Roland BR-864 User Manual [ja]

このたびは、BOSS 8 トラック・デジタル・スタジオ BR-864 をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に ・ 安全上のご注意(P.2 〜 3) ・ 使用上のご注意(P.4 〜 5) をよくお読みください。
■ 文中の表記について
[ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。
[PLAY] PLAY ボタン [REC] REC ボタン
文中の(P.**)は、参照ページを示しています。
説明書の英語版(有料)をご希望の
取扱
方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s
Manual (at a modest fee), please contact
2003 ©ボス株式会社 本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改 造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
●この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設 置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008b
●ACアダプターは、必ず指定のもの(PSA-100) を、AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直 ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して ください。
○ACアダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
の中に描かれています。
2
警告
注意
013
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
019
●電池は、充電、加熱、分解したり、または火や 水の中に入れたりしないでください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
●ACアダプターをコンセントや機器本体に抜き 差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
出力プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
●ACアダプターとコンセントの間にゴミやほこ りがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因
になりますので、乾いた布で定期的に拭き取っ てください。また、長時間使用しないときは、
AC アダプターをコンセントから外してくださ い。
..............................................................................................................
104
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
111(選択)
●電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液 漏れしたりします。次のことに注意してくださ
い(P.22 )。
1
○ 電池の +と - を間違えないように、指示どお
り入れてください。
2
○ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類
の電池を混ぜて使用しないでください。
3
○ 長時間使用しないときは、電池を取り出して
おいてください。
5
○ 液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池
ケースについた液をよくふきとってから新 しい電池を入れてください。また、漏れた液
が身体についた場合は、皮膚に炎症を起こす 恐れがあります。また眼に入ると危険ですの
ですぐに水でよく洗い流してください。
6
○ 電池を、金属性のボールペン、ネックレス、
ヘアピンなどと一緒に携帯したり、保管した りしないでください。
..............................................................................................................
112
●使用済みの電池は、あなたの地域のゴミ分別収 集のしかたに従って、捨ててください。
..............................................................................................................
118
●コイン・ネジを外した場合は、小さなお子様が 誤って飲み込んだりすることのないようお子様
の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体や出力プラグ を持って、コンセントや機器本体に抜き差しし
ないでください。
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2〜3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力 の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
302
●ACアダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が 多少発熱しますが、故障ではありません。
303a
● この機器は消費電流が大きいため、ACアダプターの使用 をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池を使
用してください。
304a
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損を 防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を切っ
た状態で行なってください。
306b
● この機器には、電池が付属されています。この電池は、機 器の動作確認用のため、寿命が短い場合があります。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持 つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ 画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信 時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使 用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布 で乾拭きしてください。
402
●変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場 合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり ます。大切な記憶内容は、メモリー・カードやパソコンに
保存するか、記憶内容をメモしておいてください。修理す るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりま
すが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場 合もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、
補償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持 するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、 または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失 われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとしてメモリー・カードやパソコ ンに保存しておいてください。
552
● メモリー・カードの失われた記憶内容の修復に関しまして は、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子 などに過度の力を加えないでください。
554
ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売: EV-5、FV-300L)をお使いください。他社製品を接続す
ると、本体の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
4
使用上のご注意
USB ついて
対応 OS
Windows: Windows Me/2000 以降 Macintosh: Mac OS 9.1 以降
ドライバ
ドライバは OS 標準のものを使い、本機とパソコンの USB 接 続により、自動的にインストールされます。
カードをお使いになる前に
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ) の取り扱い
704
● メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その 他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、
販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられ ています。
852a
● 本機では、外部機器とデジタル接続でオーディオ信号をや りとりする際、SCMS(Serial Copy Management
System)による制約を受けず録音を行うことができます。 これは本機が専ら音楽制作を目的としており、他者の著作
権を侵害しない作品(自作曲など)の録音まで、制約を受 けることがないよう設計されているためです。(SCMS と
は、デジタル接続を介しての、第二世代以降のコピー録音 を制限する機能です。著作権保護の目的で、MD レコー
ダーなどの民生用デジタル・オーディオ機器に搭載されて います。)
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用 しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を
侵害しても、弊社は一切責任を負いません。
854
● 個人で楽しむこと(私的使用)を目的としていても、SCMS 等の技術的保護手段を回避して第三者の著作物を無断で
複製することは、第三者の著作権を侵害する行為となり、 法律で禁じられています。
855
● 技術的保護手段が施されていないもの、及び SCMS に対 応しての複製に関しては、従来どおり私的使用の範囲で行
えます。
705
● メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりしな いでください。
707
●本機のメモリー・カード・スロットはコンパクトフラッ シュに対応しています。IBM 社製マイクロドライブには
対応していません。
708
●コンパクトフラッシュは精密な電子部品で作られていま すので、 取り扱いについては次の点に注意してくださ
い。 ○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯
電している静電気を放電しておく。 ○ 端子部に手や金属で触れない。 ○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中など
に放置しない。(保存温度:-25 度〜 85 度) ○ 水に濡らさない。 ○ 分解や改造をしない。
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の
米国及びその他の国における登録商標です。
206e
※ 本書ではMicrosoft Corporationのガイドラインに従って
画面写真を使用しています。
206j
Windows
Microsoft
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米
国及びその他の国における登録商標です。
209
※ MacOS は、米国Apple Computer, Inc. の登録商標です。
215a
※ MIDI は、社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商
標です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
®の正式名称は、
®Windows
®operating system です。
5
目次
安全上のご注意 ..............................................................................................2
使用上のご注意 ..............................................................................................4
BR-864 の紹介 .........................................................................................14
主な特長 ..................................................................................................................................... 14
BR-864 で使えるメモリー・カード ........................................................................................... 16
カード・プロテクターの外しかた..............................................................................................16
各部の名称と働き ........................................................................................17
フロント・パネル.......................................................................................................................17
ディスプレイ ..............................................................................................................................21
リア・パネル ..............................................................................................................................21
電池の入れかた........................................................................................................................... 22
クイック・スタート ..........................................................23
デモ・ソングを聴く..................................................................................... 24
(1)周辺機器を接続する............................................................................................................24
(2)電源を入れる....................................................................................................................... 25
ディスプレイのコントラストを調節する ......................................................................................................26
(3)デモ・ソングを聴く............................................................................................................26
曲を選ぶ(ソング・セレクト).........................................................................................................................26
曲を再生する........................................................................................................................................................27
現在位置を移動する............................................................................................................................................27
(4)電源を切る .......................................................................................................................... 28
演奏を録音する/再生する ........................................................................... 29
(1)メモリー・カードを準備する.............................................................................................. 29
メモリー・カードを差し込む...........................................................................................................................29
電源を入れる........................................................................................................................................................29
メモリー・カードを初期化する(イニシャライズ)....................................................................................29
(2)録音する曲を選ぶ................................................................................................................ 30
新しい曲を作る(ソング・ニュー).................................................................................................................30
(3)楽器を接続する................................................................................................................... 31
接続するジャックを選ぶ ...................................................................................................................................31
録音したい楽器に合わせて INPUT SELECT ボタンを押す......................................................................31
内蔵マイクをオフにしたいとき.......................................................................................................................32
入力感度を決める................................................................................................................................................32
入力レベルを調節する .......................................................................................................................................33
(4)エフェクトを使う(インサート・エフェクト)................................................................... 33
エフェクト・パッチを切り替える...................................................................................................................33
インサート・エフェクトを使わずに録音したいときは .............................................................................34
(5)リズム・ガイドを使う ........................................................................................................ 35
リズム・ガイドとは............................................................................................................................................35
リズム・ガイドを鳴らす ...................................................................................................................................35
アレンジを変える................................................................................................................................................35
パターンを変える................................................................................................................................................36
アレンジ/パターンのテンポを変える ..........................................................................................................36
6
タップを使ってアレンジ/パターンのテンポを変える .............................................................................36
(6)基本的な録音....................................................................................................................... 37
録音するトラックを選ぶ ...................................................................................................................................37
録音(REC)モードについて...........................................................................................................................37
操作.........................................................................................................................................................................38
(7)録音した演奏を再生する..................................................................................................... 39
フェーダー位置の表示 .......................................................................................................................................39
特定のトラックの音を消す(ミュート)........................................................................................................39
(8)録音した演奏を聴きながら別の演奏を録音する(オーバーダビング)............................... 39
(9)各トラックの音を調節する................................................................................................. 40
音の定位(パン)を決める ...............................................................................................................................40
音色を調整する(トラック EQ)......................................................................................................................40
音に広がりを与える(ループ・エフェクト)................................................................................................41
(10)各トラックの演奏を別トラックにまとめる(バウンス)..................................................42
(11)マスタリングをする..........................................................................................................43
(12)電源を切る........................................................................................................................ 44
(13)カードを取り出す.............................................................................................................. 44
目次
第1章 録音...................................................................45
録音する.....................................................................................................46
録音するトラックを選ぶ ............................................................................................................46
Vトラックを切り替える............................................................................................................. 47
入力音の定位を変える................................................................................................................47
録音操作 ..................................................................................................................................... 48
繰り返し再生させる(リピート)................................................................... 49
リピート区間を設定する ............................................................................................................49
正確なタイミングでリピート区間を設定する............................................................................50
ミスしたところだけ録り直す(パンチ・イン/アウト).................................... 51
マニュアル・パンチ・イン/アウト ..........................................................................................51
[REC]を使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト...............................................................................51
フット・スイッチを使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト.............................................................52
オート・パンチ・イン/アウト ................................................................................................. 52
オート・パンチ・イン/アウトの位置を決める..........................................................................................52
オート・パンチ・イン/アウトの位置を取り消す......................................................................................53
録音の手順 ............................................................................................................................................................53
同じ区間の録音を繰り返す(ループ・レコーディング)............................................................ 54
繰り返す区間を決める .......................................................................................................................................54
録音の手順 ............................................................................................................................................................54
操作を取り消す(アンドゥ/リドゥ).............................................................55
1 つ前の状態に戻す(アンドゥ)................................................................................................ 55
アンドゥを取り消す(リドゥ)...................................................................................................55
インサート・エフェクトを使う..................................................................... 56
エフェクト・パッチとバンク..................................................................................................... 56
7
目次
インサート・エフェクトの設定を変更する ............................................................................... 57
インサート・エフェクトの設定を保存する(ライト)...............................................................58
インサート・エフェクトの使いかたを状況に応じて変える ......................................................59
各トラックの演奏を別トラックにまとめる(バウンス).................................... 60
ループ・エフェクト/トラック EQ を使う..................................................... 62
使用するループ・エフェクトを選ぶ ..........................................................................................62
ループ・エフェクトのかかり具合を調節する............................................................................63
トラック EQ を設定する............................................................................................................. 64
マスタリングをする..................................................................................... 65
マスタリング・ツール・キットの設定を変更する..................................................................... 66
マスタリング・ツール・キットの設定を保存する(ライト).................................................... 67
曲に関する情報を表示させる ........................................................................ 68
録音可能な残り時間を表示させる..............................................................................................68
メモリー・カードの使用状況を表示させる ............................................................................... 68
第2章 編集...................................................................69
時刻を登録する(ロケーター)....................................................................... 70
時刻(ロケート・ポイント)を登録する................................................................................... 70
ロケート・ポイントに移動する ................................................................................................. 70
ロケート・ポイントを取り消す ................................................................................................. 70
音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す(スクラブ/プレビュー)....................71
スクラブを使って音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す ......................................................71
スクラブ・ポイントを切り替える..............................................................................................72
[REW]、[FF]でプレビュー機能が使えるようにする..............................................................72
トラックに録音された演奏を編集する(トラック・エディット)....................... 73
データをコピーする(トラック・コピー).................................................................................73
リピート区間をコピーする(AB)...................................................................................................................73
時刻を指定してコピーする(TME/MES).....................................................................................................74
トラック全体をコピーする(ALL).................................................................................................................75
データを移動させる(トラック・ムーブ).................................................................................76
リピート区間を移動させる(AB)...................................................................................................................76
時刻を指定して移動させる(TME/MES).....................................................................................................77
トラック全体を移動させる(ALL).................................................................................................................78
データを消去する(トラック・イレース).................................................................................79
リピート区間を消去する(AB).......................................................................................................................79
時刻を指定して消去する(TME/MES).........................................................................................................80
指定したトラックのデータをすべて消去する(ALL)................................................................................81
データを入れ替える(トラック・エクスチェンジ)...................................................................82
録音した曲を整理する.................................................................................. 83
曲をコピーする(ソング・コピー)............................................................................................ 83
曲を消す(ソング・イレース)...................................................................................................83
8
メモリー・カード容量を節約する(ソング・オプティマイズ).................................................84
曲に名前を付ける(ソング・ネーム)........................................................................................ 84
曲を保護する(ソング・プロテクト)........................................................................................ 85
現在の設定を曲に保存する......................................................................................................... 85
マスター・テープを作る...............................................................................86
カセット・テープへ録音する(アナログ接続).......................................................................... 86
デジタル・レコーダーへ録音する(デジタル接続)...................................................................86
デジタル・コピーを禁止する...........................................................................................................................86
第3章 リズム・ガイドを使う .........................................89
リズム・ガイドについて...............................................................................90
パターンについて.......................................................................................................................90
パターンの種類....................................................................................................................................................90
アレンジについて.......................................................................................................................90
アレンジの種類....................................................................................................................................................90
リズム・ガイドのモードを切り替える....................................................................................... 91
アレンジ/パターンを演奏させる..............................................................................................91
アレンジを選ぶ....................................................................................................................................................91
アレンジを演奏させる .......................................................................................................................................91
パターンを選ぶ....................................................................................................................................................92
パターンを演奏させる .......................................................................................................................................92
アレンジ/パターンのテンポを変える ..........................................................................................................92
タップを使ってアレンジ/パターンのテンポを変える .............................................................................92
目次
オリジナルのアレンジを作る ........................................................................ 93
ステップを挿入する ................................................................................................................... 94
ステップを消去する ................................................................................................................... 94
アレンジに名前をつける ............................................................................................................94
アレンジをコピーする................................................................................................................95
アレンジを消去する ................................................................................................................... 95
オリジナルのパターンを作成する.................................................................. 96
パターン作成時の注意 .......................................................................................................................................96
リアルタイム・レコーディングでパターンを作る..................................................................... 96
レコーディングのリハーサルをする...............................................................................................................98
不要なドラム音を削除する ...............................................................................................................................99
メトロノームの音量を変える...........................................................................................................................99
ステップ・レコーディングでパターンを作る..........................................................................100
ベロシティーを変更する ................................................................................................................................102
不要なドラム音を削除する ............................................................................................................................102
パターンに名前をつける ..........................................................................................................102
パターンをコピーする..............................................................................................................103
パターンを消去する .................................................................................................................103
ドラム・キットについて.............................................................................104
ドラムを演奏する.....................................................................................................................104
9
目次
ドラム・キットを選ぶ..............................................................................................................104
オリジナルのドラム・キットを作成する(トーン・ロード).................................................. 105
トラックからドラム音をロードする............................................................................................................105
他のドラム・キットからドラム音をコピーする.......................................................................................107
ドラム音を消去する.........................................................................................................................................108
ドラム音の定位(パン)を変える................................................................................................................108
第4章 エフェクト ...................................................... 109
インサート・エフェクト・パラメーターの働き.............................................110
設定操作 ...................................................................................................................................110
アルゴリズム一覧.....................................................................................................................111
バンク:GUITAR......................................................................................................................111
1. COSM GTR AMP.......................................................................................................................................111
2. ACOUSTIC SIM..........................................................................................................................................111
3. BASS SIM ....................................................................................................................................................112
4. COSM COMP GTR.................................................................................................................................... 112
5. GTR SYNTH................................................................................................................................................112
6. ACOUSTIC GTR......................................................................................................................................... 112
7. BASS MULTI............................................................................................................................................... 113
8. COSM BASS AMP....................................................................................................................................113
9. COSM COMP BSS....................................................................................................................................113
バンク:MIC.............................................................................................................................114
10. VOCAL MULTI.........................................................................................................................................114
11. VOICE TRANS..........................................................................................................................................114
12. COSM COMP VCL..................................................................................................................................114
バンク:LINE ...........................................................................................................................115
13. STEREO MULTI.......................................................................................................................................115
14. LO-FI BOX................................................................................................................................................. 115
バンク:SIMUL........................................................................................................................ 115
15. VO+GT AMP.............................................................................................................................................115
16. VO+AC.SIM...............................................................................................................................................116
17. VO+ACOUSTIC........................................................................................................................................116
インサート・エフェクト・パラメーター 一覧......................................................................... 117
Acoustic Guitar Simulator(アコースティック・ギター・シミュレーター)...................................117
Acoustic Processor(アコースティック・プロセッサー)...................................................................117
Bass Simulator(ベース・シミュレーター).............................................................................................117
Chorus(コーラス).........................................................................................................................................117
Compressor(コンプレッサー)...................................................................................................................118
COSM Comp/Limiter(COSMコンプレッサー/リミッター)............................................................ 118
De-esser(ディエッサー)............................................................................................................................. 118
Defretter(デフレッター).............................................................................................................................. 118
Delay(ディレイ)............................................................................................................................................119
Doubling(ダブリング)..................................................................................................................................119
Enhancer(エンハンサー)............................................................................................................................119
Equalizer(イコライザー).............................................................................................................................. 119
Flanger(フランジャー)................................................................................................................................ 120
Foot Volume(フット・ボリューム)..........................................................................................................120
Guitar Synth(ギター・シンセ).................................................................................................................. 120
Harmonist(ハーモニスト)...........................................................................................................................122
10
Lo-Fi Box(ローファイ・ボックス)........................................................................................................... 122
Noise Suppressor(ノイズ・サプレッサー)...........................................................................................123
Octave(オクターブ).....................................................................................................................................123
Phaser(フェイザー).....................................................................................................................................123
Pitch Shifter(ピッチ・シフター).............................................................................................................. 123
Preamp(プリアンプ).................................................................................................................................... 124
Ring Modulator(リング・モジュレーター)............................................................................................ 124
Slow Attack(スロー・アタック)...............................................................................................................125
Speaker Simulator(スピーカー・シミュレーター)............................................................................... 125
Tremolo/Pan(トレモロ/パン).................................................................................................................125
Voice Transformer(ボイス・トランスフォーマー).............................................................................. 126
Wah(ワウ).......................................................................................................................................................126
マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き ...................................127
設定操作 ...................................................................................................................................127
アルゴリズム ............................................................................................................................127
パラメーター 一覧....................................................................................................................128
Equalizer(イコライザー).............................................................................................................................. 128
Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター).....................................................................................128
Enhancer(エンハンサー)............................................................................................................................128
Input(インプット)......................................................................................................................................... 128
Expander(エクスパンダー)........................................................................................................................ 129
Compressor(コンプレッサー)...................................................................................................................129
Mixer(ミキサー).............................................................................................................................................130
Limiter(リミッター).......................................................................................................................................130
Output(アウトプット).................................................................................................................................130
目次
ループ・エフェクト・パラメーターの働き ...................................................131
設定操作 ...................................................................................................................................131
パラメーター 一覧....................................................................................................................132
CHORUS/DELAY/DBLN(コーラス/ディレイ/ダブリング)..........................................................132
REVERB(リバーブ)......................................................................................................................................132
トラック EQ パラメーターの働き ...............................................................133
設定操作 ...................................................................................................................................133
パラメーター 一覧....................................................................................................................133
第5章 便利な機能 ...................................................... 135
フット・スイッチ/エクスプレッション・ペダルを使う ................................136
フット・スイッチを使う場合...................................................................................................136
エクスプレッション・ペダルを使う場合.................................................................................136
楽器のチューニングをする(チューナー).....................................................137
チューナーに切り替える ..........................................................................................................137
チューニング時の表示内容について............................................................................................................137
チューニングする.............................................................................................................................................138
チューナーの基準ピッチを設定する............................................................................................................138
むずかしい曲をコピーする(フレーズ・トレーナー).....................................139
スピードを遅くする(タイム・ストレッチ)............................................................................139
11
目次
中央の音を消す(センター・キャンセル)...............................................................................139
MIDI 機器と同期演奏させる.......................................................................141
MIDI の基礎知識 .......................................................................................................................141
外部 MIDI 音源を BR-864 のリズム・ガイドで鳴らす.............................................................141
MIDI シーケンサーと同期演奏させる.......................................................................................142
BR-864 を基準に同期演奏させる(マスター).........................................................................................142
同期信号(MTC)のオフセットを設定する..............................................................................................144
MMC を使う .............................................................................................................................144
BR-864 からMMC に対応した機器を操作する.......................................................................................144
外部 MIDI 機器の出力を
BR-864 の出力にミックスさせる(オーディオ・サブ・ミックス)................146
BR-864 の設定を初期化する(イニシャライズ).........................................147
BR-864 の設定をすべて初期化(イニシャライズ)する.........................................................147
システムの設定を初期化(イニシャライズ)する...................................................................147
エフェクトの設定を初期化(イニシャライズ)する...............................................................148
リズム・ガイドの
アレンジ/パターン/ドラム・キットを初期化(イニシャライズ)する...............................148
メモリー・カードを初期化(イニシャライズ)する...............................................................149
電池の消耗を抑える(パワー・セーブ)........................................................150
パワー・セーブ状態を解除する....................................................................................................................150
ユーティリティー・パラメーター 一覧 ........................................................151
システム・パラメーターについて............................................................................................151
シンク・パラメーターについて ...............................................................................................151
スクラブ・パラメーターについて............................................................................................152
エフェクトのインサート・モードについて .............................................................................153
第6章 USB .............................................................. 155
USB を使う前に(概要)............................................................................156
対応 OS.....................................................................................................................................156
メモリー・カードのデータ構成 ...............................................................................................156
パソコンとの接続.....................................................................................................................157
BR-864 のデータをバックアップする .......................................................158
Windows の場合.......................................................................................................................158
Macintosh の場合..................................................................................................................... 159
BR-532 のデータを使う ...........................................................................................................159
BR-864 のトラック・データを
WAV/AIFF ファイル形式で保存する(WAV/AIFF エクスポート)...............161
Windows の場合.......................................................................................................................161
Macintosh の場合..................................................................................................................... 162
12
BR-864 のトラックに
WAV/AIFF ファイルを取り込む(WAV/AIFF インポート)........................164
Windows の場合.......................................................................................................................164
Macintosh の場合..................................................................................................................... 165
SMF をインポートしてパターンを作る .......................................................167
Windows の場合.......................................................................................................................167
Macintosh の場合..................................................................................................................... 168
WAV/AIFF ファイルからドラム音をロードする..........................................170
Windows の場合.......................................................................................................................170
Macintosh の場合..................................................................................................................... 172
第7章 資料................................................................ 175
アレンジ/パターン 一覧............................................................................176
プリセット・アレンジ一覧.......................................................................................................176
プリセット・パターン一覧.......................................................................................................177
目次
パラメーター 一覧.....................................................................................178
故障かな? と思う前に・・・......................................................................181
エラー・メッセージ一覧.............................................................................183
MIDI インプリメンテーション....................................................................185
MIDI インプリメンテーション・チャート....................................................188
主な仕様...................................................................................................189
索引 .........................................................................................................191
トラック・シート ......................................................................................198
13

BR-864 の紹介

主な特長

簡単な操作系
BR-864 は、カセット・テープ・レコーダー感覚で初心者で も簡単に操作できるように設計されたデジタル・マルチト
ラック・レコーダーです。 デモ・テープからマスター・テープ制作まで、お買い上げに
なったその日から誰でも手軽にデジタル・レコーディングの 魅力に触れることができます。
デジタル・オーディオ・ワークステーション
全てのプロセスをフル・デジタル化
BR-864 には、デジタル・ミキサーやデジタル・レコーダー に加え、デジタル・エフェクトが 4 系統内蔵されています。
編集やトラック・バウンシング、エフェクト処理、ミックス・ ダウンといった音楽制作に必要な全てのプロセスを、本体内
で信号を劣化させることなくフル・デジタルで処理すること ができます。
さらに USB 端子を使って、作曲したデータをパソコンに保 存することが可能です。
V トラックを搭載
BR-864 は、8 トラックを備えたデジタル・レコーダーを搭 載しており、2 トラックの同時録音や 8 トラックの同時再生
が可能です。各トラックにはそれぞれ 8 つの仮想トラック(V トラック)を持ち、合計 8 × 8 =64トラックまで録音する
ことができます。そのため、例えばギター・ソロのトラック にたくさんのテイクを録音しておき、その中から気に入った
部分だけをつなぎ合わせる、といったことも可能です。また、 8トラックを再生しながら、Vトラックにバウンスをするモー
ドがありますので、データを消去することなく、ステレオ・ バウンシングが行えます。
?
V トラックとは
各トラックは 8 つの仮想トラックから構成されており、 その中からどれか 1 つを選んで、録音/再生することが
できます。つまり、最大で 8 × 8 =64トラックに演奏 を録音することができ、その中から 8 トラックを選んで
再生できることになります。この各トラックを構成する 仮想トラックを V トラックと呼びます。
fig.00-101
巻末に「トラック・シート」(P.198)がありますので、 V トラックを使った曲を録音するときなどにコピーして
ご利用ください。
リズム・ガイド機能
思いついたフレーズや、曲のアイデアを録音する際に便利な
「リズム・ガイド機能」(P.35、P.90)を搭載。イメージに
あったリズム・パターンを選んだ後、テンポを設定するだけ の簡単操作です。
あらかじめ内蔵されたリズム・パターンのほか、オリジナル のリズム・パターンを作ることもできます。リズム・ガイド
を使用して録音することにより、小節単位での編集作業が容 易になります。
4 系統の多彩なデジタル・エフェクト
BR-864 には、種類の異なるエフェクトが4 系統装備されて います。録音用(インサート・エフェクト)、センド・リター
ン用(ループ・エフェクト)、音質補正用(トラック EQ)、マ スタリング用(マスタリング・ツール・キット)として独立
しており、マスタリング・ツール・キット以外は同時に使用 することができます。
そのため、外部エフェクターを接続することなく、本機 1 台 でハイ・レベルな曲作りが可能となります。
インサート・エフェクトとしては、COSM によるアンプ・モ デリングをはじめとして、様々なシミュレーターやエフェク
トを内蔵。ギターはもちろん、ボーカルやキーボード向けの マルチ系エフェクトまで幅広く搭載しています。
ループ・エフェクトにはコーラス、リバーブといった、ミッ クス・ダウンには欠かせない空間系エフェクトをステレオで
装備。 トラック EQ は、ロー、ハイの2 バンド EQ を搭載し、ミッ
クダウン時の音質補正に威力を発揮します。 マスタリング・ツール・キットは、ミックス・ダウンした曲
の音圧をかせぐなどの効果が得られます。
エフェクトの詳しい説明については、『インサート・エフェク トとは』(P.33)、『ループ・エフェクトとは』(P.41)、『音色
を調整する(トラック EQ)』(P.40)、『マスタリング・ツー ル・キット』(P.38)をご覧ください。
14
V-Track1 V-Track2 V-Track3 V-Track4 V-Track5 V-Track6 V-Track7 V-Track8
BR-864 の紹介
さまざまな入力端子(ジャック)
?
COSM(CompositeObject Sound Modeling)とは
実在する物体の構造、素材などを別の手法で仮想的に構 築する「モデリング」技術。COSMはその数あるサウン
ド・モデリング技術を発展させ、さらに新しいサウンド を創り出すローランド独自の技術です。
編集機能
テープ式 MTR では考えられなかった、コピー、ムーブ、イ レースなどの編集作業を行うことができます。例えば、「数小
節のフレーズを繰り返しコピーする」「数小節のフレーズを別 のトラックに移動させる」「データの一部または全部を消去す
る」といった編集作業が簡単に行えます。
非破壊編集
デジタル・レコーダーならではの、非破壊編集(ノン・ディ ストラクティブ・エディット)を採用しています。非破壊編
集によって編集や録音作業を元に戻すことができます(アン ドゥ/リドゥ機能)。
『操作を取り消す(アンドゥ/リドゥ)』(P.55)
ポイントへの素早い移動
任意の位置(ポイント)に印を付けておくことができます(ロ ケーター機能)。前奏の終わりや、間奏のはじまる位置などを
登録しておけば、聴きたいところへ瞬時に移動できます。
『時刻を登録する(ロケーター)』(P.70)
入力ジャックとして以下のものを備えています。
GUITAR/BASS:
ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダ ンスの入力ジャック(標準プラグ・タイプ)です。
MIC:
マイク用の入力ジャックです。TRS 標準タイプ(P.21、P.24) とXLRタイプのジャックが 2 種類用意されています。
また、内蔵マイクを使えば、本体だけでも録音することがで きます。
※ 内蔵マイクはオン/オフが可能です。(P.32)
LINE:
キーボードや CD プレーヤーといった、ライン・レベル用の ステレオ入力ジャック(RCA ピンプラグ・タイプ)です。
出力ジャックは、LINE OUT ジャック(ステレオ RCA ピン プラグ・タイプ)です。
USB:
パソコンと接続することでデータのやりとりが可能になりま す。
場所を選ばない 2 電源方式
電源に乾電池(単 3 乾電池 6 本)または AC アダプターを使 用することができます。
さらに本体内蔵マイクを使えば、いつでもどこでも場所を選
ばずにレコーディングができます。
クロマチック・チューナーを搭載
(音域 A0 〜 B6)
クロマチック・チューナー搭載により、ギターやベースを本 機に 接続し たまま、チューニ ングす ること ができ ます
(P.137)。
フレーズ・トレーナー機能
CD プレーヤーや MD プレーヤーなどから録音した曲を、音 程を変えずに速度だけ遅くして再生することができます。ま
た、曲の中で中央から聞こえる音(ボーカルやギター・ソロ など)を消すこともできます(P.139)。
15
BR-864 の紹介

BR-864 で使えるメモリー・カード

BR-864 はメモリー・カードとしてコンパクトフラッシュを 使用し、録音・再生を行います。
BR-864では、電源電圧 3.3 V で 32MB〜 1GB のコンパク トフラッシュを使用することができます。
コンパクトフラッシュ Type IIは使用できません。
コンパクトフラッシュは、お近くのパソコン販売店、デジタ ル・カメラ取扱店でお買い求め下さい。
(推奨品)
BR-864 では、下記メーカーのコンパクトフラッシュの使用 を推奨します。
メルコ社: RCF-X / RCF-XX シリーズ ハギワラシスコム社: V / Z シリーズ
推奨品以外のコンパクトフラッシュをお使いになられた場 合、正常に動作しない場合があります。

カード・プロテクターの外しかた

工場出荷時には、メモリー・カード(コンパクトフラッシュ) の盗難防止用に、カード・プロテクターが取り付けられてい
ます。
fig.00-103
カード・プロテクター
カード・カバー
カード・プロテクターを外すときは、以下の手順で行ってく ださい。
カード・カバーを閉めた状態で、本体を裏返します。
1.
※ 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ
うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷い てください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損
しないような位置に配置してください。
※ 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
扱いにご注意ください。
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)の 初期化について
コンピューター・ショップなどでお買い求めになられたコン パクトフラッシュや、デジタル・カメラで使用していたコン
パクトフラッシュをそのまま BR-864で使用することはでき ません。
これらのコンパクトフラッシュを BR-864 で使う場合は、初 期化(イニシャライズ)をする必要があります。
コンパクトフラッシュの初期化については、P.29、P.149 を ご覧ください。
234
※ CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および
米国 SanDisk 社の商標であり、CFA(CompactFlash Association)にライセンスされています。
235
※ ボス株式会社は、CompactFlash ™およびCFロゴ()
のライセンシーとして認定されています。
本体 底面にあるコ イ
2.
ン・ネジ(1 本) を、コ インまたは(−)ドラ
イバーで外します。
3.
カード・プロテクター を矢印の方向に引き抜 きます。
4.
紛失防止のため、外し たカード・プロテク
ターは下図の位置に取 り付けておきます。
カード・プロテクター が矢印の位置の溝に入
るようにします。
本体を元に戻します。
5.
16
コイン・ネジを外した場合は、小さなお子様が誤って飲み込 んだりすることのないようお子様の手の届かないところへ保
管してください。

各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.00-201
2
3
4
7
13
9
10 113612
1
5 6
14
15
22 21
23 24 25 26
8
16
18
19
27
29 30
28
31
3233
34 37
17
20
35
1. PEAK(ピーク)インジケーター
それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS、MIC)に入力し ている音(入力ソース)の歪み具合を確認することができま
す。 このインジケーターは、音が歪み出すレベルの約 -6dB で点
灯します。強く弾いたときにPEAK インジケーターが時々点 灯する程度になるよう、SENS つまみで入力感度を調節して
ください。
2. SENS(センス)つまみ
それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS, MIC , LINE)の
感度を調節します。
INPUT SELECT
3.
録音する入力ソース(入力ジャック)をボタンで選びます。 選んだボタンのインジケーターが点灯します。点灯している
INPUT SELECT ボタンを押すと消灯に変わり、入力音を ミュート(消音)することができます。
GUITAR/BASS:
ギターまたはベース用の GUITAR/BASS ジャックが選ばれ ます。
(インプット・セレクト)ボタン
MIC:
マイクを接続する MIC ジャック、または内蔵マイクが選ばれ ます。
※ 内蔵マイクはオン/オフすることができます。(P.32)
LINE:
キーボードや CD プレーヤーといったライン・レベル用の LINE ジャック(ステレオ)が選ばれます。
SIMUL:
GUITAR/BASS ボタンと MIC ボタンを同時に押すことによ り、この 2 種類の入力を同時に録音することができます。
※ INPUT SELECT を切り替えると、インサート・エフェク
トのバンクが自動的に切り替わります。(P.33、P.56
4. EFFECTS(エフェクト)ボタン
インサート・エフェクト(P.33、P.56)のオン/オフや、設 定を変更(エディット)する画面を呼び出すためのボタンで
す。
17
各部の名称と働き
5. INPUT LEVEL
入力ソースの音量を調節します。 ※ 録音時、モニター(試聴)している入力ソースの音量を
下げるために INPUT LEVEL つまみを絞ると、小さな音 量でトラックに録音されてしまいます。このため、再生
時にトラックの音量を上げるとノイズが目立ちやすくな ります。
録音時に入力ソースの音量を下げるときは、MASTER フェーダーで音量を下げてください。また、再生してい
る演奏の音量を変えたいときは、各トラックの TRACK
フェーダーで調節してください。
(インプット・レベル)つまみ
6. TUNER (チューナー)ボタン
チューナー(P.137)のオン/オフを切り替えます。
7. AUTO PUNCH(オート・パンチ)
オート・パンチ・イン/アウト機能に関する設定を行います。
ON/OFF(オン/オフ)ボタン:
オート・パンチ・イン/アウト機能のオン/オフを切り替え ます。オンの時にはボタンのインジケーターが点灯します。
IN(イン)ボタン:
オート・パンチ・インの位置を設定します。このボタンを押 すと現在の位置がパンチ・インの位置として記憶され、ボタ
ンのインジケーターが点灯します。また、パンチ・インの位 置を設定した後にこのボタンを押すと、パンチ・インの位置
に時刻を移動させることができます。 ※ ON/OFF ボタンを押しながらこのボタンを押すと、記憶
されているパンチ・インの位置が取り消されます。
OUT(アウト)ボタン:
オート・パンチ・アウトの位置を設定します。このボタンを 押すと現在の位置がパンチ・アウトの位置として記憶され、
ボタンのインジケーターが点灯します。また、パンチ・アウ トの位置を設定した後にこのボタンを押すと、パンチ・アウ
トの位置に時刻を移動させることができます。 ※ ON/OFF ボタンを押しながらこのボタンを押すと、登録
されているパンチ・アウトの位置が取り消されます。
9. ZERO(ゼロ)ボタン
時刻 00:00:00-00.0 に移動します。
10. REW ボタン
ボタンを押している間、曲を巻き戻します。
11. FF ボタン
ボタンを押している間、曲を早送りします。
12. REPEAT(リピート)ボタン
聞きたい部分を指定して、繰り返し聞くことができます。
(P.49)
パンチ・イン/アウト(P.51)で録音を納得いくまで繰り返 したい場合や、フレーズ・トレーナー(P.139)を使って、
CD プレーヤーなどから録音した速弾きのフレーズをコピー
するときなどに使用すると便利です。
13. STOP(ストップ)ボタン
曲の録音/再生を停止します。
14. PLAY(プレイ)ボタン
曲を再生します。[REC]が押されてREC インジケーターが 点滅している場合は、[PLAY]を押すと録音を開始します。
録音/再生中はボタンのインジケーターが緑色に点灯しま
す。
15. REC(レコーディング)ボタン
録音ボタンです。通常の録音操作のほか、パンチ・イン/ア ウトの切り替えにも使用します。録音待機時にはボタンのイ
ンジケーターが赤色で点滅し、録音中は赤色の点灯にかわり ます。
AUDIO TRACK MIXER
16. (オーディオ・トラック・ミキサー)フェーダー1 〜 4 / 5 〜 8
各トラックの再生時の音量をコントロールします。 ※ 本書では、AUDIO TRACK MIXER フェーダーを以後
TRACK フェーダーと呼びます。
8. LOCATOR(ロケーター)ボタン
任意の時刻を登録します。このボタンを押すことで登録され ている時間に移動することができます。
時刻が登録されているとボタンのインジケーターが点灯し、 押すことによって登録された時刻に移動します。
※ AUTO PUNCH ON/OFFボタンを押しながらこのボタン
を押すと、登録されている時刻が取り消されます。
18
17. MASTER(マスター)フェーダー
全体の音量をコントロールします。
各部の名称と働き
18. REC TRACK
(レコーディング・トラック)
ボタン 1 〜 4/5〜8
録音するトラックを選びます。録音に指定されたトラックの ボタンは赤色で点滅し、録音中は赤色に点灯します。録音を
終了すると、トラックのボタンは橙色と緑色の交互点灯にな ります。
点灯状態とトラックの状態の関係は次の通りです。
消灯:
録音されたデータがない(録音されていない)トラック
緑色:
録音されたデータがある(録音された)トラック
赤色の点滅:
録音待機状態で録音先に指定されているトラック
赤色:
録音中のトラック
橙色と緑色の交互点灯:
録音されたデータがあり、録音先に指定されているトラック
リズム・ガイドのパターン作成時(P.96)には、このボタン を押しながら REC TRACK ボタンを押すと、入力したリズ
ム音を削除することができます。
21.
REC MODE
レコーディングするモードを選びます。
基本的な録音(P.37、P.46)
各トラックの演奏を別トラックにまとめる(バウンス)
(P.42、P.60)
マスタリングをする(P.43、P.65)
(レコーディング・モード)
ボタン
22. TRACK(トラック)ボタン
トラック 1 〜 4 と5 〜8 を切り替えます。 トラック 5 〜 8 が選ばれているときには、ボタンのインジ
ケーターが点灯します。
23. PAN(パン)ボタン
各トラックの再生音や、入力されている音のパン(定位)を 設定する画面を呼び出します。(P.40、P.47
リズム・ガイドのパターン作成時(P.96)は、各ボタンがリ
ズム楽器に割り当てられます。
19. V-TRACK(V トラック)ボタン
V トラックの選択画面を呼び出すボタンです。
『Vトラックとは』(P.14) 『Vトラックを切り替える』(P.47)
V-TRACK ボタンは、リズム・ガイドのパターン作成時(P.96)
にリズム楽器の入力に使用します。
DELETE/MUTE(デリート/ミュート)ボタン
20.
このボタンを押しながら、橙色と緑色の交互点灯または緑色 に点灯している REC TRACK ボタンを押すと、再生時にその
トラックの音を TRACK フェーダーの位置に関係なくミュー ト(消音)することができます。再び同じ操作を行うと、
ミュートは解除されます。 ミュートされている間、そのトラックの REC TRACK ボタン
は橙色または緑色の点滅になります。(P.39) ※ 録音トラックがミュートされていた場合、録音終了時に
ミュートは解除されます。
24. EQ(イコライザー)ボタン
各トラックの音質(ロー/ハイ)を補正します。(P.40、P.64)
LOOP EFFECTS
25.
各トラックからループ・エフェクト(P.41、P.62)へ送る音 量(センド・レベル)を設定する画面や、リバーブ/コーラ
スの切り替え、パラメーターを設定する画面などを呼び出し ます。
『ループ・エフェクト/トラック EQを使う』(P.62) 『ループ・エフェクト・パラメーターの働き』(P.131)
PHRASE TRAINER
26.
フレーズ・トレーナー機能に関する設定を行います。 フレーズ・トレーナー使用時に、中央で鳴っているボーカル
などの音を消す(センター・キャンセル)機能のオン/オフ の設定、再生スピードを遅くする(タイム・ストレッチ)機
能のオン/オフを設定します。
『中央の音を消す(センター・キャンセル)』(P.139) 『スピードを遅くする(タイム・ストレッチ)』(P.139)
(ループ・エフェクト)ボタン
(フレーズ・トレーナー)ボタン
19
各部の名称と働き
27. RHYTHM GUIDE(リズム・ガイド)
リズム・ガイド機能を使うための設定をします。
ARRANGE/PATTERN/OFF
リズム・ガイド機能のアレンジ/パターン/オフを切り替え ます。
TONE LOAD(トーン・ロード)ボタン:
リズム音色のトーン・ロード機能画面を呼び出します。
RHYTHM GUIDE(リズム・ガイド)フェーダー:
リズム・ガイドの音量を調節します。
PROGRAM
アレンジやパターンの打ち込み画面を呼び出します。
RHYTHM PAD(リズム・パッド)ボタン:
トラック・ボタン、V トラック・ボタン、タップ・ボタンを リズム入力用ボタンとしての機能に切り替えます。
TAP (TEMPO)(タップ (テンポ))ボタン:
このボタンを叩く間隔で、リズム・ガイドのテンポを決める ことができます。
(プログラム)
(アレンジ/パターン/オフ)ボタン
ボタン:
32. ENTER/YES
選択の決定や、入力を確定するときに押します。
33. EXIT/NO
前の画面に戻るときや、操作を取り消すときに押します。
34. CURSOR
カーソルを移動させるときに押します。
(エンター/イエス)
(イグジット/ノー)
ボタン
(カーソル)ボタン
ボタン
35. ヘッドホン・ジャック(
別売のステレオ・ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接 続するとライン・アウトと同じ音を聞くことができます。
※ ヘッドホンの音量は MASTERフェーダーで調節します。
36. MIC(内蔵マイク)
このマイクを使って録音することができます。
『録音したい楽器に合わせて INPUT SELECT ボタンを押す』 (P.31)
『内蔵マイクをオフにしたいとき』(P.32)
TAP ボタンは、リズム・ガイドのパターン作成時(P.96)に
リズム楽器の入力に使用します。
28. USB ボタン
USB端子を使って、パソコンとデータのやりとりをするとき
の機能を呼び出します。
29. UTILITY(ユーティリティー)ボタン
トラックの編集をはじめ、曲の管理、メモリー・カードの操
作など、さまざまな機能を呼び出します。
30. UNDO/REDO
最後に行った録音やデータの編集操作を取り消して、元の状 態に戻します。もう一度このボタンを押すと、取り消した録
音を元に戻したり、編集操作を再度実行することができます。
(P.55)
31. TIME/VALUE
普段は曲の現在位置の移動(曲の早送りや巻き戻し)に使い ます。各種機能の設定時には設定値(バリュー)の変更に使
います。
(アンドゥ/リドゥ)ボタン
(タイム/バリュー)ダイヤル
fig.00-202
37 38
MEMORY CARD
37.
データを保存するメモリー・カード(コンパクトフラッシュ) の差し込み口です。メモリー・カードが挿入されていないと
録音することはできません。
イジェクト・ボタン
38.
メモリー・カードを取り出すためのボタンです。
(メモリー・カード)スロット
20

ディスプレイ

各部の名称と働き
fig.00-203d
1 2
3
5
メニュー画面やパラメーター設定画面など、そのときの設定 項目に応じた情報を表示します。
表示画面が見づらい場合は、『ディスプレイのコントラストを 調節する』(P.26)をご覧ください。
6
4
1. MEAS(MEASURE:メジャー)
曲の現在位置を表示します。左側から順に小節数ー拍数ーク
ロックを表します。
2. TEMPO(テンポ)
リズム・ガイドのテンポを表示します。
4. FRAME(フレーム)
曲の現在位置のフレーム数を表示します。 工場出荷時は、1 秒間あたり 30 フレーム(ノン・ドロップ)
に設定されています。これは MTC(MIDI タイム・コード) と呼ばれる仕様の一種で、他の機器と MIDI を使用して同期
演奏するときは、双方の機器の MTC の仕様を合わせる必要 があります。
『MIDI シーケンサーと同期演奏させる』(P.142)
5. REC MODE(REC モード)
レコーディングのモードを表示します。
6. LEVEL METER(レベル・メーター)
プレイ・モードのときに、入力されている楽器の音量レベル や各トラックの音量レベルが表示されます。
表示されるレベルは、INPUT LEVEL つまみ、または TRACK フェーダーを通った後(ポスト・フェーダー)の音量レベル
を表示するようになっています。
3. TIME(タイム)
曲の現在位置の時刻を「** 時(h)** 分(m)** 秒(s)」で
表示します。

リア・パネル

fig.00-204
1011 12
1. GUITAR/BASS
ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダ ンスの入力ジャックです。
2. MIC (マイク)ジャック (TRS 標準/ XLR タイプ)
(ギター/ベース)ジャック
123456789
3. LINE IN(ライン・イン)ジャック
アナログ・オーディオ信号の入力ジャックです。CD プレー ヤーなどのオーディオ機器やキーボード、リズム・マシン、
外部音源などを接続するときに使用します。
4. LINE OUT
(ライン・アウト)ジャック
マイク用の入力ジャックです。TRS 標準タイプと XLR タイ プのジャックが 2 種類用意されています。(P.24)
※ 両方に接続しているときは、TRS標準ジャックが優先さ
れます。
アナログ・オーディオ信号の出力ジャックです。 テープ・レコーダーなどを接続して、BR-864 の出力をアナ
ログ録音することができます。
21
各部の名称と働き
5. DIGITAL OUT
デジタル・オーディオ信号を出力するオプティカル・タイプ のコネクターです。LINE OUT ジャックと同じ音が出力され
ます。このコネクターに DAT レコーダーや MD レコーダー を接続し、本機の出力をデジタル録音することができます。
FOOT SW(フット・スイッチ)/EXP PEDAL
6.
(デジタル・アウト)コネクター
(エクスプレッション・ペダル)ジャック
別売のフット・スイッチ(BOSS FS-5U、Roland DP-2)や エクスプレッション・ペダル(Roland EV-5、BOSS FV-300L)
を接続する入力ジャックです。 フット・スイッチを使用すると、曲の再生/停止やパンチ・
イン/アウトなどを足もとでコントロールすることができま す。
エクスプレッション・ペダルを使用すると、エフェクトの効 果を足もとでコントロールすることができます。
『フット・スイッチ/エクスプレッション・ペダルを使う』
(P.136)
7. MIDI OUT(MIDI アウト)コネクター
MIDI 情報を送信するコネクターです。外部 MIDI 機器(リズ ム・マシンや音源など)の MIDI IN コネクターと接続して使
用します。
8. USBコネクター
USB ケーブルを使ってパソコンと接続するコネクターです。 BR-864とパソコンの間でデータのやりとりを行います。
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
12.
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続する ことができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリ ティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代理店
は、以下のとおりです。
日本ポラデジタル株式会社 〒104-0032
東京都中央区八丁堀 1 丁目 5 番 2 号はごろもビル Tel: 03-3537-1070 Fax: 03-3537-1071

電池の入れかた

1.
電源スイッチがオフになっていることを確認します。 本体裏側のバッテリー・カバーを取りはずします。
2.
※ 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ
うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷い てください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損
しないような位置に配置してください。
※ 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
扱いにご注意ください。
3.
バッテリー・ケースに、+/−を間違えないようにして 単3乾電池6 本を入れます。
※ 電池寿命が長いアルカリ電池のご使用をお薦めします。 ※ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類の電池を混
ぜて使用しないでください。
9. POWER(パワー)スイッチ
電源スイッチです。本機の電源をオン/オフします。
10. DC IN(AC アダプター)ジャック
AC アダプターを接続します。
AC アダプターは必ず PSA-100 をお使いください。他のアダ プターをご使用になりますと、発熱・故障などの原因となる
場合があります。
11. コード・フック
ACアダプターのケーブルが誤って抜けないよう、ここにケー ブルを引っ掛けてご使用ください。
※ 使用中に AC アダプターが抜けると、大切なデータが破
壊される場合があります。
22
※ 充電式電池は使用しないでください。
バッテリー・カバーを閉めます。
4.
fig.00-205
電池容量が少なくなるとディスプレイにBattery Lowと 表示されます。このメッセージが表示されたら、早めに新し
い電池と交換してください。

クイック・スタート

23

デモ・ソングを聴く

(1)周辺機器を接続する

下図のように接続してください。また接続の際は各機器の電源がオフの状態で行ってください。
fig.00-301
マイク
MDデッキなど
リズム・マシンなど
エレキ・ギター エレキ・ベース
ACアダプター
(PSA-100)
フット・スイッチ
(FS-5Uなど)
エクスプレッション・ペダル
(RolandEV-5など)
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの 破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべ
ての機器の電源を切ってください。
●ACアダプターを使用するときは、コードは図のように
コード・フックに固定してください。誤ってコードを引っ 張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまう
ことや AC アダプター・ジャックに無理な力が加わるこ とを防ぐことができます。
fig.00-302
オーディオ・セットなど
CDプレーヤーなど
キーボードなど
●マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音 (キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
1.マイクの向きを変える
2.マイクをスピーカーから遠ざける
3.音量を下げる
※ MIC ジャックには、バランス入力にも対応する TRS 標
準タイプと XLR タイプの2 種類が用意されています。 MIC ジャックのピン配置は次のようになっています。接
続するときは、接続機器のピン配置を確認のうえ、接続 してください。
fig.00-303
24
ホット コールド
デモ・ソングを聴く
※ フット・スイッチに FS-5U(別売)を使うときは、ポラ
リティー・スイッチを次のように設定してください。ポ ラリティー・スイッチを正しく設定しないと、フット・
スイッチでのコントロールがうまく行えません。
fig.00-304
ポラリティー・スイッチ
※ エクスプレッション・ペダル(EV-5、FV-300L)を使う
ときは、MIN ボリュームを0に設定してください。
●メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)はカード・ ラベルが上になるように差し込みます。
※ メモリー・カードは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥
まで差し込んでください。また無理な挿入はしないでく ださい。
※ メモリー・カードの接点の部分に触れたり、汚したりし
ないでください。
fig.00-305
BR-864 の MASTER フェーダーを下げます。
2.
fig.00-306
入力ジャック(GUITAR/BASS、MIC、LINE IN)に接続
3.
した機器の電源をオンにします。 リア・パネルの POWER スイッチをオンにします。
4.
fig.00-307
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞って
も、電源を入れるときに音がすることがありますが、故 障ではありません。
クイック・スタート
メモリー・カードの抜き差しは、必ず本体の電源を切っ た状態で行ってください。電源を入れたまま行うと、メ
モリー・カードのデータが壊れる、またはメモリー・カー ドが使えなくなる恐れがあります。

(2)電源を入れる

正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。 手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損す
る恐れがあります。
1.
電源を入れる前に次のことを確認します。
□外部機器と正しく接続されていますか? □本機および接続する機器の音量が最小になっています
か?
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
5.
出力ジャック(LINE OUT、DIGITAL OUT)に接続した 機器の電源をオンにします。
AC アダプターを使うときは、使用中に AC アダプターが 抜けることのないように注意してください。AC アダプ
ターが抜けると、データが破壊される場合があります。
プレイ画面
BR-864 では、電源投入直後などに表示される基本の画 面(下図参照)を「プレイ画面」と呼びます。
fig.00-308d
□メモリー・カードが差し込まれていますか?
※ 工場出荷時には、メモリー・カードがスロットに差し込
まれています。
25
デモ・ソングを聴く
ディスプレイのコントラストを調節する
本体の設置場所によっては、ディスプレイの表示が見にくい ことがあります。そのときは、次の操作でディスプレイのコ
ントラスト(1 〜 32)を調節してください。
fig.00-309
1,4 4
[UTILITY]を押しながら TIME/VALUE ダイヤルを回す
と、コントラストを調節することができます。状況に応 じて使い分けてください。

(3)デモ・ソングを聴く

1.
[UTILITY]を押します。
CURSOR[ ][ ]でSYSにカーソルを合わせ、
2.
[ENTER]を押します。
fig.00-310d
3 2
2,3
曲を選ぶ(ソング・セレクト)
電源投入直後は、前回選ばれていた曲が選ばれ、曲の再生に 必要なデータが読み込まれます。読み込みが終了すると、プ
レイ画面になります。 デモ・ソングを聴くときは、次の操作をします。
fig.00-312
1,4 4
3 2
2
[UTILITY]を押します。
1.
3.
CURSOR[][]LCD Contrastを選び、TIME/ VALUE ダイヤルでコントラストを調節します。
fig.00-311d
4.
調節ができたら[UTILITY]を(または[EXIT]を数回) 押してプレイ画面に戻ります。
※ データ更新中は、ディスプレイ上段に
Keep power on!、下段に処理内容が表示されます。
CURSOR[ ][ ]を押してSELにカーソルを合
2.
わせ、[ENTER]を押します。
ソング・セレクト画面が表示されます。
fig.00-313d
26
デモ・ソングを聴く
TIME
23:59:59-29.900:00:00-00.0
[
ZERO
]
[
STOP
] + [
REW
]
[
STOP
] + [FF]
曲が録音されている部分
TIME/VALUE ダイヤルを回して、
3.
ます。
曲名 作曲者 著作権
Dreamin’
[ENTER]を押します。
4.
中野 豊
© 2003
01: Dreamin’
ボス株式会社
を選び
■ 録音・編集を変更した場合
本機は、録音したデータや作業内容を自動的に更新していま すので、保存のための特別な操作は必要ありません。
データ更新中は、ディスプレイ上段にKeep power on!、 下段に処理内容が表示されます。
※ デモ・ソングにプロテクトがかかっている状態で録音/
編集を行おうとするとProtected!と表示されます。
曲を再生する
1.
TRACKフェーダー1/5 〜 4/8 と RHYTHMGUIDE フェー ダーを下図の位置に合わせ、MASTER フェーダーを下げ
ます。
fig.00-315
TRACK フェーダーを動かすと、各トラックに個別に録 音されている音を 1 つずつ聴いたり、好みの音量バラン
スで聴くこともできます。
[FF]を押している間は曲が早送りになり、[REW]を押
している間は巻き戻しになります。[ZERO]を押すと、 時刻 00:00:00-00.0 に移動します。
現在位置を移動するには、他にも次のような方法があります。
現在位置を移動する
現在時刻の表示について
ディスプレイの「TIME」の位置に表示される現在時刻は、 MTC(MIDI タイム・コード)で、「**時**分**秒**
フレーム**サブ・フレーム」を示しています。 タイム・コードの仕様は使用機器によって異なります。MTC
を使って他の機器と同期運転するときは、双方の機器のタイ ム・コードの仕様を合わせる必要があります。工場出荷時は、
1 秒間あたり 30 フレーム(ノン・ドロップ)に設定されて います(P.142)。
クイック・スタート
2.
[PLAY]を押します。
fig.00-316
曲がスタートします。MASTER フェーダーをゆっくり上 げて音量を調節してください。
本製品に付属しているデモ・ソングを個人で楽しむ以外 に権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられて
います。権利者に無断でこれらのデータの複製を作った り、二次的著作物で利用したりしてはいけません。
演奏の先頭へ移動する
曲の先頭の時刻に移動するときは、[STOP]を押しながら
[REW]を押します。
各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、曲の 先頭の時刻に移動します。
[ZERO]を押すと、時刻 00:00:00-00.0 に移動します。
演奏の最後へ移動する
曲の最後の時刻に移動するときは、[STOP]を押しながら
[FF]を押します。
各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、曲の 最後の時刻に移動します。
fig.00-317
27
デモ・ソングを聴く
時/分/秒/フレーム/サブ・フレーム 単位で移動する
CURSOR[ ][]を押して、カーソルを「時/分/秒/ フレーム/サブ・フレーム」の表示に合わせ、TIME/VALUE
ダイヤルで時刻を変更します。
小節/拍単位で移動する
ディスプレイの「MEAS」(MEASURE) の位置には、現在位 置の小節ー拍ークロックが表示されます。
※ デモ・ソングには「アレンジ」(P.35、P.90)があらか
じめ作成されており、これに合わせて小節ー拍ークロッ クの表示や曲の演奏が同期するよう設定されています。
CURSOR[ ][]を押して、カーソルを小節/拍の表示 に合わせ、TIME/VALUE ダイヤルで小節/拍を変更します。
※ クロックにカーソルを合わせることはできません(変更
できません)。

(4)電源を切る

1.
曲の再生が停止していることを確認します。
本機の電源を切るときは、必ずレコーダーを停止させた 状態で行ってください。録音/再生中に電源を切った場
合には、データやミキサーの設定、エフェクト・パッチ のデータが消えてしまいます。
各機器の電源を、電源を入れたときと逆の順序でオフに
2.
します。(P.25) 本機の POWER スイッチをオフにします。
3.
28

演奏を録音する/再生する

(1)
BR-864は、データを直接メモリー・カードに書き込みます。 録音・再生を行うには必ずカードが必要です。
メモリー・カードを準備する
『BR-864で使えるメモリー・カード』(P.16)
メモリー・カードを差し込む
メモリー・カード(コンパクトフラッシュ)の抜き差し は、必ず本体の電源を切った状態で行ってください。電
源を入れたまま行うと、メモリー・カードのデータが壊 れる、またはメモリー・カードが使えなくなる恐れがあ
ります。
メモリー・カードをメモリー・カード・スロットに挿入
1.
してください。
付属のメモリー・カードにも録音はできますが、長時間 の録音をされる場合は、デモ・ソングを消去するか新し
いカード(64 MB 以上を推奨)を用意してください。
※ デモ・ソングには、プロテクトがかけられています。
デモ・ソングを消去するときは、はじめにプロテクトを 解除してから消去の操作を行ってください。
fig.00-401
1 4
[UTILITY]を押します。
1.
2.
CURSOR[ ][]を押してINIにカーソルを合 わせ、[ENTER]を押します。
fig.00-402d
2,3,4
2,3
クイック・スタート
『曲を保護する(ソング・プロテクト)』(P.85) 『曲を消す(ソング・イレース)』(P.83)
電源を入れる
『電源を入れる』(P.25)に従って操作してください。
メモリー・カードを初期化する
(イニシャライズ)
※ すでに BR-864 で使用したメモリー・カードの場合は、
この作業は必要ありません。
買ってきたばかりのカードやパソコンで使用していたカード をBR-864 で使用する場合、そのカードをBR-864 で使用で
きる状態にする必要があります。 以下の手順にしたがって作業(この作業を「イニシャライズ」
と呼びます)を進めてください。
CURSOR[ ][]を押してCRDにカーソルを合
3.
わせ、[ENTER]を押します。
Are you sure?と表示されます。
fig.00-403d
29
演奏を録音する/再生する
イニシャライズをするときは[ENTER](YES)を、中
4.
止する場合は[EXIT](NO)(または[UTILITY])を押 します。
[ENTER](YES)を押すと、イニシャライズが実行され
ます。 イニシャライズが終了すると、Completed!と表示さ
れます。 その後Keep power on! Song creating...と表示され、
自動的に新しい曲が作られます。 このときのデータ・タイプには HiFi(MT2)が選ばれます。
曲の作成が終わると、プレイ画面に戻ります。
※ メモリー・カードの容量によっては、数分程度の時間が
かかる場合があります。これは故障ではありません。イ ニシャライズが終わるまで電源を切らないでください。

(2)録音する曲を選ぶ

メモリー・カードに曲が複数入っている場合、最後に使用し た曲が自動的に選ばれます。
新たに曲を録音するときは、次のように操作してください。
新しい曲を作る(ソング・ニュー)
データ・タイプについて
BR-864 では、新しい曲を作る時に「データ・タイプ」を設 定するようになっています。これは、録音素材に応じた音質
と録音時間を、目的に応じて選択するためのものです。デー タ・タイプには次の種類があります。
※ データ・タイプは、曲を作成した後で変更することはで
きません。
Keep power on!と表示されているときは、絶対にメ
モリー・カードを抜いたり、電源を切ったりしないでく ださい。メモリー・カードのデータが壊れる、またはカー
ドが使えなくなります。
HiFi (MT2)(マルチ・トラック 2):
高音質で録音することができます。トラック・バウンシング を多用したいときに適しています。通常はこのタイプを選ん
でください。
STD (LV1)(ライブ 1):
MT2より長時間の録音ができます。ライブ演奏などの録
音に最適です。
LONG (LV2)(ライブ 2):
3 つのタイプの中で、もっとも長い時間録音をすることがで きます。カード容量が少ない場合に便利です、
録音時間
それぞれの設定で 1 枚のカードに録音できる時間は、次のよ うになります(1 トラックのみ使用した場合)。
データ・タイプ
容量 32 MB 約16分 約19分 約24分
64 MB 約32分 約39分 約49分 128 MB 約65分 約78分 約98分
256 MB 約130分 約156分 約196分 512 MB 約260分 約312分 約392分
1GB 約520分 約624分 約784分
HiFi (MT2) STD (LV1)
LONG (LV2)
30
※上記の録音時間は目安です。作られる曲数によっては、
多少短くなります。
※ 上記の録音時間は 1 トラックのみを使用した場合の録音
時間を表しています。例えば、8 トラック全てを使用し て録音する場合、上記の 1/8 の時間が 1 トラック当たり
の録音時間になります。
※ BR-864 で使用できるコンパクトフラッシュは、電源電
圧が 3.3 V で 32MB 〜 1 GB のコンパクトフラッシュで す。
Loading...
+ 170 hidden pages