Stihl BG 56, BG 66, BG 86, SH 56, SH 86 Instruction Manual [ja]

STIHL BG 56, 66, 86, SH 56, 86

取扱説明書2 - 21
日本語
目次
1 はじめに......................................................2
2 使用上の注意および作業方法..................... 2
3 ブロワーマシンの組み立て.........................7
4 バキューム シュレッダーの組み立て......... 9
5 燃料...........................................................10
6 給油...........................................................11
7 エンジンの始動と停止.............................. 12
8 エアーフィルターの掃除.......................... 14
9 キャブレターの調整..................................15
10 スパーク プラグ........................................15
11 エンジンの動作.........................................16
12 機械の保管................................................ 16
13 整備表....................................................... 17
14 磨耗の低減と損傷の回避.......................... 17
15 主要構成部品............................................ 18
16 技術仕様....................................................19
17 整備と修理................................................ 20
18 廃棄...........................................................20
19 EC 適合証明書.......................................... 20
お客様各位 この度は STIHL 社の製品をお買上げいただきま
置を施して製造されました。私共は、お客様がこ の製品を支障なく使用され、その性能に満足して いただくために最善の努力を尽くす所存でおり ます。
本製品に関してご不明な点がありましたら、お買 上げの販売店または当社カスタマーサービスに お問い合わせください。
敬具
Dr. Nikolas Stihl

1 はじめに

1.1 シンボル マークについて

機械に表示されているシンボル マークの意味は、 本取扱説明書に説明されています。
対象の機種によっては、以下のシンボル マークが 機械に表示されている場合があります。
燃料タンク、ガソリンとエンジン オイ ルの混合燃料
手動燃料パージャーポンプの操作

1.2 段落の前に付いたシンボルや数 字

警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物的損傷に対 する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対する警告。

1.3 技術改良

当社の信条として、常に自社製品の改良を心がけ ております。この理由から、製品の設計、技術、 外観が定期的に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類によっては、 本取扱説明書に記載されていない場合がありま す。
2 使用上の注意および作業方
パワーツールを使用するときは、特別 な安全上の注意事項を遵守する必要 があります。
初めて使用するときは取扱説明書を よく読んで理解し、必要なときに参照 できるよう安全な場所に保管してく ださい。取扱説明書を遵守しないと、 重傷または致命傷さえも負うことが あります。
現地で適用される安全規制 (業界団体、社会保険 機関、労働安全局等が定める規定) にすべて従っ てください。
本機を初めて使用する場合:STIHL サービス店ま たは他の経験豊富なユーザーに機械の安全な操 作法を教わるか、専門的な研修に参加してくださ い。
未成年者には絶対に本機を使用させないでくだ さい - ただし、監督下で訓練を受けた 16 歳以上 の若者は例外です。
子供、動物、見物人を機械に近付けないでくださ い。
機械を使用しないときは、他人に危険が及ばない 場所に置いてください。無断で使用されないよ う、機械を固定してください。
第三者の事故や負傷またはその所有物の損壊を 防止することは、使用者の責任です。
機械は、当該機種とその操作を熟知している人以 外には譲渡したり、貸与したりしないでくださ
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元の取扱説明書
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2021
0458-296-4321-F. VA0.F21.
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2 使用上の注意および作業方法 日本語
い。機械には、必ず取扱説明書を付けてくださ い。
騒音を発する機械の使用が、国や地域の規則によ って特定の時間帯に制限されている場合があり ます。
構成部品のいずれかが損傷している場合、機械を 使用しないでください。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を使用しな いでください。強力な水の噴流で本機の部品が 損傷するおそれがあります。

2.1 アクセサリーおよび交換部品

STIHL 社が本パワーツールに使用することを明 確に承認したか、同等の仕様に基づいた部品とア クセサリーだけを使用してください。ご不明な 点は、サービス店にお問い合わせください。事故 や本機の損傷を防ぐために、高品質の部品とアク セサリーのみを使用してください。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品とアクセサ リーの使用をお勧めしています。そうした純正 品は製品に適合し、お客様の性能要件を満たすよ うに特別に設計されています。
負傷する危険性が高まるおそれがあるため、いか なる方法であれ、絶対に本パワーツールを改造し ないでください。STIHL 社は、承認されていない アタッチメントを使用した際のケガや物的損害 に対して一切、法的責任を負いません。

2.2 身体的条件

パワーツールを操作する人は、十分に休息を取 り、身体的、精神的に健康でなければなりませ ん。
激しい労働に耐えられない体調の方は、かかりつ け医に相談してからパワーツールを使用してく ださい。
ペースメーカー着用者向けの注意点:本機のイグ ニッションシステムは微弱な電磁界を発生しま す。その電磁界がペースメーカーに干渉する場 合があります。健康上のリスクを軽減するため に、STIHL 社ではペースメーカー着用者にはかか りつけ医とペースメーカーの製造元に相談して から本機を使用することをお勧めしています。
動作を鈍らせるおそれがあるアルコールまたは 薬剤を服用した場合やドラッグを使用した場合 は、パワーツールを使用しないでください。

2.3 用途

ブロワーは、庭、スポーツスタジアム、駐車場、 道路等に散在する葉、草、紙等の異物を噴気で掃 除する目的用に設計されています。森林の小道 を掃除する目的にも適しています。
バキュームシュレッダーは、乾燥した葉や固定さ れていない他の軽量不燃物の収集用に設計され ています。
危険物を噴気で掃除したり、吸い取ったりしない でください。
事故が発生し、機械が損傷する危険が増すため、 本機を本来の目的以外には使用しないでくださ い。いかなる方法であれ本製品を改造しないで ください - 改造も事故や本機の損傷につながる おそれがあります。

2.4 衣服と装備

適切な防護服と装備を身に付けてください。
丈夫な素材で、身体の動きを一切制限 しない衣服を着用してください。作 業用のコートではなく、身体にぴった りしたオーバーオールと上着を組み 合わせた安全作業服を着用してくだ さい。
空気吸入口に吸い込まれるおそれが ある衣類、スカーフ、ネクタイ、装身 具は避けてください。長髪は結び、肩 よりも高い位置でまとめてください。
靴底が滑らず、頑強な作りの靴を履いてくださ い。
警告
目を負傷する危険を低減するために、 European Standard(欧州基準) EN 166 に準拠した、確実にフィットする 保護メガネを着用してください。保 護メガネが適切にフィットしている ことを確認してください。
「個人」用のイヤープロテクター (例えばイヤーマ
フ) を着用してください。 STIHL 社では、さまざまな防護服や防護装備を取
り揃えております。

2.5 機械の運搬

必ずエンジンを切ってください。 車両輸送:
転倒、損傷、燃料漏れが生じないよう機械を固
定してください。

2.6 給油

ガソリンは可燃性が極めて高い液体 です - 火気を近付けないでください ­燃料をこぼさないでください - 喫煙 しないでください。
必ずエンジンを切ってから給油してください。 エンジンが高温のときは給油しないでください -
燃料がこぼれ、火災が生じる危険があります。
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日本語 2 使用上の注意および作業方法
タンク内の高圧が徐々に抜け、燃料が噴き出さな いよう、燃料キャップは慎重に開けてください。
必ず換気の良い場所で給油してください。本機 に燃料がこぼれた場合は、直ちに拭き取ってくだ さい - 衣服に付いた場合は、速やかに着替えてく ださい。
燃料が漏れていないか点検してくだ さい!燃料がこぼれたり、漏れたりし ている場合は、絶対にエンジンを始動 しないでください - 致命的な火傷を 負う危険があります!
給油後は、スクリュー式燃料キャップ をできるだけしっかりと閉めてくだ さい。
確実に閉めると、燃料タンクキャップがエンジン の振動によって緩むか外れ、大量の燃料が漏れ出 す危険が低減されます。

2.7 作業開始前

機械が正しく組み立てられ、良好な状態になって いるか確認します - 本取扱説明書の関連項目を 参照してください:
燃料システム、特に燃料タンクキャップ、ホー
スコネクター、手動燃料ポンプ (手動燃料ポン プ付きの機械のみ) 等の目視が可能な部品が漏 れていないか点検します。漏れや損傷を発見 した場合は、エンジンを始動しないでください
- 火災が起きる危険があります!サービス店で 機械を修理してから再使用してください。 スロットルトリガーはスムーズに作動し、放す
とアイドル位置に戻らなければなりません。 調整レバー/スイッチは、容易に STOP または
0 に移動できなければなりません。 ハンドルは乾いた清潔な状態 (オイルや汚れが
付着していない状態) に保ちます。これは、機 械を安全に操作するために重要です。 ブロワーチューブは、適切に組み立てる必要が
あります。 スパークプラグターミナルがしっかりと差し
込まれているか点検します。緩んでいる場合 は火花が発生し、可燃性のガスに引火し、火災 が発生するおそれがあります! ブロワーホイールとブロワーハウジングの状
態を確認します。
ブロワーハウジングに摩耗 (亀裂、傷、欠け) が生 じていると、異物が飛散してケガをする危険が高 まることがあります。ブロワーハウジングが損 傷したときは、サービス店にご相談ください。 STIHL 社では、STIHL サービス店にお問い合わせ いただくことをお勧めしております。
絶対に操作部や安全装置を改造しないでくださ い。
事故とケガの危険を低減するために、適切に組み 立てられていない機械や良好な状態でない機械 は使用しないでください。

2.8 エンジンの始動

給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジンを 始動します。屋外に限ります。
本パワーツールは、一人で操作するように設計さ れています。作業エリアには、始動時であっても 第三者を入れないでください。
エンジンの落としがけをしないでください - 取 扱説明書に従って始動してください。
機械を平坦な地面に置き、足場が安定しているこ とを確認し、機械をしっかりと保持します。
エンジンが始動するとすぐに噴気の強さが増し、 細かな異物 (石等) が作業者に吹き付けられるこ とがあります。

2.9 作業時

危険が差し迫っているときや緊急時は、調整レバ ー/スイッチを STOP または 0 に動かし、速やか にエンジンを切ってください。
本パワーツールは、一人で操作するように設計さ れています。作業エリアには第三者を立ち入ら せないでください。
飛散物によってケガをする危険を低 減するために、作業者以外を半径 5m 以内に立ち入らせないでください。
この距離は、物体 (車両、窓ガラスなど) に対して も維持する必要があります - 物的損害が生じる 危険があります!
絶対にブロワーの吹き出し口を人や 動物に向けないでください。ブロワ ーから小さな物体が高速で飛散する 危険があります。ケガをする危険が あります。
ブロワーを使用した清掃中やバキュームシュレ ッダー使用時 (空地や庭内) は、小動物に害を及ぼ さないよう注意してください。
作動させたまま絶対に本機から離れないでくだ さい。
滑りやすい場所では、特に注意してください。例 えば濡れた面、雪や氷で覆われた面、斜面、凸凹 のある地面。
障害物に注意:廃棄物、切り株、根、溝等のつま ずきそうな障害物に注意してください。
はしご上や不安定な場所では作業を行わないで ください。
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2 使用上の注意および作業方法 日本語
イヤープロテクターを着用している場合は、危険 を告げる声 (叫び声、警笛等) が聞こえにくくなる ため、通常よりもさらに注意が必要です。
冷静かつ慎重に作業を行ってください - 日中の 視界が十分なとき以外は作業を行わないでくだ さい。注意して作業を進め、他者に危険が及ぼな いよう配慮してください。
疲労を感じたときは休憩を取ってください。事 故が起こるおそれがあります!
触媒コンバータ付きマフラーは、特に高温になり ます。
エンジンが始動するとすぐに、機械か ら有毒な排気ガスが発生します。排 気ガスは無臭で目に見えない場合が あり、未燃焼の炭化水素とベンゼンが 含まれているおそれがあります。屋 内や換気状態の悪い場所では、絶対に エンジンをかけないでください。触 媒コンバータが装着されている機種 でも同様です。
有毒ガスを吸い込んで重傷または致命傷を負う 危険を低減するために、溝、くぼ地、他の狭い場 所での作業時は、適切に換気してください。
吐き気、頭痛、視覚障害(視野狭窄等)、聴覚障害、 めまい、注意散漫が生じた場合は、直ちに作業を 中止してください。濃度が非常に高い排気ガス を吸い込むと、そうした症状が現れる場合があり ます。事故が生じるおそれがあります!
火災の危険を低減するために、作業中や機械の付 近では喫煙は避けてください。燃料システムか ら可燃性の気化燃料が漏れ出すおそれがありま す。
塵埃が発生する場合は、かならず防塵マスクを着 用してください。
機械は、騒音と排気ガスの発生が最小限になるよ うに操作してください。不必要にエンジンをふ かさず、作業時のみエンジンを加速してくださ い。
作業完了後は、可燃物のない平らな面に本機を置 きます。燃えやすい物 (木片、樹皮、枯草、燃料 等) の近くに本機を置かないでください。火災が 生じる危険があります!
絶対に吸気口スクリーンまたはノズルからファ ンハウジングに物を挿入しないでください。ブ ロワーによって高速で排出されることがありま す。ケガをする危険があります。
作動状況が著しく変化した (例えば振動が大きく なった) 場合は、作業を中止し、不具合の原因を 解消してください。
機械に設計強度を超える負荷がかかった (例え ば、強い衝撃が加わったか、落下した) 場合は、
必ず機械が正常かどうか確認してから作業を続 行してください - 「作業開始前」も参照してくだ さい。特に燃料システムが漏れていないか点検 し、安全装置が完全に作動しているか確認してく ださい。パワーツールが損傷している場合は、作 業を続けないでください。不明な場合は、販売店 にお問い合わせください。

2.10 ブロワーの使用法

本ブロワーは片手で操作するよう設計されてい ます。コントロールハンドルを右手で握り、ブロ ワーを保持してください。
パワーツールは必ず手で確実に保持してくださ い。
空地や庭をブロワーで掃除するときは、小動物に 注意してください。
前進しながらゆっくりと作業を進めます – ブロ ワーチューブの吹き出し口を常に観察します – 後退はしないでください – つまずく危険があり ます!
警告
ブロワーチューブを完全に取り付けた状態での み本機を使用してください。ケガをする危険が あります!
ラウンドノズルは、草地や芝生など凹凸のある場 所における作業に特に適しています。
ファンノズル (本体に付属または特殊アクセサリ ーとして入手可) は、地面の高さで広範囲かつ強 力なエアフローを形成します。的を絞り、正確に 制御しながら作業を行うことができます。この ノズルは、平坦な面から鋸屑、落ち葉、刈り取っ た草を清掃するのに特に適しています。

2.11 バキュームアタッチメントの使 用

具体的な組み立て方法については、本取扱説明書 の関連する章を参照してください。
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日本語 2 使用上の注意および作業方法
警告
ケガをする危険を低減するために、パワーツール は吸引チューブを適切に取り付け、集塵バッグを 閉じて使用してください。
注記
研磨性の物体 (砂利や石片等) を吸入すると、ファ ンホイールやファンハウジングの摩耗が早まり ます。その結果、吸入性能が著しく低下します。 その場合は、サービス店にお問い合せください。 STIHL 社では、本作業を STIHL サービス店で実 施されることをお勧めしています。
ブロワーホイールやエルボーが詰まることがあ るため、湿った落ち葉を吸入するときは特に注意 してください。
機械の詰まりを解消するには:
エルボーと吸引チューブを取り外します。「バ
キュームシュレッダーの組み立て」を参照して ください。 エルボーとブロワーハウジングを掃除します。
バキュームアタッチメントは、両手で使用するよ う設計されています。右手でコントロールハン ドルを握り、左手でアシストハンドルを握って操 作します。
集塵バッグのハーネスを片方の肩に掛けます。 緊急時に機械を身体から素早く外すことができ るよう、集塵バッグと共に機械を地面に降ろす練 習をしてください。ケガをする危険がありま す!
空地や庭をバキュームで掃除するときは、小動物 に注意してください。
火災によって負傷する危険を低減す るために、高温の物体や燃えている物 体 (くすぶっている灰やたばこの吸殻 等) は絶対に吸引しないでください。
火災や爆発により致命傷を負う危険 を低減するために、可燃性の液体 (ガ ソリン等) や可燃性の液体を含んだ物 は絶対に吸引しないでください。
エンジンを切ってから吸気スクリー ンを開けてください。吸引チューブ を装着していない場合は、回転部品に 触れてケガをする危険を低減するた めに、必ずシールドを閉じ、固定して ください。そうしないと、エンジンが 損傷することもあります。

2.12 作業方法

清掃時間を短縮するために、清掃作業を開始する 前に、熊手や箒でゴミを除去しやすくしておきま す。
必要に応じて、掃除する範囲の表面に水を撒
き、埃が立ちすぎないようにします。 見物人 (特に子ども)、ペット、開いている窓、
洗車したばかりの自動車の方向にゴミを吹付 けないようにしてください。 それらの状況で は、特に注意してください。 吹き寄せたゴミは、ゴミ箱に捨てます - 隣人の
敷地に吹き出したりしないでください。
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3 ブロワーマシンの組み立て 日本語

本機は、他の人に迷惑がかかることのある早
朝、深夜、昼食休憩時間などを避け、道理にか なった時間帯にご使用ください。 地域の休憩 間隔に関する規制を順守してください。 作業実施に必要な最低限度のエンジン回転数
で、ブロワーをご使用ください。 作業開始前にお使いのブロワーの状態を点検
します。 特にマフラー、エアー インテークお よびエアー フィルターに注意してください。

2.13 振動

パワーツールを長時間使用した場合には、振動の 影響により手の血行不良が生じることがありま す(「白ろう病」)。
以下をはじめ、多くの事柄が影響するため、一般 的な使用時間の設定は不可能です。
以下の対策をとると使用時間を延長できます:
常に手を温めておく
休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くします:
血行不良の特殊体質(症状:指がよく冷たくな
る、しびれ)。 低い外気温。
掴む力の強さ(強く握りしめると、血行が低下
します)。
機械を規則的に長時間使用したり、該当する症状 (指のしびれ等)が繰り返し発症する時は、医師に よる診断をお薦めします。上記のいずれかの症 状が現れたら(指が疼くなど)、医師にご相談くだ さい。 

2.14 整備と修理

定期的に本機を整備してください。取扱説明書 に書かれている整備や修理だけを行ってくださ い。その他すべての作業はスチール サービス店 に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ ービス店のみに依頼されることをお勧めします。 スチール サービス店には定期的にトレーニング を受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供 を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。これに関して、不 明な方はスチール サービス店へお問い合せくだ さい。
当社ではスチール純正交換部品のご使用をお勧 めします。これらは、お客様の機種およびご使用 になる性能要件に合わせて、特別に設計されてい ます。
ケガの危険を回避するために、本機の保守、修 理、または掃除を実行する前に、エンジンを必ず
切ってください ドリング回転数の調整時は例外です。
スパークプラグターミナルまたはスパークプラ グを外した状態で、スターターを作動しないでく ださい。火花を抑制できずに火災が発生する可 能性があります。
火気の近くで、本機を整備したり、保管しないで ください。
燃料フィラー キャップにもれがないか定期的に 点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく作動するス パーク プラグだけを使用してください (「技術仕 様」の項を参照)。
イグニッション ケーブルに異常がないこと(良好 な絶縁状態、接続の確実性)を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認してください。 火災の危険や聴覚障害を避けるために、破損した
マフラーを取付けたまま、あるいはマフラーがな いまま作業しないでください。
高温のマフラーに触れて、火傷しないようにして ください。
振動の強さは、防振部品の状況に左右されます ­定期的に防振部品を点検してください。
問題を解消しようとする前に、エンジンを停止し てください。
。- 例外:キャブレター及びアイ
3 ブロワーマシンの組み立て

3.1 ブロワー チューブの取付け

► 矢印 (1) を揃えます。 ►
ユニオン ナットの位置を、シンボルが矢印 と揃うように合わせます。
► ブロワー チューブ (2) を、ファン ハウジング
の根本 (3) に止まるまで押し込みます。
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日本語 3 ブロワーマシンの組み立て
► ユニオン ナット (4) を、ファン ハウジングの
根本に止まるまで押し込みます。
ユニオン ナット (4) を、シンボル ƒ が矢印と 揃うまで、矢印の方向に回します - ユニオン ナ ットは、カチッと音がして所定の位置にはめ込 まれます。
BG 56、BG 86、SH 56、SH 86
► ノズル (5) をブロワー チューブ (2) の突起 (6)
に、位置 (a) (長い場合) または位置 (b) (短い場 合) まで押し込み、矢印の方向に回して所定の 位置にロックします。
BG 66
► ユニオン ナット (4) を、ファン ハウジングの
根本に止まるまで押し込みます。
ユニオン ナット (4) を、シンボル ƒ が矢印と 揃うまで、矢印の方向に回します - ユニオン ナ ットは、カチッと音がして所定の位置にはめ込 まれます。
► ノズル (5) を、ブロワー チューブ (2) の所定の
位置 (a) に突起 (6) まで押し込み、矢印の方向 に回して所定の位置にロックします。

3.2 ブロワー チューブの取外し

► エンジンを停止します。 ► 適切なツールをユニオン ナットの開口部に差
► 矢印 (1) を揃えます。 ►
ユニオン ナットの位置を、シンボルが矢印 と揃うように合わせます。
► ブロワー チューブ (2) を、ファン ハウジング
の根本 (3) に止まるまで押し込みます。
し込み、タブを押し込みます。
► ユニオンナットを、矢印の方向に止まるまで回
します。
► ブロワー チューブを取り外します。
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4 バキューム シュレッダーの組み立て 日本語

4 バキューム シュレッダー
の組み立て

4.1 エルボーの取り付け

ユニオン ナット (7) を、シンボル ƒ が矢印と 揃うまで、矢印の方向に回します - ユニオン ナ ットは、カチッと音がして所定の位置にはめ込 まれます。

4.2 吸引チューブの組立て

► エルボー (1) を集塵バッグ (2) に、マーク (小さ
めの矢印) まで押し込みます。
► 集塵バッグのストラップ (3) を締め付け、タブ
(4) を押し込みます。
注記
集塵バッグのチャックが閉じていることを確認 します。
► 吸引チューブと延長チューブの矢印を揃えま
す。 一緒に押し込み、所定の位置で固定しま す。

4.3 吸引チューブの取付け

► エンジンを停止します。
► タブ (1) にスクリュードライバーを差し込み、
押し下げて、インテーク スクリーン (2) のかみ
► 矢印 (5) を揃えます。 ►
ユニオン ナットの位置を、シンボルが矢印 と揃うように合わせます。
► エルボーを、ファン ハウジングの根本の溝 (6)
► ユニオン ナット (7) を、ファン ハウジングの
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根本に止まるまで押し込みます。
合わせを外して、インテーク スクリーンを開 きます。
► 矢印 (3) を揃えます。 ► ユニオン ナット (5) の位置を、開口部が矢
印 (3) に揃うように、合わせます。
► 吸引チューブを、ファン ハウジングの根本 (4)
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日本語 5 燃料

► ユニオン ナット (5) をファン ハウジングに押
し込みます。
► ユニオンナットを、矢印の方向に次に止まるま
で回し続けます。 ► 吸引チューブを取り外します。 ► インテーク スクリーンを閉じて、所定の位置
にロックします。
5 燃料
エンジンには、ガソリンとエンジンオイルの混合 燃料が必要です。
警告
健康に害が及ぶため、ガソリンに直接触れたり、
► ユニオン ナット (5) を矢印の方向に、カチッと
音がして所定の位置にはまるまで、回します。
► ユニオン ナットを矢印の方向に回し続けて、
しっかり締め付けます。

4.4 エルボーを取り外します。

► エンジンを停止します。
気化したガソリンを吸い込んだりしないでくだ さい。

5.1 STIHL モトミックス (MotoMix)

STIHL 社は、STIHL モトミックス (MotoMix) の使 用をお勧めしています。すぐに使用可能なこの 混合燃料はベンゼンや鉛を含まず、高オクタン価 です。この燃料を使用すると、常に適正な混合比 率を維持することができます。
STIHL モトミックス (MotoMix) には、エンジンを さらに長寿命化する STIHL HP ウルトラ 2 スト ロークエンジンオイルが使用されています。
STIHL モトミックス (MotoMix) が販売されてい ない市場もあります。

5.2 燃料の混合

► 適切なツールをユニオン ナットの開口部に差
し込み、タブを押し込みます。
► ユニオンナットを、矢印の方向に止まるまで回
します。
► エルボーを取り外します。

4.5 吸引チューブの取り外し

► エンジンを停止します。
► ユニオンナットを、矢印の方向に止まるまで回
します。
► 適切なツールをユニオン ナットの開口部に差
し込み、タブを押し込みます。
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注記
規定以外の不適切な燃料/オイルを使用するか、規 定以外の混合比率を用いると、エンジンに重度の 損傷が生じることがあります。低品質のガソリ ンあるいはエンジンオイルは、エンジン、シーリ ングリング、ホース、燃料タンクを損傷させるこ とがあります。
5.2.1 ガソリン オクタン価が 90 以上の高品質ブランドのガソリ
ンだけを使用してください - 無鉛、有鉛は問いま せん。
エタノール濃度が 10% 以上のガソリンは、手動 調整が可能なキャブレター付きエンジンで作動 関連の不具合を引き起こすことがあるため、そう したエンジンには使用しないでください。
M-Tronic 搭載エンジンは、エタノール濃度が 25%までのガソリン (E25) で最大出力を発揮で きます。
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6 給油 日本語

5.2.2 エンジンオイル ご自身で燃料を混合する場合は、STIHL 製 2
ストロークエンジンオイルのみを使用するか、次 の仕様を満たす他の高性能エンジンオイルを使 用してください:JASO FB、JASO FC、JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC、または ISO-L­EGD。
機械の耐用年数にわたって排気ガスが規制の限 度値を超えないよう、STIHL 社は STIHL HP ウルトラ 2 ストロークエンジンオイルの使用 をお勧めしています。
5.2.3 混合比率 50:1 (STIHL 2 サイクルエンジンオイルの場合):
50:1 = ガソリン 50 に対してオイル 1
5.2.4 例 ガソリン STIHL エンジンオイル
リットル リットル (ml) 1 0.02 (20) 5 0.10 (100) 10 0.20 (200) 15 0.30 (300) 20 0.40 (400) 25 0.50 (500)
► 燃料の保管には承認された容器を使用してく
ださい。燃料容器にまずオイルを入れてから ガソリンを入れ、十分に混ぜ合わせます。
(比率 50:1)

5.3 燃料の保管

燃料は承認された安全タイプの燃料容器に入れ、 照明や太陽光から保護された、涼しく安全で乾燥 した場所に保管してください。
混合燃料は劣化します - 数週間で使い切る分だ けを混合してください。混合燃料を 30 日以上保 管しないでください。照明、太陽光、高低温にさ らすと、混合燃料は短期間で使用できなくなる場 合があります。
STIHL モトミックスは、問題なく最長 2 年間保管 することができます。 ► 給油する前に混合燃料の入った携行缶をよく
振ってください。
警告
6 給油

6.1 準備

► 給油する前に、汚れがタンクの中に入るのを防
ぐため、フィラー キャップとその周りをきれ
いにしてください。 ► フィラー キャップが上を向くようにマシンを
置いてください。 当社では給油用にスチール フィラー ノズル(特
殊アクセサリー)の使用をお勧めします。

6.2 燃料を補填します。

給油の際には燃料をこぼさないようにし、また燃 料をタンクからあふれさせないでください。 ► フィラー キャップを開きます。 ► 燃料を補填します。 ► 閉じ方
携行缶内で圧力が生じている可能性があるため、 キャップは慎重に開けてください。
► 燃料タンクと携行缶は、時々十分に洗浄してく
ださい。
残ったガソリンと洗浄に使用した液体は、その地 域の規定と環境要件に従って適切に処理してく ださい。
0458-296-4321-F 11
295BA065 KN
1
296BA009 KN
295BA069 KN
296BA007 KN
3
295BA067 KN

日本語 7 エンジンの始動と停止

警告
給油の後は、燃料キャップをできるだけしっかり と閉めてください。

6.3 燃料ピックアップボディの交換

► 手動燃料ポンプ (1) を最低 5 回押してくださ
い - ポンプに燃料が充填されている場合でも、
同様の操作を行います。
7.1.1 調整レバーの調整 BG 66 C、BG 86、SH 86 のみ
始動するには、調整レバーを運転位置 F に移動
します
燃料ピックアップボディは毎年交換してくださ い。 ► 燃料タンクを空にします。 ► 燃料ピックアップボディをフックでタンクか
ら引き出し、ホースから外します。
► 新しいピックアップボディをホースに差し込
みます。
► ピックアップボディをタンクの中に戻します。
調整レバー (2) により、作業中にスロットル トリ ガー (3) を任意の位置にロックできます。
7.1.2 チョークノブの調整
エンジンが冷えている場合
7 エンジンの始動と停止

7.1 エンジンの始動

► 安全注意事項を守ってください。
チョークノブを g の位置に動かします
12 0458-296-4321-F
295BA068 KN
296BA006 KN
296BA008 KN
3
296BA008 KN
295BA072 KN
7 エンジンの始動と停止 日本語
チョーク ノブを < の位置に動かします
エンジンの始動後、温まりきっていない場合もこ の位置に移動します。
7.1.3 始動操作
注記
スターター ロープは最後まで引き出さないでく ださい - 切れる恐れがあります。
► スターター グリップを急に放さないでくださ
い。手を添えてハウジングにゆっくりと巻き
込むとスターター ロープは正しく巻き込まれ
ます。

7.2 エンジンがかかり次第

► スロットル トリガー (3) を軽く押します - チ
ョーク ノブが運転位置 F に移動して、エンジ
ンがアイドリング回転に戻ります。

7.3 エンジンの停止

7.3.1 BG 56、BG 66、SH 56
► 安定するように本機を地面に置きます。 ► 安定した足場を保ちます。右手で本機のハウ
ジングをしっかり握り、機械を地面に押しつけ ます。
► 左手でスターターグリップを握ります。
エルゴスタート付き機種 ► スターター グリップを徐々に引きます。
エルゴスタートなしの機種 ► スターター グリップをゆっくり引き、かみ合
った感じがした時に、素早く勢い良くグリップ を引っ張ります。
0458-296-4321-F 13
► 停止スイッチを
停止して、停止スイッチが「オン」位置に戻り
ます。
0 に移動します - エンジンが
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1
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1
295BA074 KN
2
3
295BA075 KN
2
5

日本語 8 エアーフィルターの掃除

7.3.2 BG 66 C、BG 86、SH 86
8.2 フラット フィルター素材を使
用する機種
► 調整レバーを 0 に移動します - エンジンが停
止して、調整レバーが「オン」位置に戻りま す。

7.4 始動に関するその他の注意事項

7.4.1
7.4.2 エンジンがかからない場合 ► 全ての設定が正しいこと (チョーク ノブ、調整
► 始動手順を繰り返します。
7.4.3 燃料タンクが空になるまで運転してか
位置 g でエンジンが停止したり加速 が不足する場合
チョーク ノブを < に移動して、エンジンがか かるまで始動動作を繰り返します。
レバーが運転位置 F にある) を確認します。
ら再給油した場合
► フィルター カバー ロック (1) を、垂直位置ま
で反時計回りに回します。 ► フィルター カバー (2) を取り外します。 ► フィルターの周りに付着した汚れを取り除き
ます。
► リテイナー (3) を抜いて、エアー フィルター
エレメント (4) をフィルター ハウジング (5)
から取り外します。 ► フィルター エレメントを交換します。 フィル
ターを手のひらでたたくか、コンプレッサーの
空気を吹き付けるなど、一時的に対処すること
もできますが、水洗いしないでください。 損傷した部品は交換してください。
8.2.1 フィルター エレメントの取り付け
► 手動燃料ポンプ (1) を最低 5 回押してくださ
い - ポンプに燃料が充填されている場合でも、 同様の操作を行います。
► エンジンを再始動します。
8 エアーフィルターの掃除
エアー フィルターが汚れるとエンジン出力が低 下し、燃焼効率が低下します。また始動が困難に なります。
► フィルター (4) をフィルター ハウジング (5)
に取り付け、リテイナー (3) を所定の位置に押
し込みます。 ► フィルター カバー (2) を再び取り付け、フィル
ター カバー ロックを時計回りに水平位置まで
回します。

8.1 種々のエアー フィルター

機種によりエアー フィルターが異なることがあ ります。 機種は、フィルター ハウジングおよび エアー フィルター自体によって識別することが できます。
14 0458-296-4321-F
1
296BA026 KN
22
296BA027 KN
3
4
0000-GXX-7919-A0
1
296BA015 KN

9 キャブレターの調整 日本語

8.3 ひだ付きフィルター素材を使用 する機種

9 キャブレターの調整
キャブレターは、大抵の運転条件下で混合気が最 適化されるよう工場出荷時に設定されています。

9.1 アイドリング回転数の調整

► フィルター カバー ロック (1) を反時計回りに
取り外します。 ► フィルター カバー (2) を取り外します。 ► フィルターの周りに付着した汚れを取り除き
ます。
9.1.1 アイドリング回転中にエンジンがスト ールする
► エンジンが滑らかに作動するまでアイドリン
グ回転数調整スクリュー (LA) を時計回りに回 します。

10 スパーク プラグ

► エンジンの出力が低下したり、始動しにくくな
ったりアイドリングが不安定になったら、先ず スパーク プラグを点検してください。
► 約 100 時間運転後には新品のスパークプラグ
と交換してください - 電極が極度に焼損して
► エアー フィルター (3) をフィルター ハウジン
グ (4) から取り外します。
8.3.1 エアー フィルターの掃除 ► フィルターを手のひらで慎重にたたくか、フィ
ルターの内側から外側に向かって圧縮空気を 吹き付けます。
フィルターにがんこな汚れが付着したりベトベ トしている場合は ► エアー フィルターを、スチール特殊洗浄剤 (特
殊アクセサリー) またはきれいな不燃性の溶液 (例:ぬるい石けん水) で洗浄します。 フィルタ ーを内側から外側に向かって水を噴射してす すぎます - 圧力洗浄機を使用しないでくださ い。
► フィルターを乾燥します - 高温にさらさない
でください。
8.3.2 フィルターを所定の位置に置きます。 ► フィルター エレメントをフィルター ハウジン
グに取り付けます。
► フィルター カバーを取り付け、フィルター カ
バー ロックを時計回りに締め付けます。
いる場合はそれよりも早く交換してください。 スチール社が承認した、雑音防止スパーク プ ラグのみをご使用ください - 「技術仕様」の項 を参照してください。

10.1 スパーク プラグの取り外し

► スパーク プラグ ターミナル (1) を抜き取りま
す。
► スパーク プラグを緩めます。
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000BA039 KN
A
1
000BA045 KN
3
002BA178 KN
2

日本語 11 エンジンの動作

10.2 スパークプラグの点検

10.3 スパーク プラグを取り付けま
► 汚れたスパークプラグをきれいにします。 ► 電極ギャップ(A)を点検して、必要な場合は調
整します - 数値は「技術仕様」の項を参照して ください。
► 以下のような、スパークプラグが汚れる原因を
排除してください。
原因:
エアーフィルターの汚れ
劣悪な使用環境
► スパーク プラグ (3) をシリンダーにねじ込み、
ターミナル (2) をしっかり押し込んで取り付 けます。
11 エンジンの動作
エアー フィルターを掃除してキャブレターを適 切に調整しても、エンジンの動作が不十分な場合 は、マフラーが原因の可能性があります。
警告
アダプターナット (1) が緩んでいるか、外れてい る場合はアークが発生することがあります。発 火または爆発が起きやすい環境下で作業を行う と、実際の火災または爆発が発生する恐れがあり ます。この場合、作業員が重傷を負ったり、建物 に損傷を与えたりする可能性があります。
► 抵抗入タイプのスパークプラグを使用し、アダ
プターナットをしっかりと締め付けてくださ い。
16 0458-296-4321-F
マフラーが汚れていないか (カーボンで詰まる)、 スチール サービス店で点検してください。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ ービス店のみに依頼されることをお勧めします。

12 機械の保管

3 ヵ月以上の場合 ► 換気の良い場所で燃料タンクを空にし、洗浄し
ます。
► 燃料は、地域の環境規制条件通りに処理してく
ださい。
► エンジンを運転してキャブレター内の燃料を
空にしてください - キャブレターのダイヤフ ラムの固着を防ぐうえで、有効です。
► 機械を丁寧に掃除します - 特にシリンダー フ
ィンとエアー フィルターに注意します。
► 機械を乾いた、高所または鍵の掛かる場所に保
管してください - 子供などによる許可外の使 用を避けてください。

13 整備表 日本語

13 整備表
以下の整備間隔は、標準的な作業条件用です。毎日 の作業時間が長いか、作業条件が過酷な場合 (粉塵 が極端に多い場所等) は、指定された間隔をそれに 応じて狭めてください。
作業開始前
毎週
燃料給油時
毎月
故障時
12 ヵ月毎
損傷時
必要な場合
機械本体 目視検査 (状態、摩耗、
x x
漏れ)
清掃 x コントロールハンドル 作動点検 x x エアフィルター 清掃 x x
交換 x x
作業終了後または毎日
手動燃料ポンプ (装着され ている場合)
点検 x
修理はサービス店に依
頼してください
1)
x
燃料フィルター 点検 x
フィルターの交換 x x x 燃料タンク 清掃 x x キャブレター アイドリング設定の点検x x
アイドリング再調整 x スパークプラグ 電極ギャップの再調整 x
100 運転時間ごとに交
換 マフラーのスパークアレ
スタースクリーン
2)
インストールされてい
るか確認
点検または交換
1)
x
x
冷却風吸入部 清掃 x すべての手の届くスクリ
締め直し x ューとナット (調整スクリ ューを除く)
防振装置
点検 x x x
交換は サービス店に依
頼してください
1)
x
安全ラベル 交換 x
スチールが許可していない製品の改造。

14 磨耗の低減と損傷の回避

本取扱説明書の記述を遵守して使用すると、機械 の過度の磨耗や損傷が回避されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取扱説明書の 記述に従って入念に行ってください。
特に以下の場合のように、安全に関する注意事 項、取扱説明書の記述内容及び警告事項に従わず に使用したことに起因する全ての損傷について
当製品への適用が承認されていない、適してい
ない、または低品質のツールやアクセサリーの 使用。 指定外の目的に当製品を使用。
スポーツ或いは競技等の催し物に当製品を使
用。 損傷部品を装備したままで当製品を使用した
は、ユーザーが責任を負います:
1)
当社では、本作業をスチール サービス店で実施されることをお勧めします.
2)
すべての機種には該当せず、国により異なります
0458-296-4321-F 17
7
8
2
3
17
13
14
15
296BA003 KN
4
1
9
5
6
20
19
18
16
12
10
11
#
21
22
23
24

日本語 15 主要構成部品

14.1 整備作業

15 主要構成部品
「整備表」に列記されている作業は、必ず全て定
期的に行ってください。整備作業を使用者が自 ら行えない場合は、サービス店に依頼してくださ い。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ ービス店のみに依頼されることをお勧めします。 スチール サービス店には定期的にトレーニング を受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供 を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生じた以下 のような損傷に対しては、上記の例として、以下 の部品が挙げられます:
指定された時期に実施されなかった整備や不
十分な整備(例:エアー フィルター、燃料フィ ルター)、不適切なキャブレターの調整または 不十分な冷却空気経路の掃除(エアー吸入スリ ット、シリンダー フィン)が原因で生じたエン ジンの損傷。 不適切な保管に起因する腐食およびその他の
派生的損傷。 低品質の交換部品を使用したことによる本機
の損傷。

14.2 磨耗部品

パワーツールの部品によっては、規定通りに使用 しても通常の磨耗は避けられません。これらの 部品は、使用の種類や期間に合わせて適時に交換 してください。上記の例として、以下の部品が挙 げられます:
フィルター (エアー フィルター、燃料フィルタ
ー) ブロワー ホイール、シュレッダー ホイール
集塵バッグ
リワインド スターター
スパーク プラグ
1 調整レバー (BG 66 C、BG 86、SH 86) 2 スパークプラグターミナル 3 マフラー 4 スターターグリップ 5 アイドリングスピード調整スクリュー (LA) 6 手動燃料ポンプ 7 チョークノブ 8 フィルターカバー 9 スクリュー - フィルターカバー 10 タンクキャップ 11 燃料タンク 12 ハンドル 13 コントロールハンドル 14 停止スイッチ (BG 56、BG 66、SH 56) 15 スロットルトリガー 16 吸気スクリーン 17 ユニオンナット 18 ブロワーチューブ (BG 56、BG 86、SH 56) 19 ラウンドノズル 20
ファンノズル
21
吸引チューブ
22
エルボー
23
集塵バッグ
*
*
*
*
18 0458-296-4321-F

16 技術仕様 日本語

24 ブロワーチューブサイレンサー (BG 66) #
機械番号
* バージョンによります - 特殊アクセサリー
16 技術仕様
16.1
単気筒 2 ストロークエンジン 排気量:
シリンダー径: 34 mm ピストンストローク: 30 mm アイドリング回転数: 2500 rpm ISO 7293 に準拠したエンジ ン出力: BG 56: 0.7 kW (1.0 HP) BG 66: 0.6 kW (0.8 HP) BG 86: 0.8 kW (1.1 HP) SH 56: 0.7 kW (1.0 HP) SH 86: 0.8 kW (1.1 HP)

16.2 イグニッションシステム

エレクトロニックマグネトイグニッション スパークプラグ(雑音防止):NGK CMR6H、
電極ギャップ: 0.5 mm

16.3 燃料システム

燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式キャブレ ター
燃料タンク容量: BG 56:
BG 66: BG 66 C: BG 86: SH 56: SH 86:

16.4 ブロワー性能

吹き出し力 (ラウンドノズル装着時) BG 56: 13 N
BG 66: 10 N BG 86: 15 N SH 56: 15 N SH 86: 15 N
風速 (ブロワーモード) ブロワーモード (ラウンドノズ
ル装着時) BG 56: 60 m/s BG 66: 51 m/s BG 86: 63 m/s SH 56: 60 m/s SH 86: 63 m/s
ブロワーモード (ファンノズル 装着時) BG 86: 74 m/s

エンジン

3
27.2 cm
BOSCH USR 4AC
540 cm3 (0.54 l)
540 cm3 (0.54 l)
440 cm3 (0.44 l)
440 cm3 (0.44 l)
540 cm3 (0.54 l)
440 cm3 (0.44 l)
ブロワーモード (ファンノズル 装着時) SH 86: 74 m/s
風量
ラウンドノズル
BG 56: BG 66: BG 86: SH 56: SH 86:
最大風速 (ブロワーモード、ラウンドノズル装着 時)
BG 56: 71 m/s BG 66: 62 m/s BG 86: 76 m/s SH 56: 71 m/s SH 86: 76 m/s
最大風量 (ブロワーチューブアッセンブリなし) BG 56:
BG 66: BG 86: SH 56: SH 86:
装着時 700 m3/h 630 m3/h 755 m3/h 620 m3/h 700 m3/h 560 m3/h 755 m3/h 620 m3/h
730 m3/h 730 m3/h 810 m3/h 730 m3/h 810 m3/h
ファンノズ ル装着時
- - -
- - -
16.5 重量
燃料なし、ブロワーモード BG 56:
BG 56 C: BG 66 D: 4.5 kg
BG 66 D C: 4.8 kg BG 86:
BG 86 C:
4.1 kg
4.1 kg
4.4 kg
4.4 kg

16.6 音圧・音響・振動レベル

振動に関する事業主への指令 2002/44/EC の遵 守に関しては、www.stihl.com/vib/ をご覧くださ い。
16.6.1
BG 56: 90 dB(A) 94 dB(A) BG 66: 86 dB(A) - - ­BG 86: 90 dB(A) 93 dB(A) SH 56: 90 dB(A) 94 dB(A) SH 86: 90 dB(A) 93 dB(A)
DIN EN 15503 に準拠した音圧レベル L
peq
ブロワーモード バキューム
モード
0458-296-4321-F 19
000BA073 KN

日本語 17 整備と修理

16.6.2 DIN EN 15503 による音響出力レベル L
w
ブロワーモード バキューム
モード BG 56: 104 dB(A) 105 dB(A) BG 66: 98 dB(A) - - ­BG 86: 104 dB(A) 106 dB(A) SH 56: 104 dB(A) 105 dB(A) SH 86: 104 dB(A) 106 dB(A)
16.6.3 DIN EN 15503 に準拠した振動加速度
a
hv, eq
ブロワーモード 右ハンドル
BG 56: BG 66: BG 66 C: BG 86: SH 56: SH 86:
8.0 m/s
7.8 m/s
2.1 m/s
2.5 m/s
8.0 m/s
2.5 m/s
2 2 2 2 2 2
バキュームモード 左ハンドル 右ハンドル
BG 56: BG 86: SH 56: SH 86:
9.1 m/s
2.5 m/s
9.1 m/s
2.5 m/s
2 2 2 2
8.0 m/s
1.9 m/s
8.0 m/s
1.9 m/s
2 2 2 2
指令 2006/42/EC に準拠した K‑係数は、音圧レベ
17 整備と修理
本機を使用する方が実施できる保守および整備 作業は、本取扱説明書に記述されていることだけ です。それ以外の修理はすべてサービス店に依 頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けたスチール サ ービス店のみに依頼されることをお勧めします。 スチール サービス店には定期的にトレーニング を受ける機会が与えられ、必要な技術情報の提供 を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承認した、ま たは技術的に同等な交換部品だけをご使用くだ さい。高品質の交換部品のみを使用して、事故お よび本機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部品のご使 用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品番号、 {ロゴマークおよびスチール部品シンボ ル マーク K が刻印されています。(小さな部 品では、シンボルマークだけが刻印されているも のもあります。)

18 廃棄

国別の廃棄の規則および規制を順守してくださ い。
ルおよび音響出力レベルついて 2.0 dB(A) です。 指令 2006/42/EC に準拠した K‑係数は、振動加速
度について 2.0 m/s2 です。

16.7 REACH

REACH は EC の規定で、化学物質 (CHemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、認可 (Authorisation)、規制を意味し ます。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵守の詳細 については www.stihl.com/reach をご覧くださ い。

16.8 排気ガス

EU 型式認定手順に従って測定した CO2値は、 www.stihl.com/co2 に記載されています。
CO2測定値は、代表的なエンジンを実験室で標準 的な試験手順に従って測定した結果であり、特定
のエンジンの性能を明示的、暗示的に保証する数 値ではありません。
適用される排気ガス規制の要件は、本書に記載さ れている方法で機械を使用し、整備することによ って満たされます。型式認定は、エンジンを改造 すると無効になります。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃棄しないで ください。 製品、アクセサリー、包装は、環境に 配慮してリサイクルを行うため、認可された廃棄 場に持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、スチール サー ビス店へお問い合わせください。

19 EC 適合証明書

ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstr. 115 D-71336 Waiblingen
Germany (ドイツ) は、独占的な責任下で下記の製品が
20 0458-296-4321-F
19 EC 適合証明書 日本語
名称: ブロワー、バキュー
ムシュレッダー メーカー名: STIHL シリーズ: BG 56
BG 56 C
BG 56 C-E
BG 66
BG 66 C
BG 66 C-E
BG 86
BG 86 C
BG 86 C-E
SH 56
SH 56 C
SH 56 C-E
SH 86
SH 86 C
SH 86 C-E シリーズ番号: 4241 排気量:
27.2
3
指令 2011/65/EU、2006/42/EC、2014/30/EU お よび 2000/14/EC の関連する条項に適合してお り、製造の時点で有効であった次の規格のバージ ョンに準拠して開発および製造されたことを保 証いたします:
EN ISO 12100、EN 15503、EN 55012、 EN 61000‑6‑1
音響出力レベルは、測定値および確保数値共に 2000/14/EC の付録 V と ISO 11094 基準に準拠 しています。
音響出力レベル測定値 すべての BG 56: 102 dB(A)
すべての BG 66: 99 dB(A) すべての BG 86: 102 dB(A) すべての SH 56: 103 dB(A) すべての SH 86: 103 dB(A)
Dr. Jürgen Hoffmann Head of Product Data, Regulations and
Licensing (製品データ・規制・認可部長)
音響出力レベル保証値 すべての BG 56: 104 dB(A)
すべての BG 66: 101 dB(A) すべての BG 86: 104 dB(A) すべての SH 56: 105 dB(A) すべての SH 86: 105 dB(A)
技術資料の保管場所: ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung 製品の製造年と機械番号は、機械本体に表示され
ています。 Waiblingen にて発行、2020 年 02 月 03 日 ANDREAS STIHL AG & Co. KG 代理人
0458-296-4321-F 21
日本語 19 EC 適合証明書
22 0458-296-4321-F
19 EC 適合証明書 日本語
0458-296-4321-F 23
www.stihl.com
*04582964321F*
0458-296-4321-F
*04582964321F*
0458-296-4321-F
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