POWERED MIXER
POWERED MIXER
取扱説明書
取扱説明書
クイックガイド
7ページ〜11ページ
ミキサーの基礎知識
12ページ〜18ページ
JA
安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害を未然
に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
■
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しない でくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
■
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するため
に、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
警告
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
注意
警告
電源 / 電源コード
必ず実行
電源は必ず交流 100V を使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。誤って接続
すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは、必ず付属のものを使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
アース(接地)を確実に行なう。
電源コードに は、感電 を防ぐための アース線が あります。電源プ
ラグをコンセントに差し込む前に、必ずアース線をアース接続し
てください。確実にアース接続 しないと、感電の原因になります。
また、アー ス線を外す 場合は、必 ず電源プラ グをコンセン トから
抜いたあとで行なってください。
必ず実行
禁止
2
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に曲げた
り、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
EMX5016CF 取扱説明書
(5)-7
禁止
この 機器 の内 部を 開け たり、内部
の部品を分解 したり改造し たりし
ない。
感電や火災、けが、または故 障の原
因に なり ます。異常 を感 じた 場合
など、点検 や修理は、必ずお 買い上
げの販売店ま たは巻末のヤ マハ電
気音響製品サ ービス拠点に ご依頼
ください。
水に注意
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。ま
た、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用しない。
感電や火災、または故障の原因になります。
禁止
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
禁止
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコンセ
ントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグを 抜くときは、電源コー ドを持たず に、必ず電 源プラ
グを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になることがあります。
必ず実行
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
禁止
禁止
電源コードやプラグがいたんだ場合、または使用中に音が出なく
なったり 異常な におい や煙が 出たり した場 合は、す ぐに電 源ス
イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそ れがあります。至急、お買い上げの
販売店または 巻末のヤマハ 電気音響製品 サービス拠点 に点検を
ご依頼ください。
この機器を落とすなどして破損した場合は、すぐに電源スイッチ
を切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそ れがあります。至急、お買い上げの
販売店または 巻末のヤマハ 電気音響製品 サービス拠点 に点検を
ご依頼ください。
イコライザーやフェーダーをすべて最大には設定しない。
接続した機器によっては、発振し たりスピーカーを破損したりす
る原因になることがあります。
直射日光のあ たる場所(日中の車内 など)や ストーブの近 くなど
極端に温度が 高くなると ころ、逆に 温度が極端 に低いところ、ま
た、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりする原
因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけがをした
りする原因になります。
設置
必ず実行
必ず実行
必ず実行
この機器を移動するときは、必ず 電源コードなどの接続ケーブル
をすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他 の方々が転倒したりするおそれ
があります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手が届く位置に設置し、異常を感じた場合に
は、すぐに 電源スイッ チを切り、電源プラグ をコンセント から抜
いてください。また、電源スイッ チを切った 状態でも微電 流が流
れています。この製品 を長時間使用 しないとき は、必ず電 源プラ
グをコンセントから抜いてください。
EIA 標準のラックにこの機器をマウントする場合は、ラックの背
面を開放して、ラックを壁から10cm以上離す。また、パワーアン
プなどの発熱 しやすい機器 といっしょに ラックにマウ ントする
場合は、機器と機器の間を空けた り通風パネルなどを取り付けた
り、この機器に熱がこもらないようにする。
その場合は、この機器 を重ねてマウ ントできま す。放熱が 不十分
だと機器内部に熱がこもり、故障 や火災の原因になることがあり
ます。
禁止
禁止
必ず実行
必ず実行
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器の前 面と背面には通風孔が
あります。特に、この 機器をひっくり返したり、横倒しや前後逆さ
まにしたりし ない。機 器内部に熱が こもり、故障や火災の 原因に
なることがあります。
テレ ビ やラ ジ オ、ステレオ、携
帯電 話な ど他 の電 気製 品 の近
くで使用しない。
この 機器 また はテ レビ や ラジ
オな どに 雑音 が生 じる 場 合が
あります。
他の機器と接 続する場合は、すべて の電源を切っ た上で行なう。
また、電源を入れたり切ったりする前に、必ず機器の音量(ボ
リューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
スピーカーの接続には、スピーカ ー接続専用のケーブルを使用す
る。
それ以外 のケー ブルを 使うと、火災の 原因に なるこ とがあ りま
す。
(5)-7
EMX5016CF 取扱説明書
3
使用時の注意
スピーカーの 故障を防ぐ ために、電 源を入れる ときは、最 後にこ
の機器の電源を入れる。また、電源を切るときは、最初にこの機器
の電源を切る。
必ず実行
この機器の通風孔やパネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
禁止
この機器の通 風孔やパネル のすき間から 金属や紙片な どの異物
を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。入った
禁止
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。
(IEC60268 規格に基づいています)
1:グラウンド(GND)、2:ホット(+)、3:コールド(−)
INSERT I/O 端子のフォーンジャックのピン配列は以下のとおりです。
Tip:OUT、Ring:IN、Sleeve:GND
場合は、す ぐに電源ス イッチを切り、電源プ ラグをコンセ ントか
ら抜いた上で、お買い上げの販売 店または巻末のヤマハ電気音響
製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
禁止
禁止
大きな音量で長時間ヘッドフォ
ンやスピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機 器の 上に のっ たり 重い もの
をの せた り しな い。また、ボタ ンや
スイッチ、入出力 端子など に無理な
力を加えない。
この機器 が破損し たり、お 客様や他
の方々 がけ がを した りす る原 因に
なります。
スピコン型コネクターの接続には、Neutrik プラグ(NL4)のスピーカーケーブルをお使いください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
•
スイッチ、ボリ ュームコントロール、接続端子など の消耗部品は、使用時間により劣化 しやすいため、消耗に応じて部品の 交換が必要になります。消耗部品の交
•
換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご相談ください。
この製品は、JIS C 61000-3-2 に適合しています。
取扱説明書について
この取扱説明書は、以下のセクションから構成されています
■ 基礎編(7 ページ)
ミキサーを使うのが初めての方でもすぐに使えるように、クイックガイドを掲載しています。さらにミキサーの知識を深めるように、ミ
キサーの基礎知識を紹介しています。
■ リファレンス編(19 ページ)
EMX の機能を知るために、各部の名称と機能、セットアップなどを紹介しています。
* 本文中では、EMX5016CF を「EMX」と表記することがあります。
* この取扱説明書に掲載されているイラストはすべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
* この取扱説明書に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標および商標です。
市販の音楽 / サウンドデータは、私的使用のための複製など、著作権上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製または転用することが禁じら
れています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いいたします。
仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
4
EMX5016CF 取扱説明書
このたびは、YAMAHA パワードミキサー EMX5016CFをお買い求めいただきまして、まことにありがとう
ございます。EMX5016CFの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この
取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。お読みになったあとは、保証書とともに保管してください。
目次
特長..................................................................................................................................................................................... 6
ご使用前の準備.................................................................................................................................................................. 6
基礎編
■
クイックガイド............................................................................................................7
スピーカーから音を出す .................................................................................................................................................. 7
ボーカルにリバーブ(残響音)をかける.................................................................................................................... 10
ボーカルにコンプレッサーをかける............................................................................................................................ 11
ミキサーの基礎知識 .................................................................................................. 12
知っておくと便利な知識 ............................................................................................................................................... 12
端子の形状............................................................................................................................................................. 12
バランスとアンバランスの違い .................................................................................................................................. 13
どうやってバランスはノイズを取り除くのか ? ......................................................................................................... 13
バランスケーブル .......................................................................................................................................................... 14
信号のレベルとデシベル ............................................................................................................................................... 14
より良いミックスにするノウハウ .............................................................................................................................. 15
ミックスのアプローチ―どこからスタートする ?―........................................................................................ 15
イコライザーは本当に使うべき ?....................................................................................................................... 16
音場作り................................................................................................................................................................. 17
モジュレーションエフェクト : フェーザー、コーラス、フランジャー......................................................... 17
コンプレッサー ..................................................................................................................................................... 18
リファレンス編
■
各部の名称と機能 ..................................................................................................... 19
チャンネル 1 から 15/16........................................................................................................................................... 19
デジタルエフェクト....................................................................................................................................................... 22
マスターセクション....................................................................................................................................................... 23
リアパネル ...................................................................................................................................................................... 28
スピーカーの接続 ..................................................................................................... 29
FRC 機能を利用した GEQ の設定方法 ....................................................................... 30
ラックマウント......................................................................................................... 32
セットアップ............................................................................................................ 33
困ったときは ? ......................................................................................................... 34
仕様 ........................................................................................................................ 35
サービスについて ..................................................................................................... 40
2 チャンネル接続 ................................................................................................................................................. 29
2 チャンネルパラレル接続 .................................................................................................................................. 29
EMX5016CF 取扱説明書
5
特長
入力チャンネル ............................................................................................. 19 ページ
最大12のマイク入力(チャンネル1から15/16)、最大4 つのステレオ入力( チャンネ 9/10 から
15/16)に対応しています。たとえば、マイク8本とステレオ機器4 台を接続したり、マイク10
本とステレオ機器2 台を 接続したりするなど、マイクから ラインレベル機器、ステレオ出力 のシ
ンセサイザーまで幅広い機器を組み合わせて使用できます。
高性能デジタルエフェクト ............................................................................. 22 ページ
ヤマハマルチエフェクター SPXシリーズと同クラスの内蔵エフェクト (2系統 )を使用して、EMX
だけでもバリエーション豊かな音作りができます。SEND EFF端子も装備していますので、外部
エフェクターも使用できます。
コンプレッサー ............................................................................................ 18 ページ
マイクや生楽器(ギター )などの入力にコンプレッサーをかけると、 音声信号の ピークを圧縮して
音を歪ませずに全体の音量を上げることができます。聴感上 の音圧が上がり迫力あるサウ ンドを
得ることができます。また、入力信号だけ でなく、ステレオバスの信号に3バンドコンプレッサー
をかけて(MAXIMIZE 機能 )、出力信号全体の音圧を上げることもできます。
パワーアンプ内蔵 .......................................................................................... 25 ページ
パワーアンプを内蔵しています。外部にパワーアンプを接続しなくても、スピーカー(アンプな
し)をSPEAKERS端子に接続できます。SPEAKERS端子には、スピコン端子とフォーン端子の
2種類があります。
グラフィックイコライザー /FRC.................................................................... 30 ページ
9バンドのグラフィックイコライザーで、ステレオバスの信号の周波数特性を 調整でき ます。ま
た、FRC機能(Frequency Responce Correction System)で音場の周波数特性を測定し、測定
結果に合わせてグラフィックイコライザーを自動的に設定して、簡単に音場を補正することもでき
ます。
フィードバックサプレッサー .......................................................................... 25 ページ
ハウリングを検出して自動的に除去できます。
ご使用前の準備
■
電源の準備
1
POWERスイッチが「OFF」になっていることを確認します。
2
[AC IN]端子に付属の電源コードを接続します。
3
電源コンセント(AC100V)にプラグを差し込みます。
■
電源を入れる/切る
NOTE
ス ピーカーから大 きなノイズが発 生しないように するため、音源に 近い機器から順 に電源を入れて ください。
•
例: 音源(外部 機器) →EMX本体
電 源をOF Fにするときは、上 記の逆の順番に なります。
電 源を入れる前に 、チャンネル フェーダー、STマスターフェーダー、A UX1/2 フェーダー、ST SUB O UT コントロ ールなどを最小に しておいて
•
く ださい。
パワーアンプ( パワードスピー カー)
→
POWERスイッチを押すと、電源が入ります。
GEQ デ ィスプレ イに「EMX5016CF」と 表示されます。電源を切るには、もう一度POWE Rス イッチを 押します 。
GEQ デ ィスプレ イが消灯 します 。
6
EMX5016CF 取扱説明書
基礎編
クイックガイド
基礎編
スピーカーから音を出す
お手持ちのスピーカーをEMXに接続して、音を出してみましょう。接続する機器によって手順や操作が異なり
ますが、ここでは2台のスピーカーを使ってステレオ出力してみます。
入力端子
1
スピーカー、マイク、楽器などを接続します。
SPEAKE RS端子A/Bにそれ ぞれス ピーカー(内蔵アン プなし)1
台ずつスピーカー専用ケーブルで接続します。ギタ ーや楽器 などの
外部機器を入力端子に接続します。33 ペー ジのセ ットアッ プを参
照してください。
他の機器(マイクも含む)と接続する場合は、すべての機器の電源を
切った状態で行なってください。また電源を入れたり切ったりすると
きは、必ずすべての機器の音量(ボリューム)を最小にしてください。
1台のスピーカーにSPEAKERS端子A /B の両方の入 力をしないで く
ださい。EMX本体が故障する場合があります。
SPEAKE RS 端子
正しい接続
間違った接続
NOTE
エレキギターやエレキベースなどを接続する場合は、DI(ダイレクトボック
ス)、プリアンプ(ギター アンプ)、アンプシミュレ ーターなど を経由してミ
キサーに接続することをおすすめします。
EMX5016CF 取扱説明書
7
基礎編
クイックガイド
[26dB]スイッチ
GAIN コントロ ール
PEAKイ ンジケー ター
チャンネルフェーダー
ONスイッチ
POWE R AMP
切り替えスイッチ
PHAN TOMスイッチ
STマス ターフェ ーダー
POWERスイッチ
チャンネルフェーダーとSTマスターフェーダーを下げておき
2
ます。(最小に設定します。)
3
POWER AMP切り替えスイッチをL-Rにします。
POWER AMP 切り替え スイッ チについ て詳しく は、25ページを
ご覧ください。
4
接続したチャンネルの[26dB] スイッチをオン( )また
はオフ( )に設定します。
キーボードやオーディオ機器など入力信号のレベルが高い機器を
接続したチャンネルは、スイッチをオン( )にします。マイク
など入力信号のレベルが低い機器を接続したチャンネルは、スイッ
チをオフ( )にします
。
5
コンデンサーマイクを使用する場合は、PHANTOMスイッ
チをオンにします。
•
ファンタム電源が不要なときは、必ずこのスイッチをオフにしておい
てください。
•
ファンタム電源をオンにする場合は、コンデンサーマイク以外の機器
がXLRタイプの入力端子に接続されていないことを確認してくださ
い。外部機器の故障の原因になります。ただし、バランス型ダイナ
ミックマイクは接続されていても問題ありません。
•
スピーカー保護のために、パワーアンプ内蔵機器(EMX本体も含む)
の電源を切った状態で、ファンタム電源をオン/オフしてください。
また、EMX本体のチャンネルフェーダーとSTマ スターフ ェーダ ー
を、すべて最小にしておくことをおすすめします。
8
EMX5016CF 取扱説明書
6
電源を入れます。
接続した外部機器の電源をすべてオンにしたあと、EMX 本 体の電
源をオンにします。パワーアンプ(パワードスピーカー)を 接続し
ている場合は、EMX本体 のあと に電源を オンにし ます。
NOTE
スピーカーから大きなノイズが発生しないようにするため、音 源に近い機器
から順に電源を入れてください。
例: 音源 (外部機器)→ EMX本体→ パワーアンプ (パワード スピーカー)
7
楽器やマイクで音を出しながら、最大入力時にPEAKインジ
ケーターが一瞬点灯する程度にGAINコントロールを調整し
ます。
NOTE
ST/AFL・P FL スイッ チを AFL ・PFL( ) にして、各 チャンネ ルの PFL
スイッチをオンにすると、より正確な 信号のレベ ルを LEVELメーターに表
示できます。LEVELメーターの▼(0)の位置をときどき超えるように、
入力信号をGAINコントロールで調整してください。
また、PFLスイッチをオンにしたチャンネルの信号をPHONES端子から
ヘッドフォンでモニターできます。
基礎編
クイックガイド
8
9
10
ONスイッチをオンにします。
STマスターフェーダーを0に合わせます。
楽器やマイクで音を出しながら、各チャンネルのチャンネル
フェーダーを調整します。
スピーカーからの出力を聞きながら、各チ ャンネル のフェー ダーを
調整します。
NOTE
・ ST/AF L・PFL スイッチが ST( ) の状態 で、内蔵アンプに入力される
信号が LEVELメ ーターに表示 されます。
・ SPEAKERS端子から出力される信号 のクリッピングレベルは 、LIMIT ER
インジケーターで確認してください。レベルメーターのPEAKが点灯
する前に、LIMITERインジ ケーターが点灯します。
11
STマスターフェーダーで全体の音量を調節します。
LIMITERイ ンジケーター が長く点灯し 続けると、内蔵 アンプやスピ ー
カーを破損する原因となりますのでご注意ください。
EMX5016CF 取扱説明書
9
基礎編
クイックガイド
ボーカルにリバーブ(残響音)をかける
コンサートホールやライブハウスで演奏しているような臨場感を得ることができます。
PROGRAM選 択ダイア ル
EFF 1 コント ロール
EFF 1 ONスイッ チ
EFF 1 RTN フェ ーダー
1
EFFECT1のPROGRAM選択ダイアルでエフェクトを選びます。
たとえば、リバーブなら1 から 5を選 びます。
11
11
22
22
33
33
44
44
2
EFF1 ONスイッチをオン( )にします。
HALL 1
ROOM 1
PLATE 1
LARGE STAGE 1
5
6
7
8
オンにすると、スイッ チが点灯 します 。別 売のフッ トスイッ チFC5
をEFF1 O N/OFF端子に 接続す ると、内蔵エフェクトのオン/オフ
を足元で切り替えることができます。
EFF1 RTNフェーダーを0に合わせます。
3
エフェクトをかけたいチャンネルのEFF1コントロールでエ
4
フェクトのかかり具合を調節します。
SMALL STAGE 1
VOCAL ECHO
KARAOKE
DELAY
99
99
00
00
AA
AA
BB
BB
CHORUS
EARLY REF.
GATE REVERB
REVERSE GATE
C
D
E
F
TREMOLO
SINGLE DELAY
DYNA FILTER
PITCH CHANGE
10
5
EFF1 RTNフェーダーで全体のかかり具合を調節します。
PARAMETERコントロールでリバーブ/ ディレイ タイムを 調整す
ることもできます。
EMX5016CF 取扱説明書
クイックガイド
ボーカルにコンプレッサーをかける
サビなど強く歌っている部分は音量を抑えたり、弱く歌っている部分は音量を持ち上げたりするため、全体的
に音が均等に聞こえるようになります。また、一つ一つの音がはっきりするので、歌詞も聴き取りやすくなり
ます。
COMPコントロール
基礎編
コンプレッサーをかけたいチャンネルのCOMPコントロールでかかり具合を調節します。
1
右に回すとコンプレッサーが強くかかります。コンプレッサーをかけすぎるとハウリングしやすくなります
ので、少し抑えて設定しましょう。コンプレッサーについて詳しくは、18 ページ をご覧く ださい 。
EMX5016CF 取扱説明書
11
基礎編
ミキサーの基礎知識
はじめに
ミキサーを手にして使う準備は万端、とりあえ ずミキサー にマイクや 楽器などを 接続してコ ントロール
を回してみたけど、「どうしたらいいのかわからない。」って思われるかもしれません。少し ミキサーを
使った経験がある方でも、ミキサーを使うのが初めての方でも、この ミキサーの 基礎知識を 読むと意外
と知らなかったことやミキシングのコツを知ることができます。
知っておくと便利な知識
端子の形状
初めてミキサーに楽器などを接続するとき「なぜミキサーのリアパネルには違うタイプの端子があるのだろう ?」「端子
の違いは何だろう ?」とい う疑問がわき ませんでした か ? ここ では、よく使 われる端子 のタイプを紹 介します。
RCA ピン端子
長い間、家庭用のオーディオ機器に多く使われているお馴染みの端子です。
RCA ピン端子は、 アンバラン ス専用で標準 値 ( ノミナル ) − 10 dBV のラ
インレベルの信号を送ります。CD プ レーヤーや ホームオーデ ィオ機器を ミキ
サーに接続するときや、ミキサーの出 力信号をカ セットレコー ダーや録音 機器
に接続するときによく使います。
Phone (フォーン)端子
「フォーン端子」という名前は、電話の交換機にこの形状の端子が使われてい
たことから来ています。フ ォーン端子 は、見ただけではどのタイプの信号に対
応しているかわからないため、少々やっかいな端子です。つまり、アンバラン
スのモノラル、アンバランスのステレオ、バランスのモノラル、Insert 端 子
にもなります。大抵の場合は、ミキサ ーのパネル 上か取扱説明 書にどのタ イプ
の信号に対応しているか書いてあります。フォーン端子の中でも TRS フォー
ン端子と言われている端子は、バランス信号に対応しています。TRS とは、
フォーンプラグの形状を表した Tip-Ring -Sleeve の頭文字を示しています。
赤
ステレオタイプ
モノラルタイプ
白
Sleeve
Ring
Tip
XLR 端子
外来ノイズに強い 3 極の端子で、バランス信号を送ります。接続先の回路が
正しく設計されていれば、アンバランス信号でも問題なく送れます。マイ クの
接続やプロオーディオ機器の入出力などに、この XLR 端子を使います。
12
EMX5016CF 取扱説明書
オス
メス