Yamaha AVANTGRAND N1 User Manual [ja]

取扱説明書
ご使用の前に必ず4〜7ページの「安全上のご注意」をお読みください。 製品の組み立てやお引越しの際は、AvantGrandの正規取扱店にご依頼 ください。(組み立て手順は37ページ参照)
JA
100年以上の時を経て得たピアノづくりの経験と、21世紀の最新技術がひとつに融け合い、 今の時代にふさわしいピアノが誕生しました。
専用グランドピアノアクションとピアノ鍵盤による本物のタッチ感
グランドピアノの豊かな表現力は、繊細なタッチ感とレスポンスにより支えられています。ヤマハがグラン ドピアノづくりで培ったその技術を応用し、AvantGrand専用グランドピアノアクションは完成しました。 グランドピアノと同様のアクションを搭載し、ハンマーの動きや、それぞれのハンマーの重量配分をきめ細 かに調整することにより、滑らかな弾き心地を実現しました。鍵盤には、グランドピアノと同じ木製鍵盤を 採用しており、アコースティックグランドピアノに限りなく近い自然なタッチ感をお楽しみいただけます。
臨場感あふれるグランドピアノ音色
グランドピアノ音色は、独自のサンプリング音源システム「スペーシャル・アコースティック・サンプリング」 を採用。従来の電子ピアノで行なっていた右、左に加え、センター、そしてリアの4ヶ所でサンプリングし ました。最適なポジションでサンプリングすることで、原音の魅力をほとんどそのままに再現することを可 能にしました。 また、スピーカーは音源に対応した「スペーシャル・アコースティック・スピーカーシステム」を採用してい ます。それぞれのスピーカーには、ひとつずつ専用アンプを搭載。これは、各帯域の音の干渉を避けるとと もに、それぞれの音のニュアンスをより自然に表現するためのぜいたくな音響システムです。 これらのシステムにより、グランドピアノならではの奥行きのある豊かな音の響きが、弾く人のポジション にいちばん心地よく届きます。
調律なしでベストコンディション
AvantGrandは、アコースティックピアノとは異なり、調律の必要がありません。長期間のご使用に関わら ず、いつでも最良の音で演奏することができます。
音量調節が自由自在
演奏する時間や状況に合わせて、音の大小を自由に調節できます。また、ヘッドフォンを使用すれば、周囲 のかたに気がねなく演奏できます。
2 •N1 取扱説明書
目次
付録
応用編
基本編
安全上のご注意 .................................................................. 4
基本編
簡単な準備だけでピアノ演奏を楽しめます。さっそく音を出し てみましょう。
付録
メッセージ一覧などの資料やクイックオペレーションガイドを 掲載しています。
メッセージ一覧................................................................35
困ったときは....................................................................36
各部の名前.......................................................................... 8
音を出してみましょう ......................................................9
ペダルを使う .....................................................................11
ヘッドフォン(別売)を使う ..............................................11
譜面立てを使う .................................................................12
応用編
演奏を録音するなど、楽器を便利に使いこなすための機能を 説明しています。
N1の組み立て方 .............................................................37
仕様 ...................................................................................39
索引 ...................................................................................40
クイックオペレーションガイド.....................................41
保証とアフターサービス ................................................43
* 鍵盤を使って操作する機能を一覧できます。
プリセットソング(内蔵曲)を聞く................................ 13
楽器を使いこなす ........................................................... 15
音色を選ぶ.........................................................................15
音色デモ曲を聞く .............................................................16
メトロノームを使う .........................................................17
タッチ感を変える(タッチ) ..............................................19
音に残響を付ける(リバーブ) ..........................................19
キー (調)を変える (トランスポーズ) ..............................20
音の高さを微調整する(チューニング) ...........................21
音律(調律法)を選ぶ..........................................................22
演奏を録音(記録)する ................................................... 23
本体に録音した曲を再生する..........................................24
録音した曲をUSBフラッシュメモリーに保存する......25
USBフラッシュメモリー内の曲を聞く ....................... 27
USBフラッシュメモリーのフォーマット(初期化) ... 29
バックアップデータと楽器の初期化 ............................ 30
内部メモリーへのデータバックアップ ..........................30
初期化(イニシャライズ)の方法 ......................................30
外部機器と接続する .......................................................31
端子について .....................................................................31
MIDIについて ................................................................. 33
コンピューターと接続する..............................................33
ローカルコントロールオン/ オフの設定をする.............34
付属品(お確かめください)
□保証書 □取扱説明書(本書) □電源コード □キーカバー □高低自在イス □ユーザー登録のご案内*
* ユーザー登録の際に記載されているプロダクトID(PRODUCT
ID)が必要です。
データリスト
「MIDIデータフォーマット」や「MIDI インプリメンテーションチャート」などMIDIに関する資料が、ヤマハマニュアルライブラ
リーからダウンロードできます。インターネットに接続して以下のウェブサイトを開き、「モデル名から検索」テキストボックス にモデル名(「N1」など)を入力して「検索」ボタンを押します。
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/
N1 取扱説明書 • 3
安全上のご注意
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しな い でくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
警告
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想 定される」 内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または 物 的 損 害が発生する可能性が想 定される」内容です。
注
恐れあり
キャビネットをあけるな
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたしま す。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
■「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
■本体に表示されている注意マークについて
本体には、次の注意マークが付いています。
これは、以下の内容の注意を喚起するものです。
「感電防止のため、パネルやキャビネットを外さないでください。内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。点検や修理は、必ずお買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご依頼く ださい。」
4 •N1 取扱説明書
DMI-3 1/4
警告
電源 / 電源コード
禁止
分解禁止
禁止
水に注意
火に注意
禁止
異常に気づいたら
必ず実行
電源 / 電源コード
必ず実行
必ず実行
必ず実行
必ず実行
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけ たり、無理に曲げたり、傷つけたりしない。ま た、電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
電源は必ず交流100Vを使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。 誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
電源コード / プラグは、必ず付属のものを使用 する。
他の電源コード/プラグを使用すると、発熱や感電の 原因になります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほ こりをきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解 したり改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります
本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったもの を置かない。また、浴室や雨天時の屋外など湿 気の多いところで使用しない。
禁止
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または 故障の原因になります。入った場合は、すぐに電源 スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜い た上で、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修 理ご相談センターに点検をご依頼ください。
ぬれた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
禁止
本体の上にろうそくなど火気のあるものを置 かない。
ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になりま す。
下記のような異常が発生した場合、すぐに電源 スイッチを切り、電源プラグをコンセントから 抜く。
・電源コード/プラグがいたんだ場合 ・製品から異常なにおいや煙が出た場合 ・製品の内部に異物が入った場合 ・使用中に音が出なくなった場合
そのまま使用を続けると、感電や火災、または故障 のおそれがあります。至急、お買い上げの販売店ま たは巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依 頼ください。
禁止
注意
たこ足配線をしない。
音質が劣化したり、コンセント部が異常発熱して火 災の原因になることがあります。
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たず に、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になるこ とがあります。
DMI-3 2/4
N1 取扱説明書 • 5
必ず実行
組み立て
必ず実行
設置
必ず実行
接続
取り扱い
禁止
禁止
禁止
イス
禁止
禁止
禁止
禁止
必ず実行
必ず実行
禁止
必ず実行
長期間使用しないときや落雷のおそれがある ときは、必ずコンセントから電源プラグを抜 く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
本書の組み立て方の説明をよく読み、手順どお りに組み立てる。
手順どおりに正しく組み立てないと、楽器が破損し たりお客様がけがをしたりする原因になります。
不安定な場所に置かない。
本体が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけ がをしたりする原因になります。
この製品を持ち運びする場合は、必ず 2 人以上 で行なう。
この製品を1人で無理に持ち上げると、腰を痛めた り、この製品が落下して破損したり、お客様や他の 方々がけがをしたりする原因になります。
鍵盤蓋やパネル、鍵盤のすき間から金属や紙片 などの異物を入れない。
感電、ショート、火災、故障や動作不良の原因にな ることがあります。
本体の上にのったり重いものをのせたりしな い。また、ボタンやスイッチ、入出力端子など に無理な力を加えない。
本体が破損したり、お客様や他の方々がけがをした りする原因になります。
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しな い。
聴覚障害の原因になります。
必ず実行
必ず実行
必ず実行
禁止
本体を移動するときは、必ず電源コードなどの 接続ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒した りするおそれがあります。
この製品を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を 感じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プ ラグをコンセントから抜いてください。また、電源 スイッチを切った状態でも微電流が流れています。 この製品を長時間使用しないときは、必ず電源プラ グをコンセントから抜いてください。
すべての機器の電源を切った上で、ほかの機器 と接続する。また、電源を入れたり切ったりす る前に、機器のボリュームを最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷の原因になります。
演奏を始める前に機器のボリュームを最小に し、演奏しながら徐々にボリュームを上げて、 適切な音量にする。
聴力障害または機器の損傷の原因になります。
鍵盤蓋や本体のすき間に手や指を入れない。ま た、鍵盤蓋で指などをはさまないように注意す る。
お客様がけがをするおそれがあります。
DMI-3 3/4
不安定な場所に置かない。
イスが転倒して、お客様や他の方々がけがをする原 因になります。
イスで遊んだり、イスを踏み台にしたりしな い。
イスが転倒したりこわれたりして、お客様がけがを する原因になります。
イスには二人以上ですわらない。
イスが転倒したりこわれたりして、お客様がけがを する原因になります。
イスにすわったままでイスの高さを調節しな い。
高低調節機構に無理な力が加わり、高低調節機構が こわれたりお客様がけがをしたりする原因になりま す。
イスのネジを定期的に締め直す。
イスを長期間使用すると、イスのネジがゆるむこと があります。ネジがゆるんだ場合は、付属のスパナ で締め直してください。
イスの脚で床やたたみを傷つけないよう注意 する。
イスの下にマットを敷くなどして、床やたたみを保 護されることをおすすめします。
6 •N1 取扱説明書
注記(ご使用上の注意)
ここを持 たないで ください。
ここを持たないで ください。
ここを持 たないで ください。
製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、以下の内容をお守りください。
■製品の取り扱い/お手入れに関する注意
• テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しないでください。楽器本体またはテレビやラジオなどに雑音が生じる
原因になります。
• 直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、ほこりや
振動の多いところで使用しないでください。本体のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり、動作が不安定になったりする原因になり ます(5℃〜40℃の範囲で動作することを確認しています )。
• 本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かないでください。本体のパネルや鍵盤が変色/変質する原因になります。
• 本体の表面に金属、陶器、その他硬い物を当てないでください。表面にひびが入ったり、はがれたりする原因になります。
• 手入れするときは、乾いた柔らかい布、または水を固くしぼった柔らかい布をご使用ください。ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞうきんな
どを使用すると、変色/変質する原因になりますので、使用しないでください。
• 本体のほこりや汚れは、柔らかい布で軽く拭き取ってください。強く拭くと、ほこりの粒子で本体の表面に傷がつく場合があります。
• 極端に温湿度が変化すると、本体表面に水滴がつく(結露する)ことがあります。水滴をそのまま放置すると、木部が水分を吸収して変形する
原因になります。水滴がついた場合は、柔らかい布ですぐに拭きとってください。
■データの保存に関する注意
• 本体に録音したソングデータは電源を切っても保持されますが、故障や誤操作などのために失われることがあります。大切なデータは、
USBフラッシュメモリーなどのUSB記憶装置に保存してください(25ページ)。
• 保存したUSB記憶装置の万一の事故に備えて、大切なデータは予備のUSB記憶装置にバックアップとして保存されることをおすすめします。
●データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
●不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
お知らせ
■データの著作権に関するお願い
• ヤマハ(株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場
合を除いて、権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお 願いします。
• この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ( 株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱しています。その
著作物とは、すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDIデータ、WAVEデータ、音声記録データ、楽譜や楽譜デー タなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を超えて上記プログラムやコンテンツを使用する ことについては、著作権法等に基づき、許されていません。
■取扱説明書の記載内容に関するお知らせ
• この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
• MIDIは社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
• その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
移動と設置
本体は立てかけたり、裏返したりせず、必ず水平にしてお運 びください。また、大きな振動、衝撃を与えないでくださ い。お引越しの際は、専門の業者にご依頼ください。
注意
本体を移動するときは、必ず本体の底面を持ってください。そ のときヘッドフォン端子部分やスピーカーネットは持たないよ うご注意ください。本体が破損したり、お客様がけがをしたり する原因になります。
より良い音響をお楽しみいただくために、本体の背面を壁か ら 15cm 以上離して設置してください。また、設置後に本 体がぐらつく場合は、付属のフェルトをご利用ください。詳 しくはフェルトに付属の説明をご覧ください。
調律について
この楽器は調律の必要がありません。 ただし、タッチに違和感を感じた場合には、お買い上げ店、または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご相談ください。
DMI-3 4/4
N1 取扱説明書 • 7
譜面立て(12ページ)
鍵盤蓋 (9、10ページ)
<本体底面> [ACIN
イン
]端子
(9ページ)
電源スイッチ (9、10ページ)
ペダル(11ページ)
操作パネル (下記参照)
<本体底面> 端子パネル (31ページ)
[MASTERVOLUME
マスターボリューム
]
つまみ(10ページ)
USB[TODEVICE
トゥーデバイス
]
端子(26ページ)
[PHONES
フォーンズ
]端子
(11ページ)
q
w
e
r
t
y
uo
i
(ソング番号)
5
(各種設定値)
基本編

各部の名前

概観
操作パネル
●画面
操作の結果をパネルの画面で確認しながら進めてください。場面に応じて、たとえば下記のような表示になります。表示は設定が 終わると消えます。
詳しくは、各機能の説明をご覧ください。また、メッセージ一覧(35ページ)もご参照ください。
q 画面 ........................................................................................... 下記参照
デモ
w [DEMO
リバーブ
e [REVERB r [METRONOME
ピアノ
t [PIANO
ファンクション
y [FUNCTION u [RECORD i [+]/[−]ボタン
プレイ
o [PLAY
d01
ソング
/SONG
メトロノーム
/VOICE
レコード
]ボタン .......................... 13、16、24、27ページ
]ボタン ................................................................. 19ページ
]ボタン....................................................... 17ページ
ボイス
]ボタン ...................................................... 15ページ
]ボタン................................ 20、21、22、34ページ
]ボタン ................................................................ 23ページ
ストップ
/STOP
]ボタン ............................13、16、24、27ページ
8 •N1 取扱説明書
基本編

音を出してみましょう

注意
手や指をはさまないように注意
電源スイッチ
電源ランプ
1 電源コードを接続する
1-1 電源コードの本体側のプラグを[ACINイン]端子に差し込みます。[ACIN]端子の位置は「各部の名前」(8ページ)
でご確認ください。
1-2 コンセント側(家庭用AC100V)のプラグを差し込みます。
警告
電源は必ずAC100Vを使用してください。
警告
電源コードは必ず付属のものをお使いください。他の電源コードを使用すると、 発熱や感電の原因になります。
2 鍵盤蓋を開ける
本体正面のくぼみに手を掛け、鍵盤蓋を持ち上げます。
注意
鍵盤蓋を開閉するときは、両手で静かに行ない、途中で手を離さないでく ださい。また、ご自分や周りの方、特にお子様などが、鍵盤蓋の端と本体 の間に手や指をはさまないようご注意ください。
注意
鍵盤蓋を開けるとき、鍵盤蓋の上に金属や紙片などを置かないでください。 本体の内部に落ちて取り出せなくなり、感電、ショート、発火や故障など の原因になります。本体の内部に物が入ってしまった場合は、お買い上げ 店、または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご相談ください。
3 電源を入れる
鍵盤の右側にある[ ]電源スイッチを押します。電源が入り、電源ランプが点灯します。
鍵盤の左側にある画面の表示が点滅し、点滅が終わると楽器が起動します。
MASTER VOLUME
MAXMIN
注記
電源スイッチを入れてから、楽器が完全に起動するまで(約8秒間)は、鍵盤を押さないでください。鍵盤の音が正常に出なくなることがあります。
N1 取扱説明書 • 9
音を出してみましょう
音量を調節する
音量は、本体パネル左の[MATERVOLUME
マスターボリューム
]つまみで調節します。実際に鍵盤を弾いて音を出しながら、音
量を調節してください。
注意
大きな音量で長時間使用しないでください。聴覚障害の原因になります。
MAX
USB TO
MIN
MASTER VOLUME
大きくなる小さくなる
注意
手や指をはさまないように注意
4 鍵盤を弾く
鍵盤を弾いて、音を出してみましょう。
5 電源を切る
もう一度[ ]電源スイッチを押します。電源が切れると、電源ランプが消灯します。
注記
電源スイッチを切った状態でも微電流が流れています。楽器を長時間使用しないときは必ずコンセントから電源プラグを抜いてください。
6 鍵盤蓋を閉める
鍵盤蓋に手を掛け、静かに下ろします。
10 •N1 取扱説明書
音を出してみましょう
基本編
ここでダンパーペダルを踏むと、 このとき押さえていた鍵盤とその あと弾いた音すべてが長く響く
ここでソステヌートペダルを踏む と、このとき押さえていた鍵盤の 音だけが長く響く
ステレオフォーン プラグ(標準 )

ペダルを使う

ペダルには、右のペダル(ダンパーペダル)とまん中のペダル(ソステヌートペダル)、左のペダル(ソフトペダル)があり ます。これらはピアノ演奏で使われます。
右のペダル(ダンパーペダル)
このペダルを踏んでいる間、鍵盤から指を離しても弾いた音を長く響かせ ることができます。ダンパーペダルはハーフペダル機能に対応しています。
ハーフペダル機能とは
ペダルの踏み加減で音の伸び具合が調節できる機能です。ペダルを踏みこむほど音が長く伸びま す。ペダルを踏んで音が響きすぎたとき、踏み込んだ状態からペダルを少し戻して音の響きを抑 える(音の濁りを減らす)ことができます。
まん中のペダル(ソステヌートペダル)
このペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音だけを、鍵盤から指を離 しても長く響かせることができます。ペダルを踏んだあとに弾いた音には 効果はかかりません。
左のペダル(ソフトペダル)
このペダルを踏んでいる間、ペダルを踏んだあとに弾いた音量をわずかに下げ、音の響きを柔らかくすることができます (ペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音には効果はかかりませんので、効果をかけたい音を弾く直前に踏みます)。

ヘッドフォン(別売)を使う

ヘッドフォンを使う場合は、楽器本体底面の左側にある[PHONES 接続します。ヘッドフォンを接続すると自動的にスピーカーから音が出な くなります。 [PHONES]端子は2つありますので、ヘッドフォンを2本接続して2人で 演奏を楽しむこともできます
注意
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しないでください。聴覚障害の原因になります。
フォーンズ
]端子に
MASTER VOLUME
MIN
MAX
PHONES USB TO DEVICE
N1 取扱説明書 • 11
音を出してみましょう

譜面立てを使う

立てるとき
1 譜面立てを手前に起こします。 2 譜面立て裏にある左右2つの金具を下ろします。 3 金具が固定される位置まで、譜面立てを戻します。
倒すとき
1 譜面立てを手前に起こします。 2 譜面立て裏にある左右2つの金具を上げます。 3 譜面立てに手を添えて、ゆっくり倒します。
注意
譜面立ては、金具が固定されない位置で使用または放置しないでください。また、譜面立てを立 てるとき/倒すときは、途中で手を離さないでください。
12 •N1 取扱説明書
応用編
2
3, 4
1
P01
応用編

プリセットソング(内蔵曲)を聞く

この楽器には、ピアノ曲の演奏データが入っています。聞いてみましょう。
1 プリセットソングモードに入る
[DEMOデモ/SONG ンを押して、画面に「
ソング
]ボタンを押したまま、[+]または[−]ボタ
」を表示させます。
P01
2 選曲する
[+]または[−]ボタンを押して、曲を選びます。
P01〜P10
................... 曲を順番に、ストップするまで連続再生します(オール再生)。
P.AL
................... 曲を順不同に、ストップするまで連続再生します(ランダム
P.rd
...... 曲番号を指定して1曲だけ再生します。
再生)。
3 再生をスタートする
プレイ
[PLAY 再生中に[+]または[−]ボタンを押すと、プリセットソングを切り替えることがで きます。
ストップ
/STOP
]ボタンを押すと再生がスタートします。
4 再生をストップする
[PLAY/STOP]ボタンを押します。
ソングとは
本書では、演奏データを総称して
「ソング(SONG)」と呼んでいます。
プリセットソングやデモ曲も演奏 データです。
モードとは
ある機能を実行できる状態を意味し ます。ここでは、プリセットソング を選択できる状態のことを「プリ セットソングモード」と呼んでいま す。
ランダム再生とは
曲の中から曲順を楽器が決め、その 順番に再生します。曲の停止中に [PLAY/STOP]ボタンを押すと曲 順を組み替えて再生します。
再生に合わせて、自分で鍵盤を弾く こともできます。
テンポの調節
プリセットソング再生中に、 [METRONOME]ボタンを押したま ま[+ ]または[ −]ボタンを押すとテ ンポが変更できます。 プリセットソング再生中に、メトロ ノーム(17ページ)を使っている場 合は、[+]または[−]ボタンを押す とテンポが変更できます。鍵盤を 使ってテンポを設定することもでき ます。
プリセットソングはMIDI送信され ません。
N1 取扱説明書 • 13
プリセットソング(内蔵曲)を聞く
画面 鍵盤 曲名 作曲者
P01
C2 夜想曲第1番op.9-1 F.F.ショパン
P02
C#2 おとめの願い (6つのポーランドの歌より) F.リスト
P03
D2 幻想即興曲 F.F.ショパン
P04
D#2 ゴルトベルク変奏曲アリアBWV.988 J.S.バッハ
P05
E2 月の光 C.A.ドビュッシー
P06
F2 ソナタK.380,L.23 D.スカルラッティ
P07
F#2 ピアノソナタ第 14番「月光」第1楽章op.27-2 L.v.ベートーヴェン
P08
G2 ピアノソナタ第5 番第1楽章K.283 W.A.モーツァルト
P09
G#2 ワルツ第10番op.69-2 F.F.ショパン
P10
A2 コンソレーション第3番 F.リスト
鍵盤を使って選曲、再生する
鍵盤を使って直接選曲し、再生スタートすることもできます。
● 1曲選んで再生する
[DEMO/SONG]ボタンを押したまま、C2〜A2 鍵盤のどれかを押します。
● オール再生する
[DEMO/SONG]ボタンを押したまま、A3鍵盤を押します。
● ランダム再生する
[DEMO/SONG]ボタンを押したまま、A#3 鍵盤を押します。
プリセットソングの再生がスタートします。
プリセットソング
A#3
C2 A2 A3
14 •N1 取扱説明書
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