Toshiba CX506A Schematics

CX506a
MULTITESTER
取扱説明書 INSTRUCTIONMANUAL
目  次
安全に関する項目〜ご使用前に必ずお読みください〜
【1】
……001
【2】用途と特長 ………………………………………………………003
2−1 用 途 ………………………………………………………003 2−2 特 長 ………………………………………………………003
【3】各部の名称 ………………………………………………………003 【4】指示の読み取り方 ………………………………………………004 【5】機能説明 …………………………………………………………005
5−1 スイッチ・調整器 …………………………………………005 5−2 スタンドの使い方 …………………………………………005
【6】測定方法 …………………………………………………………006
6−1 始業点検 ……………………………………………………006 6−2 レンジの設定方法(最適レンジの設定) ………………006 6−3 測定前の準備 ………………………………………………006 6−4 電圧(V)測定 ……………………………………………008
6−4−1 直流電圧(DCV )測定 …………………………008
6−4−2 交流電圧(ACV〜 )測定 …………………………009 6−5 直流電流(DCA )測定 ………………………………010 6−6 抵抗(Ω)測定 ……………………………………………011 6−7 静電容量( )測定 ……………………………………013
6−7−1 C1、C2レンジでの測定 ……………………………013
6−7−2 C3レンジでの測定 …………………………………015 6−8 トランジスタの測定 ………………………………………016
6−8−1 I
6−8−2 直流電流増幅率(h 6−9
10
6−
CEO(漏洩電流)の測定……………………………016
FE)の測定 ……………………017
高圧プローブ(HV-50)による直流高電圧(HV)の測定(別売品)
……018
測定の終了 …………………………………………………018
【7】保守管理について ………………………………………………019
7−1 保守点検 ……………………………………………………019 7−2 校正点検 ……………………………………………………019 7−3 内蔵電池・ヒューズの交換 ………………………………019 7−4 清掃と保管について ………………………………………021
【8】アフターサービス ………………………………………………021
8−1 保証期間について …………………………………………021 8−2 修理について ………………………………………………021 8−3 お問い合わせ ………………………………………………022
【9】仕 様 ……………………………………………………………023
9−1 一般仕様 ……………………………………………………023 9−2 別売付属品 …………………………………………………023 9−3 測定範囲および許容差 ……………………………………024
保証書  …………………… 最終ページにあります。
CONTENTS
SAFETY PRECAUTIONS:Before use, read the following safety precautions
[1]
……025
1-1 Warning Instruction for safe use …………………………025 1-2 Explanation of Warning Symbols …………………………026 1-3 Overload Protections ………………………………………026 1-4 Influence of the electromagnetic field ……………………026
[2] APPLICATION AND FEATURES……………………………027
2-1 Application …………………………………………………027 2-2 Features ……………………………………………………027
[3] NAME OF FUNCTIONS ………………………………………027 [4] SCALE READING ……………………………………………028 [5] DESCRIPTION OF FUNCTIONS ……………………………029
5-1 Selections, adjusters and switches ………………………029 5-2 How to Use the Stand ……………………………………029
[6] MEASUREMENT PROCEDURE ……………………………030
6-1 Start -up Inspection…………………………………………030 6-2 How to select an appropriate range ………………………030
(Selection of an appropriate range)
6-3 Preparation for Measurement ……………………………030 6-4 Voltage Measurement ……………………………………032
6-4-1 DCV Measurement ( ) ………………………………032
6-4-2 ACV Measurement ( ) ………………………………033 6-5 DCA Measurement ( ) …………………………………034 6-6 Resistance Measurement …………………………………035
6-6-1 Resistance Measurement ( Ω ) ………………………035
6-6-2 Terminal to Terminal Current ( LI )……………………036 6-7 Capacitance Measurement ( ) …………………………037
6-7-1 C1,C2 Range ……………………………………………037
6-7-2 C3 Range ………………………………………………039 6-8 Transistor Measurement …………………………………040
CEO Measurement ……………………………………040
6-8-1 I
6-8-2 hFE Measurement …………………………………………041
6-9 DC High Voltage measurement …………………………042 6-10 End of Measurement ………………………………………042
[7] MAINTENANCE ………………………………………………043
7-1 Maintenance and Inspection ………………………………043 7-2 Calibration …………………………………………………043 7-3 How to Replace Battery and Fuse ………………………043 7-4 Cleaning and Storage………………………………………045
[8] AFTER-SALE SERVICE………………………………………045
8-1 Warranty and Provision ……………………………………045 8-2 Repair ………………………………………………………046 8-3 SANWA web site……………………………………………046
[9] SPECIFICATIONS ……………………………………………047
9-1 General Specification ………………………………………047 9-2 Optional Accessories ………………………………………048 9-3 Measurement Range and Accuracy………………………048
【1】 安全に関する項目〜ご使用前に必ずお読みください〜
このたびはアナログマルチテスタCX506a型をお買い上げいただき、
誠にありがとうございます。
ご使用前にはこの取扱説明書をよくお読みいただき、正しく安全に
ご使用ください。そして常にご覧いただけるように製品と一緒にして 大切に保管してください。
本文中の 警告および 注意の記載事項は、やけどや感
電などの事故防止のため、必ずお守りください。
1−1 安全使用のための警告文
警 告
以下の項目は、やけどや感電などの人身事故を防止するためのも のです。本器をご使用する際には必ずお守りください。 なお、取扱説明書での説明以外の使い方をしますと、本器に与えら れた保護が損なわれることがありますのでご注意ください。
01. 6kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。
02. AC33Vrms(46.7Vpeak)またはDC70V以上の電圧は人体に危険な
ため注意すること。
03. 最大定格入力値を超える信号は入力しないこと。
04. 最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため、誘起電圧、サー
ジ電圧の発生する(モータ等)ラインの測定はしないこと。
05. 本体またはテストリードが傷んでいたり、壊れている場合は使
用しないこと。
06. リヤケースをはずした状態では使用しないこと。
07. ヒューズは必ず指定定格および仕様のものを使用し、代用品を
用いたり短絡することは絶対にしないこと。
08. 測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
09. 測定中は他のファンクションまたは他のレンジに切り換えた
り、プラグを差し換えたりしないこと。
10. 測定ごとのレンジおよびファンクション確認を確実に行うこと。
11. 本器または手が水などでぬれた状態での使用はしないこと。
12. テストリードは指定タイプのものを使用すること。
13. 内蔵電池および内蔵ヒューズ交換を除く修理・改造は行わない
こと。
14. 年 1 回以上の点検は必ず行うこと。
15. 屋内で使用すること。
− 1−
1−2 電磁界、静電界などの影響
強力な電磁界、静電界のある場所での測定、インバータなど高調
波を多量に含む回路の測定では誤動作することがあります。
1−3 警告マークなどの記号説明
本器および『取扱説明書』に使用されている記号と意味について
:安全に使用するための特に重要な事項を示します。
警告文はやけどや感電などの人身事故を防止するためのものです。
・ ・
注意文は本器を壊すおそれのある取り扱いについての注意文です。
:直流電圧(DCV) :ダイオード 〜 :交流電圧(ACV) :グランド Ω :抵抗 + :プラス
:静電容量 − :マイナス hFE:直流増幅率 :ヒューズ
ヒューズとダイオードによる回路保護:二重絶縁または強化絶縁
1−4 最大過負荷保護入力値(容量6kVA以内の電路について)
ファンクション(レンジ)
1000
DCV ACV
750 120/300
DCV ACV
3/12/30 120mV
DCV
30μ/0.3m
DCA
3m 30m/0.3 ×1〜×10k
Ω
C1/C2/C3
h
FE
入力端子 *1 最大過負荷保護入力値
DC・AC1000Vまたは peakmax1400V
DC・AC750Vまたは peakmax1100V DC・AC200Vまたは peakmax280V
+,−
DC・AC1mA
DC・AC10mA DC・AC0.5A
*2
DC・AC50Vまたは peakmax75V
・EMITTER
・COLLECTOR
DC・AC50Vまたは peakmax75V
*2
DC・AC100V または peakmax140V
・BASE
*1 最大過負荷保護入力値の印加時間は5秒以内とする。
また、AC電圧の入力波形は正弦波とする。
*2 過負荷入力が電圧の場合はヒューズ(500mA)とダイオードに
て回路保護をする。ただし、電圧波形の入力の極性とタイミン グによっては抵抗器なども焼損することがある。
− 2−

【2】用途と特長

テストピン 
つば
プラグ
TL-21a
テストプローブ(赤)
テストプローブ(黒)
着脱式 テストピン  キャップ
未装着時
・着脱式テストピンキャップ装着時:CAT.III600V ・着脱式テストピンキャップ未装着時:CAT.II1000V
2−1 用 途
本器は、小容量電路の測定用に設計された、携帯用アナログマル チテスタです。小型の通信機器や、家電製品、電灯線電圧や各種電 池の測定などはもちろん、コンデンサの静電容量測定やトランジス タチェッカとしてもご使用いただけます。
2−2 特 長
● IEC61010-1測定カテゴリⅢ(MAX600V)に準拠
●6ファンクション/26レンジと豊富な機能
●高感度トートバンドメータの採用でDCVは50kΩ/Vと高入力抵抗
●ワイドな静電容量測定機能付き(内蔵発振器、抵抗レンジ使用)
●電源スイッチ固定機能により静電容量の連続測定が可能であり、 電源ON表示ランプで電源のON、OFFが確認できる親切設計
●+、−極性切り換えSW付き(DCVとDCAファンクション)
●簡易トランジスタチェック機能付き

【3】各部の名称

目盛板(スケール板)
メータ指針
メータ0位調整器
ファンクション/レンジ 切り換えスイッチつまみ
(−)入力端子兼
コレクタ接続端子
ベース接続端子
リヤケース
パネル
0Ω・C∞調整器つまみ
ファンクション電源
ON表示ランプ
ファンクション電源用
押しボタンスイッチ
極性切り換えスイッチつまみ
スタンド
(+)入力端子兼エミッタ接続端子
プラグ
わにくちクリップ
わにくちクリップ付き
リード線(CL-506a)
− 3−

【4】指示の読み取り方

⑤ ⑥
使用レンジ Ω×10k Ω×1k
Ω×100 Ω×10 Ω×1 DCV1000 DCV120 DCV12
DCV120m ACV750 ACV120 ACV12
読み取り倍率 ×10k ×1k ×100 ×10 ×1 ×10 ×1 ×0.1 ×1 ×10 ×1 ×0.1
注)指示はなるべく指針の真上で読み取って
使用レンジ DCV300 DCV30 DCV3 ACV300 ACV30
DCmA30μ DCmA0.3 DCmA3 DCmA30 DCmA0.3A
ください。
●上図指針位置での読み取り例
ファンクション
Ω DCV ACV
DCmA
レンジ 目盛番号 読み取り方 読み取り結果 ×100
120V
3V
3mA
① ② ⑨ ③
読み取り倍率 ×10 ×1 ×0.1 ×10 ×1 ×1 ×0.01 ×0.1 ×1 ×0.01
− 4−
89×100 36×100
1.17×100...
.9×0.1
使用レンジ C1 C2 h C3 80mA 8mA 800μA 80μA ACV3
FE
読み取り倍率 ×1 ×1 ×1 ×1 ×10 ×1 ×100 ×10 ×1
8900[Ω]=8.9[kΩ]
36[V]
1.17[V]
0.9[mA]

【5】機能説明

5−1 スイッチ・調整器
①ファンクション/レンジ切り換えスイッチ
つまみを回すことによりファンクションおよびそのレンジを切 り換えることができます。
②メータ0位調整器
この調整器を(−)ドライバーで回して、メータの指針を目盛 左端の0位に合わせます。
③0Ω・C∞調整器
抵抗(Ω)、静電容量(C1〜C3)、h 測定前にテストピンをショートしてこのつまみを回し、Ω測定
FE測定はΩ目盛の0に、C1〜C3測定の場合は各C目盛の∞に
とh メータの指針を合わせます。
④ ファンクション電源用押しボタンスイッチ
静電容量(C1、C2)を測定するときには、このボタンを操作 し、電源をONの状態にして測定します。ボタンを指先で押す と、電源はON、離すとOFFになります。ボタンを押しながら 右へ約45°回すとボタンは沈んだまま固定され、電源は連続 ONの状態になります。測定終了後は電池の消耗を防ぐため、 必ずボタンを左に回して電源をOFFにします。
⑤ ファンクション電源ON表示ランプ
ファンクションの測定用電源がONのときに点滅します。
⑥極性切り換えスイッチ
DCV、DCAの各ファンクションでの測定時に、極性切り換え スイッチを切り換えると測定端子の極性の+−が反転します。 従って、メータの指針が逆方向(−方向)に振れたとき、この スイッチを−側に切り換えることにより、テストリードの接続 を変えずにメータを+方向に振らすことができます。(通常 は+側にしておきます)
FE測定のときに使います。
5−2 スタンドの使い方
リヤケースに付いているスタンドは、次ページの図のように、立 てて使用します。
− 5−

【6】測定方法

6−1 始業点検(次ページのフローチャートを参照のこと)
警 告
1. 感電防止のため、テスタ本体またはテストリードが損傷して いる場合は使用しないこと。
2. テストリードまたはヒューズが切れていないことを確認する こと。
6−2 レンジの設定方法
①電圧(DCV、ACV)、電流(DCA)の最適なレンジの選択
原則として、最大目盛値が測定しようとする値より大きく、し かもメータがなるべく大きく振れるようなレンジを選びます。 例えば9Vの電圧を測定する場合は3Vや300Vレンジではなく12V レンジを、15Vを測定する場合は30Vレンジを選択します。 測定値の見当がつかない場合は、最大のレンジ(DCVは1000V、 ACVは750V、DCAは0.3A)で測定してみます。
②抵抗(Ω)の最適レンジの選択
なるべく指示をΩ目盛の中央付近で読み取れるレンジを選択し ます。
6−3 測定前の準備
0位調整器を回し、メータ指針を目盛板左端の0位置に合わせます。
スタンドの使い方
メータ0位調整
− 6−
テストリードおよび ヒューズの断線確認
①黒プラグを−入力
端子に差し込みま す。
そのまま使用せず、 修理を依頼してくだ さい。
②赤プラグを+入力
端子に差し込みま す。
⑤赤、黒のテストピ
ンをショートしま す。
※内蔵電池が完全に
消耗していても指 針は振れません。
ヒューズまたはテス トリードを交換して ③からやり直してく ださい。
④極性切り換えスイ
ッチつまみを+側 に切り換えます。
③ファンクション/
レンジ切り換えつ まみをΩ×10kレン ジに合わせます。
点検スタート
本体および テストリードの 外観が壊れてい
ますか?
⑥指針が
右に大きく振れ
ていますか?
ヒューズまたはテスト リードを交換してやり 直してみても指針が振 れない場合は、修理を 依頼してください。
異常はありません。 点検終了です。
壊れている
壊れていない
振れている
振れていない
※
− 7−
6−4 電圧(V)測定
警 告
1. 各レンジの最大定格入力電圧を超えた入力を加えないこと。
2. 測定中は他のレンジやファンクションに切り換えないこと。
3. 測定値の見当がつかない場合は、最大レンジで測定すること。
4. 測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たないこと。
5. 負荷と並列に接続して測定すること。
6−4−1 直流電圧(DCV ) 最大測定電圧 DC1000V
1)電池や直流回路の電圧を測ります。 2)測定レンジ
120m/3/12/30/120/300/1000までの7レンジ
3) 測定方法
①極性切り換えスイッ
チは通常+側です。
②テストリードの赤プ
ラグを+入力端子、
⑥⑥
電池
黒プラグを−入力端 子に差し込みます。
③ファンクション/レ
ンジ切り換えスイッ チつまみ(以後、フ ァンクション切り換
① ③
えつまみと言う) を回してDCV の最適レンジに合わせます。
④被測定回路のマイナス(−)電位側に黒のテストピン、プ
ラス(+)電位側に赤のテストピンを接触させます(負荷
と並列接続)。 ⑤V・A目盛にてメータの指示を読み取ります。 ⑥測定後は、被測定回路からテストピンをはずします。
●指針が−側(左方向)に振り切れた場合には、極性切り換
えスイッチつまみを−側に切り換えて、−何ボルトと読み
取ります。
●1000Vレンジでは、0〜120の目盛を10倍して読み取ります。
ただし、1000Vを超える電圧測定は絶対にしないでください。
− 8−
6−4−2 交流電圧(ACV〜)測定  最大測定電圧 AC750V
1)測定対象
主に電灯線回路など、正弦波交流の電圧を測ります。
2)測定レンジ
3/12/30/120/300/750までの6レンジ
3)測定方法
①極性切り換えスイッ
チは+側にします。
②テストリードの赤プ
ラグを+入力端子に、
黒プラグを−入力端
子に差し込みます。
③ファンクション切り
換えつまみを回して
ACV〜の最適なレン
ジに合わせます。
⑥⑥
コンセント
① ③
④被測定回路の測定点
に負荷と並列になるよう、赤と黒のテストピンをそれぞれ
接続します。交流は+、−の極性には無関係です。
⑤V・A目盛でメータの指示を読み取ります。
ただし、3VレンジはAC3V目盛で読み取ります。
⑥測定後は、被測定回路からテストピンをはずします。
●正弦波交流以外の交流電圧測定では、波形の歪みに応じた 大きさの誤差を生じます。
●交流の周波数が高くなると誤差が大きくなります。 3、12Vレンジは40Hz〜30kHzの範囲内 30Vレンジ以上では40Hz〜10kHzの範囲内でご使用ください。
●750Vレンジの指示は0〜120の目盛を10倍して読み取りま す。従って750(75)以上の目盛もあるわけですが、安全上 750Vを超す電圧の測定は絶対にしないでください。
●危険ですから6kVAを超える回路の電圧測定はしないでくだ さい。
●周波数が数10kHz以上の強力な電磁界のある環境下では誤 動作をすることがあります。
− 9−
6−5 直流電流(DCA )測定  最大測定電流 DC0.3A
警 告
1. 人体への危険や本器の故障防止上、入力端子に電圧を加えな いこと。
2. 必ず負荷を通して直列に 接続すること。(右図参照)
3. 入力端子に最大定格電流
○正しい接続(直列)
×危険な接続(並列)
電源 負荷
を超える電流を流さない こと。
1) 測定対象
電池や直流回路の電流を測ります。
2) 測定レンジ
30μ/0.3m/3m/ 30m/0.3(5レンジ)
3) 測定方法
①極性切り換えスイッ
チは通常+側へセッ トしておきます。
②テストリードの赤プ
ラグを+入力端子に、
黒プラグを−入力端
子に差し込みます。
③ファンクション切り
換えつまみをDCA の最適レンジに合わせます。
④被測定回路の−電位側に黒のテストピン、+電位側に赤のテス
トピンを直列に接触させます。 ⑤V・A目盛にてメータの指示を読み取ります。 ⑥測定後は、被測定回路からテストピンをはずします。
●指針が−側(左方向)に振り切れた場合には、極性切り換えス
イッチつまみを−側に切り換え、−何アンペアとして読み取り
ます。
●電流測定では電流レンジの内部抵抗が被測定回路と直列に入
り、その内部抵抗の大きさに応じて、実際の電流より小さくな
ります。
●入力端子に直接電圧を加えたり0.5Aを超える電流を流したりす
ると本器内のヒューズがしゃ断します。
抵抗器
⑥⑥
① ③
電源 負荷
電池
− 10−
6−6 抵抗(Ω)測定  最大測定抵抗 50MΩ
警 告
電圧の加わっている部分の抵抗測定をすると、本器の故障の原 因となるばかりではなく、人体へ危険が及ぶことがあります。
1) 測定対象
抵抗器や回路の抵抗測定、部品や回路の導通チェックをします。
2) 測定レンジ
×1/×10/×100/×1k/×10kΩ(5レンジ)
3) 測定方法
①極性切り換えスイッ
チは+側へセットし
ます。
②テストリードの赤プ
ラグを+入力端子
に、黒プラグを−入
力端子に差し込みま
す。
③ファンクション切り
抵抗器
⑦⑦
換えつまみをΩの最
適レンジに合わせます。
④赤と黒のテストピンをショートして、0Ω・C∞調整器つまみを
回し、メータの指針をΩ目盛の0目盛線に合わせます。
⑤赤、黒のテストピンのショートを解き、被測定物につなぎ換え
ます。
⑥Ω目盛にてメータの指示を読み取ります。 ⑦測定後は、被測定回路からテストピンをはずします。
●LI(端子間電流)は抵抗測定時の入力端子+、−間に流れる電流 です。本器パネル上、各Ωレンジの右側にLIの最大値が付記さ れています(80μA、800μA、8mA、80mA)。 ×1k レンジの場合はLI目盛を10倍しμA単位で読み取ります。 ×100 レンジの場合はLI目盛を100倍しμA単位で読み取ります。 ×10 レンジの場合はLI目盛を直接mA単位で読み取ります。 ×1 レンジの場合はLI目盛を10倍しmA単位で読み取ります。
− 11−
●LEDの発光テスト 本器のΩレンジは3Vで動作させていますので、LEDの発光 テストが行えます。適当なレンジは×10レンジです。
●抵抗レンジの+、−測定端子の極性 本器パネル上の測定端子に付記されている+、−とは逆極 性となります(+測定端子に内蔵電池の−が接続される)。
●ダイオード、トランジスタなど半導体の抵抗測定上の注意 ・測定電圧の加わる方向で、その値が大きく変わります。
前項の入力端子の極性に注意してください。
・使用するレンジ(×1/×10…)により抵抗値が変わりま
す。被測定物に流れる電流が使用するレンジにより変わ るためです。
●端子開放電圧 ×1〜×1kレンジ:約3V ×10kレンジ:約12V
●人体の抵抗による影響 テストピンに指を触れて測定すると、人体の抵抗の影響を 受けて誤差を生じます。 特に、×1kレンジと×10kレンジでその影響が大きくなり ます。
●内蔵ヒューズの抵抗の影響 仕様の項目に記された定格「500mA/250V φ5×20セラミッ ク管入り速断ヒューズ」と異なるヒューズを使用すると、 その抵抗値の違いにより、×1レンジで0Ω調整ができなく なったり誤差を生じたりすることがあります。必ず同定格 のヒューズを使用してください。
●測定電流の影響 電球のフィラメントや極細線のコイル、また半導体の抵抗 は、抵抗測定時に流れる電流による自己加熱で、抵抗値が 変化することがあります。測定時の電流はLI目盛で確認で きます。
●0Ω調整ができない原因
・×1レンジの場合 :主にR6型(単3型1.5V)乾電池の消
耗です。
・×10kレンジの場合 :主に6F22型(積層型9V)乾電池の
消耗です。
新しい乾電池と交換してください。
− 12−
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