RSS-FX取扱説明書
Windows版
RSS-FX
For Windows
*PC-9800シリーズは、日本電気株式会社の商標です。
*IBMは、米国InternationalBusinessMachinesCorporationの登録商標です。
*Microsoftは、米国MicrosoftCorporationの登録商標です。
*Windowsは、米国MicrosoftCorporationの商標です。
*MIDIは、社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
*文中のその他の商標や登録商標は、それぞれの会社に属します。
© 1995 ローランド
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■目次
■目次 ......................................................................................................................................................... 3
■システムの構成 ..................................................................................................................................... 4
■セットアップ ......................................................................................................................................... 5
(1)動作環境......................................................................................................................................... 5
(2)接続ケーブル ................................................................................................................................ 5
(3)その他 ............................................................................................................................................. 5
■インストール ......................................................................................................................................... 6
1.インストールの前に ....................................................................................................................... 6
2.ドライバのインストール ............................................................................................................... 6
3.「RSS-FX」のインストール............................................................................................................ 8
4.MIDIポートの設定 ........................................................................................................................... 9
■アプリケーションの操作 ..................................................................................................................10
■RSS-FXの基本操作 ...........................................................................................................................11
■アプリケーションの起動 ..................................................................................................................13
■1.環境の設定 .......................................................................................................................................14
■2.3D空間への定位.............................................................................................................................. 16
■3.音源の選択と主なパラメーターの設定 ...................................................................................... 20
■4.その他のパラメーターの設定 ...................................................................................................... 22
■5.ファイル・メ ニュー .........................................................................................................................25
■6.エディット・メニュー..................................................................................................................... 28
■7.セレクト・メ ニュー .........................................................................................................................29
■8.モディファイ・メニュー................................................................................................................. 30
■9.ディスプレイ・メニュー................................................................................................................. 31
■10.ステータス・メニュー ..................................................................................................................32
■11.ウインドウ・メニュー ..................................................................................................................33
■12.シーケンス・ウインドウ .............................................................................................................. 34
■13.MIDIノート・ウインドウ..............................................................................................................40
■14.フレーズ・イ ン フォメーション・ウインドウ........................................................................... 42
■索引 .......................................................................................................................................................43
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■システムの構成
システム・デ ィ スクには以下のファイルが含まれています。
RSS-Stage
StationaryModeでの使用を想定したアプリケーションです。最大16台32チャンネルの音源を
3D空間に定位させることができます。
RSS-FX
FlyingModeでの使用を想定したアプリケーションです。最大4台4チャンネルの音源を3D空間
に定位させ、リアルタイムで動かすことができます。
RolandSerialMIDIDriver
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■セットアップ
(1)動作環境
<NEC,EPSON>
コンピューター NECPC-9800シリーズ、EPSONPC-486シリーズ
CPU/クロック i486SX/25MHz以上(推奨i486DX/33MHz以上)
画面の解像度 640×400以上
Windows Version3.1以降
メモリー(RAM) 5.6MB以上(推奨8MB)
ハード・ディスク 2MB
※ハード・デ ィ スクの空き容量は、Windowsがインストールされている状態での値です。
<IBM>
コンピューター IBMPCおよびフルコンパチブル・モデル、IBMPS/55NOTEシリーズ
CPU/クロック i486SX/25MHz以上(推奨i486DX/33MHz以上)
画面の解像度 640×480
Windows Version3.1以降
メモリー(RAM) 5.6MB以上(推奨8MB)
ハード・ディスク 2MB
(2)接続ケーブル
(3)その他
※ハード・デ ィ スクの空き容量は、Windowsがインストールされている状態での値です。
RSS-10のシリアル・インターフェイスを利用して接続するときに必要です。
<NEC,EPSON>
コンピューター・ケ ー ブ ル:ロ ー ランドRSC-15N(別売)
<IBM>
コンピューター・ケ ー ブ ル:ロ ー ランドRSC-15AT(別売)
すでにRS-232C端子を使用していて接続できないときは、現在使用しているものをいったん外
してください。
※使用しているアプリケーションやドライバもシステムから外してください。
5
■インストール
1.インストールの前に
アプリケーションを起動するには、まずRSS-10が使用できるようにドライバをインストール
します。そのあとで「RSS-Stage」と「RSS-FX」のプログラムをインストールします。
※パッケージに付属のドライバは、マイクロソフト社が提唱するマルチメディア・エクステン
ション(MME)に準拠しています。
※「Windows版アプリケーション・ディスク」の「RSS-Stage」と「RSS-FX」は、そのままでは起動
できません。必ずハード・ディスクにインストールしてからお使いください。ハード・ディスク
には、Windowsがインストールされている状態で、それぞれ2MB以上の空き容量が必要です。
ここでは、次のような環境を想定して説明しています。
ハード・ディスク: ドライブA(起動ドライブ)
内蔵フロッピー・デ ィ ス ク・ド ラ イ ブ1: ドライブB
内蔵フロッピー・デ ィ ス ク・ド ラ イ ブ2: ドライブC
※IBMPCをお使いの方は、ドライブAをドライブCに、ドライブBをドライブAに置き換えてお
読みください。
※ドライブ名が異なる場合には、ドライブ名を置き換えてお読みください。
また、WindowsがAドライブにインストールされているものとします。Windowsはマイクロソ
フト社(NEC版)のものを使用しています。他社のWindowsでは、画面に表示されるメッセージ
などが異なる場合があります。
2.ドライバのインストール
ここでは、付属のドライバをハード・ディスクにインストールする操作手順を説明します。
1 Windowsを起動します。
2[プログラム マネージャ]の[メイン]グループにある[コントロール パネル]を起動します。
3[コントロール パネル]の[ドライバ]を起動します。
[ドライバの設定]ダイアログ・ボックスが表示され、現在インストールされているドライバが表
示されます。ここに付属のドライバを追加します。
下記のドライバがインストールされている場合は、あらかじめこれらのドライバを削除してお
いてください。削除の方法については、Windowsの取扱説明書を参照してください。
<NEC,EPSON>
RolandMPU-401N,RolandMPU-PC98II,RolandSuperMPUMIDIDriver
<IBM>
RolandLAPC1,RolnadMPU401MIDIDriver,RolandSuperMPUMIDIDriver
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すでに他社のSerialMIDIドライバがインストールされている場合、ローランドのSerialMIDIド
ライバをインストールすると、正常に動作しないことがあります。このような場合には、以下の
ような方法で対処してください。
<対処1:ドライバの機能停止スイッチがある場合>
他社のSerialMIDIドライバの設定ダイアログ・ボックスにドライバの機能停止スイッチがある
場合には、機能停止スイッチをオンにしたあと、ローランドSerialMIDIドライバをインストー
ルしてください。
<対処2:ドライバの機能停止スイッチがない場合>
他社のSerialMIDIドライバの設定ダイアログ・ボックスにドライバの機能停止スイッチがない
場合には、このドライバを削除したあと、ローランドのSerialMIDIドライバをインストールし
てください。削除の方法については、Windowsの取扱説明書を参照してください。
4[追加(A)]をクリックします。
[ドライバの追加]ダイアログ・ボックスが表示され、ドライバの一覧表が表示されます。
5[一覧にない、または更新されたドライバ]を選んで、[OK]をクリックします。
6[Windows版アプリケーション・ディスク]をBドライブ(IBMPCの場合はAドライブ)に入れま
す。
7 テキスト・ボックスにB:¥NEC(IBMPCの場合はA:¥IBM)と入力します。または[参照(B)]
をクリックし、BドライブのNECディレクトリ(IBMPCの場合はAドライブのIBMディレ
クトリ)を指定してから、[OK]をクリックします。
8[OK]をクリックします。
[一覧にない、または更新されたドライバの追加]ダイアログ・ボックスが表示されます。
9RolandSerialMIDIDriverを選んで、[OK]をクリックします。
[ドライバの設定]ダイアログ・ボックスが表示されます。
10 ドライバの設定をします。
<NECの場合>
※NECPC-9800シリーズでは、使用するCOMポート(シリアル・ポート)をCOM2〜COM4に設
定することはできません。
RSS-10の背面にあるシリアル・ポ ー ト・スイッチをPC-1/PC-2に設定します。
※必ずRSS-10の電源をオフにしてから切り換えてください。
7
<IBMの場合>
音源が接続されているCOMポート(シリアル・ポート)を選んでクリックします。
RSS-10の背面にあるシリアル・ポ ー ト・スイッチをPC-1/PC-2に設定します。
※必ずRSS-10の電源をオフにしてから切り換えてください。
11 ドライバの設定が終わったら、[了解]をクリックします。
[システム設定の変更]ダイアログ・ボックスが表示されます。
12 今インストールしたドライバを有効にするために、[再起動する(R)]をクリックしてWindows
を起動し直します。
これでドライバのインストールが終わりました。
※シリアル・ポートから入力する場合、お使いのコンピューターの処理速度によってはデータを
取りこぼすことがあります。このようなときは、ローランドMPU-PC98II、SuperMPUなどの
MIDIインターフェイスをお使いになることをおすすめします。MIDIインターフェイスをお使
いになる場合は、MIDIインターフェイスに付属しているドライバをお使いください。
3.「RSS-FX」のインストール
Windowsを起動します。
1
2 Bドライブ(IBMPCの場合はAドライブ)に「Windows版アプリケーション・ディスク」を入れま
す。
3[プログラム マネージャ]の[アイコン(F)]メニューから[ファイル名を指定して実行(R)]を
選びます。
[ファイル名を指定して実行]ダイアログ・ボックスが表示されます。
4 テキスト・ボックスにB:¥SETUP(IBMPCの場合はA:¥SETUP)と入力します。または、[参
照(B)]をクリックし、BドライブのSETUP.EXEフィアル(IBMPCの場合はAドライブの
SETUP.EXEファイル)を指定してから、[OK]をクリックします。
5[OK]をクリックします。
「RSS-FX」のインストール・プログラムが起動し、「RSS-FXInstallatiion」画面が表示されます。
6 インストール先のドライブとディレクトリ名が表示されますので、正しければ[OK]をクリック
してください。ドライブまたはディレクトリを変えたい場合は、入力し直してください。
7 ダイアログ・ボックスが表示されますので、Bドライブ(IBM PCの場合はAドライブ)に
[Windows版アプリケーション・ディスク]が入っていることを確認したあと、[OK]をクリック
します。
8
8 ダイアログ・ボックスが表示されますので、[シリアルナンバー]、[氏名]、[お好きな音楽]をそれ
ぞれ入力し、[OK]をクリックします。
※英数字は1バイトのものを使ってください。
※必ずすべての項目を入力してください。
※シリアルナンバーは、外箱のシールに捺印されている製造番号を入力してください。
インストールが始まります。
9 インストールが終わるとダイアログ・ボックスが表示されますので、Readmeファイルを読む
場合は[はい(Y)]をクリックします。
※Readmeファイルには、取扱説明書にも記載されていない最新の情報が書かれていますの
で、必ずお読みください。
10Readmeファイルが表示されますので、読み終わったら[フィアル(F)]メニューの[メモ帳の
終了(X)]を選んで閉じます。
[プログラム マネージャ]の中には「RSS-FXforWindows」というグループが作成され、アプ
リケーション・アイコンができます。
4.MIDIポートの設定
次にRSS-10を「RSS-FXforWindows」で使用するために、MIDIポートの設定をします。
1「RSS-FX」のアプリケーション・アイコンをダブル・クリックして「RSS-FXforWindows」を起
動します。
2「RSS-FXforWindows」の[File(F)]メニューの[MIDIInterface]でRolandSerialMIDIを選
択します。
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■アプリケーションの操作
Windows版コントロール・ソフトウェアには、RSS-StageとRSS-FXのアプリケーションが含まれています。用途に合
わせて使い分けてください。ここでは、RSS-FXの使いかたについて説明します。RSS-Stageの使いかたは「Windows
版コントロール・ソ フ トウェアRSS-Stage取扱説明書」をご覧ください。
10
■RSS-FXの基本操作
ここでは、音源を移動させるまでの基本操作を説明します。詳細は以降をご覧ください。
●準備
1. コンピューター、MIDIインターフェース、RSS-10、音源(CDプレーヤー、テープレコーダー、
MIDI音源など)を接続します。詳細はRSS-10取扱説明書をご覧ください。
RSS-10とコンピューターは、MIDIインターフェースを使わなくてもシリアルポートで直接接
続することもできます。なお、ビデオ機器と組み合わせて画像と同期させたいときは、タイム
コード・インターフェースを内蔵したMIDIインターフェースを用意してください。
2. RSS-10本体のデバイスIDを設定します。
3. RSS-FXを起動します。
4. 使いかたに応じて環境設定をします。
デバイスIDは各RSS-10の設定に合わせてください。
5. 音源の音を鳴らします。
6. ムーブメント・ウインドウ(2-1)のリンク・ボタン[Link](2-21)をオンにします。
7. ムーブメント・ウインドウ(2-1)のドローイング・ペン(2-14)を選んで、ムーブメント(移動の軌
跡)を描きます。
8. シーケンス・ウインドウ(12-1)のテンポラリー・プレイ・ボタン(12-3)をクリックすると、入力
している音が指定の軌跡に従って移動します。
9. 操作を中止するときはストップ・ボタン(12-4)をクリックします。
11
MEMO
12
■アプリケーションの起動
RSS-FXを起動するときはRSS-FXのアイコンをダブルクリックします。RSS-FXを初めて使われるときは、Fileメ
ニューから[New](Control+N)を選択します。以下の5種類のウインドウが開きます。
すでにRSS-FXのファイルがあるときは、そのファイルをダブルクリックするだけで、RSS-FXが起動してウインドウ
が開きます。
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■1.環境の設定
初めてRSS-FXを使われるときは、お使いのRSSシステムに合わせて環境を設定してください。環境を設定するときは
Fileメニューから[Configuration]を選択します。以下のコンフィギュレーション・ウインドウが開き、現在の設定状況
が確認できます。
*コンフィギュレーション・ウインドウの設定は変更するごとに対応するデバイスの設定が更新されます。
1-2
1-3 1-4 1-6 1-71-5
1-1
1-8
●1-1 ConfigurationWindow(コンフィギュレーション・ウインドウ)
●1-2 Check(チェック)
RSSシステムで使用するデバイス(RSS-10)にチェック・マークを付けます。
●1-3 DeviceID(デバイスID)
デバイスIDは、使用する各RSS-10を区別するための番号です。それぞれに違う番号を付けてく
ださい。
●1-4 OutputMode(アウトプット・モード)
○1-4-1 SP.Angle(スピーカー・アングル)
各デバイスのアウトプット・モードです。設定を変更するときは、変更したいデバイスのアウト
プット・モードをクリックし、サブ・メニューの中からアウトプット・モ ー ドを選択します。
Speakers: ステレオ・スピーカーでの再生に適した音に変換するモードです。数字は2つの
スピーカーの開く角度(センターからの開き)を示しています。
Phones: ヘッドホンでの再生に適した音に変換するモードです。
Binaural: バイノーラルで出力します。
*アウトプット・モ ー ドの詳細はRSS-10の取扱説明書をご覧ください。
●1-5 DelayMode(ディレイ・モード)
各デバイスのディレイ・モードです。設定を変更するときは、変更したいデバイスのディレイ・
モードをクリックし、サブ・メ ニ ューの中からディレイ・モードを選択します。
REL(Relative):音源を移動してもドップラー効果がかかりません。直接音にディレイは
かかりません。
ABS(Absolute):音源を移動したときにドップラー効果がかかります。また音源との距離
に応じてディレイがかかります。
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●1-6 Polarity(ポラリティー)
各デバイスの極性です。極性を変更するときは、ここをクリックし、サブ・メニューの中から選択
します。
P(Positive):正極性(非反転)
N(Negative):負極性(反転)
●1-7 MIDIChannel(MIDIチャンネル)
ここでは、各トラックに貼り付けたフレーズ(S-1)のノート情報を送信するときのMIDIチャン
ネルを設定します。ただし、各データにMIDIチャンネルが指定されているときは、その設定が優
先され、ここでの設定は無視されます。
●1-8 Exit(イグジット)
コンフィギュレーション・ウインドウを閉じるときに押します。
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