Yamaha 02R96V2 operating instructions

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02R96 V2.2 追補マニュアル
02R96 システムソフトウェア V2.20 では、V2.00 から以下の変更と補足がございます(V2.11までの変更点も 含みます )。
V2.20 での変更点と補足
Add-On Effects パッケージの追加 (157、160 ページ )
以下の Add-On Effects パッケージが利用可能になりました。
・ AE041 Surround Post Package ・ AE051 Vintage Stomp Package
これに伴い、エフェクトライブラリーの 53 番〜 67 番は、Add-On Effects を追加するためにプリセットエ フェクトとして確保されます。インストールしていないエフェクトはグレー表示となり使用できません。
今回 Add-On Effects 用に確保されたエフェクトライブラリーは、以下のとおりです。
No. プリセット名 タイプ
62 Room ER ROOM ER
63 Auto Doppler AUTO DOPPLER
64 Field Rotation FLD ROTATION
65 Max100 MAX100
66 Vintage Phaser VNTG PHASER
67 Dual Phaser DUAL PHASER
Add-On Effects パッケージについての最新の情報は、ヤマハのウェブサイトでご確認ください。 ヤマハウェブサイト:http://proaudio.yamaha.co.jp
GPIにトリガーソース追加 (229、259 ページ )
GPI出力のトリガーソースとして、以下のパラメーターが追加されました。 xxx ON TALLY: 該当するチャンネルが ON になっている間だけ、トリガーがアクティブになります。 259ページの「トリガーソース & ターゲットリスト」の OUTPUT に以下のパラメーターが追加されます。
# Source
254 CH1 ON TALLY
:
309 CH56 ON TALLY
310 BUS1 ON TALLY
:
317 BUS8 ON TALLY
318 AUX1 ON TALLY
:
325 AUX8 ON TALLY
326 ST ON TALLY
02R96 Editor のバージョンについて
02R96 Editor (Studio Manager) を使用して 02R96 本体をコントロールする場合は、02R96 Editor V2.1.2 以上 (Studio Manager V2.1 以上 ) にバージョンアップしてお使いください。
お手持ちの Studio Manager CD-ROM のバージョンが X5401B0 でない場合は、ヤマハのウェブサイトから 最新版をダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp
JA
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V2.11 での変更点
Y96K カードと MY16-mLAN カードに対応 (58、303 ページ )
プラグイン DSP カード Waves Y96K(V2.10 で対応 ) と mLANインターフェースカード MY16-mLAN に対 応しました。また、mLAN のMIDI 仕様に合わせて、SLOT1 の MIDI ポートがマルチポートからシングルポー トに変更されました (ポート1 〜 8 を選択する必要がなくなりました )。
対応カードの最新情報、および他のカードと組み合わせて何枚まで挿入できるかは、ヤマハのウェブサイトでご 確認ください。
http://proaudio.yamaha.co.jp
V2.10 での変更点
コントロールルームモニターに MIX C-R
SOURCES パラメーターを追加 (139 ページ )
CONTROL ROOM SETUPページに、「MIX C-R SOURCES」パラメーターが追加されました。V2.0 で はモニターソースに 2TR D1、D2、D3、A1、A2 の どれか一つと、その他 (STEREO、ASSIGN1、 ASSIGN2) を同時に選択できましたが、このパラメー ターをオフにすると同時には選択できなくなります。
サラウンドモニターに MIX MONITOR SOURCES
パラメーターを追加 (140 ページ )
SURROUND MONITOR ページに、「MIX MONITOR SOURCES」パラメーターが追加されました。V2.0 で はモニターソースに BUS と SLOT を同時に選択できま したが、このパラメーターをオフにすると同時には選択 できなくなります。
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サラウンドモニターにTHX プリセットを追加 (141 〜 143 ページ )
サラウンドモニター設定のベースマネージメントに、THX pm3モニターシステム用のプリセットが追加されま した。また、サラウンドモニター設定にいくつか補足がありますので、該当ページを以下のようにお読み替えく ださい。
サラウンドモニターの設定
スピーカーのセットアップ、モニターマトリクス、ベースマネジメント、モニターアラインメント 等のサラウンドモニター設定は、SURROUND MONITOR SETUPページで行います。
1 MONITOR[DISPLAY]キーでSURROUND MONITOR SETUPページを表示します。
2 カーソルキーでパラメーターを選択し、パラメーターホイール、[INC]/[DEC]キー、[ENTER]
キーで設定します。 SPEAKER SETUP:サラウンドモニタースピーカーの音量バランスを調整するパラメーター
です。OSC(オシレーター)を選択し、PINK NOISE、500-2K(500Hz 〜 2kHz BPFのピンク ノイズ)、1K(1kHz のサイン波)、50Hz(50Hz のサイン波)から選んで設定します。[ON]/
[OFF]ボタンはオシレーターをオン/オフします。オンのとき、オシレーターは− 20dB の信号
をアイコンが反転表示されているサラウンドチャンネルに出力します。オシレーターの出力はス ピーカーごとにオン/オフできます。カーソルキーでスピーカーアイコンを選択します。LFE チャンネル信号の位相は[SW]フェーズボタンで反転できます。[ROTATE]ボタンがオンのと き、オシレーター信号は各スピーカーから右回りの順序で次々に出力されます(5 秒間隔で各 3 秒の信号を出力します)。
SURR. MODE:SURROUND MODE ページ(85ページ参照)で選択したサラウンドモード を表示します。
ノート:システムソフトウェア V2.1 より前の 02R96で、サラウンドモードを 6.1、モニターマ トリクスモードを 6.1にしてモニターしていた場合、V2.1 では正しく再現できないことがあ ります。
MONITOR MATRIX:サラウンドモニターのマトリックスを選択します。
6.1 サラウンドモードでは、6.1、5.1、3-1、ST のいずれかのモードが選択できます。
5.1 サラウンドモードでは 5.1、3-1、ST のいずれかのモードが選択できます。 3-1 サラウンドモードでは、3-1または ST を選択します。 ダウンミックスのモニターマトリックスを選択すると、ATT パラメーターで信号をアッテネー
トできます。
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ステレオモードでもサラウンドモニターは使用できますが、モニターマトリックスは ST に固定 されます。
ノート:モニターマトリクスモード =3-1 を選んだ場合は、次の 3 つのアッテネーション量を 同じ値に設定してください。  ・ サラウンドモード =3-1 の ATT1  ・ サラウンドモード =5.1 の ATT4  ・ サラウンドモード =6.1 の ATT5 これらの ATT はダウンミックスのためのアッテネーターではなく、Ls、Rs、Ls2、Rs2 のスピー カーの再生ボリュームを下げるためのモニター調整用のアッテネーターとして利用します。
たとえば、サラウンドモード =6.1、モニターマトリクス =3-1 を選んだ場合は、以下のような画 面になります。
・ BASS MANAGEMENT(ベースマネージメント)
サラウンドモニターのチャンネルごとのフィルター/アッテネーターの設定を、用途や環境に応 じて 8 種類のプリセットから選びます。選択可能なプリセットは、次のとおりです。
プリセット パラメーター
No. タイトル HPF1/2/3 LPF1 LPF2 ATT1/2 AMP
1 DVD LFE80Hz 80-12 80-24 80-24 0 10 2 DVD LFE120Hz 80-12 120-42 80-24 0 10 3 Movie LFE80Hz 80-12 80-24 80-24 − 3 10 4 Movie LFE120Hz 80-12 120-42 80-24 − 3 10 5 Bypass THRU THRU MUTE 0 0
THXD THX DVD 80-12 120-42 80-24L 0 10 THXF THX Movie 80-12 120-42 80-24L − 3 10 THXM THX Music 80-12 120-42 80-24L 0 10
ATT1:LRとLsRs間のレベル差を調整します。 ATT2:CとBs間のレベル差を調整します。 AMP:LFEチャンネルのレベルを補正します。 HPF1 〜 3:各スピーカーの再生可能な周波数帯域がサブウーハーの信号と干渉しないように、低音域の信号 をカットします。 LPF1〜2:サブウーハーの再生可能周波数帯域が他のスピーカーと干渉しないように、必要に応じて高音域の 信号をカットします。
ノート: ・ プリセット THXD/THXF を選択した場合、各パラメーターは固定されていて変更できませ
ん。
プリセット THXM を選択した場合、AMP は 10dB と 0dB に切り替えられますが、その他の
パラメーターは固定されていて変更できません。
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ベースマネージメントの各パラメーターの可変範囲は、次のとおりです。
パラメーター 範囲
HPF1/2/3 THRU、80-12、80-12L、80-24、80-24L
LPF1 THRU、80-24、80-24L、120-42 LPF2 THRU、80-24、80-24L、MUTE
ATT1/2 0〜−12dB
AMP 0〜+12dB
HPF1/2/3、LPF1/2 の設定値は、カットオフ周波数/カットオフ特性を表します。たとえば設定値80-12は カットオフ周波数=80Hz、カットオフ特性=−12dBを意味します。
Lの付いた設定値はLinkwitzフィルター、それ以外の設定値はButterworthフィルターです。
各プリセットの解説
【1】DVD LFE80Hz
DVD-Video 制作に適したプリセットです。LFEの再生帯域は、〜80Hz に設定されています。 このプリセットを使用した場合でも、LFE のマスターソースには外部機器で LPF(fc=80Hz、− 24dB/oct)をかけておくことをおすすめします。
DVD-Audio や SACD などの音楽作品をモニターする場合は、LFE のレベル(AMP)やLPF
(LPF1)を 0dB や THRUなどに適宜変更してください。
また、DVD プレーヤーやデコーダーによっては、LFE の出力ゲインがあらかじめ +10dB に設 定されている場合があります。そのような機器からの出力をモニターする場合には、LFE のレベ ル(AMP)を 0dBに変更してください。
【2】DVD LFE120Hz
DVD-Video 制作に適したプリセットです。LFEの再生帯域が〜 120Hz に設定されている以 外は、【1】と同じです。DVD-Video に記録される一般的な LFE 信号の上限周波数(120Hz)ま でモニターしたい場合は、このプリセットをお使いください。
【3】Movie LFE80Hz
モニターマトリクスモードが 5.1 または 6.1 のときのサラウンドチャンネルの再生レベルが
− 3dBに設定されている以外は、【1】と同じです。映画制作に適したプリセットです。 このプリセットを使用した場合でも、LFE のマスターソースには外部機器で LPF(fc=80Hz、
− 24dB/oct)をかけておくことをおすすめします。
【4】Movie LFE120Hz
モニターマトリクスモードが 5.1 または 6.1 のときのサラウンドチャンネルの再生レベルが
− 3dBに設定されている以外は、【2】と同じです。映画制作に適したプリセットです。
【5】Bypass
ベースマネージメントだけでなく、LFE のレベルおよび LPF、サラウンドチャンネルのレベルな どのすべての機能をバイパスしたいときにご使用ください。
ベースマネージメントだけをオフにしたい場合は、別のプリセットを選択してから、BASS MANAGEMENT の ON/OFF ボタンをオフにしてください。
■ THX プリセット
以下のプリセットは、THXTM社に承認された THX pm3TM認証スタジオ(*)用のプリセットで す。これらのプリセットは、ベースマネージメントされたマルチチャンネルオーディオを正しく 再生するための専用パラメーターからなり、サブウーハーサテライト型のコンシューマーシステ ムと互換性を保つように設計されています。
* THX プリセットは、THX pm3 認証スタジオの明示を許可するものではありません。THX pm3
スタジオ認証プログラムは、最適な音響と映像を表現するために測定されたモニター環境を構 築するためのプロセスと設計仕様からなります。詳しくは、THX pm3 のウェブサイトをご参照 ください(http://www.thxpm3.jp/)。
【THXD】THX DVD
DVD-Video 制作のためのプリセットです。映画制作以外のオーディオコンテンツをミックス/ モニターする場合にお使いください。各パラメーターの変更はできません。
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【THXF】THX Movie
映画のプリプロダクションのためのプリセットです。映画制作のためのコンテンツ(映画のプリ ミックスなど)をミックス/モニターする場合にお使いください。各パラメーターの変更はでき ません。
【THXM】THX Music
DVD 音楽制作のためのプリセットです。マルチチャンネルのオーディオコンテンツ(DVD­Audio や SACD を含む)をミックス/モニターする場合にお使いください。
LFE ゲイン(AMP)は、+10dB(デフォルト)と0dB の 2 種類が選択できます。制作するメディ アの規格に合わせて選択してください。また、DVD プレーヤーやレシーバー、デコーダーによっ ては、LFE出力ゲインがあらかじめ +10dBに設定されている場合があります。
目的のモニター環境(ホームシアターなど)のLFE ゲインが0dB に設定されている場合のみ、 0dB に設定してください。それ以外の場合は、デフォルト設定でお使いください。
・ MONITOR ALIGNMENT ATT & DLY ON/OFF
サラウンドスピーカーすべてのモニターアラインメントの アッテネーター/ディレイパラメーターをオン/オフしま す。MONITOR ALIGNMENT の図とサラウンドチャンネ ルのアッテネーター/ディレイパラメーターは、どちらの ボタンを選択しても表示され、必要に応じてサラウンド チャンネルをアッテネート、ディレイさせることによって、 サラウンドモニタースピーカーを調整します。アッテネー ターパラメーターは 0.1dB 単位で−∞、−12dB〜+12dB の範囲で設定します。ディレイパ ラメーターは 0.02 ミリ秒ごとに 0 〜 30 ミリ秒の範囲で設定します。
ノート: ・ 上記の設定は、モニターする信号に対してだけ有効だということにご注意ください。通常の
バスアウトには影響しません。
サラウンドモード =6.1、モニターマトリクスモード =6.1 でモニターする場合は、他のモー
ドの場合とは別に、上記の設定をする必要があります。
ヒント:ここで設定した内容は、サラウンドモニターライブラリーにストアできます。
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Memo
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U.R.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
© 2005 Yamaha Corporation
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