Brother RJ-4030Ai, RJ-4030, RJ-4040 software developer manual Raster command reference [ja]

ソフトウェア開発者マニュアル
ラスターコマンドリファレンス
RJ-4030/4030Ai/4040
Version 1.02
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お客様は、お客様ご自身で RJ-XXXX プリンターをご利用いただくため(以下「本目的」といいます)に必要な範囲に
おいてのみ、本資料を使用し、複製することができるものとします。なお、お客様は次のことを行ってはならないもの とします。
(i) 本目的以外の目的で本資料を複製すること (ii) 本資料を改変し、翻案・翻訳し、または第三者に再頒布すること (iii) 本資料を第三者に貸与・提供すること (iv) 本資料に含まれるブラザーの権利に関する表示を削除・改変すること
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損害について、お客様に対し、いかなる責任も負わないものとします。
プリンターラスターマニュアル
- i -
目次
はじめに ··········································································································· 1 プリンターラスターデータとは? ············································································· 2
1. ラスターデータの印刷手順 ··············································································· 3
2. 印刷データ ··································································································· 5
2.1 印刷データ概要 ··································································································· 5
2.2 サンプル (テストページの印刷データ解析) ······························································· 7
2.2.1 事前の準備 ............................................................................................................ 7
2.2.2 印刷データを確認する手順 ..................................................................................... 7
2.2.3 テストページの印刷データの解説 .......................................................................... 10
2.3 ページデータ詳細 ······························································································· 12
2.3.1 解像度 ................................................................................................ .................. 12
2.3.2 用紙サイズ ........................................................................................................... 12
2.3.3 フィード量.............................................................................................................. 14
2.3.4 最大・最小長......................................................................................................... 14
2.3.5 ラスターライン ....................................................................................................... 15
3. 印刷コマンド一覧 ························································································· 17
4. 印刷コマンド詳細 ························································································· 18
NULL 無効指令 ...................................................................................................... 18
ESC i S ステータス情報リクエスト ............................................................................... 18
ESC @ 初期化.......................................................................................................... 24
ESC i U 媒体情報追加コマンド ................................................................................... 24
ESC i d 余白量(フィード量)指定 ................................................................................ 26
ESC i a 動的コマンドモード切替 ................................ ................................................. 27
g ラスターグラフィックス転送 ............................................................................ 27
ESC i B ボーレート設定 ............................................................................................. 28
Z ゼロラスターグラフィックス ............................................................................. 28
FF 印字指令 ...................................................................................................... 28
Control-Z 排出動作を伴う印字指令 .............................................................................. 28
ESC i z 印刷情報指令 ............................................................................................... 29
M 圧縮モード選択............................................................................................. 30
5. MCR コマンド仕様 ························································································ 32
5.1 コマンド詳細 ······································································································ 32
ESC #1 MCR ON コマンド ......................................................................................... 32
ESC #0 MCR OFF コマンド ....................................................................................... 32
5.2 応答 ················································································································ 33
6. 本体フロー ································································································· 35
6.1 USB 接続通常フロー ··························································································· 35
6.2 USB 接続エラーフロー(ページ終了フィード時のエラー) ·············································· 36
6.3 USB 接続エラーフロー(テープエンドなど、逐次印刷中のエラー) ·································· 37
6.4 USB 接続クーリングフロー ··················································································· 38
6.5 シリアル接続ボーレート設定フロー ········································································ 39
6.6 シリアル接続通常フロー ······················································································ 40
6.7 シリアル接続エラーフロー ···················································································· 41
6.8 シリアル接続クーリング フロー ··············································································· 42
付録 A: USB仕様 ·························································································· 43 付録 B: 開発者ツールサイト(Brother Developer Center)のご紹介 ························ 44
プリンターラスターマニュアル
- 1 -
はじめに
はじめに
本資料は、弊社が提供するプリンタードライバーを使用しないで RJ-XXXX(「XXXX」はモデル名)で印刷したいお客 様に、必要な情報を提供するものです。 お使いの OS と開発環境での USB/ネットワークの基本的な制御について、お客様が熟知されている前提で本書は 説明しています。 また、USB IF に付きましては、本資料では言及いたしません。USB IF をご使用される場合には、「付録 A: USB 仕
」を参照して、お客様にて IF 部分を用意していただく必要があります。
本資料の使用は、お客様の責任においてこれを行って頂くものとし、本資料に基づき、お客様が作成されたプログラ ムによって発生するいかなるトラブル(ソフトウェア及びデータ、RJ-XXXX を含む機器、及び、それらから直接または 間接に発生するあらゆるトラブル)も保証いたしかねます。
また、本資料に記載の機能は現状有姿のまま提供されるものであり、本資料の内容に関するいかなる責任等も負い かねます。その点をご承知の上で、本資料を参照してください。
本資料の一部または全部の無断転載を禁止いたします。 また、本資料を訴訟、係争などで弊社が不利になる証拠として使用できません。
本資料の画面に登場するモデル名は、お使いのプリンターのモデルに置き換えてお読みください。
プリンターラスターマニュアル
- 2 -
プリンターラスターデータとは?
プリンターラスターデータとは?
弊社のプリンタードライバーを使用しないで RJ-XXXX (「XXXX」はモデル名)を用いた印刷ができます。 そのため、以下のような場合に便利です。 Windows 以外の OS から印刷したい場合
(例: Linux PC、モバイル端末等から印刷する場合) 既存のシステムに印刷機能を追加したい場合 また、詳細な設定の印刷ができます。
本資料における「ラスター」は、2 値化されたビットマップデータ(ドットの集合)を示します。
本資料を参照し、ラスターデータに初期化コマンドや制御コードを付与してプリンター本体(以降、「本体」)に送ると、 印刷が実現されます。 本書では、このコードを付与し、データを送信する方法について説明をします。
プリンターラスターマニュアル
- 3 -
1. ラスターデータの印刷手順
1. ラスターデータの印刷手順
以下に印刷手順を説明します。 詳細なフローは「6. 本体フロー」を参照してください。個々のコマンドの詳細は、「4. 印刷コマンド詳細」を参照してく ださい。 また、MCR(磁気カードリーダー)用のコマンドについての説明も記載しております。詳しくは「5. MCR コマンド仕様」 を参照してください。
(2) ステータスを送付する (プリンタの状況を確認する)
(1) ポートをオープンする
(5) ステータスを送付する (印刷完了を確認する)
(6) ポートをクローズする
ポート
(4) 印刷する
At your side
(3) 印刷データを送付する
お使いのプリンター
PC、端末等
プリンターラスターマニュアル
- 4 -
1. ラスターデータの印刷手順
(1) USBSerial/ネットワークポートをオープンする
ご利用の環境で USB/Serial/ネットワークポートをオープンします。ポートのオープン方法は本資料では言及 しません。 ネットワークポートは、RJ-4040 でのみ使用できます。
(2) プリンターから送付されたステータスを確認する
「ステータス情報リクエスト」コマンドをプリンターに送信し、プリンターから返されるステータスを解析して、本体の 状況を把握します。「ステータス情報リクエスト」コマンドと「ステータス」の定義については、 「4. 印刷コマンド詳
」の「ステータス情報リクエスト」を参照ください。
(3) 印刷データを送信する
ステータスの解析により、本体に印字データに対応した用紙が装着され、かつ、エラーが発生していないことを確 認したら、印刷データを送信します。印刷データの構造は「2. 印刷データ」で説明します。 注意: 印刷データを送信した後、印字終了を確認するまで、本体にいかなるコマンドも送信することはできません。 「ステータス情報リクエスト」コマンドも印刷中に送信できません。
(4) 印刷する
(5) 印字終了状況を確認する
印刷が終了すると、本体からステータスを受け取ります。このステータスを解析して印刷終了ならば、1ページ分 の印刷が終了したことになります。ジョブが複数ページからなる場合には(2)(4)を繰り返してください。
(6) USBSerial/ネットワークポートをクローズする
すべての印刷が終了したら、ポートをクローズします。
注意: USB ポート使用時に非圧縮でラスターデータを送信する場合は、高速印刷を実現するため、印刷データを受信 し始めると、印字指令を待たずに印刷(逐次印刷)を開始します。 エラー制御などを行うための処理の流れは、「6. 本体フロー」を参照してください。
プリンターラスターマニュアル
- 5 -
2. 印刷データ
2. 印刷データ
2.1 印刷データ概要
印刷データは大きく分けて、(1) 初期化コマンド、(2) 制御コード、(3) ラスターデータ、(4) 印字指令から構成されま す。ジョブが複数ページからなる場合には、(2)(4)を繰り返します。
(1) 初期化コマンド
ジョブの先頭で1度だけ指定します。
順序
コマンド名称
説明/例
1
無効指令
350 バイト分の無効指令を送り、プリンターのコマンド受信状態をリ セットします。
2
初期化
印刷のための初期化をします。
1Bh, 40h (固定値)
(2) 制御コード
各ページの先頭に付けて毎ページ送ります。
順序
コマンド名称
説明/例
動的コマンドモード切替
1Bh, 69h, 61h, 01h
2
媒体情報追加コマンド
1Bh, 69h, 55h, 77h, 01h 媒体情報の 127 バイト
注意: 前回印刷時と同じ媒体情報であれば、媒体情報追加コマンドを送る 必要はありません。
3
印字情報指令
RJ-4030/4030Ai/4040 に印字情報をセットします。 102 mm 幅の長尺テープの場合: 1Bh, 69h, 7Ah, 86h, 0Ah, 66h, 00h, 09h, 07h, 00h, 00h, 00h, 00h
4
余白量指定
余白量を指定します。 余白量が 3 mm の場合:
1Bh, 69h, 64h, 23h, 00h
5
圧縮モード選択
ラスターグラフィックの圧縮モードを選択します。
TIFF 圧縮されたデータを送信する場合: 4Dh, 02h
プリンターラスターマニュアル
- 6 -
2. 印刷データ
(3) ラスターデータ
ジョブに含まれるページ分繰り返します。
順序
コマンド名称
説明/例
ラスターグラフィック転送
ピクセルが ON であるデータを含むラスターラインを送ります。
ゼロラスターグラフィックス
すべてのピクセルが 0 であるラスターラインを送ります。
5Ah (固定値)
(4) 印字指令
ページの末尾に指定されます。
順序
コマンド名称
説明/例
印字指令
最後でないページの末尾に指定します。 0Ch(固定値)
排出を伴う印字指令
最後のページの末尾に指定します。 1Ah(固定値)
プリンターラスターマニュアル
- 7 -
2. 印刷データ
2.2 サンプル (テストページの印刷データ解析)
ここでは、プリンタードライバーが作成した印刷データについて解説します。 プリンタープロパティで [テストページ]を印刷した場合を例にして印刷データを確認します。
印刷データはプリンターの印刷設定によって異なりますので、様々な印刷設定で試し、印刷データを作成する際の参 考にしてください。 なお、説明は Windows® 7 環境で行います。ご利用の環境が異なる場合は、同等の手順で行ってください。
テストページ
プリンタープロパティ
2.2.1 事前の準備
以下の2つをあらかじめインストールをしてください。 ・ 弊社 RJ-XXXX プリンタードライバー
・ バイナリエディター サンプルで確認していただくデータは2進化されたファイル(バイナリファイル)です。
そのため、バイナリファイルの内容は、バイナリエディターを使って表示/確認してください。
2.2.2 印刷データを確認する手順
印刷データを確認する手順は、以下のとおりです。
ステップ1: 対象プリンターのポートを「FILE:」に変更します。 ステップ2: お好きな印刷物 (ここでは「テストページ」)を印刷し、ファイル名を指定します。 ステップ3: 作成したファイルをバイナリエディターで開き、確認します。
プリンターラスターマニュアル
- 8 -
2. 印刷データ
ステップ1: 対象プリンターのポートを「FILE:」に変更します。
[プリンターとFAX]フォルダーを開き、対象プリンター(ここでは RJ-4030)を右クリックして、プロパティ画面を 表示します。プロパティ画面の[ポート]タブを選択し、[FILE:]をクリックして[適用]ボタンをクリックします。
プリンタープロパティの[ポート]タブ
ステップ2: 印刷物(テストページ)を印刷し、ファイル名を指定します。
今回は、印刷設定はドライバーインストール直後のデフォルト状態で、テストページを印刷してください。
ドライバーインストール直後のデフォルト状態
プリンターラスターマニュアル
- 9 -
2. 印刷データ
テストページを対象プリンターで印刷すると、ファイル名入力用ダイアログが表示されます。(下図参照) 任意のファイル名を入力して[OK]をクリックすると、プリンタードライバーが印刷データを作成し、入力したファ イル名で保存します。
ファイル名入力用ダイアログ
ステップ3: 印刷データをバイナリエディターで開きます。
保存したファイルをバイナリエディターで開きます。表示される数字の羅列が印刷データです。(下図参照) 印刷データは「2.1 印刷データ概要」で説明した (1) 初期化コマンド、(2) 制御コード、(3) ラスターデータ、 (4) 印字指令から構成されています。印刷データの詳細は、「2.2.3 テストページの印刷データの解説」を参 照してください。
(1) 初期化コマンド
(2) 制御コード (3) ラスターデータ
(4) 印字指令
印刷データ
プリンターラスターマニュアル
- 10 -
2. 印刷データ
2.2.3 テストページの印刷データの解説
前項で出力したテストページの印刷データについて解説していきます。 以下の図は、「2.2.1 事前の準備」で作成した印刷データをバイナリエディターで表示したものです。
1
2
3
4
5
6
7
8 9
印刷データ
プリンターラスターマニュアル
- 11 -
2. 印刷データ
上記の印刷データの各番号に対応する説明を下記の表にまとめました。 各コマンドの詳細については「4. 印刷コマンド詳細」を参照してください。
番号
コマンド名称
説明
1
無効指令
350 バイト分の無効指令を送っていることが分かります。
2
初期化
初期化コマンドを送っています。
3
動的コマンドモード 切替
プリンターをラスターモードに切替えます。 プリンターにラスターデータを送信する前に、このコマンドを送ってくださ い。
4
媒体情報追加コマンド
用紙サイズ用の媒体情報追加コマンドを送ります。 ここでは「4" × 6" (102 mm × 152 mm)」を示すコマンドになります。
5
印字情報指令
印刷データの用紙サイズ情報を送ります。 ここでは、「4" × 6" (102 mm × 152 mm)」のダイカットラベルであることを 意味しています。
6
各種モード設定
(1Bh + 69h + 4Dh + 00h)
カットオプションなどを指定できるコマンドです。 本機種ではカット機能がないため、特に送る必要はありません。
7
余白設定
ダイカットでは余白量を指定できないため、余白量は 0 としてコマンドを送 っています。
8
圧縮モード選択
無圧縮モードを指定しています。
9
ラスターデータ
ラスターデータが続きます。
10
排出を伴う印字指令
1 ページの印刷であるため、1 ページ目の最後に送ります。
プリンターラスターマニュアル
- 12 -
2. 印刷データ
2.3 ページデータ詳細
2.3.1 解像度
解像度
縦横比
通常 縦方向 203 dpi、横方向 203 dpi
1:1
2.3.2 用紙サイズ
(1) 長尺テープ
6
5
3
1 4 2
排出方向
横方向
印刷可能領域
6
5
3 1 4
2
縦方向
排 出 方 向
印刷可能
領域
番号 1 幅 2 長さ
3 印刷可能領域幅(最大印字幅) 4 印刷可能領域長さ 5 幅方向オフセット 6 長さ方向オフセット
ID
テープ種類
表記
1 2 3 4 5
6
426
58 mm
RD 58 mm RD 2.2"
58.0 mm 464 dots
2.3.4
55.1 mm 440 dots
2.3.4
1.5 mm 12 dots
2.3.3
415
102 mm
RD 102 mm RD 4"
101.6 mm 812 dots
2.3.4
98.6 mm 764 dots
2.3.4
1.5 mm 12 dots
2.3.3
プリンターラスターマニュアル
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2. 印刷データ
(2) ダイカットラベル
印刷可能
領域
1
6
2
5
3
4
番号 1 2 長さ 3 印刷可能領域幅(最大印字幅) 4 印刷可能領域長さ 5 幅方向オフセット 6 長さ方向オフセット
ID
ラベル種類
1 2 3 4 5
6
420
RD 102 mm × 152 mm RD 4" × 6"
101.6 mm 812 dots
152.4 mm 1218 dots
98.6 mm 788 dots
140.5 mm 1123 dots
1.5 mm 12 dots
6.0 mm 48 dots
427
RD 50 mm × 85 mm RD 1.9" × 3.3"
50.0 mm 400 dots
850 mm 679 dots
470 mm 376 dots
791 mm 632 dots
1.5 mm 12 dots
3.0 mm 24 dots
428
RD 60 mm × 92 mm RD 2.3" × 3.6"
60.0 mm 480 dots
92.0 mm 735 dots
57.1 mm 456 dots
86.1 mm 688 dots
1.5 mm 12 dots
3.0 mm 24 dots
429
RD 80 mm × 115 mm RD 3.1" × 4.5"
80.0 mm 639 dots
115.0 mm 919 dots
77.1 mm 616 dots
108.1 mm 864 dots
1.5 mm 12 dots
3.5 mm 28 dots
419
RD 102 mm × 50 mm RD 4" × 2"
101.6 mm 812 dots
49.9 mm 399 dots
98.6 mm 788 dots
43.9 mm 351 dots
1.5 mm 12 dots
3.0 mm 24 dots
430
RD 115 mm × 80 mm RD 4.5" × 3.1"
115.0 mm 918 dots
80.0 mm 639 dots
104.1 mm 832 dots
74.1 mm 592 dots
5.4 mm 43 dots
3.0 mm 24 dots
プリンターラスターマニュアル
- 14 -
2. 印刷データ
2.3.3 フィード量
フィード量(左右余白)を定義します。
種別
最小余白設定
最大余白設定
長尺テープ
3 mm
0.12" 24 dots
127 mm 5" 1015 dots
ダイカットラベル
表示上は「2.3.2 用紙サイズ」の「(2) ダイカットラベル」に記載の長さ 方向オフセットを使用します。 ただし、余白用設定コマンドの数値は 0 にしてください。
2.3.4 最大・最小長
最大長と最小長を定義します。
種別
最小長
最大長
長尺テープ
25.4 mm 203 dots
3000 mm 23976 dots
ダイカットラベル
固定
固定
プリンターラスターマニュアル
- 15 -
2. 印刷データ
2.3.5 ラスターライン
下図の様に印刷すべきデータがある部分を「ラスターグラフィック転送」で、データが無い部分を「ゼロラスター
グラフィックス」に変換してください。実際のテープでは、始めと終わりに「各種モード設定」で指定された余白 (フィード)が付加されます。
排出方向
印刷可能領域
排出方向
ヘッド
展開方向
RasterLine 3 RasterLine 2
RasterLine 1
Zero Raster 1
Zero Raster 1
ラスターグラ フ ィ ッ ク 変換後
印刷可能領域
RasterLine 4
ラスターグラフィックスのパラメーターとピクセルの関係は次のとおりです。
MSB LSB
1stB 2ndB 3rdB 4
th
B ...
MSB LSB
MSB LSB
MSB LSB
プリンターラスターマニュアル
- 16 -
2. 印刷データ
全ピン数 832 ピン
第0ピン
先頭バイト
左右余白
最終バイト
ラスタライン
排出方向
印刷可能領域
ヘッド上のピン
印刷可能 領域ピン数
右余白ピン数
全ピン数
左余白 ピン数
長尺テープ:
テープ種類
左余白
ピン数
印刷可能領域
ピン数
右余白
ピン数
ラスターグラフィック転送の
バイト数
58 mm
196
440
196
104
102 mm
22
788
22
104
ダイカットラベル:
ダイカット種類
左余白
ピン数
印刷可能領域
ピン数
右余白
ピン数
ラスターグラフィック転送の
バイト数
102 mm × 152 mm
22
788
22
104
50 mm × 85 mm
228
376
228
104
60 mm × 92 mm
188
456
188
104
80 mm × 115 mm
108
616
108
104
102 mm × 50 mm
22
788
22
104
115 mm × 80 mm
0
832 0 104
プリンターラスターマニュアル
- 17 -
3. 印刷コマンド一覧
3. 印刷コマンド一覧
ASCII コード
バイナリコード
詳細
NULL
00
無効指令
ESC i S
1B 69 53
ステータス情報リクエスト
ESC @
1B 40
初期化
ESC i U w 1
1B 69 55 77 01
媒体情報追加コマンド
ESC i d
1B 69 64
余白量(フィード量)指定
ESC i a
1B 69 61
動的コマンドモード切替
g
67
ラスターグラフィックス転送
ESC i B
1B 69 42
ボーレート設定
Z
5A
ゼロラスターグラフィックス
FF
0C
印字指令
Control-Z
1A
排出動作を伴う印字指令
ESC i z
1B 69 7A
印刷情報指令
M
4D
圧縮モード選択
プリンターラスターマニュアル
- 18 -
4. 印刷コマンド詳細
4. 印刷コマンド詳細
NULL 無効指令
ASCII: NULL 16 : 00
説明
読み飛ばします。途中でデータ通信を止めたいときに、適当なバイト数の無効指令を送ったあと、初期化コマンドを送付すると、バ
ッファーがクリアされた受信状態に戻ります。
ESC i S ステータス情報リクエスト
ASCII: ESC i S 16 : 1B 69 53
説明
ステータス情報を送信します。 32 バイトの固定サイズです。
注意: 本コマンドは印字データを本体に送信する前に、1度だけ送ってください。 印刷中のエラーは本体から自動的に送付されますので、印刷中に本コマンドを送信しないでください。
プリンターラスターマニュアル
- 19 -
4. 印刷コマンド詳細
序数
オフセット
サイズ
名称
値/参照
1 0 1
ヘッドマーク
80h 固定
2 1 1
サイズ
20h 固定
3 2 1
予約
B (42h) 固定
4 3 1
シリーズコード
7 (37h) 固定
5 4 1
機種コード
RJ-4030 1 (31h) 固定 RJ-4030Ai “5” (35h) 固定 RJ-4040 2 (32h) 固定
6 5 1
予約
0 (30h) 固定
7 6 1
電池残量
下記の表(8)を参照してください。
8 7 1
予約
00h 固定
9 8 1
エラー情報1
下記の表(1)を参照してください。
10 9 1
エラー情報2
下記の表(2)を参照してください。
11
10
1
メディア幅
下記の表(3)を参照してください。
12
11
1
メディア種類
下記の表(4)を参照してください。
13
12
1
予約
00h 固定
14
13
1
予約
00h 固定
15
14
1
予約
3Fh 固定
16
15
1
モード
各種モード設定コマンドで設定した値。 指定しない場合は 00h
17
16
1
予約
00h 固定
18
17
1
メディア長さ
下記の表(3)を参照してください。
19
18
1
ステータス種類
下記の表(5)を参照してください。
20
19
1
フェーズ種類
下記の表(6)を参照してください。
21
20
1
フェーズ番号上位バイト
22
21
1
フェーズ番号下位バイト
23
22
1
通知番号
下記の表(7)を参照してください。
24
23
1
予約
00h 固定
25
24
8
予約
00h 固定
プリンターラスターマニュアル
- 20 -
4. 印刷コマンド詳細
(1) エラー情報1
フラグ
マスク
意味
Bit 0
01h
印刷時メディア無し
Bit 1
02h
メディア終了(ダイカットラベルのみ)
Bit 2
04h
カッタージャム(未使用)
Bit 3
08h
(未使用)
Bit 4
10h
本体ビジー(本体印刷中)
Bit 5
20h
パワーオフ
Bit 6
40h
高圧アダプター(未使用)
Bit 7
80h
ファンが動作しない(未使用)
(2) エラー情報2
フラグ
マスク
意味
Bit 0
01h
メディア交換(メディア違い) (シリアル接続時)
Bit 1
02h
展開バッファーフル
Bit 2
04h
通信エラー
Bit 3
08h
通信バッファーフル(未使用)
Bit 4
10h
印刷中カバーオープン
Bit 5
20h
キャンセルキー(未使用)
Bit 6
40h
用紙送り不能(メディア終了でも使用されます)
Bit 7
80h
システムエラー
プリンターラスターマニュアル
- 21 -
4. 印刷コマンド詳細
(3) メディア幅、長さ
メディアの幅と長さを mm 単位で記述します。0255 (FFh)
(a) 長尺テープ *メディア幅:テープの幅を mm で記述します。 *メディア長さ:00h 固定です。
用紙
メディア幅
メディア長さ
58 mm
58
0
102 mm
102
0
(b) ダイカットラベル *メディア幅:ダイカット部分の幅を記述します。 *メディア長さ:ダイカット部の長さを記述します。
用紙
メディア幅
メディア長さ
102 mm × 152 mm
102
152
50 mm × 85 mm
50
85
60 mm × 92 mm
60
92
80 mm × 115 mm
80
115
102 mm × 50 mm
102
50
115 mm × 80 mm
115
80
(4) メディア種類
メディア種類 値 説明
用紙なし
00h
印刷情報としては、メディア種類の指定なしとし て使用します。
長尺テープ
4Ah
紙、フィルム両方で使用します。
ダイカットラベル
4Bh
紙、フィルム両方で使用します。
プリンターラスターマニュアル
- 22 -
4. 印刷コマンド詳細
(5) ステータス種類
ステータス種類
ステータスリクエストへの返信
00h
印刷終了
01h
エラー発生
02h
IF モード終了
03h(未使用)
パワーオフ
04h
通知
05h
フェーズ変更
06h
(未使用)
08h 20h
(使用不可)
21h FFh
印刷中にエラーが発生した場合には、エラーステータスを返します。
(6) フェーズ種類、フェーズ番号
フェーズ番号を使用しない場合は、ともに 00h 固定です。
フェーズ種類
受信状態
00h
印字状態
01h
受信状態
フェーズ
数値 (Dec)
上位バイト
下位バイト
受信待ち
0
00h
00h
印字状態
フェーズ
数値 (Dec)
上位バイト
下位バイト
印刷中
0
00h
00h
本体の起動時は受信状態になっています。印刷が始まると印刷中フェーズ(フェーズ種類:印字状態、フェーズ番
号:印刷中)になり、PCにそのフェーズステータスを送ります。印刷が終了すると、受信状態フェーズステータス (フェーズ種類:受信状態、フェーズ番号:受信待ち)を送ります。 印字中にエラーが発生しなければ、併せて、印刷終了ステータスを送ります。
逐次印刷では、高速印刷を実現するため、PCから印字指令を送らなくても印刷を開始します。このときも、印刷
中状態と受信待ち状態のステータスを送りますので注意してください。(「6. 本体フロー」参照)
プリンターラスターマニュアル
- 23 -
4. 印刷コマンド詳細
(7) 通知番号
通知
無効
00h
クーリング(開始)
03h
クーリング(終了)
04h
(8) 電池残量
電池残量
フル
00h
ハーフ
01h
ロー
02h
要充電
03h
AC アダプター使用中
04h
プリンターラスターマニュアル
- 24 -
4. 印刷コマンド詳細
ESC @ 初期化
ASCII: ESC @ 16 進: 1B 40
説明
モード設定を初期化します。印字キャンセルにも使用されます。
ESC i U 媒体情報追加コマンド
ASCII: ESC i U w 1 {d1...d127} 16 進: 1B 69 55 77 01 {d1...d127}
説明
本体の媒体情報を更新します。用紙サイズ設定の「用紙コマンドの書き出し」機能で出力されるコマンドをプリンターに送信してください。
注意: 前回印刷時と同じ媒体情報であれば、媒体情報追加コマンドを送る必要はありません。
用紙サイズ設定の「用紙コマンドの書き出し」
1. 事前の準備
以下の2つをあらかじめインストールをしてください。 ・弊社 RJ-XXXX プリンタードライバー
・バイナリエディター 用紙サイズ設定の「用紙コマンドの書き出し」で出力されるデータは 2 進化されたファイル(バイナリファイル)で
す。そのため、バイナリファイルの内容は、バイナリエディターを使って表示/確認してください。
プリンターラスターマニュアル
- 25 -
4. 印刷コマンド詳細
2. [デバイスとプリンター]フォルダーを開き、対象プリンターを右クリックして、印刷設定画面を表示します。
[基本設定]タブの[用紙サイズ設定]ボタンをクリックして、用紙サイズ設定ダイアログが表示されます。
(下図参照) 印刷したい用紙サイズを選択して、[用紙コマンドの書き出し]を選択すると、用紙コマンドを書き出すためのファ イル書き出しダイアログを表示し、入力したファイル名で保存します。
3. 保存したファイルをバイナリエディターで開きます。
表示される数字の羅列がコマンドデータです。(下図参照)
表示されたコマンドデータの中で、赤枠で囲んだところが媒体情報追加コマンドになります。
その中で、オレンジの下線の 127byte が媒体情報になります。 媒体情報を追加するときに使用してください。
プリンターラスターマニュアル
- 26 -
4. 印刷コマンド詳細
ESC i d 余白量(フィード量)指定
ASCII: ESC i d {n1} {n2} 16 進: 1B 69 64 {n1} {n2}
説明
余白量を指定します。余白量 (ドット) = n1 + n2 * 256  ダイカットラベルでは、印字領域の端を余白量 0 とします。
(a) 長尺テープ
印刷可能領域
余白量
テープ
用紙
カット線
(b) ダイカットラベル
余白量(“0”固定)
印刷可能領域 ラベル
用紙
カット線
プリンターラスターマニュアル
- 27 -
4. 印刷コマンド詳細
ESC i a 動的コマンドモード切替
ASCII: ESC i a {n1} 16 進: 1B 69 61 {n1}
パラメーター
{n1}の定義 0ESC/P(デフォルト) 1:ラスター(こちらに必ず切り替えてください) 3P-touch Template
説明
動的に本体のコマンドモードを切り替えます。本コマンドを受信した本体は電源が切られるまで指定したコマンド
モードとして動作します。
プリンターにラスターデータを送信する前にはラスターモードに切替える必要があります。
そのためにラスターモードに切替えるコマンドを送ります。
g ラスターグラフィックス転送
ASCII: g {s} {n} {d1} ... {dn} 16 進: 67 {s} {n} {d1} ... {dn}
パラメーター
{s} 00h {n} ラスターデータ(d1dn)のバイト数を表します。
ただし、圧縮モードで無圧縮が指定されている場合は以下の値を使用します。 n=104 {d1~dn} ラスターデータ
プリンターラスターマニュアル
- 28 -
4. 印刷コマンド詳細
ESC i B ボーレート設定
ASCII: ESC i B {n1} {n2} 16 進: 1B 69 42 {n1} {n2}
パラメーター
設定量 = n1 + n2 * 256 設定量: 96 = 9600 bps, 576 = 57600 bps, 1152 = 115200 bps
説明 本体の通信ボーレートを変更する。工場出荷時は 9600 bps です。
Z ゼロラスターグラフィックス
ASCII: Z 16 進: 5A
説明 ラスターラインをゼロデータで満たします。
FF 印字指令
ASCII: FF 16 進: 0C
説明 複数ページ印字する際、最後以外のページ末に印字指令として使用します。
Control-Z 排出動作を伴う印字指令
ASCII: Control-Z 16 進: 1A
説明
最後のページ末に印字指令として使用します。
プリンターラスターマニュアル
- 29 -
4. 印刷コマンド詳細
ESC i z 印刷情報指令
ASCII: ESC i z {n1} {n2} {n3} {n4} {n5} {n6} {n7} {n8} {n9} {n10} 16 進: 1B 69 7A {n1} {n2} {n3} {n4} {n5} {n6} {n7} {n8} {n9} {n10}
説明
印刷情報を指定します。 {n1}{n10}の定義
{n1}:
有効フラグ:どの値が有効か指定します。
#define PI_KIND 0x02 // 用紙種類 #define PI_WIDTH 0x04 // 用紙幅 #define PI_LENGTH 0x08 // 用紙長さ #define PI_QUALITY 0x40 // 品質優先 #define PI_RECOVER 0x80 // 本体でリカバー処理する
{n2}:
用紙種類 長尺テープ: 0Ah ダイカットラベル: 0Bh
{n3}:
{n3}:用紙幅 単位:mm {n4}:用紙長さ 単位:mm 用紙幅 102 mm × 用紙長さ 152 mm の場合、n3=66hn4=98h と設定してください。
{n4}:
{n5-n8}:
ラスター数 = n8*256*256*256 + n7*256*256 + n6*256 + n5 有効フラグ PI_KINDPI_WIDTHPI_LENGTHONの時、本体にセットされたメディアが正 しくないとき、エラーステータスが返されます(「(2) エラー情報2」の「ビット0」が ON)。
{n9}:
先頭ページ:0、その他のページ:1
{n10}:
0:EEPROM の設定値(固定)
プリンターラスターマニュアル
- 30 -
4. 印刷コマンド詳細
M 圧縮モード選択
ASCII: M {n} 16 進: 4D {n}
パラメーター
{n}の定義
0
無圧縮モード (有効)
1
予約 (無効)
2
TIFF (シリアル接続の場合は常に TIFF 圧縮)
説明 圧縮モードを選択する。データ圧縮はラスターグラフィック転送のデータ内でのみ有効です。
[TIFF (Pack Bits)]
1バイト単位。同一データが連続する場合は、その個数とその1バイトのデータを指定します。
異なるデータが連続する場合は、その個数と異なるデータすべてを指定します。
同一データを指定する場合の個数の指定は、(実際の数-1)を負の数で指定します。
異なるデータの個数指定の場合も、そのバイト数-1を正の数で指定します。
以上の処理の結果、圧縮データが 104 バイトを超える場合は、すべて異なるとみなします。
この結果、長さを指定する1バイトを含めて、トータルで 105 バイトになります。
サンプル ラスターグラフィックス転送の1ラスター分:
非圧縮時:
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 22 22 23 BA BF A2 22 2B……
圧縮時:
ED 00 FF 22 05 23 BA BF A2 22 2B a b c
a.
00h 20 バイト続きますので、20 Dec→19 Dec→13 Hex、負の数にして ED Hex です。 従って、ED 00
b.
22h 2 バイト続きますので、2 Dec1 Dec1 Hex、負の数にして FF Hex です。 従って、FF 22
c.
次の 6 バイトはそのまま展開します。6 Dec 5 Dec 5 Hex。 従って、05 23 BA BF A2 22 2B
この後も非圧縮データのバイト数分続けます。最後まで、00 Hex であっても省略できません。
プリンターラスターマニュアル
- 31 -
4. 印刷コマンド詳細
TIFF 圧縮モード」の説明 圧縮時は、「ラスターグラフィックス転送」コマンドのデータ部分は全ピン数(832)のバイト数 104 バイト分を元にしま
す。下図で、非圧縮時には、オフセットピン数と印刷可能領域ピン数を加えた部分をバイトデータにしますが、圧縮時 には、更に、未使用ピン数を加えてデータにします。 すなわち、圧縮時には、テープ幅に関わらず、本体で展開すると 104 バイトになります。
第0ピン
最終バイト
先頭バイト
テープ余白
非圧縮時 ラスタライン
圧縮時 ラスタライン
排出方向
印刷可能領域
ヘッド上のピン
印刷可能 領域ピン数
オフセット ピン数
全ピン数
未使用 ピン数
プリンターラスターマニュアル
- 32 -
5. MCR コマンド仕様
5. MCR コマンド仕様
5.1 コマンド詳細
ESC #1 MCR ON コマンド
ASCII: ESC # 1 {n1} {n2} {n3} 16 進: 1B 23 31 {n1} {n2} {n3}
説明
MCR ON 状態にします。既に ON の場合は何もしません。 {n1n3}の定義
{n1}:
読取・応答モード設定
00h:
00h: 連続読取モード
01h:
1 回読取モード(読取が失敗した場合でも読取は終了します。) ※上記以外は何もしない。
{n2}:
タイムアウト設定 (単位:秒、 範囲:1255 0 (00h) はタイムアウトなし
{n3}:
読取トラック設定。デフォルトは 7 (07h)
{n3}
読取トラック
Track3
Track2
Track1
1 (01h) - -
2 (02h) - ○
-
3 (03h) - ○ ○ 4 (04h) ○ -
-
5 (05h) ○ -
6 (06h) ○ ○ - 7 (07h) ○ ○
17 以外の場合は、7 (07h)とみなします
ESC #0 MCR OFF コマンド
ASCII: ESC # 0 16 進: 1B 23 30
説明
MCR を OFF 状態にします。既に OFF の場合は何もしません。
プリンターラスターマニュアル
- 33 -
5. MCR コマンド仕様
5.2 応答
条件
受信成功応答(データがある時)
応答
Hex
54h
[track]
3Ah
[data]
0Dh
0Ah
ASCII T [track]
:
[data]
CR
LF
トラック番号
複数バイト
区切り記号
説明
読み取ったカードデータを返す応答です。
[track]: トラック番号(ASCII, '1''3') Track1 : 31h, Track2 : 32h, Track3 : 33h [data]: 読み取ったデータ列(ASCII) SS 開始符号、FC/AS/ES/SS等の記号は含みません。
条件
受信成功応答(データがない時)
応答
Hex
54h
[track]
3Ah
[empty]
0Dh
0Ah
ASCII T [track]
:
[empty]
CR
LF
トラック番号
文字列 empty
区切り記号
説明
MCR ONコマンドにて指定された Track のデータが無いことを示す応答です。 カード中に指定 Track が存在しない場合に、この応答が返されます。
[track]: トラック番号(ASCII, '1''3') Track1: 31h, Track2 : 32h, Track3 : 33h [empty]: 文字列 emptyが入ります。
Hex
65h
6Dh
70h
74h
79h
ASCII e m p t
y
プリンターラスターマニュアル
- 34 -
5. MCR コマンド仕様
複数 Track の読取り
上記形式のデータが指定トラック分連なって送信されます。 例:Track1,Track2 読取
54h
31h
3Ah
[data]
0Dh
0Ah
54h
32h
3Ah
[data]
0Dh
0Ah
T 1 :
[data]
CR
LF T 2 : [data]
CR
LF 条件
受信失敗応答(タイムアウト)
応答
Hex
54h
30h
3Ah
[timeout]
0Dh
0Ah
ASCII
T 0 :
[timeout]
CR
LF
文字列 timeout
区切り記号
説明
タイムアウトにより、MCR OFF 状態に戻ったことを示す応答です。
[timeout]: 文字列 timeoutが入ります。
Hex
74h
69h
6Dh
65h
6Fh
75h
74h
ASCII t i m e o u
t
条件
受信失敗応答(読取エラー)
応答
Hex
54h
30h
3Ah
[can not read]
0Dh
0Ah
ASCII
T 0 :
[can not read]
CR
LF
文字列
can not read
区切り記号
説明
読取中にエラーが発生したことを示す応答です。
[can not read]: 文字列 “can not read”が入ります。
Hex
53h
41h
4Eh
20h
4Eh
4Fh
54h
20h
52h
45h
41h
44h
ASCII c a n n o t r e a d
スペース
スペース
プリンターラスターマニュアル
- 35 -
6. 本体フロー
6. 本体フロー
6.1 USB 接続通常フロー
PC(ホスト)
本体
ステータスリクエスト
ステータス(ステータスリクエストへの応答ステータス)
印刷中
印刷中表示
実際にはまだ1ページ目 の印字が終わっていない が、「印刷終了」ステータ スと「受信状態/受信待 ち」フェーズを送信する
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
本体を初期化する
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
<印刷開始>を受信
<印刷終了>を受信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ステータス (印刷終了ステータス)
ステータス (受信待ちフェーズ)
制御コード/ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
ラスターデータを送信
READ
本体の状態 (メディアなど)を調査して 返信
本体の状態(メディア など)に問題が無けれ ば、データを送信。 あればエラー表示。
送信中表示
READ
データ受信
印刷コマンドを待たずに 印刷開始
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
プリンターラスターマニュアル
- 36 -
6. 本体フロー
6.2 USB 接続エラーフロー(ページ終了フィード時のエラー)
PC(ホスト)
ステータスリクエスト
ステータス(ステータスリクエストへの応答ステータス)
本体の状態 (メディアなど)を 調査して返信
データ受信
印刷コマンドを待た ずに印刷開始
印刷中
印刷中表示
送信中表示
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
本体を初期化する
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
<印刷終了>を受信
ラスターデータを送信
ステータス(受信待ちフェーズ)
制御コード/ラスターデータを送信
エラー (エラーステータス)
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
<エラー>を受信
初期化
本体の状態(メディアな ど)に問題が無けれ ば、データを送信。 あればエラー表示。
実際にはまだ1ページ 目の印字が終わって いないが、「印刷終了」 ステータスと「受信状 態/受信待ち」フェー ズを送信する
エラーを表示する。 再開する場合は、2ページ 目の<印刷開始>を受け 取っていないため、1ペー ジのデータから再送する。
エラーが発生すると、 PC からの書き込みは すべて読み捨てる
1ページ目の再印刷
READ
READ
READ
本体
<印刷開始>を受信
ステータス(印刷終了ステータス)
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
エラー発生
1 ページデータの再送処理
印刷中表示
印刷中表示
プリンターラスターマニュアル
- 37 -
6. 本体フロー
6.3 USB 接続エラーフロー(テープエンドなど、逐次印刷中のエラー)
PC(ホスト)
本体の状態(メディアな ど)に問題が無ければ、 データを送信。 あればエラー表示。
本体の状態 (メディアなど)を調査して 返信
データ受信
印刷コマンドを待たずに 印刷開始
印刷中
実際にはまだ1ページ目 の印字が終わっていない が、「印刷終了」ステータ スと「受信状態/受信待 ち」フェーズを送信する
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
本体を初期化する
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
エラーが発生すると、PC からの書き込みはすべて 読み捨てる
印刷中表示
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
2ページ目の再印刷
エラーを表示する。 再開する場合は、2ページ目の <印刷開始>を受け取っている ため、2ページのデータから再 送する。
READ
READ
エラー状態で本体に残っ ているジョブをすべて削除 する
ステータスリクエスト
ステータス(ステータスリクエストへの応答ステータス)
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
ラスターデータを送信
ステータス(印刷終了ステータス)
ステータス(受信待ちフェーズ)
制御コード/ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
<印刷開始>を受信
<印刷終了>を受信
<受信待ち>フェーズを受信
初期化
エラー (エラーステータス)
<印刷開始>を受信
<エラー>を受信
本体
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
エラー発生
2ページデータの再送処理
READ
送信中表示
印刷中表示
プリンターラスターマニュアル
- 38 -
6. 本体フロー
6.4 USB 接続クーリングフロー
PC(ホスト)
本体
本体の状態 (メディ アなど)に問題が無 ければ、データを送 信。 あればエラー表示。
本体の状態 (メディアなど)を調査して 返信
データ受信
印刷コマンドを待たずに 印刷開始
印刷中
送信中表示
本体を初期化する
通知(クーリング開始)
クーリング発生により、 NAK を返す
最大、通信タイムアウト 時間書き込みを繰り返 す。 通信タイムアウトを越え たらリードをかけ、高温 エラーが返って来た場 合は、クーリング状態を 表示する。
書き込み失敗
通知(クーリング解除)
印刷再開
リードを続ける。 クーリング中は 0 パケ ットが返って来る。 但し、ファン停止エラー のみクーリング中でも 通知される。
0 パケット
クーリングが終わると、 クーリング解除が返って来 る。
READ
READ
エラー状態で本体に残っ ているジョブをすべて削除 する
ステータスリクエスト
ステータス(ステータスリクエストへの応答ステータス)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
初期化
ステータス フェーズ変更: 印刷状態/印刷中
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
0 パケット
0 パケット
0 パケット
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
クーリング発生
プリンターラスターマニュアル
- 39 -
6. 本体フロー
6.5 シリアル接続ボーレート設定フロー
PC(ホスト)
ボーレート設定
ボーレート設定完了ステータス
(通常ステータス)
旧ボーレート
新ボーレート
3000 ms スリープ 本体復帰待ち
ステータスリクエスト
※新ボーレートでのリクエスト/返信は、単に通信できるこ とを確認するためのものです。省略可能です。
本体
ステータス
(ステータスリクエストへの応答ステータス)
プリンターラスターマニュアル
- 40 -
6. 本体フロー
6.6 シリアル接続通常フロー
本体の状態(メディアな ど)に問題が無ければ、 データを送信。 あればエラー表示。
データ受信
印刷中
印刷中表示
送信中表示
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
初期化する
<フェーズ変更/印刷>を受信
<印刷終了>を受信 <フェーズ変更/受信>を受信
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
ステータスリクエスト
ステータス(ステータスリクエストへの応答ステータス)
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
ラスターデータを送信
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
ステータス
印刷終了
ステータス
フェーズ変更:受信状態/受信待ち
制御コードを送信
ラスターデータを送信
本体
PC(ホスト)
状態 (メディアなど)を 調査して返信
ラスターデータを送信
READ
READ
ステータス
フェーズ変更:印刷状態/印刷中
プリンターラスターマニュアル
- 41 -
6. 本体フロー
6.7 シリアル接続エラーフロー
PC(ホスト)
ステータスリクエスト
データ受信
印刷中
印刷中表示
送信中表示
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
初期化する
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
<フェーズ変更/印刷> を受信
エラー発生
READ
本体
本体の状態(メディア など)に問題が無けれ ば、データを送信。 あればエラー表示。
READ
ステータス(ステータスリクエストへの 応答ステータス)またはエラー発生
ステータス
フェーズ変更:印刷状態/印刷中
エラー発生
状態 (メディアなど)を 調査して返信
プリンターラスターマニュアル
- 42 -
6. 本体フロー
6.8 シリアル接続クーリングフロー
状態 (メディアなど)を 調査して返信
データ受信
印刷中
印刷中表示
送信中表示
初期化する
<フェーズ変更/印刷>を 受信
<フェーズ変更/受信> を受信
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
ステータス
通知:クーリング(開始)
印刷中
クーリング中
※一回の印刷中にクーリ ングの「開始」「終了」が複 数回繰り返されることもあ る
PC(ホスト)
ステータスリクエスト
制御コードを送信
ラスターデータを送信
初期化
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1A)」、 途中ページなら「印字指令(0C)」)を送信
ステータス
印刷終了
ステータス
フェーズ変更:受信状態/受信待ち
制御コードを送信
ステータス
フェーズ変更:印字状態/印刷中
<印刷終了>を受信
ステータス
通知:クーリング(終了)
ラスターデータを送信
本体
ラスターデータを送信
本体の状態(メディア など)に問題が無けれ ば、データを送信。 あればエラー表示。
READ
ステータス(ステータスリクエストへの 応答ステータス)
READ
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
プリンターラスターマニュアル
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付録 A: USB 仕様
付録 A: USB 仕様
USB 仕様 1.1
項目
説明
ベンダーID
0x04F9
製品 ID
RJ-4030:2045 RJ-4030Ai:208F RJ-4040:2046
クラス
Printer
マスストレージ
マニュファクチャー文字列
文字列ディスクリプター0x01
0x0409: Brother
製品文字列
文字列ディスクリプター0x02
0x0409: “RJ-4030” 0x0409: “RJ-4030Ai” 0x0409: “RJ-4040”
シリアル番号文字列
文字列ディスクリプター0x03
0x0409: 000000001
本体のシリアル番号の最後の9桁
デバイス速度
フル
インターフェイスの数
1 (代替インターフェイスなし)
電源
セルフパワー(Printer Class としては Bus パワーも ON
エンドポイント1
インバルク (本体から PC へステータスを送る) 最大パケットサイズ 16 バイト
エンドポイント2
アウトバルク (PC から本体へ印刷コマンド、データを送る) 最大パケットサイズ 64 バイト
プリンターラスターマニュアル
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付録 B: 開発者ツールサイト(Brother Developer Center)のご紹介
付録 B: 開発者ツールサイト(Brother Developer Center)のご紹介
下記のサイトに、開発者の方に役立つ情報掲載しております。ぜひご参照ください。 ・アプリケーション、ツール、SDK の紹介 ・操作手順動画 ・よくある質問
http://www.brother.co.jp/dev/index.htm
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