
WING
48-Channel, 28-Bus Full Stereo Digital Mixing Console with
24-Fader Control Surface and 10" Touch Screen
V 3.0

2 WING
クイックスタ ートガ イド
3
安全にお 使いいただくために
注意
感電 の . 恐れ が ありますので、
カバーやその他の部品を取り
外したり、開けたりしないでください。高
品質なプロ用スピーカーケーブル(¼" TS 標
準ケーブルおよびツイスト ロッキング プ
ラグケーブル)を 使 用してください 。
注意
火事および感電の危 険を防ぐ
ため、本装置を水分や湿気の
あ る と ころ に は 設 置 し な い で 下 さ い 。装 置
には決して水分がかからないように注意
し、花瓶など水分を含んだものは、装置の
上 に は 置 か な い よう に してくだ さい 。
注意
このマークが 表示 されている
箇所には、内部に高圧電流が
生じています。手を触れると感電の恐れが
あります。
注意
取り扱いとお手入れの方法に
ついての重 要な説 明が 付属の
取扱説明書に記載されています。ご使用の
前に 良くお 読 みください 。
注意
1. 取 扱 説 明 書 を 通してご 覧くだ さい 。
2. 取 扱 説 明 書 を 大 切 に 保 管してくだ
さ い。
3. 警告に従ってください。
4. 指 示 に 従ってくだ さ い 。
5. 本機を水の近くで使用しないでくだ
さ い。
6. お手入れの際は常に乾燥した布巾を使
ってくだ さい 。
7. 本機は、取扱説明書の指示に従い、
適切な換気を妨げない場所に設置してく
だ さ い 。取 扱 説 明 書 に 従 っ て 設 置 してく だ
さい。
8. 本 機 は 、電 気 ヒ ー タ ー や 温 風 機 器 、
ス ト ー ブ 、調 理 台 や ア ン プ と い っ た 熱 源 か
ら離して 設 置してくだ さい 。
( 三 芯) プラグの安全ピンは取り外さない
で く だ さ い 。ニ 極 式 プ ラ グ に は ピ ン が 二 本
ついており、そのうち一本はもう一方よりも
幅 が 広 く な っ て い ま す。ア ー ス タ イ プ の 三 芯
プラグにはニ本のピンに加えてアース用の
ピンが一本ついています。これらの幅の広
いピン、およびアースピンは、安全のための
ものです。備え付けのプラグが、お使いの
コンセントの形状と異なる場合は、電器技
師 に 相 談 してコン セント の交 換をして 下さ
い。
10. 電源コードを踏みつけたり、挟んだり
し な い よう ご 注 意 く だ さ い 。電 源 コ ー ド や
プラグ、コンセント及び製品との接続には
十 分 にご注 意ください 。
11. す べ て の 装 置 の 接 地( ア ース )が 確 保
されてい る ことを 確 認して 下さい 。
12. 電 源 タップ や
電源プラグは電
源 遮 断 機として利
用されている場合
に は 、こ れ が 直 ぐ
に操作 できるよう
手 元 に設 置して 下
さ い。
13. 付属 品 は 本機 製造 元が 指 定したもの
のみ をお使いください 。
14. カートスタンド、三脚、ブラケット、
テーブルなどは、本機 製 造元 が 指定したも
の 、も し く は 本 機 の 付 属 品 と な る も の の み
をお使いください。カートを使用しての運
搬の際は、器具の落下による怪我に十分ご
注意ください。
15. 雷雨の場合、もしくは長期間ご使用に
ならない場合は、電源プラグをコンセント
から 抜 い てく だ さい 。
16. 故障の際は当社指定のサービス技術
者 に お 問 い 合 わ せ く だ さ い 。電 源 コ ー ド も
しくはプラグの損傷、液体の装置内への浸
入、装置の上に物が落下した場合、雨や湿
気に装置が晒されてしまった場合、正常に
作動しない場合、もしくは装置を地面に落
下 さ せ て し ま っ た 場 合 な ど 、い か な る 形 で
あれ装置に損傷が加わった場合は、装置
の 修 理・点 検 を 受 け てくだ さい 。
17. 本 製品に電 源コード
が付属されている場 合、
付属の電 源コードは 本製
品以 外で はご 使 用いた だ
け ま せ ん 。電 源 コ ー ド は
必ず本製品に付属された
電源コードの み ご 使 用く
ださい。
ペース には 設 置しな いで ください 。
19. 本機の上に点火した蝋燭などの裸火
を置 かないでください 。
20. 電池廃棄の際には、環境へのご配慮
をお願いします。電池は、かならず電池回
収 場 所 に 廃 棄してくださ い 。
21. 本装置は 45°C 以下の温 帯気候でご使
用ください。
法的放棄
こ こ に 含 ま れ る 記 述 、写 真 、意 見 の 全
体 ま た は 一 部 に 依 拠 し て 、い か な る 人 が
損害を生じさせた場合にも、Music Tribe
は 一 切 の 賠 償 責 任 を 負 い ま せ ん 。技 術
仕様、外観およびその他の情報は予告
な く 変 更 に なる 場 合 が あ り ま す。商 標
はすべて、それぞれの所有者に帰属し
Midas、Klark Teknik、Lab Gruppen、
ます。
Lake、Tannoy、Turbosound、TC Electronic、
TC Helicon、Behringer、Bugera、
および Coolaudio は Music Tribe Global Brands
Ltd. の商標または登録商標です。© Music
Tribe Global Brands Ltd. 2021
限定保証
適用される保証条件と
保 証 に 関 す る 概 要 に つ い て は 、オ ン ラ イ
ン上
musictribe.com/warranty にて詳 細をご 確
認ください 。
無断転用禁止。
Music Tribe の限定

4 WING
WING 概要
クイックスタ ートガ イド
5
1. はじめに
このたびは、革新的で創造的な当社コンソールをお買い上げいた
だ き 、誠 に あ り が と う ご ざ い ま す 。そ し て WING クイッ ク スタ ートガ
イ ド へ よ う こ そ 。当 社 は 、大 き な 成 功 を お さ め て い る X32 プ ラット
フォーム上に、使 用が容 易で、あらゆる面で可能性を押し拡げる
製品を製作し、オーディオ界へと送り出しました 。本ガイドに目を
通して い た だくと 、WING の機能の概要を把握いただけます。また
behringer.com にて、チュートリアルビデオおよびガイド類もご利用
ください 。
使い始める前に
初期に出 荷 する WING コンソールには 、早期のバージョンのファー
ムウェアを搭載しており、ユーザーの元 に届いた頃には旧 バージョ
ンとなってい る場 合 がありま す。 こちら をお 読 み いた だ いて い る
ユーザーの皆様は、最初にコンソールを入手され、新たなベネフ
ィットをすべて享受する特権を有 する方々です。
新 機 能やバグ修 正を定 期的 にリリースしておりますので、新しいフ
ァームウェアアップデートが あ るかどうか、一定期 間ごとにぜ ひご
確認ください。当社開発チームは、カスタマーによるご提案へ対
応するのを心待ちにしており、また、改善や新機能でお客様を驚
かせたく考えています。当社ウェブサイト behringer.com か ら 、最 新
ファームウェアをダウンロードいた だき、WING の持 てる力を 最大
限にお楽しみください 。
本クイッ ク ス タートガ イド の 第 6 章 に 、詳 細 お よ び ア ッ プ デ ー ト 手
順が記載されていますのでご参照ください。
ソースとチャンネル – 新しいルーティングアプローチ
WING はチャンネルを、名 称 、アイコンおよびカラーでラベリング
し、現実のソースに近づけるアイデアを採 用しています。ミックス
をする根本 的な 理 由は 、オーディオソース同士を混ぜ、比率 のバ
ランスを取ることです。オーディオ 処 理 が適 用されるのは 、チャン
ネ ル で は な く 、ま ず は ソ ー ス で す 。ゆ え に 、WING ソースは、特定の
入力 、ゲインおよびミュートやファンタム電 源といったプリアンプ
パラメーター、モノラル/ステレオ/ミッドサイド等のモード、名
称 、ア イ コ ン お よ び カ ラ ー 、そ し て ユ ー ザ ー 定 義 が 可 能 な タ グ で 構
成さ れて い ます。
ソースは、単独または複 数のチャンネルで、処理の適用およびオ
ーディオをバスまたはメインに送るために使用されます。レコーデ
ィングセットアップや、オーディオを別のコンソールにシェアし独
立でミックスする場合など、処理が不要な場合、出力に直接パッ
チする こともで きま す。
要約:
Sources (ソース ) – これは厳密に言えば、コンソールへオーディ
オを入 力するエントリー ポイントです。背面パ ネル へのアナログ
XL Rまたは ¼ イ ン チ 接 続 、ス テ ー ジ ボ ッ ク ス か ら の 信 号 、USB 接
続 、拡 張 カ ー ド 等 で す。WING における オー ディオ処 理 お よびル
ーティングの、アンカーポイントです。ソースは、名称 、カラー、
アイコンおよびタグなどの識別可能な特性を持ち、入力には、ゲ
イン、ミュート、ファンタムパワーおよびモノラル/ステレオ/ミッ
ドサイドモ ードな ど をそな えて いま す。
48 モノラル/ステレオ 入力チャンネル – 各入力チャンネルは、
メインおよびオルタナティブソースに接 続しま す。WING のチ ャン
ネルでは、ソースオーディオに極めてパワフルかつフレキシブルな
処 理を 適 用 で きます。それ ら はソースのカスタマイゼ ー ション プ ロ
パ テ ィ 、た と え ば 名 称 、ア イ コ ン 、カ ラ ー お よ び タ グ な ど を 受 け 継
ぎます。ソースのモードに応じて、入力オーディオを自 動 的にモノ
ラルまたはステレオで使 用しますので、チャンネルをステレオペア
としてリンクする 必要 ももうありません 。チ ャンネル オーディオは
メインまたはバスに送りミックスするか、独立でタップし、出力へ
直 接 接 続 しま す。
16 ステレオバスおよび4 ステレオメイン – 16 個のバスは、一般
的 に セ ンドスタイル のエフェクト処 理 また はモニターミキシング に
使用し、また、4 つあ るメインのいず れ か への送 信にも使 用しま
す。バスおよびメインはマトリックス、ユーザーシグナルまたは出
力先 へ 送 信 されま す。
8 マトリックス バス – マトリックスバスはユーザーシグナルま
たは出力先へ送信、また時に、サブまたはゾーンミックスに使用
しま す。
出力 - 多数のアナログおよびデジタル出力先があり、処理済み、
ミックス済みまたは生のソースオー ディオを、なんら制 限 なく送 信
できます。
第 4 章: 『パ ッ チングと セ ットアップ』で 、詳 細 お よ び 例 をご 参 照
ください 。
2. ハードウェア解説
VIEW (表示) ボタン
コンソールトップパネルの主要な部分には VIEW (表示) ボタ
ンがあります。いずれかを押すと、メインディスプレイを、押し
た VIEW ボタンのあるエリア 専用のスクリーンに 切り替えます。
メインディスプレイには 、トップパネルからだけではアクセスで
き な い 、追 加 パ ラ メ ー タ ー 、オ プ シ ョ ン ま た は 情 報 も 表 示 さ れ
ます。
VIEW ボ タ ン は 有 効 時 、緑 色 に 点 灯 し ま す。同 じ VIEW ボタンをもう
一度押すと、メインディスプレイが直前に有効になっていた画面
に戻り、VIEW ボタン の 灯が 消えま す。VIEW ボタンで 選 択した画 面
から手動で離れても、VIEW ボタンが暗くなります。
いくつかのケースでは、 VIEW ボ タ ン を 押 す と 、メ イ ン ス ク リ ー ン
経 由で もアクセ スで きる 画 面 への ショ ートカ ットとして 機 能し ま
す。また、そ のスクリーンへ の 唯一 のアクセ ス 方法であ る 場合 も
あります。
VIEW ボタンを長 押しすることにより、追 加の編 集 ページにアクセ
ス し ま す 。 た と え ば 、い ず れ か の フ ェ ー ダ ー バ ン ク の VIEW ボタン
を長 押しすると、チャンネルおよびバ スを再 配置 する編 集 画面へ
アクセスしま す。
メイン ディスプ レ イ 右 側 の “Channel Strip” ( チ ャンネ ルストリップ )
部の VIEW ボタンは、セクション内の 6 つのブロックボタン
(Input - 入力、Filter - フィルター、Gate - ゲート、等) と連動します。
これらは ホーム画 面で は 単なる ページへ のショートカットとして
動作 するため、ほとんどの 一 般 的 機能は、ボタンを 1 回押せばア
クセスできま す。
モニタリング/トークバック / USB
USB - A タイプ端子を 使 用して、フラッシュドライブをコンソール に
直接 挿入し、データの保存および読み込みができます。それによ
り、ショーファイルのバックアップ、さらに、レンタルした WING コン
ソール を普 段 のセットアップ で 使 用 する こともで きま す。このコ ネ
クターを使 用し、オーディオファイルの録音およびプレイバックも
できます。ポートは、電話やタブレットなどのポータブル 機 器も充
電でき、これらの機器を使用しワイヤレスでミックスする機会が多
い 場 合 は 、特 に 便 利 で す 。
このセクションには、ヘッドフォン出力(トップパネル左 上 隅より、
背面側 位置 )専 用 のレベルノブ、および モニター出力 ( 初期 状態
では背面パネルの Aux 出力 7/8 ) があります。DIM ボタンを有 効に
するとモニター音 量 が下がり、MONO (モノラル) ボタンを有効にす
るとモ ニター 信 号を 加 算して モ ノラル にします。
トークバックのマイクレベルは “TALK LEVEL” (トークレベル) ノブで
調節し、TALK A および B ボ タン はトー クバック信 号を 別 の 行き先
へ 送 信 し ま す。チ ャ ン ネ ル 40 または Aux 8 は、トークバックチャ
ンネ ルの入 力にも使 用しま す。
VIEW ボ タ ン を 押 し て 、モ ニ タ ー 設 定 の 制 御 、 DIM に よる減 衰 の 調
整、トークバックマイクのルーティング、その他のパラメーターの
制 御をおこな いま す。

6 WING
Input channels Bus/DCA/Matrix Main/Matrix
WING 概要
クイックスタ ートガ イド
7
フェー ダー 部
WING には 3 つのフェーダー部があり、それぞれに関 連 するバンクボタンを備えています。コンソール左 側の、12 個 のフェー ダーか
らなるグループは、多くの場合入力チャンネルとして使用され 、中央の 8 個のフェーダーで構成されるグループは、通常バスおよび
DCA の制御に使用、4 つ のフェー ダーか ら なる 右 側の 小さなグル ープ は、メイン出 力 ま た はマトリックス 出 力で 使 用しま す。ただし 、
フェーダーの構成に関して特に制限はありません。フェーダーバンク構成にアクセスするには、任意のフェーダー部の VIEW ボタンを
長 押ししま す。
レ イヤ ー/バ ンク ボタ ン
モニターミキシングの 場合、“Sends on Faders” (フェーダーに送信)
という機能は非常に便利で、チャンネルから特定のバスに送るセ
ンドレ ベル を素 早く調 節で きま す。
• • SOF FLIP ボタンを押し、“Sends on Faders” (フェー ダー へ送 信)
を有効にします。デフォルトでは、サブグループモードでバ
スを保 護するため、全 センド (入 力チャンネルフェーダー
ストリップ) の MUTE (ミュート) ボタンが有効になってい
ます。
• • バスフェーダー部の BUS MASTERS (バスマスター) ボタン
が 点 灯 し て い る こ と を 確 認 し 、任 意 の SELECT ボタンを押し
て、チャンネルシグナルが送信されるバスを確認します。
• • バ スに 送 信 する 各 チ ャンネ ル の入 力 チャン ネルフェー ダー
を 上 げ 、必 要 に 応 じ 、別 の 入 力 バ ン ク を 探 し ま す。
通 常 のミックス に戻 るには 、SOF FLIP ボタン を解 除 しま す。
スクリブルストリップ、メーター、セレクト (SELECT)
各フェー ダーストリップには 、スクリブルストリップと呼 ばれ る
小 さ な デ ィ ス プ レ イ ス ク リ ー ン が あ り ま す 。こ こ に は 現 在 の チ ャ
ン ネ ル / バ ス 番 号 、名 称 お よ び グ ラ フィ ッ ク ア イ コ ン ま で 表 示 さ
れ、フェーダーおよびボタンでコントロールしているものが 即 座
にわかるようになっています。スクリブルストリップの上にあるカ
ラ ー バ ー で は 、関 連 す る チ ャ ン ネ ル の グ ル ー プ が 視 覚 的 に 把 握
できます。スクリブルストリップの詳細およびカラーバーのオプ
ションは 、HOME(ホーム)スクリーン / HOME タブより、CUSTOMIZE
(カスタマイズ) ボタンを押して編集します。
SELECT (セレクト) ボタンを押すと、メインディスプレイおよびチャ
ンネルストリップの制御を、そのチャンネルまたはバスへフォーカ
スします。 有効な SELECT ボタンは 常に1つだけ です。
SOLO (ソロ) ボタンを押すと、そのチャンネルを分離して、同じくソ
ロにしているチャンネルもしくはバスと共にモニタリングできま
す。MUTE (ミュート) ボタンは、ストリップに割り当てられているチ
ャンネルをミュートします。
ステレオレベルメーターでは、-60 dB から Clip (クリップ) の間で、
入 力レ ベル 情 報を 一 目で 把 握で きま す。DYN (ダイナミクス) LED
は、ダイナミクススレッショルドを超 過した場 合に点 灯し、コン
プレッサー/エクスパ ン ダー をトリガーします。 同 様 に、GATE
(ゲート) LED は、入 力信号 がノイズゲートスレッショルドより下 が る
と点 灯しま す。
メインディスプレ イ
WING のコントロールの大半は、10 イン チの タッチスクリーン 式 メ
インディスプレ イで、編 集および モニタリングが 可能 で す。画面
左側にある 7 つのボタンまたは、トップパネルの主要なセクショ
ンにある VIEW (表示) ボタンで、さまざまな画面にアクセスでき
ます。
ディス プレ イ 下 側 の 6 つのエンコーダーでは 、現在のディスプレ
イスクリーンの下 側に表 示さ れているアイテムのパラメーター の調
節が可能です。これらはキャパシ ティブノブで、関連 するノブ に触
れるとた だちにその 要 素をハイライトします。
ディス プレ イ右 側 に あ る 7 番目の追加エンコーダーは、まずメイ
ンディスプレイのアイテムに触 れ 、コンテキスト依存のコントロー
ルとして使用することで、バーチャルノブまたはフェーダーを動か
す の に 比 べ て 、よ り 精 細 な 調 節 が で き ま す 。 7 番 目のエンコーダー
の下にある多目的ボタンは、同様に現在のスクリーンに合わせて
機能します。たとえば、ディレイエフェクトの タップテンポに使 用
するなどです。
大きなステレオメーターは、メインバスまたはソロバスレベルを
表 示します。CLR SOLO (クリアソロ) ボタンは、ソロバスで有効にな
っている、全チャンネルおよびバスをリリースします。
各画面の概要は第 3 章 に記 載されてい ま す。
異 なるフェー ダーバ ンクを 選 択 すると、関 連するフェー ダー 部に 、
即座にスクリブルストリップ名 / アイコンを含む新たなチャンネ
ル 群 を 呼 び 出 し 、モ ー タ ー フ ェ ー ダ ー が 正 し い 位 置 へ と ジ ャ ン プ し
ます。特 定のバンクが、そのセクションで使 用可能な物 理フェーダ
ーに収まらない場合 (例:バスマスター)、矢印キーで 4 つのブロ
ックをスクロールし、残りのチャンネルにアクセスできます。各フ
ェーダー 部は 2 つ 、ユ ー ザ ー に よ る 定 義 が 可 能 な バ ン ク が あ り 、
様々なチャンネルで構成できます。
ナビゲーション用矢 印 ボタンおよびバリュー/スクラブホイール
は、DAW コントロール、USB オーディオならびに WING-LIVE プレ
イヤーに関する機能を実行します。ホイールは、“Custom Control”
(カスタムコントロール) の “User” (ユーザー) レイヤーに割り当て
られているパラメーターの 値を、各ボタンが 押し下げられている
時 、微 調 整 し ま す。

8 WING
WING 概要
クイックスタ ートガ イド
9
チャンネ ルストリップ 部
チャンネルストリップより、現在 選 択しているチャンネルのプライ
マリーパラメーターに素早くアクセスできます。ディスプレイスク
リーンには、調整中のパラメーターの 編 集内容が表示され 、入力
構成に関する表示、バスおよびグループ割り当てと、利便性のた
めメーターが 常に可視状 態 になっています。
7 つのチャンネル編集ブロック (EQ含む) のうち 1 つ を 、対 応 す
るボタンを押すか、すぐ上のキャパシティブエンコーダーノブに触
れることで、編集ディスプレイスクリーンに送 信できます。ブロッ
クのオン/オフは 、ボタンを 長 押ししておこないます。VIEW ボタン
を 押 すと メ イ ン ディスプ レ イ で 選 択して い る チャンネ ル の HOME ス
クリーン が 開きま す。
ブロックの 有効 状態で、ブロックボタンを再 度 押すと、いくつか の
パラメーターをスクロールして編集でき、また関連するエンコーダ
ーで の 調 節 が 可能 になりま す。ディスプレ イ 右 下 隅の 小さなドット
はパラメーターをあらわし、ブロックボタンを 繰り返し 押 すとスク
ロールで きま す。
追加の EQ 部には、入力チャンネルの最大 6 つの EQ 帯域およ
び 、バ ス で は 8 つの EQ 帯域を 調 節するた め の専 用コントロ ール
類 がありま す。EQ ボタンを 長押 しして EQ ブロックを有効にし、
4 つの EQ エンコー ダーのいずれかに触れて、調節する帯域を選択
しま す。 SHIFT ボタンを押してローシェルフおよびハイシェルフバ
ン ド 、バ ス EQ の場合は追加の帯域にアクセスします。
GAIN( ゲ イン )、WIDTH (幅) および FREQ (周波数) ボタンでは、現在
の帯域で、エンコーダーで調節する要素を選択します。
4 チャンネ ル 部
右手 側のフェーダーバンク上にある編 集セクションは、制御するエ
レメントを特別にまとめたものです。これは、選択した 4 つのチャ
ンネルからなるバンクの、ゲイン、パン (定位)、フィルターやエフ
ェクトなどのパラメーターで す。
8 つあるボタンのうち1つを押すと、各 4 つのノブおよび ボタンが
有効になり、編集のためにチャンネルを選択しなくても、チャンネ
ルのプロパティを制 御できます。このため、4 チャンネル部はメイ
ンコントロールサーフィスから独立しており、第二のオーディオエ
ンジニアが、FOH エンジニアと平 行で 作 業で きま す。
カスタム コントロ ール
表示/ミュート/トランスポート/オートミックスコントロール
カスタムコントロール下部より、異なるカテゴリー へ の 迅速 なア
ク セ ス が 可 能 で す。各 VIEW ボ タ ン を 押 し て 編 集 し ま す 。ユ ー ザ
ーが割り当て可能なボタンおよび構成済みのボタンの組み合わ
せで、 USB レコ ーダー、WING LIVE レ コ ー ダ ー 、グ ル ープ の ミ ュ ー ト
(Mute Groups) およびコントロールの表示 (Show Control) などを制御
できます。
背面パネル
アナログ入出力
背面パネルのアナログ接 続には、8 つの Midas PRO シリーズ マ
イクロフォンプリアンプおよび、8 つの XLR 出力、そして 8 つの
バランス ¼ イン チ AUX 入 力 および 出 力コネクター が 装備され
て い ま す 。ラ ン プ ソ ケ ッ ト は 12 V ライトに対応しています。5 ピ
ン MIDI 入出力ジャックには、外部 MIDI コントロールを接続し、
GPIO 用の ¼ インチ TRS ジャック一対は、基本的な入出力に使用
しま す。
電源
AES50/Control/StageConnect
Ethernet ポ ー ト 一 対 を 使 用 し 、ル ー タ ー を 通 し て 、PC、ス マ ー トフ ォ
ンやタブレット用のアプリで、有線もしくは無線コントロール 用
の ネットワ ークを 設 定しま す。USB ポートでは、48 チ ャン ネル の 双
方向 転 送、ファームウェアアップデートおよび デ ータ交 換をおこな
いま す。ASIOドライバー は 、behringer.com にてダ ウンロードいた だ
けま す。
3 つの AES50 ポートは、デジタルステージボックスとの間で、それ
ぞれ 48 入出力が可能で、豊富なチャンネル数を確保でき、複数
箇 所か らの パッチ がおこな えま す。WING は X32 シリーズミキサ ー
およびステ ージ ボ ックスと 完 全 互 換 で す。
WING とステージボックス間の AES50 接 続 の 配 線:
• • CAT-5e シ ールドケ ーブル
• • Ethercon ケーブル 終 端 部
• • 最 大ケーブル 長 は 80 m
StageConnec tは、標準のバランス XLR ケ ー ブ ル( 110 Ω DMX を推奨)
を 使 用 し て 、最 大 32 の デジ タルオー ディオチ ャンネ ルを 送 信しま
す。このインターフェイスは、入力チャネルと出力チャネルのさま
ざまなバス構成をサポートし、44.1 / 48 kHz および 24 ビット 解 像 度
のデジ タル 非圧 縮 PCM を使 用します。StageConnect は 、ス テ ー ジ 上
での柔軟な接 続のために開発され、ミリ秒未満の遅延で幅広いア
プリケ ーションをサ ポートします。
ステレオ AES/EBU 入出力の接続には、XLR ケーブル をご 使 用 く
ださい。
右下角の LISTEN (聴く) ボタンを押して、EQ 帯 域 を独 立でモニター
しま す。BLEND/MIX (ブレンド/ミックス) ノブは、EQ ブロックのウェ
ット/ドライを調節します。現在の EQ 設定を誇張または非強調す
るた めに使 用しま す。
カスタムコントロール部には、メインディスプレイのフォーカスに
かかわらず、特定要素の制御のため構成できる、4 つの回転式ノ
ブと 8 つのボタンがあります。通 常、ボーカルチャンネルのリバー
ブ セ ン ド レ ベ ル な ど に 使 用 し ま す 。 異 な る セ ッ ト 、ヴ ェ ニ ュ ー 、 オ ペ
レーター等に合 わ せ てプリセットを編集することもできます。VIEW
ボタンを押して、コントロール類に機 能を割り当て、スクリブルス
ト リ ップ の 最 適 化 や 、コ ン ト ロ ー ル の リ セ ッ ト を し ま す 。
付属の IEC ケーブ ル を接 続します。
拡 張ス ロ ット
WING は、ペアの SD または SDHC カードに、48 kHz / 32 ビットオ ー
ディオ 最大 64 チャンネルを録音できる、WING-LIVE カードをイ
ン ス ト ー ル し た 状 態 で 出 荷 さ れ ま す 。ほ か に は 、Dante、SoundGrid
および MADI 等のオプションも購入可能です。

10 WING
WING 概要
クイックスタ ートガ イド
11
3. メインスクリーン
高度な編集および制御は、ほとんどメインディスプレイでおこな
います。各スクリーンには画面左側にある 7 つ の ボ タ ン か 、ト ッ プ
パネルの各セクションにある VIEW ボ タン でアクセスしま す。
スクリーン に よってレ イアウト は 大 きく異 なりま す が 、スクリーン
上部にはステータスバーが常に表示され、チャンネル名、クロッ
ク、アラート等のリファレンスを素 早く参照できます。またこれに
より、SD カ ードコントロ ー ル 、セ ットア ップメ ニュー 、ラ イブ ラリ ー
機能およびほかのツールに、常にアクセスが可能です。
HOME (ホーム)
HOME スクリーンには、デフォルトでは、選択したチャンネルの概
要が 表示されます。このスクリーンでは定位やレ ベル 等の 基 本的
な調整をおこない、多くの場合、EQ やダイナミクスなどの、重要な
処理ブロックへの起 点にもなります。ブロック 群 は、現在表 示 さ
れているブロックにかかわらず、左側のコラムから閲覧できます。
ゲート、ダイナミクス、EQ、およびインサートは、左コラム下部にあ
る Edit ボタンを押すことで調 節できます。
INPUT (入力) スクリーンは、左手側コラムの 2 番目に表示されま
す が 、ブ ロ ッ ク の 表 示 順 は “default/overview” (デフォルト/概要)
画面で カスタマイズできます。現在のチャンネルに適用するプ
ライマリーおよびオルタネートソースはここで選択します。FILT ER
(フィルター) スクリーンもこのセクションの 一部 で すが、ローカッ
ト、ハイカ ットお よび 、位 相 調 整 のため の ティルトフィルター やオ
ールパ スフィル タ ー など、高 度 なフィル タリング オプ ションも お こ
ない ま す。
GATE (ゲート) スクリーンは左手側コラムの 3 番目に表示されます
が 、い く つ か の ブ ロ ッ ク の 表 示 順 は HOME 概 要スクリ ーン でカスタ
マイズが可能です。このブロックは、デフォルトでは、スレッショル
ドとレシオなどお馴染みのパラメーターを持つ、シンプルなノイズ
ゲートで す が、“Gate Model” (ゲートモデル) メニューより、そのほか
多数のエフェクトを選択できます。このブロックの名称は 、選 択し
た モ デル によって 変わりま す。
EQ ブロックのデフォルトは 、入力チャンネル用 6 バンドおよびバ
ス用 8 バンドのフル パラメトリックイコライザーです。“EQ Model”
(EQ モデル) メニューより、様々な EQ モデルが 選 択で きま す。
DYNAMICS (ダイナミクス) ブロックでは、ジェネリックおよび伝説的
なコンプレッサー、エクスパンダーおよびリミッターの膨大なセレ
クション が 利 用 できます。
INSERT (インサート) ブロックはデフォルトで 2 つ 利 用 可 能 に な って
おり、1 つは Gate (ゲート) 、EQ および/または Dynamics (ダイナミク
ス) ブロックの前か後に配置でき、もう1つ は ポ ストフェ ー ダー お よ
び入 力 処 理 固 定となって い ま す。
MAIN 画面では、4 つ の マ ス タ ー バ ス へ の セ ン ド レ ベ ル お よ び 、幅 、
定位およびレベルを調整できます。
左手側コラムの最後のスクリーンでは、全 16 バ スへのセンドレ ベ
ルを調節します。
Home スクリーンのアピアランスは、バス選択時も同様ですが、ゲ
ートブロックは使 用できず、トリムのみ 調節 可 能 です。バスモード
は、モニタリングまたは エフェクトに使 用する場 合はプリまた は ポ
ストフェー ダー に 、チャンネル をメインミックスの前にバ スへル ー
トする場合は、サブグループに設定します。
EFFECTS ( エフェクト)
EFFECTS スクリーンは 16 の エ フェクトプ ロ セッ サー の 全 アスペクト
を 制 御 し ま す。膨 大 な エ フェ ク ト コ レ クシ ョ ン か ら の 選 択 、ル ー
ティングの 構 成、パラメーターおよび モニターレベルの調節が 可
能 で す。
エフェクトは 、2 つの方法のいずれかでチャンネルに適用します –
センドスタイルエフェクト、そしてイン サートエフェクトです。リバー
ブやディレイなど、タイムベースのエフェクトはセンドエフェクトに
向いており、モジュレーションやコンプレッションエフェクトは、信
号全体を処理するインサートに適しています。
センドエフェクトには、1 つ以上のセンドが必要ですが、複数の
チャンネルを、リバーブなどのエフェクト1種 類を適 用したバス
1 つに送ることもあります。バスのインサートポイントの 1 つを使
い、多 数のリバーブエフェクトから 1 つ 選 択 し ま す 。チ ャ ン ネ ル は
メイン出力バスに、エフェクト信号を含むバスと共に送信されま
す 。 エ フ ェ ク ト バ ス に 送 信 す る 信 号 の 量 に 変 化 を つ け る と 、” ウ ェ ッ
ト” エフェクト信号に、”ドライ” 信号が適正にブレンドされ、メイ
ンア ウトプット へ 出 力 され ま す。
チャンネ ル の HOME スクリーンには、あらかじめ 2~3 のインサート
ポイントが セットアップ されてお り 、1 つを信号フロー内のポイント
数 カ 所 に パ ッ チ で きま す 。左 手 側 コ ラ ム の INS ブロックのいず れ か
をタップし、エフェクトプロセッサーを適用します。コーラスまた
は フ ラ ン ジ ャ ー エ フ ェ ク ト は 、セ ン ド よ り も イ ン サ ー ト の 方 が 効 果
的 で し ょ う 。ま た 、EQ もしくはダイナミクスの前に適 用するか、後
に適 用するかは 、お好みに応じて決めると良いでしょう。
METERS (メーター)
METERS スクリーンには、多様な信号経路に対応するための、様々
なレベルメーターグループが表示され、任意のチャンネルまたは
バスのレベル調節の際、迅速な分析が可能です。
ROUTING (ル ー ティング )
ROUTING スクリーンでは 、ソースおよび出力のパッチングならびに
構 成 を お こ な い ま す 。メ イ ン デ ィス プ レ イ 上 部 の 2 つのアイコンを
使って、ソース(入力)と出力のいずれにフォーカスするかを決 定
しま す。
プルダウンメニューを押し、オンボードアナログコネクタ
ー、AES50、USB、WING LIVE 等 を選 択しま す。Source グループでは、
名称 、カラー、アイコン、タグおよびモノラル/ステレオ/ミッドサイ
ドモード をこちらで編集します。
出力を選択すると、各アナログまたはデジタルの出力先へのルー
ティングが表示されます。新しい出力ソースを割り当てるには、ま
ずロック機能を無効にします。
SETUP (セ ットアッ プ )
SETUP スクリーンでは、専用アプリを起動した PC、タ ブ レ ッ ト ま た
は ス マ ー ト フ ォ ン に よ る 、コ ン ソ ー ル 遠 隔 操 作 の た め の 、ネ ッ ト ワ
ーク 構成 をお こ な います。
このスクリーンでは 、拡張カードやGP I Oのための、各種グローバ
ル設 定および入出力構 成もおこないます。日付と時間もこのスク
リーンで 設 定しま す。
現在 のファームウェアバージョンは右 下隅 にリスト表 示 されてお
り 、背 面 USB ポート、またはトップパ ネル のポートに接 続したフラ
ッシュドライブ 経由でアップデート可能 で す。詳しくは 第 6 章をご
覧ください 。
LIBRARY (ライブラリー)
LIBRARY スクリーンでは、後で呼び出す場合に備えて現在のコンソ
ールの状態を Snapshotに保存します。パラメーターの呼び出し範
囲は、読み込みに先立ち指定できます。“Global Safes” (グローバル
セーフ) は、Snapshot 呼び出しの影響が及ばないように、コンソー
ルの特定のエリアを保護します。 詳しくは第5章をご覧くだ
さい。
UTILITY (ユー ティリティ)
このボタンには 独自のスクリーンがありませんが、ほかのスクリー
ンと連 携して作 用 しま す。機能 は コン テキスト に 相 関 し、現 在 有
効 になって いる ス クリーン によって、UTILITY ボタンを押 すことで 追
加のプリセットオプションや セッティング構成が 利用可能になり
ます。
追加の VIEW ベース スクリーン:
入力/バ ス/メイン – 3 つのフェーダー部のいずれかの VIEW ボタ
ンを押すと、概要スクリーン が表示され 、すべての入力、バスまた
は出 力チャンネルが一度にモニターできます。
モニター – トップパネルのモニター部には、ハードウェアのコント
ロ ー ル 類 が い くつ か あ りま す が 、編 集 の 多 く は VIEW ボタン経由で
おこない、トークバックパスが聞こえる場所、A または B ソースの
モニター、モニターバス EQ およびメーター、レベルの低減などを
決 定します。
チャンネ ルストリップ – チャンネルストリップの VIEW ボタンは、
現在編集中のブロックに関係するスクリーンを呼び出します。
チャン ネルストリップ の VIEW ボタンからアクセスできる全 スクリ
ーンは、メインディスプレイの HOME ボタンからもアクセス可能 で
すが、より素早くアクセスできます。
CUSTOM CONTROLS ( カスタム コ ントロ ール ) – カスタムコントロー
ル部の上部および下部には、それぞれ VIEW ボタンが装 備され
て お り 、ハ ー ド ウ ェ ア エ レ メ ン ト か ら 制 御 す る 機 能 の 編 集 が 可 能
です。
4. パッチン グとセットアップ
パッチングと信号フローの 基 本を理 解するため、ライブミュージッ
クイベントで一般的に使用される例を挙げます。この接続例で
は、ステージのオー ディオソースは S16 ステージボックスに接 続 、
この S16 より WING の AES50-A ポ ート へ 、遮 蔽 イー サネットケーブ
ルで信号を送信しています。ステージボックスへの物理的接続は
少々雑然としていますが、コンソールで、より標準的な方法にリパ
ッチ で きま す。
S16入力
1 ベースギ ター DI AES-A 1 7
2
3 キーボード L
4 キーボード L AES-A 4/R 10 (自動)
5
6
7
8
9 タム 1 AES-A 9 2
10 タム 2 AES-A 10 3
11 タム 3 A ES-A 11 4
12
13
14
15
16
Sourceとは 、入 力に意 味 とアイデ ンティティを与えたもので、WING
ソースをチャンネルへ 、明 確かつクリアにパッチングします。
ROUTING (ルーティング) ボタンを押し、スクリーン上部のプルダウ
ンメニューに 触 れま す。入力グル ープのリストから ‘AES50 A’ を選択
しま す。 ‘A 1’ の四角を押すと、名称、アイコン、カラー、ファンタム
電源、および予備のゲイン調節など、ソースの詳細が定義できる
よ う に な り ま す。一 対 の ソ ース が ス テ レ オ ま た は ミッ ド サ イド と し
てリンクされている場合も同 様 で す。奇 数番号のソースは常に左
側に、偶数番号のソースは常に右側に配置されますのでご注意く
ださい。物理的な接続もそれに応じて配 置してください。
物理的接続 ソース チャン ネル 割当
リードギ ター
バッキングトラ
ック L
バッキングトラ
ック k R
ボーカルステ
ージ R
キックドラム
スネア
オー バ ー ヘッ
ド 1
オー バ ー ヘッ
ド 2
ボーカルステー
ジ L
アコースティッ
ク DI
AES-A 2 8
AES-A 3/L
(リンク)
10 (ステレオ)
AES-A 5/L (リンク) 11 ( ステレオ)
AES-A 6/R 11 (自動)
AES-A 7 12
AES-A 8 1
AES- A 12 5
AES-A 13/L
(リンク)
6 (ステレオ )
AES-A 14/R 6 (自動)
AES-A 15 13
AES -A 16 9

12 WING
WING 概要
クイックスタ ートガ イド
13
メイン ディスプ レ イ で HOME ボタン を 押して か ら、1 番目 のフェー
ダーバンクのチャンネル 1 の SELECT ボ タ ン を 押 し ま す 。ソ ー ス を
何も選択していない場 合、ゲイン調整も実行されません。HOME
スクリーン で ‘INPUT’(入力)ボタンを押すか、左手側のコラムの
2 番目の タブ からナビゲ ートしま す。MAIN セクション の “Source
Select” (ソース選択) の四角形を押し、プルダウンメニューより
AES50 A を 選 択 し ま す 。グ リ ッ ド の ’A 8’ を タ ッ プ し 、チ ャ ン ネ ル 1 に キ
ックドラムを割り当てます。
このページから移動せずに、最初のフェーダーバンクのチャンネ
ル 2 の SELECT ボタンを押します。 AES50 A-9 を 選 択 し 、チ ャ ン ネ
ル 2 にタム1を割り当てます。ほかのチャンネルにも、雑然とした
ステージボックスの物理的接続を、論理的に、体系化して割り当
てていきます。オーバーヘッドマイクをチャンネル 6 に割り当てる
際、AE S 13/L を押すと、自動的に両マイク信号をチャンネル 6 にス
テレオで割り当てます。
ROUTING スクリーン で 、スクリ ーン上 部 の出 力アイコンを 押 し
ます。“Output Group” (出力グループ) プルダウンメニューに触
れ、‘AES50 A’ を選 択しま す。グリッドの 最 初の 四 角 形を 押 しま す。
“Input Group”( 入 力 グ ル ープ )プ ル ダ ウ ン メ ニ ュ ー に 触 れ 、BUS を
選 択します。1L を選択し、バス 1 を S16 の XLR 出力 1 に割り当て
ます。この手順を、ステージに送り返すほかのバスに関しても繰
り返します。出力 7 および 8 の編集時、“Input Group” メニューより
“MAIN” を選択し、1L を出力7に、1R を出力 8 に割り当てます。これ
らの出 力 は パワーアンプリファーまたはアクティブメインスピーカ
ー へ 接 続しま す。
注意 – モノステージウェッジを使用する際は、入力部の Mono
(モノラル) ボタンを使用し、“width” (幅) を0に設定します。
5. プリセットおよび Snapshot
(スナップショット) ライブラリー
ルーティング、チャンネル処理およびグローバル環境設定の調節
に奮 闘した後は 、Snapshot を 作 成 し て 、コ ン ソ ー ル の 状 態 を 保 存 し
て お くこ と を お 勧 め し ま す 。こ れ は “Library” (ライブラリー) 部でお
こないます。保存方法および、保存済み Snapshot 読み込み時の、
コンソールの 状 態の 保護に関して、多数の 選 択オプションがあり
ます。
Snapshot ライブラリーの左側の窓には、それまでにメインディレク
トリに保 存した Snapshot の リ ス ト と 、同 種 の Snapshot を管 理 する
ために作 成したフォル ダー が 表 示 さ れます。Snapshot を多数保 存
する、または複 数のエンジニアがコンソールを 使 用する場 合 は 、
フォルダーへ保存し管理するのが効率的でしょう。
Recall Scope (リコールスコープ - 呼び出し範囲)
ル ー テ ィ グ 、チ ャ ン ネ ル 処 理 、お よ び グ ロ ー バ ル 構 成 な ど 、コ ン ソ
ールの各種エレメントは、保存済み Snapshot の保 存 および呼び出
しに際して、選択および除外が できます。 チャンネル、バスおよ
びエフェクトエンジンは選択/非選択がしやすいよう、拡大されま
す 。保 存 の 前 に リ コ ー ル 範 囲 を 調 節 す る と 、Snapshot を 保存した 当
初の目的のリマインダーになります。保存した Snapshot をライブラ
リーリストから 選 択した 際、Snapshot を 保存した 時のリコール 範 囲
が表示されます。これにより、読み込みの前にも範囲を調節でき
ます。
Global Safes (グ ロー バ ル セーフ )
スクリーン上 部 の GLOBAL SAFES ボタンに触れ 、オプションにアクセ
スします。 ある種のエレメントは Snapshot 呼び出しの 作用を受け
ないよう保護されています。 要約しますと:
青 – 保存済み Snapshot を読み込んだ際、チャンネル/ルーティン
グ/コンフィギュレーション が呼び出されます。
グレー – 保存済み Snapshot を 読 み 込 ん だ 際 、特 定 の エ レメ ン ト は
呼び出されません。
赤 – “Safe”(セーフ)が有効になっているため、ハイライトされたエ
レメントは Snapshot の影響を受けません。
PC へのライブラリー転 送
Snapshot およびプリセットのライブラリーは 、WING の内部データフ
ァイルシステムに保 管 されています。このファイルシステムは 、パー
ソナルコンピューターを接続して、転送、コピーおよびデータのや
りとりが 可能 です。
• • “SETUP/Global Settings Edit”(セットアップ/グ ローバ ル 設 定 編 集 )
ページ を開き、“DATA ACCESS”(データアクセス)を有効にし
ます。
• • 背面パネルのポートとコンピューターを USB ケーブルで 接
続しま す。
• • コンピューターに、フラッシュドライブや 外 部ハードドライブ
を接 続した際と同 様 に 、仮想ドライブが 表示されます。ドライ
ブをダブルクリックして開きます。
• • 保存されている Snapshot および プリセ ットが 表 示 さ れ 、PC
ヘコピー可 能に なりま す。
6. ファームウェアアップデート
WING コンソールファームウェアは USB を 経 由 して 容 易 に アップ デ ー
ト 可 能 で す。当 社 ウ ェ ブ サ イト Behringer.com 製品ページよりファー
ムウェアファイルをダウンロードして、以下の 手 順で 実 行します。
• • “Setup/Global Edit”(セットアップ/ グ ロ ーバ ル 編 集 )ペー ジを 開
き、“OS ACCESS”(OS アクセス)を有効にします。
• • USB ケーブルで背面パネルのポートとコンピューターを接続
しま す。
• • フラッシュドライブや 外部ハードドライブ を接 続した際と同様
に、仮想ドライブがコンピューターに表示されます。ドライブ
をダ ブルクリックして 開 きま す。
• • ドライブへ 、新しいファームウェアファイルをドラッグします。
ご注 意ください 。WING は 常 に 、ド ラ イ ブ に 存 在 す る 最 新 の フ ァ ー
ムウェアを使 用してブートしますが、念のため 旧ファームウェア フ
ァイルは削除いただくか、 サブフォルダーへ移動してください。
コンソールが正常に立ち上 がらない場合は 、下 記の手順でファー
ムウェアをアップデートしてください:
• • コンソールの電源がオフの状態で、 USB ケーブルで背面パネ
ル の ポートとコンピュー ター を 接 続 します。
• • メイン ディスプ レ イの 隣 にあ る Select (選択) ボタンを長押しし
ながら、コンソールの電 源をオンにします。
• • フラッシュドライブや 外部ハードドライブ を接 続した時と同様
に、 コンピューターに OS および DATA ドライブが 表 示されま
す。ドライブ をダ ブルクリックして開 きま す。
• • 新ファームウェアファイル を OS ドライブにドラッグします。
• • ご注 意ください 。WING は常にドライブ内 の 最新のファームウ
ェアファイルを 使 用してブートします。
• • ファイルの転 送が済んだら、仮想ドライブ を取り出します。コ
ンソール には 新ファームウェアが インストールされ自動 的に 再
起動します。もし自動的に再起 動しない場合は、手動で電源
を 入 れ な お してください 。
デフォルト設 定に 初期 化 する
これ からセットアップ する 設 定 が 確 実に 、以 前の セッティン グ の干
渉を受けないようにしたい場合、コンソールを初期状態へとリセッ
トで き ま す 。初 期 化 に は 2 通りの方法があります:
>“Setup/Global Edit“ (セットアップ/グローバル編集) ページを
開き、”INIT CONSOLE” (コンソール初期化) を選択する
> メインディスプレイで “CLEAR SOLO” (消去/ソロ) ボタンを長押し
し な が ら 、コ ン ソ ー ル の 電 源 を 入 れ る 。
Snapshot の 読 み 込 み 時 、青 く ハ イ ラ イ ト さ れ た エ レ メ ン ト の み に 作
用しま す。

14 WING
技術仕様
クイックスタ ートガ イド
15
処理
入 力 処 理チャネル
出力処理チャネル
内部エフェクトエンジン (すべて真のステレオ)
ポイントツーポイントル ーティング マトリックス
信号処理
A / D コンバーター (8チ ャン ネル 、192 kHz 対
応、24 ビット )
D / A コンバー ター(ステレオ、192 kHz 対応、
40 ステ レオ入 力チ ャン ネル 、8 ステレオAu xチ
ャンネル
16 ステレオ Aux バス、8 ス テレオマトリック
ス、4 ステレオメイン
8 プレミアム FX、8 スタンダード FX
500 x 502 信号
40 ビット浮 動 小 数 点 、48 kHz
114 dB ダイナミックレン ジ *
120 dB の動的範囲*
24 ビット)
I / O レイテンシ (コンソール入力から出力) 1.0 ミリ 秒
ネットワーク遅延(ステージボックス入力>コン
ソール>ステージボックス 出 力)
コネクタ
1.2 ミリ秒
Midas PRO シリーズマイクプリアンプ (XLR) 8
XLR バランス出 力 8
補 助 入 力 / 出 力( ¼" TRS バ ラ ン ス 、モ ノ ラ ル ) 8 入力 / 6 出力 +2 モニター / 電話出力
電 話 出 力( ¼" TR S、ス テ レ オ ) 2
デジタル AES / EBU 入 力 / 出 力( XLR) 1/1
AES50 ポート (Klark Teknik SuperMAC、100 Mbit / s) 3
拡 張 カ ー ド イン ターフェ イス
StageConnect マスター I / O
(12 V / 18 W 電源、XLR、32 チ ャン ネ ル)
64 x 64 チャンネルオーディオ入力 / 出力
1
MIDI 入力/出力 1/1
TRS 上の GPIO、構 成 可 能 2 x 2
USB 2.0 タイプ B デバイス (48 x 48 ch24 ビットオ
ーディオ および MIDII / O)
USB 2.0 タイプ A ホスト (オーディオとデータ、
1
1
5 VDC、1 A)
イーサ ネット LAN ポート、RJ45、1 ギガビッ
ト/ 秒
Audio over IP (AoIP) 内部モジュールソケット
2、内 部 切 り 替 え
48 kHz で最大 64 x 64 チャネル
(Dante、AES67、ま た は SoundGrid モジュール はオ
プション)
電 源 スイッチ 付 き の IEC メ インソケ ット 1
マイク入 力 特 性(マイク入 力か らア ナ ログ 出 力)
設計
Midas PRO シリーズ
THD + N (0 dB ゲイン、0 dBu 出力) <0. 004%*
THD + N (+40 dB ゲイン、0 dBu~ + 20 dBu 出力) <0. 006%*
入力インピーダンス (不平衡 / 平衡)
ノン クリップ 最 大 入 力 レ ベ ル
ファンタム電源 (入力ごとに切り替え可能)
1 kΩ/2 kΩ
+21 dBu
+48 V
+45 dB ゲインでの等価入力ノイズ (150 Ω ソース ) -128 dBu *
CMRR @ ユニティゲイン (標準) > 50 dB
CMRR @ 40 dB ゲイン (標準) > 70 dB
入出力特性
周波数応答 @ 48 kHz サンプルレ ート、
10 Hz~20 kHz
0~-1 dB (任 意 の ゲイン設 定)
ダイナミックレンジ、アナログ入力からアナロ
グ 出 力( 標 準 )、XLR / aux
A / D ダ イ ナ ミ ッ ク レ ン ジ 、プ リ ア ン プ 、コ ン バ ー
ター (標準)、XLR / aux
D / A ダイナミックレンジ、コンバーター、出力
(標準)、XLR / aux
クロストーク除 去 @ 1 kHz、隣 接 チ ャ ネ ル 100 dB
出力レベル、XLR コ ネ ク タ ー( 公 称 / 最 大 ) +4 dBu / +21 dBu
出力 インピー ダンス、XLR コネクター
(アンバランス / バランス)
入 力 インピー ダンス、TRS コネクタ
(不平衡 / 平衡)
ノンクリップ最大入力レベル、TRS コネクタ +16 dB u
補助出力レベル、TRS (公称 / 最大) +4 dBu / +16 dBu
補 助 出力インピー ダ ンス、TRS (不平衡 / 平衡) 150 Ω/300 Ω
電話の出力インピーダンス / 最大出力レベル
残留ノイズレベル、XLR 出力 1~16 コ ネ ク タ 、ユ
ニティゲイン
残留ノイズレベル、補助およびモニター TRS 出
力コネクタ
ディスプレ イ
メインスクリーン
メイン画面の回転、連続調整
チャネルごとに RGB カラ ーストリップ を 備 え た
111 dB * / 108 dB *
112 dB * / 110 dB *
118 dB * / 112 dB *
75 Ω/ 75 Ω
20 kΩ/40 kΩ
500 mW @ 75 Ω/ + 18 dBu
-97 dBu *
-95 dBu *
10.1 "TFT LCD、1280 x 800 ピクセ ル 、
静電 容 量式タッチ
15°- 60°
320 x 48 モノクロ
4 チャネルグループ LCD 画面
チャンネル編集画面
メインステレオメーター
コントロ ール
2.4 インチ TFT LCD、320 x 240 px
18 セ グ メ ン ト( ク リ ッ プ ま で -60 dB)
100 mm モ ー タ ーフェ ー ダー 12 + 8 + 4
タッチ センシティブロータリーコントロール
カスタムコントロール
完全に割り当て可能 なロータリーコントロール
完全に割り当て可能 な バックライト付きボタン
可変ロータリーコントロール/ ボタン
力
スイッ チ モ ー ド 電 源
消費電力
物理的
標準動作温度範囲
寸法 (H x W x D) 201 x 870 x 575 mm (7.9 x 34.3 x 22.6 ")
重量
* A 加重 ノイズとダイナミックレンジの 数値
3 + 7 + 11 + 4 + 4
4
8 + 8
4/4
オートレン ジ 100-240 VAC (50/60 Hz)
130 W
5°C– 40°C (41°F–104°F)
24 kg (52.8 ポンド)

16 WING
その他の重要な情報
その他の重要な情報
1. ヒューズの格納部 / 電圧の選択:
ユニットをパワーソケットに接続する前
に、各モデルに対応した正しい主電源を
使用していることを確認してください。
ユニットによっては、230 V と 120 V の
2 つの違うポジションを切り替えて使う、
ヒューズの格納部を備えているものが
あります。正しくない値のヒューズは、
絶対に適切な値のヒューズに交換されて
いる必要がありま す。
2. 故障: Music Tribe ディーラーがお客様
のお近くにないときは、musictribe.com の
“Support” 内に列記されている、お客様の国
の Music Tribe ディストリビューターにコン
タクトすることができます。お 客様の国
がリストにない場合は、同じ musictribe.com
の “Support” 内にある “OnlineSupport” でお客
様の問題が処理できないか、チェックし
てみてください。あるいは、商品を返送
する前に、musictribe.com で、オンラインの
保証請求を要請してください。
クイックスタ ートガ イド
17
3. 電源接続: 電源ソケットに電源コー
ドを接続する前に、本製品に適切な電圧
を使用していることをご確認ください。
不具合が発生したヒューズは必ず電圧お
よび電流、種類が同じヒューズに交換す
る必要があります。

We Hear You