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このたびはヤマハデジタルミキシングコンソール01V96を
お買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。
01V96の優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永く
ご愛用いただくために、この取扱説明書をご使用の前に必ず
お読みください。お読みになったあとは、保証書とともに
保管してください。
J
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安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害
を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
■
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しないでくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいとい う強制を示します。
■
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
警告
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
注意
警告
電源 / 電源コード
電源は必ず交流100V を使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。誤って
接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは、必ず指定のものを使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
必ず実行
接続
必ず実行
アース(接地)を確実に行なう。
付属の電源プラグ変換アダプターには、感電を防ぐための
アース線があります。電源プラグをコンセントに差し込む前
に、電源プラグ変換アダプターを電源プラグに接続し、必ず
アース線をアース接続してください。確実にアース接続しな
いと、感電の原因になります。また、アース線を外す場合は、
必ず電源プラグをコンセントから抜いたあとで行なってく
ださい。
禁止
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に曲
げたり、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをの
せない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
(5)-4
分解禁止
禁止
1/3
この機器の内部を開けたり、
内部の部品を分解したり改造
したりしない。
感電や火災、けが、または故障
の原因になります。異常を感じ
た場合など、点検や修理は、必
ずお買い上げの販売店または
巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。
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水に注意
異常に気づいたら
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かな
い。また、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用
しない。
禁止
禁止
感電や火災、または故障の原因になります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコ
ンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグを抜くときは、
電源コードを持たずに、必
ず電源プラグを持って引き
必ず実行
抜く。
電源コードが破損して、感
電や火災の原因になること
があります。
設置
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続ケー
ブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したりするお
必ず実行
必ず実行
禁止
それがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手が届く位置に設置し、異常なにおいや
煙が出たりした場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プ
ラグをコンセントから抜いてください
イコライザーやフェーダーをすべて最大には設定しない。
接続した機器によっては、発振したりスピーカーを破損した
りする原因になることがあります。
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
禁止
禁止
接続
必ず実行
必ず実行
電源コードやプラグがいたんだ場合、または使用中に音が出
なくなったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに
電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上
げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点
に点検をご依頼ください。
この機器を落とすなどして破損した場合は、すぐに電源ス
イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上
げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点
に点検をご依頼ください。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけがを
したりする原因になります。
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器の前部 / 後部 / 上部 /
側部には通風孔があります。特に、この機器をひっくり返し
たり、横倒しや前後逆さまにしたり、風通しの悪い狭いとこ
ろに押し込めたりしない。機器内部に熱がこもり、故障や火
災の原因になることがあります。
テレビやラジオ、ステレオ、
携帯電話など他の電気製品
の近くで使用しない。
この機器またはテレビやラ
ジオなどに雑音が生じる場
合があります。
他の機器と接続する場合は、すべての電源を切った上で行な
う。また、電源を入れたり切ったりする前に、必ず機器の音量
(ボリューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
アース(接地)を確実に行なう。
この機器のリアパネルには、感電を防ぐためのアース端子が
あります。電源プラグをコンセントに差し込む前に、必ず
アース端子をアース接続してください。確実にアース接続し
ないと、感電の原因になります。
禁止
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近く
など極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いと
ころ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりす
る原因になります。
(5)-4
2/3
Page 4
使用時の注意
この機器の通風孔/ パネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
禁止
この機器の通風孔/ パネルのすき間から金属や紙片などの異
物を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。
禁止
禁止
禁止
禁止
入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコ
ンセントから抜いた上で、お買い上げの販売店または巻末の
ヤマハ電気音響製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
フェーダーに、オイル、グリスや接点復活剤などを補給しな
い。
電気接点の接触やフェーダーの動きが悪くなることがあり
ます。
大きな音量で長時間ヘッド
フォンを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機器の上にのったり重いものをのせたりしない。また、
ボタンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の方々がけがをしたりす
る原因になります。
この機器のリアパネルには mini-YGDAI カ−ド用スロット
があります。スロットにカードを装着する前に、装着カード
がこの機器に対応しているかを必ずヤマハのホームページ
(4 ページ ) でご確認ください。
ヤマハがご案内していないカードを装着した場合、感電や火
災、または故障の原因になります。
バックアップバッテリー
この機器はバックアップバッテリー が内蔵されていますの
で、電源プラグがコンセントから外されても、内部のデータ
は保持されます。ただし、バックアップバッテリーが消耗す
ると内部のプリセット以外のデータは消えてしまいます。
バックアップバッテリーが消耗してくると、電源を入れたと
きにディスプレイにWARNING Low Battery!が表示さ
れます。その場合は、すぐにデータをMIDIバルクアウトを利
用して外部メディアに保存し、お買い上げの販売店または巻
末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にバックアップバッ
テリーの交換をご依頼ください。
他の電気機器への影響について
この機器のデジタル回路から発生するわずかな雑音が、近くのラジオやテ
レビに入る可能性があります。そのようなときは、両者を少し離してくだ
さい。
携帯電話からの影響について
この機器のすぐ近くで携帯電話を使用すると、この機器にノイズが入るこ
とがあります。そのようなときは、少し離れた場所で携帯電話をご使用く
ださい。
ヤマハ プロオーディオ ウェブサイト :
http://proaudio.yamaha.co.jp
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。
(IEC60268 規格に基づいています)
1: グラウンド(GND)、2: ホット(+)、3: コールド(−)
INSERT I/O端子のフォーンジャックのピン配列は以下のとおりです。
Tip: OUT、Ring: IN、Sleeve: GND
ワードクロック切換時の注意
本製品のみならず、デジタルオーディオシステム内のワードクロック設定
を変更すると、システム内のどこかでノイズが発生する場合がありますの
で、ワードクロックの設定を変更する場合は、接続されたスピ−カーなど
の破損を防止するため、パワーアンプなどの電源を切るか、または出力を
絞った状態で行ってください。
●データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねます
ので、ご了承ください。
●不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
スイッチ、ボリュームコントロール、接続端子などの消耗部品は、使用時
間により劣化しやすいため、消耗に応じて部品の交換が必要になります。
消耗部品の交換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品
サービス拠点にご相談ください。
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を充分にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でもよくとおり、と
くに低音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあります。夜間の演奏にはとくに気を配りましょう。窓を閉め
たり、ヘッドフォンをご使用になるのも一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
● ヘッドフォンをご使用になる場合は、耳をあまり刺激しないよう適度な音量でお楽しみください。
* この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって実際の仕様と異なる場合があ
ります。
* 市販の音楽 / サウンドデータは、私的使用のための複製など、著作権上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製または
転用することが禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いいたします。
* この取扱説明書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
*「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI) の登録商標です。
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目 次
1 はじめに....................................................................11
2 各部の名称と機能 ........................................................13
3 01V96 の基本操作 ......................................................27
目 次
トップパネル.........................................................................................................13
リアパネル ............................................................................................................23
オプションカードの取り付け..............................................................................26
ディスプレイの見方.............................................................................................27
画面/ページを選択する.....................................................................................28
画面内のユーザーインターフェース..................................................................29
レイヤーを選択する.............................................................................................31
チャンネルを選択する.........................................................................................32
フェーダーモードを選択する..............................................................................33
レベルメーターの見方.........................................................................................34
5
4 接続とセットアップ .....................................................37
接続........................................................................................................................37
ワードクロックの接続と設定..............................................................................40
入出力端子のパッチングについて......................................................................44
5 01V96 を使ってみよう ................................................47
接続とセットアップ.............................................................................................47
最初のトラック録音.............................................................................................49
他のトラックに重ねて録音する(オーバーダビング).....................................60
録音済みトラックをステレオにミックスする(ミックスダウン)..................63
6 アナログ/デジタル入出力.............................................69
アナログ入出力の仕様.........................................................................................69
デジタル入出力の仕様.........................................................................................71
I/O カードからの入力信号のサンプリングレートを変換する........................73
デジタル入力信号の情報をモニターする..........................................................74
デジタル出力信号のディザー処理......................................................................76
ハイサンプリングレートの設定..........................................................................77
7 インプットチャンネル ..................................................79
インプットチャンネルについて..........................................................................79
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する...........................................81
パネル上の操作子でインプットチャンネルを設定する...................................93
2 つのインプットチャンネルをペアにする ......................................................95
インプットチャンネルの名前を変更する..........................................................98
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 6
6
目 次
8 バスアウト.................................................................99
ステレオアウトについて.....................................................................................99
バスアウト 1 〜 8 について ............................................................................. 100
画面内の操作でステレオアウト/バスアウト 1 〜 8 を設定する................ 101
パネル上の操作子でステレオアウト/バスアウト 1 〜 8 を設定する........ 106
2 つのバス/ AUX センドをペアにする......................................................... 107
出力端子からの信号を減衰させる....................................................................108
バスの名前を変更する.......................................................................................109
9 AUX アウト...............................................................111
AUX アウト 1 〜 8 について...........................................................................111
画面内の操作で AUXアウト 1 〜 8 を設定する........................................... 112
パネル上の操作子で AUXアウト 1 〜 8 を設定する....................................115
AUX センドレベルを調節する ......................................................................... 115
複数チャンネルの AUXセンドの設定を一覧する .........................................119
ペアの AUXに送られる信号のパンを設定する............................................. 121
チャンネルフェーダーの設定値を AUXセンドにコピーする......................122
10 インプットパッチ/アウトプットパッチ ..........................123
インプットパッチの設定...................................................................................123
アウトプットパッチの設定............................................................................... 125
ダイレクトアウトを設定する ...........................................................................127
インサートパッチの設定...................................................................................129
11 モニター...................................................................133
モニターについて...............................................................................................133
モニター/ソロの各種設定............................................................................... 134
モニターを利用する........................................................................................... 135
ソロ機能を利用する........................................................................................... 136
12 サラウンドパン..........................................................137
サラウンドパンについて...................................................................................137
サラウンドモードのセットアップと接続........................................................138
サラウンドパンを操作する............................................................................... 143
13 グループ/リンク.......................................................149
グループ/リンクについて............................................................................... 149
フェーダーグループ/ミュートグループを利用する..................................... 150
フェーダーグループマスターを利用する........................................................152
ミュートグループマスターを利用する............................................................ 154
EQ リンク/コンプレッサーリンクを利用する..............................................154
14 内蔵エフェクト..........................................................157
内蔵エフェクトについて...................................................................................157
内蔵エフェクトを AUXセンド経由で利用する............................................. 158
内蔵エフェクトを特定のチャンネルに挿入する............................................. 160
内蔵エフェクトをエディットする....................................................................161
Add-On Effects でエフェクトを追加............................................................ 162
プラグインエフェクトについて........................................................................ 163
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 7
目 次
15 シーンメモリー ..........................................................165
シーンメモリーについて...................................................................................165
シーンに含まれるパラメーター........................................................................165
シーンナンバーについて...................................................................................166
シーンのストア/リコール操作........................................................................167
シーンのオートアップデート機能について ....................................................169
フェードタイムを設定する ...............................................................................170
リコールセーフ機能を使う ...............................................................................172
シーンを並べ替える...........................................................................................173
シーンのコピー & ペースト(グローバルペースト)......................................173
16 ライブラリー .............................................................175
ライブラリ−について.......................................................................................175
ライブラリーの基本操作...................................................................................175
各種ライブラリーを使う...................................................................................177
17 リモート機能 .............................................................189
リモート機能について.......................................................................................189
リモートレイヤーで Pro Tools を操作する................................................... 190
リモートレイヤーで Nuendo/Cubase SX を操作する ..............................206
リモートレイヤーでその他の DAW を操作する ............................................ 206
リモートレイヤーで MIDI 機器を操作する(MIDI リモート)......................207
マシンコントロール機能...................................................................................212
7
18 MIDI .......................................................................215
01V96 の MIDI について................................................................................ 215
MIDI のセットアップ.........................................................................................217
送受信する MIDI メッセージを選択する .........................................................219
プログラムチェンジを使ってシーンを切り替える.........................................221
コントロールチェンジを使ってパラメーターを操作する.............................222
パラメーターチェンジを使ってパラメーターを操作する.............................226
内部設定を MIDI 経由で出力する(バルクダンプ機能)................................ 227
19 その他の機能 .............................................................229
インプットチャンネル/アウトプットチャンネルの名前を変更する..........229
01V96 のプリファレンスを変更する............................................................230
チャンネルを組み合わせてレイヤーを作る(ユーザーアサイナブル
レイヤー).......................................................................................................233
オシレーターを使う...........................................................................................234
ユーザー定義キーを使う...................................................................................235
オペレーションロックを使う............................................................................237
2台の01V96をカスケード接続する ...........................................................238
バッテリーの残量やシステムのバージョンを確認する.................................242
01V96 を工場出荷時の状態に戻す................................................................243
フェーダーのキャリブレーションを行なう ....................................................244
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 8
8
目 次
付録 A: パラメーターリスト ....................................................247
[USER DEFINED KEYS].............................................................................. 247
[USER DEFINED KEYS]初期アサイン..................................................... 249
インプットパッチパラメーター........................................................................ 249
インプットパッチ初期設定............................................................................... 251
アウトプットパッチパラメーター....................................................................253
アウトプットパッチ初期設定 ...........................................................................255
User Defined Remote Layer レイヤー初期バンク設定 ........................... 256
エフェクトパラメーター...................................................................................260
エフェクトとテンポの同期............................................................................... 272
プリセット EQ パラメーター ........................................................................... 273
プリセット GATE パラメーター(fs=44.1kHz).........................................274
プリセットコンプレッサーパラメーター(fs=44.1kHz)........................... 275
ダイナミクスパラメーター............................................................................... 277
付録 B: 仕様 ........................................................................282
一般仕様..............................................................................................................282
ライブラリー....................................................................................................... 287
アナログ入力仕様...............................................................................................288
アナログ出力仕様...............................................................................................288
デジタル入力仕様...............................................................................................289
デジタル出力仕様...............................................................................................289
I/O SLOT 仕様...................................................................................................289
CONTROL I/O 仕様......................................................................................... 290
寸法図..................................................................................................................290
付録 C: MIDI .......................................................................291
プログラムチェンジ初期シーンメモリーアサイン表..................................... 291
コントロールチェンジ初期パラメーターアサイン表..................................... 292
MIDI データフォーマット ................................................................................. 308
付録 D: 別売品について..........................................................321
ラックマウントキット RK1 .............................................................................321
索 引 ............................................................................322
MIDI Implementation Chart .............................................巻末
01V96ブロックダイアグラム .............................................巻末
01V96レベルダイアグラム ................................................ 巻末
01V96 Version 2―取扱説明書
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この取扱説明書について
本書には、デジタルミキシングコンソール01V96を使用するときに必要な情報がすべて含
まれています。目次は本書の構成を把握するために、索引は必要な項目の検索にご利用くだ
さい。まず、第3章「01V96の基本操作」(→P.27)からお読みになられることをおすすめし
ます。
本書の各章は、本機の各部とその機能ごとに分かれています。たとえば、インプットチャンネ
ル、アウトプットチャンネルは「インプットチャンネル」「バスアウト」「AUXアウト」の各章で
説明されています。各章は信号の入力から出力に沿って構成されています。
パネル上のキー等の表記
本書ではキー等の名称で、パネルに実際に印刷されているものは[ ]でくくって表記してい
ます。
パネルにあるスイッチで、カチカチと押して使うタッチタイプのスイッチをキー 、押し込ん
で使うスイッチをスイッチ と表記し、ディスプレイ画面内に表示されるスイッチを、パネル
上のキーやスイッチと区別してボタン と表記しています。
例:[ON]キー、[PAD]スイッチ、ONボタン
パネル上のボリュームはコントロール と表記し、ディスプレイ画面内に表示されるボリュー
ムをノブ/フェーダー と表記しています。
ディスプレイ画面の中でタブの選択により切替わる部分をページ と表記しています。
目 次
9
01V96 Version 2の主な新機能
ファームウェア1.0から2.0へのアップグレードに伴って、追加された主な機能は以下のと
おりです。
AUXセンド
・ プリフェーダーに設定されたチャンネルの送出位置をチャンネルミュートの前または後に
設定できるようになりました →P.116
モニター
・ インプットチャンネルのソロ信号ソースがプリフェーダーの場合、パンの設定を適用するか
どうかを設定できるようになりました →P.134
・ ソロ機能をオンにしたときにフェーダーレベルが−∞になっていたチャンネルのチャンネ
ルフェーダーを上げると、ソロ機能を解除できるようになりました →P.134
サラウンドパン
・ FOLLOW PANのオン/オフが、パン設定だけでなくサラウンドパン設定にも適用されるよ
うになりました →P.137
グループ/リンク
・ フェーダーグループマスター機能を使って、フェーダーグループの各チャンネルのバランス
を保ったまま一括してレベルをコントロールできるようになりました →P.152
・ ミュートグループマスター機能を使って、ミュートグループを一括してミュートできるよう
になりました →P.154
内蔵エフェクト
・ プリセットエフェクトに別売のAdd-On Effectsを追加できるようになりました
→P.162
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10
目 次
シーンメモリー
・ 現在のシーンの任意のチャンネル/パラメーターの設定を別のシーンにコピー&ペーストで
きるようになりました →P.173
・ リコールセーフのパラメーターが追加されました →P.172
リモート機能
・ リモートレイヤーのターゲットにCubase SXが追加されました →P.189
・ Nuendo、Cubase SX、General DAWにヤマハ独自のAdvanced DAWプロトコルが追加
され、SELECTED CHANNELセクションを使用してコントロールできるようになりました
(ただし、DAWソフトウェアおよびそのバージョンによって対応状況は異なります)
その他の機能
・ ペアになったチャンネルからステレオバスへのルーティングが連動するかどうかを設定で
きるようになりました(Routing ST Pair Link) →P.232
・ 選択したチャンネルのフェーダー/ミュートグループへのアサインをユーザー定義キーで
行なえるようになりました →P.247
・ 付属のアプリケーションソフトStudio Managerのウィンドウを、ユーザー定義キーで切り
替えられるようになりました →P.247
01V96 Version 2―取扱説明書
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第1章 はじめに
このたびは、ヤマハデジタルミキシングコンソール 01V96 をお買い求めいただきまして、
まことにありがとうございます。
01V96 はコンパクトなサイズながら、24 ビット/ 96kHz のクオリティで 40 チャンネ
ルの同時ミキシングが可能なデジタルコンソールです。マルチトラック録音から、2 チャン
ネルへのミックスダウン、最新のサラウンドプロダクションまで、さまざまなニーズに対応
します。また、DM2000 や 02R96 でも好評を博した DAW(デジタルオーディオワークス
テーション)のリモートコントロール機能に磨きをかけ、ハイレベルなシステム統合を実現
しています。
01V96 の主な特長は次のとおりです。
■ ハードウェアの特長
・ 100mmモーターフェーダー× 17本を装備
・ フェーダーを使ってチャンネルのレベル、AUX センドレベル、内部バスの信号レベルを
操作可能
・ チャンネルフェーダーの動作を、4 種類のレイヤーから選択可能
・ 320× 240ドットのディスプレイ
・ SELECTED CHANNEL セクションのキーやノブを使って、任意のチャンネルの EQ パ
ラメーターを直接エディット可能
・ 01V96の内部パラメーターを割り当て可能な、8 種類のユーザー定義キーを装備
・ ADATオプティカル端子を標準装備
・ オプションのデジタル I/Oカード、ADカード、DA カードを装着できる拡張用スロット
を装備
はじめに
11
1
はじめに
■ オーディオ特性
・ リニア 24 ビット、128 倍オーバーサンプリング A/D コンバーター
・ リニア 24 ビット、128 倍オーバーサンプリング D/A コンバーター
・ サンプリングレート 96kHz 時の周波数特性 20Hz 〜 40kHz
・ 標準ダイナミックレンジ 106dB
・ 内蔵デジタルオーディオ処理 32 ビット(58 ビットアキュムレーター)
■ 入出力の構造
・ +48V ファンタム電源を搭載した 12 系統のマイク/ライン入力と 4 系統のライン入
力を装備
・ 12 系統のアナログインサート端子を装備
・ 任意のバスアウトや各チャンネルのインサートアウトを自由にパッチ可能な 4 系統のオ
ムニアウト
・ ステレオアウトとモニターアウト用に、独立した出力端子を装備
・ テープイン/アウトなどに利用できるアナログ 2TR イン/アウト
・ オプションスロットを利用し、最大 16 系統の入出力を追加可能
・ 民生フォーマットのデジタルオーディオが入出力できる、2TR デジタル入出力
・ 従来の 44.1/48kHz 対応の MTR でも 88.2/96kHz の録音/再生が可能なダブル
チャンネルに対応
・ 2台の01V96をデジタル領域でカスケード接続可能
・ 入力信号を任意の信号経路に割り当てるインプットパッチを装備
・ 各種バスの出力信号、インプットチャンネルのダイレクトアウトを任意の出力端子に送
るアウトプットパッチを装備
01V96 Version 2―取扱説明書
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12
第1章 はじめに
■ チャンネルの構造
・ 32 系統のインプットチャンネル、および 4 系統の ST IN チャンネルを同時にミキシン
グ可能。複数チャンネルのグループ化や 2 チャンネルのステレオペア化にも対応
・ 8 系統のバスアウトと 8 系統の AUX センドを装備。バスアウト 1 〜 8 は、ステレオバ
スにルーティングしてグループバスとしても利用可能
・ インプットチャンネル/アウトプットチャンネルごとに、チャンネルの設定をストア/
リコールするライブラリーを内蔵
・ すべてのチャンネルに 4 バンド EQ を搭載
・ ST IN チャンネルを除くすべてのチャンネルに、ダイナミクスプロセッサーを搭載
・ EQ やダイナミクスプロセッサーの設定は、ライブラリーにストア/リコール可能
■ エフェクト
・ 4 系統の高品位なマルチエフェクトを搭載。AUX センド経由で、または特定チャンネル
にインサートして利用可能
・ エフェクトパラメーターの設定値をストア/リコールするエフェクトライブラリーを用
意
・ 別売の Add-On Effectsパッケージにより、新規アルゴリズムのエフェクトタイプを追
加可能
■ シーンメモリー
・ ミックス内容をシーンとしてストア/リコールするシーンメモリーを搭載
■ サラウンドプロダクション環境
・ 3-1、5.1、6.1チャンネルのサラウンドプロダクションに対応
・ 各サラウンドチャンネルの出力先は、組み合わせる機器に応じて自由に変更可能
■ リモートコントロール
・ 付属のアプリケーションStudioManagerを使って Windows や Macintoshコン
ピューターから 01V96 のコントロールやマネージメントが可能
・ Pro Tools、Nuendo、Cubase SX または Pro Tools と同じプロトコルに対応するその
他の DAW 用コントローラーとして利用できるリモートレイヤーを装備
・ MMC コマンドを使って外部のレコーダーを操作可能
■MIDI
・ MIDI 端子、およびコンピューターと直結できる USB 端子を装備
・ シーンのリコール操作やミックスパラメーターの変更を MIDI メッセージとして送受信
可能
01V96 Version 2―取扱説明書
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第2章 各部の名称と機能
SOLO SOLO
ON ON
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
ON
SOLOONSOLO
ON ON
PEAK
SIGNAL
PE AK
SIG NAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
PEAK
SIGNAL
1-16 17-32 MASTER REMOTE
LAYER
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
ST IN
ENTER
EQUALIZER
HIGH
HIGH-MID
LOW-MID
LOW
Q
FREQUENCY
GAIN
STEREO
SELECTED CHANNEL
PAN
DEC INC
SOLO CLEAR
RECALL
STORE
SCENE MEMORY
PHONES
MONITOR
OUT
MONITOR
2TR IN
CH15/16
2TR IN
LEVEL
PHONES
LEVEL
0
10
0
10
+4
-26
GAIN
+4
-26
GAIN
+4
-26
GA IN
GAIN
+4
-26
GA IN
20dB
-16
-60
GAIN
20dB
-16
-60
GAIN
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
GAIN
-16
-60
PAD
FADER MODE
DISPLAY ACCESS
AUX 1
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
AUX 2 AUX 3 AUX 4
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
HOME (METER)
D YNAMICS
EQ EFFECT VIEW
PATCH
UTILITY MIDI SCENE
DIO/SETUP
/ INSERT/
DELAY
PAN/
ROUTING
PAIR/
GROUP
ABABABABABABABABABABABA
B
16
151 3
12 11 10 9 8 7 6 4 3 2 15
1 4
INSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/OINSERT I/O
L
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
P HANTOM +48V
CH9-12 CH 5-8CH1-4
I NPUT
( BAL)
I NSERT
OUT IN
(UN BAL)
ST IN 1 ST IN 2
USER DEFINED
KEYS
12
34
56
78
55
5
+10
5
1010
10
1515
15
2020
20
3030 30
30
4040
40
5050
50
6060
7070
20
30
40
40
50
50
60
70
00
5
10
15
20
0
0
5
+10
5
10
15
30
20
30
40
40
50
50
60
70
20
30
40
40
50
50
60
70
20
30
40
40
50
50
60
70
20
30
40
40
50
50
60
70
20
30
40
40
50
50
60
70
15
0
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
30
15
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
30
15
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
30
15
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
30
15
20
30
40
40
50
50
60
70
30
15
20
30
40
40
20
30
40
20
30
40
20
30
40
50
50 50 50 50
20
30
40
50
20
30
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
40
50
60
70
30
15
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
5
10
15
20
0
30
5
10
15
20
0
30
5
10
15
20
0
30
5
10
15
20
0
30
5
10
15
20
0
30 30 30
5
10
15
20
0
5
10
15
20
0
5
10
15
20
0
5
+10
5
10
0
15
5
+10
5
10
0
15
5
+10
5
10
0
15
5
+10
5
10
0
15
20
30
40
50
15 15
20
30
40
50
15
5
+10
5
10
0
5
+10
5
10
0
5
+10
5
10
0
5
+10
5
10
0
123456
123456
7
891 011 12
7
891 011 12
13 14 15 16
13 14 15 16
32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17
STER EO
13 14 15 16
OVER
0
-3
-6
-9
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
AD インプットセクション
(→ P.14)
SCENE MEMORY(シーンメモリー)
セクション(→ P.21)
モニターアウト/
ヘッドフォンセク
ション(→ P.15)
SOLO セクショ
ン(→ P.22)
チャンネルモジュール
セクション(→ P.16)
STEREO(ステレオ)セ
クション(→ P.16)
USER DEFINED KEYS
(ユーザー定義キー)セク
ション(→ P.21)
データエント
リーセクション
(→ P.22)
ST IN セクション
(→ P.17)
SELECTED
CHANNEL(セレ
クテッドチャン
ネル)セクション
(→ P.20)
ディスプレイ
セクション
(→ P.19)
DISPLAY ACCESS
セス)セクション
LAYER(レイ
ヤー)セクション
FADER MODE
ド)セクション
各部の名称と機能
13
トップパネル
2
各部の名称と機能
ノート: この機器には、カバー取り付け用のネジ穴がAD インプットセクションの両端に
あります(サイズ M3、横間隔 417mm、縦間隔 36mm)。誤操作を防ぐためにお客様自身で
作られたカバーをフロントパネルに取り付けられます。ただし、ヤマハからこのカバーは
販売されておりません。
カバーを取り付ける場合は、取り付けネジまたは支柱ネジがフロントパネルに 10mm 以
上深く入り込まないように取り付けてください。また、カバーが操作子にあたらないよう
にするために、トップパネルとカバーの間隔を約 15 〜 20mm とってください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 14
14
第2章 各部の名称と機能
AD インプットセクション
CH1-4
12 11 109 4 3 2 15
15 13
1
3
4
5
6
7
A
A
B
B
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSER T I / O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O
-60
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
OUTIN
INPUT
(BAL)
INSERT
(UNBAL)
PAD
A
A
A
B
B
-60
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
-60
-16
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
INPUT 端子 A/B
GAIN
PEAK
SIGNAL
A
B
-60
-60
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
A
B
A
A
B
B
20dB
20dB 20dB20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
-60
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
-60
GAIN
PEAK
SIGNAL
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
-16
INPUT 端子 A は、ラインレベル機器やマイクロフォンの信号を入力するバランス
XLR-3-31 タイプの入力端子です。リアパネルのファンタム+ 48V スイッチをオンにする
と、ファンタム電源を供します。INPUT 端子 B はラインレベル機器やマイクロフォンの信号
を入力するバランス TRS フォーンタイプの入力端子です。各端子とも定格入力レベルは−
60dB 〜+ 4dB です。INPUT 端子 B にはファンタム電源を供給しません。
両方の端子にケーブルが接続された場合は、INPUT 端子 Bの信号が優先されます。
オス XLRプラグ
1(グランド)
3(コールド)
1/4" TRS フォーンプラグ
A
B
20dB
-60
-16
14
+4
GAIN
-60
+4
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
SIGNAL
16
CH15
/
16
2TR IN
-26
-26
+4
GAIN
-26
-26
+4
GAIN
PEAK
SIGNAL
2
8
チップ(ホット
リング
(コールド)
INPUT 端子 13〜 16
B
2(ホット)
スリーブ(グランド)
ラインレベルの信号を入力できるバランス TRSフォーンタイプの入力端子です。定格入力は
− 26dB 〜+ 4dB です。なお、INPUT 端子15/16 は、AD15/16 ソース選択スイッチ(→
P.15)がオフのときにだけ利用できます。
INSERT I/O 端子
C
チャンネルインサート用のアンバランス TRS フォーンタイプの入出力端子です。この端子に
Y字ケーブルを差し込めば、AD インプットにエフェクターなどの外部機器を挿入できます。
1/4" フォーンプラグ
OUT
IN
スリーブ(グランド)
1/4" TRS フォーンプラグ
外部プロセッサーの入力端子へ
1/4" フォーンプラグ
INSERT I/O 端子へ
スリーブ(グランド)
外部プロセッサーの出力端子へ
[PAD]スイッチ
D
AD インプットごとに、20dB パッド(アッテネーター)のオン/オフを切り替えます。
チップ(OUT)
スリーブ
(グランド)
チップ(IN)
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 15
トップパネル
E
[GAIN]コントロール
AD インプットごとに入力感度を調節します。[PAD]スイッチのオン/オフに応じて、
−16dB 〜− 60dB([PAD]スイッチ=オフ)、または+ 4dB 〜− 40dB([PAD]スイッチ
=オン)の信号レベルに対応します。
F
[PEAK]インジケーター
INPUT 端子から入力された信号が、クリッピングポイントよりも 3dB 低いレベルに到達す
ると、このインジケーターが点灯します。ピーク時にこのインジケーターがかすかに点灯する
ように、[PAD]スイッチ/[GAIN]コントロールを調節してください。
G
[SIGNAL]インジケーター
INPUT 端子から入力された信号のレベルが− 34dB を越えると、このインジケーターが点灯
します。
H
AD15/16 ソース選択スイッチ
AD インプット 15/16 で利用する信号を選択します。キーが押し込まれているときは 2TR
IN 端子(→P.24)の入力信号、押し上げられているときは INPUT端子 15/16 の入力信号が
利用できます。
モニターアウト/ヘッドフォンセクション
CH9-12 CH5-8
PHANTOM +48V
L
1
2
3
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
MONITOR
2TR IN
0
LEVEL
MONITOR
OUT
R
5
PHONES
0
10
10
LEVEL
PHONES
4
15
2
各部の名称と機能
A
2TR IN/OUT 端子
ラインレベルの信号を入出力できるアンバランスの RCA ピン端子です。マスターレコーダー
などを接続するときに利用します。
AD15/16 ソース選択スイッチ(AD インプットセクション
8
)が押し込まれているときは、
この端子からの入力信号が AD インプット 15/16に送られます。また、モニターソース選択
スイッチ(
2
)が押し込まれているときは、この端子からの入力信号を直接 MONITOR OUT
端子からモニターできます。
なお、2TR OUT 端子からは、常にSTEREO OUT 端子と同じ信号が出力されます。
B
モニターソース選択スイッチ
リアパネルの MONITOR OUT 端子から出力する信号を選択します。このスイッチが押し込
まれているときは 2TR IN 端子からの入力信号、押し上げられているときはステレオアウトの
出力信号やソロの信号がモニターできます。
C
[MONITOR LEVEL]コントロール
MONITOR OUT 端子から出力される信号のモニターレベルを調節します。
D
[PHONES LEVEL]コントロール
PHONES 端子から出力される信号のモニターレベルを調節します(ヘッドフォンを使ったモ
ニター方法については→ P.133)。
E
PHONES 端子
ステレオヘッドフォンを接続するステレオフォーン端子です。この端子からは、MONITOR
OUT 端子と同じ信号が出力されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 16
16
1
2
3
4
第2章 各部の名称と機能
チャンネルモジュールセクション
A
[SEL]キー
SEL
SOLO
ON
1
+10
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50
1
17
AUX 1
操作の対象となるチャンネルを選択します。選択されたチャンネルは[SEL]キーのインジケー
ターが点灯します。対応するチャンネルは、現在 LAYER セクション(→ P.19)で選ばれてい
るレイヤーに応じて変化します。
その他、チャンネル同士のペアの設定と解除、フェーダー、ミュート、EQ、コンプレッサーの各
グループへの登録と解除などにも利用します。
B
[SOLO]キー
選択したチャンネルをソロ状態に切り替えます。ソロに設定されたチャンネルは、[SOLO]
0
キーのインジケーターが点灯します。
5
C
[ON]キー
チャンネルごとのオン/オフを切り替えます。現在オンに設定されているチャンネルは、
[ON]キーのインジケーターが点灯します。
D
チャンネルフェーダー
LAYER セクション(→ P.19)で選ばれているキーに応じて、選択したチャンネルの入力レベ
ル、またはバスアウトや AUX アウトの出力レベルを調節します。
1
2
3
STEREO(ステレオ)セクション
A
[SEL]キー
SEL
ON
0
5
10
15
20
30
40
50
60
70
STEREO
操作対象としてステレオアウトを選択します。
B
[ON]キー
ステレオアウトのオン/オフを切り替えます。
C
[STEREO]フェーダー
ステレオアウトの最終的な出力レベルを調節する 100mm モーターフェーダーです。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 17
ST IN セクション
トップパネル
17
1
2
3
4
ST IN
SEL SEL
SOLOONSOLO
ON
ST IN 1 ST IN 2
5
A
[ST IN]キー
ST IN セクションのキーやコントロールを使って操作する ST IN チャンネルの組み合わせ
(ST INチャンネル 1/2 または 3/4)を選びます。現在操作可能なチャンネルは、キーの右側
にあるインジケーターで確認できます。
B
[SEL]キー
操作対象となる ST IN チャンネルを選択します。
C
[SOLO]キー
選択した ST IN チャンネルをソロ状態に切り替えます。
D
[ON]キー
ST IN チャンネルのオン/オフを切り替えます。
2
各部の名称と機能
E
レベルコントロール
ST IN チャンネルのレベルを調節します。
FADER MODE(フェーダーモード)セクション
FADER MODE
1
2
[AUX 1]〜[AUX 8]キー
A
操作の対象となる AUXセンドを選択するときに利用します。キーを押して AUX センドを選
ぶと、フェーダーモード(→P.33)が切り替わり、ディスプレイに AUX 画面が表示されます
(選択したキーのインジケーターは点灯します)。
この状態で、フェーダーを使ってインプットチャンネルから該当する AUX へのセンドレベル
が調節できます。
[HOME]キー
B
インプットチャンネルの入力レベルやアウトプットチャンネル(バスアウト、AUX アウト、ス
テレオアウト)の出力レベルを表示する METER 画面を呼び出します(→P.34)。
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
HOME (METER)
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 18
18
第2章 各部の名称と機能
DISPLAY ACCESS(ディスプレイアクセス)セクション
1 2 3
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
/ INSERT/
DELAY
DYNAMICS
9
DIO/SETUP
PAN/
ROUTING
EQ EFFECT VIEW
J K L
6
5
A
[SCENE]キー
シーンのストアやリコールなどを行なう SCENE 画面を呼び出します(→P.165)。
B
[DIO/SETUP]キー
デジタル入出力の設定、リモートコントロールの設定など、01V96 の各種設定を行なう
DIO/SETUP 画面を呼び出します(→P.73、192)。
C
[MIDI]キー
MIDI 関連の設定を行なう MIDI 画面を呼び出します(→ P.221)。
D
[UTILITY]キー
内蔵のオシレーターを利用したり、オプションカードの各種情報の表示したりする UTILITY
画面を呼び出します。
E
[φ/INSERT/DELAY]キー
信号の位相切り替え、挿入する信号の設定、ディレイに関する設定などを行なう φ/INS/DLY
画面を呼び出します(→ P .81、129)。
PAIR/
GROUP
4
UTILITY MIDI SCENE
UTILITY MIDI SCENE
PATCH
7
8
F
[PAN/ROUTING]キー
選択したチャンネルの送り先となるバスの選択やパンの設定、バス 1 〜 8 からステレオバス
に送られる信号レベルの調節、ステレオ/サラウンドのパンを調節などを行なう
PAN/ROUTE 画面を呼び出します(→P.88、137)。
G
[PAIR/GROUP]キー
チャンネルのペアを設定/解除したり、複数チャンネルのフェーダーや[ON]キーの操作をグ
ループ化する PAIR/GRUP 画面を呼び出します(→ P.97、149)。
H
[PATCH]キー
入力信号やバスの出力信号を任意のインプットチャンネルにパッチしたり、出力端子ごとに出
力する信号経路をパッチする PATCH 画面を呼び出します(→ P.123)。
I
[DYNAMICS]キー
各チャンネルのゲートやコンプレッサーを操作する DYNAMICS 画面を呼び出します(→
P.83)。
J
[EQ]キー
選択したチャンネルのイコライザー(EQ)やアッテネーターを設定する EQ 画面を呼び出しま
す(→P.86)。
K
[EFFECT]キー
内蔵エフェクトのエディットや別売のプラグインカードの設定を行なう EFFECT 画面を呼び
出します(→ P .161)。
L
[VIEW]キー
特定チャンネルのミックスパラメーターを一括表示/設定する VIEW 画面を呼び出します
(→ P.90)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 19
トップパネル
LAYER(レイヤー)セクション
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
1 2 3
[1-16]/[17-32]キー
A
チャンネルセクションで操作するレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤーを選びま
す。[1-16]キーがオンのときはインプットチャンネル 1 〜 16、[17-32]キーがオンのとき
はインプットチャンネル 17 〜 32 を操作できます(レイヤーについての詳しい説明は→
P.31)。
[MASTER]キー
B
チャンネルセクションで操作するレイヤーとしてマスターレイヤーを選びます。このレイヤー
が選ばれているときは、バスアウト/ AUX アウトを操作できます(マスターレイヤーの詳し
い説明は→ P.31)。
[REMOTE]キー
C
チャンネルセクションで操作するレイヤーとして、リモートレイヤーを選びます。このレイ
ヤーが選ばれているときは、外部 MIDI 機器やコンピューターベースの DAW システムをコン
トロールできます(リモートレイヤーの詳しい説明は→ P.189)。
19
2
各部の名称と機能
ヒント:ST IN セクションはレイヤーの影響を受けません。
ディスプレイセクション
OVER
0
-3
-6
-9
1
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
STEREO
2
3
5
A
ディスプレイ
320 × 240ドットのバックライト式ディスプレイです。
B
ステレオメーター
12 セグメントのレベルメーターです。通常はステレオバスの最終的な信号レベルを表示しま
す。
4
6
C
コントラスト調節ノブ
ディスプレイのコントラストを調節します。
D
[F1]〜[F4]キー
ある画面が複数のページに分かれているときに、目的のページを呼び出すためのキーです。こ
れらのキーで画面下に表示されるタブを選ぶと、対応するページが呼び出されます(ページの
選択方法の詳しい説明は→ P.28)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 20
20
第2章 各部の名称と機能
E
タブスクロール[] キー
F
タブスクロール[] キー
タブを 1 ページに表示しきれない画面で、左右に隠れているタブを呼び出すためのキーです。
これらのキーは、画面下に左右のタブスクロール矢印が表示されているときだけ有効です。
タブスクロール矢印
SELECTED CHANNEL(セレクテッドチャンネル)セクション
SELECTED CHANNEL
6
7
8
Q
FREQUENCY
GAIN
PAN
EQUALIZER
HIGH
HIGH-MID
LOW-MID
LOW
1
2
3
4
5
A
PAN コントロール
[SEL]キーで選択されているチャンネルのパンを調節します。
B
[HIGH]キー
C
[HIGH-MID]キー
D
[LOW-MID]キー
E
[LOW]キー
[SEL]キーで選択されているチャンネルで操作する EQのバンド(HIGH、HIGH-MID、
LOW-MID、LOW)を選びます。現在選択されているバンドは、該当するキーのインジケーター
が点灯します。
F
[Q]コントロール
EQ で選ばれているバンドの Q を調節します。
G
[FREQUENCY]コントロール
EQ で選ばれているバンドの周波数を調節します。
H
[GAIN]コントロール
EQ で選ばれているバンドのゲインを調節します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 21
SCENE MEMORY(シーンメモリー)セクション
SCENE MEMORY
トップパネル
21
STORE
1 3
[STORE]キー
A
現在のミックス内容をストアします。シーンメモリーの詳しい説明は P.165 をご参照くださ
い。
シーン[] /[] キー
B
ストア/リコールの対象となるシーンを選びます。シーン[] キーを押すたびに 1 つ上の
シーンナンバー、シーン[] キーを押すたびに 1 つ下のシーンナンバーが選ばれます。どちら
か一方のキーを押し続けると、シーンナンバーが連続して変化します。
[RECALL]キー
C
シーン[] /[] キーで選択したシーンをリコールします。
2
RECALL
USER DEFINED KEYS(ユーザー定義キー)セクション
USER DEFINED
KEYS
12
34
1
56
2
各部の名称と機能
78
[1]〜[8]キー
A
167 種類の機能の中から、お客様ご自身が任意の機能を割り当てることができるユーザー定
義キーです。キーを押すと、あらかじめ割り当てられた機能が実行されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 22
22
第2章 各部の名称と機能
データエントリーセクション
3
DEC INC
1
4
2
パラメーターホイール
A
ディスプレイに表示される設定値を調節します。ホイールを右に回すと値が大きくなり、左に
回すと値が小さくなります。また、画面にリストが表示されているときにはリストのスクロー
ル、文字入力を行なうときには文字の選択が行なえます(→ P.30)。
[ENTER]キー
B
ディスプレイに表示されるボタンのオン/オフを切り替えたり、変更した設定値を確定するた
めのキーです。
[DEC]/[INC]キー
C
設定値を 1 ずつ上下させるキーです。[INC]キーを押すと値が大きくなり、[DEC]キーを押す
と値が小さくなります。どちらか一方のキーを押し続けると、連続して値が変化します。
カーソル([] /[] /[] /[] )キー
D
ディスプレイに表示されるカーソル(操作対象を選択する太枠)を移動させます。カーソルキー
を押し続けると、カーソルが片方向に連続して移動します。
ENTER
SOLO セクション
1
[SOLO]インジケーター
A
単一または複数のチャンネルがソロになっているときに、このインジケーターが点滅します。
SOLO CLEAR
2
B
[CLEAR]キー
ソロに設定されているチャンネルを一括して解除します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 23
リアパネル
リアパネル
23
ファンタム+ 48V(→ P.23)
電源セクション(→ P.25)
ファンタム+ 48V
アナログアウトプット
セクション(→ P.23)
デジタル I/O セクション
(→ P.24)
SLOT(スロット)セクション(→ P.25)
MIDI /コントロール
セクション(→ P.25)
2
各部の名称と機能
3 2 1
A
CH1-4 ON/OFF スイッチ
B
CH5-8 ON/OFF スイッチ
C
CH9-12 ON/OFF スイッチ
4系統の INPUT 端子ごとに、+48V ファンタム電源のオン/オフを切り替えます。
オンにすると、INPUT 端子A にファンタム電源を供給します。
アナログアウトプットセクション
3 2 1
A
MONITOR OUT 端子 L/R
モニターまたは 2TR IN 端子信号を出
力するバランス TRS フォーンタイプ
の出力端子です(定格出力は+ 4dB)。
出力される信号は、モニターソース選
択スイッチで選択します。
1/4" TRS フォーンプラグ
リング
(コールド)
スリーブ(グランド)
チップ(ホット)
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 24
24
第2章 各部の名称と機能
B
OMNI OUT 端子 1 〜 4
任意のバスアウトや任意のチャンネル
のダイレクト信号を出力するバランス
TRS フォーンタイプの出力端子です
(定格出力レベルは+ 4dB)。
STEREO OUT 端子 L/R
C
ステレオアウトの信号を出力するバラ
ンス XLR-3-32 タイプの出力端子で
す(定格出力レベルは+ 4dB)。
デジタル I/O セクション
チップ(ホット)
1/4" TRSフォーンプラグ
リング
(コールド)
スリーブ(グランド)
メス XLRプラグ
2(ホット)
3(コールド)
1(グランド)
4 2 1 5 3
A
WORD CLOCK OUT 端子
01V96 から外部機器へとワードクロック信号を出力する BNC 端子です。
B
WORD CLOCK IN 端子
外部機器から 01V96 へとワードクロック信号を入力する BNC 端子です。
C
ADAT IN/OUT 端子
ADAT フォーマットのデジタルオーディオ信号を入出力するオプティカルの TOSLINK 端子
です。
D
2TR OUT DIGITAL 端子
民生フォーマット(IEC-60958)のデジタルオーディオを出力する RCA ピン端子(コアキ
シャル)です。DAT レコーダー、MD レコーダーのデジタルステレオイン(民生フォーマット)
などと接続します。
E
2TR IN DIGITAL端子
民生フォーマット(IEC-60958)のデジタルオーディオを入力する RCA ピン端子(コアキ
シャル)です DAT レコーダー、MD レコーダー、CD プレーヤーのデジタルステレオアウト(民
生フォーマット)と接続します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 25
MIDI /コントロールセクション
A
MIDI IN/THRU/OUT 端子
外部 MIDI 機器を接続するための端子です。
B
TO HOST USB 端子
USB ポートを搭載したコンピューターを接続する USB 端子です。
SLOT(スロット)セクション
リアパネル
25
2
各部の名称と機能
2 1
1
SLOT
A
オプションの mini-YGDAI カードを装着します(カードの装着方法については→ P.26)。
電源セクション
2 1
A
POWER ON/OFF スイッチ
01V96 の電源をオン/オフします。
ノート: スピーカーから大きなノイズが生じないよう、次の順序でオーディオ機器の電源
を入れてください(電源を切るときは、順序を逆にしてください)。
音源 → MTR /マスターレコーダー → 01V96 → モニターアンプ
B
AC IN ソケット
付属の電源コードで 01V96 を AC コンセントに接続します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 26
26
第2章 各部の名称と機能
オプションカードの取り付け
カードを取り付ける前に取り付けるカードがこの機器対応しているかヤマハのホームページ
で必ずご確認ください。
Yamaha ウェブサイト:http://proaudio.yamaha.co.jp/
オプションの mini-YGDAI カードは次のように取り付けます。
1 01V96 の電源がオフになっていることを確認します。
2 スロットの固定ネジをゆるめ、スロットカバーを取り外します。
取り外したスロットカバーは、安全な場所に保管してください。
3 スロット内のガイドレールにカードの両端を合わせ、カードをスロットに挿入します。
このとき、カードの端子部分がスロット内部の端子に正しくはまるようカードをいっぱいまで
押し込んでください。
4 カードに取り付けられているネジでカードを固定します。
カードが固定されていないとアースが正しく取れない場合があります。ご注意ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 27
第3章 01V96 の基本操作
この章では、ディスプレイの見方、トップパネルの操作子や画面の操作方法など、01V96の
基本操作について説明します。
01V96の基本操作
27
ディスプレイの見方
トップパネル上のディスプレイには、01V96を操作するために必要な各種パラメーターが
表示されます。ディスプレイに表示される内容は、次のとおりです。
1
現在の画面
2
選択チャンネル
ページタイトル
9
K
ページ領域
現在のシーン
3
EDITインジケーター
4
5
MIDI インジケーター
6
サラウンドモードインジケーター
7
サンプリングレートインジケーター
8
STIN チャンネル
チャンネル名
J
3
01V96 の基本操作
L
ページタブ
現在の画面
A
現在選ばれている画面の名称です。
選択チャンネル
B
現在[SEL]キーで選ばれているインプットチャンネル/アウトプットチャンネルの名称で
す。最初の 4 文字はチャンネル ID(例:CH1〜 CH32、BUS1 〜 BUS8、AUX1 〜 AUX8、
ST-L、ST-R)、次の 4 文字はチャンネルの省略表記(ショートネーム)です。省略表記の名前
は、お客様ご自身で付けることが可能です(→ P.229)。
現在のシーン
C
現在シーンメモリーで選ばれているシーンナンバーとタイトルを表示します(→ P.166)。
選択したシーンにプロテクトがかけられているときは、 のアイコンが表示されます。
EDIT インジケーター
D
最後にシーンをストア/リコールしたときの状態と現在のミックス設定が一致しないとき
に、このインジケーターが表示されます。
MIDI インジケーター
E
01V96 が MIDI IN端子、USB 端子、スロットに装着されたデジタル I/O カード
MY8-mLAN から MIDI データを受信しているときに、このインジケーターが表示されま
す。
M
タブスクロール矢印
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 28
28
第3章 01V96 の基本操作
F
サラウンドモードインジケーター
現在選ばれているサラウンドモード(ST = STEREO、3-1、5.1、6.1)を表示します(→
P.137)。
G
サンプリングレートインジケーター
01V96が動作しているサンプリング周波数を 44k(44.1kHz)、48k(48kHz)、88k
(88.2kHz)、96k(96kHz)の中から表示します。
H
ST IN チャンネル
ST IN チャンネル 1 〜 4 のレベルコントロールの値を表示します。
I
ページタイトル
現在の画面内で選ばれているページのタイトルを表示します。
J
チャンネル名
画面によっては、この位置に現在[SEL]キーで選択しているチャンネル、またはカーソル
キーで選択しているチャンネルのフルネームが表示されます。
K
ページ領域
各ページの設定内容が表示されます。
L
ページタブ
画面内に含まれる複数のページから、任意の 1 ページを選択するためのタブです。
M
タブスクロール矢印
タブを 1 ページに表示しきれないときに、左右にタブが隠れていることを示します。
画面/ページを選択する
目的の画面やページを呼び出すには、次のように操作します。
1 パネル上のキーを使って目的の画面を呼び出します。
01V96の各画面は、機能ごとにまとめられています。画面を呼び出すには、DISPLAY
ACCESS セクションの各キーを押します。
2 タブが表示されているページを選択するには、タブの下にある[F1]〜[F4]キーを押します。
選択した画面に複数のページが含まれる場合、画面下のページタブに対応する[F1]〜[F4]
キーを押すと、該当するページが呼び出されます。
3 表示されているタブ以外のページを呼び出すには、タブスクロール[] /[] キーを押し
て希望するページのタブを表示させ、対応する[F1]〜[F4]キーを押します。
ページ数が多く、タブを 1 ページに表示しきれない画面では、左または右側にタブスクロー
ル矢印が表示されます。左右に隠れているタブを呼び出すには、タブスクロール[] /[]
キーを使用します。
このほか、同じ画面内のページを切り替えるには、次の方法があります。
・ 画面内の次のページを選択するには
手順 1 で選んだキーを繰り返し押します。現在タブが表示されていないページにも移動でき
ます。
・ 画面内の前のページを選択するには
手順 1 で選んだキーを押し、そのまま押し続けます。表示されるページが 1 ページずつ手前
に戻りますので、目的のページが表示されたところでキーを放してください。現在タブが表
示されていないページにも移動できます。
・ グループ内の最初のページを選択するには
手順 1 で選んだキーを素早く 2 回押します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 29
4 カーソルキーを使って画面内のボタン、パラメーターボックスやノブ/フェーダーにカーソ
ル(太枠部分)を合わせて、設定値を変更します。
ヒント:画面内で最後に選択したページやパラメーターは記憶されています。次に同じ画
面を呼び出すと、同じページ/同じパラメーターが選択されます。
必要ならば、パネル上で特定のコントロールやキーを操作したときに、関連するページを
ディスプレイに呼び出すことができます(→ P.230)。
画面内のユーザーインターフェース
ここでは、01V96のディスプレイに表示される各種ユーザーインターフェースの操作方法
について説明します。
ノブ/フェーダー
インプットチャンネルのレベルやエフェクトパラメーターな
ど、連続可変式のパラメーターの設定値を変更します。カーソル
キーを使ってノブ/フェーダーにカーソル(太枠部分)を合わ
せ、パラメーターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を使っ
て、値を設定します。
画面内のユーザーインターフェース
29
3
01V96 の基本操作
ボタン
主に、ある機能のオン/オフを切り替えるときに使用します。
ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、オン(反
転表示)とオフ(通常表示)が切り替わります。その他、2 種類の
設定値のうち一方を選ぶときや、特定の機能を実行するときに
も利用します。
パラメーターボックス
複数の選択肢の中から 1 つを選ぶときに使用します。カーソ
ルキーを使ってボックスにカーソルを合わせ、パラメーターホ
イール(または[INC]/[DEC]キー)を使って、設定値を選びま
す。
なお、パラメーターボックスによっては、変更内容を確定する
ために、[ENTER]キーを押さなければならないものもありま
す。このようなパラメーターボックスでは、設定値を変更した
ときに点滅表示となり、[ENTER]キーを押して確定させたと
きに通常表示に戻ります。点滅している間にカーソルを移動さ
せると、その値は変更されません。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 30
30
第3章 01V96 の基本操作
確認のメッセージ
機能によっては、実行する前に次のような確認のポップアップウィンドウが表示される場合
があります。
YES ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと機能が実行され、NO ボタンに
カーソルを合わせて[ENTER]キーを押すとキャンセルされます。
なお、しばらく何も操作していないと、自動的にウィンドウが閉じ、処理は実行されません。
TITLE EDIT ウィンドウ
シーンメモリーやライブラリーのタイトルを入力するウィンドウです。タイトルを付ける項
目に応じて、4 文字、12 文字、16文字が入力できます。次の図は使用できる文字を示したも
ので、左の画面は大文字と各種記号、右の画面は小文字と数字です。
カーソルキーで文字を選択し、[ENTER]キーを押して文字を確定します。このとき、カーソ
ルは自動的に右隣へ移動します。パラメーターホイールを使って、タイトル内のカーソルを
移動します。
SHIFT LOCK ボタンは大文字/小文字の切り替え、SPC ボタンはスペースの入力に使用し
ます。
また、INSボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、カーソル位置にスペースが
挿入され、それより右にある文字が右方向に移動します。
DEL ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、カーソル位置の文字が削除さ
れ、それより右にある文字が左方向に移動します(コンピューターキーボードの DELETE
キーと同じ機能です)。
入力が終わったら OK ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押してタイトルを確定
させます。また、CANCEL ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、入力が取り
消されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 31
レイヤーを選択する
01V96 のインプット/アウトプットチャンネル(バスアウト 1 〜 8、AUX アウト 1〜8)
は、次のようにレイヤー構造になっており、4 つのレイヤーが利用できます。
インプットチャンネルレイヤー 1 〜 16
インプットチャンネルレイヤー 17 〜 32
マスターレイヤー
リモートレイヤー
レイヤーを選択する
31
3
01V96 の基本操作
現在選択されているレイヤーに応じて、チャンネルモ
ジュールの[SEL]キー、[SOLO]キー、[ON]キー、チャ
ンネルフェーダーの機能が変わります。チャンネルモ
ジュールのコントロール類で操作するレイヤーを選ぶ
には、LAYER セクションのキーを使います。
それぞれのキーに対応するレイヤーと、チャンネルモジュールで操作可能なパラメーター
は、次のとおりです。
LAYER セクション レイヤー
[1-16]キー
[17-32]キー
[REMOTE ]キー リモートレイヤー
[MASTER]キー マスターレイヤー
ヒント:
・ チャンネルフェーダーの機能は、現在選ばれているフェーダーモード(→ P.33)により
異なります。
・ STEREO セクションの[SEL]キー、[ON]キー、[STEREO]フェーダーは、上記の設定と
は関係なく、常にステレオアウトを操作します。
・ STIN セクションの[SEL]キー、[SOLO]キー、[ON]キー、レベルコントロールは、上記
の設定とは関係なく、現在[ST IN]キーで選ばれている ST IN チャンネルを操作します。
インプットチャンネルレイヤー
1〜16
インプットチャンネルレイヤー
17 〜 32
インプットチャンネル 1 〜 16
インプットチャンネル 17 〜 32
現在選択されているターゲットに応
じて動作が異なります(→ P.189)。
AUX センドマス
ター1 〜 8
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
チャンネルモジュール
1〜8 9〜16
バスアウトマス
ター1 〜 8
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 32
32
第3章 01V96 の基本操作
チャンネルを選択する
01V96では、[SEL]キーを使って任意のチャンネルを選び、
SELECTED CHANNEL セクションのコントロール類を使って
PAN や EQのパラメーターをエディットできます。また、複数チャ
ンネルのパラメーターを含む画面内で、特定のチャンネルを選ぶ場
合にも[SEL]キーを使います。
SELECTED CHANNEL
PAN
EQUALIZER
1 LAYER セクションのキーを使って、希望するチャンネルを含むレ
イヤーを選択します(→ P.31)。
Q
ST IN チャンネルを操作したい場合は、ST IN セクションの[ST
IN]キーで希望する ST IN チャンネルを選びます。
2 [SEL]キーを押して、任意のチャンネルを選択します。
FREQUENCY
HIGH-MID
LOW-MID
[SEL]キーを押すとそのチャンネルが選択され、[SEL]キーのイン
ジケーターが点灯します。
GAIN
ディスプレイ左上に選択したチャンネルの ID と省略表記(ショー
トネーム)が表示されます。選択したチャンネルのパラメーターが
現在表示されているページにあれば、その位置にカーソルが移動し
ます。そのチャンネルを含むページが隠れていた場合は、自動的にページが切り替わります。
ヒント: ペアに設定されている 2 チャンネルでは、選択されているチャンネルの[SEL]
キーが点灯し、もう一方のチャンネルの[SEL]キーが点滅します。
3 ステレオアウトを選ぶには、STEREO セクションの[SEL]キーを押します。
STEREO セクションの[SEL]キーを押すたびに、ステレオアウトと左右のチャンネルが交
互に選択されます。
ステレオアウトのパラメーターが現在表示されているページにあれば、その位置にカーソル
が移動します。また、ステレオアウトを含むページが隠れていた場合は、自動的にページが切
り替わります。
HIGH
LOW
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 33
フェーダーモードを選択する
チャンネルフェーダー1 〜 16 で操作する機能は、現在選択されているレイヤーとフェー
ダーモードに応じて異なります。
1 操作したいチャンネルを含むレイヤーを選択します(→ P.31)。
フェーダーモードを選択する
33
2 FADER MODE セクションのキーを使って、フェーダー
FADER MODE
モードを選択します。
それぞれのキーが点灯しているときの動作は、次のとおり
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4
です。
・[HOME]キーのインジケーターが点灯
チャンネルフェーダーを使って、インプットチャンネル
/STINチャンネルの入力レベル、またはアウトプッ
HOME (METER)
トチャンネル(AUX アウト 1 〜 8、バスアウト 1 〜
8)のマスターレベルを操作します。
・[AUX 1]〜[AUX 8]キーのインジケーターが点灯
チャンネルフェーダーを使って、インプットチャンネル
から該当する AUX に送られる信号のセンドレベルを
操作します。
次の表は、レイヤーとフェーダーモードの選択に応じて、チャンネルフェーダーの機能がど
のように変化するかを表わしたものです。
LAYER セクション
[1-16] キー
[17-32] キー
[REMOTE] キー
[MASTER] キー
FADER MODE
セクション
[HOME]キー インプットチャンネル 1 〜 16 の入力レベル
[AUX1]˜[AUX8]キー
[HOME]キー インプットチャンネル 17 〜 32 の入力レベル
[AUX1]˜[AUX8]キー
[HOME]キー
[AUX1]˜[AUX8]キー
[HOME]キー
[AUX1]˜[AUX8]キー 選択不可能
インプットチャンネル 1 〜 16 の AUXセンドレベ
ル
インプットチャンネル 17 〜 32 の AUXセンドレ
ベル
現在選択されているターゲットに応じて動作が異な
ります(→ P.189)。
AUX センドマスター
1〜8の出力レベル
チャンネルモジュール
1〜8 9〜16
バスアウトマスター
1〜8の出力レベル
3
01V96 の基本操作
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
ノート: マスターレイヤーが選ばれているときは、[AUX 1]〜[AUX 8]キーを選ぶことは
できません。[AUX 1]〜[AUX 8]キーが点灯しているときにマスターレイヤーに切り替え
ると、自動的に[AUX 1]〜[AUX 8]キーが消灯し、[HOME]キーが点灯します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 34
34
第3章 01V96 の基本操作
レベルメーターの見方
ここでは、METER 画面を使ってインプットチャンネル/アウトプットチャンネルのレベル
を確認する方法を説明します。
1 FADER MODE セクションの[HOME]キーを繰り返し押し、METER 画面の POSITION
ページを表示させます。
このページでは、インプットチャンネル/アウトプットチャンネルそれぞれに対し、レベル
を検出する位置を指定します。
1
2
INPUT フィールド
A
インプットチャンネル、ST INチャンネルで信号レベルを検出する位置を選択します。
OUTPUT フィールド
B
アウトプットチャンネル(AUX アウト 1 〜 8、バスアウト 1 〜 8、ステレオアウト)で信号
レベルを検出する位置を選択します。
2 INPUT フィールドまたは OUTPUT フィールドの任意のボタンにカーソルを合わせ、
[ENTER]キーを押します。
フィールドごとに、次の 3 つのボタンが選択できます。
・ PRE EQ ..........................EQ 直前
・ PRE FADER ..................フェーダー直前
・ POST FADER................フェーダー直後
3 FADER MODE セクションの[HOME]キーを繰り返し押し、次の中からメーターを確認し
たいチャンネルを含むページを呼び出してください。
- CH1-32 ページ
インプットチャンネル 1 〜 32 のレベルを表示します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 35
レベルメーターの見方
-STINページ
ST IN チャンネル 1 〜 4 のレベルを L/R 独立して表示します。
- MASTER ページ
アウトプットチャンネル(AUX アウト 1 〜 8、バスアウト 1 〜 8、ステレオアウト)のレ
ベルを一括表示します。
35
3
01V96 の基本操作
- EFFECT ページ
内蔵エフェクト 1 〜 4 の入出力レベルを一括表示します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 36
36
第3章 01V96 の基本操作
- STEREO ページ
ステレオアウトの出力レベルを表示します。
CH1-32 または MASTER を選んだ場合は、METER MODE フィールドでメーターに表示
する信号の種類を次の 3 つの中から選びます。
・ GATE GR........................ゲートのゲインリダクション量(CH1-32 のみ)
・ COMP GR......................コンプレッサーのゲインリダクション量
・ LEVEL.............................インプットチャンネルの入力レベル/アウトプットチャンネル
の出力レベル
ヒント: 上記のページでは、必要に応じて POSITION フィールドで信号の検出位置を変更
することも可能です。このフィールドは、METER 画面の POSITIONページと連動してい
ます。
4 ピークレベルを保持させたいときは、PEAK HOLD ボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]
キーを押してください。
PEAK HOLD ボタンがオンになり、画面内のメーターでピークレベルが保持されます。ピー
クレベルを解除するには、PEAK HOLD ボタンを一度オフにしてください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 37
第4章 接続とセットアップ
この章では、01V96の基本的な接続方法やセットアップ方法について説明します。
接続
01V96 と外部機器の組み合わせにはさまざまな例が考えられますが、ここでは 3 つの代表
的な接続例について説明します。
■ アナログ 24 チャンネルのミキシングシステム
シンセサイザー シンセサイザー
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
SONG SCENE
REC
System
SONG SCENE
REC
接続とセットアップ
37
4
接続とセットアップ
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
System
エフェクター
88
ギター
マスターレコーダー
2TR IN 端子
2TR OUT 端子
MONITOR OUT
端子
PHONES 端子
VOL VOL
モニターシステム
INPUT端子
OMNI OUT 端子
INPUT 端子
INPUT 端子
MY8-AD96
SLOT
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/OINSERT I/O
PAD
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
UTILITYMIDI SCENE
PAN/
PAIR/
/ INSERT/
PATCH
ROUTING
GROUP
DELAY
EQ EFFECT VIEW
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
AUX 2 AUX 3 AUX 4
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
ON ON
123456
+10
+10
+10
+10
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
20
20
20
10
10
10
10
15
15 15
15
303030
20
20
20
20
40
40
40
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
50
50
50
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
891011 12
7
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
15
30
30
30
30
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
50505050
891011 12
7
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SELECTED CHANNEL
OVER
0
-3
-6
-9
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
STEREO
+10
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
0
10
10
10
10
10
5
5
5
5
5
15
15
15
15
15
20
20
30
40
50
60
70
20
20
20
10
10
10
10
10
15
15
15
15
15
30
30
30
30
20
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
50
50
50
12 11 109 876 432 15
B
20dB
20dB
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SCENE MEMORY
STORE
PAN
EQUALIZER
HIGH
Q
HIGH-MID
FREQUENCY
LOW-MID
LOW
GAIN
13 14 15 16
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50
50
13 14 15 16
14
+4
GAIN
+4
GAIN
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
DEC INC
ENTER
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
16
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
PHONES
MONITOR
CH15/16
2TR IN
2TR IN
0100
-26
-26
10
+4
GAIN
LEVEL
LEVEL
PHONES
MONITOR
OUT
-26
-26
+4
GAIN
PEAK
SIGNAL
SOLO CLEAR
RECALL
ST IN
ON ON
ST IN 1 ST IN 2
00
55
USER DEFINED
KEYS
1010
1515
12
2020
34
303030
4040
56
5050
6060
7070
78
32313029282726252423222120191817
STEREO
スロットにオプションの AD カード(MY8-AD、MY8-AD96 など)を装着し、キーボードミ
キサーや SR ミキサーとして利用するためのシステムです。INPUT 端子 1 〜 16 に AD
カードの入力端子を加えることで、最大でアナログ 24 チャンネルのミキシングが可能で
す。
ヒント: AD カードのゲインは、カード本体の DIP スイッチを使って切り替えることがで
きます。詳しくは、AD カードの説明書をご参照ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 38
38
第4章 接続とセットアップ
■ HDR(ハードディスクレコーダー)と併用するレコーディングシステム
エフェクター
88
シンセサイザー
REC
HDR(ハードディスクレコーダー)
コンピューター
MIDI IN
MIDI OUT
WORD CLOCK OUT
IN OUT IN OUT
MY8-AT
マスターレコーダー
など
SLOT
ADAT IN 端子
ADAT OUT 端子
WORD CLOCK IN 端子
MIDI IN 端子
12 11 109 876 432 15
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
INPUT 端子
OMNI OUT 端子
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
SONG SCENE
System
INPUT端子
INPUT端子
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O
PAD
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
PAN/
/ INSERT/
ROUTING
DELAY
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
AUX 2 AUX 3 AUX 4
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
ON ON
123456
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
UTILITYMIDI SCENE
PAIR/
PATCH
GROUP
EQ EFFECT VIEW
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
+10
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
0
10
10
10
10
10
5
5
5
5
5
15
15
15
15
15
20
20
20
20
20
10
10
10
10
10
15
15
15
15 15
303030
30
30
20
40
50
30
60
40
70
50
30
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
891011 12
7
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50505050
891011 12
7
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
OVER
0
-3
-6
-9
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
STEREO
+10
+10
+10
+10
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
15
30
30
30
20
20
20
20
40
40
40
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
50
50
50
50
-16 -60
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
GAIN
PEAK
SIGNAL
SELECTED CHANNEL
FREQUENCY
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50
B
20dB
20dB
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SCENE MEMORY
STORE
PAN
DEC INC
EQUALIZER
HIGH
Q
HIGH-MID
LOW-MID
ENTER
LOW
GAIN
13 14 15 16
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50
50
13 14 15 16
14
-26
+4
GAIN
-26
+4
GAIN
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
32313029282726252423222120191817
TO HOST USB 端子
MIDI OUT端子
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
16
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
2TR IN端子
PHONES
MONITOR
CH15/16
2TR IN
2TR IN
0100
-26
10
+4
GAIN
LEVEL
LEVEL
PHONES
MONITOR
OUT
-26
+4
GAIN
2TR OUT 端子
PEAK
SIGNAL
SOLO CLEAR
RECALL
MONITOR OUT
ST IN
端子
ON ON
ST IN 1 ST IN 2
00
55
USER DEFINED
KEYS
1010
1515
12
2020
34
303030
PHONES 端子
4040
56
5050
6060
7070
78
STEREO
VOL VOL
モニターシステム
リアパネルの ADAT IN/OUT 端子やスロットに装着したオプションのデジタル I/O カード
(MY8-AT、MY16-AT、MY8-TD など)を使って、HDR などのデジタル MTR を接続するレ
コーディングシステムです。このシステムは、トラック録音からオーバーダビング、バウン
ス、ミックスダウンまで対応できます。さらに、01V96からHDR に MMCコマンドを送
り、HDRのトランスポートを 01V96から操作することも可能です。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 39
接続
39
■ DAW(デジタルオーディオワークステーション)を使ったレコーディングシステム
コンピューター
MIDI インターフェース
MIDI IN
MIDI OUT
オーディオインターフェース
WORD CLOCK OUT
IN OUT IN OUT
4
接続とセットアップ
エフェクター
88
シンセサイザー
REC
MY-16AT
マスターレコーダー
など
SLOT
ADAT IN 端子
ADAT OUT 端子
WORD CLOCK IN端子
MIDI IN端子
12 11 109 876 432 15
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
INPUT端子
OMNI OUT 端子
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
SONG SCENE
System
INPUT端子
INPUT端子
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/OINSERT I/O
PAD
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
PAN/
/ INSERT/
ROUTING
DELAY
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
AUX 2 AUX 3 AUX 4
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
ON ON
123456
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
EQ EFFECT VIEW
+10
5
0
5
10
15 15
20
30
40
50
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
UTILITYMIDI SCENE
PAIR/
PATCH
GROUP
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
15
15
20
20
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
30
30
30
303030
20
20
20
20
40
40
40
40
40
50
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
70
50
50
-16 -60
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
891011 12
7
+10
+10
0
5
5
5
0
0
10
5
5
15
20
10
10
15
15
30
20
20
40
50
30
30
60
40
40
70
50505050
891011 12
7
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
OVER
0
-3
-6
-9
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
STEREO
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
15
30
30
30
30
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
50
50
-16 -60
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
GAIN
PEAK
SIGNAL
SELECTED CHANNEL
FREQUENCY
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50
B
20dB
20dB
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SCENE MEMORY
STORE
PAN
DEC INC
EQUALIZER
HIGH
Q
HIGH-MID
LOW-MID
ENTER
LOW
GAIN
13 14 15 16
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50
50
13 14 15 16
14
-26
+4
GAIN
-26
+4
GAIN
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
32313029282726252423222120191817
TO HOST USB 端子
MIDI OUT 端子
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
16
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
2TR IN 端子
PHONES
MONITOR
CH15/16
2TR IN
2TR IN
0100
-26
10
+4
GAIN
LEVEL
LEVEL
PHONES
MONITOR
OUT
-26
+4
GAIN
SOLO CLEAR
ST IN
ST IN 1 ST IN 2
USER DEFINED
KEYS
12
34
56
78
ON ON
2TR OUT 端子
MONITOR OUT
端子
PHONES 端子
モニターシステム
PEAK
SIGNAL
RECALL
00
55
1010
1515
2020
303030
4040
5050
6060
7070
STEREO
スロットにオプションのデジタル I/O カード(MY8-AT、MY16-AT、MY8-AE など)を装着
し、コンピューターベースの DAW(デジタルオーディオワークステーション)システムと接
続するシステムです。01V96を DAW のオーディオ入出力として利用できます。また、
01V96 とコンピューターの USB 端子同士を接続し、01V96 のリモート機能を使って
DAW のロケート/トランスポートの操作や各種パラメーターの変更が行なえます。
VOL VOL
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 40
40
第4章 接続とセットアップ
ワードクロックの接続と設定
ワードクロックについて
複数の機器をデジタル接続してデジタルオーディオ信号を送受信するには、すべての機器で
オーディオ信号を処理するタイミングを一致させなければなりません。たとえ両方の機器が
同じサンプリング周波数に設定されていても、オーディオ信号を処理するタイミングが同期
していなければ、信号が正常に送られなかったり、耳障りなクリックノイズが生じたりする
場合があります。
デジタルオーディオ信号の処理を同期させるための信号をワードクロックと呼びます。通
常は 1 台の機器から基準となるワードクロック信号を送信し、その他の機器は受信したワー
ドクロック信号に同期させます(送信側の機器をワードクロックマスター、受信側の機器
をワードクロックスレーブと呼びます)。
01V96と外部機器をデジタル接続する場合は、最初にワードクロックマスターになる機器
を選び、他の機器をワードクロックのスレーブに設定する必要があります。01V96は、
44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz のいずれかの周波数で、ワードクロックマスターまた
はワードクロックスレーブとして動作します。
ワードクロックの接続
01V96と外部機器との間でワードクロックを同期させるには、ワードクロック信号だけを
単独で送受信する方法と、デジタルオーディオ信号に含まれるクロック情報を利用する方法
があります。
ワードクロック信号を単独で送受信するには、01V96のリアパネルにあるWORD
CLOCK IN/OUT 端子を利用します。WORD CLOCK IN/OUT 端子を使った接続方法には、
次の 2 種類があります。
・ ディジーチェーン接続
ある機器の WORD CLOCK OUT 端子を次の機器の WORD CLOCK IN 端子へと、順番に
接続して信号を分配する方法です。この方法は、システムが大きい場合はおすすめできませ
ん。
ワードクロック
マスター
WC OUT (BNC)
WC IN
(BNC)
機器 A
ワードクロック
スレーブ
WC OUT
(BNC)
WC IN
(BNC)
機器 B
ワードクロック
スレーブ
WC OUT
(BNC)
WC IN
(BNC)
機器 C
ワードクロック
スレーブ
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 41
ワードクロックの接続と設定
・ ワードクロック分配ボックスをつかった接続
専用のワードクロック分配ボックスを使って、ワードクロックマスターから複数台のワード
クロックスレーブへと信号を分配する方法です。
41
ワードクロック
マスター
WC OUT
(BNC)
ワードクロック
分配ボックス
WC IN (BNC) WC IN (BNC) WC IN (BNC) WC IN (BNC)
機器 A
ワードクロック
スレーブ
機器 B
ワードクロック
スレーブ
機器 C
ワードクロック
スレーブ
機器 D
ワードクロック
スレーブ
また、外部機器に WORD CLOCK IN/OUT 端子がない場合は、デジタルオーディオ信号に
含まれるクロック情報を利用します。この場合は、リアパネルのスロットに装着されたデジ
タル I/O カードや、2TR OUT DIGITAL 端子、2TR IN DIGITAL 端子を経由してデジタル
オーディオ信号とワードクロック信号を送受信します。
デジタルオーディオ信号
+
ワードクロック信号
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O
PAD
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
/ INSERT/
DELAY
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
ON ON
123456
+10
5
0
5
10
15
20
30
40
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
デジタル
I/O カード
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
DIO/SETUP
UTILITYMIDI SCENE
PAN/
PAIR/
PATCH
ROUTING
GROUP
EQ EFFECT VIEW
AUX 2 AUX 3 AUX 4
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
15
15
20
20
20
20
20
10
10
10
10
15 15
15
15
30
30
303030
20
20
20
20
40
40
40
40
40
50
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
70
50
50
50
GAIN
PEAK
SIGNAL
+10
5
0
5
10
15
20
30
40
GAIN
PEAK
SIGNAL
7
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50505050
7
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
891011 12
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50
50
891011 12
外部機器
14
-26
+4
GAIN
-26
+4
GAIN
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
32313029282726252423222120191817
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
16
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
PHONES
MONITOR
CH15/16
2TR IN
2TR IN
0100
-26
+4
10
GAIN
LEVEL
LEVEL
PHONES
MONITOR
OUT
-26
+4
GAIN
PEAK
SIGNAL
SOLO CLEAR
RECALL
ST IN
ON ON
ST IN 1 ST IN 2
00
55
USER DEFINED
KEYS
1010
1515
12
2020
34
303030
4040
56
5050
6060
7070
78
STEREO
12 11 109 876 432 15
B
20dB
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
20dB
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SCENE MEMORY
STORE
SELECTED CHANNEL
OVER
0
-3
-6
PAN
DEC INC
-9
-12
-15
EQUALIZER
-18
-24
-30
-36
HIGH
Q
-48
STEREO
HIGH-MID
FREQUENCY
LOW-MID
ENTER
LOW
GAIN
13 14 15 16
+10
+10
+10
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
15
30
30
30
30
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
50
50
13 14 15 16
4
接続とセットアップ
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 42
42
第4章 接続とセットアップ
ワードクロックソースを選ぶ
01V96に外部機器をデジタル接続する場合は、システム内のワードクロックマスターとな
るソースを選択する必要があります。その方法は、次のとおりです。
ノート: ワードクロックのソースを切り替えるときに、同期が外れてノイズが発生するこ
とがあります。以下の操作は、必ずモニター機器のレベルを下げて行なってください。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーを繰り返し押して、DIO/SETUP 画面
のWORD CLOCK ページを表示させます。
この画面では、スロット/端子ごとに、入力信号の同期の状態を確認できます。
スロット/端子ごとの表示の意味は、次のとおりです。
該当する端子/スロットのチャンネルから利用可能なワードクロック信号が入力され、
01V96 の内部クロックと同期しています。
ワードクロック信号が入力されていません。
該当する端子/スロットのチャンネルから利用可能なワードクロック信号が入力されて
いますが、01V96の内部クロックとは同期していません。
該当する端子/スロットのチャンネルの信号がワードクロックソースとして選ばれてい
ます。
該当する端子/スロットのチャンネルの信号がワードクロックソースとして選ばれてい
ますが、ワードクロック信号が入力されていません。
ワードクロック信号が入力されていません。また、現在の I/O カードでは利用できない
チャンネルも、このマークが表示されます。
ヒント:
・ 現在 01V96が動作しているサンプリング周波数は、FS フィールドで確認できます。
・ SLOT TYPE フィールドには、スロットに装着している I/O カード名が表示されます。
・ IN/OUT フィールドに表示される数値は、装着している I/O カードのインプット/アウ
トプットのチャンネル数を表わします。
2 カーソルキーを使ってワードクロックのソースとなる項目にカーソルを合わせ、[ENTER]
キーを押します。
ワードクロックマスターとして選択可能なソースは、次のとおりです。
・ SLOT ...............................スロットに装着されたデジタル I/O カードから入力される信号
01V96 Version 2―取扱説明書
です。奇数/偶数の順に並んだペアのチャンネル単位で選択で
きます。SLOT TYPE のフィールドで、現在装着されているカー
ドの種類を確認できます。なお、実際に選択できるチャンネル
は、デジタル I/O カードの種類に応じて変化します。
Page 43
ワードクロックの接続と設定
・adat ................................. リアパネルの ADAT IN 端子から入力される信号です。奇数/偶
数の順に並んだペアのチャンネル単位で選択できます。
・WCIN .............................リアパネルの WORD CLOCK IN 端子から入力される単独の
ワードクロック信号を選びます。
・2TRD .............................. 2TR IN DIGITAL 端子の信号を選びます。
・ INT 44.1k/INT 48k/
INT 88.2k/INT 96k.....01V96の内蔵クロックを使用します。これらの項目を選んだ
ときは、01V96 がワードクロックマスターとして動作します。
43
ノート: 01V96 と外部機器との間でハイサンプリングレート(88.2kHz/96kHz)の信号を送
受信する場合は、転送方法を選択する必要があります(詳しくは→ P.77)。
ヒント: 01V96 をワードクロックスレーブとして使用しているときにワードクロック信
号の供給が途絶えると、自動的にそれまで同期していたクロックに最も近い内部のクロッ
ク(INT 44.1k/INT 48k/INT 88.2k/INT 96k)で動作します。
4
接続とセットアップ
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 44
44
第4章 接続とセットアップ
入出力端子のパッチングについて
01V96 は、入出力端子に対して自由に信号をパッチ(割り当て)できるように設計されてい
ます。ここでは、入出力端子に割り当てられた信号を確認したり、割り当てを変更する方法に
ついて説明します。
ヒント: INPUT 端子に接続した楽器の信号が入力されていない、あるいは利用したい出力
先の端子に信号が送られない、という場合は以下の方法で入出力端子のパッチングをご確
認ください。
インプットチャンネルに入力信号を割り当てる
01V96が初期状態のとき、各インプットチャンネルには次の信号が割り当てられていま
す。
・ INPUT 端子 1 〜 16.................................... インプットチャンネル 1 〜 16
・ ADAT IN 端子のチャンネル 1 〜 8........... インプットチャンネル 17 〜 24
・ スロットのチャンネル 1 〜 8..................... インプットチャンネル 25 〜 32
・ 内蔵エフェクト 1 〜 4 のアウト 1/2........ ST IN チャンネル 1 〜 4
このパッチングを変更したり確認したりするには、次のように操作します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押して、次の画面を表示させま
す。
1
1
チャンネル番号の下にあるパラメーターボックス(
割り当てられている入力端子やスロットのチャンネルが表示されます。表示の意味は次のと
おりです。
・-........................................割り当てなし
・ AD1 〜 AD16................INPUT 端子 1 〜 16
・ ADAT1 〜 ADAT8 ........ADAT IN 端子のチャンネル 1 〜 8
・ SL-01 〜 SL-16 ...........スロットのチャンネル 1〜16
・ FX1-1/FX1-2................内蔵エフェクト 1 のアウトプット 1/2
・ FX2-1/FX2-2................内蔵エフェクト 2 のアウトプット 1/2
・ FX3-1/FX3-2................内蔵エフェクト 3 のアウトプット 1/2
・ FX4-1/FX4-2................内蔵エフェクト 4 のアウトプット 1/2
・ 2TD-L/R.........................2TR IN DIGITAL 端子の L/R チャンネル
このパッチングを変更したり確認したりするには、次のように操作します。
)に、現在そのインプットチャンネルに
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 45
入出力端子のパッチングについて
2 割り当てを変更したいチャンネルのパラメーターボックス( 1)にカーソルを合わせ、パラ
メーターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を使って、パッチ内容を修正します。
3 [ENTER]キーを押して、変更内容を確定します。
ヒント:パッチングを初期状態に戻したいときは、インプットパッチライブラリー00をリ
コールします(→ P.178)。
OMNI OUT端子に出力信号を割り当てる
01V96 が初期状態のとき、リアパネルの各種出力端子には、次の出力信号が割り当てられ
ています。
・ OMNI OUT 端子 1 〜 4.........................AUX アウト 1 〜 4
・ ADAT OUT 端子のチャンネル 1 〜 8 .バスアウト1 〜 8
・ スロットのチャンネル 1〜 8................バスアウト 1 〜 8
・ スロットのチャンネル 9〜 16.............バスアウト 1 〜 8
・ 2TR OUT DIGITAL端子......................ステレオアウト L/R
ヒント:
・ STEREO OUT 端子からは、常にステレオバスの信号が出力されます。
・ MONITOR OUT 端子からは、モニターソース選択スイッチの状態に応じて、モニターま
たは 2TR IN 端子からの信号が出力されます。
45
4
接続とセットアップ
このパッチングを変更したり確認したりするには、次のように操作します。
1 スロット/ ADAT OUT 端子/ OMNI OUT 端子のパッチングを変更するには、[PATCH]
キーを繰り返し押して、次の画面を表示させます。
1
各端子の番号の下にあるパラメーターボックス(
いる信号経路が表示されます。表示の意味は次のとおりです。
・-.............................................................. 割り当てなし
・ BUS1〜BUS8...................................バスアウト 1 〜 8 の信号
・ AUX1 〜 AUX8 ...................................AUX アウト 1 〜 8 の信号
・STL/R..................................................ステレオアウトの信号
・ INS CH1 〜 INS CH32 .....................インプットチャンネル 1 〜 32 のインサートアウ
ト
・ INS BUS1 〜 INS BUS8 .................. バスアウト 1 〜 8 のインサートアウト
・ INS AUX1 〜 INS AUX8................... AUX アウト 1 〜 8 のインサートアウト
・ INS ST-L/ST-R .................................. ステレオアウトのインサートアウト
・ CAS BUS1 〜 BUS8..........................バスアウト 1 〜 8 のカスケードアウト
)に、現在その出力端子に割り当てられて
1
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 46
46
第4章 接続とセットアップ
・ CAS AUX1 〜 AUX8..........................AUXアウト1〜8 のカスケードアウト
・ CAS ST-L/ST-R .................................ステレオアウトのカスケードアウト
・ CASSOLOL/CASSOLOR..................ソロチャンネルのカスケードアウト
1
2 パラメーターボックス(
[DEC]キー)を使って、パッチ内容を変更します。
3 [ENTER]キーを押して、変更内容を確定します。
ヒント:パッチングを初期状態に戻したいときは、アウトプットライブラリー00 をリコー
ルします(→ P.179)。
)にカーソルを合わせ、パラメーターホイール(または[INC]/
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 47
第5章 01V96 を使ってみよう
この章では、01V96にデジタル MTRを接続し、リズムマシン、ベース、ギター、キーボード
などの楽器音を録音する場合を例に挙げて、マルチトラック録音やミックスダウンなどの操
作方法を説明します。
接続とセットアップ
1 01V96 にデジタル MTR や楽器、マイクなどを接続します。
次の図は、リアパネルの ADAT IN/OUT 端子、およびスロットに装着された MY8-AT カー
ドの ADAT IN/OUT 端子に、16トラックの HDR を接続した場合の例です(接続方法の詳
細は→ P.38)。
HDR(ハードディスクレコーダー)
01V96を使ってみよう
47
5
01V96 を使ってみよう
ギター/
ベース
シンセサイザー/リズムマシン
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
SONG SCENE
REC
System
INPUT 端子
INPUT 端子
INPUT 端子
トラック
9〜16
トラック
1〜8
IN OUT IN OUT
MY8-AT
SLOT
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/OINSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O
PAD
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
PAN/
/ INSERT/
ROUTING
DELAY
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
AUX 2 AUX 3 AUX 4
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
ON ON
123456
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
UTILITYMIDI SCENE
PAIR/
PATCH
GROUP
EQ EFFECT VIEW
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
+10
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
10
15
15
15
15 15
30
30
303030
20
30
40
50
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
ADAT IN 端子
-16 -60
7
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
7
GAIN
PEAK
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50505050
ADAT OUT 端子
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
891011 12
+10
+10
+10
0
0
0
5
5
5
5
5
5
0
0
0
10
10
10
5
5
5
15
15
15
20
20
20
10
10
10
15
15
15
30
30
30
20
20
20
40
40
40
50
50
50
30
30
30
60
60
60
40
40
40
70
70
70
50
50
50
891011 12
-16 -60
OVER
0
-3
-6
-9
-12
-15
-18
-24
-30
-36
-48
STEREO
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
50
20dB
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SELECTED CHANNEL
EQUALIZER
Q
FREQUENCY
GAIN
13 14 15 16
+10
0
5
5
0
10
10
5
15
15
20
20
10
15
30
30
20
40
40
50
50
30
60
60
40
70
70
50
13 14 15 16
0
5
SCENE MEMORY
STORE
PAN
HIGH
HIGH-MID
LOW-MID
LOW
+10
5
0
5
10
15
20
30
40
50
12 11 109 876 432 15
B
20dB
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
+10
0
5
10
15
20
10
15
30
40
50
60
70
+4
+4
13 14 15 16
SIGNAL
DEC INC
ENTER
+10
0
5
5
5
0
0
10
5
5
15
20
10
15
20
20
40
50
30
30
60
40
40
70
50
50
ヘッドフォンアンプ
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
14
16
R
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
PHONES
MONITOR
CH15/16
2TR IN
2TR IN
0100
-26
-26
10
+4
GAIN
GAIN
LEVEL
LEVEL
PHONES
MONITOR
OUT
-26
-26
+4
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SOLO CLEAR
RECALL
MONITOR OUT
ST IN
端子
ON ON
ST IN 1 ST IN 2
00
55
USER DEFINED
KEYS
1010
1515
12
2020
34
303030
4040
5050
6060
7070
32313029282726252423222120191817
STEREO
PHONES 端子
56
78
VOL VOL
モニターシステム
マイク
2 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーを繰り返し押して、DIO/SETUP 画面
の WORD CLOCK ページを表示させ、ワードクロックソースを指定します。
最適なワードクロックソースの選択方法は、ご使用のシステムや環境に応じて異なります。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 48
48
第5章 01V96 を使ってみよう
次の図は、サンプリング周波数 44.1kHz で動作する HDR をワードクロックマスターとし
て使用する場合の例です。ここでは、ADAT IN 端子のチャンネル 1/2 から入力される信号
をワードクロックソースに選んでいます。
ヒント:
・ ワードクロックについての詳細は、P.40 をご参照ください。
・ 01V96 をハイサンプリングレート(88.2kHz/96kHz)で動作させる方法は、P.77 をご参
照ください。
ノート:
・ ワードクロックソースとして 01V96の内蔵クロックを選択することも可能です。この
場合は、HDR 側で外部クロックに同期できるように設定を変更してください。
・ ディスプレイにSync Error!と表示される場合、01V96 と外部機器が同期していませ
ん。ADAT IN/OUT 端子やデジタル I/O カードの接続、および機器ごとのサンプリング周
波数の設定を確認してください。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押して PATCH 画面の IN
PATCHページを表示させ、インプットパッチが次のような初期設定のままになっているこ
とを確認します。
この状態で、INPUT 端子 1 〜 16 に接続された楽器やマイクの信号がインプットチャンネ
ル1〜16に送られます。
また、ADAT IN 端子からの入力信号(この例では HDR のトラック 1 〜 8)がインプット
チャンネル 17 〜 24 に、スロットからの入力信号(この例では HDRのトラック 9 〜 16)
がインプットチャンネル 25 〜 32 と送られます。
インプットパッチが上図の設定から変更されている場合は、インプットパッチライブラリー
00 をリコールしてください(→ P.176)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 49
最初のトラック録音
4 [PATCH]キーを繰り返し押して、PATCH 画面の OUT PATCHページを表示させ、アウト
プットパッチが次のように設定されていることを確認します。
この状態で、バスアウト 1 〜 8 からの出力信号が、ADAT OUT 端子(この例では HDR のト
ラック 1 〜 8)とスロット(この例では HDR のトラック 9 〜 16)の両方に送られます。
アウトプットパッチが上の図から変更されている場合は、アウトプットパッチライブラリー
00 をリコールしてください(→ P.176)。
49
5
01V96 を使ってみよう
最初のトラック録音
ここでは、INPUT 端子 1 〜 12 に接続されたリズムマシン、シンセサイザー、ベース、ギ
ター、マイクの信号を、HDR のトラックに初めて録音する場合の手順を説明します。
入力レベルを設定する
1 INPUT 端子 1 〜 12に接続された楽器の音を出しな
がら、最大音量時に[PEAK]インジケーターがかすか
に点滅するように、それぞれの[PAD]スイッチと
[GAIN]コントロールを調節します。
ヒント:[GAIN]コントロールは、アナログ入力の感度を調節するコントロールです。ダイ
ナミックレンジが広く、ノイズの少ない音で録音するには、クリップしない範囲で、できる
だけ[GAIN]コントロールを高めに設定するのがコツです。
2 LAYER セクションの[1-16]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー1 〜
16 が選ばれます。
PAD
-60
[PAD]スイッチ
[GAIN]
コントロール
[PEAK]
インジケーター
20dB
-16
GAIN
PEAK
ヒント: レイヤーを切り替えても、以前のレイヤーのフェーダー位置や[ON]キーの状態は
記憶されており、再度そのレイヤーを呼び出したときに、元の状態に戻ります。
3 FADER MODE セクションの[HOME]キー→[F1]キーを押し、METER 画面の CH 1-32
ページを表示させます。
METER 画面は、各チャンネルの入出力レベルや、コンプレッサー/ゲートのゲインリダク
ション量などを表示する、ミキシングや録音の開始点となる画面です。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 50
50
第5章 01V96 を使ってみよう
CH 1-32 ページでは、インプットチャンネル 1 〜 32 の入力レベルやコンプレッサー/
ゲートのゲインリダクション量を確認できます。
2
1
4 画面上部の METER MODE フィールドで、LEVEL ボタンがオン(
認します。
METER MODE フィールドでは、画面内にメーター表示する信号の種類を選びます。LEVEL
ボタン以外のボタンがオンになっているときは、LEVELボタンにカーソルを合わせて
[ENTER]キーを押します。
5 LEVEL ボタン右側の POSITION パラメーターボックス(
ターホイールまたは[INC]/[DEC]キーを使ってPOST FADERを選択し、[ENTER]キー
を押します。
POSITION パラメーターボックスでは、メーター表示されるレベルの検出位置を選択しま
す。POST FADERが選ばれているときには、フェーダー通過後のレベルが表示されます。
ヒント: PRE EQ を選ぶと EQ 通過前の入力レベル、PRE FADER を選ぶと EQ 通過後/
フェーダー通過前の入力レベルがメーターに表示されます。
6 [ON]キー1 〜 12 がオンになっている(点灯している)ことを確認し、フェーダー1 〜 12 を
0dB の位置まで上げます。
7 楽器の音を出しながら、画面上に表示されるレベルメーターで、インプットチャンネルごと
の入力レベルを確認します。
ヒント:メーターがOVERの位置まで到達するときは、フェーダーが 0dB の位置にある
かどうかを確認してから、対応する[GAIN]コントロールを下げてください。
2
1
)になっていることを確
)にカーソルを合わせ、パラメー
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 51
最初のトラック録音
2 つのチャンネルをペア化する
01V96 では、奇数/偶数の順に並んだチャンネル同士をステレオペアに設定できます。ペ
アに設定した 2 チャンネルは、インプットパッチ、フェイズ、ルーティング、パンなどを除く
主要なミックスパラメーターが連動します。リズムマシンやシンセサイザーなどのステレオ
ソースを入力するときは、インプットチャンネル同士をペア化しておくと便利です。
1 奇数/偶数の順に隣り合ったインプットチャンネル同士をステレオペア化するには、片方の
チャンネルの[SEL]キーを押しながら、もう一方のチャンネルの[SEL]キーを押してくださ
い。
該当する 2 チャンネルがペアに設定され、フェーダー、チャンネルのオン/オフなどの主要
パラメーターが、最初に[SEL]キーを押したチャンネルからもう一方のチャンネルへとコ
ピーされます。これ以降は、片方のチャンネルで共通化されたパラメーターを操作すると、も
う一方もそれに追従します。
パラメーターがコピーされる
SEL SEL SEL SEL SEL SEL
51
5
01V96 を使ってみよう
ヒント:
・ ペアの設定後でも、[SEL]キーを使って片方のチャンネルを操作の対象として選べます
(現在選ばれているチャンネルの[SEL]キーが点灯し、もう一方の[SEL]キーが点滅し
ます)。
・ ペアを設定するときに、パラメーターのコピー方法を選ぶポップアップウィンドウを表
示させることも可能です(→ P.230)。
・ ペアの設定/解除は、PAIR/GRUP 画面でも行えます(→ P.97)。
・ その他、複数チャンネルのフェーダー、[ON]キー、EQ、コンプレッサーの操作をグルー
プ化することもできます(→ P.149)。
2 ペアを解除するには、片方の[SEL]キーを押しながらもう一方の[SEL]キーを押します。
ノート:チャンネルがペア化されている場合は、必ずどちらか一方のフェーダーのみを操
作してください。両方同時に動かそうとすると、モーターに負荷がかかり、故障の原因とな
ります。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 52
52
第5章 01V96 を使ってみよう
ルーティングを設定する
01V96に入力された信号を外部のデジタル MTRに録音するには、インプットチャンネル
ごとに送り先を指定する必要があります。この操作をルーティングと呼びます。ルーティ
ングの設定方法には、次の 2 種類があります。
・ バスアウト 1 〜 8 を利用する
インプットチャンネルの信号を一度バス 1 〜 8 に送り、バスアウト 1 〜 8 を経由して出力
端子/出力チャンネルへと送出する方法です。複数のインプットチャンネルの信号をミック
スして MTR のトラックに録音したいときに、この方法を利用します。必要ならば、バスアウ
ト1〜8のコンプレッサーやEQ を使って信号を加工することも可能です。
次の図は、バスアウト 1/2を経由して、ADAT OUT 端子 1/2 に信号を出力する場合の例で
す。
INPUT 端子 1
インプットチャンネル 1
バスアウト 1
ADAT
OUT 端子
CH 1
INPUT 端子 2
INPUT 端子 3
INPUT 端子 4
INPUT 端子 5
インプット
パッチ
インプットチャンネル 2 バスアウト 2
インプットチャンネル 3 バスアウト 3
インプットチャンネル 4 バスアウト 4
インプットチャンネル 5 バスアウト 5
CH 2
・ ダイレクト出力を利用する
インプットチャンネルごとに送り先となる出力端子や出力チャンネルを指定して、ダイレク
ト出力する方法です。インプットチャンネルと MTR のトラックを 1:1 でパッチしたいとき
は、この方法が便利です。
次の図は、ADAT OUT 端子 1 〜 5 に信号をダイレクト出力する場合の例です。
ADAT
OUT 端子
INPUT 端子1
INPUT 端子2
INPUT 端子3
インプットチャンネル 1
インプットチャンネル 2
インプットチャンネル 3
CH 1
CH 2
CH 3
INPUT 端子4
INPUT 端子5
01V96 Version 2―取扱説明書
インプット
パッチ
インプットチャンネル 4
インプットチャンネル 5
CH 4
CH 5
Page 53
最初のトラック録音
ここでは、上記の 2 つの方法を組み合わせたルーティングの設定方法を説明します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE 画
面の ROUT1-16ページを呼び出します。
このページでは、チャンネルごとに送信先となるバスアウトを選択します。
53
1
2
3
各ボタンの機能は、次のとおりです。
1〜8 ボタン
A
インプットチャンネルの信号をバス 1 〜 8 に送ります(複数選択可)。
Sボタン
B
インプットチャンネルの信号をステレオバスに送ります。
C
Dボタン
インプットチャンネルの信号を、あらかじめ指定された出力端子/出力チャンネルに直
接送ります。
2 楽器/マイクを接続したインプットチャンネルの S ボタンにカーソルを合
わせ、[ENTER]キーを押してオフに切り替えます。
01V96 が初期状態のとき、それぞれのインプットチャンネルはステレオ
バスに割り当てられており、そのまま MONITOR OUT 端子/ PHONES
端子からモニターできます。
しかし、マルチトラック録音を行なう場合は、入力信号をそのままモニター
するのではなく、デジタル MTR から返される信号をモニターする方法が
一般的です。そこで、インプットチャンネルの入力信号がステレオバスには
送られなくなるように、S ボタンをオフに設定します。
5
01V96 を使ってみよう
3 インプットチャンネルの信号をバス 1 〜 8 経由でデジタル MTR に送るには、楽器/マイク
を接続したインプットチャンネルごとに、1〜 8ボタンを使って送り先となるバスアウトを
選択します。
インプットチャンネル 1 〜 4 をバス 1/2 に、インプットチャンネル 5 〜8 をバス 3/4 に割り当
てた場合の例:
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 54
54
第5章 01V96 を使ってみよう
4 [PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE 画面の PAN ページを呼び出します。
PAN ページでは、インプットチャンネルからステレオバスに送られる信号のパン、およびイ
ンプットチャンネルから奇数/偶数バスに送られる信号のパンを設定します。
5 奇数/偶数バスに割り当てたインプットチャンネルの PAN ノブにカーソルを合わせ、パラ
メーターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を使ってパンの値を設定します。
PAN ノブに
カーソル
ヒント: [SEL]キーを使ってインプットチャンネルを指定し、SELECTED CHANNEL セク
ションの[PAN]コントロールを使ってパンの値を設定することも可能です。
6 インプットチャンネルの信号をダイレクト出力するときは、DISPLAY ACCESS セクション
の[PATCH]キーを繰り返し押し、PATCH 画面の DIRECT OUT ページを呼び出します。
DIRECT OUT ページでは、インプットチャンネルごとにダイレクト出力する出力端子/出
力チャンネルを指定します。
7 ダイレクト出力したいインプットチャンネルのパラメーターボックスにカーソルを合わせ、
出力端子/出力チャンネルを指定します。
インプットチャンネル 9 〜 12 の入力信号を、それぞれ ADAT OUT 端子の出力チャンネル 5 〜
8に割り当てた場合の例:
8 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE画
面の ROUT1-16 ページを呼び出します。
9 ダイレクト出力したいインプットチャンネルの D ボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]
キーを押します。
D ボタンをオンに設定したインプットチャンネルの信号が、
手順 7 で指定した出力端子/出力チャンネルに直接送られ
ます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 55
最初のトラック録音
モニターレベルを調節する
デジタル MTRを録音待機状態にして、デジタルMTR のトラック 1 〜 8 に送られる信号を
01V96 のインプットチャンネル 17 〜 24 に返し、MONITOR OUT 端子や PHONES 端
子を経由してモニターします。
1 デジタル MTRのトラックを録音待機状態に切り替えます。
このとき、デジタル MTR 側では、録音待機状態のトラックで入力信号をモニターできるよう
に、モニターモードを切り替えてください(設定方法は、デジタル MTR の説明書をご参照く
ださい)。これでデジタル MTRのトラック 1 〜 8 に送られた信号が 01V96 のインプット
チャンネル 17 〜 24 に返されます。
55
2 LAYER セクションの[17-32]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー17 〜
32 が選ばれます。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE 画
面の ROUT17-STI ページを呼び出します。
4 インプットチャンネル 17〜 24で、S ボタンがオン、1〜8 ボタンがオフになっていること
を確認し、PAN ノブを使ってモニター信号のパンを設定します。
5
01V96 を使ってみよう
ヒント: インプットチャンネル 17 〜 32 のパン、フェーダー、[ON]キーを操作しても、モ
ニター用の信号が変化するだけで、デジタル MTR に録音される信号には影響しません。
5 DISPLAY ACCESS セクションの[HOME]キー→[F1]キーを押し、METER 画面の CH
1-32 ページを表示させます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 56
56
第5章 01V96 を使ってみよう
6 [ON]キー1 〜 8 がオンになっている(点灯している)ことを確認し、[STEREO]フェーダー
を0dB の位置まで上げます。
7 楽器の音を出しながら、適切なレベルのモニター信号が得られるように、フェーダー1 〜 8、
[MONITOR OUT]コントロール、[PHONES]コントロールを操作します。
この状態で、インプットチャンネル 17 〜 24 からステレオバスに送られる信号を、モニ
ターシステムやヘッドフォンでモニターできます。
ノート: L/R のレベルメーターが OVER の位置まで到達するときは、[STEREO]フェー
ダーを下げてください。
入力信号にイコライザーをかける
01V96では、すべてのチャンネルに4 バンドのフルパラメトリック EQが搭載されていま
す。ここでは、インプットチャンネルの EQ を使って、トラックに録音する前の信号を加工す
る方法を説明します。
1 LAYER セクションの[1-16]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー1 〜
16 が選ばれます。
2 [SEL]キーを使って、EQを操作するインプットチャンネルを選びます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 57
最初のトラック録音
3 [EQ]キー→[F1]キーを押し、EQ 画面の EQ EDIT ページを呼び出します。
EQ EDITページでは、現在選ばれているチャンネルのEQ パラメーターを操作します。
4 ディスプレイ左上の ON/OFF ボタンがオン(ON)になっていることを確認します。
ON/OFF ボタンは、EQ のオン/オフを切り替えるボタンです。オフ(OFF)に設定されてい
るときは、[ENTER]キーを押してオン(ON)に切り替えてください。
57
5
01V96 を使ってみよう
5 楽器を演奏しながら、EQのパラメーターを調節します。
EQ のパラメーターを調節するには、ディスプレイ下部にカーソルを移動し、パラメーターホ
イールを使って値を変更します。LOW、L-MID、H-MID、HIGH のバンドごとに、次のパラ
メーターを調節できます。
・Q(キュー)ノブ
F ノブで設定した中心周波数をブースト/カットするときのキュー(急峻度)を設定します。
設定範囲は 10 〜 0.10で、値が大きいほどカーブの勾配が急になります。なお、
LOW/HIGH バンドでは、イコライザーのタイプを切り替える用途にも使います。
・F(フリーケンシー)
ブースト/カットする中心周波数を設定します。可変範囲はどのバンドも 21.2Hz 〜
20.0kHz です。
・G(ゲイン)ノブ
ブースト/カット量を− 18.0dB 〜+ 18.0dBの範囲で設定します。なお、LOW バンド
EQ でHPFが選ばれているとき、および HIGH バンド EQ でLPFが選ばれているとき
は、このノブを使ってフィルターのオン/オフを切り替えます。
また、SELECTED CHANNEL セクションのキー/コントロールを
SELECTED CHANNEL
使って EQのパラメーターを操作することも可能です。この場合は、
[HIGH]/[HIGH-MID]/[LOW-MID]/[LOW]の各キーで操作する
PAN
バンドを選び、[Q][FREQUENCY][GAIN]の各コントロールでそ
のバンドのパラメーターを操作します。
EQUALIZER
ヒント:
・ LOW バンド EQ は、Q ノブを時計方向に回しきると
L.SHELF(ローシェルビング)、反時計周りに回しきると
HPF(ハイパスフィルター)に切り替わります。
・ HIGHバンド EQは、Q ノブを時計方向に回しきると
H.SHELF(ハイシェルビング)、反時計周りに回しきると
LPF(ローパスフィルター)に切り替わります。
・ EQ が初期状態のとき、LOW バンドはL.SHELF、HIGH バン
ドはH.SHELFのタイプが選ばれています。
01V96 Version 2―取扱説明書
Q
FREQUENCY
GAIN
HIGH
HIGH-MID
LOW-MID
LOW
Page 58
58
第5章 01V96 を使ってみよう
6 同じ要領で、他のインプットチャンネルの EQを操作します。
ヒント:
・ ディスプレイ右上に、EQ 通過後の信号レベルが表示されます。このメーターがOVER
の位置まで到達する場合は、画面左上の ATT. ノブを使って EQ に入力される信号のレ
ベルを下げてください。
・ レコーダーから信号を返すインプットチャンネルに EQをかけることも可能です。この
方法を使えば、レコーダーに録音される信号には影響を与えずに、モニターする信号の
みを加工できます。
・ EQ ライブラリーには、主要な楽器に対応した EQ の設定(プログラム)がプリセットさ
れていますので、これを利用してもいいでしょう。
入力信号にコンプレッサーをかける
01V96のインプットチャンネル 1 〜 32 には、個別にコンプレッサーが搭載されていま
す。ここでは、レコーダーに録音する前の信号をコンプレッサーで加工する方法を説明しま
す。
1 LAYER セクションの[1-16]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー1 〜
16 が選ばれます。
2 [SEL]キーを使って操作するインプットチャンネルを選びます。
3 [DYNAMICS]キー→[F4]キーを押します。
DYNAMICS 画面の COMP LIB ページが表示されます。このページでは、コンプレッサーの
設定(プログラム)をコンプレッサーライブラリーにストアしたり、すでにストアされている
プログラムをリコールします。コンプレッサーライブラリーのナンバー1 〜 36 には、主要
な楽器に対応するプログラムがプリセットされていますので、これを利用してみましょう。
4 パラメーターホイールを回して中央のリストをスクロールさせ、リコールしたいプログラム
を選択します。
リスト内で点線で囲まれている列が、
現在選択されているプログラムを表
します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 59
最初のトラック録音
5 ライブラリーリスト左側の RECALL ボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押しま
す。
プログラムのリコールが実行されます。
6 [F3]キーを押します。
DYNAMICS 画面の COMP EDIT ページが表示されます。このページでは、コンプレッサー
の各パラメーターを変更できます。
59
5
01V96 を使ってみよう
ヒント:
・ ダイナミクスプロセッサーには、COMP(コンプレッサー)、EXPAND(エクスパン
ダー)、COMP.(S)(コンパンダーソフト)、COMP.(H)(コンパンダーハード)という 4 種
類のタイプがあり、それぞれパラメーターの内容が異なります(タイプごとのパラメー
ターについては、P.274 をご参照ください)。
・ COMP EDIT ページで、コンプレッサーのタイプを切り替えることはできません。この
ため、特定のタイプを利用したいときは、コンプレッサーライブラリーからそのタイプ
を使ったプログラムをリコールし、必要に応じてパラメーターを変更してください。
7 [ENTER]キーを押し、ディスプレイ左下の ON/OFFボタンをオン(ON)に切り替えます。
ON/OFF ボタンは、コンプレッサーのオン/オフを切り替えるボタンです。インプットチャ
ンネルのコンプレッサーが有効になります。
8 楽器を演奏しながら、必要に応じてコンプレッサーのパラメーターを調節します。
パラメーターを調節するには、ディスプレイ右下の PARAMETER フィールドに並んだノブ
にカーソルを合わせ、パラメーターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を操作します。
なお、インプットチャンネル 1 〜 32には、コンプレッサーとは独立して利用できるゲート
が搭載されています。ゲートを利用したいときは、コンプレッサーと同じ要領で
[DYNAMICS]キー→[F2]キーを押してゲートライブラリーを呼び出し、[DYNAMICS]
キー→[F1]キーを押して GATE EDIT ページでパラメーターを調節してください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 60
60
第5章 01V96 を使ってみよう
録音する
各チャンネルの音決めが終わったら、デジタル MTR に録音します。
1 デジタル MTR の録音を開始し、楽器を演奏します。
録音中は[HOME]キーを押して METER画面のCH 1-32 ページ、または MASTER ペー
ジを表示させ、インプットチャンネルの入力レベルやバス 1 〜 8 の出力レベルがクリップ
しないかどうかを監視してください。
2 演奏が終了したら、デジタル MTR を停止します。
3 録音内容を確認するには、デジタル MTR を先頭から再生します。
4 録音内容に満足できたら、デジタル MTR を停止し、トラック 1 〜 8 の録音待機状態を解除
します。
ヒント:デジタル MTR が MMC(MIDI マシンコントロール)に対応していれば、01V96 の
マシンコントロール機能を使って、01V96側から録音トラックの選択やロケート操作をリ
モートコントロールできます(→ P.212)。
他のトラックに重ねて録音する(オーバーダビング)
ここでは、デジタル MTR のトラック 1 〜 8 に録音された演奏をモニターしながら、INPUT
端子 1/2 に接続された楽器やマイクの信号をトラック 9/10 にオーバーダビングする方法
を説明します。
入力レベルを設定する
1 INPUT 端子 1/2 にオーバーダビングする楽器やマイ
クを接続し、最大音量時に[PEAK]インジケーターが
かすかに点滅するように、対応する[PAD]スイッチと
[GAIN]コントロールを調節します。
2 LAYER セクションの[1-16]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、
インプットチャンネルレイヤー1 〜 16 が選ばれま
す。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[HOME]キー→[F1]キーを押し、METER 画面の CH
1-32 ページを表示させます。
PAD
-16
20dB
GAIN
PEAK
-60
[PAD]スイッチ
[GAIN]
コントロール
[PEAK]
インジケーター
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 61
他のトラックに重ねて録音する(オーバーダビング)
4 楽器やマイクを接続したインプットチャンネルの[ON]キーがオンになっている(点灯して
いる)ことを確認し、対応するフェーダーを 0dB の位置まで上げます。
なお、使用しないインプットチャンネルの[ON]キーは、オフに設定します。
5 楽器の音を出しながら、画面上に表示されるレベルメーターで、インプットチャンネルごと
の入力レベルを確認します。
ルーティングを設定する
インプットチャンネル 1/2 の信号を、それぞれスロットのチャンネル 1/2 にダイレクト出
力して、デジタル MTR のトラック 9/10 に録音できるように、ルーティングを変更します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押し、PATCH 画面の DIRECT
OUT ページを呼び出します。
2 ダイレクト出力したいインプットチャンネルのパラメーターボックスにカーソルを合わせ、
出力端子/出力チャンネルを指定します。
インプットチャンネル 1/2 の入力信号を、それぞれスロットの出力チャンネル 1/2に割り当てた
場合の例:
61
5
01V96 を使ってみよう
3 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE 画
面の ROUT1-16ページを呼び出します。
4 インプットチャンネル 1/2 の D ボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]
キーを押します。また、S ボタンや 1 〜 8ボタンはオフに設定します。
これでインプットチャンネル 1/2 の信号が、スロットの出力チャンネル
1/2 を経由して、デジタル MTRのトラック 9/10 へとダイレクト出力さ
れます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 62
62
第5章 01V96 を使ってみよう
モニターレベルを調節する
デジタル MTR を録音待機状態にして、デジタル MTR のトラック 9/10 から 01V96 のイ
ンプットチャンネル 25/26 に返される信号を、MONITOR OUT 端子や PHONES 端子経
由でモニターします。
1 デジタル MTR のトラック 9/10 を録音待機状態に切り替えます。
このとき、デジタル MTR 側では、録音待機状態のトラックは入力信号をモニターし、それ以
外のトラックは再生信号をモニターできるように、モニターモードを切り替えてください
(設定方法は、デジタル MTR の説明書をご参照ください)。
2 LAYER セクションの[17-32]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー17 〜
32 が選ばれます。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、PAN/ROUTE画
面の ROUT17-STI ページを呼び出します。
4 インプットチャンネル 25/26 で、S ボタンがオン、1〜8ボタンがオフになっていることを
確認します。
5 [F1]キーを押して PAN/ROUTE 画面の PAN ページを表示させ、PAN ノブを使ってチャン
ネルごとのパンを設定します。
6 DISPLAY ACCESS セクションの[HOME]キー→[F1]キーを押し、METER 画面の CH
1-32 ページを表示させます。
7 [ON]キー9/10 がオンになっている(点灯している)ことを確認します。
8 楽器やマイクの音を出しながら、適切なレベルのモニター信号が得られるように、フェー
ダー9/10 を上げます。
必要に応じてデジタル MTR を再生し、録音済みトラックとこれから録音する信号の音量バ
ランスを調節します。
録音する
1 デジタル MTR の録音を開始し、録音済みのトラックをモニターしながら、楽器を演奏します。
録音中は METER 画面の CH 1-32 ページを表示させ、インプットチャンネルの入力レベル
がクリップしないかどうかを監視してください。
2 演奏が終了したら、デジタル MTR を停止します。
3 録音内容を確認するには、デジタル MTR を先頭から再生します。
4 録音内容に満足できたら、デジタル MTR を停止し、トラック 9/10 の録音待機状態を解除し
ます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 63
録音済みトラックをステレオにミックスする(ミックスダウン)
録音済みトラックをステレオにミックスする(ミックスダウン)
録音済みのトラックをステレオにミックスして外部のマスターレコーダーに録音する操作
をミックスダウンと呼びます。ここでは、トラック 1 〜 16 に録音された信号をステレオ
にミックスし、内蔵エフェクトの効果を加えて、外部のマスターレコーダーにミックスダウ
ンする手順を説明します。
マスターレコーダーの接続とセットアップ
01V96 に DAT レコーダー/ MD レコーダー/ CD レコーダーなどのマスターレコー
ダーを接続します。また、マスターレコーダーの再生音を ST IN チャンネル 2 を経由してモ
ニターできるように、01V96内部のパッチを変更します。
1 01V96 にマスターレコーダーを接続します。
次の図は、01V96の 2TR OUT DIGITAL端子をマスターレコーダーのデジタル入力端子
に、01V96の 2TR IN DIGITAL端子をマスターレコーダーのデジタル出力端子に接続し
た場合の例です。
14
-26
+4
GAIN
-26
+4
GAIN
PEAK
13 14 15 16
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
20
40
50
30
60
40
70
50
32313029282726252423222120191817
CH9-12 CH5-8 CH1-4
PHANTOM +48V
15 13
L
-26
-26
IN OUT
2TR
-10dBV
MONITOR
2TR IN
LEVEL
MONITOR
OUT
ST IN
ST IN 1 ST IN 2
SOLO CLEAR
(UNBAL)
10
USER DEFINED
12
34
56
78
R
PHONES
0100
LEVEL
PHONES
ON ON
KEYS
2TR OUT
DIGITAL 端子
2TR IN
DIGITAL 端子
16
CH15/16
2TR IN
+4
GAIN
+4
GAIN
PEAK
SIGNAL
RECALL
00
55
1010
1515
2020
303030
4040
5050
6060
7070
STEREO
DIGITAL
IN 端子
DIGITAL
OUT 端子
マスターレコーダー
ABABABABABABABABABABABA
INPUT
(BAL)
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O INSERT I/O
PAD
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
DISPLAY ACCESS
DIO/SETUP
UTILITYMIDI SCENE
PAN/
PAIR/
/ INSERT/
PATCH
ROUTING
GROUP
DELAY
EQ EFFECT VIEW
DYNAMICS
FADER MODE
AUX 1
AUX 2 AUX 3 AUX 4
AUX 8AUX 7AUX 6AUX 5
HOME (METER)
LAYER
1-16 17-32 MASTER REMOTE
SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL SEL
SOLO SOLO
SOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLOONSOLO
ON ON
123456
+10
+10
+10
+10
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
10
15
15
15 15
15
30
303030
20
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
50
50
123456
AUX 1 AUX 2 AUX 3 AUX 4 AUX 5 AUX 6 AUX 7 AUX 8 BUS 1 BUS 2 BUS 3 BUS 4 BUS 5 BUS 6 BUS 7 BUS 8
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
+10
0
5
5
0
10
5
15
20
10
15
30
20
40
50
30
60
40
70
-16 -60
GAIN
PEAK
SIGNAL
7
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50505050
7
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
891011 12
+10
+10
0
0
5
5
5
5
0
0
10
10
5
5
15
15
20
20
10
10
15
15
30
30
20
20
40
40
50
50
30
30
60
60
40
40
70
70
50
50
891011 12
B
20dB
20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB 20dB
20dB
-16 -60
-16 -60
-16 -60
-16 -60
GAIN
GAIN
GAIN
GAIN
PEAK
PEAK
PEAK
PEAK
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SIGNAL
SCENE MEMORY
STORE
SELECTED CHANNEL
OVER
0
-3
-6
PAN
-9
-12
-15
EQUALIZER
-18
-24
-30
-36
HIGH
Q
-48
STEREO
HIGH-MID
FREQUENCY
LOW-MID
LOW
GAIN
13 14 15 16
+10
+10
+10
+10
0
5
10
15
20
10
15
30
40
50
60
70
+10
0
0
0
0
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
0
0
0
0
10
10
10
10
5
5
5
5
5
15
15
15
15
20
20
20
20
10
10
10
10
15
15
15
15
30
30
30
30
20
20
20
20
20
40
40
40
40
50
50
50
50
30
30
30
30
30
60
60
60
60
40
40
40
40
40
70
70
70
70
50
50
50
50
50
13 14 15 16
12 11 109 876 432 15
DEC INC
ENTER
63
5
01V96 を使ってみよう
ヒント: マスターレコーダーの再生音をモニターするには、マスターレコーダーのアナロ
グ出力端子を 01V96 の 2TR IN 端子に接続する方法もあります。この方法を使えば、モニ
ターアウトセクションのモニターソース選択スイッチで、即座にモニター信号を切り替え
できます。
2 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押して、PATCH 画面の IN
PATCH ページを表示させます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 64
64
第5章 01V96 を使ってみよう
3 STEREO INPUT フィールドの 2L パラメーターボックスにカーソルを合わせ、パラメー
ターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を使って2TD Lを選び、[ENTER]キーを押しま
す。
4 同じように、STEREO INPUT フィールドの 2R パラメーターボックスにカーソルを合わせ、
2TD Rに設定します。
この状態で、2TR I N DIGITAL 端子から入力された信号が、ST IN チャンネル 2 の L/R へ
と送られます。
5STINセクションの[ST IN]キーを使って、操作対象として ST IN チャンネル 1/2 を選びま
す。
ST IN セクションでは、[ST IN]キーを使って操作する ST IN
チャンネルの組み合わせ(1/2または3/4)を選びます。現在
選ばれている組み合わせは、キーの右側にあるインジケー
ターで確認できます。
ST IN
6STINチャンネル 2 に対応する[ON]キーをオフ(LED が消灯した状態)に設定します。
この[ON]キーは、マスターレコーダーの再生音をモニターするときだけ、オンに設定しま
す。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 65
録音済みトラックをステレオにミックスする(ミックスダウン)
トラックのミックスバランスを決める
トラック 1 〜 16 のミックスバランスを決め、EQ /コンプレッサー/ゲートで加工しま
す。
1 デジタル MTR側で、トラック 1 〜16 の録音待機状態がすべて解除され、トラックの再生音
をモニターするモードになっていることを確認します。
2 LAYER セクションの[1-16]キーを押し、インプットチャンネル 1〜 16 の[ON]キーをす
べてオフに切り替えます。
3 LAYER セクションの[17-32]キーを押し、インプットチャンネル 17 〜 32の[ON]キーが
すべてオンになっていることを確認します。
4 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押して PAN/ROUTE
画面の ROUT17-STI ページを呼び出し、インプットチャンネル 17〜 32の Sボタンがオ
ン、1〜 8ボタンがオフに設定されていることを確認します。
65
5
01V96 を使ってみよう
これで、デジタル MTR のトラック 1 〜 16からインプットチャンネル 17 〜 32 に入力さ
れた信号が、ステレオバスを経由して STEREO OUT端子や2TR OUT DIGITAL端子へと
送られます。
5 画面内に表示されるインプットチャンネル 17〜 32の PAN ノブを使って、トラックごと
の定位を設定します。
ヒント:[SEL]キーを使ってインプットチャンネルを指定し、SELECTED CHANNEL セク
ションの[PAN]コントロールを使ってパンの値を設定することも可能です。
6 [STEREO]フェーダーを 0dBの位置まで上げます。
7 デジタル MTRを先頭から再生しながら、フェーダー1 〜 16を使って各トラックのミック
スバランスを設定します。
・ 任意のトラックに EQ をかけるには
[SEL]キーでチャンネルを選び、[EQ]キー→[F1]キーを押して EQ EDIT ページを呼び出
します(→ P.86)。または、SELECTED CHANNEL セクションのキー/コントロールを
使って EQのパラメーターを操作します。
・ 任意のトラックにコンプレッサーをかけるには
[SEL]キーでチャンネルを選び、[DYNAMICS]キー→[F4]キーを押して DYNAMICS 画
面の COMP LIB ページを呼び出して、希望するコンプレッサープログラムをリコールしま
す(→ P.84)。コンプレッサーのパラメーターを変更するには、[DYNAMICS]キー→[F3]
キーを押して COMP EDIT ページを表示させます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 66
66
第5章 01V96 を使ってみよう
・ 任意のトラックにゲートをかけるには
[SEL]キーでチャンネルを選び、[DYNAMICS]キー→[F2]キーを押して DYNAMICS 画
面の GATE LIB ページを呼び出して、希望するゲートプログラムをリコールします。ゲート
のパラメーターを変更するには、[DYNAMICS]キー→[F1]キーを押して GATE EDIT ペー
ジを表示させます。
内蔵エフェクトを使う
01V96では、4 系統の内蔵エフェクトが用意されており、AUX センド/リターン経由で、
または任意のチャンネルにインサートして利用できます。ここでは、内蔵エフェクト 1 を
AUX センド 1 経由で使用し、各トラックの信号にリバーブをかける手順を説明します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押し、PATCH 画面の EFFECT
ページを呼び出します。
このページでは、4 系統の内蔵エフェクトの入出力に、01V96 内部の信号経路をパッチし
ます。01V96が初期状態のとき、上図のように内蔵エフェクト 1 の入力に AUX センド 1、
内蔵エフェクト 1 の出力には ST IN チャンネル 1 の L/Rがパッチされています。
ヒント: 内蔵エフェクト 1 の設定が上記と異なる場合は、パラメーターホイール(または
[INC]/[DEC]キー)と[ENTER]キーを使って、設定を変更してください。
2 トップパネル上の ST IN セクションで、ST IN チャンネル 1 に対応する[ON]キーがオンに
なっていることを確認します。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[EFFECT]キーを繰り返し押し、EFFECT 画面のFX1
LIBページを呼び出します。
EFFECT 画面の FX1 LIB ページでは、内蔵エフェクト 1 で使用するエフェクトプログラム
をエフェクトライブラリーからリコールしたり、内蔵エフェクト 1 の現在の設定をエフェク
トライブラリーにストアします。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 67
録音済みトラックをステレオにミックスする(ミックスダウン)
画面下部の中央にあるリストの中から、ストア/リコールするプログラムを選択します。リ
スト内にある点線の枠は、現在操作の対象として選ばれているプログラムを示しています。
4 パラメーターホイールを回して、リストの中から2.Reverb Roomを選択します。
ここではルームリバーブのプログラムを選択してみましょう。
5 リスト左側の RECALL ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押します。
内蔵エフェクト 1 に、エフェクトプログラムReverb Roomが読み
込まれます。
ヒント: エフェクトパラメーターをエディットするには、
[EFFECT]キーを繰り返し押し、EFFECT 画面の FX1 EDIT ペー
ジを呼び出します(→ P.161)。
67
5
01V96 を使ってみよう
6 LAYER セクションの[17-32]キーを押します。
チャンネルモジュールで操作可能なレイヤーとして、インプットチャンネルレイヤー17 〜
32 が選ばれます。
7 FADER MODE セクションの[AUX1]キーを押して、キーを点灯させます。
[AUX1]〜[AUX8]キーが点灯しているとき、フェーダー1 〜 16 は AUX 1 〜 8 へのセン
ドレベルを操作するのに使用します。
この例では、インプットチャンネル 17 〜 32 から AUXアウト1(内蔵エフェクト 1 の入
力)に送られる信号のセンドレベルを調節します。
ヒント: フェーダー1 〜 16 の機能を通常のレベル操作に戻すには、FADER MODE セク
ションの[HOME]キーを押します。
8 デジタル MTRを先頭から再生しながら、フェーダー1 〜 16を使って各インプットチャン
ネルからエフェクト 1 に送られる信号のセンドレベルを調節します。
9 エフェクトのリターンレベルを調節するには、トップパネル上にある ST IN セクションの左
側のレベルコントロールを調節します。
レベルコントロールの現在の値は、画面右上で確認できます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 68
68
第5章 01V96 を使ってみよう
マスターレコーダーに録音する
01V96を使ってミックスしたステレオの信号をマスターレコーダーに録音します。
1 マスターレコーダーの録音を開始し、続いてデジタル MTR の再生を開始します。
録音中は、ディスプレイ右側のステレオメーターを監視しながら、ステレオアウトの出力レ
ベルがクリップしないかどうかを監視してください。
2 楽曲の最後まで再生したら、マスターレコーダー→デジタル MTR の順に停止します。
3STINセクションで、ST IN チャンネル 2 に対応する[ON]キーをオン(LED が点灯した状
態)に設定します。
4 マスターレコーダーを再生します。
2TR IN DIGITAL 端子から入力されるマスターレコーダーの再生音が、ST IN チャンネル 2
を経由してステレオバスへと送られます。
ノート: 民生機の DAT レコーダーや MD レコーダーは、再生時には外部ワードクロック
に同期できない(ワードクロックスレーブになれない)機種がほとんどです。このようなタ
イプのマスターレコーダーを 2TR IN DIGITAL 端子経由で再生するときは、DIO/SETUP 画
面の WORD CLOCK ページで、ワードクロックソースを2TRD(2TR IN DIGITAL)に切り
替えてください。
マスターレコーダーの再生が終わったら、ST INチャンネル 2 に対応する[ON]キーをオフ
に戻します。
ヒント: 必要ならば、現在のミックス内容をシーンとしてメモリーにストアできます(→
P.165)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 69
アナログ/デジタル入出力
第6章 アナログ/デジタル入出力
この章では、アナログ/デジタル入出力の仕様、およびデジタル入出力の基本操作について
説明します。
アナログ入出力の仕様
インプット
01V96 のトップパネルには、ラインレベル機器やマイクロフォンを接続する入力端子が搭
載されています。
・ INPUT 端子 A 1〜12
ラインレベル機器やマイクロフォンの信号を入力するバランス
XLR-3-31 タイプの入力端子です。定格入力レベルは− 60dB 〜+
4dB です。
リアパネルのファンタム+ 48V スイッチをオンにすると、ファンタ
ム電源を供給します。
INPUT
2 1
A
B
A
B
69
6
アナログ/デジタル入出力
・ INPUT 端子 B 1〜12
INPUT
(BAL)
B
B
ラインレベル機器やマイクロフォンの信号を入力するバランスの
TRS フォーン入力端子です。定格入力レベルは− 60dB 〜+ 4dB
です。
同じ番号の INPUT 端子は、A/B どちらか一方の端子だけが利用でき
ます。両方の端子にケーブルを接続した場合は、INPUT 端子 B から
の入力信号が有効になります。
・ INPUT 端子 13 〜 16
15 13
ラインレベルの信号を入力できるバランス TRS フォーンタイプの入
力端子です。なお、AD15/16 ソース選択スイッチが押し込まれてい
14
16
るときは、INPUT 端子 15/16 が無効となり、2TR IN 端子の入力信
号が AD インプット 15/16 に送られます。
ヒント: INPUT 端子から入力された信号は、任意のインプットチャンネルにパッチできま
す(インプットチャンネルに入力信号をパッチする方法は→ P.123)。
・ INSERT I/O端子
INSERT
OUTIN
(UNBAL)
INSERT I/O INSERT I/O
TRS フォーンタイプのインサート端子です。AD インプットにエフェ
クターなどの外部機器を挿入するときに利用します。
・ ファンタム電源
INPUT端子 1 〜 12 には、コンデンサーマイクやダイ
レクトボックスに電源を供給する+ 48V のファンタム
電源が搭載されています。リアパネルのファンタム+
48Vスイッチをオンにすると、ファンタム電源を供給し
ます。
・ パッド
INPUT 端子 1 〜 12 には、入力信号のレベルを 20dB減衰させる
PAD
20dB
[PAD]スイッチが装備されています。この[PAD]スイッチは、
INPUT 端子 A/B どちらの信号に対しても有効です。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 70
70
第6章 アナログ/デジタル入出力
・ 入力感度
INPUT 端子 1 〜 16 の入力感度は、[GAIN]コントロールで調節で
きます。INPUT 端子 1 〜 12 では、[PAD]スイッチのオン/オフに
-60
-16
GAIN
PEAK
SIGNAL
応じて設定範囲が異なり、− 16dB 〜− 60dB([PAD]スイッチ=
オフ)、または+ 4dB 〜− 40dB([PAD]スイッチ=オン)となりま
す。また、INPUT 端子 13 〜 16の入力感度は、+ 4dB 〜− 26dB
の範囲で調節できます。
・[PEAK]/[SIGNAL]インジケーター
INPUT 端子 1 〜 16 の入力信号のレベルが− 34dB を超えると、
PEAK
SIGNAL
[SIGNAL]インジケーターが点灯します。また、入力信号がクリッピ
ングポイントの 3dB 手前まで到達すると、[PEAK]インジケーター
が点灯します。
・ 2TR IN 端子
マスターレコーダーなどのラインレベルの信号を入力できるアンバ
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
L
R
ランスの RCA ピン端子です。
AD15/16 ソース選択スイッチが押し込まれているときは、この端
子からの入力信号が AD インプット 15/16 に送られます。また、モ
ニターソース選択スイッチが押し込まれているときは、この端子から
の入力信号を直接 MONITOR OUT 端子からモニターできます。
アウトプット
01V96のトップパネル/リアパネルには、モニターシステム、マスターレコーダー、外部エ
フェクトなどのラインレベル機器を接続する各種出力端子が用意されています。
・ MONITOR OUT 端子 L/R
モニター、または 2TR IN 端子からの入力信号を出力する、バランス
のTRSフォーン端子です。定格出力は+ 4dB です。
この端子から出力される信号は、ADインプットセクションのモニ
ターソース選択スイッチを使って切り替えます。
・ OMNI OUT 端子 1 〜4
任意のバスの信号や任意のチャンネルのダイレクト信号を
出力するバランス TRS フォーンタイプの出力端子です。定
格出力レベルは+ 4dB です。
ヒント: OMNI OUT 端子からは、任意の信号経路をパッチして出力できます(OMNI OUT
端子に信号経路をパッチする方法は→ P.126)。
・ STEREO OUT 端子 L/R
ステレオアウトチャンネルの信号を出力するバランス XLR-3-32
タイプの出力端子です。定格出力レベルは+ 4dB です。
・ 2TR OUT 端子
01V96 Version 2―取扱説明書
IN OUT
2TR
-10dBV (UNBAL)
ラインレベル信号をマスターレコーダーなどの外部機器に出力す
L
R
るアンバランスの RCAピンの端子です。この端子からは、常にステ
レオアウトと同じ信号が出力されます。
Page 71
デジタル入出力の仕様
01V96 のリアパネルには、外部機器とデジタル接続するためのデジタル入出力端子が装備
されています。これらのデジタル入出力端子には、任意の信号経路をパッチできます。
また、スロットに I/O カードを装着することで、アナログ入出力/デジタル入出力を追加で
きます。
デジタル入出力端子
・ 2TR IN DIGITAL 端子
・ 2TR OUT DIGITAL 端子
デジタル入出力の仕様
外部機器から民生フォーマット(IEC-60958)のデジタル信号を入力
する RCAピン端子です。この端子から入力される信号は、任意のイン
プットチャンネルにパッチできます(→ P.123)。
民生フォーマット(IEC-60958)のデジタル信号を出力するRCA ピ
ン端子です。この出力端子には、任意のバスやインプットチャンネル
のダイレクト出力をパッチできます(→ P.127)。
71
6
アナログ/デジタル入出力
・ ADAT IN 端子
ADAT オプティカルフォーマットの 8 チャンネル分の信号を入力する TOSLINK 端子で
す。この端子から入力される信号は、任意のインプットチャンネルにパッチできます(→
P.123)。
・ ADAT OUT 端子
ADAT オプティカルフォーマットの 8 チャンネル分の信号を出力する TOSLINK 端子で
す。この出力端子には、任意のバスやインプットチャンネルのダイレクト出力をパッチでき
ます(→ P.125)。
スロット
オプションの mini-YGDAI(Yamaha General Digital Audio Interface)I/Oカードを装着
するスロットです。AD/DA カードや各種デジタルフォーマット(AES/EBU、ADAT、
Tascam)に対応するデジタル I/Oカードが装着できます。
I/O カードから入力された信号は、任意のインプットチャンネル/インサートインにパッチ
できます(→ P.124)。
また、I/Oカードのアウトプットには、任意のバスの出力信号や、インプットチャンネルのダ
イレクト信号をパッチできます(→ P.127)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 72
72
第6章 アナログ/デジタル入出力
現在使用可能な mini-YGDAI I/Oカードは、次のとおりです。
カード フォーマット 入力 出力
MY8-AD
MY8-AD24
MY4-AD 4
*1
アナログ入力
8
MY8-AD96 8
MY4-DA
アナログ出力 ―
MY8-DA96 8
―
42 0 ビット、44.1/48 kHz
量子化ビット数/
サンプリングレート
20 ビット、44.1/48 kHz
24 ビット、44.1/48 kHz
24 ビット、
44.1/48/88.2/96 kHz
端子
フォーン端子
(バランス型)×8
XLR-3-31タイプ
(バランス型)×4
D-sub 25 ピン
XLR-3-32タイプ
(バランス型)×4
D-sub 25 ピン
24 ビット、
*2
アナログ
入出力
AES/EBU
I/O
88 ユーロブロック× 4
88
16 16
MY8-ADDA96
MY8-AE
*2
MY16-AE
MY8-AEB 88 BNC端子× 8
MY8-AE96
MY8-AE96S
MY8-AT
MY16-AT
MY8-TD
*2
*2
*2
*3
ADAT I/O
88
88
16 16 オプティカル× 4
88
Tascam
MY16-TD
*2
MY8-mLAN
MY16-mLAN
*2
*2
IEEE1394
16 16 D-sub 25 ピン
88
16 16
WAVES Y56K
ADAT 8 8
WAVES Y96K
44.1/48/88.2/96 kHz
24 ビット、44.1/48 kHz
24 ビット、
44.1/48/88.2/96 kHz
24 ビット、44.1/48 kHz
24 ビット、44.1/48 kHz
24 ビット、
44.1/48/88.2/96 kHz
D-sub 25 ピン
D-sub 25 ピン
オプティカル× 2
D-sub 25 ピン
BNCワードクロック出力
6ピン1394端子× 2
オプティカル× 2
*1. このカードは20ビットのMY8-ADカードに代わるものです。
*2. ダブルチャンネルモードで24ビット/96kHzをサポートできます。ただし、96kHzのワードクロックが別
途必要です。
*3. サンプリングレートコンバーター搭載以外はMY8-AE96と同じです。
I/O カードの最新情報は、ヤマハプロフェッショナルオーディオのホームページをご覧くだ
さい。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 73
I/Oカードからの入力信号のサンプリングレートを変換する
I/O カードからの入力信号のサンプリングレートを変換する
オプションのデジタル I/O カード MY8-AE96S にはサンプリングレートコンバーターが
搭載されており、入力信号のサンプリングレートを 01V96 本体に合わせて変換できます。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーを繰り返し押して、DIO/SETUP 画面
の FORMAT ページを表示させます。
サンプリングレートコンバーターのオン/オフを切り替えるには、SRC フィールドのボタ
ンを使用します。デジタル I/O カードの場合は、奇数/偶数の順に並んだペアのチャンネル
単位でオン/オフを設定できます。
73
6
アナログ/デジタル入出力
ヒント: 01V96 が現在動作しているサンプリングレートは、WORD CLOCK ページの FS
フィールドで確認できます。
ノート: サンプリングレートコンバーターが利用できるデジタル I/O カードは、
MY8-AE96S に限られます。その他の I/O カードが装着されているスロット(または何も装
着されていないスロット)では、SRC フィールドのボタンは表示されません。
2 カーソルキーを使って、SRC フィールドにある任意の 2 チャンネルのボタンにカーソルを
合わせ、[ENTER]キーを押します。
選択した 2 チャンネルのサンプリングレートコンバーターのオン/オフが切り替わります。
オンに設定した 2 チャンネルからの入力信号は、サンプリングレートが 01V96本体に合
わせて変換されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
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74
第6章 アナログ/デジタル入出力
デジタル入力信号の情報をモニターする
2TR IN DIGITAL 端子やデジタル I/O カードを経由して、入力されるデジタル信号の各種情
報(サンプリングレートやエンファシスなど)を一覧表示します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[UTILITY]キーを押し、続いて[F2]キーを押します。
UTILITY 画面の CH STATUS ページが表示されます。
1
2
3
4
5
6
このページでは、次のボタンを使って、信号の情報を表示させたいスロット/端子を選択し
ます。
2TR IN
A
2TR IN DIGITAL 端子からの入力信号の状態を表示します。
SLOT
B
スロットに装着されているデジタル I/O カードからの入力信号の情報を、奇数/偶数の
順に隣り合った 2 チャンネル単位で表示します。
2 表示させたい端子またはスロットに相当するボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]キーを
押します。
該当する端子の各種情報が表示されます。ただし、AES/EBU フォーマット以外の
mini-YGDAI I/O カードが装着されている場合、各種情報はグレー表示になります。
各項目の内容は次のとおりです。
FS フィールド
C
サンプリングレートを表示します。信号が入力されていないときや、ワードクロックが同
期していない場合はUnlockと表示されます。
EMPHASIS フィールド
D
エンファシスのオン/オフ状態を表示します。
CATEGORY フィールド
E
IEC958Part2(S/PDIF-Consumer)フォーマットに含まれるカテゴリーコードビッ
トの状態を表示します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 75
デジタル入力信号の情報をモニターする
表示内容は次のとおりです。
表示 内容
General ゼネラル。一時的に使用
Laser Optical レーザー光学機器
D/D Conv デジタル−デジタル変換機および信号処理装置
Magnetic 磁気テープ機器および磁気ディスク装置
D.Broadcast デジタル放送受信
Instruments 楽器、マイクロフォンおよび弦信号を生成するソース
A/D Conv A/D コンバーター(著作権情報なし)
A/D Conv with(C) A/Dコンバーター(著作権情報あり)
Solid Memory 固体メモリー機器
Experimental 実験機器
Unknown 不明
ノート:カテゴリーコードビットを持たない IEC958 Part3(AES/EBU-Professional)
フォーマットの信号をモニターしているときは、Category フィールドにAES/EBU
と表示されます。
F
COPY フィールド
IEC958Part2(S/PDIF-Consumer)フォーマットに含まれるコピー禁止情報の有無を
表示します。OKと表示される場合はコピー許可、Prohibitと表示される場合はコ
ピー禁止を表わします。
75
6
アナログ/デジタル入出力
3 MY16-AE が挿入されている SLOT を選択した場合は、画面右
下に表示される[01-08]/[09-16]ボタンを使用して、表示する
チャンネルを切り替えます。
01V96 Version 2―取扱説明書
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76
第6章 アナログ/デジタル入出力
デジタル出力信号のディザー処理
デジタルオーディオ信号を量子化ビットの高い機器から低い機器へと転送するときに、ビッ
トの切り捨てが原因で量子化ノイズと呼ばれる耳障りな雑音が発生することがあります。
量子化ノイズによる聴感上の影響を抑えるために、デジタル出力信号に対して若干のノイズ
成分を意図的に加えるという方法があります。この処理をディザーと呼びます。
01V96では、デジタル出力端子やデジタルI/O カードから出力される信号に、ディザー処
理を加えることができます。たとえば、01V96のステレオミックスを 16 ビットの DAT レ
コーダーに録音するときなどに利用します。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーを繰り返し押して、DIO/SETUP 画面
のFORMAT ページを表示させます。
ディザー処理の設定はディスプレイ下部で行ないます。
2 ディザー処理を行ないたい端子/チャンネルにカーソルを合わせ、パラメーターホイール
(または[INC]/[DEC]キー)を使って、受信側の量子化ビット数に合わせて数値を選択しま
す。
ノート:
・ OFFを選んだ端子/チャンネルでは、ディザー処理は無効です。
・ ディザー処理が有効なのは、受信側のシステムの量子化ビット数が 01V96 より低いと
きに限られます。
ヒント: [ENTER]キーを続けて 2 回押すと、設定した内容をすべてのチャンネルにコピー
するかどうかを尋ねる Confirm ウィンドウが表示されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
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ハイサンプリングレートの設定
01V96 をハイサンプリングレート(88.2kHz/96kHz)で動作させ、外部機器との間でデジ
タルオーディオ信号を送受信する場合は、外部機器が対応するサンプリングレートに合わせ
てデータの転送方法を選択する必要があります。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーを繰り返し押し、DIO/SETUP 画面の
WORD CLOCKページを表示させます。
2 ワードクロックソースとして、INT 88.2k または INT 96k を選びます。
ノート:01V96 をハイサンプリングレート(88.2kHz/96kHz)で動作させるときは、2系統
の内蔵エフェクトだけが使用可能となります。
3 DISPLAY ACCESS セクションの[DIO/SETUP]キーをもう一度押して、DIO/SETUP 画面
の FORMAT ページを表示させます。
1
ハイサンプリングレートの設定
77
6
アナログ/デジタル入出力
4 カーソルキーを使って IN/OUT フィールド(
ル(または[INC]/[DEC]キー)を使って、データの転送方法を選んでください。
IN/OUT フィールドでは、スロットの入出力ごとに、次の転送方法が選択できます。ただし、
01V96 がハイサンプリングレートで動作していなければ、設定を行なうことはできませ
ん。
・ DOUBLE CHANNEL(ダブルチャンネル)
01V96 の半分のサンプリングレート(44.1/48kHz)の信号を 2 チャンネル分合わせて、
ハイサンプリングレートのモノラル信号として入出力します。ハイサンプリングレートで動
作する 01V96 と 44.1/48kHz に対応したデジタル MTR/HDR との間で、データを転送
するときに利用します。
ノート: ダブルチャンネルに設定したスロットでは、使用できるチャンネル数は半分にな
ります(偶数チャンネルの入出力は無効です)。
・ DOUBLE SPEED(ダブルスピード)
ハイサンプリングレート(88.2/96kHz)のデジタル信号を入出力します。ハイサンプリング
レートに対応した機器との間で、データを転送するときに利用します。
ノート: この設定が選択できるのは、ダブルスピードでデジタル信号を入出力できるデジ
タル I/O カード(MY8-AE96、MY8-AE96S など)が装着されているスロットに限ります。
)にカーソルを合わせ、パラメーターホイー
1
01V96 Version 2―取扱説明書
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78
第6章 アナログ/デジタル入出力
・ SINGLE(シングル)
01V96がハイサンプリングレートで動作しているときに、半分のサンプリングレート
(44.1/48kHz)の信号を送受信する特殊な設定です。たとえば 01V96 を 88.2kHz で動
作させているときに、外部の HDR などから 44.1kHz のデジタル信号を取り込みたいとき
などに使用します。
ノート: ダブルスピードでデジタル信号を入出力できるデジタル I/O カード(MY8-AE96、
MY8-AE96S など)が装着されているスロットでは、この設定は選べません。
ヒント:
・ I/O カードが装着されていないスロットや、AD/DA カードなど入出力フォーマットに影
響しない I/O カードが搭載されているスロットは、設定値のフィールドに−と表示さ
れます。
01V96 Version 2―取扱説明書
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第7章 インプットチャンネル
この章では、01V96のインプットチャンネルの各種パラメーターを調節する方法を説明し
ます。
インプットチャンネルについて
インプットチャンネルは、01V96に入力された信号(および内蔵エフェクト1 〜 4 から出
力された信号)の音量や音質を調節し、バス 1 〜 8、ステレオバス、AUX センド 1 〜 8 など
に送り出すセクションです。インプットチャンネルには、モノラル仕様のインプットチャン
ネル 1 〜 32 と、ステレオ仕様の ST IN チャンネル 1 〜 4 の 2 種類があり、それぞれ利用
できる機能が若干異なります。
インプットチャンネル 1 〜 32
フェイズ、ゲート、コンプレッサー、アッテネーター、EQ などを使って信号を加工できるモノ
ラル入力のチャンネルです。次の図は、インプットチャンネル 1 〜 32 の信号の流れを表わ
したものです。
インプットチャンネル
79
7
インプットチャンネル
INPUT PATCH
各パラメーターの内容は次のとおりです。
・φ(フェイズ)
入力された信号の位相を切り替えます。
・ GATE(ゲート)
ゲートまたはダッキングとして利用できるゲート系ダイナミクスプロセッサーです。
・ COMP(コンプレッサー)
コンプレッサー、エキスパンダー、リミッターとして利用できるコンプレッサー系ダイナミ
クスプロセッサーです。コンプレッサーの挿入位置は、EQ の手前、フェーダーの手前、フェー
ダーの直後の中から選択できます。
・ ATT(アッテネーター)
EQ の入力信号のレベルを減衰/増幅します。EQ 通過後に信号がクリップするのを防いだ
り、レベルが下がり過ぎるのを補正したりするときに使用します。
・4BAND EQ(4 バンドイコライザー)
HIGH、HIGH-MID、LOW-MID、LOW の 4 バンドを備えたパラメトリック EQ です。
・ INPUT DELAY(インプットディレイ)
入力された信号を遅延させます。チャンネル間のタイミングを微調節するほか、フィード
バック付きのディレイエフェクトとしても利用できます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 80
80
第7章 インプットチャンネル
・ON(オン/オフ)
チャンネルのオン/オフを切り替えます。オフにするとそのチャンネルはミュートされます。
・ LEVEL(レベル)
インプットチャンネルの入力レベルを調節します。
・ PAN(パン)
インプットチャンネルからステレオバスに送られる信号のパンを調節します。また、ペアに
設定された 2 本のバスに対し、パンの設定を適用することも可能です。
・ AUX(AUX センドレベル)
AUX センド 1 〜 8 へのセンドレベルを調節します。AUX センドに送られる信号の送出位
置は、プリフェーダー/ポストフェーダーのどちらか一方を選択します。
・ INSERT( インサート )
入力信号を入出力端子や I/O カードを通じて外部に取り出したり、内蔵エフェクトを挿入し
たりします。信号を取り出す入出力端子や I/Oカードのチャンネルは、自由にパッチできま
す(ADインプットのINSERT I/O 端子と混同しないように、ご注意ください)。
・ METER( メーター)
METER 画面に表示されるレベルの検出位置を切り替えます(検出位置の選択方法について
は→ P.34)。
ST IN チャンネル 1 〜 4
フェイズ、アッテネーター、EQ などを使ってステレオ信号を加工できるステレオチャンネル
です。次の図は、ST IN チャンネル 1 〜 4 の信号の流れを表わしたものです。
INPUT PATCH
ST IN チャンネルには、次のパラメーターが用意されています。
・φ(フェイズ )
・ ATT(アッテネーター)
・4BAND EQ(4 バンドイコライザー)
・ON(オン/オフ)
・ LEVEL(レベル)
・ PAN(パン)
・ AUX(AUX センドレベル)
・ METER( メーター)
各パラメーターの内容はインプットチャンネルの説明をご参照ください(→ P.79)。
ヒント: 上記のチャンネル単位のパラメーターは、設定内容をチャンネルライブラリーに
ストアできます。また、ゲート、コンプレッサー、EQ のパラメーターは、専用のライブラ
リーに個別にストアすることも可能です。
01V96 Version 2―取扱説明書
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画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
インプットチャンネルのパラメーターを操作するには、画面内で目的のパラメーターにカー
ソルを合わせて設定値を変更する方法と、トップパネルの操作子を使って主要なパラメー
ターを直接変更する方法があります。
ここでは、画面内の操作によるパラメーターの設定方法について説明します。
フェイズの設定
インプットチャンネルごとのフェイズを設定するには、[φ/INSERT/DELAY]キーを繰り
返し押して、φ/INS/DLY 画面の PHASE ページを表示させます。
このページでは、フェイズを切り替えたいチャンネルの NOR/REV ボタンにカーソルを合
わせ、[ENTER]キー(または[INC]/[DEC]キー)を押して設定を切り替えます。
81
7
インプットチャンネル
1
2
A
NOR/REVボタン
該当するインプットチャンネルの位相を切り替えます。ボタンの表示が NOR のときは
正相、REV のときは逆相となります。
B
GLOBALフィールド
NORボタン/ REV ボタンを使ってすべてのインプットチャンネルのフェイズの設定を
一括して切り替えます。
ヒント:
・ ページの右上には、現在選ばれているチャンネルの名前が表示されます。
・ STIN チャンネル、およびペアに設定されている 2 チャンネルでも、フェイズは個別に
設定できます。[SEL]キーを使って ST IN チャンネルを選んだ場合は、同じ[SEL]キー
を押すたびに L チャンネルと R チャンネルが切り替わります。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 82
82
第7章 インプットチャンネル
ディレイの設定
インプットチャンネルごとのディレイを設定するには、[φ/INSERT/DELAY]キーを繰り
返し押し、次のページの中から設定したいチャンネルに対応するページを呼び出します。
- DLY1-16 ページ
インプットチャンネル 1 〜 16 のディレイを設定します。
- DLY17-32 ページ
インプットチャンネル 17〜 32 のディレイを設定します。
設定可能なパラメーターとその操作方法は各画面とも共通です。
1
2
3
A
DELAY SCALE フィールド
各チャンネルの上から 2 行目に表示されるディレイタイムの単位を、次のボタンを使っ
て選択します。
・ meter ボタン..................メートル単位
・ feet ボタン .....................フィート単位
・ sample ボタン...............サンプル単位
・ beat ボタン ....................拍単位
・ frame ボタン..................タイムコードのフレーム単位
B
GANG ボタン
ペアに設定された 2 チャンネルのディレイタイムの設定を連動させるか(ボタン=オ
ン)、または個別に設定するか(ボタン=オフ)を選びます。
C
チャンネルフィールド
各チャンネルのディレイパラメーターを設定します。各項目の内容は次のとおりです。
・ ON/OFF ボタン ..................................... ディレイのオン/オフを切り替えます。
・ msec ....................................................... ディレイタイムをミリ秒単位で設定します。
・ meter/feet/sample/beat/frame.......ディレイタイムをメートル/フィート/サンプル
・ MIX..........................................................インプットチャンネルの信号とディレイによって
・ FB.GAIN................................................. ディレイのフィードバック量を調節します。
01V96 Version 2―取扱説明書
/拍/フレームのいずれかの単位で設定します。
設定する単位は、DELAY SCALE フィールドの
ボタンで選びます。
遅らせた信号のミックスバランスを調節します。
Page 83
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
ヒント:
・ この機能は、ST IN チャンネルでは利用できません。
・ ディレイタイムの可変範囲は、01V96 が動作しているサンプリングレートに応じて変
化します(44.1kHz 動作時= 0 〜 984.1mSec)。
・ DELAYSCALE フィールドで meter/feet を選んだ場合は、音速(摂氏 15℃のときに約
340m/sec)を基準にして、距離をディレイタイムに換算できます。離れた 2 つの音源の
時間差を補正したいときに、便利です。
・ DELAYSCALE フィールドで beat を選んだ場合は、フィールドの下に拍の基準となる
音符を設定するパラメーターボックスと、テンポ(BPM)を設定するパラメーターボッ
クスが表示されます。これらのパラメーターボックスで音符と BPMを指定すれば、楽
曲のテンポに合わせてディレイタイムを設定できます。
ゲートの設定
インプットチャンネルのゲートを設定するには、[SEL]キーでチャンネルを選び、DISPLAY
ACCESS セクションの[DYNAMICS]キー→[F1]キーの順にキーを押して、DYNAMICS
画面の GATE EDIT ページを表示させます。
2
3
83
7
インプットチャンネル
1
4
5
6
A
KEYIN SOURCE フィールド
ゲートを作動させるトリガーを次の中から選択します。
・ SELF ボタン................... そのチャンネルの入力信号をトリガーにします。
・ CHANNELボタン.........特定チャンネルの入力信号をトリガーにします。チャンネルの
選択はボタン下のパラメーターボックスで行ないます。
・ AUXボタン .................... AUX センドの信号をトリガーとして利用します。バスの選択は
ボタン下のパラメーターボックスで行ないます。
B
STEREO LINK フィールド
ON/OFF ボタンをオンにすると、現在のチャンネルとペアに設定可能なチャンネル同士
で、ゲートを連動させます。
7
C
CURVE フィールド
現在のゲートの特性カーブを表示します。
D
TYPE フィールド
現在のゲートのタイプ(GATE または DUCKING)を表示します。
ノート: このページでゲートのタイプを切り替えることはできません。別のタイプを利用
したいときは、ゲートライブラリーから目的のタイプを使ったプログラムをリコールして
ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 84
84
第7章 インプットチャンネル
E
メーター
ゲート通過後の信号レベルとゲインリダクションの量を表示します。
F
ON/OFF フィールド
ON/OFF ボタンを使ってゲートのオン/オフを切り替えます。
G
PARAMETER フィールド
ゲートのパラメーターを調節します(パラメーターの詳細は→ P.274)。
ヒント:
・ この機能は、ST INチャンネルでは利用できません。
・ ゲートの設定はゲートライブラリーに保存できます。ゲートライブラリーには、さまざ
まな用途に応じたプリセットプログラムが用意されています(→ P.183)。
コンプレッサーの設定
インプットチャンネルのコンプレッサーを設定するには、DISPLAY ACCESS セクション
の[DYNAMICS]キー→[F3]キーの順にキーを押して DYNAMICS 画面の COMP EDIT
ページを表示させます。
2
3
4
1
5
6
POSITION フィールド
A
パラメーターホイール(または[INC]/[DEC]キー)を使ってコンプレッサーの挿入位置
を次の中から選択します。
・ PRE EQ ..........................イコライザーの直前(初期設定)
・ PRE FADER ..................フェーダーの直前
・ POST FADER................フェーダーの直後
STEREO LINK フィールド
B
ON/OFF ボタンをオンにすると、現在のチャンネルとペアに設定可能なチャンネル同士
で、コンプレッサーの動作を連動させます。
7
CURVE フィールド
C
現在のコンプレッサーの特性カーブを表示します。
TYPE フィールド
D
現在選ばれているコンプレッサーのタイプ(COMP/EXPAND/COMP(H)/COMP(S))
を表示します。
ノート: このページでコンプレッサーのタイプを切り替えることはできません。別のタイ
プを利用したいときは、コンプレッサーライブラリーから該当するタイプを使ったプログ
ラムをリコールしてください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 85
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
E
メーター
コンプレッサー通過後の信号レベルとゲインリダクションの量を表示します。
F
ON/OFFフィールド
ON/OFF ボタンを使ってコンプレッサーのオン/オフを切り替えます。
G
PARAMETERフィールド
コンプレッサーのパラメーターを個別に調節します(タイプごとのパラメーターの詳細
は→ P.275)。
ヒント:
・ この機能は、ST IN チャンネルでは利用できません。
・ コンプレッサーの設定はコンプレッサーライブラリーに保存できます。コンプレッサー
ライブラリーには、さまざまな用途に応じたプリセットプログラムが用意されています
(→ P.185)。
85
アッテネーターの調節
インプットチャンネルのアッテネーターを調節するには、DISPLAY ACCESS セクション
の[EQ]キー→[F3]キーの順にキーを押し、EQ 画面の IN ATTページを呼び出します。
目的のインプットチャンネルに対応するノブにカーソルを合わせ、パラメーターホイールを
回し、−96dB 〜+ 12dB の範囲で、アッテネーターの値を設定します。
ヒント: 現在選ばれているチャンネルのアッテネーターの設定(dB 単位)は、EQ 画面の
EQ EDIT ページでも行なえます。
7
インプットチャンネル
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 86
86
第7章 インプットチャンネル
EQ の設定
01V96の各チャンネルには、LOW/LOW-MID/HIGH-MID/HIGHの 4 バンド EQ が搭載
されています。LOW-MID/HIGH-MID の 2 つのバンドはピーキングタイプの EQ として利
用できます。また、LOW/HIGH の 2 つのバンドはシェルビングタイプ、ピーキングタイプ、
HPF または LPF のいずれかのタイプが選択できます。
1 [SEL]キーを使って、EQを調節したいチャンネルを選びます。
2 DISPLAY ACCESS セクションの[EQ]キー→[F1]キーの順にキーを押し、EQ画面の EQ
EDIT ページを表示させます。
3 2
4
1
5
6
このページには、次のパラメーターが含まれます。
EQ ONフィールド
A
ボタンを使って EQのオン/オフを切り替えます。TYPEフィールド以外にカーソルが
あるときは、[ENTER]キーを押すだけで EQ のオン/オフが切り替わります。
TYPE フィールド
B
EQ のタイプを選択します。TYPE I ボタンをオンにすると従来の 02R シリーズのアル
ゴリズム、TYPE II ボタンをオンにすると新開発のアルゴリズムが使用できます。
ATT フィールド
C
EQ に入力される信号のアッテネーターの値を dB 単位で設定します。EQ画面の IN
ATT ページと同じパラメーターです。
CURVE フィールド
D
現在の EQの特性カーブを表示します。
メーター
E
現在選ばれているインプットチャンネルと、そのチャンネルとペアに設定可能なチャン
ネルのイコライザー通過後の信号レベルを表示します。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 87
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
F
LOW/L-MID/H-MID/HIGHフィールド
バンドごとの Q(特性)、F(周波数)、G(ゲイン)を調節します。各パラメーターの設定範囲
は、次のとおりです。
パラメーター LOW LOW-MID HIGH-MID HIGH
HPF、10.0 〜 0.10
Q
フリーケンシー 21.2Hz 〜 20.0kHz(1/12 オクターブごとに 120 ステップ)
ゲイン
*1. QがHPFまたはLPFに設定されているとき、LOWおよびHIGH GAINコントロールはフィルターの
オン/オフコントロールとして機能します。
ヒント:
・ LOW フィールドの Q パラメーターで HPF を選んだときは、LOWバンド EQがハイパ
スフィルターとして動作します。また L.SHELFを選んだときは、シェルビングタイプの
EQ として動作します。
・ HIGHフィールドの Q パラメーターで LPF を選んだときは、HIGH バンド EQ がローパ
スフィルターとして動作します。また H.SHELFを選んだときは、シェルビングタイプ
のEQとして動作します。
(41 ステップ)、
L.SHELF
−18.0dB〜 +18.0dB(0.1dB ごと)
10.0 〜 0.10
(41 ステップ)
LPF、10.0〜 0.10
(41 ステップ)、
H.SHELF
*1
87
7
インプットチャンネル
3 操作したいパラメーターにカーソルを合わせ、パラメーターホイールを回して設定値を変更
します。
ヒント:
・ STIN チャンネルの EQ は、L/R の設定が連動します。
・ SELECTED CHANNEL セクションの操作子を使えば、操作する帯域を選び、Q(特性)、F
(周波数)、G(ゲイン)の各パラメーターのノブを使って直接操作できます(→ P.94)
・ EQ の設定は EQ ライブラリーに保存できます。EQ ライブラリーには、さまざまな用途
に応じたプリセットプログラムが用意されています(→ P.273)。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 88
88
第7章 インプットチャンネル
パンの設定
各インプットチャンネルのパンを L63 〜 CENTER 〜 R63 の範囲で調節できます。イン
プットチャンネルのパンを設定するには、[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押して、
PAN/ROUTE 画面の PAN ページを呼び出します。
2
1
設定したいチャンネルのパンノブにカーソルを合わせ、パラメーターホイールを回してパン
の値を調節します。
A
パンノブ
各チャンネルのパンの値を調節します。
[ENTER]キーを押すと、パンの値が CENTER に設定されます。
MODE フィールド
B
チャンネルをペアにしていたときのパンの動作を選択します。選択可能な設定は次のと
おりです。
・ INDIVIDUAL(インディビデュアル)... 2 つのチャンネルのパンを個別に動作させます。
・ GANG(ギャング).................................. 2 つのチャンネルのパンを現在の広がりを保った
まま連動させます。
・ INV GANG(インバースギャング) .......2 つのチャンネルのパンを逆方向に連動させま
す。
ヒント:
・ ST IN チャンネルのパンは、L/R 独立して設定できます。
・ SELECTED CHANNEL セクションの PAN コントロールを回して、インプットチャンネ
ルのパンを設定することも可能です。
・ 01V96 のサラウンドモードを STEREO 以外に切り替えたときは、サラウンドパンが利
用できます。サラウンドパンについては、第12章をご参照ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 89
画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
ルーティングを変更する
インプットチャンネルの送り先を、ステレオバス、バス 1 〜 8、ダイレクトアウトの中から選
択します。初期状態ではステレオバスにのみ信号が送られていますが、必要に応じて単一ま
たは複数の送り先を選択できます。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PAN/ROUTING]キーを繰り返し押し、次のページの中
から設定したいチャンネルに対応するページを呼び出します。
- ROUT1-16 ページ
インプットチャンネル 1 〜 16 のルーティングを設定します。
- ROUT17-STI ページ
インプットチャンネル 17 〜 32 と ST IN チャンネル 1 〜 4 のルーティングを設定し
ます。
調節可能なパラメーターとその操作方法は各画面とも共通です。
1
5
6
2
7
89
7
インプットチャンネル
3
4
8
PAN ボタン
A
そのチャンネルのパンの設定をバスアウトに適用するかどうかを設定します。サラウン
ドモードの場合は、サラウンドパンの設定をバスアウトに適用するかどうかも設定しま
す。
バスボタン 1〜 8
B
インプットチャンネルの信号を送るバスを選択します。なお、01V96をサラウンドモー
ドで利用しているときは、サラウンドのモードに応じてボタン表示が次のように変わり
ます。
バスボタン 1 2 3 4 5 6 7 8
サラウンドモード= 3-1 LRCS5678
サラウンドモード= 5.1 LRL sRs C E 7 8
サラウンドモード= 6.1 LRL sRs C Bs E 8
L=Left, R=Right, C=Center, S=Surround, Ls=Left Surround
Rs=Right Surround, E=Low Frequency Effect, Bs=Back Surround
この表は、01V96 が初期状態のときの割り当て例を示したものです。DIO/SETUP 画
面の SURROUND BUS SETUP ページの設定によっては、この表と異なる場合もあり
ます。
Sボタン
C
このボタンをオンにすると、インプットチャンネルの信号がステレオバスに送られます。
Dボタン
D
このボタンをオンにすると、インプットチャンネルの信号が、ダイレクト出力先として指
定した信号経路に送られます。ダイレクトアウトについての詳しい説明は P.127 をご参
照ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 90
90
第7章 インプットチャンネル
E
ALL STEREO ボタン
現在ページに表示されているすべてのチャンネルの S ボタンをオンにします。
F
ALL BUS ボタン
現在ページに表示されているすべてのチャンネルのバスボタン 1 〜 8 をオンにします。
G
ALL CLEAR ボタン
現在ページに表示されているすべてのチャンネルのルーティングをすべて解除します。
H
SURROUND MODE フィールド
現在設定されているサラウンドモードを表示します。
ヒント: STIN チャンネルのルーティングは、L/R の設定が連動します。また、ST IN チャン
ネルでは D ボタンは利用できません。
特定チャンネルのパラメーターを一覧表示させる
VIEW 画面の PARAMETER ページや FADER ページを使えば、現在選ばれているインプッ
トチャンネルのパラメーターを一覧しながら、パラメーターの値を調節できます。
■ ゲート/コンプレッサー/ EQ を一覧表示させる
[SEL]キーを使ってインプットチャンネルを選んだ後で、DISPLAY ACCESSセクション
の[VIEW]キーを繰り返し押し、VIEW 画面の PARAMETER ページを表示させます。
ページに表示される各パラメーターにカーソルを合わせると、パラメーターホイール(また
は[INC]/[DEC]キー、[ENTER]キー)を使ってパラメーターを設定できます。
3 4
1
5
6
2
7
8
パラメーターの内容は次のとおりです(* 印のパラメーターは、ST IN チャンネルでは利用で
きません)。
A
GATE フィールド(*)
ゲート系ダイナミクスプロセッサーのオン/オフ切り替えと、パラメーター設定を行な
います(詳しい説明は→ P.83)。
B
COMP フィールド(*)
コンプレッサー系ダイナミクスプロセッサーのオン/オフ切り替えと、パラメーター設
定を行ないます(詳しい説明は→ P.84)。
C
INSERT フィールド(*)
インサートのオン/オフ切り替えとインサートイン/アウトのパッチ設定を行ないます
(詳しい説明は→ P.129)。
01V96 Version 2―取扱説明書
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画面内の操作でインプットチャンネルを設定する
D
EQフィールド
EQの各種パラメーターを設定します(詳しい説明は→ P.86)。
E
メーター
選択したインプットチャンネルと、そのチャンネルとペアに設定可能なチャンネルの信
号レベルを表示します。
F
φ フィールド
フェイズの設定を切り替えます(詳しい説明は→ P.81)。
G
DELAY フィールド(*)
ディレイの各種パラメーターを設定します(詳しい説明は→ P.82)。
H
PAIRフィールド(*)
ペアのオン/オフを設定します。ペアをオンにすると マーク、ペアをオフにすると
マークが表示されます(詳しい説明は→ P.95)。
91
■ パン/フェーダー/ AUX センドレベルを一覧する
[SEL]キーを使ってインプットチャンネルを選んだ後で、DISPLAY ACCESS セクション
の[VIEW]キーを繰り返し押し、VIEW 画面の FADER ページを表示させます。
ページに表示される各パラメーターにカーソルを合わせると、パラメーターホイール(また
は[INC]/[DEC]キー)を使ってパラメーターを設定します。
3 2 1 4
5
6
PAN/ON/FADERフィールド
A
・ PAN ノブ ........................ パンの値を設定します。
[ENTER]キーを押すと、パンの値が CENTER に設定されま
す。
・ ON/OFFボタン ............. インプットチャンネルのオン/オフを切り替えます。
・ フェーダー......................インプットチャンネルの入力レベルの値を設定します。フェー
ダーの値が 0dB のときは、フェーダーマークが黒く表示されま
す。[ENTER]キーを押すと、フェーダーの値が 0dB に設定され
ます。
7
インプットチャンネル
SURROUND PAN フィールド
B
・ SURROUND PAN ........サラウンドパンの設定値が表示されます(サラウンドパン利用
時のみ)。サラウンドパンについての詳しい説明は、P.137 をご
参照ください。
01V96 Version 2―取扱説明書
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92
第7章 インプットチャンネル
C
BUS ROUTING/FOLLOW PAN フィールド
・ BUS ROUTING.............選択したチャンネルの送り先となるバスを選択します。D(ダイ
・ FOLLOW PAN...............ペアに設定された 2 本のバスへ出力するときに、パンの設定を
D
AUX フィールド
・ AUX.................................選択したチャンネルから AUX1 〜 8 へのセンドレベル、およ
E
メーターフィールド
・ メーター ..........................選択したチャンネルのレベルを表示します。
・ PRE EQ/PRE FADER/
POST FADER................現在メーターに表示されているレベルの検出位置を表示しま
レクト)ボタンをオンにすると、ボタン下のパラメーターボック
スで選ばれた端子にダイレクト出力されます(ST IN チャンネ
ルでは、D ボタンは利用できません)。
有効にするかどうかを設定します(フォローパン機能)。ボタン
をオフにするとフォローパンが無効になり、2 本のバスに同じ
信号が送られます。サラウンドモードの場合は、サラウンドパン
の設定をバスアウトに適用するかどうかも設定します。
びAUX センドの送出位置を設定します(AUX センドの詳しい
説明は→ P.111)。
す。
F
GROUP フィールド
・ FADER/MUTE/EQ/
COMP .............................選択したチャンネルがフェーダー、ミュート、EQ、コンプレッ
サーの各グループに所属しているかどうかを表示します。グ
ループに属しているときはグループ番号、属していないときは
―と表示されます(ST IN チャンネルでは、コンプレッサーが
利用できません)。
01V96 Version 2―取扱説明書
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パネル上の操作子でインプットチャンネルを設定する
パネル上の操作子でインプットチャンネルを設定する
トップパネルのフェーダー、[SEL]キー、SELECTED CHANNEL セクションの各種キー/
コントロールを使えば、インプットチャンネルの主要パラメーターを直接操作できます。
入力レベル/パンの設定
1 インプットチャンネル 1 〜 32の入力レベル/パンを調節するには、LAYER セクションの
[1-16]/[17-32]キーを使ってレイヤーを選びます。
2 入力レベル/パンを調節したいチャンネルの[SEL]キーを押してチャンネルを選択します。
3 入力レベルを設定するには、目的のチャンネルのフェーダーを操作します。
4 パンを設定するには、SELECTED CHANNEL セクションの[PAN]コントロールを回しま
す。
[PAN]コントロールを回すと、自動的に PAN/ROUTE 画面の PAN ページが表示されま
す。
93
7
インプットチャンネル
5STINチャンネル 1 〜 4 の入力レベル/パンを調節するには、ST IN セクションの[ST IN]
キーを使って、操作対象となるチャンネルを選択します。
現在 ST IN セクションのキーやコントロールを使って操作が行なえるチャンネルは、[ST
IN]キーの横にあるインジケーターで確認できます。
6 入力レベル/パンを調節したいチャンネルの[SEL]キーを押してチャンネルを選択します。
7 入力レベルを設定するには、目的のチャンネルのレベルコントロールを回します。
現在のチャンネルレベルは、ディスプレイ上部に常に表示されます。
8 パンを設定するには、SELECTED CHANNEL セクションの[PAN]コントロールを回しま
す。
ST IN の片方のチャンネル(L または R)のパンが変化します。パンを調節する L/R チャンネ
ルを切り替えるには、同じ[SEL]キーを繰り返し押します(現在操作しているチャンネルは、
ディスプレイ左上の表示で確認できます)。
01V96 Version 2―取扱説明書
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94
第7章 インプットチャンネル
EQ の設定
1 [SEL]キーまたはフェーダーを使って調節したいチャンネルを選びます。
2 選択したチャンネルの EQ を設定するには、SELECTED CHANNEL セクションの次のキー
の中からいずれか 1 つを押して、操作したい帯域を選びます。
・[HIGH]キー....................ハイバンド
・[H-MID]キー .................ハイミッドバンド
・[L-MID]キー..................ローミッドバンド
・[LOW]キー.....................ローバンド
3 SELECTED CHANNELセクションの[Q]コントロール、[FREQUENCY]コントロール、
[GAIN]コントロールを使って、手順 2 で選んだ帯域の特性/周波数/ゲインを調節します。
Auto EQUALIZER Display (→P.231) がオンの場合は EQ 画面の EQ EDIT ページが表
示されます。
オフの場合は、ディスプレイには、現在調節しているパラメーターの値がポップアップ表示
されます。
EQ の詳しい説明については P.86 をご参照ください。
ヒント:
・ 手順 2 で選択したキーを押し続けると、そのキーに対応する帯域のゲインをリセットで
きます。
・ SELECTED CHANNEL セクションの[HIGH]キーと[LOW]キーを同時に押すと、すべ
ての帯域の Q、フリーケンシー、ゲインを一括してリセットできます。
01V96 Version 2―取扱説明書
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2 つのインプットチャンネルをペアにする
2 つのインプットチャンネルをペアにする
01V96 では、奇数/偶数の順に隣り合うインプットチャンネル同士、またはレイヤー1 と
レイヤー2 でフェーダーを共有するチャンネル同士をペアに設定できます。ペアに設定され
た2チャンネルでは、フェーダーの動作や主要なパラメーターの値を連動させることができ
ます。ペアに設定された 2 チャンネル間で連動するパラメーター、およびペアに設定されて
いても独立して操作可能なパラメーターは、次のとおりです。
95
連動するパラメーター
[SEL]キーの動作
フェーダー
チャンネルのオン/オフ
インサートのオン/オフ
ソロのオン/オフ
ソロセーフ
AUX オン/オフ
AUX センドレベル
AUX プリ/ポストの設定
ゲート
コンプレッサーの設定
EQ の設定
フェーダーグループ
ミュートグループ
フェードタイム
リコールセーフ
独立して設定できるパラメーター
インプットパッチ
インサートパッチ
アウトプットパッチ
コンプレッサーの挿入位置
フェイズ
ディレイのオン/オフ
ディレイタイム
ディレイフィードバック
ディレイミックス
ルーティング
パン/フォローパン
サラウンドパン
AUX センドのパン
バランス
アッテネーター
* φ/INS/DLY画面のDLY ページで GANGボタンをオフに
すると、独立して設定できます。
** EQ 画面のATTページでは独立して設定できますが、EQ
画面のEQ EDITページやVIEW画面では連動します。
*
**
7
インプットチャンネル
ノート: ST IN チャンネル 1 〜 4 は他のチャンネルとペアにすることはできません。
ペアの設定/解除を行なうには、トップパネルの[SEL]キーを使う方法と、画面に専用ペー
ジを表示させて設定する方法があります。
01V96 Version 2―取扱説明書
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第7章 インプットチャンネル
■[SEL]キーを使ってペアを設定する
1 ペアにしたい片方のチャンネルの[SEL]キーを押しながら、奇数→偶数の順に隣り合った
チャンネルの[SEL]キーを押します。
2 Pair Confirmation (→ P.231)がオンの場合は CHANNEL PAIRING ポップアップウィ
ンドウが表示されます。
ノート:この操作でペアの設定/解除が行なえるチャンネルは、奇数→偶数の順に隣り
合ったチャンネルに限られます。離れたチャンネルの[SEL]キーを同時に押しても何も起
こりません。また同じフェーダーを共有するチャンネルのペアの場合、この操作でペアの
設定/解除はできません。
3 ポップアップウィンドウに表示されるボタンのいずれかにカーソルを合わせ、[ENTER]
キーを押します。
各ボタンの内容は次のとおりです。
・ CANCEL ボタン
操作をキャンセルします。
・CHx→yボタン
奇数チャンネルのパラメーターを偶数チャンネルにコピーします。
・CHy→xボタン
偶数チャンネルのパラメーターの値を奇数チャンネルにコピーします。
・ RESET BOTHボタン
各チャンネルを初期状態(チャンネルライブラリー01 をリコールした状態)にリセットしま
す。
ボタンを選んで[ENTER]キーを押すと、ペアが確定します。
ヒント: ペアにした 2 つのチャンネルの[SEL]キーをもう一度押すと、ペアが解除できま
す。
01V96 Version 2―取扱説明書
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2 つのインプットチャンネルをペアにする
■ 画面上の操作でペアを設定する
1 [PAIR/GROUP]キーを繰り返し押し、PAIR/GRUP 画面の INPUT ページを表示させます。
97
1
2
このページでは、次の要素を設定できます。
A
PAIR MODE フィールド
ペアとなるチャンネルの組み合わせ方法を選択します。
B
STEREO/MONO× 2 ボタン
ペアの設定/解除を切り替えます。
2 PAIR MODEフィールド(
は VERTICALを選びます。
それぞれのモードを選んだときの動作は、次のとおりです。
・ HORIZONTAL...............隣り合う奇数/偶数チャンネルをペアに設定します(初期設
・ VERTICAL...................... レイヤー1 とレイヤー2 で同じフェーダーを共有する 2 チャン
ペアモードを切り替えると、ページ内に表示されるチャンネル番号の組み合わせが変化しま
す。
ノート:
・ ペアモードを切り替えても、インプットチャンネルに付けられた番号が変わるだけで、
ペアの相手先となるチャンネルのミックスパラメーターは変化しないことに、注意して
ください。
・ たとえばペアモードを HORIZONTAL から VERTICAL に切り替えた場合、それまでイ
ンプットチャンネル 2と呼ばれていたチャンネルの呼び名がインプットチャンネル
17に変わりますが、パラメーターは変化しません(最初にチャンネル 1と2 がペアに
設定されていれば、モード切り替え後はチャンネル 1 と 17 がペアに設定された状態と
なります)。
)にカーソルを移動し、ペアモードとして HORIZONTALまた
1
定)。
ネル(CH1 と CH17、CH16 と CH32 など)をペアにします。
1 本のフェーダーを使って、ステレオソースを操作したい場合
に便利です。
7
インプットチャンネル
3 ペアを設定したいチャンネルの MONO × 2 ボタン
キーを押します。
ペアが設定されます。
4 ペアを解除したいときは STEREO ボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押します。
ヒント:PAIR/GRUP 画面の OUTPUT ページを表示させれば、同様の操作でアウトプット
チャンネルのペアの設定/解除が行なえます(→ P.107)。
にカーソルを合わせ、[ENTER]
(
)
2
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 98
98
第7章 インプットチャンネル
インプットチャンネルの名前を変更する
01V96が初期状態のとき、各画面に表示されるインプットチャンネルには、CH1、CH2...
と名前が付けられています。この名前は、必要に応じて変更できます。たとえば、そのイン
プットチャンネルに入力される楽器名を付けておけば、ミックスのときに便利です。
1 DISPLAY ACCESS セクションの[PATCH]キーを繰り返し押し、PATCH 画面の IN NAME
ページを呼び出します。
1 2
3
画面中央のパラメーターボックスでは省略表記(
はフルネームが設定できます。
画面右上の Name Input Auto Copy チェックボックス(
メーターボックスに名前を入力したときに、その先頭の 4 文字が自動的に SHORT 側にコ
ピーされます。逆に SHORT パラメーターボックスに名前を入力したときは、入力された文
字が LONG 側の先頭位置にコピーされます。
また、INITIALIZE ボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押せば、各チャンネルの名
前を初期状態に戻せます。
2 名前を変更したいパラメーターボックスにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押します。
名前を入力する TITLE EDITポップアップウィンドウが表示されます。
3 名前を入力し、OKボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押します。
[ENTER]キーを押すと、新しい名前が有効になります。
)、右側のパラメーターボックス( 2)で
1
)をオンにすると、LONG パラ
3
ヒント: 変更した名前は、インプットパッチライブラリーに保存されます。
01V96 Version 2―取扱説明書
Page 99
第8章 バスアウト
この章では、ステレオアウトやバスアウト 1 〜 8 の各種パラメーターを調節する方法を説
明します。
ステレオアウトについて
ステレオアウトは、インプットチャンネルやバスアウト 1 〜 8 から送られてきた信号を 2
チャンネルにミックスし、専用の EQ やコンプレッサーで加工して、STEREO OUT 端子や
2TR OUT 端子へと送り出すセクションです。次の図は、ステレオアウトの信号の流れを表
わしたものです。
(Gain Reduction)
METER
COMP
STEREO R
STEREO L
INSERT
AT T
METER
4BAND
INSERT
EQ
Same as stereo master L
(Out Meter)
METER
ON
LEVEL
INSERT
BAL
OUTPUT
DELAY
METER
DA
DA
バスアウト
L
(-10dBV)
[2TR OUT]
R
L
(+4dBu)
R
99
[STEREO OUT]
8
バスアウト
OUTPUT PATCH
・ INSERT(インサート)
ステレオアウトの信号を入出力端子や I/O カードを通じて外部に取り出したり、内蔵エフェ
クトを挿入したりします。
・ ATT(アッテネーター)
EQ の入力信号のレベルを減衰/増幅します。EQ 通過後に信号がクリップするのを防いだ
り、レベルが下がり過ぎるのを補正したりするときに使用します。
・ 4BAND EQ(4バンドイコライザー)
HIGH、HIGH-MID、LOW-MID、LOW の 4 バンドを備えたパラメトリック EQ です。
・ COMP(コンプレッサー)
コンプレッサー、エキスパンダー、リミッターとして利用できるコンプレッサー系ダイナミ
クスプロセッサーです。コンプレッサーの挿入位置は、EQ の手前、[STEREO]フェーダーの
手前、[STEREO]フェーダーの直後の中から選択できます。
・ON(オン/オフ)
ステレオアウトのオン/オフを切り替えます。
・ LEVEL(レベル)
ステレオアウトの出力レベルを[STEREO]フェーダーで調節します。
・ BAL(バランス)
ステレオアウトの L/R チャンネル間の音量バランスを調節します。
・ OUTPUT DELAY(アウトプットディレイ)
出力される信号を遅延させます。主に信号のタイミングを微調節するのに利用します。
01V96 Version 2―取扱説明書
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100
第8章 バスアウト
・ METER(メーター)
METER 画面や、LCD 画面右側のステレオメーターに表示されるレベルの検出位置を切り
替えます(検出位置の選択方法については→ P.34)。
ノート: PATCH画面の OUT PATCH ページでパッチを変更すれば、STEREO OUT 端子以
外の出力端子や I/O カードからステレオアウトの信号を出力することも可能です。
バスアウト 1 〜 8 について
バスアウト 1 〜 8 は、それぞれのインプットチャンネルから該当するバスに送られた信号
をミックスし、専用の EQ やコンプレッサーで加工して、任意の出力端子や I/O カードへと
送出するためのセクションです。
次の図は、バスアウトの信号の流れを表わしたものです。
(Gain Reduction)
METER
COMP
(Out Meter)
METER
BUS4
BUS5
BUS6
BUS7
BUS8
STEREO L
INSERT
AT T
METER
4BAND
EQ
BUS1
BUS2
BUS3
STEREO R
・ INSERT(インサート)
・ ATT(アッテネーター)
・ 4BAND EQ(4 バンドイコライザー)
・ COMP(コンプレッサー)
・ON(オン/オフ)
・ LEVEL(レベル)
・ OUTPUT DELAY(アウトプットディレイ)
・ METER(メーター)
上記のパラメーターの内容は、ステレオアウトと共通です。ステレオアウトの説明をご参照
ください(→ P.99)。
・ BUS to STEREO(バス・トゥ・ステレオ)
バスアウト 1 〜 8 の信号をステレオバスに送ります。上記の ONパラメーターや LEVEL
パラメーターとは独立して、センドレベル、オン/オフ、パンなどのパラメーターを設定でき
ます。
INSERT
PA N
ON
LEVEL
INSERT
ON
OUTPUT
LEVEL
DELAY
METER
BUS 1(...8)
BUS to STEREO
OUTPUT PATCH
ヒント:
・ 奇数→偶数の順に隣り合ったバスをペアに設定し、ステレオのバスとして利用すること
も可能です(→ P.107)。
・ 01V96 が初期状態のとき、スロットのチャンネル 1 〜 8、9〜16 やADAT OUT 端子の
チャンネル 1 〜 8 に対して、それぞれバスアウト 1 〜 8の出力がパッチされています。
ただし、このパッチ内容は、PATCH 画面の OUT PATCH ページで変更できます(→
P.125)。
01V96 Version 2―取扱説明書