取扱説明書
主な特長
S-OPT は、RSS デジタル・スネーク・システムの REAC 信号と光信号とを相互
に変換する REAC オプティカル・コンバーターです。この REAC オプティカル・
コンバーターと光ケーブル(別売)を使うことで、REAC の伝送距離を最大 2km
まで延長することができます。
S-OPT には以下のような特長があります。
•
S-OPT の光コネクターにはノイトリック社のオプティカルコン(OpticalCon)
を装備し、ノイトリック社のモバイル・ファイバー・ケーブル(Mobile Fiber
Cable)に対応しています。RSS デジタル・スネーク・システムの機動性を生
かしながら、光ケーブルによる長距離の音声伝送が可能です。
•
オプティカルコンは、標準の 2 連 LCLC タイプ(IEC 61754-20 準拠)の光コ
ネクターにも対応しているため、RSS デジタル・スネーク・システムを設備に
常設する場合には、より安価な光コードを使うことも可能です。
•
2 台の S-OPT を専用の POWER LINK ケーブル(ARC-15、別売)で接続する
ことにより、お互いの電源を他方に供給することが可能となります。何らかの
事情で片方の電源が遮断されたり、故障した場合でも、双方が継続して使用す
ることが可能です。
04785567 07-10-1N
*04785567-01*
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2
〜 3)と「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器
の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくだ
さい。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置い
てください。
2007 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について 警告と
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
001
● この機 器を使用する前に、以 下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
......................................................................................................
002a
● この 機器を分解 したり、改造 したりしな いでく
ださい。
......................................................................................................
003
● 修理 /部品の交換 などで、取扱説明 書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
......................................................................................................
014
● この 機器を落とし たり、この機器に 強い衝撃を
与えないでください。
......................................................................................................
警告 警告
004
● 次の ような場所で の使用や保存は しないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
.......................................................................................................
007
● こ の機器を、ぐらつく 台の上や傾い た場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
.......................................................................................................
008a
● 電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセン
トに差し込んでください。
.......................................................................................................
2
安全上のご注意
警告
008d
● DC 電源入出力ジャック POWER LINK には必
ず POWER LINK ケーブル(ARC-15:別売)
を使用し、S-OPT のみを接続してください。
......................................................................................................
008e
● 電源 コードは、必ず付 属のものを使 用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
......................................................................................................
009
● 電源 コードを無理 に曲げたり、電源 コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
......................................................................................................
011
● この 機器に、異物(燃えや すいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
......................................................................................................
012a
● 次のよ うな場合は、直ちに電 源コードをコンセ
ントから外し、お買い上げ店またはローランド・
サービスに修理を依頼してください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
......................................................................................................
013
● お子様 のいるご家庭で使 用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
......................................................................................................
015
● 電源 は、タコ足配線な どの無理な配 線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
......................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
......................................................................................................
024
● 電源 コードのア ースを確実に 取り付けて くださ
い。感電の恐れがあります(P.9)。
......................................................................................................
026
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺 虫
剤、香水、アルコール類、マニキュア、スプレー
缶などを置かないでください。また、表面に付
着した液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で
拭き取ってください。
......................................................................................................
注意
101a
● この 機器は、風通しのよ い、正常な通気が保た
れている場所に設置して、使用してください。
.......................................................................................................
102b
● 電源 コードを機器 本体やコンセン トに抜き差し
するときは、必ずプラグを持ってください。
.......................................................................................................
103a
● 定 期的に電源プラ グを抜き、乾いた 布でゴミや
ほこりを拭き取ってください。また、長時間使
用しないときは、電源プラグをコンセントから
外してください。電源プラグとコンセントの間
にゴミやほこりがたまると、絶縁不良を起こし
て火災の原因になります。
.......................................................................................................
104
● 接続 したコードやケー ブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
.......................................................................................................
106
● こ の機器の上に乗 ったり、機器の上 に重いもの
を置かないでください。
.......................................................................................................
107b
● 濡 れた手で電源コ ードのプラグ を持って、機器
本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
.......................................................................................................
108a
● こ の機器を移動す るときは、電源プ ラグをコン
セントから外し、外部機器との接続を外してく
ださい。
.......................................................................................................
109a
● お 手入れをすると きには、電源プラ グをコンセ
ントから外してください。
.......................................................................................................
110a
● 落 雷の恐れがある ときは、早めに電 源プラグを
コンセントから外してください。
.......................................................................................................
118c
● 下記のように小さな部品は、小さなお子様が
誤って飲み込んだりすることのないようお子様
の手の届かないところへ保管してください。
○ 取り外した部品
フェライト・コア
アース・ネジ
POWER LINK ケーブル・クランプ
POWER LINK ケーブル・クランプ固定ネジ
○ 付属品
REAC カバー
ゴム足
ネジ
.......................................................................................................
3
使用上のご注意
※ Neutrik および EtherCon は、ノイトリック社の登録商標です。
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続
されているコンセントと同じコンセントに接続しないで
ください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズに
より本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがありま
す。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノ
イズ・フィルターを取り付けてください。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
● 電源コ−ドのプラグを差し込むコンセントは、この機器に
できるだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用してく
ださい。
設置について
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も
しくは電源を切ってください。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使
用してください。
360
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴ
ム足が、設置した台などの表面を変色または変質させるこ
とがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使い
いただけます。この場合、本機が滑って動いたりしないこ
とを確認してからお使いください。
修理について
451a
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能に
ついて保証できなくなります。また、修理をお断りする場
合もあります。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあり
ません。
558b
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色 や変形の原 因となる ベンジン、シン ナーおよび アル
コール類は、使用しないでください。
4
※ 文中記載の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標
です。
各部の名称とはたらき
フロント・パネル
オプティカル・ポート
光ケーブルまたは光コードを接続するポートです。2 芯のマルチモード、コア径 50/125μm の光ファイバー
に対応しています。
•
光ケーブルの場合には、ノイトリック社のモバイル・ファイバー・ケーブル(Mobile Fiber Cable)の以
下の型番のものをお使いください。
NKO2M-xxx(*): S-OPT を 1 ペアで使う、1 系統のケーブルです。
NKO4MY-xxx(*): S-OPT を 2 ペアで使う、2 系統のケーブルです。REAC を二重化(MAIN/BACKUP)
する場合に便利です。
(*) ケーブルの型番は、ケーブルの長さなどの仕様により決まります。詳しくはノイトリック社にお問い合わせください。
•
光コードの場合には、2 連 LC タイプのコネクター(IEC 61754-20 準拠)を装備した光コードをお使いく
ださい。
ステータス・インジケーター
REAC および光信号の状態を表示します。各インジケーターは、以下のように動作します。
ACTIVE CONNECTION
REAC 点滅 : REAC 機器と通信している
点灯 : REAC 機器と通信していない 点灯 : REAC 機器と通信が可能
消灯 : REAC 機器が接続されていない 消灯 : REAC 機器が接続されていない
OPTICAL 点滅 : 相手の S-OPT と通信している
点灯 : 相手の S-OPT と通信していない 点灯 : 相手の S-OPT と通信が可能
消灯 : 相手の S-OPT が接続されていない 消灯 : 相手の S-OPT が接続されていない
REAC ポート
REAC 機器と REAC ケーブルで接続するポートです。S-OPT に付属の REAC ケーブル、REAC ケーブル SCW100S、または RJ45 プラグを装備した Cat5e イーサーネット・ケーブルで、REAC 機器と接続します。
POWER インジケーター EXT、INT
電源の状態を表示します。リア・パネルの AC IN から電源が供給されると、INT の LED が青く点灯します。ま
た、別の S-OPT と専用の POWER LINK ケーブル ( 別売 : ARC-15) で POWER LINK 端子に接続し、その
S-OPT から電源が供給されると、EXT の LED が青く点灯します。
5
各部の名称とはたらき
リア・パネル
AC IN
付属の電源コードを接続します。
誤って電源コードが引き抜かれないようにコード・クランプ (P.8) を使用して固定してください。
POWER LINK ケーブル・クランプ
専用の POWER LINK ケーブル(別売 : ARC-15)を挟んで固定します(P.8)。
POWER LINK 端子
2 台の S-OPT を専用の POWER LINK ケーブル ( 別売 : ARC-15) で接続します。互いの電源を共有すること
で、電源の二重化が可能となります。
アース端子
本体とアース(接地)接続するときに使用します。
アースは、以下の場所と接続しないでください。
•
水道管(感電の原因になります)
•
ガス管(爆発や引火の原因になります)
•
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
6
電源の入れかた/切りかた
本機には電源スイッチがありません。
電源のオン/オフは、電源コンセントに電源コードのプラグを抜き差しして行います。
● 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った
状態で電源を切ってください。
● 正しく接続したら、必ず次の手順で電源を入れてください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカー
などが破損する恐れがあります。
● 電源の接続には、 必ず付属の電源コードを使用してください。
周辺機器と接続します。
1.
本機の電源を入れます(電源コンセントに電源コードのプラグを差します)。
2.
周辺機器の電源を入れます。
3.
本機への電源入力には「AC IN」と「POWER LINK」の 2 系統あります。
2 台の S-OPT を専用の POWER LINK ケーブル(別売 ARC-15) を使って接続することにより、双方の SOPT から他方に電源を供給することが可能となります。これにより、一方の AC IN への電源が遮断された場合
も、両方の S-OPT を継続して使用することが可能です。S-4000 シリーズの REAC MAIN と BACKUP によ
る回線の二重化とともに、電源の二重化対策が可能となります。
電源二重化の方法(2 台の S-OPT を POWER LINK で接続している場合)
UPS 等の外部バックアップ電源系が無い場合
•
通常のコンセントに、2 台の S-OPT それぞれの「AC IN」を接続します。
(2 台の S-OPT のうち一方の S-OPT の「AC IN」に電源を供給することで、双方のS-OPT は動作しますが、
システムの信頼性を高めるため、両方の AC IN に電源を供給する接続を推奨します。)
•
UPS 等の外部バックアップ電源が通常電源とは別系統で有る場合
一方の S-OPT の「AC IN」を通常コンセントに、もう一方の S-OPT の「AC IN」を外部バックアップ電源
にそれぞれ接続します。
UPS
無停電電源装置
7
電源の入れかた/切りかた
電源コード・クランプの使いかた
次の手順で、電源プラグを固定します。
1.
電源コードをリア・パネルの AC INPUT に差し込みます。
電源コード・クランプを降ろし、電源コードのプラグを固定します。
2.
POWER LINK ケーブル・クランプの使いかた
POWER LINK ケーブル ( 別売 : ARC-15) を使って、電源の二重化を行う場合には、次の手順で POWER LINK
ケーブルを固定して、ケーブルの抜けを防止します。
1.
図で指定されたクランプ固定ネジ(2 本)を外し、POWER LINK ケーブル・クランプを取り外します。
2.
図のようにPOWER LINKケーブルをケーブル・クランプで挟み、手順1 で外したネジ(2 本)で固定します。
8
電源プラグの接続方法
または
電源コード
(付属)
S-OPTリア・パネル
アース接続
接地コンセント
ターミナル付き
コンセント
2P-3P変換器
(付属)
N
L
感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、アースを確実に取り付けてください。
付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端子を加えた 3 端子のプラグがついてい
ます。
※ 電源の接続には、必ず付属の電源コードを使用してさい。
● コンセントが接地コンセント(端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。
● コンセントがアースターミナル付コンセント(端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセントに挿し込みます。
● アース接続は必ず、 電源プラグをコンセントに挿し込む前に行ってください。
● アース接続を外す場合は、 必ず電源プラグをコンセントから抜いてから行ってください。
電源の入れかた/切りかた
fig.connection.eps
※ コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してください。
なお、接続方法がわからないときは、ローランド・サービスにご相談ください。
9
設置について
RAD-50
RAD-50に付属 S-OPTに付属
S-OPT
ラック・マウント・アダプターの取り付けかた
S-OPT をラックに設置する場合、必ずラック・マウント・アダプター BOSS RAD-50(別売)または RSS
RAD-100A(別売)をお使いください。
RAD-50 への取り付けかた
下図のように 3 本のネジで固定します。 のネジは、RAD-50 に付属しています。 のネジは、S-OPT に
付属しています。
RAD-100A への取り付けかた
下図のように 5 本のネジで固定します。 のネジは、RAD-100A に付属しています。 のネジは、S-OPT
に付属しています。
S-OPT
RAD-100A
RAD-100Aに付属
S-OPTに付属
10
REAC コネクター・カバーの取り付けかた
市販の Cat5e イーサーネット・ケーブルを使用する場合は、付属の REAC コネクター・カバーをコネクター
に取り付けてください。
イーサコン・タイプの REAC ケーブル(S-OPT に付属の REAC ケーブル、SC-W100X または SC-W100S)
を使用するときは、REAC コネクター・カバーを取り外してください。このとき取り外した REAC コネクター・
カバーは紛失しないように注意してください。
設置について
ゴム足の取り付けかた
付属のゴム足は、本機をラックにマウントしないで使用するときなど、必要に応じて取り付けてください。
ゴム足の両面テープをはがし、下記の図の位置に貼り付けます。
本体を裏返すときは、本体を破損しないように新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。ま
た、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。
(底面)
11
REAC システム使用上のご注意
REAC システムの取り扱いについて
REAC ポートを装備して音声を伝送する REAC システムで使われている REAC ケーブルは、ネットワーク技
術によって、マルチチャンネルのオーディオ信号を伝送することができます。
しかし、お使いの環境によっては、ごくまれにオーディオ信号にノイズが発生する可能性があります。ノイズ
が聞こえる場合は、以下の点をご確認ください。
REAC ケーブルについて
REAC システムは、コンピューター・ネットワーク技術を使用しているため、ネットワーク・ケーブルの配線
について、一般的に次のような点に注意してください。
REAC 接続に使用するケーブルは、必ず Cat5e(エンハンスド・カテゴリー 5)規格に適合したものを使
•
用する。
ケーブルの長さは 1 本につき 100m を超えない。
•
ケーブルの被覆に傷や破れのあるものは使用しない。
•
ケーブルに強い力を加えない。
•
ケーブルを半径 25mm 以内で巻いたり、曲げたり、2 つ折りにしない。
•
ケーブルを束にしてきつく締めつけない。
•
REAC ケーブルを製作するときの注意
REAC ケーブルを自作する場合、上記以外にも、以下の点に注意してください。
プラグ(RJ-45)には信頼性の高い規格品を使用する。
•
ケーブル内部のより配線(ねじり)をほどかない。
•
ケーブルの種類と接続について
Cat5e イーサーネット・ケーブルの種類
REAC システムに使用できる Cat5e イーサーネット・ケーブルは、2 種類あります。ケーブルの外形は同じで
すが、RJ45 プラグの配線が異なります。
クロスオーバー・ケーブル
•
ケーブル内部の配線が、各 RJ45 プラグで交差しています。ケーブルの両端で RJ45 プラグの接続が異なり
ます。
•
ストレート・ケーブル
ケーブル内部の配線が、ケーブルの両端で同じ配列です。
S-OPT と他の REAC 機器を直接 REAC 接続する場合、クロスオーバー・ケーブルとストレート・ケーブル
のどちらでも使うことができます。
12
Cat5e イーサーネット・ケーブル ピン配置図
TX+
TX-
RX-
RX+
TX+
TX-
RX-
RX+
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
(RJ45 EtherCon タイプ・コネクター)
Cat5e クロスオーバー・ケーブル
fig.app-01.eps
TX+
1
TX-
2
RX+
3
4
5
RX-
6
7
8
Cat5e ストレート・ケーブル
fig.app-02.eps
TX+
1
TX-
2
RX+
3
4
5
RX-
6
7
8
REAC システム使用上のご注意
イーサーネット・コネクター
イーサーネット・ケーブルは RJ45 プラグを使用します。REAC 機器には REAC ポートごとに RJ45 コネク
ターが用意されています。
RJ45プラグ REACRJ45コネクター
RJ45 接続は信頼性の高いものですが、重要度の高い通信では RJ45 プラグとコネクター部を保護しておきた
いことがあります。この場合は、REAC RJ45 プラグに丈夫な Neutrik EtherCon(ノイトリック社製イーサ
コン)プラグを使用します。EtherCon RJ45 プラグを使用すると、XLR プラグを使用したときと同様のラッ
チ型接続ができます。
ノイトリック社は、EtherCon RJ45 プラグ、または市販のイーサーネット・ケーブルの RJ45 プラグに追
加・加工することができる EtherCon プラグを用意しています。
REAC ポートの RJ45 コネクターは、RJ45 プラグ、EtherCon プラグのどちらでも接続することができます。
13
REAC システム使用上のご注意
フェライト・コアの取り付け
REAC 接続には、フェライト・コアを取り付けたケーブルをお使いください。
S-OPT に付属の REAC ケーブルの代わりに、REAC ケーブル SC-W100S やイーサーネット・ケーブルをお
使いになる場合には、付属の REAC ケーブルに装着されているフェライト・コアを取り外して、お使いになる
ケーブルに取り付けてください。
フェライト・コアは、電磁ノイズ防止用ですので取り外さないでください。
1.
図のように 2 箇所のツメを広げて、フェライト・コアを開きます。
fig.6-11.eps
2.
REAC ケーブル SC-W100S(別売)またはイーサーネット・ケーブルの RJ45 プラグの根元付近にフェラ
イト・コアを取り付けます。
fig.6-12.eps
パチンと音がするまで押さえて、フェライト・コアを閉じます。
3.
fig.6-13.eps
14
システムの接続例
S-4000S32x8(マスター)
S-OPT
S-OPT
S-4000H8x32(スレーブ)
コンソール
からの8ch出力
32chのマイク/ライン入力
ステージからの
32chの音源
コンソール
からの8ch出力
Cat5e
ケーブル
Cat5e
ケーブル
光ケーブル
(2本のケーブルによる
バックアップ接続システム)
15
システムの接続例
S-160816x8(マスター)
S-08168x16(スレーブ)
コンソール
からの8ch出力
ステージからの
16chの音源
コンソール
からの8ch出力
16chのマイク/ライン入力
S-OPT
S-OPT
Cat5e
ケーブル
Cat5e
ケーブル
光ケーブル
16
主な仕様
S-OPT:REAC オプティカル・コンバーター
コネクター OPTICAL ポート(2 連 LC、OpticalCon タイプ)× 1
REAC ポート(RJ-45、EtherCon タイプ)× 1
POWER LINK 端子(mini-DIN 8 ピン・タイプ)× 1
インジケーター REAC ACTIVE インジケーター:緑× 1
REAC CONNECTION インジケーター:緑× 1
OPTICAL ACTIVE インジケーター:橙× 1
OPTICAL CONNECTION インジケーター: 橙× 1
POWER EXT インジケーター: 青× 1
POWER INT インジケーター:青× 1
電源 AC100V(50/60Hz)
消費電力 10W
外形寸法 218.0(W)× 239.9(D)× 46.3(H)mm
質量 1.3kg
動作温度 0〜+40℃
付属品 電源コード× 1
2P-3P 変換器× 1
REAC ケーブル(5m)× 1
REAC コネクター・カバー× 1
ゴム足× 4
ネジ・セット× 1
取扱説明書
保証書
別売品 REACケーブル(100m):SC-W100S
POWER LINK ケーブル:ARC-15(AR-LINK CABLE)
ラック・マウント・アダプター:BOSS RAD-50、 RSS RAD-100A
光ケーブル:ノイトリック社 NKO2M-xxx(*1)、NKO4MY-xxx(*1)(*2)
光コード: 2 芯のマルチモード、コア径 50/125μm、2 連 LC タイプのコネクター
(IEC 61754-20 準拠)を装備した光コード(*2)
(*1)ケーブルの型番は、ケーブルの長さなどの仕様により決まります。
詳しくは、ノイトリック社にお問い合わせください。
(*2)光ケーブルおよび光コードの最大長は 2km までです。
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
17
お問い合わせの窓口
ローランド製品全般に関するお問い合わせ先
お客様相談センター
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※上記窓口の名称、電話番号等は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
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商品をお求めの販売店か、保証書封筒裏面にある「修理の窓口」(サービスの窓口)に
記載のサービスステーションへご相談ください。
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