクターに接続したあと、4
本のネジで固定してください。
ワイヤーケーブル
ラッチ
ネジが 4 本同梱されていますので、CPU ボードに取り付けてあったネジを使用すると、ネジは余り
ます。
4.
取り外したワイヤーケーブルを元どおりに接続します。
白いコネクター のラッチを下げたあと、ワイヤーケーブルの赤い線を基板上の▼に合わせて
挿入してください。
5.
付属のリチウム電池を取り付けます。(02R96 のデータをバックアップするために必要です。)
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コントロールパネルの取り付け
1.
フロント→サイ ド→リアの順番で取り付けます。また、各パネルを取り付ける際には、位置
決めのネジ(38 ページ参照)を最初に締めます。
コントロールパネルを取り付ける前に、02R96 本体の中にネジやドライバーなどが 残っていない
か確認してください。故障の原因になります。
2.
ピークメーターブリッジ MB02R96、サイドパッド SP02R96 を、取り外しと逆の手順で取
り付けます。
● バックアップデータのロード
MIDI バルクダンプを使って、セーブした 02R96 のデータをロードします。
1.
02R96 の電源を入れると、起動画面に「MEMORY EXPANDED」が表示されます。
2.
DISPLAY ACCESS[MIDI] キーで BULK DUMP ページを表示します。
3.
CATEGORY パラメーターの [ALL] を選択したあと、[REQUEST] ボタンを選択してから
[ENTER] キーを押します。
7MB を超えるオートミックスのデータをロードする場合 (ME02R96 を取り付けていない02R96 は、
1MB)、オートミックスのデータはロードできません。この場合、02R96 本体のディスプレイにメッ
セージが表示されますが、02R96 に保存されているデータには影響ありません。
● 付属品
リチウム電池 1個
ネジ 4本
保証書 1枚
ME02R96 取扱説明書 1冊
CD-ROM (Studio Manager) 1枚
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www2.yamaha.co.jp/manual/japan/
The document is printed on chlorine free (ECF) paper with soy ink.
M.D.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
© 2003 Yamaha Corporation
WB40260 305CRCR1.2-01A0
Printed in JAPAN