
Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車は、第1種原動機付自転車です。
乗車定員
★
この車の乗車定員は、運転者のみの1人です。
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
★
−
(型):
BB TD01GYRO X
平成10年排出ガス規制適合車

取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
★この取扱説明書は、
びリアキャリア装備車
ます。
ウインドスクリーンおよ
を中心に説明してあり
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあるこ
と」を回避方法と共に、下記の表示で記載していま
す。これらは重要ですので、しっかりお読みくださ
い。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・20
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル残量警告灯 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・速度警告灯 ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前照灯上向き表示灯 ・22
(ハイビームパイロットランプ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・25
前照灯(ヘッドライト)
・・・・・・・・・・・・・・・・・上下切換えスイッチ ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・27
・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングロックレバー ・27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シートロック ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアインレットカバー ・33
・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルグリップヒーター ・34
・・・・・・・・・・・・・・・燃料とエンジンオイルの補給 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料コック ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイルの補給 ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・42
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・43
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・44
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・52

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・55
・・・・・・・ブレーキレバーの遊びの点検 ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・56
・・・・・・・ブレーキペダルの遊びの点検 ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪・後輪ブレーキ ・57
・・・・・・・ブレーキシューの摩耗の点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の調整 ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・60
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・62
エアクリーナエレメントの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・取付け、取外し ・62
・・・・・・・エアクリーナエレメントの点検 ・64
・・・・・・・エアクリーナエレメントの清掃 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルリダクション ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル漏れの点検 ・69
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・70
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・71
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・パーキングロックレバー ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遊びの点検 ・76
・・・・・・・・・・・・・ケーブル類のラバーブーツ ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・ラバーブーツの点検 ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・78
・・・・・・・・・・・ウインドスクリーンの取扱い ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・85
・・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・90

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。
スピードメータ部に速度警告灯が装備されてい
ます。
車の速度が法定最高速度(30km/h)を越える
と速度警告灯が点滅し運転者に注意をうながし
ます。
速度警告灯

運転する前に
日常点検を行ってください。
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
49
52
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。

安全運転のために
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

服装
運転者は、必ずヘルメットを着用してください。
これは、法令でも定められています。ヘルメット
の着用は、あごひもを確実に締めるなど、正しく
行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
−
出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
−
は、ブレーキ操作などの運転動作のじゃま
になり思わぬ事故の原因にもなりますので
避けてください。
CS SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者は乗車時、必ずヘルメット、保護具およ
び保護性の高い服を着用してください。

安全運転のために
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。

ゆっくりスタートし、足はすばやくフロアに乗
せてください。
足が後輪に接触すると、思わぬ事故をまねきま
す。
悪路走行
凸凹の路面を走るときは、バランスをくずさ
ないように十分にスピードを落して走行して
ください。また段差がある場合には、車体が
はねないようにゆっくりと走行してください。
雪道や凍った道はすべりやすくなっていま
す。必ずタイヤチェーンまたはスノータイヤ
を装着し、ゆっくり走ってください。
タイヤチェーンのお求めは 販売店にお
Honda
申しつけください。

安全運転のために
荷物
荷物を積むと、積まないときにくらべてハンド
ルの感覚が少し変わりますから注意しましょう。
積みすぎると、ハンドルがふられ運転を誤まる
ことがありますので、積みすぎに注意しましょ
う。
荷物の積載は下記重量までです。
フロントキャリアまたは
オプションのフロントバスケットを
取付けた場合:
5kg
リアキャリア:
《装備車のみ》
オプションの
インナボックスを
取付けた場合:
1.5kg
10kg

荷物を高く積み過ぎると走行中に風の影響を
受けたり、カーブでバランスを失うことがあり
ます。
荷物はしっかりと固定してください。
オプションのフロントバスケットやインナボ
ックスから荷物がはみ出したり、前照灯(ヘッ
ドライト)をふさがないようにしましょう。ハ
ンドル操作や、前照灯の照明に支障をきたすこ
とがあります。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
荷物は指定の場所以外には積まないでください。
カバー等が破損することがあります。
オイルタンクキャップのまわりに布等を置かな
いでください。オイルタンクキャップの空気穴
をふさいで、エンジンオイルの給油が悪くなり、
エンジンが焼付くことがあります。
エンジンカバーとプラグキャップの間に物を
入れないでください。入れると走行に支障を
きたすことがあります。

安全運転のために
改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置
が内蔵されています。
他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規
制に適合しなくなる可能性があります。
マフラを交換する場合は、 販売店にご相
談ください。
10
Honda

駐車
水平でしっかりした地面の場所に、車体を垂直
にしパーキングロックをかけ駐車してください。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

安全運転のために
傾斜地での駐車について
やむをえず傾斜地で駐車する場合は、パーキン
グロックのスイングロック機構を利用し車体本
体を垂直にしてください。
パーキングロックについては、27ページ参照。

触媒装置について
触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま
す。
触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸
化炭素()、炭化水素()、窒素酸化物()の
CO HC NOx
3つの有害物質の排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材
など燃えやすいものがあるところには駐停車しな
いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな
り焼損するおそれがありますので、次のような取
扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。
エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン
スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度
を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を
発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ
さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。
定められた点検整備を実施してください。
点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き
く影響を与えますので、エンジン不調を感じた
ときはただちに 販売店で点検を受けてく
ださい。
Honda

各部の名称
バックミラー
ハンドルグリップ
ヒータスイッチ(P.34)
《装備車のみ》
後輪ブレーキレバー
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換え
スイッチ)(P.26)
ウインドスクリーン(P.81)
《装備車のみ》
方向指示器スイッチ
(P.25)
バックミラー
前輪ブレーキレバー
スロットルグリップ
スタータスイッチ(P.24)
メインスイッチ(P.23)
パーキングロックレバー(P.27)
ホーンスイッチ(P.24)

速度計
(スピードメータ)(P.20)
速度警告灯(P.22) オイル残量警告灯(P.21)
燃料計(P.20)
積算距離計(P.20)
(オドメータ)
方向指示器表示灯
(P.22)
前照灯上向き表示灯
(P.22)

各部の名称
エンジンオイル
タンクキャップ(P.39)
燃料
タンクキャップ(P.36)
リヤキャリア(P.10)
《装備車のみ》
吸気口
(P.79)
ブレーキレバーアジャスタ(後輪)(P.56)
ブレーキレバーアジャスタ(前輪)(P.55)
バッテリ(P.70)
ヒューズ(P.73)
フロントキャリア(P.10)

エアインレットカバー
(P.33)
燃料コック(P.37)
ヘルメットホルダ(P.31)
キックスタータペダル
(P.41)
シートロック(P.30)
書類入れ(P.32)
エアクリーナエレメント
(P.62)
ファイナルギア
オイルチェックボルト
(P.67)

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走
行してください。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
白地に黒数字は の単位です。
燃料計
燃料タンク内のガソリンの量を示します。
指針が赤ワクに入りかけたときは、早めにガソリ
ンを補給してください。
燃料計の指針が赤ワクに入りかけたときの燃
料有効残量 : 約1.5
ガソリンの補給は、35ページ参照。
km
100 m
速度計
(スピードメータ)
積算距離計
(オドメータ)
燃料計
赤ワク

警告灯・表示灯
オイル残量警告灯
オイルタンク内のオイルが少なくなると点灯しま
す。点灯したら、できるだけ早目にオイルを補給し
てください。
オイルの補給は、 ページ参照。
オイルは切らさないでください。オイル残
量警告灯が点灯したまま走行するとオイル
が切れエンジンがこわれます。
38
オイル残量警告灯

メーターの見かた、使いかた
速度警告灯
速度が30km/hを越えると、点滅します。
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)
照射角が上向きのときに点灯します。
速度警告灯方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの
位置
ON
始 動・走 行
OFF
停止
LOCK
パーキングロックレバーを固定
する。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをやの位置
にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ
ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな
がるおそれがありますので必ず停車してから操作
してください。
作用
ホーン・方向指示器・制動灯(ス
トップランプ)などが使える
電気回路を全て遮断する
電気回路を全て遮断する。
OFF LOCK
キーの
脱着
抜けない
抜けない
抜ける
パーキングロックがかかった状態で
LOCKにできます。
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ
て必ずキーを抜いてお持ちください。
LOCK
ON OFF
の状態 の状態
メインスイッチ メインスイッチのキー
の状態

スイッチの使いかた
スタータスイッチ
メインスイッチのキーをにしてブレーキレ
バーを握り、スイッチを押すとエンジンがかかり
ます。
ブレーキをかけた状態でないとエンジンは
かかりません。
ON ON
スタータスイッチ ホーンスイッチ
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ
を押すとホーンが鳴ります。

方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示
器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを
入れると、方向指示器が作動します。
…右に曲がるときに操作します。
R
…左に曲がるときに操作します。
L
解除は、方向指示器スイッチを下方にして行いま
す。
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま
せん。使用後は、必ず解除してください。つ
けたままにしておくと他の方に迷惑となり
ます。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用しますと、方向指示器が正常に作
動しなくなります。必ず正規のワット数の
ものを使用してください。
ON
方向指示器スイッチ

スイッチの使いかた
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
前照灯(ヘッドライト)の照射角を上下に切換え
るスイッチです。
前照灯の上下切換えは、スイッチを押して行い
ます。
(上向き)
HI
・・・・
遠くを照らしたい場合に使用します。
(下向き)
対向車のあるとき、市街地走行など上
・・・・
LO
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
向きが不適当なときは、下向きにして
ください。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

装備の使いかた
パーキングロック
この車には、駐車時に使用する、パーキングロッ
クが装備されています。
駐車するときは、パーキングロックレバーを操作
し、必ずパーキングロックをかけてください。
パーキングロックをかけないと車が転倒します。
また、パーキングロックをかけた状態で、メイン
スイッチをLOCKにすると、パーキングロッ
クレバーが動かなくなります。
パーキングロックは、パーキング機構とス
イングロック機構を備えています。どちら
の機構もパーキングロックレバーの操作で
作動します。
・
パーキング機構は、減速機を固定して後
輪を回らなくします。
・
スイングロック機構は、後輪部分と車体
本体がスイングするのを止めます。
パーキングロックレバー
上げる(駐車時)
下げる(走行時)

装備の使いかた
走行中はパーキングロックレバーを操作しな
いでください。 走行中や停止直前にパーキングロックレバ
ーを操作すると、パーキング機構を損傷し、
スイングロック機構に悪影響を与えます。
パーキングロックレバーの操作は、車が完
全に停止してから行ってください。走行中にパーキングロックレバーを上げると、
後輪がロックすると共に車体がスイングしな
くなります。これらは、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
走行中は、パーキングロックレバーを操作し
ないでください。パーキングロックレバーの
操作は、車が完全に停止してから行ってくだ
さい。

1.
車体本体を垂直状態にします。
2.
パーキングロックレバーを上げます。車体本
体を左右に軽く揺り、車体が固定されたこと
を確認します。
3.
メインスイッチをLOCKにします。
《外しかた》《パーキングロックのかけかた》
1.
メインスイッチをOFFまたはONにし
ます。
2.
車体本体を保持しながら、パーキングロック
レバーを下げます。
パーキングロックレバー
スイングロック機構は、段階的に 箇所の
5
位置(範囲)でロックできます。パーキング
ロックをかける時は、必ず車体本体を垂直
に最も近い状態でロックしてください。
車をはなれるときは、メインスイッチの
キーを必ず抜いてお持ちください。
上げる(駐車時)
下げる(走行時)

装備の使いかた
シートロック
《外しかた》
メインスイッチのキーでシート左下のシートロ
ックを外しシートを開けます。
《かけかた》
1.2.シートを閉じ、上から押し下げてロックしま
す。
シート後部を軽く持ち上げ、シートが確実
にロックされたことを確認します。
キーをシートの下に置き忘れた状態でシー
トを下げると、自動的にロックされ、キーを
取出すことができなくなりますのでご注意
ください。
シートを閉めた後、完全にシートロックが
かかったか確かめてください。
ロックをかけないで走行すると、走行に支
障をきたすことがあります。
シートロックメインスイッチのキー

ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。 キーをシートの下に置き忘れた状態でシー
《使いかた》
メインスイッチのキーを使いシートロックを
解除し、シートを開けます。(30ページ参照)
2.
ヘルメットホルダーにヘルメットの金具をか
けます。
3.
シートを閉じ、上から押し下げてシートをロ
ックします。
4.
シートの後部を軽く持ち上げ、シートが確実
にロックされたことを確認します。
《外しかた》
メインスイッチのキーを使いシートを開け
て、ヘルメットを取外します。
トを下げると、自動的にロックされ、キーを
取出すことができなくなりますのでご注意
ください。1.
ヘルメットホルダ

装備の使いかた
書類入れ
シート裏側に書類入れがあります。
取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー
ル袋に入れ、ここに格納してください。
(シートの開閉は、30ページ参照)
洗車時、書類の格納場所付近に強く水をか
けないでください。内部に水が入ることが
あります。
ビニール袋
書類入れ
取扱説明書
メンテナンスノート

エアインレットカバー
レバーを下げると、エアインレットカバーが開き
ます。
閉じる場合は、レバーを持ち上げます。
エアインレットカバー

装備の使いかた
ハンドルグリップヒータ
《装備車のみ》
使用するときは、手袋を着用してください。
外気温が 以上のときは、使用しないでくださ
い。
《使いかた》
エンジンを始動して、ハンドルグリップヒータの
スイッチをからにします。
気温に合わせて、を使い分けてください。
走行中はハンドルグリップヒータスイッチの操作
を行わないでください。
20°C
LO HI
LO HI
グリップラバーが損傷した場合は、新しい
ものと交換してください。
ハンドルカバーを使用するときは、必ず
GYRO X
専用のものを使用してください。
HI LO OFF
ハンドルグリップヒータ
スイッチ

燃料とエンジンオイルの補給
燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など
を損ないます。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリンを補給したり、不適切
な燃料添加剤を使うと、エンジンなどに悪
影響を与えます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や
給油機などの金属部分に触れて身体の静
電気を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行
なってください。

燃料とエンジンオイルの補給
《補給のしかた》
メインスイッチのキーを使いシートロックを
1.
解除し、シートを開けます。( ページ参照)
燃料タンクキャップを左に回して外します。
2.
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
3.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを右に回すとしまります。
4.
タンクキャップの△マークと燃料タンクの
△マークが合うところまで確実に回してく
ださい。
シートを閉じ、上から押して下げてロックし
5.
ます。
シート後部を軽く持ち上げ、シートが確実に
6.
ロックされたことを確認します。
30
燃料タンクキャップ レベルプレート下端
△マーク

燃料コック
ON ・・・
OFF・・・
キャブレターにガソリンが流れます。
乗車するときは、コックがこの位置に
あることを確かめてください。
ガソリンが止まります。
長期保管や燃料系統の点検・整備を行
うとき、この位置にしてください。
ONの状態 OFFの状態
燃料コック

燃料とエンジンオイルの補給
エンジンオイルの補給
《推奨オイル》
純正オイル(2サイクル二輪車用)
Honda
JASO M 345規 格
ウルトラスーパー
ファイン
FC
JASO M 345
規格とは、2サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です。
なお、規格に適合し届け出されたオイルの
容器には、次の表示があります。
相当品をご使用の場合、オイル容器の表示を確認
し、 級をお選びください。
JASO FC
なお、 級オイルでも、特性が微妙に異なり、
JASO FC
この車本来の性能が発揮できない場合があります。
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。オイルの変質などにより、こ
の車本来の性能が発揮できないばかりでな
く、エンジンの故障や損傷の原因となりま
す。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
FC性能であること
を示しています

《補給のしかた》
1.
メインスイッチのキーを使ってシートロック
を解除し、シートを開けます。(30ページ参照)
2.
オイルタンクキャップをおこすように引き抜
きます。
3.
オイルタンクの補給レベルまでオイルを補給
します。
オイルは補給レベル以上に入れないでくださ
い。オイルがにじみ出るおそれがあります。
4.
オイルタンクキャップを取付けます。キャッ
プは2段モーションになっています。キャッ
プを押し込むと重くなるところがあります
から、キャップをその位置からもう一度、強
く根本まで確実に押し込みます。
5.
シートを閉じ、上から押し下げてロックしま
す。
6.
シート後部を軽く持ち上げ、シートが確実に
ロックされたことを確認します。
オイルタンクキャップ
補給レベル
ここまで押し込む

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、41ページの「始動手順」に従い行
ってください。
急な飛び出しを防ぐため、始動時は必ずパーキ
ングロックレバーを上げた状態にしてくださ
い。
スタータスイッチとキックスタータペダルは
同時に使用しないでください。
キックスタータペダルを使用しエンジンがか
かったら、すぐにキックスタータペダルから足
を離してください。また、使用後キックスター
タペダルは、必ず折りたたんでください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、一度メインスイ
ッチをにし、10秒くらい休んでから
OFF
再びメインスイッチをにして、スタ
ータスイッチを押してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
エンジンがかかっいるときパーキングロッ
クレバーを上げた状態でスロットルグリッ
プを回さないでください。動力伝達装置が
異常摩耗をおこします。
ON

《始動手順》
1.
パーキングロックレバーが上げられているこ
とを確認します。
2.
燃料コックがONになっていることを確認
します。
3.
メインスイッチをONにします。
4.
後輪ブレーキレバーを握ります。
スロットルグリップを回さずに、スタータス
5.
イッチを押すか、キックスタータペダルをキ
ックします。
「スタータスイッチを5〜6秒押しても(キッ
クスタータペダルの場合は、5〜6回キック
しても)エンジンがかからない」このような場
合は、スロットルグリップを少し回すとかか
りやすくなります。
エンジンがかかったら、回転がスムーズにな
6.
るまでパーキングロックレバーをあげたま
まスロットルグリップを回さずに暖気運転
します。(普通30秒ぐらい、特に寒いときは2
〜3分ぐらい)
パーキングロックレバー
上げた状態
長時間の暖機運転は行なわないでください。
ガソリンの無駄使いになるばかりでなく、
エンジン等に悪影響を与えます。

正しい運転操作
走りかた
1.
後輪ブレーキレバーを握り、パーキングロッ
クレバーを下げます
2.
車を左右に軽く動かして、スイングロック機
構が解除されていることを確認します。
3.
後輪ブレーキレバーを放し、スロットルグリ
ップをゆっくり回せば車はゆっくりと走り出
します。
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ
Honda
ちに 販売店で調べましょう。
発進は、できるだけ静かに行いましょう。
法定速度を守って走りましょう。
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り初めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
100 km

ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同
時に使いましょう。制動力を効果的に得るため
には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使
う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ
レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定
性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
パーキングロックをかけて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行なうために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、道路運送車両法に準じて1日1回の
日常点検と6か月、12か月毎の定期点検整備を設
けてあります。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・53
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルリダクション ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングロックレバー ・76
・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル類のラバーブーツ ・77

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
Honda
1,000 km
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の14
ページをご覧ください。
純正部品マーク

日常点検
日常点検
日常点検は、お車を使用する方が1日1回運転す
る前に実施する点検です。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21
ページ以後をご覧ください。
54
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ 空気圧
エンジン エンジンオイルの量(※)
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期(長距離走行前や洗車時、
給油時等)に行う項目です。
レバーの遊び
ブレーキのきき具合
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ(※)
(2サイクル車)
かかり具合、異音(※)
低速、加速の状態(※)

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」の21ページ以後をご覧
ください。
ヘッドライト
フロントウインカランプ
前輪ブレーキレバー
タイヤ

後輪ブレーキレバー
前照灯上下切換えスイッチ
方向指示器スイッチ
メインスイッチ
リヤウインカランプ
ストップ・テールランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法に準じて設けられた
6か月、12か月ごとの点検と、使い始めてから1か
月目(または、 時)に行う点検があります。
また、これらの点検項目のほかに が指定す
る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。
点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」
の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
90

6か月点検項目
点火装置
エンジン本体
潤滑装置
トランスミッション オイルの漏れ、量
ブレーキペダル及び
ブレーキレバー
ブレーキドラム及び
ブレーキシュー
ホイール
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
スパークプラグの状態
排気ガスの状態
エアクリーナエレメントの汚れ、詰まり
エンジンオイルの漏れ
クラッチの作用クラッチ
遊び
ブレーキのきき具合
ドラムとライニングのすき間
タイヤの状態
ホイールのボルト、ナットの緩み

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキレバーを引
き、レバー先端の遊びの量が規定の範囲内に
あることをスケールなどで確認します。
10 20 mm
前輪ブレーキレバーの遊び:
規定の範囲を越えている場合は調整してくだ
さい。
調整のしかた
アジャスタを半回転づつ回し、遊びを調整します。
調整後は、ブレーキレバーの遊びを確認してくだ
さい。
−
アジャスタ
遊遊びびがが
多多くくななるる
遊遊びびがが
少少ななくくななるる

簡単なメンテナンス
後輪ブレーキ
《ブレーキレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキレバーを引き、レ
バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
−
後輪ブレーキレバーの遊び:
規定の範囲を越えている場合は調整してください。
10 20 mm
調整のしかた
右側のアジャスタを半回転させたら左側も半回転
させるというように、左右のアジャスタを半回転
づつ同じ方向に回して遊びを調節します。その後、
左右のブレーキアームを指で押して、ブレーキア
ームに左右ほぼ同等の遊びがあることを確認しま
す。
調整後は、ブレーキレバーの遊びを確認してくだ
さい。
《右側アジャスタ》(左右供)
アジャスタ
ブレーキアーム
遊びが
多くなる
遊遊びびがが
少少ななくくななるる

前輪・後輪ブレーキ
《ブレーキシューの摩耗の点検》
ブレーキレバーをいっぱいに引いて、ブレーキイ
ンジケータの矢印(前輪)または△穴の頂点(後輪)
とブレーキパネルの△マークが一致しないことを
確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界です
ので交換してください。
ブレーキシューの交換は、 販売店にご相談
Honda
ください。
《前輪ブレーキ》
矢印
△マーク
《右側後輪ブレーキ》(左右共)
△穴
△マーク

簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。

タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ
によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい
ものもあるため、少なくとも一カ月に一度はタイ
ヤゲージを使用して空気圧の点検を行ってくださ
い。
走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの
空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え
た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
前輪
後輪
150 kPa (1.50 kgf/cm
125 kPa (1.25 kgf/cm
)
)
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して
ください。

簡単なメンテナンス
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
相談ください。
Honda
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
ウェアインジケータ
表示マーク

《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
Honda
指定タイヤ
前輪
サイズ
−
3.50 10 41J
チューブ付き
後輪
サイズ
130 / 90 6 53J
−
チューブ付き
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。

簡単なメンテナンス
エアクリーナ
この車には、ウレタンフォームにオイルを含ませ
たエアクリーナエレメントが装備されています。
6か月毎に点検してください。
《エアクリーナエレメントの取付け、取外し》
取外し
1.2.ボルトを外し、エンジンカバーを取外します。
ボルト エンジンカバー
リヤフェンダの下側より手を入れ、セットス
プリングを下方に押しエアクリーナケース
から外して、エアクリーナカバーを取外しま
す。
エアクリーナカバー
エアクリーナ
セットスプリング
リアフェンダ

3.
エアクリーナエレメントを取外します。
エアクリーナ
エレメント
エンジンカバーボルト
差し込み部
ベルトケース
エアクリーナエレメント
取付け
取付けは、取外しの逆手順で行います。
エアクリーナカバーを確実に取付け、セット
スプリングで固定してください。
エンジンカバーはリヤフェンダ差し込み部
へ取付け、ボルトを確実に締付けてください。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。

簡単なメンテナンス
《エアクリーナエレメントの点検》
エアクリーナエレメントを取外し、汚れ、詰まり、
損傷などがないかを目視などにより確認します。
汚れがひどい、詰まりがある場合は、清掃してく
ださい。
損傷がある場合は、交換してください。
《エアクリーナエレメントの清掃》
ガソリンや引火点の低い洗浄剤は、非常に燃えや
すいので、エレメントの清掃には、使用しないでく
ださい。
エアクリーナエレメントを取外します。
1.
エアクリーナエレメントをきれいな洗油で洗
2.
い、絞ってから乾いた布でつつみ、さらに絞り
ます。
きれいなオイルに浸し、固くしぼって取付け
3.
ます。
推奨オイル
Honda
純正オイル(4サイクル二輪車用)
ウルトラG1
JASO T903
規格
SAE規格
API規格
相当品をご使用の場合、オイル容器の表示を確認
し、次の範囲内でお選びください。
JASO T 903 MA
SAE 10W 30
API SG, SH, SJ
規格(二輪車用オイル規格):
規格: −
分類: 級相当
MA
10W ー30
SJ級

ベルトケースエアクリーナの点検、清掃
エアクリーナエレメントの点検時には、ベルトケ
ースエアクリーナエレメントの点検清掃もいっ
しょに行ってください。
1.
ベルトケースエアクリーナエレメントはエア
クリーナエレメントの近くにあります。
2.
ベルトケースエアクリーナエレメントを取外
し、水で洗います。
3.
エレメントを乾かし、取付けます。
エレメントは完全に乾かしてから取付け
てください。また、オイルには浸さないで
ください。

簡単なメンテナンス
ファイナルリダクション
《オイル量の点検》
1.
平坦地に車体を置きパーキングロックレバ
ーを上げます。
2.
ボルト
1を外し、エンジンカバーを取外しま
す。
3.
2を外し、リアフェンダを持ち上げま
ボルト
す。
リアフェンダ
ボルト
1
エンジンカバー
ボルト
2

4.
ボルト、ナットを外し、リヤフェンダステー
を取外します。
5.
エンジン停止2〜3分後にオイルチェック
ボルトを外します。
オイルがボルト穴の下端まであることを油
6.
面の位置で確認します。
油面が低い場合は、ボルト穴からオイルが出
てくるまでオイルを補給してください。
補給するときは、オイル注入口からゴミなど
が入らないようにしてください。オイルをこ
ぼしたときは、完全に拭き取ってください。
オイルチェックボルトを確実に取付けます。7.
オイルは規定量より多くても少なくても、
悪影響を与えます。
リアフェンダステー
ボルト
ボルト
リアフェンダ
ナット
オイルチェックボルト

簡単なメンテナンス
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用) 銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
Honda
いでください。また、低品質オイルは使用し
ないでください。オイルの変質などにより、
この車本来の性能が発揮できないばかりで
なく、エンジンの故障や損傷の原因となり
ます。
JASO T903
規格
SAE規格
API規格
ウルトラG1
MA
10W ー30
SJ級
相当品をご使用の場合、オイル容器の表示を確認
し、次の範囲内でお選びください。
JASO T 903 MA
SAE 10W 30
API SG, SH, SJ
規格(二輪車用オイル規格):
規格: −
分類: 級相当
交換時期
4年ごと
ファイナルギアオイルの交換は、 販売店に
ご相談ください。
Honda

《オイル漏れの点検》
ファイナルリダクションケースなどから、オイル
が漏れていないことを確認します。

簡単なメンテナンス
バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
その後、ターミナル部にグリースを薄く塗ります。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
メインスイッチをOFFにします。
1.
カバーのノブを右へ回し、そのまま手前に引
2.
き出して、カバーを取外します。
◯ーコード端子のボルトを外して、◯−側コード
3.
を外します。
ターミナルカバーをめくり、◯+側コード端子
4.
のボルトを外して、◯+側コードを外します。
バッテリセットプレートのボルトを取外し、
5.
バッテリセットプレートを図の様に倒します。
バッテリを取出します。
6.
カバー
ノブ
ー側コード
バッテリ
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく
ださい。
また、ターミナル部にゆるみが生じないように確
実にボルト/ナットを締付けてください。
ボルト
バッテリセットプレート
+側コード
ターミナルカバー

ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ

簡単なメンテナンス
取外し
メインスイッチガOFFになっていることを
1.
確認します。
カバーのノブを右へ回し、そのまま手前に引
2.
き出して、カバーを取外します。
ヒューズはバッテリ近くのヒューズホルダに
3.
セットされています。ヒューズホルダを取外
します。
カバー ノブ
ヒューズホルダ
4.ヒューズホルダを開け、ヒューズコード両端
を持って引き上げ、ヒューズコネクタをスラ
イドさせます。
ヒューズコネクタをひろげないように注意
して取外します。
スペアヒューズ ヒューズ
コード
ヒューズコネクタ

取付け
ヒューズをヒューズコネクタに取付け、ヒュ
1.
ーズが容易に横方向に動かないことを確認し
ます。
ヒューズ両端を真上から押し込んでヒューズ
2.
ホルダに組付けます。
ヒューズホルダを閉じ、バッテリセットプレ
3.
ートの取付け位置に格納します。
カバーを取付けます。
4.
真上から押し込む

簡単なメンテナンス
パーキングロックレバー
《遊びの点検》
1.
平坦で足場のしっかりした場所に駐車し、車
止めを行います。
2.
メインスイッチにキーを差込んでOFF
の位置にします。
3.
車体本体を保持しながら、パーキングロック
レバーを下げます。
4.
抵抗を感じるまで、手でパーキングロックレ
バーを上げ、レバー先端の遊びの量が規定の
範囲内にあることをスケールなどで確認し
ます。
レバーの遊び:
遊びの量の確認後、パーキングロックレバー
5.
を上げます。
規定の範囲を越えている場合は、調整が必要です。
販売店にご相談ください。
Honda
−
510mm
パーキングロックレバー

ケーブル類のラバーブーツ
《ラバーブーツの点検》
ケーブル類にはインナーケーブル保護のため、ラ
バーブーツが取付けられています。常に正しく取
付けられているか点検してください。
洗車時には、ラバーブーツに直接水をかけたり、ブ
ラシを当てたりしないでください。汚れのひどい
場合は、固くしぼった布等で拭き取るようにして
ください。
点検箇所
ラバーブーツ

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ブレーキレバーやスタンドの取
付け部へ注油し、その後、車体の腐食を防ぐた
め、ワックスがけを行なってください。

洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。
洗車時、吸気口に水を入れないでください。水が
入ると始動不良の原因になったり、動力伝達機
構を損傷します。

車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ
うにしてください。水がかかるとブレーキの効
き具合が悪くなることがあります。
洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分
注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作
動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ
さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ
ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行
して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ
ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら
等が生じないか確認してからご使用ください。
また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ
たり、色むらが生じますのでご注意ください。

ウィンドスクリーンの取扱い
《装備車のみ》
ウインドスクリーンは安全視界を確保するために
いつもきれいにしてください。また、ウインドスク
リーンにアクセサリを取付けないでください。運
転の妨げになるばかりでなく、アクセサリの吸盤
がレンズのはたらきをして、火災などの思わぬ事
故をまねくことがあります。
ウインドスクリーンは樹脂部品のため、ガラス製
と異なる注意が必要です。次の項目をお守りくだ
さい。
ウインドスクリーンの表面が氷結している時は、
スクレーパ、解氷剤や霜取り剤などのケミカル
用品は使用せず、多量のぬるま湯をかけ氷解さ
せてください。解氷剤や霜取り剤などのケミカ
ル用品は、有機溶剤を含んでいますのでウイン
ドスクリーンやルーフに悪影響を与えます。
ウインドスクリーンを清掃するときは、傷がつ
きやすいので多量の水を使って、やわらかい布
かスポンジで汚れを落してください。
汚れのひどい時は、スポンジに薄めた中性洗剤
を含ませ汚れを落とし、さらに十分な水で洗剤
を洗い流してください。
(洗剤成分が残っていると、ウインドスクリーン
に亀裂が発生する場合があります。)
で拭くと、ウインドスクリーンに傷をつけます
ので避けてください。
乾いた状態

車のお手入れ
ガソリン、シンナーなどの有機溶剤および酸性・
アルカリ性の洗剤は、ウインドスクリーンに悪
影響を与えますので使用しないでください。
コンパウンドやワックスなどで磨かないでくだ
さい。ウインドスクリーンに傷をつけます。
油膜とり剤、はっ水剤などのケミカル用品は、使
用しないでください。有機溶剤を含んだケミカ
ル用品は、ウインドスクリーンに悪影響を与え
ます。
ガソリン、ブレーキ液または洗浄液などの化学
物質がメータ、ウインドスクリーン、ボディカバ
ーなどの樹脂部品にかかると、亀裂などが発生
しますので、絶対にかからないようにしてくだ
さい。
ウインドスクリーンに貼付されているコーショ
ンラベルは、はがさないでください。

保管のしかた
お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外
に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて
からかけてください。
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守
りください。
保管する前に各部にワックスがけを行ってくだ
さい。サビを防ぐ効果があります。
バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた
め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗
い場所に保存してください。もし車に積んだま
ま保存する場合は○−側ターミナルを外してくだ
さい。

地球環境の保護について
地球の環境を守るため、使用済みのバッテリやタ
イヤ、エンジンオイルの廃油等は、むやみに捨てな
いでください。
また、将来お車を廃棄する場合も同様です。
これらのものを廃棄する場合は、 販売店に
ご相談ください。
Honda

マフラの純正マークについて色物部品をご注文のとき
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに
記載されているモデル名、カラーおよびコー
ドをお知らせください。
カラーラベルは、燃料タンクの上面に貼ってあり
ます。
カラーラベル
マフラの後部には、 純正部品を表す
HONDAマークが刻印されています。
HONDAマークは、マフラ後部にあり、車体
下側より確認できます。
Honda
HONDAマーク

フレーム号機
フレーム号機は、部品を注文するときや、車の登録
に関する手続に必要です。
また、フレーム号機は、お車が盗難にあった場合に、
車を捜す手掛りにもなります。ナンバプレートの
登録番号と共に別紙に記録し、車と別に保管する
ことをおすすめします。
フレーム号機打刻位置 エンジン号機打刻位置

エンジンが始動しないとき
始動しないまたは動かなくなったときは、次の点
を調べてください。 お近くの 販売店にお申しつけください。
燃料タンクにガソリンはありますか。
エンジンのかけかたは取扱説明書通りですか。
スタータモータは回りますか。
バッテリあがりで、スタータモータが回らない
ときはキックによる始動を試みましょう。
故障の修理
Honda
むやみに修理しないで、早く 販売店で点
検整備を受けることが、お車を長持ちさせる秘
けつです。
Honda

主要諸元
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク容量
ウインドスクリーンなし ウインドスクリーン付き
−型式
BB TD01
1,700 mm
640 mm
1,030 mm 1,405 mm
1,205 mm
/
ガソリン 2サイクル
99 kg 98 kg
《
45.5 km/ 30 km/h 44.6 km/ 30 km/h
(車速 ) (車速 )
》
1人
−
3.50 10 41J
130 / 90 6 53J
85 mm
1.7m
7.0
3.7kW(5.0PS) / 6,500rpm
5.6N•m(0.57kg•m) / 6,000rpm
5.0
0.049
100 kg
−
《》内はリアキャリアなし車

点火型式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
バッテリ
クラッチ形式
減速比第一
第二
ウインドスクリーンなし ウインドスクリーン付き
CDI式・マグネット点火
BTDC18° / 1,800 rpm
1,800 rpm
BR6HSBR7HS BR8HS
BR8HSABR6HSA
W22FSR
W20FSR W24FSR
W24FR LW20FR L
−
12 V 3 Ah
−−
乾式多板シュー式
3.416
3.538

サービスデータ
前輪ブレーキレバーの遊び
後輪ブレーキレバーの遊び
パーキングロックレバーの遊び
タイヤ空気圧 前 輪
後輪
ファイナルギアオイル量 全 容 量
オイル交換時
ヒューズ
点火プラグの点火すき間
エアクリーナエレメント 型 式
電球(バルブ) ヘッドライト
ウインカランプ
ストップ・テールランプ
−
10 20 mm
−
10 20 mm
−
510mm
150 kPa (1.50 kgf/cm
125 kPa (1.25 kgf/cm
0.40
0.39
,
10 A 7 A
−
0.6 0.7 mm
ウレタンフォーム式
−
12 V 30 / 30 W
−
12 V 10 W
−
12V 18/5W
)
)

−メモ−

−メモ−

お車についてのお問い合わせ、ご相談は、まず、 販売店に
Honda
お気軽にご相談ください。
販売店
TEL
お問い合わせ、ご相談は、全国共通のフリーダイヤルで下記のお客様相談センター
でもお受け致します。
お車に関してお問い合わせいただく際は、お客様へ正確、敏速にご対応させていただくために、あらかじめ、お手元にお車
の車検証や届出済証などの登録書類をご準備いただき、下記の事項をご確認のうえ、ご相談ください。
車両型式、車台番号、エンジン型式、登録番号、登録年月日
ご購入年月日
本田技研工業株式会社 お客様相談センター
フリーダイヤル
受付時間 9:00〜12:0013:00〜17:00
所在地、電話番号が変更になることがありますのでご了承ください。
〒351−0188 埼玉県和光市本町8ー1
0120086819
オーハローバ イ ク
車種名、タイプ名、走行距離
販売店名