オーナーズマニュアル
1100S / 1100
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Ducati モーターサイクルをお買い上げ頂き、ありがとうご
ざいます。貴方をドゥカティストの仲間として迎えれること
は、私共にとって何よりもの喜びです。 新しいモーターサイ
クルを日常的に利用されるだけではなく、ロングツーリング
も楽しまれることと思います。Ducati モーターホールディ
ング社は、そのライディングが常に快適で楽しいものである
よう願っています。
私共は、常にアフターサービスの改善に努めていますが、そ
の努力の一環として、お客様にこのマニュアルに記載された
正しい使用方法、特に慣らし運転の項を順守していただくよ
うお願い致します。 そうすることにより、Ducati モーター
サイクルは、あなたの要求にいつでも応え、最高のライディ
ングがいつも楽しめることでしょう。
修理作業や適切なアドバイスが必要な場合は、Ducatiオフィ
シャルディーラーにご連絡下さい。
誰よりも Ducati を熟知したエキスパート達が、いつも万全
の体制でお客様のご要望にお応え致します。
楽しいライディングを!
注意
Ducati モーターホールディング社は、本マニュアルの
記載条項に誤りなどに対し、いかなる責任も負うものではあ
りません。 ここに記載されている情報は、印刷の時点におい
て最新のものです。 Ducati モーターホールディング社は、製
品を改良、発展させていくために必要とされる、あらゆる変
更を行う権利を保有します。
あなたの安全のため、そして保証の有効性、Ducati モーター
サイクルの信頼性、価値を保全するため、Ducati オリジナ
ルパーツのみをご使用下さい。
警告
本マニュアルは車両の一部とみなされ、車両を売却す
る際に、常に新しい所有者に渡さなければなりません。
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目次
はじめに 6
保証について 6
シンボルマーク 6
安全運転のための注意 7
最大積載時の運転 8
識別データ 9
右側スイッチ
スロットルグリップ 44
フロントブレーキコントロールレバー
リアブレーキコントロールペダル
ギアチェンジコントロールペダル
ギアチェンジペダルとリアブレーキペダルの配置調整 47
主要構成部品 / 装備 48
車両上のポジション 48
燃料タンクキャップ 49
シートの開閉 50
小物入れトランクの開閉 51
サイドスタンド 52
フロントフォークアジャスターの調整 53
リアショックアブソーバーアジャスターの調整
リアビューミラーの調整 56
車高の調整 (1100S) 57
44
45
46
46
55
運転に必要なコマンド 10
コマンド類の配置 10
インストルメントパネル
LCD の主な機能 13
LCD -パラメータ設定 / 表示 15
イモビライザーシステム 36
コードカード 38
イモビライザーの解除作業 38
キーの複製 40
イグニッションスイッチ / ステアリングロック 41
左側スイッチ 42
クラッチコントロールレバー
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11
43
4
運転のしかた 59
慣らし運転の方法 59
走行前のチェック 61
エンジンの始動 62
車両の発進 64
ブレーキング 64
車両の停止 65
パーキング 65
燃料の補給 66
アクセサリー
67
主な整備作業とメンテナンス 68
フェアリングの取り外し 68
ブレーキ / クラッチ液レベルの点検 70
ブレーキパッドの摩耗点検 72
接続部の潤滑 73
スロットルグリップの調整 74
バッテリーの充電
トランスミッションチェーン張力の点検
トランスミッションチェーンの潤滑 77
ヘッドランプ電球の交換 78
リアターンインジケーターランプ電球の交換 80
ナンバープレートランプ電球の交換 81
ヘッドランプの光軸調整
チューブレスタイヤ 84
エンジンオイルレベルの点検
スパークプラグの清掃と交換
車両の清掃 88
長期間の不使用 89
重要注意事項 89
メンテナンス 90
定期メンテナンスプログラム:
ディーラーが実施する作業 90
定期メンテナンスプログラム:
オーナー自身が実施する作業 93
75
82
86
87
76
テクニカルデータ 94
全体寸法 (mm) 94
重量 94
エンジン 96
タイミングシステム 96
性能データ 97
スパークプラグ 97
燃料供給 97
エキゾーストシステム 97
トランスミッション 98
ブレーキ 99
フレーム 100
ホイール 100
タイヤ 100
サスペンション 101
カラーバリエーション 101
エレクトリカルシステム 102
定期点検メモ 107
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5
はじめに
保証について
あなた自身、また製品の信頼性を保証するために、特に専門
的技術が要求される整備作業は、Ducati オフィシャルディー
ラーまたはサービスセンターにお委せ頂くよう強くお薦め
します。
Ducati オフィシャルディーラーの熟練したスタッフが、ど
のような整備作業も行える適切な器材道具と、完璧な互換
性、円滑な作動、ロングライフを保証する Ducati オリジナ
ルパーツのみを使用して、最善のサービスを提供致します。
全ての Ducati モーターサイクルには保証書が添付されてい
ます。 車両を競技やそれに類する目的に使用した場合には
保証の対象外となります。 また保証期間中に、車両の一部で
も Ducati オリジナルパーツでない物と交換したり、改造し
たり、変更した場合、本社の保証は適用されません。
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6
シンボルマーク
このモーターサイクルについてより良い理解を深めるため、
当マニュアルをよくお読み下さい。 モーターサイクルにつ
いて、不明な点、さらに詳しくお知りになりたい点がある場
合には、ご購入先のオフィシャルディーラーにお尋ね下さ
い。 当マニュアルに記載された情報は、あなたのライディン
グにきっと役立つことでしょう。Ducati モーターホールディ
ング社は、快適で楽しいライディングを願いつつ、長期にわ
たってあなたのモーターサイクルが性能を保つようお手伝
いしていきます。
本マニュアルには注意事項として、下記のシンボルマークが
使用されています:
警告
この説明を順守しなかった場合、重度の負傷および死
亡にまで至る危険性があります。
重要
車両ならびに車両構成部品に損傷の可能性がありま
す。
注意
作業上の追加注意事項
文中の「右」、「左」の表記は乗車位置から見た場合の表示で
す。
安全運転のための注意
警告
運転する前に読んで下さい。
多くの事故はほとんど経験不足のために起こります。 走行
する際は常に免許証を所持しているか確かめて下さい。期限
が有効でお客様のモーターサイクルの運転に適したものが
必要です。
あなたのモーターサイクルを未経験者、および有効免許証を
持っていないライダーに貸さないで下さい。
ライダー、パッセンジャー共に常に適した服装、およびヘル
メットの着用は義務となっております。
視界を制限したり、操作の妨げになるアクセサリーなどがな
い適切なライディングウエアーを着用して下さい。
屋内では絶対にエンジンを始動したり、作動させたりしない
で下さい。 排気ガスは有毒で、短時間で意識を失ったり、さ
らには死亡にまで至る危険性があります。
ライダー、パッセンジャー共に、モーターサイクルで走行中
は足をフットレストに乗せておいて下さい。
急な方向変更や路面状態の違いに対応できるよう、ライダー
は常に両手でハンドルを保持し、パッセンジャーはテールに
あるハンドルを常に持っていなければなりません。
走行地域の道路交通法、法律等を遵守して下さい。
常に指示された速度制限を厳守するとともに、視界や道路条
件、混雑の割合に合わせて、常に速度を調整して下さい。
レーンチェンジする時や曲がる時には、常に適時にターンイ
ンジケーターを使用して早めに合図して下さい。
良好な視界を保ち、前方の車両の”死角”に入って走行しな
いようにして下さい。
交差点や、私有地の出口に近い場所、駐車場、高速道路への
進入路等を走行する場合は充分に注意して下さい。
給油時は常にエンジンを停止し、給油の際、エンジンやエキ
ゾーストパイプにガソリンがこぼれないように注意して下
さい。
給油時は絶対に喫煙しないで下さい。
給油の際に、人体に有毒な気化したガソリンを吸い込む可能
性があります。 もしガソリンが皮膚や衣服に付着した場合
は、直ちに石鹸と水で洗浄し衣服を取り替えて下さい。
車両から離れる場合は、常にキーを抜いて下さい。
エンジン、エキゾーストパイプ、サイレンサーはエンジン停
止後も長時間高熱を保ちます。
警告
エキゾーストシステムは、エンジンを止めた後も熱い
場合があります。手を触れないよう充分注意し、車両を木
材、木の葉などの可燃物のそばに駐車しないようにして下さ
い。
車両は人や物がぶつからないような場所にサイドスタンド
を使用して駐車して下さい。
平面でないところや柔らかい地面、および車両が倒れる可能
性がある場所には絶対に駐車しないで下さい。
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最大積載時の運転
この車両は長距離を最大積載時にも安全に走行できるよう
に設計されています。
重量をバランス良く配分することは、通常の安全走行に必要
な注意事項です。凸凹道を走行したり、急な進路変更を必要
とする時のトラブルを避けるために、特に重要です。
積載容量について
走行時の全車体重量はライダー、パッセンジャー、荷物、オ
プションパーツの重量の合計で :
390 Kg
積み荷は車両の中心に近く、できる限り低い位置に配置する
よう努めて下さい。
積み荷は車両にしっかりと固定して下さい。積み荷が完全に
固定されていないと転倒の原因になります。
車両が不安定になりますので、ステアリングヘッドやフロン
トマッドガード部に、体積や重量のあるものを載せないで下
さい。
フレームのすき間に絶対に物を挟まないで下さい。可動部分
の妨げになる恐れがあります。
タイヤが 84 ページで定められた規定空気圧で、また良いコ
ンディションにあることを確かめて下さい。
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識別データ
すべての Ducati モーターサイクルはフレームナンバー ( 図
1) とエンジンナンバー ( 図 2) の 2 つの製造番号で確認で
きます。
フレーム N.
エンジン N.
注意
これらの番号は車両モデルを識別するもので、部品を
注文する際に必要です。
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運転に必要なコマンド
警告
この章では車両を運転する上で必要な全ての操作類の
機能と配置が詳しく説明しています。 操作類を使用する前
によく読んで下さい。
コマンド類の配置 (図3)
1) インストルメントパネル
2) イグニッションスイッチ / ステアリングロック
3) 左側スイッチ
4) クラッチコントロールレバー
5) リアブレーキペダル
6) 右側スイッチ
7) スロットルグリップ
8) フロントブレーキレバー
9) ギアチェンジペダル
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インストルメントパネル (図4)
1) LCD(13 ページ参照 )
2) タコメーター (rpm)
一分間のエンジン回転数を表示
3) ニュートラルランプ N ( 緑 )
ギアポジションがニュートラルの時に点灯します。
4) 燃料レベル警告ランプ ( 黄 )
燃料タンク内の残量がが約 3リットルになった時点で点灯し
ます。
5) ターンインジケーター表示灯 ( 緑 )
ターンインジケーターを ON にすると点灯し、点滅します。
6) エンジンオイル圧警告灯 ( 赤 )
エンジンオイルのプレッシャーが低すぎる時に点灯します。
イグニッションスイッチを
ON にすると点灯し、通常はエンジン始動後数秒で消灯しま
す。
エンジン温度が高い時に、場合によって数秒間点灯すること
がありますが、回転数が上が
ると消灯します。
のインジケーター(6) が点灯したままの時には車両を使用し
ないで下さい。
7) ハイビーム表示灯 ( 青 )
ハイビームが ON の時に点灯します。
重要
エンジンに重度の破損をもたらす恐れがあるので、こ
8) “エンジン診断 - EOBD”ランプ ( 琥珀色 )
エラーがある場合に点灯し、エンジンブロック状態になる事
もあります。
9) リミッターランプ - OVER REV
800rpm( エンジン回転数 ) でリミッターに達するまでは連続
点灯します。
リミッターに達した時点で点滅点灯します。
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10) コントロールボタン A および B
パネル上のデータの表示および設定を A “
▼”の 2 つのポジションで行います。
“
11) フラッシャーランプボタン (図5)
このボタンは通常ハイビーム点滅機能に使用しますが、LAP
機能およびインストルメントパネルの USBコンパレーター用
にも使用します。
▲” および B
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LCD の主な機能
警告
インストルメントパネルでの操作は必ず車両が停止し
ている時に行なって下さい。 運転中にインストルメントパ
ネルの操作は絶対に行わないで下さい。
1) スピードメーター
走行速度を表示します。
2) オドメーター
総走行距離を示します。
3) トリップメーター
リセット後の走行距離を表示します (TRIP)。
4) フューエルトリップメーター
リザーブに入ってからの走行距離を示します。
5) 時計
6) ラップタイム
7) エンジン回転数表示 (RPM)
8) バッテリーテンション表示 (BATT)
9) オイル温度計
エンジンクーラント温度を表示します。
重要
温度が最高に達した時は車両を使用しないで下さい。
エンジンを傷める可能性があります。
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10) 定期メンテナンス時期警告表示 (図6)
定期メンテナンス時期が来た事をインジケーターが点灯し
て知らせます。
Ducati サービ スセ ンターにてメン テナ ンスを 受け た後 に
ディスプレイ上の表示がリセットされます。
11) LAP /USB 機能 (図6)
USB コンパレーターおよび LAP 機能中である事を示します。
重要
インストルメントパネルによってインジェクション /
イグニッションシステムの診断を行いますが、 このメ
ニューの使用は専門の人に限られています。 誤ってこの機
能に入ってしまった場合は、キーを OFF にして、ドゥカティ
サービスセンターに御連絡下さい。
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LCD -パラメータ設定 / 表示
イグニッションキーを OFF から ON にすると、LCD パネル上
に1 秒間全ての計器が起動し、ランプ類が順番に点灯します。
その後、オドメーターの位置にモデルを表示する " 通常表示 "
に戻り、2 秒間バージョンも表示します (EU、UK、USA、CND、
FRA、JAP)。
モデルの表示は一度 " スクロール " 表示されます。
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キーを ON にするとダッシュボードは以下の情報を常に表示
します ( 以前に起動されている機能を OFF にします ):
オドメーター
スピード
エンジン回転数
ポジション B “
ター機能から以下の機能に移る事ができます:
トリップ (TRIP)
フューエルトリップ ( 起動している時のみ )
時計
オイル残量 ( エンジン ON 時のみ表示 )
その後オドメーター機能に戻ります。
ポジション A “
ムはメニューに入り以下の機能を順に表示します:
エラー ( 起動している時のみ )
RPM
BATT
LAP (OFF または ON)
LAP MEM
時計の調整
コード ( 起動している時のみ )
▼”のボタン (1、図 8) を使用し、オドメー
▲“のボタン (1、図 8) を押すと、システ
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重要
このメニューは車両を停車している時にのみ起動しま
す。走行中にこのメニューが表示された場合、インストルメ
ントパネルは自動的に機能から通常表示に戻ります。その状
態以外にも、ポジション A“
間押すことにより、メニュー機能からいつでも出ることが出
来ます。
▲”のボタン (1、図 8) を 3 秒
総走行距離 " オドメーター " 表示
この機能では総走行距離を表示します。
キー ON でシステムは自動的にこの機能に入ります。
データは永久的に記録され、どんな理由があってもリセット
する事はできません。
数値が99999 Km( または 99999 mi)を越えると表示は"99999"
のまま残ります。
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“スピード”表示
この機能は走行スピードを表示します。
インストルメントパネルはスピード (km/h) の情報をコント
ロールユニットから受け取り、8% アップさせたデータを表
示します。
表示可能最高速度は 299 km/h (186 mph) です。
299 Km/h (186 mph) 以上の場合、インストルメントパネル
には
" - - - "( 継続 ) が表示されます。
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" トリップ " メーター表示
この機能では部分的走行距離を表示します。
この機能が表示されている時にポジション B“
(1、図 8) を 3 秒間押すと、データはリセットされます。
データが 999.9 に達すると、走行距離はリセットされ、自動
的に 0 からスタートします。
ディーラーが測定単位を変更した場合、この機能はリセット
され、カウントはゼロから始まります。
▼“のボタン
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リザーブ走行距離 " フューエルトリップ " メーター表示
この機能はリザーブに入ってからの走行距離を表示します。
リザーブランプが点灯した時点で、どの機能が表示されてい
ても、自動的にフューエルトリップ機能表示に変わります。
リザーブ状態のままの場合、キー OFF 後もデータは記憶され
ます。
カウンターは給油をしてリザーブでなくなった時点で自動
的にシャットダウンされます。
データが 999.9 に達すると、カウンターはリセットされ、自
動的に 0 からスタートします。
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エンジンクーラント温度表示
図13
固定データ固定データ
固定データ
点滅データ
点滅データ
エンジンクーラント温度を表示します。
重要
エンジンが作動している時のみ表示されます。
- データが -40 °C (°F -104) 以下の場合、ディスプレイ
には ("---") が点滅表示されます。
- データが -39 °C (°F -102) ~ +39 °C (°F +102) 間
の場合、ディスプレイ上には "LO" が固定表示されます。
- データが +40 °C (°F +104) ~ +170 °C (°F +338) 間
の場合、ディスプレイ上にはデータが固定表示されます。
- データが +171 °C (°F +340) 以上の場合、ディスプレ
イ上には "HI" が点滅表示されます。
- センサーが FAULT の場合、ディスプレイには
("---") が点滅表示されます。
注意
温度が +171 °C (°F +340) 以上で“HI”表示が点滅
している場合、インストルメントパネルは自動的にこの機能
に入ります。
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メンテナンス時期表示
メンテナンス ( 車検 ) 時期である事を表示します。
定期メンテナンス時期が来た事をインジケーター( ) が点
灯して知らせます。
ディスプレイはメンテナンス表示を以下の走行距離で表示
します:
オドメーターの 1000 Km 走行後
オドメーターの 12000 Km 走行ごと
表示はリセットされるまでディスプレイ上に連続表示され
ます。
表示されたら、ディーラー、またはサービスセンターにご連
絡ください。
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バッテリーテンション表示 (BATT)
図15
ステータス 1
ステータス 2
ステータス 3
固定 固定
点滅 点滅
点滅 点滅
ここではバッテリーテンション表示機能を説明します。
機能を表示するには、メニューに入り、"BATT" ページを選
択します。
インストルメントパネルのディスプレイはバッテリーテン
ションに関する情報を以下の手順で表示します:
- データが 12.1 ~ 14.9 Volt 間の場合、数値は固定表示さ
れます。
- データが 10.0 ~ 12.0 Volt 間、または 15.0 ~ 16.0 Volt
間の場合、数値が点滅表示されます。
- データが 9.9 Volt 以下の場合、" LO " が点滅表示され、
" エンジン診断 -EOBD" ランプ (8、図 4) が点灯します。
- データが 16.1 Volt 以上の場合、"HI" が点滅表示され、
" エンジン診断 -EOBD" ランプ (8、図 4) が点灯します。
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エンジンアイドリング回転数表示 (RPM)
この機能ではエンジンアイドリング回転数をデジタルで表
示します。
機能を表示するには、メニューに入り、"RPM" ページを選択
します。
インストルメントパネルのディスプレイの上部の rpm メー
ター以外に、アイドリング調整をより正確に行う為、エンジ
ン回転数 (rpm) を数字でも表示します。
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ラップタイム表示 (LAP)
ここではラップタイム表示機能を説明します。
この機能を使用するには、メニューに入り、ポジション B
▼" のボタン (1、図 8) を 3 秒押して "LAP" 機能を "On" に
“
します。
LAP 機能に入ったら、ポジション A"
を 3 秒押してメニューから出るか、またはスピードが 0 以上
の場合は自動的にメニューから出ます。
クロノメーターの START および STOP は左側スイッチにある
フラッシャーボタン (12、図 5) を介して行います。
左側スイッチ上にあるフラッシャーランプボタン (12、図5)
を押すたびに LAP 機能は起動し、ディスプレイ上には 10 秒
間ラップタイムが表示され、その後通常表示に戻ります。
30 回までラップタイムを記憶する事が出来ます。
メモリーがフルの際、メモリーがリセットされるまでは、左
側スイッチ上にあるフラッシャーボタン (12、図 5) を押す
たびに、ラップタイムを記憶せずにディスプレイ上に 3 秒間
"FULL" と点滅表示されます。
▲" のボタン (1、図 8)
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LAP 機能をメニューを介して OFF にした場合、そのラップは
図18
x 10 秒
x 10 秒
x 3 秒
(1 回目 )
(2 回目 )
(32 回目以
降、タイム
リセット時
を除く )
記憶されません。
LAP 機能使用中に突然エンジンが止まった場合 ( キー OFF)、
LAP 機能は自動的に OFF になります ( クロノメーターが作動
していても、ラップタイムは記憶されません )。
ラップタイムの "STOP" 指示が出されなかった場合、99 分
59.99 秒の時点でクロノメーターは 0 に戻り、ストップ指示
が出されるまでラップタイムを測定し続けます。
LAP 機能中、記憶されているラップが 30 以下 ( 例:18 ラッ
プ)で"メモリー"がリセットされていない場合、ディスプ
レイはメモリーが一杯になるまで ( この例の場合はあと 12
ラップ ) 記憶し続けます。
この機能はラップタイムのみの表示が可能で、ラップメモ
リー機能内に記憶されます。
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ラップメモリーデータの表示 (LAP Memory)
図19
(x 29 回目 )
(x 3 秒 )
(x 29 回目 )
LAP 機能で記憶したデータを表示します:ラップナンバーお
よびタイム
記憶したタイムを表示するには、メニューに入り、"LAP MEM"
ページを選択します。
メニューのこのページに入ったら、ポジション B“
タン (1、図 8) を押し、ラップ 1 のタイムを表示します。ディ
スプレイ上にはラップナンバーとタイムが表示されます。
ポジション B“
ラップナンバー 1 から順に 30 までのタイムを表示します。
記憶されているタイムを表示している際にポジション B“
“のボタン (1、図 8)を3秒以上押すと、ディスプレイは記
憶されているタイム全てを瞬時にリセットします。この時、
LAP 機能が作動中でも自動的に OFF になります。
ラップメモリー表示から出るためには、ポジション A“
のボタン (1、図 8) を押します。
メモリーにデータが記憶されていない場合、"00.00.00" が
表示されます。
走行中、ラップタイムを表示している時にエンジンがリミッ
ターに達した場合、ランプも点灯します (10、図 4)。
▼“のボタン (1、図 8) を押すことにより、
▼"のボ
▼
▲”
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USB コンパレーター
この機能では、USB コンパレーターの起動を行います:コン
パレーターは車両配線に接続していなければなりません。
コンパレーター使用するには、メニューに入り、ポジション
B “
▼“のボタン(1、図8)を押して"LAP"機能を"ON"にします。
コンパレーターの rpm ソーターの START および STOP は左側
スイッチにあるフラッシャーボタン (12、図 5) を介して行
います。
LAP 機能使用中、コンパレーター (USB) 作動中に突然エンジ
ンが止まった場合 ( キー OFF)、機能は自動的に OFF になり
ます。
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時計の調整
時計を調整するには、メニューに入り、"TIME Set" ページ
を選択します。
このページに入った状態でポジション B "
図 8) を 3 秒押すと、調整機能に入ります。
この機能に入ると "AM" 表示が点滅します。ポジション B"
のボタン (1、図 8) を押すと表示は "PM" になり、ポジショ
ンB"
▼" のボタン (1、図 8) を押すと前に戻ります ( 例:
AM00:00 から PM12:00)。
ポジション A"
し始め、時間の設定に入ります。 ポジション B"
ごとに、時間が 1 時間増し、ポジション B"
と 1 秒につき 1 時間の割合で進みます ( 押している間、数字
は点滅しません )。
ポジション A"
滅し始め、分の設定に入ります。 ポジション B"
ごとに、数字が 1 分増し、ポジション B"
秒につき 1 分の割合で進みます。 ポジション B"
以上押し続けると、100ms につき 1 分の割合で数字が増しま
す ( ポジション B"
ん)。
ポジション A"
た時間が表示されます。
▲" のボタン (1、図 8) を押すと、時間が点滅
▲" のボタン (1、図 8) を押すと、分表示が点
▼" を押している間、数字は点滅しませ
▲" を押すと時間設定機能から出て、設定し
▼" のボタン (1、
▼"
▼"で押す
▼" を長く押す
▼"で押す
▼" を長く押すと 1
▼"で5秒
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