Hp PROLIANT DL320S, PROLIANT DL585 G2, PROLIANT DL385 G5, PROLIANT DL560, PROLIANT DL320 G5 User Manual [ja]

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HP Insight Management WBEM Provider for Windows Server 2003およびWindows Server 2008
通知の使用法ガイド
製品番号 482896-191 初版 20083
ご注意
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービス の保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万 全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。
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Items)は、ベンダ標準の商業用使用許諾のもとで米国政府に使用許諾が付与されます。
MicrosoftおよびWindowsは、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。Windows Server 2003および Windows Server 2008
は、Microsoft Corporationの米国における商標です。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
20083
目次
概要 ...................................................................................................................................................................... 4
イベントの概念の概要 ............................................................................................................................................ 5
通知 ...................................................................................................................................................................... 6
組み込み通知 ............................................................................................................................................................ 6
非組み込み通知 ......................................................................................................................................................... 8
HPによる非組み込み通知クラスの拡張................................................................................................................... 9
通知階層内の共通プロパティ.................................................................................................................................... 11
クライアント アプリケーションの通知先登録の方法 ............................................................................................... 16
HP_AlertIndicationの通知先登録................................................................................................................................. 16
一時的な通知先登録の例..................................................................................................................................... 16
永続的な通知先登録の例..................................................................................................................................... 18
カスタム通知先登録................................................................................................................................................. 19
プロパティ変化の監視.................................................................................................................................. 19
スレッショルドの監視.................................................................................................................................. 21
インスタンス作成または削除の監視..................................................................................................................... 25
追加情報.............................................................................................................................................................. 26
目次 3
概要
この通知の使用法ガイドは、HP Insight Management Web-Based Enterprise ManagementWBEMProviderInsight Provider)の通知についての導入書です。このガイドでは、通知の概念を説明し、スクリプトの例を 示し、HP ProLiantWMIWindows ンでのWMI通知の優れた活用方法について詳しく説明します。また、このガイドでは、HP固有の通知で定義 されるプロパティについても詳しく説明します。
®
Management Instrumentation)通知の実装によるカスタム ソリューショ
概要 4

イベントの概念の概要

イベントとは、管理領域または管理領域を表すデータ モデルによって監視されるプロパティの、ある側面で の変化のことです。たとえば、あるサービスを実装した管理ソフトウェアがこのサービスを監視している場合 に、そのサービスの動作状態が開始から停止に変化することなどがイベントです。また、監視対象のディスク ドライブのヘルス状態が正常から故障に変化することなどもイベントの例です。状態の変化は、以下のように、 いくつかの側面について監視されます。
動作 開始から停止へ
ヘルス - 正常から劣化へ
通信 - 接続から切断へ
データ モデルの変化 — インスタンス作成、インスタンス削除など
1
1は、イベントの概要を示しています。管理対象要素は、CPU、ソフトウェア サービス、温度センサ、WMI
Instrumentation が監視している要素などを表します。この管理対象要素は、一般に、CIM Common Information Model)クラスのインスタンスとしてWMIレポジトリに格納されます。この管理対象要素の状態が
実際に変化したことが検出されると、プロバイダは通知のインスタンスを生成します。この通知は、WMIイ ンフラストラクチャを介して、通知の送信先として登録されている管理アプリケーションに送信されます。
通知とは、管理領域または管理領域を監視する管理アプリケーションにとって重要なイベントをCIMベースで 表現したものです。管理対象要素について多数の状態変化が発生しても、通知は、管理領域における状態変化 についてのみ生成されます。このため、通知は、実際のイベントのうちの一部(管理領域の管理ポリシーに とって重要なもの)となります。
イベントの概念の概要 5
通知
通知とは、イベント表現をCIM クラスのインスタンスとして形式化するもので、DMTF Distributed
Management Task Force)によって規定された概念です。インスツルメンテーション プロバイダまたは CIMOMCIM Object Manager)は、状態の変化を監視し、通知のインスタンスを生成して、管理アプリケー
ションに特定のイベントを通知するように設定されています。CIMは、CIM_Indicationと呼ばれる通知を 表すために抽象クラスを定義します。通知とCIM_IndicationDMTFの概念であり、WMIではこれらをイベ ントと呼びます。このガイドでは、イベントは実際のイベントを指し、通知は、CIMにおけるイベントの表現 を指します。
WMIでは、通知は2つのカテゴリに大別されます。組み込み通知と非組み込み通知です。

組み込み通知

WMIは、組み込みイベントを、データ モデルの任意の状態変化として定義します。変化には、次のものが含 まれます。
クラス定義の作成、削除、または変更
インスタンスの作成、削除、または変更
2
2は、組み込みイベントの機能を示しています。この例では、HP_ComputerSystem(または任意のCIMク ラス)のインスタンスが作成されると、組み込みイベントが発生します。WMI CIMOMは、インスタンス作成 イベントを検出し、__InstanceCreationEvent通知のインスタンスを生成して、この通知を通知先として 登録されたクライアントに送信します。クライアント登録は、このタイプのイベントが __InstanceCreationEvent通知のインスタンスをトリガするために必要です。HP_ComputerSystemのインスタ ンスが作成されたときの通知先として登録されたクライアントがない場合、CIMOMは、イベントを検出せず、 __InstanceCreationEvent通知を生成しません。この図は、プロパティ変化またはインスタンス変更に よってトリガされるイベントも示しています。この例では、HP_ComputerSystemのOperationalStatus プロパティのインスタンスが正常から劣化に変化します。クライアントがこのイベントの通知先として登録さ れている場合、CIMOMは、__InstanceModificationEvent通知のインスタンスを生成して、登録されて いるクライアントに配信します。
通知 6
ここで、クライアントが組み込みイベントを使用してスレッショルドを監視する方法について考えてみます。 クライアントは、__InstanceModificationEvent通知の通知先として登録され、特定のプロパティの変化 (プロセッサ使用率など)を監視します。__InstanceModificationEvent通知の各通知登録先はWMI CIMOMによってポーリングされる必要があり、これがシステムのパフォーマンスに影響を与える可能性があ ります。このため、クライアントは、__InstanceModificationEvent通知の通知先登録または任意の組み 込みイベント通知先登録を使用してスレッショルドを監視する際に、管理対象システムへのパフォーマンス上 の影響を考慮する必要があります。
DMTFの仕様や文献では、WMI組み込みイベントはライフサイクル イベントと呼ばれていますが、これらは同 じ基本概念を表しています。ただし、通知クラスの階層は、DMTFライフサイクル通知とWMI組み込み通知で は異なります。
3
__IndicationRelated
__InstanceOperationEvent
TargetInstance:object
WMI
__Event
CIM_ClassIndication CIM_InstIndicati on
__ClassOperationEvent
TargetClass:object
CIM_ClassModification
PreviousClassDefinition
DMTF
CIM_Indication
IndicationIdentifier:string CorrelatedIndications[]:string IndicationTime:datetime OtherSeverity:string PerceivedSeverity:uint16
SourceInstance:string SourceInstanceHost:string SourceInstanceModelPath:string
CIM_InstModification
PreviousInstance:string
__InstanceCreationEvent
__InstanceModificationEvent
PreviousInstance:object
__InstanceDeletionEvent
__ClassCreationEvent
__ClassDeletionEvent
__ClassModificationEvent
PreviousClass:object
CIM_ClassDeletion
CIM_InstCreation
CIM_InstDeletionCIM_ClassCreation
階層におけるこの違いは、WMIが、WMIクラス階層に示される組み込みイベントに関する一連の通知を生成 することを意味します(図3を参照)。たとえば、CIMクラスが作成され、クライアントがそのイベントの通 知先に登録されている場合、DMTFで定義されるCIM_InstCreationクラス インスタンスの代わりに __InstanceCreationEventのインスタンスが生成されます。クラス階層における違いは、DMTFライフサイクル イベントと比較する場合、WMI組み込みイベントに関するクライアントの通知先登録の方法に影響します。 たとえば、基本システム(HP_ComputerSystem)を表すクラスのインスタンスにおける変化について通知先 を登録する場合、WMIクエリ文字列は次のようになります。
“SELECT * FROM __InstanceModificationEvent WHERE TargetInstance ISA 'HP_ComputerSystem'”
DMTF定義の通知階層に適合するCIMOMの対応するクエリは、次のようになります。
“SELECT * FROM CIM_InstModification WHERE TargetInstance ISA 'HP_ComputerSystem'”
通知 7

非組み込み通知

非組み込み通知は、データ モデル内で発生する可能性のあるイベントを表します。通知の原因となるイベン トに関連する条件や状態の変化は、プロバイダによって実装されるインスタンス内のクラス インスタンスま たはプロパティとして取得されたり、表されたりします。たとえば、イベント プロバイダは、センサがCIM クラス(CIM_Sensorなど)として実装されているかどうかに関係なく、センサ読み取り値が重大スレッショルド を超えたことを検出すると通知を送信するように設定することができます。DMTFは、データ モデルの変化に組 み込まれないイベントの表現として、CIM_ProcessIndicationCIM_AlertIndicationというスーパー クラスを定義します。CIM_ProcessIndicationは、CIM_Indication(同じくライフサイクル通知のスー パークラス)から直接継承します。CIM_AlertIndicationは、CIM_ProcessIndicationから直接継承し ます。図4に、DMTFが定義する非組み込み通知のクラス階層を示します。
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CIM_Indication
IndicationIdentifier:string CorrelatedIndications[]:string IndicationTime:datetime OtherSeverity:string PerceivedSeverity:uint16
CIM_ProcessIndication
CIM_AlertIndication
AlertingElementFormat:uint16 AlertingManagedElement:string AlertType:uint16 Description:string EventID:string EventTime:datetime OtherAlertingElementFormat:string OtherAlertType:string ProbableCause:uint16 ProbableCauseDescription:string ProviderName:string RecommendedActions[]:string SystemCreationClassName:string SystemName:string Trending:uint16
5 に、非組み込み通知と組み込み通知の関係を示します。HP_ComputerSystem の作成と HP_ComputerSystemOperationalStatusプロパティの変化の両方について、適切な組み込み通知が生
成されます(有効なクライアント通知先登録によって異なります)。この図では、OperationalStatus状態 変化の意味を解釈し、通知の原因となる状態変化とイベントの詳細分析を表す非組み込みイベント (CIM_AlertIndicationのインスタンス)を生成する通知プロバイダも追加されています。この例では、 通知プロバイダは、状態変化が劣化/警告の重大度を表していると判断し、いくつかの推奨措置 (CIM_AlertIndicationのプロパティに含まれる)を提示します。クライアントは、次のクエリ文字列を 使用して非組み込み通知の通知先に登録されます。
“select * from CIM_AlertIndication”
通知 8
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