
このたびは、BOSS ループ・ス テーション RC-50 をお買い上げいただきまして、
ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
・ 安全上のご注意(P.2 〜 3)
・ 使用上のご注意(P.4 〜 5)
をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよ
くお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元
に置いてください。
2005 ©ボス株式会社
本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。
*G6017154-03*

安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
●この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無 理に曲げたり、電 源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単 独で、あるいは ヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。
万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使
用をやめて専門の医師に相談してください。
..............................................................................................................
011
● この機器 に、異物(燃え やすい もの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ACアダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2

警告
013
● お子様 のいるご家庭で使 用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
014
● この 機器を落とし たり、この機器に 強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源 は、タコ足配線な どの無理な配 線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外 国 で使 用す る 場合 は、お 買い 上 げ店 ま たは
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターをコンセントや機器本体に抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
出力プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。
AC アダプターとコンセ ントの間に ゴミやほこ
りがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因
になります。
..............................................................................................................
104
● 接続 したコードやケー ブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● こ の機器の上に乗 ったり、機器の上 に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体や出力プラグ
を持って、コンセントや機器本体に抜き差しし
ないでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118c
● USB 端子の取り外したカバーは、小さなお子様
が誤って飲み込んだりすることのないようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
120
● ファ ンタム電源供給の 必要なコンデンサー・マ
イクロホンを接続したとき以外は、ファンタム
電源を必ずオフにしてください。ダイナミック・
マイクロホンやオーディオ再生装置などにファ
ンタム電源を供給すると故障の原因になりま
す。マイクロホンの仕様については、お使いの
マイクロホンの取扱説明書をお読みください。
(本機のファンタム電源:DC 48 V、10 mA Max)
..............................................................................................................
3

使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続
されているコンセントと同じコンセントに接続しないで
ください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズに
より本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがありま
す。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノ
イズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持
つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ
い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も
しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使
用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色 や変形の原 因となる ベンジン、シン ナーおよび アル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容は、パソコンに保存するか、記憶内
容をメモしておいてください。修理するときには記憶内容
の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故
障などで記憶内容が復元できない場合もあります。失われ
た記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦願い
ます。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとしてパソコンに保存しておい
てください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリー、パソコン上の失われた記憶内容の修復に関
しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
FV-500 H/L、Roland EV-5 など)をお使いください。他
社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があり
ます。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく
ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく
なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして
は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
4

使用上のご注意
CD の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな
いでください。データの読み出しがうまくいかないことが
あります。ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナー
でクリーニングしてください。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その
他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、
販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられ
ています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用
しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を
侵害しても、弊社は一切責任を負いません。
..............................................................................................................
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の
米国及びその他の国における登録商標です。
206j
※ Windows ®の正式名称は、Microsoft ®Windows
operating system です。
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米
国及びその他の国における登録商標です。
209
※ Mac OS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標
です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
..............................................................................................................
®
文中の表記/アイコンについて
パネル上のボタンを表します。
[ ] で囲んだ英字/数字
EXP ペダル
、、(P.**)
[WRITE] WRITE ボタン
[EXIT] EXIT ボタン
エクスプレッション・ペダル
を示しています。
操作にあたって特に注意して
欲しいことを説明しています。
操作にあたって気にとめて欲
しいことを説明しています。
操作にあたって知っていると
便利なことを説明しています。
参照ページを示しています。
5

目次
安全上のご注意....................................................2
使用上のご注意....................................................4
主な特長 ............................................................. 9
各部の名称と働き ............................................. 10
フロント・パネル .................................................. 10
リア・パネル..........................................................13
第1章
スタートアップ・ガイド .......... 15
接続する .......................................................... 16
電源を入れる.................................................... 18
プレイ画面..............................................................................18
入力レベルを調節する........................................... 19
出力レベルを調節する........................................... 19
録音する .......................................................... 20
再生する .......................................................... 22
さらに重ね録り(オーバーダビング)する........... 24
重ね録りした演奏を取り消す(アンドゥ)............ 25
電源を切る ....................................................... 26
第 2 章 RC-50 の基本構成 ... 27
フレーズとパッチについて................................. 28
フレーズとは..........................................................28
パッチとは............................................................. 28
パッチを選ぶ .........................................................................28
カレント・フレーズについて ................................ 28
カレント・フレーズを選ぶ(PHRASE 1/2/3 ペダル)... 28
プレイ・モードについて .................................... 28
同時に複数の
フレーズを再生する〜マルチ・モード.................. 28
すべてのフレーズを、
長さと先頭をそろえて再生する〜ループ・シンク.......28
フレーズを
切り替えながら演奏する〜シングル・モード....... 29
プレイ・モードを切り替える ................................ 29
録音/再生/オーバーダビングについて.............. 30
録音........................................................................ 30
録音可能時間について.........................................................30
再生........................................................................ 31
オーバーダビング .................................................. 31
取り消し(アンドゥ)/やり直し(リドゥ)......... 32
停止........................................................................ 32
消去(クリア)........................................................ 32
ペダルでパッチを
切り替える(パッチ・セレクト・モード)............ 33
パッチ・セレクト・モードで
パッチを切り替える............................................... 33
第3章
テンポとガイドについて .......... 35
テンポについて .................................................36
テンポとフレーズの再生速度について.................. 36
テンポ・シンクについて .................................................... 36
オリジナル・テンポ............................................... 36
録音時、どのようにオリジナル・テンポが決まるか .. 36
オリジナル・テンポの確認/設定.................................... 37
パッチ・テンポ...................................................... 38
パッチ・テンポの確認/設定............................................ 38
リズムの音を
聞きながら演奏する〜ガイドについて.................. 39
ガイドをスタート/ストップする ......................... 39
ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)..... 39
ガイドを設定する .................................................. 39
ガイド音を選ぶ(ガイド・パターン)............................. 39
ガイド音の拍子を選ぶ(ビート)...................................... 39
録音時に
カウント・インを鳴らす(録音カウント・イン)......... 40
再生時に
カウント・インを鳴らす(再生カウント・イン)......... 40
ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)............. 40
ガイド音の出力先を切り替える
(ガイド・アウトプット・セレクト)............................... 40
ガイド・パターン一覧 ........................................................ 41
ループ・クォンタイズ........................................42
ループ・クォンタイズを使用するには.................. 42
第 4 章 パッチの作成............. 43
パッチ作成の準備をする..................................... 44
パッチを選ぶ..........................................................44
パッチを基本的な設定に
初期化する(パッチ・イニシャライズ)................ 44
名前を付ける..........................................................45
パッチ・テンポ、拍子、ガイドの準備をする ....... 45
パッチ・テンポを設定する................................................ 45
拍子を設定する..................................................................... 46
ガイドを鳴らす..................................................................... 46
パッチを設定する ..............................................47
プレイ・モードを設定する.................................... 47
ループ・シンクを設定する................................................ 47
6

目次
音が入力されると同時に自動的に
録音を開始する(オート・レコーディング)......... 47
オーバーダビングのしかたを
設定する(オーバーダビング・モード)................ 47
録音に関する設定 .................................................. 48
中央に定位している音を
消して録音する(AUX センター・キャンセル)............48
ギター・アンプに適した音質に調整して録音する
(AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート)...........48
ステレオ/モノを切り替える(録音モード).................48
その他のパッチの設定........................................... 49
パッチの音量を調節する.....................................................49
ループの最後でフレーズを
切り替える(フレーズ・チェンジ・モード).................49
フェード・インの
時間を調節する(フェード・イン・タイム).................49
フェード・アウトの
時間を調節する(フェード・アウト・タイム).............49
複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート).....50
入力音の出力先を設定する
(インプット・アウトプット・セレクト)........................50
MIDI によるテンポ同期を設定する(MIDI シンク)......50
フレーズを作成する .......................................... 51
新たにフレーズを録音する.................................... 51
他のパッチから
フレーズをコピーする(フレーズ・コピー)......... 51
パソコンから音声ファイルを取り込む.................. 51
フレーズの音量を調節する.................................... 51
フレーズを設定する .......................................... 52
フレーズを
一度だけ再生する(ワン・ショット).................... 52
フレーズを逆再生する(リバース)....................... 52
フェード・インしながら
再生させる(スタート・モード)........................... 52
フレーズの
停止のしかたを選ぶ(ストップ・モード)............. 53
フレーズの
音量を調節する(フレーズ・レベル).................... 53
フレーズの定位を調節する(パン)....................... 53
フレーズをパッチのテンポに
合わせて再生する(テンポ・シンク).................... 53
フレーズ音の出力先を
切り替える(アウトプット・セレクト)................ 53
パッチを保存する ............................................. 54
パッチ・ナンバーを
選んで保存する(パッチ・ライト)....................... 54
パッチをコピーする(パッチ・コピー)................ 54
パッチを入れ替える
(パッチ・エクスチェンジ).................................... 55
第5章
マルチ・モードで使う.............. 57
マルチ・モードの使用例..................................... 58
ループ・シンクがオンの場合 ................................ 58
ループ・シンクがオフの場合 ................................ 59
マルチ・モードのペダル操作 .............................. 60
録音の開始と録音中の操作.................................... 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
再生の開始と再生中の操作.................................... 60
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する........... 60
パッチ・テンポを調節する................................................ 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
オーバーダビングの開始と
オーバーダビング中の操作.................................... 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
ペダルでフレーズの同時スタートを設定する ....... 61
ボタン操作で同時スタートの設定を行う ....................... 61
すべてのフレーズを同時に再生スタート/
停止させる(オール・スタート/オール・ストップ)
... 61
第6章
シングル・モードで使う .......... 63
シングル・モードの使用例 .................................64
シングル・モードのペダル操作 ...........................65
録音の開始と録音中の操作.................................... 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
再生の開始と再生中の操作.................................... 65
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する........... 65
パッチ・テンポを調節する................................................ 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
オーバーダビングの
開始とオーバーダビング中の操作 ......................... 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
第 7 章 その他の機能............. 67
録音可能な残り時間を調べる .............................. 67
システム設定 ....................................................68
画面の明るさを調節する(LCD コントラスト).... 68
切り替え可能な
パッチを限定する(パッチ・エクステント)......... 68
つまみの動作を設定する(ノブ・モード)............. 68
オート・レコーディングの
感度を調節する(トリガー・レベル).................... 68
録音後すぐにオーバーダビングする
(REC ペダル・アクション ) ................................... 69
7

目次
すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する(インプット/フ
レーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウトプット・セレクト)
............. 69
ナンバー 1 〜 5 の
第 9 章 パソコンと接続する ... 79
USB を使う前に...............................................80
パッチを保護する(プリセット・プロテクト)..... 69
ペダル設定 ....................................................... 70
システム設定とパッチ設定.................................... 70
本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する(TEMPO/
UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・ファンクション)
..... 70
外部 EXP ペダルの使いかたを設定する ................ 72
EXP ペダル・ファンクション ...........................................72
EXP ペダル Min/Max レベル.............................................72
EXP ペダル Min/Max テンポ.............................................72
Windows の場合 .............................................82
第 8 章 MIDI を使う ............. 73
MIDI でできること........................................... 74
RC-50 からの操作.................................................. 74
テンポ情報、再生/停止情報の出力................................74
プログラム・チェンジ情報の出力....................................74
コントロール・チェンジ情報の出力................................74
外部 MIDI 機器からの操作 ..................................... 74
テンポ情報、再生/停止情報の受信................................74
パッチ・ナンバーの切り替え ............................................74
コントロール・チェンジ情報の受信................................74
MIDI に関する機能を設定する ........................... 75
MIDI 受信チャンネル............................................................75
MIDI オムニ・モード............................................................75
MIDI 送信チャンネル............................................................75
MIDI シンク ............................................................................75
MIDI プログラム・チェンジ・アウト ..............................75
MIDI コントロール・チェンジ・アウト ..........................75
RC-50 からの操作........................................... 76
外部機器を RC-50 と同期演奏させる.................... 76
外部 MIDI 機器を RC-50 と同じテンポにするには ...... 76
スタートを送信するには.....................................................76
ストップを送信するには.....................................................76
プログラム・チェンジを送信する......................... 76
コントロール・チェンジを送信する...................... 76
外部 MIDI 機器からの操作................................. 77
RC-50 を外部機器と同期演奏させる ..................... 77
RC-50 を外部 MIDI 機器と
同じテンポで演奏(同期演奏)するには........................77
スタートを受信するには.....................................................77
ストップを受信するには.....................................................77
パッチを切り替える.............................................................77
その他の機能を操作する
(CC#1/CC#7/CC#80 ファンクション)................. 77
システム設定とパッチ設定.................................................77
Macintosh の場合 ..........................................84
困ったときには ....................... 87
エラー・メッセージ........................................... 88
インジケーターの表示と動作状況の対応 ..............89
故障かな ? と思ったら ....................................... 91
資料 ....................................... 93
MIDI について.................................................. 94
工場出荷時の
設定に戻す(ファクトリー・リセット)................95
再生開始動作を切り替える .................................95
パラメーター一覧 ..............................................96
MIDI インプリメンテーション・チャート............99
主な仕様........................................................ 100
Sound Library for RC-50 について ...........102
索引 .............................................................. 104
対応 OS .................................................................. 80
RC-50 のデータ構成 .............................................. 80
RC-50 で扱う WAV ファイルについて .................. 81
インポートした WAV ファイルから
作成したフレーズのオリジナル・テンポを決める....... 81
パソコンとの接続 .................................................. 81
USB 使用時の注意 ................................................. 81
RC-50 のデータを
バックアップ/リカバーする ................................ 82
WAV ファイルを
エクスポート/インポートする............................. 83
RC-50 のデータを
バックアップ/リカバーする ................................ 84
WAV ファイルを
エクスポート/インポートする............................. 85
音に関するトラブル............................................... 91
操作に関するトラブル ........................................... 91
USB に関するトラブル.......................................... 92
動作モードの切り替えかた................................................ 95
フレーズ一覧........................................................ 103
8

主な特長
パフォーマーのために生まれた、新しいパフォーマンス・ツール
「録音する」「再生する」「オーバーダビングする」「アンサンブルを作成する」・・・これまでレコーディングで行っていた作
業を、そのままリアルタイム・パフォーマンスに昇華、3 つのフレーズを縦横無尽に操る───ただのレコーダーでもなく、
単なるエフェクターにとどまらない、新しいパフォーマンス・ツール。それが RC-50LOOP STATIONです。
最大 99 個のパッチ作成、最長録音時間約 49 分(モノ)の長時間フレーズ・レコーディング
3 つのフレーズで構成されるパッチは最大 99 個を、あわせて最長 49 分(モノ)/ 24 分(ステレオ)まで保存することが
できます。
各パートを 3 つのフレーズにそれぞれ録音してレコーディングやトレーニングに使用したり、1 曲まるごとの録音を数曲分
行うことも可能なので、ライブでのバッキング・ツールとしても活用できます。
ステレオ対応の多彩な入出力端子
楽器入力ジャックのほかに、ファンタム電源に対応したマイク入力コネクター、さらに CD などの外部機器用ステレオ入力
ジャックの 3 種類の入力端子を備えています。ギター・フレーズ、ボーカル&ラップ、レコード・プレイなど利用するジャ
ンルを問いません。
さらにフレーズのパン(定位)を調整して再生することも可能。RC-50 のみで表現力豊かなアンサンブルを作成することが
できます。
また、任意のフレーズやガイド音などを出力することができるサブ・アウト・ジャックも装備。PA 機器を駆使したパフォー
マンスや柔軟なレコーディングを実現します。
センター・キャンセル/フラット・アンプ・シミュレート機能
CD から録音するときなどに、中央に定位する音のみ消音したマイナスワン・データを簡単に作成できる「センター・キャン
セル」と、外部機器やマイクから録音した音声を補正してギター・アンプで再生できるようにする「フラット・アンプ・シ
ミュレート」機能を搭載しています。
録音/オーバーダビングのアンドゥ/リドゥに対応
録音をやり直したいときや、オーバーダビングに失敗した場合は、それを取り消し、元の状態に戻す「アンドゥ」が可能で
す。また、いったん取り消した録音やオーバーダビングの操作を復活する「リドゥ」も可能。結果にとらわれない自由な演
奏を楽しむことができます。
再生速度のリアルタイム・コントロール、他の機器との同期が可能なテンポ・コントロール
再生中のフレーズは、ペダルのタップ・テンポ操作や外部に接続したエクスプレッション・ペダルでリアルタイムに再生速
度をコントロールできます。また、ばらばらなテンポで録音したフレーズでも、同じテンポで再生することができるテンポ・
シンクも可能です。
RC-50 の MIDI IN 端子をレコーダーなどの他の MIDI 機器と接続すれば、外部 MIDI 機器とのテンポ同期もできます。従来の
ループ・エフェクトでは不可能だった、他の機器とのコミュニケーションと精密なテンポ・コントロールを実現します。
多彩なパターンを誇る高音質なリズム・ガイドを搭載
レコーディング時のガイド用だけではなく、パフォーマンス時のリズム音源としても利用できる高音質なリズム・ガイドを
搭載。専用ドラム・マシンに匹敵する、さまざまな拍子と多彩なパターンを選ぶことができます。
USB でパソコンと接続
パソコンと接続し、ステレオ WAV ファイルとして「フレーズのインポート(読み込み)/エクスポート(書き出し)」が可
能。パソコン上で細かく編集した WAV ファイルを RC-50 に取り込んで使用したり、RC-50 でレコーディングしたフレーズ
をパソコンで管理するのに便利です。
9

各部の名称と働き
フロント・パネル
fig.00-210
1
4 523
6 7
10 12 13 14 1819
11
15 16
20 22 23 24
ディスプレイ
1.
RC-50 のいろいろな情報を表示します。左側のディスプレイは、
パッチの番号を表示します。
『パッチとは』(P.28)
2.
PATCH/VALUE ダイヤル
パッチの切り替えや、設定値を変更するときに使います。
PARAMETER ボタン
3.
パラメーターを選ぶときに押します。
※[ ]を押しながら[ ]を押す(先頭→最終方向)、また
は[ ]を押しながら[ ]を押す(最終→先頭方向)と、
主要なパラメーターにジャンプします。パラメーター数が少な
いときは、最終(先頭)のパラメーターにジャンプします。
TAP TEMPO ボタン
4.
パッチ・テンポを変えるときに押します。ボタンを数回押すと、
ボタンを押した間隔でテンポを調整することができます。
21
8 9
17
NAME/PATCH ボタン
5.
パッチに名前を付けたり、パッチの設定を変えるときに押しま
す。
6.
CTL/EXP PEDAL ボタン
本体ペダル/外部ペダルの機能を設定するときに押します。
『ペダル設定』(P.70)
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置に空
白を挿入します。
SYSTEM/USB ボタン
7.
システム設定を変えたり、パソコンと接続して利用するときに
押します。
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置の文
字を削除し、それ以降の文字を左に詰めます。
EXIT ボタン
8.
操作を取り消すときに使います。
テンポを変えるとき、ボタンの代わりに TEMPO ペダルを使う
こともできます。
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置の文
字の大文字/小文字を切り替えることができます。
『パッチ・テンポを設定する』(P.45)
10
9.
WRITE ボタン
設定を記憶させたり、消去するときに使います。

各部の名称と働き
10.
PLAY MODE ボタン
RC-50 を使用するモードを切り替えるときに押します。
『プレイ・モードについて』(P.28)
11.
LOOP SYNC オン/オフ・ボタン
ループ・シンクの設定を変えるときに押します。
『すべてのフレーズを、長さと先頭をそろえて再生する〜ルー
プ・シンク』(P.28)
『ループ・シンクを設定する』(P.47)
12.
PHRASE EDIT
(フレーズ・エディット)
LEVEL つまみ
フレーズ 1/2/3 の音量を調節します。
PHRASE 1/2/3 ボタン
フレーズの設定を変えるときに押します。
『フレーズを作成する』(P.51)
REVERSE インジケーター 1/2/3
フレーズ 1/2/3 が逆再生(リバース)の時に点灯します。
『フレーズを逆再生する(リバース)』(P.52)
ONE SHOT インジケーター 1/2/3
フレーズ 1/2/3 が一度だけ再生(ワン・ショット)するときに
点灯し、繰り返し再生(ループ)するときは消灯します。
『フレーズを一度だけ再生する(ワン・ショット)』(P.52)
14.
INPUT LEVEL(インプット・レベル)
AUX レベルつまみ
AUX ジャックからの入力レベルを調節します。
MIC レベルつまみ
MIC コネクターからの入力レベルを調節します。
INST レベルつまみ
INST ジャックからの入力レベルを調節します。
PEAK インジケーター
入力レベルが基準より大きくなった場合に点灯します。
AUTO REC ボタン
15.
オート・レコーディングのオン/オフを切り替えます。
『音が入力されると同時に自動的に録音を開始する(オート・
レコーディング)』(P.47)
INPUT MODE ボタン
16.
センター・キャンセルやフラット・アンプ・シミュレート機能
を設定するときに押します。
『中央に定位している音を消して録音する(AUX センター・
キャンセル)』(P.48)
『ギター・アンプに適した音質に調整して録音する
(AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート)』(P.48)
LOOP QUANTIZE インジケーター
17.
ループ・クォンタイズが有効な時に点灯します。
13.
GUIDE(ガイド)
LEVEL つまみ
ガイド音の音量を調節します。左いっぱいに回すと、ガイド音
が停止します。
『ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)』(P.39)
SELECT ボタン
ガイド音を選ぶときに押します。
『ガイド音を選ぶ(ガイド・パターン)』(P.39)
START/STOP ボタン
ガイド音を手動でスタート/ストップさせるときに押します。
『ガイドをスタート/ストップする』(P.39)
『ループ・クォンタイズ』(P.42)
OVERDUB MODE
18.
(オーバーダビング・モード)
OVERDUB MODE ボタン
オーバーダビング・モードを選ぶときに押します。
『オーバーダビングのしかたを設定する(オーバーダビング・
モード)』(P.47)
OVERDUB MODE インジケーター
現在選ばれているオーバーダビング・モードのインジケーター
が点灯します。
19.
MASTER LEVEL つまみ
MAIN OUTPUT ジャック/ PHONES ジャックの出力音量を調
節します。
※ SUB OUTPUT ジャックの出力音量を調節することはできませ
ん。
11

各部の名称と働き
20.
REC/PLAY/OVERDUB ペダル
現在選ばれているフレーズの録音、再生、オーバーダビングを
•
切り替えます。ペダルを踏むたびに、次のように切り替わりま
す。
フレーズが記録され
ていない場合
フレーズが記録され
ている場合
録音→再生→オーバーダビング→
再生・・・
再生→オーバーダビング→再生・・・
ペダルの代わりに TAP TEMPO ボタンを使うこともできます。
『パッチ・テンポを設定する』(P.45)
2 秒以上ペダルを踏み続けると、RC-50 がパッチ・セレクト・
•
モードに切り替わります。再度ペダルを踏むと、パッチを切り
替えてプレイ画面に戻ります。
『録音/再生/オーバーダビングについて』(P.30)
録音の後、ペダルを踏んですぐにオーバーダビングを始めるこ
•
ともできます。
『録音後すぐにオーバーダビングする(REC ペダル・アクショ
ン)』(P.69)
パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むたびにパッチ番
•
号が 1 つ減ります。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』
(P.33)
REC/PLAY/OVERDUB インジケーター
PHRASE 1/2/3 ペダルで選ばれたフレーズ(カレント・フレー
ズ)が、以下の状態にあることを示します。
現在録音中 赤
再生中 緑
オーバーダビング中 オレンジ
この他にも、インジケーターでさまざまな状態を表示します。
詳しくは、『インジケーターの表示と動作状況の対応』(P.89)
をご覧ください。
STOP ペダル
21.
現在選ばれているフレーズの録音、再生、オーバーダビングを
•
停止します。
『録音/再生/オーバーダビングについて』(P.30)
•
パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むたびにパッチ番
号が 1 つ増えます。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』
(P.33)
2 秒以上ペダルを踏み続けると、現在選ばれているフレーズの
•
録音済みフレーズが消去されます。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』
(P.33)
TEMPO インジケーター
テンポに合わせて点滅します。
UNDO/REDO ペダル
23.
•
一度踏むと、録音またはオーバーダビングで重ね録りしたフ
レーズを録音/オーバーダビング前の状態に戻すことができま
す(アンドゥ)。
アンドゥを行った後、再度踏むと、再びフレーズを録音/オー
•
バーダビングした状態に戻すことができます(リドゥ)。
パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むとパッチを切り
•
替えずにプレイ画面に戻ります。
UNDO/REDO インジケーター
リドゥが実行可能なときに点灯します。
PHRASE 1/2/3 ペダル
24.
•
録音/再生するフレーズ(1 〜 3)を選ぶときに踏みます。
マルチ・モードでは、停止中にPHRASE ペダルを2秒以上踏み続
•
けると、踏んだペダルのフレーズの同時スタートがオンに設定
されます。同時スタートがオンに設定されているフレーズは、録
音済みの場合、REC/PLAY/OVERDUB ペ ダルを踏むと同時に
再生がスタートします。再度 2 秒以上踏み続けると、同時スター
トがオフに設定されます。
マルチ・モードでは、PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダルを
•
同時に踏むとすべてのフレーズが再生/停止します。
PHRASE 1/2/3 インジケーター
左のインジケーター(オレンジ)の点灯は、現在選ばれている
•
フレーズを示します。次に演奏することが予約されているとき
は点滅します。
右のインジケーターは、現在選ばれているフレーズの状態を示
•
します。
現在録音中 赤
再生中 緑
オーバーダビング中 オレンジ
次に演奏することが予約されているときや、録音待機(再生待
機)しているときは点滅します。オート・レコーディング(P.47)
がオンの場合は、高速に点滅します。
TEMPO ペダル
22.
•
パッチ・テンポを変えるときに踏みます。ペダルを数回踏む
と、ペダルを押した間隔でテンポを調節することができます。
12
この他にも、インジケーターでさまざまな状態を表示します。
詳しくは、『インジケーターの表示と動作状況の対応』(P.89)
をご覧ください。

リア・パネル
fig.00-220
1 2 3 4 6 8 9
5 7
各部の名称と働き
10 12 13 14
11 15
1.
INPUT ジャック R(MONO)/L
ギターやシンセサイザーなどを接続します。
PHANTOM
2.
MIC コネクターに供給するファンタム電源のオン/オフを切り
替えます。
MIC コネクターは、ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・
マイクを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフにし
てください。ダイナミック・マイクやオーディオ再生装置など
にファンタム電源を供給すると故障の原因になります。
マイクの仕様については、お使いのマイクの取扱説明書をお読
みください。(本機のファンタム電源:DC 48 V、10 mA Max)
3.
MIC コネクター
マイクを接続します。ファンタム電源 48V に対応しており、ファ
ンタム電源対応のコンデンサー・マイクを接続することができ
ます。録音時にフラット・アンプ・シミュレート機能を使用す
ることができます。
AUX ジャック
4.
CD/MD プレーヤーなどのヘッドホン・ジャックと接続します。
録音時に、センター・キャンセル、フラット・アンプ・シミュ
レート機能を使用することができます。
MAIN OUTPUTジャックR(MONO)/L
5.
ギター・アンプやモニター・スピーカーなどを接続します。
(ファンタム電源)
オン/オフ・スイッチ
8.
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャック
別売のエクスプレッション・ペダル(Roland EV-5 など)、ま た
はフット・スイッチ(FS-6 など)を接続します。パッチの切り
替えなどの機能を割り当てて使用することができます。
『ペダル設定』(P.70)
CTL 1,2 PEDAL ジャック
9.
別売のフット・スイッチ(FS-6 など)を接続します。パッチの
切り替えなどの機能を割り当てて使用することができます。
『ペダル設定』(P.70)
USB コネクター
10.
USB ケーブルを使ってパソコンと接続し、RC-50 とパソコンと
の間でデータのやりとりを行います。
『第 9 章 パソコンと接続する』(P.79)
USB ケーブル接続時には、USB コネクターに取り付けられてい
るカバーを取り外してください。USB コネクターを使わないと
きは、カバーを取り付けておいてください。
MIDI IN/OUT コネクター
11.
外部 MIDI 機器を接続して、MIDI 情報の送信/受信をします。
6.
PHONES ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。このジャックからは、MAIN
OUTPUT ジャックと同じ音が出力されます。
SUB OUTPUT ジャック R(MONO)/L
7.
アンプやミキサーなどを接続します。MAIN OUTPUT/SUB
OUTPUT ジャックのどのジャックに出力するかを、入力音/ガ
イド/ 3 つのフレーズそれぞれで設定可能です。
SUB OUTPUT ジャックにはレベルつまみ がありません。音量
を調節したい場合は、パッチ・レベル(P.49)で調節してくだ
さい。
『第 8 章 MIDI を使う』(P.73)
POWER スイッチ
12.
電源をオン/オフします。
13.
DC IN(AC アダプター)ジャック
付属の AC アダプター(ACI-100 または PSA-100S)を接続し
ます。
コード・フック
14.
AC アダプターのコードを掛けて、AC アダプターのプラグが抜
けるのを防ぎます。
13

各部の名称と働き
15.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続するこ
とができます。
http://www.kensington.com/
14

第1章
スタートアップ・ガイド
第 1章 スタートアップ・ガイド
15

接続する
fig.01-010
ギター
マイク
ステレオ・ヘッドホン
ヘッドホン
ジャック
コンピューター
ミキサー
エフェクター
CD/MD
プレーヤー
キーボード
ギター・アンプ
エクスプレッション・ペダル
(RolandEV-5など)
フット・スイッチ
(FS-6など)
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべ
ての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
※ アンプのボリュームは、すべての機器の電源をオンにしたあとに上げてください。
シーケンサー
ACアダプター
(ACI-100またはPSA-100S)
※ EXP ペダルには、必ず指定のもの(別売:Roland EV-5 など)をお使いください。
他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があります。
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。誤って
•
コードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC
アダプター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことができます。
fig.01-011
16

マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出るこ
•
とがあります。その場合は、以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
モノで出力する場合は、OUTPUT R(MONO)ジャックだけにケーブルを接続し
•
てください。
本機はバランス(XLR)タイプの端子を装備しており、次のように配線されていま
•
す。接続する機器の配線をご確認のうえ、接続してください。
fig.01-020
(ホット)
(アース)
(コールド)
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに EXP ペダルを接続する際は、ミニマム・ボリュー
•
ムをMINの位置でお使いください。
•
CTL1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチ FS6(別売)を接続する際は、MODE スイッチ、POLARITY スイッチを次のように設
定してください。
fig.01-030
接続する
第1章
CTL 1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチ FS-
•
5U(別売)を接続する際は、ポラリティー・スイッチを次のように設定してくだ
さい。
fig.01-040
ポラリティー
スイッチ
専用の接続コード PCS-31L(Roland:別売)を使えば、FS-5U を 2 つ接続すること
•
ができます。
fig.01-050
PCS-31L
白 赤
•
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに、EXP ペダルを接続して使用するときは、『ペダ
ル設定』(P.70)の設定を行ってください。
•
CTL 1,2、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチを接続して使用する
ときは、『ペダル設定』(P.70)の設定を行ってください。
USB コネクターと パソコンを
接続して使用する方法につい
て、詳しくは『第 9 章 パソコ
ンと接続する』(P.79)をご覧
ください。
17

電源を入れる
正しく接続したら(P.16)、必ず次の手順で電源を投入してください。
手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
1
電源を入れる前に次のことを確認します。
外部機器と正しく接続されていますか?
•
•
本体および接続するアンプなどの音量が最小になっていますか?
2
RC-50 のリア・パネルにある POWER スイッチをオンにします。
fig.01-051
ディスプレイの表示が次のように変わり、数秒後に通常の演奏ができる状態になり
ます。
このときの画面を「プレイ画面」といいます。
fig.01-060d
※ 電源投入時は、前回電源を切るときに選んでいたパッチが選ばれています。
プレイ画面が表示されるまで
の間に、電源をオフにしない
でください。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
3
外部エフェクター→ギター・アンプ(スピーカー)の順に電源をオンにします。
プレイ画面
プレイ画面には、以下のような情報が表示されます。
(例)
(1)
(2)(3)(3)(3)(4) (2)(2)
(1) パッチ名(16 文字)を表示します。
(2) 各フレーズが録音済みかどうかを示します。
o:録音済み
-:未録音
(3) 各フレーズの現在の音量(左/右)を示すレベル・メーターです。
(4) 録音可能な残り時間を分単位で示します。
フレーズやパッチについては、
『フレーズとパッチについて』
(P.28)をご覧ください。
18

入力レベルを調節する
電源を入れる
接続した楽器の音量に合わせ、INPUT LEVEL つまみで入力レベルを調節します。
楽器を接続したジャックに合わせて、AUX、MIC、INST の各つまみを調節します。
fig.01-070
1
通常演奏時の最大音量を、RC-50 に入力します。
2
PEAK インジケーターが一瞬点灯するぐらいに、つまみを調節します。
PEAK インジケーターは、歪み始めるレベルの 6dB 手前で点灯します。
※ 入力レベルが大きすぎると、十分な効果を発揮できません。
出力レベルを調節する
RC-50 の出力レベルを調節します。
1
MAIN OUTPUT ジャックからの出力レベルを、MASTER LEVEL つまみで調節しま
す。
fig.01-080
第1章
2
PHRASE 1/2/3 LEVEL つまみを中央に合わせます。
fig.01-090
19

録音する
RC-50 で、楽器の演奏を録音してみましょう。
例として、パッチ 6 番を選んで録音をする操作を説明します。
fig.01-120
12 3
2
4,5,7,8 2 6 9
1
プレイ画面で、PATCH/VALUE ダイヤルを操作して左側のディスプレイに6を
表示させます。
右側のディスプレイにINIT PATCHと表示されます。
※ 工場出荷時、パッチ 6 〜 99 番はすべて INIT PATCH(フレーズ 1 〜 3:未録音)
となっていますので、7 〜 99 番いずれかを選んでも構いません。
fig.01-121d
いずれのフレーズも空の場合は、ディスプレイの下段に「- - -」のように表示され
ます。
フレーズごとに、録音済みの場合は「o」、空の場合は「
INIT PATCH は、あらかじめマルチ・モード(P.28)に設定されています。
-
」のマークが表示されます。
2
GUIDE LEVEL つまみを適当な位置(OFF 以外)に合わせ、一定の間隔で TEMPO ペ
ダルを踏むか[TAP TEMPO]を押します。
ペダルを踏む間隔、またはボタンを押す間隔に応じて、テンポが設定されます。
この操作により、あらかじめテンポが設定され、テンポに合わせたリズム演奏(こ
れをガイドと呼びます)を聞きながら録音ができるようになります。
GUIDE LEVEL つまみを回して、ガイドの音量を調節することができます。
※ ガイドを使わずに録音したいときは、GUIDE LEVEL つまみを OFF に合わせます。
3
演奏を始めるのと同時に自動的に録音を開始させたいときは、[AUTO REC]を押
してインジケーター点灯させます。
オート・レコーディング(P.47)がオンになります。
20
ガイドについて、詳しくは
『リズムの音を聞きながら演奏
する〜ガイドについて』
(P.39)をご覧ください。
録音の途中で電源を切らない
でください。記憶している内
容が失われることがあります。

4
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を開始します。
REC/PLAY/OVERDUB ペダルのインジケーターと、録音する PHRASE ペダルの
右のインジケーターが赤く点灯します。
オート・レコーディングをオンにした場合は、REC/PLAY/OVERDUB ペダルのイ
ンジケーターが赤の高速点滅になり、演奏が始まると同時に録音が始まります。
5
再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を終了します。
録音が終了し、同時に今録音した音声の再生が始まります。
※ 録音したあと音声を再生しない場合は、すぐに STOP ペダルを踏みます。
このようにして録音した音声のことを「フレーズ」と呼びます。
RC-50 では、3 つのフレーズを同時に使用することができます。
続けて、フレーズ 2 にも録音してみましょう。
6
PHRASE 2 ペダルを踏んで、フレーズ 2 を選びます。
PHRASE 2 ペダルの左のインジケーターが 点灯し、右のインジケーターが赤く点
滅します。
7
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を開始します。
フレーズ 1 は再生されたまま、ペダルを踏むと同時にフレーズ 2 の録音が始まりま
す。
フレーズ 2 は、フレーズ 1 の長さと同じ時間録音することができます。
フレーズ 1 の再生が最初に戻った後もフレーズ 2 の録音を続けると、PHRASE 2
ペダルの右のインジケーターが赤からオレンジの点灯に変わり、前に録音された結
果に重ねて録音されて行きます。
録音する
オート・レコーディングにつ
いて、詳しくは『音が入力さ
れると同時に自動的に録音を
開始する(オート・レコー
ディング)』(P.47)をご覧く
ださい。
各フレーズを別々の長さで録
音することもできます。
『すべてのフレーズを、長さと
先頭をそろえて再生する〜
ループ・シンク』(P.28)
第1章
8
再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を終了します。
フレーズ 1 とフレーズ 2 が同時に再生されます。
同様に、PHRASE 3 ペダルを踏んでから、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏め
ば、フレーズ 3 に録音することができます。
9
PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダルを同時に踏んで、すべての再生を停止させま
す。
※ STOP ペダルを踏むと、現在選ばれているフレーズのみ、再生が停止します。
このように、録音済みのフレーズを再生しながら別なフレーズを録音したり、3 つ
のフレーズを同時に再生することができるモードを「マルチ・モード」と呼びます。
また、RC-50 では、3 つのフレーズと演奏するための設定の組み合わせを 99 種類
記憶することができます。この 1 つ 1 つの設定を「パッチ」と呼びます。
現在選んでいるパッチは、左側のディスプレイの番号と、右側のディスプレイの
パッチの名前(パッチ・ネーム)で確認することができます。フレーズごとに、録
音済みの場合は「o」、空の場合は「-」のマークが表示されます。
録音したフレーズを保存して
おきたいときは、『パッチ・ナ
ンバーを選んで保存する
(パッチ・ライト)』(P.54)の
操作を行ってください。
21

再生する
fig.01-100
1
25
1
プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを操作して、パッチ 1 番BIG ROCKを選
びます。
fig.01-101d
2
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
フレーズ 1 が再生されます。
3
PHRASE 2 ペダルを踏みます。
フレーズ 1 が停止し、フレーズ 2 の再生が始まります。
4
PHRASE 3 ペダルを踏みます。
フレーズ 2 が停止し、フレーズ 3 の再生が始まります。
43
再生中に電源を切らないでく
ださい。記憶している内容が
失われることがあります。
22
5
STOP ペダルを踏みます。
フレーズ 3 が停止します。
このように、RC-50 では次々にフレーズを切り替えながら再生することもできま
す。
このモードを「シングル・モード」と呼びます。

再生する
工場出荷時、パッチ番号 1 〜 5 にはデモ用パッチが保存されています。
No. パッチ名 モード フレーズ
1 コード E のループ
1 BIG ROCK
FUNKY BLUES
2
3
SHUFFLE GROOVE
4
ROCK BALLAD
COOL GROOVE
5
シングル
シングル
シングル
マルチ
マルチ
2 コード A のループ
3 コード B のループ
1 ブルース進行 12 小節パターン A
2 ブルース進行 12 小節パターン B
3 エンディング
1 コード A のループ
2 コード D のループ
3 コード E → D の繰り返しループ
1 16 小節のループ
2 空
3 空
1 ドラムループ
2 ベースループ
3 空
これらのパッチは、誤ってデータを消去してしまうことを防ぐための機能(プリセット・プロテクト)に
よって保護されています。デモ用パッチを消去したり、自分の作ったパッチをパッチ番号 1 〜 5 に保存した
いときは、プリセット・プロテクトをオフにしてください。
第1章
『ナンバー 1 〜 5 のパッチを保護する(プリセット・プロテクト)』(P.69)
23

さらに重ね録り(オーバーダビング)する
RC-50 は、録音済みのフレーズにさらに演奏を重ね録り(オーバーダビング)する
ことができます。
fig.01-121
3,4,5 2
1
録音済みのフレーズを用意します。
『録音する』(P.20)の操作で フレーズを 録音する か、または『再生す る』(P.22)
で選んだパッチを用意します。
2
オーバーダビングしたいフレーズの PHRASE ペダルを踏みます。
3
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、フレーズを再生させます。
4
オーバーダビングを始めたいタイミングで、再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを
踏みます。
次に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むまで、次々に演奏が重ね録りされて行き
ます。
5
オーバーダビングを終えて再生状態に戻るときは、再度 REC/PLAY/OVERDUB ペ
ダルを踏みます。
元の録音されていた演奏に、新しい演奏がオーバーダビングされました。
次の項目で、オーバーダビングした結果を取り消す(アンドゥ)手順を説明します。
オーバーダビングの途中で電
源を切らないでください。記
憶している内容が失われるこ
とがあります。
24

重ね録りした演奏を取り消す(アンドゥ)
録音/オーバーダビング中に演奏に失敗したりして、やり直したい場合があります。
その場合、アンドゥを行うことで録音/オーバーダビング前の状態に戻すことがで
きます。
『さらに重ね録り(オーバーダビング)する』でオーバーダビングを行ったフレー
ズで、アンドゥしてみましょう。
fig.01-122
1,23
第1章
1
オーバーダビング終了直後に、UNDO/REDO ペダルを踏みます(アンドゥ)。
オーバーダビングした演奏が無くなり、オーバーダビング前の元のフレーズに戻り
ます。
また、次の操作を行って、オーバーダビング後の状態に復元(リドゥ)することも
できます。
2
再度 UNDO/REDO ペダルを踏みます(リドゥ)。
アンドゥして再生されなくなったオーバーダビングの結果が復活し、再びオーバー
ダビング後の状態に復元されます。
3
演奏を終えるには、STOP ペダルを踏みます。
このように、オーバーダビングに失敗しても、結果を破棄してやり直したり、間
違って破棄した内容を復元したりすることができます。
アンドゥ/リドゥの途中で電
源を切らないでください。記
憶している内容が失われるこ
とがあります。
25

電源を切る
1
電源を切る前に、次のことを確認します。
本体および接続しているアンプなどの音量が最小になっていますか?
•
2
外部エフェクターやギター・アンプ(スピーカー)などの電源をオフにします。
3
RC-50 の電源をオフにします。
26

第 2章 RC-50 の基本構成
第2章
RC-50 の基本構成
27

フレーズとパッチについて
プレイ・モードについて
fig.02-010
パッチ#99
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
パッチ#2
パッチ#1
フレーズ1
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ2
フレーズ3
フレーズ3
パッチ#3
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
フレーズとは
RC-50 で、楽器などの演奏を録音して保 存したものを「フ レーズ」
と呼びます。フレーズには、録音した音声と、それを再生する方法
やいくつかの情報がいっしょに記録されています。
パッチとは
RC-50 では、3 つのフレーズを切り替えながら再生したり、3 つ同
時に再生したりすることができます。RC-50 は、これら 3 つのフレー
ズを演奏するための設定の組み合わせを 99 種類記憶 することがで
き、これら 1 つ 1 つを「パッチ」と呼びます。
RC-50 は、使い方に応じて「マルチ・モード」「シングル・モード」
の 2 種類のプレイ・モードを利用することができます。
プレイ・モードは、パッチごとに設定可能です。
同時に複数のフレーズを再生する
〜マルチ・モード
マルチ・モードは、3 つのフレーズ を同時に再生するこ とができる
モードです。
例えば、ベース、ドラム、ギターの各パートの演奏を 3 つのフレー
ズとして別々に保存し、1 曲分の演奏を 1 パッチとして保存してお
けば、各パートを同時に再生したり、曲中で任意のパートを停止さ
せてミュートしたりしながら演奏することができます。
fig.02-020
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
マルチ・モードでは、1 つのフレーズを録音開始すると同時に他のフ
レーズの再生を開始させることや(同時スタート:P.50、オール・
スタート:P.61)、すべてのフレーズを同時に停止させることもでき
ます(オール・ストップ:P.61)。
演奏開始
3つのフレーズを
同時に再生
パッチを選ぶ
パッチを選ぶには、プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを回しま
す。
•
フレーズを録音/再生/オーバーダビング中にパッチを切り替
えると、切り替えたパッチの録音/再生がすぐに始まります。
•
本体ペダルの操作でパッチを切り替えることができます。
→ 『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モー
ド)』(P.33)
•
外部ペダルの操作でパッチを切り替えることができます。
→ 『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・
ファンクション)』(P.70)
カレント・フレーズについて
フレーズを録音するには、どのフレーズを対象として操作するか選
ぶ必要があります。
選ばれたフレーズのことを「カレント・フレーズ」と呼びます。
REC/PLAY/OVERDUB ペダルによる録音操作は、常にカレント・フ
レーズに対して行われます。また、REC/PLAY/OVERDUB ペダル
のインジケーターは、カレント・フレーズの録音/再生/オーバー
ダビング状態を示しています。
すべてのフレーズを、長さと先頭をそろ
えて再生する〜ループ・シンク
3 つのフレーズには、それぞれ異なる長さの演奏を録音することがで
きますが、マルチ・モードでは、複数のフレーズを同じ周期で繰り
返し再生させることができます。これを「ループ・シンク」と呼び
ます。
フレーズの頭が常に一致するように繰り返し再生するので、例えば
ドラムやベースなどのパートをそれぞれ別なフレーズに録音してお
けばアンサンブル演奏が可能になります。
ループ・シンクがオフの場合
fig.02-030
ループの先頭
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
それぞれのフレーズが持つ長さでループし続けます
ループ・シンクがオンの場合
fig.02-031
ループの先頭
カレント・フレーズを選ぶ
(PHRASE 1/2/3 ペダル)
カレント・フレーズを選ぶには、フレーズ 1/2/3 のそれぞれに対応
した PHRASE 1/2/3 ペダルを踏みます。
選ばれたフレーズの PHRASE ペダルの左のインジケーター(オレン
ジ)が点灯します。
28
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
最も長いフレーズに合わせて繰り返し再生されます

プレイ・モードについて
あるフレーズを再生中に、別のフレーズを再
生する場合の再生開始位置について
ループ・シンクがオンの場合
フレーズの先頭が必ず一致します。従って、いずれかのフレーズを
既に再生していた場合、別なフレーズの再生は「ループの中での、フ
レーズの現在の位置」から始まります。
fig.02-040
フレーズ1
フレーズ2
フレーズの途中から再生されます
ループ・シンクがオフの場合
フレーズは必ず先頭から再生されます。
fig.02-041
フレーズ1
フレーズ2
常にフレーズの先頭から再生されます
ループ時間について
ループ・シンクがオンの時、繰り返し再生する長さ(ループ時間)は
「テンポ・シンクがオンの録音済みフレーズのうち、もっとも再生時
間が長いフレーズの再生時間」になります。つまり、同じテンポで
再生したいフレーズのうち、もっとも長いフレーズの再生時間が
ループ時間になります。
テンポ・シンク
テンポ・シンクとは、パッチ全体で共通の演奏テンポ(パッチ・
テンポ)に合わせてフレーズを再生する機能です。録音時のテ
ンポが異なるフレーズでも、テンポ・シンクをオンに設定すれ
ば同じテンポで演奏することができます。
詳しくは『テンポ・シンクについて』(P.36)をご覧ください。
テンポ・シンクがオフの録音済みフレーズがある場合
上記のループ時間を超えるようなテンポ・シンクがオフの録音済み
フレーズがある場合は、ループ時間を超えた部分は再生されず、再
度フレーズの頭から再生されます。
曲のテンポにより速さを変えたくない効果音などを、効果音の長さ
に関係なくループしながら再生することができます。
fig.02-042
この長さでループします
テンポ・シンクがオンの録音済みフレーズが 1 つもない場合
ループ長は「録音済みフレーズのうち、もっとも再生時間が長いフ
レーズの長さ」になります。テンポに関係のないフレーズを繰り返
し同時再生するような場合に利用できます。
fig.02-043
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
演奏中、クリアやアンドゥ(P.32)などの操作で「もっとも再
生時間が長いフレーズ」を消去しても、すべてのフレーズの演
奏を止めるまでループ長は変わりません。
この長さでループします
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オフ
フレーズを ONE SHOT(P.52)に設定している場合
ONE SHOT のフレーズは、ループ再生の対象にはなりません。
REC/PLAY/OVERDUBペダルを踏んだときだけ再生されます。
フレーズを切り替えながら演奏
する〜シングル・モード
シングル・モードは、3 つのフレーズを次々に切り替えながら再生す
ることができるモードです。例えば、A メロ、B メロ、サビなどを 3
つのフレーズに録音しておけば、順番にフレーズを切り替えながら
1 曲分を演奏することもできます。
フレーズを切り替えながら演奏するときには、PHRASE ペダルを踏
んだ瞬間に次のフレーズの演奏が始まるか、フレーズが終了してか
ら次のフレーズに切り替わるか選ぶことができます(フレーズ・チェ
ンジ・モード:P.49)
fig.02-050
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
演奏開始
3つのフレーズを
切り替えながら再生
プレイ・モードを切り替える
PLAY MODE ボタンを押すたびに、プレイ・モードがシングル/マ
ルチに切り替わります。マルチ・モードの時にインジケーターが点
灯、シングル・モードの時に消灯します。
第2章
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オン
テンポ・シンク:オフ
フレーズの再生/録音/オーバーダビングの途中で PLAY
MODE ボタンを押すと、再生/録音/オーバーダビングが停止
します。
29

録音/再生/オーバーダビングについて
RC-50 では、主に録音/再生/オーバーダビング(重ね録り)の 3 つの基本動作を使用してパフォーマンスを行います。
プレイ画面で REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むと、カレント・フレーズの状態に応じて、次のように基本動作が切り替わります。
カレント・フレーズが空の場合
fig.02-060
REC/PLAY/OVERDUBペダルを
カレント・フレーズへの操作
カレント・フレーズが録音済みの場合
fig.02-061
REC/PLAY/OVERDUBペダルを
カレント・フレーズへの操作
録音のすぐ後に、オーバーダビングを始めることもできます。詳しくは、『録音後すぐにオーバーダビングする(REC ペダル・アクション )』
(P.69)をご覧ください。
※ フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されている場合は、再生中に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んでもオーバーダビングは始まら
ず、再生が始まります。
踏むタイミング
踏むタイミング
再生
オーバー
ダビング
オーバー
ダビング
オーバー
再生再生 再生
ダビング
オーバー
再生録音
ダビング
録音
カレント・フレーズが空の場合、プレイ画面で
ペダルを踏むとフレーズの録音ができます。
同時に録音できるフレーズの数
同時に録音できるのは、カレント・フレーズのみです。カレント・フ
レーズ以外を録音する場合は、カレント・フレーズを切り替えなが
ら順次録音動作を行います。
同時に複数のフレーズを録音することはできません。
録音時のテンポについて
録音は、録音開始直前のテンポで行われます。
録音中に RC-50 のテンポを変えることはできません。
外部 MIDI 機器からの操作による同期演奏中の場合、外部 MIDI
機器のテンポを変更しても RC-50 のテンポは変わりません。
録音終了直後に変更されます。
録音中であることを確認するには
録音中の場合、REC/PLAY/OVERDUB ペダル、カレン ト・フレー
ズの PHRASE ペダルの赤インジケーターが点灯します。
フレーズが録音済みかどうかを確認するには
フレーズが録音済みの場合、ディスプレイのそれぞれのフレーズの
欄に「o」マークが表示されます。
フレーズが空の場合は、「-」マークが表示されます。
録音可能な残り時間を確認するには
録音中は、プレイ画面に録音可能な残り時間が分単位で表示されて
います。残り時間が 1 分をきると、秒単位で表示されます。
録音可能な残り時間がなくなると、自動的に録音が停止します。
REC/PLAY/OVERDUB
録音可能時間について
RC-50 は、録音モード(P.48)でステレオ/モノを切り替えて録音
することができます。
RC-50 のすべてのパッチが空の場合、ステレオ/モノによる録音可
能時間は以下のとおりです。
録音モード 録音可能時間
STEREO
MONO
上記時間は、実際の録音で使用するメモリー容量と、RC-50 の
•
動作(アンドゥ/リドゥなど)に必要なメモリー容量の合計を
時間に換算したものです。
フレーズの最小録音時間は、約 1.5 秒です。これよりも短いフ
•
レーズを録音した場合、自動的にフレーズの長さを調整してか
ら録音を終了します。
録音に関する動作を切り替えるには
RC-50 は、録音に関する動作を切り替えられるよう、以下のような
設定を行うことができます(シングル/マルチ・モード共通)。
● 音が入力されると同時に録音を開始する
→ 『オート・レコーディング』(P.47)
● ステレオ/モノを切り替える
→ 『録音モード』(P.48)
● 中央に定位している音を消して録音する
→ 『AUX センター・キャンセル』(P.48)
● ギター・アンプ用に音質を調整して録音する
→ 『AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート』(P.48)
また、マルチ・モードの場合は、以下のような操作が可能です。
● カレン ト・フレーズの録音ス タートと同時に、他のフ レーズを
再生スタートする
→ 『 複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート)』(P.50)
● カレン ト・フレーズの録音ス タートと同時に、すべて のフレー
ズを再生スタートする
→ 『オール・スタート/オール・ストップ』(P.61)
約24分
約49分
30

録音/再生/オーバーダビングについて
再生 オーバーダビング
カレント・フレーズが録音済みの場合、プレイ画面で REC/PLAY/
OVERDUB ペダルを踏むとフレーズの再生が始まります。
同時に再生できるフレーズの数
マルチ・モードでは、3 つのフレーズをすべて同時に再生することが
できます。シングル・モードでは、カレント・フレーズのみ再生さ
れます。
再生中であることを確認するには
再生中の場合、各フレーズの PHRASE ペダルの緑インジケーターが
点灯します。また、カレント・フレーズが再生中の場合は、REC/
PLAY/OVERDUB ペダルの緑インジケーターが点灯します。
再生に関する動作を切り替えるには
RC-50 は、再生に関する動作を切り替えられるよう、以下のような
設定を行うことができます(シングル/マルチ・モード共通)。
● フェード・インしながら再生スタートする
→ 『スタート・モード』(P.52)
● フェード・インする速度を調節する
→ 『フェード・イン・タイム/フェード・アウト・タイム』
(P.49)
● フレーズの定位を調節する
→ 『パン』(P.53)
● フレーズを一度だけ再生する
→ 『ワン・ショット』(P.52)
● フレーズを逆再生する
→ 『リバース』(P.52)
● フレーズをパッチのテンポに合わせて再生する
→ 『テンポ・シンク』(P.53)
● フレーズ音の出力先を切り替える
→ 『アウトプット・セレクト』(P.53)
カレント・フレーズが録音済みの場合、再生中に REC/PLAY/
OVERDUB ペダルを踏むと、再生中のフレーズに重ねて録音するこ
とができます。これを「オーバーダビング」と呼びます。
オーバーダビングをフレーズの長さで繰り返しながら行うと、次々
に新しいフレーズを重ねながら厚みのあるフレーズを作成すること
ができます。
フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されている場合は、オー
バーダビングすることはできません。
同時にオーバーダビングできるフレーズの数
同時にオーバーダビングできるのはカレント・フレーズのみです。カ
レント・フレーズ以外をオーバーダビングする場合は、カレント・フ
レーズを切り替えながら順次オーバーダビング動作を行います。
同時に複数のフレーズをオーバーダビングすることはできません。
オーバーダビング時のテンポについて
オーバーダビングは、オーバーダビング開始直前のテンポで行われ
ます。
オーバーダビング中に RC-50 のテンポを変えることはできません。
外部 MIDI 機器からの操作による同期演奏中の場合、外部 MIDI
機器のテンポを変更しても RC-50 のテンポは変わりません。
オーバーダビング終了直後に変更されます。
オーバーダビング中であることを確認するには
オーバーダビング中の場合、REC/PLAY/OVERDUB ペダル、カレ
ント・フレーズの PHRASE ペダルのオレンジのインジケーターが点
灯します。
第2章
また、マルチ・モードの場合は、以下のような操作が可能です。
● 任意のフレーズを同時に再生スタートする
→ 『複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート)』
(P.50)
● すべてのフレーズを一斉に再生スタートする
→ 『オール・スタート/オール・ストップ』(P.61)
オーバーダビング可能なフレーズの長さ
オーバーダビング可能なフレーズの長さは、オーバーダビングしよ
うとするフレーズの長さと同じです。
マルチ・モードでループ・シンクがオンの場合は、録音済みフ
レーズのうち、もっとも再生時間が長いフレーズの長さまで
オーバーダビングが可能になります。
オーバーダビングに関する動作を切り替えるには
RC-50 は、オーバーダビングに関する動 作を切り替えら れるよう、
以下のような設定を行うことができます(シングル/マルチ・モー
ド共通)。
● 中央に定位している音を消して録音する
→ 『AUX センター・キャンセル』(P.48)
● ギター・アンプ用に音質を調整して録音する
→ 『AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート』(P.48)
31

録音/再生/オーバーダビングについて
また、[OVERDUB MODE]を押すと、オーバーダビングの仕方を切
り替える「オーバーダビング・モード」の設定が可能です。
オーバーダビング・モードでは、以下の 3 つのオーバーダビングの
しかたを選ぶことができます。
OVERDUB
REPLACE
MOMENTARY
PUNCH-IN
オーバーダビング・モードを切り替える方法について、詳しく
は『オーバーダビングのしかたを設定する(オーバーダビン
グ・モード)』(P.47)をご覧ください。
録音済みのフレーズに音を重ね録りします。
通常はこの方法で使用します。
録音済みのフレーズを消去しながら、新しくフ
レーズを上書き録音していきます。
録音済みだったフレーズを再生しながら上書き
するので、エフェクターのディレイのような効
果が得られます。
録音済みのフレーズを消去しながら、新しくフ
レーズを上書き録音していきます。
REPLACE と異なり、REC/PLAY/OVERDUB
ペダルを踏み続けている間だけ上書き録音され
ます。
停止
録音/再生/オーバーダビングを行っているときに、STOP ペダル
を踏むとそれぞれの動作が停止します。
停止に関する動作を切り替えるには
RC-50 は、停止に関する動作を切り替えられるよう、以下のような
設定を行うことができます(シングル/マルチ・モード共通)。
● フェード・アウトしたり、フレーズの最後で停止する
→ 『ストップ・モード』(P.53)
● フェード・アウトする速度を調節する
→ 『フェード・イン・タイム/フェード・アウト・タイム』
(P.49)
また、マルチ・モードの場合は、以下のような操作が可能です。
● すべてのフレーズを一斉に停止させる
→ 『オール・スタート/オール・ストップ』(P.61)
消去(クリア)
取り消し(アンドゥ)/やり直し(リドゥ)
録音に失敗したり、オーバーダビングに失敗した場合、操作を取り
消したい場合があります。このような時、UNDO/REDO ペダルを 1
度踏むと、直前の録音/オーバーダビング結果を取り消すことがで
きます。これを「アンドゥ」と呼びます。また、アンドゥした結果
は復元し、録音/オーバーダビング操作をやり直した状態に戻すこ
とができます。これを「リドゥ」と呼びます。
アンドゥ/リドゥできる操作の種類
アンドゥ/リドゥは、直前に行った録音またはオーバーダビングの
結果に対して有効です。
アンドゥ/リドゥできる回数
アンドゥは、直前の録音/オーバーダビング操作 1 回分だけを取り
消すことができます。
リドゥは、直前のアンドゥ操作 1 回分を取り消すことができます。
アンドゥ/リドゥできるかどうかを確認するには
アンドゥは、録音/オーバーダビング、またはリドゥを行った直後
であればいつでも可能です。
また、アンドゥした後に UNDO/REDO ペダルの赤インジケーターが
点灯し、リドゥすることが可能であることを示します。
PHRASE ペダルを踏んでフレーズを選んでから、STOP ペダルを 2
秒以上踏み続けると、カレント・フレーズの録音済みフレーズが消
去(クリア)されます。
アンドゥは、直前の録音/オーバーダビングの結果を取り消すこと
ができますが、アンドゥでは取り消すことのできない録音済みフ
レーズを消去したい場合には、クリアを行ってください。
外部フット・スイッチを使って、ペダルを 1 度踏むだけでクリ
アしたり、フレーズ 1/2/3 を個別にクリアすることができます。
→ 『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・
ファンクション)』(P.70)
録音/オーバーダビング中にクリア操作をすることはできませ
•
ん。
フレーズの再生中にクリア操作をすると、すぐにフレーズが停
•
止し、フレーズが消去されます。
アンドゥ/リドゥを行っても、録音によって変化したパッチ・
•
テンポ(P.38)やオリジナル・テンポ(P.36)は元に戻りません。
→ 『録音時、どのようにオリジナル・テンポが決まるか』
(P.36)
アンドゥした後、いずれかのフレーズを消去(クリア)する
•
と、リドゥはできなくなります。
パッチを保存すると、アンドゥ/リドゥはできなくなります。
•
32

ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)
パッチは、プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを回して切り替え
る以外に、本体ペダルを使って切り替えることができます。本体ペ
ダルでパッチを切り替えるモードを「パッチ・セレクト・モード」と
呼びます。
パッチ・セレクト・モードでは、現在の動作(録音/再生/オー
バーダビング)を停止させることはできません。
パッチ・セレクト・モードで
パッチを切り替える
fig.02-070
1,3-1 3-3 3-222
1.
プレイ画面で、TEMPO ペダルを 2 秒以上踏み続けます。
左側のディスプレイのパッチ・ナンバーが点滅して、パッチ・
セレクト・モードになります。
fig.02-080d
3-2. 次のパッチのカレント・フレーズを変更するには、PHRASE ペ
ダルを一度踏みます。
演奏中の場合:
フレーズ・チェンジ・モード(P.49)が IMMEDIATE の場合、
プレイ画面に戻り、すぐに次のパッチに切り替わります。同時
に、このとき踏んだ PHRASE ペダルがカレント・フレーズにな
ります。
フレーズ・チェンジ・モードが LOOP END の場合、プレイ画面
に戻り、パッチ予約状態になります。
このとき[TAP TEMPO]のインジケーターが、切り替え先パッ
チのパッチ・テンポで点滅します。
カレント・フレーズの再生が終わると、予約したパッチに切り
替わります。
同時に、このとき踏んだ PHRASE ペダルがカレント・フレーズ
になります。
停止中の場合:
プレイ画面に戻り、すぐに次のパッチに切り替わります。同時
に、このとき踏んだ PHRASE ペダルがカレント・フレーズにな
ります。
3-3. パッチ・セレクトをキャンセルしてプレイ画面に戻るには、
UNDO/REDO ペダルを一度踏みます。
パッチ・セレクト・モードを終了し、プレイ画面に戻ります。
第2章
STOP ペダル、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んでパッチ・
2.
ナンバーを上下させます。
ペダルの左インジケーター(オレンジ)が点滅して、切り替わ
り先のパッチのカレント・フレーズを示します。
次のいずれかの操作を選びます。
3.
3-1. パッチ・ナンバーを選んだら、TEMPO ペダルを一度踏んでパッ
チを切り替えます。
演奏中の場合:
フレーズ・チェンジ・モード(P.49)が IMMEDIATE の場合、
プレイ画面に戻り、すぐに次のパッチに切り替わります。
フレーズ・チェンジ・モードが LOOP END の場合、プレイ画面
に戻り、パッチ予約状態になります。
このとき[TAP TEMPO ]のインジケーターが、切り替え先パッ
チのパッチ・テンポで点滅します。
カレント・フレーズの再生が終わると、予約したパッチに切り
替わります。
停止中の場合:
プレイ画面に戻り、すぐに次のパッチに切り替わります。
33

MEMO
34

第3章
テンポとガイドについて
第 3章 テンポとガイドについて
35

テンポについて
ここでは、RC-50 を使うときのテンポについて解説します。
テンポとフレーズの再生速度について
RC-50 で演奏するとき、フレーズの再生速度は、3 つのフレーズに
それぞれ記録されているオリジナル・テンポと、パッチに記録され
ているパッチ・テンポの 2 種類のテンポによって決まります。
オリジナル・テンポとパッチ・テンポの例
fig.03-009
パッチ
パッチ・テンポ:120
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
オリジナル・テンポ:100
テンポ・シンク:ON
オリジナル・テンポ:120
テンポ・シンク:ON
オリジナル・テンポ:80
テンポ・シンク:OFF
オリジナル・テンポ
各フレーズには、そのフレーズが録音されたときのテンポが保存さ
れています。これをフレーズの「オリジナル・テンポ」と呼びます。
録音時、どのようにオリジナル・テンポ
が決まるか
オリジナル・テンポは、フレーズが録音されたときに自動的に設定
されます。RC-50 の状態に応じて、以下のように設定されます。
シングル・モード
ガイドがオン(ガイド・レベルが OFF 以外)の場合:
新たに録音したフレーズのオリジナル・テンポは、パッチ・テンポ
と同じになります。このとき、ループ・クォンタイズ・インジケー
ターは点灯しています。
テンポ・シンクについて
RC-50 の演奏はパッチ・テンポで行われ ますが、フレーズ ごとに、
パッチ・テンポで再生するか、オリジナル・テンポで再生するかを
選ぶことができます。これを「テンポ・シンク」と呼びます。
テンポ・シンクがオンの場合は、フレーズの再生速度を速くしたり
遅くしたりして、パッチ・テンポと同じテンポになるよう調整しま
す。
テンポ・シンクがオフの場合は、フレーズの再生速度は変化しませ
ん。
たとえば、上記の例の場合、各フレーズは以下のテンポで再生され
ます。
演奏
フレーズ
このように、テンポ・シンクをオンにすれば、各フレーズの録音時
のテンポ(オリジナル・テンポ)が異なっていても、再生時に同じ
テンポになるように演奏することができます。
テンポ
1 120
2 120
3 80
再生速度
パッチ・テンポにあわせて再生速度が速くな
ります。
オリジナル・テンポとパッチ・テンポが同じ
なので、フレーズの再生速度は変化しません。
テンポ・シンクがオフなので、フレーズの再
生速度は変化しません。
ガイドがオフの場合:
新たに録音したフレーズのオリジナル・テンポは、録音したフレー
ズの長さから自動的に計算されます ( このとき、ループ・クォンタイ
ズ・インジケーターは消灯しています )。
また、録音したフレーズのテンポ・シンクがオンの場合、パッチ・テ
ンポも自動的にフレーズのテンポと同じ値になります。
フレーズの長さから自動的に計算される場合、「ガイドの拍子で、1,
2, 4, 8, 16...(2 の n 乗)小節」を録音したと仮定してテンポを換算
しています。初期状態では拍子は 4/4 です。
異なる拍子のフレーズを録音する場合は、録音前に拍子を設定して
ください(P.39)。
RC-50 で利用可能な最大テンポは 250 です。この値を超えるテ
ンポを自動的に計算することはできません。
外部 MIDI 機器のテンポに合わせて RC-50 を同期演奏(P.77)
させる場合は、ガイドがオンの場合と同様に、フレーズのオリ
ジナル・テンポは、パッチ・テンポと同じになります。
このとき、ループ・クォンタイズ・インジケーターは点灯して
います。
→ 『MIDI によるテンポ同期を設定する(MIDI シンク)』
(P.50)
オリジナル・テンポとパッチ・テンポが大きく異なる状態でテ
ンポ・シンクを利用すると、フレーズの音質が低下することが
あります。
テンポ・シンクの設定方法について、詳しくは『フレーズを
パッチのテンポに合わせて再生する(テンポ・シンク)』
(P.53)をご覧ください。
36

テンポについて
マルチ・モード
ループ・シンクがオフの場合:
シングル・モードの場合と同様、ガイドのオン/オフによりオリジ
ナル・テンポの決まりかたが変わります。
ただし、これから録音しようとするフレーズのほかに、以下の条件
を全て満たす録音済みフレーズが再生中の場合は、オリジナル・テ
ンポは再生中のフレーズと同じテンポ(パッチ・テンポ)になります。
•
テンポ・シンクがオン
•
ワン・ショット(P.52)が LOOP に設定されている
このとき、ループ・クォンタイズ・インジケーターは点灯しています。
fig.03-021
パッチ・テンポ:120
フレーズ1
フレーズ2
新たに録音
したフレーズ
ループ・シンクがオンの場合:
シングル・モードの場合と同様、ガイドのオン/オフによりオリジ
ナル・テンポの決まりかたが変わります。
ただし、これから録音しようとするフレーズのほかに、ワン・ショッ
ト(P.52)が LOOP に設定されている録音済みフレーズが存在する
場合は、オリジナル・テンポはパッチ・テンポと同じになります。
このとき、ループ・クォンタイズ・インジケーターは点灯しています。
fig.03-020
パッチ・テンポ:120
フレーズ1
フレーズ2
新たに録音
したフレーズ
オリジナル・テンポ:84
テンポ・シンク:ON
オリジナル・テンポ:147
テンポ・シンク:OFF
オリジナル・テンポ:120
テンポ・シンク:OFF
オリジナル・テンポ:84
テンポ・シンク:ON
オリジナル・テンポ:147
テンポ・シンク:OFF
オリジナル・テンポ:120
テンポ・シンク:OFF
パッチ・テンポ
と同じ設定
オリジナル・テンポの確認/設定
以下の操作で、オリジナル・テンポを確認、設定することができます。
fig.03-030
オリジナル・テンポを確認/設定したいフレーズを、[PHRASE]
1.
を押して選びます。
PARAMETER[ ][ ]を押して、Original Tempoを
2.
表示させます。
フレーズに設定されているオリジナル・テンポが表示されます。
fig.03-040d
3.
オリジナル・テンポを変更する場合は、以下の操作を行います。
3-1. PARAMETER[ ][ ]を押し て変更したい桁にカーソ
ルを移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルを回 してオリジナル・
テンポを調節します。
設定値:40.0 〜 250.0
3-2.[TAP TEMPO]を数回押します。
ボタンを押した間隔に応じてテンポが設定されます。
確認/設定を終えたら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
4.
保存されていないフレーズのオリジナル・テンポは変更できま
せん。
オリジナル・テンポを変更したい場合は、パッチを保存(P.54)
してから変更してください。
第3章
各フレーズを同じテンポで再生するには
各フレーズが異なるテンポで録音されていても、パッチ・テンポと
同じテンポになるように、フレーズの再生速度を変えることができ
ます。
『フレーズをパッチのテンポに合わせて再生する(テンポ・シ
ンク)』(P.53)
37

テンポについて
パッチ・テンポ
これからフレーズを録音するときや、パッチを演奏するときに使用
するテンポを、「パッチ・テンポ」と呼びます。
また、パッチ・テンポはガイド(P.39)のテンポにもなります。
パッチ・テンポの確認/設定
以下の操作で、パッチ・テンポを確認、設定することができます。
fig.03-050
1,2-2
2-12-1
[TAP TEMPO]を押して、Patch:Tempoを表示させます。
1.
パッチ・テンポが表示されます。
fig.03-060d
パッチ・テンポを変更する場合は、以下の操作を行います。
2.
2-1. PARAMETER[ ][ ]を押して変更 したい桁にカーソ
ルを移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルを回してパッチ・テン
ポを調節します。
設定値:40.0 〜 250.0
2-2.[TAP TEMPO]を数回押します。
ボタンを押した間隔に応じてテンポが設定されます。
TEMPO ペダルでパッチ・テンポを設定するには
TEMPO ペダルを数回踏むと、ペダルを踏んだ間隔に応じてテンポが
設定されます。
TEMPO ペダルの機能を変更している場合は、テンポを調節で
•
きません。
→ 『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・
ファンクション)』(P.70)
外部MIDI 機器のテンポに合わせてRC-50を同期演奏させている
•
場合、PATCH/VALUE ダイヤルや[TAP TEMPO]、TEMPO
ペダルでパッチ・テンポを変更することはできません。
38

リズムの音を聞きながら演奏する〜ガイドについて
RC-50 でフレーズを録音するとき、メトロノームのように利用でき
るガイドを使うと便利です。
ガイドは、様々な拍子ごとにドラムやパーカッションによるリズム
音が多数用意されているので、単純なメトロノームにとどまらず、
バッキング用の簡易リズム・マシンとしても使用することができま
す。
また、録音する前にテンポとガイドの拍子を設定し、ガイドに合わ
せながら録音することで、ループするフレーズを正確な長さで録音
することができます(ループ・クォンタイズ:P.42)。
以下に、ガイドの各種設定を解説します。
ガイドの設定はパッチごとに保存されます。
ガイドをスタート/ストップする
ガイド音は、フレーズの録音/再生を始めると自動的にスタートし
ます。
すべてのフレーズ(1 〜 3)が録音/再生/オーバーダビングを終了
すると、自動的にストップします。
また、[GUIDE START/STOP]を押すと、停止時に手動でガイドを
スタートしたり、演奏時に手動でガイドをストップすることができ
ます。
ガイドを設定する
ガイドの設定を変更するには、以下の操作を行います。
fig.03-070
[GUIDE SELECT]を押して、ガイドの設定画面を表示させます。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定したいパラメー
ターを表示させます。
fig.03-080d
(例)
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、設定値を変更します。
3.
第3章
自動的にスタートする必要がない場合は、ガイド・レベル(次
項)を OFF にしてご利用ください。
ガイド音の音量を調節する
(ガイド・レベル)
GUIDE LEVEL つまみで、ガイド音を調節することができます。
GUIDE LEVEL つまみを左いっぱいまで回す( OFF にする)と、ガ
イド音は鳴りません。
必要に応じて、2 〜 3 の操作を繰り返します。
4.
設定が終了したら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
5.
ガイド音を選ぶ(ガイド・パターン)
ロック系のドラムやラテン系のパーカッションなど、ガイドの演奏
パターンを選びます。
fig.03-091d
『ガイド・パターン一覧』(P.41)
ガイド音の拍子を選ぶ(ビート)
ガイド音の拍子を選びます。
fig.03-090d
設定値:
2/4, 3/4, 4/4, 5/4, 6/4, 7/4, 5/8, 6/8, 7/8, 8/8, 9/8, 10/8,
11/8, 12/8, 13/8, 14/8, 15/8
ビートは、フレーズを録音した後は変更することができません。
必ず録音前に設定してください。
39

リズムの音を聞きながら演奏する〜ガイドについて
録音時にカウント・インを鳴らす
(録音カウント・イン)
録音をスタートするとき、カウント・インを鳴らしてから録音をス
タートさせることができます。
fig.03-110d
設定値 解説
OFF
1MEAS
外部 MIDI 機器からの MIDI スタート情報を受信して録音を始め
た場合、カウント・インは鳴りません。
カウント・インは鳴りません。
1 小節のカウント・インを鳴らしてから録音が
スタートします。
再生時にカウント・インを鳴らす
(再生カウント・イン)
再生をスタートするとき、カウント・インを鳴らしてからスタート
することができます。
fig.03-111d
ガイド音の出力先を切り替える
(ガイド・アウトプット・セレクト)
ガイド音の出力先のジャックを切り替えることができます。
fig.03-123d
設定値 解説
MAIN
SUB
MAIN+SUB
ガイド音の出力先は、上記のようにパッチごとに設定する方法
と、すべてのパッチで同じ出力先を選ぶシステム設定を選ぶこ
とができます。
→ 『すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する(インプッ
ト/フレーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウトプット・セレクト)』
(P.69)
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックから出力し
ます。
SUB OUTPUTジャックから音声を出力します。
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックには出力さ
れません。
MAIN/SUB OUTPUT/PHONES ジャックのす
べてから出力します。
設定値 解説
OFF
1MEAS
•
外部MIDI機器からの MIDIスタート情報を受信して再生を始めた
場合、カウント・インは鳴りません。
•
本体/外部フット・スイッチや CC# ファンクションの機能を
PHRASE 1/2/3 PLY/STP、PHRASE 1/2/3 PLAYに設
定して再生を始めた場合、カウント・インは鳴りません。
カウント・インは鳴りません。
1 小節のカウント・インを鳴らしてから再生が
スタートします。
ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)
※ GUIDE LEVEL つまみで値を変えることもできます。
fig.03-120d
設定値:OFF, 2 〜 200
40

ガイド・パターン一覧
リズムの音を聞きながら演奏する〜ガイドについて
拍子 パターン
Simple Beat
Shuffle 1
Hi-Hat 1
2/4
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat 1
Conga & Hi-Hat 1
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Shuffle
Hi-Hat
3/4
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat 1
Conga & Hi-Hat 1
Simple Beat 1
Downbeat Snare
Rock 1
Latin Rock 1
Groove Beat 1
Shuffle 1
1/2 Shuffle 1
16th Shuffle 1
Shuffle Reggae
Pop 1
〜
Funk 1
4/4
Fusion 1
Swing
Bossa 1
Samba 1
Clave 1
909 Beat
909 Clap
〜
R&B 1
Hi-Hat
Kick & Hi-Hat 1
Conga & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Swing 1
5/4
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Hi-Hat 1
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
3
〜
〜
〜
〜
拍子 パターン
4
1 〜
2
2
5
〜
4
〜
3
〜
8
〜
2
〜
〜
3
〜
4
〜
2
〜
5
5
〜
2
〜
5
6
2
〜
2
〜
3
3
3
3
2
2
〜
2
〜
4
〜
3
2
4
〜
4
〜
2
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Shuffle
Swing 1
Bossa Feel
6/4
Samba Feel 1
909 Beat
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Shuffle
Swing 1
Bossa Feel
7/4
Samba Feel 1
909 Beat
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
5/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Swing 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
6/8
909 Beat
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
7/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
7
〜
2
〜
2
2
〜
2
7
〜
2
〜
2
〜
2
2
〜
10
〜
2
3
〜
10
2
〜
2
2
9
〜
2
〜
2
2
〜
拍子 パターン
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
8/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
9/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
10/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
11/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
12/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
〜
〜
〜
〜
〜
拍子 パターン
6
〜
3
〜
2
〜
2
2
〜
6
〜
3
〜
2
〜
2
〜
2
〜
6
〜
3
〜
2
2
〜
2
〜
6
3
〜
2
〜
2
2
〜
6
〜
3
〜
2
〜
2
〜
2
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
13/8
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
14/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
Simple Beat 1
Groove Beat 1
Bossa Feel
Samba Feel 1
909 Beat
15/8
909 Clap
Hi-Hat 1
Kick & Hi-Hat 1
Rim & Hi-Hat
Conga & Maracas
〜
〜
〜
6
〜
3
〜
2
〜
2
2
〜
第3章
6
〜
3
〜
2
〜
2
〜
2
〜
6
〜
3
〜
2
2
〜
2
41

ループ・クォンタイズ
これから録音しようとするフレーズの長さを自動的に調節する機能
を、「ループ・クォンタイズ」と呼びます。
正確な小節長でループするフレーズを作るには、フレーズの録音を
終了するタイミングが重要です。
従来は、正確なタイミングで録音を終了させるために、ペダル操作
の練習が必要でした。
ループ・クォンタイズが有効(LOOP QUANTIZE インジケーター点
灯)なときは、録音終了のタイミングが多少ズレても、パッチ・テ
ンポとガイドのビートを元に自動的にフレーズの長さを補正するこ
とによって、正確な小節長でループするフレーズを作ることができ
ます。
ループ・クォンタイズ:なし
フレーズ
ループ・フレーズ
また、マルチ・モードをループ・シンク・オンで使用する場合、ルー
プ・クォンタイズが有効(LOOP QUANTIZE イ ンジケーター点灯)
なときは、既に録音されているフレーズと同じ長さで自動的に録音
を終了するので、3 つのフレーズをまったく同じ長さにすることがで
きます。
ループ・クォンタイズ:あり
フレーズ
ループ・フレーズ
ループ・クォンタイズを使用するには
シングル・モード
ガイドのオン/オフで、ループ・クォンタイズが使用可能かどうか
が変わります。
ガイドがオン(GUIDE LEVEL つまみが OFF 以外)の場合:
ループ・クォンタイズが使用できます。
パッチ・テンポに従って、自動的にフレーズの長さを補正します。
このとき、LOOP QUANTIZE インジケーターは点灯しています。
ガイドがオフの場合:
ループ・クォンタイズを使用できません。
フレーズの長さは録音を終了(再生または停止)したタイミングで
決まります。
このとき、LOOP QUANTIZE インジケーターは消灯しています。
外部 MIDI 機器のテンポに合わせて RC-50 を同期演奏(P.77)
させる場合は、ガイドがオンの場合と同様に、ループ・クォン
タイズが使用可能になります。
このとき、LOOP QUANTIZE インジケーターは点灯しています。
ループ・クォンタイズを使用したレコーディングの例
シングル・モードを利用し、A メロ、B メロ、サビの 3 つのフレー
ズをあらかじめ設定したテンポにしたがって録音をするとします。
このとき、ループ・クォンタイズが有効になっていれば、各フレー
ズは異なる小節数を録音しても必ず正確な小節長で録音できるの
で、録音後、フレーズをループ再生したりフレーズを切り替えなが
ら再生したときは、テンポに合わせてスムースに演奏を行うことが
できます。
Aメロ
フレーズ1
Bメロ
フレーズ2
サビ
フレーズ3
PHRASE 1 PHRASE 2 PHRASE 3
Aメロ
Aメロ
フレーズ1
Bメロ
フレーズ2
サビ
フレーズ3
最小録音時間(約 1.5 秒)より短い時間でフレーズがループす
るようなテンポを設定することはできません。
マルチ・モード
ループ・シンクがオフの場合:
シングル・モードの場合と同様、ガイドのオン/オフによりループ・
クォンタイズが使用可能かどうかが変わります。
ただし、これから録音しようとするフレーズのほかに、以下の条件
を全て満たす録音済みフレーズが再生中の場合は、パッチ・テンポ
に従って、自動的にフレーズの長さを補正します。
テンポ・シンクがオン
•
ワン・ショット(P.52)が LOOP に設定されている
•
このとき、LOOP QUANTIZE インジケーターは点灯しています。
ループ・シンクがオンの場合:
シングル・モードの場合と同様、ガイドのオン/オフによりループ・
クォンタイズが使用可能かどうかが変わります。
ただし、これから録音しようとするフレーズのほかに、ワン・ショッ
ト(P.52)が LOOP に設定されている録音済みフレーズが存在する
場合は、ループ・シンク(P.28)がオンのときのループ 時間と同じ
長さで自動的にフレーズの録音を終了します。
このとき、LOOP QUANTIZE インジケーターは点灯しています。
42

第4章
パッチの作成
第 4章 パッチの作成
ここでは、RC-50 でパッチを作成する方法を解説します。
パッチを作成する前に『第 2 章 RC-50 の基本構成』(P.27)を熟読して、パッチ作成に必
要な情報をあらかじめご確認ください。
43

パッチ作成の準備をする
各フレーズを録音する前に、あらかじめパッチを準備する必要があ
ります。
パッチを選ぶ
既に存在するパッチを加工して新しいパッチを作るときや、何も保
存されていないINIT PATCH を選んで新しいパッチを作るときには、
まず始めに編集対象となるパッチを選びます。
fig.04-010
パッチを基本的な設定に初期化
する(パッチ・イニシャライズ)
パッチ・イニシャライズは、既に保存されているパッチを基本的な
設定に初期化します。
まったく新しいパッチを作成するときに一度パッチ・イニシャライ
ズを行っておけば、意図しない設定や誤った設定で使用してしまう
のを防ぐことができます。
1
プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを回し、パッチを切り替
1.
えます。
右に回し続けると、パッチ・ナンバー 99 の次はナンバー 1 に
戻ります。左に回し続けると、ナンバー1 の次はナンバー 99 に
ジャンプします。
パッチ切り替えの途中で電源を切らないでください。記憶して
いる内容が失われることがあります。
パッチを切り替えるときの上限/下限を設定することができま
•
す。
詳しくは『切り替え可能なパッチを限定する(パッチ・エクス
テント)』(P.68)をご覧ください。
PATCH/VALUE ダイヤルを操作せず、 本体のペダルでパッチ
•
を切り替えることができます。
詳しくは『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・
モード)』(P.33)をご覧ください。
CTL 1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDALジャックに接
•
続した外部フット・スイッチでパッチを切り替えることができ
ます。
詳しくは『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・ファンク
ション)』(P.70)をご覧ください。
パッチが切り替わらないときは
RC-50 は、プレイ画 面以 外で はパ ッチ の切 り替 えが でき ませ ん。
[EXIT]を押してプレイ画面に戻してください。
『パッチ・パラメーター』(P.97)
fig.04-020
1.
[WRITE]を押してから、PARAMETER[ ][]を押
してInitializeを表示させます。
fig.04-030d
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、初期化したいパッチ・ナン
2.
バーを選びます。
現在選ばれているパッチを初期化したい場合はそのまま次へ進
みます。
※ プリセット・プロテクト(P.69)がオン になっ ていると きは、
ナンバー 1 〜 5 のパッチを初期化することはできません。
※ 初期化を中止したい場合はここで[EXIT]を 押してくだ さい。
プレイ画面に戻ります。
[WRITE]を押します。
3.
初期化されたパッチに切り替わり、プレイ画面に戻ります。
※ いったん初期化操作を行うと、パッチに記憶されていた情報は
失われます。
Initializing...とメッセージが表示されているときに電源を切ら
ないでください。記憶している内容が失われることがあります。
44

パッチ作成の準備をする
名前を付ける
パッチには、最大 16 文字までの名前(パッチ・ネーム)を付けるこ
とができます。
作成したパッチをイメージする名前や使用する曲名など、好みに応
じて名前を付けることができます。
フレーズごとに名前を付けることはできません。
fig.04-040
5 1
32
1.
[NAME/PATCH]を押します。
パッチ・ネーム画面が表示されます。
fig.04-050d
パッチ・テンポ、拍子、ガイド
の準備をする
フレーズの録音時、あらかじめ設定したパッチ・テンポに合わせて
演奏したり、メトロノーム音やリズム音をガイドにして演奏する場
合は、パッチ・テンポとガイドの準備をしておきます。
また、拍子は録音前に必ず設定しておきます。
パッチ・テンポを設定する
TEMPO ペ ダルまたは[TAP TEMPO]を押す 間隔で、パッチ・テ
ンポを設定することができます。
または、[TAP TEMPO]を押してから PATCH/VALUE ダイヤルを
回すと、パッチ・テンポを設定することができます。
fig.04-060
第4章
PARAMETER[ ][ ]を押して、修正したい文字部分
2.
にカーソルを移動させます。
3.
PATCH/VALUE ダイヤルで、文字を変更します。
文字の変更中には、次の機能が使えます。
ボタン 機能
CAPS
(TAP TEMPO)
INS
(CTL/EXP PEDAL)
DEL
(SYSTEM/USB)
さらに名前を修正するには、操作 2 〜 3 を繰り返します。
4.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
5.
パッチ・ネームを記憶しておきたいときは、引き続き『パッチ・
6.
ナンバーを選んで保存する(パッチ・ライト)』(P.54)を行い
ます。
カーソルの位置の文字の大文字/
小文字を切り替えます。
カーソルの位置に空白を挿入します。
カーソルの位置の文字を削除し、
それ以降の文字を左に詰めます。
※[TAP TEMPO]を押してパッチ・テンポを設定したあとは、
[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
フレーズの録音中は、テンポを変更することができません。
テンポを設定せず、またガイドを鳴らさずに一番最初のフレー
ズ録音を始めると、録音した長さに応じて自動的にパッチ・テ
ンポが設定されます。
45

パッチ作成の準備をする
拍子を設定する
パッチで使用する拍子は、ガイドのビートで設定することができま
す。
ビートは、すべてのフレーズが空の場合のみ変更することができま
す。
fig.04-070
4
32 1
[GUIDE SELECT]を押して、ガイドの設定画面を表示させます。
1.
fig.04-061d
PARAMETER[][]を押して、Beatを表示させます。
2.
fig.04-070d
3.
PATCH/VALUE ダイヤルで、ガイド音の拍子を選びます。
設定値:
2/4, 3/4, 4/4, 5/4, 6/4, 7/4, 5/8, 6/8, 7/8, 8/8, 9/8,
10/8, 11/8, 12/8, 13/8, 14/8, 15/8
4.
設定が終了したら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
フレーズの録音中や録音済みのフレーズがある場合は、ビート
を変更することはできません。
ガイドを鳴らす
ガイドを聞きながら録音する場合は、ガイドの音量をあげてガイド
を鳴らす準備をします。
あらかじめガイドを鳴らしてから録音する場合は、
[GUIDE START/STOP] を押してガイドをスタートさせます。
46

パッチを設定する
ここでは、パッチ全体の再生・録音に関する機能を設定します。
音が入力されると同時に自動的に録音を
プレイ・モードを設定する
パッチを作成する前に、できあがったパッチの使いかたに応じて、あ
らかじめプレイ・モードを設定しておくと便利です。
プレイ・モードについて、詳しくは『プレイ・モードについて』
(P.28)をご覧ください。
1.
[PLAY MODE]を押して、プレイ・モードを切り替えます。
ボタンを押すたびに、シングル・モード(インジケーター消灯)
とマルチ・モード(インジケーター点灯)が切り替わります。
fig.04-090
ループ・シンクを設定する
プレイ・モードをマルチ・モードに設定した場合は、もっとも長い
フレーズに合わせてすべてのフレーズを繰り返し再生するか(ルー
プ・シンク・オン)、またはそれぞれのフレーズ長に合わせて別々に
繰り返し再生することができます(ループ・シンク・オフ)。
1.
[LOOP SYNC]を押して、ループ・シンク・オン/オフを切り
替えます。
ボタンを押すたびに、ループ・シンク・オン(インジケーター
点灯)/オフ(インジケーター消灯)が切り替わります。
fig.04-100
開始する(オート・レコーディング)
楽器の演奏を始めると同時に自動的に録音を開始(オート・レコー
ディング)することができます。
録音開始のタイミングを音声の入力でコントロールできるので、例
えば CD プレーヤーの再生に合わせて録音を開始する場合などに便
利です。
1.
[AUTO REC]を押して、オート・レコーディング・オン/オフ
を切り替えます。
ボタンを押すたびに、オート・レコーディング・オン(インジ
ケーター点灯)/オフ(インジケーター消灯)が切り替わります。
fig.04-110
2.
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
REC/PLAY/OVERDUB ペダルのインジ ケーターが赤の高速点
滅となり、録音待機状態になります。
楽器/ CD プレーヤーなどの演奏をスタートさせます。
3.
トリガー・レベル(P.68)で設定されている値以上の入力があ
ると録音が開始されます。
外部 MIDI 機器からの MIDI スタート情報を受信して録音を始め
た場合、録音待機状態にはならず、すぐに録音が始まります。
オーバーダビングのしかたを設定する
(オーバーダビング・モード)
オーバーダビングのしかた(オーバーダビング・モード)を、3 種類
の中から選ぶことができます。
1.
[OVERDUB MODE]を押して、オーバーダビング・モードを切
り替えます。
押すたびにオーバーダビング・モードが切り替わり、選択した
モードに応じて各オーバーダビング・モードのインジケーター
が点灯します。
fig.04-120
第4章
ループ・シンクについて、詳しくは『すべてのフレーズを、長
さと先頭をそろえて再生する〜ループ・シンク』(P.28)をご覧
ください。
設定値 解説
既に録音されているフレーズに新たな演奏を重
OVERDUB
REPLACE
MOMENTARY
PUNCH-IN
ね録りします。
オーバーダビングを繰り返すと、次々に演奏を重
ね録りするので、ひとつのフレーズでアンサンブ
ルを作成することもできます。
既に録音されているフレーズを消去して新たに
録音します。
録音済みのフレーズを再生しながら上書き録音
するので、エフェクターのディレイに似た効果を
得ることができます。
既に録音されているフレーズを消去して新たに
録音します。
REPLACE との違いは、REC/PLAY/OVERDUB
ペダルを踏み続けている間だけ、上書き録音され
る点です。
あるポイントに絞って上書き録音をするので、既
に録音したフレーズの修正をしたい場合に便利
です。
47

パッチを設定する
録音に関する設定
フレーズを録音する際の設定を、パッチごとに設定することができ
ます。
fig.04-121
5
32 1
[INPUT MODE]を押します。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定したいパラメー
ターを表示させます。
fig.04-130d
(例)
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、パラメ−ターを調節します。
3.
必要に応じて、2 〜 3 の操作を繰り返します。
4.
設定を終えたら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
5.
フラット・アンプ・シミュレート
ギター・アンプは、ギターの音に最適な周波数特性で設計され
ています。そのため、CD や M D などから録音したフレーズを
ギター・アンプで鳴らした場合、中音域に比べ低音域と高音域
が強調されます。
そこで、ギター以外の演奏をギター・アンプで正しく鳴らすた
めに、録音時に補正を行います。
ステレオ/モノを切り替える(録音モード)
フレーズを録音する前に、あらかじめ録音モードを設定しておきま
す。
fig.04-131d
録音可能時間について
RC-50 は、録音モードでステレオ/モノを切り替えて録音する
ことができます。
RC-50 のすべてのパッチが空の場合、各録音モードによる録音
可能時間は以下のとおりです。
録音モード 録音可能時間
STEREO
MONO
約24分
約49分
中央に定位している音を消して録音する
(AUX センター・キャンセル)
AUX ジャックから音声を録音するときに、中央で鳴っている音声の
み消去(センター・キャンセル)することができます。
CD を録音するときなどに、中央に位置するボーカルやギター・ソロ
などの演奏を消して、練習用のマイナス・ワン・データを簡単に作
ることができます。
fig.04-140d
設定値:OFF, ON
ギター・アンプに適した音質に調整して録音する
(AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート)
AUX ジャック、MIC コネクターから音声を録音するときに、録音し
たフレーズをギター・アンプで再生するために音質を調整(フラッ
ト・アンプ・シミュレート)することができます。
fig.04-150d
フレーズごとに、異なる録音モードで録音することができます。
例えば、通常はMONOでフレーズを録音し、ステレオにし
たいフレーズのみSTEREOに設定して録音すれば、メモリー
容量を節約することができます。
•
録音可能時間は、実際の録音で使用するメモリー容量と、RC50 の動作(アンドゥ/リドゥなど)に必要なメモリー容量の合
計を時間に換算したものです。
•
フレーズの最小録音時間は、約 1.5 秒です。これよりも短いフ
レーズを録音した場合、自動的にフレーズの長さを調整してか
ら録音を終了します。
オーバーダビングは、録音モードの設定に関わらず、オーバー
•
ダビング対象のフレーズが録音されたときの音質で行われま
す。
•
一度録音したフレーズの音質(録音時に設定した録音モード)
を変更することはできません。
設定値:OFF, ON
48

パッチを設定する
その他のパッチの設定
パッチに関するその他の設定を行います。
fig.04-160
5 1
32
[NAME/PATCH]を 2 回押します。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定したいパラメー
ターを表示させます。
fig.04-170d
(例)
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、パラメ−ターを調節します。
3.
ループの最後でフレーズを切り替える
(フレーズ・チェンジ・モード)
シングル・モードやマルチ・モードでパッチを切り替えるときや、シ
ングル・モードでフレーズを切り替えるときの、カレント・フレー
ズの切り替わりかた(フレーズ・チェンジ・モード)を選ぶことが
できます。
fig.04-190d
設定値 解説
IMMEDIATE
LOOP END
パッチ/カレント・フレーズを切り替える操作
を行ったときは、すぐに切り替え先のパッチ/
フレーズの録音/再生が始まります。
パッチ/カレント・フレーズを切り替える操作
を行ったあと、カレント・フレーズ(マルチ・
モードでループ・シンク・オンの場合は現在の
ループ長)の最後まで演奏してから、切り替え
先のパッチ/フレーズの録音/再生が始まりま
す。
フェード・インの時間を調節する
(フェード・イン・タイム)
第4章
必要に応じて、2 〜 3 の操作を繰り返します。
4.
設定を終えたら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
5.
パッチの音量を調節する
パッチ全体の音量を調節することができます。
外部 EXP ペダルを接続して音量をコントロールする場合や、MAIN
OUTPUT/SUB OUTPUTジャックの両方の音量を同時に調節したい
ときに便利です。通常は中央の 100 に設定します。
fig.04-180d
設定値:0 〜 200
フレーズをフェード・インして再生する設定にしている場合の、
フェード・インの時間を調節します。
fig.04-210d
設定値:0 〜 100
フェード・アウトの時間を調節する
(フェード・アウト・タイム)
フレーズをフェード・アウトして停止する設定にしている場合の、
フェード・アウトの時間を調節します。
fig.04-200d
設定値:0 〜 100
49

パッチを設定する
複数のフレーズを同時に再生する
(同時スタート)
マルチ・モードで、カレント・フレーズ以外のフレーズもカレント・
フレーズとともに再生をスタートさせたい場合があります。
同時スタートを設定しておけば、カレント・フレーズの再生と同時
に常に再生をスタートすることができます。
fig.04-220d
画面には、3 つのフレーズの同時スタートのオン/オフの状態が表示
されます。
PARAMETER[ ][ ]を押してフレーズを選んでから、
PATCH/VALUE ダイヤルを回してオン/オフを切り替えます。
•
マルチ・モードでは、停止中に PHRASE ペダルを 2 秒以上踏み
続けると、踏んだペダルのフレーズの同時スタートがオンに設
定されます。再度 2 秒以上踏み続けると、同時スタートがオフ
に設定されます。
•
カレント・フレーズは、同時スタートのオン/オフにかかわら
ず、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むと常に録音/再生が
始まります。
例)
カレント・フレーズがフレーズ 1 で、フレーズ 2 およびフレー
ズ 3 のみ同時スタートをオンに設定している場合
REC/PLAY/OVERDUB を踏むと、すべてのフ レーズの演奏が
始まります。
•
3 つのフレーズすべてを同時再生する場合は、「オール・スター
ト」(P.61)が便利です。
MIDI によるテンポ同期を設定する
(MIDI シンク)
RC-50 を外部 MIDI 機器と同じテンポで演奏(同期演奏)するための
設定を行います。
MIDI や同期について、詳しくは『MIDI でできること』(P.74)をご
覧ください。
fig.04-211d
設定値 解説
通常は本体で設定したパッチ・テンポで演奏し
AUTO
INTERNAL
REMOTE
ますが、すべてのフレーズが停止している状態
で MIDI 情報のスタートを受信すると、自動的
に外部 MIDI 機器からの MIDI クロック情報に
従ったテンポで演奏を開始します。
本体で設定したパッチ・テンポで演奏し、また
本体操作で録音/再生/オーバーダビングを行
います。
本体で設定したパッチ・テンポで演奏します
が、外部 MIDI 機器から録音/再生/停止のみ
コントロールできます。
入力音の出力先を設定する
(インプット・アウトプット・セレクト)
INPUT 端子(INST/MIC/AUX)からの入力音を、どの出力端子から
出力するかを選びます。
fig.04-212d
設定値 解説
MAIN
SUB
MAIN+SUB
50
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックから出力し
ます。
SUB OUTPUT ジャックから出力します。
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックからは出力
しません。
MAIN/SUB OUTPUT/PHONES ジャックの
すべてから出力します。

フレーズを作成する
パッチの準備ができたら、フレーズを作成します。
新たにフレーズを録音する
もっとも基本的なフレーズの作成方法は、新たにフレーズを録音す
ることです。
操作については、プレイ・モードに応じて『第 5 章 マルチ・モー
ドで使う』(P.57)または『第 6 章 シングル・モードで使う』(P.63)
をご覧ください。
録音について、詳しくは『録音/再生/オーバーダビングにつ
いて』(P.30)をご覧ください。
他のパッチからフレーズをコピー
する(フレーズ・コピー)
既に作成済みのパッチがある場合、そのパッチから特定のフレーズ
を現在のパッチへコピーすることができます。
同じバッキングのパターンを必要とするときは、新たに録音しなお
すことなく簡単にフレーズを用意することができ便利です。
fig.04-230
2,7,54,5 1
1,4,6
5.
PARAMETER[ ][ ]で項目を移動しながら、PATCH/
VALUE ダイヤルで、コピー先のパッチ番号とフレーズ番号を入
力します。
6.
[WRITE]を押します。
フレーズがコピーされます。コピーが終わると、プレイ画面に
戻ります。
Now copying...とメッセージが表示されているときに電源を
切らないでください。記憶している内容が失われることがあり
ます。
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、コピー前に編集していた
7.
パッチを選びます。
使用可能なメモリー容量が少なくなると、フレーズ・コピーが
できないことがあります。
この場合、ディスプレイにMemory Full!と表示されます。
→ 『録音可能な残り時間を確認するには』(P.30)
パソコンから音声ファイルを取
り込む
第4章
3
現在の作業内容が失われないよう、[WRITE]を 2 回押して現在
1.
のパッチを保存します。
コピー元のフレーズの音を確認する必要があるため、フレーズ・
コピーでは一度コピー元のパッチを選ぶ必要があります。現在
の作業内容が失われないよう、パッチを保存しておいてくださ
い。
2.
プレイ画面で、PATCH/VALUE ダイヤルを回してコピーしたい
フレーズが録音されているパッチを選びます。
3.
コピーしたいフレーズが録音されているPHRASE ペダルを踏ん
で、フレーズを選びます。
必要ならば、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを 踏んでフレーズ
を再生しながら音を確認し、STOP ペダルを踏んで再生を停止
させます。
4.
[WRITE]を押してから、PARAMETER[ ][]を押
してCopy Phrase 〜を表示させます。
fig.04-240d
コピー元のフレーズ番号
パソコンと USB 接続して取り込んだファイル(.WAV)をフレーズ
として利用することができます。
パソコンとの接続について、詳しくは『第 9 章 パソコンと接続す
る』(P.79)をご覧ください。
フレーズの音量を調節する
PHRASE 1/2/3 LEVEL つまみで、各フレーズの音量を別々に設定
することができます。つまみが中央の位置のとき、録音中の入力音
量と録音済みフレーズの再生音量が同じになります。
設定値:0 〜 200(つまみが中央のとき 100)
録音する音量の調節に AUX/MIC/INST レベルつまみを使用し、
録音後の各フレーズの音量バランスの調整に PHRASE LEVEL
つまみを使うと便利です。
コピー先のパッチ番号 コピー先のフレーズ番号
51

フレーズを設定する
フレーズを録音し終えたら、次にフレーズの再生方法などの機能を
設定します。
fig.04-250
5
32
設定を変更したいフレーズの[PHRASE]を押して、フレーズ
1.
設定画面を表示させます。
fig.04-260d
PARAMETER[ ][ ]を押して、変更したいパラメー
2.
ターを表示させます。
fig.04-270d
(例)
1
フレーズを一度だけ再生する
(ワン・ショット)
再生スタートした後、一度だけ再生(ワン・ショット)するか、繰
り返し再生(ループ)するかを選ぶことができます。
fig.04-290d
設定値 解説
LOOP
ONE SHOT
フレーズがONE SHOT に設定されている場合は、オーバーダビ
ングすることはできません。
繰り返し再生します。
一度だけ再生します。設定したフレーズの
ONE SHOT インジケーターが点灯します。
フレーズを逆再生する(リバース)
再生するとき、時間を前後さかさまに再生(逆再生)させることが
できます。
fig.04-280d
3.
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、設定値を変更します。
必要に応じて、2 〜 3 の操作を繰り返します。
4.
設定を終えたら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
5.
設定値 解説
OFF
ON
通常再生します。
逆再生します。設定したフレーズの REVERSE
インジケーターが点灯します。
フェード・インしながら再生させる
(スタート・モード)
フレーズの再生時、フェード・インしながら再生スタートするか、す
ぐに再生スタートするかを選ぶことができます。
fig.04-300d
設定値 解説
IMMEDIATE
FADE IN
すぐに再生スタートします
フェード・インしながら再生スタートします
52

フレーズを設定する
フレーズの停止のしかたを選ぶ
(ストップ・モード)
フレーズの再生を停止させるとき、フェード・アウトしながら停止
するか、ループの最後まで再生してから停止するか、あるいはすぐ
に停止するかを選ぶことができます。
fig.04-310d
設定値 解説
IMMEDIATE
FADE OUT
LOOP END
FADE OUT、LOOPEND に設定してあるときは、STOP ペダル
を踏んでから実際に再生が止まるまでの間に再度 STOP ペダル
を踏むと、即座に再生を停止させることができます。
ストップ・モードを FADE OUT または LOOP END に設定して
停止させた場合、フレーズが鳴り終わるまでの間にオーバーダ
ビングをすることはできません。
すぐに停止します。
フェード・アウトしながら停止します。
ループの最後まで再生してから停止します。
フレーズをパッチのテンポに合わせて
再生する(テンポ・シンク)
別々なオリジナル・テンポで録音されているフレーズを、パッチ・テ
ンポに合わせて同じテンポで再生することができます。曲のテンポ
とは異なる効果音などを、曲のテンポと関係なく再生したい場合は、
テンポ・シンクをオフにします。
fig.04-330d
設定値:OFF, ON
テンポ・シンクについて、詳しくは『テンポ・シンクについて』
(P.36)をご覧ください。
フレーズ音の出力先を切り替える
(アウトプット・セレクト)
フレーズごとに、どのジャックから音声を出力するか切り替えるこ
とができます。
fig.04-340d
第4章
フレーズの音量を調節する
(フレーズ・レベル)
※ PHRASE LEVEL つまみで値を変えることもできます。
fig.04-3111d
設定値:0 〜 200
フレーズの定位を調節する(パン)
フレーズの定位(パン)を調節することができます。パンを使用し
て各フレーズを左右に振り分けたりして、広がりのあるアンサンブ
ルを演奏することができます。
fig.04-320d
設定値 解説
L50〜 L1
CENTER
R1〜 R50
中央より左よりから再生されます。
L50 の場合、左のみから再生されます。
中央から再生されます。
中央より右よりから再生されます。
R50 の場合、右のみから再生されます。
設定値 解説
MAIN
SUB
MAIN+SUB
アウトプット・セレクトは、パッチごとに設定を保存するほか
に、すべてのパッチで共通の設定で使用することもできます。
→ 『すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する(インプッ
ト/フレーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウトプット・セレクト)』
(P.69)
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックから音声を
出力します。
SUB OUTPUTジャックから音声を出力します。
MAIN OUTPUT/PHONES ジャックには音声が
出力されません。
MAIN/SUB OUTPUT/PHONES ジャックの
すべてから音声を出力します。
53

パッチを保存する
パッチ・ネーム(コピー先)
コピー先のパッチ・ナンバー
パッチを作成したら、作成した内容が消えてしまわないようにパッ
チを保存します。
パッチ・ナンバーを選んで保存
する(パッチ・ライト)
記憶先のパッチを選んでから、現在の状態をまとめて保存します。
fig.04-350
1,3
2
1.
[WRITE]を押します。
パッチ・ライト画面が表示され、保存先のパッチ・ナンバーを
指定する状態になります。
fig.04-360d
保存先のパッチ・ナンバー
パッチをコピーする(パッチ・コピー)
パッチを別のパッチにコピーすることができます。
fig.04-370
2,4
3
コピー元のパッチを選びます。
1.
『パッチを選ぶ』(P.44)を参照して、パッチを選びます。
[WRITE]を押します。
2.
パッチ・コピー画面が表示され、コピー先のパッチ・ナンバー
を指定する状態になります。
fig.04-380d
パッチ・ネーム(保存先)
2.
PATCH/VALUE ダイヤルで、保存先のパッチ・ナンバーを選び
ます。
※ 現在のパッチ・ナンバーのままでよいときは、この操作は必要
ありません。
※ プリセット・プロテクト(P.69)がオン になって いると きは、
パッチ・ナンバー 1 〜 5 に保存することはできません。
※ ライト操作を中止するときは[EXIT]を押してください。プレ
イ画面に戻ります。
3.
[WRITE]を押します。
パッチが保存され、プレイ画面に戻ります。
※ いったんパッチ・ライトを行うと、記憶先のパッチに記憶され
ていた内容は失われます。
※ テンポ・シンク(P.53)がオンのときにオーバーダビングを行っ
たフレーズがある場合、オリジナル・テンポは保存時のパッチ・
テンポに更新されます。
使用可能なメモリー容量が少なくなると、パッチ・ライトがで
•
きないことがあります。
この場合、ディスプレイにMemory Full!と表示されます。
→ 『録音可能な残り時間を確認するには』(P.30)
Now writing...とメッセージが表示されているときに電源を切
•
らないでください。
記憶している内容が失われることがあります。
PATCH/VALUE ダイヤルで、コピー先のパッチ・ナンバーを選
3.
びます。
※ プリセット・プロテクト(P.69)がオン になっ ていると きは、
パッチ・ナンバー 1 〜 5 にコピーすることはできません。
※ コピーを中止するときは[EXIT]を押してください。プレイ画
面に戻ります。
[WRITE]を押します。
4.
コピー先のパッチに切り替わり、プレイ画面に戻ります。
※ いったんパッチ・コピーを行うと、コピー先のパッチに記憶さ
れていた内容は失われます。
•
使用可能なメモリー容量が少なくなると、パッチ・コピーがで
きないことがあります。
この場合、ディスプレイにMemory Full!と表示されます。
→ 『録音可能な残り時間を確認するには』(P.30)
•
Now copying...とメッセージが表示されているときに電源を
切らないでください。
記憶している内容が失われることがあります。
54

パッチを入れ替える
(パッチ・エクスチェンジ)
パッチ同士を入れ替えて、パッチの並びを変えることができます。
fig.04-390
2,5
43
パッチを保存する
入れ替え元のパッチを選びます。
1.
P.44 を参照して、パッチを選びます。
[WRITE]を押します。
2.
3.
PARAMETER[ ][ ]を押して、画面にExchange
と表示させます。
パッチ・エクスチェンジ画面が表示され、入れ替え先のパッチ・
ナンバーを指定する状態になります。
fig.04-400d
パッチ・ネーム(入れ替え先)
PATCH/VALUE ダイヤルで、記憶先のパッチ・ナンバーを選び
4.
ます。
※ プリセット・プロテクト(P.69)がオン になって いると きは、
ナンバー 1 〜 5 のパッチと入れ替えることはできません。
[WRITE]を押します。
5.
パッチが保存され、プレイ画面に戻ります。
※ テンポ・シンク(P.53)がオンのときにオーバーダビングを行っ
たフレーズがある場合、オリジナル・テンポは保存時のパッチ・
テンポに更新されます。
入れ替え先のパッチ・ナンバー
第4章
Exchanging...とメッセージが表示されているときに電源を切
らないでください。
記憶している内容が失われることがあります。
55

MEMO
56

第5章
マルチ・モードで使う
第 5章 マルチ・モードで使う
ここでは、プレイ・モード(P.28)がマルチ・モードに設定さ れている場合の操作 について
解説します。
マルチ・モードでは、3 つのフレーズを同時に再生したり、録音済みのフレーズの演奏を聴き
ながらカレント・フレーズを録音することができます。
57

マルチ・モードの使用例
ループ・シンクがオンの場合とオフの場合について、それぞれ使用例を解説します。
ループ・シンクがオンの場合
ループ・シンクがオンの場合、3 つのフレーズを同じテンポ、同じ長さで繰り返し演奏することができます。
例 1)3 つの空のフレーズへ次々に録音し、リアルタイムにアンサンブルを作成する
fig.05-010
REC/PLAY/
OVERDUB
PHRASE 2 PHRASE 3
REC/PLAY/
OVERDUB
REC/PLAY/
OVERDUB
(カレント・フレーズ)
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
録音 再生 再生 再生
録音
(カレントフレーズ)
再生 再生
録音
(カレント・フレーズ)
オーバーダビング
このように、PHRASE 1/2/3 ペダルと REC/PLAY/OVERDUB ペダルでカレント・フレーズを切り替えながら録音していくと、これまで録音し
たフレーズを再生しながら、次々に異なるフレーズに録音することができます。
フレーズ 2、フレーズ 3 はフレーズ 1 の長さと同じ長さになるため、ひとつのフレーズを使用してオーバーダビングを繰り返すのに似た効果が
得られますが、任意のフレーズを停止できるなどより豊かな演奏表現が可能です。
フレーズが ONE SHOT の場合は、オーバーダビングできません。 また、ループ再生されません。
•
ループ・シンクをオンにして録音した場合、各フレーズは同じ長さになります。すでに録音済みのフレーズがある場合は、録音済みフレー
•
ズより短い長さで録音を停止しても、もっとも録音時間の長いフレーズと同じ長さのフレーズになります。
録音される長さは、テンポ・シンクの設定によって変化します。
詳しくは『すべてのフレーズを、長さと先頭をそろえて再生する〜ループ・シンク』(P.28)をご覧ください。
例 2)録音済みのフレーズを次々に再生を始めて、アンサンブルを再生する
fig.05-020
フレーズ1
(カレント・フレーズ)
フレーズ2
REC/PLAY
OVERDUB
PHRASE 2 PHRASE 3
再生 再生 再生 再生
(カレント・フレーズ)
REC/PLAY
OVERDUB
REC/PLAY
OVERDUB
再生 再生
再生
フレーズ3
(カレント・フレーズ)
再生
再生
フレーズの再生は、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むタイミングに関わらず、全体の再生位置に応じて途中からスタートします。
フレーズが ONE SHOT の場合は、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むと先頭から再生がスタートします。
例 3)録音済みのフレーズ 3 に合わせて、空のフレーズを録音する
fig.05-030
フレーズ1
(カレント・フレーズ)
フレーズ3
すでに録音済みのフレーズがある場合は、録音済みフレーズの終端までは録音、その後はオーバーダビングが行われます。
REC/PLAY/
OVERDUB
REC/PLAY/
OVERDUB
録音 オーバーダビング 再生
再生 再生 再生
58

マルチ・モードの使用例
ループ・シンクがオフの場合
ループ・シンクがオフの場合、それぞれのフレーズがそれぞれの長さで繰り返し再生されます。
例 1)3 つの空のフレーズへ次々に録音し、リアルタイムにアンサンブルを作成する
fig.05-040
REC/PLAY/
OVERDUB
PHRASE 2 PHRASE 3
REC/PLAY/
OVERDUB
REC/PLAY/
OVERDUB
REC/PLAY/
OVERDUB
(カレント・フレーズ)
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
録音 再生 再生 再生
録音
(カレント・フレーズ)
録音
(カレント・フレーズ)
再生
再生
再生
このように、PHRASE 1/2/3 ペダルと REC/PLAY/OVERDUB ペダルでカレント・フレーズを切り替えながら録音していくと、これまで録音し
たフレーズを再生しながら、次々に異なるフレーズに録音することができます。
最初に録音したフレーズ(例ではフレーズ 1)のテンポ・シンクがオンであれば、以降録音したフレーズは、最初に録音したフレーズと同じテン
ポで録音できます(ループ・クォンタイズ:P.42)。
各フレーズは異なる長さで録音できるので、1 小節のベース・パターンと 2 小節のリフ・パターンなど、必要な長さだけのループを組み合わせ
る場合に便利です。
録音する長さを小節単位で揃えるときは、「ループ・クォンタイズ」を利用します。
→ 『ループ・クォンタイズ』(P.42)
例 2)録音済みのフレーズを、それぞれ任意に繰り返し再生する
fig.05-050
フレーズ1
(カレント・フレーズ)
フレーズ2
REC/PLAY/
OVERDUB
PHRASE 2 PHRASE 3
再生
(カレント・フレーズ)
REC/PLAY/
OVERDUB
再生
REC/PLAY/
OVERDUB
再生
再生
再生
再生
再生
第5章
フレーズ3
(カレント・フレーズ)
再生
再生
フレーズの再生は、各フレーズをカレント・フレーズにした後に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むタイミングで再生が始まります。
効果音や楽器演奏を、思いもよらないタイミングでミックスすることもできます。
59

マルチ・モードのペダル操作
録音の開始と録音中の操作
空のフレーズに録音するには、録音したいフレーズをカレント・フ
レーズにして、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
ループ・シンクがオンの場合
カレント・フレーズ以外に録音済みのフレーズがあった場合は、もっ
とも長いフレーズの終端まで録音が行われたあと、自動的にオー
バーダビングに切り替わります。
詳しくは『すべてのフレーズを、長さと先頭をそろえて再生する〜
ループ・シンク』(P.28)をご覧ください。
楽器の演奏を始めると同時に自動的に録音を開始することがで
きます。
詳しくは、『音が入力されると同時に自動的に録音を開始する
(オート・レコーディング)』(P.47)をご覧ください。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
録音中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏んだ場合、
ペダルを踏んだフレーズはオレンジのインジケーターが点滅し、カ
レント・フレーズの録音が終わると同時に録音/再生が始まること
(カレント・フレーズの予約)を示します。
ペダルを踏んだフレーズの録音/再生をスタートさせるには、REC/
PLAY/OVERDUB ペダルを踏んでカレント・フレーズの録音を停止
させます。
カレント・フレーズの予約を解除するには、オレンジのインジケー
ターが点灯しているペダルを再度踏みます。
録音中は、TEMPO ペダ ルや[TAP TEMPO] などでパ ッチ・
テンポを変更することはできません。
再生の開始と再生中の操作
録音済みのフレーズを再生するには、再生したいフレーズをカレン
ト・フレーズにして、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
オーバーダビングの開始と
オーバーダビング中の操作
録音済みのフレーズにオーバーダビングをするときは、以下の操作
をします。
フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されている場合は、オー
バーダビングすることはできません。
1.
オーバーダビングしたいフレーズをカレント・フレーズにしま
す。
2.
フレーズを再生している状態でREC/PLAY/OVERDUBペダルを
踏みます。
ループ・シンクがオンの場合
カレント・フレーズ以外に録音済みのフレーズがあった場合は、最
も長いフレーズの終端まで録音が行われたあと、自動的にオーバー
ダビングに切り替わります。
最も長いフレーズの決まりかたについて、詳しくは『すべてのフレー
ズを、長さと先頭をそろえて再生する〜ループ・シンク』(P.28)を
ご覧ください。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
オーバーダビング中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを
踏んだ場合、ペダルを踏んだフレーズはオレンジのインジケーター
が点滅し、カレント・フレーズのオーバーダビングが終わると同時
に録音/再生が始まること(カレント・フレーズの予約)を示します。
予約したフレーズの録音/再生をスタートするには、REC/PLAY/
OVERDUB ペダルを踏んでカレント・フレーズのオーバーダビング
を停止させます。
カレント・フレーズの予約を解除するには、オレンジのインジケー
ターが点灯しているペダルを再度踏みます。
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する
フレーズが ONE SHOT(P.52)に 設定されて いる場合は、再 生中
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを 踏むたびに、再び先頭か ら再生が
始まります。
パッチ・テンポを調節する
再生中は、TEMPO ペダルや[TAP TEMPO]などでパッチ・テン
ポを変更することができます。
フレーズのテンポ・シンクがオンの場合、フレーズの再生速度をコ
ントロールすることができます。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
再生中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏んだ場合、
再生を続けたままカレント・フレーズが切り替わります。
60
フレーズが ONE SHOT に設定されている場合は、オーバーダビ
•
ングできません。再生中に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏
んでも再び先頭から再生が始まります。
•
オーバーダビング中は、TEMPO ペダルや[TAP TEMPO]な
どでパッチ・テンポを変更することはできません。

マルチ・モードのペダル操作
ペダルでフレーズの同時スタート
を設定する
同時スタートを設定することで、カレント・フレーズ以外のフレー
ズを、カレント・フレーズの録音/再生と同時に再生スタートする
ことができます。
同時スタートは、ボタン操作のほかにペダル操作で設定することも
できます。
1.
演奏中の場合、すべてのフレーズを停止します。
2.
同時スタートを設定したいフレーズの PHRASEペダルを 2 秒以
上踏み続けます。
同時スタートが設定されると、緑色インジケーターが点滅しま
す。
ボタン操作で同時スタートの設定を行う
1.
[NAME/PATCH]を 2 回押します。
2.
PARAMETER[ ][ ]を押してPatch:SimulStartを
表示させます。
fig.05-060d
すべてのフレーズを同時に再生スタート/停止
させる(オール・スタート/オール・ストップ)
フレーズ 1/2/3 のすべてが録音済みの場合などで、すべてのフレー
ズを同時に再生スタートしたい場合や、現在演奏中のフレーズをす
べて同時に停止したい場合があります。
このようなとき、PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダルを同時に
踏むと、同時に再生スタート(オール・スタート)したり、同時に停
止(オール・ストップ)させることができます。
カレント・フレーズが空の場合、オール・スタートを行うと録
•
音が始まります。
フット・スイッチや MIDI 情報で、オール・スタート/オール・
•
ストップを操作することもできます。
→ 『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・
ファンクション)』(P.70)
→ 『その他の機能を操作する(CC#1/CC#7/CC#80 ファン
クション)』(P.77)
第5章
シングル・モードでは、PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダ
ルを同時に踏んでも、オール・スタート/オール・ストップは
機能しません。
PATCH/VALUE ダイヤルと PARAMETER[ ][]で各
3.
フレーズのオン/オフを切り替えます。
『複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート)』(P.50)
をご覧ください。
61

MEMO
62

第6章
シングル・モードで使う
第 6章 シングル・モードで使う
ここでは、プレイ・モード(P.28)がシングル・モードに設定 されている場合の操 作につい
て解説します。
シングル・モードでは、簡単な操作で 3 つのフレーズを次々に切り替えながら録音したり、再
生することができます。
63

シングル・モードの使用例
例 1)3 つの空のフレーズへ次々に録音し、曲を作りながら演奏する
fig.06-010
REC/PLAY/
OVERDUB
PHRASE 2 PHRASE 3
REC/PLAY/
OVERDUB
(カレント・フレーズ)
このように、録音中にフレーズペダルを踏んでカレント・フレーズを選ぶと、これまで録音したフレーズが停止して、次のフレーズの録音が始
まります。
たとえば、異なるコードのフレーズを 3 つのフレーズそれぞれに録音すれば、録音後に任意の再生順序でコード進行を作りながら演奏すること
ができます。
また、A メロ、B メロ、サビなどの曲の部分をそのまま録音しておけば、曲の構成を作りながら演奏することもできます。
•
フレーズ・チェンジ・モード(P.49)を LOOP END に設定すると、ループ長が終わった時点でフレーズが切り替わるため便利です。
•
テンポ・シンク(P.53)をオンにしておけば、すべてのフレーズを同じテンポで演奏できます。
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
録音
録音
(カレント・フレーズ)
録音
(カレント・フレーズ)
再生
例 2)3 つの録音済みワン・ショット・フレーズを次々に再生する
3 つのフレーズをあらかじめ録音し、ワン・ショット(P.52)、フレーズ・チェンジ・モード(P.49)を IMMEDIATE に設定しておきます。
fig.06-020
フレーズ1
(カレント・フレーズ)
フレーズ2
REC/PLAY/
OVERDUB
再生
PHRASE 2 PHRASE 3 PHRASE 2 PHRASE 1PHRASE 2
再生
再生 再生
再生
フレーズ3
カレント・フレーズが再生の途中であっても、ほかのフレーズの PHRASE ペダルを踏めばカレント・フレーズの再生を中断し、次のフレーズの
再生が始まります。
さらに、REC/PLAY/OVERDUB ペダルやカレント・フレーズの PHRASE ペダルを連続して踏むと、ペダルを踏むたびに先頭からフレーズを再
生し直します。
たとえば、いろいろな効果音をワン・ショット・フレーズとして使用し、曲の中で次々にフレーズを再生することで、インパクトのある演奏が
可能になります。
再生
64

シングル・モードのペダル操作
録音の開始と録音中の操作
空のフレーズに録音するには、録音したいフレーズをカレント・フ
レーズにしてから、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
楽器の演奏を始めると同時に自動的に録音を開始することがで
きます。詳しくは、『音が入力されると同時に自動的に録音を開
始する(オート・レコーディング)』(P.47)をご覧ください。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
録音中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏んだ場合、
選んだフレーズがカレント・フレーズとなり、録音/再生がスター
トします。フレーズが空の場合は録音、録音済みの場合は再生がス
タートします。
録音中は、TEMPO ペダ ルや[TAP TEMPO] などでパ ッチ・
テンポを変更することはできません。
再生の開始と再生中の操作
録音済みフレーズを再生するには、再生したいフレーズをカレント・
フレーズにしてから REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する
フレーズが ONE SHOT(P.52)に 設定されて いる場合は、再 生中
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを 踏むたびに、再び先頭か ら再生が
始まります。
フレーズ・チェンジ・モード(P.49)を IMMEDIATE に設定す
ると、PHRASE ペダルを踏むたびに、すぐに先頭から再生を始
めることができます。
パッチ・テンポを調節する
再生中は、TEMPO ペダルや[TAP TEMPO]などでパッチ・テン
ポを変更することができます。
フレーズのテンポ・シンクがオンの場合、フレーズの再生速度をコ
ントロールすることができます。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
フレーズ・チェンジ・モードが IMMEDIATE の場合
カレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏むと、選んだフレー
ズがカレント・フレーズとなり、録音/再生がスタートします。フ
レーズが空の場合は録音、録音済みの場合は再生がスタートします。
オーバーダビングの開始と
オーバーダビング中の操作
録音済みフレーズをオーバーダビングするときは、以下の操作を行
います。
フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されている場合は、オー
バーダビングすることはできません。
1.
オーバーダビングしたいフレーズをカレント・フレーズにしま
す。
2.
フレーズを再生している状態でREC/PLAY/OVERDUBペダルを
踏みます。
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える
オーバーダビング中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを
踏んだ場合、フレーズ・チェンジ・モード(P.49)の設定によって、
次のようにフレーズが切り替わります。
フレーズ・チェンジ・モードが LOOP END の場合
カレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏むと、踏んだペダル
のオレンジと赤または緑のインジケーターが点滅し、カレント・フ
レーズのオーバーダビングが再生に切り替わります。
その後カレント・フレーズの再生が終わると同時に、選んだフレー
ズの録音/再生が始まります。
インジケーターが点滅している間にカレント・フレーズの PHRASE
ペダル(オレンジのインジケーターが点灯)を踏むと、インジケー
ターの点滅は停止し、そのままカレント・フレーズの再生が続けら
れます。
フレーズ・チェンジ・モードが IMMEDIATE の場合
カレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏むと、選んだフレー
ズがカレント・フレーズとなり、録音/再生がスタートします。フ
レーズが空の場合は録音、録音済みの場合は再生がスタートします。
第6章
再生中にカレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏んだ場合、
フレーズ・チェンジ・モードの設定によって、次のようにフレーズ
が切り替わります。
フレーズ・チェンジ・モードが LOOP END の場合
カレント・フレーズ以外の PHRASE ペダルを踏むと、踏んだペダル
のオレンジと緑または赤のインジケーターが点滅し、そのままカレ
ント・フレーズの再生が終わると同時に選んだフレーズの録音/再
生が始まります。
インジケーターが点滅している間にカレント・フレーズの PHRASE ペ
ダル(オレンジのインジケーターが点灯)を踏むと、インジケーター
の点滅は停止し、そのままカレント・フレーズの再生が続けられます。
フレーズが ONE SHOT に設定されている場合は、オーバーダビ
•
ングできません。再生中に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏
んでも再び先頭から再生が始まります。
•
オーバーダビング中は、TEMPO ペダルや[TAP TEMPO]など
でパッチ・テンポを変更することはできません。
65

MEMO
66

第7章
その他の機能
第 7章 その他の機能
録音可能な残り時間を調べる
RC-50 は、パッチの保存と録音を行うための約 250 メガバイトのメモリーを搭載しており、保存済みの
パッチのフレーズ時間によって、録音可能な残り時間が変化します。
録音可能時間は、プレイ画面の時に右側のディスプレイの下段に表示されます。
録音可能時間について
RC-50 は、録音モード(P.48 )を変更することでより長時間に録音したり、ステレオ/モノを切り替え
て録音することができます。
RC-50 のすべてのパッチが空の場合、各録音モードによる録音可能時間は以下のとおりです。
録音モード 録音可能時間
STEREO
MONO
上記時間は、実際の録音で使用するメモリー容量と、RC-50 の動作(アンドゥ/リドゥなど)に必
要なメモリー容量の合計を時間に換算したものです。
約24分
約49分
67

システム設定
システム設定は、RC-50 全体の動作を設定するパラメーターです。
これらのパラメーターは、パッチが替わっても変化しません。
fig.07-020
5 1
32
[SYSTEM/USB]を押します。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定したいパラメー
ターを表示させます。
fig.07-030d
(例)
切り替え可能なパッチを限定する
(パッチ・エクステント)
切り替え可能なパッチの下限/上限を設定して切り替えるパッチの
範囲を設定することにより、必要なパッチだけが選べるようになり
ます。
例えば、用途ごとに 1 〜 10、11 〜 20・・・などの範囲でパッチを
保存し、パッチ・エクステントでこれらの範囲を指定することで、
パッチ・セレクト・モードや PATCH/VALUE ダイヤルでパッチ切り
替えする範囲を限定でき、パッチ切り替えを少ない操作で行うこと
ができます。
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを移動させ、PATCH/
VALUE ダイヤルで、範囲の下限/上限を設定します。
fig.07-050d
設定値:1 〜 99
つまみの動作を設定する
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、設定値を変更します。
3.
必要に応じて、2 〜 3 の操作を繰り返します。
4.
設定を終えたら、[EXIT]を押してプレイ画面に戻ります。
5.
画面の明るさを調節する
(LCD コントラスト)
RC-50 を設置する位置によっては、ディスプレイ(右側)の表示が
見えにくくなることがあります。
その場合は、ディスプレイのコントラスト(明瞭度)を調節します。
fig.07-040d
設定値:1 〜 16
(ノブ・モード)
つまみを操作したときの、設定値の変化のしかたを設定します。
※ ノブ・モードの設定は、PHRASE 1/2/3 LEVEL つまみと
GUIDE LEVEL つまみに有効です。
fig.07-055d
設定値 解説
IMMEDIATE
CURRENT SETTING
KNOB POSITION
ノブ・モードがKNOB POSITIONでパッチを切り替えると、
切り替わった直後にパッチの設定がつまみの位置の値に変更さ
れるため、パッチの設定通りの動作にはなりません。
つまみを操作すると、すぐに値が変更され
ます。
つまみを操作して、つまみの位置がパッチ
に設定されている値と一致した時点から値
が変わり始めます。
常につまみの位置の値になります。
オート・レコーディングの感度
68
を調節する(トリガー・レベル)
オート・レコーディング(P.47)を行うときの、録音開 始のきっか
けとなる入力レベル(トリガー・レベル)を設定します。
ここで設定されている値以上の入力があると、録音が開始されます。
fig.07-051d
設定値:0 〜 100

録音後すぐにオーバーダビングする
(REC ペダル・アクション )
カレント・フレーズが空の状態で REC/PLAY/OVERDUB ペダルを
踏んだときの、録音/再生/オーバーダビングの切り替わりかたを
変えることができます。
これにより、録音後すぐにオーバーダビングを始めることができる
ようになります。
fig.07-053d
フレーズが、ONE SHOT(P.52)やリバース(P.52)がオンに
設定されている場合は、録音中に REC/PLAY/OVERDUB ペダ
ルを踏んでもオーバーダビングは始まらず、再生が始まります。
REC ペダル・アクションを REC → OVERDUB に設定している
ときは、録音中に STOP ペダルを踏むと、録音が停止して再生
が始まります。
fig.07-052d
設定値 解説
PATCH
MAIN
SUB
MAIN+SUB
MUTE
(Input Out のみ)
パッチに記憶されている出力先を使用します。
パッチの設定に関わらず、常にMAIN OUTPUT/
PHONES から出力します。
パッチの設定に関わらず、常に SUB OUTPUT
から出力します。
MAIN OUTPUT/PHONES からは出力しませ
ん。
パッチの設定に関わらず、常に
MAIN/SUB OUTPUT/PHONES のすべてから
出力します。
パッチの設定に関わらず、入力音を出力しません。
※ フレーズへの録音は行われます。
システム設定
設定値 解説
通常の設定です。
最初の録音の後にペダルを踏むと、再生状態に
REC→ PLAY
→
REC
OVERDUB
切り替わります。
ペダルを踏むたびに、録音→再生→オーバーダ
ビング→再生・・・と動作が切り替わります。
最初の録音の後にペダルを踏むと、オーバーダ
ビング状態に切り替わります。
ペダルを踏むたびに録音→オーバーダビング→
再生→オーバーダビング・・・と動作が切り替
わります。
ナンバー 1 〜 5 のパッチを保護
する(プリセット・プロテクト)
ナンバー 1 〜 5 のパッチについては、誤って上書き保存や消去する
ことを防ぐためにパッチを保護しておくことができます。これを「プ
リセット・プロテクト」といいます。
プリセット・プロテクトをオンにすると、パッチの設定を一時的に
変更することはできますが、変更した内容に書き換えることができ
なくなります。
※ ファクトリー・リセット(P.95)を実行したときでも、プリセッ
ト・プロテクトがオンになっていると、ナンバー 1 〜 5 のパッ
チのデータはそのまま残ります。
fig.07-054d
すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する
(インプット/フレーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウト
プット・セレクト)
通常、入力音/フレーズ/ガイドをどのジャックに出力するかは各
パッチに記憶されていますが、これを RC-50 全体の設定として常に
同じ出力先を使用することができます。
例えば、ライブなど RC-50 を使用する環境が異なる場合など、すべ
てのパッチの出力先を一時的に変更したりするのに便利です。
fig.07-052d
設定値:OFF, ON
コンピューターと USB で接続してリカバー/ インポートする
と、プリセット・プロテクトの設定に関わらずパッチの内容が
上書きされます。
第7章
69

ペダル設定
RC-50 はあらかじめ 7 つのペダルを搭載していますが、TEMPO ペ
ダル、UNDO/REDO ペダルはペダル機能を切り替えることができま
す。
UNDO/REDO を行う代わりに、パッチ・ナンバーを 1 つずつ増やす
など、ペダル機能を切り替えることで好みの操作方法が実現できま
す。
また、CTL 1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャック
に外部ペダルを接続することで、本体のペダルだけでは操作が難し
い機能を外部ペダルで操作することができ、便利に RC-50 を操作す
ることが可能になります。
システム設定とパッチ設定
ペダル・ファンクションは、どのパッチを選んでも変わらない RC50 全体で共通の機能を使用するシステム設定と、パッチごとに個別
に機能を選択して使用するパッチ設定があります。
システム設定にするかパッチ設定にするかはパラメーターごとに選
択できるので、環境に応じて自由にお使いいただけます。システム
設定とパッチ設定を切り替えるときは、以下の操作を行います。
fig.07-070
本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定
する(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/
CTL3/CTL4 ペダル・ファンクション)
本体の TEMPO ペダル、UNDO/REDO ペダルや、CTL 1,2 PEDAL
ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに接続したフット・スイッ
チの働きを設定します。
※ FS-6 を接続したときのペダル・スイッチ(A/B)と CTL ペダ
ル・ファンクションの対応は、以下の通りです。
fig.07-090
1 5
32,3
[CTL/EXP PEDAL]を押して、ペダル設定画面を表示させます。
1.
fig.07-080d
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定を変えたいペダ
2.
ルのペダル・ファンクション画面を表示します。
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面上段のSYS
3.
またはPATに移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルでシステ
ム設定とパッチ設定のどちらで使用するかを切り替えます。
設定値 解説
~~: SYS
~~: PAT
システム設定で使用します。
パッチ設定で使用します。
※ 専用の接続コード(Roland PCS-31L :別売)を使ってフット・
スイッチを 2 個接続した場合の、フット・スイッチと CTL ペダ
ル・ファンクションの対応は、以下の通りです。
fig.07-100
PCS-31L
白赤 白赤
CTL3CTL4
PCS-31L
CTL1CTL2
※EXP Func、EXP Level Min/MaxEXP Tempo Min/Max
のシステム設定/パッチ設定の切り替えは共通です。
4.
必要に応じて 2 〜 3 の操作を繰り返します。
5.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
70
※ フット・スイッチを 1 個ずつ接続したときは、CTL1 ペダル・
ファンクション、CTL3 ペダル・ファンクショ ンの設定が有効
になります。

ペダル設定
fig.07-110
1 5
32,3
[CTL/EXP PEDAL]を押します。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、TEMPO Func、
UNDO Func、CTL1 Func、CTL2 Func、CTL3 Func、
CTL4 Funcのいずれかを表示させます。
fig.07-120d
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面下段に移動さ
3.
せ、PATCH/VALUE ダイヤルでぺダル/フット・スイッチの働
きを設定します。
4.
必要に応じて 2 〜 3 の操作を繰り返します。
5.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
※ パッチ・ペダル設定を選んでいる場合、設定を保存するときは
『パッチ・ナンバーを選んで保存する(パッチ・ライト)』(P.54)
の操作を行ってください。
設定値 解説
システム設定/パッチ設定共通
OFF
ALL START/STOP
PHRASE 1 PLY/STP
PHRASE 2 PLY/STP
PHRASE 3 PLY/STP
PHRASE 1 PLAY
PHRASE 2 PLAY
PHRASE 3 PLAY
(注)
フレーズが空の場合、再生は開始されません。
•
再生カウント・インは鳴らないですぐに再生が始まります。
•
PHRASE 1 STOP
PHRASE 2 STOP
PHRASE 3 STOP
PHRASE 1 REVERSE
PHRASE 2 REVERSE
PHRASE 3 REVERSE
PHRASE 1 ONESHOT
PHRASE 2 ONESHOT
PHRASE 3 ONESHOT
PHRASE 1 CLEAR
PHRASE 2 CLEAR
PHRASE 3 CLEAR
(注)
カレント・フレーズの録音/オーバーダビング中は、フレー
•
ズを消去することはできません。
録音/再生/オーバーダビング中は、ループ/ワン・ショッ
•
ト再生の切り替えはできません。
CURRENT REVERSE
CURRENT ONE SHOT
CURRENT CLEAR
(注)
カレント・フレーズの録音/オーバーダビング中は、フレー
•
ズを消去することはできません。
録音/再生/オーバーダビング中は、ループ/ワン・ショッ
•
ト再生の切り替えはできません。
UNDO/REDO
PATCH TEMPO (TAP)
OVERDUB MODE INC
GUIDE START/STOP
PLAY MODE
システム設定のみ
PATCH NUMBER INC
PATCH NUMBER DEC
PATCH WRITE
動作しない
フレーズ 1 〜 3 すべてを同時に再生/停止
フレーズ 1 の再生/停止(注)
フレーズ 2 の再生/停止(注)
フレーズ 3 の再生/停止(注)
フレーズ 1 の再生(注)
フレーズ 2 の再生(注)
フレーズ 3 の再生(注)
フレーズ 1 の停止
フレーズ 2 の停止
フレーズ 3 の停止
フレーズ 1 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 2 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 3 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 1 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 2 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 3 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 1 を消去(注)
フレーズ 2 を消去(注)
フレーズ 3 を消去(注)
カレント・フレーズの
リバース再生のオン/オフ
カレント・フレーズの
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
カレント・フレーズの消去(注)
アンドゥ/リドゥ
パッチ・テンポのタップ入力
オーバーダビング・モードを
OVERDUB → REPLACE →
MOMENTARY PUNCH-IN の順で切り替え
ガイドのスタート/ストップ
プレイ・モード(シングル/マルチ)の切
り替え
※
録音/ 再生/ オーバーダビング中に操作し
たときは、すべてのフレーズが停止します。
次のパッチ・ナンバーに切り替え
1 つ前のパッチ・ナンバーに切り替え
パッチのライト
※ ペダルを 2 回踏むと、パッチ・ライトを
行います。
第7章
71

ペダル設定
外部 EXP ペダルの使いかたを
設定する
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに接続した EXP ペダルの働きを設定
します。
fig.07-130
1 6
3,42,3,4
[CTL/EXP PEDAL]を押します。
1.
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、EXP Func、EXP
LevelEXP Tempoのいずれかの画面を表示させます。
fig.07-130d
EXP ペダル・ファンクション
EXP ペダルによって、どのような機能をコントロールするかを選び
ます。
fig.07-131d
設定値 解説
OFF
PHRASE 1 LEVEL
PHRASE 2 LEVEL
PHRASE 3 LEVEL
ペダルを踏み込むと、音量が大きくなります。
PHRASE 1 PAN
PHRASE 2 PAN
PHRASE 3 PAN
ペダルを踏み込むと音が右に定位し、ペダルを戻すと左に定位し
ます。
CURRENT LEVEL
CURRENT PAN
GUIDE LEVEL
PATCH LEVEL
PATCH TEMPO
ペダルを踏み込むと、テンポが速くなります
動作しない
フレーズ 1 の音量をコントロール
フレーズ 2 の音量をコントロール
フレーズ 3 の音量をコントロール
フレーズ 1 のパンをコントロール
フレーズ 2 のパンをコントロール
フレーズ 3 のパンをコントロール
カレント・フレーズの音量をコントロール
カレント・フレーズのパンをコントロール
ガイドの音量をコントロール
パッチの音量をコントロール
パッチ・テンポをコントロール
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面上段のSYS
3.
またはPATに移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルでシステ
ム設定とパッチ設定のどちらで使用するかを切り替えます。
設定値 解説
~~: SYS
~~: PAT
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面下段に移動さ
4.
せ、PATCH/VALUE ダイヤルで設定値を変更します。
必要に応じて 2 〜 4 の操作を繰り返します。
5.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
6.
※ パッチ・ペダル設定を選んでいる場合、設定を保存するときは
『パッチ・ナンバーを選んで保存する(パッチ・ライト)』(P.54)
の操作を行ってください。
システム設定で使用します。
パッチ設定で使用します。
EXP ペダル Min/Max レベル
EXP ペダルでレベルをコントロールするときの最小/最大音量を設
定します。
fig.07-140d
設定値:0 〜 200
EXP ペダル Min/Max テンポ
EXP ペダルでパッチ・テンポをコントロールするときの最小/最大
テンポを設定します。
PARAMETER[ ][ ]を押して変更したい桁にカーソルを
移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルで設定値を変更します。
fig.07-150d
EXP Func、EXP Level Min/MaxEXP Tempo Min/Max
のシステム設定/パッチ設定の切り替えは共通です。
72
設定値:40.0 〜 250.0

第 8章 MIDI を使う
第8章
MIDI を使う
73

MIDI でできること
RC-50 では、MIDI を使って次の操作をすることができます。
※ MIDI では、接続する機器との間で MIDI チャンネルを合わせる
必要があります。MIDI チャンネルが正しく設定されていないと、
他の MIDI 機器とのデータ送受信はできません。
RC-50 からの操作
テンポ情報、再生/停止情報の出力
•
RC-50 の演奏テンポの情報を、MIDI クロックとして外部 MIDI機
器に送信できます。
MIDI クロックに対応したエフェクターなどを、RC-50 と同じテ
ンポで扱うことができるようになります。
•
RC-50のペダル操作による再生/停止をMIDI 情報のスタート/
ストップとして送信できます。
シーケンサーやレコーダーなどを、RC-50 と同じタイミングで
再生、停止することができます。
外部 MIDI 機器からの操作
テンポ情報、再生/停止情報の受信
•
外部MIDI 機器から MIDIクロックを受信して、RC-50を外部機器
と同じテンポで演奏(同期)させることができます。
RC-50 を、レコーダーなどと同じテンポで扱うことができるよ
うになります。
•
MIDI 情報のスタート/ストップを受信して、カレント・フレー
ズの再生と、オール・ストップ操作を行うことができます。
同時スタート(P.50)を設定しておけば、任意のフレーズを外
部 MIDI 機器から再生スタートさせることもできます。
パッチ・ナンバーの切り替え
外部 MIDI 機器からのプログラム・チェンジ情報に対応して、RC-50
のパッチが同時に切り替わります。
プログラム・チェンジ情報の出力
RC-50 でパッチを選ぶと同時に、選んだパッチ・ナンバーに対応し
たプログラム・チェンジ情報が送信されます。外部 MIDI 機器は受信
したプログラム・チェンジ情報に対応したセッティングに切り替わ
ります。
fig.08-010
MIDI IN
MIDI OUT
下図の接続は、シーケンサーによる自動演奏をバックに RC-50
を再生する場合です。RC-50 のパッチを切り替えたい位置に、
そのパッチに対応したプログラム・ナンバーを演奏データとと
もに入れておくと、自動的にパッチが切り替わります。
fig.08-020
MIDI OUT
MIDI IN
コントロール・チェンジ情報の出力
外部に接続したフット・スイッチや EXP ペダルの操作情報をコント
ロール・チェンジ情報として出力します。外部 MIDI 機器のパラメー
ター操作などに利用できます。
74
コントロール・チェンジ情報の受信
外部 MIDI 機器からのコントロール・チェンジ情報によって、RC-50
を操作することができます。
MIDI のコントロール・チェンジ 1 番/ 7 番/ 80 番によって、
RC-50 をどのように操作するかを、CC#1/CC#7/CC#80 Func
(P.77)で設定することができます。
別売の MIDI フット・コントローラー FC-200 などを接続して、
RC-50 のテンポを変えたりすることができます。

MIDI に関する機能を設定する
RC-50 の MIDI に関する機能について説明します。使い方に応じて設
定してください。
fig.08-030
5 1
32
MIDI 送信チャンネル
MIDI 情報を送信するための MIDI チャンネルを設定します。RX に設
定すると、MIDI 受信チャンネルと同じ MIDI チャンネルになります。
fig.08-080d
設定値:1 〜 16, RX
MIDI シンク
[SYSTEM/USB]を数回押して、MIDI 設定画面を表示させます。
1.
fig.08-040d
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定するパラメーター
2.
を画面に表示させます。
fig.08-050d
(例)
3.
PATCH/VALUE ダイヤルで、設定値を変更します。
必要に応じて 2 〜3の操作を繰り返します。
4.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
5.
MIDI 受信チャンネル
MIDI 情報を受信するための MIDI チャンネルを設定します。
fig.08-060d
MIDI シーケンサーなどの外部 MIDI 機器に同期させて演奏させるこ
とができます。
fig.08-090d
設定値 解説
PATCH
AUTO
INTERNAL
REMOTE
同期の設定をパッチごとに決めます。
パッチの同期の設定は、パッチ設定の MIDI シン
ク(P.50)で行うことができます。
通常は本体で設定したテンポで演奏しますが、
すべてのフレーズが停止している状態でMIDI情
報のスタートを受信すると、自動的に外部 MIDI
機器からのMIDIクロック情報に従ったテンポで
演奏を開始します。
本体で設定したテンポで演奏し、また本体操作
で録音/再生/オーバーダビングを行います。
本体で設定したテンポで演奏しますが、外部
MIDI 機器から録音/再生/停止のみコントロー
ルできます。
MIDI プログラム・チェンジ・アウト
MIDI プログラム・チェンジ情報を送出するかしないかを選びます。
fig.08-110d
第8章
設定値:1 〜 16
MIDI オムニ・モード
ONにすると、MIDI 受信チャンネルの設定に関係なく、すべての
MIDI チャンネルの情報を受信します。
fig.08-070d
設定値:OFF, ON
設定値:OFF, ON
MIDI コントロール・チェンジ・アウト
MIDI コントロール・チェンジ情報を送出するかしないかを選びます。
fig.08-120d
設定値:OFF, ON
75

RC-50 からの操作
外部機器を RC-50 と同期演奏
させる
外部機器を RC-50 と同じテンポで演奏(同期演奏)させることがで
きます。
外部 MIDI 機器を RC-50 と同じテンポ
にするには
RC-50 からは、常に MIDI クロック情報が出力されます。
外部 MIDI 機器は、あらかじめ MIDI クロック、MIDI スタート/ス
トップ情報を受信可能なように設定してください。
詳しくは、お使いの機器の取扱説明書をご覧ください。
スタートを送信するには
MIDI 情報のスタートは、すべてのフレーズが停止中にカレント・フ
レーズの録音/再生の開始と同時に送信されます。また、オール・ス
タート操作をした場合も送信されます。
ストップを送信するには
MIDI 情報のストップは、すべてのフレーズが停止したタイミングで
送信されます。また、オール・ストップ操作をした場合も送信され
ます。
fig.08-130
フレーズ1
再生
再生 再生
再生
コントロール・チェンジを送信する
CTL 1,2 PEDAL ジャックに接続した外部フット・スイッチや、EXP/
CTL 3,4 PEDAL ジャックに接続した EXP ペダルを操作して、MIDI
情報のコントロール・チェンジを送信することができます。
それぞれのフット・スイッチ/ EXP ペダルで送信するコントロール・
チェンジ情報は、以下の通りです。
ペダル コントローラー・ナンバー
CTL 1 ペダル CC#80
CTL 2 ペダル CC#81
EXP ペダル CC#7
CTL 3 ペダル 出力しません
CTL 4 ペダル 出力しません
※ あらかじめ、MIDI コントロール・チェンジ・アウト(P.75)を
オンに設定してください。
フレーズ2
フレーズ3
スタート
を送信
再生 再生
再生 再生 再生
ストップ
を送信
プログラム・チェンジを送信する
RC-50 でパッチを切り替えると、接続した外部 MIDI 機器へ MIDI の
プログラム・チェンジ情報を送信します。1 〜 99 の 99 個のパッチ
に対応して、1 〜 99 番のプログラム・チェンジ情報を送信すること
ができます。
パッチ・ナンバー プログラム・ナンバー
1 1
2 2
3 3
: :
99 99
※ あらかじめ、MIDI プログラム・チェンジ・アウト(P.75)をオ
ンに設定してください。
※ プログラム・チェンジで 100 〜 128 番の情報を送信することは
できません。
※ MIDI 情報のバンク・セレクト(コントロール・チェンジ #0、
#32)を送信することはできません。
76

外部 MIDI 機器からの操作
RC-50 を外部機器と同期演奏させる
RC-50 を外部機器と同じテンポで演奏(同期演奏)させることがで
きます。
RC-50 を外部 MIDI 機器と同じテンポ
で演奏(同期演奏)するには
すべてのパッチで同期演奏するよう設定するには、システム MIDI シ
ンク(P.75)を AUTO に設定します。
パッチごとに同期演奏するように設定するには、システム MIDI シン
クを PATCH に、パッチ設定の MIDI シンク(P.50)を AUTO に設
定します。
同期演奏するように設定した場合、RC-50 のパッチ・テンポは外部
MIDI 機器からのテンポ情報(MIDI クロック)に従います。
また、ループ・クォンタイズ(P.42)が使用可能になり、正 確な小
節長でフレーズを録音することができます。
※ RC-50 はテンポの同期・追従を行いますが、場合により外部 MIDI
機器とのタイムラグが生じる場合があります。
※ 録音中は、録音開始時のテンポで固定されます。
※ 外部 MIDI 機器は、あらかじめ MIDI クロック、MIDI スタート/
ストップ情報を送信可能なように設定してください。詳しくは、
お使いの機器の取扱説明書をご覧ください。
スタートを受信するには
すべてのフレーズが停止中に MIDI 情報のスタートを受信すると、カ
レント・フレーズの再生が始まります。このとき、同時スタートを
設定したフレーズも再生が始まります。
MIDI スタートを受信すると、録音/再生カウント・イン
•
(P.40)は鳴らないですぐに録音/再生が始まります。
MIDI スタートを受信すると、オート・レコーディング(P.47)
•
が設定されていても、すぐに録音が始まります。
パッチを切り替える
外部 MIDI 機器からのプログラム・チェンジ情報で、RC-50 のパッチ
を切り替えることができます。
1 〜 99 の 99 個のパッチに対応して、1 〜 99 番のプログラム・チェ
ンジ情報を受信することができます。
プログラム・ナンバー パッチ・ナンバー
1 1
2 2
3 3
: :
99 99
※ プログラム・チェンジで 100 〜 128 番の情報を受信してもなに
もおきません。
※ MIDI 情報のバンク・セレクト(コントロール・チェンジ #0、
#32)を受信しても無視されます。
その他の機能を操作する(CC#1/CC#7/
CC#80 ファンクション)
外部MIDI 機器からのコントロール・チェンジ情報を利用することで、
本体のペダルだけでは操作が難しい機能を外部 MIDI 機器で操作する
ことができ、便利に RC-50 を操作することが可能です。
システム設定とパッチ設定
CC#1/CC#7/CC#80(コントロール・チェンジ)ファンクションは、
どのパッチを選んでも変わらない RC-50 全体で共通の機能を使用す
るシステム設定と、パッチごとに個別に機能を選択して使用する
パッチ設定があります。
システム設定にするかパッチ設定にするかはパラメーターごとに選
択できるので、環境に応じて自由にお使いいただけます。
システム設定とパッチ設定を切り替えるには、以下の操作を行いま
す。
fig.08-150
第8章
ストップを受信するには
MIDI 情報のストップを受信すると、すべてのフレーズが停止します。
fig.08-140
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
スタート
を受信
再生
ストップ
再生 再生
再生 再生 再生
再生 再生
再生
を受信
1 6
3,42,3,4
1.
[CTL/EXP PEDAL]を押して、ペダル設定画面を表示させます。
2.
PARAMETER[ ][ ]を押して、設定を変えたいコン
トロール・チェンジの CC#ファンクション画面を表示させます。
77

外部 MIDI 機器からの操作
fig.08-160d
3.
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面上段のSYS
またはPATに移動させ、PATCH/VALUE ダイヤルでシステ
ム設定とパッチ設定のどちらで使用するかを切り替えます。
設定値 解説
~~: SYS
~~: PAT
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを画面下段に移動さ
4.
せ、PATCH/VALUE ダイヤルでコントロール・チェンジの使い
かたを設定します。
必要に応じて 2 〜 4 の操作を繰り返します。
5.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
6.
※ パッチ・ペダル設定を選んでいる場合、設定を保存するときは
『パッチ・ナンバーを選んで保存する(パッチ・ライト)』(P.54)
の操作を行ってください。
システム設定で使用します。
パッチ設定で使用します。
CC#1、CC#7
設定値 解説
OFF
PHRASE 1 LEVEL
PHRASE 2 LEVEL
PHRASE 3 LEVEL
PHRASE 1 PAN
PHRASE 2 PAN
PHRASE 3 PAN
CURRENT LEVEL
CURRENT PAN
GUIDE LEVEL
PATCH LEVEL
PATCH TEMPO
動作しない
フレーズ 1 の音量をコントロール
フレーズ 2 の音量をコントロール
フレーズ 3 の音量をコントロール
フレーズ 1 のパンをコントロール
フレーズ 2 のパンをコントロール
フレーズ 3 のパンをコントロール
カレント・フレーズの音量をコントロール
カレント・フレーズのパンをコントロール
ガイドの音量をコントロール
パッチの音量をコントロール
パッチ・テンポをコントロール
CC#80
設定値 解説
システム設定/パッチ設定共通
OFF
ALL START/STOP
PHRASE 1 PLY/STP
PHRASE 2 PLY/STP
PHRASE 3 PLY/STP
PHRASE 1 PLAY
PHRASE 2 PLAY
PHRASE 3 PLAY
(注)
フレーズが空の場合、再生は開始されません。
•
再生カウント・インは鳴らないですぐに再生が始まります。
•
PHRASE 1 STOP
PHRASE 2 STOP
PHRASE 3 STOP
PHRASE 1 REVERSE
PHRASE 2 REVERSE
PHRASE 3 REVERSE
PHRASE 1 ONESHOT
PHRASE 2 ONESHOT
PHRASE 3 ONESHOT
PHRASE 1 CLEAR
PHRASE 2 CLEAR
PHRASE 3 CLEAR
(注)カレント・フレーズを録音/オーバーダビング中は、フレー
ズを消去することはできません。
CURRENT REVERSE
CURRENT ONE SHOT
CURRENT CLEAR
(注)カレント・フレーズを録音/オーバーダビング中は、フレー
ズを消去することはできません。
UNDO/REDO
PATCH TEMPO (TAP)
OVERDUB MODE INC
GUIDE START/STOP
PLAY MODE
システム設定のみ
PATCH NUMBER INC
PATCH NUMBER DEC
PATCH WRITE
動作しない
フレーズ 1 〜 3 すべてを同時に再生/停止
フレーズ 1 の再生/停止(注)
フレーズ 2 の再生/停止(注)
フレーズ 3 の再生/停止(注)
フレーズ 1 の再生(注)
フレーズ 2 の再生(注)
フレーズ 3 の再生(注)
フレーズ 1 の停止
フレーズ 2 の停止
フレーズ 3 の停止
フレーズ 1 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 2 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 3 のリバース再生のオン/オフ
フレーズ 1 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 2 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 3 の
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
フレーズ 1 を消去(注)
フレーズ 2 を消去(注)
フレーズ 3 を消去(注)
カレント・フレーズの
リバース再生のオン/オフ
カレント・フレーズの
ループ/ワン・ショット再生の切り替え
カレント・フレーズの消去(注)
アンドゥ/リドゥ
パッチ・テンポのタップ入力
オーバーダビング・モードを
OVERDUB → REPLACE →
MOMENTARY PUNCH-IN の順で切り替え
ガイドのスタート/ストップ
プレイ・モード(シングル/マルチ)の切
り替え
※ 録音/ 再生/ オーバーダビング中に
操作したときは、すべてのフレーズが停
止します。
次のパッチ・ナンバーに切り替え
1 つ前のパッチ・ナンバーに切り替え
パッチのライト
※ ペダルを 2 回踏むと、パッチ・ライトを
行います。
78

第 9章 パソコンと接続する
第9章
パソコンと接続する
79

USB を使う前に
ROLANDフォルダ
DATAフォルダ
録音されたフレーズの全データ
パッチ・パラメーターのファイル
システム設定のファイル
PATCH.RC5
SYSTEM.RC5
WAVEフォルダ
パッチ・ナンバー1
フレーズ1のWAVファイル
001_1.WAV
パッチ・ナンバー1
フレーズ2のWAVファイル
001_2.WAV
パッチ・ナンバー1
フレーズ3のWAVファイル
001_3.WAV
パッチ・ナンバー2
フレーズ1のWAVファイル
002_1.WAV
パッチ・ナンバー2
フレーズ2のWAVファイル
002_2.WAV
パッチ・ナンバー99
フレーズ3のWAVファイル
099_3.WAV
RC-50 は USB 端子を装備しており、USB ケーブルでパソコンと接
続することにより、以下の操作が行えます。
RC-50 のデータ構成
バックアップ
RC-50 のユーザー・データをパソコンに保存します。
リカバー
パソコン上に保存したデータを RC-50 本体に戻します。
エクスポート
RC-50 のフレーズのデータを WAV ファイルと してパソコン にコ
ピーします。
インポート
パソコン上の WAV ファイルを、RC-50 に取り込みます。
対応 OS
Windows
Windows Me/2000/XP
Macintosh
Mac OS 9.1.x/9.2.x Mac OS X
ドライバ
ドライバは OS 標準のものを使い、RC-50 とパソコンの USB 接続に
より、自動的にインストールされます。
USB でパソコンと接続すると、Windows の場合はマイ コンピュー
タの中に、Macintosh の場合はデスクトップに「BOSSRC-50」(ま
たは「リムーバブルディスク(*:)」アイコン)が表示されます。
「BOSSRC-50」の中には「ROLAND」フォルダがあり、以下のよ
うな構成で RC-50 のデータが保存されています。
fig.09-020
Windows XP/Windows 2000 をお使いの場合
Windows XP/Windows 2000 をお使いの場合は、以下のいずれかの
ユーザー名で Windows にログオンしてください。
Administrator などの Administrators グループに属する
•
ユーザー名
アカウントの種類がパソコンの管理者であるユーザー名
•
以上に該当しないユーザー名では、正しく USB 接続を終了すること
ができませんのでご注意ください。詳しくは、お使いのパソコンの
システム管理者にご相談ください。
リカバー/インポートを実行すると、プリセット・プロテクト
•
(P.69)の設定に関わらずパッチの内容が上書きされます。
PATCH.RC5 や SYSTEM.RC5 に不正なファイルを上書きしな
•
いようにしてください。
ROLAND フォルダ、DATA フォルダ、WAVE フォルダを削除し
•
たり、フォルダ名を変更したりしないでください。
•
RC-50 上に、ROLAND フォルダ以外のファイルを置かないでく
ださい。別ファイルを置いても無視されますが、RC-50 の保存
可能なデータ容量が減ります。
80

RC-50 で扱う WAV ファイル
について
各パッチのフレーズは、WAV ファイルとしてパソコンへ保存(エク
スポート)したり、パソコンから RC-50 へ取り込む(インポート)
ことができます。RC-50 で作成したフレーズをシーケンス・ソフト
での曲作りに利用したり、エフェクトをかけたフレーズを RC-50 に
取り込んで利用すると便利です。
利用できる WAV ファイルのフォーマットは、以下のとおりです。
サンプリング周波数 44.1KHz
量子化ビット数 16 ビット
チャンネル数 モノまたはステレオ
圧縮フォーマット 非圧縮
パッチ番号:
(1)
ファイル名
001_1.WAV
(1) (2) (3) (5)(4)
Windows をお使いの場合、 ファイル名に拡張子.WAVが表
•
示されないことがあります。
表示させたい場合は「コントロール パネル」の「フォルダ オ
プション」を開き、表示タブの登録されているファイルの拡
張子は表示しないのチェックを外してください。
WAV ファイルを RC-50 へインポートした後は、プレイ画面で、
•
インポートしたフレーズが正常に再生できることを確認してく
ださい。
RC-50 に保存できる容量は、すべてのパッチ/フレーズとシス
•
テム設定を含めて最大 250 メガバイトです。
この容量を超える WAV ファイルを RC-50 にインポートする
ことはできません。
最小録音時間(約 1.5 秒)より短いフレーズをインポートする
•
ことはできません。
RC-50 には、シーケンス・ソフトは付属していません。
•
001 〜 099 の 3 桁の半角数字
(2) 半角のアンダースコア ( 下線 )
フレーズ番号:
(3)
1, 2, 3 の 1 桁の半角数字
(4) 半角のドット ( ピリオド )
(5) 半角大文字のWAV(拡張子)
USB を使う前に
曲の時間(秒数)、拍子、小節数がわかる場合:
パソコンなどで WAV ファイルを再生し、曲全体の長さ(時間)、拍
子、小節数がわかる場合は、次のようにオリジナル・テンポを計算
することができます。
拍子(分子/分母)x 4 x 小節数 x 60 ÷曲全体の長さ(秒)= テンポ
例えば、4/4 拍子・2 小節・4.8 秒の曲の場合、テンポは、
4/4 x 4 x 2 x 60 ÷ 4.8 = 100
になります。
テンポがわかったら、『オリジナル・テンポの確認/設定』(P.37)
の手順でオリジナル・テンポを設定します。
パソコンとの接続
パソコンの USB コネクターと RC-50 の USB コネクターを、USB
ケーブルを使って接続します。
USB ケーブル接続時には、USB コネクターに取り付けられてい
るカバーをはずしてください。USB コネクターを使わないとき
は、カバーを取り付けておいてください。
fig.09-010
コンピューター
インポートした WAV ファイルから作成した
フレーズのオリジナル・テンポを決める
RC-50 に WAV ファイルをインポートしても、インポート先のフレー
ズに設定されているオリジナル・テンポは変化しません。
市販のループ素材などをインポートして作成したフレーズを、テン
ポを同期させながら演奏させるためには、フレーズのオリジナル・テ
ンポを適切に設定する必要があります。
オリジナル・テンポは以下のように求めることができます。
曲のテンポがわかる場合:
その曲のテンポをオリジナル・テンポに設定します。
USB 使用時の注意
RC-50 とパソコンが通信可能な状態の時、またはデータの通信中に
以下の操作をしないでください。パソコンが応答しない状態になる
ことがあります。また、RC-50 のデータが壊れる可能性があります。
USB ケーブルを抜く
•
•
パソコンのサスペンド(スタンバイ)、休止(ハイバネーショ
ン)、再起動、終了
•
RC-50 の電源を切る
81
第9章

Windows の場合
RC-50 のデータをバックアップ/
リカバーする
データをリカバーすると、プリセット・プロテクト(P.69)の
設定に関わらずパッチの内容が上書きされます。
付属 CD には、工場出荷時のデータを入れた「ROLAND」フォ
ルダが収められています。
このフォルダをそのまま RC-50 にリカバーすると、「ROLAND」
フォルダが上書きされて工場出荷時の設定に戻ります。
すでにオリジナルのフレーズを保存していた場合、そのデータ
は消えてしまいます。
必要なデータだけを RC-50 にリカバーするようにしてくださ
い。
5.
バックアップまたはリカバーを実行します。
バックアップの場合
「ROLAND」フォルダを、パソコン上の任意のフォルダにコピー
します。
バックアップ用フォルダとして、新規フォルダを作成しておく
と良いでしょう。
リカバーの場合
1) RC-50 の「ROLAND」フォルダを削除します。
2) パソコン上の「ROLAND」フォルダを「BOSSRC-50」ア
イコンにコピーします。
6.
USB 接続を終了させます。
1) パソコン上のすべてのウィンドウを閉じます。
2) タスクトレ イのアイコンをクリックし、そこ に表示される
fig.09-060
ドライブ(*:)の停止を示すメッセージをクリックします。
※ 以下の操作は、演奏を停止させた状態で行ってください。
1.
パソコンと RC-50 を USB ケーブルで接続します。
[SYSTEM/USB]を数回押して、USB 画面を表示させます。
2.
fig.09-030d
3.
[WRITE]を押します。
※ フレーズやガイドの演奏中に[WRITE]を押すと、Stop PLAY/
REC!と表示されます。この場合はフレーズやガイドの演奏を
停止させてから、再度[WRITE]を押してください。
※ 保存されていないデータ(フレーズやパッチの設定)があると
きは、Cancel rec data?とメッセージが表示されます。
[WRITE]を押すと作業中のデータは削除されて、作業前のデー
タで操作を続行します。[EXIT]を押すと操作を中止します。
パソコンとの間で接続が完了するとCopy data files.とメッ
セージが表示されます。
マイ コンピ ュータ の中に「BOSSRC-50」アイコン(または
「リムーバブルディスク(*:)」アイコン)が表示されます。
fig.09-040
(例)
BOSS_RC-50
リムーバブルディスク(*:)
タスクバー
3)「ハードウェアの取り外し」ダイアログを閉じます。
USB 接続を終了すると、RC-50 は以下の表示になります。
fig.09-061d
7.
[EXIT]を押します。
しばらくすると、プレイ画面に戻ります。
Disconnect, OK?とメッセージが表示された場合は、
[WRITE]を押すと、パソコンとの接続を終了します。
この状態で、USB ケーブルを RC-50 /パソコンから安全に抜
くことができます。
タスクトレイ
マイコンピュータの中の「BOSSRC-50」アイコン(または「リ
4.
ムーバブルディスク(*:)」アイコン)を開きます。
「ROLAND」フォルダが表示されます。
82

WAV ファイルをエクスポート
/インポートする
WAV ファイルをインポートすると、プリセット・プロテクト
(P.69)の設定に関わらずパッチの内容が上書きされます。
付属 CD には、RC-50 で利用できるサンプル・フレーズの WAV
ファイルが収められています。
CD 収録の WAV ファイルは、そのままのファイル名ではイン
ポートできません。P.81 を参考にファイル名を変更してくださ
い。
※ 以下の操作は、演奏を停止させた状態で行ってください。
パソコンと RC-50 を USB ケーブルで接続します。
1.
Windows の場合
6.
エクスポートまたはインポートを実行します。
エクスポートの場合
1) エクスポートしたい WAV ファイルを選びます。
2) 選んだ WAV ファイルを、パソコン上の任意のフォルダに
コピーします。
インポートの場合
1) パソコン上の WAV ファイルが置かれている任意のフォル
ダを開き、インポートしたい WAV ファイルを選びます。
2) P.81 を参考に、ファイル名を変更します。
3) 選んだ WAV ファイルを RC-50 上の「WAVE」フォルダに
コピーします。
RC-50 上の「WAVE」フォルダに、インポートする WAV ファ
イルと同じ名前のファイルがある(インポート先パッチにフ
レーズがある)場合、「ファイルの上書きの確認」ダイアログが
表示されます。
上書きしても良ければ[はい]をクリックします。上書きしな
いで残しておきたいときは[いいえ]をクリックします。
この場合、必要な WAV ファイルをパソコン上に保存(エクス
ポート)するか、ファイルの名前を変更してから操作 6 をやり
直してください。
インポートの場合、インポート後に拍子を変えることはできま
せん。拍子を変えたいときは、あらかじめ P.46 の操作で拍子を
設定しておいてください。
[SYSTEM/USB]を数回押して、USB 画面を表示させます。
2.
fig.09-030d
[WRITE]を押します。
3.
※ フレーズやガイドの演奏中に[WRITE]を押すと、Stop PLAY/
REC!と表示されます。この場合はフレーズやガイドの演奏を
停止させてから、再度[WRITE]を押してください。
※ 保存されていないデータ(フレーズやパッチの設定)があると
きは、Cancel rec data?とメッセージが表示されます。
[WRITE]を押すと作業中のデータは削除されて、作業前のデー
タで操作を続行します。[EXIT]を押すと操作を中止します。
パソコンとの間で接続が完了するとCopy data files.とメッ
セージが表示されます。
マイコンピュータの中に「BOSSRC-50」アイコン(または
「リムーバブルディスク(*:)」アイコン)が表示されます。
fig.09-040
(例)
BOSS_RC-50
リムーバブルディスク(*:)
7.
USB 接続を終了させます。
1) パソコン上のすべてのウィンドウを閉じます。
2) タスクトレ イのアイコンをクリックし、そこ に表示される
fig.09-060
fig.09-061d
8.
ドライブ(*:)の停止を示すメッセージをクリックします。
タスクバー
3)「ハードウェアの取り外し」ダイアログを閉じます。
USB 接続を終了すると、RC-50 は以下の表示になります。
[EXIT]を押します。
しばらくすると、プレイ画面に戻ります。
Disconnect, OK?とメッセージが表示された場合は、
[WRITE]を押すと、パソコンとの接続を終了します。
この状態で、USB ケーブルを RC-50 /パソコンから安全に抜
くことができます。
タスクトレイ
第9章
4.
マイコンピュータの中の「BOSSRC-50」アイコン(または「リ
ムーバブルディスク(*:)」アイコン)を開きます。
「ROLAND」フォルダが表示されます。
5.
「ROLAND」フォルダをダブル・クリックし、表示された「WAVE」
フォルダもダブル・クリックします。
WAV ファイルが表示されます。
WAV ファイルを 3 つのフレーズにインポートして、そのまま再
生すると、音量が大きすぎて音が歪むことがあります。
インポートした後に、PHRASE 1/2/3LEVEL つまみで各フレー
ズの音量を調節してください。
83

Macintosh の場合
RC-50 のデータをバックアップ/
リカバーする
データをリカバーすると、プリセット・プロテクト(P.69)の
設定に関わらずパッチの内容が上書きされます。
付属 CD には、工場出荷時のデータを入れた「ROLAND」フォ
ルダが収められています。
このフォルダをそのまま RC-50 にリカバーすると、「ROLAND」
フォルダが上書きされて工場出荷時の設定に戻ります。すでに
オリジナルのフレーズを保存していた場合、そのデータは消え
てしまいます。必要なデータだけを RC-50 にリカバーするよう
にしてください。
※ 以下の操作は、演奏を停止させた状態で行ってください。
5.
バックアップまたはリカバーを実行します。
バックアップの場合
「ROLAND」フォルダを、パソコン上の任意のフォルダにコピー
します。
バックアップ用フォルダとして、新規フォルダを作成しておく
と良いでしょう。
リカバーの場合
1) RC-50 の「ROLAND」フォルダを削除します。
2) パソコン上の「ROLAND」フォルダを「BOSSRC-50」ア
イコンにコピーします。
6.
USB 接続を終了させます。
1) パソコン上のすべてのウィンドウを閉じます。
2) パソコン上の「BOSSRC-50」アイコンをゴミ箱にドラッ
グします。
USB 接続を終了すると、RC-50 は以下の表示になります。
fig.09-061d
パソコンと RC-50 を USB ケーブルで接続します。
1.
2.
[SYSTEM/USB]を数回押して、USB 画面を表示させます。
fig.09-030d
[WRITE]を押します。
3.
※ フレーズやガイドの演奏中に[WRITE]を押すと、Stop PLAY/
REC!と表示されます。この場合はフレーズやガイドの演奏を
停止させてから、再度[WRITE]を押してください。
※ 保存されていないデータ(フレーズやパッチの設定)があると
きは、Cancel rec data ?とメッセージが表示されます。
[WRITE]を押すと作業中のデータは削除されて、作業前のデー
タで操作を続行します。[EXIT]を押すと操作を中止します。
パソコンとの間で接続が完了するとCopy data files.とメッ
セージが表示されます。
パソコン上には、「BOSSRC-50」アイコンが表示されます。
fig.09-100
(例)
[EXIT]を押します。
7.
しばらくすると、プレイ画面に戻ります。
Disconnect, OK?とメッセージが表示された場合は、
[WRITE]を押すと、パソコンとの接続を終了します。
この状態で、USB ケーブルを RC-50 /パソコンから安全に抜
くことができます。
BOSS_RC-50
4.
「BOSSRC-50」アイコンをダブル・クリックします。
「ROLAND」フォルダが表示されます。
84

WAV ファイルをエクスポート
/インポートする
WAV ファイルをインポートすると、プリセット・プロテクト
(P.69)の設定に関わらずパッチの内容が上書きされます。
付属 CD には、RC-50 で利用できるサンプル・フレーズの WAV
ファイルが収められています。
CD 収録の WAV ファイルは、そのままのファイル名ではイン
ポートできません。P.81 を参考にファイル名を変更してくださ
い。
Macintosh の場合
5.
「ROLAND」フォルダをダブル・クリックし、表示された「WAVE」
フォルダもダブル・クリックします。
WAV ファイルが表示されます。
6.
エクスポートまたはインポートを実行します。
エクスポートの場合
1)エクスポートしたい WAV ファイルを選びます。
2)選んだWAV ファイルを、パソコン上の任意のフォルダにコ
ピーします。
インポートの場合
1) パソコン上の WAV ファイルが置かれている任意のフォル
ダを開き、インポートしたい WAV ファイルを選びます。
2) P.81 を参考に、ファイル名を変更します。
3) 選んだ WAV ファイルを RC-50 上の「WAVE」フォルダに
コピーします。
※ 以下の操作は、演奏を停止させた状態で行ってください。
パソコンと RC-50 を USB ケーブルで接続します。
1.
インポートの場合、インポート後に拍子を変えることはできま
せん。拍子を変えたいときは、あらかじめ P.46 の操作で拍子を
設定しておいてください。
2.
[SYSTEM/USB]を数回押して、USB 画面を表示させます。
fig.09-030d
3.
[WRITE]を押します。
※ フレーズやガイドの演奏中に[WRITE]を押すと、Stop PLAY/
REC!と表示されます。この場合はフレーズやガイドの演奏を
停止させてから、再度[WRITE]を押してください。
※ 保存されていないデータ(フレーズやパッチの設定)があると
きは、Cancel rec data ?とメッセージが表示されます。
[WRITE]を押すと作業中のデータは削除されて、作業前のデー
タで操作を続行します。[EXIT]を押すと操作を中止します。
パソコンとの間で接続が完了するとCopy data files.とメッ
セージが表示されます。
マイコンピュータの中に「BOSSRC-50」アイコン(または
「リムーバブルディスク(*:)」アイコン)が表示されます。
fig.09-100
(例)
RC-50 上の「WAVE」フォルダに、インポートする WAV ファ
イルと同じ名前のファイルがある(インポート先パッチにフ
レーズがある)場合、「ファイルの上書きの確認」ダイアログが
表示されます。
上書きしても良ければ[はい]をクリックします。上書きしな
いで残しておきたいときは[いいえ]をクリックします。
この場合、必要な WAV ファイルをパソコン上に保存(エクス
ポート)するか、ファイルの名前を変更してから操作 6 をやり
直してください。
7.
USB 接続を終了させます。
1) パソコン上のすべてのウィンドウを閉じます。
2) パソコン上の「BOSSRC-50」アイコンをゴミ箱にドラッ
グします。
USB 接続を終了すると、RC-50 は以下の表示になります。
fig.09-061d
8.
[EXIT]を押します。
しばらくすると、プレイ画面に戻ります。
Disconnect, OK?とメッセージが表示された場合は、
[WRITE]を押すと、パソコンとの接続を終了します。
この状態で、USB ケーブルを RC-50 /パソコンから安全に抜
くことができます。
WAV ファイルを 3 つのフレーズにインポートして、そのまま再
生すると、音量が大きすぎて音が歪むことがあります。
インポートした後に、PHRASE 1/2/3LEVEL つまみで各フレー
ズの音量を調節してください。
第9章
BOSS_RC-50
「BOSSRC-50」アイコンをダブル・クリックします。
4.
「ROLAND」フォルダが表示されます。
85

MEMO
86

困ったときには
困ったときには
87

エラー・メッセージ
操作を誤ったり、正しく実行できなかったときは、ディスプレイにエラー・メッセージが表示されます。表示のメッセージにしたがって対処し
てください。
fig.10-001d
□ ガイドの演奏中に[WRITE]が押されました。
→ ガイドの演奏をストップさせてから、[WRITE]を押してくださ
い。
□ フレ ーズの再 生/録音 /オーバ ーダビン グの途中 に[WRITE]
が押されました。
→ フレーズの 再生/録音/オーバー ダビングをストップ させてか
ら、[WRITE]を押してください。
fig.10-090d
□ 本体システムで、データが処理しきれませんでした。
→ 演奏テンポを下げてください。
→ 現在の内容をパッチに保存してください。
→ 本体上のつまみやペダルの操作を控えめにしてください。
→ RC-50 に送信する MIDI メッセージの量を少なくしてください。
fig.10-002d
fig.10-080d
□ MIDI メッセージを正しく受信できませんでした。
→ 不正な MIDI メッセージが送信されていないかを確認してくださ
い。
→ RC-50 に送信する MIDI メッセージの量を少なくしてください。
fig.10-010d
□ MIDI ケーブルの接続に問題があります。
→ ケーブルの抜けや断線がないことを確認してください。
fig.10-020d
□ 受信した MIDI メッセージの量が多いため、正しく処理できませ
んでした。
→ RC-50 に送信する MIDI メッセージの量を少なくしてください。
□ 録 音可能 な残 り時 間が なくな りま した。こ れ以 上録音 /オ ー
バーダビングできません。
→ 不要なパッチを初期化する、または不要なフレーズを消去
(P.32)してからパッチ・ライト(P.54)を行ってください。
fig.10-060d
□ フレーズを 、録音したときよりもか なり速いテンポで再 生させ
ているため、正しく再生できません。
→ テンポを調節してください。
fig.10-070d
□ フレーズを 、録音したときよりもか なり遅いテンポで再 生させ
ているため、正しく再生できません。
→ テンポを調節してください。
fig.10-030d
□ USB 接続時(リカバー、インポートなど)に、不正なファイル
が書き込まれた可能性があります。
→ ファクトリ ー・リセット(P.95)を実行して、工場出荷時の状
態に戻してください。
fig.10-040d
□ 本体メモリーの内容に問題が発生しました。
→ お買い 上げ店、またはお近く のローランド・サー ビス・ステー
ションにご連絡ください。
fig.10-050d
□ システムに問題が発生しました。
→ お買い 上げ店、またはお近く のローランド・サー ビス・ステー
ションにご連絡ください。
88

インジケーターの表示と動作状況の対応
RC-50 を使用中に、現在の動作状況がわからなくなった場合は、以下の表を参考にインジケーターの表示状態から現在の状況をご確認ください。
数字が点灯 現在のパッチ番号を示しています。
左側ディスプレイ
[TAP TEMPO] 点滅
[PLAY MODE]
[LOOP SYNC]
REVERSE
PHRASE 1/2/3
ONE SHOT
GUIDE[START/STOP]
[AUTO REC]
PEAK
LOOP QUANTIZE
OVERDUB
OVERDUB MODE
REPLACE
数字が点滅
消灯 プレイ・モード(P.29)がシングル・モードに設定されています。
点灯 プレイ・モード(P.29)がマルチ・モードに設定されています。
点滅
消灯 ループ・シンク(P.28)がオフに設定されています。
点灯 ループ・シンク(P.28)がオンに設定されています。
点滅
消灯 各フレーズのリバース(P.52)がオフに設定されています。
点灯 各フレーズのリバース(P.52)がオンに設定されています。
点滅
消灯 フレーズが LOOP(P.52)に設定されています。
点灯 各フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されています。
点滅
消灯 ガイド(P.39)を停止しています。
点灯 ガイド(P.39)を再生しています。
点滅
消灯 オート・レコーディング(P.47)がオフに設定されています。
点灯 オート・レコーディング(P.47)がオンに設定されています。
点滅
消灯 入力音の音量が適切か、または無音です。
点灯 入力音の音量が大きすぎます。
消灯 ループ・クォンタイズ(P.42)が無効です。
点灯 ループ・クォンタイズ(P.42)が有効です。
点滅
消灯 オーバーダビング・モード(P.47)は OVERDUB ではありません。
点灯 オーバーダビング・モード(P.47)は OVERDUB です。
点滅
消灯 オーバーダビング・モード(P.47)は REPLACE ではありません。
点灯 オーバーダビング・モード(P.47)は REPLACE です。
点滅
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態であることを示していま
す。
現在のパッチのパッチ・テンポで点滅しています。小節の先頭の拍で赤、それ以
外の拍で緑が点滅します。
パッチ・セレクト・モード(P.33)、またはパッチ切り替えが予約されている状
態のときは、切り替え先パッチのパッチ・テンポで点滅します。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのプレイ・モード(P.29)がマルチ・モードに設定されていることを示してい
ます。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのループ・シンク(P.28)がオンに設定されていることを示しています。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チの各フレーズのリバース(P.52)がオンに設定されていることを示していま
す。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チの各フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されていることを示しています。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのガイド(P.39)を再生することを示しています。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのオート・レコーディング(P.47)がオンに設定されていることを示していま
す。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのループ・クォンタイズ(P.42)が有効なことを示しています。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのオーバーダビング・モード(P.47)が OVERDUB であることを示していま
す。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのオーバーダビング・モード(P.47)が REPLACE であることを示していま
す。
ときには
困った
89

インジケーターの表示と動作状況の対応
OVERDUB MODE
REC/PLAY/OVERDUB ペダル
TEMPO ペダル
UNDO/REDO ペダル
PHRASE 1/2/3
ペダル
MOMENTARY
PUNCH-IN
オレンジ
インジケーター
赤/緑
インジケーター
消灯
点灯 オーバーダビング・モード(P.47)は MOMENTARY PUNCH-IN です。
点滅
赤点灯 カレント・フレーズを録音中です。
緑点灯 カレント・フレーズを再生中です。
オレンジ点灯 カレント・フレーズをオーバーダビング中です。
赤点滅 カレント・フレーズが録音可能です。
緑点滅 カレント・フレーズが再生可能です。
赤高速点滅
緑高速点滅
消灯
点滅
消灯
点灯 リドゥができることを示しています。
消灯 カレント・フレーズではありません。
点灯 カレント・フレーズです。
点滅
消灯 カレント・フレーズではなく、停止しています。
赤点灯 カレント・フレーズであり、録音中です。
緑点灯 フレーズを再生中です。
オレンジ点灯 カレント・フレーズであり、オーバーダビング中です。
赤点滅
緑点滅
赤高速点滅
緑高速点滅
オーバーダビング・モード(P.47)は MOMENTARY PUNCH-IN ではありませ
ん。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のときに、切り替え先パッ
チのオーバーダビング・モード(P.47)が MOMENTARY PUNCH-IN であるこ
とを示しています。
カレント・フレーズが録音可能で、 オート・レコーディング(P.47)の待機中です。
カレント・フレーズがフェード・イン/フェード・アウト中、またはストップ・
モード(P.53)が LOOP END のときにループの最後を待っている状態です。
パッチ・セレクト・モード(P.33)、または TEMPO ペダル・ファンクション
(P.70)が PATCH TEMPO (TAP) 以外に割り当てられています。
現在のパッチのパッチ・テンポで点滅しています。小節の先頭の拍で赤、それ以
外の拍で緑が点滅します。
リドゥはできません。またはアンドゥ/リドゥ以外の機能が割り当てられています。
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のとき、フレーズを選んで
カレント・フレーズ切り替えが予約されている状態のときに、フレーズがこれか
らカレント・フレーズになることを示しています。
次の場合に、これからフレーズの録音が始まることを示しています。
カレント・フレーズでかつ停止中のとき
•
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のとき(切り替え先パッ
•
チの状態)
フレーズを選んでカレント・フレーズ切り替えが予約されている状態のとき
•
次の場合に、これからフレーズの再生が始まることを示しています。
•
カレント・フレーズでかつ停止中のとき
フレーズの同時スタート(P.50)がオンで、かつすべてのフレーズが停止中の
•
とき
パッチを選んでパッチ切り替えが予約されている状態のとき
•
•
フレーズを選んでカレント・フレーズ切り替えが予約されている状態のとき
カレント・フレーズが録音可能でかつすべてのフレーズが停止中のとき、オー
ト・レコーディング(P.47)の待機中です。
フレーズがフェード・イン/フェード・アウト中、またはストップ・モード
(P.53)が LOOP END のときにループの最後を待っている状態です。
90

故障かな ? と思ったら
音が出なくなったり、動作がおかしいと思ったら、まず次の点を
チェックしてください。
次のチェックをしても直らないときは、お買い上げ店、またはお近
くのローランド・サービス・ステーションにご連絡ください。
音に関するトラブル
音が出ない/音が小さい
□ 接続ケーブルが断線していませんか?
→ 接続ケーブルを交換してみてください。
□ 他の機器と正しく接続されていますか?
→ 他の機器との接続を確認してください(P.16)
□ 接続してい るアンプ/ミキサー の電源が入っていな いか、また
はボリュームが下がっていませんか?
→ 接続している機器の設定を確認してください。
□ PHRASE LEVEL つまみ、MASTER LEVEL つまみが下がってい
ませんか?
→ つまみを適切な位置に調節してください(P.19)
□ パッチ・レベル(P.49)が下がっていませんか?
→ パッチ・レベルを調節してください。
→ EXP ペダルなどでパッチ・レベルを調節する設定をしていない
か確認してください。
『外部 EXP ペダルの使いかたを設定する』(P.72)
□ インプッ ト、各フレーズ、ガイドの 出力先は正しく設定 されて
いますか?
→ 出力先の設定を確認してください。
『入力音の出力先を設定する (インプット・アウトプット・セ
レクト)』(P.50)
『ガイド音の出力先を切り替える (ガイド・アウトプ ット・セ
レクト)』(P.40)
『フレーズ音の出力先を切り替える(アウトプット・セレクト)』
(P.53)
→ すべてのパ ッチで、同じ出力先を使 用する設定になって いない
か確認してください。
『すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する(インプット/
フレーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウトプット・ セレクト)』(P.69)
□ 録音済みですか?
→ プレイ画面(P.18)で、右側のディスプレイの表示を見てフレー
ズが録音済みかどうか確認してください。
AUX/MIC/INST に接続している機器の音
が聞こえない
□ AUX/MIC/INST LEVEL つまみが下がっていませんか?
→ つまみを適切な位置に調節してください。(P.19)
□ インプ ット・アウトプット・セレ クトは正しく設定さ れていま
すか?
→ 出力先の設定を確認してください。
『入力音の出力先を設定する (インプット・アウトプット・セ
レクト)』(P.50)
AUX/MIC/INST に接続している機器の音量が小さい
□ 抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?
→ 抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズ
など)をご使用ください。
録音したフレーズの先頭と終端の音が欠けて
聞こえる
→ 録音開始 時と終了時には、ノイズ が出ないようにフ ェード・イ
ン、フェード・アウトの処理がされています。そのため、音が
欠けて聞こえる場合があります。
→ 再生開始 動作を、「サウンド優 先」に設定してくだ さい。「リズ
ム優先」にしていると、フレーズの途中から始まったように聞
こえる場合があります。
『再生開始動作を切り替える』(P.95)
91
ときには
困った

故障かな ? と思ったら
操作に関するトラブル USB に関するトラブル
パッチが切り替わらない
□ ディスプレイの表示がプレイ画面以外になっていませんか?
→ RC-50 では、プレイ画面以外ではパッチの切り替えができませ
ん。[EXIT]を押してプレイ画面に戻してください。(P.18)
録音/オーバーダビングが途中で終わってしまう
□ メモリーの残量が少なくなっていませんか?
→ メモリー不足の場 合は、不要なパッチを初期化(P.44)してか
ら、録音/オーバーダビングを行ってください。
□ マルチ・モードで、ループ・シンクをオンにしていませんか?
→ ループ・シン クがオンの場合、録音 中に最大ループ長を 超える
と自動的にオーバーダビングに切り替わります。
『すべてのフレーズを、長さと先頭をそろえて再生する〜ルー
プ・シンク』(P.28)
オート・スタートをオンにしているのに、録音が
すぐに始まってしまう
→ 入力ジャッ クに接続したディスト ーションなどのエフ ェクター
によりノイズが多くなっている場合は、そのノイズによって録
音が始まってしまうことがあります。ディストーションのレベ
ルを下げるなどして、ノイズを小さくしてください。
オーバーダビングできない
□ フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されていませんか?
→ ONE SHOTに設定されたフレーズはオーバーダビングすること
ができません。オーバーダビングしたい場合は、フレーズのワ
ン・ショットを LOOP に設定してください。
パソコンと通信できない
□ USB ケーブルは正しく接続されていますか?
→ 接続を確認してください。
□ パソコンの OS は、RC-50 に対応した OS になっていますか?
→ パソコンの OS を確認してください。(P.80)
WAV ファイルをインポートできない
□ WAV ファイルのファイル名やフォーマットは正しいですか?
→ WAV ファイルのファイル名やフォーマットを確認してくださ
い。(P.81)
再生テンポが変わらない
□ 録音中やオーバーダビング中ですか?
→ 録音中やオ ーバーダビング中は パッチ・テンポを変更で きませ
ん。停止中、再生中にテンポを変更してください。
□ フレーズのテンポ・シンクがオンになっていますか?
→ テンポ・シン クがオンになって いないフレーズ は、パッチ・テ
ンポを変更しても再生速度は変化しません。再生速度をパッチ・
テンポにあわせるには、フレーズのテンポ・シンクをオンに設
定してください。
『フレーズをパッチのテンポに合わせて再生する(テンポ・シン
ク)』(P.53)
MIDI 情報を送受信しない
□ MIDI ケーブルが断線していませんか?
→ MIDI ケーブルを交換してください。
□ 外部 MIDI 機器とは正しく接続されていますか?
→ 外部 MIDI 機器との接続を確認してください。
□ 外部 MIDI 機器と MIDI チャンネルが一致していますか?
→ 両方の機器の MIDI チャンネルが一致していることを確認してく
ださい。(P.75)
□ RC-50 から送信する場合には、送信するための設定がされてい
ますか?
→ プログラム・チェン ジ情報送信のオン/オフ(P.75)や、コン
トロール・チェンジ情報送信のオン/オフ(P.75)を確認して
ください。
92

資料
資料
93

MIDI について
MIDI とは、Musical Instrument Digital Interface の略で、音楽の演
奏情報や音の切り換え情報などを、楽器間で伝えることのできる世
界統一規格です。MIDI 規格に対応していれば、メーカーや楽器の種
類が異なっていても、機器に応じて演奏情報を伝えられます。MIDI
規格では、鍵盤を叩いたり、ペダルを踏んだりといった演奏情報を、
MIDI 情報として扱います。
RC-50 で扱う主な MIDI 情報
MIDI には、さまざまな演奏表現を伝えるために、いろいろな種類の
MIDI 情報(メッセージ)があります。MIDI 情報は、MIDI チャンネ
ルごとに扱う情報(チャンネル・メッセージ)と、MIDI チャンネル
に関係なく扱う情報(システム・メッセージ)に大きく分けられます。
MIDI 情報のやりとり
まず、MIDI 情報がどのようにやりとりされているかを簡単に説明し
ます。
MIDI 端子について
MIDI 情報のやりとりは、次の端子で行ないます。使いかたに応じて、
これらの端子に MIDI ケーブルをつなぎます。
MIDI IN
MIDI OUT
MIDI THRU
RC-50 は、MIDI INとMIDI OUTを装備しています。
MIDI チャンネル
MIDI では、複数の MIDI 機器に、それぞれ違った情報を 1 本の MIDI
ケーブルで送ることができます。これは MIDI チャンネルという考え
かたがあるからです。MIDI チャンネルは、テレビのチャンネルと考
えかたが似ています。テレビのチャンネルを切り換えると、いろい
ろな放送局の番組が見られます。これは、送信側と受信側のチャン
ネルが一致したときに、そのチャンネルの情報が伝わるからです。
fig.11-020
放送局A
アンテナからのケーブルには、いろいろな放送局の
テレビ情報が通っています。
他の MIDI 機器からの情
報を受ける。
本機からの情報を送る。
MIDI IN からの情報をそ
のまま送る。
チャンネル・メッセージ
演奏操作を伝えるための情報です。通常はこれらの情報だけでほと
んどのコントロールができます。各 MIDI 情報でどのよう にコント
ロールされるかは、受信側の設定で決まります。
プログラム・チェンジ情報
一般には、音色切り替えに使われる情報で、1 〜 128 のプログラム・
ナンバーで音色を切り換えます。RC-50 では 1 〜 99 のプログラム・
ナンバーでパッチを切り替えます。
コントロール・チェンジ情報
コントロール・チェンジ情報は、演奏表現を高めるための情報です。
各機能は、コントローラー・ナンバーで区別され、MIDI 機器によっ
てコントロールできる機能が異なります。
RC-50 では、CC#1/CC#7/CC#80 ファンクションで指定した機能
をコントロールできます。
システム・メッセージ
システム・メッセージには、エクスクルーシブ情報や、同期演奏に
必要な情報、トラブル防止のための情報などがあります。RC-50 で
は、以下の情報を扱います。
リアルタイム情報
同期演奏をするときに使う情報です。テンポを合わせるためのク
ロック信号や、演奏のスタート/ストップ、コンティニュー・スター
ト(途中で止めた演奏を再スタート)させる情報があります。RC-50
はスタート(FA)とストップ(FC)に対応しています。また、リア
ルタイム情報には MIDI ケーブル脱線等が無いかを確認するためのア
クティブ・センシング情報があり、RC-50 も対応しています。
放送局B
放送局C
見たい放送局の
チャンネルに合わせます。
MIDI には 1 〜 16 のチャンネルがあり、送信側のチャンネルと一致
している楽器(受信側)に MIDI 情報が伝わります。オムニ・モード
をオンにすると、MIDI チャンネルの設定に関係なく、どの MIDI チャ
ンネルの情報でも受信できます。特定の MIDI チャンネルで コント
ロールする必要がないときは、オムニ・オンにしてもかまいません。
94
MIDI インプリメンテーション・チャートについて
MIDI を使うこ とでさまざまな楽器 と会話できるように なりますが、
すべての情報をやりとりできるわけではありません。接続している
MIDI 機器の間でやりとりできる情報は、相互の楽器で共通している
情報だけです。
そのため、各 MIDI 情報の対応をす ばやく知るために、そ れぞれの
MIDI 機器の取扱説明書には MIDI インプリメンテーション・チャー
トが必ずついています。相互の MIDI 機器の MIDI インプリメンテー
ション・チャートを比較すれば、どの情報がどのようにやりとりで
きるかを確認できます。チャートの大きさは統一されているので、送
信側と受信側の機器のチャートを重ね合わせて確認できます。
fig.11-020
MIDI機器A MIDI機器B
折り曲げる
ファンクション
送信
受信
備考

工場出荷時の設定に戻す
再生開始動作を切り
(ファクトリー・リセット)
RC-50 のシステム設定(システム・パラメーター)を工場出荷時の
設定に戻すことを「ファクトリー・リセット」といいます。
システム設定を工場出荷時の設定に戻すこと以外に、すべてのパッ
チを初期パッチ(INIT PATCH)にすることもできます。
fig.11-040
21
替える
録音中に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを操作して、すぐに再生を
開始する場合の動作を切り替えることができます。
リズム優先(工場出荷設定)
録音を始めた時からの演奏リズムをキープします。
ペダル操作時に、演奏開始位置を調節して再生を開始します。
フレーズの途中から始まったように聞こえる場合がありますが、次
のループからは録音したとおりの再生が行われます。
サウンド優先
録音データの先頭から再生を開始します。
ただし、リズム・ガイドや録音済みのフレーズ、または MIDI に同期
した録音が行われている場合は、「リズム優先」で再生開始されます。
33 4
電源をオフにします。
1.
[PLAY MODE]と[LOOP SYNC]押しながら電源をオンにし
2.
ます。
ファクトリー・リセットの範囲設定画面が表示されます。
fig.11-050d
※ ファクトリー・リセットを中止するときは[EXIT]を押します。
PARAMETER[ ][ ]でカーソルを移動させ、PATCH/
3.
VALUE ダイヤルで工場出荷時の設定に戻す設定の範囲を指定し
ます。
動作モードの切り替えかた
1.
使いたいモードにあわせて以下のボタンを押しながら電源をオ
ンにします。
タイトル画面表示されたのを確認してから、ボタンを離してく
ださい。
リズム優先: [LOOP SYNC]+[PHRASE 1]
サウンド優先: [LOOP SYNC]+[PHRASE 2]
※ 設定はメモリに保存されますので、次回起動時からはこの操作
をする必要はありません。異なるモードに切り替えたい場合の
み、操作してください。
設定値 解説
システム・パラメーター
SYSTEM
PATCH
PATCHを選ぶと、全パッチの内容が失われます。
※ プリセット・プロテクト(P.69)が ON になっているときは、
パッチ・ナンバー 1 〜 5 のデータはそのまま残ります。
ファクトリー・リセットを実行するときは、[WRITE]を押しま
4.
す。
SYSTEMを選んだ場合は、システム・パラメーターが工場出
荷時の設定に戻ります。
PATCHを選んだ場合は、すべてのパッチが初期化されます。
ファクトリー・リセットが終了すると、プレイ画面に戻ります。
•
各パラメーターの工場出荷時の設定については、『パラメーター
一覧』(P.96)をご覧ください。
•
付属 CD には、工場出荷時のデータを入れた「ROLAND」フォル
ダが収められています。
工場出荷時のパッチ/フレーズを復元したい場合は、『第 9 章
パソコンと接続する』(P.79)に従ってデータをリカバーしてく
ださい。
※ プリセット・プロテクト(P.69)の設
定を除きます。
全パッチ(フレーズのデータは全部消去)
資料
95

パラメーター一覧
システム・パラメーター
表示 名称 設定値
SYSTEM
LCD Contrast
Patch Extent
Knob Mode
Auto Rec Trigger
REC Pdl Act
Input Out
Phrase1, 2, 3 Out
Guide Out
PresetProtct
LCD コントラスト 1〜16 16
パッチ・エクステント
ノブ・モード
オート・レコーディング・トリガー・レベル
REC ペダル・アクション REC → PLAY, REC → OVERDUB REC → P LAY
インプット・アウトプット・セレクト
フレーズ 1 〜 3 アウトプット・セレクト PATCH, MAIN, SUB, MAIN+SUB PATCH
ガイド・アウトプット・セレクト PATCH, MAIN, SUB, MAIN+SUB PATCH
プリセット・プロテクト OFF, ON ON
スタート:1 〜 99
エンド:1 〜 99
IMMEDIATE, CURRENT SETTING,
KNOB POSITION
0〜100 50
PATCH, MAIN, SUB, MAIN+SUB,
MUTE
MIDI
MIDI Rx Ch
MIDI Omni
MIDI Tx Ch
MIDI Sync
MIDI PC Out
MIDI CC Out
MIDI 受信チャンネル 1〜16 1
MIDI オムニ・モード OFF, ON ON
MIDI 送信チャンネル 1〜16,RX RX
MIDI シンク
MIDI プログラム・チェンジ・アウト OFF, ON ON
MIDI コントロール・チェンジ・アウト OFF, ON ON
PATCH, AUTO, INTERNAL, REMOTE
PEDAL
TEMPO Func: SYS
UNDO Func: SYS
CTL1 Func: SYS
CTL2 Func: SYS
CTL3 Func: SYS
CTL4 Func: SYS
EXP Func: SYS
EXP Level Min: SYS
EXP Level Max: SYS
EXP Tempo Min: SYS
EXP Tempo Max: SYS
CC#1 Func: SYS
CC#7 Func: SYS
CC#80 Func: SYS
TEMPO ペダル・ファンクション P.71 参照 PATCH TEMPO (TAP)
UNDO/REDO ペダル・ファンクション P.71 参照 UNDO/REDO
CTL1 ペダル・ファンクション P.71 参照 GUIDE START/STOP
CTL2 ペダル・ファンクション P.71 参照 ALL START/STOP
CTL3 ペダル・ファンクション P.71 参照 CURRENT CLEAR
CTL4 ペダル・ファンクション P.71 参照 OVERDUB MODE INC
EXP ペダル・ファンクション P.72 参照 PATCH LEVEL
EXP ペダル Min レベル 0〜200 0
EXP ペダル Max レベル 0〜200 100
EXP ペダル Min テンポ 40.0 〜 250.0 40.0
EXP ペダル Max テンポ 40.0 〜 250.0 250.0
CC#1 ファンクション P.78 参照 OFF
CC#7 ファンクション P.78 参照 OFF
CC#80 ファンクション P.78 参照 OFF
工場出荷時の設定(初期値)
スタート:1
エンド:99
IMMEDIATE
PATCH
PATCH
96

パッチ・パラメーター
パラメーター一覧
表示 名称 設定値
NAME
Patch Name
パッチ・ネーム 最大 16 文字 INIT PATCH
COMMON
Level
PhraseChng
Fade In Time
Fade Out Time
SimulStart
Input Out
MIDI Sync
Current Phrase
パッチ・レベル 0〜00 100
フレーズ・チェンジ・モード IMMEDIATE, LOOP END IMMEDIATE
フェード・イン・タイム 0〜100 50
フェード・アウト・タイム 0〜100 50
同時スタート OFF, ON 1: OFF, 2: OFF, 3: OFF
インプット・アウトプット・セレクト MAIN, SUB, MAIN+SUB MAIN+SUB
MIDI Sync AUTO, INTERNAL, REMOTE AUTO
カレント・フレーズ Phrase 1/2/3 Phrase 1
PLAY MODE
Play Mode
プレイ・モード SINGLE, MULTI MULTI
LOOP SYNC
Loop Sync
ループ・シンク OFF, ON ON
OVERDUB MODE
Overdub Mode
オーバーダビング・モード
OVERDUB, REPLACE,
MOMENTARY PUNCH-IN
INPUT MODE
AUX Center Cancel
AUX & MIC Flat Amp
Rec Mode
AUX センター・キャンセル OFF, ON OFF
AUX & マイク・フラット・アンプ・シミュレート
レコーディング・モード STEREO, MONO STEREO
OFF, ON OFF
TEMPO
Tempo
パッチ・テンポ 40.0 〜 250.0 120.0
AUTO REC
Auto Rec
オート・レコーディング OFF, ON OFF
GUIDE
Pattern
Beat
Rec Count
Play Count
Level
Output
ガイド・パターン P.41 参照 Simple Beat 1
2/4, 3/4, 4/4, 5/4, 6/4, 7/4, 5/8,
拍子
録音カウント・イン OFF, 1 MEAS OFF
再生カウント・イン OFF, 1 MEAS OFF
ガイド・レベル OFF, 2 〜 200 100
ガイド・アウトプット・セレクト MAIN, SUB, MAIN+SUB MAIN+SUB
6/8, 7/8, 8/8, 9/8, 10/8, 11/8,
12/8, 13/8, 14/8, 15/8
PEDAL
TEMPO Func: PAT
UNDO Func: PAT
CTL1 Func: PAT
CTL2 Func: PAT
CTL3 Func: PAT
CTL4 Func: PAT
EXP Func: PAT
EXP Level Min: PAT
EXP Level Max: PAT
EXP Tempo Min: PAT
EXP Tempo Max: PAT
CC#1 Func: PAT
TEMPO ペダル・ファンクション P.71 参照 PATCH TEMPO (TAP)
UNDO/REDO ペダル・ファンクション P.71 参照 UNDO/REDO
CTL1 ペダル・ファンクション P.71 参照 GUIDE START/STOP
CTL2 ペダル・ファンクション P.71 参照 ALL START/STOP
CTL3 ペダル・ファンクション P.71 参照 CURRENT CLEAR
CTL4 ペダル・ファンクション P.71 参照 OVERDUB MODE INC
EXP ペダル・ファンクション P.72 参照 PATCH LEVEL
EXP ペダル Min レベル 0〜200 0
EXP ペダル Max レベル 0〜200 100
EXP ペダル Min テンポ 40.0 〜 250.0 40.0
EXP ペダル Max テンポ 40.0 〜 250.0 250.0
CC#1 ファンクション P.78 参照 OFF
工場出荷時の設定(初期値)
OVERDUB
4/4
資料
97

パラメーター一覧
表示 名称 設定値
CC#7 Func: PAT
CC#80 Func: PAT
CC#7 ファンクション P.78 参照 OFF
CC#80 ファンクション P.78 参照 OFF
PHRASE 1–3
One Shot
Reverse
Start
Stop
Level
Pan
Tempo Sync
Original Tempo
Output
ワン・ショット LOOP, ONE SHOT LOOP
リバース OFF, ON OFF
スタート・モード IMMEDIATE, FADE IN IMMEDIATE
ストップ・モード
レベル 0〜200 100
パン L50 〜 CENTER 〜 R50 CENTER
テンポ・シンク OFF, ON ON
オリジナル・テンポ 40.0 〜 250.0 120.0
アウトプット・セレクト MAIN, SUB, MAIN+SUB MAIN+SUB
IMMEDIATE, FADE OUT, LOOP END
工場出荷時の設定(初期値)
IMMEDIATE
98

MIDI インプリメンテーション・チャート
LOOP STATION
Model RC-50
MIDI インプリメンテーション・チャート
MIDIインプリメンテーション・チャート
Date : Oct. 11, 2005
Version : 1.00
ファンクション...
ベーシック
チャンネル
モード
ノート
ナンバー
ベロシティ
アフター
タッチ
ピッチ・ベンド
コントロール
チェンジ
電源ON時
設定可能
電源ON時
メッセージ
代用
音域
ノート・オン
ノート・オフ
キー別
チャンネル別
1
7
80
81
送 信 受 信 備 考
1–16
1–16
X
X
**************
X
**************
X
X
X
X
X
X
O
O
O
*1
*2
*3
1–16
1–16
OMNION/OFF
X
X
X
**************
X
X
X
X
X
O
O
O
X
電源オフ後も記憶可能
電源オフ後も記憶可能
プログラム
チェンジ
エクスクルーシブ
コモン
リアル
タイム
その他
備考
モード1:オムニ・オン、ポリ
モード3:オムニ・オフ、ポリ
:設定可能範囲
:ソング・ポジション
:ソング・セレクト
:チューン
:クロック
:コマンド
:
オール・サウンド・オフ
:
ローカルON/OFF
:オール・ノート・オフ
:アクティブ・センシング
:リセット
O
0–98
X
X
X
X
O
O
X
X
X
O
X
*1 EXPペダル操作時に送信します。
*2 CTL1ペダル操作時に送信します。
*3 CTL2ペダル操作時に送信します。
*4 カレント・フレーズのスタートでFA送信、すべてのフレーズのストップでFC送信
*5
プレイ・モードがシングルの時:FA受信でカレント・フレーズがスタート、FC受信でストップ
*5
プレイ・モードがマルチの時:FA受信でカレント・フレーズがスタート、FC受信でオール・ストップ
モード2:オムニ・オン、モノ
モード4:オムニ・オフ、モノ
*4
O
0–98
X
X
X
X
O
O
X
X
X
O
X
*5
プログラム・ナンバー
1〜99
O:あり
X:なし
資料
99

主な仕様
RC-50: ループ・ステーション
AD 変換
24 ビット
DA 変換
24 ビット
サンプリング周波数
44.1 kHz
プログラム・メモリ−
99
規定入力レベル
INST: -10 dBu
MIC: -50 dBu
AUX: -16 dBu
入力インピ−ダンス
INST: 1 MΩ
MIC: 1 kΩ
AUX: 100 kΩ
規定出力レベル
MAIN OUTPUT: -10 dBu
SUB OUTPUT: -10 dBu
出力インピ−ダンス
MAIN OUTPUT: 2 kΩ
SUB OUTPUT: 2 kΩ
PHONES: 47 Ω
コントロ−ル
<フロント・パネル>
REC/PLAY/OVERDUB ペダル
STOP ペダル
TEMPO ペダル
UNDO/REDO ペダル
PHRASE 1 ペダル
PHRASE 2 ペダル
PHRASE 3 ペダル
PATCH/VALUE ダイヤル
PARAMETER ボタン( / )
TAP TEMPO ボタン
NAME/PATCH ボタン
CTL/EXP PEDAL ボタン
SYSTEM/USB ボタン
EXIT ボタン
WRITE ボタン
PLAY MODE ボタン
LOOP SYNC ボタン
AUTO REC ボタン
INPUT MODE ボタン
OVERDUB MODE ボタン
LOOP QUANTIZE インジケーター
OVERDUB MODE インジケーター
(OVERDUB, REPLACE, MOMENTARY PUNCH-IN)
(PHRASE EDIT)
PHRASE LEVEL つまみ(PHRASE 1, 2, 3)
PHRASE ボタン(PHRASE 1, 2, 3)
REVERSE インジケーター(PHRASE 1, 2, 3)
ONE SHOT インジケーター(PHRASE 1, 2, 3)
録音可能時間
ステレオ: 約 24 分
モノ: 約 49 分
※ 上記時間は、実際の録音で使用するメモリー容量と、RC-50 の
動作(アンドゥ/リドゥなど)に必要なメモリー容量の合計を
時間に換算したものです。
(GUIDE)
LEVEL つまみ
SELECT ボタン
START/STOP ボタン
(INPUT LEVEL)
AUX つまみ
MIC つまみ
INST つまみ
PEAK インジケーター
(MASTER)
LEVEL つまみ
<リア・パネル>
PHANTOM スイッチ
POWER スイッチ
100