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TDS3000C シリーズ
ZZZ
デジタル・フォスファ・オシロスコープ
ユーザ・マニュアル
*P071231301*
071-2313-01

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TDS3000C シリーズ
ZZZ
デジタル・フォスファ・オシロスコープ
ユーザ・マニュアル
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りについて欠陥がないことを保証します。本保証期間中に本製品に欠陥があることが判明した場合、当社は、
当社の判断にて、部品および作業の費用を請求せずに当該欠陥製品を修理するか、または当該欠陥製品
と交換に代替品を提供します。バッテリにつきましては、保証対象外となります。保証時に当社が使用する部
品、モジュール、およ
合もあります。交換したすべての部品、モジュール、および製品は当社で所有されます。
び交換する製品は、新品の場合、または新品同様のパフォーマンスを持つ再生品の場
お客様が本保証に基づ
知し、サービス実施に関する適切な手配を行う必要があります。お客様は、当該欠陥製品を梱包し、購入証明
書のコピーと共に発送費用元払いで指定の当社サービス・センターに発送する責任があります。当社では、
製品をお客様に返送する際、返送先が Tektronix サービス・センターが置かれている国と同一の国にある場
合には、その返送費用を支払うものとします。上記以外の場所に返送される製品については、お客様にすべ
ての発送費用、関税、税、その他の費用を支払う責任があります。
本保証は、不正な使用、あるいは不正または不適切な保守および取り扱いに起因するいかなる欠陥、故障、
または損傷にも適用されないものとします。当社は、次の事項については、本保証に基づきサービスを提供
する義務を負
じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性のない機器への接続から生じた損傷に対する修理。
c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不全に対する修理。d)本製品が改造ま
たは他の製品と統合された場合において、かかる改造または統合の影響により当該本製品の整備の時間ま
たは難易度が増加した場合の当該本製品に対する整備。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供
するものです。当社およびそのベンダは、商品性または特定目的に対する適合性のいかなる暗黙の保証も拒
否します。欠陥製品を修理または交換するという当社の責任行為は、本保証の不履行に対してお客様に提
供され
性が前もって通知されていたかどうかにかかわらず、いかなる間接的損害、特別な損害、付随的損害、また
は結果的損害に対しても責任を負いません。
[W16 – 15AUG04]
る唯一の排他的な救済措置です。当社およびそのベンダは、当社またはベンダにそうした損害の可能
いません。a)当社担当者以外の者による本製品のインストール、修理または整備の実施から生
いてサービスを受けるには、保証期間が満了する前に、当該欠陥について当社に通


目次
安全にご使用いただくために.................................................................. iii
適合性に関する情報.......................................................................... v
まえがき ...................................................................................... xi
はじめに ...................................................................................... 1
使用例....................................................................................... 27
リファレンス .................................................................................. 51
EMC.............................................................................................. v
安全性................................................................................... vii
環境条件について ........................................................................ ix
初期セットアップ........................................................................... 1
製品と機能の説明......................................................................... 5
使用時の設置方法........................................................................ 8
電源の接続 ............................................................................... 9
アプリケーション・モジュールの取り付け................................................... 12
コミュニケーション・モジュールの取り付け................................................. 12
前面パネル・メニューとコントロール ....................................................... 13
前面パネル・コネクタ ..................................................................... 24
後部パネル・コネクタ ..................................................................... 25
コミュニケーション・モジュールのコネクタ.................................................. 25
基本的な測定例 ......................................................................... 27
信号の詳細の解析....................................................................... 32
FFT 測定 ................................................................................ 39
ビデオ信号でのトリガ..................................................................... 40
単発信号の取り込み ..................................................................... 43
USB フラッシュ・ドライブへのデータの保存................................................ 45
アクイジション・コントロール............................................................... 51
カーソル ................................................................................. 61
Display .......................................................................................... 65
ハードコピー ............................................................................. 67
水平軸コントロール....................................................................... 70
Math および FFT ............................................................................... 75
測定 ..................................................................................... 82
クイックメニュー........................................................................... 87
Save/Recall...................................................................................... 87
トリガ・コントロール ....................................................................... 93
ユーティリティ ........................................................................... 113
垂直軸コントロール...................................................................... 119
e*Scope Web ベースのリモート・コントロール ............................................. 123
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル i

目次
付録 A: 仕様................................................................................ 127
付録 B: 工場出荷時設定.................................................................... 137
付録 C: アクセサリ .......................................................................... 141
付録 D: プローブの基本 .................................................................... 145
プローブの概要 ......................................................................... 145
プローブ補正 ........................................................................... 145
TekProbe イン
プローブ・ガード......................................................................... 146
グランド・リード .......................................................................... 146
P3010 型の高周波補正.................................................................. 148
P3010 型の交換部品とアクセサリ ........................................................ 149
P6139 型の交換部品とアクセサリ ........................................................ 150
他のプローブの
サポート対象のアクティブ・プローブとアダプタ ........................................... 151
サポート対象外のプローブ .............................................................. 152
付録 E: メンテナンス ........................................................................ 153
付録 F: イーサネットの設定 ................................................................. 155
使用するイーサネット・ネットワークの情報................................................ 155
イーサネ
ネットワーク・プリンタ設定の入力 ........................................................ 157
イーサネット接続のテスト ................................................................ 157
イーサネット接続のトラブルシューティング ............................................... 159
機器の設定画面 ........................................................................ 159
プリンタの設定画面 ..................................................................... 160
ンタの追加画面 ..................................................................... 161
プリ
イーサネットのエラー・メッセージ......................................................... 162
イーサネット設定フォーム................................................................ 164
索引
タフェース................................................................. 146
使用 .................................................................... 151
ット・ネットワーク設定の入力 .................................................... 155
ii TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防
止するために、次の安全性に関する注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
火災や人体への損傷を
避けるには
適切な電源コードを使
認定された電源コードのみを使用してください。
接続と切断は正しく
ら、プローブを被測定回路に接続してください。被測定回路にプローブの基
準リードを接続してから、プローブ入力を接続してください。プローブ入力とプ
ローブの基準リードを被測定回路から取り外した後で、プローブを測定機器か
ら取り外してください。
本製品を接地してください。 本製品は、電源コードのグランド線を使用して接
地します。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があります。
本製品の入出力端子に接続する前に、製品が正しく接地されていることを確
認してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、
本製品のすべての定格とマーキングに従ってください。 本製品に電源を接続
する前に
プローブの基準リードは、グランドにのみ接続してください。
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状
態で本製品を動作させないでください。
故障の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に故障の疑いがあ
る場合、資格のあるサービス担当者に検査してもらってください。
、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
用してください。 本製品用に指定され、使用される国で
行ってください。 プローブ出力を測定機器に接続してか
露出した回路への接触は避けてください。 電源がオンのときに、露出した接
続部分やコンポーネントに触れないでください。
バッテリの交換を正しく行ってください。 指定されたタイプおよび定格のバッテ
リと交換してください。
バッテリの充電を正しく行ってください。 バッテリは、推奨された充電サイクル
でのみ充電してください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発性のあるガスがある場所では使用しないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
適切に通気してください。 適切な通気が得られるような製品の設置方法の詳
細については、マニュアルの設置方法を参照してください。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル iii

安全にご使用いただくために
本マニュアル内の用語
本製品に関する記号と
用語
本マニュアルでは、次の用語
警告: 人体や生命に危害をおよぼすおそれのある状態や行為を示します。
注意: 本製品やその他の接続機器に損害を与える状態や行為を示します。
本製品では、次の用語を使用します。
DANGER: ただちに人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示し
ます。
WARNING: 人体や生命に危険をおよぼす可能性があることを示します。
CAUTION: 本製品を含む周辺機器に損傷を与える可能性があることを示
します。
本製品では、次の記号を使用します。
を使用します。
iv TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

適合性に関する情報
このセクションでは、本機器が適合している EMC 基準、安全基準、および環
境基準について説明します。
EMC
EC 適合宣言 - EMC
指令 2004/108/EC 電磁環境両立性に適合します。『Official Journal of the
European Communities』に記載の以下の仕様に準拠します。
EN 61326-1:2006、EN 61326-2-1:2006: 測定、制御、および実験用途の電子
機器を対象とする EMC 基準。
123
CISPR 11:2003:グループ 1、クラス A、放射および伝導エミッション
IEC 61000-4-2:2001:静電気放電イミュニティ
IEC 61000-4-3:2002:RF 電磁界イミュニティ
4
IEC 61000-4-4:2004:ファスト・トランジェント/バースト・イミュニティ
IEC 61000-4-5:2001:電源サージ・イミュニティ
IEC 61000-4-6:2003:伝導 RF イミュニティ
IEC 61000-4-11:2004:電圧低下と停電イミュニティ
5
6
EN 61000-3-2:2006: AC 電源高調波エミッション
EN 61000-3-3:1995: 電圧の変化、変動、およびフリッカ
欧州域内連絡先:
Tektronix UK, Ltd.
Western Peninsula
Western Road
Bracknell, RG12 1RF
United Kingdom
1
本製品は住居区域以外での使用を目的としたものです。住居区域で使用すると、電磁干
渉の原因となることがあります。
2
本製品をテス
生する可能性があります。
3
ここに挙げた各種 EMC 規格に確実に準拠するには、高品質なシールドを持つインタフェー
ス・ケーブルが必要です。
4
テスト電界下(周波数レンジ80MHz~1GHzおよび1.4GHz~2.0GHzでは3V/m、また2.0
GHz ~ 2.7 GHz では 1 V/m、1kHz で 80% の振幅変調)におけるトレース・ノイズの増加は、ピー
ク・ツー・ピークで 8 主目盛を超えることはありません。トリガ・スレッショルドがグランド基準か
ら 4 主目盛以内のオフセットに設定されている場合は、周囲の電界による誘導でトリガが誤
動作することがあり ます(IEC61000-4-3)。
5
トレース・ノイズの増加は、テスト電界に影響されますが(周波数レンジ 150 kHz ~ 80 MHz で電
界強度 3V/rms、1 kHz で 80% の振幅変調)ピーク・ツー・ピークで 2 主目盛を超えません。トリ
ト対象に接続した状態では、この規格が要求するレベルを超えるエミッションが発
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル v

適合性に関する情報
オーストラリア/ニュー
ジーランド適合宣言
-EMC
ガ・スレッショルドがグラン
の電界による誘導でトリガが誤動作することがあります(IEC61000-4-6)。
6
70%/25 サイクルの電
能基準 C を適用します(IEC 61000-4-11)。
ド基準から 1 主目盛以内のオフセットに設定されている場合は、周囲
圧低下および 0%/250 サイクル瞬断の各テスト・レベルにおいて、性
ACMA に従い、次の規格に準拠することで Radiocommunications Act の EMC
条項に適合しています。
CISPR 11:2003:グループ 1、クラス A、放射および伝導エミッション
(EN61326-1:
2006 および EN61326-2-1:2006 に準拠)
vi TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

安全性
適合性に関する情報
EC 適合宣言 - 低電圧
指令
米国の国家認定試験機
関のリスト
カナダ規格
その他の基準に対する
適合性
機器の種類
『Official Journal of the European Communities』に記載の以下の基準に準拠し
ます。
低電圧指令 2006/95/EC。
EN 61010-1:2001:測定、制御および実験用途の電子装置に対する安全
基準。
UL61010B-1:2003:測定、制御、および実験用途の電子装置に対する安
全基準
CAN/CSA C22.2 No.1010.1-92:測定、制御、および実験用途の電子装
置に対する安全基準CAN/CSA C22.2 No. 1010.1B 97、CAN/CSA C22.2
No. 1010.1-92(修正条項第 2):測定、制御、および実験用途の電子装置
に対する安全基準
IEC 61010-1:2001:測定、制御、および実験用途の電子装置に対する安
全基準。
テスト機器および計測機器。
安全クラス
汚染度
クラス 1 - アース付き製品。
製品内部およびその周辺で発生する可能性がある汚染の尺度です。通常、
製品の内部環境は外部環境と同じとみなされます。製品は、その製品に指定
されている環境でのみ使用してください。
汚染度 1。汚染なし、または乾燥した非導電性の汚染のみが発生します。
このカテゴリの製品は、通常、被包性、密封性のあるものか、クリーン・ルー
ムでの使用を想定したものです。
汚染度 2。通常、乾燥した非導電性の汚染のみが発生します。ただし、結
露によって一時的な導電性が発生することもまれにあります。これは、標準
的なオフィスや家庭内の環境に相当します。一時的な結露は製品非動作
時のみ発生します。
汚染度 3。導電性のある汚染、または通常は乾燥して導電性を持たない
が結露時に導電性を帯びる汚染。これは、温度、湿度のいずれも管理さ
れていない屋内環境に相当します。日光や雨、風に対する直接の曝露か
らは保護されている領域です。
汚染度 4。導電性のある塵、雨、または雪により持続的な導電性が生じる
汚染。これは一般的な屋外環境に相当します。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル vii

適合性に関する情報
汚染度
測定カテゴリ/過電圧カ
テゴリの記述
過電圧カテゴリ
汚染度 2(IEC 61010
す。
本製品の各端子には、そ
る場合があります。各測定カテゴリは次のように定義されています。
測定カテゴリ IV。低
測定カテゴリ III。建築物の屋内配線で実施する測定用。
測定カテゴリ II。低電圧電源に直接接続した回路で実施する測定用。
測定カテゴリ I。AC 電源に直接接続していない回路で実施する測定用。
過電圧カテゴリ II(IEC 61010-1 の定義による)
-1 の定義による)。注:屋内使用のみについての評価で
れぞれ異なる設置(過電圧)カテゴリが指定されてい
電圧電源を使用して実施する測定用。
viii TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

環境条件について
適合性に関する情報
このセクションでは本製品が環境に及ぼす影響について説明します。
使用済み製品の処理方
法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守し
てください。
機器のリサイクル: 本
品には、環境または人体に有害となる可能性のある物質が含まれているため、
製品を廃棄する際には適切に処理する必要があります。有害物質の放出を防
ぎ、天然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用またはリサイクル
できる適切な方法で処理してください。
この記号は、本製品が WEEE(廃棄電気・電子機器)およびバッテリ
に関する Directive 2002/96/EC および 2006/66/EC に基づき、EU
の諸要件に準拠し
いては 、Tektronix の Web サイト(www.tektronix.com )の「Service &
Support」を参照してください。
バッテリのリサイクル: 本製品にはオプションのリチウム・イオン(Li-ion)充電
式バッテリが使用されていることがあります。このバッテリは正しくリサイクルまた
は廃棄する必要があります。
リチウム・イオン・バッテリは、国または地域の廃棄およびリサイクルに関する
規制に従って処理する必要があります。 バッテリを廃棄する際は、必ず該
当する規制を確認の上、適正な手順に従ってください。 詳しくは、お住ま
いの地域
のバッテリ・リサイクル関連の所轄機関にお問い合わせください。
製品の製造には天然資源が使用されています。この製
ていることを示しています。リサイクル方法につ
電子電気機器廃棄物を一般的な廃棄容器に入れて処分することは、多く
の国で
バッテリ回収容器には放電されたバッテリのみを入れてください。 短絡防
止の
絶縁してください。
禁止されています。
ため、絶縁テープまたは認定された他の被覆具でバッテリ接続部を
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル ix

適合性に関する情報
バッテリの輸送
有害物質に関す
る規制
水銀に関するお知らせ: この
には、水銀が含まれています。廃棄にあたっては、環境への配慮が必要です。
廃棄およびリサイクルに関しては、お住まいの地域の所轄官庁にお尋ねくださ
い。
本製品で使用するオプションのリチウム・イオン充電式バッテリ・パックの電力量
は 100 Wh 未満です。 等価リチウム含有量は、UN Manual of Tests and Criteria
Part III Section 38.3 の規定に準拠し、1 パックあたり 8 g 未満、1 セルあたり
1.5 g 未満に抑えられています。
リチウム・イオン・バッテリを輸送する際は、該当するすべての地域、国の
規制、および国際規制を必ず確認してください。
使用期限切れ、損傷、またはリコールされているバッテリの輸送は、特別に
制限または禁止されることがあります。
本製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類されており、
2002/95/EC RoHS Directive(電気・電子機器含有特定危険物質使用制限指
令)の適用範
囲外です。
製品に使用されている LCD バックライト・ランプ
x TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

まえがき
このマニュアルでは、TD
プの操作方法について説明します。このマニュアルは次の章で構成されてい
ます。
「はじめに」では、オシロスコープの機能について簡単に説明し、設置の
方法を示します。
「使用例」では、さまざまな測定の問題を解決する方法の例を紹介します。
「リファレンス」で
について説明します。
「付録 A:仕様」
物理仕様を挙げ、各種規定に対する認証と適合性を示します。
「付録 B:工場
のデフォルトの設定を示します。デフォルトの設定を復元するには、前面
パネルの Save/Recall ボタンを押し、工場出荷時設定の復元スクリーン・ボ
タンを選択します。
「付録 C:アクセサリ」では、スタンダード・アクセサリとオプショナル・アクセ
サリについて簡単に説明します。
「付録 D:プローブの基本」では、P3010 型プローブと P6139A 型プローブ
に関する基本的な情報を示し、その他のプローブもいくつか紹介します。
S3000C シリーズ・デジタル・ストレージ・オシロスコー
は、各オプションで選択できる項目と指定できる値の範囲
では、このオシロスコープの電気仕様、環境仕様、および
出荷時設定」では、各種メニューとコントロールの一覧とそ
「付録 E:クリーニング」では、オシロスコープのクリーニング方法について
説明します。
「付録 F:イーサネットの設定」では、ネットワーク経由の印刷とリモート・プ
ログラミングを可能とするオシロスコープの設定について説明します。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル xi

まえがき
静電気に対する注意事
項
注意: 静電気放電(ESD)によって、オシロスコープのコンポーネントおよびそ
のアクセサリが損傷する
ば、これらの注意事項に従ってください。
グランド・ストラップを使用します: 静電気に敏感なコンポーネントの設置や取
り外しの際は、帯電防止用リスト・ストラップを着け、体に蓄積される静電気を
放電してください。
おそれがあります。ESD 防止のために、指示があれ
安全な作業領域を
外しを行う作業領域では、静電気を発生させたり、ため込むデバイスを使用し
ないでください。静電気を発生しやすい床や作業台のある領域で、静電気に
敏感なコンポーネントを取り扱うことは避けてください。
コンポーネントを安全に取り扱います: 静電気に敏感なコンポーネントは、作
業台の上など
は手を触れないでください。静電気に敏感なコンポーネントに触れる回数は、
極力減らしてください。
輸送や保存は慎重に行います: 静電気に敏感なコンポーネントの輸送、保存
には、静電気防止袋またはコンテナを使用してください。
確保します: 静電気に敏感なコンポーネントの設置や取り
で引きずることのないようにご注意ください。接続ピンの部分に
xii TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

まえがき
インターネット経由の
ファームウェア更新
新しいバージョンのファーム
と USB フラッシュ・ドライブを使用してオシロスコープを更新できます。
ファームウェアを更新する
1. ご使用のコンピュータから Web サイトの www.tektronix.com にアクセスし、
より新しいバージョン
を確認します。
新しいバージョンのフ
ムウェア・ファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを解凍
し、tds3000c.img ファイルを USB フラッシュ・ドライブのルート・フォルダに
コピーします。
2. オシロスコープの電源を切ります。
3. オシロスコープの前面にある USB フラッシュ・ドライブ・ポートにフラッシュ・
ドライブを挿入します。
4. オシロスコープの電源をオンにします。
5. 画面の指示に
み処理を開始します。
注: ファームウェアのインストールが完了するまで、オシロスコープの電源を
切ったり、USB フラッシュ・ドライブを取り外したりしないでください。
従い、OK メニュー・ボタンを押してファームウェアの読み込
ウェアが入手可能になった場合は、インターネット
には、次の手順を実行します。
のオシロスコープ・ファームウェアが使用可能かどうか
ァームウェアがある場合は、Web ページからファー
6. オシロスコープが自動的に再起動するまで待ちます。
7. 画面の指示に従って、USB フラッシュ・ドライブを取り外します。
ility 前面パネル・ボタンを押します。
8. Ut
9. バージョン・ボトム・メニュー・ボタンを押します。オシロスコープに、ファー
ェアのバージョン番号が表示されます。
ムウ
10. バージョン番号が、新しいファームウェアの番号に一致していることを確認
ます。
し
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル xiii

まえがき
xiv TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

はじめに
初期セットアップ
製品と機能の説明のほか、この章では以下のトピックを扱います。
簡単な機能チェック、受動プローブの取り付けと補正、信号パスの補正、
および日時の設定それぞれの実行方法
電源コードの取り付け方法、バッテリ・パックの取り付け方法、およびバッテ
リ電力によるオシロスコープの安全な使用方法
アプリケーション・モジュールおよびコミュニケーション・モジュールの取り
付け方法
メニュー・システムの使用方法
コントロールおよびコネクタの配置と機能
以下では、オシロスコープが正常に動作していることを簡単に確認する方法、内
蔵の補正信号を使用して受動プローブを補正する方法、信号パス補正(SPC)
ルーチンを実行して信号の確度を確保する方法、および日時の設定方法に
ついて説明します。
このオシロスコープを初めて使用するときは、初期セットアップの手順をす
べて実行する必要があります。
どの入力チャンネルであっても、受動プローブを初めて接続するときはプ
ローブ補正の手順を実行する必要があります。
周囲温度が 10 ℃以上変動した場合は、信号パス補正ルーチンを実行す
る必要があります。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル 1

はじめに
機能チェック
以下の簡単な機能チェックを
実行して、オシロスコープが正常に動作している
か確認します。
1. オシロスコープの電源コードを接続しま
す (9 ページ参照)。
2. オシロスコープの電源をオンにします。
自己テストがすべて問題なく終了する
まで待ちます。
3. チャンネル 1 にオシロスコープ・プロー
ブを接続します。プローブ・チップと基
準リードを Prob
します。
4. Autoset
kHz、振幅が約 5 V の方形波がディス
プレイに表示されます。
eCompコネクタに接続
ボタンを押します。周波数が 1
Probe Comp
2 TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

はじめに
プローブ補正
この調整を実行して、使用す
るプローブが入力チャンネルに適合するようにし
ます。どの入力チャンネルであっても、受動プローブを初めて接続するときは
必ずこの手順を実行する必要があります。
1. チャンネル 1 にオシロスコ
ブを接続します。プローブ・チップと基
準リードを Probe Comp コネクタに接
続し、Autoset を
プローブ・フックチップを使用する場
合は、チップをプローブにしっかり回
して取り付け、適切に
ことを確認してください。
2. 表示される波形の形
3. 必要に応じて、プローブを調整します。
押します。
ープ・プロー
接続されている
を確認します。
Probe Comp
補正が過大な状態
補正が不足している状態
補正が適切な状態
Autoset ボタン
注: オシロスコープに付属のプローブの詳細については、「付録 D:プローブ
の基本」を参照してください。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル 3

はじめに
信号パス補正(SPC)
オシロスコープの時間と
日付の調整
SPC ルーチンでは、高い測
を最適化します。このルーチンはいつでも実行できますが、周囲温度が 10 ℃
以上変化したときは必ず実行してください。
信号パスを補正するには、次の手順を実行します。
1. チャンネルの入力コネ
取り外します。
2. Utility ボタン
3. システム・スクリーン・ボタンを押し、校正を選択します。
4. 信号パススクリーン・ボタンを押します。
5. OK 信号パスの補正を押します。この手順は完了までに数分かかります。
注: 信号パス補正では、プローブ・チップの校正は行われません。
現在の日時に
1. Utility ボタンを押します。
2. システム・スクリーン・ボタンを押し、設定を選択します。
を押します。
オシロスコープを設定するには、次の手順を実行します。
定確度が得られるようにオシロスコープの信号パス
クタに接続されているプローブやケーブルをすべて
3. 日時の設定ボトム・メニュー・ボタンを押します。サイド・メニューにある該当
のボタンを使用して日時を設定します。
4. OK サイド・メニュー・ボタンを押すと、オシロスコープに日時が設定されま
す。
4 TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

製品と機能の説明
はじめに
TDS3000C シリーズ・オシロスコープには、以下のモデルが用意されています。
モデル チャンネル数 帯域幅 最大
TDS3012C 型
TDS3014C 型
TDS3032C 型
TDS3034C 型
TDS3052C 型
TDS3054C 型
2 100 MHz
4 100 MHz
2 300 MHz
4 300 MHz
2 500 MHz
4 500 MHz
1.25 GS/s
1.25 GS/s
2.5 GS/s
2.5 GS/s
5GS/s
5GS/s
アクイジション機能
波形の異常信号を検出する WaveAlert: この機能では、現在の波形とその前
に表示した波形を比較し、波形の異常を自動的に検出します。WaveAlert で
は異常を検出した
ときのオシロスコープの応答を設定します。この応答には、
異常検出で停止、異常検出で警告音発生、および USB フラッシュ・ドライブへ
の異常波形の保存があります。この機能は、信号に発生したグリッチや間欠的
なエラーを捕捉するのに便利です (60 ページ参照)。
独立したデジタイザ: この機能では、チャンネルごとに独立したデジタイザに
よって時間を
正確に測定できます。各デジタイザは、最大サンプル・レートまで
サンプリング可能です。すべてのチャンネルのアクイジションは、各チャンネル
への単発信号入力で得られる帯域幅でいつでも同時に実行できます。
ノーマル・アクイジション: この機能では、10,000 ポイントで波形を取り込んで
水平軸方向の詳細を捕捉し、ズーム機能
(58 ページ
参照)。
で拡大して詳細を解析できます
高速トリガ・アクイジション: この機能では、1 秒間に最大 3,400 回の割合で
波形を取り込みます(500 ポイント・モード)。これにより、急激に変化する信号
や、信号の間欠的な不規則変動を観測できます (58 ページ参照)。
トリガ: トリガ・ポイントより前で発生する信号を捕捉できます。アクイジショ
プリ
ンの開始時、アクイジションの終了時、またはその間の任意の時点にトリガ・ポ
イントを設定できます (70 ページ参照)。
遅延: トリガ・ポイント後に取り込みが開始されるように遅延を設定することも
できます。トリガ・ポイントから特定の時間が経過した時点で信号を取り込むに
は、遅延を使用します (71 ページ参照)。
ピーク検出: この機能を使用すると、時間軸設定が遅い場合でも、1 ns 程度
の狭いパルス幅を持つパルスを検出できます。ピーク検出は、信号に含まれる
ノイズやグリッチの観測で役立ちます (56 ページ参照)。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル 5

はじめに
信号処理機能
ディスプレイ機能
アベレージ: 信号にアベレー
測定確度の向上を図ることができます (57 ページ参照)。
エンベロープ: エンベロープを使用すると、信号の最大変動量を取り込んで
表示できます (57 ページ参照)。
波形演算: 波形演算では、波形の加算、減算、乗算、および除算が可能です。
たとえば、差動信号の解析や電力波形の計算ができます (75 ページ参照)。
FFT 解析: FFT(高速フーリエ変換)測定を使用すると、時間ドメインの信号を
その周波数成分に変換して解析できます (76 ページ参照)。
カラー LCD ディスプレイ: 波形を簡単に識別できるように色分けして表示でき
ます。それぞれ対応する波形、リードアウト、およびボタンの色を同じにするこ
とで、作業効率が上がり、操作ミスが減ります (66 ページ参照)。
デジタル・フォスファ: デジタル・フォスファ・オシロスコープは、信号の輝度
変調をはっきりと表示できます。自動的に後続のアクイジションをオーバレイ
し、次にそれらを減衰させて、アナログ・オシロスコープに使用されている CRT
のフォスファへの書き込みと減衰をシミュレートします。この機能によって、輝
度階調の波形表示に、輝度変調に含まれる情報を示すことが可能になります
(53 ページ参照)。
ジングを適用して、相関のないノイズを除去し、
測定機能
トリガ機能
信号プレビュー: シングル・ショット・アクイジションを設定するときに、プレビュー
機能を使用してコントロールの設定を最適化できます。コントロールを調整す
ると、その調整内容によって、次回のアクイジションの様子を示すプレビューを
表示するように現在のアクイジションが変更されます (55 ページ参照)。
カーソル: カーソルを使用すると、電圧、時間、および周波数を簡易測定でき
ます (61 ページ参照)。
自動測定: 自動波形測定の一覧からいずれかを選択できます(85 ページ参
照)。基準レベルを変更したり、測定ゲートを追加することで、測定をカスタマ
イズできます (82 ページ参照)。
XY 波形カーソル: XY 波形上でカーソルを使用した測定が可能です (64 ペー
ジ参照)。
デュアル・トリガ: メイン・トリガ(A)システムのみを使用できるほか、トリガを追
加してより複雑な現象を取り込むこともできます。A トリガと B トリガを組み合わ
せると、時間待機トリガやイベント待機トリガのセットアップも可能です (95 ペー
ジ参照)。
ロジック・トリガ: 2 つの信号間のブール条件に従ってトリガできます。ロジッ
ク・トリガを使用すると、デジタル回路や同期ステート・マシンの問題を解析で
きます (100 ページ参照)。
6 TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

はじめに
便利な機能
パルス・トリガ: タイミング
きます。パルス・トリガを使用すると、バスの競合が発生しているデジタル回路、
バス・トランシーバ、トランスミッション・ライン、オペ・アンプ回路などの問題を
解析できます (105 ページ参照)。
ビデオ・トリガ: ビデオ・フィールドまたはビデオ・ラインでトリガして、標準ビデ
オ信号の安定した表示を得ることができます (111 ページ参照)。
オルタネート・トリガ: チャンネルの番号が小さい方から大きい方への順番
で、すべてのアクティブなチャンネルを次々にトリガ・ソースとして使用できます
(99 ページ参照)。
内蔵外部トリガ: すべてのモデルは外部トリガ入力を備えています。チャンネ
ルを 4 つ備えたモデルでは、外部トリガ・コネクタがオシロスコープの後部パネ
ルにあり、チャンネルを 2 つ備えたモデルでは前面パネルにあります。
e*Scope Web ベースのリモート・コントロール: インターネットを経由して、別
の部屋から、さらには世界中の至る所から、TDS3000C シリーズ・オシロスコー
プにアクセスできます (123 ページ参照)。
内蔵イーサネット: 内蔵の 10Base T イーサネット・ポートを使用して TDS3000C
シリーズ・オシロスコープをネットワークやインターネットに接続し、e*Scope へ
のアクセスやネットワーク・プリンタでのスクリーン・イメージ印刷ができます
(155 ページ参照)。
またはスレッショルドの条件を満たす信号でトリガで
オートセット: オートセットを使用すると、垂直、水平、およびトリガの各コントロー
ルを簡単にセットアップして適切なディスプレイを得ることができます (52 ペー
ジ参照)。
スコープ・クイックメニュー: 内蔵のスコープ・クイックメニューを使用して簡単
にオシロスコープを操作できます (21 ページ参照)。
シングル・シーケンス: 1 回のボタン操作で、トリガ・パラメータをシングル・ショッ
ト・アクイジション(シングル・シーケンス・アクイジション)に適した設定にできま
す (51 ページ参照)。
USB フラッシュ・ドライブ・ポート: USB フラッシュ・ドライブを使用すると、波形
と設定の保存と復元のほか、オシロスコープのファームウェアのアップグレード
や新しい機能のインストールが可能です (89 ページ参照)。
プローブのサポート: 標準のプローブを使用できるほか、特定の用途向けの
オプショナル・プローブを選択することもできます。付録 D に、プローブに関す
る情報と制限事項があります (145 ページ参照)。
多言語ユーザ・インタフェース: 画面のメニューとメッセージは 11 種類の言語
で表示できます (113 ページ参照)。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル 7

はじめに
オプション機能
使用時の設置方法
アプリケーション・モジュー
しいテストと測定の機能を追加できます (141 ページ参照)。
コミュニケーション・モジュール: コミュニケーション・モジュールを取り付ける
と、RS-232、GPIB、および VGA の各ポートを増設できます。これにより、リモー
ト・プログラミングや、オシロスコープ画面のモニタへの表示などが可能になり
ます。 (12 ページ参照)
バッテリ電源: 充電式リチウム・イオン・バッテリ(TDS3BATC 型)を取り付ける
と、AC 電源のない条件下でもオシロスコープを使用できます (9 ページ参照)。
ハンドルと脚を調整して、使いやすい状態にオシロスコープを設置します。
ル: アプリケーション・モジュールを取り付けて、新
。
8 TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル

電源の接続
はじめに
このオシロスコープは、電圧 AC 90 ~ 250 V、周波数 47 ~ 440 Hz の範囲の
電源で使用できます。 オシロスコープは、電源コードの接地導体を通じてアー
スに接続されています。
電源ヒューズはオシロスコープ内部に設置されている
ので、ユーザによる交換はできません。
バッテリ電源の使用
バッテリ電源
による安全
な使用
このオシロスコープは、オプションの充電式バッテリ・パック TDS3BATC 型を使
用して約 3 時間の連続
ディスプレイに三角形のアイコン
に接続しているときは、電源プラグのアイコン
ジのアイコン
動作が可能です。このバッテリを使用しているときは、
が表示され、オシロスコープをライン電源
が表示されます。また、ゲー
はバッテリの充電レベルを示します。バッテリの残量が少なく
なると、オシロスコープの電源が自動的にオフになります。この自動電源シャッ
トダウンの前に、画面が数分の間、全面白色表示となります。
バッテリの適切な廃棄に関する情報については、「環境条件について」を参照
してください (ix ページ参照)。
警告: 感電を防止するために、オシロスコープをバッテリ電源で使用するとき
は、後部パ
ネルの接地端子をアースに接続してください。
安全な動作とするために、オシロスコープのシャーシは常にアース電位に維
持する必要があります。シャーシをアースに接続していない場合、危険な電圧
(>30 V
、>42 Vpk)をオシロスコープの入力に接続した状態でシャーシの露
RMS
出金属部に触れると、感電する可能性があります。感電の危険を防止するた
めに、当社では、後部パネルの接地端子をアースに接続するための接地ケー
を用意しています。これ以外の接地ケーブルを使用する場合は、18 ゲー
ブル
ジ以上の太さを持つリード線を使用してください。
接地ケーブルを接続せずに使用すると、オシロスコープに危険な電圧を接続
したときに感電の危険が発生します。プローブ・チップ、BNC コネクタの中央導
体、またはコモン・リードに接続する信号電圧が 30 V
(42 Vpk)を超えない場
RMS
合は、接地ケーブルなしでもオシロスコープを使用できます。すべてのプロー
ブのコモン・リードが同じ電圧に接続されていることを確認してください。
TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル 9

はじめに
警告: 被測定装置の回路に問題があると、予期しない部分に危険な電圧が
発生していることがあります。
注意: バッテリ電源でオシロスコープを使用する場合、オシロスコープを接地
ケーブルでアースに接続していない状態では、プリンタやコンピュータなどの
接地されたデバイスをオシロスコープに接続しないでください。
バッテリの取り付け
オプションのバッテ
リ・パックを取り付けるには、次の手順を実行します。
1. 後部パネルのバッテリ収納部の蓋を開きます。
2. アクセサリ・トレイを取り外します。
バッテリ収納部の蓋(開いた状態)
3. 収納部にバッテリを差し込み、ラッチのロック音がするまでバッテリの両端
を押し込みます。
4. バッテリ収納部の蓋の両端を押してはめ込み、閉じます。
バッテリを取り外すには、次の手順を実行します。
1. バッテリ収納部の蓋を開きます。
2. バッテリの両側のハンドルを持ち上げ、それを使用してバッテリをオシロス
コープから引き出します。
10 TDS3000C シリーズ・ユーザ・マニュアル