Roland RC-50 User Manual [ja]

このたびは、BOSS ループ・ス テーション RC-50 をお買い上げいただきまして、 ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に ・ 安全上のご注意(P.2 〜 3) ・ 使用上のご注意(P.4 〜 5) をよくお読みください。
2005 ©ボス株式会社 本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。
*G6017154-03*

安全上のご注意

安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改 造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
●この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設 置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無 理に曲げたり、電 源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単 独で、あるいは ヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。 万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使
用をやめて専門の医師に相談してください。
..............................................................................................................
011
● この機器 に、異物(燃え やすい もの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して ください。
○ACアダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
の中に描かれています。
2
警告
注意
013
● お子様 のいるご家庭で使 用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
014
● この 機器を落とし たり、この機器に 強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源 は、タコ足配線な どの無理な配 線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外 国 で使 用す る 場合 は、お 買い 上 げ店 ま たは ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターをコンセントや機器本体に抜き 差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
出力プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ ターをコンセントから外してください。
AC アダプターとコンセ ントの間に ゴミやほこ りがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因
になります。
..............................................................................................................
104
● 接続 したコードやケー ブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
106
● こ の機器の上に乗 ったり、機器の上 に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体や出力プラグ を持って、コンセントや機器本体に抜き差しし
ないでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118c
● USB 端子の取り外したカバーは、小さなお子様 が誤って飲み込んだりすることのないようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
120
● ファ ンタム電源供給の 必要なコンデンサー・マ イクロホンを接続したとき以外は、ファンタム
電源を必ずオフにしてください。ダイナミック・ マイクロホンやオーディオ再生装置などにファ
ンタム電源を供給すると故障の原因になりま す。マイクロホンの仕様については、お使いの
マイクロホンの取扱説明書をお読みください。
(本機のファンタム電源:DC 48 V、10 mA Max)
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続
されているコンセントと同じコンセントに接続しないで ください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズに
より本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがありま す。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノ
イズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が 多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持 つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ 画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信 時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使 用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布 で乾拭きしてください。
402
● 変色 や変形の原 因となる ベンジン、シン ナーおよび アル コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場 合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり ます。大切な記憶内容は、パソコンに保存するか、記憶内
容をメモしておいてください。修理するときには記憶内容 の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故
障などで記憶内容が復元できない場合もあります。失われ た記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容赦願い
ます。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持 するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、 または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失 われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとしてパソコンに保存しておい てください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリー、パソコン上の失われた記憶内容の修復に関 しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子 などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ グを持ってください。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各 市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売: FV-500 H/L、Roland EV-5 など)をお使いください。他
社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があり ます。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
4
使用上のご注意
CD の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな いでください。データの読み出しがうまくいかないことが
あります。ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナー でクリーニングしてください。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その 他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、
販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられ ています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用 しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を
侵害しても、弊社は一切責任を負いません。
..............................................................................................................
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の
米国及びその他の国における登録商標です。
206j
※ Windows ®の正式名称は、Microsoft ®Windows
operating system です。
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米
国及びその他の国における登録商標です。
209
※ Mac OS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標
です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
..............................................................................................................
®
文中の表記/アイコンについて
パネル上のボタンを表します。
[ ] で囲んだ英字/数字
EXP ペダル
、、(P.**)
[WRITE] WRITE ボタン [EXIT]  EXIT ボタン
エクスプレッション・ペダル を示しています。
操作にあたって特に注意して 欲しいことを説明しています。
操作にあたって気にとめて欲 しいことを説明しています。
操作にあたって知っていると 便利なことを説明しています。
参照ページを示しています。
5
目次
安全上のご注意....................................................2
使用上のご注意....................................................4
主な特長 ............................................................. 9
各部の名称と働き ............................................. 10
フロント・パネル .................................................. 10
リア・パネル..........................................................13
第1章 
スタートアップ・ガイド .......... 15
接続する .......................................................... 16
電源を入れる.................................................... 18
プレイ画面..............................................................................18
入力レベルを調節する........................................... 19
出力レベルを調節する........................................... 19
録音する .......................................................... 20
再生する .......................................................... 22
さらに重ね録り(オーバーダビング)する........... 24
重ね録りした演奏を取り消す(アンドゥ)............ 25
電源を切る ....................................................... 26
第 2 章 RC-50 の基本構成 ... 27
フレーズとパッチについて................................. 28
フレーズとは..........................................................28
パッチとは............................................................. 28
パッチを選ぶ .........................................................................28
カレント・フレーズについて ................................ 28
カレント・フレーズを選ぶ(PHRASE 1/2/3 ペダル)... 28
プレイ・モードについて .................................... 28
同時に複数の
フレーズを再生する〜マルチ・モード.................. 28
すべてのフレーズを、
長さと先頭をそろえて再生する〜ループ・シンク.......28
フレーズを
切り替えながら演奏する〜シングル・モード....... 29
プレイ・モードを切り替える ................................ 29
録音/再生/オーバーダビングについて.............. 30
録音........................................................................ 30
録音可能時間について.........................................................30
再生........................................................................ 31
オーバーダビング .................................................. 31
取り消し(アンドゥ)/やり直し(リドゥ)......... 32
停止........................................................................ 32
消去(クリア)........................................................ 32
ペダルでパッチを
切り替える(パッチ・セレクト・モード)............ 33
パッチ・セレクト・モードで
パッチを切り替える............................................... 33
第3章 
テンポとガイドについて .......... 35
テンポについて .................................................36
テンポとフレーズの再生速度について.................. 36
テンポ・シンクについて .................................................... 36
オリジナル・テンポ............................................... 36
録音時、どのようにオリジナル・テンポが決まるか .. 36
オリジナル・テンポの確認/設定.................................... 37
パッチ・テンポ...................................................... 38
パッチ・テンポの確認/設定............................................ 38
リズムの音を
聞きながら演奏する〜ガイドについて.................. 39
ガイドをスタート/ストップする ......................... 39
ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)..... 39
ガイドを設定する .................................................. 39
ガイド音を選ぶ(ガイド・パターン)............................. 39
ガイド音の拍子を選ぶ(ビート)...................................... 39
録音時に
カウント・インを鳴らす(録音カウント・イン)......... 40
再生時に
カウント・インを鳴らす(再生カウント・イン)......... 40
ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)............. 40
ガイド音の出力先を切り替える
(ガイド・アウトプット・セレクト)............................... 40
ガイド・パターン一覧 ........................................................ 41
ループ・クォンタイズ........................................42
ループ・クォンタイズを使用するには.................. 42
第 4 章 パッチの作成............. 43
パッチ作成の準備をする..................................... 44
パッチを選ぶ..........................................................44
パッチを基本的な設定に
初期化する(パッチ・イニシャライズ)................ 44
名前を付ける..........................................................45
パッチ・テンポ、拍子、ガイドの準備をする ....... 45
パッチ・テンポを設定する................................................ 45
拍子を設定する..................................................................... 46
ガイドを鳴らす..................................................................... 46
パッチを設定する ..............................................47
プレイ・モードを設定する.................................... 47
ループ・シンクを設定する................................................ 47
6
目次
音が入力されると同時に自動的に
録音を開始する(オート・レコーディング)......... 47
オーバーダビングのしかたを
設定する(オーバーダビング・モード)................ 47
録音に関する設定 .................................................. 48
中央に定位している音を
消して録音する(AUX センター・キャンセル)............48
ギター・アンプに適した音質に調整して録音する
(AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート)...........48
ステレオ/モノを切り替える(録音モード).................48
その他のパッチの設定........................................... 49
パッチの音量を調節する.....................................................49
ループの最後でフレーズを
切り替える(フレーズ・チェンジ・モード).................49
フェード・インの
時間を調節する(フェード・イン・タイム).................49
フェード・アウトの
時間を調節する(フェード・アウト・タイム).............49
複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート).....50
入力音の出力先を設定する
(インプット・アウトプット・セレクト)........................50
MIDI によるテンポ同期を設定する(MIDI シンク)......50
フレーズを作成する .......................................... 51
新たにフレーズを録音する.................................... 51
他のパッチから
フレーズをコピーする(フレーズ・コピー)......... 51
パソコンから音声ファイルを取り込む.................. 51
フレーズの音量を調節する.................................... 51
フレーズを設定する .......................................... 52
フレーズを
一度だけ再生する(ワン・ショット).................... 52
フレーズを逆再生する(リバース)....................... 52
フェード・インしながら
再生させる(スタート・モード)........................... 52
フレーズの
停止のしかたを選ぶ(ストップ・モード)............. 53
フレーズの
音量を調節する(フレーズ・レベル).................... 53
フレーズの定位を調節する(パン)....................... 53
フレーズをパッチのテンポに
合わせて再生する(テンポ・シンク).................... 53
フレーズ音の出力先を
切り替える(アウトプット・セレクト)................ 53
パッチを保存する ............................................. 54
パッチ・ナンバーを
選んで保存する(パッチ・ライト)....................... 54
パッチをコピーする(パッチ・コピー)................ 54
パッチを入れ替える
(パッチ・エクスチェンジ).................................... 55
第5章 
マルチ・モードで使う.............. 57
マルチ・モードの使用例..................................... 58
ループ・シンクがオンの場合 ................................ 58
ループ・シンクがオフの場合 ................................ 59
マルチ・モードのペダル操作 .............................. 60
録音の開始と録音中の操作.................................... 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
再生の開始と再生中の操作.................................... 60
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する........... 60
パッチ・テンポを調節する................................................ 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
オーバーダビングの開始と
オーバーダビング中の操作.................................... 60
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 60
ペダルでフレーズの同時スタートを設定する ....... 61
ボタン操作で同時スタートの設定を行う ....................... 61
すべてのフレーズを同時に再生スタート/
停止させる(オール・スタート/オール・ストップ)
... 61
第6章 
シングル・モードで使う .......... 63
シングル・モードの使用例 .................................64
シングル・モードのペダル操作 ...........................65
録音の開始と録音中の操作.................................... 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
再生の開始と再生中の操作.................................... 65
ワン・ショット・フレーズを連続して再生する........... 65
パッチ・テンポを調節する................................................ 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
オーバーダビングの
開始とオーバーダビング中の操作 ......................... 65
PHRASE ペダルでフレーズを切り替える...................... 65
第 7 章 その他の機能............. 67
録音可能な残り時間を調べる .............................. 67
システム設定 ....................................................68
画面の明るさを調節する(LCD コントラスト).... 68
切り替え可能な
パッチを限定する(パッチ・エクステント)......... 68
つまみの動作を設定する(ノブ・モード)............. 68
オート・レコーディングの
感度を調節する(トリガー・レベル).................... 68
録音後すぐにオーバーダビングする
(REC ペダル・アクション ) ................................... 69
7
目次
すべてのパッチで同じ音声の出力先を使用する(インプット/フ レーズ 1, 2, 3 /ガイド・アウトプット・セレクト)
............. 69
ナンバー 1 〜 5 の
第 9 章 パソコンと接続する ... 79
USB を使う前に...............................................80
パッチを保護する(プリセット・プロテクト)..... 69
ペダル設定 ....................................................... 70
システム設定とパッチ設定.................................... 70
本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する(TEMPO/ UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・ファンクション)
..... 70
外部 EXP ペダルの使いかたを設定する ................ 72
EXP ペダル・ファンクション ...........................................72
EXP ペダル Min/Max レベル.............................................72
EXP ペダル Min/Max テンポ.............................................72
Windows の場合 .............................................82
第 8 章 MIDI を使う ............. 73
MIDI でできること........................................... 74
RC-50 からの操作.................................................. 74
テンポ情報、再生/停止情報の出力................................74
プログラム・チェンジ情報の出力....................................74
コントロール・チェンジ情報の出力................................74
外部 MIDI 機器からの操作 ..................................... 74
テンポ情報、再生/停止情報の受信................................74
パッチ・ナンバーの切り替え ............................................74
コントロール・チェンジ情報の受信................................74
MIDI に関する機能を設定する ........................... 75
MIDI 受信チャンネル............................................................75
MIDI オムニ・モード............................................................75
MIDI 送信チャンネル............................................................75
MIDI シンク ............................................................................75
MIDI プログラム・チェンジ・アウト ..............................75
MIDI コントロール・チェンジ・アウト ..........................75
RC-50 からの操作........................................... 76
外部機器を RC-50 と同期演奏させる.................... 76
外部 MIDI 機器を RC-50 と同じテンポにするには ...... 76
スタートを送信するには.....................................................76
ストップを送信するには.....................................................76
プログラム・チェンジを送信する......................... 76
コントロール・チェンジを送信する...................... 76
外部 MIDI 機器からの操作................................. 77
RC-50 を外部機器と同期演奏させる ..................... 77
RC-50 を外部 MIDI 機器と
同じテンポで演奏(同期演奏)するには........................77
スタートを受信するには.....................................................77
ストップを受信するには.....................................................77
パッチを切り替える.............................................................77
その他の機能を操作する
(CC#1/CC#7/CC#80 ファンクション)................. 77
システム設定とパッチ設定.................................................77
Macintosh の場合 ..........................................84
困ったときには ....................... 87
エラー・メッセージ........................................... 88
インジケーターの表示と動作状況の対応 ..............89
故障かな ? と思ったら ....................................... 91
資料 ....................................... 93
MIDI について.................................................. 94
工場出荷時の
設定に戻す(ファクトリー・リセット)................95
再生開始動作を切り替える .................................95
パラメーター一覧 ..............................................96
MIDI インプリメンテーション・チャート............99
主な仕様........................................................ 100
Sound Library for RC-50 について ...........102
索引 .............................................................. 104
対応 OS .................................................................. 80
RC-50 のデータ構成 .............................................. 80
RC-50 で扱う WAV ファイルについて .................. 81
インポートした WAV ファイルから
作成したフレーズのオリジナル・テンポを決める....... 81
パソコンとの接続 .................................................. 81
USB 使用時の注意 ................................................. 81
RC-50 のデータを
バックアップ/リカバーする ................................ 82
WAV ファイルを
エクスポート/インポートする............................. 83
RC-50 のデータを
バックアップ/リカバーする ................................ 84
WAV ファイルを
エクスポート/インポートする............................. 85
音に関するトラブル............................................... 91
操作に関するトラブル ........................................... 91
USB に関するトラブル.......................................... 92
動作モードの切り替えかた................................................ 95
フレーズ一覧........................................................ 103
8

主な特長

パフォーマーのために生まれた、新しいパフォーマンス・ツール
「録音する」「再生する」「オーバーダビングする」「アンサンブルを作成する」・・・これまでレコーディングで行っていた作
業を、そのままリアルタイム・パフォーマンスに昇華、3 つのフレーズを縦横無尽に操る───ただのレコーダーでもなく、 単なるエフェクターにとどまらない、新しいパフォーマンス・ツール。それが RC-50LOOP STATIONです。
最大 99 個のパッチ作成、最長録音時間約 49 分(モノ)の長時間フレーズ・レコーディング
3 つのフレーズで構成されるパッチは最大 99 個を、あわせて最長 49 分(モノ)/ 24 分(ステレオ)まで保存することが できます。
各パートを 3 つのフレーズにそれぞれ録音してレコーディングやトレーニングに使用したり、1 曲まるごとの録音を数曲分 行うことも可能なので、ライブでのバッキング・ツールとしても活用できます。
ステレオ対応の多彩な入出力端子
楽器入力ジャックのほかに、ファンタム電源に対応したマイク入力コネクター、さらに CD などの外部機器用ステレオ入力 ジャックの 3 種類の入力端子を備えています。ギター・フレーズ、ボーカル&ラップ、レコード・プレイなど利用するジャ ンルを問いません。
さらにフレーズのパン(定位)を調整して再生することも可能。RC-50 のみで表現力豊かなアンサンブルを作成することが できます。
また、任意のフレーズやガイド音などを出力することができるサブ・アウト・ジャックも装備。PA 機器を駆使したパフォー マンスや柔軟なレコーディングを実現します。
センター・キャンセル/フラット・アンプ・シミュレート機能
CD から録音するときなどに、中央に定位する音のみ消音したマイナスワン・データを簡単に作成できる「センター・キャン セル」と、外部機器やマイクから録音した音声を補正してギター・アンプで再生できるようにする「フラット・アンプ・シ ミュレート」機能を搭載しています。
録音/オーバーダビングのアンドゥ/リドゥに対応
録音をやり直したいときや、オーバーダビングに失敗した場合は、それを取り消し、元の状態に戻す「アンドゥ」が可能で す。また、いったん取り消した録音やオーバーダビングの操作を復活する「リドゥ」も可能。結果にとらわれない自由な演 奏を楽しむことができます。
再生速度のリアルタイム・コントロール、他の機器との同期が可能なテンポ・コントロール
再生中のフレーズは、ペダルのタップ・テンポ操作や外部に接続したエクスプレッション・ペダルでリアルタイムに再生速 度をコントロールできます。また、ばらばらなテンポで録音したフレーズでも、同じテンポで再生することができるテンポ・ シンクも可能です。
RC-50 の MIDI IN 端子をレコーダーなどの他の MIDI 機器と接続すれば、外部 MIDI 機器とのテンポ同期もできます。従来の ループ・エフェクトでは不可能だった、他の機器とのコミュニケーションと精密なテンポ・コントロールを実現します。
多彩なパターンを誇る高音質なリズム・ガイドを搭載
レコーディング時のガイド用だけではなく、パフォーマンス時のリズム音源としても利用できる高音質なリズム・ガイドを 搭載。専用ドラム・マシンに匹敵する、さまざまな拍子と多彩なパターンを選ぶことができます。
USB でパソコンと接続
パソコンと接続し、ステレオ WAV ファイルとして「フレーズのインポート(読み込み)/エクスポート(書き出し)」が可 能。パソコン上で細かく編集した WAV ファイルを RC-50 に取り込んで使用したり、RC-50 でレコーディングしたフレーズ をパソコンで管理するのに便利です。
9

各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.00-210
1
4 523
6 7
10 12 13 14 1819
11
15 16
20 22 23 24
ディスプレイ
1.
RC-50 のいろいろな情報を表示します。左側のディスプレイは、 パッチの番号を表示します。
『パッチとは』(P.28)
2.
PATCH/VALUE ダイヤル
パッチの切り替えや、設定値を変更するときに使います。
PARAMETER ボタン
3.
パラメーターを選ぶときに押します。
※[ ]を押しながら[ ]を押す(先頭→最終方向)、また
は[ ]を押しながら[ ]を押す(最終→先頭方向)と、 主要なパラメーターにジャンプします。パラメーター数が少な いときは、最終(先頭)のパラメーターにジャンプします。
TAP TEMPO ボタン
4.
パッチ・テンポを変えるときに押します。ボタンを数回押すと、 ボタンを押した間隔でテンポを調整することができます。
21
8 9
17
NAME/PATCH ボタン
5.
パッチに名前を付けたり、パッチの設定を変えるときに押しま す。
6.
CTL/EXP PEDAL ボタン
本体ペダル/外部ペダルの機能を設定するときに押します。
『ペダル設定』(P.70)
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置に空
白を挿入します。
SYSTEM/USB ボタン
7.
システム設定を変えたり、パソコンと接続して利用するときに 押します。
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置の文
字を削除し、それ以降の文字を左に詰めます。
EXIT ボタン
8.
操作を取り消すときに使います。
テンポを変えるとき、ボタンの代わりに TEMPO ペダルを使う こともできます。
※ パッチ・ネーム画面では、ボタンを押すとカーソルの位置の文
字の大文字/小文字を切り替えることができます。
『パッチ・テンポを設定する』(P.45)
10
9.
WRITE ボタン
設定を記憶させたり、消去するときに使います。
各部の名称と働き
10.
PLAY MODE ボタン
RC-50 を使用するモードを切り替えるときに押します。
『プレイ・モードについて』(P.28)
11.
LOOP SYNC オン/オフ・ボタン
ループ・シンクの設定を変えるときに押します。
『すべてのフレーズを、長さと先頭をそろえて再生する〜ルー
プ・シンク』(P.28)
『ループ・シンクを設定する』(P.47)
12.
PHRASE EDIT
(フレーズ・エディット)
LEVEL つまみ
フレーズ 1/2/3 の音量を調節します。
PHRASE 1/2/3 ボタン
フレーズの設定を変えるときに押します。
『フレーズを作成する』(P.51)
REVERSE インジケーター 1/2/3
フレーズ 1/2/3 が逆再生(リバース)の時に点灯します。
『フレーズを逆再生する(リバース)』(P.52)
ONE SHOT インジケーター 1/2/3
フレーズ 1/2/3 が一度だけ再生(ワン・ショット)するときに 点灯し、繰り返し再生(ループ)するときは消灯します。
『フレーズを一度だけ再生する(ワン・ショット)』(P.52)
14.
INPUT LEVEL(インプット・レベル)
AUX レベルつまみ
AUX ジャックからの入力レベルを調節します。
MIC レベルつまみ
MIC コネクターからの入力レベルを調節します。
INST レベルつまみ
INST ジャックからの入力レベルを調節します。
PEAK インジケーター
入力レベルが基準より大きくなった場合に点灯します。
AUTO REC ボタン
15.
オート・レコーディングのオン/オフを切り替えます。
『音が入力されると同時に自動的に録音を開始する(オート・
レコーディング)』(P.47)
INPUT MODE ボタン
16.
センター・キャンセルやフラット・アンプ・シミュレート機能 を設定するときに押します。
『中央に定位している音を消して録音する(AUX センター・
キャンセル)』(P.48)
『ギター・アンプに適した音質に調整して録音する (AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート)』(P.48)
LOOP QUANTIZE インジケーター
17.
ループ・クォンタイズが有効な時に点灯します。
13.
GUIDE(ガイド)
LEVEL つまみ
ガイド音の音量を調節します。左いっぱいに回すと、ガイド音 が停止します。
『ガイド音の音量を調節する(ガイド・レベル)』(P.39)
SELECT ボタン
ガイド音を選ぶときに押します。
『ガイド音を選ぶ(ガイド・パターン)』(P.39)
START/STOP ボタン
ガイド音を手動でスタート/ストップさせるときに押します。
『ガイドをスタート/ストップする』(P.39)
『ループ・クォンタイズ』(P.42)
OVERDUB MODE
18.
(オーバーダビング・モード)
OVERDUB MODE ボタン
オーバーダビング・モードを選ぶときに押します。
『オーバーダビングのしかたを設定する(オーバーダビング・
モード)』(P.47)
OVERDUB MODE インジケーター
現在選ばれているオーバーダビング・モードのインジケーター が点灯します。
19.
MASTER LEVEL つまみ
MAIN OUTPUT ジャック/ PHONES ジャックの出力音量を調 節します。
※ SUB OUTPUT ジャックの出力音量を調節することはできませ
ん。
11
各部の名称と働き
20.
REC/PLAY/OVERDUB ペダル
現在選ばれているフレーズの録音、再生、オーバーダビングを
切り替えます。ペダルを踏むたびに、次のように切り替わりま す。
フレーズが記録され ていない場合
フレーズが記録され ている場合
録音→再生→オーバーダビング→ 再生・・・
再生→オーバーダビング→再生・・・
ペダルの代わりに TAP TEMPO ボタンを使うこともできます。
『パッチ・テンポを設定する』(P.45)
2 秒以上ペダルを踏み続けると、RC-50 がパッチ・セレクト・
モードに切り替わります。再度ペダルを踏むと、パッチを切り 替えてプレイ画面に戻ります。
『録音/再生/オーバーダビングについて』(P.30)
録音の後、ペダルを踏んですぐにオーバーダビングを始めるこ
ともできます。
『録音後すぐにオーバーダビングする(REC ペダル・アクショ
ン)』(P.69)
パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むたびにパッチ番
号が 1 つ減ります。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』 (P.33)
REC/PLAY/OVERDUB インジケーター
PHRASE 1/2/3 ペダルで選ばれたフレーズ(カレント・フレー ズ)が、以下の状態にあることを示します。
現在録音中 赤 再生中 緑 オーバーダビング中 オレンジ
この他にも、インジケーターでさまざまな状態を表示します。 詳しくは、『インジケーターの表示と動作状況の対応』(P.89) をご覧ください。
STOP ペダル
21.
現在選ばれているフレーズの録音、再生、オーバーダビングを
停止します。
『録音/再生/オーバーダビングについて』(P.30)
パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むたびにパッチ番 号が 1 つ増えます。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』 (P.33)
2 秒以上ペダルを踏み続けると、現在選ばれているフレーズの
録音済みフレーズが消去されます。
『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モード)』 (P.33)
TEMPO インジケーター
テンポに合わせて点滅します。
UNDO/REDO ペダル
23.
一度踏むと、録音またはオーバーダビングで重ね録りしたフ レーズを録音/オーバーダビング前の状態に戻すことができま す(アンドゥ)。
アンドゥを行った後、再度踏むと、再びフレーズを録音/オー
バーダビングした状態に戻すことができます(リドゥ)。 パッチ・セレクト・モードでは、ペダルを踏むとパッチを切り
替えずにプレイ画面に戻ります。
UNDO/REDO インジケーター
リドゥが実行可能なときに点灯します。
PHRASE 1/2/3 ペダル
24.
録音/再生するフレーズ(1 〜 3)を選ぶときに踏みます。 マルチ・モードでは、停止中にPHRASE ペダルを2秒以上踏み続
けると、踏んだペダルのフレーズの同時スタートがオンに設定 されます。同時スタートがオンに設定されているフレーズは、録
音済みの場合、REC/PLAY/OVERDUB ペ ダルを踏むと同時に 再生がスタートします。再度 2 秒以上踏み続けると、同時スター
トがオフに設定されます。 マルチ・モードでは、PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダルを
同時に踏むとすべてのフレーズが再生/停止します。
PHRASE 1/2/3 インジケーター
左のインジケーター(オレンジ)の点灯は、現在選ばれている
フレーズを示します。次に演奏することが予約されているとき は点滅します。
右のインジケーターは、現在選ばれているフレーズの状態を示
します。
現在録音中 赤 再生中 緑 オーバーダビング中 オレンジ
次に演奏することが予約されているときや、録音待機(再生待 機)しているときは点滅します。オート・レコーディング(P.47) がオンの場合は、高速に点滅します。
TEMPO ペダル
22.
パッチ・テンポを変えるときに踏みます。ペダルを数回踏む と、ペダルを押した間隔でテンポを調節することができます。
12
この他にも、インジケーターでさまざまな状態を表示します。 詳しくは、『インジケーターの表示と動作状況の対応』(P.89) をご覧ください。

リア・パネル

fig.00-220
1 2 3 4 6 8 9
5 7
各部の名称と働き
10 12 13 14
11 15
1.
INPUT ジャック R(MONO)/L
ギターやシンセサイザーなどを接続します。
PHANTOM
2.
MIC コネクターに供給するファンタム電源のオン/オフを切り 替えます。
MIC コネクターは、ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・ マイクを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフにし てください。ダイナミック・マイクやオーディオ再生装置など にファンタム電源を供給すると故障の原因になります。 マイクの仕様については、お使いのマイクの取扱説明書をお読 みください。(本機のファンタム電源:DC 48 V、10 mA Max)
3.
MIC コネクター
マイクを接続します。ファンタム電源 48V に対応しており、ファ ンタム電源対応のコンデンサー・マイクを接続することができ ます。録音時にフラット・アンプ・シミュレート機能を使用す ることができます。
AUX ジャック
4.
CD/MD プレーヤーなどのヘッドホン・ジャックと接続します。 録音時に、センター・キャンセル、フラット・アンプ・シミュ レート機能を使用することができます。
MAIN OUTPUTジャックR(MONO)/L
5.
ギター・アンプやモニター・スピーカーなどを接続します。
(ファンタム電源)
オン/オフ・スイッチ
8.
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャック
別売のエクスプレッション・ペダル(Roland EV-5 など)、ま た はフット・スイッチ(FS-6 など)を接続します。パッチの切り 替えなどの機能を割り当てて使用することができます。
『ペダル設定』(P.70)
CTL 1,2 PEDAL ジャック
9.
別売のフット・スイッチ(FS-6 など)を接続します。パッチの 切り替えなどの機能を割り当てて使用することができます。
『ペダル設定』(P.70)
USB コネクター
10.
USB ケーブルを使ってパソコンと接続し、RC-50 とパソコンと の間でデータのやりとりを行います。
『第 9 章 パソコンと接続する』(P.79)
USB ケーブル接続時には、USB コネクターに取り付けられてい るカバーを取り外してください。USB コネクターを使わないと きは、カバーを取り付けておいてください。
MIDI IN/OUT コネクター
11.
外部 MIDI 機器を接続して、MIDI 情報の送信/受信をします。
6.
PHONES ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します。このジャックからは、MAIN OUTPUT ジャックと同じ音が出力されます。
SUB OUTPUT ジャック R(MONO)/L
7.
アンプやミキサーなどを接続します。MAIN OUTPUT/SUB OUTPUT ジャックのどのジャックに出力するかを、入力音/ガ イド/ 3 つのフレーズそれぞれで設定可能です。
SUB OUTPUT ジャックにはレベルつまみ がありません。音量 を調節したい場合は、パッチ・レベル(P.49)で調節してくだ さい。
『第 8 章 MIDI を使う』(P.73)
POWER スイッチ
12.
電源をオン/オフします。
13.
DC IN(AC アダプター)ジャック
付属の AC アダプター(ACI-100 または PSA-100S)を接続し ます。
コード・フック
14.
AC アダプターのコードを掛けて、AC アダプターのプラグが抜 けるのを防ぎます。
13
各部の名称と働き
15.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続するこ とができます。
http://www.kensington.com/
14
第1章
スタートアップ・ガイド

第 1章 スタートアップ・ガイド

15

接続する

fig.01-010
ギター
マイク
ステレオ・ヘッドホン
ヘッドホン ジャック
コンピューター
ミキサー
エフェクター
CD/MD
プレーヤー
キーボード
ギター・アンプ
エクスプレッション・ペダル
(RolandEV-5など)
フット・スイッチ
(FS-6など)
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべ
ての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
※ アンプのボリュームは、すべての機器の電源をオンにしたあとに上げてください。
シーケンサー
ACアダプター
(ACI-100またはPSA-100S)
※ EXP ペダルには、必ず指定のもの(別売:Roland EV-5 など)をお使いください。
他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があります。
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。誤って
コードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことができます。
fig.01-011
16
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出るこ
とがあります。その場合は、以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
モノで出力する場合は、OUTPUT R(MONO)ジャックだけにケーブルを接続し
てください。
本機はバランス(XLR)タイプの端子を装備しており、次のように配線されていま
す。接続する機器の配線をご確認のうえ、接続してください。
fig.01-020
(ホット) (アース) (コールド)
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに EXP ペダルを接続する際は、ミニマム・ボリュー
ムをMINの位置でお使いください。
CTL1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチ FS­6(別売)を接続する際は、MODE スイッチ、POLARITY スイッチを次のように設
定してください。
fig.01-030
接続する
第1章
CTL 1,2 PEDAL ジャック、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチ FS-
5U(別売)を接続する際は、ポラリティー・スイッチを次のように設定してくだ さい。
fig.01-040
ポラリティー スイッチ
専用の接続コード PCS-31L(Roland:別売)を使えば、FS-5U を 2 つ接続すること
ができます。
fig.01-050
PCS-31L
白 赤
EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックに、EXP ペダルを接続して使用するときは、『ペダ ル設定』(P.70)の設定を行ってください。
CTL 1,2、EXP/CTL 3,4 PEDAL ジャックにフット・スイッチを接続して使用する ときは、『ペダル設定』(P.70)の設定を行ってください。
USB コネクターと パソコンを 接続して使用する方法につい て、詳しくは『第 9 章 パソコ ンと接続する』(P.79)をご覧 ください。
17

電源を入れる

正しく接続したら(P.16)、必ず次の手順で電源を投入してください。 手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
1
電源を入れる前に次のことを確認します。
外部機器と正しく接続されていますか?
本体および接続するアンプなどの音量が最小になっていますか?
2
RC-50 のリア・パネルにある POWER スイッチをオンにします。
fig.01-051
ディスプレイの表示が次のように変わり、数秒後に通常の演奏ができる状態になり ます。
このときの画面を「プレイ画面」といいます。
fig.01-060d
※ 電源投入時は、前回電源を切るときに選んでいたパッチが選ばれています。
プレイ画面が表示されるまで の間に、電源をオフにしない でください。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
3
外部エフェクター→ギター・アンプ(スピーカー)の順に電源をオンにします。

プレイ画面

プレイ画面には、以下のような情報が表示されます。
(例)
(1)
(2)(3)(3)(3)(4) (2)(2)
(1) パッチ名(16 文字)を表示します。 (2) 各フレーズが録音済みかどうかを示します。
o:録音済み
-:未録音
(3) 各フレーズの現在の音量(左/右)を示すレベル・メーターです。 (4) 録音可能な残り時間を分単位で示します。
フレーズやパッチについては、 『フレーズとパッチについて』 (P.28)をご覧ください。
18

入力レベルを調節する

電源を入れる
接続した楽器の音量に合わせ、INPUT LEVEL つまみで入力レベルを調節します。 楽器を接続したジャックに合わせて、AUX、MIC、INST の各つまみを調節します。
fig.01-070
1
通常演奏時の最大音量を、RC-50 に入力します。
2
PEAK インジケーターが一瞬点灯するぐらいに、つまみを調節します。
PEAK インジケーターは、歪み始めるレベルの 6dB 手前で点灯します。
※ 入力レベルが大きすぎると、十分な効果を発揮できません。

出力レベルを調節する

RC-50 の出力レベルを調節します。
1
MAIN OUTPUT ジャックからの出力レベルを、MASTER LEVEL つまみで調節しま す。
fig.01-080
第1章
2
PHRASE 1/2/3 LEVEL つまみを中央に合わせます。
fig.01-090
19

録音する

RC-50 で、楽器の演奏を録音してみましょう。 例として、パッチ 6 番を選んで録音をする操作を説明します。
fig.01-120
12 3
2
4,5,7,8 2 6 9
1
プレイ画面で、PATCH/VALUE ダイヤルを操作して左側のディスプレイに6を 表示させます。
右側のディスプレイにINIT PATCHと表示されます。
※ 工場出荷時、パッチ 6 〜 99 番はすべて INIT PATCH(フレーズ 1 〜 3:未録音)
となっていますので、7 〜 99 番いずれかを選んでも構いません。
fig.01-121d
いずれのフレーズも空の場合は、ディスプレイの下段に「- - -」のように表示され ます。
フレーズごとに、録音済みの場合は「o」、空の場合は「 INIT PATCH は、あらかじめマルチ・モード(P.28)に設定されています。
-
」のマークが表示されます。
2
GUIDE LEVEL つまみを適当な位置(OFF 以外)に合わせ、一定の間隔で TEMPO ペ ダルを踏むか[TAP TEMPO]を押します。
ペダルを踏む間隔、またはボタンを押す間隔に応じて、テンポが設定されます。 この操作により、あらかじめテンポが設定され、テンポに合わせたリズム演奏(こ
れをガイドと呼びます)を聞きながら録音ができるようになります。
GUIDE LEVEL つまみを回して、ガイドの音量を調節することができます。
※ ガイドを使わずに録音したいときは、GUIDE LEVEL つまみを OFF に合わせます。
3
演奏を始めるのと同時に自動的に録音を開始させたいときは、[AUTO REC]を押 してインジケーター点灯させます。
オート・レコーディング(P.47)がオンになります。
20
ガイドについて、詳しくは 『リズムの音を聞きながら演奏
する〜ガイドについて』 (P.39)をご覧ください。
録音の途中で電源を切らない
でください。記憶している内
容が失われることがあります。
4
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を開始します。
REC/PLAY/OVERDUB ペダルのインジケーターと、録音する PHRASE ペダルの 右のインジケーターが赤く点灯します。
オート・レコーディングをオンにした場合は、REC/PLAY/OVERDUB ペダルのイ ンジケーターが赤の高速点滅になり、演奏が始まると同時に録音が始まります。
5
再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を終了します。
録音が終了し、同時に今録音した音声の再生が始まります。
※ 録音したあと音声を再生しない場合は、すぐに STOP ペダルを踏みます。
このようにして録音した音声のことを「フレーズ」と呼びます。 RC-50 では、3 つのフレーズを同時に使用することができます。 続けて、フレーズ 2 にも録音してみましょう。
6
PHRASE 2 ペダルを踏んで、フレーズ 2 を選びます。
PHRASE 2 ペダルの左のインジケーターが 点灯し、右のインジケーターが赤く点 滅します。
7
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を開始します。
フレーズ 1 は再生されたまま、ペダルを踏むと同時にフレーズ 2 の録音が始まりま す。
フレーズ 2 は、フレーズ 1 の長さと同じ時間録音することができます。 フレーズ 1 の再生が最初に戻った後もフレーズ 2 の録音を続けると、PHRASE 2
ペダルの右のインジケーターが赤からオレンジの点灯に変わり、前に録音された結 果に重ねて録音されて行きます。
録音する
オート・レコーディングにつ
いて、詳しくは『音が入力さ
れると同時に自動的に録音を
開始する(オート・レコー
ディング)』(P.47)をご覧く
ださい。
各フレーズを別々の長さで録
音することもできます。 『すべてのフレーズを、長さと
先頭をそろえて再生する〜
ループ・シンク』(P.28)
第1章
8
再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、録音を終了します。
フレーズ 1 とフレーズ 2 が同時に再生されます。 同様に、PHRASE 3 ペダルを踏んでから、REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏め
ば、フレーズ 3 に録音することができます。
9
PHRASE 2 ペダルと PHRASE 3 ペダルを同時に踏んで、すべての再生を停止させま す。
※ STOP ペダルを踏むと、現在選ばれているフレーズのみ、再生が停止します。
このように、録音済みのフレーズを再生しながら別なフレーズを録音したり、3 つ のフレーズを同時に再生することができるモードを「マルチ・モード」と呼びます。 また、RC-50 では、3 つのフレーズと演奏するための設定の組み合わせを 99 種類 記憶することができます。この 1 つ 1 つの設定を「パッチ」と呼びます。
現在選んでいるパッチは、左側のディスプレイの番号と、右側のディスプレイの パッチの名前(パッチ・ネーム)で確認することができます。フレーズごとに、録 音済みの場合は「o」、空の場合は「-」のマークが表示されます。
録音したフレーズを保存して
おきたいときは、『パッチ・ナ
ンバーを選んで保存する (パッチ・ライト)』(P.54)の
操作を行ってください。
21

再生する

fig.01-100
1
25
1
プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを操作して、パッチ 1 番BIG ROCKを選 びます。
fig.01-101d
2
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏みます。
フレーズ 1 が再生されます。
3
PHRASE 2 ペダルを踏みます。
フレーズ 1 が停止し、フレーズ 2 の再生が始まります。
4
PHRASE 3 ペダルを踏みます。
フレーズ 2 が停止し、フレーズ 3 の再生が始まります。
43
再生中に電源を切らないでく
ださい。記憶している内容が
失われることがあります。
22
5
STOP ペダルを踏みます。
フレーズ 3 が停止します。 このように、RC-50 では次々にフレーズを切り替えながら再生することもできま
す。 このモードを「シングル・モード」と呼びます。
再生する
工場出荷時、パッチ番号 1 〜 5 にはデモ用パッチが保存されています。
No. パッチ名 モード フレーズ
1 コード E のループ
1 BIG ROCK
FUNKY BLUES
2
3
SHUFFLE GROOVE
4
ROCK BALLAD
COOL GROOVE
5
シングル
シングル
シングル
マルチ
マルチ
2 コード A のループ
3 コード B のループ 1 ブルース進行 12 小節パターン A
2 ブルース進行 12 小節パターン B 3 エンディング
1 コード A のループ 2 コード D のループ
3 コード E → D の繰り返しループ 1 16 小節のループ
2 空 3 空
1 ドラムループ 2 ベースループ
3 空
これらのパッチは、誤ってデータを消去してしまうことを防ぐための機能(プリセット・プロテクト)に よって保護されています。デモ用パッチを消去したり、自分の作ったパッチをパッチ番号 1 〜 5 に保存した いときは、プリセット・プロテクトをオフにしてください。
第1章
『ナンバー 1 〜 5 のパッチを保護する(プリセット・プロテクト)』(P.69)
23

さらに重ね録り(オーバーダビング)する

RC-50 は、録音済みのフレーズにさらに演奏を重ね録り(オーバーダビング)する ことができます。
fig.01-121
3,4,5 2
1
録音済みのフレーズを用意します。
『録音する』(P.20)の操作で フレーズを 録音する か、または『再生す る』(P.22)
で選んだパッチを用意します。
2
オーバーダビングしたいフレーズの PHRASE ペダルを踏みます。
3
REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んで、フレーズを再生させます。
4
オーバーダビングを始めたいタイミングで、再度 REC/PLAY/OVERDUB ペダルを 踏みます。
次に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むまで、次々に演奏が重ね録りされて行き ます。
5
オーバーダビングを終えて再生状態に戻るときは、再度 REC/PLAY/OVERDUB ペ ダルを踏みます。
元の録音されていた演奏に、新しい演奏がオーバーダビングされました。
次の項目で、オーバーダビングした結果を取り消す(アンドゥ)手順を説明します。
オーバーダビングの途中で電
源を切らないでください。記
憶している内容が失われるこ
とがあります。
24

重ね録りした演奏を取り消す(アンドゥ)

録音/オーバーダビング中に演奏に失敗したりして、やり直したい場合があります。 その場合、アンドゥを行うことで録音/オーバーダビング前の状態に戻すことがで
きます。
『さらに重ね録り(オーバーダビング)する』でオーバーダビングを行ったフレー
ズで、アンドゥしてみましょう。
fig.01-122
1,23
第1章
1
オーバーダビング終了直後に、UNDO/REDO ペダルを踏みます(アンドゥ)。
オーバーダビングした演奏が無くなり、オーバーダビング前の元のフレーズに戻り ます。
また、次の操作を行って、オーバーダビング後の状態に復元(リドゥ)することも できます。
2
再度 UNDO/REDO ペダルを踏みます(リドゥ)。
アンドゥして再生されなくなったオーバーダビングの結果が復活し、再びオーバー ダビング後の状態に復元されます。
3
演奏を終えるには、STOP ペダルを踏みます。
このように、オーバーダビングに失敗しても、結果を破棄してやり直したり、間 違って破棄した内容を復元したりすることができます。
アンドゥ/リドゥの途中で電
源を切らないでください。記
憶している内容が失われるこ
とがあります。
25

電源を切る

1
電源を切る前に、次のことを確認します。
本体および接続しているアンプなどの音量が最小になっていますか?
2
外部エフェクターやギター・アンプ(スピーカー)などの電源をオフにします。
3
RC-50 の電源をオフにします。
26

第 2章 RC-50 の基本構成

第2章
RC-50 の基本構成
27

フレーズとパッチについて

プレイ・モードについて

fig.02-010
パッチ#99
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
パッチ#2
パッチ#1
フレーズ1
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ2
フレーズ3
フレーズ3
パッチ#3
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3

フレーズとは

RC-50 で、楽器などの演奏を録音して保 存したものを「フ レーズ」 と呼びます。フレーズには、録音した音声と、それを再生する方法 やいくつかの情報がいっしょに記録されています。

パッチとは

RC-50 では、3 つのフレーズを切り替えながら再生したり、3 つ同 時に再生したりすることができます。RC-50 は、これら 3 つのフレー ズを演奏するための設定の組み合わせを 99 種類記憶 することがで き、これら 1 つ 1 つを「パッチ」と呼びます。
RC-50 は、使い方に応じて「マルチ・モード」「シングル・モード」 の 2 種類のプレイ・モードを利用することができます。
プレイ・モードは、パッチごとに設定可能です。

同時に複数のフレーズを再生する 〜マルチ・モード

マルチ・モードは、3 つのフレーズ を同時に再生するこ とができる モードです。
例えば、ベース、ドラム、ギターの各パートの演奏を 3 つのフレー ズとして別々に保存し、1 曲分の演奏を 1 パッチとして保存してお けば、各パートを同時に再生したり、曲中で任意のパートを停止さ せてミュートしたりしながら演奏することができます。
fig.02-020
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
マルチ・モードでは、1 つのフレーズを録音開始すると同時に他のフ レーズの再生を開始させることや(同時スタート:P.50、オール・ スタート:P.61)、すべてのフレーズを同時に停止させることもでき ます(オール・ストップ:P.61)。
演奏開始
3つのフレーズを 同時に再生
パッチを選ぶ
パッチを選ぶには、プレイ画面で PATCH/VALUE ダイヤルを回しま す。
フレーズを録音/再生/オーバーダビング中にパッチを切り替 えると、切り替えたパッチの録音/再生がすぐに始まります。
本体ペダルの操作でパッチを切り替えることができます。 → 『ペダルでパッチを切り替える(パッチ・セレクト・モー
ド)』(P.33)
外部ペダルの操作でパッチを切り替えることができます。 → 『本体/外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(TEMPO/UNDO/CTL1/CTL2/CTL3/CTL4 ペダル・
ファンクション)』(P.70)

カレント・フレーズについて

フレーズを録音するには、どのフレーズを対象として操作するか選 ぶ必要があります。
選ばれたフレーズのことを「カレント・フレーズ」と呼びます。 REC/PLAY/OVERDUB ペダルによる録音操作は、常にカレント・フ
レーズに対して行われます。また、REC/PLAY/OVERDUB ペダル のインジケーターは、カレント・フレーズの録音/再生/オーバー ダビング状態を示しています。
すべてのフレーズを、長さと先頭をそろ えて再生する〜ループ・シンク
3 つのフレーズには、それぞれ異なる長さの演奏を録音することがで きますが、マルチ・モードでは、複数のフレーズを同じ周期で繰り 返し再生させることができます。これを「ループ・シンク」と呼び ます。
フレーズの頭が常に一致するように繰り返し再生するので、例えば ドラムやベースなどのパートをそれぞれ別なフレーズに録音してお けばアンサンブル演奏が可能になります。
ループ・シンクがオフの場合
fig.02-030
ループの先頭
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
それぞれのフレーズが持つ長さでループし続けます
ループ・シンクがオンの場合
fig.02-031
ループの先頭
カレント・フレーズを選ぶ
(PHRASE 1/2/3 ペダル)
カレント・フレーズを選ぶには、フレーズ 1/2/3 のそれぞれに対応 した PHRASE 1/2/3 ペダルを踏みます。
選ばれたフレーズの PHRASE ペダルの左のインジケーター(オレン ジ)が点灯します。
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フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
最も長いフレーズに合わせて繰り返し再生されます
プレイ・モードについて
あるフレーズを再生中に、別のフレーズを再 生する場合の再生開始位置について
ループ・シンクがオンの場合
フレーズの先頭が必ず一致します。従って、いずれかのフレーズを 既に再生していた場合、別なフレーズの再生は「ループの中での、フ レーズの現在の位置」から始まります。
fig.02-040
フレーズ1
フレーズ2
フレーズの途中から再生されます
ループ・シンクがオフの場合
フレーズは必ず先頭から再生されます。
fig.02-041
フレーズ1
フレーズ2
常にフレーズの先頭から再生されます
ループ時間について
ループ・シンクがオンの時、繰り返し再生する長さ(ループ時間)は
「テンポ・シンクがオンの録音済みフレーズのうち、もっとも再生時
間が長いフレーズの再生時間」になります。つまり、同じテンポで 再生したいフレーズのうち、もっとも長いフレーズの再生時間が ループ時間になります。
テンポ・シンク
テンポ・シンクとは、パッチ全体で共通の演奏テンポ(パッチ・ テンポ)に合わせてフレーズを再生する機能です。録音時のテ ンポが異なるフレーズでも、テンポ・シンクをオンに設定すれ ば同じテンポで演奏することができます。
詳しくは『テンポ・シンクについて』(P.36)をご覧ください。
テンポ・シンクがオフの録音済みフレーズがある場合
上記のループ時間を超えるようなテンポ・シンクがオフの録音済み フレーズがある場合は、ループ時間を超えた部分は再生されず、再 度フレーズの頭から再生されます。
曲のテンポにより速さを変えたくない効果音などを、効果音の長さ に関係なくループしながら再生することができます。
fig.02-042
この長さでループします
テンポ・シンクがオンの録音済みフレーズが 1 つもない場合
ループ長は「録音済みフレーズのうち、もっとも再生時間が長いフ レーズの長さ」になります。テンポに関係のないフレーズを繰り返 し同時再生するような場合に利用できます。
fig.02-043
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
演奏中、クリアやアンドゥ(P.32)などの操作で「もっとも再 生時間が長いフレーズ」を消去しても、すべてのフレーズの演 奏を止めるまでループ長は変わりません。
この長さでループします
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オフ
フレーズを ONE SHOT(P.52)に設定している場合
ONE SHOT のフレーズは、ループ再生の対象にはなりません。 REC/PLAY/OVERDUBペダルを踏んだときだけ再生されます。

フレーズを切り替えながら演奏 する〜シングル・モード

シングル・モードは、3 つのフレーズを次々に切り替えながら再生す ることができるモードです。例えば、A メロ、B メロ、サビなどを 3 つのフレーズに録音しておけば、順番にフレーズを切り替えながら 1 曲分を演奏することもできます。
フレーズを切り替えながら演奏するときには、PHRASE ペダルを踏 んだ瞬間に次のフレーズの演奏が始まるか、フレーズが終了してか ら次のフレーズに切り替わるか選ぶことができます(フレーズ・チェ ンジ・モード:P.49)
fig.02-050
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
演奏開始
3つのフレーズを 切り替えながら再生

プレイ・モードを切り替える

PLAY MODE ボタンを押すたびに、プレイ・モードがシングル/マ ルチに切り替わります。マルチ・モードの時にインジケーターが点 灯、シングル・モードの時に消灯します。
第2章
フレーズ1
フレーズ2
フレーズ3
テンポ・シンク:オフ
テンポ・シンク:オン
テンポ・シンク:オフ
フレーズの再生/録音/オーバーダビングの途中で PLAY MODE ボタンを押すと、再生/録音/オーバーダビングが停止 します。
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録音/再生/オーバーダビングについて

RC-50 では、主に録音/再生/オーバーダビング(重ね録り)の 3 つの基本動作を使用してパフォーマンスを行います。 プレイ画面で REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏むと、カレント・フレーズの状態に応じて、次のように基本動作が切り替わります。
カレント・フレーズが空の場合
fig.02-060
REC/PLAY/OVERDUBペダルを
カレント・フレーズへの操作
カレント・フレーズが録音済みの場合
fig.02-061
REC/PLAY/OVERDUBペダルを
カレント・フレーズへの操作
録音のすぐ後に、オーバーダビングを始めることもできます。詳しくは、『録音後すぐにオーバーダビングする(REC ペダル・アクション )』
(P.69)をご覧ください。
※ フレーズが ONE SHOT(P.52)に設定されている場合は、再生中に REC/PLAY/OVERDUB ペダルを踏んでもオーバーダビングは始まら
ず、再生が始まります。
踏むタイミング
踏むタイミング
再生
オーバー ダビング
オーバー ダビング
オーバー
再生再生 再生
ダビング
オーバー
再生録音
ダビング
録音
カレント・フレーズが空の場合、プレイ画面で ペダルを踏むとフレーズの録音ができます。
同時に録音できるフレーズの数
同時に録音できるのは、カレント・フレーズのみです。カレント・フ レーズ以外を録音する場合は、カレント・フレーズを切り替えなが ら順次録音動作を行います。
同時に複数のフレーズを録音することはできません。
録音時のテンポについて
録音は、録音開始直前のテンポで行われます。
録音中に RC-50 のテンポを変えることはできません。 外部 MIDI 機器からの操作による同期演奏中の場合、外部 MIDI 機器のテンポを変更しても RC-50 のテンポは変わりません。 録音終了直後に変更されます。
録音中であることを確認するには
録音中の場合、REC/PLAY/OVERDUB ペダル、カレン ト・フレー ズの PHRASE ペダルの赤インジケーターが点灯します。
フレーズが録音済みかどうかを確認するには
フレーズが録音済みの場合、ディスプレイのそれぞれのフレーズの 欄に「o」マークが表示されます。
フレーズが空の場合は、「-」マークが表示されます。
録音可能な残り時間を確認するには
録音中は、プレイ画面に録音可能な残り時間が分単位で表示されて います。残り時間が 1 分をきると、秒単位で表示されます。
録音可能な残り時間がなくなると、自動的に録音が停止します。
REC/PLAY/OVERDUB
録音可能時間について
RC-50 は、録音モード(P.48)でステレオ/モノを切り替えて録音 することができます。
RC-50 のすべてのパッチが空の場合、ステレオ/モノによる録音可 能時間は以下のとおりです。
録音モード 録音可能時間
STEREO
MONO
上記時間は、実際の録音で使用するメモリー容量と、RC-50 の
動作(アンドゥ/リドゥなど)に必要なメモリー容量の合計を 時間に換算したものです。
フレーズの最小録音時間は、約 1.5 秒です。これよりも短いフ
レーズを録音した場合、自動的にフレーズの長さを調整してか ら録音を終了します。
録音に関する動作を切り替えるには
RC-50 は、録音に関する動作を切り替えられるよう、以下のような 設定を行うことができます(シングル/マルチ・モード共通)。
● 音が入力されると同時に録音を開始する
→ 『オート・レコーディング』(P.47)
● ステレオ/モノを切り替える
→ 『録音モード』(P.48)
● 中央に定位している音を消して録音する
→ 『AUX センター・キャンセル』(P.48)
● ギター・アンプ用に音質を調整して録音する
→ 『AUX&MIC フラット・アンプ・シミュレート』(P.48)
また、マルチ・モードの場合は、以下のような操作が可能です。
● カレン ト・フレーズの録音ス タートと同時に、他のフ レーズを 再生スタートする
→ 『 複数のフレーズを同時に再生する(同時スタート)』(P.50)
● カレン ト・フレーズの録音ス タートと同時に、すべて のフレー ズを再生スタートする
→ 『オール・スタート/オール・ストップ』(P.61)
約24分 約49分
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