DS3578 FIPS
スキャナ
対応デジタル
プロダクト リファレンス
ガイド
DS3578 FIPS
プロダクト リファレンス ガイド
対応デジタル スキャナ
72E-153466-09JA
改訂版
2017
年
3
A
月
ii DS3578 FIPS
Zebra の書面による許可なしに、本書の内容をいかなる形式で も、または電気的あるいは機械的な手段に よ
り、複製または使用することを禁じます。これには、コピー、記録、または情報の保存および検索システムな
ど電子的または機械的な手段が含まれます。本書の内容は、予告なしに変更される場合があります。
ソフトウェアは、厳密に「現状のまま」提供されます。ファームウェアを含むすべてのソフトウェアは、ライ
センスに基づいてユーザーに提供されます。本契約 (ライセンス プログラム) に基づいて提供される各ソフト
ウェアまたはファームウェア プログラムに対して、ユーザーに移譲不可で非排他的なライセンスを付与しま
す。下記の場合を除き、事前に書面による Zebra の同意がなければ、ユーザーがライセンスを譲渡、サブラ
イセンス、または移譲することはできません。著作権法で認められる場合を除き、ライセンス プログラムの
一部または全体をコピーする権限はありません。ユーザーは、ライセンス プログラムを何らかの形式で、ま
たはライセンス プログラムの何らかの部分を変更、結合、または他のプログラムへ組み込むこと、ライセン
ス プログラムからの派生物を作成すること、ライセンス プログラムを Zebra の書面による許可なしにネット
ワークで使用することを禁じられています。ユーザーは、本契約に基づいて提供されるライセンス プログラ
ムについて、Zebra の著作権に関する記載を保持し、承認を受けて作成する全体または一部のコピーにこれを
含めることに同意します。ユーザーは、提供されるライセンス プログラムまたはそのいかなる部分について
も、逆コンパイル、逆アセンブル、デコード、またはリバース エンジニアリングを行わないことに同意します。
Zebra は、信頼性、機能、またはデザインを向上させる目的で製品に変更を加えることができるものとします。
Zebra は、本製品の使用、または本文書内に記載されている製品、回路、アプリケーションの使用が直接的ま
たは間接的な原因として発生する、いかなる製造物責任も負わないものとします。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
明示的、黙示的、禁反言、または Zebra Technologies Corporation の知的所有権上のいかなる方法によるかを
問わず、ライセンスが付与されることは一切ないものとします。Zebra 製品に組み込まれている機器、回路、
およびサブシステムについてのみ、黙示的にライセンスが付与されるものとします。
このメディアあるいは Zebra 製品には、Zebra 製ソフトウェア、サードパーティ製ソフトウェア、フリーのソ
フトウェアが含まれています。
このメディア、または Zebra 製品に含まれる Zebra 製ソフトウェアの著作権 (c) は Zebra Technologies
Corporation にあり、その使用はライセンス、および Zebra 製品の購入者と Zebra Technologies Corporation
の間の使用許諾条件に基づきます。
このメディアに含まれる、または Zebra 製品に含まれる商用サードパーティ製ソフトウェアは、Zebra 製品購
入者と Zebra Technologies Corporation 間で効力を持つ契約のライセンスおよび条件が適用されます。ただ
し、個別の商用サードパーティ製ソフトウェアのライセンスが含まれる場合はこの限りではなく、商用サード
パーティ製ソフトウェアの使用には別個のサードパーティのライセンスが適用されます。
このメディア、または Zebra 製品に含まれる「一般に利用可能なソフトウェア」は以下に示されています。以
下に示す「一般に利用可能なソフトウェア」の使用には、Zebra
間で効力を持つ契約のライセンスおよび条件が適用されると同時に、それぞれの「一般に利用可能なソフト
ウェア」パッケージのライセンスに定められた使用許諾条件にも基づきます。記載された「一般に利用可能
なソフトウェア」のライセンスのコピー、ならびにその帰属先、承認、ソフトウェア情報の詳細は、下記のと
おりです。Zebra は、ソフトウェア ライセンス、承認および著作権表記を、著作者および所有者が提供する
とおりに複製する必要があり、したがって当該のすべての情報は、変更または翻訳されることなく元の言語の
まま提供されます。
以下に示す「一般に利用可能なソフトウェア」は、Zebra が組み込んだ、一般に利用可能なソフトウェアに限
定されます。Zebra 製品に使用されているサードパーティ製ソフトウェアまたは製品に含まれているフリー ソ
フトウェアは、サードパーティ製ライセンス内、またはサードパーティ製の個々のフリー ソフトウェアの法
定通知で公開されます。
製品購入者と Zebra Technologies Corporation
iii
一般に利用可能なソフトウェアの一覧:
名前: Regular Expression Evaluator
バージョン: 8.3
説明: 正規表現のコンパイルと実行
ソフトウェアのサイト: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/src/lib/libc/regex/
ソース コード: ソース配布の義務なし。Zebra は Regular Expression Evaluator のソース コードの提供も配布
も行いません。
ライセンス: BSD スタイル ライセンス
© 1992 Henry Spencer
© 1992, 1993 The Regents of the University of California.All rights reserved.
このコードは、University of Toronto の Henry Spencer 氏によって Berkeley に配布されたソフトウェアから派
生したものです。変更の有無を問わず、元の形式およびバイナリ形式での再配布と使用は、次の条件の下で許
可されます。
1. ソース コードの再配布にあたっては、上記の著作権表記、この条件の一覧、および次の免責事項を付記す
る必要があります。
2. バイナリ形式での再配布にあたっては、上記の著作権表記、この条件の一覧、および次の免責事項を文書
または同時に提供される資料で付記する必要があります。
3. このソフトウェアの機能 または使用 を記載する すべての広 告資料では、以下の承認を 表示する必 要があり
ます。
保証
This product includes software developed by the University of California, Berkeley and its contributors.
4. 事前に書面によ る許可な く、このソフトウェアから派生 した製品の 支持また は販売促 進に、大学名および
推進者名を使用することはできません。
このソフトウェアは、「現状のまま」の状態で管理委員および推進者から提供され、市場性や特定目的への適
合性の暗黙的保証を含め、その表現や暗黙の保証は免責事項です。いかなる場合も、管理委員または推進者
は、発生した直接的、間接的、偶発的、特別、典型的、または連続的損傷 (代替品または代替サービスの調達、
使用、データ、または利益の損失、あるいは業務の中断を含みますが、それを限りとせず) に対して、いかな
る法的根拠や理由が存在しようとも、またそれが契約規定または不法行為 ( 過失その他を含む) であるなしを
問わず、一切の責任を負いません。
Zebra Technologies Corporation
Lincolnshire, IL U.S.A.
http://www.zebra.com.
Zebra のハードウェア製品の保証については、サイト (http://www.zebra.com/warranty ) にアクセスしてください。
iv DS3578 FIPS
改訂版履歴
元のマニュアルに対する変更を次に示します。
変更 日付 説明
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
-01 Rev A
-02 Rev A
-03 Rev A
-04 Rev A
-05 Rev A
2011 年 7 月 初期リリース
2012 年 2 月 DS3578-ER 構成パラメータの追加 : トリガ モード、トーチ モード、
スマート LED モード、フォーカス モード。 DS3578-ER 読み取りゾーンを追加。
DS3578-ER の仕様で技術仕様を更新。
2012 年 3 月 DS3578-ER および DS3578-DP がマルチコード モードをサポートしないこ
と、および DS3578-ER がイメージング設定をサポートしないことを示すメ
モを追加。
2012 年 5 月 トリガ モード パラメータを更新。
2014 年 8 月 - URL を更新。
- DS3578 は通常 50,000 回のスキャンを実行できる点を追記。
- Apple iOS HID 機能および Android HID 機能の記述を追加。
- Secure Simple Pairing の IO 機能の記述を追加。
- 「デジタル スキャナを使用した iOS または Android 製品との接続」を追加。
- パラメータの 16 進値を属性値 /10 進値に変更。
- ハートビート間隔の項を追加。
- スキャナ パラメータのダンプの項を追加。
- USB デバイス タイプについて、
- 「 HID キーボード
変更。
- 「USB OPOS ハンドヘルド」を「IBM OPOS (フル スキャン無効対応
の IBM ハンドヘルド USB) に変更し、関連する注記を追加。
- 「 SSI over USB CDC」および関連する注記を追加。
- 「 123Scan2」の章を更新。
-O C R の章を更新:
- DS3578-ER では OCR プログラミングがサポートされないことを示
す注記を追加。
- 「必須かつ非表示」の項を追加。
- OCR-B のバリエーションとして T ravel Document 2 または 3-Line ID
Cards Auto-Detect を追加。
- 「複数テンプレート」の項を追加。
- 「反転 OCR」パラメータを追加。
- 「 Codabar の 大文字または小文字のスタート /ストップ キャラクタの転送」を
追加。
エミュレーション」を「USB キーボード (HID)」に
-06 Rev A
-07 Rev A
-08 Rev A
-09 Rev A
2014 年 12 月 Zebra への商標変更。
2015 年 3 月 URL を置換。
2016 年 5 月 STB3574 工業用イーサネット クレードルの更新
2017 年 3 月 OCR を削除する
GS1 DataBar Omnidirectional ( 以前は GS1 DataBar-14)
目次
保証................................................................................................................................................. iii
改訂版履歴...................................................................................................................................... iv
このガイドについて
はじめに.......................................................................................................................................... xv
構成................................................................................................................................................. xv
章の説明.......................................................................................................................................... xvi
表記規則.......................................................................................................................................... xvii
関連文書.......................................................................................................................................... xviii
サービスに関する情報.................................................................................................................... xviii
第 1 章: はじめに
はじめに ......................................................................................................................................... 1-1
インタフェース .............................................................................................................................. 1-2
スキャナを開梱する ....................................................................................................................... 1-2
クレードル ..................................................................................................................................... 1-2
クレードル各部の名称 ............................................................................................................. 1-4
クレードルの接続 .................................................................................................................... 1-6
クレードルへの電力供給 ......................................................................................................... 1-7
クレードルの取り付け ............................................................................................................. 1-7
バッテリの取り付け ....................................................................................................................... 1-8
バッテリの取り外し ................................................................................................................. 1-8
クレードルでのスキャナ バッテリの充電 ..................................................................................... 1-9
スキャナ充電 LED ................................................................................................................... 1-9
クレードルへのスキャナのセット ................................................................................................. 1-10
ホスト コンピュータへのデータの送信 ......................................................................................... 1-11
ペアリング ............................................................................................................................... 1-11
ホストへの接続の切断 ............................................................................................................. 1-12
スキャナの設定 .............................................................................................................................. 1-12
無線通信 ......................................................................................................................................... 1-12
イーサネット通信 .......................................................................................................................... 1-12
vi DS3578 FIPS
第 2 章: スキャン
はじめに ........................................................................................................................................ 2-1
ビープ音の定義 .............................................................................................................................. 2-1
LED の定義 .................................................................................................................................... 2-4
スキャン ........................................................................................................................................ 2-5
照準 ......................................................................................................................................... 2-6
読み取り範囲 ................................................................................................................................. 2-8
DS3578-SR/HD/DP 読み取り範囲 ........................................................................................... 2-8
DS3578-ER 読み取り範囲 ....................................................................................................... 2-9
第 3 章: メンテナンスおよび技術仕様
はじめに ........................................................................................................................................ 3-1
メンテナンス ................................................................................................................................. 3-1
バッテリ管理 ........................................................................................................................... 3-1
トラブルシューティング ............................................................................................................... 3-2
技術仕様 ........................................................................................................................................ 3-5
スキャナ信号の説明 ...................................................................................................................... 3-8
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
第 4 章: 無線通信
はじめに ........................................................................................................................................ 4-1
スキャン シーケンスの例 ........................................................................................................ 4-1
スキャン中のエラー ................................................................................................................. 4-1
無線通信パラメータのデフォルト値 ............................................................................................. 4-2
無線ビープ音の意味 ...................................................................................................................... 4-3
無線通信ホスト タイプ .................................................................................................................. 4-4
Bluetooth Technology Profile Support ........................................................................................... 4-6
マスタ /スレーブのセットアップ ............................................................................................ 4-6
Bluetooth フレンドリ名 ........................................................................................................... 4-7
検出可能モード ........................................................................................................................ 4-7
HID ホスト パラメータ .................................................................................................................. 4-8
Apple iOS HID 機能 ................................................................................................................. 4-8
Android HID 機能 ..................................................................................................................... 4-8
HID カントリー キーボード タイプ
HID キーボードのキーストローク ディレイ ............................................................................ 4-11
HID の CAPS Lock オーバーライド ......................................................................................... 4-11
HID の不明な文字の無視 ......................................................................................................... 4-12
キーパッドのエミュレート ...................................................................................................... 4-12
HID キーボードの FN1 置換 .................................................................................................... 4-13
HID ファンクション キーのマッピング ................................................................................... 4-13
Caps Lock のシミュレート ...................................................................................................... 4-14
大文字/ 小文字の変換 .............................................................................................................. 4-14
自動再接続機能 .............................................................................................................................. 4-15
再接続試行のビープ音のフィードバック ................................................................................ 4-15
再接続試行間隔 ........................................................................................................................ 4-16
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ) モードでの自動再接続 .................. 4-17
通信エリア外インジケータ ............................................................................................................ 4-18
スキャナとクレードルのサポート ................................................................................................. 4-19
動作モード ............................................................................................................................... 4-19
パラメータ ブロードキャスト (クレードル ホストのみ) ........................................................ 4-20
(カントリー コード) ...................................................... 4-9
ペアリング ............................................................................................................................... 4-20
ペアリング バーコードのフォーマット ................................................................................... 4-23
FIPS モード ............................................................................................................................. 4-24
Bluetooth セキュリティ ................................................................................................................. 4-28
認証 .......................................................................................................................................... 4-28
PIN コード ............................................................................................................................... 4-29
暗号化 ...................................................................................................................................... 4-30
Secure Simple Pairing の IO 機能 (SPP サーバーおよび SPP マスタ サーバー モードのみ ) 4-31
iOS または Android 製品とデジタル スキャナとの接続 ................................................................ 4-32
第 5 章: ユーザー設定
はじめに ........................................................................................................................................ 5-1
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 5-2
スキャン中のエラー ...................................................................................................................... 5-2
ユーザー設定/ その他のオプション パラメータのデフォルト値 .................................................. 5-2
ユーザー設定 ................................................................................................................................. 5-4
デフォルト パラメータ ............................................................................................................ 5-4
パラメータ バーコードのスキャン .......................................................................................... 5-5
読み取り成功時のビープ音 ...................................................................................................... 5-5
電源投入時ビープ音の抑制 ...................................................................................................... 5-6
ビープ音の音程 ........................................................................................................................ 5-7
ビープ音の音量 ........................................................................................................................ 5-8
ビープ音を鳴らす時間 ............................................................................................................. 5-9
装着時のビープ音 .................................................................................................................... 5-9
読み取り時のバイブレータ ...................................................................................................... 5-10
読み取り時のバイブレータ時間 ............................................................................................... 5-10
トリガ モード .......................................................................................................................... 5-12
バッチ モード .......................................................................................................................... 5-13
ロー パワー モード移行時間 .................................................................................................... 5-15
自動照準からロー パワー モードへのタイムアウト ................................................................ 5-17
ピックリスト モード ................................................................................................................ 5-18
DPM スキャン .......................................................................................................................... 5-19
携帯電話/ ディスプレイ モード ............................................................................................... 5-20
PDF 優先 .................................................................................................................................. 5-21
PDF 優先のタイムアウト ........................................................................................................ 5-21
連続バーコード読み取り ......................................................................................................... 5-22
ユニーク バーコード読み取り ................................................................................................. 5-22
読み取りセッション タイムアウト .......................................................................................... 5-23
同一バーコードの読み取り間隔 ............................................................................................... 5-23
ファジー 1D 処理 ..................................................................................................................... 5-24
ミラー イメージの読み取り (Data Matrix のみ) ...................................................................... 5-25
読み取り照準パターン ............................................................................................................. 5-26
読み取り照明 ........................................................................................................................... 5-27
トーチ モード (DS3578-ER のみ) ........................................................................................... 5-28
スマート LED モード (DS3578-ER のみ) ............................................................................... 5-29
フォーカス モード ................................................................................................................... 5-30
マルチコード モード (DS3578-SR / DS3578-HD) ................................................................... 5-31
マルチコード式 (DS3578-SR / DS3578-HD) ........................................................................... 5-32
目次
vii
viii DS3578 FIPS
マルチコード モードの連結 (DS3578-SR / DS3578-HD) ........................................................ 5-37
マルチコード連結シンボル体系 (DS3578-SR / DS3578-HD) .................................................. 5-38
マルチコードのトラブルシューティング ................................................................................ 5-39
その他のスキャナ パラメータ ....................................................................................................... 5-41
コード ID キャラクタの転送 .................................................................................................... 5-41
プリフィックス/ サフィックス値 ............................................................................................ 5-42
スキャン データ転送フォーマット .......................................................................................... 5-43
FN1 置換値 .............................................................................................................................. 5-44
「NR ( 読み取りなし)」メッセージの転送 ............................................................................... 5-45
ハートビート間隔 .................................................................................................................... 5-46
スキャナ パラメータのダンプ ................................................................................................. 5-47
UID 解析 ................................................................................................................................... 5-48
第 6 章: イメージング設定
はじめに ........................................................................................................................................ 6-1
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 6-2
スキャン中のエラー ...................................................................................................................... 6-2
イメージング設定パラメータのデフォルト値 ............................................................................... 6-2
イメージング設定 .......................................................................................................................... 6-4
動作モード ............................................................................................................................... 6-4
画像読み取り照明 .................................................................................................................... 6-5
スナップショット モードのゲイン/ 露出優先度 ...................................................................... 6-6
スナップショット モードのタイムアウト ............................................................................... 6-7
スナップショット照準パターン ............................................................................................... 6-7
画像トリミング ........................................................................................................................ 6-8
ピクセル アドレスにトリミング .............................................................................................. 6-9
画像サイズ (ピクセル数) ........................................................................................................ 6-10
画像の明るさ (ターゲット ホワイト) ..................................................................................... 6-11
JPEG 画像オプション ............................................................................................................. 6-11
JPEG ターゲット
JPEG 画質値 ............................................................................................................................ 6-12
イメージ強化 ........................................................................................................................... 6-13
画像ファイル形式セレクタ ...................................................................................................... 6-14
画像の回転 ............................................................................................................................... 6-15
ピクセルあたりのビット数 ...................................................................................................... 6-16
署名読み取り ........................................................................................................................... 6-17
署名読み取りファイル形式セレクタ ....................................................................................... 6-18
署名読み取りのピクセルあたりのビット数 ............................................................................ 6-19
署名読み取りの幅 .................................................................................................................... 6-20
署名読み取りの高さ ................................................................................................................. 6-20
署名読み取りの JPEG 画質 ..................................................................................................... 6-20
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
ファイル サイズ ......................................................................................... 6-12
第 7 章: イーサネット インタフェース
はじめに ........................................................................................................................................ 7-1
第 8 章: キーボード インタフェース
はじめに ............................................................................................................................................................................ 8-1
キーボード インタフェースの接続 ................................................................................................ 8-2
目次
キーボード インタフェースのデフォルト パラメータ .................................................................. 8-3
キーボード インタフェース ホスト パラメータ ............................................................................ 8-4
キーボード インタフェース ホスト タイプ ............................................................................. 8-4
キーボード インタフェースのカントリー タイプ (カントリー コード) ................................. 8-5
不明な文字の無視 .................................................................................................................... 8-7
キーストローク ディレイ ........................................................................................................ 8-7
キーストローク内ディレイ ...................................................................................................... 8-8
代替用数字キーパッド エミュレーション ............................................................................... 8-8
Caps Lock オン ........................................................................................................................ 8-9
Caps Lock オーバーライド ...................................................................................................... 8-9
インタフェース データの変換 ................................................................................................. 8-10
ファンクション キーのマッピング .......................................................................................... 8-10
FN1 置換 .................................................................................................................................. 8-11
Make/Break の送信 .................................................................................................................. 8-11
キーボード マップ ......................................................................................................................... 8-12
ASCII キャラクタ セット ............................................................................................................... 8-13
ix
第 9 章: RS-232 インタフェース
はじめに ............................................................................................................................................................................ 9-1
RS-232 インタフェースの接続 ...................................................................................................... 9-2
RS-232 デフォルト パラメータ ..................................................................................................... 9-3
RS-232 ホスト パラメータ ............................................................................................................ 9-4
RS-232 ホスト タイプ ............................................................................................................. 9-7
ボーレート
パリティ ................................................................................................................................... 9-9
受信エラーのチェック ............................................................................................................. 9-9
ストップ ビットの選択 ............................................................................................................ 9-10
データ ビット .......................................................................................................................... 9-10
ハードウェア ハンドシェイク ................................................................................................. 9-11
ソフトウェア ハンドシェイク ................................................................................................. 9-13
ホスト シリアル レスポンス タイムアウト ............................................................................. 9-15
RTS 制御線の状態 ................................................................................................................... 9-16
<BEL> キャラクタによるビープ音 .......................................................................................... 9-16
キャラクタ間ディレイ ............................................................................................................. 9-17
Nixdorf Mode A/B および OPOS/JPOS ビープ/LED オプション ............................................ 9-18
不明な文字の無視 .................................................................................................................... 9-19
RS-232 ASCII キャラクタ セット ................................................................................................. 9-19
第 10 章: USB インタフェース
はじめに ............................................................................................................................................................................ 10-1
USB インタフェースの接続 .......................................................................................................... 10-2
USB デフォルト パラメータ ......................................................................................................... 10-4
USB ホスト パラメータ ................................................................................................................. 10-5
USB デバイス タイプ .............................................................................................................. 10-5
USB カントリー キーボード タイプ (カントリー コード ) ..................................................... 10-7
Symbol Native API (SNAPI) ステータス ハンドシェイク ........................................................ 10-9
............................................................................................................................... 9-8
x DS3578 FIPS
キーストローク ディレイ (USB 専用 ) ..................................................................................... 10-9
Caps Lock オーバーライド (USB 専用 ) .................................................................................. 10-10
不明な文字の無視 (USB 専用) ................................................................................................. 10-10
キーパッドのエミュレート ...................................................................................................... 10-11
先行ゼロのキーパッドのエミュレート .................................................................................... 10-11
クイック キーパッド エミュレーション .................................................................................. 10-12
USB キーボードの FN 1 置換 .................................................................................................. 10-12
ファンクション キーのマッピング .......................................................................................... 10-13
Caps Lock のシミュレート ...................................................................................................... 10-13
大文字/小文字の変換 ............................................................................................................... 10-14
静的 CDC (USB 専用) .............................................................................................................. 10-14
USB のポーリング間隔 ............................................................................................................ 10-15
オプションの USB パラメータ ...................................................................................................... 10-17
ビープ音の無視 ........................................................................................................................ 10-17
バーコード設定の無視 ............................................................................................................. 10-17
USB ASCII キャラクタ セット ...................................................................................................... 10-18
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
第 11 章: IBM 468X/469X インタフェース
はじめに ............................................................................................................................................................................ 11-1
IBM 468X/469X ホストへの接続 .................................................................................................... 11-2
IBM デフォルト パラメータ ........................................................................................................... 11-3
IBM 468X/469X ホスト パラメータ ............................................................................................... 11-4
ポート アドレス ....................................................................................................................... 11-4
不明バーコードを Code 39 に変換 .......................................................................................... 11-4
オプションの IBM パラメータ ....................................................................................................... 11-5
ビープ音の無視 ........................................................................................................................ 11-5
バーコード設定の無視 ............................................................................................................. 11-5
第 12 章
第 13 章: シンボル体系
: 123Scan2
はじめに ......................................................................................................................................... 12-1
123Scan2 との通信 ....................................................................................................................... 12-1
123Scan2 の要件 ........................................................................................................................... 12-2
スキャナ SDK 、他のソフトウェア ツール、およびビデオ ........................................................... 12-2
はじめに ......................................................................................................................................... 13-1
スキャン シーケンスの例 .............................................................................................................. 13-1
スキャン中のエラー ....................................................................................................................... 13-2
シンボル体系パラメータのデフォルト一覧 ................................................................................... 13-2
UPC/EAN ....................................................................................................................................... 13-7
UPC-A の有効化/無効化 .......................................................................................................... 13-7
UPC-E の有効化/無効化 .......................................................................................................... 13-7
UPC-E1 の有効化/無効化 ........................................................................................................ 13-8
EAN-8/JAN-8 の有効化 /無効化 ............................................................................................... 13-8
EAN-13/JAN-13 の有効化/無効化 ........................................................................................... 13-9
Bookland EAN の有効化/無効化 ............................................................................................. 13-9
UPC/EAN/JAN サプリメンタルの読み取り ............................................................................. 13-10
目次
ユーザー プログラマブル サプリメンタル .............................................................................. 13-13
UPC/EAN/JAN サプリメンタルの読み取り繰返回数 ............................................................... 13-14
サプリメンタル コード付き UPC/EAN/JAN の AIM ID フォーマット ..................................... 13-15
UPC-A チェック ディジットの転送 ......................................................................................... 13-16
UPC-E チェック ディジットの転送 ......................................................................................... 13-16
UPC-E1 チェック ディジットの転送 ....................................................................................... 13-17
UPC-A プリアンブル ............................................................................................................... 13-17
UPC-E プリアンブル ............................................................................................................... 13-18
UPC-E1 プリアンブル ............................................................................................................. 13-19
UPC-E から UPC-A への変換 .................................................................................................. 13-20
UPC-E1 から UPC-A への変換 ................................................................................................ 13-20
EAN-8/JAN-8 拡張 ................................................................................................................... 13-21
Bookland ISBN フォーマット .................................................................................................. 13-21
UCC クーポン拡張コード ........................................................................................................ 13-22
クーポン レポート ................................................................................................................... 13-23
ISSN EAN ................................................................................................................................ 13-24
Code 128 ....................................................................................................................................... 13-25
Code 128 の有効化/無効化 ..................................................................................................... 13-25
Code 128 の読み取り桁数設定 ................................................................................................ 13-25
GS1-128 (以前の UCC/EAN-128) の有効化/無効化 ............................................................... 13-27
ISBT 128 の有効化/無効化 ...................................................................................................... 13-27
ISBT 連結 ................................................................................................................................. 13-28
ISBT テーブルのチェック ........................................................................................................ 13-29
ISBT 連結の読み取り繰返回数 ................................................................................................ 13-29
Code 39 ......................................................................................................................................... 13-30
Code 39
Trioptic Code 39 の有効化/無効化 .......................................................................................... 13-30
Code 39 から Code 32 への変換 ............................................................................................. 13-31
Code 32 プリフィックス ......................................................................................................... 13-31
Code 39 の読み取り桁数設定 .................................................................................................. 13-32
Code 39 チェック ディジットの確認 ...................................................................................... 13-34
Code 39 チェック ディジットの転送 ...................................................................................... 13-34
Code 39 Full ASCII 変換 .......................................................................................................... 13-35
Code 93 ......................................................................................................................................... 13-36
Code 93 の有効化/無効化 ....................................................................................................... 13-36
Code 93 の読み取り桁数設定 .................................................................................................. 13-36
Code 11 ......................................................................................................................................... 13-38
Code 11 ................................................................................................................................... 13-38
Code 11 の読み取り桁数設定 .................................................................................................. 13-38
Code 11 チェック ディジットの確認 ...................................................................................... 13-40
Code 11 チェック ディジットの転送 ...................................................................................... 13-40
Interleaved 2 of 5 (ITF) .................................................................................................................. 13-41
Interleaved 2 of 5 の有効化/無効化 ......................................................................................... 13-41
Interleaved 2 of 5 の読み取り桁数設定 .................................................................................... 13-41
Interleaved 2 of 5 チェック ディジットの確認 ........................................................................ 13-43
Interleaved 2 of 5 チェック ディジットの転送 ........................................................................ 13-43
Interleaved 2 of 5 から EAN-13 への変換 ................................................................................ 13-44
Discrete 2 of 5 (DTF) ..................................................................................................................... 13-45
Discrete 2 of 5 の有効化/無効化 ............................................................................................. 13-45
の有効化 /無効化 ....................................................................................................... 13-30
xi
xii DS3578 FIPS
Discrete 2 of 5 の読み取り桁数設定 ........................................................................................ 13-45
Codabar (NW - 7) .......................................................................................................................... 13-47
Codabar の有効化/無効化 ....................................................................................................... 13-47
Codabar の読み取り桁数設定 .................................................................................................. 13-47
CLSI 編集 ................................................................................................................................. 13-49
NOTIS 編集 .............................................................................................................................. 13-49
Codabar の大文字または小文字のスタート/ストップ キャラクタの転送 .............................. 13-50
MSI ................................................................................................................................................ 13-51
MSI をの有効化/無効化 ........................................................................................................... 13-51
MSI の読み取り桁数設定 ......................................................................................................... 13-51
MSI チェック ディジット ........................................................................................................ 13-53
MSI チェック ディジットの転送 ............................................................................................. 13-53
MSI チェック ディジットのアルゴリズム ............................................................................... 13-54
Chinese 2 of 5 ................................................................................................................................ 13-55
Chinese 2 of 5 の有効化/無効化 ............................................................................................. 13-55
Matrix 2 of 5 ................................................................................................................................... 13-55
Matrix 2 of 5 の有効化/無効化 ................................................................................................. 13-55
Matrix 2 of 5 の読み取り桁数設定 ............................................................................................ 13-56
Matrix 2 of 5 チェック ディジット ........................................................................................... 13-57
Matrix 2 of 5 チェック ディジットの転送 ................................................................................ 13-57
Korean 3 of 5 ................................................................................................................................. 13-58
Korean 3 of 5 の有効化/無効化 ............................................................................................... 13-58
反転 1D .......................................................................................................................................... 13-59
郵便コード ..................................................................................................................................... 13-60
US Postnet ............................................................................................................................... 13-60
US Planet ................................................................................................................................. 13-60
US Postal チェック ディジットの転送
UK Postal ................................................................................................................................. 13-61
UK Postal チェック ディジットの転送 .................................................................................... 13-62
Japan Postal ............................................................................................................................ 13-62
Australia Post ........................................................................................................................... 13-63
Netherlands KIX Code ............................................................................................................. 13-63
USPS 4CB/One Code/Intelligent Mail ...................................................................................... 13-64
UPU FICS Postal ..................................................................................................................... 13-64
GS1 DataBar ................................................................................................................................. 13-65
GS1 DataBar Omnidirectional (formerly GS1 DataBar-14) ...................................................... 13-65
GS1 DataBar Limited ............................................................................................................... 13-65
GS1 DataBar Limited のセキュリティ レベル ......................................................................... 13-66
GS1 DataBar Expanded .......................................................................................................... 13-67
GS1 DataBar から UPC/EAN への変換 ................................................................................... 13-67
Composite ...................................................................................................................................... 13-68
Composite CC-C ...................................................................................................................... 13-68
Composite CC-A/B ................................................................................................................... 13-68
Composite TLC-39 ................................................................................................................... 13-69
UPC Composite モード ........................................................................................................... 13-69
Composite ビープ モード ........................................................................................................ 13-70
UCC/EAN Composite コードの GS1-128 エミュレーション モード ...................................... 13-70
2D シンボル体系 ............................................................................................................................ 13-71
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
.................................................................................... 13-61
目次
PDF417 の有効化/無効化 ....................................................................................................... 13-71
MicroPDF417 の有効化/無効化 ............................................................................................... 13-71
Code 128 エミュレーション .................................................................................................... 13-72
Data Matrix ............................................................................................................................... 13-73
Data Matrix 反転 ...................................................................................................................... 13-73
Maxicode .................................................................................................................................. 13-74
QR Code .................................................................................................................................. 13-74
QR 反転 ................................................................................................................................... 13-75
MicroQR ................................................................................................................................... 13-75
Aztec ........................................................................................................................................ 13-76
Aztec 反転 ................................................................................................................................ 13-76
リダンダンシー レベル .................................................................................................................. 13-77
リダンダンシー レベル 1 ......................................................................................................... 13-77
リダンダンシー レベル 2 ......................................................................................................... 13-77
リダンダンシー レベル 3 ......................................................................................................... 13-77
リダンダンシー レベル 4 ......................................................................................................... 13-78
セキュリティ レベル ..................................................................................................................... 13-79
キャラクタ間ギャップ サイズ ................................................................................................. 13-80
バージョン通知 .............................................................................................................................. 13-80
Macro PDF 機能 ............................................................................................................................ 13-81
Macro バッファのフラッシュ .................................................................................................. 13-81
Macro PDF エントリの中止 ..................................................................................................... 13-81
xiii
第 14 章: アドバンスド データ フォーマッティング
はじめに ........................................................................................................................................ 14-1
付録 A: 標準のデフォルト パラメータ
付録 B: プログラミング リファレンス
シンボル コード ID ........................................................................................................................ B-
AIM コード ID ................................................................................................................................ B-3
付録 C: サンプル バーコード
UPC-A ............................................................................................................................................ C-1
UPC-E ............................................................................................................................................ C-1
UPC-E1 .......................................................................................................................................... C-2
EAN-13 .......................................................................................................................................... C-2
EAN-8 ............................................................................................................................................ C-2
Code 39 ......................................................................................................................................... C-2
Trioptic Code 39 ............................................................................................................................ C-3
Code 93 ......................................................................................................................................... C-3
Code 11 ......................................................................................................................................... C-3
Code 128 ....................................................................................................................................... C-4
Codabar ......................................................................................................................................... C-4
MSI ................................................................................................................................................ C-4
Interleaved 2 of 5 ........................................................................................................................... C-4
PDF417 .......................................................................................................................................... C-5
1
xiv DS3578 FIPS
Data Matrix .................................................................................................................................... C-5
Maxicode ....................................................................................................................................... C-5
QR Code ........................................................................................................................................ C-6
US Postnet ..................................................................................................................................... C-6
UK Postal ....................................................................................................................................... C-6
付録 D: 英数字バーコード
英数字キーボード .......................................................................................................................... D-1
付録 E: 数値バーコード
数値バーコード .............................................................................................................................. E-1
キャンセル ..................................................................................................................................... E-3
付録 F: ASCII キャラクタ セット
付録 G: 署名読み取りコード
はじめに ........................................................................................................................................ G-1
コードの構造 ................................................................................................................................. G-1
署名読み取り領域 .................................................................................................................... G-1
CapCode パターンの構造 ........................................................................................................ G-2
開始/ 停止パターン ........................................................................................................................ G-2
寸法 ................................................................................................................................................ G-3
データ フォーマット ..................................................................................................................... G-3
その他の機能 ................................................................................................................................. G-4
署名ボックス ................................................................................................................................. G-4
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
索引
ご意見をお聞かせください
目次
xv
xvi DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
このガイドについて
はじめに
『DS3578 FIPS 対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド』では、デジタル スキャナのセットアッ
プ、操作、保守、およびトラブルシューティングの一般的な手順について説明します。
構成
DS3578-SR2F005WR - DS3578 デジタル スキャナ、標準フォーカス、FIPS、トワイライト ブラック/イエロー
DS3578-HD2F005WR - DS3578 デジタル スキャナ、高密度フォーカス、FIPS、トワイライト ブラック/イエロー
DS3578-DP2F005WR - DS3578 デジタル スキャナ、DPM ソフトウェア搭載の高密度フォーカス、FIPS、トワイ
ライト ブラック /イエロー
DS3578-ER2F005WR - DS3578 デジタル スキャナ、拡張レンジ、FIPS、トワイライト ブラック/ イエロー
xvi DS3578 FIPS
章の説明
このガイドは、次の章で構成されています。
•
第 1 章の「はじめに」では、製品の概要と開梱の手順について説明します。
•
第 2 章の「スキャン」では、デジタル スキャナの各パーツ、ビープ音と LED の意味、およびデジタル
スキャナの使用方法について説明します。
•
第 3 章の「メンテナンスおよび技術仕様」では、デジタル スキャナのお手入れ方法、トラブルシュー
ティング、および技術的な仕様について説明します。
•
第 4 章の「無線通信」では、操作モードおよびスキャナ、クレードルとホスト間の無線通信で利用でき
る機能、さらにデジタル スキャナの設定に必要なパラメータについて説明します。
•
第 5 章の「ユーザー設定」では、各ユーザー設定機能と、そのデジタル スキャナの機能を選択するため
のプログラミング バーコードについて説明します。また、データをホスト デバイスに送信する方法を
カスタマイズするときに一般的に利用されるバーコードも示します。
•
第 6 章の「イメージング設定」では、イメージング設定機能とこれらの項目を選択するためのプログラ
ミング バーコードについて説明します。ただし、DS3578-ER ではこれらの機能をサポートしていない
のでご注意ください。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
•
第 7 章の「イーサネット インタフェース」 DS3578 FIPSデジタルスキャナは、PROFINET、 EtherNet /
IP、およびModbus TCP標準プロトコルをサポートするSTB3574インダストリアルイーサネットクレー
ドルとペアになっています。この情報については、STB3574 工業用イーサネットクレードルデベロッ
パーガイド、p / n MN-002694-01 を参照してください。
•
第 8 章の「キーボード インタフェース」では、キーボード インタフェース操作向けのデジタル スキャ
ナの設定方法について説明します。
•
第 9 章の「RS-232 インタフェース」では、RS-232 操作向けのデジタル スキャナの設定方法について
説明します。
•
第 10 章の「USB インタフェース」では、USB 操作向けのデジタル スキャナの設定方法について説明
します。
•
第 11 章の「IBM 468X/469X インタフェース」では、IBM 468X/469X POS システムでのデジタル スキャ
ナの設定方法について説明します。
•
第 12 章の「123Scan2 」では、PC ベースのデジタル スキャナ設定ツール 123Scan 2 に関する情報を説
明します。
•
第 13 章の「シンボル体系」では、すべてのシンボル体系機能と、これらの機能を選択するためのプロ
グラミング バーコードについて説明します。
•
第 14 章の「アドバンスド データ フォーマッティング」では、ホスト デバイスに送信する前にデータを
カスタマイズする手段である ADF について簡単について簡単に説明します。『ADF Programmer Guide 』
へのリファレンスも含まれています。
•
付録 A 「標準のデフォルト パラメータ」は、すべてのホスト デバイスとその他のデジタル スキャナの
デフォルト値の一覧です。
•
付録 B「プログラミング リファレンス」は、AIM コード ID 、ASCII キャラクタ変換、およびキーボード
マップの一覧です。
•
付録 C「サンプル バーコード」には、サンプル バーコードを記載しています。
•
付録 D「英数字バーコード」には、英数字の値が必要なパラメータをスキャンするための英数字バーコー
ドを記載しています。
•
*ボーレート 9600
機能 / オプション
* はデフォルトを示す
•
•
表記規則
本書では、次の表記規則を使用しています。
•
•
•
このガイドについて
付録 E「数値バーコード」には、特定の数値の指定が必要なパラメータをスキャンするための数値バー
コードを記載しています。
付録 F 「ASCII キャラクタ セット」は、ASCII キャラクタの値の一覧です。
付録 G 「署名読み取りコード」では、CapCode について説明します。CapCode とは、文書の署名領域
に含まれ、デジタル スキャナで署名を読み取ることができる署名読み取りコードです。
斜体
は、次の項目の強調に使用します。
• 本書および関連文書の章およびセクション
太字は、次の項目の強調に使用します。
• キーパッド上のキー名
• 画面またはウィンドウ上のボタン名
ビュレット (•) は、次を示します。
xvii
• 実行する操作
• 代替方法のリスト
• 実行する必要はあるが、順番どおりに実行しなくてもかまわない手順
•
順番どおりに実行する必要のある手順 (順を追った手順) は、番号付きのリストで示されます。
•
プログラミング バーコード メニューでは、デフォルトのパラメータ設定にアスタリスク (*) を付けてい
ます。
注 このシンボルは、特別な関心事や重要事項を示します。この注意事項を読まなくても、スキャナ、機器、ま
たはデータに物理的な損害が生じるわけではありません。
注意 このシンボルが付いた情報を無視した場合、データまたは器具に損害が生じる場合があります。
警告 このシンボルが付いた情報を無視した場合、身体に深刻な傷害が生じる場合があります。
xviii DS3578 FIPS
関連文書
•
『DS3578 With FIPS Quick Start Guide 』(p/n 72-15124 7 -xx) では、基本的なセットアップと操作手順を
はじめとした、ユーザーがデジタル スキャナの使用を開始するときに役に立つ、一般的な情報を紹介し
ています。
•
『 STB3578 Cradle with FIPS/STB3574 Industrial Ethernet Cradle Quick Reference Guide』 (p/n
72-150220-xx) では、STB3508/3578/STB3574 クレードルのインストールと操作について説明しています。
•
『FLB3508/3578 with FIPS Cradle Quick Reference Guide』(p/n 72-150221-xx) では、FLB3508/3578
クレードルのインストールと操作について説明しています。
•
『Advanced Data Formatting Programmer Guide』(p/n 72E-69680-xx) では、ホスト デバイスに送信
する前にデータをカスタマイズする手段である ADF について説明しています。
•
『STB3574 Industrial Ethernet Cradle Developer Guide 』 (p/n MN-002694-xx) では、STB3574 工業用
イーサネット スキャナ クレードルの開発、構成、インタフェース情報について説明しています。
本書およびすべてのガイドの最新バージョンは、http://www.zebra.com/support から入手可能です。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
サービスに関する情報
本機器の使用中に問題が発生する場合は、お客様の使用環境を管理する技術サポートまたはシステム サポー
トにお問い合わせください。本機器に問題がある場合は、各地域の技術サポートまたはシステム サポートの
担当者が、次のサイトに問い合わせを行います。http://www.zebra.com/support。
Zebra サポートへのお問い合わせの際は、以下の情報をご用意ください。
•
装置のシリアル番号
•
モデル番号または製品名
•
ソフトウェアのタイプとバージョン番号
Zebra では、サービス契約で定められた期間内に電子メール、電話、またはファックスでお問い合わせに対応
いたします。
Zebra サポートが問題を解決できない場合、修理のため機器をご返送いただくことがあります。その際に詳し
い手順をご案内します。Zebra は、承認済みの梱包箱を使用せずに発生した搬送時の損傷について、その責任を
負わないものとします。装置を不適切な形で搬送すると、保証が無効になる場合があります。
ご使用の製品を Zebra ビジネス パートナーから購入された場合、サポートについては購入先のビジネス パー
トナーにお問い合わせください。
第
スキャン トリガ
スキャン ウィンドウ
LED
インジケータ
取り付け板
1
はじめに
DS3578 デジタル スキャナは、軽量設計の中に優れた 1D および 2D 無指向性バーコード スキャン機能のパ
フォーマンスと高度な人間工学が組み合わされています。このデジタル スキャナは、長期間にわたって快適
さと使いやすさを実現します。
章 はじめに
図
DS3578 スキャナ
1-1
1 - 2 DS3578 FIPS
インタフェース
このデジタル スキャナはクレードルとの通信を介して、次のホスト インタフェースをサポートしています。
•
ホストへの標準 RS-232 接続
•
スキャンしたデータがキーストロークとして解釈される、ホストへのキーボード インタフェース接続。
次の国際規格のキーボードがサポートされています (Windows™ 環境用): 北米語、ドイツ語、フランス
語、カナダ フランス語、スペイン語、イタリア語、スウェーデン語、イギリス英語、日本語、ブラジル
ポルトガル語
•
IBM® 468X/469X ホスト
•
ホストへの USB 接続。デジタル スキャナは USB ホストを自動検出し、HID キーボード インタフェー
ス タイプをデフォルト設定します。プログラミング バーコードをスキャンして、他の USB インタフェー
ス タイプを選択します。次の国際規格のキーボードがサポートされています (Windows™ 環境用): 北米
語、ドイツ語、フランス語、カナダ フランス語、スペイン語、イタリア語、スウェーデン語、イギリス
英語、日本語、ブラジルポルトガル語
•
STB3574 のみ:
• Zebra 工業用イーサネット ソフトウェアおよび工業用イーサネット プロトコル (EtherNet/IP、PROFINET
または Modbus TCP) で使用するネットワークへの 100M イーサネット接続。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
•
123Scan2 を使用した設定
スキャナを開梱する
デジタル スキャナを箱から取り出し、破損している機器がないかどうかを確認します。デジタル スキャナが
配送中に破損していた場合は、Zebra サポートまでご連絡ください。連絡先については、xviii ページ を参照し
てください。また、箱は、保管しておいてください。これは承認された梱包箱です。修理のために機器を返送
するときには必ずこれを使用してください。
クレードル
クレードルは、DS3578 コードレス デジタル スキャナの充電器および無線通信インタフェースとして機能し
ます。一部のモデルでは、ホスト通信インタフェースとしても機能します。クレードルには、次の 4 つのバー
ジョンがあります。
•
STB3508 コードレス クレードルは、卓上に置くか壁に取り付けて、DS3578 コードレス デジタル スキャ
ナの充電に使用します。デジタル スキャナは外部電源または電力供給ホスト ケーブルで充電します。
•
STB3578 コードレス クレードルは、卓上に置くか壁に取り付けて、DS3578 コードレス デジタル スキャ
ナの充電に使用します。このクレードルでは、Bluetooth 無線経由 でスキャナ データを受信し、接続し
たケーブルを介してホストにそのデータを送信することにより、ホストとの通信も行われます。デジタ
ル スキャナは外部電源または電力供給ホスト ケーブルで充電します。
•
STB3574 コードレス イーサネット クレードルは、卓上に置くか壁に取り付けて、DS3578 コードレス デジ
タル スキャナの充電に使用します。このクレードルでは、これらの標準プロトコルをサポートするイー
サネット インタフェースを経由してホストにデータを送信 するホスト通信も 行われます。デジタル ス
キャナは外部電源によって充電されます。構成情報の詳細については、『STB3574 Industrial Ethernet
Cradle Developer Guide』 (p/n MN-002694-xx) を参照してください。
•
FLB3508 コードレス クレードルは、DS3578 コードレス デジタル スキャナの充電に使用します。このク
レードルは、3 つのアイソレータを使用して取り付けブラケットに接続 し、ブラケ ットでフ ォーク リフ
トの表面に取り付けます。フォークリフトの携帯電源からクレードルに電力を供給します。
はじめに
•
FLB3578 コードレス クレードルは、卓上に置くか壁に取り付けて DS3578 コードレス デジタル スキャナ
の充電に使用します。このクレードルでは、Bluetooth 無線経由でスキャナ データを受信し、接続した
ケーブルを介してホストにそのデータを送信することにより、ホストとの通信が行われます。このクレー
ドルは、3 つのアイソレータを使用して取り付 けブラケ ットに接 続し、ブラケットでフォー クリフ トの
表面に取り付けます。フォークリフトの携帯電源からクレードルに電力を供給します。
これらのクレードルは、LS3578 スキャナの充電と無線通信に使用できます。
ただし、LS3478 および DS3478 スキャナには使用しないでください。同様に、LS3478 および DS3478 用に
設計されたクレードルを、LS3578 および DS3578 スキャナの充電や無線通信に使用しないでください。
1 - 3
注 デジタル スキャナ、クレードル、ホスト間の通信の詳細については、第 4 章の「無線通信」 を参照して
ください。
取り付けオプションと手順の詳細については、クレードルに付属のマニュアルを参照してください。
表 1-1 に、STB3578-C0007WR FIPS 非対応クレードル、STB3578-CF007WR FIPS クレードル、お よび
STB3574-C100F7WW イーサネット FIPS クレードルの主な違いを示します。
表
クレードルの比較
1-1
機能
クレードル タイプ Bluetooth または充電のみ Bluetooth または充電のみ イーサネット
ペアリング クレードルあたり最大 3 台の
呼び出し 使用不可 呼び出し機能 呼び出し機能
充電 電源または USB インタ
インタフェース 最も一般的に使用されるイン
FIPS
STB3578-C0007WR
非対応クレードル
(FIPS
スキャナとペアリング
フェース ケーブル経由での
充電
タフェースをサポート (詳細
リストは 3-6 ページの「技術
仕様 - クレードル」を参照)
使用不可 FIPS140-2 無線セキュリティ FIPS140-2 無線セキュリティ
)
STB3578-CF007WR
クレードル
(FIPS
クレードルあたり最大 7 台の
スキャナとペアリング
電源または USB インタ
フェース ケーブル経由での
充電
最も一般的に使用されるイン
タフェースをサポート (詳細
リストは 3-6 ページの「技術
仕様 - クレードル」を参照)
)
STB3574-C100F7WW
イーサネット
(
クレードル
クレードルあたり最大 7 台の
スキャナとペアリング
電源のみでの充電
イーサネット インタフェー
スのみをサポート (詳細な
リストについては、3-6 ペー
ジの「技術仕様 - クレード
ル」を参照)
FIPS
)
画像読み取り 使用不可 SNAPI 経由でサポート 使用不可
OCR/MICR
使用不可 SNAPI 経由でサポート 使用不可
1 - 4 DS3578 FIPS
取り付け
ネジ穴
取り付け
ネジ穴
ペアリング
バーコード
取り付け
ネジ穴
ラッチ
ラッチ
充電
/
通信端子
LED
注 FIPS 非対応デジタル スキャナを STB3578-CF007WR FIPS クレードルと使用する場合、一部の製品機能
を利用できません。
FIPS 非対応スキャナ DS3578-SR20005WR 、DS3578-HD20005WR、および DS3578-DP20005WR では、
次の機能で FIPS クレードルとの互換性があります。
FIPS 非対応スキャナ LS3578-FZ20005WR および LS3578-ER20005WR では、次の機能で FIPS クレー
ドルとの互換性があります。
FIPS 対応デジタル スキャナのリストについては、 xv ページの「構成」 を参照してください。
クレードル各部の名称
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
•
FIPS は利用不可
•
画像読み取りは利用不可
•
クレードルごとに 7 台のスキャナとのペアリングは利用不可 (3:1 のペアリングのみ)
•
FIPS は利用不可
•
クレードルごとに 7 台のスキャナとのペアリングは利用不可 (3:1 のペアリングのみ)
図
クレードル正面図
1-2
はじめに
ゴム足
(STB3508/3578 のみ)
取り付けネジ穴
取り付けネジ穴
電源ケーブル溝
電源ポート
ホスト ポート
ホスト ケーブル溝
取り付けネジ穴
切り替えつまみ
ケーブル フック
STB3574 のみ
1 - 5
図
クレードル背面図
1-3
1 - 6 DS3578 FIPS
クレードルの接続
重要 デジタル スキャナとクレードルが正しく動作するように、次の手順で ( 必要に応じて ) インタフェース
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
ケーブルと電源を接続してください。
STB3508/3578/3574
1. インタフェース ケーブルをクレードルのホスト ポートに接続します。 図 1- 4 を参照してください。
クレードルの接続
重要 必ず正しいインタフェース ケーブルを使用してください。 STB3578 クレードルにはマルチインタフェー
ス ケーブルが必要です。STB3574 工業用イーサネット クレードルにはイーサネット ケーブルが必要
です。
2. インタフェース ケーブルのもう一方のコネクタをホストに接続します。
STB3574 イーサネット クレードルのみ、インタフェース ケーブルのもう一端を、ホスト ネットワークの
イーサネット スイッチまたはルーターへ接続します。
3. 必要に応じてクレードルの電源ポートに電源を接続します ( インタフェースで必要な場合、あるいはデジ
タル スキャナの急速充電を可能にする場合 )。
4. 必要に応じて、適切なケーブルを電源ポートおよび AC 電源コンセントに接続します。
5. インタフェース ケーブルをケーブル フックに通し、ホスト ケーブルと電源ケーブルをそれぞれのケーブ
ル溝に沿って配線します (必要な場合)。
6. クレードルのペアリング バーコードをスキャンして、デジタル スキャナをクレードルとペアリングします。
7. インタフェースが自動検出されない場合は、適切なホスト バーコードをスキャンしてください。具体的な
ホストの章を参照してください。
図
クレードルにケーブルを接続する
1-4
注 ホスト ケーブルを交換する前に電源ケーブルを取り外してください。そうしないと、クレードルが新し
いホストを認識できない場合があります。
種類の異なるホストには、それぞれ異なるケーブルが必要になります。各ホストの章に記載されている
コネクタは、あくまで例です。コネクタは、記載されている内容と異なる場合がありますが、デジタル
スキャナに接続する手順は同じです。
はじめに
1 - 7
FLB3508/3578
1. ホスト コンピュータからインタフェース ケーブルをクレードルのホスト ポートに接続します。 図 1-4 を
参照してください。
2. フォークリフトの電源を使用する場合は、電源をクレードルの電源ポートに接続します。
3. 必要に応じて、ホスト ケーブルをケーブル フックに通し、ホスト ケーブルと電 源ケーブルをそれぞれのケ ー
ブル溝に沿って配線するか、クレードルへの接続後にケーブル バンドを利用して、取り付けプレートに固定
します。取り付けオプションと手順の詳細については、クレードルに付属のマニュアルを参照してください。
4. クレードルのペアリング バーコードをスキャンして、スキャナをクレードルとペアリングします。
5. インタフェースが自動検出されない場合は、適切なホスト バーコードをスキャンします。具体的なホスト
の章を参照してください。
クレードルの接続
ホスト インタフェースの変更
注 ホスト インタフェースの変更は、STB3574 工業用イーサネット クレードルには適用されません。
接続先を変更する場合や、使用するケーブルを変更する場合は、次の手順に従ってください。
1. 電源ケーブルを使用している場合は、クレードルから取り外します。
2. ホストからインタフェース ケーブルを取り外します。
3. インタフェース ケーブルを新しいホストに接続します (接続先を変更する場合)。または、新しいインタ
フェース ケーブルを既存のホストに接続します (ケーブルを変更する場合)。
4. 必要に応じて、電源ケーブルを再接続します。
5. インタフェースが自動検出されない場合は、適切なホスト バーコードをスキャンします。具体的なホスト
の章を参照してください。
注意 デジタル スキャナがホストを認識しない場合は、電源ケーブルを取り外し、ホスト ケーブルを接続し
てから再接続してください。
クレードルへの電力供給
クレードルには、2 つの電源のいずれかから電力が供給されます。
•
外部電源
•
電力を供給するインタフェース ケーブルでホストに接続されている場合
クレードルは、電力の供給元がホストか外部電源かを検出します。ホストからの電力供給があっても、利用で
きる外部電源がある場合は、常にそこから給電されます。
電源としての
クレードルが USB インタフェース経由でホストに接続されている場合は、USB ポートからクレードルに給電
できるため、外部電源は不要です。USB ホストから電力を供給している場合、外部電源から電力を供給して
いるときよりも充電が遅くなることに注意してください。
インタフェースの使用
USB
クレードルの取り付け
クレードルの取り付けの詳細については、クレードルに付属するマニュアルを参照してください。
1 - 8 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
バッテリの取り付け
バッテリは、デジタル スキャナ ハンドル内の収納部に装着されています。バッテリを取り付けるには、次の
手順に従ってください。
1. 硬貨またはマイナス ドライバをデジタル スキャナのベースに差し込み、スロットを反時計回りに回して
ラッチを外します。
2. ラッチを持ち上げます。
3. バッテリがすでに装着されている場合は、デジタル スキャナを直立させて、バッテリをスライドさせなが
ら取り出し、バッテリを外します。
4. 丸くなっている側を後ろにし、チャンバーに接する向きで新しいバッテリをチャンバーに装着します。
図
5. ラッチを閉めます。
6. 硬貨またはマイナス ドライバをデジタル スキャナのベースにあるスロットに差し込み、静かに押し下げ
バッテリの取り付け
1-5
てからスロットを時計回りに回してラッチを所定の場所にロックします。
バッテリの取り外し
バッテリを取り外すには、次の手順に従ってください。
1. 硬貨またはマイナス ドライバをデジタル スキャナのベースに差し込み、スロットを反時計回りに回して
ラッチを外します。
2. ラッチを持ち上げます。
3. デジタル スキャナを直立させてバッテリをスライドさせながら取り出します。
クレードルでのスキャナ バッテリの充電
最高のパフォーマンスを実現するため、デジタル スキャナを初めて使用する前にバッテリをフル充電します。
デジタル スキャナのバッテリを充電するには、デジタル スキャナをクレードルにセットします (1-10 ページ
の「クレードルへのスキャナのセット」を参照)。バッテリの充電が開始されると、デジタル スキャナの LED
インジケータが緑色に点滅します。完全に放電したバッテリをフル充電するには、外部電源を使用する場合で
最大 4.5 時間、インタフェース ケーブルを使用する場合で最大 10 時間かかります。
充電は、公称値 32° 〜 104° F (0° 〜 40° C) 、理想値 41° 〜 95° F (5° 〜 35° C) の推奨温度内で行ってください。
DS3578 は通常、50,000回のスキャンを実行できます。バッテリ寿命を最長にするために、3-1 ページの「バッ
テリ管理」を参照してください。
はじめに
1 - 9
スキャナ充電
デジタル スキャナの緑の LED は、充電中であることを示します (2-4 ページの表 2-2 を参照)。高速モード
(非バス パワー モード) でスキャナを充電しているときは、LED が緑色に速く点滅します。低速モード (バス
パワー モード) でスキャナを充電しているときは、LED がゆっくりと点滅します。
デジタル スキャナの LED が赤色に点滅し始めた場合は問題を示しているので、デジタル スキャナをクレード
ルから外し、バッテリを入れ直してください。赤色 LED の点滅が続く場合は、Zebra サポートにお問い合わ
せください。
LED
1 - 10 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
クレードルへのスキャナのセット
デジタル スキャナをクレードルにセットするには、次の手順に従ってください。
1. デジタル スキャナを上部から先にクレードルにセットします。
2. クレードルとデジタル スキャナの端子を合わせて、カチッと音がするまでハンドルを押し込みます。
図
クレードルにスキャナをセットする
1-6
ホスト コンピュータへのデータの送信
クレードルは無線通信によってデジタル スキャナからデータを受信して、それをホスト ケーブルによってホ
スト コンピュータに転送します。無線通信を確立するには、デジタル スキャナとクレードルのペアリングを
実行する必要があります。
STB3574 工業用イーサネット クレードルは、設定可能なイーサネット IP アドレスによりデータの受信およ
び転送を行います。
ペアリング
ペアリングを実行してクレードルにスキャナを登録すると、そのスキャナとクレードルの間でデータ交換が可
能になります。STB3578 および FLB3578 は、ポイントトゥポイントとマルチポイントトゥポイントの 2 つ
のモードで動作します。ポイントトゥポイント モードでは、デジタル スキャナをクレードルにセットする
(セット時のペアリングが有効になっている場合) か、ペアリング バーコードをスキャンしてクレードルとペ
アリングします。マルチポイントトゥポイント モードでは、1 台のクレードルと最大 7 台のスキャナをペア
リングできます。この機能を利用するには、4-19 ページの「マルチポイントトゥポイント通信」でマルチポ
イント バーコードをスキャンします。
ペアリング バーコードは、クレードルの正面と背面の両方に貼付されています。デジタル スキャナをクレー
ドルとペアリングするには、ペアリング バーコードをスキャンします。ペアリングとリモート機器への接続
が完了すると、高音 - 低音 - 高音 - 低音に続いて低音 - 高音という順番でビープ音が鳴ります。ペアリングが
正しく完了しなかった場合は、長い低音 - 長い高音の順番でビープ音が鳴ります。
はじめに
1 - 11
注 デジタル スキャナをクレードルに接続するペアリング バーコードは、各クレードルにより異なります。
ペアリングが完了するまで、データやパラメータをスキャンしないでください。
表
ペアリング構成
1-2
構成
DS3578-XX2F005WR
DS3578-XX20005WR
LS3578-XX20005WR
STB/FLB3578-C0007WR
非対応クレードル
(FIPS
クレードルあたり最大 3 台
のスキャナとペアリング
クレードルあたり最大 3 台
のスキャナとペアリング
クレードルあたり最大 3 台
のスキャナとペアリング
STB/FLB3578-CF007WR
クレードル
)
(FIPS
FIPS では、クレードルあ
たり最大 7 台のスキャナ
とペアリング
FIPS 非対応では、クレー
ドルあたり最大 3 台のス
キャナとペアリング
FIPS 非対応では、クレー
ドルあたり最大 3 台のス
キャナとペアリング
STB3574-C100F7WW
イーサネット
)
(
クレードル
FIPS では、クレードルあ
たり最大 7 台のスキャナ
とペアリング
FIPS 非対応では、クレー
ドルあたり最大 3 台のス
キャナとペアリング
FIPS 非対応では、クレー
ドルあたり最大 3 台のス
キャナとペアリング
FIPS
)
注 FIPS は、FIPS 対応デジタル スキャナ構成 (DS3578-XX2F005WR) が FIPS 対応クレードル
(STB/FLB-CF007WR) とペアリングされているときのみ利用できます。
1 - 12 DS3578 FIPS
ホストへの接続の切断
スキャンしたデータがクレードルの接続先ホストに正しく転送されない場合は、すべてのケーブルがしっかり
と接続されていることと、正常に動作している AC コンセントに電源が接続されていることを確認します。
それでもスキャンしたデータがホストに転送されない場合は、ホストへの接続を再確立してください。
1. クレードルから電源ケーブルを取り外します。
2. クレードルからホスト インタフェース ケーブルを取り外します。
3. 3 秒間待機します。
4. ホスト インタフェース ケーブルをクレードルに接続し直します。
5. ホストで必要な場合は、電源をクレードルに接続し直します。
6. ペアリングのバーコードをスキャンし、クレードルとのペアリングを確立し直します。
スキャナの設定
本書のバーコードまたは 123Scan
メニューを使用したデジタル スキャナのプログラミングの詳細については、第 5 章の「ユー ザー設定」 を参
照してください。この設定プログラムを使用したデジタル スキャナの設定方法については、第 12 章の
「123Scan2 」を参照してください。123Scan
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
2
設定プログラムを使用してデジタル スキャナを 設定します。バーコード
2
にはヘルプ ファイルが付属しています。
無線通信
デジタル スキャナは、Bluetooth Technology Profile Support 経由で、またはクレードルとペアリングすること
によって、離れたデバイスと通信できます。無線通信パラメータ、操作モードの詳細情報、Bluetooth Techn o log y
Profile Support 、およびペアリングについては、第 4 章の「無線通信」 を参照してください。
イーサネット通信
STB3574 クレードルは、3 つの工業用イーサネット プロトコル (PROFINET、EtherNet/IP、および Modbus TCP)
のいずれか 1 つを使用するように設定できます。次のサイト (https://www.zebra.com/us/en/supportdownloads html
にアクセスして、このクレードルの設定ソフトウェアをダウンロードしてください。
)
第
2
章
第
はじめに
ビープ音の定義
章 スキャン
2
この章では、ビープ音と LED の定義、スキャン技術、全般的なスキャン手順とヒント、および読み取りゾーン
の表を説明します。
デジタル スキャナでは、ステータスを示すさまざまなビープ音シーケンスとパターンが鳴ります。表 2-1 は、
通常のスキャンとデジタル スキャナのプログラミング中に鳴るビープ シーケンスを定義しています。
表
ビープ音の定義
2-1
ビープ音の順序 意味
通常の使用時
短い低音- 短い中音- 短い高音 電源が投入されました。
短い高音 1 回 バーコードが読み取られました (読み取りのビープ音が有効になっている
場合)。
長い低音 4 回 スキャンしたシンボルをホストに転送中に通信エラーが発生しました。
データは無視されます。デジタル スキャナが正しく構成されていない場合、
またはデジタル スキャナがクレードルから切断された場合に発生します。
2 - 2 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
表
ビープ音の定義 (続き)
2-1
ビープ音の順序 意味
低音 デジタル スキャナをクレードルにセットしたときに電力が検出されま
した。
重要: この機能は無効にできます。
低音-高音- 低音-高音 メモリ不足 - デジタル スキャナには、新しいバーコード データを保存でき
ません。
デジタル スキャナが、互換性のない/ 古いクレードルにセットされました。
4 回の短い高音 バッテリの充電量低下を示します。
5 回の長い低音 変換エラーまたはフォーマット エラーです。
無線操作
短い低音- 高音 スキャナはクレードルとペアリングされました。
短い高音- 低音 スキャナとクレードルのペアリングが解除されました。
重要: SPP または HID を使用してリモート デバイスに接続するとき、バー
コードのスキャン直後に切断ビープ シーケンスが鳴る場合は、ホスト デ
バイスが転送データを受信したかどうかを確認します。デジタル スキャナ
は、切断された後に最後にスキャンしたバーコードを転送することがあり
ます。
長い低音- 長い高音 ペアリングに失敗しました。4-17 ページの「Bluetooth キーボード エミュ
レーション (HID スレーブ) モードでの自動再接続」 を参照してください。
長い低音-長い高音 -長い低音長い高音
長い低音 4 回 1. スキャンされたバーコードの転送エラーが検出されました。データは無
高音 5 回 再接続試行が進行している間、5 秒おきに鳴ります。4-17 ページの
パラメータ メニューのスキャン
高音の短いビープ音 適切にスキャンを実行しました。または適切にメニューを実行しました。
長い低音- 長い高音 入力エラー。バーコードが適切でないか、プログラム シーケンスが正しく
リモート デバイスは接続試行を拒否しました。理由としては、すでに最大
数のスキャナとすでにペアリングされているクレードルとペアリングし
ようとしたことが考えられます。
視されます。これは、本装置が正しく設定されていない場合に発生します。
オプション設定を確認してください。
2. クレードルとの通信時に、クレードルはデータの受信確認を返します。
受信確認が返されないと、転送エラーを示すビープ音が鳴ります。その場
合でも、ホストがデータを受信していることがあります。ホスト
が転送データを受信しているかどうかを確認します。ホストがデータを受
信していなかった場合は、バーコードを再度スキャンします。
「Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ) モードでの自動
再接続」 を参照してください。
ないか、「キャンセル」バーコードがスキャンされました。スキャナは引
き続きプログラム モードです。
システム
短い高音- 短い低音 キーボード パラメータが選択されました。数値バーコードを使用して値を
入力します。
スキャン
2 - 3
表
ビープ音の定義 (続き )
2-1
ビープ音の順序 意味
短い高音-短い低音-短い高音短い低音
長い低音-長い高音-長い低音長い高音
ADF プログラミング通常データ入力
高音-低音 別の数字を入力します。必要に応じて始めにゼロを追加します。
低音-低音 別の英字を入力するか、「メッセージの終わり」バーコードをスキャンし
高音-高音 別の条件またはアクションを入力するか、「規則の保存」バーコードをス
高音-低音- 高音-低音 規則が保存されました。規則の入力モードが終了しました。
高音-低音- 低音 現在の規則の条件またはアクションをすべてクリアし、規則の入力を続行
低音 最後に保存した規則を削除します。現在の規則は以前のままになってい
プログラムが正常に終了し、パラメータ設定の変更が反映されました。
ホスト パラメータの記憶領域が不足している。5-4 ページの「デフォルト
パラメータ」 を参照してください。
ます。
キャンします。
します。
ます。
低音-高音- 高音 すべてのルールが削除されました。
短い低音-短い高音 -短い低音-
短い高音
ADF プログラミング エラーを示す
低音-高音- 低音-高音 規則のメモリが不足しています。既存の規則の一部を消去し、規則を再び
低音-
高音- 低音 ADF の転送エラーです。規則の入力がキャンセルされました。エラーのた
低音-高音 入力エラー、誤ったバーコードがスキャンされました。条件またはアク
ホスト別
USB のみ
高音 4 回 デジタル スキャナでは初期化が完了して いません。数秒待ってからス
ホスト ADF パラメータの記憶領域が不足しています。5-4 ページの「デ
フォルト パラメータ」 を参照してください。
保存してください。(現在のルールを再入力する必要はありません。)
A DS3578 デジタル スキャナが STB3478 クレードルにセットされました。
め、またはユーザーが規則の入力モードを選択したため、規則の入力モー
ドが終了しました。
ションを再入力します。以前入力した条件およびアクションは、すべて保
持されます。条件またはアクション リストがルールには長すぎます。
キャンし直してください。
2 - 4 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
表
ビープ音の定義 (続き)
2-1
ビープ音の順序 意味
短い高音-短い低音 (切断)、
その後短い低音-短い高音
(再接続) ビープ シーケンス
RS-232 のみ
高音-高音-高音-低音 RS-232 の受信エラー。
高音 <BEL> キャラクタが受信 され、<BEL> キャラクタによるビープ音が有効
1. デジタル スキャナで USB デバイス タイプをスキャンしました。デジタ
ル スキャナが最高出力レベルで動作するためには、まずバスとの通信を確
立する必要があります。
2. USB バスにより、デジタル スキャナへの電力が何度かオンとオフに切
り替わることがあります。これは正常な動作で、通常、ホスト PC を電源
オフの状態から起動するときに発生します。プログラム モードが完了して
いません。
になっています (ポイントトゥポイント モードのみ)。
スキャン
2 - 5
LED
の定義
ビープ シーケンスに加え、デジタル スキャナは 2 色の LED を使用してステータスを示し、クレードルの LED
は充電および通信ステータスを示します。表 2-2 はデジタル スキャナの LED シーケンスを説明し、表 2-3は
クレードルの LED シーケンスを説明しています。
表
標準的なスキャナLED の定義
2-2
LED
通常の使用時
オフ デジタル スキャナに電力が供給されていません (バッテリが放電してい
るか、装着されていません)。デジタル スキャナは低電力で、スキャン準
備はできています。
緑色 バーコードが正常に読み取られました。
赤色 データ転送エラー、デジタル スキャナの不具合、または DS3578 デジタ
ル スキャナが STB3478 クレードルにセットされました。
充電使用時
緑色にゆっくりと点滅 デジタル スキャナは低速で充電されています (ホスト ケーブルがクレー
ドルに電力供給しているときに使用)。
緑色に速く点滅 デジタル スキャナは高速で充電されています (外部電力がクレードルに
電力供給しているときに使用)。
意味
赤色に点滅
緑および赤色に点滅 温度の問題が発生しています。クレードルを次の気温の 場所に 移動 して
表
クレードルの LED ステータス表示
2-3
LED
青色 クレードルの電源が入っています。
赤色 転送エラー、または DS3478 デジタル スキャナを STB3578 クレードル
充電の問題が発生しています。
DS3578 デジタル スキャナが STB3478 クレードルにセットされました。
ください。
o
0
〜 40oC (最適な充電温度は 5 o 〜 35oC)
にセットしました。
Zebra
意味
サポート
にお問い合わせください。
2 - 6 DS3578 FIPS
スキャン
デジタル スキャナをインストールしてプログラムします (第 1 章の「はじめに」 を参照)。サポートが必要な
方は、最寄りのサプライヤまたは Zebra サポートにご連絡ください。
1. デジタル スキャナをバーコードに向けます。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
図
図
2. デジタル スキャナでビープ音が鳴るまでトリガを保持します。このビープ音は、バーコードが正常に読み
ハンドヘルド モードでのスキャン: DS3578-SR/HD/DP
2-1
ハンドヘルド モードでのスキャン: DS3578-ER
2-2
取られたことを示します。ビープ音と LED の定義の詳細については、表 2-2 および表 2-3 を参照してく
ださい。
スキャン
1D バーコード
2D バーコード
2D ドット ピーン DPM シンボル
照準パターン
照準
スキャン時に、DS3578-SR/HD/DP は、視野内にバーコードを位置付けることができる赤色レーザの照準パ
ターンを投影します。デジタル スキャナとバーコードの適切な距離については、2-8 ページの「読み取り範
囲」 を参照してください。
2 - 7
図
必要であれば、デジタル スキャナは赤色 LED をオンにして、対象のバーコードを照射します。
バーコードをスキャンするには、任意の向きで照準パターンの中央にコードを位置付けます。十字パターンで
形成される長方形の領域内にバー全体が収まっていることを確認します。
図
DS3578-SR/HD/DP イメージャー 照準パターン
2-3
イメージャー照準パターンでのスキャン方向
2-4
注 DS3578-DP20005WR および DS3578-DP2F005WR デジタル スキャナでの Scanning Direct Part Mark
(DPM) バーコード : DPM バーコード (図 2-4を参照 ) で使用される一部の表面の反射する性質のため、ター
ゲットに関してデジタル スキャナの角度を傾ける必要が 出てくる ことがあ ります (Zebra では 25 〜 45 度を
推奨)。たとえば、アルミニウムの表面にマークされた 15 mil ドット ピーニング Datamatr ix バーコードを
DS3578-DP でスキャンするとき、デジタル スキャナのノーズから 2 〜 3 インチにターゲットを置き、デ
ジタル スキャナを 30 度の角度に傾けます。
標準 (DPM 以外) バーコードを DS3578 デジタル スキャナの任意の構成でスキャンするときは、2-6 ページ
の「照準」で説明している標準の照準手順に従います。
2 - 8 DS3578 FIPS
0123 45
0123 45
0123 45
0123 45
デジタル スキャナは、照準パターン内にはあるが、その中央に位置付けられていないバーコードを読み取る
こともできます。図 2-5 の上 2 つの例は許容される照準方法ですが、下 2 つの例では読み取ることができま
せん。
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
図
許容される照準と誤った照準
2-5
読み取り範囲
スキャン
2 - 9
DS3578-SR/HD/DP
表
DS3578-SR/HD/DP シリーズの読み取り幅
2-4
ラベル密度
紙ラベル 日本語 センチ 日本語 センチ
Code 39 - 3mil N/A N/A
Code 39 - 4mil
Code 39 - 5mil
Code 39 - 7.5mil
Code 39 - 20mil
100% UPC - 13mil
PDF417 - 6.67mil
PDF417 - 10mil
PDF417 - 15mil
読み取り範囲
DS3578-SR DS3578-HD/DS3578-DP
1.10 〜 1.60 インチ 2.79 〜 4.06cm
2.60 〜 4.50 インチ 6.60 〜 11.43cm 接触 〜 3.5 インチ 接触 〜 8.89cm
1.00 〜 6.30 インチ 2.54 〜 16.00cm 接触 〜 4.2 インチ 接触 〜 10.67cm
接触 〜 10.10 インチ 接触 〜 25.65cm 接触 〜 5.4 インチ 接触 〜 13.72cm
1.00 〜 20.90 インチ 2.54 〜 53.09cm 1.10 〜 9.20 インチ 2.79 〜 23.37cm
0.90 〜 15.10 インチ 2.29 〜 38.35cm 0.80 〜 6.20 インチ 2.03 〜 15.75cm
2.70 〜 6.10 インチ 6.86 〜
0.40 〜 9.30 インチ 1.02 〜 23.62cm 接触 〜 4.50 インチ 接触 〜 11.43cm
3.30 〜 14.80 インチ 8.38 〜 37.59cm 3.20 〜 5.60 インチ 8.13 〜 14.22cm
15.49cm 接触 〜 3.70 インチ 接触 〜 9.40cm
Data Matrix - 4mil N/A N/A
Data Matrix - 5mil N/A N/A
Data Matrix - 7.5mil
Data Matrix - 10mil
QR Code - 4mil N/A N/A
QR Code - 5mil N/A N/A
QR Code - 7.5mil N/A N/A
QR Code - 10mil
2.10 〜 5.50 インチ 5.33 〜 13.97cm 接触 〜 3.50 インチ 接触 〜 8.89cm
1.10 〜 7.10 インチ 2.79 〜 18.03cm 接触 〜 4.40 インチ 接触 〜 11.18cm
1.50 〜 6.10 インチ 3.81 〜 15.49cm 接触 〜 4.00 インチ 接触 〜 10.16cm
1.00 〜 2.10 インチ 2.54 〜 5.33cm
0.40 〜 2.70 インチ 1.02 〜 6.86cm
1.10 〜 1.40 インチ 2.79
0.50 〜 2.20 インチ 1.27 〜 5.59cm
接触 〜 3.30 インチ 接触 〜 8.38cm
〜 3.56cm
2 - 10 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
DS3578-ER
表
2-5
紙ラベル 日本語 センチ
Code 39 - 7.5mil
Code 39 - 10mil
Code 128 - 15mil
Code 39 - 20mil
Code 39 - 55mil
Code 39 - 100mil
Code 39 - 100mil 反射 * 〜 340 インチ * 〜 863.60cm
Data Matrix - 10mil
Data Matrix - 55mil
読み取り範囲
DS3578-ER 読み取り幅
ラベル密度
DS3578-ER
8.50 〜 34 インチ 21.59 〜 86.36cm
8 〜 41.50 インチ 20.32 〜 105.41cm
7 〜 47.50 インチ 17.78 〜 120.65cm
* 〜 88 インチ * 〜 223.52cm
* 〜 205 インチ * 〜 520.70cm
* 〜 335 インチ * 〜 850.90cm
8.25 〜 16.50 インチ 20.96 〜 41.91cm
* 〜 89.50 * 〜 227.33cm
Data Matrix - 100mil
Data Matrix - 314mil
* バーコードの長さによります。
* 〜 168.50 * 〜 427.99cm
* 〜 450 インチ * 〜 1 143.0cm
第
章 メンテナンスおよび技術仕様
3
はじめに
この章では、推奨されるデジタル スキャナのメンテナンス、トラブルシューティング、技術仕様、および信
号の説明 (ピン配列) について説明します。
メンテナンス
必要なメンテナンスは、スキャナ ウィンドウのクリーニングだけです。ウィンドウの汚れはスキャン精度に
影響を与えます。
•
ウィンドウに研磨剤などが付着しないようにしてください。
•
湿らせた布でほこりを拭き取ってください。
•
アンモニア/ 水で湿らせたティッシュを使用してウィンドウを拭きます。
•
ウィンドウに水やその他の洗剤を直接スプレーしないでください。
バッテリ管理
バッテリ セルの製造業者は、バッテリを 1 年以上保管すると、バッテリの総合的な品質に不可逆的な劣化が
発生する可能性があることを指摘しています。このような劣化を最小限に抑えるため、バッテリを半分ほど充
電し、容量が減少しないように機器から取り外して、5° 〜 25°C (41° 〜 77°F) の乾燥した涼しい場所 (温度は
低い方が保管に適しています) で保管することを推奨しています。バッテリは少なくとも 1 年に 1 回、半分の
容量まで充電してください。バッテリを半分の容量まで充電するには、放電したバッテリを 2 時間充電しま
す。液漏れを発見した場合は、液が付着した部分への接触を避け、適切な方法で廃棄してください。
3 - 2 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
トラブルシューティング
注 このクレードルのトラブルシューティングについては、『STB3574 Industrial Ethernet Cradle
Developer Guide 』 (p/n MN-002694-01) を参照してください。
表
トラブルシューティング
3-1
問題 考えられる原因 考えられる解決方法
デジタル スキャナで低音- 中
音-高音のビープ シーケンス
が鳴る。
スキャン トリガを押しても何
も起きない。
デジタル スキャナではレー
ザーが照射されるが、バーコー
ドが読み取れない。
デジタル スキャナの電源
投入中です。
デジタル スキャナの電源
が投入されていません。
デジタル スキャナが無効
になっています。
RS-232 Nixdorf B モードを
使用している場合、CTS が
アサートされていません。
デジタル スキャナが正し
いバーコード タイプに合
わせてプログラムされてい
ません。
デジタル スキャナのバッテリがセットされてい
るときは正常です。
バッテリを確認します。
バッテリ収納部のエンド キャップがきちんとは
まっているか確認してください。
IBM-468x または USB IBM モードでは、デジタ
ル スキャナをホスト インタフェース経由で有効
にします。それ以外の場合、Zebra サポート (連
絡先は xviii ページ を参照) にご連絡ください。
CTS 制御線をアサートします。
スキャンしようとしているバーコードのタイプ
を読み取れるようプログラムされているかを確
認します。
デジタル スキャナで短い高音
が 4 回鳴った。
バーコードを読み取れま
せん。
バーコードがデジタル ス
キャナの読み取り範囲外
です。
バッテリ残量が少なくなっ
ています。
印刷面に問題がないかバーコードを確認してく
ださい。同じ種類の他のバーコードをスキャン
テストしてみてください。テスト バーコードに
ついては、付録 C「サンプル バーコード」を参
照してください。
デジタル スキャナをバーコードに近付けるか、
または離します。
バッテリを充電します。1-9 ページの「クレード
ルでのスキャナ バッテリの充電」 を参照してく
ださい。
メンテナンスおよび技術仕様
3 - 3
表
トラブルシューティング (続き)
3-1
問題 考えられる原因 考えられる解決方法
デジタル スキャナで切断 (高
音-低音) ビープ シーケンスが
鳴る。
バーコードを読み取った後、デ
ジタル スキャナで長い低音の
ビープ音が 4 回鳴る。
デジタル スキャナが離れす
ぎてしまったため、クレー
ドルから切断されました。
クレードルの電源が切れた
か、USB サスペンド モード
になったため、デジタル ス
キャナがクレードルから切
断されました。
誤ったホスト インタフェー
ス ケーブルが使用 されて
います。
クレードルへのインタ
フェース / 電源ケーブルの
接続が緩んでいます。
デジタル スキャナがク
レードルとペアリングされ
ていません。
クレードルの近くに移動し、再接続 ビープ音 (短
い低音- 短い高音) が鳴ったことを確認します。
クレードルへの電源接続を確認し、USB ケーブ
ルを使用している場合は、PC が省電力モードに
なっていないかを確認します。
正しいホスト インタフェース ケーブルが使用さ
れていることを確認してください。
すべてのケーブルがしっかり接続されているこ
とを確認します。
データを受信するホストに接続されたクレード
ルで「ペアリング」バーコードをスキャンします。
バーコードは読み取れるが、
データがホストに転送され
ない。
デジタル スキャナが切断
されました。
転送エラーが検出されま
した。
クレードルでの USB 初期
化が完了していません。
デジタル スキャナが、ホス
トに接続されたクレード
ルとペアリングされてい
ません。
クレードルで正しいホスト
インタフェースがプログラ
ムされていません。
インタフェース ケーブル
の接続が緩んでいます。
クレードルがホストへの接
続を切断しました。
上記の切断ビープ シーケン スを参照してくだ
さい。
クレードルの通信パラメータとホストの設定が
一致していることを確認します。
数秒待ってからスキャンし直してください。
スキャナをクレードルとペアリングしてくださ
い (クレードルの「ペアリング」バーコードを
使用)。
デジタル スキャナのホスト パラメータを確認す
るか、オプションを編集します。
すべてのケーブルがしっかり接続されているこ
とを確認します。
次に示す順番で操作を行ってください : 電源を
取り外します。ホスト ケーブルを取り外します。
3 秒間待機します。ホスト ケーブルを接続し直
します。電源を再接続します。ペアリングを設
定し直します。
バーコードを読み取った後、長
い低音のビープ音が 5 回鳴る。
変換エラーまたはフォー
マット エラーが検出され
ました。
デジタル スキャナの変換パラメータが正しく設
定されていることを確認します。
3 - 4 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
表
トラブルシューティング (続き)
3-1
問題 考えられる原因 考えられる解決方法
スキャンされたデータがホス
トで正しく表示されない。
デジタル スキャナを使用して
いないとき、低音- 低音 -低音さらに低音のビープ シーケン
スが鳴る。
プログラミング中にデジタル
スキャナで低音-高音のビープ
シーケンスが鳴る。
クレードルのホスト通信
パラメータがホストのパ
ラメータと一致していま
せん。
RS-232 の受信エラーです。 ホスト リセット中であれば正常です。それ以外
入力エラーが発生したか、
「
キャンセル」バーコードが
スキャンされました。
正しいホストが選択されていることを確認して
ください。
RS-232 の場合は、クレードルの通信パラメータ
がホストの設定と同じであることを確認してく
ださい。
キーボード インタフェースを使用する場合は、
システムが正しいキーボード タイプでプログラ
ムされており、CAPS LOCK キーがオフになって
いることを確認してください。
編集オプション (UPC-E から UPC-A への変換な
ど) が正しくプログラムされていることを確認し
てください。
の場合、デジタル スキャナの RS-232 パリティ
設定がホストの設定と一致していることを確認
します。
プログラムされたパラメータの範囲内の正しい
数値バーコードをスキャンしてください。
デジタル スキャナを使用して
いないとき、短い高音のビープ
音が 1 回鳴る。
手順に従ったインストール手
順の実行後、クレードルが動作
しない。
バッテリが充電されない。 クレードルの充電温度範囲
RS-232 モードでは、<BEL>
キャラクタが受信され、
「<BEL> キャラクタによる
ビープ音」オプションが有
効になっています。
クレードルに電力が供給さ
れていない。
ケーブル接続が緩んでい
ます。
デジタル スキャナがク
レードルに正しくセットさ
れていません。
クレードルがホストに正し
く接続されていません。
外です。
「<BEL> によるビープ音」が有効になっていて、
デジタル スキャナが RS-232 モードになってい
るときは正常です。
システムの電源を確認してください。
ケーブルを正しく差し込み直してください。
デジタル スキャナをセットし直します。
ホスト設定が正しいこと、およびクレードルがホ
ストの適切なポートに接続されていることを確
認します。
充電は、公称値 32° 〜 104° F (0° 〜 40° C)、理
想値 41° 〜 95° F (5° 〜 35° C) の推奨温度内で
行ってください。
注 問題が解決しない場合は、販売代理店または Zebra サポートまでお問い合わせください。連絡先について
は、xviii ページ を参照してください。
技術仕様
メンテナンスおよび技術仕様
3 - 5
表
技術仕様 - スキャナ
3-2
項目 説明
外観、機能など
寸法:
高さ
幅
奥行き
重量 13.79 オンス (391g)
性能
回転/ピッチ/ 偏揺れ角 SR/HD/DP 設定: ±360 、±65 、±60
レーザー 650nm 半導体レーザー
ESD
無線 Bluetooth、大気範囲 / 環境で最大 100 メートル /300 フィートシリア
7.34 インチ (18.65cm)
4.82 インチ (12.25cm)
2.93 インチ (7.43cm)
ER 設定 : ±360、 ±60、 ±60
15kV 大気放電
8kV 直接放電
ル ポートおよび HID プロファイル
2.402 〜 2.480GHz 適応型周波数ホッピング
(802.11 無線ネットワークと共存 )
基本データ レート: 720k bps
イメージ転送用 Enhanced Data Rate (EDR)
ビープ音の音程 ユーザーが選択可能: 3 種類のビープ音
最小エレメント幅
対応コード
1D
PDF417 (および関連コード ) PDF417 (Standard、Macro)、 MicroPDF417 (Standard、Macro)、
郵便コード US Postnet、 US Planet、 UK Postal、 Japan Postal、 Australian
5mil (0.127mm)
UPC/EAN、 UPC/EAN with Supplementals、 Code 39、 Code 39
Full ASCII、 Tri-optic Code 39、GS1 DataBar Variants、GS1-128、
Code 128、
Interleaved 2 of 5、 Discrete 2 of 5 MSI、Codell、IATA、 Bookland
EAN、 Code 32
Composite Codes (CC-A、CC-B、CC-C)
Postal、 Dutch Postal、 4State Postal
Code 128 Full ASCII、 Code 93、 Codabar (NW1)、
3 - 6 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
表
技術仕様 - スキャナ (続き)
3-2
項目 説明
DPM マーク
(DPM 装置のみ )
2D
IUID サポート IUID 解析のサポート。アプリケーションの要件に応じて IUID
通常の読み取り深度 2-9 ページの「読み取り範囲」 を参照
印刷コントラスト最小 25% 最小反射率差異、650nm で測定。
移動体読み取り可能速度 水平速度: 5 インチ (12.7cm)/秒
サポートしているインタフェース キーボード インタフェース、RS-232、USB、IBM 468X/469X、
動作環境
ドット ピーニングで付けられた Datamatrix マーク。上記のサポー
トされるバーコードの種類はすべて、金属、プラスチック、ゴム、
ガラスなどのさまざまな面にレーザー エッチング、ケミカル エッ
チング、インク マーク、成形、刻印、鋳造などの方法によってマー
キングされます。
TLC-39、 Aztec (St andard、Inverse)、MaxiCode、DataMatrix/ECC
200 (Standard、Inverse)、 QR Code (Standard、Inverse、Micro)
フィールドを読み取り、分離可能。
123Scan
2
動作温度 -4° 〜 122°F (-20° 〜 50°C)
保管温度 -40° 〜 158°F (-40° 〜 70°C)
充電温度 公称値 32° 〜 104°F (0° 〜 40°C) 、理想値 41° 〜 95°F (5° 〜 35°C)
湿度 5 〜 95% RH ( 結露なきこと)
耐周辺光
屋内:
屋外:
耐久性 6.5 フィート (2.0m) の高さからコンクリート面に複数回落下、
表
技術仕様 - クレードル
3-3
項目
STB3508
電源の要件 4.75 〜 14.0VDC
450 フィート キャンドル (4,842Lux)
DS3578-SR/HD/DP: 8,000 フィート キャンドル (86,000LUX)
DS3578-ER: 9,000 フィート キャンドル (96,900LUX)
-4° F (-20° C) で 5 フィート (1.5m)
説明
および
FLB3508 STB3578
および
FLB3578
通常の電流引き込み
充電なし:
35mA @ 5V
45mA @ 9V
105mA @ 5V
110mA @ 9V
メンテナンスおよび技術仕様
3 - 7
表
技術仕様 - クレードル (続き)
3-3
説明
項目
STB3508
急速充電:
低速充電:
サポートしているインタ
フェース
動作温度 -4° 〜 122°F (-20° 〜 50°C)
保管温度 -40° 〜 158°F (-40° 〜 70°C)
充電温度 公称値 32° 〜 104°F (0° 〜 40°C) 、理想値 41° 〜 95°F (5° 〜 35°C)
湿度 5 〜 95% ( 結露なし)
ESD
重量 10.5 オンス (298g)
915mA @ 5V
660mA @ 9V
480mA @ 5V
345mA @ 9V
なし キーボード インタフェース、 RS-232、USB、
15kV 大気放電
8kV 直接放電
および
FLB3508 STB3578
915mA @ 5V
660mA @ 9V
480mA @ 5V
345mA @ 9V
IBM 468X/469X
および
FLB3578
寸法:
高さ
幅
奥行き
無線
安全規格 UL1950 、CSA C22.2 No.950 に認定中。EN60950/IC950
過渡電流に対する耐性 IEC 1000-4-(2 、3 、4 、5 、6 、11)
EMI
9.5 インチ (24.1cm)
4.0 インチ (10.2cm)
2.9 インチ (7.4cm)
N/A
FCC Part 15 Class B、 ICES-003 Class B European Union EMC Directive、
Australian SMA、 Taiwan EMC、 Japan VCCI/MITI/Dentori
Bluetooth、大気範囲/環境で最大 100 メート
ル/300 フィート
シリアル ポートおよび HID プロファイル
2.402 〜 2.480GHz 帝王型周波数ホッピング
(802.11 無線ネットワークと共存 )
基本データ
イメージ転送用 Enhanced Data Rate (EDR)
レート: 720kbps
3 - 8 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
スキャナ信号の説明
表 3-4 の信号の説明は、クレードルの 10 ピン RJ コネクタに適用され、参照のみを目的としています。
表
表 3-5 の信号の解説は、STB3574-C100F7WW 工業用イーサネット FIPS クレードルに適用されるものです。
参考までにご覧ください。
クレードルからホストのピン配列
3-4
ピン
1
2
3
4I B M _ A ( + ) T x D
5
6I B M _ B ( - ) R T S
7
8
9
10
IBM RS-232
予約済 予約済 予約済 ピン 6 にジャンプ
電源 電源 電源 電源
接地 接地 接地 接地
予約済
予約済
予約済 予約済 予約済 予約済
予約済 予約済 予約済 予約済
予約済 予約済 予約済 予約済
RxD
CTS
キーボード イ
ンタフェース
キー クロック 予約済
端末データ
キー データ ピン 1 にジャンプ
端末クロック
D +
D -
USB
表
1
2
3
4
5
6
7
8
スキャナからクレードルのピン配列
3-5
ピン
機能
TXD+
TXDRXD+
予約済
予約済
RXD-
予約済
予約済
図 3-1 は、クレードルのピンの位置を示しています。
メンテナンスおよび技術仕様
3 - 9
図
表 3-6 の信号の説明は、デジタル スキャナからクレードルへの コ ネク タ に適 用 され、参照 の みを 目的 と して
います。
表
クレードルのピン配列
3-1
スキャナからクレードルのピン配列
3-6
ピン 信号
1V C C
2 CRADLE_TXD
3 CRADLE_RXD
4G N D
3 - 10 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
第
*装着によるペアリングを無効にする
機能/ オプション* はデフォルトを示す
4
はじめに
この章では、デジタル スキャナ、クレードル、およびホスト間で無線通信を行うための動作モードと機能に
ついて説明します。また、デジタル スキャナを設定するために必要なパラメータについても説明します。
デジタル スキャナは、4-2 ページの表 4-1 に示す設定で出荷されています (すべてのホスト デバイスやその他
のデジタル スキャナのデフォルト値については、付録 A「標準のデフォルト パラメータ」も参照)。デフォル
ト値が要件に適合している場合、プログラミングは必要ありません。
機能の値を設定するには、1 つのバーコード または短いバ ーコード シーケンスをスキャンします。これらの
設定は不揮発性メモリに保存され、デジタル スキャナの電源を落としても保持されます。
USB ケーブルをクレードルと併用しない場合は、電源オンのビープ音が鳴ったらホスト タイプを選択します
(特定のホスト情報については、各ホストの章を参照)。この操作は、新しいホストに接続して初めて電源を入
れるときにのみ必要です。
すべての機能をデフォルト値に戻すには、5-4 ページの「デフォルト パラメータ」のバーコードをスキャンし
ます。プログラミング バーコード メニュー全体で、デフォルト値をアスタリスク (
章 無線通信
* ) で示しています。
スキャン シーケンスの例
多くの場合、1 つのバーコードをスキャンして特定のパラメータ値を設定します。
スキャン中のエラー
特に指定されていない限り、スキャン シーケンス中のエラーは、正しいパラメータを再スキャンすることで
修正できます。
4 - 2 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
無線通信パラメータのデフォルト値
表 4-1 に無線通信パラメータのデフォルトを示します。オプションを変更したい場合は、この章に記載されて
いる適切なバーコードをスキャンします。
注 すべてのユーザー設定、ホスト、シンボル体系、およびその他のデフォルト パラメータについては、付録 A
「標準のデフォルト パラメータ」を参照してください。
表
無線通信パラメータのデフォルト一覧
4-1
パラメータ デフォルト ページ番号
Bluetooth ホスト (ホスト タイプ ) クレードルのホスト 4-4
Bluetooth フレンドリ名 デジタル スキャナ名と
シリアル番号
検出可能モード 一般 4-7
Apple iOS HID 機能 無効 4-8
Android HID 機能 無効 4-8
カントリー キーボード タイプ (カントリー コード ) 北米 4-10
HID キーボードのキーストローク ディレイ ディレイなし (0 ミリ秒 ) 4-11
Caps Lock オーバーライド 無効 4-11
不明な文字の無視 有効 4-12
キーパッドのエミュレート 無効 4-12
キーボードの FN1 置換 無効 4-13
ファンクション キーのマッピング 無効 4-13
4-7
Caps Lock のシミュレート 無効 4-14
大文字/ 小文字の変換 大文字/小文字の変換なし 4-14
再接続試行時のビープ音 無効 4-15
再接続試行間隔 30 秒 4-16
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ)
モードでの自動再接続
動作モード (ポイントトゥポイント/ マルチポイントトゥ
ポイント)
パラメータ ブロードキャスト (クレードル
ペアリング モード 非ロック 4-21
装着によるペアリング 無効 4-22
FIPS モード 無効 4-24
ホストのみ) 有効 4-20
バーコード データで 4-17
ポイントトゥポイント 4-19
無線通信
4 - 3
表
無線通信パラメータのデフォルト一覧 (続き)
4-1
コネクション維持時間 15 分 4-25
認証 無効 4-28
可変 PIN コード 静的 4-29
暗号化 無効 4-30
Secure Simple Pairing の IO 機能
(SPP サーバーおよび SPP マスタ サーバー モードのみ )
無線ビープ音の意味
デジタル スキャナはペアリング バーコードをスキャンすると、操作の成功または不成功を示すさまざまな
ビープ音を鳴らします。ペアリング操作の間に鳴るビープ音シーケンスについては、表 4-2 を参照してくだ
さい。
表
無線ビープ音の定義
4-2
ビープ音の順序 意味
パラメータ デフォルト ページ番号
入力なし/ 出力なし 4-31
短い低音- 高音 デジタル スキャナは、クレードルとペアリングされました。
短い高音- 低音 デジタル スキャナはクレードルとのペアリングが解除されま
した。
重要: SPP または HID を使用してリモート デバイスに接続する
とき、バーコードのスキャン直後に切断ビープ シーケンスが鳴
る場合は、ホスト デバイスが転送データを受信したかどうかを
確認してください。デジタル スキャナは、切断された後に最後
にスキャンしたバーコードを転送することがあります。
長い低音- 長い高音 ペアリングに失敗しました。4-15 ページの「自動再接続機能」を
参照してください。
長い低音- 長い高音- 長い低音- 長い高音 リモート デバイスは接続試行を拒否しました。理由としては、
すでに最大数のデジタル スキャナとペアリングされているク
レードルとペアリングしようとしたことが考えられます。
長い低音 4 回 1. スキャンされたバーコードの転送エラーが検出されました。
データは無視されます。これは、本装置が正しく設定されてい
ない場合に発生します。オプション設定を確認してください。
2. クレードルとの通信時に、クレードルはデータの受信確認を
返します。受信確認が返されないと、転送エラーを示すビープ
音が鳴ります。その場合でも、ホストがデータを受信している
ことがあります。ホスト システムが転送データを受信している
かどうかを確認してください。ホストがデータを受信していな
かった場合は、バーコードを再度スキャンします。
高音 5 回 再接続試行が進行している間、5 秒おきに鳴ります。4-15 ページ
の「自動再接続機能」を参照してください。
4 - 4 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
無線通信ホスト タイプ
デジタル スキャナをクレードルと通信できるように設定する、または標準 Bluetoot h プロファイルを使用する
には、以下の該当するホスト タイプ バーコードをスキャンします。
•
クレードル ホスト (デフォルト) - デジタル スキャナをクレードルと組み合わせて運用するには、このホ
スト タイプを選択します。デジタル スキャナは、クレードルとペアリングする必要があります。クレー
ドルは、ホスト インタフェース ケーブルの接続を通じてホストと直接通信します。
•
シリアル ポート プロファイル (マスタ) - Bluetooth Technology Profile Support のホスト タイプを選択
します (4-6 ページを参照 )。デジタル スキャナは Bluetooth 経由で PC/ホストに接続され、シリアル接
続のように動作します。デジタル スキャナはリモート デバイスとの接続を開始し、マスタとなります。
「シリアル ポート プロファイル (マスタ)」をスキャンし、次に、リモート デバイスの「ペアリング」
バーコードをスキャンします。リモート デバイスのペアリング バーコードを作成する方法については、
4-23 ページの「ペアリング バーコードのフォーマット」を参照してください。
•
シリアル ポート プロファイル (スレーブ) - Bluetooth Technology Profile Support のホスト タイプを選
択します (4-6 ページを参照) 。デジタル スキャナは Bluetooth 経由で PC/ホストに接続され、シリアル
接続のように動作します。デジタル スキャナは、リモート デバイスからの接続要求を受け入れ、スレー
ブとなります。「シリアル ポート プロファイル (スレーブ)」をスキャンし、接続要求を待ちます。
•
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ) - Bluetooth Technology Profile Support のホス
ト タイプを選択します。Bluetooth Technology Profile Support とマスタ/スレーブの各定義については、
4-6 ページを参照してください。デジタル スキャナは、 Bluetooth を介して接続し、キーボードのように
動作します。デジタル スキャナは、リモート デ バイスから の接続要求 を受け入れ、スレーブとなり ま
す。「Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ)」をスキャンし、接続要求を待ちます。
注 1. デジタル スキャナは Bluetooth HID プロファイルを通してキーボード エミュレーションをサポートし
ます。詳細および HID ホスト パラメータについては、4-8 ページの「HID ホスト パラメータ」を参照して
ください。
2.デジタル スキャナが SPP マスタ モードまたはクレードル ホスト モードでクレードルとペアリングさ
れている場合は、無線通信が途切れて切断されると、デジタル スキャナは自動的にリモート デバイスとの
再接続を試みます。詳細については、4-15 ページの「自動再接続機能」 を参照してください。
無線通信
4 - 5
無線通信ホスト タイプ (続き
* クレードル ホスト
シリアル ポート プロファイル (スレーブ)
)
シリアル ポート プロファイル (マスタ )
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ )
4 - 6 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
Bluetooth Technology Profile Support
Bluetooth Technology Profile Support では、無線通信にクレードルは必要ありません。デジタル スキャナは
Bluetooth テクノロジを使用してホストと直接通 信します。デジタル スキャナは、標準 Bluetooth シリアル
ポート プロファイル (SPP) および HID プロファイルをサポートします。これらのプロファイルにより、同じ
プロファイルをサポートする他の Bluetooth デバイスと通信可能になります。
•
SPP - デジタル スキャナは、Bluetooth 経由で PC/ホストに接続され、シリアル接続のように動作します。
•
HID - デジタル スキャナは、 Bluetooth 経由で PC/ ホストに接続され、キーボードのように動作します。
マスタ/スレーブのセットアップ
デジタル スキャナは、マスタまたはスレーブとしてセットアップできます。
デジタル スキャナをスレーブとしてセットアップした場合は、他のデバイスから検出、接続することができ
ます。マスタとしてセットアップした場合は、接続が要求されているリモート デバイスの Bluetooth アドレス
が必要です。この場合、リモート デバイスのアドレスに対応するペアリング バーコードを作成してスキャン
し、リモート デバイスとの間で接続を試みる必要があります。ペアリング バーコードを作成する方法につい
ては、4-23 ページの「ペアリング バーコードのフォーマット」を参照してください。
マスタ
デジタル スキャナをマスタ (SPP) としてセットアップすると、スレーブ デバイスとの間で無線接続を開始し
ます。接続の開始は、リモート デバイスのペアリング バーコードをスキャンして行います (4-23 ページの「ペ
アリング バーコードのフォーマット」を参照)。
スレーブ
デジタル スキャナをスレーブ デバイス (SPP または HID) としてセットアップすると、デジタル スキャナは
リモート デバイスからの接続要求を受け入れます。
注 スキャナ数はホストの能力によって異なります。
無線通信
4 - 7
Bluetooth
デバイスを検出したときにアプリケーションに表示されるスキャナ名称を設定できます。デフォルト名は、デ
ジタル スキャナ名の後にシリアル番号が続く
定」をスキャンすると、このデジタル スキャナ名に戻ります。デフォルト設定を行った後もユーザー設定名を
保持する場合は、カスタム デフォルトを使用してください。
新しい Bluetooth フレンドリ名を設定するには、次のバーコードをスキャンして、付録 D「英数字バーコード」
から 23 文字までのバーコードをスキャンします。名前が 23 文字未満の場合は、名前を入力した後に D-7 ペー
ジの「メッセージの終わり」のバーコードをスキャンします。
フレンドリ名
DS3578 123456789ABCDEF のようになります。「デフォルト設
注 アプリケーションでデバイス名を設定できる場合は、そのデバイス名が Bluetooth フレンドリ名より優先
されます。
Bluetooth フレンドリ名
検出可能モード
検出を開始するデバイスに基づいて、検出可能モードを選択します。
•
PC から接続を開始するときは、「一般検出可能モード」を選択します。
•
モバイル デバイス (たとえば、Zebra Q) から接続を開始し、そのデバイスが「一般検出可能モード」で
は表示されない場合は、「制限付き検出可能モード」を選択します。このモードでは、デバイスの検出に
時間がかかる可能性があるので注意してください。
デバイスは 30 秒間、制限付き検出可能モードのままになります。この間、 緑色の LED が点滅し、 その後、
検出不能となります。制限付き検出可能を再度有効にするには、トリガを引きます。
*一般検出可能モード
制限付き検出可能モード
4 - 8 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
HID
ホスト パラメータ
デジタル スキャナは Bluetooth HID プロファイルを通してキーボード エミュレーションをサポートします。
このモードでは、デジタル スキ ャナは、HID プロファイルを Bluetooth キーボードとしてサポート する
Bluetooth ホストと接続できます。スキャンしたデータはキーストロークとしてホストに転送されます。
以下に HID ホストでサポートされるキーボード パラメータを示します。
Apple iOS HID
これは Apple iOS デバイス用のオプションで、トリガを二度押しすることで iOS 仮想キーボードの開閉を
有効にします。
機能
注 この機能を有効にした場合、デジタル スキャナを Apple iOS 以外のデバイスで使用することはできません。
*無効
有効
Android HID
このオプションでは、PIN コードがなくても Android で Bluetooth ペアリングを簡単に行うことができます。
機能
*無効
有効
カントリー キーボード タイプ (カントリー コード
HID
*英語 (U.S.) 標準キーボード
)
フランス語版 Windows
無線通信
4 - 9
ドイツ語版 Windows
国際フランス語
カナダ フランス語版 Windows 98
スペイン語版 Windows
4 - 10 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
カントリー キーボード タイプ (カントリー コード
HID
イタリア語版 Windows
イギリス英語版 Windows
続き
) (
スウェーデン語版 Windows
)
カナダ フランス語版 Windows 2000/XP
日本語版 Windows
ポルトガル/ ブラジル語版 Windows
無線通信
キーボードのキーストローク ディレイ
HID
このパラメータは、エミュレーションされたキーストローク間でのディレイをミリ秒単位で設定します。
HID ホストのデータ転送に時間がかかる場合は、以下のバーコードをスキャンしてディレイを長くしてくだ
さい。
* ディレイなし (0 ミリ秒 )
中程度のディレイ (20 ミリ秒)
4 - 11
長いディレイ (40 ミリ秒)
HID の CAPS Lock
有効にした場合、Caps Lock キーの状態に関係なく、データの大文字と小文字が保持されます。キーボード
タイプが「日本語版 Windows (ASCII) 」の場合、この設定は常に有効で、無効にすることはできません。
オーバーライド
*Caps Lock キーをオーバーライドしない
(無効 )
Caps Lock キーをオーバーライドする
(有効 )
4 - 12 DS3578 FIPS
の不明な文字の無視
HID
不明な文字とは、ホストが認識できない文字です。「不明な文字を含むバーコードを送信する」をスキャンし
た場合は、不明な文字を除くすべてのバーコード データが送信され、エラーを示すビープ音は鳴りません。
「不明な文字を含むバーコードを送信しない」をスキャンした場合は、少なくとも 1 文字の不明な文字を含む
バーコードはホストに送信されず、エラーを示すビープ音が鳴ります。
*不明な文字を含むバーコードを送信する
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
(有効)
不明な文字を含むバーコードを送信しない
(無効)
キーパッドのエミュレート
有効にした場合、すべてのキャラクタは ASCII シーケンスとして数字キーパッド経由で送信されます。たと
えば、ASCII キャラクタの A は、"ALT make" 0 6 5 "ALT Break" として送信されます。
* キーパッド エミュレーションを無効にする
キーパッド エミュレーションを有効にする
無線通信
4 - 13
キーボードの
HID
有効にした場合、このパラメータにより EAN128 バーコードの FN1 文字が、ユーザーの選択したキー カテゴ
リとキー値に置き換わります。 キー カテゴリおよびキー値の設定については、5-44 ページの「FN1 置換値」を
参照してください。
FN1
置換
* キーボードの FN1 置換を無効にする
キーボードの FN1 置換を有効にする
ファンクション キーのマッピング
HID
32 未満の ASCII 値は、通常コントロール キー シーケンスとして送信されます。このパラメータを有効にし
た場合、標準的なキー マッピングの代わりに太字のキーが送信されます (10-18 ページの表 10-2 を参照)。こ
のパラメータが有効になっているかどうかに関係なく、太字エントリを持たないテーブル エントリは同じま
まです。
* キーボードの FN1 置換を無効にする
ファンクション キーのマッピングを有効にする
4 - 14 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
Caps Lock
有効にした場合、キーボード上の Caps Lock キーを押したときと同様に、デジタル スキャナのバーコードの
大文字と小文字が反転します。この反転は、キーボードの Caps Lock の現在の状態に関係なく行われます。
のシミュレート
*Caps Lock のシミュレートを無効にする
Caps Lock のシミュレートを有効にする
大文字/小文字の変換
有効にした場合、スキャナはすべてのバーコード データを大文字または小文字に変換します。
* 大文字/小文字に変換しない
すべてを大文字に変換する
すべてを小文字に変換する
自動再接続機能
SPP マスタ モードまたはクレードル ホスト モードでは、無線通信が途切れて切断された場合、デジタル ス
キャナが自動的にリモート デバイスへの再接続を試みます。これは、デジタル スキャナがリモート デバイス
の通信エリア外に出た場合、またはリモート デバイスの電源が切れた場合に発生することがあります。デジタ
ル スキャナは設定された再接続試行間隔の時間、再接続を試みます。この間、緑色の LED が点滅し続けます。
呼び出しタイムアウトのために自動再接続プロセスが失敗した場合、デジタル スキャナの LED は赤になり、
呼び出しタイムアウトのビープ音 (長い低音/長い高音) が鳴ってロー パワー モードになります。自動再接続
プロセスは、デジタル スキャナのトリガを引けば再開できます。
リモート デバイスが接続を拒否したために自動再接続が失敗した 場合、デジタル スキャナは接続拒 否を示す
ビープ シーケンスを鳴らし (4-3 ページの「無線ビープ音の意味」を参照)、リモート ペアリングのアドレスを
削除します。この状況が発生した場合は、ペアリング バーコードをスキャンして、リモート デバイスへの新
しい接続を試行する必要があります。
注 自動再接続シーケンスの進行中にバーコードをスキャンすると、転送エラーを示すビープ シーケンスが鳴
り、デー タは ホス トに 転送 され ませ ん。接続が再確立された後、通常のス キャ ン操 作に 戻り ます 。エラーを
示すビープ シーケンスの意味については、2-1 ページの「ビープ音の定義」 を参照してください。
デジタル スキャナのメモリには、各マスタ モード (SPP、クレードル) のリモート Bluetooth アドレスを保存
できます。これらのモードを切り替えると、デジタル スキャナは自動的にそのモードで最後に接続されてい
たデバイスへの再接続を試みます。
無線通信
4 - 15
注 ホスト タイプ バーコード (4-4 ページ ) をスキャンして Bluetooth ホスト タイプを切り替えると、無線はリ
セットされます。この間は、スキャンできなくなります。スキャンできるようになって、デジタル スキャ
ナが無線を再初期化するには数秒かかります。
再接続試行のビープ音のフィードバック
デジタル スキャナは、通信エリア外に出て接続が切断されると、直ちに再接続を試みます。デジタル スキャ
ナが再接続を試みている間は、緑色の LED が点滅し続けます。無線の再接続が失敗すると、デジタル スキャ
ナは呼び出しタイムアウトのビープ音 (長い低音→長い高音) を鳴らし、LED の点滅を止めます。トリガを引
くとプロセスを再開できます。
デフォルトでは、再接続試行時のビープ音機能は無効になっています。有効にした場合、デジタル スキャナ
は再接続試行中、5 秒ごとに 5 回の短い高音を鳴らします。
再接続試行時のビープ音を有効または無効にするには、以下のバーコードをスキャンします。
* 再接続試行時のビープ音を無効にする
再接続試行時のビープ音を有効にする
4 - 16 DS3578 FIPS
再接続試行間隔
デジタル スキャナは、通信エリア外に出て接続が切断されると、直ちに 30 秒間 ( デフォルト ) 再接続を試み
ます。この時間は、次のいずれかのオプションに変更できます。
•
30 秒
•
1 分
•
5 分
•
30 分
•
1 時間
•
無制限
再接続試行間隔を設定するには、以下のバーコードのいずれかをスキャンします。
*30 秒間再接続を試行
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
5 分間再接続を試行
1 時間再接続を試行
1 分間再接続を試行
30 分間再接続を試行
無制限に再接続を試行
無線通信
4 - 17
Bluetooth
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ) モードで、デジタル スキャナとリモート デバイスの
接続が切断された場合は、次の再接続オプションを選択します。
キーボード エミュレーション
•
バーコード データで自動再接続: バーコードをスキャンすると、デジタル スキャナが自動的に再接続し
ます。このオプションでは、最初のキャラクタを転送するときに、ディレイが発生する可能性がありま
す。バーコードをスキャンすると、読み取り中のビープ音に続いて接続完了、呼び出しタイムアウト、
接続拒否、または送信エラーを示すビープ音が鳴ります。デジタル スキャナおよび モバイル デバイス
のバッテリ寿命を最適化するには、このオプションを選択してください。なお、接続拒否コマンドやケー
ブルの取り外しコマンドの実行時には、自動接続は行われません。
•
直ちに自動再接続: 接続が失われた場合に、デジタル スキャナが再接続を試みます。呼び出しタイムア
ウトが発生した場合、デジタル スキャナのトリガを引くと再接続を試みます。このオプションは、デジ
タル スキャナのバッテリ寿命を考慮する必要がなく、スキャンしたバーコードを送信するためのディレ
イを回避する場合に選択してください。なお、接続拒否コマンドやケーブルの取り外しコマンドの実行
時には、自動接続は行われません。
•
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ ) モードで自動再接続を無効にする : デジタル
スキャナで接続が失われたら、手動で再確立する必要があります。
(HID
スレーブ) モードでの自動再接続
*バーコード データで自動再接続
Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ)
モードで自動再接続を無効にする
直ちに自動再接続
4 - 18 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
通信エリア外インジケータ
通信エリア外インジケータは、4-15 ページの「再接続試行時のビープ音を有効にする」 をスキャンし、4-16
ページの「再接続試行間隔」を使って時間を延長することで設定できます。
たとえば、デジタル スキャナが通信エリア外に出て無線接続が切断されたとき、再接続試行時のビープ音が
無効に設定されているとします。この場合、デジタル スキャナは設定された再接続試行の間隔で、無音で再
接続を試みます。
ここで再接続試行時のビープ音を有効にすると、デジタル スキャナは再接続の試行中、5 秒ごとに 5 回の短
い高音を鳴らします。たとえば、再接続試行間隔を 30 分などのように長く変更した場合、デジタル スキャナ
は 30 分にわたって 5 秒ごとに 5 回の高音を鳴らし、通信エリア外であることを知らせ続けます。
スキャナとクレードルのサポート
無線通信
4 - 19
注 2010 年 2 月 1 日 (製造日) 以前に STB3578 および FLB3578 クレードルを購入され、無線通信モード で
DS3578 と使用する予定のあるお客様は、123Scan
デジタル スキャナのファームウエアを最新バージョンにアップデートする必要があります。
2
(第 12 章の「123Scan2」を参照 ) をダウンロードし、
動作モード
無線通信機能を持つ充電クレードルは 2 つの無線通信動作モードをサポートしていて、デジタル スキャナが
無線で通信できるようになります。
•
ポイントトゥポイント
•
マルチポイントトゥポイント
ポイントトゥポイント通信
ポイントトゥポイント通信モードでは、クレードルには同時に 1 台のデジタル スキャナを接続できます。こ
のモードでは、デジタル スキャナをクレードルに装着するか (装着によるペアリング機能が有効になっている
場合は4-22 ページ)、「ペアリング」バーコードをスキャンすることによって、デジタル スキャナとクレード
ルがペアリングされます。通信はロック状態、非ロック状態 ( デフォルト) またはロック無効化状態にするこ
とができます (4-21 ページの「ペアリング モード」 を参照)。ロック モードでは、4-25 ページ 以降のコネク
ション維持時間バーコードをスキャンして、ロック間隔を設定します。
この動作モードを有効にするには、「ポイントトゥポイント」をスキャンします。
マルチポイントトゥポイント通信
FIPS 非対応デジタル スキャナとクレードルをマルチポイントトゥポイント モードで使用する場合は、1 台の
クレードルに対して 3 台までのスキャナをペアリングできます。FIPS 対応デジタル スキャナと FIPS 対応ク
レードルを使用するときは、最大 7 台までのデジタル スキャナとペアリングできます。1-11 ページの「」 を
参照してください。
このモードを有効にするには、クレードルに接続した最初のデジタル スキャナで「マルチポイントトゥポ
イント」バーコードをスキャンします。このモードにより、クレードルにペアリングされたすべてのデジタル
スキャナのクローンを作成するパラメータ ブロードキャスト (4-20 ページ) が可能になるため、プログラムす
る必要があるデジタル スキャナは 1 台のみです。
ポイントトゥポイント モードまたはマルチポイントトゥポイント モードを選択するには、該当するバーコー
ドをスキャンします。
マルチポイントトゥポイント モード
* ポイントトゥポイント モード
4 - 20 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
パラメータ ブロードキャスト (クレードル ホストのみ
マルチポイントトゥポイント モードのとき、スキャンされたすべてのパラメータ バーコードをピコネット内
の他のすべてのデジタル スキャナに伝達するには、パラメータ ブロードキャストを有効にします。無効になっ
ている場合、パラメータ バーコードは個々のデジタル スキャナでのみ処理され、他のデジタル スキャナまた
はクレードルからのパラメータ ブロードキャストは無視されます。
* パラメータ ブロードキャストを有効にする
パラメータ ブロードキャストを無効にする
)
ペアリング
ペアリングとは、デジタル スキャナがクレードルとの通信を開始するためのプロセスです。「マルチポイント
トゥポイント」をスキャンすると、複数のスキャナとクレードルの操作が有効になり、FIPS 非対応デジタル
スキャナとクレードルを使用している場合は、最大 3 台のデジタル スキャナのペアリングが可能になります。
FIPS 対応デジタル スキャナと FIPS 対応クレードルを使用するときは、最大 7 台までのデジタル スキャナと
ペアリングできます。1-11 ページの「ペアリング」を参照してください。クレードルにはペアリング バーコー
ドが組み込まれています。
デジタル スキャナとクレードルをペアリングするには、クレードルのペアリング バーコードをスキャンしま
す。高音- 低音 - 高音 - 低音のビープ シーケンスが鳴り、ペアリング バーコードを読み取ったことを示します。
クレードルとデジタル スキャナの接続が確立すると、低音-高音のビープ音が鳴ります。
注 1. デジタル スキャナをクレードルに接続するペアリング バーコードは、各クレードルにより異なります。
2.ペアリングが完了するまで、データやパラメータをスキャンしないでください。
3.デジタル スキャナが SPP マスタ モードまたはクレードル ホスト モードでクレードルとペアリングさ
れている場合は、無線通信が途切れて切断されると、デジタル スキャナは自動的にリモート デバイスとの
再接続を試みます。詳細については、4-15 ページの「自動再接続機能」 を参照してください。
無線通信
ペアリング モード
クレードルを使用する場合は、次の 2 種類のペアリング モードがサポートされます。
•
ロック ペアリング モード - クレードルがデジタル スキャナに ( あるいはマルチポイントトゥポイント
モードでは 3 台のデジタル スキャナに) ペア リング (接続) されている場合は、クレードルの「ペア
リング」バーコードをスキャンしたり、装着によるペアリング機能 (4-22 ページ) を有効にしてスキャ
ナをクレードルに装着したりして異なるデジタル スキャナへの接続が試行されても拒否されます。現在
接続されているデジタル スキャナ との接続 が維持さ れます。このモードでは、4-25 ページの「コネク
ション維持時間」を設定する必要があります。
•
非ロック ペアリング モード - クレードルの「ペアリング」バーコードをスキャンしたとき、あるいは装
着によるペアリング機能を有効にしてスキャナをクレードルに装着したときに、新しいデジタル スキャ
ナをクレードルとペアリング (接続) します。前のデジタル スキャナはクレードルとのペアリングが解
除されます。
注 マルチポイントトゥポイント モードでは、非ロックモードで 4 台目のデジタル スキャナをペアリングする
と、切断された ( エリア外の) デジタル スキャナが置き換えられます。ただし、3 台のスキャナがいずれも
アクティブでクレードルに接続されている場合、4 台目のデジタル スキャナはペアリング モードに関係な
く接続できません。
4 - 21
クレードル ペアリング モードを設定するには、以下の該当するバーコードをスキャンします。
* 非ロック ペアリング モード
ロック ペアリング モード
ロックの無効化
「ロックの無効化」は、ロックされたデジタル スキャナの基本ペアリングをオーバーライドし、新しいデジタ
ル スキャナを接続します。マルチポイントトゥポイント モードでは、新しいデジタル スキャナを接続するた
めに、まず切断された (通信エリア外の) デジタル スキャナがペアリング解除されます。
「ロックの無効化」を使用するには、下のバーコードをスキャンしてからクレードルのペアリング バーコードを
スキャンします。
ロックの無効化
4 - 22 DS3578 FIPS
ペアリング方法
ペアリングは 2 種類の方法で実行することができます。デフォルトの方法では、クレードルのペアリング バー
コードをスキャンしたときに、デジタル スキャナとクレードルをペアリング (接続) できます。2 番目の方法
では、デジタル スキャナがクレードルに装着されたときに、デジタル スキャナとクレードルがペアリングさ
れます。後者の方法を使用する場合は、以下の「装着によるペアリングを有効にする」をスキャンしてくださ
い。このペアリング方法を有効にしている場合は、クレードルのペアリングバー コードをスキャンする必要
はありません。ペアリングに成功した場合、スキャナをクレードルにセットすると、数秒後に低音-高音の順
番でビープ音が鳴ります。その他のビープ音については、4-3 ページの「無線ビープ音の意味」を参照してく
ださい。
装着によるペアリングを有効または無効にするには、以下の該当するバーコードをスキャンします。
装着によるペアリングを有効にする
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
* 装着によるペアリングを無効にする
ペアリング解除
デジタル スキャナをクレードルまたは PC/ホストからペアリング解除し、クレードルを別のデジタル スキャ
ナとペアリングできるようにします。以下のバーコードをスキャンすると、クレードルまたは PC ホストから
切断されます。
ペアリング解除バーコードは、DS3578 クイック スタート ガイドにも収録されています。
ペアリング解除
無線通信
ペアリング バーコードの内容:
B112233445566
ペアリング バーコードのフォーマット
デジタル スキャナが SPP マスタとして設定されている場合は、デジタル スキャナの接続先リモート
Bluetooth デバイス用のペアリング バーコードを作成する必要があります。そのため、リモート デバイスの
Bluetooth アドレスを知っておく必要があります。ペアリング バーコードは Code 128 バーコードで、次のよ
うにフォーマットされます。
<Fnc 3>Bxxxxxxxxxxxx
値は次のとおりです。
•
B (または LNKB) はプリフィックス
•
xxxxxxxxxxxx は、 12 文字の Bluetooth アドレスを表します。
ペアリング バーコードの例
デジタル スキャナの接続先リモート デバイスの Bluetooth アドレスが 11:22:33:44:55:66 の場合、ペアリング
バーコードは次のとおりです。
4 - 23
4 - 24 DS3578 FIPS
モード
FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
パラメータ番号
連邦情報処理規格 (FIPS) 140-2 は、 暗号モジュールの認証に使用される、米国政府のコンピュータ セキュリ
ティに関する規格です。FIPS 対応 DS3578 デジタル スキャナおよびクレードルには、安全な動作モードが用
意されています。
FIPS 動作モードを有効にするには (デフォルトで有効)、「FIPS を有効にする」バーコードをスキャンします。
デジタル スキャナは、接続しているクレードルとの安全なセッションを確立しようとします。成功すると、デ
ジタル スキャナのトリガを引くたびに黄色の LED が点灯し、すべてのデータが安全な方法で Bluetooth を通
して転送されます。失敗すると、デジタル スキャナでは、データ転送を試みるたびに転送失敗エラー メッセー
ジが鳴ります。
「FIPS を無効にする」バーコードをスキャンすれば、いつでも FIPS モードを無効にできます。
F1h E0h
FIPS を有効にする
(01h)
*FIPS を無効にする
(00h)
無線通信
コネクション維持時間
注 コネクション維持時間は、ロック ペアリング モード (4-21 ページ を参照) にのみ適用されます。
リンク監視タイムアウトが原因でスキャナがクレードルから切断された場合、デジタル スキャナは す ぐ にク
レードルへの再接続を 30 秒間試みます。自動再接続が失敗した場合は、デジタル スキャナのトリガを引いて
再接続を再開できます。
切断されたデジタル スキャナが通信エリア内に戻った場合に再接続できるようにするため、クレードルはそ
のデジタル スキャナに対する接続をコネクション維持時間で定義した期間だけ予約します。クレードルが最
大 3 台のデジタル スキャナをサポートしていて、1 台のデジタル スキャナが切断された場合、4 台目のデジ
タル スキャナは、この期間クレードルとのペアリングを行えません。別のデジタル スキャナを接続するには、
コネクション維持時間が経過するまで待機し、新しいデジタル スキャナでクレードルの「ペアリング」バー
コードをスキャンするか、新しいデジタル スキャナで「ロックの無効化」(4-21 ページ ) をスキャンしてから
クレードルの「ペアリング」バーコードをスキャンします。
注 クレードルで最大数のデジタル スキャナをサポートしている場合は、デジタル スキャナの状態 (バッテリ
放電状態など) に関係なく、各デジタル スキャナのリモート ペアリング アドレスがメモリに保存されま
す。クレードルとペアリングされているデジタル スキャナを変更したいときは、まずペアリング解除 バー
コードをスキャンして現在クレードルに接続されている各デジタル スキャナをペアリング解除し、クレー
ドルの「ペアリング」バーコードをスキャンして該当するデジタル スキャナをそれぞれ再接続します。
4 - 25
コネクション維持時間のオプションは次のとおりです。
•
15 分
•
30 分
•
1 時間
•
2 時間
•
4 時間
•
8 時間
•
24 時間
•
無制限
4 - 26 DS3578 FIPS
考慮事項
コネクション維持時間はシステム管理者が決定します。時間を短くすると、使用されなくなった接続に新しい
ユーザーがすばやくアクセスできるようになりますが、その期間を過ぎてユーザーが作業エリアを離れた場合
などに問題が発生します。時間を長くすると、既存のユーザーは長時間作業エリアを離れることができます
が、その間新しいユーザーはシステムを利用できなくなります。
この対立を避けるには、シフトを外れる予定のユーザーが 4-22 ページ のペアリング解除バーコードをス
キャンし、コネクション維持時間を無視して直ちに接続を利用できるようにします。
コネクション維持時間を設定するには、以下のバーコードのいずれかをスキャンします。
* 時間を 15 分に設定
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
時間を 60 分に設定
時間を 30 分に設定
時間を 2 時間に設定
無線通信
4 - 27
コネクション維持時間 (続き
時間を 4 時間に設定
)
時間を 8 時間に設定
時間を 24 時間に設定
時間を無制限に設定
4 - 28 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
Bluetooth
デジタル スキャナは Bluetooth 認証と暗号化をサポートしています。認証は、リモート デバイスまたはデジ
タル スキャナから要求できます。認証が要求された場合、デジタル スキャナはプログラムされた PIN コー
ドを使用してリンク キーを生成します。デジタル スキャナはペアリング時にこのリンクキーを保存するので、
エリアを出入りしたり、プロファイルを切り替えたり、デバイス ( クレードルとアプリケーションなど) を切
り替えたりするたびに PIN コードを再入力する必要はありません。
認証が完了すると、いずれかのデバイスが暗号化を有効にするためにネゴシエートします。
認証
リモート デバイス (クレードルを含む) に認証を設定するには、以下の「認証を有効にする」バーコードをス
キャンします。デジタル スキャナでの認証設定を禁止するには、以下の「認証を無効にする」バーコードを
スキャンします。
セキュリティ
注 リモート デバイスは引き続き認証を要求できます。
認証を有効にする
* 認証を無効にする
無線通信
コード
PIN
デジタル スキャナで PIN コード (パスワードなど) を設定するには、以下のバーコードをスキャンしてから、
付録 D 「英数字バーコード」から 5 つの英数字のプログラミング バーコードをスキャンします。デフォルト
の PIN コードは 12345 です。
セキュリティを有効にした状態でデジタル スキャナがクレードルと通信している場合、デジタル スキャナと
クレードルでは PIN コードが同期されます。この同期を行うには、PIN コードの設定時にデジタル スキャナを
クレードルに接続します。デジタル スキャナがクレードルに接続されていない場合、PIN コードの変更はデ
ジタル スキャナでのみ有効になります。デジタル スキャナとクレードルの間でセキュリティが必要で、PIN
コードが一致しない場合、ペアリングは失敗します。PIN コードが同期されていない場合は、セキュリティを
無効にしてクレードルとの接続を確立し、さらに新しい PIN コードをプログラミングして再同期します。
PIN コードの設定
4 - 29
可変
デフォルトの PIN コードは、ユーザーがプログラムした静的 PIN コードです。ただし、通常、HID 接続には
可変 PIN コードの入力が必要です。接続を試行したとき、アプリケーションが PIN を含むテキスト ボック
スを表示した場合は、「可変 PIN コード」バーコードをスキャンした後、接続を再試行してください。デジタ
ル スキャナで英数字の入力待ちを示すビ ープ音が鳴ったら、D-1 ページの「英数字キーボー ド」 を使用して
可変 PIN を入力します。コードが 16 文字未満の場合には、D-7 ページの「メッセージの終わり」のバーコー
ドをスキャンします。デジタル スキャナは、接続後に可変 PIN コードを破棄します。
PIN
コード
* 静的 PIN コード
可変 PIN コード
4 - 30 DS3578 FIPS
暗号化
注 暗号化が有効になる前に、認証を実行する必要があります。
デジタル スキャナで暗号化を有効にするよう設定するには、「暗号化を有効にする」をスキャンします。デジ
タル スキャナで暗号化を有効にしない場合は、「暗号化を無効にする」をスキャンします。有効にした場合、
無線機器によってデータが暗号化されます。
暗号化を有効にする
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
** 暗号化を無効にする
無線通信
4 - 31
Secure Simple Pairing の IO
Bluetooth 2.1 では、Secure Simple Pairing という方法でデバイスの認証や暗号化キーの作成を行います。ア
ルゴリズムの一部として、デバイスは IO 機能を示す必要があります。シリアル プロファイル ホスト (マスタ
またはスレーブ) 内にある場合、デフォルトは「入力なし/ 出力なし」になっており、データ入力は必要あり
ませんが、デバイスによってペアリング プロセスの確認を求められる場合があります。
「キーボードのみ」(パスキー入力) は、ディスプレイを備えたデバイスと数字キーパッド入力を行うデバイス
(キーボードなど) 間、または数字キ ーパッ ド入力 を行う 2 つのデバイス間で使用します。前者の 場合、ディ
スプレイは 6 桁の数字コードをユーザーに表示し、ユーザーはキーパッド上でコード を入力しま す。後者の
場合、各デバイスのユーザーは同じ 6 桁の数字を入力します。
注 このオプションは、Android タブレットへの接続に使用します。
•
入力なし/ 出力なし: 最小限のセキュリティ オプションです (一部のデバイスでは使用できない場合があ
ります)。
•
キーボードのみ: ハイレベルのセキュリティ オプションです。
機能
(SPP
サーバーおよび
マスタ サーバー モードのみ
SPP
)
* 入力なし/ 出力なし
キーボードのみ
4 - 32 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
iOS
または
各デバイスで次の手順を実行して、リンクを確立します。
HID
DS3578 で、4-5 ページの「Bluetooth キーボード エミュレーション (HID スレーブ)」をスキャンします。次
に、以下の手順を実行します。
Android
キーボード エミュレーション
•
iOS、iPad、または iPhone で、[Settings] > [General] > [Bluetooth] を選択し、Bluetooth をオンにしま
す。検出されたデバイスのリストから DS3578 デジタル スキャナを選択します。これによってリンクが
確立され、キーボード入力を使用するアプリケーションへの読み込みが可能になります。
•
Android、Zebra ET1、または Droid で、[Settings] > [Wireless & networks] > [Bluetooth] を選択しま
す (Bluetooth がオンになっていない場合はオンにします)。[Bluetooth settings] を選択し、検出された
デバイスのリストから DS3578 デジタル スキャナを選択します (DS3578 デジタル スキャナは通常、
DS3578 - xxxxxx と表示されます。xxxxxx はシリアル番号です)。
重要 Android デバイス、特に Zebra ET1 では、接続に PIN のスキャンが必要な場合があります。その場
製品とデジタル スキャナとの接続
合は、PIN がデバイスに表示されます。4-29 ページの「可変 PIN コード」 をスキャンした後で、
接続を再試行してください。スキャナが PIN 入力を待機していることを示すビープ音が鳴ります。
D-1 ページの「英数字キーボード」を使用して PIN をスキャンしてください。不適切なスキャン入
力を削除するには、D-7 ページの「キャンセル」 をスキャンします。
詳細については、4-29 ページの「可変 PIN コード」 を参照してください。
第
*中音
(1)
機能 / オプション
* はデフォルトを示す
オプション値
5
はじめに
この章では、各ユーザー設定機能を説明するとともに、デジタル スキャナに対してその機能を選択するため
のプログラミング バーコードを掲載しています。
デジタル スキャナは、表 5-1 に示す設定で出荷されています (すべ てのホス ト デバイスやその他のデジタル
スキャナのデフォルト値については、付録 A「標準のデフォルト パラメータ」も参照)。デフォルト値が要件
に適合している場合、プログラミングは必要ありません。
機能値は 1 つのバーコードまたは短いバーコード シーケンスをスキャンして設定します。これらの設定は不
揮発性メモリに保存され、デジタル スキャナの電源を落としても保持されます。
デジタル スキャナはクレードルを経由してホストと通信します。デジタル スキャナのセットアップ時に、デ
ジタル スキャナをクレードルとペアリングします。クレードルは、複数のインタフェースのいずれかでホス
トに接続します (1-11 ページの「ペアリング」および該当するホスト インタフェースの章を参照)。各クレー
ドルは、最大 4 台のデジタル スキャナとペアリングできます。
章 ユーザー設定
注 イーサネット設定の詳細については、『STB3574 Industrial Ethernet Cradle Developer Guide 』
(p/n MN-002694-01) を参照してください。
USB ケーブルを使用しない場合、デジタル スキャナの電源投入ビープ音が鳴ったらホスト タイプ (該当するホ
ストの章を参照) を選択します。この選択は、新しいホストに接続して初めて電源を入れるときのみ行います。
注 ホスト ケーブルを交換する前に電源を切り離してください。そうしないと、デジタル スキャナが新しいホ
ストを認識できない場合があります。
すべての機能をデフォルト値に戻すには、5-4 ページの デフォルト パラメータ バーコードをスキャンします。
プログラミング バーコード メニュー全体で、デフォルト値をアスタリスク (
* ) で示しています。
5 - 2 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
スキャン シーケンスの例
多くの場合、1 つのバーコードをスキャンすることでパラメータ値が設定されます。たとえば、ビープ音の音
程を高音に設定するには、5-7 ページの「ビープ音の音程」の下に記載された「高音」 のバーコードをスキャン
します。デジタル スキャナで短い高音のビープ音が 1 回鳴り、LED が緑色に変われば、パラメータの設定は
成功です。
他のパラメータでは、いくつかのバーコードをスキャンする必要があります。その手順については、パラメー
タの説明を参照してください。
スキャン中のエラー
特に指定されていない限り、スキャン シーケンス中のエラーは、正しいパラメータを再スキャンすることで
修正できます。
ユーザー設定/その他のオプション パラメータのデフォルト値
表 5-1 に設定パラメータのデフォルトを示します。デフォルト値を変更するには、次の手順に従います。
•
このガイドの該当するバーコードをスキャンします。スキャンした新しい値に、メモリ内にある標準の
デフォルト値から置き換わります。デフォルトのパラメータ値を再び呼び出す手順については、5-4 ペー
ジの「デフォルト パラメータ」を参照してください。
•
123Scan2 の設定プログラムを使用して、デジタル スキャナを設定します (12-1 ページの「123Scan2」を
参照)。
注 すべてのユーザー設定、ホスト、シンボル体系、およびその他のデフォ ルト パラメータについては、付録 A
「標準のデフォルト パラメータ」を参照してください。
表
ユーザー設定パラメータのデフォルト値
5-1
パラメータ パラメータ番号 デフォルト ページ番号
ユーザー設定
デフォルト設定パラメータ
パラメータ バーコードのスキャン
読み取り成功時のビープ音
電源投入時ビープ音の抑制
ビープ音の音程
ビープ音の音量
N/A
236
56
721
145
140
デフォルト設定 5-4
有効 5-5
有効 5-5
抑制しない 5-6
中 5-7
高 5-8
ビープ音を鳴らす時間
装着時のビープ音
読み取り時のバイブレータ
読み取り時のバイブレータ時間
トリガ モード
628
288
613
626
138
中 5-9
有効 5-9
有効 5-10
500 ミリ秒 5-10
レベル 5-12
ユーザー設定
5 - 3
表
ユーザー設定パラメータのデフォルト値 (続き)
5-1
パラメータ パラメータ番号 デフォルト ページ番号
バッチ モード
ロー パワー モード移行時間
自動照準からロー パワー モードへのタイムアウト
ピックリスト モード
DPM スキャン
携帯電話/ ディスプレイ モード
PDF 優先
PDF 優先のタイムアウト
連続バーコード読み取り
ユニーク バーコード読み取り
読み取りセッション タイムアウト
同一バーコードの読み取り間隔
ファジー 1D 処理
ミラー イメージの読み取り (Data Matrix のみ)
読み取り照準パターン
544
146
729
402
521
716
719
720
649
723
136
137
514
537
306
通常 (データをバッ
チ処理しない)
100 ミリ秒 5-15
15 秒 5-17
常時無効 5-18
有効 5-19
無効 5-20
無効 5-21
200 ミリ秒 5-21
無効 5-22
無効 5-22
9.9 秒 5-23
0.5 秒 5-23
有効 5-24
自動 5-25
有効 5-26
5-13
読み取り照明
トーチ モード
スマート LED モード
フォーカス モード
マルチコード モード
マルチコード式
マルチコード モード連結
マルチコード連結シンボル体系
その他のオプション
コード ID キャラクタの転送
プリフィックス値 99 、105
サフィックス 1 の値
サフィックス 2 の値
スキャン データ転送フォーマット
FN1 置換値 103、109 設定 5-44
「NR ( 読み取りなし)」メッセージの転送
ハートビート間隔
298
747
748
422
677
661 1
717
722
45
98、 104
100、 106
235
94
1118
有効 5-27
有効 5-28
有効 5-29
オートレンジ 5-30
無効 5-31
5-32
無効 5-37
PDF417 として連結 5-38
なし 5-41
7013 <CR><LF>
7013 <CR><LF>
データのみ 5-43
無効 5-45
無効 5-46
5-42
5-42
スキャナ パラメータのダンプ
IUD 解析
N/A
740
5-47
無効 5-48
5 - 4 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
ユーザー設定
デフォルト パラメータ
スキャナは、2 種類のデフォルト値に戻すこ とができます。工場出荷時デフォ ルトとカスタ ム デフォルトで
す。スキャナをデフォルト設定にリセットしたり、スキャナの現在の設定をカスタム デフォルトとして設定
したりするには、以下の該当するバーコードをスキャンします。
•
デフォルト設定 -「デフォルト設定」バーコードをスキャンすると、次のようにすべてのパラメータが
デフォルトにリセットされます。
• カスタム デフォルト値が設定されている場合 (「カスタム デフォルトの登録」を参照)、下記の「デ
フォルト設定」バーコードをスキャンするたびにすべてのパラメータがカスタム デフォルト値に戻
ります。
• カスタム デフォルト値が設定されていない場合は、下記の「デフォルト設定」バーコードをスキャン
するたびにすべてのパラメータが工場出荷時デフォルト値に戻ります (工場出荷時のデフ ォルト値
については、付録 A「標準のデフォルト パラメータ」 を参照)。
•
工場出荷時デフォルト設定 - すべてのカスタム デフォルト値を消去し、スキャナを工場出荷時のデフォ
ルト値に設定するには、以下の「工場出荷時デフォルト設定」バーコードをスキャンします ( 工場出荷
時のデフォルト値については、付録 A「標準のデフォルト パラメータ」 を参照)。
•
カスタム デフォルトの登録 - カスタム デフォルト パラメータを設定し、すべてのパラメータに対して
一意のデフォルト値を設定することができます。すべてのパラメータを目的のデフォルト値に変更した
後で、下記の「カスタム デフォルトの登録」バーコード をスキャ ンしてカス タム デフォルトを設定し
ます。
*デフォルト設定
工場出荷時デフォルト設定
カスタム デフォルトの登録
パラメータ バーコードのスキャン
ユーザー設定
5 - 5
パラメータ番号
パラメータ バーコード (「デフォルト設定」パラメータ バーコードを含む) の読み取りを無効にするには、下
記の「パラメータ バーコードのスキャンを無効にする」バーコードをスキャンします。パラメータ バーコー
ドの読み取りを有効にするには、「パラメータ バーコードのスキャンを有効にする」をスキャンします。
236
*パラメータ バーコードのスキャンを有効にする
(1)
パラメータ バーコードのスキャンを無効にする
(0)
読み取り成功時のビープ音
パラメータ番号
56
読み取りが成功したときにビープ音を鳴らすかどうかを選択するには、以下のバーコードをスキャンします。
「読み取り成功時にビープ音を鳴らさない」を選択した場合でも、パラメータ メニューをスキャンしていると
きとエラー状態を通知するときは、ビープ音が鳴ります。
*読み取り成功時にビープ音を鳴らす
(有効 )
(1)
読み取り成功時にビープ音を鳴らさない
(無効 )
(0)
5 - 6 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
電源投入時ビープ音の抑制
パラメータ番号
デジタル スキャナの電源を入れたとき、ビープ音を鳴らすかどうかを選択するには、以下のバーコードをス
キャンします。
721
*電源投入時ビープ音を抑制しない
(0)
電源投入時ビープ音の抑制
(1)
ビープ音の音程
ユーザー設定
5 - 7
パラメータ番号
読み取りビープ音の周波数 (音程) を選択するには、次のいずれかのバーコードをスキャンします。
145
オフ
(3)
低音
(2)
*中音
(1)
中音→高音 (2 音 )
(4)
高音
(0)
5 - 8 DS3578 FIPS
ビープ音の音量
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
パラメータ番号
ビープ音の音量を選択するには、次の「低音量」、「中音量」、「大音量」のいずれかのバーコードをスキャンし
ます。
140
低音量
(2)
中音量
(1)
*大音量
(0)
ビープ音を鳴らす時間
ユーザー設定
5 - 9
パラメータ番号
ビープ音を鳴らす時間を選択するには、次のいずれかのバーコードをスキャンします。
628
短い
(0)
*中程度
(1)
長め
(2)
装着時のビープ音
パラメータ番号
デジタル スキャナがクレードルに装着され、電源を検出すると、短い低音を発します。この機能はデフォル
トで有効になっています。
装着時のビープ音を有効または無効にするには、以下の該当するバーコードをスキャンします。
288
*装着時のビープ音を有効にする
装着時のビープ音を無効にする
5 - 10 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
読み取り時のバイブレータ
パラメータ番号
スキャナには、有効になっている場合、読み取りが成功したときに一定時間スキャナを振動させるバイブレー
タが組み込まれています。
バイブレータを有効または無効にするには、以下のバーコードをスキャンします。有効にする場合は、該当
するバーコードをスキャンして、スキャナを振動さ せる時 間を設定しま す (以下の読み取り時のバイブレータ
時間を参照)。
バイブレータを無効にする
613
(0)
読み取り時のバイブレータ時間
パラメータ番号
626
150 ミリ秒
(15)
*バイブレータを有効にする
(1)
200 ミリ秒
(20)
ユーザー設定
5 - 11
読み取り時のバイブレータ時間 (続き
250 ミリ秒
(25)
400 ミリ秒
(40)
)
300 ミリ秒
(30)
600 ミリ秒
(60)
*500 ミリ秒
(50)
750 ミリ秒
(75)
5 - 12 DS3578 FIPS
トリガ モード
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
パラメータ番号
デジタル スキャナに対して、次のいずれかのトリガ モードを選択します。
•
レベル (標準 ) - トリガを引くと、プログラム可能な時間、照準ドットが現れます。この時間の経過後、照
準ドットはフル読み取りセッション用の標準レーザー スキャン ビームに変わります。レーザー スキャン
ビームは、5-23 ページの「読み取りセッション タイムアウト」が発生するか、読み取りが行われるか、
またはトリガを放すまでオンの状態が維持されます。タイムアウトになる前にトリガを放した場合、レー
ザーがオフになり、読み取りは行われません。
•
2 段階オプション 1 (DS3578-ER のみ ) - トリガを引くと、照準ドットが現れます。トリガを放すと、照準
ドットはフル読み取りセッション用の標準レーザー スキャン ビームに変わり ます。レーザー スキャン
ビームは、現在設定されている読み取りタイムアウトの 1/3 の時間、オンの状態が維持されます。読み
取りセッション中にトリガを再度引くと、スキャナ ビームは照準ドットに戻ります。
•
2 段階オプション 2 (DS3578-ER のみ ) - トリガを引くと、照準ドットが現れます。トリガを放すと、照準
ドットはオフになります。トリガをすばやく 2 回引くと、フル読み取りセッション用の標準レーザー ス
キャン ビームがオンになります。レーザー スキャン ビームは、読み取りセッション タイムアウトが発
生するか、読み取りが行われるか、またはトリガを放すまでオンの状態が維持されます。
•
自動照準 (DS3578-SR/HD/DP のみ) - 自動照準モードのときは、デジタル スキャナの照準パターンは常にオン
です。トリガを引くと読み取り処理が有効になります。5 秒間操作しないと、照準パターンはオフにな
ります。
その後、さらに一定時間操作しないと、デジタル スキャナはバッテリ消費を節約するためにロー パワー
モードになり、トリガを引くまでロー パワー モードを 維持します。このタイムアウト値を設定する に
は、5-17 ページの「自動照準からロー パワー モードへのタイムアウト」を参照してください。
138
* レベル (標準 )
2 段階オプション 2
(0)
(DS3578-ER のみ ) (15)
2 段階オプション 1
自動照準
(DS3578-SR/HD/DP のみ ) (9)
(DS3578-ER のみ ) (14)
バッチ モード
ユーザー設定
5 - 13
パラメータ番号
デジタル スキャナは 3 種類のバッチ モードをサポートしています。デジタル スキャナをいずれかのバッチ
モードに設定すると、送信が初期化されるか、保存されたバーコードが最大数に達するまで、バーコード デー
タが保存されます。パラメータ バーコードは対象外です。バーコードが正常に保存されると、読み取り成功
のビープ音が鳴り、LED が緑色に点滅します。デジタル スキャナが新しいバーコードを保存できない場合は、
メモリ不足を示すビープ音 (低音→高音→低音→高音) が鳴ります (ビープ音と LED のそれぞれの意味につい
ては、2-1、2-5、および 4-3 の各ページを参照)。
すべてのモードで、デジタル スキャナに保存可能なデータの量 (バーコードの数) は、次のように計算でき
ます。
保存可能なバーコード数 = 30,720 バイトのメモリ/( バーコード内のキャラクタ数 + 3)
544
注 あるバッチ モードでバーコードを保存中に他のバッチ モードに変更すると、それまでに読み
取ったバーコード データをすべて送信した後で、変更したバッチ モードが有効になります。
動作モード
•
通常 (デフォルト) - データを保存しません。デジタル スキャナはスキャンしたバーコードをそれぞれ送
信しようとします。
•
通信エリア外バッチ モード - リモート デバイスとの接続を失ったとき (たとえば、デジタル スキャナを
持って通信エリア外に出たとき) に、デジタル スキャナはバーコード データの保存を開 始します。リ
モート デバイスとの接続を再確立した (たとえば、デジタル スキャナを持って通信エリ ア内に戻った )
ときに、データ送信が開始されます。
•
標準バッチ モード - 「バッチ モード移行」をスキャンすると、デジタル スキャナがバーコード データ
の保存を開始します。「バッチ データ送信」をスキャンするとデータ送信が開始されます。
注 リモート デバイスとの接続が失われると、送信は休止します。
•
クレードル装着バッチ モード - 「バッチ モード移行」をスキャンすると、デジタル スキャナがバーコー
ド データの保存を開始します。デジタル スキャナをクレードルに装着すると、データ送信がトリガさ
れます。
注 バッチ データの送信中にデジタル スキャナをクレードルから取り外した場合、デジタル スキャナを再度
クレードルに装着するまで送信は休止します。
どのモードでも、デジタル スキャナを持って通信エリア外に出ると、データ送信は休止します。エリア内に
戻ると、デジタル スキャナは送信を再開します。バッチ データの送信中にバーコードをスキャンすると、そ
のデータはバッチ データの末尾に追加されます。パラメータ バーコードは保存されません。
5 - 14 DS3578 FIPS
対応デジタル スキャナ プロダクト リファレンス ガイド
バッチ モード (続き
*通常
(0)
)
通信エリア外バッチ モード
(1)
標準バッチ モード
(2)
バッチ モード移行
クレードル装着バッチ モード
(3)
バッチ データ送信