Yamaha DME DESIGNER User Manual [ja]

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Version 3.8
取扱説明書
JA
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はじめに

DME、SP2060、ICP1およびソフトウェアDME Designerは、設備音響システム構築時のさまざまな 条件に対応するオーディオシステムをカスタムメイドできます。ソフトウェアDME Designerで入力から 出力までのシステム全体を構築し、そのシステムデータをDME、SP2060本体に転送すれば、DME、 SP2060を単独のプロセッサーとして使用できます。
設備音響、サブミキシング、スピーカーシステムコントローラー、マトリクス/ルーティング、マル チエフェクト処理など幅広い用途にお使いいただけます。
NOTE
本書で表記する「DME」には、「DME32」は含みません。
NOTE
本書のイラストや本文の表記は英語版OSを使用しています。お使いのOSによっては表記が異なる場合があります。
ご注意
● このソフトウェアおよび取扱説明書の著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。
● このソフトウェアおよび取扱説明書の一部または全部を無断で複製、改変することはできません。
● このソフトウェアおよび取扱説明書を運用した結果およびその影響については、一切責任を負いか ねますのでご了承ください。
● 市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除い て、権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家 にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
● この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。 したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
● アプリケーションのバージョンアップなどに伴うシステムソフトウェアおよび一部の機能や仕様の 変更については、別紙または別冊で対応させていただきます。
● 本書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
DME Designer 取扱説明書
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DMEオーディオシステムのネットワーク

1台または複数のDMEやSP2060を組み合わせたオーディオシステムでは、制御空間に「エリア」、
「ゾーン」、「デバイスグループ」という考え方を導入しています。システム全体の空間を「エリア」、
その中で個別の音響効果を持った空間を「ゾーン」、同じ役割をもつDMEやSP2060などのデバイ スの集合を「デバイスグループ」と呼びます。 1つのエリアは1つ以上のゾーンより構成され、1つのゾーンは最大32のデバイスグループより構成 され、1つのデバイスグループは最大16台のデバイスにより構成されます。 1つのデバイスグループには1つのグループマスターが存在します。
NOTE
DME Designerで表示させる1デバイスグループ内のメーターの数に応じて、メーターのレスポンスが低下することがあり ます。このような場合はグループを分割し、1つのデバイスグループ内のデバイス数を減らすことでレスポンスが向上しま す。デバイスグループ内のデバイスを削除するには、「ゾーンウィンドウ(303ページ)」をご覧ください。
NOTE
DMEとSP2060は同じデバイスグループに構成することはできません。
NOTE
同じデバイスグループ内の各デバイスは同じサブネットでなければなりません。
NOTE
1つのデバイスグループに対して、複数のコンピューター (DME Designer)から同時にコントロールすることはできませ ん。
エリア
ゾーン1
ゾーン2
ゾーン1
デバイスグループ1
デバイスグループ2
デバイスグループ1
デバイス1 (グループマスター)
デバイス2 (スレーブ)
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ソフトウェアDME Designerとは

DME DesignerはコンピューターからDMEオーディオシステムを統括的に構築、コントロールする ソフトウェアです。 コンピューターをグループマスターと接続することで、DME Designerから複数の機器を同時にコ ントロールできます。 DMEオーディオシステムは、ソフトウェアDME Designerを使用し、コンピューターのモニター上 でブロック図の形で構築します。
DME Designer 取扱説明書
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DMEオーディオシステムは「コンポーネント」「コンフィギュレーション」「プリセットパラメー ター」「シーン」という考え方でコントロールされます。
コンポーネント
イコライザーやコンプレッサーなどの各種オーディオ処理用/音声入出力用モジュールや外部機器設 定用の各オブジェクトをコンポーネントと呼びます。
コンフィギュレーション
コンポーネントの配置と結線の情報をコンフィギュレーションと呼びます。
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プリセットパラメーター
コンフィギュレーションに含まれるすべてのコンポーネントのパラメーターセットをプリセットパラ メーターと呼びます。
シーン
コンフィギュレーションとプリセットパラメーターの組み合わせをシーンと呼びます。
シーンの構成
シーン
シーン1
シーン2
シーン999
MATRIX MIXER PARAMETRIC EQ
16 x 8
=コンポーネント
コンフィギュレーション
COMP/LIMITER
COMP/LIMITER
8 BAND
PARAMETRIC EQ
DELAY DELAYCROSSOVER
DELAY CROSSOVER
2WAY
DELAY COMP/LIMITER GATE
2WAY
DELAY COMP/LIMITER GATE
DELAY COMP/LIMITER GATE
PARAMETRIC EQ
PARAMETRIC EQ
PARAMETRIC EQ
PARAMETRIC EQ
COMP/LIMITER GATE
プリセット
パラメーター
例GATE
• Attack
• Decay
• Range
• Threshold
• Key in
• Hold
DMEの設定とコンフィギュレーションおよび各パラメーターの設定値を、コンピューター上のDME DesignerからUSBまたはEthernetで接続したデバイスグループマスター本体へ転送することで、 各デバイスをコンピューターから切り離して単独のプロセッサーとして使用できます。また、常時コ ンピューターと接続してDME Designerからリアルタイムでコントロールできます。 デバイスを複数台接続している場合には、ソフトウェアDME Designerで複数台のデバイスを含む コンフィギュレーションを構築できます。
エリアの中に複数のゾーン、ゾーンには複数のデバイスグループ、デバイスグループには複数のシー ンやコンフィギュレーションを含むことができますが、DME Designerでアクティブにして編集で きるのは1つのエリア、ゾーン、デバイスグループ、コンフィギュレーションに限られます。アク ティブになっているものを「カレントゾーン」「カレントデバイスグループ」「カレントシーン」「カ レントコンフィギュレーション」と呼びます。
DME Designer 取扱説明書
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DMEオーディオシステムで扱うデータ

DMEのデータ構成
全体で共通のデータ
シーンリンク設定 複数のグループ間で、シーンを連動操作するために必要な設定です。
User Defined Button (ユーザー定義パラメーター)設定
グローバルパラメーターリンク設定
シーンマネージャーが扱うデータ
MIDIプログラムチェンジ設定 MIDI信号でシーンを切り替えるために必要な設定です。
シーン 音声処理の内容を切り替えるための情報です。
デバイスごとのデータ
コンフィギュレーション
ローカルパラメー ターリンク設定
コンポーネント リンク設定
DME64N/24NやICP1の本体パネルからコンポーネントのパラ メーターを制御するために必要な設定です。 最大24個のパラメーターを登録することができます。
複数のデバイス間で、同種のパラメーターを連動操作するために必 要な設定です。
シーンにはコンフィギュレーションとプリセットデータの組み合わ せが指定されています。 シーンマネージャーは、シーンを登録および管理する機能です。 最大999個のシーンを登録することができ、それぞれのシーンを番 号で管理しています。
意図する音声処理を実現するために作成する、音声処理用/音声入出 力用/外部機器用コンポーネントの構成とコンポーネント間の結線の 情報です。
DME内の同種のパラメーターを連動操作するために必要な設定です。
DME内の同種のコンポーネントを連動操作するために必要な設定 です。
外部機器用設定 外部機器からコンポーネントのパラメーターを制御するために必要
な設定です。 使用する機器ごとに個別の設定が必要です。 使用できる外部機器は以下の通りです。
・MIDIコントローラー(MIDI Control Change、Parameter
Change) ・GPIコントローラー ・DAWコントローラー ・AMX、Crestronなどのリモートコントローラー ・PM5Dなどのミキシングコンソール (内蔵ヘッドアンプのコント
ロール)
プリセットパラメーター コンフィギュレーション内のコンポーネントの設定値です。
プリセットパラメーターを切り替えることで、音声処理の内容を切 り替えることができます。 プリセットパラメーターに含まれるコンポーネントには以下の3種 類があります。
・GEQ、MatrixMixerなどの音声処理用コンポーネント
・内蔵AD/DA (DME24N)、Cascade (DME64N)、MYカード用
の入出力用コンポーネント(*)
・外部ヘッドアンプ (AD8HR、AD824)用の外部機器用コンポーネ
ント
Waveファイル Wav File Player で再生する音声ファイルです。
File Storage プロジェクトファイルなどの任意のファイルを保存しておくことが
できます。
DME Designer 取扱説明書
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(*)一部設定を除きます
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SP2060のデータ構成
全体で共通のデータ
シーンリンク設定 複数のデバイス間で、シーンを連動操作するために必要な設定です。
デバイスごとのデータ
シーン 音声処理の内容を切り替えるための情報です。
シーンにはコンフィギュレーションとプリセットデータの組み合わせ、 最後にリコールしたライブラリ名が指定されています。 シーンマネージャーは、シーンを登録および管理する機能です。 12 個のプリセットエリアと87のユーザーエリアで最大 99個のシー ンを登録することができ、それぞれのシーンを番号で管理しています。
コンフィギュレーション 意図する音声処理を実現するために作成する、音声処理用/音声入出力
用コンポーネントの構成とコンポーネント間の結線の情報です。 SP2060ではプリセットから読み込むだけで編集はできません。
ローカルパラメー ターリンク設定
プリセットパラメーター コンフィギュレーション内のコンポーネントの設定値です。
Speaker Processorコンポーネントごとのデータ
ライブラリー 使用するスピーカーに合わせた設定です。
SP2060内の同種のパラメーターを連動操作するために必要な設定です。
プリセットパラメーターを切り替えることで、音声処理の内容を切り替 えることができます。
あらかじめ登録されたプリセットデータ以外にもDME Designerで作 成して登録できます。
DME Designer 取扱説明書
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■DME1台/デバイスグループ
外部機器(MIDI、GPI、DAW、AMX/Crestron、内蔵ヘッドアンプのコントロ ール )
マイク
ミキサー 
外部HA etc...
入力
Zone
出力
パワーパンプ シグナルプロ セッサー  etc...
ユーザー定義パラメーターシ
表示名
Dome Low
Dome Mid
Dome Hi
....
変更したいパラメーターを指定します
コンフィギュレーション
Output Processor for Dome
アサインされているパラメーター
CrossoverOutput Low Level CrossoverOutput Mid Level CrossoverOutput High Level
(No Assign) (No Assign) (No Assign)
No.
001
002
003
004
005
006
....
シーン名称
All On
Opening
Band Set 1
Band Set 2
Band Set 3
...
コンフィギュレーション
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
...
コンフィギュレーション と プリセット パラメーターの組み合わせを指定します
Delay EQ Dyn
MY8-AE
(Input)
ローカルパラメーターリンク設定
外部機器用設定
Delay
CrossoverEQ
MY8-AE (Output)
プリセットパラメーター
All On
BGM & MC
Band 1
Band 2
Band 3
設定値をセットしま す 
凡例
音声信号 制御信号 データの説明 プリセットパラメーターのセット
Output Processor用プリセットパラメーター
All Onコンポーネント の設定値
BGM & MC
Band 1
Band 2
Band 3
■DME2台/デバイスグループ(DSPパワーが1 台の DME で足りないときは、最大16 台までDME を増やすことができます。)
外部機器(MIDI、GPI、DAW、AMX/Crestron、内蔵ヘッドアンプのコントロ ール )
DME#1
入力 出力
マイク
ミキサー 
外部HA etc...
DME#1用
DME#2用
入力
DME#2
ユーザー定義パラメーターシ
表示名
Dome Low
Dome Mid
Dome Hi
Hall Low
Hall Mid
Hall Hi
....
DME#1
コンフィギュレーション
Output Processor for Dome
ローカルパラメーターリンク設定
外部機器用設定
アサインされているパラメーター
#1Crossover Output Low Level #1Crossover Output Mid Level #1Crossover Output High Level #2Crossover Output Low Level #2Crossover Output Mid Level #2Crossover Output High Level
変更したい パラメーターを 指定します
Zone
パワーパンプ シグナルプロ セッサー  etc...
出力
シーン名称
No.
All On
001
Opening
002
Band Set 1
003
Band Set 2
004
Band Set 3
005
...
006
....
プリセットパラメーター
All On
BGM & MC
Band 1
Band 2
Band 3
DME#1
コンフィギュレーション
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
Output Processor for Dome
...
DME#2
コンフィギュレーション
Output Processor for Hall
ローカルパラメーターリンク設定
外部機器用設定
凡例
音声信号 制御信号 データの説明 プリセットパラメーターのセット
プリセットパラメーター
All On
BGM & MC
Band 1
Band 2
Band 3
プリセットパラメーター
DME#2
Output Processor for Hall
Output Processor for Hall
Output Processor for Hall
Output Processor for Hall
Output Processor for Hall
...
All On
BGM & MC
Band
コンフィギュレーション
DMEごとにコンフィギュレーションと プリセットデータの組み合わせを指定します
プリセットパラメーター
All On
BGM & MC
Band
Band
Band
DME Designer 取扱説明書
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DME間で連動操作させたいパラメーターを指定します
グローバ ル パラメータ ーリンク
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NOTE
SP2060ではシーンは1台ごとに別に扱いますが、DME Designerからシーンリンク設定をすることでシーンを連動させ ることができます。
「Scene Link Manager(149ページ)」をご覧ください。
DME Designer 取扱説明書
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V1.0からV1.1への変更点
■メインパネルウィンドウ
● 従来の Parameter Link機能に代わって、ゾーン内のすべての DMEの中でパラメーターをリンクさせる Global Link機能 と、1台のDMEの中でパラメーターをリンクさせる Local Link機能になりました。(92ページ)
● Synchronization機能により、DME DesignerからDME本体にデータを送るだけでなく、DME 本体からデータを取り込 んで同期できるようになりました。(95ページ)
● GPI入力の機能に、Scene Increment/Decrement(シーン番号の増減)、Time Adjustment(時刻補正)をアサインできる ようになりました。(112ページ)
● Event Logger機能により、DME本体のイベントを記録し、Event Loggerウィンドウに表示できるようになりました。 (75ページ)
● Event Scheduler機能により、イベントを実行する日時を設定できるようになりました。(99ページ )
● Parameter List機能により、カレントコンフィギュレーションのパラメーターを一覧表示したり、印刷したりできるよう になりました。(145ページ)
● Wav File Manager機能により、Wav File Playerで再生するWaveファイルを管理できるようになりました。 (106ページ)
● DAW Control機能により、DAW コントローラーからDME をコントロールするときの設定が行なえるようになりました。 (134ページ)
● Backup機能により、DME 本体のデータをバックアップファイルとして保存できるようになりました。(186ページ)
■デザイナーウィンドウ
● ポート名の表示をロングネーム表示とショートネーム表示に切り替えられるようになりました。(208ページ)
● DME64N のカスケード接続が設定できるようになりました。(217ページ)
●「Preferences」ダイアログボックスの[Compile Priority]により、コンフィギュレーションをコンパイル時の優先項目を 設定できるようになりました。(222ページ)
● Show Signal Delay機能により、各コンポーネントに遅延時間を表示できるようになりました。(310ページ )
●「Monitoring Point List」ダイアログボックスにより、モニタリングポイントを編集できるようになりました。 (311ページ)
● Analyze機能により、DME本体を接続せずにコンフィギュレーションの結線状態を事前に解析できるようになりました。 (313ページ)
● ユーザーモジュールオブジェクトをダブルクリックしたときの動作、およびユーザーモジュールセキュリティの ON/OFFと パスワードを設定できるようになりました。(248ページ)
● コンポーネントオブジェクトのコンテキストメニューから、コンポーネントのパラメーターを保存したライブラリーをリ コールできるようになりました。(238ページ)
● 結線のルールとして、終端がショートとなる端子への接続はできなくなりました。
■コンポーネントエディター /コンポーネント
● コンポーネントエディターにステータスバーが追加され、コンポーネント名、コンポーネント ID、編集しているパラメー ターのパラメーター ID が表示されるようになりました。(325ページ)
● スナップ機能により、エディター内のパラメーターを一時的に記憶し、スナップボタンによりパラメーターセットを切り替 えられるようになりました。(368ページ)
● メーターのピークホールドを ON/OFFできるようになりました。(365ページ )
● Waveファイルを再生するためのWav File Playerコンポーネントが追加されました。(436ページ)
● リバーブ、ディレイ、モジュレーション系エフェクト、複数のエフェクトを組み合わせた複合エフェクトなど、さまざまな 用途に対応したSPXコンポーネントが追加されました。(477ページ)
● SlotOutコンポーネントエディターが追加されました。( 487ページ)
● デザインモード時に Undo/Redo機能が使えるようになり、一つ前の操作(操作子の移動/リサイズ/削除)を取り消すことが できるようになりました。
DME Designer 取扱説明書
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V1.1からV1.2への変更点
■メインパネルウィンドウ
● 同期処理のアルゴリズムを見直し、同期時間の短縮を図りました。
● 音声が途切れることなく DMEからDME Designerへの同期を実行するよう改良しました。
● 次に示すケースにおいて、音声が途切れることなく DME DesignerからDMEへの同期を実行するよう改良しました。
DME Designer 起動後 2回目以降の同期であり(*)、かつDME とDME Designer のデータの差異が、コンポーネント内のパラメーター、 AD824/AD8HR/DME24NのAD/DAの設定データ、MY cardの設定パラメーターに限られている場合
*DME Designer終了時にセーブしていた場合は、起動後1回目の同期でも音声は途切れません。
● コンパイル速度を高速化しました。 AutoDelayCompensation=On時に最大約3 倍
AutoDelayCompensation=Off時に最大約2 倍 です。
● DME 本体にMYカードがない場合や違うMY カードが挿入されている場合も同期できるようになりました。 (確認のメッセージが表示されます)
● 同期終了時に自動的にダイアログを閉じるオプションが追加されました。(97ページ)
●「Synchronization」ダイアログボックスに、プログレスバーを追加しました。(51ページ)
● 同期することでミュートされる場合はメッセージを出力するようになりました。
● オンライン中に以下の操作ができるようになりました。
・シーンのストア ・シーン名の変更
・Fadeの ON/OFF、Fade Modeの変更 ・Fade Timeの変更
・パラメーターリンクの設定変更
● シーンストアを実行した場合に、そのシーンがカレントシーンになるように変更しました。
● DME データファイルにWaveファイルを保存できるようになりました。Export/Import時にもこのWaveファイルが含ま れます。(43ページ)
● Wav File ManagerのライブラリにWaveファイルも保存できるようになりました。
● Event Logのイベントが発生したときにGPIに出力できるようになりました。(79ページ )
● On-line インジケーターはボタンとなり、オンライン/オフラインを切り替えられるようになりました。(59ページ )
● シーンが編集されたときに EDITインジケーターを表示するようになりました。(57ページ)
● 自動的にファイルを保存する機能 (オートセーブ、同期後) を追加しました。(73ページ )
● ユーザー別に使用可能なゾーンを指定できるようになりました。(157ページ)
● Scene Manager上でUser Defined Button、Program Change、GPI In、GPI Outに関するシーンの設定ができるよ うになりました。(82ページ)
● Scene ManagerのRecall Safeダイアログボックスに[Select All]ボタンと[Clear All]ボタンが追加されました。(86
ページ)
● User Controlはセキュリティレベル別だけでなく、ユーザー別に作成できるようになりました。(89 ページ)
● Remote Control Setup Listを追加しました。(137ページ)
このリストで、AMXやCrestronなどの外部機器からDME をコントロールするための新しい通信プロトコルの、詳細設定 を行ないます。
通信プロトコルの詳細は「DME-N リモートコントロールプロトコル仕様書」をご覧ください。
「DME-N リモートコントロールプロトコル仕様書」については、ヤマハプロオーディオサイト (http://proaudio.yamaha.co.jp/)をご覧ください。
● Event Schedulerでリスト上のイベントを実行するかどうか設定できるようになりました。(99ページ )
● Event Schedulerで同時刻の並び替えができるようになりました。(99ページ )
● Event Schedulerでイベント起動日時に例外を設定できるようになりました。(105ページ)
DME Designer 取扱説明書
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● Event Schedulerでイベント起動時刻を秒単位で設定できるようになりました。(104ページ)
● GPI、MIDI、User Defined Button、DAW ControlでヘッドアンプやMYカードの設定ができるようになりました。
● User Defined Buttonでパラメーターの値指定、シーンリコール、GPI出力、Waveファイル再生、ヘッドアンプのゲイン 設定ができるようになりました。(130ページ)
● Component Lock機能は、Parameter Listダイアログから独立したダイアログになりました。(148ページ)
● ショートカットを自由に設定できるようになりました。(155ページ)
● DME 本体にファイルを保存できるようになりました。(70ページ)
● Windowメニューに、すべてのコンポーネントエディターウィンドウを閉じる[Close All Editor Windows]が追加されま した。(69ページ)
● DME もしくは外部ヘッドアンプ(AD824、AD8HR)の電源投入時に、外部ヘッドアンプの設定値をDME に反映するよう になりました。DME内の設定値を外部ヘッドアンプに反映させたい場合はシーンリコールを行ってください。
● この取扱説明書は DME Designerのインストーラーから独立した文書ファイルとなり、DME Designerのメニューからは 開かなくなりました。
■デザイナーウィンドウ
● 以下の操作をショートカットキーで実行できるようになりました。
・Navigator ・Activate Navigator
・Activate Toolkit ・Activate Design Window
・Select Left Port and Start Wiring ・Select Right Port and Start Wiring
・Wire Auto Single to Right ・Wire Auto Multi to Right
・Wire Auto Single to Left ・Wire Auto Multi to Left
・Delete Wire
● 複数同種オブジェクトのプロパティ編集に対応しました。 例: 複数のワイヤーの太さや色を一度に変更する編集
● ユーザーモジュールに関係するファイル(ユーザーモジュールファイル、ライブラリーファイル、ユーザーモジュールエ ディターファイル)を一つのファイルにまとめて保存/読み込み(Export/Import)ができるようになりました。
● ポートの色を、ポートの種類毎に設定できるようになりました。(221ページ)
● ワイヤーの太さやタイプの初期値を、ポートの種類毎に設定できるようになりました。
● ホットスポットの自動接続機能を追加しました。(290ページ)
● External Deviceオブジェクト、ピクチャーオブジェクト、ICP1オブジェクトにポートを表示できるようになりました。
● DME オブジェクトのポートを自由に設定できるようになりました。
● ワイヤーの作図中にキーボードのカーソルキーを使いマウスカーソルを移動し、<Enter> キーでノードを作成できるように なりました。
● ワイヤーの作図中に <Shift>キー +<→ >キー /<Shift>キー +<←>キーを使い、水平方向にあるホットスポットに自動結線 するようになりました。
● Auto Delay Compensation がONのときも、ループの結線を持つコンフィギュレーションに対してコンパイルが可能にな りました。
● External Deviceの Foot MonitorはFloor Monitor に名称が変更されました。
● External Deviceとして設定可能な外部デバイスの種類が追加されました。
● External Deviceのダブルクリックで、他のアプリケーションで保存したファイルのオープンができるようになりました。 (235ページ)
● Pictureオブジェクトをダブルクリックして、指定したエディターを開けるようになりました。(256ページ )
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● Text オブジェクトをダブルクリックして、指定したエディターを開けるようになりました。(255ページ)
● ユーザーモジュールのポートラベルを編集できるようになりました。(248ページ)
● ユーザーモジュールのオブジェクトとして画像を配置できるようになりました。(250ページ)
● シートのプロジェクト名やタイトルなどの長さに応じて、Legend枠のサイズが自動的に調節されるようになりました。
● サードパーティ製 MYカードに対応するために、MYカードの設定として汎用的に使える MY-Othersを用意しました。
■コンポーネントエディターウィンドウ
● アンドゥ、リドゥがショートカットに対応しました。
● コンポーネントエディターをリサイズで小さくしたときに、スクロールバーが表示されるようになりました。
● コンポーネントエディターのサイズと位置を記憶するようになりました。
● マウスオーバーでエディットボックスを拡大するオプションが追加されました。(328ページ)
● 親子関係のあるウィンドウで、子ウィンドウから親ウィンドウに切り替えるバックボタンが追加されました。(325ページ)
● コンテキストメニューに、すべてのコンポーネントエディターウィンドウを閉じる [Close All Editor Windows]が追加さ れました。
● Source Selector、Speaker Processor,Limiter、Slot In、CascadeIn,Cascade Outの各コンポーネントが追加され ました。
● Delay のアルゴリズムを変更しました。(405ページ)
・各チャンネルのディレイがOFF のときもLEVELやMUTEが有効になりました。
・[On]ボタンを [All Bypass] ボタンに名称を変更しました。
Input
Input
Input
Mute
Level
IN
Delay
On
Mute Level
Delay On
OUT
IN
Mute
Input Level
Delay
On Mute Level
Delay All Bypass
OUT
● Delay Matrix、Matrix Mixerの各コンポーネントのバスセンドレベルの既定値が -∞から0.0dBに変更になりました。
● スナップのコピーができるようになりました。(369ページ)
● スナップはアプリケーション終了もしくは別のファイルをオープンするまで保持されるようになりました。
● ユーザーモジュールエディターのステータスバーにセキュリティの状態を表示するようになりました。
● エディターのデザインモードで、<Ctrl>キーを押しながらクリックすると複数の操作子を選択できるようになりました。 (343ページ)
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターのデザインモードで、ツールパレットに [Picture]、 [Text]、[Box]、[Ellipse]、[Frame]が追加されました。(330ページ)
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターに配置した操作子のプロパティが、ダブルクリックでも 開くようになりました。(350ページ)
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターで、Pictureオブジェクトや Textオブジェクトをクリッ クして指定したエディターを開けるようになりました。
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターに配置した操作子の色やサイズなどのカスタマイズの 幅が広がりました。
■MIDI Setup
● MIDI Setup に最小化の機能を追加しました。
■v1.2使用時の注意点
● v1.1.5 以前で作成したプロジェクトファイル(*.daf)を使用する場合、最初の同期は DME Designerから DME本体の方向 で行なってください。
● v1.2 で作成したプロジェクトファイル(*.daf)は、V1.1ではただしく開けません。
DME Designer 取扱説明書
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V1.2からV2.0への変更点
■全般
● DME8i-C/DME8o-C/DME4io-C、SP2060、MY16-CIIに対応しました。
● ゾーンの下位に、同種のデバイスの集まりであるデバイスグループを追加しました。
● マスター機器は、ゾーンに 1台からデバイスグループに1 台となりました。これにより、ゾーンに複数のマスター機器を配 置することができるようになりました。
● グループマスターは IPアドレスに関係なく設定できるようになりました。これにより、1つのネットワークアドレスに複数 のデバイスグループを構成できるようになりました。
● コンフィギュレーションはデバイスグループごとに追加 /削除するようになりました。
■コンポーネント
● Feedback Suppressor コンポーネントを追加しました。(425ページ)
● Speaker ProcessorコンポーネントのPEQのQを63まで対応しました。(470ページ )
■メインパネルウィンドウ
● ファームウェアのプログラムとコンポーネントをまとめてアップデートできるようになりました。(189ページ)
● 本体のプログラムが壊れた場合にリカバリーできる Recovery Update機能を追加しました。(191ページ)
● コンポーネントの全パラメーターが一度にリンクできる Component Link機能を追加しました。(92 ページ)
● デバイスグループをまたいだ複数機器のシーンを同時にコントロールするシーンリンク機能を追加しました。(149ページ)
● シーンマネージャーにプロテクト機能を追加しました。(82ページ)
● シーンデータに MYカードの設定は含まれなくなりました。
● Utilityダイアログボックスが追加され、本体のユーティリティを設定できるようになりました。(166ページ )
● ローカルパラメーターリンクの階層表示順序を変更しました。(92ページ)
● パラメーターリンクのリンク動作は、デバイスグループごとに ON/OFFできるようになりました。(92ページ)
● 1本も結線がなくてもコンパイル、アナライズが可能になりました
● メインパネルウィンドウから Navigatorウィンドウを表示/非表示できるようになりました。
● Event Loggerで指定機器のイベントログだけを表示できるようになりました。(75ページ )
● GPI端子名を「CH」から「PORT」に変更しました。
■デザイナーウィンドウ
● ウィンドウ表示を移動させるハンドツールに対応しました。ハンドツールは、ツールバーのハンドアイコン/アローアイコ ンまたは、Toolsメニューから選択できます。また、PCのスペースキーを押すと、一時的にハンドツールが選択された状 態になります。
● キーボードの Ctrlキーを押しながらマウスホイールを操作することで、ウィンドウ表示の拡大、縮小に対応しました。
● キーボードの Shiftキーを押しながらマウスホイールを操作することで、ウィンドウ表示の横スクロールに対応しました。
● ツールバーの Edit ModeアイコンからEdit Modeの ON/OFFを切り替えられるようになりました。(194ページ )
● DME オブジェトにScene情報が表示され、Scene Managerの起動ができるようになりました。(82ページ )
● DME オブジェトに[On-line]ボタンが追加され、Synchronizationを行なえるようになりました。(59ページ)
● Resource Meterウィンドウにサンプリング周波数表示を追加しました。(198ページ )
● コンフィギュレーションウィンドウのステータスバーにサンプリング周波数表示を追加しました。(306ページ)
● Analyze時にサンプリング周波数を表示するようになりました。
● コンポーネントの名前の部分をダブルクリックしてプロパティダイアログを開けるようになりました。
● Tool Kitウィンドウの構成が変更されました。(200ページ)
DME Designer 取扱説明書
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● シートのプロパティに、シートの背景のイメージファイルの表示 /非表示を設定する[Draw Image]チェックボックスを追 加しました。(266ページ)
● DME オブジェクトやSP2060オブジェクトを右クリックした時に表示されるコンテキストメニューに[Configuration Manager]を追加しました。
● DME オブジェクトやSP2060オブジェクトを右クリックした時に表示されるコンテキストメニューに[Recall Scene]を 追加しました。(219ページ229ページ)
● Edit Modeが OFFの時にも、コンポーネントを右クリックした時に表示されるコンテキストメニューに [Recall Component Library]、[Store Component Library]を表示するようになりました。
● Compile Priorityを DMEごとに変更できるようになりました。( 222ページ)
●複数Configurationがある場合のZoneウィンドウが1つになりました。
● [Print]メニューにあった[Export DXF]と[Preferences] を[Tools]メニューに移動しました。
● [Tools] メニューにあった[Configuration] を[Configuration Manager]に変更しました。
● [Tools]メニューの [Prohibit Diagonal Connections]を ONにした場合、斜めの2点間を選択できるようになり、その間 を垂直線と水平線の組み合わせのみのワイヤーで自動的に結線できるようになりました。
■コンポーネントエディターウィンドウ
● コンテキストメニューにメーター値の表示 /非表示の設定を行なう[Level Meter Enable]を追加しました。メーターを非表 示にすることで、通信速度が改善される場合があります。(365ページ)
● ユーザーコントロールエディター /ユーザーモジュールエディターで、操作子の上下関係を編集する [Display Order]機能 を追加しました(367ページ)
● 操作子のコンテキストメニューに、「Add Component to Component Link」が追加されました。(366ページ )
● Parameter Linkに登録されている操作子のコンテキストメニューの[Add Parameter to Parameter Link]サブメニュー で、登録されているグループの表示をするようになりました。(374ページ)
● ユーザーコントロールエディター /ユーザーモジュールエディター上で大量の操作子を選択してドラッグ移動するときの処 理速度が向上しました。
● オンライン中に Navigatorウィンドウからゾーンの表示を切り替えられるようになりました。
■V2.0使用時の注意事項
DME Designer V2.0は、DME64N/24N V2.0 以降、DME8i-C/DME8o-C/DME4io-C V2.0以降、SP2060 V1.1 以 降とお使いください。
組み合わせの詳細に関してはヤマハプロオーディオサイト(http://proaudio.yamaha.co.jp/)をご覧ください。
DME64N/24NとD ME8i-C/DME8o-C/DME4io-Cを組み合わせてデバイスグループを組む場合は、DME8i-C/ DME8o-C/DME4io-Cをデバイスグループマスターに設定すると通信速度が高速になり、DME Designer 画面でメーター表 示などがスムーズになる場合があります。
DME Designer 取扱説明書
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V2.0からV3.0への変更点
■全般
● DME8i-ES/DME8o-ES/DME4io-ES に対応しました。
● DME Designerのインストーラーと DME-N Network Driver のインストーラーが統合され、DME Designerのバージョン に対応したDME-N Network Driverもまとめてインストールするようになりました。
● デバイスグループマスターが DME Satelliteの場合、スレーブのDMEでも以下の接続が有効になりました。
コンピューター (DME Designer)とのUSB/Ethernet接続
CASCADE接続によるPM5Dからのコントロール (DME64Nのみ )
■コンポーネント
● Ambient Noise Compensatorコンポーネントを追加しました。(385ページ)
● Audio Detectorコンポーネントを追加しました。(387ページ)
● Auto Gain Controlコンポーネントを追加しました。(388ページ)
● Auto Mixer IIコンポーネントを追加しました。(439ページ)
● Simple Mixerコンポーネントを追加しました。(456ページ )
● Room Combinerコンポーネントを追加しました。(466ページ )
● Matrix Mixerコンポーネント、Router コンポーネントのバリエーションを追加しました。
■メインパネルウィンドウ
● 別のコンピューターでもプロジェクト情報を再現できるように、プロジェクトファイル (拡張子.daf) だけでなく、必要なす べてのファイルをまとめてインポート/エクスポートできるようになりました。(44ページ)
● Device Informationダイアログボックスが追加され、各機器の状態を一覧表示できるようになりました。(192ページ)
● プロジェクトファイルを開いたときに自動的にユーザーコントロールを開くかどうかを、ユーザーコントロールごとに設定 できるようになりました。(89ページ)
● 上記の変更に伴い、Securityダイアログボックスでユーザーごとに設定する Startup User Controlは削除されました。
● GPI入力の機能に Direct Parameter Value、GPI出力の機能にDirect Parameter Value およびAudio Detectorをアサ インできるようになりました。(110ページ120ページ)
● オンライン移行時に、DME 本体に自動的にプロジェクトファイル(拡張子.daf) を保存するオプションが追加されました。 (96ページ)
● DME24N/DME8i-C/DME4io-C/DME8i-ES/DME4io-ES の内蔵ヘッドアンプをPM5Dなどのミキシングコンソールか らコントロールできるようになりました。(139ページ)
● Remote Control Setup ListおよびParameter Listダイアログボックスに表示されるパラメーター値の表示形式を内部 設定値とエディターウィンドウで表示される値の間で切り替えられるようになりました。(137ページ145ページ)
● AMX やCrestronなどのリモートコントローラーから、DME SatelliteのみEthernet経由でリモートコントロールできる ようになりました。(171ページ)
● Event Loggerウィンドウに表示できるイベントが追加され、DME本体のディスプレイに表示されるエラーメッセージも表 示できるようになりました。(80ページ)
● DME 本体に保存されるイベントログを消さないように設定できるようになりました。(77ページ)
● Event Loggerウィンドウに表示されるエラーメッセージの付加情報が改善されました。
● DME 本体の内蔵時計およびDME Designerでの時間表示がサマータイム(DST)に対応しました。(183ページ)
● 本体ファームウェアのアップデートをデバイスグループごとにまとめて行なうことにより、処理が高速化されました。
DME Designer 取扱説明書
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■デザイナーウィンドウ
● テキストオブジェクト、ボックスオブジェクト、楕円オブジェクトの背景色を透明に設定できるようになりました。 (255ページ257ページ259ページ )
● セキュリティをかけたユーザーモジュールで、User Module Propertiesダイアログボックスを開くとき、および保存/エ クスポートするときに、パスワードの入力が必要になりました。
● Slotコンポーネントのコンテキストメニューから、関連付けたアプリケーションソフトを起動できるようになりました。 (242ページ)
● 同じライブラリーを使用しているユーザーモジュールのテンプレートをユーザーモジュールグループとして分類して表示す るようになりました。(315ページ)
● ユーザーモジュールをエクスポートすると、ユーザーモジュールに使われている画像ファイルもエクスポートされるように なりました。
● DME オブジェクト、コンポーネント、ユーザーモジュールをコピー &ペーストまたは複製するときに、コンポーネントリ ンクおよびパラメーターリンクも複製できるようになりました。
● ユーザーモジュールを保存 /エクスポートするときに、パラメーターリンクが保存されるようになりました。
● 配置済みのピクチャーオブジェクトの画像ファイルを入れ替えた場合、DME Designerを起動しなおさなくても、入れ替 えた画像の表示に更新されるようになりました。
■コンポーネントエディターウィンドウ
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターのデザインモードで、ツールパレットに [Line]、 [Scene Recall]が追加され、それぞれ線およびScene Recallボタンが配置できるようになりました。(337ページ)
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターに配置したスライダーをノブに、ノブをスライダーに変 換できるようになりました。(349ページ)
● ユーザーモジュールエディターやユーザーコントロールエディターに配置した以下の操作子で、色やサイズなどのカスタマ イズの幅が広がりました。
スライダーでは、プロパティダイアログボックスが追加され、スライダーの向き、目盛り、色やサイズなどがカスタマイ ズできるようになりました。(351ページ)
レベルメーターでは、サイズがカスタマイズできるようになりました。(353ページ)
スライダー用のレベルメーターでは、プロパティダイアログボックスが追加され、サイズや向きがカスタマイズできるよ うになりました。(354ページ)
ノブでは、背景色やツマミの色がカスタマイズできるようになりました。(350ページ)
テキストでは、背景色がカスタマイズできるようになりました。(358ページ)
インジケーターでは、プロパティダイアログボックスが追加され、サイズや色がカスタマイズできるようになりました。 (354ページ)
■V3.0使用時の注意事項
DME Designer V3.0は、DME64N/24N V3.0以降、DME Satellite V3.0以降、SP2060 V1.2 以降とお使いください。
組み合わせの詳細に関してはヤマハプロオーディオサイト(http://proaudio.yamaha.co.jp/)をご覧ください。
DME64N/24NとD ME Satellite を組み合わせてデバイスグループを組む場合は、必ずDME Satelliteをデバイスグループ マスターに設定してください。DME64N/24Nをデバイスグループマスターに設定した場合、同期させることはできません。
Windows Vistaをお使いの場合、USB-MIDI Driver はV3.0以降、DME-N Network DriverはV1.2以降をお使いください。
DME Designer 取扱説明書
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V3.0からV3.5への変更点
■コンポーネント
● Program Duckerコンポーネントを追加しました。(418ページ )
● (V3.5.1 での変更点)インストール時に、Speaker Processorコンポーネントライブラリーにサードパーティ製スピーカー 用のライブラリーを選択してインストールできるようになりました。
■メインパネルウィンドウ
● MIDI Setupが廃止され、メインパネルウィンドウの[Setup]メニュー→ [Communication Port]で通信ポートを直接選択 できるようになりました。(154ページ)
● (V3.5.1 での変更点) メインパネルウィンドウの[Hardware]メニューに [SP2060 Backup]が追加され、SP2060本体内 のデータをバックアップとしてコンピューターに取り込み、複数台のSP2060にリストアできるようになりました。(187
ページ)
■デザイナーウィンドウ
● 進化したコンパイルアルゴリズムにより、DSP リソースをさらに効率的に使用することが可能になりました。(96ページ
310ページ313ページ )
● スロットに設定可能な I/Oカードに、MY16-ES64、MY16-EX、MY16-MD64が追加されました。
● External Deviceとして設定可能な外部デバイスに、TX6n/TX5n/TX4n、ACD1、SB168-ES、IMX644、 IPA8200、NEXO社製品が追加されました。V3.5.1では、IM8、MSR250などが追加されました。
● デバイスグループを跨いだ DME64N間のカスケード接続でも、ゾーンウィンドウで[CAS IN]端子と[CAS OUT]端子を結 線するとUNIT NO.が自動で割り振られるようになりました。
■その他(ファームウェアV3.09での変更点)
● PM5Dから DMEをリモートコントロールする場合(DME Control機能)、グループマスターとなるDMEのIDが2 以外でも 通信できるようになりました。ただし、PM5Dのファームウェアは V2.20以降にアップデートする必要があります。
● DME64N/24N本体起動時に表示される画面の画像 (通常はモデル名を表示 ) を、任意の画像ファイルに入れ替えられるよ うになりました。(71ページ)
■V3.5使用時の注意
DME Designer V3.5は、DME64N/24N、DME Satellite のV3.0以降 V3.8以前、SP2060 V1.2以降とお使いくださ い。組み合わせの詳細に関してはヤマハプロオーディオサイト(http://proaudio.yamaha.co.jp/)をご覧ください。
DME64N/24NとD ME Satellite を組み合わせてデバイスグループを組む場合は、必ず DME Satellite をデバイスグループ マスターに設定してください。DME64N/24Nをデバイスグループマスターに設定した場合、同期させることはできません。
Windows Vistaをお使いの場合、USB-MIDI Driver はV3.0以降、DME-N Network Driverは V1.2以降をお使いください。
Windows 7をお使いの場合、USB-MIDI Driver はV3.0.4以降、DME-N Network DriverはV1.2.1以降をお使いください。
DME Designer 取扱説明書
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V3.5からV3.8への変更点
■新機能
● 外部制御機器から DME24N/64NをEthernet 経由でリモートコントロールできるようになりました。
● DME64N/24N(V3.8x 以降)とDME Satelliteを組み合わせてデバイスグループを組む場合、DME64N/24Nをデバ イスグループマスターに設定できるようになりました。
● 接続されていないノードを表示させる [Show Unconnected Node]ボタンをデザイナーウィンドウのツールバーに追加し ました。(197ページ)
● ユーザーコントロールエディター /ユーザーモジュールエディターのウィンドウサイズをコンピューターの画面解像度より 大きいサイズにできるようになりました。コンテキストメニューの「User Control Editor Settings」でコンピューター の画面解像度よりも大きいサイズを指定するとスクロールバーが表示されます。(340ページ)
● Speaker ProcessorのPre-installed Libraryに新しいライブラリーデータを追加しました。(470ページ )
● External Deviceとして設定可能な外部デバイスに、M7CL-48ES、DSR シリーズ、S5、NS-AWシリーズ、NS-ICシ リーズ、KMS-710、CD-S300RK、CD-C600RK、Gooseneck Microphone、Boundary Microphone が追加されま した。(232ページ)
■変更点
●Utilityダイアログの操作性を見直し、Remote 機能とMIDI機能のレイアウトを変更しました。(166ページ)
■修正した不具合
● 同期させたときに DME本体のリモートコントロールの設定がDME Designerに正しく反映されないことがある不具合を修 正しました。(95ページ)
● User Controlに配置したメーターが振れなくなることがある不具合を修正しました。
● 外部ディスプレイ環境を変更すると、ウィンドウが表示されなくなることがある不具合を修正しました。
● リコールセーフと Global Linkの両方を設定しているパラメーターの値が、シーンリコール時に正しく設定されないことが ある不具合を修正しました。
■V3.8使用時の注意事項
● DME Designer V3.8.0はDME64N/DME24N/DME Satelliteの V3.0以降、SP2060 V1.2以降と組み合わせてお使 いください。
● DME ファームウェアを最新バージョンにアップデートするには、最新バージョンのDME Designerをお使いください。
● DME Designerを使用して DMEのファームウェアを V3.5以前から V3.8以降にアップデートしたり、V3.8以降からV3.5 以前にダウングレードすることはできません(SP2060、ICP1は除く)。ヤマハ修理ご相談センターにご依頼ください。
● 事前に最新の状態にした DMEプロジェクトファイル(*.daf)を準備してください。.daf ファイルが手元にない場合は現状復 帰ができなくなるため、アップデートを行なわないでください。
● V3.5以前の DME64N/24Nと、V3.8以降のDME64N/24NもしくはDME Satelliteが混在したデバイスグループを組 む場合、V3.5以前の DME64N/24Nはマスターに設定することができません。
● Program Duckerを使用する場合は、ファームウェア、DME DesignerともにV3.5以降が必要です。
DME Designer 取扱説明書
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目次
はじめに........................................................................................... 2
ご注意............................................................................................... 2
DMEオーディオシステムのネットワーク ................................... 3
ソフトウェアDME Designerとは .............................................. 4
DMEオーディオシステムで扱うデータ....................................... 6
第1章 操作の前に 22
DME Designerのインストール ................................................22
DME Designerの起動................................................................22
DME Designerの終了................................................................24
第2章 DME Designerの概要 25
各ウィンドウの名称と機能..........................................................25
ユーザーとセキュリティ..............................................................30
DME Designerで取り扱うファイル ........................................ 33
コンフィギュレーション作成手順 ..............................................48
オンライン..................................................................................... 50
第3章 メインパネルウィンドウ 54
各部の名称と機能 .........................................................................54
メインパネルウィンドウのメニュー ..........................................60
DME File Storage .....................................................................70
Preferences ...............................................................................72
Event Logger .............................................................................75
Scene Manager.........................................................................82
User Control ..............................................................................89
Parameter Link .........................................................................92
Synchronization (DME Designerと本体の同期) ...............95
Event Scheduler ....................................................................... 99
Wav File Manager .................................................................106
GPI..............................................................................................110
MIDI............................................................................................123
User Defined Button(ユーザー定義パラメーター ) .........130
DAWコントロール....................................................................134
Remote Control Setup List ...............................................137
Internal HA Control ..............................................................139
Parameter List .......................................................................145
Component Lock...................................................................148
Scene Link Manager............................................................149
SP2060 Library Manager .................................................151
通信ポートの設定 ......................................................................154
Shortcut Keys........................................................................155
Security(ユーザーの作成と設定)..........................................156
ネットワークの設定 ..................................................................164
Utility .........................................................................................166
Word Clock ..............................................................................180
Monitor Out.............................................................................182
Clock..........................................................................................183
言語の設定..................................................................................185
バックアップ ..............................................................................186
SP2060バックアップ.............................................................187
本体ファームウェアのアップデート .......................................189
Device Information ...............................................................192
第4章 デザイナー 194
コンフィギュレーションの編集 ...............................................194
デザイナーウィンドウ...............................................................195
Toolkitウィンドウ ....................................................................200
デザイナーウィンドウのメニュー ...........................................205
オブジェクト ..............................................................................212
各デザインウィンドウ共通の設定と操作................................272
ワイヤーの作図と編集...............................................................283
ゾーンの追加と削除、名前変更 ...............................................296
デバイスグループの変更 ...........................................................298
コンフィギュレーションの追加と削除、名前変更 ................ 300
エリアウィンドウ ...................................................................... 302
ゾーンウィンドウ ...................................................................... 303
コンフィギュレーションウィンドウ .......................................306
ユーザーモジュール...................................................................314
第5章 エディターウィンドウ 324
コンポーネントエディター....................................................... 324
ユーザーコントロールエディター /ユーザーモジュールエディ
ター..............................................................................................330
オペレーションモードとデザインモード................................364
コンテキストメニュー...............................................................365
スナップ......................................................................................368
ライブラリー ..............................................................................370
パラメーターリンクの作成....................................................... 374
コンポーネントリンクの作成 ...................................................376
第6章 コンポーネントガイド 377
コンポーネントの種類...............................................................377
Ambient Noise Compensator
(アンビエントノイズコンペンセイター ) ...............................385
Audio Detector(オーディオディテクター )........................387
Auto Gain Control(オートゲインコントロール) ...............388
Crossover(クロスオーバー ).................................................389
Crossover Processor(クロスオーバープロセッサー ) ...393
Delay (ディレイ)......................................................................405
Dynamics(ダイナミクス)....................................................... 408
EQ(イコライザー ) ....................................................................420
Fader(フェーダー ) .................................................................. 424
Feedback Suppressor(フィードバックサプレッサー ) ..425
Filter(フィルター ) ...................................................................426
Meter(メーター ) .....................................................................434
Miscellaneous(その他) ..........................................................435
Mixer(ミキサー ) ...................................................................... 437
DME Designer 取扱説明書
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Pan(パン) .................................................................................. 459
Room Combiner(ルームコンバイナー ) ..............................466
Router(ルーター )....................................................................467
Source Selector(ソースセレクター ) .................................469
Speaker Processor(スピーカープロセッサー )...............470
SPX ............................................................................................477
Slot(スロット) ..........................................................................486
Cascade (DME64Nのみ).....................................................488
アナログ入出力 ..........................................................................491
SP2060入出力........................................................................493
CobraNet入出力 ......................................................................494
EtherSound入出力 ..................................................................496
MY-Card(MYカード)..............................................................497
Remote Controlled Head Amp
(外部ヘッドアンプ機器) ...........................................................501
コンポーネント用語 ..................................................................503
付録 507
オプション..................................................................................507
メイン画面..................................................................................509
設定変更用ダイアログ...............................................................510
ユーティリティ画面 ..................................................................514
「故障かな」と思ったら
(トラブルシューティング) 518
索引 519
DME Designer 取扱説明書
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第1章 操作の前に

DME Designerのインストール

DME Designerを使用するには、DME Designerソフトウェアをコンピューターにインストールす る必要があります。DME Designerと DMEやSP2060本体を接続し、コントロールを行なうには、 接続方法に合わせてUSB-MIDI Driverまたは DME-N Network Driverのインストールと設定が必要 です。 DME Designerと DME-N Network Driverのインストールおよび設定方法、USB-MIDI Driverの インストール方法については、「DMEセットアップマニュアル」をご覧ください。
NOTE
DME Satelliteでは初回の設定はUSB-MIDI経由で行なう必要があります。必ずUSB-MIDI Driverのインストールを行なっ てください。

DME Designerの起動

DME Designerは [スタート ]メニューから起動します。DME Designerは、1 人のユーザーがログ オンして使用します。起動と同時にユーザーのログオンを行ないます。
● DME Designer の起動とログオン(自動ログオンが設定されていない場合 )
1
[スタート]→[すべてのプログラム]→[YAMAHA OPT Tools]→[DME Designer]→[DME Designer]をクリックします。
[Log On]ダイアログボックスが表示されます。
NOTE
デフォルトでは自動ログオンが設定されています。自動ログオン機能が有効になっている場合は、アプリケーションの 起動時に「Log On」ダイアログボックスは表示されず、自動ログオンユーザーがログオンされます。自動ログオンに ついては(30ページ)をご参照ください。
DME Designer 取扱説明書
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[User]ボックスの右端の[▼]をクリックして、ユーザーを選択します。
2
ユーザーを作成していない場合、リストには[Administrator]のみが表示されます。DME
Designerをインストール後、最初に起動するときは[Administrator]を選択します。
3
[Password]ボックスにパスワードを入力します。
ユーザーに設定したパスワードを入力します。パスワードが設定されていない場合は、
[Password]ボックスは空欄のままログオンできます。
[OK]ボタンをクリックします。
4
DME Designerが起動します。
第1章 操作の前に
● 自動ログオンが設定されている場合 (30ページ)
自動ログオンが設定されている場合は、「Log On」ダイアログボックスが表示されません。 設定した自動ログオンユーザーがログオンします。 自動ログオンではパスワードの設定されているユーザーも、パスワードの要求なしにログオンできま す。特定のユーザーがログオンする場合に便利です。
● プロジェクトファイルを開いて起動する
コンフィギュレーションを保存したプロジェクトファイルをダブルクリックして開くと、DME Designerが起動します。プロジェクトファイルを開くと、最後に保存したときのウィンドウ構成で 起動します。
DME Designer 取扱説明書
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第1章 操作の前に

DME Designerの終了

DME Designerを終了するには、メインパネルウィンドウの [File]メニュー→[Exit]をクリックしま
す。メインパネルウィンドウの[閉じる]ボタンをクリックしても終了できます。
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Exit]をクリックします。
1
DME Designerを終了しようとすると、「Project File has been modified. Save?」のダイア
ログボックスが表示されます。
NOTE
「Project File has been modified. Save?」のダイアログボックスが表示されない場合もあります。
ファイルを保存する場合は[Yes(はい )]、保存しない場合は[No(いいえ)]をクリックします。
2
[Yes(はい)]をクリックした場合、ファイル保存ダイアログボックスが表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designerの概要

各ウィンドウの名称と機能

DME Designerにはメインパネルウィンドウ、デザイナーウィンドウ、コンポーネントエディター ウィンドウ、リソースメーターウィンドウなどがあります。
メインパ ネ ルウィンドウ
デザイナーウィンドウ リソースメーターウィンドウ
コンポ ー ネントエディターウィンドウ
メインパネルウィンドウ
メニューとボタンが用意されています。メインパネルウィンドウの右側には、アクティブなゾーン、 デバイスグループおよびシーン、現在ログオンしているユーザー名、DME本体との接続状況など DME Designerの環境が表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designer の概要
デザイナーウィンドウ
デザイナーウィンドウには、システム全体を管理してゾーンを1つ以上含むエリアウィンドウ、エリ ア内のゾーンを構築するためのDMEやSP2060本体を1つ以上含むゾーンウィンドウ、DMEや SP2060本体の内部構成を作成するコンフィギュレーションウィンドウ、コンフィギュレーション ウィンドウの中にユーザーがよく使うコンポーネントをテンプレートとして組むためのユーザーモ ジュールウィンドウや、各ウィンドウを設計するためのオブジェクトを表示するToolkitウィンドウ、 全体の状態を一目で把握するためのNavigatorウィンドウなどを表示します。
ゾーンウィンドウ コンフィギュレ ーションウィンドウ 
Toolkitウィンドウ
ユーザーモジュールウィンドウ
Navigatorウィンドウ
● エリアウィンドウ
システム全体を管理するエリアを設計します。エリアには最低1つのゾーンが含まれ、複数のゾーン を配置できます。
DME Designer 取扱説明書
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ゾーン
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第2章 DME Designerの概要
● ゾーンウィンドウ
エリア内に含まれるゾーンを設計します。ゾーンには最低1つのDMEやSP2060が含まれ、他のデ バイスとの接続、配線などを示し、より具体的な設計図となります。また、ゾーンは複数作成できま す。ゾーンウィンドウごとにDMEやSP2060本体、接続するデバイスを配置し、コンフィギュレー ションを作成します。
コンフィギュレ ーション
● コンフィギュレーションウィンドウ
ゾーン内に含まれるDME本体のコンフィギュレーションを表示/設定します。コンポーネントを配置 し、結線することで、複合プロセッサーやマトリクスミキサーといった、具体的にDME本体を動作さ せる内部構成を決定します。 SP2060のコンフィギュレーションは、シーンのプリセットデータから選択するのみで、編集はで きません。
コンポ ー ネント
● ユーザーモジュールウィンドウ
コンフィギュレーションウィンドウに配置するユーザーモジュールを設計します。よく使用する複数 のコンポーネントを組み合わせて、オリジナルのモジュールを作成し、テンプレートとして記憶させ ることで、いつでも簡単に呼び出しができます。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designer の概要
● Toolkitウィンドウ
デザイナーウィンドウ上に表示される各ウィンドウ(エリア、ゾーン、コンフィギュレーション、ユー ザーモジュール)に適したオブジェクトを表示します。アクティブなウィンドウに応じて表示されるオ ブジェクトが異なります。オブジェクトを配置するには、Toolkitウィンドウに表示されたオブジェク トをダブルクリックするか、現在アクティブなウィンドウにオブジェクトをドラッグして配置します。
● Navigatorウィンドウ
エリア、ゾーン、コンフィギュレーション、コンポーネントが階層表示され、全体の状況を確認でき ます。オフライン編集時は、表示されたエリア名、ゾーン名、コンフィギュレーション名をクリック するとウィンドウがアクティブになります。また、コンポーネント名をクリックするとコンポーネン トエディターウィンドウが表示されます。
●リソースメーターウィンドウ
コンフィギュレーションウィンドウに配置されたコンポーネントのDMEごとのDSPリソースの使用状 況を把握するためのウィンドウです。コンポーネントの数が増えると使用率も増えます。そのDMEご との使用率をグラフ化したウィンドウです。 デザイナーウィンドウが表示されているときに同時に表示され、コンフィギュレーションを組んでい くときの目安となります。DMEごとのサンプリング周波数も表示します。 また、DME本体を動作させるサンプリング周波数によっては、使用率も異なります。
NOTE
結線が多いようなコンフィギュレーションの場合は、リソースメーターが100%以下の場合でもコンパイルできないこと があります。コンパイルできるかどうかを事前に「Analyze」ダイアログボックス(313ページ)で解析しておくことをおす すめします。
NOTE
SP2060では表示されません。
● オブジェクトとコンポーネント
オブジェクトとは、エリア、ゾーン、コンフィギュレーション、ユーザーモジュールの各デザイン ウィンドウに配置されるパーツのことをいいます。オブジェクトは常にToolkitウィンドウに配置さ れ、各ウィンドウに適したオブジェクトが表示されます。また、Toolkitウィンドウの上位に表示さ れるブロックは特に「コンポーネント」といい、DMEを動作させる各種プロセッサーのことを指し ます。オブジェクトは通常Picture、Text、Box、Ellipseや、各コンポーネントの結線に使用する Wireなどのことを指します。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designerの概要
コンポーネントエディターウィンドウ
コンフィギュレーションウィンドウに配置するブロックを「コンポーネント」と呼びます。 コンフィギュレーションウィンドウに配置したコンポーネントのブロックをダブルクリックすると、 コンポーネントエディターのウィンドウが開きます。コンポーネントエディターでは、コンポーネン トのパラメーターを編集します。コンポーネントによって、ウィンドウに表示されるパラメーターの 種類が異なります。
コンポ ー ネントエディタ ー 
 (StereoCompressor)
コンポ ー ネント
ウィンドウの操作
各ウィンドウは、Windowsの一般的なアプリケーションと同じように操作します。タイトルバーの [最小化]ボタン、[最大化]/[元に戻す]ボタン、[閉じる]ボタンでウィンドウをコントロールします。 メインパネルウィンドウの[閉じる]ボタンをクリックすると、DME Designerが終了します。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designer の概要

ユーザーとセキュリティ

DME Designerでは、複数のユーザーを作成し、ユーザーごとに使用できる機能を設定できます。 設備の設計、構築を行なうユーザーはアプリケーションの機能をすべて使えるようにする必要があり ますが、操作のみを行なうユーザーは誤って設定を変更しないように使用できる機能を制限できます。 1人のユーザーがログオンした状態でDME Designerを使用します。メインパネルメニューの[File] メニュー→[Log Off]コマンドで、ユーザーを変更します。
ユーザーとは
DME Designerを使用するには、起動時にログオンをする必要があります。初回起動時や別の設定 をはじめて作る以外は、あらかじめ、管理者として設定したユーザー名とパスワードを指定すること でログオンできます。管理者はシステム全体を構築したり、他の人が編集できるようにするために機 能制限をかけたりすることができます。このDME Designerを使用できる人や管理者のことをユー ザーといいます。ログオンしているユーザー名は、メインパネルウィンドウの[User]の下に表示され ます。
現在ログオンしているユーザー名
[Administrator]というデフォルトのユーザーは、すべての機能を使える設定になっています。DME Designerをインストールしたときは、ユーザーは[Administrator]のみで、パスワードは設定され ていません。 ユーザーは複数作成できます。システム管理者が複数のユーザーを作成する場合には、各ユーザーに 対して機能制限をかけることができます。機能制限をかけられたユーザーは管理者が設定した機能だ け編集できます。 ユーザーの作成、設定、削除は、「Security」ダイアログボックスで設定します。「Security (ユー ザーの作成と設定)(156ページ)」をご覧ください。
自動ログオン
自動ログオン機能で、アプリケーションの起動時に指定したユーザーを自動的にログオンできます。 自動ログオンを有効にしておくと、アプリケーションを起動したときに「Log On」ダイアログボッ クスは表示されず、指定したユーザーがログオンします。 自動ログオンは、「Security」ダイアログボックスで設定します。
「Security (ユーザーの作成と設定)(156ページ)」をご覧ください。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designerの概要
ログオン
アプリケーション起動時またはユーザーがログオフしたときに、「Log On」ダイアログボックスが表 示されます。あるユーザーがログオンしているときは、別のユーザーはログオンできません。 別のユーザーでログオンするには、現在ログオンしているユーザーをログオフします。
NOTE
設定したパスワードを忘れてしまった場合は、DME Designerにログオンできなくなり、使用できなくなります。アクセ ス制限したい場合を除いて、自動ログオン機能を有効にしておくことをおすすめします。
NOTE
自動ログオン機能が有効になっている場合は、アプリケーションの起動時に「Log On」ダイアログボックスは表示されず、 自動ログオンユーザーがログオンされます。
●「Log On」ダイアログボックス
1
2
3
[User]
1
リストからログオンするユーザーを選択します。
2
[Password]ボックス
パスワードを入力します。
[OK]ボタン
3
選択したユーザーでログオンします。
4
[Exit]ボタン
アプリケーションの起動時に「Log On」ダイアログボックスが表示されたときは[Exit]ボタン があります。ログオンせず、アプリケーションを終了します。
5
[Cancel]ボタン
ユーザーがログオフして「Log On」ダイアログボックスが表示されたときは、[Exit]ボタンの かわりに[Cancel]ボタンがあります。ログオフをキャンセルします。もとのユーザーがログオ ンしたままになります。
5
4
● ログオンの手順
1
[User]の[▼] をクリックします。
ユーザー名のドロップダウンリストが表示されます。
2
ログオンしたいユーザーをクリックします。
3
[Password]ボックスにパスワードを入力します。
パスワードボックスには、入力した文字の代わりに「*」が表示されます。
4
[OK]ボタンをクリックします。
DME Designer 取扱説明書
31
Page 32
第2章 DME Designer の概要
ログオフ
ユーザーを変更するときにログオフします。ログオフすると、編集中のドキュメントは閉じられ、 次のユーザーをログオンするために「Log On」ダイアログボックスが表示されます。メインパネル
ウィンドウの[File]メニュー→[Log Off]コマンドでログオフします。
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Log Off]をクリックします。
1
「Log On」ダイアログボックスで、次のユーザーをログオンします。
DME Designer 取扱説明書
32
Page 33

DME Designerで取り扱うファイル

DME Designerで取り扱うファイルには下記のものがあります。
名称 説明 拡張子
第2章 DME Designerの概要
プロジェクトファイル
DMEデータファイル
ライブラリーファイル
Waveリストファイル
DMEバックアップファイル
SP2060バックアップファイル
DME Designer Allファイル
プロジェクト全体の情報を保存します。 .daf
DMEまたはSP2060ごとの情報を保存します。 .ddf
コンポーネントのパラメーターを保存します。 .cel
ユーザーコントロールのパラメーターを保存します。 .ucl
ユーザーモジュールのパラメーターを保存します .uml
ユーザーモジュールを保存します。 .umf
SP2060のライブラリーを保存します。 .llf
Wav File Managerのリストを保存します。 .dwl
DMEまたはSP2060本体のバックアップをファイルとして保存します。
SP2060本体専用のバックアップファイルとして保存します。
プロジェクトファイル、ライブラリーファイル、およびDME Designerの 設定を含むすべての情報をまとめて保存します。
.dbk
.spb
.dme
プロジェクトファイル
DME Designerで構築したシステムは、プロジェクトファイルとして保存します。プロジェクト ファイルの拡張子は、「.daf」になります。 プロジェクトファイルには、エリア、ゾーン、デバイスグループ、コンフィギュレーション、各パラ メーターの設定が含まれます。
同時に開くことのできるプロジェクトファイルは1つで、別のプロジェクトファイルを開くと、その ときに開いているプロジェクトファイルは閉じられます。 プロジェクトファイルを開いたり、新規作成、保存したりするためのコマンドは、メインパネルウィ ンドウの[File]メニューに用意されています。
プロジェクトファイルの新規作成
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[New]コマンドで、プロジェクトファイルを作成します。
1
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[New]をクリックします。
新規ファイルを作成すると現在開いているファイルが閉じられるため、「Project File has been
modified. Save?」のダイアログボックスが表示されます。
2
ファイルを保存する場合は[Yes(はい )]、保存しない場合は[No(いいえ)]をクリックします。
[Yes(はい)]をクリックした場合、ファイル保存ダイアログボックスが表示されます。
新規プロジェクトファイルが作成されます。
DME Designer 取扱説明書
33
Page 34
第2章 DME Designer の概要
プロジェクトファイルの保存
メインパネルウィンドウの[File]メニューの[Save]と[Save As]コマンドでプロジェクトファイルを保 存します。[Save]コマンドはファイルを上書き保存します。[Save As]コマンドはファイルに名前を付 けて保存します。ファイルに名前を付けて保存するときに、ファイルをパスワード保護できます。
●「Save As」ダイアログボックス
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Save As]をクリックすると、「Save As」ダイアログ ボックスが表示されます。[Security]オプション以外は、Windowsの一般的なファイル保存ダイア ログボックスと同じです。
1
5
2
3
4
6 7 8
9 ) !
1
[Save in(保存する場所)]
ファイルを保存するフォルダーを指定します。フォルダー名が表示されます。右端の[▼]を クリックしてフォルダーを移動します。 下の大きなボックスにフォルダーの内容が表示されます。
[1つ上のフォルダーへ移動]ボタン
2
1つ上のフォルダーに移動します。
3
[新しいフォルダーの作成]ボタン
表示されているフォルダーに新規フォルダーを作成します。
4
[表示]ボタン
リストの表示を変更します。クリックするとメニューが表示され、リスト内のファイルの整列 方法や表示形式を変更できます。
@ #
DME Designer 取扱説明書
34
5
リスト
[保存する場所]ボックスに表示されているフォルダーの内容が表示されます。 ファイルは、[ファイルの種類]で選択されている種類だけが表示されます。
6
[File name(ファイル名)]ボックス
ファイル 名を 入力しま す。現在開い ているフ ァイルがすで に保存さ れて いる場合 は、ボックス に ファイル 名が 入力され ています。別 のファイ ルとして保存 するには 、フ ァイル名 を変更します 。
Page 35
第2章 DME Designerの概要
[Save as type(ファイルの種類)]
7
保存するファイルの形式を選択します。Wav File Player で設定したWaveファイルも含めて 保存する場合は、「Project File with wave (*.daf)」を選択します。それ以外の場合は、
「Project file (*.daf)」を選択します。
8
[Security]
ファイルをパスワード保護します。チェックすると、[ID]ボックス、[Password]ボックス、 [Confirm Password]ボックスが入力できるようになります。
[ID]ボックス
9
ファイルに設定するIDを入力します。現在ログオンしているユーザー名が入力されています が、変更できます。ユーザー名と同じにする必要はありません。
)
[Password]ボックス
ファイルに設定するパスワードを入力します。半角英数字256文字まで入力できます。文字を 入力すると、[Password]ボックスには「*」が表示されます。
!
[Confirm Password]ボックス
パスワードの確認のため、パスワードをもう一度入力します。[Password]ボックスと同じ文 字列を入力します。文字を入力すると、[Password]ボックスと同じく「*」が表示されます。
NOTE
パスワード保護したプロジェクトファイルは、開くときにIDとパスワードを要求され、正しく入力しないとファイ ルを開けません。IDとパスワードを入力するときに入力ミスのないようにご注意ください。また、パスワードの再 発行、IDとパスワードの変更はできないので、忘れないようにご注意ください。
@
[Save(保存)]ボタン
プロジェクトファイルを保存します。 [Password]ボックスと[Confirm Password]ボックスに入力した文字列が同じでない場合は、
「Password is different」のダイアログボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックし
て、[Password]ボックスと[Confirm Password]ボックスを再入力してください。
#
[Cancel(キャンセル)]ボタン
ファイルの保存をキャンセルします。
DME Designer 取扱説明書
35
Page 36
第2章 DME Designer の概要
● プロジェクトファイルを保存する
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Save]をクリックします。
1
すでに名前を付けて保存されているファイルは上書き保存されます。 プロジェクトファイルを最初に保存するときは、ファイルに名前を付けて保存します。 [File]メニューの[Save As]をクリックしたのと同じことになり、ファイル保存ダイアログボック スが表示されます。ファイル名を入力し、保存するフォルダーを指定します。
● 名前を付けて保存する
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Save As]コマンドは、開いているファイルに名前を付 けて保存します。新規の保存ではファイルが作成され、すでに名前を付けて保存されているファイル
は別のファイルとして保存します。
1
メインパネルメウィンドウの[File]メニュー→ [Save As] をクリックします。
「Save As」ダイアログボックスが表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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2
[File name(ファイル名)]ボックスにファイル名を入力します。
保存するフォルダーを指定します。
3
4
[Save(保存)]ボタンをクリックします。
Page 37
第2章 DME Designerの概要
● プロジェクトファイルをパスワードで保護する
プロジェクトファイルに名前を付けて保存するときにパスワードを設定し、ファイルを保護できま す。パスワードを設定すると、ファイルを開くときにIDとパスワードの入力を要求されます。 ファイルのセキュリティ設定は、上書き保存では変更できません。[Save As]コマンドでファイルに 名前を付けて保存するときのみ設定できます。一度設定したIDとパスワードは変更できません。 パスワード保護されているプロジェクトファイルのIDとパスワードを変更するには、[Save As]
コマンドで別のファイルとして保存します。
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Save As]をクリックします。
1
「Save As」ダイアログボックスが表示されます。
2
ファイル保存ダイアログボックスの[Security]をチェックします。
3
[ID]ボックスにIDを入力します。
[ID]ボックスには、ログオンユーザー名が自動的に入力されています。変更する場合は、IDを入力 します。 パスワード保護されているファイルを[Save As]するときは、もとのファイルに設定したIDとパ スワードが自動的に入力された状態でダイアログボックスが表示されます。IDとパスワードを変
更するときは、入力します。
4
[Password]ボックスに任意のパスワードを入力します。
パスワードは、半角英数字256文字まで入力できます。文字を入力すると、[Password]ボック
スには「*」が表示されます。
5
[Confirm Password]ボックスに[Password]ボックスと同じ文字列を入力します。
文字を入力すると、[Password]ボックスには「*」が表示されます。
[保存] ボタンをクリックします。
6
パスワード保護されているファイルを上書き保存したときは、同じIDとパスワードが設定されま す(IDとパスワードは変更されません)。 上書き保存では、パスワード保護されていないプロジェクトファイルをパスワード保護できませ ん。パスワード保護されていないファイルにパスワードを設定するには、[Save As]コマンドで 別のファイルとして保存します。
DME Designer 取扱説明書
37
Page 38
第2章 DME Designer の概要
プロジェクトファイルを開く
プロジェクトファイルは、メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Open]コマンドで開きます。 ファイルを開くと、現在開いているファイルが閉じられるため、「Project File has been modified. Save?」というダイアログボックスが表示される場合があります。
● [Open] コマンド
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Open]コマンドで、プロジェクトファイルを開きます。
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Open]をクリックします。
1
「Project File has been modified. Save?」のダイアログボックスが表示される場合があります。
2
[Yes(はい)]または[No(いいえ)]ボタンをクリックします。
「Open」ダイアログボックスが表示されます。
3
開くファイルを選択します。
[Open(開く)]ボタンをクリックします。
4
DME Designer 取扱説明書
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Page 39
第2章 DME Designerの概要
● セキュリティが設定されたプロジェクトファイルを開く
プロジェクトにセキュリティが設定されている場合は、「Open」ダイアログボックスの[開く]ボタン をクリックすると、「Enter ID & Password」ダイアログボックスが表示されます。
[ID]ボックスにファイルのID、[Password]ボックスにパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリック します。 間違ったIDまたはパスワードを入力し、「Enter ID & Password」ダイアログボックスの[OK]ボタ ンをクリックすると、「Wrong ID or Password!」のダイアログボックスが表示されます。
[OK]ボタンをクリックし、「Enter ID & Password」ダイアログボックスで正しいIDとパスワード を入力してください。
●[最近使ったファイル]からプロジェクトファイルを開く
メインパネルウィンドウの[File]メニューには最近使ったプロジェクトファイルが表示されます。 ファイル名をクリックすると、プロジェクトファイルを開くことができます。
最近使ったファイル
プロジェクトファイルにセキュリティが設定されている場合は、ファイルを選択すると「Enter ID & Password」ダイアログボックスが表示されます。IDとパスワードを入力してファイルを開きます。
DME Designer 取扱説明書
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第2章 DME Designer の概要
● プロジェクトファイルのアイコンをダブルクリックする
プロジェクトファイルのアイコンをダブルクリックすると、ファイルが開きます。DME Designerが起動 していない場合は、DME Designerが起動し、ログオンしたあと、プロジェクトファイルが開きます。
DME Designerが起動している場合は、[Open]コマンドでファイルを開いたのと同じように現在開 いているファイルが閉じられるため、「Project File has been modified. Save?」のダイアログ ボックスが表示されます。
NOTE
「Project File has been modified. Save?」のダイアログボックスが表示されない場合もあります。
プロジェクトファイルにセキュリティが設定されている場合は、「Enter ID & Password」ダイアロ グボックスが表示されます。IDとパスワードを入力してファイルを開きます。
プロジェクトファイルを閉じる
DME Designerは、複数のプロジェクトファイルを開くことができません。現在開いているファイ ルを閉じるには、新規プロジェクトファイルを作成するか、別のプロジェクトファイルを開きます。
DMEデータファイル
コンフィギュレーションに配置したDMEやSP2060のパラメーターをインポート/エクスポートできま す。カレント(編集中の)コンフィギュレーション内のDMEやSP2060 1台のパラメーターを、ファイ ルとして保存します。保存したパラメーターは、別のプロジェクトファイルにインポートできます。 パラメーターを保存したファイルを「DMEデータファイル」と呼びます。 拡張子は「.ddf」になります。
DME Designer 取扱説明書
40
Page 41
第2章 DME Designerの概要
DMEデータのインポート
カレントコンフィギュレーションに含まれるDMEやSP2060にDMEデータファイルの設定を
インポートします。
インポートするDMEやSP2060を配置したコンフィギュレーションをアクティブにします。
1
複数のコンフィギュレーションがある場合は、インポートするDMEやSP2060を配置した
コンフィギュレーションをNavigatorウィンドウで選択します。
2
メインパネルウィンドウの[File]メニューをクリックし、[Import Device Configuration] にマウスカーソルを合わせます。
サブメニューが表示されます。サブメニューには、カレントコンフィギュレーションに含まれる
DMEグループやSPグループが表示されます。
3
サブメニューから、DMEまたはSP2060をインポートするデバイスグループを選択します。
NOTE
DMEとSP2060は同じデバイスグループにできません。
4
サブメニューの設定をインポートするDMEまたはSP2060 をクリックします。
「Open」ダイアログボックスが表示されます。
5
DMEデータファイルを選択し、[Open(開く)]ボタンをクリックします。
DME Designer 取扱説明書
41
Page 42
第2章 DME Designer の概要
● [Import Device Configuration]サブメニュー
[Import Device Configuration]サブメニューには、カレントコンフィギュレーションに含まれる デバイスグループと、そこに配置されたDMEやSP2060が表示されます。
[Create New Group]を選択すると新しいデバイスグループが作成されます。 [Create New DME]は、新規DMEが作成され、設定がインポートされます。
NOTE
「Security」ダイアログボックスの[Operation Security]→[Edit]がチェックされているユーザーのみ、DMEデータのイ
ンポートができます。ユーザーのセキュリティレベルについては、「Security (ユーザーの作成と設定)(156ページ)」をご 覧ください。
NOTE
DMEデータファイルのインポートができなかった場合は、「DME file import failed.」のメッセージが表示されます。
DME Designer 取扱説明書
42
Page 43
第2章 DME Designerの概要
DMEデータのエクスポート
カレントコンフィギュレーションに含まれるDMEやSP2060のパラメーターをファイルとして保存
します。
エクスポートするDMEやSP2060が含まれるコンフィギュレーションをアクティブにします。
1
複数のコンフィギュレーションがある場合はエクスポートするDMEやSP2060を配置したコン
フィギュレーションをNavigatorウィンドウで選択します。
2
メインパネルウィンドウの[File]メニューをクリックし、[Export Device Configuration] にマウスカーソルを合わせます。
サブメニューが表示されます。サブメニューには、カレントコンフィギュレーションに含まれる
DMEグループやSPグループが表示されます。
3
サブメニューのエクスポートするDMEまたはSP2060 をクリックします。
「Save As」ダイアログボックスが表示されます。
4
ファイル名を入力します。
ファイルの種類を選択して、Wave ファイルを一緒にエクスポートするかどうか選べます。
5
ファイルを保存するフォルダーを指定し、[Save(保存 )] ボタンをクリックします。
NOTE
SP2060からエクスポートしたDMEデータファイルには、ライブラリーは含まれません。SP2060のライブラリー については、「SP2060 Library Manager (151ページ)をご覧ください。
DME Designer 取扱説明書
43
Page 44
第2章 DME Designer の概要
● [Export Device configuration]サブメニュー
[Export Device configuration]サブメニューには、カレントコンフィギュレーションに含まれる デバイスグループと、そこに配置されたDMEやSP2060が表示されます。
ライブラリーファイル
コンポーネントエディター /ユーザーコントロールエディター /ユーザーモジュールエディターの パラメーターをストア/リコールできます。「ライブラリー (370ページ)」をご覧ください。 SP2060では1台に含まれるライブラリーをまとめてインポート/エクスポートできます。
「SP2060 Library Manager (151ページ)」をご覧ください。
DME Designer Allファイル
プロジェクトファイルおよびプロジェクトファイルに関係するDME Designerのすべての設定は、 DME Designer Allファイルとして扱うことができます。DME Designer Allファイルの拡張子は、
「.dme」になります。
DME Designer Allファイルには、以下の設定を含めて保存することができます。
プロジェクトファイル
各種ライブラリーファイル
ユーザーモジュールファイル Waveファイル
画像ファイル
DME Designerの各種設定
DME Designer 取扱説明書
44
設計したプロジェクト情報およびDME Designerの環境設定をそのまま別のコンピューターに移行 したい場合は、DME Designer Allファイルを経由すると便利です。DME Designer Allファイルを インポート/エクスポートするためのコマンドは、メインパネルウィンドウの[File]メニューに用意さ れています。
Page 45
第2章 DME Designerの概要
DME Designer Allファイルのインポート
NOTE
DME Designer Allファイルのインポートは、 Administrator以外のユーザーには実行できません。
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Import DME Designer All File]をクリックし
1
ます。
DME Designerの各種設定が上書きされてしまうことを確認するために、以下のダイアログボッ
クスが表示されます。
ファイルをインポートする場合は[OK]、インポートしない場合は[Cancel]をクリックします。
2
[OK]をクリックした場合、「Open」ダイアログボックスが表示されます。
3
インポートするDME Designer All ファイルを選択します。
4
[Open(開く)]ボタンをクリックします。
DME Designer 取扱説明書
45
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第2章 DME Designer の概要
「Save Project File in DME Designer All File」ダイアログボックスが表示されるので、
5
インポートしたプロジェクトファイルを保存します。
プロジェクトファイルの保存について詳しくは、「プロジェクトファイルの保存(34ページ)」をご
覧ください。
ファイルにセキュリティが設定されている場合は、「Enter ID & Password」ダイアログ
6
ボックスが表示されるので、IDとパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。
各種ファイルが以下のフォルダーに保存されます。
ファイル 保存先フォルダー
プロジェクトファイル 手順5で指定
各種ライブラリーファイル メインパネルウィンドウの「Preferences」ダイアログボックスの
[ContentsFolder]で指定したフォルダーの中の「Library」フォルダー
Waveファイル [ContentsFolder]で指定したフォルダーの中の「Wav¥日時」フォルダー
画像ファイル [ContentsFolder]で指定したフォルダーの中の「image」フォルダー
DME Designer 取扱説明書
46
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第2章 DME Designerの概要
DME Designer Allファイルのエクスポート
メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[Export DME Designer All File]をクリックし
1
ます。
「Select File for Export」ダイアログボックスが表示されます。エクスポートするファイルの
チェックボックスをチェックします。[Select All]ボタンをクリックするとすべてのファイルが
チェックされ、[Clear All]ボタンをクリックするとすべてのファイルのチェックが外れます。
NOTE
Waveファイルおよび画像ファイルは、現在開いているプロジェクトファイルで使用しているファイルだけが表示さ
れます。ユーザーモジュールテンプレートは、すべてTemplateUserModule以下に表示されます。 プロジェクトファイルおよび画像ファイルは、必ずエクスポートされるので、チェックを外すことはできません。
また、DME Designerの各種設定は、必ずエクスポートされるのでここには表示されません。
2
エクスポートするファイルをチェックして、[OK]ボタンをクリックします。
「Save As」ダイアログボックスが表示されます。プロジェクトファイルを保存するときの 「Save As」ダイアログボックスと同じですので、詳しくは「プロジェクトファイルの保存(34
ページ)」をご覧ください。
3
ファイル名、保存先のフォルダー、必要に応じてパスワードによるセキュリティを設定して、 [Save(保存)]ボタンをクリックします。
DME Designer 取扱説明書
47
Page 48
第2章 DME Designer の概要

コンフィギュレーション作成手順

コンフィギュレーションはDMEの動作を決める設計図となり、このデータを転送することでDMEは 動作します。以下の手順に従ってDME Designerでコンフィギュレーションを作成します。 SP2060のコンフィギュレーションは、シーンのプリセットデータから選択するのみで、編集はで
きません。
NOTE
コンフィギュレーションはDME本体とオフラインの状態でのみ作成できます。データを転送するにはオンラインにする必 要があります。オンラインの手順は後述をご覧ください。
1
新規プロジェクトの作成
DME Designerを起動すると、新規プロジェクトが作成されます。ほかのファイルを開いている 場合は、メインパネルウィンドウの[File]メニュー→[New]コマンドで作成します。
「メインパネルウィンドウのメニュー」→「[File]メニュー」→「[New]」(60ページ)
2
ゾーンの設定
ゾーン名の設定、ゾーンの追加、削除は「Zone Manager」ダイアログボックスで行ないます。
「ゾーンの追加と削除、名前変更」(296ページ)
3
DME、ICP、外部デバイスの配置
デザイナーウィンドウでDMEやICP、外部デバイスを配置し、DMEやICPのデバイスグループを設定し、 プロパティを設定します。
「デバイスグループの選択」(280ページ) 「デザイナーウィンドウ」(195ページ) 「オブジェクト」(212ページ)
「各デザインウィンドウ共通の設定と操作」(272ページ)
コンフィギュレーションの設定
4
コンフィギュレーション名の設定、コンフィギュレーションの追加、削除は「Configuration Manager」ダイアログボックスで行ないます。
「コンフィギュレーションの追加と削除、名前変更」(300ページ)
5
コンポーネントの配置
コンフィギュレーションウィンドウでコンポーネントとユーザーモジュールを配置します。 「コンフィギュレーションウィンドウ」(306ページ) 「ユーザーモジュール」(314ページ)
「コンポーネントの種類」(377ページ)
DME Designer 取扱説明書
48
コンポーネントの論理接続
6
コンフィギュレーションウィンドウでコンポーネント/ユーザーモジュールをワイヤーで結線します。 「ワイヤーの作図と編集」(283ページ)
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第2章 DME Designerの概要
パラメーターの設定
7
コンポーネントエディターでコンポーネントのパラメーターを設定します。
「コンポーネントエディターウィンドウ」(29ページ)
8
User Defined Button(ユーザー定義パラメーター )の設定
DME本体のファンクションキー「F1」〜「F6」にパラメーターを割り当てます。
「User Defined Button(ユーザー定義パラメーター )」(130ページ)
9
シーンのストア
メインパネルウィンドウの[Tools]メニュー→[Scene Manager]コマンドで、シーンをストアします。
「Scene Manager」(82ページ)
DME Designer 取扱説明書
49
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第2章 DME Designer の概要

オンライン

DMEやSP2060本体とコン ピューターを接続して 、DME Designerで 作成したコンフィギュ レーションやシーン、 パラメータ ーをDMEやSP2060本体に転送します。また、DMEや SP2060本体のデータをDME Designerに取り込みDMEや SP2060本体の状態に合わせます 。 DMEやSP2060本体とDME Designerが通信し てシンクロナイズして いる状態を「オンライン」 と呼びます。オンライ ンでは、コ ンフィギュレーション の転送だけでなく、DMEやSP2060本体 をリアルタイムでコン トロールで きます。 Synchronizationでは、DMEやSP2060本体とDME Designerをインストール したコンピ ュー ターが通信できる状態 であること が前提のため、必要な ドライバー (USB-MIDIドライバ ーまたは DME-N Networkドライバー )がイ ンストールされ、各ドライバーと DME Designerの 通信ポート
が適切に設定されてい る必要があ ります。
NOTE
DME本体は、お買い上げ時にはシーンの設定がないため、最初にDME Designerで作成したコンフィギュレーションや シーン情報を転送する必要があります。
NOTE
同時にオンラインにできるデバイスグループ数は、最大32です。
NOTE
V3.5以前のDME64N/24Nと、V3.8以降のDME64N/24NもしくはDME Satelliteが混在したデバイスグループを組 む場合、V3.5以前のDME64N/24Nはマスターに設定することができません。
1
DMEやSP2060本体とコンピューターの接続
DMEやSP2060本体とコンピューターをUSBケーブルまたはEthernetケーブルで接続します。
→ DMEやSP2060本体の取扱説明書
2
通信用ドライバーのインストール
コンピューターにUSB-MIDIドライバーまたはDME-N Networkドライバーをインストールします。
→「DMEセットアップマニュアル」
3
通信用ドライバーの設定
コンピューターにインストールした通信用ドライバーの設定を行ないます。すでに設定されてい
る場合も、オンラインにする前に設定を確認します。
→「DMEセットアップマニュアル」
DME Designerで通信ポートの設定
4
「Communication Port」ダイアログボックスで各デバイスグループマスターのポートを選択し
ます。すでに設定されている場合も、オンラインにする前に設定を確認します。 「「Communication Port」ダイアログボックス」(154ページ)
DME Designer 取扱説明書
50
NOTE
Ethernet経由で接続したDME64N/24Nのスレーブ機器、およびICP1は設定できません。
NOTE
USB端子で接続したDME Satelliteの場合は、USB x-1しか設定できません。
Page 51
第2章 DME Designerの概要
シーンがストアされていることを確認
5
オンラインに移行するには、最低1つのシーンがストアされている必要があります。 「Scene Manager」ダイアログボックスで、シーンがストアされていることを確認します。
NOTE
SP2060にはシーンのプリセットデータがあるので、この確認は不要です。
「Scene Manager」(82ページ)
6
シーンのリコール
オンラインに移行するには、シーンがリコールされて、メインパネルウィンドウのカレントシー
ン→[Scene Number]にシーン番号、[Scene Name]にシーン名が表示されている必要がありま
す。[Scene Name]が[---------]になっている場合は、シーンをリコールまたはストアします。
NOTE
SP2060にはシーンのプリセットデータがあるので、この確認は不要です。
NOTE
デバイスグループ表示がALLのときは、シーンリンク名が表示されています。DMEグループのシーン名を表示するに はDMEグループを選択してください。
「メインパネルウィンドウ」→「カレントシーン」(57ページ)
「Scene Manager」(82ページ)
7
「Synchronization」ダイアログボックスを表示
メインパネルウィンドウの[Tools]メニュー→[Synchronization]をクリック、またはツールバー
(大)の[Synchronization]ボタンをクリックします。
ダイアログボックスを開いたときに、接続されたDMEやSP2060本体のリストが取得されます。
[Network]のリストにコンピューターに接続されたDMEやSP2060が表示されます。
DME Designer 取扱説明書
51
Page 52
第2章 DME Designer の概要
NOTE
「Synchronization」ダイアログボックスを要求したときに、通信ポートが設定されていない場合には、一度アラート
が表示されます。アラートの[OK]ボタンをクリックした後、ダイアログを開きます。この場合は、表示されたダイアロ グボックスで必要な設定をして再度Synchronizationダイアログボックスを表示させます。
デバイスグループの選択
8
「Synchronization」ダイアログボックスの[Group]リストで、同期を行なうデバイスグループを
選択します。
NOTE
1回の操作でオンラインにできるのは、1つのデバイスグループだけです。
9
IPアドレスの選択
「Synchronization」ダイアログボックスの[Designer]リストには、カレントグループに含まれ
るDMEやSP2060が表示されます。[IP Address]欄クリックして、DME Designer上のDME
やSP2060と一致するDMEやSP2060本体のIPアドレスを選択します。
NOTE
[▼]をクリックすると、エリアにある同種のデバイスのIPアドレスがリスト表示されます。
DME Designer 取扱説明書
52
10
オンラインへ移行
[Go On-line]ボタンをクリックすると、同期の方法を決めるダイアログボックス表示されます。
NOTE
シーンがリコールされてないときはアラートが表示されます。
Page 53
第2章 DME Designerの概要
[DME Designer -> Device]方向のボタンをクリックします。
コンフィギュレーションの転送が開始され、本体との整合性を取ります。シーンの数が多いと時
間がかかる場合があります。
NOTE
コンフィギュレーションをDME本体に転送済みの場合は、[DME Designer <- Device]方向のボタンで同期させるこ とをおすすめします。[DME Designer -> Device]方向よりも転送時間が短くなります。ただし、コンフィギュレー ションを変更した場合は、[DME Designer -> Device]方向でしか同期できません。
オンラインへの移行が完了すると、[Go On-line]ボタンがグレーになり、メインパネルウィンド
ウの[On-line]ボタンが点灯します。
このとき、[Store Project File after synchronization]をチェックしていると、自動的にプロ
ジェクトファイルがDME本体に転送されて保存されます。また、[Close this window after
synchronization]をチェックしていると、自動的にこのダイアログボックスを閉じます。
NOTE
Recall Safeが設定されていると、シーンをストアしないとオンラインにできない場合があります。
オフラインにするには、メインパネルウィンドウの[On-line]ボタンか「Synchronization」
ダイアログボックスの[Go Off-line]ボタンをクリックします。
NOTE
DME Designerを起動したままでLANケーブルをつなぎかえると、 DME本体は元のコンピューターに接続しようとし たままになってしまいます。コンピューターを入れ替える必要があるときは、LANケーブルを抜く前にDME Designerを終了するか、PortをNo Assignにしておく必要があります。
DME Designer 取扱説明書
53
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第3章 メインパネルウィンドウ

各部の名称と機能

メインパネルウィンドウは、DME Designerのメインのウィンドウです。
カレントゾーン カレントデバイスグル ー
タイトルバー
メニューバ ー
ツールボタン(小)
ツールボタン(大)
ログオンユ ーザ ー
カレントシーン 
[Mute]ボタン
通信状態
タイトルバー
「DME Designer」と表示されます。
メニューバー
アプリケーションで実行できるコマンド(命令)が、カテゴリーごとにまとめられています。 クリックするとコマンドのリストが表示されます。 また右端には現在開いているプロジェクトファイル名が表示されます。新規プロジェクトファイルを 開いたときやプロジェクトファイルが一度も保存されていない場合には「Untitled」と表示されます。
ツールボタン(小)
よく使われるコマンドがボタンとして配置されています。コマンドが使用できないときはボタンの色 が薄くなります。
[OpenFile]ボタン
[SaveFile]ボタン
[Undo]ボタン
[UndoHistory]ボタン
[Redo]ボタン
[CommunicationPort]ボタン
[UserControlManager]ボタン
[Clock]ボタン
[ParameterLink]ボタン
[MIDI]ボタン
[GPI]ボタン
[WordClock]ボタン
[UserDefinedButton]ボタン
● [Open File]ボタン
プロジェクトファイルを開きます。 →「[File]メニュー」の「[Open]」(61ページ )
DME Designer 取扱説明書
54
Page 55
第3章 メインパネルウィンドウ
● [Save File]ボタン
編集中のプロジェクトファイルを保存します。 →「[File]メニュー」の「[Save]」(61ページ)
● [Undo] ボタン
最後に行なった編集を取り消します。 →「[Edit]メニュー」の「[Undo]」(63ページ)
● [Undo History]ボタン
「Undo History」ダイアログボックスを開きます。複数の操作を取り消します。
→「[Edit]メニュー」の「[Undo History]」(63ページ)
● [Redo]ボタン
[Undo]で取り消した操作を取り消し前の状態にします。 →「[Edit]メニュー」の「[Redo]」(63ページ)
● [User Defined Button]ボタン
「User Defined Button」ダイアログボックスを開きます。
→「User Defined Button (ユーザー定義パラメーター )」(130ページ)
● [Word Clock]ボタン
「Word Clock」ダイアログボックスを開きます。
→「Word Clock」(180ページ)
● [GPI] ボタン
「GPI」ダイアログボックスを開きます。
→「GPI」(110ページ)
● [MIDI]ボタン
「MIDI」ダイアログボックスを開きます。
→「MIDI」(123ページ)
● [Parameter Link]ボタン
「Parameter Link」ダイアログボックスを開きます。
→「Parameter Link」(92ページ)
● [Clock] ボタン
「Clock」ダイアログボックスを開きます。
→「Clock」(183ページ)
● [User Control Manager]ボタン
「User Control Manager」ダイアログボックスを開きます。
→「User Control Manager」(89ページ )
● [Communication Port]ボタン
「Communication Port」ダイアログボックスを開きます。
→「Communication Port」ダイアログボックス (154ページ)
DME Designer 取扱説明書
55
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第3章 メインパネルウィンドウ
ツールボタン(大)
[Synchronization]ボタン
[UserControl]ボタン
[EventLogger]ボタン
[Show/HideDesigner]ボタン
[Show/HideNavigator]ボタン
[EventScheduler]ボタン
● [Show/Hide Designer]ボタン
デザイナーウィンドウを表示/非表示します。
● [Show/Hide Navigator]ボタン
Navigatorウィンドウを表示/非表示します。
● [User Control] ボタン
[View]メニューの[User Control]コマンドと同じ働きをします。ボタンをクリックするとメニュー が表示されます。
メニューにはユーザーコントロールが表示され、クリックするとユーザーコントロールウィンドウが 表示されます。 [New User Control]をクリックすると、「New User Control」ダイアログボックスが開きます。
● [Synchronization]ボタン
「Synchronization」ダイアログボックスを開きます。
→「「Synchronization」ダイアログボックス(96ページ)
● [Event Logger] ボタン
「Event Logger」ウィンドウを開きます。
→「Event Logger (75ページ )
● [Event Scheduler]ボタン
「Event Scheduler」ダイアログボックスを開きます。
→「Event Scheduler (99ページ)
カレントゾーン
アクティブなゾーンの名前が表示されます。[▼]をクリックするとリストが表示され、ゾーンを選択 できます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
カレントシーン
カレントシーンの情報が表示されます。シーンを切り替えることができます。
[Changedisplayedscene]
(DMEグループ/SP2060表示)
[SceneNumber]
(シーン番号)
[SceneName]
(シーン名)
[SceneManager]ボタン
● [Change Display Scene](DMEグループ /SP2060表示)
表示対象を選択します。ALLを選択すると、[Scene Number]と[Scene Name]にはシーンリンク の情報を表示します。DMEグループかSP2060を選択すると、[Scene Number]と [Scene Name]にはシーンの情報を表示します。 シーンについては「Scene Manager (82 ページ)」を、シーンリンクについては
「Scene Link Manager (149ページ)」をご覧ください。
● [Scene Number](シーン番号 )
カレントシーンもしくはシーンリンクの番号が表示されます。[▼]をクリックするとリストが表示さ れ、シーンやシーンリンクを選択できます。シーンをリコール/ストアした後でパラメーターを変更 すると、EDITインジケーターが点灯します。
NOTE
デフォルトの設定では<Ctrl>+<+>キーでシーン番号を1つ進め、<Ctrl>+<->キーでシーン番号を1つ戻します。
「Shortcut Keys」ダイアログボックス(155ページ)で設定を変更することができます。
● [Scene Name](シーン名)
カレントシーンやシーンリンクの名前が表示されます。
● [Scene Manager]ボタン
「Scene Manager」ダイアログボックスを開きます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
[User](ログオンユーザー )
現在ログオンしているユーザー名 [Security]ボタン
● 現在ログオンしているユーザー名
現在ログオンしているユーザー名が表示されます。
● [Security]ボタン
「Security」ダイアログボックスを開きます。
カレントデバイスグループ
アクティブなカレントデバイスグループの名前が表示されます。[▼]をクリックするとリストが表示 され、デバイスグループを選択できます。
[Mute]ボタン
OFFのとき
カレントデバイスグループにあるDMEのミュートを ON/OFFします。 ONにするときは、<Shift>キーを押しながらクリックします。OFFになっている状態で、<Shift> キーを押さずにクリックすると、「Click the Mute Button with Shift Key」というメッセージが 表示されます。 OFFにするときは、クリックします。<Shift>キーを押す必要はありません。
ONのとき
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
通信状態
カレントデバイスグループのグループマスター機器本体とコンピューターの通信状態を表示します。
メッセ ー ジ 送受信インジケーター
オンラインボタン
[On-line]ボタン
カレントデバイスグループのグループマスター機器本体とコンピューターが接続されていると、
このボタンをクリックするたびにオンライン/オフラインの状態が切り替わります。オンライン状
態のときは、インジケーターが点灯します。
メッセージ送受信インジケーター
・[Rx]
カレントデバイスグループのグループマスター機器本体からDME DesignerにMIDIメッセー ジを受信しているときに点灯します。
・[Tx]
DME Designerからカレントデバイスグループのグループマスター機器本体にMIDIメッセー ジを送信しているときに点灯します。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

メインパネルウィンドウのメニュー

[File]メニュー
● [New]
新規プロジェクトを作ります。新規プロジェクトを作ると、現在開いているプロジェクトは閉じら れ、「Project file has been modified. Save?」という確認のメッセージが表示されます。
[Yes(はい)]ボタン
現在開いているプロジェクトを保存します。
現在開いているファイルが、すでに名前を付けて保存されている場合は、上書き保存されます。
保存していないプロジェクトは、「Save As」ダイアログボックスが表示されます。
ファイルに名前を付けて保存します。
[No(いいえ)]ボタン
保存せずにプロジェクトを閉じます。名前を付けて保存されているファイルは、最後に保存した
ときの状態のままになります。名前を付けて保存していないプロジェクトは失われます。
[Cancel]ボタン
新規プロジェクトの作成をキャンセルします。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Open]
保存されているプロジェクトファイルを開きます。現在開いているプロジェクトは閉じられるため、
「Project file has been modified. Save?」という確認のメッセージが表示されます。
コマンドを選択すると、「Open(開く)」ダイアログボックスが表示されます。 プロジェクトファイルを選択し、[Open(開く)]ボタンをクリックします。
プロジェクトファイルのセキュリティが有効になっている場合は、「Enter ID & Password」ダイア ログボックスが表示されます。IDとパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックすると、プロジェ クトファイルが開きます。
● [Save]
プロジェクトファイルを上書き保存します。最初に保存するときは、「Save As(名前を付けて保存)」 ダイアログボックスが表示されます。 →「プロジェクトファイル(33ページ)
● [Save As]
プロジェクトファイルを別のファイルとして保存します。コマンドを選択すると、「Save As(名前を 付けて保存)」ダイアログボックスが表示されます。 →「プロジェクトファイル(34ページ)
● [Import DME Designer All File]
DME Designer Allファイル (拡張子 .dme)をインポートします。 → 「DME Designer All ファイルのインポート(45 ページ)
● [Export DME Designer All File]
DME Designer Allファイル (拡張子 .dme)をエクスポートします。 → 「DME Designer All ファイルのエクスポート(47 ページ)
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Import Device Configuration]
コンフィギュレーションに配置したデバイスのパラメーターをインポートします。 →「DMEデータファイル(40ページ)
● [Export Device Configuration]
コンフィギュレーションに配置したデバイスのパラメーターをエクスポートします。 →「DMEデータファイル(40ページ)
● [DME File Storage]
「DME File Storage」ダイアログボックスを開きます
→「DME File Storage (70 ページ)
● 最近使ったファイル
最近保存したファイルが表示されます。ファイル名をクリックすると、ファイルが開きます。
● [Preferences]
「Preferences」ダイアログボックスを開きます。
→「Preferences (72ページ)
● [Log Off]
現在ログオンしているユーザーをログオフします。開いているプロジェクトは閉じられ、新しいユー ザーをログオンするために[Log On]ダイアログボックスが表示されます。 →「ユーザーとセキュリティ (30ページ )
● [Exit]
DME Designerを終了します。「Project file has been modified. Save?」という確認のメッセー ジが表示されます。保存する場合は[Yes(はい )]、保存せずに閉じる場合は[No(いいえ)]をクリック します。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
[Edit]メニュー
● [Undo]
1つ前の操作を取り消します。コマンド名には、[Undo]に続いて取り消される操作が表示されます。 続けてコマンドを選択できます。 取り消しできないときは、コマンドがグレーになります。
● [Redo]
[Undo]する前の状態に戻します。[Redo]に続いて取り消される操作が表示されます。[Undo]した 数だけ[Redo]できます。コマンド名には、[Redo]できないときは、コマンドがグレーになります。
● [Undo History]
「Undo History」ダイアログボックスを開きます。複数の操作を取り消します。
また、操作の履歴を削除します。
2
3
4
1
1
リスト
行なった操作が、古いものから順に表示されます。クリックすると選択されます。
[OK]ボタン
2
リストで選択した操作より下の操作を取り消します。 リストで選択した操作は取り消されません。
3
[Close]ボタン
ダイアログボックスを閉じます。
[Delete All]ボタン
4
リストに表示されている操作の履歴をすべて削除します。 操作を削除すると、[Undo]できなくなります。
[Undo History]で取り消した操作は、[Redo]で1つずつ再実行できます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
[View]メニュー
● [Designer]
デザイナーウィンドウを表示/非表示します。
● [Event Logger]
ネットワークイベントログを表示します。 ネットワークイベントログが表示されているときに選択すると、非表示になります。 →「Event Logger (75ページ )
● [User Control]
ユーザーコントロールを開きます。
サブメニューに、現在ログオンしているユーザーが開くことのできるユーザーコントロールが表示されます。
サブメニューの[New User Control] をクリックすると、「New User Control」ダイアログボック スが開きます。 →「ユーザーコントロールエディター/ユーザーモジュールエディター (330ページ )
NOTE
現在ログオンしているユーザーが使用できないコントロールはメニューに表示されません。
NOTE
DME Designerの起動時に開くユーザーコントロールは、「User Control Manager」ダイアログボックスで設定します。 →「「User Control Manager」ダイアログボックス(89ページ)
● [Navigator]
ナビゲーターウィンドウを表示/非表示します。
DME Designer 取扱説明書
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[Tools]メニュー
第3章 メインパネルウィンドウ
● [Scene Manager]
「Scene Manager」ダイアログボックスを開きます。
→「Scene Managerl (82ページ)
● [User Control Manager]
「User Control Manager」ダイアログボックスを開きます。
→「User Control (89ページ)
● [Parameter Link]
「Parameter Link」ウィンドウを開きます。
→「Parameter Link (92ページ )
● [Synchronization]
「Synchronization」ダイアログボックスを開きます。
→「Synchronization (DME Designerと本体の同期)(95ページ)
● [Event Scheduler]
「Event Scheduler」ダイアログボックスを開きます。
→「Event Scheduler (99ページ)
● [Wav File Manager]
「Wav File Manager」ダイアログボックスを開きます。
→「Wav File Manager (106ページ )
● [GPI]
「GPI」ダイアログボックスを開きます。
→「GPI (110ページ)
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [MIDI]
「MIDI」ダイアログボックスを開きます。
→「MIDI (123ページ)
● [User Defined Button]
「User Defined Button」ダイアログボックスを開きます。
→「User Defined Button (ユーザー定義パラメーター )(130ページ)
● [DAW Control]
「DAW Control」ダイアログボックスを開きます。
→「DAW Control (134ページ)
● [Remote Control Setup List]
「Remote Control Setup List」ダイアログボックスを開きます。
→「Remote Control Setup List (137ページ)
● [Internal HA Control]
「Internal HA Control」ダイアログボックスを開きます。
→「Internal HA Control (139ページ)
● [Parameter List]
「Parameter List」ダイアログボックスを開きます。
→「Parameter List (145ページ)
● [Component Lock]
「Component Lock」ダイアログボックスを開きます。
→「Component Lock (148ページ)
● [Scene Link Manager]
シーンリンクの設定を行ないます。 →「Scene Link Manager (149ページ)
● [SP2060 Library Manager]
SP2060のライブラリの設定を行ないます。 →「SP2060 Library Manager (151ページ)
DME Designer 取扱説明書
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[Setup]メニュー
● [Communication Port]
通信ポートの設定を行ないます。 →「通信ポートの設定(154ページ )
● [Shortcut Keys]
「Shortcut Keys」ダイアログボックスを開きます。
→「Shortcut Keys (155ページ )
第3章 メインパネルウィンドウ
● [Security]
「Security」ダイアログボックスを開きます。
→「Security (ユーザーの作成と設定)(156ページ )
[Hardware]メニュー
● [Network Setup]
IPアドレスの設定を行ないます。 →「ネットワークの設定(164ページ )
● [Utility]
「Utility」ダイアログボックスを開きます。
→「Utility (166ページ)
● [Word Clock]
「Word Clock」ダイアログボックスを開きます。
→「Word Clock (180ページ)
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Monitor Out]
「Monitor Out」ダイアログボックスを開きます。
→「Monitor Out (182ページ)
● [Clock]
「Clock」ダイアログボックスを開きます。
→「Clock (183ページ)
● [Language]
「Language」ダイアログボックスを開きます。
→「言語の設定(185ページ )
● [Backup]
「Backup」ダイアログボックスを開きます。
→「バックアップ(186ページ )
● [SP2060 Backup]
「SP2060 Backup」ダイアログボックスを開きます。
→「SP2060バックアップ(187ページ )
● [Firmware Update]
DMEやSP2060、ICP1本体のファームウェアをアップデートします。 →「本体ファームウェアのアップデート (189ページ )
● [Device Information]
「Device Information」ダイアログボックスを開きます。
→「Device Information (192ページ )
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
[Window]メニュー
開いているウィンドウが表示されます。ウィンドウ名をクリックすると、最前面に表示されます。
● [Close All Editor WIndows]
すべてのウィンドウを閉じます。
NOTE
デザイナーウィンドウの中の各ウィンドウは、デザイナーウィンドウの[Window]メニューで切り替えます。
[About]メニュー
● [About DME Designer]
アプリケーションの情報が表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

DME File Storage

DMEでファイルを管理できます。プロジェクトファイルをDMEで管理すればコンピューター上で ファイル管理する必要がなくなります。プロジェクトファイルがないとDMEや SP2060本体と同期 させることができません。万が一のトラブルに備えて、プロジェクトファイルをDME本体に保存し ておくことをおすすめします。 [File]メニューの[DME File Storage]をクリックすると、「DME File Storage」ダイアログボック スが表示されます。
NOTE
SP2060には対応していません。
NOTE
「Language」ダイアログボックス(185ページ)で、ファイル名に日本語を含む場合は「Japanese」、英語以外のラテン文
字(Latin-1)を含む場合は「English/German/French/Spanish」に設定しておいてください。ファイル名とLanguage 設定の組合せによっては、保存したファイルが読み出せなくなる場合があります。
各部の名称と機能
DME Designer 取扱説明書
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● Zoneリスト
リストから、対象とするゾーン、デバイスグループおよびDMEを選択します。
● ファイルリスト
選択されたDMEに保存されているファイルの一覧を表示します。
● [Send]ボタン
コンピューター上のファイルをDMEに保存します。
● [Receive] ボタン
DME上のファイルをコンピューターに保存します。
● [Delete] ボタン
DME上のファイルを削除します。
● [Close] ボタン
ダイアログボックスを閉じます。
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第3章 メインパネルウィンドウ
NOTE
[Remaining Memory](DME本体の空き容量)が少なくなると同期ができなくなることがあります。 その場合は、シーンまたはファイルを削除して空き容量を増やしてください。
DME64N/24N本体起動画面の変更
DME File Storage機能を利用して、DME64N/24N 本体起動時に表示される画面の画像(通常は モデル名を表示)を、以下の手順で入れ替えられます。この機能により、起動画面に施設名や設計会 社のロゴなどを表示することができます。
● 画像データの準備
横160ドット×縦48 ドットのモノクロのビットマップ形式(拡張子.bmp)で画像データを作成し、 ファイル名を「opening.bmp」として保存します。
● 画像データの入替え
DME Designerから DME File Storage機能を使って、この画像ファイル(「opening.bmp」)を 本体に書き込みます。次回本体を起動したときから、起動画面にこの画像が表示されるようになりま す。
NOTE
起動画面を元に戻すには、ダミーのファイルを作成して、ファイル名を「blank.bmp」に変更し、上記と同じ手順でこ
のファイルを本体に書き込んでください。次回本体を起動したときから、工場出荷時の起動画面に戻ります。 DME File Storage機能で本体に送ったこれらのファイルは、内部処理が完了すると自動的に消去されます(ファイルは
保存されません)。 表示できる画像ファイルは、160×48のモノクロのビットマップ形式(拡張子.bmp)のみです。その他の画像ファイルに
は対応していません。 画面下部に表示される「Copyright」表示を消すことはできません。
この機能はDME64N/24Nのみに対応していて、ICP1には対応していません。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

Preferences

[File]メニューの[Preferences]をクリックすると、「Preferences」ダイアログボックスが表示さ れます。DME Designerの使用環境を設定します。
各部の名称と機能
● [Application]タブ
全般の使用環境を設定します。
On Startup
アプリケーション起動時およびログイン時の動作を選択します。
・[Load the last file opened]
最後に開いていたファイルを開きます。 ファイルが移動、削除、名前変更されて見つからない場合は、新規プロジェクトを開きます。
・[Create an empty file]
新規プロジェクトを開きます。
・[Load File & Synchronization]
最後に開いていたファイルを開き、DMEやSP2060本体と同期します。
ContentsFolder
プロジェクトに依存しない共通のファイルを保存するフォルダーを指定します。[Browse]ボタン
をクリックして、フォルダーを指定します。このフォルダーには以下のファイルが保存されます。
・ユーザーモジュールテンプレートファイル ・各種ライブラリーファイル ・Waveファイル ・画像ファイル
NOTE
DME Designer 取扱説明書
72
このフォルダーを変更した場合、変更前のフォルダーに保存されていたファイルは変更後のフォルダーに引き継がれま せん。変更後のフォルダーにファイルを引継ぎたい場合は、フォルダー変更前にDME Designer Allファイルにエクス ポートし、変更後にインポートしてください。
Page 73
第3章 メインパネルウィンドウ
Auto Save
ファイル自動保存の設定を行ないます。
一度もファイル保存されてない場合やオンラインのときは無効です
・[Enable]
チェックすると、作業中のプロジェクトファイルの自動保存を行ないます。 ファイルを上書保存し、Undoの履歴はクリアされません。
・[Interval in minutes]
ファイル自動保存の間隔を分単位で指定します。
[Confirm Scene Store]
チェックすると、シーンをストアするときに確認のメッセージを表示します。
[Save after Synchronization]
DME DesignerからDMEやSP2060本体に同期した後に保存を行なうと、次回同期は差分のみ
同期するために同期時間が短縮できます。このチェックボックスをチェックすると、DME
DesignerからDMEや SP2060本体に同期した後に自動的に保存します。
● [Component Editor]タブ
コンポーネントエディターのノブとスライダーやエディットボックスの動作を設定します。
Knob Mode
ノブの操作方法を設定します。
・ Circular
ノブの形にそって、円を描くようにドラッグします。
・ Linear
上にドラッグすると値が増え、下にドラッグすると値が減ります。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
Slider Mode
スライダーのバーをクリックしたときの動作を設定します。
・ Ramp
フェーダーバー上をクリックしたとき、クリックした方向につまみが一定量移動します。
・ Touch
クリックしてもつまみは移動しません。
・ Jump
クリックした位置につまみがジャンプします。
Edit Box Zoom
Onにするとマウスオーバー時にエディットボックスを拡大します。
Edit Box Font
エディットボックスのフォントを設定します。
NOTE
拡大したときのフォントです。最小サイズで表示されているときには適用されません。 フォントによってはエディットボックスから表示がはみだす場合があります。
● 各タブ共通
[OK]ボタン
設定を更新して、ダイアログボックスを閉じます。
[Cancel]ボタン
設定を変更せず、ダイアログボックスを閉じます。
DME Designer 取扱説明書
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Event Logger

[View]メニューの[Event Logger]をクリックすると、「Event Logger」ウィンドウが表示されま す。DME本体のイベントログを表示したり、コンピューター上のログファイルへの書き込みを設定 したり、DME本体に保存するイベントログを設定したりします。 オンライン状態でウィンドウを開くと、自動的にイベントログがDME本体から取得され、「Event Logger」ウィンドウにリスト表示されます。オンライン状態でウィンドウを開いている間は、リア ルタイムで新しいイベントログも表示されます。「Log Setup」ダイアログボックスで[Enable Logging]がオンの場合は、同時にコンピューター上のログファイルにも書き込まれます。
NOTE
SP2060には対応していません。
NOTE
「Security」ダイアログボックスの[View Log Window]がONになっているユーザーのみ、「Event Logger」ウィンドウ
を表示できます。この設定はデフォルトではOFFになっています。
NOTE
「Event Logger」ウィンドウに表示したいイベントは、「Event Log List」ダイアログボックスで、あらかじめ設定して
おく必要があります。
第3章 メインパネルウィンドウ
NOTE
DME本体に保存できるイベントログ数は最大1,536、「Event Logger」 ウィンドウに表示できるイベントログ数は最大 12,288です。DME本体のイベントログがいっぱいになると、それ以上イベントログを保存できなくなります。DME本体 のイベントログがいっぱいになった場合は、必要に応じて「Get Log」ダイアログボックスでイベントログを取得してか ら、[DME Log Clear]ボタンでDME本体のログを消去してください。「Event Logger」ウィンドウのイベントログがいっ ぱいになった場合は、自動的に古いイベントログを消去して新しいイベントログを表示します。 必要に応じて、定期的に「Log Setup」ダイアログボックスで[Enable Logging]を有効にし、イベントログがコンピュー ター上のファイルとして保存されるように設定してください。この場合、DME本体のイベントログは自動的に消去されます。
各部の名称と機能
DMEリスト
・[Date]
イベント発生日付が表示されます。(表示例:2004-08-24)
・[Time]
イベント発生時刻が表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
・[Type]
イベントタイプとアイコンが表示されます。 3種類のイベントタイプがあります。
Warning: 警告イベント
Error: エラーイベント
Information: その他のイベント
・[Zone]
イベントの発生したゾーンの名前が表示されます。
・[Group]
イベントの発生したデバイスグループの名前が表示されます。
・[DME]
イベントの発生したDMEの名前が表示されます。
・[Event]
イベント内容が表示されます。
[Log Setup] ボタン
「Log Setup」ダイアログボックスが表示されます
(77ページ)
。イベントログの設定を行ないます。
[Get Log]ボタン
オフライン状態でクリックすると、「Get Log」ダイアログボックスが表示されます(78ページ )
オフライン状態でDME本体からイベントログを取得して、コンピューター上のログファイルに保
存します。
[Zone]
イベントを表示するゾーンやデバイスグループ、デバイスを選択します。選択した対象のイベン
トのみウィンドウに表示されます。[All]を選択すると、配置されたすべてのDMEのイベントが表
示されます。
ディスプレイボタン(Information/Warning/Error)
[Display Information]ボタン
Informationイベントの表示/非表示を切り替えます。 ONにすると、Informationイベントが「Event Logger」ウィンドウに表示されます。
[Display Warning]ボタン
Warningイベントの表示/非表示を切り替えます。 ONにすると、Warningイベントが「Event Logger」ウィンドウに表示されます。
DME Designer 取扱説明書
76
[Display Error]ボタン
Errorイベントの表示/非表示を切り替えます。 ONにすると、Errorイベントが「Event Logger」ウィンドウに表示されます。
[Clear Screen]ボタン
「Event Logger」ウィンドウに表示しているイベントログを消去します。DME本体のイベントロ
グは消去しません。
Page 77
第3章 メインパネルウィンドウ
「Log Setup」ダイアログボックス
「Event Logger」ウィンドウの[Log Setup]ボタンをクリックすると、「Log Setup」ダイアログ
ボックスが表示されます。イベントログの設定を行ないます。システム全体の設定になります。
● [Enable Logging]
取得したイベントログをファイルに書き込む機能をON/OFFします。 チェックすると、イベントログがファイルに書き込まれ、書き込まれたイベントログはDME本体か ら消去されます。チェックをオフにすると、DME本体のイベントログはそのままDME本体に保存さ れます。 チェックした場合は、[Enable Logging]の枠の中で設定します。
Record  days per log file
1つのログファイルに記録する日数を設定します。指定日数を超えると新しいログファイルが 作成され、それ以降のログが記録されます。 AM10:00に日数を「1」に設定した場合、次の日のAM9:59まで同じファイルに記録しま す。オンラインに移行したとき、またはオンライン中に日数やフォルダーの設定を変更して [OK]ボタンをクリックして「Log Setup」ダイアログボックスを閉じたときは、日数カウン トがリセットされて新しいファイルに記録します。
Automatically delete log files after  days
チェックすると、指定した日数を経過したログファイルは自動的に削除されます。 ログファイルを自動的に削除する日数を指定します。
Log file folder
ログファイルを保存するフォルダーを指定します。[Browse]ボタンをクリックすると、 OS標準のフォルダー指定ダイアログボックスが開き、フォルダーを選択できます。 ログファイルは、「LOG+開始日付.txt」のファイル名で保存されます。指定のフォルダーに 同名のファイルがある場合は、ファイル名の最後に番号がつけられ、別のファイルとして保存 されます。(例:LOG20040824-2.txt)
● [Display Event]
チェックしたイベントを表示します。「Event Logger」ウィンドウの[Display Information]ボタン /[Display Warning] ボタン/[Display Error]ボタンと連動しています。複数のイベントをチェック できます。
● [Display Log Buffer Full Message]
チェックすると、すべてのゾーンのDME64N/24Nについて、DME本体のイベントログがいっぱい になったときにその本体ディスプレイに「Log Buffer Full」のメッセージを表示します。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Log List Setup]ボタン
DME本体から送信されるイベントを設定します。クリックすると、「Event Log List」ダイアログ ボックスが表示されます。
● [OK]ボタン
設定を更新して、ダイアログボックスを閉じます。
● [Cancel]ボタン
設定を変更せず、ダイアログボックスを閉じます。
「Get Log」ダイアログボックス
オフライン状態で「Event Logger」ウィンドウの[Get Log]ボタンをクリックすると、「Get Log」 ダイアログボックスが表示されます。オフライン状態でDME本体からイベントログを取得して、コ ンピューター上のログファイルに保存します。
● DME リスト
デバイスグループに含まれるDMEの IPアドレスとDMEの種類が表示されます。イベントログを取る DMEをクリックしてチェックします。
● [Output File Name]
ログファイルのファイル名と保存場所を設定します。[Browse]ボタンをクリックすると、ファイル 選択ダイアログボックスが開き、ファイルを選択できます。
● [DME Log Clear]
チェックしているDME本体のログをクリアします。ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され ます。
● [OK]ボタン
設定を更新して、ダイアログボックスを閉じます。
● [Cancel]ボタン
設定を変更せず、ダイアログボックスを閉じます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
「Event Log List」ダイアログボックス
「Log Setup」ダイアログボックスの[Log List]ボタンをクリックすると、「Event Log List」ダイ
アログボックスが表示されます。DME本体に保存するイベントをDMEごとに選択します。ここで選 択していないイベントは、DME本体だけでなくログファイルにも記録されません。
● [Zone]
クリックするとリストが表示されます。ゾーンを指定します。
● [DME]
クリックするとリストが表示されます。DMEを指定します。
● [Event]
ログの対象となるイベントを選択します。
● [Type]
イベントごとに、[Information]/[Warning]/[Error]からイベントタイプを選択します。
● [GPI OUT]
イベント発生時にGPI出力を行なうためのポートを設定できます。複数のイベントで同じGPI出力 ポートを設定した場合は、どれか一つでもイベントが発生すればGPI出力されます。
● [OK]ボタン
設定を更新して、ダイアログボックスを閉じます。
● [Cancel]ボタン
設定を変更せず、ダイアログボックスを閉じます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
イベントログリスト
DMEから取得可能なイベントログ、およびその内容/ 対策は以下のとおりです。
表示されるメッセージ 内容/対策
Communication between PC and DME ended.
Communication between PC and DME started.
Communication between mixer (PM5D) and DME ended.
Communication between mixer (PM5D) and DME started.
Communication between master DME and slave[IP:*.*.*.*] DME ended.
Communication between master DME and slave [IP:*.*.*.*] DME started.
Scene [***] recalled.
Scene [***] stored.
DME Designer to DME unit synchronized.
MUTE was turned on. [IP:***]
コンピューターとDME ( デバイスグループマスター )の通信が切れ ました。ケーブルを正しく接続し、ハブやルーターなどの機器を正 常に動作させてください。
コンピューターとDME ( デバイスグループマスター )の通信が開始 されました。
ミキシングコンソール(PM5D)とDME (デバイスグループマス ター )の通信が切れました。ケーブルを正しく接続してください。
ミキシングコンソール(PM5D)とDME (デバイスグループマス ター )の通信が開始されました。
デバイスグループマスターのDMEとスレーブ(IPアドレス: *.*.*.*) の通信が切れました。ケーブルを正しく接続し、ハブやルーターな どの機器を正常に動作させてください。
デバイスグループマスターのDMEとスレーブ(IPアドレス: *.*.*.*) の通信が開始されました。
シーン番号***がリコールされました。
シーン番号***がストアされました。
DME DesignerからDME本体にコンフィギュレーションを転送し て、同期しました。
DME (IPアドレス: *.*.*.*) のからミュートが ONに切り替えられま した。
MUTE was turned off. [IP:***]
Input gain too high. AD [ChannelNo.*] Input gain too high. [SlotNo.*, ChannelNo.*] Input gain too high. CobraNet [ChannelNo.*] Input gain too high. EtherSound [ChannelNo.*]
Output level too high. DA [ChannelNo.*] Output level too high. [SlotNo.*, ChannelNo.*] Output level too high. CobraNet [ChannelNo.*] Output level too high. EtherSound [ChannelNo.*]
Scene store failure.
Word clock unlocked.
Word clock not synchronized. [Slot] (Slot*, Channel */*) Word clock not synchronized. [WC INl] Word clock not synchronized. [Cascade IN] Word clock not synchronized. [Cascade OUT]
External word clock changed. [Fs=(*)kHz]
DME (IPアドレス: *.*.*.*) からミュートが OFFに切り替えられまし た。
入力信号(スロット番号/チャンネル番号が表示されます )がクリッ ピングレベルを超えました。 入力信号のレベルを下げる、またはヘッドアンプのゲインを下げて ください。
出力信号(スロット番号/チャンネル番号が表示されます )がクリッ ピングレベルを超えました。 出力レベルを下げてください。
シーンデータがプロテクトされています。 管理者がユーザーの誤操作による不用意なデータ変更を防ぐために 禁止している場合があります。変更する場合は、「Scene Manager」ダイアログボックスでProtectをOFFにしてください。
有効なワードクロックが入力されていないか、検出できません。 ワードクロックの接続と「Word Clock」ダイアログボックスの設 定をもう一度確認してください。
入力されているワードクロック(入力元の端子/スロット番号 /チャ ンネル番号が表示されます)とDME本体のワードクロックが同期し ていません。 DMEと外部機器が同期したワードクロックを入力するように、
「Word Clock」ダイアログボックスの設定をみなおしてください。
外部ワードクロック(周波数: *kHz)が変更されました。
Internal word clock changed. [Fs=(*)kHz]
DME Designer 取扱説明書
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内部ワードクロック(周波数: *kHz)が変更されました。
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表示されるメッセージ 内容/対策
第3章 メインパネルウィンドウ
Communication between DME is busy and load is applied.
No Battery.
Low Battery.
MIDI buffer full.
Flash ROM full.
GPI IN reception. [PortNo. *, AD(0-1023)= *]
GPI OUT transmission. [PortNo. *->HIGH] GPI OUT transmission. [PortNo. *->LOW]
ネットワークのトラフィックが多く、通信に時間がかかっています。 ネットワークに接続されている機器を確認してください。接続して いる機器が多い場合は、機器の数を減らすなどしてください。Link Modeを10BASE-T に設定している場合は、100BASE-TXにす ると改善される場合があります。
バックアップバッテリーが完全に消耗している、または装着されて いません。 電源をオフにすると現在の設定が失われ、初期値に戻ります。ただ ちに使用を中止して、DME本体取扱説明書の巻末に記載されてい るヤマハ修理ご相談センターにご連絡ください。
バックアップバッテリーの残量が少なくなってきています。 使用に支障はありませんが、そのまま継続して使用すると設定が失 われ、初期設定に戻る可能性があります。お早めにヤマハ修理ご相 談センターにご連絡ください。
MIDIデータ受信用のバッファーがいっぱいになりました。 MIDIデータの受信量が多いことが考えられます。
データ保存用フラッシュメモリーがいっぱいになりました。 使わないコンフィギュレーションやプリセット、Waveファイルな どを削除してください。
GPI IN端子 (ポート番号: *)で制御信号( レベル : *)を受信しました。
GPI OUT端子 ( ポート番号: *)からハイレベルまたはローレベルの 制御信号を送信しました。
Panel Unlocked.
Panel Locked.
The power was turned on.
Communication between external AD unit and DME ended.
External device control buffer full.
Invalid password.
Current Settings lost.
Network hardware error.
Duplicate IP address.
パネルロックが解除されました。
パネルロックが設定されているので、パネル操作はできません。 管理者がユーザーの誤操作による不用意なデータ変更を防ぐために パネルロックを設定している場合があります。パネル操作を解除す る場合は、[CANCEL]ボタンを2秒以上押して解除してください。
DMEの電源が入りました。
外部ヘッドアンプ機器とDMEの通信が切れました。 ケーブルを正しく接続してください。
外部機器からの制御コマンド受信用のバッファーがいっぱいになり ました。 データの受信量が多いことが考えられます。
パネルから入力されたパスワードが間違っています。 正しいパスワードを忘れた場合は、DME 本体取扱説明書の巻末に記 載されているヤマハ修理ご相談センターにご連絡ください。
メモリーが消滅して、現在の設定が失われています。 シーンリコールを実行してください。問題が解決しない場合は、 ヤマハ修理ご相談センターにご連絡ください。
ネットワークデバイスに異常が発生しました。 ヤマハ修理ご相談センターにご連絡ください。
IPアドレスが重複しています。ネットワーク上の機器間で重複しな いように、IPアドレスを設定しなおしてください。
DSP power shortage.
DSPリソース不足のため、音声信号が入出力されずミュート状態 になっています。 ワードクロックを48kHzで作成したコンフィギュレーションを、 96kHzで動作させたときに表示される場合があります。すべての ワードクロックで動作させるには、ワードクロックを96kHzに設 定してコンフィギュレーションを作成してください。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

Scene Manager

シーンとは
コンフィギュレーションの内容は、「シーン」として名前を付けて保存できます。シーンの保存をす ることを「シーンストア」と呼びます。使用する場面ごとのコンフィギュレーションのパラメーター 設定を複数ストアし、呼び出して使うことができます。全部で999のシーンメモリーがあります。 シーンをストアすると、DMEやSP2060のパラメーターは「プリセットパラメーター」として保存 されます。プリセットはシーンをストアするときに自動的に作成されます。 シーンを呼び出す(カレントシーンにする)ことを「シーンリコール」と呼びます。 メインパネルウィンドウのカレントシーンの[▼]ボタンまたは「Scene Manager」ダイアログボッ クスでシーンをリコールします。
「Scene Manager」ダイアログボックス
[Tools]メニューの[Scene Manager]をクリックするか、「Scene Link Manager」ダイアログ ボックスの[Scene Manager]ボタンをクリックすると、「Scene Manager」ダイアログボックス が表示されます。シーンの内容を編集します。シーン名、セキュリティレベル、プリセットパラメー ターの変更、コピー&ペーストによる編集ができます。DMEのシーンメモリーは、999のユーザー メモリーからなり、SP2060のシーンメモリは12のプリセットメモリーと87 のユーザーメモリー からなります。プリセットメモリーは読み出し専用で、ユーザーメモリーには設定を記憶できます。 ダイアログボックス下部の[Detail]ボタンをクリックすると、ダイアログボックスが拡張します。
NOTE
ログオンユーザーのセキュリティ
現在ログオンしているユーザーは、ユーザーに設定されたセキュリティレベル以下のシーンをストア/リコール/編集できま す。ユーザーのセキュリティレベルは、「Security」 ダイアログボックスの[Edit]→[Scene Store/Recall Level]で設定 します。
NOTE
「Scene Manager」ダイアログボックスには、[OK]ボタンと[Cancel]ボタンがありません。ダイアログボックスを閉じる
には、ダイアログボックス右上の[閉じる]ボタンをクリックします。 シーンのストア、リコール、名前や内容の変更などの編集は、すぐに変更が適用されます。 ダイアログボックスを開いたまま、デザイナーウィンドウをアクティブにしてコンポーネントの追加やパラメーターの変更 などができます。
DME Designer 取扱説明書
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各部の名称と機能
第3章 メインパネルウィンドウ
[Copy]ボタン
[Cut]ボタン
シーンメモリーのリスト
[Insert]ボタン
[Paste]ボタン
[Clear]ボタン [RecallSafe]ボタン
● DME グループ/SP2060選択
DMEグループかSP2060を選択します。
[Store]ボタン[SceneLink]ボタン
[Detail]ボタン
[Recall]ボタン
NOTE
カレントデバイスグループと同期しています。
● リスト
シーンの内容が表示されます。
Scene No
シーン番号が表示されます。クリックすると、シーンが選択されます。
Name
シーンの名前が表示されます。[Name]ボックスをクリックして、シーンの名前を入力します。
入力できる文字数は、半角で18文字、全角で9 文字までです。全角文字は、半角文字2文字分に
なります。
シーンをストアしていない場合は、「No Data」と表示されます。シーンをストアするときに名前
を入力できます。デフォルトでは自動的に「Scene001」「Scene002」という名前になりま
す。三桁の数字はストアしたシーン番号([Scene No]に表示されている数字 )と同じになります。
NOTE
SP2060のディスプレイでは半角英数字16文字までしか表示されません。半角英数字以外の文字は、DME Designer上では表示されてもSP2060のディスプレイには表示できません。 "/"は"¥"として表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
Configuration
コンフィギュレーション名が表示されます。
Edit Security
シーン編集のセキュリティレベルが表示されます。クリックするとリストが表示され、セキュリ
ティレベルを変更できます。リストには、現在ログオンしているユーザーのセキュリティレベル
以下が表示されます。シーンをストアしたときは、ユーザーのセキュリティレベルと同じになっ
ていますが、シーンのストアと編集のレベルを低く設定できます。
Recall Security
シーンリコールのセキュリティレベルが表示されます。クリックするとリストが表示され、
セキュリティレベルを変更できます。リストには、現在ログオンしているユーザーのセキュリ
ティレベル以下が表示されます。シーンをストアしたときは、ユーザーのセキュリティレベルと
同じになっていますが、シーンリコールのレベルを低く設定できます。
Fade
シーンリコール時にフェードをかけるか(ON)、かけないか(OFF)を設定します。
ONにすると、Fade ModeとFade Timeの設定により、シーンリコール時にFaderコンポーネン
トのFaderが連続的に変化します。
Faderコンポーネントにのみ有効です。
NOTE
フェード機能は、DME Designer上でのシミュレートはできません。
Fade Mode
フェードモードを設定します。「All」または「Selected」が選択できます。 「ALL」の場合には、コンフィギュレーションに使用したFaderコンポーネントのすべてのチャン
ネルが対象となります。複数のコンポーネントを使用している場合にも合計したすべてのチャン
ネルが対象です。「Selected」の場合には、コンポーネントエディターでFadeスイッチをONに
しているチャンネルだけが対象となります。
DME Designer 取扱説明書
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NOTE
各チャンネルのFadeスイッチはデフォルトではOFFになっています。Fade=ON、Fade Mode=Selectedと選択して もフェード効果はかかりません。効果をかけるには必要なチャンネルのFadeスイッチをONにする必要があります。
Fade Time
シーンをリコールしたときに、フェーダーが新しい設定値に到達するまで、一定の時間をかけて
連続移動させるフェード時間の設定を行ないます。コンフィギュレーションも変わる場合には、
無音の状態から新しい設定値まで達します。0秒から60秒まで 0.1秒単位で設定します。
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第3章 メインパネルウィンドウ
Protect
プロテクトを設定します。「ON」または「OFF」が選択できます。 「ON」の場合は、シーンデータの削除、上書き、編集、リネームができなくなります。
NOTE
リスト内で右クリックすると表示されるコンテキストメニューで、シーンをUser Defined Button、Program Change、GPI In、GPI Outに設定できます。
● [Cut] ボタン
リストで選択されているシーンをカットします。オンライン時およびSP2060のプリセットデータ ではボタンがグレーになり使用できません。
● [Copy]ボタン
リストで選択されているシーンをコピーします。オンライン時はボタンがグレーになり使用できません。
● [Paste] ボタン
カットまたはコピーしたシーンの内容を、リストで選択されているシーンにペーストします。 オンライン時およびSP2060のプリセットデータではボタンがグレーになり使用できません。 選択されているシーンは上書きされます。
● [Insert] ボタン
カットまたはコピーしたシーンの内容を、リストで選択されているシーンの位置に挿入します。 オンライン時およびSP2060のプリセットデータではボタンがグレーになり使用できません。 選択されているシーン以下は1つ下に移動します。たとえばシーン番号「005」に「DoorOpen 」 というシーンがストアされている場合、シーン番号「005」を選択して[Insert]ボタンをクリックす ると、挿入されたシーンがシーン番号「005」になり、「DoorOpen」シーンはシーン番号「006」 に移動します。
[Insert]ボタンを
クリック
リストの一番下のシーンにシーンがストアされている場合は、ボタンがグレーになりシーンの挿入が できません。リストの一番下のシーンの内容を削除してから挿入してください。
NOTE
リストの一番下のシーンの内容を削除したくないときは、別のシーンメモリーに移動してください。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Clear] ボタン
リストで選択されているシーンの内容を削除します。オンライン時のDMEおよび SP2060のプリ セットデータではボタンがグレーになり使用できません。 シーンに含まれるプリセットパラメーターを別のシーンで使用していない場合は、「Delete preset?」のメッセージが表示されます。
プリセットパラメーターが不要なら、[OK]ボタンをクリックします。[Cancel]ボタンをクリックする と、プリセットパラメーターは削除されません。どちらをクリックしても、シーンは削除されます。
NOTE
「Delete preset?」のメッセージの[Cancel]ボタンは、シーンの[Clear]をキャンセルするのではなく、プリセットの削除
をキャンセルします。
● [Recall Safe]ボタン
リストで選択されているシーンの内容を確認し、リコールする前に、コンポーネントを読み込まないよ うに設定できます。シーンリコールによって変更したくないコンポーネントがある場合に使用します。 ボタンをクリックすると、「Recall Safe」ダイアログボックスが表示されます。
チェックボックス  コンポ ー ネント名 
シーンに含まれるすべてのコンポーネントが表示されます。コンポーネントの左にチェックボックス があり、シーンリコールによって読み込まない(現状から変更したくない)コンポーネントをチェック します。 シーンリコールによって読み込まないコンポーネントをチェックします。 [Select All]ボタンをクリックするとすべてのコンポーネントがチェックされ、[Clear All]ボタンを クリックするとすべてのコンポーネントのチェックが外れます。 [OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じてからシーンをリコールすると、チェックし たコンポーネント以外が読み込まれます。
DME Designer 取扱説明書
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NOTE
「Recall Safe」ダイアログボックスでチェックするのは、「読み込まない(無視する)コンポーネント」 です。
すべてのコンポーネントを読み込む場合は、「Recall Safe」ダイアログボックスでの設定は必要ありません。
「あるコンポーネントは今の設定のまま、それ以外のコンポーネントをシーンによって変更する」場合に使用します。
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Store] ボタン
現在のコンフィギュレーションの内容を、リストで選択しているシーンにストアします。空のシーン を選択してストアする場合は、新しくシーンが作成されます。選択しているシーン番号にすでにシー ンがストアされている場合は上書きされます。「Preferences」ダイアログボックスの[Application] タブ→[Confirm Scene Store]をチェックしてあると、シーンをストアするときに、確認のメッ セージが表示されます。
NOTE
現在ログオンしているユーザーのセキュリティレベル以下のシーンにしかストアできません。
NOTE
DMEやSP2060とオンラインのときにDME Designerでシーンをストアすると、DMEやSP2060本体側の設定に関係 なく本体にもストアされます。 DME64N/24Nのユーティリティ画面Miscページの[Scene Store」の設定やSP2060のユーティリティ画面ユーザー ロックの設定は、本体パネルからのストア操作に対してのみ有効です。
シーンをストアすると、そのときのコンフィギュレーションのパラメーターが「プリセット」として 保存されます。プリセットパラメーターは自動的に作成されます。
● [Recall]ボタン
リストで選択されているシーンをリコールし、カレントシーンにします。
NOTE
現在ログオンしているユーザーのセキュリティレベル以下のシーンしかリコールできません。
● [Detail] ボタン
ダイアログボックスが拡張して、プリセットパラメーターのリストが表示されます。プリセットパラ メーターのリストが表示されているときにクリックすると、プリセットパラメーターのリストが隠れ ます。ダイアログボックスを開いたときは、前回閉じたときの状態になります。
NOTE
SP2060グループでは無効です。
[Del]ボタン
[Store]ボタン
[New]ボタン
[DelUnused]ボタン
DMEユニット
[Detail]ボタン
プリセットパラメーター
DMEユニット
プリセットパラメーター
プリセットパラメーターのリスト
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● プリセットパラメーターのリスト
リストで選択されているシーンのDMEごとにプリセットパラメーターが表示されます。リストで別の シーンを選択すると、プリセットパラメーターのリストの内容が変わります。 プリセットパラメーター名の左のラジオボタンをクリックして、シーンで使用するプリセットパラ メーターを変更します。 また、プリセットパラメーターの作成、削除、ストア、名前の変更をします。
DME
DMEが表示されます。DMEの下層に[Slot]、[Component]、[AD] があり、その下層にプリセッ
トパラメーターがあると[+]ボタンが表示されます。[+ ]をクリックすると [−]になり、プリセッ
トが表示されます。
プリセットパラメーター
DMEのプリセットパラメーターが表示されます。
プリセットパラメーター名をクリックすると文字が選択され、プリセットパラメーター名を変更
できます。プリセットパラメーター名は、シーンのストアで自動的に作成されたプリセットパラ
メーターは「Preset001」「Preset002」になります。[New]ボタンで作成したプリセットパ
ラメーターは「New Preset」になります。
プリセットパラメーター名の左のラジオボタンをクリックして、シーンで使用するプリセットを
選択します。
● [Del]ボタン
プリセットパラメーターのリストで選択されているプリセットパラメーターを削除します。
NOTE
シーンで使用しているプリセットパラメーターは削除できません。
● [Store] ボタン
現在のパラメーターの状態を、プリセットパラメーターのリストで選択されているプリセットパラ メーターにストアします。 プリセットパラメーターの内容が上書きされます。
● [New]ボタン
現在の状態をストアし、新規プリセットパラメーターを作成します。「New Preset1」、「New Preset2」のように続き番号のプリセットパラメーターが作成されます。
● [Del Unused]ボタン
選択したデバイスグループに含まれるDMEで使用されていないプリセットパラメーターを削除しま す。
● [Scene Link] ボタン
「Scene Link Manager」ダイアログボックスを開きます。「Scene Link Manager(149ページ )
をご覧ください。
DME Designer 取扱説明書
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User Control

ユーザーコントロールとは
コンポーネントエディターのノブやスライダーを配置して、オリジナルのコントロールを作成できま す。作成したコントロールを「ユーザーコントロール」と呼びます。 作成したユーザーコントロールは、メインパネルウィンドウの[View]メニュー→[User Control]の サブメニューに表示されます。 ユーザーコントロールの編集については「ユーザーコントロール/ユーザーモジュールエディター
(330ページ)」をご覧ください。
NOTE
ログオンユーザーのセキュリティ
現在ログオンしているユーザーは、ユーザーに設定されたセキュリティレベル以下のユーザーコントロールとユーザーに指 定されたコントロールを作成、編集できます。メインパネルウィンドウの[View]メニュー→[User Control]のサブメ ニュー、「User Control Manager」ダイアログボックスにはユーザーの使用可能なユーザーコントロールが表示されま す。ユーザーごとのユーザーコントロールのセキュリティレベルは、「Security」 ダイアログボックスの[Operation Security]→[User Control Level]で設定します。ユーザーのセキュリティについては、「Security(156ページ)」 をご覧ください。
第3章 メインパネルウィンドウ
「User Control Manager」ダイアログボックス
[Tools]メニューの[User Control Manager] をクリックすると、「User Control Manager」ダイ アログボックスが表示されます。カレントデバイスグループのコンフィギュレーションに含まれる ユーザーコントロールをリスト表示し、ユーザーコントロールを新規作成、削除します。また、ユー ザーコントロールの名前やセキュリティレベルを編集します。
各部の名称と機能
NOTE
リストには、現在ログオンしているユーザーが使用可能なコントロールだけが表示されます。
● Open
チェックすると、プロジェクトファイルを開いたときに自動的にユーザーコントロールが開きます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● Name
ユーザーコントロールの名前が表示されます。 クリックすると文字が選択され、名前を変更できます。
● Security Level
ユーザーコントロールに設定されたセキュリティレベルが表示されます。 クリックするとリストが表示され、セキュリティレベルを変更できます。
● User
ユーザーコントロールに設定されたユーザー名が表示されます。 クリックするとリストが表示され、利用できるユーザーを設定できます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [New]ボタン
新規ユーザーコントロールを作成します。 ボタンをクリックすると、「New User Control」ダイアログボックスが表示されます。
[Name]ボックスにユーザーコントロール名を入力します。
[User Level]/[User Name]
左側のラジオボタンでセキュリティレベル別のコントロールかユーザー別のコントロールか選択
します。
・[User Level]
 ドロップダウンリストからセキュリティレベルを選択します。
・[User Name]
 チェックボックスをチェックします。
[Open User Control at startup]
チェックすると、プロジェクトファイルを開いたときに自動的にユーザーコントロールが開きま
す。
[OK]をクリックすると、ユーザーコントロールが作成されます。
● [Delete] ボタン
リストで選択しているユーザーコントロールを削除します。
● [OK]ボタン
設定を更新して、ダイアログボックスを閉じます。
● [Cancel]ボタン
設定を変更せず、ダイアログボックスを閉じます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

Parameter Link

パラメーターリンクとは
同種のパラメーターをグループにして、パラメーターをリンクできます。これを「パラメーターリン ク」と呼びます。パラメーターリンクグループに含まれるパラメーターの1つを変更すると、同じ パラメーターリンクグループのパラメーターが同様に変化します。 パラメーターリンクには、グローバルリンクとローカルリンクとコンポーネントリンクの3種類があ ります。グローバルリンクはデバイスグループ内のDMEのパラメーター、ローカルリンクと コンポーネントリンクは1台の DMEに含まれるパラメーターをリンクします。
NOTE
パラメーターは複数のグループに属することはできません。
NOTE
ライブラリーをリコールした場合は、パラメーターリンクを設定していても、別のコンポーネントのパラメーターはリンク して変化しません。
ユーザーコントロール/ユーザーモジュールエディターやコンポーネントエディターでグループを作 成しグループへパラメーターを追加します。パラメーターリンクの作成については、
「パラメーターリンクの作成(374ページ )」をご覧ください。
Parameter Linkウィンドウでは、パラメーターリンクの状態を確認、編集します。
Parameter Linkウィンドウ
[Tools]メニューの[Parameter Link]をクリックすると、Parameter Linkウィンドウが表示されま す。ユーザーコントロール/ユーザーモジュールエディターやコンポーネントエディターのコンテキ ストメニューから[Open Parameter Link]を選択して表示することもできます。
各部の名称と機能
[GlobalLink]ボタン/[LocalLink]ボタン/[ComponentLink]ボタン
[Global Link]ボタン/[Local Link] ボタン/[Component Link]ボタン
ウィンドウの表示を切り替えます。
DME Designer 取扱説明書
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・Global Link
ゾーン内にある複数のDMEのパラメーターに対してリンクします。
NOTE
ネットワークの負荷が大きいので、Global Linkの最大リンク数は8に制限されます。
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第3章 メインパネルウィンドウ
・Local Link
1台のDMEのパラメータに対してリンクします。
・Component Link
1台のDMEの同種のコンポーネントのパラメーターに対してリンクします。
NOTE
SPXコンポーネントはコンポーネントリンクできません。
パラメーターリンクグループリスト
パラメーターリンクグループのリストが表示されます。パラメーターリンクグループとパラメー
ターリンクグループに属するパラメーターが階層表示されます。
パラメーターリンクグループ名以下を選択すると、パラメーターリンクグループに属する操作子
が選択されます。
・Group名
クリックすると選択されます。選択されているパラメーターリンクグループ名をもう一度ク リックすると文字が選択され、パラメーターリンクグループ名を変更できます。 パラメーターリンクグループ名の左の[+]/[− ]をクリックすると、パラメーターリンクグルー プの下層を表示/非表示します。 パラメーターリンクグループ名を選択し、<delete>キーを押すと、パラメーターリンクグ ループが削除されます。パラメーターリンクグループ名を右クリックすると表示される コンテキストメニューの[Delete]でも削除できます。
・DME アイコン
パラメーターリンクグループに属するパラメーターを含むDMEが表示されます。DMEアイコ ンの[+]/[-] でコンポーネントを表示/非表示、コンポーネントの[+]/[−]でパラメーター、
Min、Maxを表示します。
・Link
クリックするとON/OFFできます。OFFにすると、パラメーターリンクを無効にすることができます。
Component Linkでは、グループ名を右クリックすると表示されるコンテキストメニューで 一斉にON/OFFできます。
・Keep Offset
クリックするとON/OFFできます。ONに設定すると、パラメーターのオフセットを維持し、 パラメーターグループ内のどれかのパラメーターが最小値/最大値になると、それ以上パラ メーターが変更できません。 Component Linkでは、グループ名を右クリックすると表示されるコンテキストメニューで 一斉にON/OFFできます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
・パラメーター
パラメーターリンクグループに属するパラメーターが表示されます。[+]/[−]でパラメーター の最小値/最大値を表示/ 非表示します。 パラメーター名を選択し、<delete>キーを押すと、パラメーターリンクグループからパラ メーターが削除されます。
NOTE
ユーザーモジュールは含まれるコンポーネントが階層表示されますが、ユーザーモジュールのセキュリティが有効 になっている場合は、コンポーネントは表示されません。ただし、ユーザーモジュールエディターに表示されるパ ラメーターは表示されます。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ

Synchronization (DME Designerと本体の同期)

SynchronizationによってDMEやSP2060本体とDME Designerを同期させ、コンフィギュレー ションやシーン情報を転送することにより、DMEやSP2060本体を稼働させます。DMEや SP2060本体で一部に限られていた機能は、DME Designerではすべての機能が集約されています。 DME Designerにおいて、コンフィギュレーションを転送する場合と、リアルタイムに DMEや SP2060本体をコントロールする場合に、このSynchronizationを行ないます。
NOTE
Synchronizationでは、DMEやSP2060本体とDME Designerをインストールしたコンピューターが通信できる状態で あることが前提のため、必要なドライバー (USB-MIDIドライバーまたはDME-N Networkドライバー )がインストールさ れ、ドライバーの設定、DME Designerの通信ポートの設定(154ページ)が適切である必要があります。 ドライバーのインストールと設定についてはDMEセットアップマニュアルを、DME Designerの通信設定については
「オンライン(50ページ)」をご覧ください。
NOTE
DME本体は、お買い上げ時にはシーンの設定がないため、最初にDME Designerでコンフィギュレーションやシーン情報 を転送する必要があります。
NOTE
DME64N/24NとDME Satelliteを組み合わせてデバイスグループを組む場合は、必ずDME Satelliteをデバイスグルー プマスターに設定してください。DME64N/24Nをデバイスグループマスターに設定した場合、同期させることはできま せん。
NOTE
オンラインの手順については、「オンライン(50ページ)」をご覧ください。
オンラインとオフライン
DMEやSP2060本体がコンピューターと接続され、DME Designerと同期している状態を
「オンライン」と呼びます。DMEやSP2060とコンピューターが物理的に接続されていないときや、
接続されていても同期していない状態を「オフライン」と呼びます。メインパネルウィンドウの [通信状態]でオンライン /オフラインの状態、メッセージの送受信を確認できます。
● オンライン
DME Designerで作成したコンフィギュレーションを DME本体に送信したり、DMEやSP2060本 体のデータを取り込んでDME Designerのコンフィギュレーションに反映させたりします。 また、DME Designerからリアルタイムで DMEやSP2060をコントロールできます。DME Designerのコントロールエディターでの操作がDMEやSP2060に反映され、DMEやSP2060側 での操作もDME Designerに反映されます。 オンラインでは、Designerでのコンフィギュレーション編集はできません。
● オフライン
コンフィギュレーションを編集するときは、オフラインにします。
● オンラインとオフラインの切り替え
「Synchronization」ダイアログボックスでオンラインとオフラインを切り替えます。
NOTE
オンラインの手順については、「オンライン(50ページ)」をご覧ください。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
「Synchronization」ダイアログボックス
[Tools]メニューの[Synchronization]をクリックすると、「Synchronization」ダイアログボックス が表示されます。DesignerのカレントデバイスグループのデータとDMEやSP2060本体を同期さ せます。 ここではDME Designer上のユニットとネットワークに実在するDMEや SP2060を1対1で同期 をさせるための設定を行ないます。
NOTE
同期を実行すると、結線やコンポーネントなどの情報を自動的にチェックします(これをコンパイルといいます)。 コンパイ ルの実行中は、プログレスバーが表示されます。実際の処理の進捗とプログレスバーの表示は一致しない場合があります。 また、必ずコンパイルが完了することを保証するものではありません。長時間待ってもコンパイルが完了しない場合は、 [Abort]ボタンをクリックしてコンパイルを中止してください。コンパイルに失敗した場合は、不要なコンポーネントや 結線を削除したり、消費リソースが少ないコンポーネントに置き換えたりしてから、コンパイルし直してみてください。
NOTE
コンパイルまたは解析に一度成功すると、その後コンフィギュレーションに変更がなければ、以降の解析およびコンパイル の処理時間は短縮されます。また、プロジェクトファイルを保存すると、この情報も保存されます。
各部の名称と機能
[GoOn-line]ボタン [GoOff-line]ボタン
[Designer]
メッセ ー ジ エリア 
[CloseThiswindow
aftersynchronization]
チェックボックス 
[StoreProjectFileintoDME
aftersynchronization]
チェックボックス 
[Network]
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Group]リスト
同期を行なうデバイスグループを選択します。
● [Go On-line] ボタン
オンラインのときは、ボタンがグレーになります。 クリックすると、同期の方法を決めるダイアログボックス表示されます。
[DME Designer -> Device]方向のボタン
カレントゾーンのデータとDMEや SP2060本体のデータの整合性をチェックしてから、オンラ
インに移行します。DME DesignerからDMEやSP2060本体にデータを送り、同期します。
[DME Designer <- Device]方向のボタン
DMEやSP2060本体のデータをDME Designerに取り込みます。DMEやSP2060本体で編集
したプリセットパラメーターなどのカレントデータをDME Designerに取り込みます。[DME
Designer -> Device] 方向よりも転送時間が短くなります。ただし、DME本体とDME
Designerのコンフィギュレーションが、全く同じであることが前提となります。コンフィギュ
レーションを変更した場合は、[DME Designer -> Device]方向でしか同期できません。
SP2060はコンフィギュレーションを編集できないので、いつでも同期できます。
NOTE
DMEやSP2060のデータをファイルにバックアップするには、「バックアップ(186ページ) 」をご覧ください。
NOTE
DME File Storage機能(70ページ) を利用して、プロジェクトファイルをDME本体に保存することもできます。プロジェ クトファイルがないとDMEやSP2060本体と同期させることができません。万が一のトラブルに備えて、プロジェクト ファイルをDME本体に保存しておくことをおすすめします。
● [Go Off-line]ボタン
クリックすると、オンラインからオフラインに移行します。オフラインのときはボタンがグレーにな ります。
● [Close] ボタン
ダイアログボックスを閉じます。
● [Close this window after synchronization]チェックボックス
チェックすると、同期が終了したときに自動的にこのダイアログを閉じます。
● [Store Project File into DME after synchronization]チェックボックス
チェックすると、同期したときに自動的にプロジェクトファイルをDME本体に転送して保存します。
DME Designer 取扱説明書
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第3章 メインパネルウィンドウ
● Designer
Designerリストには、DME Designer上のカレントデバイスグループに配置された DMEや SP2060本体が表示されます。 DME Designer上のユニットと認識されている IPアドレスを合わせ、1 対1の照合をします。
デバイス名
IPアドレス選択ボックス
DME名
プロジェクトに含まれるDMEや SP2060の名前が表示されます。ゾーンウィンドウで複数の
同じDMEや SP2060を配置する場合、それぞれの名称を変更しておくことをおすすめします。
IPアドレス選択ボックス
Designer上のユニットと認識されているIP アドレスを照合します。[IP Address]欄の[▼]を
クリックすると、エリアにある同種のデバイスのIPアドレスが表示されます。ユニットが
DME24Nの場合、リストにはエリア内のすべてのDME24NのIPアドレスが表示されます。
また、「IP Address」と書かれたタイトルバー (薄い[▼]/[▲] が表示)をクリックすると上下での
並べ替えが可能です。
● Network
Networkリストには現在ネットワークに接続されているデバイスが表示されます。 左側のDesignerリストと整合性をとるために、ネットワーク上の DMEの状態を示します。
デバイスアイコン
IPアドレス
・デバイスアイコン
ネットワークに接続されたDMEや SP2060とICP1が表示されます。デバイスグループマス ターは赤、スレーブのSP2060は青、Designer上のDMEやSP2060と関係づけられてい ないDMEや SP2060とICP1はグレーのアイコンになります。
・IPアドレス
DMEやSP2060のIP アドレスが表示されます。
● メッセージエリア
同期中のメッセージが表示されます。
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Event Scheduler

「Event Scheduler」ダイアログボックス
[Tools]メニューの[Event Scheduler]をクリックすると、「Event Scheduler」ダイアログボック スが表示されます。イベントのスケジューリングを設定します。日時と実行する動作を指定して、 イベントの予約ができます。指定した日時に起動するイベントと、周期的に繰り返すイベントを登録 できます。周期イベントは、年/月/ 週/ 日ごとに繰り返すイベントを登録できます。最大50までの イベントスケジューリングを設定できます。デバイスグループごとにスケジューリングを設定しま す。設定と変更は、オンライン状態でDME本体に送信します。 シーンの変更、パラメーターの変更、GPI出力、Waveファイル再生をスケジューリングできます。
NOTE
SP2060には対応していません。
NOTE
「Security」ダイアログボックスの[Edit]がONになっているユーザーのみ、スケジューリングの編集ができます。
各部の名称と機能
第3章 メインパネルウィンドウ
● イベントビュー
登録されているスケジューリングイベントが表示されます。 周期イベント(サイクルイベント)は、最初にまとめて表示され、イベントは日付順に表示されます。 同時刻のイベントはドラッグして並び替えができます。 クリックしてイベントを選択します。
● [No.]
イベントの番号が表示されます。 上から順に番号がつけられます。チェックボックスのチェックを外すと実行されません。
● [Name]
イベント名が表示されます。 クリックすると選択され、イベント名を変更できます。 文字数制限なしで、日本語も入力できます。
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第3章 メインパネルウィンドウ
● [Operation]
イベント起動時に実行する機能が表示されます。
● [Date]
イベント起動日が表示されます。 周期イベントは周期イベントを表すアイコンと、周期を示す文字列が以下のように表示されます。
[January 1 every year]
毎年1月 1日
[First Monday of January every year]
毎年1月第一月曜日
[Day 1 every month]
毎月1日
[Second Monday of every month]
毎月第二月曜日
[Monday every week]
毎週月曜
[Every day]
毎日
● [Time]
イベント起動時刻が表示されます。
● Group リスト
イベントを表示/設定するデバイスグループを選択します。選択したデバイスグループのイベントの みウィンドウに表示されます。
● [Enable Event Scheduler]
イベントの予約が有効になります。
● [Add]ボタン
イベントを追加します。クリックすると、「Add Event」ダイアログボックスが表示されます。 最大登録数の50に達している場合は、ボタンがグレーになります。
● [Remove]ボタン
リストで選択されているイベントを削除します。イベントが選択されていないときは、ボタンが グレーになります。
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● [Edit]ボタン
選択されているイベントの内容を編集します。「Edit Event」ダイアログボックスが表示されます。 イベントが選択されていないときは、ボタンがグレーになります。
● [Copy]ボタン
選択されているイベントをコピーします。イベントが選択されていないときは、ボタンがグレーに なります。
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