Page 1
Extensions for Steinberg DAW
取扱説明書
(MOTIFXSシリーズ)
目次
Extensions for Steinberg DAWとは ........................................................................................................................2
Extensions for Steinberg DAWで実現される機能 .................................................................................................2
■ オーディオドライバーの自動設定...................................................................................................................................... 2
■ 機器名を含めたオーディオ/MIDIポート名表示 ...............................................................................................................2
■ リモートデバイスとして自動設定...................................................................................................................................... 3
■ 入出力バス設定済みのプロジェクトテンプレートを用意 ............................................................................................... 4
■ MOTIF XS6/7/8のソングの読み込み ............................................................................................................................ 5
困ったときは ......................................................................................................................................................................7
商品に関するお問い合わせ窓口 .......................................................................................................................................7
ご注意
・ このソフトウェアおよびマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。
・ このソフトウェアをインストールする前に、必ずソフトウェア使用許諾契約をお読みください。ソフトウェア使用許諾契約は、
Extensions for Steinberg DAWインストールガイドの巻末に記載されています。
・ このソフトウェアおよびマニュアルの一部または全部を無断で複製、改変することはできません。
・ このソフトウェアおよびマニュアルを運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・ CubaseはSteinberg社の登録商標です。
・ Extensions for Steinberg DAWは、改良のため予告なしにバージョンアップすることがあります。
最新ソフトウェアは、下記URLからダウンロードできます。
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/dl/
・ このマニュアルに掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合がありま
す。
・ 市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製または転用する
ことを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
・ Windowsは、米国Microsoft ®Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
・ Macintoshは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
・ MIDIは社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
・ その他、このマニュアルに掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
・ アプリケーションのバージョンアップなどに伴うシステムソフトウェアおよび一部の機能や仕様の変更については、下記URLをご参照
ください。
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
1
Page 2
Extensions for Steinberg DAWとは
Extensions for Steinberg DAWは、Steinberg社製DAWソフトウェアの機能拡張を目的としてヤマハが開発したプログラムプ
ラグインとプロジェクトテンプレート集です。これをインストールすると、Steinberg 社製DAWとヤマハ製品を組み合わせた場
合に、さまざまな連携機能を実現できます。
本書では、Cubase 4 / Cubase Studio 4 / Cubase AI4およびExtensions for Steinberg DAWがインストールされたコン
ピューターに、IEEE1394ケーブルを使ってMOTIF XSシリーズ(MOTIF XSやMOTIF-RACK XS)を接続した場合について説明しま
す。なお、「MOTIF XSソングの読み込み」については、USB記憶装置を準備するか、MOTIF XS とコンピューターを、ETHERNETで
ネットワーク接続しておく必要があります。
NOTE
・ Extensions for Steinberg DAW で実現される機能(「ソングの読み込み」は除く)を活用するためには、MOTIF XS6/7 にオプションの
mLAN16E2が装着されている必要があります。本書では、MOTIF XS6/7やMOTIF-RACK XS にmLAN16E2が既に装着されている前提で
説明を行ないます。
・ ソングの読み込み機能を利用するにはCubase 4のVersionが4.0.2以降である必要があります。
Extensions for Steinberg DAWで実現される機能
Extensions for Steinberg DAWをインストールすると、Cubase 4 / Cubase Studio 4 / Cubase AI4とMOTIF XSシリー
ズとを組み合わせて、以下の機能を実現できます。
・ オーディオドライバーの自動設定
・ 機器名を含めたオーディオ/MIDIポート名表示
・ リモートデバイスとして自動設定 (MOTIF XS6/7/8のみ)
・ 入出力バス設定済みのプロジェクトテンプレート
・ MOTIF XS6/7/8ソングの読み込み (MOTIF XS6/7/8のみ)
NOTE
・ Extensions for Steinberg DAWをインストールする前に、Cubase 4 / Cubase Studio 4 / Cubase AI4 をインストールしてください。
Cubase 4 / Cubase Studio 4 / Cubase AI4のインストール先に、MOTIF XS6/7/8やMOTIF-RACK XS用のプロジェクトテンプレートが
インストールされます。
■ オーディオドライバーの自動設定
Extensions for Steinberg DAWをインストールしておく
と、Cubase起動時に下記画面が表示され、[OK]をクリックす
ることでSteinberg DAW対応Driver (ASIO mLAN) に自動
的に切り替えられます。
NOTE
・ この機能を実現するため、Cubase を起動する前にMOTIF XSシ
リーズ本体とコンピューターをIEEE1394ケーブルで接続し、
MOTIF XSシリーズ本体の電源を入れておいてください。
■ 機器名を含めたオーディオ/MIDI
ポート名表示
Extensions for Steinberg DAWをインストールしておく
と、Cubase のデバイス設定画面において「MOTIF XS」など
の機器名を含んだポート名称が表示されるようになり、便利
です。オーディオポートなら「MOTIF XS Main L」、MIDIポー
トなら「MOTIF XS MIDI IN」といった表示になります。詳細
は、次ページの表をご覧ください。
・ この機能を実現するため、Cubase を起動する前にMOTIF XSシ
リーズ本体とコンピューターをIEEE1394ケーブルで接続し、
MOTIF XSシリーズ本体の電源を入れておいてください。
・ MOTIF XSシリーズが使用していないポートは、「mLAN 10」の
ように機器名を含まない表示になります。
・ Extensions for Steinberg DAW対応Driverのオーディオ/MIDI
ポート名を変更しても、Cubaseを再起動すると次の表の表示に
戻ります。
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
2
Page 3
MOTIF XSの場合
MOTIF XSの
MIDIポート
1 MOTIF XS MOTIF XS
2
3 MOTIF XS MIDI IN
MOTIF XSの
オーディオポート
1 MOTIF XS Main L MOTIF XS Main L
2 MOTIF XS Main R MOTIF XS Main R
3 MOTIF XS 1 MOTIF XS mLAN L
4 MOTIF XS 2 MOTIF XS mLAN R
5 MOTIF XS 3 MOTIF XS Asgn L
6 MOTIF XS 4 MOTIF XS Asgn R
7 MOTIF XS 5 ―
8 MOTIF XS 6 ―
9 MOTIF XS 7 ―
10 MOTIF XS 8 ―
11 MOTIF XS 9 ―
12 MOTIF XS 10 ―
13 MOTIF XS 11 ―
14 MOTIF XS 12 ―
15 MOTIF XS 13 ―
16 MOTIF XS 14 ―
IN(コンピューター
← MOTIF XS)
MOTIF XS Remote
IN(コンピューター
← MOTIF XS)
OUT(コンピューター
→ MOTIF XS)
MOTIF XS Remote
MOTIF XS MIDI OUT
OUT(コンピューター
→ MOTIF XS)
MOTIF-RACK
XSのオーディオ
ポート
11
12
13
14
15
16
IN(コンピューター←
MOTIF-RACK XS)
MOTIF-RACK XS 9
MOTIF-RACK XS
10
MOTIF-RACK XS
11
MOTIF-RACK XS
12
MOTIF-RACK XS
13
MOTIF-RACK XS
14
OUT(コンピューター
→MOTIF-RACK XS)
―
―
―
―
―
―
■ リモートデバイスとして自動設定
Extensions for Steinberg DAWをインストールしておく
と、MOTIF XS をコンピューターにIEEE1394ケーブルで
接続しCubase を起動するだけで、MOTIF XSがCubaseの
リモートデバイスとして自動的に登録されます。MIDIポート
なども自動的に設定されます。[デバイス] → [デバイス設定]
で呼び出されるデバイス設定画面上で確認してみましょう。
MOTIF XSパネル上でのリモート機能の割り当てについて
は、MOTIF XS取扱説明書およびデータリスト2 をご参照く
ださい。
MOTIF-RACK XSはリモートデバイスとして設定されません。
MOTIF-RACK XSの場合
MOTIF-RACK
XSのMIDIポート
1 MOTIF-RACK XS MOTIF-RACK XS
2― ―
3
MOTIF-RACK
XSのオーディオ
ポート
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
IN(コンピューター←
MOTIF-RACK XS)
MOTIF-RACK XS
MIDI IN
IN(コンピューター←
MOTIF-RACK XS)
MOTIF-RACK XS
Main L
MOTIF-RACK XS
Main R
MOTIF-RACK XS 1
MOTIF-RACK XS 2
MOTIF-RACK XS 3
MOTIF-RACK XS 4
MOTIF-RACK XS 5
MOTIF-RACK XS 6
MOTIF-RACK XS 7
MOTIF-RACK XS 8
OUT(コンピューター
→MOTIF-RACK XS)
MOTIF-RACK XS
MIDI OUT
OUT(コンピューター
→MOTIF-RACK XS)
MOTIF-RACK XS
Main L
MOTIF-RACK XS
Main R
MOTIF-RACK XS
mLAN L
MOTIF-RACK XS
mLAN R
MOTIF-RACK XS
Asgn L
MOTIF-RACK XS
Asgn R
―
―
―
―
表示されるMOTIF XS6/7/8のリモートデバイス名、および
各リモートデバイスに設定されるMIDIポート名は以下になり
ます。
リモートデバイス名 :Yamaha MOTIF XS
設定されるMIDI In/Outポート :MOTIF XS Remote
・ Cubaseを起動して自動登録されたあとにMIDIポートを変更した
場合でも、再起動すると上記のMIDIポートに再設定されます。
・ IEEE1394ケーブルによる接続以外に、USB接続の場合でも、リ
モートデバイスにYamaha MOTIF XSを選択できます。デバイス
設定画面の[+]をクリックすると出てくるデバイスの一覧から、
「Yamaha MOTIF XS」を選択してください。ただしこの場合、
MIDIポートは手動で設定してください。
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
3
Page 4
初期設定では、リモートコントロール用のMIDIポート「MIDI
XS Remote」が「All MIDI Inputs」の対象に設定されている
場合があります。その状態でMOTIF XS パネルからとトランス
ポートなどのリモート操作を行なうと、Cubase のトラックに
リモート操作によって発生したMIDIイベントが記録されてしま
います。音楽演奏に関係ないMIDIイベントが記録されることが
ないよう、「MOTIF XS Remote」ポートを「ALL MIDI
Inputs」の対象から外しておきましょう。以下の手順に従って
ください。
1 [デバイス]→[デバイス設定]でデバイス設定画面を開きます。
2 デバイス欄の「MIDI」→「MIDIポートセットアップ」を選択し
ます。
3 MIDIポート「MOTIF XS Remote」の「All Inputs」のチェッ
クを外します。
4 [OK]をクリックしてデバイス設定画面を閉じます。
NOTE
・ この設定は、次回Cubaseを起動したときにも引き継がれま
す。毎回行なう必要はありません。
・ Cubase側の詳しい設定方法については、Cubaseのオペ
レーションガイドをご参照ください。
■ 入出力バス設定済みのプロジェク
トテンプレートを用意
Extensions for Steinberg DAWをインストールすると、
MOTIF XS6/7/8やMOTIF-RACK XS用のプロジェクトの
テンプレートがインストールされます。Cubaseで新しいプ
ロジェクトを作成するときに、このテンプレートを選択する
と、VST コネクションの入出力バスが設定済みのため、面倒
なオーディオポートとバスの設定を手動で行うことなく、す
ぐにマルチオーディオ録音などが行なえます。
NOTE
・ プロジェクトテンプレートとMOTIF XSシリーズ本体の設定を一
致させるため、Editorあるいは本体ADのOutputをm13&14に
設定してください。
・ プロジェクトテンプレートを選択すると、それまで設定されてい
た入出力バスの設定は上書きされます。
MOTIF XS6/7/8用プロジェクトテンプレート
・ Yamaha MOTIF XS multi channel recording
Cubaseの各オーディオトラックに、MOTIF XSの各チャ
ンネルのオーディオ出力がマルチで入力される設定です。
MOTIF XSのオーディオ出力をマルチで録音したいときに
お使いいただくと便利です。
VSTコネクション画面 の入出力バスとデバイスポートの
設定は、以下のとおりです。
Cubase Inputs
Input Bus Device Port
MOTIF XS Main
MOTIF XS 1/2
MOTIF XS 3/4
MOTIF XS 5/6
MOTIF XS 7/8
MOTIF XS 9/10
MOTIF XS 11/12
MOTIF XS AD in
Cubase Outputs
Output Bus Device Port
MOTIF XS Main
MOTIF XS Asgn
MOTIF XS mLAN
MOTIF XS Main L
MOTIF XS Main R
MOTIF XS 1
MOTIF XS 2
MOTIF XS 3
MOTIF XS 4
MOTIF XS 5
MOTIF XS 6
MOTIF XS 7
MOTIF XS 8
MOTIF XS 9
MOTIF XS 10
MOTIF XS 11
MOTIF XS 12
MOTIF XS 13
MOTIF XS 14
MOTIF XS Main L
MOTIF XS Main R
MOTIF XS Asgn L
MOTIF XS Asgn R
MOTIF XS mLAN L
MOTIF XS mLAN R
MOTIF-RACK XS用プロジェクトテンプレート
MOTIF XS6/7/8 用プロジェクトテンプレート
・ Yamaha MOTIF XS AD input recording
Cubaseのオーディオトラックに、MOTIF XSのADイン
プットチャンネルの信号が入力される設定です。MOTIF
XSをCubaseの「外部インストゥルメント」として設定す
る際にお使いいただくと便利です。入出力バスとデバイス
ポートの設定は、上記Yamaha MOTIF XS multi
channel recordingと同じです。ただし、入力バスの設定は
MOTIF XS AD inのみになっています。
MOTIF-RACK XS用プロジェクトテンプレート
・ Yamaha MOTIF-RACK XS multi channel recording
Cubaseの各オーディオトラックに、MOTIF-RACK XSの
各チャンネルのオーディオ出力がマルチで入力される設定
です。
MOTIF-RACK XSのオーディオ出力をマルチで録音した
いときにお使いいただくと便利です。
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
4
Page 5
VSTコネクション画面の入出力バスとデバイスポートの設
定は、以下のとおりです。
Cubase Inputs
Input Bus Device Port
MOTIF-RACK XS Main
MOTIF-RACK XS 1/2
MOTIF-RACK XS 3/4
MOTIF-RACK XS 5/6
MOTIF-RACK XS 7/8
MOTIF-RACK XS 9/10
MOTIF-RACK XS 11/12
MOTIF-RACK XS 13/14
MOTIF-RACK XS 1
MOTIF-RACK XS 2
MOTIF-RACK XS 3
MOTIF-RACK XS 4
MOTIF-RACK XS 5
MOTIF-RACK XS 6
MOTIF-RACK XS 7
MOTIF-RACK XS 8
MOTIF-RACK XS 9
MOTIF-RACK XS 10
MOTIF-RACK XS 11
MOTIF-RACK XS 12
MOTIF-RACK XS 13
MOTIF-RACK XS 14
MOTIF-RACK XS 15
MOTIF-RACK XS 16
■ MOTIF XS6/7/8のソングの読
み込み
Extensions for Steinberg DAWをインストールすること
により、MOTIF XS のソングトラックの録音したデータを
Cubase のプロジェクトに読み込むことができるようになり
ます。MIDI イベントだけでなくトラックに録音されたオー
ディオデータも合わせて読み込まれます。ただしミキシング
設定は読み込まれません。
また、MOTIF-RACK XSのソングは読み込めません。
ソングの読み込みは、以下の手順で実行できます。
MOTIF XS のファイルモードで、MOTIF XS 本体で
1
作ったすべてのユーザーデータ(ファイルタイプ
を、USB TO DEVICE端子に挿入したUSB記憶装置に
保存 (セーブ) します。続いて、USB 記憶装置をMOTIF
XS からはずし、コンピューターのUSB端子に挿入し
ます。
USB記憶装置には、拡張子「.X0A」のファイルがUSB
記憶装置に保存されます。
なお、MOTIF XS がコンピューターとイーサーネット
ケーブルでネットワーク接続されている場合は、保存先
(セーブ先) としてコンピューターのハードディスクド
ライブを指定するのもよいでしょう。
=All)
Cubase Outputs
Output Bus Device Port
MOTIF-RACK XS Main
MOTIF-RACK XS Asgn
MOTIF-RACK XS mLAN
MOTIF-RACK XS Main L
MOTIF-RACK XS Main R
MOTIF-RACK XS Asgn L
MOTIF-RACK XS Asgn R
MOTIF-RACK XS mLAN L
MOTIF-RACK XS mLAN R
コンピューター上で、[ファイル]→[読み込み]→
2
[MOTIF XS Song]を選択します。
「読み込み MOTIF XS Song」画面が表示されます。
「読み込みMOTIF XS Song」画面で、手順
3
たファイル (拡張子: X0A) を選び、[OK] をクリック
します。
ディレクトリーの選択画面が表示されます。
で保存され
1
ディレクトリーの選択画面で、Cubase のプロジェク
4
トファイルの保存先を選択し、[OK]をクリックします。
読み込みオプション画面が表示されます。
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
5
Page 6
5
読み込みオプション画面で、読み込むソングをプルダウ
ンメニューから選択し、取り込むトラックをチェックし
た上で[OK]をクリックします。
画面上部のポップアップメニューから読み込みたいソングを
選び、続いて読み込みたいトラックを選びます。ソング全体を
読み込みたい場合は「全てのトラックを選択」をクリックしま
す。ソングとトラックを選択したあと、[OK] をクリックして
読み込みを実行します。指定したソングの各トラックデータ
がCubase のプロジェクトの各トラックに読み込まれます。
読み込むソングについて
ファイルとプロジェクトについて
・ 読み込みの対象は、MOTIF XS の「All」タイプのファイル(拡
張子: X0A)だけです。その他のタイプのファイルは、ソング
データが含まれていたとしても読み込み対象にはなりません。
・ ソングの読み込みで作られたプロジェクトのサンプリング周
波数は44.1 kHz になります。したがって、MOTIF XSソング
モードでサンプリング周波数 = 44.1kHz 以外でサンプリン
グされたサンプルボイスは、ソング読み込み後のプロジェク
トで、正しいピッチで鳴りません。サンプルボイスを含むソン
グをCubaseに読み込みたい場合は、MOTIF XSソングモー
ドでのサンプリング時の周波数を44.1kHzに設定してくだ
さい。
MIDIトラックについて
・ MOTIF XSソングのMIDIトラックは、そのままMIDIトラック
としてCubaseプロジェクトに読み込まれます。各トラック
に設定されているMIDI送信チャンネル設定も、そのまま引き
継がれます。
・ ソングモード以外のモードでのサンプリングにより作られた
ユーザーウェーブフォームを使ったボイスで録音されたト
ラック、つまりサンプルボイスを使っていないトラックは、
MIDIトラックとして読み込まれます。
・ MOTIF XSソングのミキシング設定は読み込み対象にはなり
ませんので、ボリュームやパンは「オフ」に設定された状態で
プロジェクトに読み込まれます。
オーディオトラックについて
・ MOTIF XSソングのオーディオトラック (サンプルボイスを
呼び出すプログラムチェンジが記録されているトラック) は、
そのままオーディオトラックとして Cubase プロジェクト
に読み込まれます。
・ ミキシング設定は読み込み対象にならないので、ボリューム
は0 dB、パンはセンター、EQはフラットに設定された状態で
プロジェクトに読み込まれます。
・「全てのメディアファイルを読み込み」にチェックを入れてい
ない場合、サンプルボイスのウェーブフォームを構成するサ
ンプル(波形)のうち、実際にソングトラックに録音されてい
るノートナンバーが所属するキーバンクのサンプルだけが、
プロジェクトへの読み込み対象となります。ソングトラック
で使われているサンプルボイスの全サンプル(波形)を読み込
みたい場合は、「全てのメディアファイルを読み込み」に
チェックを入れてください。
その他
・ ソングの読み込みでは、MOTIF XS ソングのトラックに録音
されたデータだけが対象になります。ミキシング設定はプロ
ジェクトに読み込まれないので、ご注意ください。ミキシング
設定を反映させたい場合は、MOTIF XSエディターを活用しま
しょう。Cubase 上から Studio Manager、MOTIF XSエ
ディターを順次起動し、MOTIF XSエディターから「All」ファ
イル (拡張子: X0A) を呼び出すと、ソング指定を促すメッ
セージが表示されます。ここで、プロジェクトに読み込んだの
と同じソングを指定すると、ミキシング設定がMOTIF XS エ
ディター上に読み込まれます。続いて、MOTIF XSエディター
上でSync 機能を実行すると、指定したソングのミキシング設
定がMOTIF XS本体に反映されるので、Cubase を再生させ
たときにオリジナルソングのサウンドが正しく再現されます。
・ パターンデータやアルペジオデータは読み込まれません。
・ 読み込んだソングをMOTIF XSに戻すことはできません。
Extensions for Steinberg DAW 取扱説明書
6
Page 7
困ったときは
商品に関するお問い合わせ
■ MOTIF XS6/7/8 から Cubase をリモートコント
ロールできない
・ MOTIF XS6/7/8 とコンピューターが IEEE1394 ケーブルで
接続されていますか?
・ Cubase 4、Cubase Studio 4、Cubase AI4 のいずれかをお
使いですか? Cubase SX3 など Cubase 4 以前のバージョン
では Cubase との連携機能は動作しません。
・ Cubase のデバイス設定ウインドウ ([ デバイス ] メニュー→
[ デバイス設定 ]) で、リモートデバイスとして「Yamaha
MOTIF XS」が登録されていますか?また、MIDI の入出力の
ポートとして「MOTIF XS Remote」が選択されていますか?
選択されていない場合は、手動で設定しなおしてください。
(Macintosh)
[Audio MIDI 設定]([ アプリケーション ] → [ ユーティリティ ]
で選択できます ) で、「mLAN Network」という名前の装置に対
して MIDI の外部装置を追加している場合は、Cubase のリモー
トデバイスの MIDI 入出力ポートが自動で設定されない場合があ
ります。その場合には、追加されている外部装置をすべて取り除
いていただくか、Cubase のデバイス設定画面のリモートデバ
イスの MIDI 入出力ポートを手動で該当のMIDI ポートに設定し
てください。
■ プロジェクトテンプレートがない
・ Extensions for Steinberg DAW が正しくインストールされて
いますか?
・ Cubase をインストールする前に、Extensions for Steinberg
DAW をインストールした場合、プロジェクトテンプレートファ
イルは以下の場所にインストールされています。
お使いの Cubase のインストール先にテンプレートをコピーし
てお使いください。
Windows
C:¥Program Files¥Steinberg¥Cubase 4¥templates
C:¥Program Files¥Steinberg¥Cubase Studio 4¥templates
C:¥Program Files¥Steinberg¥Cubase AI4¥templates
Macintosh
/ アプリケーション /Cubase 4.app/Contents/templates/
/アプリケーション /Cubase Studio 4.app/Contents/templates/
/ アプリケーション /Cubase AI4.app/Contents/templates/
窓口
■ Extensions for Steinberg DAW を MOTIF XS シ
リーズと組み合わせてご利用の場合
ヤマハデジタルインフォメーションセンター
◆ TEL: 053-460-1666
◆ 受付日: 月曜日〜土曜日
(祝日およびセンターの休業日を除く)
◆ 受付時間: 10:00 〜18:00 (土曜日は10:00〜17:00)
http://www.yamaha.co.jp/support/
■ Cubase 4 / Cubase Studio 4 / Cubase AI4 に
ついて
Cubase 4 / Cubase Studio 4のサポートにつきましては、
Steinberg 社のホームページで行なっております。Steinberg社
のホームページでは、製品に関するサポート情報や最新のアップ
データのダウンロード、FAQなどを下記URLにて公開しておりま
す。
http://www.steinberg.net/jp/
Cubaseソフトウェアの[ヘルプ(Help)]メニューからSteinberg
社のホームページにアクセスできます。(ヘルプメニューには
CubaseのPDFマニュアルや追加情報なども掲載されています。)
■ 営業窓口
国内営業本部 LM営業部 企画推進室
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL. (03) 5488-5430
PA・DMI 事業部MP推進部マーケティンググループ
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL. (053) 460-2432
ヤマハデジタル楽器・DTM製品ホームページ
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/
あなたの音楽生活をフルサポート ミュージックイークラブ
http://www.music-eclub.com/
お客様サポート&サービス
http://www.yamaha.co.jp/support/
■ MOTIF XS ソングをうまく読み込めない
・ Cubase のバージョンは 4.0.2 以上ですか?
・ 読み込みオプション画面のプルダウンメニューでソングを選べな
い場合、または読み込んだソングのトラックデータが空だった場
合は、MOTIF XS で録音したソングを本体内部メモリーにスト
アせずに USB 記憶装置にセーブした可能性があります。
MOTIF XS でソングを録音した場合は、必ずストアを実行して
から、セーブを実行しましょう。
* 名称、住所、電話番号、URLなどは変更になる場合があります。
U.R.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
© 2007 Yamaha Corporation