Roland LX-10 User Manual [ja]

取扱説明書
201a
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』(P.8)と『使用 上のご注意』(P.11)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解 いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに 見ることができるよう、手元に置いてください。
202
©
2008 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

はじめに

このたびは、LX-10 をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。存分にお楽し みいただき、いつまでも良い状態でご愛用いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みい ただけますようお願い申し上げます。

取扱説明書について

はじめに、取扱説明書(本書)の「演奏する前に」(18 ページ)をお読みください。電源コー ドの接続や電源の入れかたを説明しています。
取扱説明書では、LX-10 の演奏機能を使いこなすための基本操作から、LX-10 を使って曲を 録音するといった応用操作まで説明しています。

本文中の表記について

この取扱説明書では、操作方法を簡潔に説明するために、次のように表記しています。
[ ]で囲まれた文字は、ボタン(つまみ)名を表し、[Piano](ピアノ)ボタン、のよう
に表記します。
文章の先頭に、 や※マークが付いているものは注意文です。必ずお読みください。
本文中の(** ページ)は参照ページを表しています。
本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、お買い上げ時の設定(音色名など)と 本文中の画面上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。

LX-10 の特長

豊かな響きと幅広い表現力を持つピアノ音色
ハンマーが弦をたたく音までもリアルに再現する 88 鍵ステレオ・マルチサンプリング・ピア ノ音源を採用し、高品位なコンサート・グランドピアノの音色を実現しています。最大同時発 音数 128 音で、ペダルを多用した演奏にも余裕で対応できます。
ピアノ音色はもちろんのこと、幅広いジャンルに使える 300 種類以上の音色を内蔵していま す。鍵盤でドラム・セットを鳴らすこともできます。
グランドピアノの弾き心地「アイボリー・フィール」鍵盤
ピアノ鍵盤として最高の材料と言われる象牙(白鍵)と黒檀(黒鍵)の心地よい感触を、最新 の技術で再現したアイボリー・フィール鍵盤を搭載。白鍵は基材と表面材の 2 ピース構造で、 見た目のナチュラルさとともに適度な剛性感・しなり感を持たせています。
プログレッシブ・ハンマー・アクション II(PHA II)を採用し、より自然なタッチに加え、低 音域では適度な重量感、高音域では軽やかな弾き心地を体感できます。さらに、グランドピア ノの鍵盤を軽く弾いたときに感じる特有のクリック感(エスケープメント)までも忠実に再現 して、高い演奏性を約束します。
いつまでも清潔にお使いいただけるよう、長期持続性のある抗菌処理も施しました。
4
スマートな中に高級感の漂うデザイン
落ち着きのある色と鏡面仕上げのパネルを効果的に配したトラディショナルなデザインは、奥 行き約 45cm のスマートな外観ながら、高級感・存在感を与えます。
包み込むような音場感
6 個のスピーカーを使用した再生システムにより、低域から高域まで、ピアノならではの豊か なサウンドが得られます。
足元のスピーカーからだけではなく、本体上部からも音を放出することで、包み込むような音 場を再現します。
また、屋根の開閉によってグランド・ピアノのような音の変化も楽しめます。
デジタルピアノならではの多彩な機能
ピアノ・デザイナー
はじめに
ピアノの弦が共鳴する音やグランドピアノの大屋根の開閉シミュレーション、離鍵時の微妙な タッチや弦どうしの共鳴、ダンパー・ペダルを踏んでダンパーが弦を離れるときに出るかすか な音の再現など、グランドピアノのサウンドと表現力を追求しています。
これらを自分の好みに合わせてピアノ音色をカスタマイズすることができます。
コンサート・ホールの臨場感を再現
高品位な残響エフェクトに加え、フルコンサート・グランドピアノの奥行き感を再現し(3D サウンド・コントロール)、粒立ちやパワー感も向上させています(ダイナミクス・サウンド・ コントロール)。
ヘッドホンでの演奏でも臨場感溢れる専用の効果をかけることができます。
多彩な練習支援機能と伴奏付きピアノ曲を内蔵
メトロノーム機能や「3 トラック・レコーダー」、付属の楽譜集(60 曲収録)に対応したオー ケストラ伴奏付き内蔵曲など、電子ピアノならではのピアノ・レッスンを体験できます。
データの演奏と保存
レコーダーを使って演奏したデータは、別売のフロッピー・ディスク・ドライブや USB メモ リーに保存することができます。
フロッピー・ディスク・ドライブや USB メモリーに加えて、市販の USB タイプの CD ドラ イブを接続して、SMF ミュージックデータや音楽 CD、オーディオ・データを再生すること もできます。
さらに、USB メモリー/フロッピー・ディスクや CD-ROM の SMF ミュージックデータを 本体メモリーに保存しておくこともできます。
5
もくじ
はじめに ...........................................................4
取扱説明書について......................................................... 4
本文中の表記について..................................................4
LX-10 の特長................................................................... 4
安全上のご注意................................................8
使用上のご注意.............................................11
各部の名称とはたらき .................................14
フロント・パネル.......................................................... 14
ボトム・パネル(背面側 底面)................................... 16
ボトム・パネル(正面側 底面 左).............................. 16
ボトム・パネル(正面側 底面 右).............................. 17
演奏する前に................................................. 18
演奏の準備をする.......................................................... 18
スピーカー・ケーブルを接続する ........................... 18
ペダル・コードを接続する....................................... 18
電源コードを接続する............................................... 18
フタを開ける/閉める............................................... 19
屋根を開ける/閉める............................................... 19
譜面立ての使いかた................................................... 20
電源を入れる/切る...................................................... 20
音の大きさや明るさを調節する...................................21
画面の明るさを変える .................................................. 21
ペダルについて.............................................................. 22
ヘッドホンを使って聴く .............................................. 23
ヘッドホン・フックを使う....................................... 23
外部メモリーの使いかた .............................................. 24
USB メモリーを接続する......................................... 24
フロッピー・ディスク・ドライブを取り付ける .... 24
CD の使いかた............................................................... 24
CD ドライブを接続する............................................ 24
デモ曲を聴く................................................. 25
音色デモ曲を聴く.......................................................... 25
ピアノ・デザイナーのデモを聴く ........................... 27
演奏をする ....................................................28
いろいろな音で演奏する .............................................. 28
好みのピアノの音を作る(ピアノ・デザイナー)...... 29
鍵盤のタッチ感を変える(キー・タッチ)................. 32
奥行き感のある音にする
(3D サウンド・コントロール).................................... 33
音にメリハリをつける(ダイナミクス)..................... 34
音に響きをつける(リバーブ)..................................... 35
リバーブ効果のかかり具合を変える........................ 35
音にさまざまな効果をつける(エフェクト).............. 36
エフェクトの設定を変える....................................... 36
オルガン音色のうねりを変える(ロータリー効果)37
鍵盤の調を変える(キー・トランスポーズ).............. 38
鍵盤を 2 つに分けて 2 人で演奏する
(ツインピアノ)..............................................................40
音の鳴り方を切り替える(ツインピアノ・モード)41
2 つの音色を重ねて演奏する(デュアル演奏)..........42
音色のバリエーションを切り替える ....................... 43
デュアル演奏の音量バランスを変える.................... 44
鍵盤の右手側と左手側を違う音色で演奏する
(スプリット演奏)..........................................................45
音色グループや音色のバリエーションを
切り替える .................................................................. 46
鍵盤が分かれる位置を変える ................................... 47
メトロノームを使って演奏する ...................................48
メトロノームのテンポを変える ............................... 48
メトロノームの拍子を変える ................................... 49
メトロノームの音量を変える ................................... 49
カウント音をつけて演奏のタイミングを合わせる ....49
曲を再生する.................................................50
曲を聴く..........................................................................50
すべての曲を連続して再生する(全曲再生)..............52
パートごとに再生する...................................................54
トラックをミュートしたときの音量を変える........ 55
曲を再生する音量を変える...........................................55
オーディオ・データや音楽 CD の音量を変える.... 55
曲のテンポを変える.......................................................56
テンポを一定にして再生する(テンポ・ミュート)56 オーディオ・データや音楽 CD のテンポを変える
(オーディオ・テンポ)............................................... 57
曲の調を変えて再生する(プレイバック・トランスポー
ズ)....................................................................................58
中央の音を小さくして再生する
(センタ−・キャンセル)...............................................59
録音する.........................................................60
鍵盤で弾いた演奏を録音する .......................................61
片手ずつ演奏を録音する...............................................63
曲に合わせて弾いた演奏を録音する ...........................66
録音した演奏を消去する...............................................69
演奏を保存する .............................................70
メモリーを初期化する...................................................70
保存とコピーについて...................................................72
録音した曲を保存する...................................................73
保存した曲を消す ..........................................................75
曲をコピーする ..............................................................77
いろいろな設定をする .................................79
ファンクション・モードの基本操作 ...........................79
調律に関する設定 ..........................................................80
他の楽器と音の高さを合わせる(チューニング).. 80
イコライザーに関する設定...........................................81
イコライザーの設定を変える ................................... 81
6
もくじ
曲の再生に関する設定 .................................................. 82
パートごとに鳴らす/鳴らさないを設定する
(パート・ミュート)................................................... 82
[Accomp](伴奏)ボタンでミュートする
パートを切り替える(伴奏トラック)...................... 82
曲の再生方法を切り替える(曲再生モード).......... 82
CD /オーディオに関する設定.................................... 83
再生する CD の種類を設定する
(CD /オーディオ・タイプ).................................... 83
ピアノと伴奏の音のタイミングを合わせる
(CD /オーディオ・シンク).................................... 83
メトロノームに関する設定........................................... 83
メトロノームの音色を変える(メトロノーム音色)83 メトロノームの拍の刻みかたを変える
(メトロノーム・パターン)....................................... 83
メロディーが鳴る前にカウント音を鳴らす
(カウントダウン)....................................................... 84
カウントダウンの音色を変える ............................... 84
(カウントダウン音色)............................................... 84
カウントダウンを始めるパートを選ぶ
(カウントダウン・パート)....................................... 84
鍵盤に関する設定.......................................................... 84
トランスポーズする対象を選ぶ
(トランスポーズ・モード)....................................... 84
音の高さをオクターブ単位で変える
(オクターブ・シフト)............................................... 84
キー・タッチが「固定」のときの
音の強さを変える....................................................... 84
ペダルに関する設定...................................................... 85
ペダルの効果のかけかたを変える
(右/中央/左ペダル・パート)............................... 85
ペダルの働きを変える(中央/左ペダル機能)...... 85
赤外線通信に関する設定 .............................................. 86
携帯電話で曲をダウンロードする ........................... 86
赤外線通信のオン/オフを切り替える
(赤外線機能).............................................................. 87
転送後の再生の設定をする(赤外線再生設定)...... 87
MIDI に関する設定 ........................................................ 88
シーケンサーと接続したときの音源の 2 度鳴りを防ぐ
(ローカル・コントロール)....................................... 88
MIDI 送信チャンネルを変える
(MIDI 送信チャンネル)............................................. 88
録音した演奏データを MIDI 機器に送信する(曲の
MIDI アウト).............................................................. 88
その他の設定.................................................................. 89
V-LINK を使う ........................................................... 89
V-LINK の送信チャンネルを設定する ..................... 89
USB ドライバを設定する
(USB ドライバ設定)................................................ 90
外部メモリーの設定を切り替える(外部メモリー・
モード)........................................................................ 90
音量を調節する(マスター・ゲイン)...................... 90
3D サウンド・コントロールのかかり方を変える
(3D モード)............................................................... 90
SMF 再生時のトラック・ボタンに割り当てるパート
を変える(トラック・アサイン)............................. 91
歌詞表示のオン/オフを切り替える ....................... 91
VIMA TUNES 用おすすめ音色を選ばない設定にする
(おすすめ音色).......................................................... 91
画面に表示される言語を変える
(言語/ Language)................................................. 91
設定を記憶させる(メモリー・バックアップ)...... 92
お買い上げ時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット)....................................... 92
ボタンが効かないようにする(パネル・ロック).. 93
他の機器と接続する .....................................94
オーディオ機器と接続する...........................................94
LX-10 に外部スピーカーを接続して音を出す ...... 94
オーディオ機器の音を LX-10 で鳴らす ................. 95
MIDI 機器と接続する.....................................................96
MIDI シーケンサーに LX-10 を接続する............... 96
LX-10 を演奏して MIDI 音源機器を鳴らす ........... 96
パソコンと接続する.......................................................97
故障かな?と思ったら .................................98
こんな表示が出たら ..................................102
音色一覧......................................................103
内蔵曲一覧..................................................110
メモリー・バックアップで
記憶される項目 ..........................................111
使用できるミュージックデータ ...............112
MIDI インプリメンテーション・
チャート......................................................113
主な仕様......................................................114
さくいん......................................................116
7

安全上のご注意

警告
安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。 この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品 はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに 依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
の中に描かれています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
分解や改造をしない
002a
この機器を分解したり、改造したりしないでく ださい。
..............................................................................................................
修理や部品交換はしない
003
修理や部品の交換は、絶対 にしないでくださ い。修理や部品の交換をするときは、必ずお買 い上げ店またはローランドお客様相談セン ターにご相談ください。
..............................................................................................................
以下のような場所に設置しない
004
○ 温度が 極端に高い場所(直射日光の当たる
場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上 など)
○ 水気 の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 湯気や油煙が当たる場所 ○ 塩害の恐れがある場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ほこりや砂ぼこりの多い場所
○ 振動や揺れの多い場所
..............................................................................................................
不安定な場所に設置しない
007
この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設 置しないでください。必ず安定した水平な場所 に設置してください。
..............................................................................................................
電源コードは100Vの電源コンセントに差し込む
008a
電源コードは、必ず交流(AC)100Vの電源 コンセントに差し込んでください。
..............................................................................................................
電源コードは付属のものを使用する
008e
電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ さい。また、付属の電源コードを他の製品に使 用しないでください。
..............................................................................................................
電源コードを曲げない、重いものを載せない
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源 コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
8
警告
警告
注意
安全上のご注意
タコ足配線などの無理な配線をしない
015
電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで ください。特に、電源タップを使用している場 合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を超 えると発熱し、コードが溶けることがあります。
..............................................................................................................
大音量で長時間使用しない
010
この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、 設定によっては永久的な 難聴になる程度の音 量になります。万一、聴力低下や耳鳴りを感じ たら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談し てください。
..............................................................................................................
異物を入れない
011
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)を絶対に入れないでください。 ショートや誤動作の原 因になることがありま す。
..............................................................................................................
異常や故障が生じたときは電源を切る
012a
次のような場合は、直ちに電 源を切って電源 コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま たはローランドお客様相談セ ンターに修理を 依頼してください。
○ 電源コードが破損したとき ○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたり
したとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
お子さまだけでは使用しない
013
お子さまのいるご家庭で使用する場合、取り扱 いやいたずらに注意してください。 お子さまがお使いになる場合は、必ず大人のか たが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
落としたり、強い衝撃を与えない
014
この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
海外でそのまま使用しない
016
外国で使用する場合は、お買 い上げ店または ローランドお客様相談センタ ーに相談してく ださい。
..............................................................................................................
CD-ROM をオーディオ CD プレーヤーや DVD プレーヤーで使用しない
023
CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレー ヤーで再生しないで下さい。大音量によって耳 を痛めたり、スピーカーを破損する恐れがあり ます。
..............................................................................................................
水の入った容器などを載せない
026
水の入った容器(花びんな ど)やジュースの 入ったコップなどを置か ないでください。ま た、殺虫剤、香水、アルコー ル類、マニキュ ア、スプレー缶なども置かないでください。 液体がこぼれてこの機器の中に入ると、故障の 原因になることがあり、ショートや誤動作の原 因になることがあります。
風通しの良い場所に設置する
101a
この機器は、風通しのよい、正常な通気が保た れている場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
電源コードはプラグを持って抜き差しする
102b
電源コードを機器本体や コンセントに抜き差 しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
定期的に電源コードのプラグのほこりを拭き取る
103a
電源プラグは定期的にコンセントから抜いて、 乾いた布でゴミやほこりを拭き取ってくださ い。また、長時間使用しないときは、電源プラ グをコンセントから外してください。電源プラ グとコンセントの間にゴミやほこりがたまる と、絶縁不良を起こして火災の原因になります。
..............................................................................................................
コードやケーブルを煩雑にならないように配線する
104
接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してくだ さい。特に、コードや ケーブル類は、お子様の手が届かないように配 慮してください。
..............................................................................................................
本製品の上に乗ったり、重いものを置かない
106
この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
9
安全上のご注意
注意
注意
濡れた手で電源コードを抜き差ししない
107b
濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器 本体やコンセントに抜き 差ししないでくださ い。
..............................................................................................................
この機器を移動するときの注意
108d
この機器を移動するとき は以下のことを確認 した後、必ず 2 人以上で水平に持ち上げて運 んでください。このとき、手をはさんだり、足 の上に落とさないように注意してください。
1
○ 機器本 体とスタンドを固定しているネジが
ゆるんでいないか、確認する。ゆるんでい る場合は、しっかり固定する。
2
○ 電源コードを外す。
3
○ 外部機器との接続を外す。
4
○ スタン ドのアジャスティング・ボルトを上
げる(P.22 )。
5
○ フタと屋根を閉じる。
..............................................................................................................
お手入れするときは電源コードをコンセントから 抜く
109a
お手入れをするときには、電源を切って電 源プラグをコンセントから外してください
(P.18 )。
..............................................................................................................
落雷の恐れがあるときは電源コードをコンセント から抜く
110a
落雷の恐れがあるとき は、早めに電源を切っ て、電源プラグをコンセントから外してくださ い。
小さな部品はお子さまの手の届かないところに置 く
118c
下記のような小さな部品 を取り外している場 合は、小さなお子様が誤って飲み込んだりする ことのないようお子様の 手の届かないところ へ保管してください。
○ 付属品
・ スタンド組み立て用ネジ ・ ヘッドホン・フック用蝶ネジ
○ 取り外した部品
・ 音量つまみ ・ 音質つまみ
..............................................................................................................
椅子を使うときの注意
椅子を使用するときは、必ず次の事項を守ってください
○ 椅子で遊んだり、踏み台にしない。 ○ 2 人以上で腰掛けない。 ○ 腰掛けたままで、高さ調節しない。 ○ ピアノ椅子の脚を止めているボルトが緩ん
でいたら、腰掛けない。
(緩みがあるときは随時付属 の工具で締め
直してください)
○ シート下の隙間(昇降装置の金属部)には
絶対に手を入れないでください。 手を挟んだりけがをしたりする恐れがあり
ます。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
フタを開閉する際の注意
116
フタの開け閉めは、指などをはさまないように、 注意して行なってください(P.19 )。 小さいお子様が使用されるときは、大人のかた が介添えしてください。
..............................................................................................................
10

使用上のご注意

電源について
301
● この機器を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどの インバーター制御の製品やモーターを使 った電気製品が
接続されているコンセントと同じコンセ ントに接続しな いでください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズによりこの機器が誤動作したり、雑音が発生する恐れが あります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
● 電源 スイッチを 切った後、この機器の画面やインジ ケー ターなどは消えますが、これは主電源から完全に遮断され
ているわけではありません。完全に電源を切る必要がある ときは、この機器の電源スイッチを切った後、コンセント
からプラグを抜いてください。電源コ−ドのプラグを差し 込むコンセントは、この機器にできるだけ近い、すぐ手の
届くところのものを使用してください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持 つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ 画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b(一部修正)
● 携帯 電話の赤外 線通信機能を使ってこの機器にデー タを 転送するとき以外は、携帯電話はなるべくこの機器から遠
ざけるか、もしくは電源を切ってください。 近くに携帯電話があると、着信時や発信時、通話時に雑音
が出ることがあります。
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ た車内などに放置しないでください。また、至近距離から
照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や 強力なスポッ ト・ライトで長時間同じ位置を照射しないでください。変
形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使 用してください。
356
● この 機器の上に ゴム製品やビニール製品などを長時 間放 置しないでください。変形、変色することがあります。
358
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しな くなるなどの故障の原因になります。
359
● この機器にシールなどを貼らないでください。はがす際に 外装の仕上げを損なうことがあります。
追加
● 本機は十分に安定するように設計されていますが、壁から 離して設置する場合などに、より安全にお使いいただくた
めに、付属の転倒防止金具を取り付けてください。 転倒防止金具の取付方法については組み 立てチラシをご
覧ください。
お手入れについて
● 鏡面仕上げの部分は高級木工家具同様デリケートなため、 正しい定期的なお手入れが必要です。必ず以下にしたがっ
てお手入れしてください。 ○ お手入れは、柔らかい布やピアノ用の毛ばたきで軽く
拭くようにしてください。 小さな砂ぼこりでも、強く拭くと細かなすり傷がつく ことがありますのでご注意ください。
○ 市販の 各種洗剤や外装手入 れ剤は、塗装面を変質さ
せ、ひび割れなどの原因になりますので使用しないで ください。また、化学ぞうきんは使わないでください。
401b
● その他の部分は、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った 布で汚れを拭き取ってください。また、木製の部品がある
場合は、木目にそって全体を均一の力で拭きます。同じ所 ばかり強くこすると、仕上げを損なう恐れがあります。
402
● 変 色や変形の 原因となるベンジン、シンナーおよ びアル コール類は使用しないでください。
403
● この機器のペダルは真鍮製です。 真鍮は酸化し、黒ずむ性質があります。酸化した場合のお
手入れは、市販の金属みがきをご使用ください。
Add
● 安全で快適にお使いいただくため、図に示す場所のネジの 締め付け具合を定期的にチェックしていただき、緩みがあ
れば、ドライバーを使って締め付けをしてください。使用 状況や設置環境によっては、経年変化によりごくまれにネ
ジの締め付けが少し緩くなることがあるためです ※チェックを行う目安は約半年です。
修理について
451a
● お客様がこの機器や付属の部品を分解、改造された場合、 以後の性能について保証できなくなります。また、修理を
お断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり ます。大切な記憶内容は、USB メモリーに保存するか、
記憶内容をメモしておいてください。修理するときには記 憶内容の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー
部の故障などで記憶内容が復元できない場合もあります。 失われた記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容
赦願います。
453b
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持 するために必要な部品)を、製造打切後 8 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた だきます。なお、保有期間が経過した 後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、 または最寄りのローランドお客様相談 センターにご相談
ください。
11
使用上のご注意
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失 われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとしてUSBメモリーに保存して おいてください。
552
● 本体メモリーや USB メモリーの失われた記憶内容の修復 に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子 などに過度の力を加えないでください。
554
● ディ スプレイを 強く押したり、叩いたりしないでく ださ い。
555
● ディスプレイから多少音がすることがありますが、故障で はありません。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ グを持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあり ません。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559b
● 輸送や引っ越しをするときは、機器を緩衝材などで十分に 梱包してください。そのまま移動すると、傷、破損、故障
などの原因となります。
560
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えない でください。
562
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。この機器 との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ
い。音が極端に小さくなったり、まったく聞こえなくなる 場合があります。抵抗の入っていない接続ケーブル(ロー
ランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。他社製 の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様につ
きましては、ケーブルのメーカーにお問い 合わせくださ い。
565
● ペットなどの小動物を本機上(特に鍵盤の上)に載せたま まで鍵盤蓋を開閉しないでください。本機の構造上、ペッ
トなどの小動物が内部へ入ってしまうことがあります。そ のような場合は、直ちに電源を切って電源コードをコンセ
ントから外し、お買い上げ店またはローランド・サービス にご相談ください。
追加
● 本体 と前脚を下 部で接続している渡し棒は十分な強 度を 持っていますが、安全のため、お子様が上に乗ったりしな
いようにご注意ください。
フロッピー・ディスクの取り扱い
(別売のフロッピー・ディスク・ドライブをお使いのとき)
651
● デ ィスクはフィ ルムに磁性体を塗布した円盤状の 記憶媒 体です。磁性面には非常に高密度でデータが記憶されます
ので、取り扱いについては次の点に注意してください。 ○ 磁性面に触れない ○ ホコリの多い場所で使用しない ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中など
に放置しない(保存温度:10 〜 50 ℃)
○ スピー カーなどの強い磁界を 発生する場所やものに
近づけない
652
● ディスクには、書き込んだデータを誤って消さないように 保護するプロテクト・タブがあります。書き込み操作を行
なうとき以外は、プロテクト・タブをプロテクトの位置に しておいてください。
fig.DiskProtect.j.eps
裏面
ライト (書き込み可能)
プロテクト・タブ
653
● デ ィス クのラベルは、しっ かり と貼り付けてください。 ディスク・ドライブの中ではがれると、ディスクが取り出
せなくなります。
654
● ディスクは、傷めたり、チリ、ホコリなどが付かないよう 保管には十分注意してください。チリ、ホコリなどが付い
たディスクを使用すると、ディスクが破損したり、ディス ク・ドライブの故障の原因になります。
プロテクト (書き込み禁止)
12
使用上のご注意
USB メモリーの取り扱い
(別売の USB メモリーをお使いのとき)
704(一部修正)
● USB メモリーを接続するときは、確実に奥まで差し込ん でください。
705(一部修正)
● USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚したりしない でください。
708(一部修正)
● USB メモリーは精密な電子部品で作られていますので、 取り扱いについては次の点に注意してください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯
電している静電気を放電しておく。 ○ 端子部に手や金属で触れない。 ○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中など
に放置しない。(保存温度:0 度〜 50 度) ○ 水に濡らさない。 ○ 分解や改造をしない。
追加
● USB メモリーは外部メモリー端子に対して水平になるよ うにして、無理な力を加えずに挿入してください。
無理に挿入すると、外部メモリー端子が破損することがあ ります。
追加
● 外部メモリー端子に USB メモリー以外のもの(針金、硬 貨など)を入れないでください。外部メモリー端子の故障 の原因になります。
追加
● 接続した USB メモリーに強い力を加えないでください。
追加
● USB メモリーを長期間使用しないときは、USB メモリー のカバーをしてください。
CD(CD-ROM) の取り扱い
(別売の CD ドライブをお使いのとき)
● CD の取り扱いについては、次の点に注意してください。 ○ CD の裏面(信号面)に触れない。 ○ ホコリの多い場所で使用しない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中など
に放置しない。
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな いでください。データの読み出しがうまくいかないことが
あります。CD の汚れは、市販の CD 専用クリーナーでク リーニングしてください。
● CD はケースに入れて保管してください。
●CDを、長時間 CD ドライブに入れたままにしないでくだ さい。
● ラベル面にシールなどの異物を貼らないでください。
● 柔 らかい乾いた 布で内側から外側へ放射状に軽く 拭いて ください。円周方向には拭かないでください。
● レコード・クリーナー、レコード・スプレー、ベンジンな どの溶剤は使用しないでください。
● CD を曲げたりすると、正常に読み書きできなくなり、誤 動作の原因となることがあります。
203
※GS()ローランド株式会社の登録商標です。
追加
※ XGlite()ヤマハ株式会社の登録商標です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録
商標です。
215b
※ GM( )、GM2( )は、社団法人 音楽
電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
追加
※ i モード 、i アプリ は NTT ドコモの
登録商標です。
追加
※ MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイ
クロプロセッサーのアーキテクチャーに関する TPL
(Technology Properties Limited)社の特 許ポー
トフォリオです。当社は、TPL 社よりライセンスを 得ています。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登
録商標です。
13

各部の名称とはたらき

8
91011
12
13
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

フロント・パネル

1
[Power](電源)スイッチ
電源をオン/オフします(P.20)。
2
[Volume](音量)つまみ
LX-10 全体の音量を調節します(P.21)。 ヘッドホンをつないでいるときは、ヘッドホンの音量を
調節します(P.23)。
3
[Brilliance](音質)つまみ
[Transpose](トランスポーズ)ボタン
鍵盤の音や曲を移調します(P.38)。 また、このボタンを押しながら[Split](スプリット)
ボタンを押すと、デュアル演奏のときの、2 つの音色の 音量バランスを調節できます(P.44)。
[Split](スプリット)ボタン
鍵盤を右側と左側に分けて、それぞれ違う音色を鳴らす ことができます(P.45)。
13
音の明るさを調節します(P.21)。
4
[V-LINK]ボタン
V-LINK のオン/オフを切り替えます(P.89)。
5
[Effects](エフェクト)ボタン
音にいろいろな効果をかけることができます(P.36)。 また、このボタンを押しながら[3D]ボタンを押すと、
さまざまな設定ができます(P.79)。
6
[3D]ボタン
音に奥行きをつけることができます(P.33)。 また、このボタンを押しながら[Reverb](リバーブ)
ボタンを押して設定を変えると、メリハリのある音にな ります(P.34)。
7
[Reverb](リバーブ)ボタン
音にコンサート・ホールで演奏しているような響きを持 たせることができます(P.35)。
[Twin Piano](ツインピアノ)ボタン
鍵盤を左右の領域に分けて、2 人で同じ音域で演奏でき ます(P.40)。
音色ボタン
鍵盤で鳴らす音の種類(音色グループ)を選びます
(P.28)。
[Metronome/Count In] (メトロノーム/カウントイン)ボタン
内蔵のメトロノームをオン/オフします(P.48)。 また、曲を再生する前にカウント音を鳴らすことで、曲
と自分の演奏のタイミングを合わせる ことができます
(P.49)。
[Piano Designer] (ピアノ・デザイナー)ボタン
ピアノの弦が共鳴する音などを調節して、自分の好みに 合わせたピアノ音色をつくることができます(P.29)。
14
各部の名称とはたらき
20
21
22
23
24
25
15
14
16
14
ディスプレイ
音色名、曲番号、テンポ、拍子、各種設定値などを表示 します。
15
[Tempo/Beat](テンポ/拍子)(▲)ボタ
メトロノームのテンポや拍子を決めます(P.48)。
16
[Song](曲)(▼)ボタン
2117 18 19 20 22 23 24 25
[](録音)ボタン
自分で弾いた演奏を、LX-10 に録音することができま す(P.60)。
トラック・ボタン
演奏を片手ずつ再生したり、録音します(54 ページ、 63 ページ)。
[Right](右手)ボタンには 右手の演奏、[Left](左
手)ボタンには左手の演奏、[Accomp](伴 奏)ボタ ンにはその他の演奏が割り当てられます。
再生する曲を選びます(P.50)。
17
[](ー)ボタン
曲選択画面が表示されているときにこの ボタンを押す と、前の曲が選ばれます(P.50)。
曲の再生中にこのボタンを押し続けると、曲が巻き戻し されます(P.51)。
鍵盤で鳴らす音の種類(バリエーショ ン)を選びます
(P.28)。
また、いろいろな設定の値を変えます。
18
[](+)ボタン
曲選択画面が表示されているときにこの ボタンを押す と、次の曲が選ばれます(P.50)。
曲の再生中にこのボタンを押し続けると、曲が早送りさ れます(P.51)。
鍵盤で鳴らす音の種類(バリエーショ ン)を選びます
(P.28)。
また、いろいろな設定の値を変えます。
19
[](再生/停止)ボタン
[Key Touch](キー・タッチ)ボタン
鍵盤のタッチ感を変えます(P.32)。 また、このボタンを押しながら[File](フ ァイル)ボ
タンを押すと、デモ曲を聴くことができます(P.25)。
[File](ファイル)ボタン
録音した曲を、本体メモリーや USB メモリーに保存し ます(P.73)。
また、本体メモリーと USB メモリーの間で曲をコピー できます(P.77)。
[Display Contrast](ディスプレイ・コン
トラスト)つまみ
画面の明るさを調節します(P.21)。
赤外線ポート
携帯電話の赤外線通信機能を使うときに、携帯電話の赤 外線ポートをここに向けて操作します(P.86)。
内蔵曲や録音した演奏を再生/停止します(P.50)。 また、演奏の録音を開始します(P.60)。
15
各部の名称とはたらき
28
29
32
33

ボトム・パネル(背面側 底面)

※ コード類を接続するときは、リア・ボード・アッパーを外してください。(P.18)
26 27 28 29
26
Input L/Mono、R(インプット)端子
Pedal(ペダル)端子
オーディオ機器や他の電子楽器などを接続して、接続し た機器の音を LX-10 で鳴らします(P.95)。
27
Output L/Mono、R(アウトプット)端子
オーディオ機器やアンプ内蔵スピーカー などを接続し て、LX-10 の音を接続したスピーカーから鳴らします
(P.94)。

ボトム・パネル(正面側 底面 左)

30
Phones(ヘッドホン)端子
30 33
31
専用スタンドのペダル・コードを接続します(P.22)。
AC In(AC インレット)
付属の電源コードを接続します(P.18)。
32
USB 端子
ヘッドホンを接続します。LX-10 は 2 つのヘッドホン を同時に使うことができます(P.23)。
31
MIDI Out/In(ミディ・アウト)端子
外部 MIDI 機器と接続して演奏情報をやりとり します
(P.96)。
16
パソコンと接続して、演奏情報をやりとり します
(P.97)。
Input L/Mono、R(インプット)端子
オーディオ機器や他の電子楽器などを接続して、接続し た機器の音を LX-10 で鳴らします(P.95)。

ボトム・パネル(正面側 底面 右)

34
34
外部メモリー端子
USB メモリーやフロッピー・ディスク・ドライブ、CD ドライブを接続して、保存されている曲 を再生したり
(P.50)、LX-10 で録音した曲を USB メモリーに保存
することもできます(P.73)。 ベース部分を回転させることで、USB メモリーや USB
ケーブルをすっきり収納することができます。
各部の名称とはたらき
※ USB バス・パワー対応の CD ドライブは使用できま
せん。
17

演奏する前に

演奏の準備をする

ボトム・パネル(背面側 底面)の端子にケーブルやコー ドを接続するときは、リア・ボード・アッパーを外してか ら接続してください。
リア・ボード・アッ パーを外すときは、図の ようにネ ジ
(3 箇所)を外してください。
リア・ボード・アッパー

スピーカー・ケーブルを接続する

電源コードを接続する

フロント・パネル左側にある[Power](電源)ス
1.
イッチが、オフ(上がった状態)になっているこ とを確認します。
fig.PowerOff-j.eps
上がった状態が
オフ
[Volume](音 量)つまみを左いっぱいまで回し
2.
て、音量を最小にします。
付属の電源コードを、本体底面の AC インレット
3.
に差し込みます。
電源コードのプラグをコンセントに差し込みま
4.
す。
図のように、スタンドのスピーカー・ボックスから出て いるスピーカー・ケーブルを、本体底面にあるスピーカー 端子に差し込みます。
スピーカー・ケーブルは、カチッというまで差し込んで ください。
fig.SpeakerCable.eps

ペダル・コードを接続する

ペダル・コードを、本体底面の Pedal(ペダル)端子に 差し込みます。
fig.PedalCord.eps
3
4
電源コードは、必ず付属のものをお使いください。
18

フタを開ける/閉める 屋根を開ける/閉める

演奏する前に
フタは、必ず両手で開け閉めしてください。 本機のフタは、手を離してもゆっくり閉まる構造に
なっていますが、少しだけ開けたときなどは、すぐ に閉まります。指などをはさまないように、ご注意 ください。
フタを開けるときは、フタを両手で持って持ち上
1.
げます。
屋根の開け閉め は、必ず大人の方が行っ てくださ い。
破損する原因になりますので、屋根を無理に後方向 へ開けないでください
指などをはさまないように、ご注意ください。
開けるとき
1.
屋根を持ち上げます。
2.
右端にある突き上げ棒を起こします。
3.
屋根をゆっくりと降ろします。
2.
フタを閉めるときは、フタを両手で持って静かに 下におろします。
ピアノの移動は、危険防止のため必ずフタを閉じた 状態で行ってください。
閉めるとき
1.
屋根を持ち上げます。
2.
突き上げ棒を倒します。
3.
屋根をゆっくりと降ろします。
19
演奏する前に

譜面立ての使いかた

開けたフタの上部に、譜面をのせて使うことができます。

電源を入れる/切る

941
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入して ください。手順を間 違えると、誤動作をし たりス ピーカーなどが破損する恐れがあります。
電源を入れる
1.
[Volume](音 量)つまみを左いっぱいまで回し
て、音量を最小にします。
fig.VolumeMin-j.eps
2.
[Power](電源)スイッチを押します。
fig.PowerOn-j.eps
譜面をのせるコツ
フタの上部にある溝に、譜面を差し込むようにします。
譜面が開いた状態を保てる ように、折り目をつけます。
うまくいかないときは、クリップではさみます。
薄い紙状の譜面をのせる場合は、クリップ・ボード等に はさんで譜面立てにのせてください
押し下げられた
状態が
オン
電源が入り、[Piano](ピアノ)ボタンのインジケー ターが点灯します。
数秒後には、鍵盤を弾いて音を出せるようになります。
942
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからし ばらくは動作しません。
3.
[Volume](音量)つまみで音量を調節します (P.21)。
20
電源を切る
1.
[Volume](音量)つ まみを左いっぱいまで回し
て、音量を最小にします。
fig.VolumeMin-j.eps
2.
[Power](電源)スイッチを押します。
画面の表示が消えて、電源が切れます。
fig.PowerOff-j.eps
上がった状態が
オフ
演奏する前に

画面の明るさを変える

LX-10 の画面の明るさを調節することができます。
fig.Contrast-j.eps
フロント・パネル右側にある[Display
1.
Contrast](ディスプレイ・コントラスト)つ まみを回して、画面の明るさを調節します。
液晶画面を使用時のご注意
画面に縦スジのようなものが 見えることがありますが、 液晶画面の原理上発生するもので、故障ではありません。
[Display Contrast](ディスプレイ・コントラスト)つ
まみで画面の明るさを調節して目立たなくすることがで きます。

音の大きさや明るさを調節 する

鍵盤を弾いたときや、内蔵曲や USB メモリーなどの曲を再 生したときの音量や音の明るさを調節します。
ヘッドホンを接続しているときは、ヘッドホンの音量や音質 を調節します。
[Volume](音量)つ まみを回して、全体の音量
1.
を調節します。
鍵盤を弾いて音を鳴らしながら、音量を調節してくださ い。
右側に回すと音が大きくなり、左側に回すと音が小さく なります。
[Brilliance](音 質)つまみを回して、音の明る
2.
さを調節します。
右側に回すと明るい音になり、左側に回すと落ち着いた 音になります。
fig.VolBri-j.eps
画面の明るさは、温度によって変わることがあります。
小さく 大きく
落ち着いた音
明るい音
21
演奏する前に

ペダルについて

ペダルには次のようなはたらきがあり、主にピアノ演奏のと きに使います。
fig.Pedals-j.eps
ソフト・ペダル
ソステヌート・ペダル
ダンパー・ペダル(右のペダル)
音に余韻を与えたいときに使います。 このペダルを踏んでいる間、鍵盤から指を離しても音が切れ
ずに長い余韻が続きます。 踏みかたで余韻の深さを調節することができます。
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだ ときに、弦が開放された音や弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴 して豊かな響きと広がりが加わります。LX-10 ではこの開放 音(ダンパー・ノイズ)や共鳴音(ダン パー・レゾナンス) を再現しています。
ダンパー・ペダル
アジャスターについて
置き場所を変えたと きなどにペダルが不安 定に感じる場合 は、ペダルの下部にあるアジャスターを次のように調節して ください。
アジャスターを回して下げ、アジャスターが確実に床に
あたるように調節してください。床との間に隙間がある と、ペダルを破損する原因になります。特にカーペット の上などに設置する場合は、床面を強く押しつけるよう に調節してください。
アジャスター
ダンパー・ペダルを踏んだときの開放音や共鳴量を 変えることがで きます。ピアノ・デザイナ ー機能
(P.29)の「ダンパー・ノイズ」、「ダンパー・レゾ
ナンス」をご覧ください。
ソステヌート・ペダル(中央のペダル)
このペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音だけに余韻 を与えます。
ソフト・ペダル(左のペダル)
音に柔らかさを与えたいときに使います。 このペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと、通常同じ強さで弾い
たときの音よりも柔らかい音が出ます。アコースティック・ ピアノの左側のペダルと同じ働きです。
ペダルを踏む深さによって、音の柔らかさが微妙に変わりま す。
ソステヌート・ペダル、ソフト・ペダルのはたらき を切り替えることができます。『ペ ダルの働きを変 える (中央/左ペダル機能)』(P.85)をご覧くだ さい。
22
電源を入れた状態で本体からペダル・コードを抜く と、ペダルの効果がかかったままになることがあり ます。ペダル・コードの抜き差しは、必ず、本体の 電源を切った状態で行ってください。
演奏する前に

ヘッドホンを使って聴く

ヘッドホンを使えば、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽し むことができます。LX-10 にはヘッドホン端子が 2 つある ので、2 人で同時にヘッドホンを使うことができます。
ヘッドホンを 1 つだけ接続するときは、2 つあるヘッドホン 端子のどちらに接続しても、ヘッドホンを使用することがで きます。
fig.Headphones.eps
ヘッドホン

ヘッドホン・フックを使う

ヘッドホンを使わないときは、ヘッドホン・フックにヘッド ホンをかけておくことができます。
ヘッドホン・フックの取り付けかた
付属のヘッドホン・フックを、本体左下にある穴
1.
に差し込みながら回します(下図参照)。
ヘッドホン・フックの蝶ネジを回して、ヘッドホ
2.
ン・フックを固定します。
蝶ネジ
ヘッドホン・フック
ヘッドホンをボトム・パネル(正面側 底面 左)の
1.
Phones(ヘッドホン)端子に差し込みます。
ヘッドホンを接続すると、本体スピーカーからは音が出 なくなります。
ヘッドホンの音量は、[Volume](音量)つまみ
2.
(21 ページ)で調節します。
ヘッドホン使用時のご注意
コードの断線の原因になりますので、ヘッドホンは、本 体またはプラグ部分を持って取り扱ってください。
接続の際、使用機器の音量が上がっているとヘッドホン が破損する恐れがあります。音量を最小にしてから接続 してください。
過大入力で使用すると、耳を痛めるだけでなく、ヘッド ホンにも無理がかかります。適当な音量でお楽しみくだ さい。
ヘッドホンは、ステレオ標準プラグが付いたものをお使 いください。
ヘッドホンはローランド製品をお使いください。他のも のを使用すると、十分な音量が得られないことがありま す。
ヘッドホン・フックにヘッドホン以外のものをかけ ないでください。本体やヘッドホン・フックを破損 することがあります。
ヘッドホンが差し込まれているときは、画面左下に ヘッドホンのマークが表示されます。
fig.PhonesMark.eps
23
演奏する前に

外部メモリーの使いかた

LX-10 で録音した曲を、保存用として別売の USB メモリー にコピーしておくことができます。別売のフロッピー・ディ スク・ドライブを使ってフロッピー・ディスクにコピーする こともできます(P.77)。
また、USB メモリーや、フロッピー・ディスクに保存されて いる SMF ミュージックデータやオーディオ・データを再生 することもできます(P.50)。
USB メモリー、フロッピー・ディスク・ドライブ は、ローランドが販売しているものを使用してくだ さい。それ以外の USB 機器を使用したときの動作 は保証できません。

USB メモリーを接続する

下図のように、USB メモリーを外部メモリー端子
1.
に接続します。
fig.ConnectUSBMem.eps

CD の使いかた

音楽 CD、SMF ミュージックデータを保存した CD-ROM を 再生することができます。
※ ローランドが販売している VIMA 用 CD-ROM(VIMA
TUNES)の曲を再生することもできます。
CD 使用時の注意
音楽トラックとデータが混在する CD は、正しく再生で
きません。 市販 CD の再生は、正式な CD 規格のロゴマーク
「COMPACT disc DIGITAL AUDIO」が印 刷されてい
るもののみ対応しています。 著作権保護技術付き音楽ディスク等、CD規格外ディスク
に対しましては、動作および音質の保証はできません。 著作権保護技術付き音楽ディスクに関する詳細について
は、ディスクの発売元にお問い合わせください。 CD に曲を保存したり、CD の曲を削除することはできま
せん。CD をフォーマットすることもできません。
931
USB メモリーを接続するときは、確実に奥まで差し込 んでください。また無理な挿入はしないでください。
新しい USB メモリーやフロッピー・ディスクを使 う場合は、まず LX-10 で初期化(フォーマット) してください。詳しくは、『メモリーを初期化する』
(P.70)をご覧ください。

フロッピー・ディスク・ドライブを 取り付ける

図のように、本体底面に ある取り付け穴を利 用してフロッ ピー・ディスク・ドライブを取り付けます。
※ 詳しくは、フロッピー・ディスク・ドライブの取扱説明
書をご覧ください。

CD ドライブを接続する

※ USB バス・パワー対応の CD ドライブは使用できません。
1.
LX-10 と、接続する CD ドライブの電源を切りま す。
2.
CD ドライブに付属する USB ケーブルを、LX-10 の外部メモリー端子に接続します。
3.
LX-10 の電源を入れます。
4.
接続した CD ドライブの電源を入れます。
CD ドライブの電源の入れかた/切りかた、CD の 入れかた/取り出しかたについては、お使いになる CD ドライブの取扱説明書をご覧ください。
CD ドライブの動作確認情報を、ローランドのホー ムページでご案内しています。
ローランドのホームページ http://www.roland.co.jp/
「サポート」からたどることができます。
24

デモ曲を聴く

音色デモ曲を聴く

LX-10 内蔵の、7 つのデモ曲を聴いてみましょう。 デモ曲は、[Twin Piano](ツインピアノ)ボタンと 6 つの Tone(音色)ボタンに1曲ずつ
割り当てられています。
981a
これらのデモ曲を個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられています。
982
デモ曲の演奏データは MIDI Out 端子からは出力されません。
fig.Panel-Demo-j.eps
[Key Touch](キー・タッチ)ボタンを押しながら、[File](ファイル)ボタンを
1.
押します。
6 つの音色ボタン、[Twin Piano](ツインピアノ)ボタン、[Piano Designer](ピアノ・デザイナー) ボタンが点滅します。
以下の画面が表示されます。
fig.d-Demo.eps
音色デモが割り当てられているボタン デモの内容
[Piano](ピアノ) ピアノ音色のデモ曲
[E. Piano](E. ピアノ) E. ピアノ音色のデモ曲
[Organ](オルガン) オルガン音色のデモ曲
[Strings](ストリングス) ストリングス音色のデモ曲
[Voice](ボイス) ボイス音色のデモ曲
[Others](その他) ギター音色のデモ曲
[Twin Piano](ツインピアノ) ツインピアノ機能(40 ページ)を使ったデモ曲
25
デモ曲を聴く
2.
fig.d-DemoSongName.eps
次のような表示が出たら
録音後に保存操作の行われていない演奏があるときに曲を選ぶと、次のような表示になりま す。
fig.d-DelSongOK.eps
保存されていない曲があるときは、デモ曲の再生はできません。 演奏を消去してデモ曲を再生するときは[ ]ボタンを押してください。 演奏を消去しないときは、[ ]ボタンを押してください。録音した演奏を保存しておき
たいときは、『録音した曲を保存する』(73 ページ)をご覧ください。
いずれかの音色ボタン、または[Twin Piano](ツインピアノ)ボタンを押します。
選んだデモ曲から連続して再生されます。再生中のデモ曲にあたるボタンが点滅します。 最後のデモ曲まで再生が終わると、最初のデモ曲に戻って再生を続けます。 画面には、再生中のデモ曲名が表示されます。
再生を止めるときは、点滅しているボタンを押します。
3.
[Key Touch](キー・タッチ)ボタン、または[File](ファイル)ボタンを押し
4.
て、デモを終了します。
ボタンのランプが、もとの状態に戻ります。
点滅していないボタンを押しても、デモ曲は鳴りません。
26

ピアノ・デザイナーのデモを聴く

ピアノ・デザイナー機能(P.29)による、さまざまな音の違いを聴くことができます。
[Key Touch](キー・タッチ)ボタンを押しながら、[File](ファイル)ボタンを
1.
押します。
6 つの音色ボタン、[Twin Piano](ツインピアノ)ボタン、[Piano Designer](ピアノ・デザイナー) ボタンが点滅します。
以下の画面が表示されます。
fig.d-Demo.eps
録音した演奏が保存されていないときは、デモ曲の再生はできません。[ ]ボタンを押し て演奏を消 去するか(P.26)、[ ]ボタンを押してから、録音した演奏を保存してください(P.73)。
デモ曲を聴く
[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンを押します。
2.
左側の音色ボタンのいくつかと、[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンが点滅します。 ピアノ・デザイナーのデモ画面が表示されます。
fig.d-DemoPnoDsgn1.eps
[▲][▼]ボタンでデモの種類を選びます。
3.
点滅している音色ボタンを押します。
4.
押したボタンに対応したデモが再生されます。
fig.d-DemoPnoDsgn2.eps
手順 3、4 を繰り返して、いろいろなデモを聴くことができます。
[Key Touch](キー・タッチ)ボタン、または[File](ファイル)ボタンを押し
5.
て、デモを終了します。
ボタンのランプが、もとの状態に戻ります。
27

演奏をする

いろいろな音で演奏する

LX-10 には、300 種類以上の音が内蔵されていますので、さまざまな音楽に合わせた音で演 奏を楽しむことができます。
この内蔵されている音を「音色」といいます。音色は 6 つのグループに分けられ、それぞれ 音色ボタンに割り当てられています。
電源投入時は、「グランドピアノ 1」の音色が選ばれています。
fig.Panel-Tones-j.eps
音色ボタンを押して、音色グループを選びます。
1.
選んだ音色グループの音色番号 1 の音色が鳴ります。鍵盤を弾いてみましょう。 ディスプレイには、現在選ばれている音色名と音色番号が表示されます。
fig.d-Piano001.eps
[−][+]ボタンを押して、音色グループの中から音色のバリエーションを選びます。
2.
鍵盤を弾くと、選んだ音色が鳴ります。 次にこの音色ボタンを選んだときは、ここで選んだ音色バリエーションが鳴ります。
fig.d-Piano004.eps
28
音色については、『音色一覧』(P.103)をご覧ください。
音色によっては、音の鳴らない鍵盤もあります。

好みのピアノの音を作る(ピアノ・デザイナー)

LX-10 では、ピアノの弦が共鳴する音などを調節して、自分でピアノ音色をつくることがで きます。この機能のことを、「ピアノ・デザイナー」といいます。できあがった音 色の設定を 保存することもできます(P.92)。
[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンを押します。
1.
[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンが点灯し、ピアノ・デザイナー画面が表示されます。 「グランドピアノ 1」の音色が選ばれます。
[−][+]ボタンを押して設定を選び、[ ]ボタンを押して各画面に入ります。
2.
ピアノ・デザイナー画面は 4 種類あります。
fig.d-PianoDesigner.eps
演奏をする
[▲][▼]ボタンを押して、設定したい項目を選びます。
3.
[−][+]ボタンを押して、設定を変えます。
4.
大屋根は、[▲][▼]ボタンを押して設定を変えることもできます。
[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンを押すと、前の画面に戻ります。
5.
手順 3 〜 6 を繰り返し、好みのピアノ音色を作ります。
6.
[Piano Designer](ピアノ・デザイナー)ボタンを押して、音色選択画面に戻ります。
7.
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演奏をする
画面 項目 設定値 説明
大 屋
大屋根の開閉 0〜6
キー・タッチ
キー・タッチ・ オフセット
鍵 盤
ハンマー・ レスポンス
ハンマー・ ノイズ
マスター・ チューニング
調律法
調 律
主音 C〜B
固定、非常に軽い、 軽い、標準、重い、 非常に重い
-10〜0〜9
オフ、1 〜 10
-2〜0〜+2
415.3 〜 440.0 〜
466.2Hz
平均律、純正調(長)、 純正調(短)、 アラビア音階、 キルンベルガー、 中全音律、 ピタゴラス音律、 ベルクマイスター
グランドピアノの大屋根の開き具合を調節します。 画面上のピアノの大屋根が閉じていくほど、やわらかい音になります。画 面上のピアノの大屋根が開いていくほど明るい音になります。
鍵盤を弾いたときのタッチ感を調節します。
「固定」にすると、鍵盤を弾く強さに関係なく、一定の音量で音が鳴ります。
自分の指の力に合わせて、鍵盤のタッチ感をさらに細かく調節することが できます。 値が大きくなるほど重くなります。
鍵盤を弾いてからピアノ音色が鳴るまでの時間を調節します。 値が大きいほど、弱く弾いたときの発音のタイミングの遅れが大きくなり ます。オフ にすると、弾く強さに関わらず、弾いたらすぐに発音します。
アコースティック・ピアノを弾いたときの、ハンマーが弦を叩く音を調節 します。 値が大きいほどハンマーが弦を叩く音が大きくなります。
LX-10 の基準ピッチ(中央 A の鍵盤を弾いたときの音の高さ)を調節し ます。
バロックなどの古典音楽を当時の調律法で演奏することができます。 現在では、一般に平均律(現在最も一般的な調律法)を前 提に作曲され、 演奏されるのがあたりまえとなっていますが、古典音楽の時代にはいろい ろな調律法が存在していました。当時の調律法で演奏してみると、その曲 が本来もっている和音の響きを味わうことができます。 詳しくは『調律法について』(P.31)をご覧ください。
平均律以外の調律法で演奏 するときに、演奏する曲の調に合 わせて主音
(長調ならド、短調ならラに当たる音)を選びます。
平均律を選んでいる場合は、主音を選ぶ必要はありません。
オフ、
プリセット、 ストレッチ・ チューニング
ダンパー・ レゾナンス
ダンパー・ ノイズ
レ ゾ
アリコート オフ、1 〜 10
ナ ン ス
ストリング・ レゾナンス
キー・オフ・ レゾナンス
ユーザー
( ユーザー:
-50 〜 0 〜 +50)
オフ、1 〜 10
オフ、1 〜 10
オフ、1 〜 10
オフ、1 〜 10
高音域はより高く、低音域はより低いピアノ独特の調律手法(ストレッチ・ チューニング)の設定になります。
「プリセット」を選ぶと、LX-10 であらかじめ設定されている標準的な調
律曲線になります。
「ユーザー」を選ぶと、自分でストレッチ・チューニ ングの設定を変える
ことができます。設定する鍵を弾いてから、[−][+]ボタンで調律しま す。(「プリセット」の設定を変更すると、「ユーザー」になります。)
アコースティック・ピアノのダンパー・レゾナンス(ダンパー・ペダルを 踏んだときに、弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴する音)を調節します。 値が大きくなるほど共鳴音が大きくなります。
アコースティック・ピアノのダンパー・ノイズ(ダンパー・ペダルを踏ん で、弦が解放されたときに鳴る音)を調節します。
アコースティック・ピアノのアリコート(P.31)が共鳴した音を 調節し ます。 値が大きくなるほど共鳴音が大きくなります。
アコースティック・ピアノのストリング・レゾナンス(鍵盤を弾いたとき に、すでに押さえている鍵の弦が共鳴する音)を調節します。 値が大きくなるほど共鳴音が大きくなります。
アコースティック・ピアノのキー・オフ音(鍵盤を離したときの微妙な音) などの共鳴音を調節します。 値が大きくなるほど共鳴音が大きくなります。
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