Dell™ PowerEdge™ 600SCシステム ユーザーズガイド
システムの概要
Dell OpenManage Server Assistant CDの使い方
セットアップユーティリティの使い方
仕様
I/Oポートおよびコネクタ
用語集
Model MMT
このマニュアルの内容は 予告なしに変更 されることがあります。
© 2002 すべての著作権はDell Computer Corporationにあります。
Dell Computer Corporationからの書面による許可なしには、いかなる方法においてもこのマニュアルの複写、転載を禁じます。
このマニュアルに使用されている商標:Dell、DELLのロゴ、PowerEdge、およびDell OpenManageはDell Computer Corporationの商標です。Intel、Pentium、およびCeleronはIntel Corporationの登録商標です。Intel386はIntel
Corporationの商標です。NovellおよびNetWareはNovell, Inc.の登録商標です。Microsoft、Windows、WindowsNT、およびMS-DOSはMicrosoft Corporationの登録商標です。
このマニュアルでは、上記記載以外の商標や会社名が使用されている場合があります。 これらの商標や会社名は、一切Dell Computer Corporationに所属するものではありません。
初版発行:2002年 4月 26日
メモ:操作上、知っておくと便利な情報が記載されています。
注意:ハードウェアの破損またはデータの損失の可能性があることを示します。また、その問題を回避するための方法も示されています。
警告:物的損害、けがまたは死亡の原因となる可能性があることを示します。
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仕様
Dell™ PowerEdge™ 600SCシステム ユーザーズガイド
仕様
仕様
最小内部動作周波数が2 GHz以上のIntel® Pentium® 4マイクロプ
ロセッサ
または
最小内部動作周波数が1.7 GHz以上のIntel Pentium 4 Celeron® マ
イクロプロセッサ
512 KB(Pentium 4)または128 KB(Celeron)レベル2キャッシュ
64ビット、33 MHzスロット×4、および32ビット、33 MHzスロット×1
72ビットECC PC-200 DDR DDR SDRAM
128 MB、256 MB、512MB、または1 GB
オプションの内蔵SCSIまたはIDEテープドライブ
ATI Rage XLビデオコントローラ、VGAコネクタ
通常のラインコンディションのもと、システムの操作可能範囲を越え
て、入電量が50 Aに達することがあります。
15分間に3~200 Hzで0.25G(半正弦波)
x、y、z軸の正および負方向に6連続衝撃パルス(システムの側面ご
とに1パルス)、2 ms以下で50 G
x、y、z軸の正および負方向に6連続衝撃パルス(システムの側面ご
とに1パルス)、2 ms以下で70 G
メモ:この表で使用された略語の正式名称は、「用語集」を参照してください。
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I/Oポートおよびコネクタ
Dell™ PowerEdge™ 600SCシステム ユーザーズガイド
I/Oポートおよびコネクタ
シリアルおよびパラレルコネクタ
キーボードおよびマウスコネクタ
ビデオコネクタ
USBコネクタ
内蔵ネットワークインタフェースコントローラコネクタ
I/Oポートおよびコネクタ
このシステムは、システムの背面パネルに設置されたI/Oポートおよびコネクタを介して、キーボード、マウス、プリンタ、モニタなどの外付けデバイスと通信します。図 B-1に、システムのI/Oポートおよび
コネクタを示します。
図 B- 1. I/Oポートおよびコネクタ
シリアルおよびパラレルコネクタ
内蔵シリアルコネクタには、背面パネルに9ピンDサブミニコネクタが採用されています。このコネクタは、シリアルデータ転送方式(1本のデータ線を介して1ビットずつデータを送る転送方式)の外付けモ
デム、プリンタ、プロッタ、マウスなどのデバイスに対応します。
ほとんどのソフトウェアでは、COM(通信を意味する)という簡略用語が使われ、シリアルコネクタに対して番号(例えば、COM1)が割り当てられます。システムの内蔵シリアルコネクタに割り当てられてい
るデフォルト指定はCOM1です。
内蔵パラレルコネクタには、システムの背面パネルに25ピンDサブミニコネクタが採用されています。このI/Oポートは、パラレル方式(8つのデータビットまたは1バイトのデータを1本のケーブルに含まれ
る8本のデータ線を介して同時に送る転送方式)でデータを転送します。パラレルコネクタは主にプリンタ用に使われます。
ほとんどのソフトウェアでは、LPT(ラインプリンタを意味する)という簡略用語が使われ、パラレルコネクタに対して番号(例えば、LPT1)が割り当てられます。このシステムの内蔵パラレルコネクタに割り
当てられているデフォルト指定は、LPT1です。
ポート割り当ては、例えば、プリンタが接続されているコネクタを識別して、ソフトウェアがそのコネクタに出力を転送できるようにする手順を含む、ソフトウェアのインストール手順で使用します。(誤った割
り当てをおこなうと、まったく印刷できなかったり、正常に印刷できません。)
シリアルまたはパラレルコネクタを搭載する拡張カード
システムは、シリアルコネクタを自動的に設定する機能を備えています。この機能を使って、内蔵コネクタと同じ割り当てのシリアルコネクタを搭載する拡張カードを再設定せずに追加できます。システム
が拡張カードのシリアルコネクタを検出すると、内蔵コネクタは別の利用可能なコネクタに再マップ(再割り当て)されます。
新しいCOMコネクタおよび再マップされたCOMコネクタは、次のような同一のIRQ(割り込み要求)設定を共有します。
l COM1, COM3: IRQ4(共有設定)
これらのCOMポートのI/Oアドレス設定は次のようになります。
l COM1: 3F8h
l COM3: 3E8h
例えば、COM1のポートに内蔵モデムカードを追加すると、システムが論理COM1をモデムカードのアドレスとして認識します。COM1に割り当てられた内蔵シリアルコネクタは、COM1 IRQ設定を共有する
COM3に自動的に再マップされます。(1つのIRQ設定を2つのCOMポートが共有する場合、必要に応じてどちらか1つのポートを使用できますが、同時に両方のポートを使用できない場合があります。)
COM1およびCOM3に割り当てられているシリアルコネクタを搭載する1つまたは複数の拡張カードを取り付けた場合、内蔵シリアルコネクタは無効になります。
COMポートの再マップがおこなわれるカードを追加する前に、ソフトウェアに付属のマニュアルを参照して、ソフトウェアを新しいCOMポート指定にマップできるかどうかを確認してください。
システムによる自動設定を避けるため、内蔵コネクタの指定が変更されずに、カードのポート指定が次の使用可能なCOM番号に変更されるように、拡張カードのジャンパをリセットすることができます。ま
た、セットアップユーティリティを使って内蔵コネクタを無効にすることもできます。拡張カードのマニュアルを参照して、カードのデフォルトI/Oアドレスおよび使用可能なIRQ設定を確認することができま
す。必要に応じて、コネクタの再アドレスおよびIRQ設定の変更に関する手順も参照してください。
拡張カードを追加する場合、例えば、パラレルコネクタがLPT1(IRQ7、I/Oアドレス378h)に設定されているときは、セットアップユーティリティを起動して、内蔵パラレルコネクタを再マップする必要がありま
す。
シリアルおよびパラレルポートに対するオペレーティングシステムの処理方法に関する一般情報、およびコマンド手順の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
シリアルコネクタ
ハードウェアを再設定する場合、シリアルコネクタのピン番号およびシグナル情報が必要となります。図 B-2に、シリアルコネクタのピン番号を示し、表 B-1では、シリアルコネクタのピン番号の割り当て、
およびインタフェースシグナルを定義します。
図 B- 2. シリアルコネクタのピン番号
パラレルコネクタ
ハードウェアを再設定する場合、パラレルコネクタのピン番号およびシグナル情報が必要となります。図 B-3に、パラレルコネクタのピン番号を示し、表 B-2では、パラレルコネクタのピン番号の割り当
て、およびインタフェースシグナルを定義します。
図 B- 3. パラレルコネクタのピン番号
表 B-1. シリアルコネクタのピン番号 の割 り
当て
キーボードおよびマウスコネクタ
このシステムはPS/2互換キーボードおよびマウスをサポートします。両方のデバイスのケーブルは、システムの背面パネルに設置されている6ピンミニDINコネクタに接続します。
マウスドライバソフトウェアは、新しいマウスの動きを検出すると、IRQ12を割り当ててマイクロプロセッサにマウス優先割り込み処理を要求します。またドライバソフトウェアは、制御中のアプリケーション
プログラムへマウスデータを送信します。
キーボードおよびマウスコネクタ
ハードウェアを再設定する場合、キーボードコネクタまたはマウスコネクタのピン番号およびシグナル情報が必要となります。図 B-4に、キーボードおよびマウスコネクタのピン番号を示し、表 B-3では、
キーボードおよびマウスコネクタのピン番号の割り当て、およびインタフェースシグナルを定義します。
図 B- 4. キーボードおよびマウスコネクタのピン番号
表 B-2. パラレルコネクタのピン番号 の割 り
当て
表 B-3. キーボードおよびマウスコネクタのピン番号 の割り 当 て
ビデオコネクタ
このシステムでは、システム背面にある15ピンの高集積Dサブミニコネクタを使ってVGA(ビデオグラフィックアレイ)互換モニタを接続します。システム基板のビデオ回路は、モニタの赤色、緑色、青色の
電子銃を操作するシグナルを同期化します。
ハードウェアを再構成する場合、ビデオコネクタのピン番号およびシグナル情報が必要となります。図 B-5に、ビデオコネクタのピン番号を示し、表 B-4では、ビデオコネクタのピン番号の割り当て、およ
びインタフェースシグナルを定義します。
図 B- 5. ビデオコネクタのピン番号
USBコネクタ
このシステムは、USB互換デバイスを接続する2つのUBSコネクタを装備しています。USBデバイスとは、通常マウス、プリンタ、キーボードおよびシステムスピーカなどの周辺機器です。
ハードウェアを再設定する場合、USBコネクタのピン番号およびシグナル情報が必要となります。図 B-6に、USBコネクタのピン番号を示し、表 B-5では、USBコネクタのピン番号の割り当て、およびイン
タフェースシグナルを定義します。
図 B- 6. USBコネクタのピン番号
メモ:ビデオカードを取り付けると、システムの内蔵ビデオサブシステムが自動的に無効になります。
表 B-4. ビデオコネクタのピン番号 の割 り 当 て
注意:1つのチャネルにつき500 mAまたは+5 Vの最大電流を超える1つまたは複数のUSBデバイスを接続しないでください。この限界値を超えるデバイスを接続するとUSBポートがシャットダウン
する場合があります。USBデバイスの最大電流値については、デバイスに付属のマニュアルを参照してください。
表 B-5. USBコネクタのピン番号の
割り 当 て
内蔵ネットワークインタフェースコントローラコネクタ
このシステムは、10/100/1000 Mbpsの内蔵NIC(ネットワークインタフェースコントローラ)を搭載しています。NICは、個別ネットワーク拡張カードのすべての機能を提供します。また、サーバとワークステ
ーション間の通信を提供し、その他のアプリケーション用のシステムリソースを解放してホストリソースを効率的に活用できるようにします。NICは、10 Base-T、100 Base-TX、および1000 Base-T
Ethernet標準をサポートしています。
図 B- 7. NICコネクタ
ネットワークケーブル要件
このシステムのRJ45 NICコネクタは、UTP(シールドなしのツイストペア)Ethernetケーブル用に設計されており、RJ45互換の標準プラグがついています。UTPケーブルの一方の端をNICコネクタの所定
の位置にカチッと鳴るまで押し入れ、しっかりと接続します。ケーブルのもう一方の端はネットワーク設定に基づき、RJ45ジャックウォールプレート、またはUTP集線装置、またはハブ上のRJ45ポートに接
続します。10 Base-T、100 Base-TX、および1000 Base-Tネットワークの次のケーブル要件に従ってください。
l カテゴリ5以上のワイヤおよびコネクタを使用します。
l ケーブルの最大長(ワークステーションからハブまで)は100 mです。
l ネットワーク操作のガイドラインは、IEEE 802.3標準の「Systems Considerations of Multi-Segment Networks」にあります。
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注意:回線妨害を防ぐため、音声およびデータ回線は別のシースで保護する必要があります。
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システムの概要
Dell™ PowerEdge™ 600SCシステム ユーザーズガイド
システムの向き
正面パネルインジケータおよびその機能
背面パネルの機能
システムの機能
サポートされているオペレーティングシステム
電源保護装置
その他のマニュアル
テクニカルサポートを受けるには
お使いのシステムは、カスタマの規模の大小にかかわらず、信頼性の高いプラットホームを提供します。本章では、主要なハードウェアおよびソフトウェアの機能、システムの正面パネルにあるインジケ
ータ、および外付けデバイスのシステムへの接続方法について説明します。Dellからサポートを受ける方法についても説明します。
システムの向き
このマニュアルの手順を実行する場合、システムの位置や向きを、図 1-1に示していますので確認してください。
図 1-1. システムの向き(上からの図)
正面パネルインジケータおよびその機能
図 1-2に、システムの正面パネルにあるインジケータ、および機能を示します。
図 1-2. 正面パネルの機能
背面パネルの機能
図 1-3に、システムの背面パネルの機能を示します。
図 1-3. 背面パネルの機能
システムに外付けデバイスを接続する場合、次のガイドラインに従ってください。
l デバイスに固有の取り付けおよび設定手順がないか、デバイスに付属のマニュアルを確認します。例えば、ほとんどのデバイスは特定コネクタに接続しないと正常に動作しません。また、通常外
付けデバイスは、動作させる前にデバイスドライバをインストールする必要があります。デバイスドライバは、通常オペレーティングシステムソフトウェアまたはデバイス本体に付属しています。
l 外付けデバイスは、システムがオフのときにのみ取り付けます。デバイスのマニュアルに特別の指示がない限り、システムの電源を入れる前に外付けデバイスの電源を入れます。(システムが
デバイスを認識しない場合、デバイスの電源を入れる前に、システムの電源を入れてみます。)