Roland GS-10 User Manual [ja]

このたびは、BOSS ギタ ー・エフェクツ・システム with USB オー ディオ・インターフェース GS-10 をお買い上げいただきまして、あ りがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に ・ 安全上のご注意(P.2 〜 3) ・ 使用上のご注意(P.4 〜 5) をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取 扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見 ることができるよう、手元に置いてください。
■ 文中の表記について
[ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。
[WRITE] WRITE(ライト)ボタン [USB] USB ボタン
文中の(P.**)は、参照ページを示しています。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の 方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
©
2003 ボス株式会社
本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改 造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
●この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設 置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC 100 V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
009
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
...............................................................................................................
010
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直 ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
...............................................................................................................
011
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
...............................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して ください。
○ACアダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
...............................................................................................................
の中に描かれています。
2
警告
注意
013
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き 差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
023
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤー で再生しないで下さい。大音量によって耳を痛
めたり、スピーカーを破損する恐れがあります。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
104
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機 器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2〜3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力 の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
302
●ACアダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が 多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持 つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ 画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信 時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使 用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布 で乾拭きしてください。
402
●変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場 合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり ます。大切な記憶内容は、他の MIDI 機器(シーケンサー
など)やパソコンに保存するか、記憶内容をメモしておい てください。修理するときには記憶内容の保存に細心の注
意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容 が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復
に関しましては、補償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持 するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、 または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
メモリー・バックアップについて
501b
● 本体内には、電源を切った後も記憶した内容を保持するた めの電池を装備しています。電池が消耗してくると、ディ
スプレイに次のように表示されます。電池が消耗すると記 憶した内容が失われますので、早めに交換してください。
交換するときは、必ずローランド・サービスに相談してく ださい。
「Battery Low !! Please Change」
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失 われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器(シーケン サーなど)やパソコンに保存しておいてください。
552
● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、 補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子 などに過度の力を加えないでください。
554
●ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
561
4
使用上のご注意
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売: EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体
の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
CD-ROM の取り扱い
563
●この商品を権利者の許諾なく賃貸等に使用することを禁 じます。また、無断複製することは法律で禁じられていま
す。
564
● CD-ROM を開封する前に、必ず「使用許諾契約書」をお 読みください。CD-ROM を開封した時点で、使用許諾契
約書に記載された事項をご承諾いただいたことになりま す。
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな いでください。データの読み出しがうまくいかないことが
あります。ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナー でクリーニングしてください。
962b
● 製品の仕様および内容は、改良のため予告なく変更するこ とがあります。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その 他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、
販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられ ています。
852a
● 本機では、外部機器とデジタル接続でオーディオ信号をや りとりする際、SCMS(Serial Copy Management
System)による制約を受けず録音を行うことができます。 これは本機が専ら音楽制作を目的としており、他者の著作
権を侵害しない作品(自作曲など)の録音まで、制約を受 けることがないよう設計されているためです。(SCMS と
は、デジタル接続を介しての、第二世代以降のコピー録音 を制限する機能です。著作権保護の目的で、MD レコー
ダーなどの民生用デジタル・オーディオ機器に搭載されて います。)
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用 しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を
侵害しても、弊社は一切責任を負いません。
854
● 個人で楽しむこと(私的使用)を目的としていても、SCMS 等の技術的保護手段を回避して第三者の著作物を無断で
複製することは、第三者の著作権を侵害する行為となり、 法律で禁じられています。
855
● 技術的保護手段が施されていないもの、及び SCMS に対 応しての複製に関しては、従来どおり私的使用の範囲で行
えます。
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤーで再生し ないで下さい。大音量によって耳を痛めたり、スピーカー
を破損する恐れがあります。
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。
206e
※ 本書では Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
206j
※ Windows ®の正式名称は、Microsoft ®Windows ®operating system です。
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米国及びその他の国における登録商標です。
209
※ MacOS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
231
※ OMS は、米国 Opcode Systems, Inc. の登録商標です。
232
※ FreeMIDI は、米国 Mark of the Unicorn 社の商標です。
5
目次
安全上のご注意...................................... 2
使用上のご注意...................................... 4
主な特長 ............................................... 9
各部の名称と働き.................................10
フロント・パネル .....................................................10
リア・パネル.............................................................12
信号の流れ(シグナル・フロー)..............................13
第1章 
音を出してみよう.................................14
接続する....................................................................14
電源を入れる.............................................................15
電源を切る ...................................................................15
本体スピーカーを使う ..............................................15
出力レベルを調節する ..............................................15
出力機器(アンプ)を設定する(アウトプット・セレ
クト).........................................................................16
AUX INPUT ジャックにオーディオ機器を接続する.17
デジタル・アウトを使う...........................................17
エフェクトの接続順を入れ替える
(エフェクト・チェイン).......................................... 24
第3章 
作った音色を記憶させる .......................25
パッチを記憶させる(パッチ・ライト).................. 25
パッチをコピーする................................................. 25
パッチを入れ替える................................................. 26
パッチを初期化する................................................. 26
お気に入りのパッチを登録する
(ダイレクト・パッチ)............................................. 27
PREAMP/SPEAKER の設定を
別のチャンネルにコピーする .................................. 27
第4章 
エフェクト/パラメーターの紹介 ..........28
PREAMP/SPEAKER
(プリアンプ/スピーカー・シミュレーター)......... 28
COMP(コンプレッサー)........................................ 31
OD/DS
(オーバードライブ/ディストーション)................ 32
DELAY(ディレイ).................................................. 33
CHORUS(コーラス).............................................. 34
第2章 
音色(パッチ)を作る ..........................18
パッチとは ................................................................18
パッチを選ぶ(パッチ・チェンジ)..........................18
ディスプレイの表示について ..................................18
パッチが切り替わらないときは ..............................18
入力を選ぶ(インプット・セレクト).......................19
マイクの入力音量を設定する
(マイク・ゲイン).......................................................20
つまみで音色を調整する...........................................21
エフェクトをオン/オフする ...................................22
簡単にエフェクトを設定する(クイック FX)..........22
エフェクトをより細かく設定する ............................23
パッチに名前をつける ..............................................24
REVERB(リバーブ)............................................... 34
EQ(イコライザー)................................................. 35
FX-1 ......................................................................... 36
PW(ペダル・ワウ)..................................................36
AW(オート・ワウ)..................................................36
TM(トーン・モディファイ)..................................37
ACS(アドバンスド・コンプレッサー)...............38
LM(リミッター).......................................................38
ENH(エンハンサー)................................................. 39
SG(スロー・ギア)................................................... 39
TR(トレモロ)............................................................39
DF(デフレッター)....................................................40
RM(リング・モジュレーター)..............................40
FB(フィードバッカー)...........................................40
FX-2 ......................................................................... 41
PH(フェイザー).......................................................42
6
目次
FL(フランジャー)....................................................42
HR(ハーモニスト)...................................................43
PS(ピッチ・シフター)...........................................44
OC(オクターブ).......................................................45
PB(ペダル・ベンド)...............................................45
2CE(2x2 コーラス).................................................45
PAN(パン).................................................................46
VB(ビブラート).......................................................46
UV(ユニ V)................................................................47
RT(ロータリー).......................................................47
SDD(ショート・ディレイ)....................................48
HU(ヒューマナイザー)...........................................48
SL(スライサー)........................................................49
AR(オート・リフ)...................................................49
SYN(ギター・シンセ)............................................50
BS(ベース・シミュレーター)..............................52
SEQ(ステレオ・イコライザー)............................52
NAME/NS/MASTER .................................................53
Name(パッチ・ネーム)..........................................53
Noise Suppressor(ノイズ・サプレッサー).....53
Master(マスター)....................................................54
Foot Volume(フット・ボリューム)....................54
Effect Chain(エフェクト・チェイン)................54
第6章 
外部ペダルの機能を設定する.................58
外部エクスプレッション・ペダルの使いかたを設定する
(エクスプレッション・ペダル・ファンクション)
外部フット・スイッチの使いかたを設定する
(コントロール 1,2 ファンクション)........................ 59
パッチごとに
外部ペダルの機能を設定する(アサイン)............... 60
クイック・セッティング...........................................60
マニュアル・セッティング ......................................61
.................. 58
第7章 
便利な機能と機器に関する設定..............64
ギターをチューニングする ...................................... 64
チューナー機能をオンにする ..................................64
チューニング時の表示について ..............................64
チューニングのしかた...............................................64
チューナーの設定を変える ......................................64
ディスプレイの
コントラストを調節する(LCD コントラスト)....... 65
切り替え可能なパッチを
限定する(パッチ・エクステント)......................... 65
パッチ切り替え時に
ペダル操作を反映する(アサイン・ホールド)....... 66
第5章 
オリジナルのエフェクト・タイプを作る
(カスタマイズ)
COSM アンプをカスタマイズする ...........................55
スピーカーをカスタマイズする................................56
オーバードライブ/ディストーションを
カスタマイズする .....................................................56
ペダル・ワウをカスタマイズする ............................57
......................................55
つまみの動作を設定する(ノブ・モード)............... 66
エフェクトの出力レベルを
レベル・メーターで確認する .................................. 67
第8章 
外部 MIDI 機器と接続して使う..............68
MIDI を使って操作する............................................ 68
GS-10 から操作する ..................................................68
外部 MIDI 機器から操作する....................................68
MIDI に関する機能を設定する ................................. 69
設定データを送受信する.......................................... 71
外部 MIDI 機器へ
設定データを送信する(バルク・ダンプ)...........71
外部 MIDI 機器から
設定データを受信する(バルク・ロード)...........72
プログラム・チェンジ・マップを設定する............. 73
7
目次
プログラム・チェンジ・マップの設定を
有効/無効にする(マップ・セレクト)................74
GS-10 から
外部 MIDI 機器のパッチ・ナンバーを切り替える ....74
レコーダー/シーケンサーを
GS-10 で操作する(リモート・コントロール)........75
コントロールに使うメッセージを設定する .........75
リモート・コントロールする ..................................76
第9章 
コンピューターと USB 接続して使う ....78
USB 接続の前に........................................................78
ドライバ・モード.......................................................78
USB に関する機能を設定する ..................................78
録音する音量を調節する
(アウトプット・レベル)..........................................78
再生する音量を調節する
(インプット・レベル)...............................................78
ダイレクト・モニター・コマンドを
有効/無効にする.......................................................79
出力信号を切り替える
(ダイレクト・モニター)..........................................79
アウトプット・モードを設定する..........................79
ドライバ・モードを切り替える ..............................80
GS-10 の出力をコンピューターで録音する .............81
コンピューターのオーディオ再生に
GS-10 でエフェクトをかける...................................81
コンピューターから GS-10 を操作する....................81
資料....................................................82
MIDI について .......................................................... 82
MIDI 情報のやりとり .................................................82
GS-10 で扱う主な MIDI 情報...................................82
MIDI インプリメンテーションについて ................83
USB について........................................................... 83
エラー・メッセージ................................................. 83
パッチ一覧 ............................................................... 84
工場出荷時の設定に戻す
(ファクトリー・リセット)...................................... 86
MIDI インプリメンテーション・チャート ............... 87
主な仕様................................................................... 88
USB ドライバのインストールと設定.....91
接続とドライバのインストール(Windows).......... 92
接続とドライバのインストール(Macintosh)...... 112
専用ドライバの機能を設定する............................. 128
困ったときには........................ 130
GS-10 本体のトラブル........................................... 130
USB ドライバに関連したトラブル ........................ 131
ドライバ使用時のトラブル .................................... 133
専用ドライバの削除方法........................................ 139
GS-10 を
MIDI インターフェースとして使用する....................81
8
索引 ....................................... 140

主な特長

COSM (Composite Object Sound Modeling)
COSM とは電気回路や構造・素材など、音に影響する様々な要素を解析し、それらを組み合わせて再構築していくローランド 独自のモデリング技術です。
本格的テーブルトップ・ギター・エフェクト・システム
ボスならではのプロ・クォリティーのエフェクトに加え、USB オーディオ・インターフェース機能、モニター・スピー カーを装備した、まったく新しいギター・エフェクト・システムです。
GT-6/GT-6B 直系の強力なエフェクトを装備
音質と使いやすさに定評ある GT-6/GT-6B の COSM アンプやエフェクトを継承しつつ、各部を徹底的に進化させま した。新たなアンプ・タイプやエフェクトを加え、新次元の音作りを可能にしています。
デジタル・レコーディングに最適な機能を満載
デジタル・アウト端子(コアキシャル)によるレコーディングはもちろん、USB により手軽にレコーディングにお使 いいただくことができます。さらに、エフェクト音による演奏を聴きながらダイレクト音を録音したり、録音した音に
さらにエフェクトをかけるといった使いかたも可能です。
多彩な入力に対応
ギターはもちろん、ベース・ギターやマイク、外部ステレオ機器の入力のオーディオ・インターフェースとしてもお使 いいただくことができます。ベース用のアンプ・タイプやエフェクトも装備していますので、これ 1 台でトータルな
曲作りを可能にしています。
ステレオ・モニター・スピーカー搭載
モニター・スピーカーを搭載していますので、GS-10 本体のみで音作りや演奏を楽しんだりすることができます。
エディター/ライブラリアン付属
つまみによる直感的な操作に加え、音作りを行うエディターや作った音色を管理するライブラリアンといったソフト ウェアを付属。コンピューター画面から音作りを行ったり、エフェクトの接続順を変えるといった操作が簡単に行えま
す。
WDM/ASIO 対応の USB ドライバ
高音質かつ安定したタイミングでの録音/再生を行える GS-10 専用ドライバを付属しています。24 bit オーディオ対 応アプリケーションや ASIO 対応アプリケーションでの高音質なオーディオ録音が可能です。
9

各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.00-041
2
21
1
19
3 4 5 6 7
8
9
10
27 28
1.
ディスプレイ
GS-10 のいろいろな情報を表示します。通常はパッチ名 が表示されます。
PREAMP/SPEAKER(
2.
(プリアンプ/スピーカー・シミュレーター)
GAIN(ゲイン)つまみ
プリアンプの歪み感を調整します。
BASS(ベース)つまみ
プリアンプの低音域の音質を調節します。
MIDDLE(ミドル)つまみ
プリアンプの中音域の音質を調節します。
P.21、P.28
12
11
13 14
17
15
16
22
20
24
23
26
25
18
COMP(コンプレッサー)(
3.
SUSTAIN(サステイン)つまみ
コンプレッサーのサステイン効果(音を伸ばす効果)を 調節します。
COMP オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
OD/DS(P.21、P.32)
4.
(オーバードライブ/ディストーション)
DRIVE(ドライブ)つまみ
オーバードライブ/ディストーションの歪み感を調整し ます。
P.21、P.31
TREBLE(トレブル)つまみ
プリアンプの高音域の音質を調節します。
PRESENCE(プレゼンス)つまみ
プリアンプの超高域の音質を調節します。
LEVEL(レベル)つまみ
プリアンプの音量を調節します。
PREAMP/SPEAKER オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
CHANNEL SELECT(チャンネル・セレクト)ボタン
プリアンプのチャンネルを切り替えます。
10
LEVEL(レベル)つまみ
オーバードライブ/ディストーションの音量を調節しま す。
OD/DS オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
DELAY(ディレイ)(P.21、P.33)
5.
FEEDBACK(フィードバック)つまみ
ディレイの繰り返し回数を調節します。
LEVEL(レベル)つまみ
ディレイ音の音量を調節します。
各部の名称と働き
DELAY オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
TAP(タップ)ボタン
ディレイ・タイムをタップ入力で設定するときに使いま す。(P.33)
CHORUS(コーラス)(P.21、P.34)
6.
LEVEL(レベル)つまみ
コーラス音の音量を調節します。
CHORUS オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
7.
REVERB(リバーブ)(P.21、P.34)
LEVEL(レベル)つまみ
リバーブ音の音量を調節します。
REVERB オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
FX-1(P.36)
8.
FX-1 オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
9.
FX-2(P.41)
FX-2 オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
10.
EQ(イコライザー)(P.35)
EQ オン/オフ・ボタン
設定を変えるときに押します。
NAME/NS/MASTER ボタン(P.24、P.53)
11.
パッチに名前(NAME)を付ける/ノイズ・サプレッサー
(NS)の設定をする/マスター(MASTER)の設定をす
るときに使います。
PATCH/VALUE(パッチ/バリュー)ダイヤル
15.
パッチの切り替えや、設定値を変更するときに使います。
16.
PARAMETER(パラメーター)ボタン
パラメーターを選ぶときに押します。
※一方のボタンを押しながらもう一方のボタンを押すと、
主要なパラメーターにジャンプします。パラメーター数 が少ないときは、最終(先頭)のパラメーターにジャン
プします。
EXIT(イグジット)ボタン
17.
操作を取り消すときに使います。
18.
WRITE(ライト)ボタン
設定を記憶させるときに使います。
AUX INPUT LEVEL(AUX インプット・レベル)つまみ
19.
AUX インプット・ジャックから入力される音量を調節し ます。
※ 入力音量が大きすぎると、発振することがあります。
20.
OUTPUT LEVEL(アウトプット・レベル)つまみ
GS-10 の出力レベルと本体スピーカーの音量を調節しま す。
21.
USB ボタン(P.78)
USB に関する設定をするときに使います。 コンピューターと接続すると、インジケーターが点灯し ます。
SPEAKER ON/OFF
22.
本体スピーカのオン/オフを切り替えます。
23.
METER(メーター)ボタン(P.67)
メーター機能を使うときに押します。
SYSTEM(システム)ボタン
24.
GS-10 の使用環境に関する設定をするときに使います。
25.
TUNER(チューナー)ボタン(P.64)
チューナー機能を使うときに押します。
(スピーカー・オン/オフ)
ボタン
P.15
12.
ASSIGN(アサイン)ボタン(P.60)
エクスプレッション・ペダルやコントロール・ペダルに 関する設定をするときに使います。
13.
INPUT SELECT(インプット・セレクト)ボタン
エフェクトをかける入力信号を選びます。
QUICK FX(クイック FX)ボタン(P.22)
14.
クイック・セッティングを使って、設定操作を簡単に済 ませることができます。
DIRECT PATCH(ダイレクト・パッチ)ボタン(
26.
本体に登録したお気に入りのパッチを直接呼び出すこと ができます。
PHONES(ヘッドホン)ジャック
27.
ステレオ・ヘッドホンを接続します。
28.
GUITAR/BASS(ギター/ベース)ジャック
ギターやベースを接続します。
P.18
11
各部の名称と働き

リア・パネル

fig.00-042
31 5 7
2 4 6
1. MIC INPUT(マイク・インプット)ジャック
マイク用の入力ジャック/コネクターです。TRS バラン ス入力とXLRバランス入力の2種類が用意されています。
※ マイクはどちらか一方に接続してお使いください。
※ ファンタム電源には対応していません。
2. AUX INPUT(AUX インプット)ジャック L/R
CD プレーヤーなどのオーディオ機器やリズム・マシン、 音源などと接続します。
3. OUTPUT(アウトプット)ジャック L/R
オーディオ・セットやレコーダー、ミキサーなどと接続 します。
9
10
1112
8
12. 盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続 することができます。 盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリ ティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代
理店は、以下のとおりです。 日本ポラデジタル株式会社
〒104-0032 東京都中央区八丁堀 1 丁目 5 番 2 号はごろもビル
Tel: 03-3537-1070 Fax: 03-3537-1071
GUITAR AMP OUT
4.
ギター・アンプを接続します。
5. EXP PEDAL/CTL 1,2
(エクスプレッション・ペダル/コントロール 1, 2)ジャック
別売のエクスプレッション・ペダル(EV-5 など)やフッ ト・スイッチ(FS-5U など)を接続します。
6. DIGITAL OUT(デジタル・アウト)コネクター
デジタル・オーディオ信号が出力されます。
7. USB コネクター
USB ケーブルを使ってパソコンと接続し、GS-10 とパソ コンの間でデータのやりとりを行います。
8. MIDI IN/OUT(MIDI イン/アウト)コネクター
外部 MIDI 機器を接続して、MIDI 情報の送信/受信をし ます。
9. POWER(電源)スイッチ
電源をオン/オフします。
10. AC アダプター・ジャック
付属の AC アダプター(BRC-100)を接続します。
11. コード・フック
AC アダプターのコードを掛けて、AC アダプターのプラ グの抜けを防ぎます。
(ギター・アンプ・アウト)
ジャック
12

信号の流れ(シグナル・フロー)

fig.00-043
各部の名称と働き
パソコン
エクスプレッション
ペダル
フット・スイッチ
ギター/ベース
マイク
CD/MD
EXP/CTL 1, 2
GUITAR/
BASS
MIC
INPUT
AUX
INPUT
INPUT
SELECT
レコーダー
など
DIGITAL
GS-10 IN
OUT
CONTROL IN
GS-10 OUT
MIDI
SELECT
CONTROL
A/D D/A
MULTI EFFECTS
CONTROL OUT
MIDI IN
MIDI OUT
USB
MIDI OUT
MIDI IN
PHONES
AMP OUT
OUTPUT
GUITAR
音源
シーケンサー
スピーカー
ヘッドホン
ギター・アンプ
ミキサーなど
オーディオ信号
コントロールまたはMIDI信号
13

第1章 音を出してみよう

接続する

ig.01-010
マイク
または
コンピューター
ACアダプター
(BRC-100)
ギター・アンプ
ステレオ・ヘッドホン
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態 で電源を切ってください。
※ ギター・アンプ、オーディオ・アンプのボリュームと本
体OUTPUT LEVEL つまみは、すべての機器の電源をオ ンにしたあとに上げてください。
●ACアダプターのコードは図のようにコード・フックに固
定してください。 誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて
電源が切れることや、AC アダプター・ジャックに無理な 力が加わることを防ぐことができます。
fig.01-020
ミキサー
ギター
またはベース
フット・スイッチ
(FS-5Uなど)
エクスプレッション・ペダル
(RolandEV-5など)
● 本機はバランス(XLR/TRS)タイプの MIC INPUT ジャッ クを装備しており、次のように配線 されています。接続
するマイクの配線をご確認のうえ、接続してください。
fig.01-021
※ ファンタム電源には対応していません。
●マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
14
3. 音量を下げる
第1章 音を出してみよう
● EXP PEDAL/CTL1,2 ジャックにエクスプレッション・ ペダルを接続する際は、ミニマム・ボリュームをMIN
の位置でお使いください。
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売: EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体
の故障の原因になる場合があります。
● EXP PEDAL/CTL1,2 ジャックにフット・スイッチ(FS­5U: 別売)を接続する際は、ポラリティー・スイッチを
次のように設定してください。
fig.01-030
ポラリティー
スイッチ
※ 専用の接続コード(Roland PCS-31:別売)を使えば、
フット・スイッチを 2 つ接続することができます。
fig.01-040
PCS-31
※ 電源投入時は、前回電源を切るときに選んでいたパッチ
が選ばれています。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
ギター・アンプやオーディオ機器の電源をオンにします。
3.

電源を切る

電源を切る前に、次のことを確認します。
1.
本体および接続しているアンプなどの音量が最小になっ ていますか?
ギター・アンプやオーディオ機器の電源をオフにします。
2.
3.
GS-10 の電源をオフにします。

本体スピーカーを使う

[SPEAKER ON/OFF]を押してインジケーターを点灯させま
す。
fig.01-050
第1章
白 赤
EXP PEDAL/CTL1,2 ジャックにフット・スイッチを接 続して使用するときは、P.59 の設定を行ってください。

電源を入れる

正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。 手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損す
る恐れがあります。
1.
電源を入れる前に次のことを確認します。
外部機器と正しく接続されていますか?
本体および接続するアンプ、オーディオ機器の音量が最
小になっていますか?
GS-10のリア・パネルにあるPOWERスイッチをオンにし
2.
ます。
※ 本体スピーカーを使わない場合は[SPEAKER ON/OFF]
を押してインジケーターを消灯させます。

出力レベルを調節する

GS-10 の出力レベルや本体スピーカーの音量を OUTPUT LEVEL つまみで調節します。
fig.01-060
ディスプレイの表示が次のように変わり、数秒後に通常 の演奏ができる状態になります。このときの画面を「
レイ画面」といいます。
fig.01-050d
15
第1章 音を出してみよう
出力機器(アンプ)を設定する
(アウトプット・セレクト)
OUTPUT ジャックや GUITAR AMP OUT ジャックに接続す る出力機器の種類を設定します。
GS-10 の性能を最大限に発揮させるために、必ず使用環 境に合わせたアウトプット・セレクトの設定をしてくだ
さい。
fig.01-061
2
Stack AMP
スタック・タイプ(アンプとスピーカーが分離したタイ プ)のギター・アンプのギター入力に接続する場合の設
定です。
Combo Return
コンボ・タイプのギター・アンプで、RETURN に接続す る場合の設定です。
Stack Return
スタック・タイプのギター・アンプで、RETURN に接続 する場合の設定です。
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
3.
※ PREAMP/SPEAKER のタイプ(P.29)に
CONCERT 810, SESSION, BASS 360, T.E., B-MAN, FLIP TOP, Bass Clean, Bass Crunch, Bass HiGain,
Mic Preamp
を選んだ場合は、アウトプット・セレクトを以下のよう に設定してください。
13
1.
[SYSTEM]を押して、インジケーターを点灯させます。
アウトプット・セレクトの設定画面が表示されます。
fig.01-070d
PATCH/VALUE ダイヤルで、OUTPUT ジャック、または
2.
GUITAR AMP OUT ジャックに接続する機器の種類を設 定します。
Line/Phones
OUTPUT ジャックをオーディオ・セットに接続する場合 やレコーダーに接続して録音する場合の設定です。
本体スピーカー、ヘッドホンを使用するときもこの設定 にします。
Combo AMP
コンボ・タイプ(アンプとスピーカーが一体になったタ イプ)のギター・アンプのギター入力に接続する場合の
設定です。
オーディオ・アンプ等に接続する場合:
Line/Phones
ギター・アンプに接続する場合:
Combo Amp または Combo Return
ベース・アンプに接続する場合:
Stack Amp または Stack Return
ギターのチューニング
GS-10 に内蔵された「チューナー機能」を使ってギター のチューニングをすることができます。
操作方法については、『ギターをチューニングする』
(P.64)をご覧ください。
16
第1章 音を出してみよう

AUX INPUT ジャックにオーディオ 機器を接続する

CD/MD やリズム・マシンに合わせて練習するときは、リア・ パネルの AUX INPUT ジャックに CD/MD プレーヤーやリズ
ム・マシンなどを接続します。
fig.01-080
CD/MDプレーヤー
リズム・マシン
AUX INPUT の入力音の音量はフロント・パネルの AUX INPUT つまみで調節します。

デジタル・アウトを使う

リア・パネルの DIGITAL OUT コネクターからはデジタル・ オーディオ信号が出力されます。デジタル・イン端子のある
デジタル・レコーダーなどに直接接続して、音質劣化の無い レコーディングをすることができます。
fig.01-100
DIGITAL IN
デジタル・レコーダー
第1章
※ 入力音量が大きすぎると、発振することがあります。
fig.01-090
AUX INPUT ジャックからの入力音は GS-10 本体内でギター の音とミックスされるので、本体スピーカーやヘッドホンを
使う場合に便利です。
※ ミックスされた音は DIGITAL OUT からは出力されませ
ん。
AUX INPUT
INPUT SELECT を設定すると、AUX INPUT ジャックか らの入力音を USB を使ってパソコンに録音したり、
DIGITAL OUT を使ってレコーダーに録音することがで きます。
また、AUX INPUT ジャックからの入力音にエフェクト をかけることもできます。
INPUT SELECT の設定方法については、『入力を選ぶ(イ ンプット・セレクト)』(P.19)をご覧ください。
17

第2章 音色(パッチ)を作る

パッチとは

GS-10 は、エフェクトの組み合わせやパラメーターの設定を 200 種類記憶しています。このひとつひとつの設定を「パッ
チ」と呼びます。パッチにはユーザー・パッチとプリセット・ パッチがあります。
fig.02-010
U100
●パッチ・ネーム 
●インプット・セレクト
U003
●エフェクト
●パッチ・ネーム
U002
●アサイン1〜8
●インプット・セレクト
●パッチ・ネーム
U001
●マスター
●エフェクト
●インプット・セレクト
●ノイズ・サプレッサ
●パッチ・ネーム
●アサイン1〜8
●エフェクト
●エフェクト・チェイ
●インプット・セレクト
●マスター
●アサイン1〜8
●エフェクト
●ノイズ・サプレッサー
●マスター
●アサイン1〜8
●エフェクト・チェイン
●ノイズ・サプレッサー
●マスター
●エフェクト・チェイン
●ノイズ・サプレッサー 
●エフェクト・チェイン
ユーザー・パッチ
ユーザー・パッチ(U001 〜 U100)
ユーザー・パッチには、新たに作ったエフェクトの設定を記 憶させることができます。
※ ユーザー・パッチが選ばれている場合は、ディスプレイ
にUと表示されます。
fig.02-020d
P200
●パッチ・ネーム 
●インプット・セレクト
P103
●エフェクト
●パッチ・ネーム
P102
●アサイン1〜8
●インプット・セレクト
●パッチ・ネーム
P101
●マスター
●エフェクト
●インプット・セレクト
●ノイズ・サプレッサ
●パッチ・ネーム
●アサイン1〜8
●エフェクト
●エフェクト・チェイ
●インプット・セレクト
●マスター
●アサイン1〜8
●エフェクト
●ノイズ・サプレッサー
●マスター
●アサイン1〜8
●エフェクト・チェイン
●ノイズ・サプレッサー
●マスター
●エフェクト・チェイン
●ノイズ・サプレッサー 
●エフェクト・チェイン
プリセット・パッチ

パッチを選ぶ(パッチ・チェンジ)

プレイ画面が表示されているときに、PATCH/VALUE ダイ ヤルまたは DIRECT PATCH[1]〜[4](P.27)を操作し
てパッチを切り替えることができます。
fig.02-040
※ PATCH/VALUE ダイヤルで選べるパッチの上限を設定
したい場合は、システム機能の設定(P.65)を行ってく ださい。
※パッチを切り替えると変更中の設定が消えてしまいま
す。設定を保存したいときはライト操作を行ってくださ い(P.25)。

ディスプレイの表示について

プレイ画面に表示される情報は次のとおりです。
fig.02-050d
パッチ・ネーム
プリセット・パッチ(P101 〜 P200)
プリセット・パッチには、GS-10 の特長を活かしたエフェク トの設定が記憶されています。プリセット・パッチには書き
込みできませんが、設定を変更(エディット)することがで きます。変更した設定を保存したいときはユーザー・パッチ
に記憶してください(P.25)。
※ プリセット・パッチが選ばれている場合は、ディスプレ
イにPと表示されます。
fig.02-030d
18
ユーザー/プリセット ナンバー

パッチが切り替わらないときは

GS-10 では、プレイ画面以外ではパッチの切り替えができま せん。[EXIT]を押してプレイ画面に戻してください(P.15)。
第2章 音色(パッチ)を作る

入力を選ぶ(インプット・セレクト)

エフェクトをかける入力信号を選びます。また、入力端子に 接続された楽器の種類も設定します。
GS-10 の性能を最大限に発揮するために、必ず使用環境 に合わせたインプット・セレクトの設定をしてください。
正しく設定されていないと、期待どおりの効果が得られ ない場合があります。
fig.02-051
2
1
[INPUT SELECT]を押します。
1.
インプット・セレクト設定画面が表示されます。
fig.02-060d
Bass:
GUITAR/BASS INPUT 端子からの入力信号にエフェク トをかけることができます(ベースが接続されている場
合)。MIC INPUT からの入力信号は無視され、USB、AUX INPUT から GS-10 への入力信号はエフェクトの出力と
ミックスされます。
fig.02-080
GUITAR/
BASS
INPUT
INPUT
MIC
AUX
DIGITAL
OUT
A/D
USB
MULTI
EFFECTS
D/A
L
R
OUTPUT
GUITAR AMP OUT
PHONES
※ お使いのベースによっては、GS-10 に入力される音量が
大きすぎて期待通りの効果が得られない場合がありま す。この場合は、ベースのボリュームやトーンを下げて
ください。
Microphone:
MIC INPUT端子からの入力信号にエフェクトをかけるこ とができます。GUITAR/BASS INPUT からの入力信号 は無視され、USB、AUX INPUT から GS-10 への入力信 号はエフェクトの出力とミックスされます。
fig.02-090
GUITAR/
BASS
INPUT
INPUT
MIC
AUX
DIGITAL
OUT
A/D
USB
MULTI
EFFECTS
D/A
L
R
OUTPUT
GUITAR AMP OUT
PHONES
第2章
PATCH/VALUE ダイヤルで、設定を変更します。
2.
Guitar:
GUITAR/BASS INPUT 端子からの入力信号にエフェク トをかけることができます(ギターが接続されている場
合)。MIC INPUT からの入力信号は無視され、USB、AUX INPUT から GS-10 への入力信号はエフェクトの出力と
ミックスされます。
fig.02-070
DIGITAL
USB
OUT
GUITAR/
BASS
MIC
INPUT
AUX
INPUT
A/D
MULTI
EFFECTS
D/A
L
R
OUTPUT
GUITAR AMP OUT
PHONES
※ インプット・セレクトを Microphone に設定してから、
PARAMETER[ ]を押すとマイク・ゲイン(P.20) の設定ができます。
USB (Gtr/Mic):
USB端子からの入力信号にエフェクトをかけることがで きます(ギ ター、ボ ーカ ル音 などの音域の場合)。 GUITAR/BASS INPUT、MIC INPUT からの入力信号は 無視され、AUX INPUT から GS-10 への入力信号はエ フェクトの出力とミックスされます。
fig.02-100
DIGITAL
USB
OUT
L
OUTPUT
MULTI
EFFECTS
AUX
INPUT
※ インプット・セレクトを USB (Gtr/Mic)に設定してから、
PARAMETER[ ]を押すと USB インプット・レベ ル(P.78)の設定ができます。
D/A
R
GUITAR AMP OUT
PHONES
19
第2章 音色(パッチ)を作る
USB (Bass):
USB端子からの入力信号にエフェクトをかけることがで きます(ベース音などの音域の場合)。GUITAR/BASS
INPUT、MIC INPUT からの 入力信号は無視 され、AUX INPUT から GS-10 への入力信号はエフェクトの出力と
ミックスされます。
fig.02-110
AUX
INPUT
USB
MULTI
EFFECTS
DIGITAL
OUT
D/A
L
R
OUTPUT
GUITAR AMP OUT
PHONES
※ インプット・セレクトを USB (Bass) に設定してから、
PARAMETER[ ]を押すと USB インプット・レベ ル(P.78)の設定ができます。
AUX:
AUX INPUT 端子からの入力信号を選 択するときの設定 です。GUITAR/BASS INPUT,MIC INPUT からの入力
信号は無視され、USBから GS-10 への入力信号はエフェ クトの出力とミックスされます。
fig.02-120
GUITAR/
BASS
INPUT
INPUT
MIC
AUX
DIGITAL
OUT
A/D
USB
MULTI
EFFECTS
D/A
L
R
OUTPUT
GUITAR AMP OUT
PHONES
マイクの入力音量を設定する
(マイク・ゲイン)
インプット・セレクトを Microphone に設定した場合は、マ イクの入力音量(マイク・ゲイン)を調節します。
※ マイク・ゲインは、全パッチに共通の設定です。
1.
PARAMETER[ ]を押します。
マイク・ゲイン設定画面が表示されます。
fig.02-130d
2.
マイクで集音しながらPATCH/VALUE ダイヤルを操作し て、ゲインを調整します。
レベル・メーターが振り切ることがないように調整して ください。
fig.02-140d
※ マイクの入力音(ギター、ボーカルなど)は演奏時の音
量に設定してください。
※ マイク・ゲインが大きすぎると、発振することがありま
す。
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
3.
20
第2章 音色(パッチ)を作る

つまみで音色を調整する

GS-10 のパネルにはエフェクト音色調整用に 13 個のつまみ が用意されています。選んだパッチの音色に少し変化を付け
たい場合、これらのつまみで簡単に行うことができます。
fig.02-150
PREAMP GAIN(プリアンプ・ゲイン):
プリアンプの歪み感を調整します。右に回すほど歪み感が強 くなります。
DELAY FEEDBACK(ディレイ・フィードバック):
ディレイの繰り返し回数を調節します。右に回すほど繰り返 しが多くなります。
DELAY LEVEL(ディレイ・レベル):
ディレイ音の音量を調節します。右に回すほどディレイ音が 大きくなります。
CHORUS LEVEL(コーラス・レベル):
コーラス音の音量を調節します。右に回すほどコーラス音が 大きくなります。
REVERB LEVEL(リバーブ・レベル):
リバーブ音の音量を調節します。右に回すほどリバーブ音が 大きくなります。
第2章
PREAMP BASS(プリアンプ・ベース):
プリアンプの低音域の音質を調節します。右に回すほど低音 域が強調されます。
PREAMP MIDDLE(プリアンプ・ミドル):
プリアンプの中音域の音質を調節します。右に回すほど中音 域が強調されます。
PREAMP TREBLE(プリアンプ・トレブル):
プリアンプの高音域の音質を調節します。右に回すほど高音 域が強調されます。
PREAMP PRESENCE(プリアンプ・プレゼンス):
プリアンプの超高音域の音質を調節します。右に回すほど超 高音域が強調されます。
PREAMP LEVEL(プリアンプ・レベル):
プリアンプの音量を調節します。右に回すほど大きな音にな ります。
COMP SUSTAIN(コンプレッサー・サステイン):
コンプレッサーのサステイン効果(音を伸ばす効果)を調節 します。右に回すほど効果が強くなります。
OD/DS DRIVE
オーバードライブ/ディストーションの歪み感を調整しま す。右に回すほど歪み感が強くなります。
OD/DS LEVEL(
オーバードライブ/ディストーションの音量を調節します。 右に回すほど大きな音になります。
(オーバードライブ/ディストーション・ドライブ)
オーバードライブ/ディストーション・レベル)
21
第2章 音色(パッチ)を作る
2 51
3

エフェクトをオン/オフする

GS-10 では、内蔵エフェクトのオン/オフ切り替えをボタン 操作で行ないます。
エフェクト・オンに設定したエフェクトは、オン/オフ・ボ タンのインジケーターが点灯します。
fig.02-160
1,2,3 4
1.
エフェクト・オン/オフを切り替えたいエフェクトのオ ン/オフ・ボタンを押します。
ディスプレイには、選んだエフェクトの設定が表示され ます。
※ FX-1、FX-2 の場合は、現在選ばれているエフェクトの
設定が表示されます。
fig.02-170d
簡単にエフェクトを設定する
(クイック FX)
各エフェクトには「クイック・セッティング」という、サン プル設定があらかじめ用意されています。細かい設定をしな
くても、クイック・セッティングを選んで組み合わせるだけ で、簡単に新しいエフェクト音を作り出すことができます。
fig.02-171
[QUICK FX]を押します。
1.
エフェクト選択画面が表示されます。
fig.02-180d
2.
オン/オフ・ボタンをもう一度押します。
エフェクト・オン/オフが切り替わります。
※ オフに設定したエフェクトは、エフェクト名が点滅表示
されます。
他のエフェクトのエフェクト・オン/オフを設定するに
3.
は、操作 1 〜 2 を繰り返します。
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
4.
※ 設定した音色を残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)でユーザー・パッチに記憶させてください。
※ エフェクトのエディット中に 1 の操作を行った場合は、2
の操作後の状態になります。
クイック・セッティングを選びたいエフェクトのオン/
2.
オフ・ボタンを押します。
ディスプレイ上段には「クイック・セッティングするエ フェクト名」が、下段には現在そのエフェクトで選ばれ
ている「クイック・セッティング名」が表示されます。
fig.02-190d
※ パッチ・チェンジの直後や、クイック・セッティングの
設定がパラメーターのエディットにより変更された場合 は、以下のような表示になります。
fig.02-200d
22
第2章 音色(パッチ)を作る
1 61
23
※ 選んだエフェクトがオフの場合はディスプレイ上段が点
滅します。クイック・セッティング中でもエフェクトの オン/オフ・ボタンを操作することでオン/オフを切り
替えることができます。
PATCH/VALUE ダイヤルで、クイック・セッティングを
3.
選びます。
選ばれたサンプル設定の音色になります。
※
- - -: User Setting
選択前の状態に戻すことができます。
他のエフェクトのクイック・セッティングを選びたいと
4.
きは、操作 2 〜 3 を繰り返します。
※ この操作を行っても、操作 3 で選ばれた設定を維持した
まま次のエフェクトのクイック・セッティングになりま す。
5.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
※ 設定した音色を残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)でユーザー・パッチに記憶させてください。
を選ぶと、クイック・セッティング

エフェクトをより細かく設定する

各エフェクトは、それぞれ数種類のパラメーターによって構 成されています。これらのパラメーターを 1 つ 1 つ修正する
ことで、より繊細な音作りをすることができます。
fig.02-210
設定を変更したいエフェクトのオン/オフ・ボタンを押
1.
します。
ディスプレイには、選んだエフェクトのパラメーターが 表示されます。
第2章
2.
PARAMETER[][]で設定を変更するパラメー ターを選びます。
一画面に複数のパラメーターが表示されている場合は、 PARAMETER[ ][ ]で設定するパラメーター
にカーソルを合わせます。
PARAMETER[ ]([])を押しながら PARAMETER[ ]([])を押すと、要点となる
パラメーターへジャンプします。 パラメーター数が少ないエフェクトでは、先頭(最終)
パラメーターへジャンプします。
3.
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、設定値を変更します。
他のパラメーターの設定を変更するときは、操作2〜 3を
4.
繰り返します。
5.
さらに他のエフェクトのパラメーターを変更する場合 は、操作 1 〜 4 を繰り返します。
6.
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
※ 設定した音色を残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)でユーザー・パッチに記憶させてください。
23
第2章 音色(パッチ)を作る
3 1
22

パッチに名前をつける

各パッチには、最大 16 文字までの名前(パッチ・ネーム)を つけることができます。作成した音をイメージする名前や使
用する曲名など、好みに応じて名前を付けることができます。
fig.02-220
23
13
[NAME/NS/MASTER]を押して、ネーム修正画面を表示
1.
させます。
※ [NAME/NS/MASTER]は、押すたびに Name → Noise
Suppressor → Master → Foot Volume → Effect Chain と設定項目が変わります。
fig.02-230d
エフェクトの接続順を入れ替える
(エフェクト・チェイン)
エフェクトの接続順序を自由に設定することができます。
fig.02-240
[NAME/NS/MASTER]を押して、Effect Chainを表示
1.
させます。
※ [NAME/NS/MASTER]は、押すたびに Name → Noise
Suppressor → Master → Foot Volume → Effect Chain と設定項目が変わります。
fig.02-250d
PARAMETER[ ][ ]を押して、修正し たい文
2.
字部分にカーソルを移動させます。
PATCH/VALUE ダイヤルで、文字を変更します。
3.
※ 文字の変更中には、次の機能が使えます。
CAPS: カーソルの位置の文字の大文字/小文字を切
り替えます。
INS: カーソルの位置に空白を挿入します。
DEL: カーソルの位置の文字を削除し、それ以降の文
字を左に詰めます。
4.
さらに名前を修正するには、操作 2 〜 3 を繰り返します。
5.
パッチ・ネームを残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)を行います。
[EXIT]を押すと、プレイ画面に戻ります。
※ エフェクト・オフのエフェクトは小文字で表示されます。
2.
PATCH/VALUE ダイヤル、または PARAMETER[
]で、エフェク トを挿入し たい位置 にカーソ ルを
移動させます。
3.
挿入するエフェクトのオン/オフ・ボタンを押します。
カーソルの位置に、選んだエフェクトが挿入されます。
※ フット・ボリュームは[ASSIGN]で操作します。
さらに接続順序を変えるには、操作2〜3を繰り返します。
4.
5.
設定した接続順序を残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)を行います。
[EXIT]を押すと、プレイ画面に戻ります。
接続順序の設定中でも、エフェクト・オン/オフを切り 替えることができます(FV、NS、USB を除く)。
カーソルの左右に表示されているエフェクトに限り、エ フェクトに対応するオン/オフ・ボタンを押すとエフェ
クト・オン/オフが切り替わります。
24

第3章 作った音色を記憶させる

2,4
3

パッチを記憶させる(パッチ・ライト)

クイック・セッティングで作った音色やパラメーター値を変 更した音色を残しておきたいときは、「ライト操作」でユー
ザー・パッチに記憶させます。
※ ライト操作をしておかなければ、電源を切ったり、音色
の切り替え(パッチ・チェンジ:P.18)を行ったときに、 作った音色が消えてしまいます。
fig.03-010

パッチをコピーする

プリセットまたはユーザー・パッチを別のユーザー・パッチ にコピーすることができます。
fig.03-030
2
1.
※ パッチ・チェンジ(P.18)参照。
1,3
2.
第3章
コピー元のパッチを選びます。
[WRITE]を押します。
1.
[WRITE]を押します。
記憶先のユーザー・パッチを指定する画面が表示されま す。
fig.03-020d
記憶先のユーザー・パッチ
PATCH/VALUE ダイヤルで、記憶先のユーザー・パッチ
2.
を選びます。
※ 現在のユーザー・パッチのままでよいときは、この操作
は必要ありません。
※ ライト操作を中止するときは[EXIT]を押してください。
プレイ画面に戻ります。
3.
[WRITE]を押します。
ライト先のパッチに切り替わり、プレイ画面に戻ります。
※ いったんライト操作をすると、ライト先のパッチに記憶
されていたパッチの音色は失われます。
コピー先のパッチ・ナンバーを指定する画面が表示され ます。
fig.03-040d
コピー先のユーザー・パッチ
3.
PATCH/VALUE ダイヤルでコピー先のユーザー・パッチ を選びます。
※ コピーを中止するときは、[EXIT]を押してください。プ
レイ画面に戻ります。
4.
[WRITE]を押します。
コピー先のパッチに切り替わり、プレイ画面に戻ります。
※ いったんコピー操作をするとコピー先のパッチに記憶さ
れていたパッチの音色は失われます。
25
第3章 作った音色を記憶させる
2,4
3

パッチを入れ替える

GS-10 では、ユーザー・パッチ同士を入れ替えることができ ます。
fig.03-050
4 3
2,5
1.
入れ替え元のユーザー・パッチを選びます。
※ パッチ・チェンジ(P.18)参照。
2.
[WRITE]を押します。

パッチを初期化する

ユーザー・パッチを標準的なセッティングにすること(初期 化)ができます。
fig.03-061
1.
初期化したいユーザー・パッチを選びます。
※ パッチ・チェンジ(P.18)参照。
2.
[WRITE]を押します。
3.
PARAMETER[ ]を押します。
入れ替え先のパッチ・ナンバーを指定する画面が表示さ れます。
fig.03-060d
入れ替え先のユーザー・パッチ
PATCH/VALUE ダイヤルで、入れ替え先のユーザー・パッ
4.
チを選びます。
※ 入れ替えを中止するときは、[EXIT]を押してください。
プレイ画面に戻ります。
[WRITE]を押します。
5.
入れ替え元のメモリーに記憶されたパッチと入れ替え先 のメモリーに記憶されたパッチが入れ替わり、プレイ画
面に戻ります。
3.
PARAMETER[ ]を 2 回押します。
初期化先のパッチ・ナンバーを指定する画面が表示され ます。
fig.03-062d
初期化するユーザー・パッチ
※ PATCH/VALUE ダイヤルで、初期化したいユーザー・
パッチを選び直すことができます。
※ 初期化を中止するときは[EXIT]を押してください。プ
レイ画面に戻ります。
[WRITE]を押します。
4.
初期化したパッチに切り替わり、プレイ画面に戻ります。
※ いったん初期化操作を行うとパッチに記憶されていた音
色は失われます。
26
第3章 作った音色を記憶させる
2,4
1,3
コピー先の チャンネル
コピー元の チャンネル
お気に入りのパッチを登録する
(ダイレクト・パッチ)
DIRECT PATCH[1]〜[4]にお気に入りのパッチ を登録 することで、ボタン操作で直接パッチを呼び出すことができ
るようになります。
fig.03-070
32
4 1
1.
[SYSTEM]を数回押して、DIRECT PATCHを表示さ
せます。
fig.03-080d

PREAMP/SPEAKER の設定 を別のチャンネルにコピーする

あるチャンネルの PREAMP/SPEAKER の設定を、別のチャ ンネルにコピーすることができます。
fig.03-090
コピー元になるチャンネルを選びます。
1.
[WRITE]を押します。
2.
3.
CHANNEL SELECT[A]〜[C]を押して、コピー先の チャンネルを選びます。
第3章
2.
PARAMETER[ ][ ]で、パッチを登録したい DIRECT PATCH ボタンの番号を選びます。
PATCH/VALUE ダイヤルで、登録したいパッチを選びま
3.
す。
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
4.
プレイ画面でパッチを選び、[WRITE]を押した後に DIRECT PATCH[1]〜[4]を押すと、画面に 表示さ
れているパッチが登録されます。
※ この操作でパッチを登録した場合、パッチの登録と
共に現在の設定がパッチに保存されます。パッチの 登録のみをしたいときは、通常の操作を行ってくだ
さい。
チャンネルのコピー画面が表示されます。
※コピー元と同じチャンネルのボタンが押された場合は、
コピー元と異なるチャンネルがコピー先に選ばれます。
fig.03-100d
※コピー元/コピー先のチャンネルを変更したいときは、
PARAMETER[ ][]でコピー元/コピー先の チャンネルにカーソルを合わせ、CHANNEL SELECT
[A]〜[C]を押します。
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、カーソル位置のチャ ンネルを変更することもできます。
※ コピー元のチャンネルを変更したときは音色も変更され
ます。
※ コピーを中止するときは、[EXIT]を押してください。プ
レイ画面に戻ります。
4.
[WRITE]を押します。
コピーが実行されます。
※ 設定した音色を残しておきたいときは、ライト操作
(P.25)でユーザー・パッチに記憶させてください。
27

第4章 エフェクト/パラメーターの紹介

GS-10 に内蔵されているエフェクトの特長や効果、パラメー ターについて説明します。
各エフェクトに入力された音を「ダイレクト音」、エフェクト によって変化した音を「エフェクト音」として表しています。
※エフェクトの設定で、ゲインの値や音量に関するパラ
メーターの値が大きすぎると、発振することがあります。
GS-10 の性能を最大限に発揮するために、必ず使用環境 に合わせたインプット・セレクト(P.19)の設定をして
ください。
正しく設定されていないと、期待どおりの効果が得られ ない場合があります。
※ お使いのベースによっては、GS-10 に入力される音
量が大きすぎて期待通りの効果が得られない場合が あります。この場合は、ベースのボリュームやトー
ンを下げてください。
以降記載の会社名および製品名は各社の商標または登録 商標でボスとは関係ありません。
本書ではCOSMによってシミュレートされたサウンドを 適切に表現するために、これらの名称を使用しています。
PREAMP/SPEAKER
(プリアンプ/スピーカー・シミュレーター)
COSM 技術により、「プリアンプ」ではギター・アンプ / ベー ス・アンプの特性を、「スピーカー・シミュレーター」ではス
ピーカーのサイズとキャビネットの形状をシミュレートしま す。
パラメーター 設定値
On/Off Off, On CH Select A, B, C Type P.29 参照 Gain 0 〜 120 Bass 0 〜 100 Middle 0 〜 100 Treble 0 〜 100 Presence 0 〜 100 Level 0 〜 100 Bright Off, On Gain SW Low, Middle, High SP Type (*) Off, Original, 1x8", 1x10", 1X12",
1X15", 1X18", 2X12", 2X15", 4X10", 4X12", 8X10", 8X12", Custom 1, Custom 2
Mic Type (*) DYN57, DYN421, CND451,
CND87, FLAT Mic Dis. (*) Off Mic, On Mic Mic Pos. (*) Center, 1 〜 10 Mic Level (*) 0 〜 100 Direct Level (*) 0 〜 100
(*) OUTPUT Select がLine/Phones以外のときは効果
がありません。
On/Off(エフェクト・オン/オフ)
プリアンプ/スピーカー・シミュレーターのエフェクト・オ ン/オフを設定します。
CH Select(チャンネル・セレクト)
設定を変更するプリアンプのチャンネルを設定します。
28
第4章 エフェクト/パラメーターの紹介
Type(タイプ)
プリアンプのタイプを設定します。
JC-120
Jazz Combo
Full Range
Warm Clean
Clean TWIN
Pro Crunch
Tweed
Crunch
Blues
Wild Crunch
VO Drive
VO Lead
MATCH Drive
Fat MATCH
BG Lead
BG Drive
BG Rhythm
Smooth Drive
MS1959 ( I )
MS1959 ( II )
MS1959 ( I + II )
MS HiGain
Power Stack
R-FIER Red
R-FIER Orng
R-FIER Vint
ローランド JC-120 のサウンドです。 ジャズに適したサウンドです。 フラットな特性のサウンドです。 メロウなクリーン・サウンドです。 Fender の Twin Reverb をモデリングして
います。 Fender の Pro Reverb をモデリングしてい
ます。 Fender の Bassman 4 x 10'' Combo をモ
デリングしています。 自然な歪みの得られるクランチ・サウンド
です。 ブルースに適したサウンドです。 粗い歪みのクランチ・サウンドです。 VOX AC-30TB のドライブ・サウンドをモ
デリングしています。 VOX AC-30TB のリード・サウンドをモデ
リングしています。 Matchless D/C-30 の左インプットに入力
したサウンドをモデリングしています。 ハイ・ゲイン改造を施した MATCHLESS
のサウンドをモデリングしています。 MESA/Boogie コンボ・ア ンプのリード・
サウンドをモデリングしています。 MESA/Boogie の TREBLE SHIFT SW を
オンにしたときのサウンドをモデリングし ています。
MESA/Boogie のリズム・チャンネルのサ ウンドをモデリングしています。
滑らかなドライブ・サウンドです。 Marshall 1959 のインプット Iに入力した サウンドをモデリングしています。 Marshall 1959 のインプット IIに入力した サウンドをモデリングしています。 Marshall 1959 のインプット Iと IIをパラ
レル接続したサウンドをモデリングしてい ます。
中域ブースト改造を施したMarshallのサウ ンドをモデリングしています。
アクティブ・タイプのトーン回路を持った スタック・アンプのサウンドです。
MESA/Boogie DUAL Rectifier のREDチャ ンネルをモデリングしています。
MESA/Boogie DUAL Rectifier の ORANGE チャンネルをモデリングしてい
ます。 MESA/Boogie Rectifier の VINTAGE SW
をオンにしたときのサウンドをモデリング しています。
T-AMP Clean
T-AMP Crunch
T-AMP Lead
SLDN
Drive Stack
Lead Stack
5150 Drive
Metal Stack
Metal Lead
CONCERT 810
SESSION
BASS 360
T.E.
B-MAN
FLIP TOP
Bass Clean
Bass Crunch
Bass HiGain
Mic Preamp
Custom 1
Custom 2
Custom 3
※ タイプに
CONCERT 810, SESSION, BASS 360, T.E., B-MAN, FLIP TOP, Bass Clean, Bass Crunch, Bass HiGain,
Mic Preamp
を選んだ場合、GS-10 を接続するアンプの種類に合わせ てアウトプット・セレクト(P.16)を以下のように設定
してください。
オーディオ・アンプ等に接続する場合:
Line/Phones
ギター・アンプに接続する場合:
Combo Amp または Combo Return
ベース・アンプに接続する場合:
Stack Amp または Stack Return
Hughes & Kettner Triamp の AMP1 をモ デリングしています。
Hughes & Kettner Triamp の AMP2 をモ デリングしています。
Hughes & Kettner Triamp の AMP3 をモ デリングしています。
Soldano SLO-100 をモデリングしていま す。
ハイ・ゲインなドライブ・サウンドです。 ハイ・ゲインなリード・サウンドです。 Peavey EVH5150 のリード・チャンネル
をモデリングしています。 メタルに適したドライブ・サウンドです。 メタルに適したリード・サウンドです。 Ampeg SVT をモデリングしています。 SWR SM-400 をモデリングしています。 acoustic の 360 をモデリングしていま
す。 Trace Elliiot の AH600SMX をモデリング
しています。 Fender の Bassman100 をモ デリ ング し
ています。 Ampeg の B-15 をモデリングしています。 ベース・ギターに適したクリーンなサウン
ドです。 ベース・ギターに適した自然な歪みの得ら
れるクランチ・サウンドです。 ベース・ギターに適したハイ・ゲインなサ
ウンドです。 ボーカルに適したプリアンプです。 カスタム用アンプ 1 カスタム用アンプ 2 カスタム用アンプ 3
第4章
29
第4章 エフェクト/パラメーターの紹介
タイプに Custom 1 〜 3 を選んだとき
Type が Custom 1 〜 3 のときには、次のパラメーターを設 定することができます。
『COSM アンプをカスタマイズする』(P.55)
EDIT CUSTOM PRE 1 〜 3
パラメーター 設定値
Type JC Clean, TW Clean, Crunch,
VO Lead, BG Lead, MS1959 Stk,
Modern Stk Bottom -50 〜 +50 Edge -50 〜 +50 Bass Freq -50 〜 +50 Treble Freq -50 〜 +50 Preamp Low -50 〜 +50 Preamp High -50 〜 +50
Gain(ゲイン)
アンプの歪み具合いを調節します。
Bass(ベース)
低音域の音質を調節します。
Middle(ミドル)
中音域の音質を調節します。
Treble(トレブル)
高音域の音質を調節します。
Presence(プレゼンス)
超高音域の音質を調節します。
Level(レベル)
プリアンプ全体の音量を調節します。
※ Level は上げ過ぎないように注意してください。
Bright(ブライト)
ブライト・オン/オフを設定します。
Off:
ブライトを使用しません。
On:
ブライトを使用して、より歯切れのよい明るい音質になりま す。
Gain SW(ゲイン・スイッチ)
アンプの歪み具合いを Low/Middle/High の 3 段階で切り替 えます。Low、Middle、High の順番で歪みが大きくなります。
※ 各タイプの音色は、ゲインが「Middle」のときを基準に
音作りされています。通常は「Middle」の位置で使用し てください。
SP Type(スピーカー・タイプ)
Off
Original
1x8"
1x10"
1x12"
1x15"
1x18"
2x12"
2x15"
4x10"
4x12"
8x10"
8x12"
Custom 1
Custom 2
スピーカー・シミュレーターをオフに設定 します。
Typeで選んだアンプに搭載 されている
スピーカーです。 8 インチ・スピーカー 1 個の後面開放方式
の小型スピーカー・キャビネットです。 10 インチ・スピーカー 1 個の後面開放方
式の小型スピーカー・キャビネットです。 12 インチ・スピーカー 1 個の後面開放方
式の小型スピーカー・キャビネットです。 15 インチ・スピーカー 1 個の後面開放方
式の小型スピーカー・キャビネットです。 18 インチ・スピーカー 1 個の後面開放方
式の小型スピーカー・キャビネットです。 12 インチ・スピーカー 2 個の後面開放方
式の一般的なスピーカー・キャビネットで す。
15 インチ・スピーカー 2 個の後面開放方 式の一般的なスピーカー・キャビネットで
す。 10 インチ・スピーカー 4 個の密閉方式の
スピーカー・キャビネットです。大型アン プに最適です。
12 インチ・スピーカー 4 個の密閉方式の スピーカー・キャビネットです。大型アン
プに最適です。 4x10" の 2 段積みです。 4x12" の 2 段積みです。 カスタム用スピーカー 1 カスタム用スピーカー 2
スピーカー・タイプに Custom 1 〜 2 を選ん だとき
SP Type が Custom 1 〜 2 のときには、次のパラメーターを 設定することができます。
『スピーカーをカスタマイズする』(P.56)
※ タイプの設定によっては、表示されないことがあります。
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