Yamaha CL3, CL5, CL1 User Manual [ja]

CL StageMix V3.0 ユーザーガイド
ようこそ
このたびは、ヤマハデジタルミキシングコンソール CL シリーズ用 iPad アプリケーション「CL
StageMix」(以下 StageMix)をダウンロードいただきありがとうございます。 StageMixCLシリーズのパラメーターをワイヤレスコントロールするiPad アプリケーションです。 StageMixを使用すれば、ミキシングエンジニアはステージ上で演奏者のポジションやCLシリーズか
ら離れたところで直接CLシリーズのミキシングパラメーターを操作できるようになります。iPadならで はのシンプルかつ直感的な操作性によってセットアップの時間が短縮され、CLシリーズのライブサ ウンドセッティングがさらに快適なものとなります。
CLシリーズの最新ファームウェアは、下記のURL からダウンロードできます。 http://proaudio.yamaha.co.jp
Yamaha Commercial Audio CL StageMix V3.0 ユーザーガイド
目次
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1.0 ソフトウェアの動作環境 4
2.0 Wi-Fi の設定 4
3.0 準備 5
3.1 CL シリーズ ネットワークの設定 5
3.2 iPad の Wi-Fi 設定 5
3.3 StageMix の設定 6
3.3.1 オフラインデモモード 7
3.3.2 StageMix を設定する 7
3.3.3 ミキサーの選択と、動作の開始 8
3.3.4 ミキサー設定の編集 9
4.0 Mixer ウィンドウ 9
4.1 チャンネルバンクナビゲーション 9
4.2 レイヤーナビゲーション ボタン 9
4.3 チャンネル名と色 9
4.4 フェーダー 10
4.4.1 LONG FADERS ボタン 10
4.4.2 LONG FADERS モードでの操作 10
4.5 チャンネル ON 11
4.6 CUE 11
4.7 Master バンク 12
4.8 GAIN(ゲイン) 13
4.8.1 デジタルゲイン 14
4.8.2 Gain Compensation(ゲイン補正)モード 14
4.8.3 ALL GC ON ボタン 14
4.8.4 ALL GC OFF ボタン 14
4.8.5 入力ポート
4.8.6 48V(ファンタム電源)
4.8.7 φ(フェイズ) 14
4.9 SENDS ON FADERS 15
4.9.1 MIX センドレベル 16
4.9.2 MIX センドオン 16
4.9.3 Stereo MIX パン 16
4.10 DCA フェーダー 17
5.0 EQ と PAN(パン) 18
5.1 EQ 18
5.1.1 Mixer ウィンドウの EQ カーブ 18
5.1.2 PEQ / GEQ の選択 19
5.1.3 EQ 設定画面へのアクセス 19
5.2 パラメトリック EQ 設定画面 20
5.2.1 HPF 21
5.2.2 EQ バンド 1 および 4 21
14
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5.2.3 EQ ON 22
5.2.4 EQ RESET 22
5.2.5 EQ タイプ 22
5.3 グラフィック EQ 設定画面 23
5.3.1 GEQ オーバービューエリアでの操作 23
5.3.2 ラック位置 23
5.3.3 GEQ タイプ 24
5.3.4 GEQ バンドごとの設定 24
5.3.5 GEQ 編集エリアでの操作 24
5.3.6 GEQ ON 24
5.3.7 GEQ FLAT 24
5.3.8 コピー/ペースト 24
5.4 Stereo バスの PAN(パン) 25
5.4.1 バランス 25
6.0 UTILITY (ユーティリティー) 26
6.1 MUTE GROUP MASTERS 26
6.1.1 ミュートグループ Dim レベル 26
6.2 TAP TEMPO (タップテンポ) 28
6.2.1 MULTI SELECT (マルチセレクト) 28
7.0 Scene Memory ウィンドウ 29
7.1 CURRENT SCENE (カレントシーン) 29
7.2 DEC/INC SCENE ボタン 30
7.3 SCENE LIST (シーンリスト) 30
7.4 SCENE RANGE ボタン 30
7.5 選択中のシーンについて 31
7.6 STORE ボタン 31
7.7 UNDO STORE ボタン 31
7.8 RECALL ボタン 31
7.9 UNDO RECALL ボタン 32
8.0 SETUP ボタン 33
8.1 Fader Delay 33
8.2 Input Meter Point 33
8.3 Output Meter Point 33
8.4 Filled EQ Graph 34
8.5 Enable Inc/Dec Scene Recall 34
8.6 Show Send Levels in Meter Bridge 34
8.7 Set EQ band to 0dB with Double-Tap 34
8.8 Set DCA to 0dB with Double-Tap 34
8.9 Channel Select – StageMix Follows Console 34
8.10 Channel Select – Console Follows StageMix 34
9.0 困ったときは
9.1 No Wi-Fi Available 35
9.2 Connection Error 35
9.3 接続が切れた場合 36
9.4 グラフィック EQ を操作しても音声に変化がない場合 36
9.5 4 本以上のフェーダーを同時に動かすことができない場合 36
35
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1.0 ソフトウェアの動作環境
アップル社 iPad (iPad 第 1 世代、 iPad 2、および iPad 第 3 世代)
ヤマハデジタルミキシングコンソール CL シリーズWi-Fi アクセスポイント(802.11n/5GHz 推奨、ただし 802.11g /2.4GHz でも動作可能)CAT5 ケーブル (CL シリーズ~Wi-Fi アクセスポイント間接続用)
2.0 Wi-Fi の設定
各機器の取扱説明書に従って、Wi-Fi アクセスポイントを設定してください。特別な設定は 必要ありませんが、外部からネットワークへの侵入を防ぐために WPA のようなセキュリティ をかけていただくことをおすすめします。以下の設定を参考にしてください。
1. Wi-Fi ネットワーク上で名前を設定します (これが「SSID」となります)
2. セキュリティモード (例:WPA) とパスワードを設定します。
3. ワイヤレスモードを選択します (802.11g または n)
4. 「n」の場合、ワイヤレスバンドを選択します(2.4 または 5GHz)
5. 可能であれば「Auto Channel Selection」を有効にしてください。干渉が最小限にお さえられたワイヤレスチャンネルが選択されます。
iPad Wi-Fi アクセスポイント間をより高速で通信するために、802.11n/5GHz のネットワークを選
択することをおすすめします。また、外部アンテナを複数使用すると、Wi-Fi アクセスポイントに接続 しやすくなります。
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3.0 準備
3.1 CL シリーズ ネットワークの設定
I. CAT5 ケーブルを使って CL シリーズのネットワークポートと Wi-Fi アクセスポイント
を接続します。AUTO-MDIX 機能のない古いアクセスポイントに接続するときは、ク ロスケーブルが必要になります。最近の機器の多くは AUTO-MDIX 機能をサポート していますので、その場合はストレートケーブル、クロスケーブルいずれも使用でき ます。
II. CL シリーズの IP アドレスと MAC アドレスを iPad に入力する必要があります。これ
らの情報は、CL シリーズのディスプレイで以下の操作をすることにより確認できま す。
a. SETUP ボタンを押します。 b. NETWORK ボタンを押します。
3.2 iPad Wi-Fi 設定
iPad で、CL シリーズの IP アドレスと同じサブネットの固定 IP アドレスに設定し ます。
a. iPad で[設定]メニューを開きます。 b. Wi-Fi を選択し、次に正しいネットワークを選択します。
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c. 現在選択されているネットワークの右側にある青い矢印を押し、IP アドレス
を編集するための画面を表示させます。
d. 「静的」(Static)を選択します。
e. IP Address CL シリーズの IP アドレスの第 4 オクテットのみを変えた IP ア
ドレスを入力します。(例: CL シリーズの IP アドレスが「192.168.0.128」の 場合、iPad には「192.168.0.127」のように入力します。)
f. Subnet Mask: 「255.255.255.0」を入力します。 g. Router: Wi-Fi アクセスポイントの IP アドレスを入力します。(通常、Wi-Fi 機
器本体底面に印刷されています。)
h. iPad Home ボタンを押して、[設定]メニューを終了します。
3.3 StageMix の設定
CL StageMix を起動します。
Select Mixer 画面が表示されます。この画面では以下のようなことができます。
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• OFFLINE DEMO モードに入り、CL StageMix の機能やユーザーインターフェース
を試すことができます。
• StageMix と CL シリーズ を併せて使うための環境設定ができます。
お使いの iPad 用に設定された CL シリーズを選択し、StageMix を開始します。
3.3.1 オフラインデモモード
Select Mixer 画面で OFFLINE DEMO ボタンを押すことで、CL シリーズ StageMix が接続されていない(オフライン)状態でも、アプリケーションの使い方を
確認できます。ただし、このモードではレベルメーターや多くのシーンメモリー機能は 動作しません。
3.3.2 StageMix を設定する
i. ADD MIXER ボタンを押して、以下の画面を表示します。
ii. Name フィールドを押して、お使いの CL シリーズ用の名前を iPad のオンスクリー
ンキーボードで入力します。
iii. CL シリーズの IP アドレス(3.1 章)を入力します。デフォルトの IP アドレスを変更す
る必要はありませんが、CL シリーズの NETWORK ポップアップウィンドウで IP ア ドレスを確認してください(3.1 章)。StageMix で IP アドレスを変更する場合は、数字 群の間に「. (ドット)」が入っていることを確認してください(上記を参照してください)。
iv. CL シリーズの MAC アドレス(3.1 章)を入力します。その際、各値の間に「: (コロ
ン)」が StageMix によって自動的に入力されます。
v. Model フィールドで、お使いの CL シリーズのモデルを選択します。Note: CL
StageMix の初回リリース時は、選択できるモデルが CL5 のみになります。
vi. 画面下部にある ADD MIXER ボタンを押します。
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3.3.3 ミキサーの選択と、動作の開始
お使いの iPad CL シリーズと連動するように設定されたら、リストからミキサーを選択し て CONNECT ボタンを押します。(3.2.2 章の Model で選択したモデル名(CL1CL3、また は CL5)がミキサー名の下に小さく表示されます。)
StageMix が CL シリーズからパラメーター情報を取得している間、「Syncing With CL…」という メッセージが表示されます。 処理が終わると、ミキサーウィンドウが表示され、StageMix の準 備が完了します。
StageMix が CL シリーズと接続できない場合は、このユーザーガイドの巻末にある「困ったとき は(9.0 章)」を参照してください。
3.3.4 ミキサー設定の編集 保存したミキサーのパラメーターを表示/編集するときは、ミキサー名の隣にある右 矢印ボタンを押します。Edit Mixer 画面が開き、NameIP アドレス、MAC アドレス の確認や編集(3.3.2 章で説明した手順を参照)ができます。編集後に SAVE MIXER ボタンを押すと、変更が保存されます。
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4.0 Mixer ウィンドウ
StageMix のメイン画面です。ここでは、隣り合った 8 つのチャンネルの EQ カーブ、パンポ ジション、CUE ボタン、ON ボタン、フェーダー、レベルメーター、チャンネル名とその色が表 示されます。
画面上部には、レベルメーターとフェーダーがブロック(mono インプットチャンネル 1-32Stereo インプットチャンネル 1-8MIX/MATRIX バス、Master Stereo/Mono バス)に分か れて表示されています。これを「ナビゲーション/メーターブリッジ」といいます。
4.1 チャンネルバンクナビゲーション ナビゲーション/メーターブリッジブロックのいずれかを押し、下部のチャンネルストリ ップで表示/コントロールするチャンネルのバンクを選択します。
4.2 レイヤーナビゲーション ボタン CH 1-32 または CH 33-72 ボタンを押して、ナビゲーション/メーターブリッジのチャ ンネルのバンクを選択します。Stereo インプットチャンネル 1-8 は、CH 1-32 バンク の一部として選択されています。 選択されているレイヤーは、白地に黒文字のレイヤーナビゲーションボタンで表示さ れます。
4.3 チャンネル名と色 各チャンネルの名前と色は、CL シリーズと同じものが StageMix でも表示されます。 チャンネルがオフのとき、チャンネル名はグレーアウトします。
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Mixer ウィンドウでチャンネル名をダブルタップ操作すると、チャンネル名と色を編集
できます。名前を入力して[return]を押してください。また、キーボードの上にある左 右のカーソルボタンを使って、ほかのチャンネルに切り替えることができます。キー ボードを開いたまま、複数のチャンネル名を編集できます。
4.4 フェーダー フェーダーは、ノブ部にそれぞれチャンネル番号が表示されています。レベルを調整 するにはフェーダーノブにタッチして動かします。フェーダーは、スライダーの新しい 位置をタッチしてもジャンプしません。フェーダーノブにタッチすると、バックグラウン ドが明るくなり、現在の音量が表示されます。iPad のマルチタッチスクリーン機能を 使うと、最大 8 チャンネルまでのフェーダーを同時に動かすことができます。
Note: 4 本以上のフェーダーを同時に動かす場合は、iPad のマルチタスク用ジェスチャをオ フに設定してください(9.5 章)。
4.4.1 LONG FADERS ボタン
Mixer ウィンドウ左下の LONG FADERS ボタンを押すと、フェーダーレベル をより細かく調整できるようになります。この画面では EQ カーブ、PAN(パ ン)、ナビゲーション/メーターブリッジは表示されません。
4.4.2 LONG FADERS モードでの操作
LONG FADERS モードではナビゲーション/メーターブリッジは表示されませ
んが、Mixer ウィンドウの左上にある左右矢印ボタンを使って、8 チャンネル ごとにバンクを切り替えることができます。
左下にある LONG FADERS ボタンを再度押すと、Mixer Overview に戻り ます。
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4.5 チャンネル ON チャンネルのオン/オフを切り替えるには ON ボタンを押します。チャンネルがオンの とき、ボタンが緑色になります。チャンネルがオフのとき、チャンネル名とレベルメー ターがグレーアウトし、ナビゲーション/メーターブリッジ内に表示されているフェーダ ーの位置もグレーアウトします。
ミュートグループの一部としてチャンネルがミュートされていると、ON ボタンが点滅 します。
4.6 CUE
各チャンネルの CUE ボタンは、ミキサーのキュー機能をコントロールします。それら の操作状態は、OVERVIEW 画面の左側にある LAST CUE ボタンの状態と一致し ます。
LAST CUE ボタンが黄色で表示されているとき、一度に 1 つのチャンネルのみがキ ュー状態となります。ボタンがグレーのときは、複数のチャンネルを同時にキュー状 態にできます。これは、CL シリーズの MIX CUE モードと同様の機能です。
CUE CLEAR ボタンを使うと、有効になっているキュー状態をすべてキャンセルでき ます。この機能は、キャンセルしたいキューが複数あったり、一部のキューがほかの レイヤーに隠れたりしている場合に便利です。
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4.7 Master バンク ナビゲーション/メーターブリッジで[Master]ブロックを押すと、マスターセクションのチ ャンネルがフェーダーストリップに表示されます。このブロックには、Stereo Master チャンネル、Mono Master チャンネル、Monitor Level、ON の設定が含まれていま す。
Note: Stereo Master チャンネルの上部には 2 つの EQ サムネイルがあります。パ ラメトリック EQ は常に Stereo Master チャンネルの L/R 両チャンネルとリンクして います。しかし、GEQ Stereo Master L/R チャンネルで個々に設定することが できます。
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