Zebra DS457 Integration Guide [ja]

DS457
イメージャ
インテグレーション ガイド
固定設置型
DS457 固定設置型イメージャ
インテグレーション ガイド
72E-144361-04JA
改訂版 A
ii DS457 固定設置型イメージャ インテグレーションガイド
© 2014 Symbol Technologies, Inc.
Zebra の書面による許可なしに、本書の内容をいかなる形式でも、または電気的あるいは機械的な手段により、複製または使用することを
禁じます。これには、コピー、記録、または情報の保存および検索システムなど電子的または機械的な手段が含まれます。本書の内容は、 予告なしに変更される場合があります。
ソフトウェアは、厳密に「現状のまま」提供されます。ファームウェアを含むすべてのソフトウェアは、ライセンスに基づいてユーザー に提供されます。本契約 (ライセンス プログラム ) に基づいて提供される各ソフトウェアまたはファームウェア プログラムに対して、 ユーザーに移譲不可で非排他的なライセンスを付与します。下記の場合を除き、事前に書面による Zebra の同意がなければ、ユーザーが ライセンスを譲渡、サブライセンス、または移譲することはできません。著作権法で認められる場合を除き、ライセンス プログラムの 一部または全体をコピーする権限はありません。ユーザーは、ライセンス プログラムを何らかの形式で、またはライセンス プログラム の何らかの部分を変更、結合、または他のプログラムへ組み込むこと、ライセンス プログラムからの派生物を作成すること、ライセン ス プログラムを Zebra の書面による許可なしにネットワークで使用することを禁じられています。ユーザーは、本契約に基づいて提供 されるライセンス プログラムについて、Zebra の著作権に関する記載を保持し、承認を受けて作成する全体または一部のコピーにこれを 含めることに同意します。ユーザーは、提供されるライセンス プログラムまたはそのいかなる部分についても、逆コンパイル、逆アセン ブル、デコード、またはリバース エンジニアリングを行わないことに同意します。
Zebra は、信頼性、機能、またはデザインを向上させる目的でソフトウェアまたは製品に変更を加えることができるものとします。
Zebra は、本製品の使用、または本文書内に記載されている製品、回路、アプリケーションの使用が直接的または間接的な原因として発
生する、いかなる製造物責任も負わないものとします。
明示的、黙示的、禁反言、または Zebra Technologies Corporation の知的所有権上のいかなる方法によるかを問わず、ライセンスが付与 されることは一切ないものとします。Zebra 製品に組み込まれている機器、回路、およびサブシステムについてのみ、黙示的にライセン スが付与されるものとします。
ZEBRAZEBRA TECHNOLOGIES および図案化された Z ロゴは、ZIH Corp の商標であり、世界各地の多数の法域で登録されています。 すべての製品名および製品番号は Zebra の商標です。Symbol ロゴは、Zebra Technologies の一部門である Symbol Technologies, Inc. の 登録商標です。
© 2014 Symbol Technologies, Inc.
このメディアあるいは Zebra 製品には、Zebra 製ソフトウェア、サードパーティ製ソフトウェア、フリーのソフトウェアが含まれてい ます。
このメディア、または Zebra 製品に含まれる Zebra 製ソフトウェアの著作権 (c) Zebra Technologies Corporation にあり、その使用は ライセンス、および Zebra 製品の購入者との間の使用許諾条件に基づきます。
このメディアに含まれる、または Zebra 製品に含まれる商用サードパーティ製ソフトウェアは、Zebra 製品購入者と Zebra Technologies
Corporation
センスが含まれる場合はこの限りではなく、商用サードパーティ製ソフトウェアの使用には別個のサードパーティのライセンスが適用さ れます。
このメディア、または Zebra 製品に含まれる「一般に利用可能なソフトウェア」は以下に示されています。以下に示す「一般に利用可能 なソフトウェア」の使用には、Zebra 製品購入者と Zebra Technologies Corporation 間で効力を持つ契約のライセンスおよび条件が適用 されると同時に、それぞれの「一般に利用可能なソフトウェア」パッケージのライセンスに定められた使用許諾条件にも基づきます。記 載された「一般に利用可能なソフトウェア」のライセンスのコピー、ならびにその帰属先、承認、ソフトウェア情報の詳細は、下記のと おりです。Zebra は、ソフトウェア ライセンス、承認および著作権表記を、著作者および所有者が提供するとおりに複製する必要があ り、したがって当該のすべての情報は、変更または翻訳されることなく元の言語のまま提供されます。
以下に示す「一般に利用可能なソフトウェア」は、Zebra が組み込んだ、一般に利用可能なソフトウェアに限定されます。Zebra 製品に 使用されているサードパーティ製ソフトウェアまたは製品に含まれているフリー ソフトウェアは、サードパーティ製ライセンス内、ま たはサードパーティ製の個々のフリー ソフトウェアの法定通知で公開されます。
一般に利用可能なソフトウェアの一覧 : 名前 : Regular Expression Evaluator バージョン : 8.3 説明 : 正規表現のコンパイルと実行 ソフトウェアのサイト : http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/src/lib/libc/regex/ ソース コード : ソース配布の義務は負いません。Zebra は、Regular Expression Evaluator のソース コードの提供または配布を
ライセンス : BSD Style License
© 1992 Henry Spencer
© 1992, 1993 The Regents of the University of California.All rights reserved.
間で効力を持つ契約のライセンスおよび条件が適用されます。ただし、個別の商用サードパーティ製ソフトウェアのライ
行いません。
このコードは、University of Toronto の Henry Spencer 氏によって Berkeley に配布されたソフトウェアから派生したものです。変更の有 無を問わず、元の形式およびバイナリ形式での再配布と使用は、次の条件の下で許可されます。
1. ソース コードの再配布にあたっては、上記の著作権表記、この条件の一覧、および次の免責事項を付記する必要があります。
2. バイナリ形式での再配布にあたっては、上記の著作権表記、この条件の一覧、および次の免責事項を文書または同時に提供される資料
で付記する必要があります。
保証
iii
3. このソフトウェアの機能または使用を記載するすべての広告資料では、以下の承認を表示する必要があります。
This product includes software developed by the University of California, Berkeley and its contributors.
4. 事前に書面による許可なく、このソフトウェアから派生した製品の支持または販売促進に、大学名および推進者名を使用することはで
きません。
このソフトウェアは、「現状のまま」の状態で管理委員および推進者から提供され、市場性や特定目的への適合性の暗黙的保証を含め、そ の表現や暗黙の保証は免責事項です。いかなる場合も、管理委員または推進者は、発生した直接的、間接的、偶発的、特別、典型的、ま たは連続的損傷 ( 代替品または代替サービスの調達、使用、データ、または利益の損失、あるいは業務の中断を含みますが、それを限り とせず ) に対して、いかなる法的根拠や理由が存在しようとも、またそれが契約規定または不法行為 ( 過失その他を含む ) であるなしを 問わず、一切の責任を負いません。
Zebra のハードウェア製品の保証については、次のサイトにアクセスしてください。
http://www.zebra.com/warranty
iv DS457 固定設置型イメージャ インテグレーションガイド

改訂版履歴

元のガイドに対する変更を次に示します。
変更 日付 説明
-01 Rev A
-02 Rev A
-03 Rev A
2011 6 初期リリース
2012 9 SSI がデフォルトのシリアル ホストであることを明確化; URL およびサービス
に関する情報を更新、「123Scan2」の章を更新、「ドライバーズ ライセンスの セットアップ」の章を更新してサーバーベースの解析アルゴリズムおよび管轄 の更新の参照を削除
2014 4 - パラメータ属性の番号を追加。
- プレゼンテーション パフォーマンス モード、プレゼンテーション アイド
ル モード移行時間、プレゼンテーション スリープ モード移行時間、およ びプレゼンテーション モードの照明のパワーアップを追加。
- プレゼンテーション モードのパラメータおよび サブパラメータにおける
動作強化を削除。
- ユニーク バーコード読み取りを追加。
- マルチコード モード連結およびマルチコード連結コードを追加。
- 「その他のパラメータ」の章の内容を「ユーザー設定」の章に移動。
- ビデオ モード形式セレクタを追加。
- CUTE シリアル ホストを追加。
- シリアル ホスト パラメータの表にコード タイプを追加。
- USB デバイス タイプについて、
- HID キーボード エミュレーション」を「USB キーボード (HID)」に
変更。
- 「USB OPOS ハンドヘルド」を「 の IBM ハンドヘルド USB)」に変更し、関連する注記を追加。
- 「USB」の章に以下のパラメータを追加。クイック キーパッド エミュレー ション、USB ビープ指示の無視、USB タイプ指示の無視、USB ポーリン グ間隔、 高速 HID、IBM 仕様レベル。
- 新しい OCR-B バリエーションのオプションおよび OCR 反転パラメータを 追加。
- Code 128Code 39、および I 2 of 5 セキュリティ レベルを追加。
- Codabar の大文字または小文字のスタート/ ストップ キャラクタの転送」を
追加。
- GS1 DataBar Limited のセキュリティ レベルを追加。
- 以下のパラメータのデフォルトを更新:PDF 優先のタイムアウト、JPEG サイズ値、画像ファイル メタデータ、画像エッジ シャープニング、I 2 of 5 の読み取り桁数、US PostnetUS PlanetUK PostalJapan Postal Australia PostNetherlands KIX CodeGS1 DataBar Limited、UPC Composite モード、ミラー イメージの読み取り、MaxicodeAztec 反転
- 123Scan2」の章を更新。
IBM OPOS ( フル スキャン無効対応
-04 Rev A
2015 3 Zebra のリブランド、温度仕様に文を追加。
目次
このガイドについて
はじめに.......................................................................................................................................... xv
構成................................................................................................................................................. xv
章の説明.......................................................................................................................................... xv
表記規則.......................................................................................................................................... xvi
関連文書.......................................................................................................................................... xvii
サービスに関する情報 .................................................................................................................... xviii
1 章 : はじめに
概要 ................................................................................................................................................ 1-1
DS457 の特長 .......................................................................................................................... 1-2
動作理論 ......................................................................................................................................... 1-2
DS457 ブロック ダイアグラムの説明 ..................................................................................... 1-3
DS457 デコーダ / インタフェース ボード ............................................................................... 1-4
2 章 : 設置
概要 ................................................................................................................................................ 2-1
パッケージの開梱 .......................................................................................................................... 2-1
取り付け ......................................................................................................................................... 2-2
DS457 取り付け寸法 ............................................................................................................... 2-2
グースネック スタンドへのイメージャの取り付け ................................................................. 2-3
POS スタンドへのイメージャの取り付け ............................................................................... 2-5
MS320X 変換取り付けブラケットへのイメージャの取り付け ............................................... 2-7
DS457 の接続 ................................................................................................................................ 2-8
USB ホスト接続 ....................................................................................................................... 2-8
シリアル ホスト接続 ................................................................................................................ 2-9
トリガ ジャック コネクタのピン ............................................................................................. 2-10
位置および配置 .............................................................................................................................. 2-10
ウィンドウが必要な組み込み用途 ................................................................................................. 2-11
ウィンドウの素材 .................................................................................................................... 2-11
ウィンドウのコーティング ...................................................................................................... 2-12
組み込みウィンドウの角度と位置 ........................................................................................... 2-13
vi DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
スキャナ ウィンドウの推奨情報 ................................................................................................... 2-15
スキャナ ウィンドウの注意 ..................................................................................................... 2-15
アクセサリ ..................................................................................................................................... 2-16
Simple Serial Interface ソフトウェア開発者キット (SSI SDK) ............................................... 2-18
Zebra SNAPI ソフトウェア開発者キット ................................................................................ 2-18
3 章 : イメージング
概要 ................................................................................................................................................ 3-1
イメージング システム .................................................................................................................. 3-1
照準パターン ........................................................................................................................... 3-1
照準誤差 ................................................................................................................................... 3-1
照準制御 ................................................................................................................................... 3-2
照明システム ........................................................................................................................... 3-2
照明制御 ................................................................................................................................... 3-2
フレーム レート制御 ................................................................................................................ 3-2
データのキャプチャ ...................................................................................................................... 3-3
ビープ音および読み取り LED の意味 ........................................................................................... 3-4
サポートするシンボル体系 ............................................................................................................ 3-5
動作モード ..................................................................................................................................... 3-5
4 章 : 仕様
ピン配列 ........................................................................................................................................ 4-1
寸法図 ............................................................................................................................................ 4-2
DS457 イメージャの技術的な仕様 ................................................................................................ 4-3
スキュー、ピッチ、およびロール ........................................................................................... 4-5
読み取りゾーン .............................................................................................................................. 4-6
DS457-SR/DL .......................................................................................................................... 4-6
DS457-HD/DP .......................................................................................................................... 4-9
5 章 : 保守とトラブルシューティング
概要 ................................................................................................................................................ 5-1
保守作業 ........................................................................................................................................ 5-1
コネクタのクリーニング ......................................................................................................... 5-1
トラブルシューティング ............................................................................................................... 5-2
6 章 :
ユーザー設定
はじめに ........................................................................................................................................ 6-1
ホスト タイプの選択 ................................................................................................................ 6-1
擬似スキャン セッション ........................................................................................................ 6-1
デフォルト値の変更 ...................................................................................................................... 6-2
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 6-2
スキャン中のエラー ...................................................................................................................... 6-2
ユーザー設定パラメータのデフォルト値 ...................................................................................... 6-3
ユーザー設定 ................................................................................................................................. 6-5
デフォルト設定パラメータ ...................................................................................................... 6-5
パラメータのスキャン ............................................................................................................. 6-6
ユーザー パラメータのパススルー .......................................................................................... 6-7
目次 vii
読み取り成功時のビープ音 ...................................................................................................... 6-8
ビープ音の音程 ........................................................................................................................ 6-9
ビープ音の音量 ........................................................................................................................ 6-10
電源投入時ビープ音の抑止 ...................................................................................................... 6-10
トリガ モード .......................................................................................................................... 6-11
プレゼンテーション パフォーマンス モード ........................................................................... 6-12
パワー モード (RS-232 ホストのみ ) ....................................................................................... 6-17
ロー パワー モード移行時間 .................................................................................................... 6-17
ピックリスト モード ................................................................................................................ 6-19
読み取りセッション タイムアウト .......................................................................................... 6-19
同一バーコードの読み取り間隔 ............................................................................................... 6-20
連続バーコード読み取り ......................................................................................................... 6-20
ユニーク バーコード読み取り ................................................................................................. 6-21
ミラー イメージ ....................................................................................................................... 6-21
携帯電話 / ディスプレイ モード .............................................................................................. 6-22
連結パラメータ バーコードの検証 .......................................................................................... 6-22
PDF 優先 .................................................................................................................................. 6-23
PDF 優先のタイムアウト ........................................................................................................ 6-23
マルチコード モード ................................................................................................................ 6-24
マルチコード式 ........................................................................................................................ 6-25
マルチコード モード連結 ........................................................................................................ 6-33
マルチコード連結シンボル体系 ............................................................................................... 6-34
マルチコードのトラブルシューティング ................................................................................ 6-35
その他のパラメータ ....................................................................................................................... 6-37
コード ID キャラクタの転送 .................................................................................................... 6-37
プリフィックス / サフィックス値 ............................................................................................ 6-38
スキャン データ転送フォーマット .......................................................................................... 6-39
FN1 置換値 .............................................................................................................................. 6-40
NR ( 読み取りなし )」メッセージの転送 ............................................................................... 6-41
バージョン通知 ........................................................................................................................ 6-41
7 章 : 画像キャプチャ設定
はじめに ......................................................................................................................................... 7-1
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 7-2
スキャン中のエラー ....................................................................................................................... 7-2
画像キャプチャ設定パラメータのデフォルト一覧 ........................................................................ 7-2
画像キャプチャ設定 ....................................................................................................................... 7-4
動作モード ............................................................................................................................... 7-4
読み取り自動露出 .................................................................................................................... 7-5
読み取り照明 ........................................................................................................................... 7-6
読み取り照準パターン ............................................................................................................. 7-6
照準の明るさ ........................................................................................................................... 7-7
照明の明るさ ........................................................................................................................... 7-7
低照明拡張 ............................................................................................................................... 7-8
プレゼンテーション モードでの電源投入時照明 .................................................................... 7-8
プレゼンテーション モードの読み取り範囲 ............................................................................ 7-9
フレーム レート ....................................................................................................................... 7-10
画像キャプチャの自動露出 ...................................................................................................... 7-12
画像読み取り照明 .................................................................................................................... 7-12
固定ゲイン ............................................................................................................................... 7-13
viii DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
露出時間 ................................................................................................................................... 7-13
スナップショット モードのタイムアウト ............................................................................... 7-14
スナップショット照準パターン ............................................................................................... 7-14
動きによるプレゼンテーション スナップショット ................................................................. 7-15
コンティニュアス スナップショット ...................................................................................... 7-15
画像トリミング ........................................................................................................................ 7-16
ピクセル アドレスにトリミング .............................................................................................. 7-17
画像解像度 ( ピクセル数 ) ........................................................................................................ 7-18
画像の明るさ ( ターゲット ホワイト ) ..................................................................................... 7-19
画像ファイル形式セレクタ ...................................................................................................... 7-20
JPEG 画像オプション ............................................................................................................. 7-20
JPEG 画質およびサイズ値 ...................................................................................................... 7-21
画像ファイルのメタ データ ..................................................................................................... 7-22
画像強化 ................................................................................................................................... 7-23
画像エッジ シャープニング ..................................................................................................... 7-24
画像コントラスト強化 ............................................................................................................. 7-25
画像の回転 ............................................................................................................................... 7-26
ピクセルあたりのビット数 ...................................................................................................... 7-27
署名読み取り ........................................................................................................................... 7-28
署名読み取りファイル形式セレクタ ....................................................................................... 7-29
署名読み取りのピクセルあたりのビット数 ............................................................................ 7-30
署名読み取りの幅 .................................................................................................................... 7-30
署名読み取りの高さ ................................................................................................................. 7-31
署名読み取りの JPEG 画質 ..................................................................................................... 7-31
ビデオ モード形式セレクタ ..................................................................................................... 7-32
ビデオ ビュー ファインダ ....................................................................................................... 7-32
対象となるビデオ フレーム サイズ ......................................................................................... 7-33
ビデオ ビュー ファインダの画像サイズ .................................................................................. 7-33
ビデオ解像度 ........................................................................................................................... 7-34
8
: SSI インタフェース
はじめに ........................................................................................................................................ 8-1
通信 ................................................................................................................................................ 8-1
SSI トランザクション ................................................................................................................... 8-3
一般的なデータ トランザクション .......................................................................................... 8-3
デコード データの送信 ............................................................................................................ 8-4
通信の概要 ..................................................................................................................................... 8-5
RTS/CTS 制御線 ...................................................................................................................... 8-5
ACK/NAK オプション .............................................................................................................. 8-5
データのビット数 .................................................................................................................... 8-5
シリアル レスポンス タイムアウト ......................................................................................... 8-5
リトライ ................................................................................................................................... 8-5
ボーレート、ストップ ビット、パリティ、レスポンス タイムアウト、
ACK/NAK ハンドシェイク ....................................................................................................... 8-6
エラー ...................................................................................................................................... 8-6
SSI 通信を使用する際の注意点 ..................................................................................................... 8-6
SSI を使用したロー パワー モード移行時間の使用 ...................................................................... 8-7
SSI のデフォルト パラメータ ....................................................................................................... 8-8
SSI ホスト パラメータ .................................................................................................................. 8-9
SSI ホストの選択 ..................................................................................................................... 8-9
ボーレート ............................................................................................................................... 8-10
パリティ ................................................................................................................................... 8-11
パリティ チェックを行う ........................................................................................................ 8-12
ソフトウェア ハンドシェイク ................................................................................................. 8-12
ホストの RTS 制御線の状態 .................................................................................................... 8-13
デコード データ パケット フォーマット ................................................................................. 8-13
ホスト シリアル レスポンス タイムアウト ............................................................................. 8-14
ホスト キャラクタ タイムアウト ............................................................................................. 8-15
マルチパケット オプション ..................................................................................................... 8-16
パケット間遅延 ........................................................................................................................ 8-17
イベント通知 ................................................................................................................................. 8-18
読み取りイベント .................................................................................................................... 8-18
起動イベント ........................................................................................................................... 8-19
パラメータ イベント ................................................................................................................ 8-19
第 9 章 : シリアル インタフェース
はじめに ......................................................................................................................................... 9-1
シリアル パラメータのデフォルト ................................................................................................ 9-2
シリアル ホスト パラメータ .......................................................................................................... 9-3
シリアル ホスト タイプ ........................................................................................................... 9-5
ボーレート ............................................................................................................................... 9-7
パリティ ................................................................................................................................... 9-9
データ長 ................................................................................................................................... 9-9
受信エラーのチェック ............................................................................................................. 9-10
ハードウェア ハンドシェイク ................................................................................................. 9-11
ソフトウェア
ホスト シリアル レスポンス タイムアウト ............................................................................. 9-15
RTS 制御線の状態 ................................................................................................................... 9-16
<BEL> キャラクタによるビープ音 .......................................................................................... 9-16
キャラクタ間ディレイ ............................................................................................................. 9-17
Nixdorf のビープ音 /LED オプション ....................................................................................... 9-18
不明な文字の無視 .................................................................................................................... 9-18
シリアル ホストの ASCII キャラクタ セット ................................................................................ 9-19
ハンドシェイク ................................................................................................. 9-13
目次 ix
10 : USB インタフェース
はじめに ......................................................................................................................................... 10-1
USB パラメータのデフォルト値 ................................................................................................... 10-2
USB ホスト パラメータ ................................................................................................................. 10-3
USB デバイス タイプ .............................................................................................................. 10-3
Symbol Native API (SNAPI) ステータス ハンドシェイク ........................................................ 10-5
USB カントリー キーボード タイプ ( カントリー コード ) ..................................................... 10-6
キーストローク ディレイ (USB 専用 ) ..................................................................................... 10-8
Caps Lock オーバーライド (USB 専用 ) .................................................................................. 10-8
不明な文字の無視 (USB 専用 ) ................................................................................................ 10-9
キーパッドのエミュレート ...................................................................................................... 10-9
先行ゼロのキーパッドのエミュレート .................................................................................... 10-10
クイック キーパッド エミュレーション .................................................................................. 10-10
USB キーボードの FN 1 置換 .................................................................................................. 10-11
ファンクション
キーのマッピング .......................................................................................... 10-11
x DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
Caps Lock のシミュレート ...................................................................................................... 10-12
大文字 / 小文字の変換 .............................................................................................................. 10-13
静的 CDC (USB 専用 ) ............................................................................................................. 10-13
USB ビープ指示の無視 ............................................................................................................ 10-14
USB タイプ指示を無視 ............................................................................................................ 10-14
USB のポーリング間隔 ............................................................................................................ 10-15
Fast HID キーボード ................................................................................................................ 10-17
IBM 仕様レベル ........................................................................................................................ 10-17
USB ASCII キャラクタ セット .................................................................................................. 10-18
11 : OCR 読み取り
はじめに ........................................................................................................................................ 11-1
OCR パラメータのデフォルト ...................................................................................................... 11-2
OCR パラメータ ............................................................................................................................ 11-3
OCR-A を有効 / 無効にする ..................................................................................................... 11-3
OCR-A のバリエーション ........................................................................................................ 11-3
OCR-B を有効 / 無効にする ..................................................................................................... 11-5
OCR-B のバリエーション ........................................................................................................ 11-6
MICR E13B を有効 / 無効にする ............................................................................................. 11-9
US Currency Serial Number を有効 / 無効にする .................................................................... 11-10
OCR の方向 ............................................................................................................................. 11-10
OCR の行 ................................................................................................................................. 11-12
OCR 最小文字数 ...................................................................................................................... 11-13
OCR 最大文字数 ...................................................................................................................... 11-13
OCR セキュリティ レベル ....................................................................................................... 11-13
OCR サブセット ...................................................................................................................... 11-14
OCR クワイエット ゾーン ....................................................................................................... 11-14
OCR の明るい照明 .................................................................................................................. 11-15
OCR テンプレート .................................................................................................................. 11-16
OCR チェック ディジット係数 ............................................................................................... 11-25
OCR チェック ディジット乗数 ............................................................................................... 11-26
OCR チェック ディジット検証 ............................................................................................... 11-27
反転 OCR ................................................................................................................................. 11-31
12 章 : シンボル体系
はじめに ........................................................................................................................................ 12-1
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 12-2
スキャン中のエラー ...................................................................................................................... 12-2
シンボル体系パラメータのデフォルト一覧 .................................................................................. 12-2
すべてのシンボル体系を無効化 .................................................................................................... 12-8
UPC/EAN ....................................................................................................................................... 12-9
UPC-A の有効化 / 無効化 ......................................................................................................... 12-9
UPC-E の有効化 / 無効化 ......................................................................................................... 12-9
UPC-E1 の有効化 / 無効化 ....................................................................................................... 12-10
EAN-8/JAN-8 の有効化 / 無効化 .............................................................................................. 12-10
EAN-13/JAN-13 の有効化 / 無効化 .......................................................................................... 12-11
Bookland EAN の有効化 / 無効化 ............................................................................................. 12-11
UPC/EAN/JAN サプリメンタルの読み取り ............................................................................. 12-12
ユーザー プログラマブル サプリメンタル .............................................................................. 12-15
目次 xi
UPC/EAN/JAN サプリメンタルの読み取り繰返回数 ............................................................... 12-15
UPC/EAN/JAN サプリメンタルの AIM ID フォーマット ......................................................... 12-16
UPC-A チェック ディジットを転送 ......................................................................................... 12-17
UPC-E チェック ディジットを転送 ......................................................................................... 12-17
UPC-E1 チェック ディジットを転送 ....................................................................................... 12-18
UPC-A プリアンブル ............................................................................................................... 12-19
UPC-E プリアンブル ............................................................................................................... 12-20
UPC-E1 プリアンブル ............................................................................................................. 12-21
UPC-E UPC-A に変換する .................................................................................................. 12-22
UPC-E1 UPC-A に変換する ................................................................................................ 12-22
EAN-8/JAN-8 拡張 ................................................................................................................... 12-23
Bookland ISBN フォーマット .................................................................................................. 12-24
UCC クーポン拡張コード ........................................................................................................ 12-25
クーポン レポート ................................................................................................................... 12-26
ISSN EAN ................................................................................................................................ 12-27
Code 128 ....................................................................................................................................... 12-28
Code 128 を有効 / 無効にする ................................................................................................. 12-28
Code 128 の読み取り桁数を設定する ..................................................................................... 12-28
GS1-128 ( 以前の UCC/EAN-128) を有効 / 無効にする ........................................................... 12-30
ISBT 128 を有効 / 無効にする ................................................................................................. 12-30
ISBT 連結 ................................................................................................................................. 12-31
ISBT テーブルのチェック ........................................................................................................ 12-32
ISBT 連結の読み取り繰返回数 ................................................................................................ 12-32
Code 128 セキュリティ レベル ............................................................................................... 12-33
Code 39 ......................................................................................................................................... 12-34
Code 39 を有効 / 無効にする ................................................................................................... 12-34
Trioptic Code 39 を有効 / 無効にする ...................................................................................... 12-34
Code 39 から Code 32 への変換 ............................................................................................. 12-35
Code 32 プリフィックス ......................................................................................................... 12-35
Code 39 の読み取り桁数を設定する ....................................................................................... 12-36
Code 39 チェック ディジットの確認 ...................................................................................... 12-37
Code 39 チェック ディジットの転送 ...................................................................................... 12-38
Code 39 Full ASCII 変換 .......................................................................................................... 12-38
Code 39 のバッファリング ( スキャンおよび保存 ) ................................................................ 12-39
Code 39 セキュリティ レベル ................................................................................................. 12-42
Code 93 ......................................................................................................................................... 12-43
Code 93 を有効 / 無効にする ................................................................................................... 12-43
Code 93 の読み取り桁数を設定する ....................................................................................... 12-43
Code 11 ......................................................................................................................................... 12-45
Code 11 ................................................................................................................................... 12-45
Code 11 の読み取り桁数を設定する ....................................................................................... 12-45
Code 11 チェック ディジットの確認 ...................................................................................... 12-47
Code 11 チェック ディジットを転送 ...................................................................................... 12-48
Interleaved 2 of 5 (ITF) .................................................................................................................. 12-48
Interleaved 2 of 5 を有効 / 無効にする ..................................................................................... 12-48
Interleaved 2 of 5 の読み取り桁数設定 .................................................................................... 12-49
Interleaved 2 of 5 チェック ディジットの確認 ........................................................................ 12-50
Interleaved 2 of 5 チェック ディジットを転送する ................................................................. 12-51
Interleaved 2 of 5 EAN-13 に変換する ................................................................................ 12-51
Interleaved 2 of 5 のセキュリティ レベル ............................................................................... 12-52
Discrete 2 of 5 (DTF) ..................................................................................................................... 12-53
xii DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
Discrete 2 of 5 を有効 / 無効にする ......................................................................................... 12-53
Discrete 2 of 5 の読み取り桁数設定 ........................................................................................ 12-53
Codabar (NW - 7) .......................................................................................................................... 12-55
Codabar を有効 / 無効にする ................................................................................................... 12-55
Codabar の読み取り桁数設定 .................................................................................................. 12-55
CLSI 編集 ................................................................................................................................. 12-57
NOTIS 編集 .............................................................................................................................. 12-57
Codabar の大文字または小文字のスタート / ストップ キャラクタの転送 ............................. 12-58
MSI ................................................................................................................................................ 12-59
MSI を有効 / 無効にする .......................................................................................................... 12-59
MSI の読み取り桁数設定 ......................................................................................................... 12-59
MSI チェック ディジット ........................................................................................................ 12-61
MSI チェック ディジットの転送 ............................................................................................. 12-62
MSI チェック ディジットのアルゴリズム ............................................................................... 12-62
Chinese 2 of 5 ................................................................................................................................ 12-63
Chinese 2 of 5 を有効 / 無効にする ......................................................................................... 12-63
Matrix 2 of 5 ................................................................................................................................... 12-63
Matrix 2 of 5 を有効 / 無効にする ............................................................................................. 12-63
Matrix 2 of 5 の読み取り桁数設定 ............................................................................................ 12-64
Matrix 2 of 5 チェック ディジット ........................................................................................... 12-65
Matrix 2 of 5 チェック ディジットを転送 ................................................................................ 12-65
Korean 3 of 5 ................................................................................................................................. 12-66
Korean 3 of 5 を有効 / 無効にする ........................................................................................... 12-66
反転 1D .......................................................................................................................................... 12-67
郵便コード ..................................................................................................................................... 12-68
US Postnet ............................................................................................................................... 12-68
US Planet .....................................................................................................................
US Postal チェック ディジットを転送 .................................................................................... 12-69
UK Postal ................................................................................................................................. 12-69
UK Postal チェック ディジットを転送 .................................................................................... 12-70
Japan Postal ............................................................................................................................ 12-70
Australia Post ........................................................................................................................... 12-71
Australia Post フォーマット .................................................................................................... 12-72
Netherlands KIX Code ............................................................................................................. 12-73
USPS 4CB/One Code/Intelligent Mail ...................................................................................... 12-74
UPU FICS Postal ..................................................................................................................... 12-74
GS1 DataBar ( 以前の RSSReduced Space Symbology) .......................................................... 12-75
GS1 DataBar ............................................................................................................................ 12-75
GS1 DataBar Limited ............................................................................................................... 12-76
GS1 DataBar Limited のセキュリティ レベル ......................................................................... 12-77
GS1 DataBar Expanded .......................................................................................................... 12-78
GS1 DataBar UPC/EAN に変換 .......................................................................................... 12-78
Composite ...................................................................................................................................... 12-79
Composite CC-C ...................................................................................................................... 12-79
Composite CC-A/B ................................................................................................................... 12-79
Composite TLC-39 ................................................................................................................... 12-80
UPC Composite モード ........................................................................................................... 12-81
Composite ビープ モード ........................................................................................................ 12-82
UCC/EAN Composite コードの GS1-128 エミュレーション モード ...................................... 12-82
2D シンボル体系 ............................................................................................................................ 12-83
PDF417 を有効 / 無効にする ................................................................................................... 12-83
............ 12-68
目次 xiii
MicroPDF417 を有効 / 無効にする .......................................................................................... 12-83
Code 128 エミュレーション .................................................................................................... 12-84
Data Matrix ............................................................................................................................... 12-85
Data Matrix 反転 ...................................................................................................................... 12-86
ミラー イメージの読み取り (Data Matrix のみ ) ...................................................................... 12-87
Maxicode .................................................................................................................................. 12-88
QR コード ................................................................................................................................ 12-88
QR 反転 ................................................................................................................................... 12-89
MicroQR ................................................................................................................................... 12-90
Aztec ........................................................................................................................................ 12-90
Aztec 反転 ................................................................................................................................ 12-91
リダンダンシー レベル .................................................................................................................. 12-92
セキュリティ レベル ...................................................................................................................... 12-94
キャラクタ間ギャップ サイズ ................................................................................................. 12-95
Macro PDF 機能 ............................................................................................................................. 12-96
Macro PDF のユーザー フィードバック .................................................................................. 12-96
Macro PDF の転送 / 読み取りモード ....................................................................................... 12-97
Macro PDF 制御ヘッダーの転送 ............................................................................................. 12-98
エスケープ キャラクタ ............................................................................................................ 12-98
Macro バッファのフラッシュ .................................................................................................. 12-99
Macro PDF エントリの中止 ..................................................................................................... 12-99
第 13 章 : ドライバーズ ライセンスのセットアップ (DS457-DL)
はじめに ......................................................................................................................................... 13-1
ドライバーズ ライセンス解析 ....................................................................................................... 13-1
ドライバーズ ライセンス データ フィールドの解析 ( エンベデッド
解析 ) .............................................................................................................................................. 13-2
エンベデッド ドライバーズ ライセンス解析の条件 - コード タイプ ...................................... 13-2
ドライバーズ ライセンス解析フィールド バーコード ............................................................ 13-3
AAMVA 解析フィールド バーコード ....................................................................................... 13-6
解析規則の例 ................................................................................................................................. 13-16
エンベデッド ドライバーズ ライセンス解析の ADF 例 .......................................................... 13-20
フィールド更新手順 ....................................................................................................................... 13-22
ユーザー設定 ................................................................................................................................. 13-23
デフォルト設定パラメータ ...................................................................................................... 13-23
キーストロークの送信 ( 制御文字およびキーボード文字 ) ..................................................... 13-23
14 : 123Scan2
はじめに ......................................................................................................................................... 14-1
123Scan2 との通信 ....................................................................................................................... 14-1
123Scan2 の要件 ........................................................................................................................... 14-2
スキャナ SDK、他のソフトウェア ツール、およびビデオ ........................................................... 14-2
ドライバーズ ライセンス
第 15 章 : アドバンスド データ フォーマッティング
はじめに ......................................................................................................................................... 15-1
xiv DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
付録 A: 標準のデフォルト パラメータ
デフォルト パラメータ .................................................................................................................. A-1
リザーブ パラメータ ..................................................................................................................... A-13
付録 B: プログラミング リファレンス
コード ID ....................................................................................................................................... B-1
AIM コード ID .......................................................................................................................... B-1
付録 C: サンプル バーコード
Code 39 ......................................................................................................................................... C-1
UPC/EAN ....................................................................................................................................... C-1
UPC-A100% ......................................................................................................................... C-1
EAN-13100% ........................................................................................................................ C-1
Code 128 ....................................................................................................................................... C-2
Interleaved 2 of 5 ........................................................................................................................... C-2
GS1 DataBar-14 ............................................................................................................................ C-2
PDF417 .......................................................................................................................................... C-2
Data Matrix .................................................................................................................................... C-3
Maxicode ....................................................................................................................................... C-3
付録 D: 数値バーコード
数値バーコード .............................................................................................................................. D-1
キャンセル ..................................................................................................................................... D-3
付録 E: ASCII キャラクタ セット
索引

このガイドについて

はじめに

『DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド』では、DS457 固定設置型イメージャの取り付け、
設定、およびプログラミングの一般的な手順について説明します。
構成
DS457 には、次の構成があります。
DS457-SR - 標準レンジ イメージャ
DS457-HD - 高密度イメージャ
DS457-DP - ダイレクト パーツ マーキング (DPM) ソフトウェア搭載高密度イメージャ
DS457-DL - 標準レンジ イメージャ、ドライバーズ ライセンス解析あり

章の説明

このガイドは、次の章で構成されています。
1 章「はじめに」では、アプリケーションおよび動作理論を含む、DS457 イメージャの概要について
説明します。
2 章「設置」では、DS457 の取り付けおよび接続について説明するとともに、アクセサリの一覧を示し
ます。
3 章「イメージング」では、照準および照明システムについて説明します。スキャニングのヒントや
サポートするシンボル体系についても説明します。
4 章「仕様」では、電子的および機械的な技術仕様について、および読み取り範囲について説明します。
5 章「保守とトラブルシューティング」では、保守およびトラブルシューティングのヒントについて説
明します。
xvi DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
6 章「ユーザー設定」では、ユーザー設定機能を選択するためのプログラミング バーコードについて
説明します。
7 章「画像キャプチャ設定」では、画像キャプチャ設定機能を選択するためのプログラミング バー
コードについて説明します。
8 章「SSI インタフェース」では、Simple Serial Interface (SSI) ホストと接続するデコーダのセット
アップ方法について説明します。SSI は、バーコード メニューまたは SSI ホスト コマンドを使用して デコーダをプログラミングするときに使用されます。
9 章「シリアル インタフェース」では、シリアル ホストと接続するデコーダのセットアップ方法に
ついて説明します。シリアル インタフェースは、デコーダを POS デバイス、ホスト コンピュータ、ま たは空いているシリアル ポート (COM ポートなど ) があるその他のデバイスに接続するときに使用さ れます。
10 章「 USB インタフェース」では、USB ホストと接続するデコーダのセットアップ方法について説
明します。デコーダは、USB ホストに直接接続するか、パワード USB ハブに接続して、電源が供給さ れます。
11 章「OCR 読み取り」では、デコーダを OCR プログラミング向けにセットアップする方法を説明
します。
12 章「シンボル体系」では、すべてのシンボル体系機能について説明し、デコーダのこれらの機能を
選択するのに必要なプログラミング バーコードを一覧します。
13 章「ドライバーズ ライセンスのセットアップ (DS457-DL)では、米国のドライバーズ ライセン
スや AAMVA 準拠 ID カードに記載されている 2D バーコードのデータを読み取って使用するために DS457-DL イメージャをプログラムする方法を説明します。
14 章「123Scan2では、迅速かつ簡単に Zebra 製スキャナをカスタム セットアップできる、PC
ベースのソフトウェア ツールについて説明します。
15 章「アドバンスド データ フォーマッティング」では、ADF を使用する手順について説明します。
ADF とは、データをホスト デバイスに送信する前にカスタマイズする手段です。
付録 A「標準のデフォルト パラメータ」では、すべてのホストやその他のデフォルト値の一覧を記載し
ています。
付録 B「プログラミング リファレンス」は、AIM コード IDASCII キャラクタ変換、およびキーボード
マップの一覧です。
付録 C「サンプル バーコード」では、さまざまなコード タイプのサンプル バーコードを示します。
付録 D「数値バーコード」には、特定の数値の指定が必要なパラメータのスキャン時に使用する、数値
バーコードを記載しています。
付録 EASCII キャラクタ セット」は、ASCII キャラクタの値の一覧です。

表記規則

本書では、次の表記規則を使用しています。
" イメージャ " は、DS457 イメージャを指します。
" エンジン " または "イメージング エンジン " は、SE4500 イメージング エンジンを指します。
斜体は、本書および関連文書の章およびセクションを強調します。
このガイドについて xvii
* ボーレート 9600
(6)
機能 / オプション
* はデフォルトを示す
プログラミングのオプション値
ビュレット (•) は、次を示します。
実行する操作
代替方法のリスト
実行する必要はあるが、順番どおりに実行しなくてもかまわない手順
順番どおりに実行する必要のある手順 (順を追った手順 ) は、番号付きのリストで示されます。
プログラミング バーコード メニューでは、デフォルトのパラメータ設定にアスタリスク (*) を付けてい ます。

関連文書

注意 このシンボルは、特別な関心事や重要事項を示します。この注意事項を読まなくても、スキャナ、機器、
またはデータに物理的な損害が生じるわけではありません。
注意 このシンボルが付いた情報を無視した場合、データまたは器具に損害が生じる場合があります。
警告 ! このシンボルが付いた情報を無視した場合、身体に深刻な傷害が生じる場合があります。
『DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド』 (p/n 72-144417-xx) では、DS457 のセット
アップについて説明します。
Simple Serial Interface (SSI) Programmer Guide (p/n 72E-40451-xx) では、Simple Serial Interface の
システム要件およびプログラミング情報について説明します。SSI を使用して、Zebra デバイスとシリ アル ホストとの通信を可能にします。
Symbol Native Application Programming Interface (SNAPI) Programmer Guide』 (p/n 72E-71370-xx) で
は、Symbol Native Application Programming Interface (SNAPI) について説明します。SNAPI は、Zebra スキャナと Windows 98/2000/XP ホストの間の USB 通信を実装するために使用される開発ライブラリ です。
これらのガイドおよびソフトウェアの最新版、およびすべての Zebra ガイドについては、次のサイトを参照
してください。http://www.zebra.com/support
Advanced Data Formatting Programmer Guide (p/n 72E-69680-xx) では、Zebra スキャナおよびイメー
ジャの高度なプログラミングを行うためのバーコードおよび手順について説明します。
xviii DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

サービスに関する情報

本機器の使用中に問題が発生する場合は、お客様の使用環境を管理する技術サポートまたはシステム サポー トにお問い合わせください。本機器に問題がある場合は、各地域の技術サポートまたはシステム サポートの 担当者が、次のサイトに問い合わせを行います。http://www.zebra.com/support
Zebra サポートへのお問い合わせの際は、以下の情報をご用意ください。
装置のシリアル番号
モデル番号または製品名
ソフトウェアのタイプとバージョン番号
Zebra では、サービス契約で定められた期間内に電子メール、電話、またはファックスでお問い合わせに対応
いたします。
Zebra サポートが問題を解決できない場合、修理のため機器をご返送いただくことがあります。その際に詳しい 手順をご案内します。Zebra は、承認済みの梱包箱を使用せずに発生した搬送時の損傷について、その責任を負 わないものとします。装置を不適切な形で搬送すると、保証が無効になる場合があります。
ご使用のビジネス製品を Zebra ビジネス パートナーから購入された場合、サポートについては購入先のビジ ネス パートナーにお問い合わせください。

1 はじめに

!
インジケータ LED
トリガ ボタン
I/O コネクタ
イメージャ ウィンドウ
概要
注意 本章の記述以外の制御、調整、または手順で使用すると、有害なレーザー光が照射される
危険があります。
DS457 固定設置型イメージャは、単体で設置される用途および OEM 用途に特化して設計されています。
本イメージャは、非常に小型で、ホスト デバイスへの統合が容易かつ柔軟で、しかも 1D/2D バーコードで高性
能なイメージングを提供します。DS457 は、設置面積が小さい POS、キオスク、組み込み型診断装置、ベルト
コンベアなど、さまざまな用途に適しています。
1-1
DS457 固定設置型イメージャ
本書では、動作理論、インストール、仕様、および設定について説明します。また、プログラミング用のパラ
メータ バーコードも掲載されています。
1 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

DS457 の特長

OEM デバイスとすばやく簡単に統合可能
すべての 1D バーコードと 2D バーコードに対する非常に優れたスキャン パフォーマンス
RS-232 ( シリアル ) または USB インタフェースに対応
素早い動きにも対応
電源状態や読み取り成功を通知する LED
手動読み取り用のトリガ ボタン
「ゼロ フットプリント」POS スキャニング用に最適な小さい設置面積
ダイレクト パーツ マーキング (DPM) サポート (DPM バージョンのみ )。トレーサビリティを実現する ために商品の表面上に直接刻印された 2D シンボルをスキャンできます。このようなシンボルの刻印に は、レーザー エッチングやドット ピーニングなどの方法が使用されます。
ドライバーズ ライセンス (DL) 解析 (DL バージョンのみ )
簡単なプログラミングと設定

動作理論

画像のキャプチャ時 :
1. 組み込まれている SE4500 イメージング エンジンの画像センサ アレイは、エンジンの光学レンズを通し
て、バーコード画像をキャプチャします。このエンジンは、最高品質の画像が得られるように、必要に応
じて照明、露出、その他のパラメータを自動的に調節します。
2. 得られた画像は DS457 CPU に送られます。
3. DS457 CPU は、ターゲット バーコードを特定するために画像を処理して読み取り、このデータをホスト
に転送します。
DS457 を用途や目的の使用方法に合うように調節するには、本書に記載されている各種パラメータを設定し ます。
設置のための取り付け用ねじ穴
柔軟性のある取り付けオプション
IP 54 シーリング加工
ブロック ダイアグラム
LED Illumination
Driver
SE4500 Engine
Illumination LEDs
Laser Aimer Laser Aimer Driver Microprocessor
WVGA Sensor
Internal Beeper Internal Trigger
Interface CircuitryGreen/Red LEDs
PXA320
MIcrorprocessor,
RAM, and Flash
Power Regulation
Decoder/Interface
DB-9 Connector
User Interface
Drivers
DS457 イメージャのブロック ダイアグラムで、DS457 の各コンポーネントの機能的な関連性について説明し
ます。ここには、ブロック ダイアグラムの各コンポーネントの説明も記載されています。
はじめに 1 - 3
1-2
DS457 ブロック ダイアグラム

DS457 ブロック ダイアグラムの説明

SE4500 イメージング エンジン - SE4500 イメージング エンジンは、8 ビット グレー スケールの WVGA イ
メージを最大 60fps でキャプチャします。これらのイメージは、圧縮されずにコンパニオン ボードに送られ
て処理されます。このエンジンでは、直感的に照準を合わせられるようにするために赤色レーザーが使用さ
れ、さらに LED 照明を備えています。また、このエンジンには 2 つの焦点の構成があり、高解像度と広い読
み取り深度から選択できます。
DS457 デコーダ /インタフェース ボード - デコーダ /インタフェース ボードは、SE4500 イメージング エンジン
のコンパニオン デコーダ モジュールです。このボードは、エンジンの制御、画像の受信、1D と 2D バーコー
ド形式の読み取り、各種画像処理作業を行います。このボードは、聴覚と視覚によるフィードバックとして、
ビープ音や赤色、緑色 LED を制御します。また、DB9 コネクタを通して外部トリガと外部ビープ音のイメー
ジングも用意されています。このボードは、非同期シリアル ( 標準 Symbol Simple Serial Interface/SSI コマン
ド セット )、SNAPI (Symbol Native API) インタフェース、さらにその他の USB や RS-232 ホスト インタ
フェースなど、さまざまなインタフェースをサポートしています。
DB9 - DB9 コネクタは、DS457 とホスト間で使用されるさまざまなインタフェース信号を出力します。機器
に給電することもできます。
1 - 4 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

DS457 デコーダ / インタフェース ボード

Marvell PXA320 プロセッサ
デジタル システムは、Marvell PXA320 (Intel XScale®) スーパーパイプライン RISC マイクロアーキテクチャ コアで構成されています。このコアの主な特長は以下のとおりです。
CPU クロック速度は最大 624MHzDDR SDRAM 外部バス速度は 133MHz
32KB の命令 /32KB のデータ L1 キャッシュ、256KB の統合 L2 キャッシュ、728KB の内蔵 SRAM
電源管理
DS457 デコーダ / インタフェース ボードは、ホスト インタフェースに応じて、さまざまな電源管理オプ ションを用意しています。
USB (SNAPI、USB HID キーボードなど ) - USB サスペンド モードを含め、自らの電源使用量を自動的に管
理します。また、USB バスから給電する場合、USB の限界である 500mA を超えることはありません。
SSI または RS-232 - SSI または RS-232 ホスト インタフェースを使用する場合、以下の電源モードのい
ずれかを使用します。6-17 ページの「パワー モード (RS-232 ホストのみ )を参照してください。
コンティニアス パワー : 読み取りセッション中でない場合でも、DS457 は常に稼働しています。
ロー パワー ( デフォルト ): コンティニアス パワー モードの場合よりも、DS457 の待機時の消費電流
が少なくなります。
2 章設
概要
本章では、イメージャの箱からの取り出し、取り付け、設置の方法について説明します。

パッケージの開梱

箱から DS457 を取り出し、損傷していないかどうかを確認します。イメージャが損傷している場合は、xviii
ページに記載の弊社代理店までご連絡ください。
箱は、保管しておいてください。この段ボール箱は、出荷用として承認されたものです。各種サービスのご利
用時に装置を返却する必要がある場合にご使用ください。
2 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
注 : 寸法は mm 単位です。

取り付け

DS457 筐体の底部には、取り付け用に 2 つの M3 x .5 ネジ穴があります。次の図に、取り付け寸法を示します。
注意 DS457 の底部ハウジングに 3.5mm 以上侵入するネジは使用しないでください。有用なネジの最大深さ
3.5mm です。

DS457 取り付け寸法

2-1
DS457 取り付け寸法
設置 2 - 3
スタンドの台座
蝶ナット
1. 一体型マウントの底部
から蝶ナットを取り 外します。
2. ネック部の底部を台座
上部の受け穴に差し 込みます。
3. スタンド底部で蝶ナッ
トを締め、ホルダーと ネック部を固定しま す ( 下の注意を参照 )。
4. スキャン操作に適した
位置にネックを曲げ ます。
イメージャ マウント
平らな部位
取り付け穴

グースネック スタンドへのイメージャの取り付け

オプションのグースネック スタンドにイメージャを取り付ける方法
1. DS457 を取り付けプレートに取り付けます。ウィンドウがプレートの短い端と向き合うようにイメージャ
の位置を合わせ、2 つのネジ穴の位置をスタンドでプラスチックの端に最も近い 2 つの取り付け穴と合わ せます。イメージャの取り付けに必要なネジは 2 本だけです。
2. スタンドに付属の 2 本のネジを使用して、イメージャをスタンドに固定します。
スタンドの組み立て
2-2
グースネック スタンドの組み立て
注意 台座の下の蝶ナットを締める前に、ネックの平らな部位が台座の受け穴にしっかりと納まっていることを
確認してください。
2 - 4 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
2 個の固定用ネジ穴
両面テープの貼付エリア (3 箇所 ) ( 寸法 = 1 インチ x 2 インチ )
スタンドの設置 ( オプション )
2 本のネジまたは両面テープ ( 製品に含まれていません ) を使用して、スタンドの台座を表面が平らな場所に 取り付けることができます。
ネジによる設置
1. 組み立てたスタンドを表面が平らな場所に置きます。
2. スタンドの台座が確実に固定されるまで、#10 木ネジを固定用ネジ穴にねじ込みます。
両面テープによる設置
1. それぞれの両面テープから片面のはく離紙をはがし、粘着面を 3 箇所の長方形の貼付エリアにそれぞれ貼
り付けます。
2. それぞれの両面テープから露出した面のはく離紙をはがし、確実に固定されるまでスタンドを平らな場所
に押し付けます。
2-3
スタンドの設置

POS スタンドへのイメージャの取り付け

オプションの POS スタンドにイメージャを取り付ける方法
1. 付属の 2 本のネジを使用して、イメージャをブラケット アセンブリに取り付けます。
設置 2 - 5
2-4
ブラケット アセンブリへのイメージャの取り付け
2. 付属の 2 本のネジを使用して、マイクスタイルのクリップを取り付け面に固定します。
2-5
マイク クリップの固定
2 - 6 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
3. イメージャが接続されたブラケット アセンブリをマイクスタイルのクリップの方へスライドします。
2-6
POS スタンドの組み立て
設置 2 - 7

MS320X 変換取り付けブラケットへのイメージャの取り付け

既存の MS320X 取り付けブラケットにイメージャを取り付ける方法
1. MS320X を元のマウントから取り外します。
2. 付属の 2 本のネジを使用して、DS457 イメージャを変換取り付けブラケットに取り付けます。
3. 既存の MS320X ブラケットの上に変換ブラケットを置き、絶縁体の位置を既存の取り付けネジと合わせ
ます。
2-7
取り付け済み MS320X DS457 に交換
2 - 8 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
トリガまたはフォト センサ (オプション)
ホスト コネクタ
トリガ ジャック ( オプション )、
2-10 を参照
9 ピン D コネクタ

DS457 の接続

USB ホスト接続

1. 端部に SCANNER のマークが付いた 9 ピン D コネクタを DS457 に差し込みます。
2. 外部スイッチおよび該当ホスト ケーブルを使用する場合は、トリガ ケーブルを 9 ピン D コネクタのフラ
イング リードにあるメス型ステレオ コネクタに差し込みます。コネクタ ピンについては、2-10 ページ
の図 2-10 を参照してください。
3. ホスト コネクタをホストの適切なポートに差し込みます。
4. すべての接続を調べて、その安全性を確認します。
5. このガイドのプログラミング バーコードを使用して DS457 をプログラムします。
2-8
USB 接続
設置 2 - 9
トリガまたはフォト センサ (オプション)
ホスト コネクタ
トリガ ジャック (オプション )、
2-10 を参照
9 ピン D コネクタ
電源

シリアル ホスト接続

1. 端部に SCANNER のマークが付いた 9 ピン D コネクタを DS457 に差し込みます。使用するケーブルを判
断するには、2-10 ページの「シリアル インタフェース ケーブル接続」を参照してください。
2. 外部スイッチおよび該当ホスト ケーブルを使用する場合は、トリガ ケーブルを 9 ピン D コネクタのフラ
イング リードにあるメス型ステレオ コネクタに差し込みます。コネクタ ピンについては、2-10 ページ
の図 2-10 を参照してください。
3. ホスト コネクタをホストの適切なポートに差し込みます。
4. 電源アダプタを AC コンセントに、電源アダプタの出力ケーブルをインタフェース ケーブルのホスト端部
近くのコネクタに差し込みます。
5. すべての接続を調べて、その安全性を確認します。
6. このガイドのプログラミング バーコードを使用して DS457 をプログラムします。
2-9
シリアル接続
2 - 10 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
Male jack shown for reference
Note: Due to many variations of jack and socket styles, identify terminals as shown before soldering leads.
1
1
2
2
3
3
Insertion Direction
1 - Ground (Sleeve) 2 - Battery (Middle Contact) 3 - Trigger (Tip)
1 - グランド (スリーブ) 2 - Vcc (中間接点) 3 - トリガ (先端)
シリアル インタフェース ケーブル接続
RS-232 経由の接続では、必要なケーブルを判断するために、ホスト システムの種類を特定します。使用して いるホスト システムが不明な場合は、販売担当者にお問い合わせください。
TTL レベル互換 RS-232 ホスト システム
PC、ラップトップ、または POS 端末を使用している場合、ホスト システムにはたいてい TTL レベルと互換 性のある RS-232 ポートが搭載されています。この場合は、標準の 5V RS-232 ケーブルを使用します。
True RS-2 32 レベルを必要とするホスト システム
電気的ノイズの多い環境や長いケーブルを敷設していている場所などに設置される一部のホスト デバイス は、TTL レベル信号と互換性がなく、True RS-232 レベルを必要とします。そのような設置環境では、このホ スト システムへのインタフェースとして DS457 に p/n 25-62186-03R などのレベル変換ケーブルが必要にな ることがあります。
適切なケーブルを使用しないと、状況によっては、イメージャとホストの間の通信の信頼性に影響を及ぼす可 能性があります。

トリガ ジャック コネクタのピン

位置および配置

位置および配置に関するガイドラインでは、固有の用途については考慮していません。イメージャを導入する 前に、光学技術者による光学分析を済ませておくことをお勧めします。
2-10
トリガ ジャック コネクタのピン
注意 製品の仕様(温度範囲など)を超えない環境にイメージャを設置してください。たとえば、大きな熱源
の上または横などにはイメージャを設置しないでください。別のデバイスと一緒にイメージャを配置す る場合は、適切な通気・放熱対策が講じられているかどうかを確認してください。以上のヒントに従っ て、製品の寿命、保証期間、およびイメージャの全体的な満足度を確保してください。

ウィンドウが必要な組み込み用途

!
DS457 の前面にウィンドウが必要な場合は、以下のガイドラインを使用します。
注意 DS457 の前面にスキャナ ウィンドウを配置することはお勧めしません。ただし、スキャナ ウィンドウ
が必要な場合は、次の情報を確認してください。

ウィンドウの素材

注意 独自のウィンドウを備えた製品内に DS457 を取り付ける場合は、以下に説明するウィンドウの配置と素
材に関する推奨事項を考慮してください。
完全に透明に見えるウィンドウの素材でも、イメージャのパフォーマンスを損なう可能性があるひずみやゆ
がみが生じていることがよくあります。したがって、光学ガラスまたはセルキャスト アクリルを強くお勧め
します。アクリル以外にも、CR-39 というウィンドウ素材が普及しています。推奨するウィンドウの特性に
ついては、 2-1 を参照してください。
注意 光学技術者に問い合わせて、どのウィンドウ素材がお勧めか、さらに特定の用途に対してコー
ティングが適切かどうかを確認してください。
設置 2 - 11
注意 ポリカーボネートの素材は使用しないでください。
アクリル (PMMA)
セルキャスト製法で製造されているアクリルは、光学品質が非常に優れていて、初期コストも安く済みます。
ただし、アクリルは化学薬品、機械的な圧力、および紫外線の影響を受けやすいため、外部から表面を保護し
てください。アクリルは、適度な衝撃耐性を持ち、超音波溶接が適用できます。
CR-39 (ADC)
CR-39 は、セルキャスト製法で製造されるサーモプラスティックです。眼鏡のプラスティック レンズなどで
よく使用されています。CR-39 は、適度な硬さの表面を持つ非常に優れた耐化学性および耐環境性を持って
います。一般的に、ハードコーティングは必要ありませんが、過酷な環境の場合はハードコーティングするこ
ともできます。CR-39 は、適度な衝撃耐性を持ちますが、超音波溶接は適用できません。
化学的に強化されたフロート ガラス
ガラスは、非常に優れた耐摩耗性を持つ硬い素材です。ただし、焼き入れしていないガラスは脆弱です。最小
限の光学歪みで柔軟性を向上させるには、化学強化処理が必要です。ガラスには超音波溶接を適用することは
できません。また、不定形なカットも困難です。
2 - 12 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
2-1
推奨するウィンドウの特性
特性 説明
素材 透明なセルキャスト アクリル
分光透過特性 400 700nm で最小 85%
厚さ
0.059 ± 0.005
波面歪み(透過) 口径内の直径 0.08 インチで山から谷まで最大 0.2 波長
口径 周辺縁部の 0.04 インチ内に拡張すること
表面品質 60-20 スクラッチ / ディグ

ウィンドウのコーティング

2-3 に、スキャナ ウィンドウのメーカーと非反射コーティングの事業者を示します。
非反射コーティング
非反射コーティングを使用すると、最大限の読み取り範囲を確保でき、ウィンドウ位置の許容範囲が拡大しま す。ただし、非常に高価です。AR コーティングは耐摩耗性が非常に低く、片面のみの AR コーティングが実 際的です (ウィンドウの AR コーティング面がイメージャの内部を向きます )。
ポリシロキサン コーティング
ポリシロキサン タイプのコーティングをプラスティックの表面に適用すると、引っ掻き傷と擦り傷の表面耐 性が強化されます。通常、このタイプのコーティングを適用するには、ディップ加工後、熱風がフィルタリン グされた乾燥器の中で自然乾燥させます。
2-2
一般的なスキャナ ウィンドウ素材テーバー試験の結果
サンプル
化学的に強化されたフロート ガラス
PMMA、ポリシロキサン ハードコー
ヘイズ 100 サイクルヘイズ 500 サイ
1.20% 1.50%
3% 10%
ティング付き
ADC 5% 30%
PMMA 30%
* すべての測定で 100g 負荷および CS-10F 摩耗試験機を使用。
クル
耐摩耗性
最高
最低
2-3
ウィンドウのメーカーおよびコーティング事業者
会社 部門 詳細
設置 2 - 13
Evaporated Coatings, Inc.
非反射コーティング事業者 アクリル ウィンドウ サプラ
2365 Maryland Road Willow Grove, PA 19090 (215) 659-3080
Fosta-Tek Optics, Inc. 320 Hamilton Street Leominster, MA 01453
セルキャスト事業者、ハード コーティング事業者、レー ザー カット事業者
(978) 534-6511
Optical Polymers Int. (OPI) 110 West Main Street Milford, CT 06460
CR-39 セルキャスト事業者、
コーティング事業者、レー ザー カット事業者
(203) 882-9093
Polycast 70 Carlisle Place Stamford, CT 06902
アクリル セルキャスト事業 者、ハード コーティング事業 者、レーザー カット事業者
(800) 243-9002
TSP 2009 Glen Parkway Batavia, OH 45103
アクリル セルキャスト事業 者、コーティング事業者、 レーザー カット事業者
(800) 277-9778

組み込みウィンドウの角度と位置

イヤ 非反射コーティング事業者
CR39 スキャナ ウィンドウ メーカー
CR39 スキャナ ウィンドウ メーカー
アクリル スキャナ ウィンド ウ メーカー
アクリル スキャナ ウィンド ウ メーカー
ウィンドウを DS457 と対象の間に配置する場合は、以下のガイドラインに従ってください。
ウィンドウの開口部 - ウィンドウの開口部は、イメージャの口径がそのウィンドウを通過できる程度に 大きなサイズにしてください。口径の一部が遮断されると、内部反射が生じ、読み取り範囲のパフォー
マンスが低下する場合があります。DS457 からのウィンドウの相対的な配置によって、その組立て品に 含まれるすべての部品の許容度が決まることに注意してください。
ウィンドウの角度 - ウィンドウの最小角度は、2-15 ページの表 2-4 を参照してください。ウィンドウを さらに傾けると、そのウィンドウからの二次反射の可能性が減り、スキャナのパフォーマンスの低下を
防げます。
ウィンドウの最小距離 - 5mm
光学的な有効範囲 - ウィンドウを追加すると、そのウィンドウの素材を通過する際に信号損失が発生す るため、イメージャの有効範囲が縮小する可能性があります。この縮小を最小限に抑えるには、特殊な
コーティングを使用します。詳細は、2-12 ページの「ウィンドウのコーティング」を参照してくださ い。ウィンドウ追加前と追加後の有効範囲の差を把握するには、目的の位置でイメージャをテストして、
その差がイメージャのパフォーマンスに影響するかどうかを確認してください。
2 - 14 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
注意 :
1. データム ABC に対するスキャニング軸の方向の許容範囲 :
± 4º 水平、± 3º 垂直
2. イメージャの口径をクリップすることはできません。
3. 寸法は mm 単位です。
4. 設置許容誤差は含まれていません。
2-11
DS457 の光学距離とスキャナ ウィンドウ

スキャナ ウィンドウの推奨情報

注意 : 外部ウィンドウの最小距離 b = 5 mm ( 表 2-4 を参照 )。
2-12
ウィンドウの距離
設置 2 - 15
2-4
スキャナ ウィンドウの推奨情報 - 傾斜したウィンドウ
外部ウィンドウの仕様 ウィンドウの最小角度
コーティングなし、ウィンドウの最小の正の傾斜 (+c)
コーティングなし、ウィンドウの最小の負の傾斜 (-c)
AR コーティングあり、片面、ウィンドウの最小の正の傾斜 (+c)
AR コーティングあり、片面、ウィンドウの最小の負の傾斜 (-c)
AR コーティングあり、両面、ウィンドウの最小の正の傾斜 (+c)
AR コーティングあり、両面、ウィンドウの最小の負の傾斜 (-c)

スキャナ ウィンドウの注意

組み込み時の許容誤差は含まれていません。
ウィンドウサイズは、 2-11 で示したエンジンの口径や、エンジンに対するウィンドウの設置許容 誤差をカバーできる大きさにしてください。
31
31
26
27
23
17
o
o
o
o
o
o
2 - 16 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

アクセサリ

Zebra では次のようなイメージャ用アクセサリを提供しています。Solution Builder ( 発注ガイド ) を参照して ください。
2-5
DS457 イメージャのアクセサリ
アクセサリ 部品番号
電源アダプタ (RS-232)*
5VDC 850mA ( 米国、カナダ、メキシコ、日本、台湾)
5VDC 850mA (EU、英国、EMEA、ロシア、南アフリカ)
5VDC 850mA ( 中国 )
5VDC 850mA ( オーストラリア、香港、ニュージーランド)
5VDC 850mA ( アルゼンチン、ウルグアイ)
RS-232
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャック付 き、ビープ音なし
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャック付 き、ビープ音あり
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャックな し、ビープ音なし
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、9 フィート、トリガ ジャックな し、ビープ音なし
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャック付 き、ハードウェア ハンドシェイクなし
TTL RS-232 から TRUE RS-232 への変換ケーブル、ロー プロファイル コネクタ
PWRS-14000-253R
PWRS-14000-256R
PWRS-14000-257R
PWRS-14000-258R
PWRS-14000-259R
25-13227-03R
25-13228-03R
25-58918-02R
25-58918-03R
25-63736-02R
25-62186-03R
USB
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャック付 き、ビープ音あり
ストレート コネクタ付き 9 ピン メス型 (DB9)、6 フィート、トリガ ジャックな し、ビープ音なし
9 ピン メス型 (DB9)、18 インチ、トリガ ジャックなし、ビープ音なし ( キオス ク用 )
9 ピン メス型 (DB9)、9 フィート、トリガ ジャックなし、ビープ音なし
オプションのアクセサリ
プッシュ ボタン トリガ ケーブル
フォト センサー トリガ ケーブル (逆反射、IR 850nm、7 フィート範囲 )
*USB ホストにスタンドアロン電源は使用できません。
25-58925-02R
25-58926-04R
25-58926-05R
25-58926-06R
25-04950-01R
25-13176-01R
2-5
DS457 イメージャのアクセサリ ( 続き )
設置 2 - 17
アクセサリ 部品番号
グースネック スタンド (トワイライト ブラック )
POS ウォール /カウンター マウント
MS320x/DS457 変換取り付けブラケット
*USB ホストにスタンドアロン電源は使用できません。
20-60136-02R
KT-145344-01
KT-152342-01
2 - 18 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

Simple Serial Interface ソフトウェア開発者キット (SSI SDK)

Zebra Web サイトから入手できる SSI ソフトウェア開発者キットには、DS457 イメージャを組み込んで RS-232 経由で通信を行うために使用する、次のソフトウェア ツールが含まれています。
Windows® のサンプル プログラム、ソース コード付き
DLL、ユーザー アプリケーションを構築するためのソース コード付き
ActiveX コンポーネント ( ヘルプ ファイル付き )VisualBasic プログラムへの統合を簡易化
Simple Serial Interface のドキュメント
プログラミング可能な 70 以上のパラメータとともに、バーコード メニューを使用するか、または Zebra の Simple Serial Interface プロトコルによるシリアル インタフェースを使用して、DS457 イメージャを設定でき ます。
これにより、Windows
®
DOS、および組み込みシステム環境では、イメージャの機能を十分活用し、パフォー
マンスを最大限に高めることができます。
SDK をダウンロードするには、次のサイトにアクセスしてください。 http://www.zebra.com/support

Zebra SNAPI ソフトウェア開発者キット

Symbol Native Application Programming Interface ソフトウェア開発キット (SNAPI SDK) を使用すると、 SNAPI ベースの Zebra スキャナと USB 経由で簡単に通信し、次の機能を使用できるようになります。
バーコードのキャプチャと読み取り
画像およびビデオのキャプチャ
電子スキャナの設定およびソフトウェアの更新
Microsoft Visual C#® .NET による参照用のサンプル アプリケーション
SDK をダウンロードするには、次のサイトにアクセスしてください。 http://www.zebra.com/support

3 イメージング

概要
本章では、照準、照明、データ キャプチャ、ビープ音と読み取り LED のフィードバック、サポートするシン
ボル体系、および動作モードについて説明します。

イメージング システム

照準パターン

655nm のレーザーとパターン形成エレメントは、読み取り深度全体にわたるイメージャの視野を示すレー
ザー照準パターンを生成します。パターンの中心にある点は、視野の中心を示します。
3-1
照準パターン
明るい中心点は、日光やその他の明るい光源下でも照準を定められるように高い視認性を持たせてあります。
照準パターンは、画像をキャプチャする場合の視野を示します。水平線と垂直線の端は、キャプチャ範囲を表
すボックスの各辺の中間点を表します。

照準誤差

イメージャから 190mm (7.5 インチ ) の位置で照準軸とスキャニング軸の間の視差を最小限に抑えるため、
照準パターンは、水平面のスキャニング軸に対して 2
o
回転しています。
3 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

照準制御

露出時に照準サブシステムがオン (照準パターンの画像がデジタル画像で表示される) とオフのどちらの状態 でも、DS457 は画像をキャプチャできます。露出時に照準システムがオフの場合、露出が高くなると照準パ ターンの明るさが低下します。

照明システム

照明システムは、2 つの高出力赤色 LED (625nm) と高度な駆動システムから構成され、外光の全範囲 ( 完全な 暗闇から完全な太陽光まで ) にわたって画像のキャプチャと読み取りを行うことができます。

照明制御

DS457 では、画像をキャプチャする際に、照明の波長に近い画像を考慮して照明サブシステムをオンまたは オフにすることができます。たとえば、赤色の LED 照明を使用しているので、赤色のインクで印刷された画 像をキャプチャする場合は照明をオフにした方が良い場合があります。
文書の画像をキャプチャするときは、LED 照明はオフにして、文書の表面に最小 30FCD の周辺光を照射する ことをお勧めします。イメージャ ウィンドウにわずかでもほこりや指紋があると、LED 照明が散乱して、画 像に反射 (グレア ) が生じることがあります。グレアは文書の画像の品質を低下させますが、バーコード読み 取りには影響しません。

フレーム レート制御

DS457 は、デフォルトで 60 フレーム / 秒で画像を出力します。画像をキャプチャする場合は、画像の明るさを 高めるために低いフレーム レートを使用します。フレーム レートが 30fps 以下の場合、照準パターンと照明が 点滅しているように見えます。

データのキャプチャ

1D バーコード
2D バーコード
2D ドット ピーン DPM シンボル
012345
012345
012345
012345
スキャン時に、イメージャは、視野内にバーコードを位置付けることができる赤色レーザーの照準パターンを
投影します。イメージャとバーコードの適切な距離については、4-6 ページの「読み取りゾーン」を参照して
ください。イメージャは赤色 LED をオンにして、対象のバーコードを照射します。
プレゼンテーション モード ( デフォルト ) では、DS457 がその視野内にキャプチャ対象を検出すると、自動
的にトリガがオンになり、照準パターンを表示します。トリガ モードでは、イメージャ上部にあるトリガ
タンを押すと、照準パターンが表示されます。
バーコードをスキャンするには、任意の向きで照準パターンの中央にシンボルを位置付けます。十字パターン
で形成される長方形の領域内にシンボル全体が収まっていることを確認します。
イメージング 3 - 3
3-2
イメージャ照準パターンでのスキャン方向
イメージャは、照準パターン内にあれば、その中央に位置付けられていないバーコードを読み取ることもでき
ます。 3-3 の上の例は許容される照準方法ですが、下の例は読み取ることはできません。
3-3
許容される照準と誤った照準
読み取りに成功すると、DS457 はビープ音を鳴らし、フィードバック LED は緑色になります。
3 - 4 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

ビープ音および読み取り LED の意味

3-1 に、特定のイベントに関連するビープ音および LED の意味について示します。イメージャの電源が入っ
ていると、LED は赤く点灯します。SSI イベントも示します。
3-1
ユーザー インタフェースの意味
説明
ビープ音 電源 / 読み取り LED
トリガを引いた 音なし 赤色
読み取りなし
ウェイクアップ
ビデオがオフになった
ビデオがオンになった
読み取り 中音 緑の点滅
スナップショットが開始された 低音 緑の点滅
スナップショットが完了した 低音 赤色
起動した 低音→中音→高音 赤色
転送エラー 4 回の低音 赤色
入力エラー 低音→高音 緑の点滅
デフォルト設定 高音→低音→高音→
低音
パラメータが入力された
意味
緑の点滅
SSI イベント
TRIGGER_PULLED
NODECODE_MSG
WAKEUP
VIDEO_OFF
VIDEO_ON
DECODE
SNAPSHOT_START
SNAPSHOT_COMPLETE
BOOTUP
TRANSMIT_ERROR
ENTRY_ERROR
DEFAULTS_SET
PARAM_ENTERED
数字の入力待ち 高音→低音 緑の点滅
NUMBER_EXPECTED

サポートするシンボル体系

次のバーコード タイプがサポートされ、個別に有効または無効にできます。
1D シンボル体系 2D シンボル体系
UPC/EAN PDF417
Bookland EAN MicroPDF417
UCC クーポン コード Data Matrix
ISSN EAN Data Matrix 反転
Code 128 Maxicode
GS1-128 QR Code
ISBT 128 MicroQR
Code 39 QR 反転
Trioptic Code 39 Aztec
Code 32 Aztec 反転
Code 93
Code 11 郵便コード
Interleaved 2 of 5 US Postnet
Discrete 2 of 5 US Planet
Codabar UK Postal
MSI Japan Postal
Chinese 2 of 5 Australian Postal
Matrix 2 of 5 Netherlands KIX Code
Korean 3 of 5 USPS 4CB/One Code/Intelligent Mail
反転 1D UPU FICS Postal
GS1 DataBar
Composite Codes
イメージング 3 - 5

動作モード

DS457 は以下の動作モードをサポートします。モード間の変更については、7-4 ページの「動作モード」
参照してください。
読み取り(デフォルトモード) - バーコードを読み取ります
スナップショット - 画像をキャプチャします
ビューファインダ付きスナップショットモード - 画像のスナップショットがキャプチャされるまでキャ プチャ対象のビデオを提供します
ビデオ - キャプチャ対象のビデオを提供します
3 - 6 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
4 章仕

ピン配列

4-1
DS457 コネクタ
4-1 は、DS457 インタフェースのピン機能を示しています。
4-1
DS457 USB とシリアルのピン配列
USB インタフェース シリアル インタフェース
ピン番号 ピン名 ピン番号 ピン名
1
2
3USB + 3
4
5
6
7USB - 7
8
9
未使用 = 使用不可
トリガ
未使用
8 番ピンに接続
接地
+5V 電源
4 番ピンに接続
ビープ音 / ダウンロード
1
2
4
5
6
8
9
トリガ
TXD 出力 TTL のみ
RXD 入力 TTL のみ
未使用
接地
+5V 電源
CTS 入力 TTL のみ
RTS 出力 TTL のみ
ビープ音 / ダウンロード
4 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
62.0mm
29.2mm
58.4mm
背面図
寸法図
4-2
DS457 の寸法図

DS457 イメージャの技術的な仕様

4-2
DS457 の技術的仕様 (23°C)
項目 説明
性能
センサー解像度 752 x 480 ピクセル
読み取り範囲 DS457-SR/DL:39.6°(水平 )、25.7°( 垂直 )
DS457-HD/DP:38.4°( 水平 )、24.9°( 垂直 )
ピッチ / スキュー / ロールの許容度 ± 60º / ± 60º / 360º (4-5 ページの図 4-3を参照 )
仕様 4 - 3
イメージャ ハウジングの前面からの 焦点距離
照準光源波長 (VLD)
照明エレメント
最少印刷コントラスト 25% の絶対明暗反射率
動作環境
電源の要件
供給電圧 低電力 / サスペンド電流 引き込み 待機時電流 動作電流 ( スキャン / 読み取りセッション ) ピーク電流
耐周辺光 完全な暗闇から 9,000fc (96,900lx) まで
湿度
操作 ストレージ
耐落下衝撃性 76cm の高さからコンクリート面へ複数回落下後、正常に動作
温度
操作 ストレージ
DS457-SR/DL: 4.7 インチ DS457-HD/DP: 2.3 インチ
655nm ±10nm
625 nm ± 5 nm (LED)
5.00 V ± 0.5 V
2.5mA ( 標準 ) 160mA (標準 )
280mA (平均 ) 450mA
95% RH、50 ℃ ( 結露無きこと ) 85% RH、70 ℃ ( 結露無きこと )
-4ºF 122ºF (-20º 50º C)*
-40ºF 158ºF (-40ºC 70ºC) * 45 ℃以上ではレーザー照準機能が無効になります。高温の環境
では、内部システムの温度を監視して、レーザーが過熱するのを 防止します。このため、プレゼンテーション アイドル モードへの 移行時間を高い値に設定した場合、プレゼンテーション モードの 状態で照準パターンを長時間オンのままにしておくと、照準パ ターンが一時的にオフになることがあります。
注:環境パラメータや許容度パラメータは累積されません。極端な温度環境の影響を受ける用途については、 熱分析を実行してください。
4 - 4 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
4-2
DS457 の技術的仕様 (23°C) ( 続き )
項目 説明
寸法 高さ 29.2mm x 58.4mm x 奥行き 62.0mm
重量
111.0 g
インタフェース D-sub 9 ピン オスは、USB ( フル スピード ) と、RTS と CTS 付き
TTL レベル RS-232 をサポートしています。
注:環境パラメータや許容度パラメータは累積されません。極端な温度環境の影響を受ける用途については、 熱分析を実行してください。
仕様 4 - 5
スキュー ピッチ
ロール
注意 : 許容度は、有効
低下します。
範囲の境界領域で
+ 50° 標準から
+
60° 標準から
360°

スキュー、ピッチ、およびロール

25.4cm の距離の 20mil Code 39 シンボルで測定しています。許容度は有効範囲の境界領域で低下します。
4-3
スキュー、ピッチ、およびロール
4 - 6 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

読み取りゾーン

DS457-SR/DL

4-4 は、DS457-SR/DL の読み取りゾーンを示しています。図内の数値は、代表値です。 4-3 に、選択し
たバーコード密度の代表的な距離と保証距離を示します。最少エレメント幅 ( または「シンボルの密度」) は、 シンボル内の最も狭いエレメント (バーまたはスペース ) の幅です。
Note: Typical performance at 73˚F (23˚C) on high quality symbols.
DS457-SR/DL
7.5 mil Data Matrix
2.0
5 mil Code 39
1.3
10 mil Data Matrix
1.5
1.6
1.5
15 mil Data Matrix
6.0
8.1
8.4
13 mil (100% UPC)
10.9
15.3
in.
20
10
10
20
cm
50.8 W
i
d
25.4
t
h
0
0
o
f
F
25.4
i
e
l
d
50.8
20 mil Code 39
8
12 16
30.5
40.6
In.
cm
1.8
0 0
4
10.2 20.3
Depth of Field
4-4
DS457-SR/DL の読み取りゾーン - 1D Data Matrix シンボル
16.5
20
50.8
仕様 4 - 7
Note: Typical performance at 73˚F (23˚C) on high quality symbols.
DS457-SR/DL
7.5 mil QR Code
2.1
5 mil PDF417
2.4
10 mil QR Code
1.5
6.67 mil PDF417
1.8
1.2
5.1
6.2
10 mil PDF417
7.0
7.1
10.2
in.
20
10
0
10
20
cm
50.8
25.4
0
25.4
50.8
W
i
d
t
h
o
f
F
i
e
l
d
In.
cm
1.5
0 0
15 mil PDF417
4
8
10.2 20.3
13.0
12 16
30.5
40.6
Depth of Field
4-5
DS457-SR/DL の読み取りゾーン - QR Code PDF417 シンボル
4 - 8 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
4-3
DS457-SR/DL の読み取り距離 ( モーション拡張なしのプレゼンテーション モード )
シンボル密度 /
バーコード タイプ
5.0mil Code 39
20mil Code 39
13mil 100% UPC
7.5mil Data Matrix
10mil Data Matrix
15mil Data Matrix
7.5mil QR Code
10mil QR Code
5.0mil PDF417
代表的な有効範囲 保証された有効範囲
近距離 遠距離 近距離 遠距離
1.3 インチ
3.30cm
1.8 インチ
4.57cm
1.5 インチ
3.81cm
2.0 インチ
5.08cm
1.5 インチ
3.81cm
1.6 インチ
4.06cm
2.1 インチ
5.33cm
1.5 インチ
3.81cm
2.4 インチ
6.10cm
8.1 インチ
20.57cm
16.5 インチ
41.91cm
15.3 インチ
38.86cm
6.0 インチ
15.24cm
8.4 インチ
21.34cm
10.9 インチ
27.69cm
5.1 インチ
12.95cm
7.0 インチ
17.78cm
6.2 インチ
15.75cm
1.6 インチ
4.06cm
6.3 インチ
16.00cm
注意 1 11.6 インチ
29.46cm
2.1 インチ
5.33cm
9.5 インチ
24.13cm
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
3.1 インチ
7.87cm
3.5 インチ
8.89cm
6.67mil PDF417
10mil PDF417
15mil PDF417
1.8 インチ
4.57cm
1.2 インチ
3.05cm
1.5 インチ
3.81cm
7.1 インチ
18.03cm
10.2 インチ
25.91cm
13.0 インチ
33.02cm
2.1 インチ
5.33cm
5.8 インチ
14.73cm
注意 17.6 インチ
19.30cm
注意 1 10.1 インチ
25.65cm
注意 :
1. 近距離は、読み取り範囲 (FOV) が制限されます。
2. コントラストは、670nm で測定した MRD (最小反射率差 ) 値です。
3. 有効範囲の仕様は、温度 = 23°C、ピッチ = 18°、ロール = 0°、スキュー = 0°、写真 並みの質、湿度 45 70% RH の値です。
4. モーション拡張を有効にすると、読み取り範囲が狭くなります。
仕様 4 - 9
In.
cm
0
5 mil Code 39
Depth of Field
5.7
2
4
6
8
10
0
5.1 10.2
15.2
20.3
25.4
3 mil Code 39
1.2
4.8
0
W
i
d
t
h
o
f
F
i
e
l
d
0
5
12.7
10
25.4
25.4
10
12.7
in.
Note: Typical performance at 73˚F (23˚C)
on high quality symbols.

DS457-HD/DP

5
4.4
7.5 mil Data Matrix
3.7
5 mil Data Matrix
3 mil Code 128
1.4
3.5
4 mil Data Matrix
1.6
3.0
1.4
1.2
1.1
cm
13 mil (100% UPC)
8.3
1.7
15 mil Code 128
8.73.1
20 mil Code 39
9.7
1.9
DS457-HD/DP
4-6 は、DS457-HD/DP の読み取りゾーンを示しています。図内の数値は、代表値です。 4-4 に、選択し
たバーコード密度の代表的な距離と保証距離を示します。最少エレメント幅 ( または「シンボルの密度」) は、 シンボル内の最も狭いエレメント (バーまたはスペース ) の幅です。
4-6
DS457-HD/DP の読み取りゾーン - 1D Data Matrix シンボル
4 - 10 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
In.
cm
0
6.67 mil PDF417
Depth of Field
4.8
2
4
6
8
10
0
5.1 10.2
15.2
20.3
25.4
10 mil QR Code
1.1
4.6
0
W
i
d
t
h
o
f
F
i
e
l
d
0
5
12.7
10
25.4
25.4
10
12.7
in.
Note: Typical performance at 73˚F (23˚C) on high quality symbols.
DS457-HD/DP
5
4.0
7.5 mil QR Code
3.8
4 mil PDF417
5 mil QR Code
1.5
3.1
1.4
1.1
1.0
cm
20 mil QR Code
6.8
1.4
40 mil QR Code
10.4
3.0
4-7
DS457-HD/DP の読み取りゾーン - QR Code PDF417 シンボル
4-4
DS457-HD/DP の読み取り距離 ( モーション拡張なしのプレゼンテーション モード )
仕様 4 - 11
シンボル密度 /
バーコード タイプ
3.0mil Code 39
5.0mil Code 39
20mil Code 39
3.0mil Code 128
15.0mil Code 128
13mil 100% UPC
4mil Data Matrix
5mil Data Matrix
7.5mil Data Matrix
代表的な有効範囲 保証された有効範囲
近距離 遠距離 近距離 遠距離
1.2 インチ
3.05cm
1.1 インチ
2.79cm
1.9 インチ
4.83cm
1.4 インチ
3.56cm
3.1 インチ
7.87cm
1.7 インチ
4.32cm
1.6 インチ
4.06cm
1.4 インチ
3.56cm
1.2 インチ
3.05cm
4.8 インチ
12.19cm
5.7 インチ
14.48cm
9.7 インチ
24.64cm
3.5 インチ
8.89cm
8.7 インチ
22.10cm
8.3 インチ
21.08cm
3.0 インチ
7.62cm
3.7 インチ
9.40cm
4.4 インチ
11.18cm
1.4 インチ
3.56cm
3.0 インチ
7.62cm
注意 14.1 インチ
10.41cm
注意 19.3 インチ
23.62cm
N/A N/A
N/A N/A
2.1 インチ
5.33cm
5.7 インチ
14.48cm
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
5mil QR Code
7.5mil QR Code
10mil QR Code
20mil QR Code
40mil QR Code
4.0mil PDF417
6.67mil PDF417
1.5 インチ
3.81cm
1.1 インチ
2.79cm
1.1 インチ
2.79cm
1.4 インチ
3.56cm
3.0 インチ
7.62cm
1.4 インチ
3.56cm
1.0 インチ
2.54cm
3.1 インチ
7.87cm
4.0 インチ
10.16cm
4.6 インチ
11.68cm
6.8 インチ
17.27cm
10.4 インチ
26.42cm
3.8 インチ
9.65cm
4.8 インチ
12.19cm
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
N/A N/A
1.6 インチ
4.06cm
1.1 インチ
2.79cm
2.7 インチ
6.86cm
3.6 インチ
9.14cm
注意 :
1. 近距離は、読み取り範囲 (FOV) が制限されます。
2. コントラストは、670nm で測定した MRD (最小反射率差 ) 値です。
3. 有効範囲の仕様は、温度 = 23°C、ピッチ = 18°、ロール = 0°、スキュー = 0°、写真 並みの質、湿度 45 70% RH の値です。
4. モーション拡張を有効にすると、読み取り範囲が狭くなります。
4 - 12 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
5 保守とトラブルシューティ
ング
概要
本章では、保守とトラブルシューティングについて説明します。

保守作業

湿らせた布でイメージャ ハウジングと読み取りウィンドウをふいてください。必要に応じて、非アンモニア 系の洗浄剤が使用できます。読み取りウィンドウに研磨剤などが付着しないようにしてください。

コネクタのクリーニング

1. イメージャからケーブル コネクタを取り外します。
2. イソプロピル アルコールに浸した綿棒で、コネクタ ピン全体をこすります。コネクタに綿のかすが残ら
ないようにしてください。
3. 続いて、乾いた綿棒で、コネクタ ピン全体をこすります。
4. 圧縮空気をコネクタ部にスプレーします。このとき、圧縮空気の管やノズルを表面から約 1.2cm 以上離し
てください。
5. コネクタ部に油分や埃が残っていないか確認して、必要であればクリーニングを繰り返します。
注意 柔らかいエラストマー系ガスケットに余分なアルコールをつけないでください。アルコールが筐体
の接着を損ない、イメージャに液体が浸入するのを防止するガスケットの機能を損なうことがあり ます。
5 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

トラブルシューティング

問題 主な原因 考えられる解決方法
赤い LED が点灯しない か、スキャンを試みて もまったく反応がない。
イメージャがバーコー ドを読み取れない。
照準パターンが表示さ れない。
レーザーがアクティブ になった後、ビープ音 シーケンスが続く
イメージャに電源が供給され ていません。
インタフェース ケーブルま たは電源ケーブルの接続が 緩んでいます。
正しいバーコード タイプが プログラミングされていま せん。
通信パラメータが正しく設定 されていません。
バーコードを読み取れま せん。
動作環境の温度が高くなって います。
ビープ音が設定されてい ます。
システムの電源を確認してください。 正しいホスト インタフェース ケーブルを使用 しているかを確認してください。
電源を接続してください。
ケーブルを接続し直してください。
ケーブルを接続し直してください。
読み取り対象のバーコードのタイプを読み取る ようにイメージャをプログラムしてください。
正しい通信パラメータ ( ボーレート、パリティ、 ストップ ビットなど ) を設定してください。
バーコードに汚れがないことを確認します。 同じバーコード タイプのシンボルをスキャンし てみてください。
その環境では、イメージャを使用しないでくだ さい。
ビープ音の説明については、
プ音および読み取り LED の意味」
さい。
3-4 ページの「ビー
を参照してくだ
注意 これらの確認作業を行っても、バーコードを読み取れない場合は、販売店または Zebra グローバル カス
タマー サポートまでお問い合わせください。連絡先については、xviii ページを参照してください。

6 ユーザー設定

はじめに

本章では、各ユーザー設定機能とそれらを選択する際に必要なプログラミング バーコードについて説明します。

ホスト タイプの選択

デフォルトのシリアル ホストは SSI です。また、デフォルトの USB ホストは、HID キーボード エミュレー ションです。これらのホスト タイプでは、ホスト コマンド経由で装置を設定する際に統合の柔軟性が向上し ます。他のホスト設定を選択する場合は、バーコード メニューをスキャンしてください。ホスト プログラミン グ経由では実行できません。各ホスト タイプの設定オプションについては、それぞれのホストの章を参照し てください。
注意 DS457 は、接続されているケーブルのタイプに応じて、USB インタフェースとシリアル ホスト インタ
フェースを自動的に切り替えます。
注意 9-5 ページの「シリアル ホスト タイプ」のどれか 1 つを選択すると、SSI サポートは無効になります。
SSI サポートを元に戻すには、8-9 ページの「SSI ホスト」をスキャンします。

擬似スキャン セッション

擬似スキャン セッション機能では、イメージャの電源を投入してビープ音が鳴ってから 2 秒間、既存の設定 やモードに関係なくパラメータ バーコードを読み取るため、システムを稼動できる状態にします。これによ り、応答しないシステムを出荷時のデフォルト設定に戻す場合、イメージャをトリガすることなく、またホス ト スキャン セッションを開始することなく、「デフォルト設定」などのパラメータ バーコードをスキャンす ることができます。トリガ イベントの発生、ホスト コマンドの送信、読み取りの成功といった動作があると、 照準パターンや照明は消え、擬似スキャンが終了します。
6 - 2 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
*
(0)
機能 / オプション
* はデフォルトを示す
プログラミングのオプション 10 進数値

デフォルト値の変更

イメージャは、6-3 ページの表 6-1 に示す設定で出荷されています ( すべてのホストやその他のデフォルト値 については、付録 A「標準のデフォルト パラメータ」を参照)。デフォルト値が要件に適合している場合、プ ログラミングは必要ありません。
パラメータ値は、次の 2 通りの方法で変更できます。
このガイドの該当するバーコードをスキャンします。スキャンした新しい値に、メモリ内にある標準の デフォルト値から置き換わります。
SSI ホストと USB SNAPI ホストの場合は、ホスト システムから "parameter send" コマンドを送信しま す。16 進数のパラメータの数値は、この章のパラメータ タイトルの下にあります。また、オプション は対応するバーコードの下の括弧内に示しています。この方法を使用してパラメータ値を変更する手順
については、『Simple Serial Interface (SSI) Programmer’s Guide』を参照してください。
注意 多くのコンピュータでは、画面上でバーコードを直接スキャンできます。画面からスキャンする場合、
バーコードが鮮明に見え、バーやスペースが結合して見えたりしないレベルに文書の倍率を設定してく ださい。
すべての機能をデフォルト値に戻すには、6-5 ページの「* デフォルト設定」をスキャンします。プログラ ミング バーコード メニュー全体で、アスタリスク (
*) はデフォルト値を示しています。

スキャン シーケンスの例

多くの場合、1 つのバーコードをスキャンすることでパラメータ値が設定されます。たとえば、ビープ音を高 音に設定するには、6-9 ページの「ビープ音の音程」に示した「高音」( ビープ音 ) バーコードをスキャンしま す。イメージャの短い高音のビープ音が 1 回鳴り、読み取り成功の LED が点灯すれば、パラメータ入力が成 功したことになります。
また、複数のバーコードをスキャンして設定する必要のある「読み取りセッション タイムアウト」などの パラメータもあります。その手順については、パラメータの説明を参照してください。

スキャン中のエラー

特に指定されていない限り、スキャン シーケンス中のエラーは、正しいパラメータを再スキャンすることで 修正できます。

ユーザー設定パラメータのデフォルト値

6-1 に、ユーザー設定パラメータのデフォルトの一覧を示します。パラメータ値を変更する場合は、本章の 6-5 ページ以降の「ユーザー設定」セクションに記載されている適切なバーコードをスキャンします。
注意 すべてのユーザー設定、ホスト、シンボル体系、およびその他のデフォルト パラメータについては、
A「標準のデフォルト パラメータ」を参照してください。
6-1
ユーザー設定のデフォルト一覧
ユーザー設定 6 - 3
パラメータ
ユーザー設定
デフォルト設定パラメータ デフォルト設定
パラメータのスキャン
ユーザー パラメータのパススルー
読み取り成功時のビープ音
ビープ音の音程
ビープ音の音量
電源投入時ビープ音の抑止
トリガ モード
プレゼンテーション パフォーマンス モード
プレゼンテーション アイドル モード 移行時間
プレゼンテーション スリープ モード 移行時間
パラメータ
番号
236 ECh
625 F1h 71h
56 38h
145 91h
140 8Ch
721 F1h D1h
138 8Ah
650 F1h 8Ah
663 F1h 97h
662 F1h 96h
SSI 番号 デフォルト ページ番号
有効
無効
有効
抑止しない
プレゼンテーション
標準
1
1
6-5
6-6
6-7
6-8
6-9
6-10
6-10
6-11
6-12
6-13
6-15
パワー モード
ロー パワー モード移行時間
ピックリスト モード
読み取りセッション タイムアウト
同一バーコードの 読み取り間隔
連続バーコード読み取り
ユニーク バーコード読み取り
ミラー イメージ
携帯電話 / ディスプレイ モード
連結パラメータ バーコードの検証
PDF 優先
128 80h
146 92h
402 F0h 92h
136 88h
137 89h
649 F1h 89h
723 F1h D3h
624 F1h 70h
716 F1h CCh
692 F1h B4h
719 F1h CFh
ロー パワー
1.0
常時無効
9.9
0.6
無効
有効
無効
無効
無効
無効
6-17
6-17
6-19
6-19
6-20
6-20
6-21
6-21
6-22
6-22
6-23
6 - 4 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
6-1
ユーザー設定のデフォルト一覧 ( 続き )
パラメータ
PDF 優先のタイムアウト
マルチコード モード
マルチコード式
マルチコード モード連結
マルチコード連結シンボル体系
パラメータ
番号
SSI 番号 デフォルト ページ番号
720 F1h D0h
677 F1h A5h
661 F1h 95h 1 6-25
717
722
F1hCDh 無効
F1hD2h PDF417 として連結
その他のパラメータ
コード ID キャラクタの転送
SSI プリフィックス値
SSI サフィックス 1 の値 SSI サフィックス 2 の値
45 2Dh
105 69h <CR> 6-38
104 106
68h 6Ah
SSI プリフィックス値 99105 63h69h
SSI サフィックス 1 の値 非 SSI サフィックス 2 の値
スキャン データ転送フォーマット
98104 100106
62h68h 64h6Ah
235 EBh
400 ミリ秒
無効
6-23
6-24
6-33
6-34
なし
<CR>
6-37
6-38
<CR>
<CR><LF> 6-38
<CR><LF>
6-38
<CR><LF>
データのみ
6-39
FN1 置換値
NR ( 読み取りなし )」メッセージの
転送
バージョン通知
103109 67h6Dh 設定
94 5Eh
無効
6-40
6-41
6-41

ユーザー設定

デフォルト設定パラメータ

DS457 は、工場出荷時デフォルトかカスタム デフォルトの 2 種類のデフォルト設定にリセットすることができ ます。以下の中から適切なバーコードをスキャンして、工場出荷時のデフォルト設定に戻すか、現在の設定をカ スタム デフォルトとして登録します。
デフォルト設定 - このバーコードをスキャンすると、すべてのデフォルト パラメータが以下のようにリ セットされます。
過去に「カスタム デフォルトの登録」をスキャンすることによってカスタム デフォルトを設定して
いた場合、「デフォルト設定」をスキャンして、イメージャのカスタム デフォルト設定に戻します。
カスタム デフォルトを設定していなかった場合は、「デフォルト設定」をスキャンして、 A-1 に示
されている工場出荷時のデフォルト値に戻します。
工場出荷時デフォルト設定 - このバーコードをスキャンすると、 A-1 に示されている工場出荷時のデ フォルト値に戻ります。このとき、カスタム デフォルト値は削除されます。
カスタム デフォルトの登録 - このバーコードをスキャンすると、現在のイメージャの設定がカスタム デ フォルトとして設定されます。一度設定すると、「デフォルト設定」をスキャンすることによってカスタ
ム デフォルト設定に戻すことができるようになります。
ユーザー設定 6 - 5
* デフォルト設定
カスタム デフォルトの登録
工場出荷時デフォルト設定
6 - 6 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

パラメータのスキャン

パラメータ番号 236 (SSI 番号 ECh)
パラメータ バーコード (「デフォルト設定」パラメータ バーコードを含む ) の読み取りを無効にするには、下 記の「パラメータのスキャンを無効にする」バーコードをスキャンします。パラメータ バーコードの読み取 りを有効にするには、「パラメータのスキャンを有効にする」をスキャンします。
* パラメータのスキャンを有効にする
(1)
パラメータのスキャンを無効にする
(0)
ユーザー設定 6 - 7

ユーザー パラメータのパススルー

パラメータ番号 625 (SSI 番号 F1h 71h)
ユーザー定義パラメータ バーコード ( ユーザー定義パラメータ バーコード フォーマットを参照 ) を、SSI ホ ストおよび SNAPI ホスト ( デコード データ フォーマットを参照 ) 用のデコード データ パケット内の通常の デコード データとして送信できます。
ユーザー定義パラメータ バーコード フォーマット
次のフォーマットの Code 128 バーコード :
<FNC3><L>< データ >
または
<FNC3><B><12 バイトのデータ >
デコード データ フォーマット
<0xf3><L>< データ >
または
<0xf3><B><12 バイトのデータ >
B タイプが使用できるのは、12 バイトのデータのみです。
ユーザー定義パラメータ バーコードの読み取りに成功すると、通常の読み取りビープ音が鳴ります。
ユーザー パラメータ パススルーを有効にする
(1)
* ユーザー パラメータ パススルーを無効にする
(0)
6 - 8 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

読み取り成功時のビープ音

パラメータ番号 56 (SSI 番号 38h)
読み取り成功時にビープ音を鳴らすかどうかを設定します。「読み取り成功時にビープ音を鳴らさない」を選 択した場合でも、パラメータ メニューをスキャンしているときとエラー状態を通知するときは、ビープ音が 鳴ります。
*読み取り成功時にビープ音を鳴らす
( 有効 )
(1)
読み取り成功時にビープ音を鳴らさない
( 無効 )
(0)
ユーザー設定 6 - 9

ビープ音の音程

パラメータ番号 145 (SSI 番号 91h)
読み取りビープ音の周波数 (音程 ) を選択するには、「低音」、「中音」、「高音」のいずれかのバーコードを スキャンします。
低音
(2)
高音
(0)
* 中音
( 最適な設定 )
(1)
6 - 10 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

ビープ音の音量

パラメータ番号 140 (SSI 番号 8Ch)
次の「小」、「中」、「大」でビープ音の音量を設定します。
(2)
(1)
*
(0)

電源投入時ビープ音の抑止

パラメータ番号 721 (SSI 番号 F1h D1h)
電源投入時ビープ音を抑止するかどうかを設定します。
電源投入時ビープ音の抑止
(1)
* 電源投入時ビープ音を抑止しない
(0)

トリガ モード

パラメータ番号 138 (SSI 番号 8Ah)
レベル : トリガが ON になると、読み取り処理がアクティブになります。トリガが OFF になるか、読み 取りが正常に完了するか、または読み取りセッション タイムアウトが発生するまで、この読み取り処理 は継続されます。
プレゼンテーション モード: DS457 がその読み取り範囲内にキャプチャ対象を検出すると、トリガが ON になり、読み取りを試みます。通常の照明の状態では、キャプチャ対象の検出範囲は変化しません。
これが適用されるのは、読み取りモードだけです。このモードでは、装置はロー パワー モードに入り ません。
ホスト : ホスト コマンドでトリガ信号を発信します。DS457 は、トリガが引かれると、レベル トリガ オプションとして解釈します。
ソフトウェア トリガ専用モード : イメージャからのトリガ操作を無効にして、ホスト コマンドからのみ トリガ信号を発信できるようにします。これは、レベル トリガ オプションとして解釈されます。
ユーザー設定 6 - 11
レベル
(0)
ホスト
(8)
* プレゼンテーション モード
(7)
ソフトウェア トリガ専用モード
(15)
6 - 12 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

プレゼンテーション パフォーマンス モード

パラメータ番号 650 (SSI 番号 F1h 8Ah)
プレゼンテーション パフォーマンス モードには、次の 3 種類があります。
「標準プレゼンテーション モード」は、汎用スキャン用に最適化されています。たとえば、紙ラベルや
品質表示タグなどの標準的な表面からバーコードを読み取るのに適しています。このモードでは、バー コードのスワイプ速度 ( 読み取り範囲にバーコードを通して読み込むことができる速度 ) と読み取り範
囲 ( イメージャとバーコードの間の距離 ) を調整し、一般的な用紙に印刷されたバーコードを最適にス キャンすることができます。
「拡張プレゼンテーション モード」も 汎 用 ( 紙ベースの ) スキャン用に最適化されていますが、「標準プレ
ゼンテーション モード」よりもバーコードのスワイプ速度が速く、読み取り範囲は狭くなります。特に、
高速なバーコードのスワイプ速度 (自動スキャニングなど ) や、制限された読み取り範囲 (ハンズフリー モードで誤った読み取りを減らす場合など) を使ってスキャンする場合にお勧めします。
「トラディショナル プレゼンテーション モード」は、携帯電話やコンピュータの画面から頻繁にバー
コードを読み取る必要がある用途に最適化されており、大きい 2D シンボルに対する性能を向上させま す。バックライトが薄暗い携帯電話の画面のようにバーコードを読み取りにくい状態でも、イメージャ
でバーコードを解析することができます。このモードは、一部が欠けていたり、品質が低かったりする バーコードを読み取る場合にお勧めします。このモードを使用する場合は、スワイプ速度が落ちるので、 読み取り範囲にバーコードを通さずに、確実に読み取れるよう静止させてください。
注意 携帯電話やコンピュータの画面からバーコードをスキャンするには、6-22 ページの「携帯電話 /
ディスプレイ モード」を有効にする必要があります。
* 標準プレゼンテーション モード
(2)
拡張プレゼンテーション モード
(0)
トラディショナル プレゼンテーション モード
(3)
ユーザー設定 6 - 13
プレゼンテーション アイドル モード移行時間
パラメータ番号 663 (SSI 番号 F1h 97h)
プレゼンテーション モードで使用します。このパラメータで設定した時間が経過すると、アイドル モードに 切り替わり、イメージャの照明が暗くなります。イメージャは、バーコードが提示されたとき、またはトリガ が引かれたときに、アクティブ モードに戻ります。
無効
(0)
1
(1)
10
(10)
5 (21)
*1
(17)
15
(27)
6 - 14 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
プレゼンテーション アイドル モード移行時間 (続き )
30
(29)
45
(30)
1 時間
(33)
6 時間
(38)
3 時間
(35)
9 時間
(41)
ユーザー設定 6 - 15
プレゼンテーション スリープ モード移行時間
パラメータ番号 662 (SSI 番号 F1h 96h)
プレゼンテーション モードで使用します。このパラメータで設定した時間が経過すると、スリープ モードに 切り替わり、イメージャの照明が消灯します。動きを感知する、読み取り範囲内でバーコードを検出する、ま たはトリガを引くと、アクティブ モードに戻ります。
注意 照明が消灯しているときにイメージャを使用した場合のパフォーマンスは保証されません。
無効
(0)
10
(10)
5 (21)
1
(1)
*1
(17)
6 - 16 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
プレゼンテーション スリープ モード移行時間 (続き )
15
(27)
30
(29)
45
(30)
3 時間
(35)
1 時間
(33)
6 時間
(38)
9 時間
(41)
ユーザー設定 6 - 17

パワー モード (RS-232 ホストのみ )

パラメータ番号 128 (SSI 番号 80h)
読み取り後にイメージャをロー パワー消費モードに移行させるかどうかを選択します。コンティニアス オン モードでは、イメージャはロー パワー状態に移行しません。
コンティニアス オン
(0)
* ロー パワー モード
(1)

ロー パワー モード移行時間

パラメータ番号 146 (SSI 番号 92h)
読み取り後にイメージャをアクティブなままにしておく時間を設定します。スキャン セッションの後、イメー ジャは、ロー パワー モードに移行する前に設定した時間の間待機します。
注意 このパラメータは、「パワー モード」が「ロー パワー」の場合にのみ適用できます。
ここに記載されている以外の値をこのパラメータにプログラムする方法については、8-7 ページの「SSI を
使用したロー パワー モード移行時間の使用」を参照してください。
*1
(17)
5 (21)
6 - 18 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
ロー パワー モード移行時間 ( 続き )
1 (33)
5 (37)
15
(43)
1 時間
(49)
ユーザー設定 6 - 19

ピックリスト モード

パラメータ番号 402 (SSI 番号 F0h 92h)
ピックリスト モードでは、イメージャがレーザー照準パターンの中央の下に並んでいるバーコードのみを読 み取ることができるようになります。次のいずれかのピックリスト モードを選択してください。
常時無効 - ピックリスト モードは常時無効になります。
常時有効 - ピックリスト モードは常時有効になります。
注意 ピックリスト モードが有効になっている場合、7-6 ページの「読み取り照準パターン」が無効になって
いるときでも、読み取り照準パターンがオンになります。
ピックリスト モードは、OCR の読み取りには適用されません。
* 常時無効
(0)
常時有効
(2)

読み取りセッション タイムアウト

パラメータ番号 136 (SSI 番号 88h)
このパラメータでは、スキャン試行中に読み取り処理を継続する最大時間を設定します。このパラメータは、
0.5 秒から 9.9 秒まで、0.1 秒刻みでプログラミングできます。デフォルトのタイムアウトは 9.9 秒です。
読み取りセッション タイムアウトを設定するには、下記のバーコードをスキャンします。次に、必要な時間 に対応する 2 つの数値バーコードを付録 D「数値バーコード」でスキャンします。1 桁の数字には、先頭にゼ ロを入力します。たとえば、読み取りセッション タイムアウトとして 0.5 秒を設定するには、下記のバーコー ドをスキャンしてから、0 と 5 のバーコードをスキャンします。操作を間違ったときや、選択した設定を変更 する場合は、D-3 ページの「キャンセル」をスキャンします。
読み取りセッション タイムアウト
6 - 20 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

同一バーコードの読み取り間隔

パラメータ番号 137 (SSI 番号 89h)
プレゼンテーション モードでこのオプションを使用すると、DS457 の読み取り範囲内に残っているバーコー ドを複数回読み取ることを防止できます。読み取り範囲内からバーコードが取り除かれると、タイムアウトが 開始されます。
同一のバーコードの読み取り間隔を選択するには (0.1 秒刻みで、0.0 ~ 9.9 秒 )、下記のバーコードをスキャン し、次に必要な間隔に対応する 2 つの数値バーコードを、付録 D「数値バーコード」でスキャンします。デ フォルトは 0.6 秒です。
同一バーコードの読み取り間隔

連続バーコード読み取り

パラメータ番号 649 (SSI 番号 F1h 89h)
トリガ イベントが終わるか、読み取りセッション タイムアウトが発生するまで、読み取り処理を継続させるに は、「有効にする」を選択します。バーコードを読み取るたびに、ユーザーに通知されます。「無効にする」を 選択した場合、有効な読み取りが行われると、読み取り処理も終了します。このモードは、プレゼンテーション モードには適用されません。
注意 Zebra では、この機能とともに 6-19 ページの「ピックリスト モード」を有効にすることを強くお勧め
します。ピックリスト モードを無効にすると、イメージング エンジンの読み取り範囲内に複数のバー コードがある場合、誤った読み取りが発生する可能性があります。
* 連続バーコード読み取りを無効にする
(0)
連続バーコード読み取りを有効にする
(1)
ユーザー設定 6 - 21

ユニーク バーコード読み取り

パラメータ番号 723 (SSI 番号 F1h D3h)
トリガを押している間に一意のバーコードのみを読み取るには、このパラメータを有効にします。このオプ ションは、連続バーコード読み取りが有効になっている場合のみ適用されます。
ユニーク バーコード読み取りの無効化
(0)
* ユニーク バーコード読み取りの有効化
(1)

ミラー イメージ

パラメータ番号 624 (SSI 番号 F1h 70h)
鏡像のように反転させて画像をスキャンするにはこのモードを有効にします。鏡越しにスキャンしたい場合 や、逆向きでは読み込めないシンボル体系を使う場合に便利です。
スナップショット、ビデオ、またはビデオ Viewfinder モードの使用時に有効にすると、画像はミラー イメー ジとして転送されます。
* ミラー イメージを無効にする
(0)
ミラー イメージを有効にする
(1)
6 - 22 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

携帯電話 / ディスプレイ モード

パラメータ番号 716 (SSI 番号 F1h CCh)
このモードでは、携帯電話および電子ディスプレイに対象のバーコードが表示されているときのバーコード 読み取り性能が向上します。
* 携帯電話 / ディスプレイ モードを無効にする
(0)
携帯電話 / ディスプレイ モードを有効にする

連結パラメータ バーコードの検証

パラメータ番号 692 (SSI 番号 F1h B4h)
異なるイメージャ モデルや異なるバージョンのイメージャ用の連結したパラメータ バーコードを使用する場 合、イメージャは不適切なパラメータを読み取ることがあります。このパラメータは、イメージャがバーコー ド内で不適切なパラメータ設定を読み込んだ場合の、連結パラメータ バーコードの処理方法を決定します。
不適切なパラメータを無視し、適切なパラメータを設定するには、これを無効にします。1 つ以上のパラメータ が不適切な場合にすべてのパラメータを無視するには、これを有効にします。
(3)
* 連結パラメータ バーコードの検証を無効にする
(0)
連結パラメータ バーコードの検証を有効にする
(1)
ユーザー設定 6 - 23

PDF 優先

パラメータ番号 719 (SSI 番号 F1h CFh)
この機能を有効にすると、PDF 優先のタイムアウトで指定した値だけ、1D バーコード (Code 128 の 8 ~ 25 文 字の長さ ) の読み取りを遅らせます。その期間、イメージャは PDF417 シンボル ( 例、米国ドライバーズ ライセ ンス ) を読み取ろうとし、成功するとそのことだけを報告します。PDF417 バーコードを読み取らない ( 見つけ られない ) 場合は、タイムアウト後に 1D バーコードを報告します。イメージャが報告するためには、1D シンボ ルがデバイスの読み取り範囲内に収まっている必要があります。このパラメータは、その他のシンボル体系の読 み取りには影響しません。
*PDF 優先を無効にする
(0)
PDF 優先を有効にする

PDF 優先のタイムアウト

パラメータ番号 720 (SSI 番号 F1h D0h)
PDF 優先が有効になっている場合、このタイムアウトで、読み取り範囲内の 1D バーコードを報告する前に、
イメージャが PDF417 の読み取りを試行する時間を指定します。
以下のバーコードをスキャンした後で、タイムアウトをミリ秒単位で指定する 4 桁を 付録 D「数値バーコー
ド」からスキャンします。たとえば、200 ミリ秒と入力するには、次のバーコードをスキャンしてから 0200
スキャンします。範囲は 0 5000 ミリ秒で、デフォルト値は 400 ミリ秒です。
(1)
PDF 優先のタイムアウト
注意 PDF 優先のタイムアウトは、読み取りセッション タイムアウトよりも 1 秒以上短くする必要があります。
6 - 24 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

マルチコード モード

パラメータ番号 677 (SSI 番号 F1h A5h)
プログラムされたマルチコード式に基づき、トリガが 1 回引かれたときに複数のバーコードを読み取れるよ うにするには、このパラメータを有効にします。イメージャは読み取り成功をレポートし、マルチコード式で 示されたすべてのバーコードを読み取った場合のみ状態が表示されます。それ以外の場合は読み取り失敗で す。バーコードは、マルチコード式で定義された順番に転送されます。通常の読み取りモードで操作するとき は、このパラメータを無効にしてください。
注意 DS457-DP はマルチコード モードをサポートしません。
このモードは、レベル トリガ モードの場合のみ動作できます。また、連続バーコード読み取りも無効にしま す。このモードを有効にするときは、常にイメージャを同じ距離で同じ角度 (垂直 ) に向けます。
* マルチコード モードを無効にする
(0)
マルチコード モードを有効にする
(1)
ユーザー設定 6 - 25

マルチコード式

パラメータ番号 661 (SSI 番号 F1h 95h)
マルチコード モード ( グリッド方式 ) のマルチコード式をプログラムするには、この機能を使用します。
デフォルトは 1 で、任意のバーコードを示します。
注意 DS457-DP はこのパラメータをサポートしません。
マルチコード式を設定するには、次の手順に従います。
1. 下記のバーコードをスキャンします。
2. Advanced Data Formatting Programmer Guide』の英数字キーボードからバーコードをスキャンします。
3. Advanced Data Formatting Programmer Guide』の「メッセージの終わり」をスキャンします。
マルチコード式
マルチコード式の構文 :[n] [Element 1]; [Element 2 ]; ...[Element n];
ここで、n は式全体の要素の数です。
マルチコード式では、イメージャが画像を見つけるために使用すると予想されるバーコードを記述します。各 要素は、DS457 の読み取り範囲内にある 1 つのバーコードを表します。式の中での要素の順番は、各要素か らのバーコード データがホストに転送される順番です。要素は、次の方法の 1 つまたは複数を使って定義さ れます。
領域別。このタイプの要素は、読み取りを DS457 の読み取り範囲内の特定領域に限定します。領域の座標は、
その領域の左上と右下の角として定義され、読み取り範囲のパーセンテージで表されます。パーセンテージは 0% 100%、または 16 進数の 0x00 0x64 で、いずれも水平軸と垂直軸に対して定義できます。領域要素 は、次のように構成されます。
[R] [4] [ 上 , 左 ] [ 下 , 右 ]
ここで :
[R] は文字の R です。
[4] 0x04 で、その後に領域を説明する 4 バイトがあることを示しています。
[ , ] は、領域の左上隅を表す 2 つの値です。
[ 下 , 右 ] は、領域の右下隅を表す 2 つの値です。
マルチコード式に使用される読み取り範囲の一番上は、DS457 の筐体を水平面に置いたときの読み取り範囲 の一番上です。
6 - 26 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
コード タイプ別。要素は、読み取り範囲内の任意の場所で読み取る特定のバーコードを指定できます。コード
タイプ要素は、次のように構成されます。
[C] [2] [ コード タイプ ]
ここで :
[C] は文字の C です。
[2] 0x02 で、その後にコード タイプを説明する 2 バイトがあることを示しています。
[ コード タイプ ] は目的のシンボル体系のパラメータ番号です ( 第 12 章「シンボル体系」を参照 )。単 一 バイトのパラメータ番号の場合は、パラメータ番号の前に 00 を追加して 2 バイトに拡張します。
マルチコード式を定義するときは、次の点を考慮します。
読み取り範囲内に複数のコード タイプのバーコードがある場合は、コード タイプ識別子を使用します。
同一コード タイプのバーコードが複数あるときは、常に領域識別子を使用します。
転送順が重要なときは (式内の最初の要素を最初に転送 )、いずれかのタイプを使用して順番を定義し ます。
読み取り範囲内に不要なバーコードがある場合は、次のいずれかの方法でフィルタします。
コード タイプを使用して、ターゲット バーコードのみを指定します。
領域を使用して、ターゲット バーコードのみを特定します。
式に領域識別子が含まれていない場合、スキャン角度と距離は関係ありません。領域を指定した場合は、 固定方向と固定距離でスキャンする必要があります。このため、領域識別子よりコード タイプ識別子の
使用が望ましいです。
領域を定義するとき :
バーコードよりはるかに大きい領域を定義すると、スキャン距離と角度の許容量が増しますが、ター
ゲット バーコードではなく近くのバーコードが読み取られることがあります。したがって、最高の パフォーマンスを実現するためには、読み取り範囲内にあるバーコードが少数で、その範囲内のバー
コードが離れているときは、より大きい範囲を定義します。
ターゲット バーコードに近い ( またはそれより小さい) 領域を定義すると、近くにあるバーコードよ
りそのバーコードを読み取る確率が高くなりますが、スキャン距離とスキャン角度はより正確に設定 する必要があります。したがって、最高のパフォーマンスを実現するためには、読み取り範囲内にあ るバーコードが多数であるか、範囲内のバーコードが近接しているときは、より小さい領域を定義し ます。
ターゲット バーコードを検索するイメージ領域を狭めて読み取り速度を上げるには、領域要素を使用し ます。
コード タイプを指定しても、一部のコード タイプの読み取り速度は向上します。
マルチコード モードが有効なとき、パラメータ バーコードをスキャンできますが、次のことに注意し てください。マルチコード式で領域を定義した場合、パラメータ バーコードをスキャンするには、マル チコード式で定義された最初の領域の中にバーコードを配置する必要があります。一部の場合、この最
初の領域はイメージの中心ではなく、パラメータ バーコードに照準を合わせると、読み取り成功になら ないことがあります。
次の例では、16 進数と 10 進数の両方の形式のマルチコード式を示しています。ただし、例の図での値は 10 進数です。式を作成するときは、正しい基本進法を使用してください。0x00 0x00 0x64 0x32 として指定され る領域は、左上の座標 (0,0) と右下の座標 (100,50) の領域を表します。
ユーザー設定 6 - 27
12
4
7
9
50%
0%
100%
0%
50%
100%
PDF417 コード
Code 128 コード
UPC-A コード
1
6-1 にあるように、イメージ内の任意の場所にある 1 つの Code 128 バーコード を読み取るには (読み取り
範囲内に別のタイプのバーコードがあるときでも)、次の式をプログラムします。
10 進法の式 ( 読みやすくフォーマットしたもの) は、次のようになります。
1 C 2 0 8 ;
パラメータのスキャンで式をプログラムするには、次のシーケンスになります ( 読みやすいようにスペースを 挿入 )。
[ マルチコード式 ] 01 C 02 00 08 ; [ メッセージの終わり ]
ホスト コマンド (SSI/SNAPI) で式をプログラムする場合は、次のシーケンスになります。
0x01 0x43 0x02 0x00 0x08 0x3b
この方法の詳細については、6-31 ページの「SSI コマンドを使用したマルチコード式のプログラミング」を 参照してください。
6-1
マルチコード式の例 1
6 - 28 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
2a
6-2 にあるように、イメージの上半分にある Code128 (コード タイプ = 8) と、イメージの下半分にある
PDF417 ( コード タイプ = 15) を読み取るには、次のように式をプログラムします。
10 進法の式 ( 読みやすくフォーマットしたもの) は、次のようになります。
2 C 2 0 8 R 4 0 0 100 50 ; C 2 0 15 R 4 0 50 100 100 ;
パラメータのスキャンで式をプログラムするには、次のシーケンスになります。
[ マルチコード式 ] 02 C 02 00 08 R 04 00 00 64 32 ; C 02 00 0F R 04 00 32 64 64 ; [ メッセージの終わり ]
ホスト コマンド (SSI/SNAPI) で式をプログラムする場合は、次のシーケンスになります。
0x02 0x43 0x02 0x00 0x08 0x52 0x04 0x00 0x00 0x64 0x32 0x3B 0x43 0x02 0x00 0x0F 0x52 0x04 0x00 0x32 0x64 0x64 0x3B
この方法の詳細については、6-31 ページの「SSI コマンドを使用したマルチコード式のプログラミング」を 参照してください。
ユーザー設定 6 - 29
PDF417 コード
(0,0)
Code 128 コード
(0,50)
(160,100)
(100,50)
50%
0%
100%
0%
50%
100%
2b
6-2 で、下部の PDF417 バーコードを先に転送する必要がある場合は、2 つのバーコードのシーケンスを反転
します。
10 進法の式 ( 読みやすくフォーマットしたもの) は、次のようになります。
2 C 2 0 15 R 4 0 50 100 100 ; C 2 0 8 R 4 0 0 100 50 ;
パラメータのスキャンで式をプログラムするには、次のシーケンスになります。
[ マルチコード式 ] 02 C 02 00 0F R 04 00 32 64 64 ; C 02 00 08 R 04 00 00 64 32 ; [ メッセージの終わり ]
ホスト コマンド (SSI/SNAPI) で式をプログラムする場合は、次のシーケンスになります。
0x02 0x43 0x02 0x00 0x0F 0x52 0x04 0x00 0x32 0x64 0x64 0x3B 0x43 0x02 0x00 0x08 0x52 0x04 0x00 0x00 0x64 0x32 0x3B
この方法の詳細については、6-31 ページの「SSI コマンドを使用したマルチコード式のプログラミング」を 参照してください。
6-2
マルチコード式の例 2
6 - 30 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
40%
65%
40%
40%
PDF417 コード
Code 128 コード
Data Matrix コード
Code 128 コード
70%
60%
(70,0)
(100,40)
(100,100)
(0,0)
(40,40)
(65,60)
50%
0%
100%
0% 50% 100%
3
6-3 にあるように、3 つのバーコードのセットを、中央の Code 128 バーコードを除外して読み取るには、
次のような式になります。
10 進法の式 ( 読みやすくフォーマットしたもの) は、次のようになります。
3 C 2 0 15 R 4 0 0 50 50 ; C 2 [F0 24] R 4 70 0 100 40 ; C 2 0 8 R 4 65 60 100 100 ;
パラメータのスキャンで式をプログラムするには、次のシーケンスになります。
[ マルチコード式 ] 03 C 02 00 0F R 04 00 00 32 32 ; C 02 F0 24 R 04 46 00 64 28 ; C 02 00 08 R 04 41 3C 64 64 ; [ メッセージの終わり ]
ホスト コマンド (SSI/SNAPI) で式をプログラムする場合は、次のシーケンスになります。
0x03 0x43 0x02 0x00 0x0F 0x52 0x04 0x00 0x00 0x32 0x32 0x3B 0x43 0x02 0xF0 0x24 0x52 0x04 0x46 0x00 0x64 0x28 0x3B 0x43 0x02 0x00 0x08 0x52 0x04 0x41 0x3C 0x64 0x64 0x3B
この方法の詳細については、6-31 ページの「SSI コマンドを使用したマルチコード式のプログラミング」を 参照してください。
6-3
マルチコード式の例 3
ユーザー設定 6 - 31
SSI コマンドを使用したマルチコード式のプログラミング
以下の例は、Remote Scanner Management (RSM) コマンド内でマルチコード式をプログラムする方法を示し ています。
SSI トランザクション シーケンス
マルチコード式トランザクション ( コマンド / レスポンスのペア) を送信する前に、以下の初期化トランザク ションを実行します (コマンドとレスポンス )。初期化トランザクションが必要になるのは、電源投入時の 1 回のみです。
コマンド ( イメージャに対して): 0A 80 04 00 00 06 20 00 00 FF FE 4D レスポンス (イメージャから ): 0C 80 00 00 00 08 20 00 00 F0 00 F0 FD 6C
次に、以下の基本的なトランザクション形式を使用して、マルチコード式をプログラムします。
コマンド ( イメージャに対して): 17 80 04 00 00 13 06 00 02 95 41 00 42 00 06 00 [16 進数のマルチコー ド式 ] FD A3
レスポンス (イメージャから ): 08 80 00 00 00 04 06 00 FF 6E
マルチコード式コマンドの作成の詳細については、 6-4 を参照してください。
6-4 の凡例
10 進数を示す d が後に付いていない限り、表中のすべての値は 16 進数です。
網かけの欄は、さまざまなマルチコード式に応じて変わる値を表しています。 網のかかっていない欄は固定で、どの式に対しても一定です。
N: マルチコード式の長さはバイト単位です。例 1 を使用すると、N = 6 (10 進数 )、0x06 (16 進数 ) です。
Len1:N+17. 1 を使用すると、Len1 = 23 (10 進数)0x17 (16 進数 ) です。
Len2:N+13. 1 を使用すると、Len2 = 19 (10 進数)0x13 (16 進数 ) です。
Op: コマンドの持続性。
0x06 は、不揮発性メモリにマルチコード式を格納します。コマンドは、パワーサイクルの間持続し
ます。 または
0x05 は、マルチコード式を RAM に格納します。イメージャから電源を取り外すと、コマンドは失
われます。
Len4:N と同じ値です。 1 を使用すると、Len4 = 6 (10 進数 )、0x06 (16 進数 ) です。
チェックサム :SSI ヘッダーおよび SSI データにあるバイトの 2 の補数のチェックサム。すべてのバイトを
合計し、2 バイト値になるように切り捨て、この値を 0x10000 から引くと、2 バイトのチェックサムに なります。
1 を使用すると、チェックサムは FDA3 です。
6 - 32 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
SSI ヘッダー SSI データ = RSM コマンド チェックサム
Len1
固定 固定
Len2 Op
固定
Len3
固定
マルチコード式
MSB LSB
1
17
(23d)
80 04 00 00 13
(19d)
06 00 02 95 41 00 42 00 06
(06d)
00 00 01 43 02 00 08 3B (N=6d) FD A3
6-4
マルチコード式の SSI フォーマット
ユーザー設定 6 - 33

マルチコード モード連結

パラメータ番号 717 (SSI 番号 F1h CDh)
複数の読み取ったバーコードを、マルチコード式で指定したように 1 つのバーコードとして転送するには、こ のパラメータを有効にします。連結したバーコードの転送方法を指定するには、マルチコード連結シンボル体
のパラメータを使用します。
読み取ったバーコードを個別に転送するときは、このパラメータを無効にします。
注意 マルチコード モード連結を使用するときは、6-37 ページの「コード ID キャラクタの転送」とチェック
ディジットを無効にします。
DS457-DP はこのパラメータをサポートしません。
マルチコード モード連結を有効にする
(1)
* マルチコード モード連結を無効にする
(0)
6 - 34 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

マルチコード連結シンボル体系

パラメータ番号 722 (SSI 番号 F1h D2h)
マルチコード式で指定したように読み取った連結バーコードの転送方法を指定するには、このパラメータを使
用します。このオプションを使用するには、マルチコード モード連結が有効になっている必要があります。
注意 DS457-DP はこのパラメータをサポートしません。
Code 128 として連結
(1)
Data Matrix として連結
(3)
*PDF417 として連結
(2)
Maxicode として連結
(4)
ユーザー設定 6 - 35

マルチコードのトラブルシューティング

マルチコード式のプログラミングに関するトラブルシューティング
マルチコード式のプログラミングで問題が発生した場合は、以下の注意点を参考にしてください。
式が有効であることを確認します。無効な式は、プログラミングの段階で拒否されます。式が拒否され たときは、前の式がそのまま残ります。式のプログラミング後、イメージャで任意のバーコードを読み 取れる場合は、その式が拒否された可能性があります。
パラメータ バーコードでマルチコード式をプログラミングするとき、DS457 でビープ音が鳴ります。プ ログラミング中に以下のいずれのビープ音も鳴らなかった場合は、エラーが発生しています ( エラー表 示については、3-4 ページの表 3-1 を参照 )。
マルチコード式」バーコードをスキャンすると、ビープ音が 2 回 ( 同じ高さ ) 鳴ります。
式の各値をスキャンすると、ビープ音が 2 回 ( 同じ高さ ) 鳴ります。
メッセージの終わり」バーコードをスキャンすると、ビープ音が 4 回 ( 高→低→高→低 ) 鳴ります。
式の構文エラーを確認します。
簡単な式のプログラミングを試して、構文が正しいことを確認します。簡単なマルチコード式の例を参 照してください。
その他のヒントについては、6-26 ページの「注」を確認してください。
マルチコード モードのスキャンと読み取りに関するトラブルシューティング
マルチコード モードの使用で問題が発生した場合は、以下の注意点を参考にしてください。
DS457 で、意図した複数のバーコードではなく、単一のバーコードが読み取られているようであれば、
6-24 ページの「マルチコード モード」が有効になっていることを確認します。マルチコード式をプロ
グラミングするだけでは、マルチコード モードは有効になりません。
領域を指定しているときは、次の点を確認します。
座標が 0 ~ 100 の 10 進数 ( または 0x00 ~ 0x64 の 16 進数 ) になっている
「上 , 左」が「下 , 右」より上になっている。「上 , 左」が 0,0 (0x00, 0x00 の 16 進数)、「下 , 右」が
100,100 (0x64, 0x64 16 進数 ) になっている
2 つ以上のバーコードの領域が重複していない
コード タイプを指定しているときは、DS457 がそのコード タイプをサポートしていることを確認しま
す。マルチコードを使用しないで 1 つのバーコードを読み取ってみます。読み取りが行われない場合は、 そのバーコード タイプを有効にしてみます。 12 章「シンボル体系」を参照してください。
簡単な式で試してみて、その後エラーの原因がわかるまで式を追加していきます。たとえば、最も簡単 な式 ( 簡単なマルチコード式の例を参照) を試し、1 つのバーコードを読み取れることを確認します。読
み取れた場合は、2 番目のバーコードを追加し、領域を指定するかコード タイプを指定して式を拡張し ます。次に、DS457 がこの新しい式を読み取れることを確認します。想定通りに読み取りが失敗し、エ ラーの原因がわかるまで式を追加していきます。
その他のヒントについては、6-26 ページの「注」を確認してください。
6 - 36 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド
簡単なマルチコード式の例
最も簡単なマルチコード式は次のとおりです。
任意のタイプで、イメージ内の任意の場所にある 1 つのバーコード
この式は次のようにプログラムします。[ マルチコード式 ] 01 ; [ メッセージの終わり]
別の簡単なマルチコード式は次のとおりです。
イメージの任意の場所にある 1 つの Code 128 バーコード
この式は次のようにプログラムします。[ マルチコード式 ] 01 C 02 00 08 ; [ メッセージの終わり]

その他のパラメータ

コード ID キャラクタの転送

パラメータ番号 45 (SSI 番号 2Dh)
コード ID キャラクタは、スキャンしたバーコードのコード タイプを特定します。これは、イメージャが複数 のコード タイプを読み取る場合に役に立ちます。選択された 1 文字のプリフィックスに加えて、プリフィッ クスと読み取ったシンボルの間にコード ID キャラクタが挿入されます。
コード ID キャラクタなし、シンボル コード ID キャラクタ、AIM コード ID キャラクタのいずれかから選択で きます。コード ID キャラクタについては、B-1 ページの「コード IDを参照してください。
シンボル コード ID キャラクタ
(2)
ユーザー設定 6 - 37
* なし
(0)
AIM コード ID キャラクタ
(1)
6 - 38 DS457 固定設置型イメージャ インテグレーション ガイド

プリフィックス / サフィックス値

パラメータ番号 プリフィックス = 105、サフィックス 1 = 104、サフィックス 2 = 106
キー カテゴリ パラメータ番号 プリフィックス = 63h、サフィックス 1 = 62h、サフィックス 2 = 64h
10 進数値パラメータ番号 プリフィックス = 69h、サフィックス 1 = 68h、サフィックス 2 = 6Ah
データ編集のためにスキャン データに 1 つのプリフィックスと、1 つまたは 2 つのサフィックスを追加でき ます。プリフィックス値またはサフィックス値を設定するには、以下のプリフィックスまたはサフィックスの バーコードをスキャンした後、その値に対応する数字 4 桁 (つまり、付録 D「数値バーコード」の 4 種類の バーコード ) をスキャンします。最初の 1 桁は、キー カテゴリ (送信するキャラクタのタイプ ) を定義し、キー カテゴリ パラメータに格納されます。残りの 3 桁は、キャラクタの値を定義し、10 進値パラメータに格納さ れます。プリフィックス値 / サフィックス値を定義するには、キー カテゴリと 10 進値パラメータの両方を使 用してください。
4 桁のコード値については、E-1 ページの表 E-1 を参照してください。操作を間違ったときや、選択した設定を 変更する場合は、D-3 ページの「キャンセル」をスキャンします。
注意 イメージャを SSI SNAPI のホストと一緒に使用する場合は、「1」のキー カテゴリ値のみが有効です。
他の値はすべて無視されます。
バーコード データとともにプリフィックスやサフィックスを送信するには、6-39 ページの「スキャン
データ転送フォーマット」を設定して、送信に使用されるフォーマットを有効にします。
プリフィックスのスキャン
(7)
サフィックス 1 のスキャン
(6)
サフィックス 2 のスキャン
(8)
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