Copyright (c) 2012 Brother Industries, Ltd.
Brother QL シリーズ
コマンドリファレンス
(QL-550/580N/650TD/700/1050 TypeA)
2012年2月2日 第 5.0 版
ブラザー工業株式会社
1.はじめに.......................................................................................................................................................1
2.概要.............................................................................................................................................................2
3.印刷データ...................................................................................................................................................3
3.1.印刷データ概要 ......................................................................................................................................3
3.2.ページデータ詳細 ...................................................................................................................................4
4.ステータス ..................................................................................................................................................12
4.1.概要......................................................................................................................................................12
4.2.各部定義 ..............................................................................................................................................13
5.コマンド詳細...............................................................................................................................................16
6.フロー ........................................................................................................................................................22
6.1.USB 接続逐次印刷 通常フロー........................................................................................................23
6.2.USB 接続逐次印刷 エラーフロー(カッタージャムなど、ページ終了フィード時のエラー) .....24
6.3.USB 接続逐次印刷 エラーフロー(テープエンドなど、逐次印刷中のエラー) ...........................25
6.4.USB 接続逐次印刷 クーリングフロー.............................................................................................26
6.5.シリアル接続ボーレート設定フロー(QL-650TD/580N/1050 のみ) ...................................................27
6.6.シリアル/USB 接続バッファリング印刷通常フロー(QL-580N/650TD/1050 のみ) ..............................28
6.7.シリアル/USB 接続バッファリング印刷エラーフロー(QL-580N/650TD/1050 のみ)............................29
6.8.シリアル/USB 接続バッファリング印刷クーリングフロー(QL-580N/650TD/1050 のみ).......................30
6.9.NETWORK (標準 TCP/IP LPR ポート )接続通常フロー ......................................................................31
7.USB 仕様...................................................................................................................................................32
1.はじめに
本資料は、お客様が直接 Brother QL-550/580N/700/650TD/1050 を制御される場合に
必要な情報を提供するものです。お使いの OS と開発環境での USB の基本的な制御は
熟知されているものと仮定しています。
USB IF に付きましては、本資料では、言及いたしません。 USB IF をご使用される場合には、
「7.USB 仕様
本資料の使用は、お客様の責任においてこれを行って頂くものとし、本資料に基づき、
お客様が作成されたプログラムによって発生するいかなるトラブル(ソフトウエア及びデータ、
Brother QL-550/580N/650TD/700/1050 を含む機器、及び、それらから直接または間接に発生する
あらゆるトラブル)も保証いたしかねます。また、本資料は現状有姿のまま提供されるものであり、
本資料の内容に関するいかなる責任等も負いかねます。その点をご承知の上で、本資料を参照して下さい。
本資料の一部または全部の無断転載を禁止いたします。
また、本資料を訴訟、係争などで弊社が不利になる証拠として使用できません。
」を参照して、お客様で、IF 部分を用意していただく必要があります。
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
1
2.概要
印刷手順を説明します。個々のコマンドの詳細は、「 5.コマンド詳細 」を参照下さい。
QL-700 は、本体ボタン (E/EL)によって、プリンタクラス /マスストレージクラスの切り替えが可能です。
本資料は、プリンタクラスとして利用する際の動作を想定しています。
①USB/Serial/ ネットワークポートのオープン
ご利用の環境で USB/Serial/ネットワークポートをオープンします。ポートのオープン方法は本資料では
言及しません。
Serial ポートは QL-580N/650TD/1050 でのみ使用できます。
ネットワークポートは QL-580N でのみ使用できます。
②本体状態の確認(必要な場合)
「ステータス情報リクエスト」コマンドを本体に送信し、本体から返されるスタータスを解析して、
本体の状況を把握します。「ステータス情報リクエスト」コマンドと「ステータス」の定義については、
コマンドリファレンスの「ステータス情報リクエスト」を参照下さい。
③印刷データの送信
ステータスの解析により、本体に印字データに対応したテープカセットが装着され、かつ、
エラーが発生していないことを確認したら、印刷データを送信します。
印刷データの構造は次節「3.印刷データ
【ご注意】
印刷データを送信したあと、印字終了を確認するまで、本体に、いかなるコマンドも送信することはできません。
「ステータス情報リクエスト」コマンドも印刷中に送信できません。
④印字終了確認
印刷が終了しますと、本体からステータスが送られます。このステータスを解析して印刷終了ならば、
1ページ分の印刷が終了しました。ジョブが複数ページから成る場合には②から④を繰り返して下さい。
⑤USB/Serial/ ネットワークポートの終了
すべての印刷が終了したら、USB/Serial/ ネットワークポートをクローズします。
【ご注意】
USB ポート使用時に非圧縮でラスタデータを送信する場合は、高速印刷を実現するため、
Brother QL-550/580N/650TD/700/1050 は印刷データを受信し始めると、
」で説明します。
印字指令を待たずに印刷(逐次印刷)を開始します。
エラー制御などを行うための処理の流れは、「6.フロー
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
」を参照してください。
2
3.印刷データ
3.1.印刷データ概要
印刷データは大きく分けて、①初期化、②制御コード、③ラスタデータ、④印字指令から構成されます。
ジョブが複数ページからなる場合には、②~④を繰り返します。
①初期化
順序 コマンド名称 説明/例
- 初期化 印刷のための初期化をします。
1B H, 40 H
②制御コード
各ページの先頭に付けて毎ページ送ります。
順序 コマンド名称 説明/例
1
2
3
4
5
コマンドモード切替 QL-580N/650TD/1050 でのみ使用します。
ラスタモードに切り替えます。
1B H, 69 H, 61 H, 01 H
印刷情報指令 印刷情報をセットします。
速度優先、ダイカット(29mm ×90mm) 、先頭ページの場合
1B H, 69 H, 7A H, 8E H, 0B H, 1D H, 5A H, DF H,
03 H, 00 H, 00 H, 00 H, 00 H
各種モード設定 オートカット ON(QL-550/580N/650TD/700/1050)の場合
1B H, 69 H, 4D H, 40 H
オートカット枚数指定 QL-580N/700/1050 でのみ使用します。
オートカットが有効のとき、何枚ごとにオートカットをす
るかの枚数を指定します。1 枚ごとの場合
1B H, 69 H, 41 H, 01 H
拡張モード設定 QL-580N/650/700/1050 でのみ使用します。
Cut at End フラグ ON の場合
1B H, 69 H, 4B H, 08 H
6
7
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
余白量指定 余白量 3mm の場合
1B H, 69 H, 64 H, 23 H, 00 H
圧縮モード選択 QL-580N/650TD/1050 でのみ使用します。
※QL-650TD はシリアルポートを使用する場合のみ
データを圧縮することができます。
3
③ラスタデータ
④印字指令
ジョブに含まれるページ分繰り返します。
順序 コマンド名称 説明/例
- ラスタグラフィック転送 ピクセルがONであるデータを含むラスタラインを送ります。
62mm ロールに垂直線が1本ある場合
67H, 00H, 5AH, 00H, 0FH, FFH(86 バイト繰り返し) ,
F0H, 00H (QL-550/580N /650TD/700)
67H, 00H, A2H, 00H, 0FH, FFH(158 バイト繰り返し) ,
F0H, 00H (QL-1050)
ページ末に指定されます。
順序 コマンド名称 説明/例
- 印字指令 最後でないページ末に指定します。 0C H
- 排出動作を伴う印字指令 最後のページ末に指定します。 1A H
3.2.ページデータ詳細
3.2.1.解像度
縦 300 dpi 、横 300 dpi
縦 600 dpi 、横 300 dpi(QL-580N/QL-700 のみ)
解像度 縦横比
1:1
2:1
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
4
3.2.2. 用紙サイズ
A.無定長ロールサイズ
5
1
3
5
6
1
3
印刷可能領域
排出方向
Landscape
1幅 2長さ
番号
3印刷可能領域幅(最大印字幅) 4印刷可能領域長さ
5幅方向オフセット 6長さ方向オフセット
排出方 向
6
2
4
用紙サイズ
Portrait
ID ロール
表記 1 2 3 4 5 6
種類
257 12mm 12mm
(0.47” )
1/2”
258 29mm 29mm
1-1/7"(1.1”)
264 38mm 38mm
1-1/2”(1.4”)
262 50mm 50mm
2”(1.9”)
261 54mm 54mm
2-1/8”(2.1”)
259 62mm 62mm
2-3/7"(2.4”)
260 102mm 102mm
4”
12.0 mm
142 dots
29.0 mm
342 dots
38.0mm
449 dots
50.0 mm
590 dots
53.8mm
636 dots
62.0 mm
732 dots
101.6mm
1200 dots
→3.2.4
9.0 mm
106 dots
→3.2.4 25.9 mm
306 dots
→3.2.4 35.0mm
413 dots
→3.2.4 46.9 mm
554 dots
→3.2.4 50.0mm
590 dots
→3.2.4 58.9mm
696 dots
→3.2.4 98.59 mm
1164 dots
(4”)
102mm は QL-1050 のみ
インチ表記について、QL-700 以外は分数表記、QL-700 は小数点表記
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.4 1.9mm
23 dots
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.4 1.5 mm
18 dots
→3.2.3
→3.2.3
→3.2.3
→3.2.3
→3.2.3
→3.2.3
→3.2.3
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
5
※樹脂パーツなし無定長ロールサイズ(QL-1050 TypeA のみ)
ID ロール種類 表記 1 2 3 4 5 6
376 DT102mm 102mm
4”
101.6mm
1200 dots
→3.2.4 98.59 mm
→3.2.4 1.5 mm
1164 dots
→ 3.2.3
18 dots
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
6
B.ダイカットラベル
1
6
5
3
印刷可能領域
5
6
2
4
2
4
1
3
印刷可能
領域
8
10
7
9
番号 1幅 2長さ
3印刷可能領域幅(最大印字幅) 4印刷可能領域長さ
5幅方向オフセット 6長さ方向オフセット
7マスク領域幅方向オフセット 8マスク領域長さ方向オフセット
9マスク領域幅方向サイズ 10マスク領域長さ方向サイズ
ID 表記 1 2
269 17mm x 54mm
2/3" x 2-1/8"
17.0mm
201 dots
53.9mm
636 dots
(0.66” x 2.1”)
270 17mm x 87mm
2/3" x 3-7/16"
17.0mm
201 dots
86.9mm
1026 dots
(0.66” x 3.4”)
370 23mm x 23mm
10/11” x 10/11”
23.0mm
272 dots
23.0mm
272 dots
(0.9” x 0.9”)
358 29mm x 42 mm
(1.1” x 1.6”)
271 29mm x 90mm
1-1/7" x 3-1/2"
29.0 mm
342 dots
29.0mm
342 dots
42.1 mm
426 dots
89.8mm
1061 dots
(1.1” x 3.5”)
272 38mm x 90mm
1-1/2" x 3-1/2"
38.0mm
449 dots
89.8mm
1061 dots
(1.4” x 3.5”)
367 39mm x 48mm
1-1/2" x 1-8/9"
39.0mm
461 dots
47.8mm
565 dots
(1.5” x 1.8”)
374 52mm x 29mm
2” x 1-1/7”
52.0mm
614 dots
28.9mm
341 dots
(2” x 1.1”)
*1 3 4 *1 5 6 *1
14.0mm
165 dots
14.0mm
165 dots
20.0mm
236 dots
25.9 mm
306 dots
25.9mm
306 dots
35.0mm
413 dots
36.0mm
425 dots
48.9mm
578 dots
47.9mm
566 dots
80.9mm
956 dots
17.1mm
202 dots
36.0 mm
426 dots
83.9mm
991 dots
83.9mm
991 dots
41.9mm
495 dots
22.9mm
271 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5mm
18 dots
1.5mm
18 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0mm
35 dots
3.0mm
35 dots
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
7
274 62mm x 29mm
2-3/7" x 1-1/7"
(2.4” x 1.1”)
275 62mm x 100mm
2-3/7" x 4"
(2.4” x 3.9”)
365 102mm x 51mm
4” x 2”
(4” x 1.9”)
366 102mm x 152mm
4” x 6”
(4” x 6”)
362 12mm Dia
1/2" Dia
(0.47” Dia)
363 24mm Dia
1" Dia
(0.94” Dia)
273 58mm Dia
2-1/3" Dia
(2.2” Dia)
62.0mm
732 dots
62.0mm
732 dots
101.6mm
1200 dots
101.6mm
1200 dots
12.0mm
142 dots
24.0mm
284 dots
58.3mm
688 dots
28.9mm
341 dots
99.8mm
1179 dots
50.5mm
596 dots
152.75m
m
1804 dots
12.0mm
142 dots
24.0mm
284 dots
58.3mm
688 dots
58.9mm
696 dots
58.9mm
696 dots
98.59mm
1164 dots
98.59mm
1164 dots
8.0mm
94 dots
20.0mm
236 dots
52.3mm
618 dots
22.9mm
271 dots
93.9mm
1109 dots
44.53mm
526 dots
140.60mm
1660 dots
8.0mm
94 dots
20.0mm
236 dots
52.3mm
618 dots
1.5 mm
18 dots
1.5 mm
18 dots
1.5mm
18 dots
1.5mm
18 dots
2.0 mm
24 dots
2.0 mm
24 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
3.0 mm
35 dots
6.1mm
72 dots
2.0 mm
24 dots
2.0 mm
24 dots
3.0 mm
35 dots
※102mm x 51mm, 102mm x 152mm は QL-1050 のみ, 29mm x 42mm は、QL-1050 以外。
インチ表記について、QL-700 以外は分数表記、QL-700 は小数点表記
ID 7 8
273 21.17mm
232 dots
*2 16mm の径に、幅方向 3mm(1.5mmx2)、長さ方向3mm(1.5mmx2)の余白がついている。
*1 9 *2 10 *1*2
21.08mm
232 dots
19.0mm
224 dots
19.0mm
224 dots
※樹脂パーツなしダイカットラベルサイズ(
ID 表記 1 2
376 DT102mm x 51mm
DT4” x 2”
101.6mm
1200
QL-1050 TypeA のみ)
*1 3 4 *1 5 6 *1
50.5mm
596 dots
98.59mm
1164 dots
44.53mm
526 dots
dots
376 DT102mm x 152mm
DT4” x 6”
101.6mm
1200
152.75mm
1804 dots
98.59mm
1164 dots
140.60mm
1660 dots
dots
*1 ドット数は 300dpi のときの値であり、高解像度では値が異なる。
1.5mm
18 dots
1.5mm
18 dots
3.0 mm
35 dots
6.1mm
72 dots
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
8
3.2.3.フィード量
フィード量(左右余白)を定義する。
種別 最小余白設定 最大余白設定
ロール mm 表記: 3mm
ダイカット 余白用指定コマンドの数値は0を指定してください。
3.2.4.最大・最小長
最大長と最小長を定義する。
種別 最小長 最大長
ロール
mm 表記: 127mm
インチ表記:0.1”
35 dots
インチ表記 :5”
1500 dots
但し、QL-550/580N/700 の場合、12mm Dia では 35dots を
指定してください。
(QL-550/650TD/1050)
25 mm
295 dots
(QL-580N/700)
12.7mm
(QL-550/650TD/580N/700)
1000mm
11811 dots
(QL-1050)
3000mm
150 dots
35433 dots
ダイカット 固定 固定
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
9
3.2.5.ラスタラインの配置
右余白ピン数
印刷可能領
域ピン数
ラスタライン
先頭バイト
左右余白
全ピン数
印刷可能領域
左余白ピン数
最終バイト
第0ピン
ヘッド上のピン
QL-550/650TD/580N/700 全ピン数 720 ピン
ロール:
ロール種類 左余白ピン数 印刷可能領域ピン数 右余白ピン数 ラスタグラフィック
12mm 585 106 29 90
29mm 408 306 6 90
38mm 295 413 12 90
50mm 154 554 12 90
54mm 130 590 0 90
62mm 12 696 12 90
排出方向
転送のバイト数
ダイカット:
ダイカット種類 左余白ピン数 印刷可能領域ピン数 右余白ピン数 ラスタグラフィック
17mm x 54mm 555 165 0 90
17mm x 87mm 555 165 0 90
23mm x 23mm 442 236 42 90
29mm x 42mm 408 306 6 90
29mm x 90mm 408 306 6 90
38mm x 90mm 295 413 12 90
39mm x 48mm 289 425 6 90
52mm x 29mm 142 578 0 90
62mm x 29mm 12 696 12 90
62mm x 100mm 12 696 12 90
12mm Dia 513 94 113 90
24mm Dia 442 236 42 90
58mm Dia 51 618 51 90
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
転送のバイト数
10
QL-1050 全ピン数 1296 ピン
ロール:
ロール種類 左余白ピン数 印刷可能領域ピン数 右余白ピン数 ラスタグラフィック
12mm 1116 106 74 162
29mm 940 306 50 162
38mm 827 413 56 162
50mm 686 554 56 162
54mm 662 590 44 162
62mm 544 696 56 162
102mm 76 1164 56 162
ダイカット:
ダイカット種類 左余白ピン数 印刷可能領域ピン数 右余白ピン数 ラスタグラフィック
17mm x 54mm 1087 165 44 162
17mm x 87mm 1087 165 44 162
23mm x 23mm 976 236 84 162
29mm x 90mm 940 306 50 162
38mm x 90mm 827 413 56 162
39mm x 48mm 821 425 50 162
52mm x 29mm 674 578 44 162
62mm x 29mm 544 696 56 162
62mm x 100mm 544 696 56 162
102mm x 51mm 76 1164 56 162
102mm x 152mm 76 1164 56 162
12mm Dia 1046 94 156 162
24mm Dia 975 236 85 162
58mm Dia 584 618 94 162
転送のバイト数
転送のバイト数
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
11
4.ステータス
4.1.概要
ステータスは、「ステータス情報リクエスト」コマンドに対する返信、及び、エラー発生などの場合に
本体からPCへ送られます。32バイトの固定サイズです。
序数 オフセット サイズ 名称 値/参照
1 0 1
2 1 1
3 2 1
4 3 1
5 4 1
6 5 1
7 6 1
8 7 1
9 8 1
ヘッドマーク 80 Hex 固定
サイズ 20 Hex 固定
予約 ‘B’ Char(42 Hex)固定
予約
予約 QL-550 ‘O’ Char(4F Hex)固定
予約 '0' Char(30 Hex)固定
予約 00 Hex 固定
予約 00 Hex 固定
エラー情報1 「4.2. 1
QL-550/650TD/1050
‘0’ Char( 30 Hex)固定
QL-580N/700
‘4 ’ Char( 34 Hex)固定
QL-580N ‘3 ’ Char(33 Hex)固定
QL-650TD ‘Q’ Char( 51 Hex)固定
QL-1050 ‘P’ Char(50 Hex)固定
QL-700 ‘5’ Char(35 Hex)固定
」参照
10 9 1
11 10 1
12 11 1
13 12 1
14 13 1
15 14 1
16 15 1
17 16 1
18 17 1
19 18 1
20 19 1
21 20 1
22 21 1
23 22 1
エラー情報2 「4.2. 1
メディア幅 「4.2. 2
メディア種類 「4.2. 3
予約 00 Hex 固定
予約 00 Hex 固定
予約 不定
予約 不定
予約 00 Hex 固定
メディア長さ 「4.2.2
ステータス種類 「4.2. 4
フェーズ種類 「4.2. 5
フェーズ番号上
位バイト
フェーズ番号下
位バイト
通知番号 「4.2. 6
「4.2. 5
「4.2. 5
」参照
」参照
」参照
」参照
」参照
」参照
」参照
」参照
」参照
24 23 1
25 24 8
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
予約 不定
予約 不定
12
4.2.各部定義
4.2.1.エラー情報1、エラー情報2
エラー情報1
フラグ マスク 意味
Bit 0 0x01
Bit 1 0x02
Bit 2 0x04
Bit 3 0x08
Bit 4 0x10
Bit 5 0x20
Bit 6 0x40
Bit 7 0x80
エラー情報2
フラグ マスク 意味
Bit 0 0x01
Bit 1 0x02
Bit 2 0x04
Bit 3 0x08
Bit 4 0x10
印刷時メディア無し
メディア終了(ダイカットサイズのみ)
カッタージャム
未使用
本体使用中(QL-650TD/1050 のみ)
パワーオフ
未使用
ファンが動作しない(QL-1050 のみ)
用紙交換(用紙違い)
未使用
通信エラー
未使用
印刷中カバーオープン
Bit 5 0x20
Bit 6 0x40
Bit 7 0x80
未使用
用紙送り不能(メディア終了でも使用)
システムエラー
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
13
4.2.2.メディア幅、長さ
メディアの幅と長さを mm 単位で記述する。0~255 (FF Hex)。
幅では、ロールでは幅の mm 名称を記述し、ダイカットテープではダイカット部の幅を記述する。
長さでは、ロールでは 00 Hex 固定で、ダイカットではダイカット部の長さを記述する。
無定長ロール
用紙 メディア幅
12mm 12 0
29mm 29 0
38mm 38 0
50mm 50 0
54mm 54 0
62mm 62 0
102mm 102 0
ダイカットロール
用紙 メディア幅
17mm x 54mm 17 54
17mm x 87mm 17 87
23mm x 23mm 23 23
29mm x 42m 29 42
29mm x 90mm 29 90
38mm x 90mm 38 90
39mm x 48mm 39 48
52mm x 29mm 52 29
62mm x 29mm 62 29
62mm x 100mm 62 100
102mm x 51mm 102 51
102mm x 152mm 102 153
12mm Dia 12 12
24mm Dia 24 24
58mm Dia 58 58
メディア長さ
メディア長さ
4.2.3.メディア種類
メディア種類 値 説明
用紙なし
無定長ロール
ダイカットロール
DT 無定長ロール
DT ダイカットロール
00 Hex
印刷情報としてはメディア種類の
指定なしとして使用
0A Hex
0B Hex
8A Hex
8B Hex
紙、MKP 両方で使用
紙、MKP 両方で使用
樹脂パーツ無しロール
樹脂パーツ無しロール
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
14
4.2.4.ステータス種類
ステータス種類 値
ステータスリクエストへの返信
印刷終了
エラー発生
通知
フェーズ変更
印刷中にエラーが発生した場合には、エラーステータスを返します。
4.2.5.フェーズ種類、フェーズ番号
フェーズ種類、フェーズ番号を使用しない場合は、ともに 00 Hex 固定。
フェーズ状態 フェーズ種類 フェーズ番号上位バイト フェーズ番号下位バイト
受信待ち
印刷中
本体の起動時は受信待ち状態になっています。印刷が始まると印刷中状態になり、
PCにそのフェーズステータスを送ります。
00 Hex 00 Hex 00 Hex
01 Hex 00 Hex 00 Hex
00 Hex
01 Hex
02 Hex
05 Hex
06 Hex
印刷が終了すると、受信待ち状態フェーズステータスを送ります。
勿論、印字中にエラーが発生しなければ、併せて、印刷終了ステータスを送ります。
逐次印刷では、高速印刷を実現するため、PCから印字指令を送らなくても印刷を開始します。
このときも、印刷中状態と受信待ち状態のステータスを送りますので注意して下さい。(6.フロー 参照)
4.2.6.通知番号
無効
クーリング(開始)
クーリング(終了)
印刷中に高温エラーが発生すると、本体は印刷動作を停止しクーリング状態となります。
その際のクーリング状況のステータスを受け渡すため、通知番号が使われます。
実際の印刷処理の制御については「6.フロー
通知 値
00 Hex
03 Hex
04 Hex
」を参照してください。
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
15
5.コマンド詳細
名称 無効指令
構文
説明 読み飛ばす。
名称 初期化
構文
説明 モード設定を初期化する。
名称 ステータス情報リクエスト
構文
説明 ステータス情報を受信するためのリクエストを送信する。
NULL
00 H
ESC + @
1B H + 40 H
印字キャンセルにも使用される。
ESC + i + S
1B H + 69 H + 53 H
名称 コマンドモード切替(QL-580N/650TD/1050 のみ)
構文
説明 コマンドモードを指定する。
ESC + ‘i’ + ‘a’ + {n}
1B H + 69 H + 61 H + {n}
{n}の定義
0:ESC/P モード(通常) デフォルト
1:ラスタモード
2:ESC/P モード(テキスト)
3:P-touch template モード (QL-580N/1050 のみ)
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
16
名称 印刷情報指令
構文
説明 印刷情報を指定する
ESC + ‘i’ + ‘z’ + {n1} + {n2} + {n3} + {n4} + {n5} + {n6} + {n7} + {n8} + {n9}+ {n10}
1B H + 69 H + 7AH + {n1} + {n2} + {n3} + {n4} + {n5} + {n6} + {n7} + {n8} + {n9}+ {n10}
{n1}~{n10}の定義
{n1}:有効フラグ どの値が有効か指定する
#define PI_KIND 0x02 // 用紙種類
#define PI_WIDTH 0x04 // 用紙幅
#define PI_LENGTH 0x08 // 用紙長さ
#define PI_QUALITY 0x40 // 品質優先
#define PI_RECOVER 0x80 // 必ず ON
{n2}:用紙種類
無定長ロール 0A Hex
ダイカットロール 0B Hex
{n3}:用紙幅 単位: mm
{n4}:用紙長さ 単位: mm
{n5-n8}:ラスタ数 = n8*256*256*256 + n7*256*256 + n6*256 + n5
有効フラグ PI_KIND 、PI_WIDTH 、PI_LENGTH が ON の時、本体にセットされたメディアが
正しくないとき、エラーステータスが返る(「エラー情報2」の「ビット0」が ON )。
{n9} 先頭ページ:0、その他のページ:1
{n10} 0 で固定
名称 各種モード設定
構文
説明 {n}の定義
ESC + i + M + {n}
1B H + 69 H + 4D H + {n}
1バイトのパラメータで、各ビットの意味は下記の通り。
7 6 5 4 3 2 1 0
未使用
未定義
オートカット
(QL-550/580N/650TD/700/1050 のみ)
未使用
Bit 6 オートカット 1:オートカット 0:オートカットしない
後述のオートカット枚数指定コマンドで、複数枚数ごとのオートカット指定が可能
(QL-580N/700/1050 のみ)
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
17
名称 オートカット枚数指定(QL-580N/700/1050 のみ)
構文
説明 オートカットが有効なとき、何枚ごとにオートカットをするかの枚数指定(1~255)をす
ESC + i + A + {n1}
1B H + 69 H + 41 H + {n1}
る。
枚数指定(枚) = n1 (1-255)
デフォルトは1
名称 拡張モード設定(QL-580N/650TD/700/1050 のみ)
構文
説明 {n}の定義
ESC + i + K + {n}
1B H + 69 H + 4B H + {n}
1バイトのパラメータで、各ビットの意味は下記の通り。
7 6 5 4 3 2 1 0
未使用 未使用
Cut at End
高解像度印刷(QL-580N/700 のみ)
未使用
Bit3 Cut at End フラグ
連続印刷のとき最後の1枚でカットする。
ON: 最後でカットする (デフォルト)
OFF: 最後でカットしない
Bit6 高解像度印刷(QL-580N/700 のみ)
ON: 用紙送り方向を 600dpi で印刷する。
OFF: 用紙送り方向を 300dpi で印刷する。(デフォルト)
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
18
名称 余白量(フィード量)指定
構文
ESC + i + d + {n1} + {n2}
1B H + 69 H + 64 H + {n1} + {n2}
説明 余白量を指定します。
余白量(dots)= n1+256*n2
この機種では各種モード設定のフィード量は無効。
ダイカットラベルでは印字領域の端を余白量0とする。但し、QL-550/580N/700 の場合、
12mm Dia では 35dots を指定する必要がある。
無定長
余白量
ダイカットラベル
印刷可能領域
印刷可能領域
印刷領域
余白量(0のみ有効)
ラベル
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
19
名称 圧縮モード選択(QL-580N/650TD/1050 のみ)
構文
説明 圧縮モードを選択する。データ圧縮はラスタグラフィック転送のデータ内でのみ有効。
M + {n}
4D H+ {n}
{n}の定義
0 無圧縮モード (有効)
1 予約 (無効)
2 TIFF (QL-650TD はシリアル IF でのみ有効)
【TIFF(Pack Bits) 】
QL-650TD (1 ラインのラスタデータが 90 バイト)を例にして説明します。
・1バイト単位。
・同一データが連続する場合は、その個数とその1バイトのデータを指定します。
異なるデータが連続する場合は、その個数と異なるデータすべてを指定します。
・同一データを指定する場合の個数の指定は、(実際の数-1)を負の数で指定します。
異なるデータの個数指定の場合も、そのバイト数-1を正の数で指定します。
・以上の処理の結果、圧縮データが90バイトを超える場合は、すべて異なるとみなします。
この結果、長さを指定する1バイトを含め、91バイトになります。
例
非圧縮時
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
00 00 00 00 00 22 22 23 BA BF A2 22 2B ……
圧縮時
a. 00 H が20バイト続きますので、 20 Dec→ 19 Dec→ 13Hex、負の数にして ED Hex。
b.
③22H が2バイト続きますので、 2 Dec→ 1 Dec→ 1Hex、負の数にして FF Hex。
c.
次の6バイトはそのまま展開します。6 Dec→ 5 Dec →5 Hex 。従って、
この後も 90 バイト分続けます。90バイトまで、00 Hex であっても省略できません。
ED 00 FF 22 05 23 BA BF A2 22 2B …
a b c
従って、ED 00 。
従って、FF 22 。
05 23 BA BF A2 22 2B
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
20
名称 ラスタグラフィックス転送
構文
説明 {s} ラスタ情報 s の意味は次の通り。
g + {s} + {n} + {d1} + ... + {dn}
67 H + {s} + {n} + {d1} + ... + {dn}
s 0x0: データ転送
0x1~0xFE: 未使用
0xFF:データ転送を中止することを示す
{n}ラスタデータ( d1~ dn)のバイト数を表す。
(ただし、圧縮モードで無圧縮が指定されている場合は以下の値を使用する)
n=90 (QL-550/650TD/580N/700)
n=162 (QL-1050)
~dn} ラスタデータ
{d1
名称 ゼロラスタグラフィックス
構文
Z
5A H
説明 ラスタラインをゼロデータで満たす。(圧縮モード時のみ)
名称 印字指令
構文
説明 連続してラベルを印字する場合の最後のラベルを除いて印字指令として使用する。
名称 排出動作を伴う印字指令
構文
説明 連続してラベルを印字する場合の最後のラベルの印字指令として使用する。
名称 ボーレート設定(QL-580N/650TD/1050 のみ)
構文
説明 シリアル接続における本体の通信ボーレートを変更する。工場出荷時は 115200 bps である。
FF
0C H
Control-Z
1A H
ESC + i + B + {n1} + {n2}
1B H + 69 H + 42H + {n1} + {n2}
{n1}、{n2}の定義
設定量 = n1 + n2 * 256
設定量 96:9600 bps
576:57600 bps
1152:115200 bps
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
21
6.フロー
印刷方法は次の 4 つの方法が存在します。
・
USB 逐次印刷 *
USB
インタフェースの逐次印刷
・ USB バッファリング印刷*
USB
インタフェースのバッファリング印刷
・ シリアルバッファリング印刷
シリアルインタフェースのバッファリング印刷
・ ネットワークバッファリング印刷
ネットワーク接続のバッファリング印刷
Note:
*逐次印刷 : 本体が印刷データを受信すると直ちに印刷を開始します。
*バッファリング印刷 : 1 ページ分の印刷データを受信すると印刷を開始します。
各機種が対応する印刷方法は下記の通りです。
プリンタ名
QL-550
QL-580N
QL-650TD
QL-1050
QL-700
印刷方法はそれぞれ下記指定フローを参照してください。
・ USB 逐次印刷: 6.1 ~6.4.
・ USB バッファリング印刷: 6.6 ,6.7.
・ シリアルバッファリング印刷: 6.5 ~6.7.
USB
逐次印刷
○ × × ×
○ ○ ○ ○
○ × ○ ×
○ ○ ○ ×
○ × × ×
USB
バッファリング印刷
シリアル
バッファリング印刷
ネットワーク
バッファリング印刷
・ ネットワークバッファリング印刷: 6.9
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
22
6.1.USB 接続逐次印刷通常フロー
PC (ホスト)
無効指令(00h) を 200 バイト送る
初期化
本体
本体にエラーJOB
が残っている場合
本体を初期化する
READ を行う
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
印刷中表示
READ を行う
<フェーズ変更:印刷中>を受信
<印刷終了>を受信
<フェーズ変更:受信待ち>を受信
1ページ目の印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
ステータス情報リクエスト
QL-1050 のみ*
無効指令(00h) を 150 バイト送る
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
ページなら「
ステータス
(印刷終了)
ステータス
(フェーズ変更:受信待ち)
制御コード/ ラスタデータを送信
0Ch
ステータス
(フェーズ変更:
刷中)
本体の状態
(メディアなど)を
データ受信
印字指令を待た
ずに印刷開始
印刷中
実際にはまだ1ページ
目の印字が終わってい
ないが、印刷終了ステ
ータスと受信待ちフェー
ズを送信する
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
23
6.2.USB 接続逐次印刷エラーフロー(カッタージャムなど、ページ終了フィード時のエラー)
PC (ホスト)
READ を行う
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
印刷中表示
READ を行う
<フェーズ変更:印刷中>を受信
<フェーズ変更:受信待ち>を受信
<印刷終了>を受信
1ページ目印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
無効指令(00h) を 200 バイト送る
初期化
ステータス情報リクエスト
QL-1050 のみ*
無効指令(00h) を 150 バイト送る
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ラスタデータを送信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ステータス (印刷終了)
ステータス (フェーズ変更:受信待ち)
制御コード/ ラスタデータを送信
ステータス
(エラー発生)
本体
本体にエラーJOB
が残っている場合
本体を初期化する
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印字指令を待た
ずに印刷開始
印刷中
実際にはまだ1ページ
目の印字が終わってい
ないが、印刷終了ステ
ータスと受信待ちフェー
ズを送信する
×エラー発生
エラーを表示する。
再開する場合は、2ページ
目の<印刷開始>を受け
取っていないため、1ペー
ジのデータから再送する。
1ページデータの再送処理
印刷中表示
READ を行う
<エラー>を受信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
初期化
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
エラーが発生すると、PC
からの書き込みはすべて
読み捨てる
1ページ目の再印刷
24
6.3.USB 接続逐次印刷エラーフロー(テープエンドなど、逐次印刷中のエラー)
PC (ホスト)
無効指令(00h) を 200 バイト送る
本体
本体にエラーJOB
が残っている場合
READ を行う
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
印刷中表示
READ を行う
<フェーズ変更:印刷中>を受信
<印刷終了>を受信
<フェーズ変更:受信待ち>を受信
1ページ目の印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
初期化
ステータス情報リクエスト
QL-1050 のみ*
無効指令(00h) を 150 バイト送る
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
印刷データを送信
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ステータス (印刷終了)
ステータス (フェーズ変更:受信待ち)
制御コード/ ラスタデータを送信
本体を初期化する
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印字指令を待た
ずに印刷開始
印刷中
実際にはまだ1ページ
目の印字が終わってい
ないが、印刷終了ステ
ータスとエディットフェ
ーズを送信する
<フェーズ状態:印刷中>を受信
エラーを表示する。
再開する場合は、2ページ
目の<印刷開始>を受け
取っているため、2ページ
のデータから再送する。
2ページデータの再送処理
印刷中表示
READ を行う
<エラー>を受信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ラスタデータを送信
ステータス
(エラー発生)
ラスタデータを送信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
初期化
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
×エラー発生
エラーが発生すると、PC
からの書き込みはすべて
読み捨てる
2ページ目の再印刷
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
25
6.4.USB 接続逐次印刷クーリングフロー
PC (ホスト)
READ を行う
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
無効指令(00h) を 200 バイト送る
初期化
ステータス情報リクエスト
無効指令(00h) を 150 バイト送る
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ラスタデータを送信
QL-1050 のみ*
本体
本体にエラーJOB
が残っている場合
にクリアするため
本体を初期化する
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印字指令を待た
ずに印刷開始
印刷中
READ を行う
最大、通信タイムアウト時
間書き込みを繰り返す。
通信タイムアウトを越えた
ら READ をかけ、高温エ
ラーが返って来た場合
は、クーリング状態を表示
する。
READ を続ける。
クーリング中は 0 パケット
が返って来る。
クーリングが終わると、ク
ーリング解除が返って来
る。
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
(通知:クーリング(開始))
ラスタデータを送信
0 パケット
0 パケット
0 パケット
0 パケット
ステータス(通知:クーリング(終了))
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ステータス
失敗
×
△クーリング発生
クーリング発生により、
NAK を返す
印刷再開
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
26
6.5.シリアル接続ボーレート設定フロー(QL-650TD/580N/1050 のみ)
PC (ホスト)
本体
3000ms Sleep
本体復帰待ち
旧ボーレート
新ボーレート
ボーレート設定
ボーレート設定完了ステータス(通常ステータス)
ステータス情報リクエスト
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
※新ボーレートでのリクエスト/ 返信は、単に通信で
きることを確認するためのもの。省略可能。
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
27
6.6.シリアル/USB 接続バッファリング印刷通常フロー(QL-580N/650TD/1050 のみ)
PC (ホスト)
本体
初期化
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
ステータス情報リクエスト
制御コードを送信
初期化する
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印刷中表示
<フェーズ変更:印刷中>を受信
<印刷終了>を受信
<フェーズ変更:受信待ち>を受信
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
印刷コマンド(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ステータス
(印刷終了)
ステータス
(フェーズ変更:受信待ち)
制御コードを送信
印刷中
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
28
6.7.シリアル/USB 接続バッファリング印刷エラーフロー(QL-580N/650TD/1050 のみ)
PC (ホスト)
本体
本体の状態(メディアな
ど)に問題が無ければ、
データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
印刷中表示
<フェーズ変更:印刷中>を受信
初期化
ステータス情報リクエスト
ステータス(ステータス情報リクエストへの返信)
または、エラー発生
制御コードを送信
ラスタデータを送信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ステータス(エラー発生)
初期化する
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印刷中
エラー発生
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
29
6.8.シリアル/USB 接続バッファリング印刷クーリングフロー(QL-580N/650TD/1050 のみ)
PC (ホスト)
本体
初期化
初期化する
P-touch の状態(メディ
アなど)に問題が無けれ
ば、データを送信。
あればエラー表示。
送信中表示
ステータス情報リクエスト
ステータス (ステータス情報リクエストへの返信)
制御コードを送信
本体の状態
(メディアなど)を
調査して返信
データ受信
印刷中表示
<フェーズ変更:印刷中>を受信
※一回の印刷中にクーリン
グの「開始」「終了」が複数
回繰り返されることもある
<印刷終了>を受信
ラスタデータを送信
印字指令(最終ページなら「排出を伴う印字指令(1Ah) 」、
途中ページなら「印字指令(0Ch) 」)を送信
ステータス
(フェーズ変更:印刷中)
ステータス
(通知:クーリング(開始))
ステータス
(通知:クーリング(終了))
ステータス
(印刷終了)
印刷中
クーリング中
印刷中
<フェーズ変更:受信待ち>を受信
1ページ印刷の終了処理
2ページ目のデータ送信
ステータス
(フェーズ変更:受信待ち)
制御コードを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
1ページ目の印刷
2ページ目の印刷
30
6.9.Network (標準 TCP/IP LPR ポート)接続通常フロー
※ 以下の例は 2 ページの印刷を行った時。
PC (ホスト)
プリントデータを特定の
サイズに変えてデータを
送る
1ページめのデータここまで
2ページめのデータ送信
BUSY
BUSY
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
本
データ受信
1 ページ分のデータを受信した
ので印刷開始。
1 ページ目の印刷
プリンタのバッファがフル
PC 側は印刷データ送信完
了したので、ジョブが消え
る。
PC 側は印刷完了扱い。
ラスタデータを送信
BUSY
ラスタデータを送信
BUSY
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
ラスタデータを送信
2ページ分のデータを受信した
ので印刷開始。
ラスタデータを送信
2ページ目の印刷
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
31
7.USB 仕様
USB 仕様 1.1
項目 説明
ベンダーID
製品 ID QL-5 50 0x2016
クラス プリンタ
マニュファクチャ文字列 文字列ディスクリプタ 0x01
製品文字列 文字列ディスクリプタ 0x02
0x04F9
QL-650TD 0x201B
QL-580N 0x2029
QL-700 0x2042(プリンタクラス時 )/0x2049(マスストレージクラス時 )
QL-1050 0x2020
マスストレージ (QL-700 のみ )
0x0409: "Brother"
0x0409: "QL-550"
0x0409: "QL-580N"
0x0409: "QL-650TD"
0x0409: "QL-700"
0x0409: "QL-1050"
シリアル番号文字列 文字列ディスクリプタ 0x03
0x0409: "000000001"
本体のシリアル番号の下9桁
(シリアル番号は製品の裏面に記載されています)
デバイス速度 フルスピード
インターフェイスの数 1 (代替インターフェイスなし)
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
32
プリンタクラス時
電源 セルフパワー(Printer Class としては Bus パワーも ON)
エンドポイント1 インバルク (本体から PC へステータスを送る)
最大パケットサイズ16バイト
エンドポイント2 アウトバルク (PC から本体へ印刷コマンド、データを送る)
最大パケットサイズ64バイト
マスストレージクラス時
(QL-700 のみ)
電源 セルフパワー
エンドポイント 1
アウトバルク (PC から本体へ印刷コマンド、データを送る)
最大パケットサイズ 64 バイト
エンドポイント 2
インバルク (本体から PC へステータスを送る)
最大パケットサイズ 64 バイト
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
33
変更歴
変更番号 作成/変更 変更ページ 変更内容
000 2004.07.20
001
2005.03.27
002 2007.11.30
003 2008.11.10
004 2011/10/03
第 1.0 版 作成
第 2.0 版 作成 QL-650TD を追加
第 3.0 版 作成 QL- 1050を追加
第 4.0 版 作成 QL-58 0N を追加
第 5.0 版 作成 QL-700 を追加
Brother QL-500/550/650TD/580N/700/1050 TypeA コマンドリファレンス
34