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Print to Cut
Print to Cut について
CanvasWorkspace の Print to Cut 機能は、ブラザーの ScanNCut DX シリーズのカッティングマシンのスキャン機能を使って、
カット位置を読み取るための位置合わせマークをつけることができます。位置合わせマークと画像を印刷した素材と
CanvasWorkspace で作成したカットデータを組み合わせることで、マシン本体で同じ画像を効率的にカットしたり、画像の任
意の位置をカットすることができます。
同じカットデータで複数の素材をカットする場合、マシン本体のダイレクトカット機能より効率的にカットできます。
この機能はブラザーカッティングマシンの ScanNCut DX のみに対応しています。
ステップ 1:CanvasWorkspace で Print to Cut 機能を認証する。
ステップ 2:位置合わせマークをつける。
ステップ 3:CanvasWorkspace で画像を読み込み、カットデータを作成する。
ステップ 4:作成したデータを印刷用に PDF 保存してプリンターで印刷する。
ステップ 5:FCM ファイル(カットデータ)をカッティングマシン本体に転送する。
ステップ 6:印刷した素材をカッティングマシン本体でカットする。
使用上の注意
● Print to Cut 機能をお使いいただくためには、以下の事前準備をお願いします。
- カッティングマシン本体を最新ソフトウェアにアップデートすることが必要です。アップデートの詳しい方法はマシン本
体の取扱説明書をご覧ください。
- 専用アプリ CanvasWorkspace(Windows/Mac:Ver.2.4.0 以降) をお使いのパソコンにインストールする必要がありま
す。最新のアプリはブラザーのサポートサイト(http://s.brother/cuoae/)からダウンロードすることができます。すで
にインストール済みの場合は、最新のバージョンにアップデートします。
* CanvasWorkspace(Web 版)には対応していません。
- 付属の認証カードを使用して CanvasWorkspace で機能を認証します。
● カッティングマシン本体の使用方法はマシン本体の取扱説明書をご覧ください。
● この説明書の記載内容は、予告なしに変更することがあります。
● 本書に記載されている製品の画面は、実際のものと異なることがあります。
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機能を認証する
CanvasWorkspace で機能を認証します。
■ 準備
● CanvasWorkspace を使用する際には、CanvasWorkspace のログイン ID が必要です。無料のアカウントをお持ちでない場
合は、インストール後の画面から、「アカウントの新規作成」をクリックし、画面の説明に従ってアカウントを作成して
ください。
● CanvasWorkspace をお手持ちのパソコンに既にインストール済みで、最新のバージョンにアップデートする場合は、
CanvasWorkspace の「ヘルプ」メニューから「CanvasWorkspace の最新版を確認 ...」を選択し、画面の説明に従って
アップデートしてください。
a CanvasWorkspace を起動します。
b CanvasWorkspace の「ヘルプ」メニューから「アカウント設定 ...」を選択します。
c「拡張機能の認証」をクリックします。
d 付属のカードに記載されている認証コードを入力し、「認証」をクリックします。
• 認証にはインターネット接続が必要です。
• アルファベットの「O」と「I」は、認証コードでは使用していません。
• 認証コードは CanvasWorkspace の 1 つのログイン ID に対してのみ有効です。同じ認証コードを再度使用することはできません。
e 認証確認画面が表示されますので、内容を確認し、問題なければ「認証を確定する」をクリックします。
f「OK」をクリックすると認証が完了します。
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CanvasWorkspace でデータを作成する
CanvasWorkspace の Print to Cut 機能で位置合わせマークを付けた印刷データとカットデータを作成します。カットデータは
マシン本体に転送し、印刷した素材と組み合わせてカットします。データ転送後にマシン本体での編集はできません。模様と
カットデータの編集は CanvasWorkspace で行ってから本体に転送してください。
■ 準備
● 無線 LAN 機能を使ってデータを転送する場合は、事前にマシン本体の設定が必要です。詳しくはマシン本体の無線 LAN 接
続ガイドを参照ください。
データを作成する
画像データにカットラインと位置合わせマークを付けて、位置合わせ用のデータを作成します。クリップアートなどシンプル
なデザインの画像を使用すると、うまくデータを作成することができます。写真を使用する場合は、カットライン用に「図形
パネル」から図形を追加して、カットしたい範囲を選択してください。
ここでは、パソコンに保存されている画像データを呼び出して、イメージトレース機能で画像をトレースしてカットラインを
作成する手順について説明します。
イメージトレース機能を使用しない場合は、 「コンピューターに保存されたファイルのインポート」から画像を呼び出し、
カットラインは内蔵されている 「図形」を組み合わせたり、 「パス」機能を使って作成することもできます。
a CanvasWorkspace を起動します。
b 画面右端にある 「アートボード」をクリックします。
コントロールパネルの表示が「アートボード」パネルに切り替わります。
c「アートボードサイズ」から印刷したい素材のサイズを選択します。
アートボードサイズはマシン本体が対応する最大スキャン範囲サイズおよび、プリンターが対応するサイズ内を選択してください。
ここでは例として、「A4」を選択します。
• お使いのマシン本体が対応する最大スキャン範囲サイズが 12 インチの場合、24 インチカッティングマットでの位置合わせ用データ
のカットができません。12 インチ以上のサイズでデータを作成する場合は、マシン本体の設定画面「マシンインフォメーション」の
「最大スキャン範囲」で 24 インチが対応しているかをご確認ください。
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d「位置合わせマークを表示」にチェックを入れて、位置合わせマークを付けます。
e 「イメージトレース」 をクリックしてパソコンに保存されている画像データを呼び出し、画像をトレースします。
イメージトレース機能の詳しい説明は CanvasWorkspace の「ヘルプ」メニューの「オンライン 動画チュートリアル ...」を参照くださ
い。
f トレースした画像と、カットラインを赤点線枠のアートボードサイズ内に配置します。
必要に応じてデータのサイズを変更し、カットする分の画像とカットラインを複製してアートボードサイズ内に配置します。
g「ファイル」メニューの「PDF ファイルのエクスポート」 から PDF の書き出し方法を選択して位置合わせマークを付けた
データを PDF に書き出します。書き出した PDF はパソコンの任意の場所に保存します。
a 画像のみ ...
表示されている画像のみを印刷用として PDF に書き出します。カットデータを印刷しない場合に選択します。
b 全ての表示レイヤー ...
レイヤーパネルで表示されているレイヤーすべて(カットデータを含む)を印刷用として PDF に書き出します。
•PDF書き出し後に模様の編集は行わないでください。編集した場合は、再度 PDF を書き出してください。
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h保存した PDF をプリンターで印刷します。
• プリンターが対応する白無地の素材に印刷してください。色が濃い、または柄のある素材を使用するとマシン本体で位置合わせマーク
を認識できない場合があります。
• 印刷する際は、アートボードサイズで設定したサイズの実寸で印刷してください。実際のサイズより拡大/縮小して印刷すると、マシ
ン本体で位置合わせマークを認識できない場合があります。
• 印刷された位置合わせマークの状態を確認してください。インクのかすれやマークが欠けて印刷されているとうまく位置合わせできな
いことがありますので、プリンターの状態を確認し、再度印刷してください。
i「ファイル」メニューより「FCM ファイルのエクスポート/転送」をクリックします。
j 表示された画面からお好みの方法でカットデータをカッティングマシン本体に転送します。転送方法の詳細についてはブ
ラザーのサポートサイト(http://s.brother/cfrae/)をご覧ください。
a USB メモリーを使って送る
FCM ファイルを USB メモリーに保存し、マシン本体で USB メモリーからデータを呼び出します。
b 無線 LAN を使って送る
カッティングマシンの無線 LAN 機能を設定して、FCM ファイルを転送します。
c USB ケーブルを使って送る(Windows 64bit 版のみ対応)
カッティングマシンとパソコンを USB ケーブルで接続して、FCM ファイルを直接転送します。
• 表示状態が非表示のレイヤーはカットデータとして転送されません。カットデータ転送時には、レイヤーパネルでカットデータのレ
イヤーに が表示されていることをご確認ください。
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位置合わせ用データをマシンで呼び出してカットする
マシン本体に転送したデータと、位置合わせマークと画像を印刷した素材を組み合わせてマシン本体でカットします。マシン
本体の詳しい操作方法は本体の取扱説明書をご覧ください。
■ 準備
● 素材にあったカッティングマットとブレード
詳細はマシン本体の操作早見表または取扱説明書をご覧ください。
● 位置合わせマークと画像を印刷した素材
マシン本体のソフトウェアのバージョンをご確認ください。最新でない場合は、アップデートしてください。
a 素材に適した替え刃ホルダーを本体に取り付けます。
b ホーム画面の「データ呼び出し」キーを押して、呼び出し元選択画面を表示します。
c USB メモリーからデータを呼び出して使用する場合は、本体の USB ポート(USB メモリー用)に USB メモリーを差し込み
ます。
d データの保存先を選択してデータを呼び出します。
a USB メモリーに保存したデータを呼び出す。
USB メモリーにフォルダがある場合、フォルダを押すとフォルダ内の模様が表示されます。
位置合わせ用データには位置合わせマーク( )が表示されます。
b CanvasWorkspace から転送した模様データを呼び出す。(無線 LAN 経由)
c CanvasWorkspace から転送した模様データを呼び出す。(USB ケーブル経由)(Windows 64bit 版のみ対応)
• 内蔵模様編集中に位置合わせ用データを追加模様として呼び出すことはできません。位置合わせ用データは必ず単体で使用してくだ
さい。
e 呼び出したデータを確認し、「OK」キーを押します。
• 呼び出したデータは、本体内蔵メモリーおよび USB メモリーにのみ保存できます。
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f 素材に適したカッティングマットに素材を貼って、 を押して本体にマットを挿入します。
素材をマットに貼る際には位置合わせマークの横線が挿入方向の上側になるように貼り付けます。
位置合わせマークを読み取る事で、自動で素材の位置に合わせてカットラインが配置されます。
g プレビュー画面で を押して、カットデータの位置を確認するためにスキャンします。
位置合わせマークを読み取り、画像の位置にあわせてカットデータが配置されます。1 回目にカットするときは、印刷した画像と
カットデータが一致しているか確認することをおすすめします。
• カットデータの位置を確認しない場合は、「カット」を選択して手順i に進みます。
hカットデータの位置を確認し、画像から大きくずれていなければ「カット」を選択します。
• カットデータと画像が大きくずれている場合は、呼び出したデータと印刷した画像の組み合わせが異なっている場合があります。
b で呼び出したデータと印刷した画像の組み合わせが正しいかご確認ください。
手順
i「スタート」キーを押してスキャンとカットを開始します。
• 位置合わせマークを読み取るためにスキャン後にカットが開始されます。
• 試し切りを行う場合は「テスト」キーを押します。試し切り模様は素材内かつカットラインに重ならない位置に配置します。手順
でスキャンを行っていない場合は、必ずテストカット画面の を押して背景スキャンを行って模様の位置をご確認ください。
g
j カットが完了したら、マットを排出して素材をマットからはがします。
• カット位置がずれている場合は、P. 8 の「困ったときは」を参照ください。
• お使いのプリンタの種類や印刷する素材によっては、印刷にゆがみが生じる場合があります。そのような印刷物を使うと、カット位
置がずれる可能性があります。
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困ったときは
マシン本体が思いどおりに動かないときは、修理を依頼する前に次の項目、マシン本体の取扱説明書およびブラザーのサポー
トサイト(http://s.brother/cpoad/)を確認してください。それでも改善されない場合は、お買い上げの販売店またはブラザー
コールセンターにご相談ください。
症状 原因(結果) 対処
カット位置がずれている。
マシン本体のスロット周辺に障害物がある。 マシン本体のスロット周辺にマットを排出で
マシン本体を置いている場所が水平でない。 マシン本体を水平で段差のない場所に置きま
マシン本体のスキャンとカットの位置調整が
できていない。
位置合わせマークが正しく印刷されていな
い。
- マークがかすれている。
- マークがかけている。
- マークに黒以外の色が入っている。
位置合わせマークが正しい位置に印刷されて
いない。
きるスペースを確保します。
す。
マシン本体取説の「スキャンとカットの位置
を調整する」を参照して、カット位置の調整
を行います。
再度印刷しなおしてください。
プリンターの印刷設定を確認し、再度印刷し
なおしてください。
エラーメッセージ
操作中に表示されるエラーメッセージの一部と、対処方法の一覧です。メッセージの指示に従うか、この表に記載される対処
方法を確認して、必要な操作を行ってください。それでも問題が解決しない場合は、お買い上げの販売店またはブラザーコー
ルセンターにご相談ください。
カッティングマシン本体のエラー
エラーメッセージ 原因/対処
位置合わせマークを認識できませんでした。
貼り付けた素材が回転しています。
位置合わせマークの位置を確認してください。
マシン本体で位置合わせマークが読み取れない場合に表示される
メッセージです。以下のいずれかを確認ください。
- 位置合わせマークの印刷状態を確認してください。かすれ、欠け、
ゆがみがある場合は再度印刷しなおしてください。
- 色の濃い素材に印刷している場合は、色の薄い素材に変えて印刷
してください。
- 位置合わせマークに類似した柄がある素材に印刷している場合は、
マークの読み取りができない場合があります。素材を変更して印
刷してください。
- 素材がマットからはみ出ている可能性があります。マット貼り付
け範囲内に素材を貼りなおしてください。
貼り付けた素材が上下反対になっているか、わずかに傾いている、
または素材をマットに対して垂直に配置しているため、マシンが位
置合わせマークを正確に検出できません。
位置合わせマークの向きを確認し、素材を貼りなおしてください。
(P. 7)
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