Yamaha TX6N, TX5N, TX4N User Manual [ja]

取扱説明書
JA

安全上のご注意

ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源 / 電源コード
電源は必ず交流100V を使用する。
エアコンの電源など交流200Vのものがあります。誤って接 続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードをストーブなどの熱器 具に近づけたり、無 理に曲 げたり、傷つけた りしない。また、電源コードに重いも のをの せない。
禁止
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。
警告
分解禁止
禁止
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損
注意
この機器の内部を開け たり、内部の部品を分 解したり改造し たりしない。
感電や火災、けが、または 故障の 原因 になり ます。異常 を感じ た 場合など、点検や修理は、必ずお 買い上げの販売店また は巻末の ヤマハ修理ご相談セン ターにご 依頼ください。
害が発生する可能性が想 定される」内容です。
電源プラグ は保護接地 されている 適切なコン セントに接 続 する。
確実に接地接続しないと、感電の原因になります。
必ず実行
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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水に注意
異常に気づいたら
この機器の 上に花瓶や 薬品など液 体の入った ものを置か な い。また、浴室や雨 天時の屋 外など湿 気の多い ところで使 用 しない。
禁止
禁止
内部に水な どの液体 が入ると、感電や 火災、ま たは故障の 原 因になります。入 った場合は、すぐに 電源スイッチを切り、電 源プラグをコンセントから抜いた 上で、お買い上げの 販売店 または巻末 のヤマハ修 理ご相談セ ンターに点 検をご依頼 く ださい。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のお それがあるときは、必ずコ ンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグ を抜くと きは、電 源コード を持たずに、必ず電 源 プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になること があり
必ず実行
ます。
設置
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接 続ケー ブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したり するお
必ず実行
必ず実行
必ず実行
それがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置 に設置し、異常を感 じた場 合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコン セント から抜いて ください。また、電源スイ ッチを切 った状態で も 微電流 が流れ てい ます。この製品を長時間使用し ないと き は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
この機器をEIA標準のラックにマウントする場合は、5ペー ジの「ラックマウント時の注意」をよく読んでから設置する。
放熱が不十 分だと機 器内部に 熱がこも り、火災や 故障、誤動 作の原因になることがあります。
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
禁止
禁止
禁止
禁止
電源コードやプラグが いたんだ場合、または 使用中に音が出 なくなったり異常なに おいや煙が出たりした場合は、すぐに 電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあり ます。至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 をご依頼ください。
この 機器を 落とす など して破 損した 場合 は、すぐ に電 源ス イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあり ます。至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 をご依頼ください。
直射日 光のあたる 場所(日 中の車内 など)や ストーブの 近く など極端に温度が高く なるところ、逆に温度 が極端に低いと ころ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変 形したり、内部の部品 が故障したりす る原因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故 障したり、お客様や他 の方々がけがを したりする原因になります。
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器の前後面 には通風孔が あります。特に、この機器をひっ くり返したり、横 倒しや前後 逆さま にしたりし ない。機 器内部に 熱がこも り、故障や 火災 の原因になることがあります。
テレビ やラジオ、ステレオ、携帯電 話など他 の電気製品 の近 くで使用しない。
この機器 またはテレ ビやラジ オなどに雑 音が生じる 場合が あります。
塩害や腐食性ガスが発生する場所に設置しない。
故障の原因になります。
禁止
風通しの悪い狭いところに押し込めたりしない。
EIA 標準のラック以外にこの機器を入れる場合は、この機 器 を壁 や 他 の機 器 か ら左 右 に 10cm、後ろ に 15cm、上に 40cm以上離 してくださ い。機器内 部に熱がこ もり、故障 や 火災の原因になることがあります。
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接続
必ず実行
必ず実行
他の機器と接続する場 合は、すべての電源を 切った上で行な う。また、電源を入れたり切 ったりする前に、必 ず機器の音量
(ボリューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
スピーカーの接続には、スピーカー接続専用 のケーブルを使 用する。
それ以外のケーブルを 使うと、火災の原因に なることがあり ます。
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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手入れ
必ず実行
必ず実行
定期的 に冷却 用フ ァンの エアー フィ ルター を点検 して、ク リーニングする(リファレンスマニュアル(PDFファイル) 参 照)。
エアーフィ ルターがつ まって冷却 用ファンの 機能が低下 す ると、火災や故障の原因になることがあります。
この機器の手入れをするときは、必ずコンセントから 電源プ ラグを抜く。
感電の原因になることがあります。
禁止
禁止
大きな音量で長時間スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機 器の上にの ったり重 いものをの せたりし ない。また、 ボタンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の方々が けがをしたりす る原因になります。
この機器はスピーカー再生以外の用途には使用しない。
故障の原因になることがあります。
使用時の注意
スピーカー の故障を 防ぐため に、電源 を入れると きは、最後 にこの機器の電源を入れる。また、電 源を切るときは、最初に この機器の電源を切る。
必ず実行
機器の周囲温度が極端に変化する ( 機器の移動時や急激な冷 暖房下など) と、結露することがあります。そ のまま使用する と故障の原因になることがありま すので、電源を入れ ずに数
必ず実行
禁止
禁止
時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
この機器の通風孔/パネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器の通風孔/ パネルのすき間から金属や紙片などの異 物を入れない。
感電、ショート、火 災や故 障の 原因に なる こと があり ます。 入った場合 は、すぐ に電源ス イッチを 切り、電 源プラグを コ ンセントから抜いた上で、お買い上げの販売店または 巻末の ヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼ください。
禁止
バックアップバッテリー
この機器 は内部メモ リー用に バックアッ プバッテリ ーを内 蔵しており、電源を切った状態でも内部メモ リーのデータは 保持さ れます。ただし、バ ックアッ プバッテ リーが消耗 する
必ず実行
と内部メ モリーのデー タ*が消えてしまいますので、消耗す る前にバックアップバッ テリーを交換する必要があります。 バックアップバッテリ ーが消耗してくると、機器の起動時ま たは使用中にディスプレイに「Critical Battery」また は
「No Battery」が表示されます。その場 合は、電源 を切 らず
に、す ぐにデ ータ をコン ピュー ター などの 外部機 器に 保存 し、お買い 上げの販売店または巻末のヤマハ 修理ご相談セン ター にバッ クアッ プバッ テリ ーの交 換をご 依頼く ださい。 バックアップバッ テリーの寿命の目安は約 5年ですが、使用
環境などにより変動する場合があります。
* バックア ップバッ テリーに よって 保持され ている内 部メ
モリーのデータの種類は以下のとおりです。
・ カレントシーンの内容、シーン番号 ・ 機器固有のパラメーター(Utility、AnalogInputMeter
表示単位、スピーカーアウトメーター表示単位など)
・ イベントログ
上記以外のデータは、バックアップバッテリ ーを必要としな いメモリーに保存され ているため、バックア ップバッテリー が消耗してもデータが失われることはありません。
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。
(IEC60268 規格に基づいています)
1: グラウンド(GND)、2: ホット(+)、3: コールド(−)
スピコン型コネ クターの接続には、Neutrik NL4 プラグのスピーカーケ ーブル をお使いください。
マークは、危険活電部であることを示します。この端子への外部からの配線接続 は、適正な取扱指導を受けた者が行なうか、問題なく容易に接続できるように製作 されたリ−ド線、またはコードを使用する必要があります。
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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●データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承 ください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
スイッチ、ボ リュームコントロール、接続端子などの消耗部 品は、使用時間により劣 化しやす いため、消耗に応じて部品の交換が必要になり ます。消耗部品の交換は、お 買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご相談ください。
この製品は、JIS C 61000-3-2 に適合しています。
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのもので
す。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
・Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商
標です。 ・ 本製品には、株式会社リコーの Bitmap Font が使われています。 ・ その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標で
す。
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目次
はじめに .................................................................................................................................................6
特長 ...................................................................................................................................................6
設置について....................................................................................................................................6
関連マニュアルとソフトウェア.....................................................................................................7
ファームウェアのアップデートについて......................................................................................7
操作の前に........................................................................................................................................8
TXn の基本操作.....................................................................................................................................9
パネル操作........................................................................................................................................9
パネル操作でできること..............................................................................................................10
オーディオ入出力の設定 ...................................................................................................................11
[SPEAKERS] 端子の結線 ................................................................................................................13
5ウェイバインディングポスト端子 ...........................................................................................13
スピコン端子.................................................................................................................................13
ネットワーク接続例...........................................................................................................................14
困ったときは( トラブルシューティング ) ........................................................................................15
内蔵メモリーの初期化..................................................................................................................15
仕様......................................................................................................................................................16
仕様 ................................................................................................................................................16
DSPブロック図............................................................................................................................17
ブロック図( 電気 ) .........................................................................................................................18
レベルダイアグラム .....................................................................................................................19
寸法図.............................................................................................................................................19
消費電流 (Current Draw) ..........................................................................................................20
Performance Graph..................................................................................................................20
保証書 ..................................................................................................................................................21
サービスについて......................................................................................................................... 裏表紙
付属品
・取扱説明書(本書 )  ・ハンドル×2 ・ハンドル用皿ネジ×4 ・ユーロブロックコネクター (3P) ×1 ・ゴム足×4
ラックマウント時の注意
この機器が動作保障する室温は 0 〜40℃です。この機器だけをEIA 標準のラックにマウントする場合 は、複数台を隙間なくマウントしてご使用いただけます。この機器を他の機器と一緒に EIA標準のラッ クにマウントする場合、各機器からの熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発揮できないことが あります。この機器に熱がこもらないように、必ず以下の条件でラックにマウントしてください。
・ 他社製パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマウントする場合は、他の機器との間を1U
以上空けてください。また、このスペースは通風パネルを取り付けたり、開放したりして、十分な 通気を確保してください。
・ ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10cm 以上離し、十分な通気を確保してくださ
い。ラック背面を開放できない場合は、ラックに市販のファンキットなどの強制換気装置を取り付 けてください。ファンキットを取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効果が大きくな ることもあります。詳しくはラックおよびファンキットの取扱説明書をご参照ください。
*本書に保証書が記載されています。
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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はじめに

このたびはヤマハパワーアンプリファイアー TX6n、TX5n、TX4nをお買い求めい
ただきまして、まことにありがとうございます。TX6n/TX5n/TX4n (以下TXn)シ
リーズの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、こ
の取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。また、ご一読いただいたあとも、
不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただきますようお願いいたします。
特長
TXn シリーズは、ヤマハが誇るDSP 技術とデジタルオーディオネットワーク技術を搭載した、高音質、高 効率、高信頼性、低インピーダンス駆動のパワーアンプです。
■ アナログ、デジタルオーディオフォーマットにフレキシブルに対応
2 チャンネルのアナログ入力に加え、MYカードスロットにAES/EBUカードが標準で装備されていますので、アナ ログ、デジタル信号を入出力できます。また、このMYカードスロットに別売のMY カードを装着することによっ て、多彩なデジタルオーディオフォーマットに対応できます。
■ Amp Editorからモニター /コントロール
TXn をコンピューターアプリケーションソフトウェア「Amp Editor」をインストールしたコンピューターに接続す ることによって、コンピューターからTXnをモニターしたり、アンプの電源 Standby/On やミュートなどをコント ロールしたりできます。これらのモニター / コントロールは、本体パネルで行なうこともできます。
■ 多彩なスピーカープロセッシング
イコライザーやディレイ、クロスオーバーなどを搭載していますので、外部機器の使用を最小限に抑えます。これ らのコントロールは、本体パネルまたはAmp Editorで行なえます。 また、ヤマハDMEシリーズやSP2060で作成したスピーカープロセッサーのライブラリーを使用することもでき ます。

設置について

■ ハンドルの取り付け
付属の皿ネジを使ってアンプ本体にハンドルを取り付けられます。 ハンドルの固定手順は以下となります。
1. ラックマウント用金具を取り外す。
2. ハンドル用ネジ穴(4箇所)に皿ネジを使ってハンドルを固定する。
3. ラックマウント用金具を再度取り付ける。
■ リセスについて
アンプの背面とラックの間に十分なスペースがない場合、ラックマウント金具の取り付け位置をずらすことで、パ ネル面をラック前面より22mm前に配置することができます。
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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関連マニュアルとソフトウェア

本書では導入時のセットアップを中心に説明しています。TXn やAmp Editorの詳細マニュアル、Amp Editorは、以下のウェブサイトのダウンロードページからダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
・関連マニュアル一覧
TX6n/5n/4nリファレンスマニュアル TXnの機能の詳細を説明しています。
Amp Editorインストールガイド Amp Editorのインストール手順とアンインストール手順を説明し
ています。
Amp Editor取扱説明書 Amp Editorの使い方について説明しています。
NOTE
・ダウンロードしたマニュアルをご覧になるには、コンピューターにAdobe Readerがインストールされている必
要があります。Adobe Readerをお持ちでない方は、下記URL からAdobe 社のページを開き、Adobe Reader(無 償)をダウンロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/

ファームウェアのアップデートについて

TXn のファームウェアのバージョンは、本体パネルまたはAmp Editorで確認できます。アップデートは、 Amp Editor で行ないます。アップデート方法については、Amp Editor取扱説明書をご参照ください。 また最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロードページからダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
TX6n/5n/4n 取扱説明書
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