この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2
〜3)と「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の
優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。
取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてくださ
い。
取扱説明書
このたびは、ローランド TD-8 をお買いあげいただき、まことにありがとうござい
ます。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
©
1999 ローランド
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器およびAC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
005
●この機器の設置には、ローランドが推奨するス
タンド(型番 :MDS-7U、MDS-8、MDS-10)を
使用してください(P.26)。
..............................................................................................................
006
● この機器の設置にスタンド(型番 :MDS-7U、
MDS-8、MDS-10)を使用する場合、ぐらつ
いた所や傾いた所にスタンド(型番 :MDS-7U、
MDS-8、MDS-10)を設置しないでください。
安定した水平な所に設置してください。機器を
単独で設置する場合も、同様に安定した水平な
所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
009
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつきます。
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2
警告
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、
設定によっては永久的な難聴になる程度の音量
になります。大音量で、長時間使用しないでく
ださい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、
直ちに使用をやめて専門の医師に相談してくだ
さい。
..............................................................................................................
011
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ACアダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)
を超えると発熱し、コードの被覆が溶けること
があります。
..............................................................................................................
016
●外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコン
セントから外してください。
..............................................................................................................
104
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを
持って、機器本体やコンセントに抜き差ししな
いでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(P.29、P.31)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めにACアダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2〜3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、
次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電
力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ
い。
302
●ACアダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用
しないでください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c(国内のみ)
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、他の MIDI 機器(シーケン
サーなど)に保存するか、記憶内容をメモしておいてく
ださい。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意
を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容
が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修
復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
メモリー・バックアップについて
501b
● 本体内には、電源を切った後も記憶した内容を保持する
ための電池を装備しています。電池が消耗してくると、
ディスプレイに次のように表示されます。電池が消耗す
ると記憶した内容が失われますので、早めに交換してく
ださい。交換するときは、必ずローランド・サービスに
相談してください。
ig.e-04
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器
(シーケンサーなど)に保存しておいてください。
552(***は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリー、他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の
失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご
容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ
い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
558c
● 床や壁を通じての振動は意外によく伝わりますので、特
に夜間やヘッドホン使用時の演奏は、隣近所に迷惑がか
からないように注意しましょう。
ドラム・パッドやペダルは演奏時の打撃音を小さくする
設計になっていますが、打面がゴム製のものは、メッ
シュ製のものに比べてやや大きい音がします。打撃音を
小さくしたい場合は、メッシュ・ヘッドのものに変える
と消音効果があります。
559
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない
でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ
えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき
ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ
さい。
4
目次
使用上のご注意 .........................................................................................4
目次 ...........................................................................................................5
この取扱説明書の読みかた .....................................................................11
主な特長..................................................................................................12
各部の名称と働き ...................................................................................14
フロント・パネル .........................................................................................................................................14
リア・パネル..................................................................................................................................................16
ボタン操作や画面表示について..............................................................18
設定の保存..........................................................................................................................................18
ボタン、スライダー、つまみ.........................................................................................................18
カーソル ..............................................................................................................................................18
ファンクション・ボタン([F1]、[F2]、[F3]).......................................................................18
ポップアップ・メニューの使いかた ............................................................................................19
[INC/+]、[DEC/-]ボタン、VALUE ダイヤルの使いかた....................................................20
[FADERS]と[GROUP FADERS]の使いかた.....................................................................21
TD-8 本体でのパッドの選択 ..........................................................................................................22
ドラム・キットについて .................................................................................................................22
パターン(数小節の伴奏)について ............................................................................................22
画面上部の表示について .................................................................................................................23
クイック・スタート.................................................. 25
演奏前の準備 ..........................................................................................26
スタンドに取り付ける.................................................................................................................................26
パッドとペダルを接続する.........................................................................................................................27
オーディオやアンプを接続する ................................................................................................................29
電源を入れる..................................................................................................................................................30
電源を切るときは..............................................................................................................................31
デモ・ソングを聴く.....................................................................................................................................32
パッドの指定と演奏方法 ........................................................................34
接続するパッドの種類を指定する ............................................................................................................34
Roland Drum System "TD-8K" 用の設定にする.......................................................................34
パッドを1つずつ指定する.............................................................................................................36
ヘッドの張り具合を調節する.........................................................................................................38
設定を確認する..................................................................................................................................40
パッドの演奏方法 .........................................................................................................................................41
リム・ショット奏法 .........................................................................................................................41
クロス・スティック奏法 .................................................................................................................42
チョーク奏法......................................................................................................................................42
打点位置検出......................................................................................................................................42
ブラシ奏法..........................................................................................................................................43
ハイハット・コントロール・ペダル ............................................................................................43
5
目次
演奏する..................................................................................................44
音を鳴らす......................................................................................................................................................44
ドラム・キットを選ぶ .....................................................................................................................44
音量を調節する..................................................................................................................................45
パッドの感度を調節する .................................................................................................................46
クリックを聴く[CLICK]...............................................................................................................48
エフェクトのオン/オフ .................................................................................................................50
ドラム・キットを作り変える .................................................................52
音作りの基本..................................................................................................................................................52
インスト(楽器音)を選ぶ.........................................................................................................................54
ドラムの音を調整する(V-EDIT).............................................................................................................56
胴(シェル)の深さを選ぶ.............................................................................................................56
ヘッドの材質とチューニングを変える ........................................................................................58
マフリング(ミュート)とスナッピーの張りを調節する.......................................................60
演奏する場所を決める(アンビエンス)..................................................................................................62
各インストの音量バランスを整える[MIXER].....................................................................................64
音色を調節する(マスター・イコライザー)..........................................................................................66
伴奏に合わせて演奏する ........................................................................68
パターン(数小節の伴奏)を再生する....................................................................................................68
ソング(曲)を再生する.............................................................................................................................70
伴奏やクリックの音量を調節する ............................................................................................................71
パターンのドラムの演奏を消音(ミュート)する...............................................................................72
パッドをたたいてパターンを演奏させる ...............................................74
GM スコアに合わせて演奏する ..............................................................75
進んだ使いかた ........................................................ 77
第1章ドラム・キットを設定する.........................................................78
ドラム・キットを選ぶ.................................................................................................................................78
「DRUM KIT」画面について...........................................................................................................78
ドラム・キットに名前を付ける[NAME]..............................................................................................79
ブラシで演奏する .........................................................................................................................................80
ペダル・ハイハットの音量を調節する(ペダル・ハイハット・ボリューム)...............................81
エフェクトのオン/オフ.............................................................................................................................81
第2章インストを設定する....................................................................82
エディットするパッドの選びかた ............................................................................................................82
パッドをたたいて選ぶ .....................................................................................................................82
トリガー・セレクト・ボタンで選ぶ ............................................................................................82
パッドの設定画面が切り替わらないようにする(エディット・ロック)........................................83
インストを選ぶ ............................................................................................................................................83
リスト表示で選ぶ..............................................................................................................................84
グループ名から選ぶ .........................................................................................................................84
6
ドラムの音を調整する(V-EDIT).............................................................................................................85
胴の深さを選ぶ..................................................................................................................................85
ヘッドの材質を選ぶ .........................................................................................................................86
ヘッドをチューニングする.............................................................................................................86
マフリング(ミュート)を設定する ............................................................................................86
スナッピーの張りを調節する.........................................................................................................87
ピッチや長さ(ディケイ)を設定する(EDIT)...................................................................................88
第3章スタジオとミキサーを設定する..................................................89
スタジオの設定をする(アンビエンス)..................................................................................................89
演奏する場所を決める(STUDIO)...............................................................................................89
壁の材質を変える..............................................................................................................................89
部屋の大きさを変える .....................................................................................................................89
アンビエンスの量を調節する.........................................................................................................89
インストごとにアンビエンスのかかり具合を調節する
(アンビエンス・センド・レベル)...............................................................................................90
パートのグループごとにアンビエンスのかかり具合を調節する
(アンビエンス・グループ・センド・レベル)............................................................................90
音色を調節する(マスター・イコライザー)..........................................................................................91
ミキサーの設定をする[MIXER]..............................................................................................................92
パッドの音量バランスを調節する ...............................................................................................92
パン(定位)を調節する .................................................................................................................93
キット全体の音量を調節する.........................................................................................................93
目次
第4章クリックを聴きながら演奏する..................................................94
クリックのオン/オフと音量を設定する................................................................................................94
テンポを設定する .........................................................................................................................................94
拍子を設定する .............................................................................................................................................94
クリックの間隔(インターバル)を設定する........................................................................................95
クリック音を選ぶ .........................................................................................................................................95
パン(定位)を変える.................................................................................................................................95
出力先を選ぶ..................................................................................................................................................95
第5章パターンに合わせて演奏する .....................................................96
パターンを選ぶ .............................................................................................................................................97
「PATTERN」画面について............................................................................................................98
リスト表示で選ぶ..............................................................................................................................98
カテゴリー名から選ぶ .....................................................................................................................99
パターンを再生する.....................................................................................................................................99
テンポを設定する........................................................................................................................... 100
再生のしかた(LOOP、1SHOT、TAP)を選ぶ................................................................... 100
移調する(トランスポーズ)........................................................................................................ 102
再生前にカウントを入れる(カウント・イン).................................................................................. 102
パートの設定をする.................................................................................................................................. 102
パートを選ぶ...................................................................................................................................102
インストを選ぶ...............................................................................................................................102
音量、アンビエンスのかかり具合(アンビエンス・センド・レベル)、
パン(定位)、ベンド・レンジを調節する............................................................................... 103
バッキング・パート全体のアンビエンスのかかり具合を調節する
(アンビエンス・グループ・センド・レベル).........................................................................103
7
目次
パーカッション・セットの設定をする.................................................................................................104
パーカッション・セットの使いかた ......................................................................................... 104
パーカッション・セットを選ぶ.................................................................................................. 104
音量、アンビエンスのかかり具合(アンビエンス・センド・レベル)を調節する ...... 104
パーカッション・セットをコピーする .....................................................................................104
パーカッション・インストを選ぶ ............................................................................................. 105
パーカッション・インストごとの設定をする.........................................................................105
特定のパートの演奏を消音(ミュート)する(パート・ミュート)............................................. 106
パーカッション・パートを消音(ミュート)する ................................................................ 107
パターンやソングの再生画面で、パートの消音(ミュート)状態を確認する............... 108
演奏をそのまま録音してパターンを作る(リアルタイム・レコーディング)............................ 108
録音の手順....................................................................................................................................... 108
リアルタイム・レコーディング中に音色やフレーズを確認する(リハーサル機能).... 110
リアルタイム・レコーディング中に不要なデータを消す
(リアルタイム・イレース).......................................................................................................... 110
録音時に演奏データのタイミングをそろえる(クォンタイズ).......................................... 111
録音、再生前にカウントを入れる(カウント・イン)..........................................................112
パッドをたたくと同時に録音を開始する(ヒット・パッド・スタート)......................... 112
外部シーケンサーのデータを取り込む .....................................................................................112
パターンを編集する.................................................................................................................................. 113
パターンをコピーする[COPY]................................................................................................ 113
パターンの一部を小節単位でコピーする................................................................................. 114
空白の小節を挿入する[INSERT]............................................................................................. 115
パターンを削除する[DELETE]................................................................................................ 116
不要な小節を削除する .................................................................................................................. 116
パターンを消去する[ERASE].................................................................................................. 117
不要なデータを消去して空白の小節にする............................................................................. 117
パターンに名前をつける[NAME]....................................................................................................... 118
ユーザー・パターンを編集できないようにする(パターン・ロック).........................................119
第6章ソングに合わせて演奏する.......................................................120
ソングを選ぶ............................................................................................................................................... 121
「SONG」画面について ................................................................................................................121
リスト表示で選ぶ........................................................................................................................... 121
ソングを再生する ......................................................................................................................................122
テンポを設定する........................................................................................................................... 122
再生のしかた(LOOP、1SHOT)を選ぶ................................................................................123
ソングを繰り返し再生する(ループ再生)............................................................................... 123
再生前にカウントを入れる(カウント・イン)....................................................................... 123
特定のパートの演奏を消音(ミュート)する(パート・ミュート)............................................. 124
パターンを演奏順にならべてソングを作る......................................................................................... 124
パターンを挿入する[INSERT]................................................................................................. 124
不要なパターンを削除する[DELETE].................................................................................... 125
パターンを移調する[TRANSPOSE]...................................................................................... 125
ソングを編集する ......................................................................................................................................126
ソングをコピーする[COPY].................................................................................................... 126
すべてのデータを消去してソングを初期化する(ソング・イニシャライズ).................126
ソングに名前をつける[NAME]........................................................................................................... 127
8
第7章TD-8 全体の設定をする ............................................................128
パッドの種類を指定する(トリガー・タイプ).................................................................................. 128
パッドの感度などを設定する(ベーシック・トリガー・パラメーター)..................................... 129
トリガー・パラメーターを細かく設定する(アドバンスト・トリガー・パラメーター)........ 131
アコースティック・ドラムで TD-8 を使う(ドラム・トリガー).................................................. 134
トリガー・タイプを指定する......................................................................................................134
トリガー・パラメーターを設定する ......................................................................................... 134
ディスプレイのコントラストを調節する............................................................................................. 135
チューニングをする(マスター・チューニング)..............................................................................135
メモリー残量を確認する..........................................................................................................................136
パッドの設定画面を自動で切り替える(ノート・チェース)..........................................................136
ノート・チェースのオン/オフ.................................................................................................. 136
出力先を選ぶ............................................................................................................................................... 137
第8章便利な機能 ................................................................................138
ドラム・キットを好みの順で切り替える(ドラム・キット・チェーン)..................................... 138
ドラム・キット・チェーンを作る ............................................................................................. 138
ドラム・キット・チェーンを使って演奏する.........................................................................139
パッドやフット・スイッチによる応用操作......................................................................................... 139
パッドをたたいてパターンを演奏させる(パッド・パターン).......................................... 139
ハイハット・コントロール・ペダルで、パッドのインストのピッチを変化させる
(ピッチ・コントロール)..............................................................................................................141
パッドを使ってボタン操作をする(パッド・スイッチ)...................................................... 142
フット・スイッチを使ってボタン操作をする(フット・スイッチ)................................. 144
いろいろな設定をコピーする..................................................................................................................145
ドラム・キットをコピーする(ドラム・キット・コピー).................................................. 145
ドラム・キットのインストをコピーする(インスト・コピー).......................................... 146
ミキサーの設定をコピーする(ミキサー・コピー).............................................................. 147
スタジオの設定をコピーする(エフェクト・コピー)..........................................................147
プレビュー・ボタンの設定をする .........................................................................................................148
目次
第9章MIDI を使う機能 .......................................................................149
外部 MIDI 機器にデータを保存する(バルク・ダンプ)................................................................... 149
データを保存する........................................................................................................................... 149
保存したデータを TD-8 に戻す.................................................................................................. 150
デバイス ID を設定する ................................................................................................................ 150
パッドの演奏で外部 MIDI 音源を鳴らす .............................................................................................. 151
各パッドが送信するノート・ナンバーを指定する ................................................................ 151
ゲート・タイムを設定する.......................................................................................................... 153
MIDI チャンネルを合わせる ........................................................................................................ 153
Roland SPD-20 といっしょに使う(ソフト・スルー)....................................................................153
TD-8 全体の MIDI 設定をする................................................................................................................. 154
パートの MIDI チャンネルを合わせる....................................................................................... 154
ドラムとパーカションの発音優先パートを設定する
ローカル・コントロールをオフにする .....................................................................................155
プログラム・チェンジの送受信を止める................................................................................. 155
FD-7 から送信されるデータを減らす(PEDAL DATA THIN).......................................... 156
TD-8 を音源モジュールとして使う....................................................................................................... 156
受信するノート・ナンバーとパッドの対応を指定する ........................................................157
プログラム・チェンジで呼び出されるドラム・キットを変える........................................ 157
プログラム・チェンジで呼び出されるパーカッション・セットを変える....................... 158
各パートやパーカッション・セットの設定を変える ............................................................ 158
(チャンネル 10・ プライオリティ)
154
9
目次
GM 音源として使う................................................................................................................................... 159
GM モードに切り替える .............................................................................................................. 159
GM モードに切り替わらないようにする ................................................................................. 160
GM スコアに合わせて演奏する .................................................................................................. 160
細かい演奏表現のための MIDI メッセージ ..........................................................................................161
ハイハット・コントロールのための MIDI メッセージ..........................................................161
打点位置検出のための MIDI メッセージ...................................................................................162
外部 MIDI 機器と同期させる................................................................................................................... 162
資料....................................................................165
故障かな?と思ったら ..........................................................................166
音に関する全体に共通な内容..................................................................................................................166
パッドやペダルに関する内容..................................................................................................................168
MIDI に関する内容..................................................................................................................................... 168
シーケンサーに関する内容...................................................................................................................... 169
クリックに関する内容.............................................................................................................................. 170
画面表示に関する内容.............................................................................................................................. 171
製品出荷時の設定に戻す ......................................................................172
ドラム・トリガーの使いかた ...............................................................173
メッセージ/エラー・メッセージ・リスト..........................................174
MIDI について.......................................................................................176
プリセット・ドラム・キット・リスト .................................................179
ドラム・インスト・リスト ...................................................................180
プリセット・パーカッション・セット・リスト ..................................184
バッキング・インスト・リスト............................................................186
プリセット・パターン・リスト............................................................188
パラメーター・リスト ..........................................................................192
ドラム・キット・パラメーター ............................................................................................................. 192
パターン・パラメーター..........................................................................................................................194
ソング・パラメーター.............................................................................................................................. 197
セットアップ・パラメーター..................................................................................................................197
クリック・パラメーター..........................................................................................................................199
テンポ・パラメーター.............................................................................................................................. 199
GM モード ................................................................................................................................................... 199
MIDI インプリメンテーション..............................................................200
主な仕様................................................................................................216
ブロック・ダイアグラム ......................................................................217
索引 .......................................................................................................218
10
この取扱説明書の読みかた
TD-8 の取扱説明書は、次のような構成になっています。
クイック・スタート
TD-8 をはじめてお使いになる方のために、いろいろな機能を簡単に楽しんでいただけるように
解説してあります。
ことはほとんど理解していただけます。さらに進んだ使いかたや、応用操作については、
使いかたをお読みください。
進んだ使いかた
TD-8 のすべての機能を詳しく解説しています。大きく分けると次の 5 つに分かれます。基本的
なパネル操作や画面の表示などは
基本的な操作を理解していることを前提に説明している部分もありますので、わからない内容が
クイック・スタートを参照してください。
あれば
クイック・スタートを読みながら操作していただくと、演奏のために必要な
クイック・スタートで紹介しています。
進んだ
クイック・スタート進んだ使いかた資料
進んだ使いかたでは、
資料
第1章〜第 3 章 音をつくるための機能
クイック・スタートで紹介した音づくりについて、より詳しく説明します。
第4章〜第 6 章 シーケンサーの使いかたと機能
クリックの設定、演奏、録音、パターンやソングの編集など、実践的な内容でシーケンサーの機
能を説明します。
第7章TD-8 全体の設定
音の調節や音源の設定など、TD-8 全体を管理する機能を説明します。
第8章便利な機能
パッドやペダルの操作でパターンやソングを再生するための設定や、コピーなど、操作効率をよ
くする機能を説明します。
第9章MIDI を使う機能
外部機器へのデータ保存、TD-8 を GM 音源モジュールとして使うなど、MIDI を使う機能につ
いて説明します。
思ったように動作しないときは、「故障かな?と思ったら」を読んで、設定に誤りがないことを
確認してください。また、操作中にエラー・メッセージが表示されたときは、「メッセージ/エ
ラー・メッセージ・リスト」で対応を確かめてください。その他、MIDI に関する資料、パラ
メーター・リスト、プリセット・リスト、MIDI インプリメンテーションなどがあります。
本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)
と本文中の画面上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。
11
主な特長
バリアブル・ドラム・モデリング音源搭載
アコースティック・ドラムでの音づくりの過程をシミュレート−
好みのヘッドを選んでチューニングをしたり、マフリング(ミュート)を取り付けたりしながら、アコー
スティック・ドラムと同じ感覚の音づくりが可能です。
V-EDIT 機能(P.56、P.85)
打点位置検出機能(P.42)
パッドに PD-7、PD-9、PD-80、PD-80R、PD-100、PD-120 を使えば、パッドをたたく位置を検出し、
的確にサウンドに反映させます。
ブラシによる演奏が可能(P.43)
パッドに PD-80、PD-80R、PD-100、PD-120 を使えば、ブラシによる演奏が可能です。
ブラシは、ナイロン製をお使いください。金属製のブラシはパッドを傷付けてしまうだけでなく、
先端がパッドの網の目に引っかかり、大変危険です。
クロス・スティック(クローズド・リム・ショット)奏法が可能(P.42)
パッドに PD-80R、PD-120 を使えば、クロス・スティック(クローズド・リム・ショット)奏法が可能
です。
打点位置検出、ブラシによる演奏、クロス・スティック(クローズド・リム・ショット)奏法は、ト
リガー・インプット 3(SNARE)で可能です。
ハイハット・コントロール・ペダルによるピッチ・コントロールが可能(P.141)
ハイハット・コントロール・ペダル(FD-7)を使って、パッドのインストのピッチを変化させることがで
きます。
豊富なインストを搭載
あらゆるジャンルに対応できる、高品質なインスト(楽器音)を豊富に搭載しています。
ドラム・インスト:1,024
バッキング・インスト:262
ドラマーにわかりやすいユーザー・インターフェース
大型ディスプレイを搭載
設定するパラメーターやそのイメージのグラフィカルな表示を見ながら、簡単かつ直接的な操作が可能です。
12
ライブに適した機能と操作性
GM(General MIDI)システムとは、音源の MIDI 機能の仕様を、メーカーを越え
グループ・フェーダー(P.21)
フロント・パネルにグループ・フェーダーを装備。演奏中でもすぐに音量調節ができます。
使用するドラム・キットを好みの順に呼び出すドラム・キット・チェーン機能(P.138)
スティックで操作できる、大型[INC/+]、[DEC/-]ボタン
従来のパッドなどが使用可能(P.36、P.128)
PD-80、PD-80R(パッド)、KD-80(キック・トリガー・ユニット)に加えて、従来のパッド(PD-5、
PD-7、PD-9、PD-100、PD-120)、キック・トリガー・ユニット(KD-5、KD-7、KD-120)、ハイハッ
ト・コントロール・ペダル(FD-7)がすべて使用可能です。最大 12 個のパッドを同時に使用できます。
主な特長
簡単に操作できるシーケンサーを装備
豊富なプリセット・パターンを搭載(P.68、P.97)
パターンを並べてソングを作成可能(P.124)
プリセット・パターンやソングに合わせたアンサンブルの練習が可能です。パターンやソングのドラム演
奏を消して練習することもできます。また、オリジナルのバッキング・パターンを作成できます。
スウィープ(ブラシでこする)奏法の音を録音する場合は、ドラム・キットの「MIDIbrsh」をお
使いください。
GM システムに対応(P.159)
GM スコア(GM 音源用のミュージック・データ)を再生できる、GM モードがあります。
GM スコアを再生するときに特定のパートの音だけを消す機能がありますので、練習に大変便利です。
システムについて
て標準化することを目的とした推奨規定です。GM システムに合致した音源や
ミュージックデータには GM マーク( )がついています。GM 音源用の
ミュージックデータ(GM スコア)は、GM マークつきの音源であればどれでも同
じ演奏表現ができます。
13
各部の名称と働き
フロント・パネル
fig.001(フロント・パネル)
トリガー・インジケーター
トリガー・インプット・ジャックに接続したパッドを
•
たたくと点灯します。パッドが正しく接続されている
ことを確認できます。
•
MIDI IN コネクターから MIDI メッセージを受信すると
点灯します(MIDI インジケーター)。
•
[PREVIEW]ボタンを押すと点灯します。
LED ディスプレイ
現在選択しているドラム・キットの番号を表示します。
グラフィック・ディスプレイ
ドラム・キット演奏時はドラム・キット名を、パター
ン、ソング再生時はパターン、ソング名を、エディッ
ト時は設定内容を、グラフィックと文字で表示しま
す。
画面上部には、選択しているトリガー・インプット番
号、パターンまたはソング番号、小節数を表示します。
この取扱説明書では画面と呼びます。
CHAIN(チェーン)ボタン
ドラム・キット・チェーン機能(ドラム・キットを好
みの順に並べて、順に呼び出す機能)の設定をします
(P.138)。
[F1]、[F2]、[F3]ボタン
画面表示によって機能が変わるボタンです。ディスプ
レイの下の部分にこれらのボタンの機能名が表示され
ます(P.18)。
EXIT(イグジット)ボタン
一回押すと、ひとつ前の階層の画面に戻ります。何回
か押していくと、最終的に「DRUM KIT」画面、
「CHAIN」画面、「PATTERN」画面、「SONG」画面の
いずれかに戻ります。
[PATTERN]、[SONG]のいずれかが点灯しています。)
([KIT]、[CHAIN]と[KIT]、
GROUP FADERS
(グループ・フェーダー)
キック、スネア、ハイハット、タム、シンバル、パー
カッション・パート、バッキング・パート、クリック
のそれぞれの音量を調節します(P.21)。
14
各部の名称と働き
FADERS(フェーダー)ボタン
[FADERS]ボタンを押すたびに、上下のインジケー
ターの点灯が切り替わります。インジケーターの点灯
状態によって、グループ・フェーダーの機能が変わり
ます(P.21)。
SETUP(セットアップ)ボタン
トリガー・パラメーターや MIDI の設定など、TD-8 全
体に関わる機能の設定をします。
MIXER(ミキサー)ボタン
パッドごとの音量設定、アンビエンス・センド・レベ
ル、出力先の設定をします(P.64、P.92)。
KIT(キット)ボタン
ドラム・
キット演奏時の基本画面を表示します(P.78)。
SEQUENCER(シーケンサー部)
シーケンサー(パターンやソングを再生、録音する部
分)に関わる各機能を操作するボタンが集まっていま
す(P.68、P.96、P.120)。
MIX IN つまみ
MIX IN に接続している機器の音量を調節します。MIX
IN から入力された音は、マスター・アウトプットと
ヘッドホンに出力されます。
PHONES(ヘッドホン)つまみ
ヘッドホンの音量を調節します。ヘッドホンを接続し
ても、アウトプットの各ジャックからは音が出力され
ます。
MASTER(マスター)つまみ
マスター・アウトプットから出力される音量を調節し
ます。ヘッドホンから出力される音量は、ヘッドホン
つまみで調節します。
CURSOR(カーソル) 、 ボタン
画面内のカーソルを移動させるためのボタンです
(P.18)。
SHIFT(シフト)ボタン
他のボタンと組み合わせて使います。
操作 機能
[SHIFT]+[INC/+]、
[DEC/-]または
VALUE ダイヤル
[SHIFT]+[MIXER]
[SHIFT]+[PREVIEW]
ファンクションの機能が次のように表示されたとき
は、[SHIFT]ボタンを押すと、ファンクションの表示
が変わります。詳しくは、P.18 をご覧ください。
fig.003
設定値を一度に大きく変
更する(P.20)
パート・ミュート(P.106)
音量を変えながらインス
トを試聴(P.148)
PREVIEW(プレビュー)ボタン
インスト(楽器音)の試聴をするボタンです。TD-8 に
パッドが接続されていなくても、TRIG SELECT ボタ
ンでトリガー・インプット番号(パッド)を選び、試
聴することができます(P.22)。また、パートの設定時
には、バッキング用の音色を(P.102)試聴すること
もできます(P.124)。
TRIG SELECT(トリガー・セレクト)
設定の対象となるトリガー・インプット番号(パッ
ド)を、左右にある 2 つのボタン[ ]、[]で
選びます。パッドのリム側を選ぶときは、[RIM]ボタ
ンを押してボタンを点灯させます。TD-8 にパッドを
接続しているときは、そのパッドをたたいて設定の対
象となるパッドを選ぶこともできます。
INC/+(インクリメント)ボタン、
DEC/-(デクリメント)ボタン
ドラム・キットを切り替えたり、パラメーターの値を
変えたりするときに使います。[INC/+]ボタンは押す
ごとに設定値が 1 ずつ増加し、[DEC/-]ボタンは 1
ずつ減少します。大きめのボタンなのでスティックの
先端(チップ)で押すこともできます。
VALUE(バリュー)ダイヤル
[INC/+]ボタン、[DEC/-]ボタンと機能は同じです。
ドラム・キットや設定値を一度に大きく変えたいとき
に、このダイヤルを使います(P.20)。
ボタンをスティックでたたくと、故障の原因となります。
15
各部の名称と働き
リア・パネル
fig.002(リア・パネル)
33
32
TRIGGER INPUTS
(トリガー・インプット)ジャック
TD-8 本体に、パッドやキック・トリガー・ユニット
を接続するジャックです。
パッドの接続には、パッドに付属しているケーブルを
お使いください。
トリガー・インプット 1/2(KICK1/2)
•
別売のケーブル(PCS-31)を使用して、パッドを 2
つ接続することができます(P.27)。
•
トリガー・インプット 3(SNARE)
PD-80R、PD-120 で行うリム・ショット奏法
(P.41)、クロス・スティック奏法(P.42)は、このト
リガー・インプットでのみ行えます。PD-7、PD-9 を
接続した場合は、リム・ショット奏法のみ可能です。
PD-80、PD-80R、PD-100、PD-120 の打点位置検出
機能(P.42)は、このトリガー・インプットでのみ機
能します。
•
トリガー・インプット 4(TOM1)、5(TOM2)、
6(TOM3)
PD-7、PD-9 を接続すると、リム・ショット奏法
(P.41)ができます。
•
トリガー・インプット 7(HI-HAT)、8(CRASH1)、
9(CRASH2)、10(RIDE)
PD-7、PD-9 を接続すると、リム・ショット奏法
(P.41)、チョーク奏法(P.42)ができます。
•
トリガー・
別売のケーブル(PCS-31)を使用して、パッドを 2
つ接続することができます(P.27)。2 つのパッドを
使って、ドラム・キット、パターン、ソングを切り替
えることができます(パッド・スイッチ、P.142)。
インプット 11/12(AUX1/2)
HH CTRL(ハイハット・コントロール)
ジャック
ハイハット・コントロール・ペダル(FD-7)を接続す
るジャックです(P.27)。
FOOT SWITCH(フット・スイッチ)
ジャック
別売のフット・スイッチ(FS-5U)を接続するジャッ
クです。フット・スイッチを使って、キットの切り替
えや、シーケンサーのスタート/ストップなどをコン
トロールすることができます。ケーブルは専用の
PCS-31(別売)を使います(P.144)。
MASTER OUTPUT(マスター・アウト
プット)ジャック(L(MONO)/ R)
TD-8 の楽器音を出力するジャックで、外部オーディ
オやアンプに接続します。TD-8 の性能を最大限に生
かすためにもステレオでの使用をおすすめしますが、
モノラルで使う場合はマスター L(MONO)・ジャッ
クにだけプラグを差し込んでください。
DIRECT OUTPUT(ダイレクト・アウト
プット)ジャック(L / R)
外部エフェクターを使うときにこのジャックに接続し
ます。このジャックから出力される音には、TD-8 内
部のエフェクトはかかりません。
PHONES(ヘッドホン)ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接
続しても、アウトプットの各ジャックからは音が出力
されます。
16
MIX IN ジャック
CD プレーヤーやカセット・プレーヤーを接続します。
このジャックから入力された音は、マスター・アウト
プットとヘッドホンに出力されます。
MIDI コネクター(IN、OUT/THRU)
MIDI 対応の外部シーケンサーを使って TD-8 の音源を
鳴らすときや、保存した設定データ(バルク・デー
タ)を読み込むときに使います(P.149)。
POWER(パワー)スイッチ
電源をオン/オフします(P.30)。
AC アダプター・ジャック
付属の AC アダプターを接続します(P.29)。
各部の名称と働き
コード・フック
AC アダプターのコードを固定します(P.29)。
盗難防止用ロック ( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接
続することができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュ
リティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販
売代理店は、以下のとおりです。
日本ポラデジタル株式会社
〒104-0032
東京都中央区八丁堀 1 丁目 5 番 2 号はごろもビル
Tel: 03-3537-1070
Fax: 03-3537-1071
17
ボタン操作や画面表示について
TD-8 の操作のうち、各機能に共通する操作です。
設定の保存
TD-8 本体には、「設定保存」という操作はありません。変更した値はすぐ
に記憶されます。製品出荷時の設定に戻すときは、「製品出荷時の設定に
戻す」(P.172)をご覧ください。
ボタン、スライダー、つまみ
パネル上にあるボタン、スライダー、つまみは、[SETUP]のように
[ ]で囲んで表記します。
カーソル
fig.004(画面の中の反転表示)
カーソルは、画面上の設定可能な部分を白抜き文字で示します。画面の中
に設定する内容がいくつかあるときは、CURSOR[ ]または[ ]
を押して設定するパラメーターにカーソルを合わせます。
CURSOR[ ]を押しながら[ ]を押す、または CURSOR[ ]
を押しながら[ ]を押すとカーソル位置が高速で移動します。
ファンクション・ボタン([F1]、[F2]、[F3])
、[F2]、[F3]の 3 つのボタンをファンクション・ボタンといいます。
[F1]
ファンクション・ボタンの機能は、画面ごとに異なります。
本文中では( )内に、画面に表示されるファンクション・ボタンの機
能を表記します。
例1:
本文中に
1.
[KIT]→[F1(INST)]を押します。
とあれば、次のように操作します。
fig.005(ファンクション・ボタンと画面下部、機能名など解説を入れる)
18
[KIT]を押します。
1.
[F1](この場合、[F1]の上に「INST」の表示があります)を
2.
押します。
ボタン操作や画面表示について
ファンクション・ボタンの機能名が次のように表示されている場合
は、[SHIFT]を押している間、機能が切り替わります。
fig.006(ファンクション・ボタン)
[SHIFT]を押す
例2:
本文中に
1.
[SHIFT]+[F1(PART 2)]を押します。
とあれば、次のように操作します。
1.
[SHIFT]を押しながら、[F1](この場合、[F1]の上に
「PART 2」の表示があります)を押します。
ポップアップ・メニューの使いかた
[F3( MENU)]のように、「 」が表示されているファンクション・
ボタンを押すと、次の画面のようなメニューを表示します。このメニュー
をポップアップ・メニュー
イヤル、CURSOR [ ]または[ ]のいずれかでメニューにカーソ
ルを合わせます。その後、もう一度ポップアップ・メニューの下のファン
クション・ボタンを押すと、設定画面が表示されます。
fig.007(ポップアップ・メニュー)
例:
次のように操作します。
1.
[KIT]を押します。
[KIT]が点灯し、「DRUM KIT」画面が表示されます。
fig.007a(KIT点灯)
[F3( MENU)]を押します。
2.
といいます。[INC/+]、[DEC/-]、VALUE ダ
fig.008(MENU初期画面)
ポップアップ・メニューが表示されます。
[EXIT]を押すと、ポップ
アップ・メニューが消えま
す。
19
ボタン操作や画面表示について
[INC/+]、[DEC/-]、VALUE ダイヤル、CURSOR [ ]また
3.
は[ ]のいずれかで「FX SW」を選びます。
fig.009(三角の移動)
[F3]を押します。
4.
「FX SW」画面が表示されます。
fig.010(図に合わせた画面図)
[INC/+]、[DEC/-]ボタン、VALUE ダイヤルの使いかた
[INC/+]と[DEC/-]、VALUE ダイヤルともに、設定を変えるためのも
のです。
fig.011([INC/DEC]とV ALUEダイヤル、TD-10から少し変更)
それぞれ次のような特長があります。
[INC/+]、[DEC/-]
[INC/+]は押すごとに設定値が 1 ずつ増加し、[DEC/-]は1ずつ減少し
•
ます。細かい設定をするときに便利です。
オン/オフの切り替えの設定では、[INC/+]を押すとオン、[DEC/-]
•
を押すとオフになります。
[INC/+]を押しながら[DEC/-]を押すと設定値が高速に増加、
•
[DEC/-]を押しながら[INC/+]を押すと高速に減少します。
[SHIFT]を押しながら[INC/+]または[DEC/-]押すと、一度に変
•
わる値が大きくなります。
20
VALUE ダイヤル
右にまわすと設定値が増加し、左にまわすと減少します。変化幅が大き
•
いパラメーターの値を設定するときに便利です。
[SHIFT]を押しながら VALUE ダイヤルをまわすと、一度に変わる値が
•
大きくなります。
[FADERS]と[GROUP FADERS]の使いかた
[GROUP FADERS]のインジケーターは、[GROUP FADERS]で何を設
定するかを示します。
fig.012
•
上のインジケーターが点灯している場合
fig.013([FADERS]左上点灯、シルクを囲む)
ボタン操作や画面表示について
次のトリガー・インプットの音量を調節できます。
[KICK] [SNARE] [HI-HAT] [TOMS]
1/2(KICK1/2) 3(SNARE) 7(HI-HAT) 4(TOM1)
5(TOM2)
6(TOM3)
11/12(AUX1/2)
本文中ではそれぞれ、[KICK]、[SNARE]、[HI-HAT]、[TOMS]と
表記します。
下のインジケーターが点灯している場合
•
fig.014([FADERS]点灯、シルクを囲む)
次のトリガー・インプット、パートの音量を調節できます。
[CYMBALS] [OTHERS] [BACKING] [CLICK]
8(CRASH1)
9(CRASH2)
10(RIDE)
パーカッション・
パート(P.104)
バッキング・パート
(P.102)
クリック
[FADERS]でインジ
•
ケーターを切り替えて
も、[GROUP FADERS]
の各スライダーの設定値
は変わりません。スライ
ダーの現在位置と設定値
が異なることがありま
す。音量を調節するとき
は、必ずスライダーを動
かしてください。
•
ダーの位置に関わらず前
回電源を切ったときの設
定値となります。
例:スネアの音量を調節する
1.
2.
本文中ではそれぞれ、[CYMBALS]、[OTHERS]、[BACKING]、
[CLICK]と表記します。
[FADERS]を押して、上のインジケーターを点灯させます。
[GROUP FADERS]の[SNARE]を動かします。
スライダーのつまみの位置が、現在のスネアの音量です。
21
ボタン操作や画面表示について
(KICK1)、2(KICK2)、
11(AUX1)、12
(AUX2)にはリムがあ
りません。
(KICK2)、12(AUX2)
は、トリガー・インプッ
ト・ジャック 1/2
(KICK1/2)、11/12
(AUX1/2)にパッドを
2 つ接続した場合にのみ
使えます(P.27)。
TD-8 本体でのパッドの選択
fig.015([TRIGSELECT]&[PREVIEW])
[TRIG SELECT]は、TD-8 本体の操作で、エディットするトリガー・イ
ンプット番号(パッド)を選ぶボタンです。パッドを接続していないとき
でも、このボタンでトリガー・インプット番号を選んでエディットするこ
とができます。[ ]を押すと、番号の小さい方のトリガー番号を順に選
びます。[ ]を押すと、番号の大きい方へと順に選びます。
[RIM]は、PD-7、PD-9、PD-80R、PD-120 を設定するときに、ヘッド
側とリム側のどちらを設定するのかを選びます。[RIM]が点灯している
ときは、リム側を選んでいる状態です。
[PREVIEW]ボタンとあわせて使用することで、TD-8 本体だけでエ
ディットができます。
ドラム・キットについて
製品出荷時には、ドラム・キットの 1 〜 64 番があらかじめ用意されてい
ます。これらのドラム・キットは、各種設定を変更すると自動的に保存さ
れますが、製品出荷時の設定に戻すこともできます。この製品出荷時のド
ラム・キットを
いては、ドラム・キット・コピー(P.145)、ファクトリー・リセット
(P.172)をご覧ください。
パターン(数小節の伴奏)について
製品出荷時には、パターンの 1 〜 700 番があらかじめ用意されています
プリセット・パターン)。プリセット・パターンの各種設定は変更して保
(
存することができません。一時的な設定の変更はできますが、別のパター
ンを選ぶと、プリセット・パターンにあらかじめ用意されていた設定に
戻ります。また、編集や録音をすることもできません。
プリセット・パターンの設定を変更したり、編集や録音をしたりする場合
は、ユーザー・パターンにコピー(P.113)してください。このユー
ザー・パターンの設定を変更すると、自動的に保存されます。
プリセット・ドラム・キットと呼びます。実際の操作につ
は、P.113 をお読みくださ
い。
22
画面上部の表示について
画面上部では常に、次のことが確認できます。
選択しているパッドを確認する
現在選択しているパッドのトリガー・インプット番号が表示されます。
例:
スネア(トリガー・インプット 3)のパッドのヘッドを選択
fig.01-006(スネアのヘッドのときの表示画面)
fig.01-007(スネアのリムのときの表示画面)
•
•
スネア(トリガー・インプット 3)のパッドのリムを選択
ボタン操作や画面表示について
fig.02-001b
fig.02-001c
現在選んでいる
パターンまたはソングの番号と小節番号を確認す
る
[PLAY/STOP]を押した時に、パターンとソングのどちらの再生が始
まるかは、ここで確認します。
•
画面上部にパターン番号が表示されているときは、パターンの再生が始
まります。
•
画面上部にソング番号が表示されているときは、ソングの再生が始まり
ます。
パターンやソングについて詳しくは、「第 5 章 パターンに合わせて演奏
する」(P.96)と「第 6 章 ソングに合わせて演奏する」(P.120)をご
覧ください。
23
24
クイック・スタート
クイック・スタート
25
演奏前の準備
音を出す前の接続と設定について説明します。ここでは、TD-8 の製品出
荷時の状態からセッティングを行う場合を説明しています。
スタンドに取り付ける
時の設定に戻すことができ
ます。P.172 の「製品出荷
時の設定に戻す」をご覧く
ださい。
1
TD-8 本体にスタンド・ホルダー(別売の MDS-7U、MDS-8、
MDS-10 に付属)を取り付けます。
TD-8 の底面に付いている 4 本のネジを使い、図のように向きを合わせて
取り付けてください。
fig.Q1-001.j(TD-8 とスタンド・ホルダーの取り付けかた)
をお使いください。他のも
のを使うと故障の原因にな
ります。
2
ドラム・スタンド(MDS-7U、MDS-8、MDS-10)に TD-8 を取り
付けます。
ドラム・スタンドの組み立てかたやスタンド・ホルダーの取り付けかたに
ついては、ドラム・スタンドの取扱説明書をご覧ください。
26
TD-8 を取り付ける場合は、
オール・パーパス・クラン
プ(APC-33:別売)を
使ってスタンド・ホルダー
を固定してください。取り
付け可能なパイプの直径
は、10.5mm 〜 30mm で
す。
パッドとペダルを接続する
ご使用になる
前に、必ずヘッドの張り具
合を調節してください。
ヘッドの張りがゆるんだ状
態でヘッドをたたくと、セ
ンサーを破損することがあ
ります。
パッド、ハイハット・コントロール・ペダル、キック・トリガー・ユニッ
トを、それぞれに付属しているケーブルを使って接続します。
図の番号と、TD-8 リア・パネルのトリガー・インプット・ジャックの番
号を合わせて接続してください。
fig.Q1-002.j(TD-8 リアとドラム・キット)
演奏前の準備
(PD-80、PD-80R、PD-
100、PD-120、KD-80、
KD-120)を
クイック・スタート
しかたについて詳しくは、
各メッシュ・パッドの取扱
説明書をご覧ください。
ローランドの専用パッド
(PD-5、PD-7、PD-9、
PD-80、PD-80R、PD100、PD-120)とキッ
ク・トリガー・ユニット
(KD-7、KD-80、KD-120)
のご使用をおすすめしま
す。
27
演奏前の準備
PD-7、PD-9、KD-7 を使う場合は、パッドのポラリティー・スイッチを
「(-Roland)」の側に合わせてください。ポラリティー・スイッチについて
詳しくは、PD-7、PD-9、KD-7 の取扱説明書をご覧ください。
POLARITY
+ - (Roland)
別売のケーブル(PCS-31)を使用すると、トリガー・インプット 1/2
(KICK1/2)、11/12(AUX1/2)に、パッドを 2 つ接続することができま
す。
fig.Q1-005.j(接続)
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オーディオやアンプを接続する
ステレオ・ヘッドホン
オーディオ・セットなど
ACアダプター
オーディオ・ケーブル
アンプ内蔵スピーカーなど
R
L
必ず TD-8 のマスター・ア
製品出荷時の設定では、ダ
fig.Q1-004.j(TD-8 リア・パネルと配線図 新規)
演奏前の準備
クイック・スタート
1
2
3
4
接続の前に、すべての機器の電源をオフにします。
< 定型文 921>
付属の AC アダプターを AC アダプター・ジャックに接続します。
< 定型文 924>
マスター・アウトプット・ジャック(L(MONO)/ R)に、オー
ディオ・システムやアンプを接続します。ヘッドホンを使う場合
は、ヘッドホン・ジャックに接続してください。
AC アダプターのプラグをコンセントに差し込みます。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防
ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切ってく
ださい。
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定して
ください。誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグが抜け
て電源が切れてしまうことや、AC アダプター・ジャックに無理
な力が加わることを防ぐことができます。
ウトプット・ジャックの L
/Rと、オーディオやアン
プの L / R を合わせてく
ださい。
イレクト・アウトプットか
らは音が出ません。
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演奏前の準備
fig.Q1-008(DRUMKIT 初期画面図、枠なし)
電源を入れる
< 定型文 941>
正しく接続したら(P.27 〜 P.29)、必ず次の手順で電源を投入し
てください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなど
が破損する恐れがあります。
fig.Q1-006(操作指示図)
1
2
3
[MASTER]と[PHONES]を左いっぱいに回しきって音量を絞ります。
fig.Q1-007(左いっぱいに回しきる)
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量を絞ります。
[POWER]をオンにします。
< 定型文 942>
電源を入れてからディスプレイにドラム・キット名(次の図)が表
示されるまで、パッドやペダルを操作しないでください。
誤動作の原因となります。
め、電源をオンしてからし
ばらくは動作しません。
コントロール・ペダル
(FD-7)を踏んでいると、
ハイハットのオープン/ク
ローズのコントロールが正
しく行えなくなります。
また、電源投入時にパッド
をたたくと、パッドを弱く
たたいたときの反応が悪く
なります。
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