Tektronix TDP0500 User manual

TDP0500 型/TDP1000 型 500 MHz/1 GHz 高電圧差動プローブ クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
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Tektronix 連絡先
Tektronix, Inc. 14200 SW Karl Braun Drive P.O. Box 500 Beaverton, OR 97077 USA
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保証 2
当社では、本製品において、出荷の日から 1 年間、材料およびその仕上がりについて欠陥がないことを保証します。この保証期 間中に製品に欠陥があることが判明した場合、当社では、当社の裁量に基づき、部品および作業の費用を請求せずに当該欠 陥製品を修理するか、あるいは当該欠陥製品の交換品を提供します。保証時に当社が使用する部品、モジュール、および交 換する製品は、新しいパフォーマンスに適応するために、新品の場合、または再生品の場合もあります。交換したすべての 部品、モジュール、および製品は当社で保有されます。
本保証に基づきサービスをお受けいただくため、お客様には、本保証期間の満了前に当該欠陥を当社に通知していただき、 サービス実施のための適切な措置を講じていただきます。お客様には、当該欠陥製品を梱包していただき、送料前払いにて当 社指定のサービス・センターに送付していただきます。本製品がお客様に返送される場合において、返送先が当該サービス・セ ンターの設置されている国内の場所であるときは、当社は、返送費用を負担します。しかし、他の場所に返送される製品につい ては、すべての送料、関税、税金その他の費用をお客様に負担していただきます。
本保証は、不適切な使用または不適切もしくは不十分な保守および取り扱いにより生じたいかなる欠陥、故障または損傷にも適 用されません。当社は、以下の事項については、本保証に基づきサービスを提供する義務を負いません。a)当社担当者以外の 者による本製品のインストール、修理またはサービスの試行から生じた損傷に対する修理。b)不適切な使用または互換性の ない機器への接続から生じた損傷に対する修理。c)当社製ではないサプライ用品の使用により生じた損傷または機能不 全に対する修理。d)本製品が改造または他の製品と統合された場合において、改造または統合の影響により当該本製品 のサービスの時間または難度が増加したときの当該本製品に対するサービス。
この保証は、明示的または黙示的な他のあらゆる保証の代わりに、製品に関して当社がお客様に対して提供するものです。当 社およびベンダは、商品性または特定目的に対する適合性についての一切の黙示保証を否認します。欠陥製品を修理または 交換する当社の責任は、本保証の不履行についてお客様に提供される唯一の排他的な法的救済となります。間接損害、 特別損害、付随的損害または派生損害については、当社およびそのベンダは、損害の実現性を事前に通知されていたか 否に拘わらず、一切の責任を負いません。
目次
目次
安全にご使用いただくために ............................................................................. iii
環境条件について .. . .................................................................................... vi
まえがき................................................................................................ viii
マニュアル ......................................................................................... viii
このマニュアルで使用される表記規則 ............................................................... viii
修理のためのプローブの返送 ........................................................................ ix
主要な機能............................................................................................... 1
動作条件................................................................................................. 2
インストール .............................................................................................. 4
ホスト機器への接続................................................................................... 4
プローブ・コントロールとインジケータ................................................................... 5
機能チェック.............................................................................................. 9
必要な機器 .......................................................................................... 9
校正 .................................................................................................... 11
必要条件 ........................................................................................... 11
必要な機器 ......................................................................................... 11
テスト手順........................................................................................... 12
基本操作................................................................................................ 15
プローブ・ヘッド・アセンブリ .......................................................................... 15
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル i
目次
プローブ入力........................................................................................ 16
プローブのオフセットと AutoZero........................................................................... 19
アプリケーション ......................................................................................... 23
アクセサリとオプション.................................................................................... 26
標準アクセサリの使用................................................................................ 26
オプショナル・アクセサリ ............................................................................. 36
オプション........................................................................................... 41
プロービングの原理...................................................................................... 42
プローブの接地 ..................................................................................... 42
入力インピーダンスとプローブの負荷................................................................. 43
保守 .................................................................................................... 45
ホスト機器ファームウェア............................................................................. 45
エラー状態.......................................................................................... 45
交換部品 ........................................................................................... 46
クリーニング......................................................................................... 46
索引
ii TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
安全にご使用いただくために
人体への損傷を避け、本製品や本製品に接続されている製品への損傷を防止するために、次の安全性に関す る注意をよくお読みください。
安全にご使用いただくために、本製品の指示に従ってください。
資格のあるサービス担当者以外は、保守点検手順を実行しないでください。
本製品をご使用の際に、規模の大きなシステムの他の製品にアクセスしなければならない場合があります。 システムの操作に関する警告や注意事項については、他製品のコンポーネントのマニュアルにある安全 に関するセクションをお読みください。
火災や人体への損傷を避けるには
接続と切断は正しく行ってください。 プローブと検査リードは、電圧ソースに接続されている間は接続または
切断しないでください。
本製品を接地してください。 本製品は、メインフレームの電源コードのグランド線を使用して間接的に接地しま
す。 感電を避けるため、グランド線をアースに接続する必要があります。 本製品の入出力端子に接続する前に、 製品が正しく接地されていることを確認してください。
すべての端子の定格に従ってください。 火災や感電の危険を避けるために、本製品のすべての定格とマーキン
グに従ってください。 本製品に電源を接続する前に、定格の詳細について、製品マニュアルを参照してください。
プローブの基準リードは、グランドにのみ接続してください。
安全にご使用いただくために
共通端子を含むどの端子にも、その端子の最大定格を超える電位をかけないでください。
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル iii
安全にご使用いただくために
カバーを外した状態で動作させないでください。 カバーやパネルを外した状態で本製品を動作させない
でください。
障害の疑いがあるときは動作させないでください。 本製品に損傷の疑いがある場合、資格のあるサービ
ス担当者に検査してもらってください。
回路の露出を避けてください。 電源がオンのときに、露出した接続部分やコンポーネントに触れないでください。
湿気の多いところでは動作させないでください。
爆発しやすい環境では動作させないでください。
製品の表面を清潔で乾燥した状態に保ってください。
本マニュアル内の用語
本マニュアルでは、次の用語を使用します。
警告: 「警告」では、怪我や死亡の原因となる状態や行為を示します。
注意: 「注意」では、本製品やその他の資産に損害を与える状態や行為を示します。
本製品に関する記号と用語
本製品では、次の用語を使用します。
iv TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
安全にご使用いただくために
「危険」マークが表示されている場合、怪我をする危険が切迫していることを示します。
「警告」マークが表示されている場合、怪我をする可能性があることを示します。
「注意」マークが表示されている場合、本製品を含む資産に損害が生じる可能性があることを示します。
本製品では、次の記号を使用します。
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル v
環境条件について
環境条件について
このセクションでは、製品の環境に対する影響について説明します。
製品の廃棄方法
機器またはコンポーネントをリサイクルする際には、次のガイドラインを順守してください。
機器のリサイクル。この機器を生産する際には、天然資源が使用されています。この製品には、環境また
は人体に有害な可能性がある物質が含まれているため、製品を廃棄する際には適切に処理する必要があり ます。有害物質の放出を防ぎ、天然資源の使用を減らすため、機材の大部分を再利用またはリサイクルで きるように本製品を正しくリサイクルしてください。
下に示すシンボルは、この製品が WEEE Directive 2002/96/EC (廃棄電気・電子機器に関する指令)に基づ く EU の諸要件に準拠していることを示しています。リサイクル方法については、Tektronix のホームページ (www.tektronix.com)のサポート/サービスの項目を参照してください。
vi TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
環境条件について
有害物質に関する規制
この製品は Monitoring and Control(監視および制御)装置に分類され、2002/95/EC RoHS Directive(電気・ 電子機器含有特定危険物質使用制限指令)の範囲外です。この製品には、鉛、カドミウム、水銀、および 六価クロムが含まれています。
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル vii
まえがき
まえがき
このマニュアルでは、TDP0500 型および TDP1000 型の高電圧差動プローブの取り付けと操作について説明し ます。また、プローブの基本的な操作と概念についても説明します。このマニュアルおよび関連する情報につい ては、Tektronix のホーム ページからも確認できます。
マニュアル
参照する項目 読むマニュアル
初めての操作、機能チェック、基本操作 仕様、性能検査
オシロスコープの詳細な操作、ユーザ・インタフェース、GPIB コマンド
*
機器にインストールされているマニュアルを参照するには、タスク・バーで Start をクリックして、Programs > TekApplications を 選択してください。
このマニュアル
テクニカル・リファレンス・マニュアル
オンライン・ヘルプ(ホスト機器の Help メニューから)
*
このマニュアルで使用される表記規則
このマニュアルでは、手順の順番を示すために次のアイコンを使用しています。
viii TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
修理のためのプローブの返送
プローブの修理が必要な場合は、プローブを当社に返送してください。元の梱包資材が使用に適していな いか使用できない場合は、次の梱包のガイドラインに従ってください。
まえがき
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル ix
まえがき
輸送の準備
1. 内径がプローブの寸法より少なくと も 1 インチ(2.5cm)大きい、ダンボー ルの輸送用カートンを用意します。こ の箱は少なくとも 200 ポンド(90kg) のカートン・テスト強度を持っている 必要があります。
2. プローブを湿気から防ぐために、静 電気防止用の袋または包装材に収 めます。
3. 包装資材に入ったプローブをカート ンに収め、軽い梱包資材を使用して 固定します。
4. 輸送用テープを使用してカートンを 密閉します。
5. 送付先の住所については、このマ ニュアルの開始ページに記載され ている
Tektronix 連絡先
ください。
を参照して
x TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
主要な機能
TDP0500 型および TDP1000 型高電圧差動プローブでは、新しい Tektronix TekVPI オシロスコープ・インタ フェースを搭載したオシロスコープを使用して、DC ~ 500 MHz(TDP0500 型)または 1 GHz(TDP1000 型)まで 正確な差動測定を行うことができます。主要な機能は次の通りです。
DC ~ 500 MHz (TDP0500 型)また
は 1 GHz(TDP1000 型)帯域幅
選択可能な ±42 V または ±4.25 V(DC + ピーク AC)差動入力電圧 範囲
±42 V DC オフセット範囲
100 Hz、10 kHz、1 MHz、および
Full の帯域幅制限フィルタ
1 MΩ 差動入力抵抗
<1 pF の差動入力キャパシタンス
>18 dB CMRR、250 MHz 時(42 V
範囲)
オシロスコープ・ディスプレイ上での
自動単位スケーリング
主要な機能
大信号の性能検査機能
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 1
動作条件
動作条件
表 1: TDP0500 型/TDP1000 型
特性 説明
入力電圧 差動:
温度 動作時:0 ~ +40 ℃(+32 ゚F ~ +104 ゚F)
湿度 動作時:+30 ℃ ~ +40 ℃(+86 ゚F ~ +104 ゚F)0 ~ 90% RH
使用可能高度 動作時: 3000 m (10,000 フ ィ ー ト )以 下
汚染度 2、ただし、屋内使用のみ
±4.25V(DC+ピークAC)、3VRMS ±42 V(DC + ピーク AC)、30 V RMS
コモン・モード: ±35 V(DC + ピーク AC)、25 V RMS(両方の範囲、入力はグランド
を基準)
非動 作時: -55 ℃ ~ +75 ℃ (-67 ゚ F ~ +167 ゚
F)
非動作時:+30 ℃ ~ +60 ℃(+86 ゚F ~ +140 ゚F)0 ~ 90% RH
非動作時:12192 m(40,000 フィート)以下
2 TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
図 1: 電圧と周波数低下の関係を示す曲線
動作条件
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 3
インストール
インストール
ホスト機器への接続
警告: ご使用の TekVPI 機器で、
TDP0500 型および TDP1000 型プロー ブの全機能を使用できるようにするに は、ファームウェアのアップグレードを必 要とする場合があります。プローブを接 続する前に、バージョン要件を確認して ください。 (45 ページ 「ホスト機器ファー ムウェア」 参照)。
1. プローブを TekVPI 差し込み口に差 し込みます。完全に差し込まれると、 カチッと音がします。
プローブを接続すると、ホスト機器 はプローブから情報を読み込み、プ ローブの種類を特定します。
2. 取り外すには、ラッチ・リリース・ボタ ンを押して、機器から引き抜きます。
4 TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル
プローブ・コントロールとインジケータ
Range ボタンと LED
プローブの電源をオンにすると、起動時 セルフテスト・ルーチンの間はすべて のLEDが短く点灯し、その後はRange LED のうちの 1 つが点灯し続けます。こ れは、プローブが正常な動作モードの 状態であることを示します。
範囲選択を切り替えるは、Range ボタン を押します。対応する LED が点灯し、 選択された範囲を示します。
注: ホスト機器は、すべてのプローブ設
定を、プローブとチャンネルの組み合 わせに対する最後の既知のステートに 設定します。Range LED のどれも点灯 していない場合、機器はエラー状態を 検出した可能性があります。プローブ を切断してから再接続して、エラーをク リアしてください。
インストール
TDP0500 型/TDP1000 型クイック・スタート・ユーザ・マニュアル 5
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