Stihl BG 56, BG 66, BG 86, SH 56, SH 86 Instruction Manual [ja]

{
STIHL BG 56, 66, 86, SH 56, 86
取扱説明書
目次
日本語
はじめに 2 使用上の注意および作業方法 2 ブロワーマシンの組み立て 8 バキューム シュレッダーの組み立
て9 燃料 11 給油 12 エンジンの始動と停止 13
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
エアーフィルターの掃除 15 キャブレターの調整 16 スパーク プラグ 17 エンジンの動作 18 機械の保管 19 整備表 20 磨耗の低減と損傷の回避 22 主要構成部品 23 技術仕様 24 整備と修理 25 廃棄 26 EC 適合証明書 26
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
お客様各位 この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。 この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし た。私共は、お客様がこの製品を支障 なく使用され、その性能に満足してい ただくために最善の努力を尽くす所存 でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし たら、お買上げの販売店または当社カ スタマーサービスにお問い合わせくだ さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2018
0458-296-4321-D. VA4.H18.
0000006593_011_J
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対 して保護されています。
1
日本語
はじめに
シンボル マークについて
機械に表示されているシンボル マーク の意味は、本取扱説明書に説明されて います。
対象の機種によっては、以下のシンボ ル マークが機械に表示されている場合 があります。
燃料タンク、ガソリンと エンジン オイルの混合燃 料
手動燃料パージャーポン プの操作
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物 的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対 する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改 良を心がけております。この理由か ら、製品の設計、技術、外観が定期的 に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類に よっては、本取扱説明書に記載されて いない場合があります。
使用上の注意および作業方法
パワー ツールを使用する 時は、安全に関する注意 事項を守ってください。
初めて使用するときは取 扱説明書をよく読んで理 解し、必要なときに見ら れるよう安全な場所に確 実に保管してください。 取扱説明書を順守しない と生命を脅かすようなケ ガを負いやすくなりま す。
現地の安全規制、基準、条例を遵守し てください。
このモデルを初めて使用する人は: STIHL サービス店または経験豊富なユ ーザーに機械の操作方法を教えてもら うか、その専門的な研修に参加してく ださい。
未成年者は本製品を使用しないでくだ さい。
作業場所に見物人、特に子供や動物を 近づけないでください。
パワーツールを使用しない時は、他人 に危険が及ばない場所に置いてくださ い。 無断で使用されないように、安全 に保管してください。
他者およびその所有物に対して生じた 事故または危険に関しては、その一切 の責任をユーザーが負います。
パワーツールを貸したり譲渡したりす る場合は、取扱説明書を一緒に手渡し てください。 お持ちのパワーツールを
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BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
他の人が使用する場合は、本取扱説明 書の内容を理解してもらってくださ い。
騒音を発するパワーツールの使用が、 国や地域の規則によって規制されてい る場合があります。
構成部品のいずれかが損傷している場 合、機械を使用しないでください。
本機の清掃に高圧洗浄機を使用しない でください。 強力な水の噴流が、本機 の部品を損傷する恐れがあります。
アクセサリーおよびスペアパーツ
当社が本パワーツールへの使用を明確 に承認した、または同等の仕様に基づ いた部品およびアクセサリーだけを使 用してください。 これに関して不明な 点がある場合は、STIHL サービス店へ お問い合わせください。 高品質の部品 およびアクセサリーのみを使用して、 事故および本機の損傷を回避してくだ さい。
当社では STIHL 純正交換部品のご使用 をお勧めします。 これらは、お客様の 製品およびご使用になる性能要件に合 わせて、特別に設計されています。
人身への傷害の危険性を増加させるこ とがあるので、いかなる方法でもパワ ーツールを改造しようとしないでくだ さい。 STIHL は、承認されていないア タッチメントを使用した際の人的傷害 および物的損害に対して一切保証を行 いません。
身体的条件
パワーツールで作業する人は、十分に 休息をとり、身体的・精神的に健康で なければなりません。
激しい労働に耐えられない体調の方 は、パワーツールの使用前にかかりつ けの医師に相談してください。
ペースメーカーを付けている方にのみ 該当する注意点: 本パワーツールのイ グニッション システムは、微量の電磁 界を発生します。 この電磁界がペース メーカーに干渉する場合があります。 健康上のリスクを軽減するため、ペー スメーカーを装着された方は、パワー ツールの使用前に掛かりつけの医師ま たはペースメーカーの製造元に、お問 い合せください。
アルコールや薬品などを服用した状態 では、パワーツールを使用しないでく ださい。視力が低下し、動作や判断が 鈍くなる可能性があります。
用途
ブロワーは、庭、スポーツ用スタジア ム、駐車場、道路などに散在する葉、 草、紙などの異物の、噴気による掃除 用に設計されています。 森林の小道の 掃除にも適しています。
バキューム シュレッダーは、乾燥した 葉っぱなど軽量で、固定されていな い、不燃性素材の収集用に設計されて います。
危険な物質を噴気で掃除したり吸い取 ったりしないでください。
パワーツールは、これ以外の目的には 使用しないでください。事故の発生や パワーツール本体の損傷の危険が増大 します。 製品にはいかなる改造も加え ないでください。事故や製品の損傷の 原因となる恐れがあります。
衣服と装備
規定に沿った作業服と装備を身に付け てください。
衣服は、作業しやすく作 業の妨げにならないこと が必要です。 作業用のコ ートではなく、身体にぴ ったりしたオーバーオー ルと上着を組み合わせた 安全作業服を、着用して ください。
スカーフ、ネクタイ、装 身具など、空気吸引部に 入り込むようなものは、 身につけないでくださ い。 長い髪は後ろで束 ね、引っかからないよう にしてください(ヘアネ ット、帽子、ヘルメット に押し込むなど)。
靴底が滑らず、頑強な作りの靴を履い てください。
警告
目の負傷の危険性を低減 するため、EN 166 基準 に準拠したしっかりとフ ィットする安全眼鏡を着 用してください。安全眼 鏡が正しくフィットして いることを確認してくだ さい。
イヤープロテクターを着用してくださ い。例えば防音用耳栓など。
STIHL では、作業者の防護のために各 種の作業服や装備をご用意していま す。
3
日本語
機械の運搬
必ずエンジンを停止してください。 乗り物での運搬: – パワーツールが倒れたり、燃料が
流れ出たり、破損しないように、 固定してください。
給油
ガソリンは非常に簡単に 着火します。 火気を避け てください。 燃料をこぼ さないでください - 喫煙 しないでください。
給油前にエンジンを停止してくださ い。
エンジンがまだ熱いうちは給油しない でください - 燃料が流れ出て火災を起 こす危険があります。
燃料キャップは、燃料が吹き出さずに 圧力がゆっくりと抜けるようゆっくり 開けてください。
給油は風通しの良い場所で行ってくだ さい。 燃料が本機にこぼれた場合は必 ず拭き取ってください - 衣服に付いた 場合は直ちに着替えてください。
漏れがないか点検しま す。 火傷による命の危険 を防止するため、漏れが 修復されるまでエンジン を始動および作動しない でください。
給油の後は、スクリュー 式燃料タンクキャップを できるだけしっかりと閉 めてください。
これにより、エンジンの振動によって 燃料タンクキャップが緩んで燃料が漏 れる危険を低減できます。
始動前
パワー ツールが正しく組み立てられ、 良好な状態になっているかチェックし ます - 本取扱説明書の関連項目を参照 してください。
燃料システムに漏れがないか点検
します。特にタンク キャップ、ホ ース接続部や手動燃料ポンプ ( 機 械に取り付けられている ) などの、 目に見える部品を特に注意深く点 検します。 漏れや損傷がある場合 は、エンジンを始動しないでくだ さい - 火災の危険性があります。 再 度使用する前に、機械の修理をサ ービス店に依頼してください。
スロットル トリガーがスムーズに
作動して、放すとアイドリング位 置に戻らなければなりません。
調整レバーやスイッチは、容易に
STOP または 0 に移動できなけれ ばなりません。
パワーツールを安全に操作するた
め、ハンドルは乾いた清潔な ( オ イルや汚れのない ) 状態に保ちま す。
ブロワー チューブは、正しく取り
付ける必要があります。
スパーク プラグ ターミナルがしっ
かりと差し込まれているかチェッ クします - 緩んでいる場合は火花 が発生することがあり、可燃性の ガスに引火する可能性がありま す。
ブロワー ホイールおよびブロワー
ハウジングの状態を確認します。
ブロワー ハウジングの摩耗 ( 亀裂、 傷、切り欠き)は、異物が飛散してケ ガする原因になることがあります。 ブ ロワー ハウジングが損傷したら、最寄 りの販売店にご相談ください - 当社は、 STIHL サービス店にお問い合わせいた だくことを、お勧めいたします。
操作部と安全装置に改造を加えないで ください。
事故の危険を低減するため、正しく取 り付けられていない機械や良好な状態 でない機械は使用しないでください。
エンジンの始動
給油した場所から少なくとも 3 m 離れ て始動します。戸外に限ります。
本パワーツールは、一人で操作するよ うに設計されています。 作業場所に は、始動時であっても第三者を入れな いでください。
エンジンの落としがけをしないでくだ さい - 取扱説明書に従って始動してく ださい。
パワーツールを平坦な地面に置き、足 場が安定していることを確認し、パワ ーツールをしっかりと保持します。
エンジンが始動するとすぐに、ブロワ ー の開口部から細かい異物 (石など) が操作者の方向に吹き付けられること があります。
作業中
差し迫った危険や緊急の場合、調整レ バーやスイッチを STOP または 0 に動 かして、速やかにエンジンを停止しま す。
4
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
295BA052 KN
本パワーツールは、一人で操作するよ うに設計されています。 作業場所に第 三者が入らないようにしてください。
飛散物によってケ ガをする危険性を 避けるために、作 業範囲半径 5 m 以 内には第三者を入 れないでくださ い。
また、所有物を破損する危険を低減す るため、他の機材 (車両、窓など)か らも上記の距離を保ってください。
決してブロワーの吹き出 し口を人や動物に向けな いで下さい。ブロワーか ら小さな物体が高速で飛 散する危険性があります – ケガの危険があります!
ブロワーによる掃除やバキューム作業 ( 野原や庭 ) 時には、小動物に注意して、 傷つけることがないようにします。
本機を作動させたまま、本機から離れ ないでください。
滑りやすい場所、傾斜のある場所、ま たは凸凹のある地面では特に注意して ください。
障害物に注意: 遺棄物、木の切り株、 根、溝など、つまずきそうな障害物に 注意してください。
はしごに乗ったりその他の不安定な足 場で作業しないでください。
イヤー プロテクターをつけている場合 は、より大きな注意力が必要です。危 険を告げる音、叫び声、警笛などが聞 こえにくくなるからです。
日中で十分な視界のある場所で、冷静 かつ思慮深く作業してください。 他人 に危険が及ばないよう作業します。
事故が発生しやすくなりますので、疲 労が蓄積しないように、適切な時期に 休息をとってください。
触媒コンバータ付きマフラーは特に高 温になりがちです。
エンジン運転中は機械か ら有毒な排気ガスが出ま す。 このガスは、無臭で 目に見えないことがあ り、未燃焼の炭化水素と ベンゼンを含んでいるこ とがあります。 室内や換 気状態の悪い場所では、 絶対にエンジンをかけな いでください。触媒コン バータが装着されている 機種でも同様です。
毒性ガスを吸い込むことによる重大な ケガや致命的なケガのリスクを低減す るため、溝、くぼ地、あるいは狭い場 所で作業する時には適切な換気を確保 してください。
事故の発生を防ぐために、気分が悪 い、頭痛、視覚障害 ( 視野狭窄など )、 聴覚障害、めまい、注意散漫などの状 態になった場合は、作業を即座に中止 してください。 他の可能性は別とし て、これらの症状は、作業場に過度に 高濃度の排気ガスが存在する場合に、 発生することがあります。
火災の危険性があるため、作業中およ び機械の近くでは喫煙を避けてくださ い。 燃料システムから、発火しやすい ガソリン蒸気が漏れている恐れがある ことにご注意ください。
塵埃の発生量が非常に多い場合、防塵 マスクを必ず着用してください。
機械は最小限の音と排気ガスが出るよ うに操作してください - 不必要にエン ジンを始動せず、作業時のみエンジン を加速します。
作業が完了したら、本機を平らで燃え づらい地表に置きます。 火災の危険性 を低減するために、非常に燃えやすい 物質 (木片、木皮、乾燥した草、燃料 など)の近くに置かないでください。
インテーク スクリーンまたはノズルか らブロワー ハウジングに、絶対に物体 を挿入しようとしないでください。 ブ ロワー によって高速で排出されること があります - ケガの危険があります。
作動状態に目立った変化が認められる 場合 ( 振動が大きくなるなど ) は、作業 を停止し、問題の原因を是正してくだ さい。
パワーツールに強い衝撃が加わったり 落下するなど、設計強度を越える異常 な負荷がかかった場合は、作業を続け る前にパワーツールが良好な状態にあ ることを必ず確認してください ( 「作 業開始前」を参照 )。 特に燃料システム に漏れがないことを確認し、安全装置 が正しく機能していることを確認して ください。 お使いのパワーツールに損 傷がある場合は、作業を続けないでく ださい。 不明な場合は、STIHL サービ ス店にお問い合わせください。
ブロワーの使用
ブロワー は片手で操作する機械です。 右手でコントロール ハンドルを握って 運びます。
5
日本語
295BA053 KN
必ずパワーツールを手でしっかり保持 します。
野原や庭などでは、小動物に注意して ブロワー を使用してください。
作業時はゆっくりと前進して、常にノ ズル吐出口に注意を払い、後ずさりし ないようにします – つまずく恐れがあ ります。
警告
ケガの危険を低減するために、ブロワ ー チューブを適切に取り付けた状態で のみ、本機を使用してください。
ラウンド ノズルは、草地や芝生など凹 凸のある場所の作業に適しています。
ファンノズル ( パワーツールに付属ま たは特殊アクセサリーとして供給 ) は、 地面レベルに広範囲で強力なエアーフ ローを形成します。 確実でコントロー ルされた作業が可能です。 このノズル は鋸屑、落ち葉、枝木などが散らばっ た平坦地面の清掃に特に適していま す。
バキューム アタッチメントの使用
取り付け方法の詳細については、本取 扱説明書の関連する章を参照してくだ さい。
バキューム シュレッダーは両手で使用 する機械です。 右手でコントロール ハ ンドルを、左手でアシスト ハンドルを 握って操作します。
集塵バッグ用肩掛けベルトを、胸の前 を通さずに、左肩にかけます。 このよ うにすれば、緊急時にパワーツールと 集塵バックを素早く取り外せます。
警告
ケガの危険を低減するため、パワーツ ールは、吸引チューブを適切に取り付 け、集塵バッグを閉じて作動させてく ださい。
注記
研削性の物体 ( 砂利や石片など ) を吸 入すると、ブロワー ホイールやブロワ ー ハウジングの磨耗が早まり、 このた め、吸入性能が著しく低下します。 こ の場合は、STIHL 販売店にお問い合せ ください。 STIHL では STIHL サービス 店をお勧めします。
湿った落ち葉を吸入すると、ブロワー ホイールやエルボーが詰まることがあ るため、特に注意してください。
野原や庭などでは、小動物に注意して バキュームシュレッダーを使用してく ださい。
火気によるケガの危険が あります。くすぶって燃 えている灰やたばこの吸 殻など、高温で燃えてい る物を吸引しようとしな いでください。
6
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
火気や爆発による命に関 わる傷害の危険がありま す。ガソリンなどの引火 性液体や引火性液体を含 んだ物を、吸引しようと しないでください。
インテーク スクリーンを 開く前にエンジンを停止 します。 吸引チューブを 装着していない場合は、 回転する構成部品に触れ てケガしないように、イ ンテーク スクリーンは必 ず閉じて、固定します。 そうしないと、エンジン を破損することもありま す。
作業方法
清掃時間を短縮するために、清掃作業 を開始する前に、熊手や箒でゴミを除 去しやすくしておきます。
空気汚染を最小限に抑えるための推奨 作業方法:
必要に応じて、掃除する範囲の表
面に水を撒き、埃が立ちすぎない ようにします。
見物人 ( 特に子ども )、ペット、開
いている窓、洗車したばかりの自 動車の方向にゴミを吹付けないよ うにしてください。 それらの状況 では、特に注意してください。
吹き寄せたゴミは、ゴミ箱に捨て
ます - 隣人の敷地に吹き出したり しないでください。
騒音を最小限に抑えるための推奨作業 方法:
本機は、他の人に迷惑がかかるこ
とのある早朝、深夜、昼食休憩時 間などを避け、道理にかなった時 間帯にご使用ください。 地域の休 憩間隔に関する規制を順守してく ださい。
作業実施に必要な最低限度のエン
ジン回転数で、ブロワーをご使用 ください。
作業開始前にお使いのブロワーの
状態を点検します。 特にマフラー、 エアー インテークおよびエアー フ ィルターに注意してください。
振動
パワーツールを長時間使用した場合に は、振動の影響により手の血行不良が 生じることがあります ( 「白ろう病」 )。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する ため、一般的な使用時間の設定は不可 能です。
以下の対策をとると使用時間を延長で きます:
常に手を温めておく 休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま す:
血行不良の特殊体質 ( 症状:指がよ
く冷たくなる、しびれ )。
低い外気温。 掴む力の強さ ( 強く握りしめると、
血行が低下します )。
機械を規則的に長時間使用したり、該 当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返 し発症する時は、医師による診断をお 薦めします。上記のいずれかの症状が 現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相 談ください。 
整備と修理
定期的に本機を整備してください。取 扱説明書に書かれている整備や修理だ けを行ってください。その他すべての 作業はスチール サービス店に依頼して ください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事 故および本機の損傷を回避してくださ い。これに関して、不明な方はスチー ル サービス店へお問い合せください。
当社ではスチール純正交換部品のご使 用をお勧めします。これらは、お客様 の機種およびご使用になる性能要件に 合わせて、特別に設計されています。
ケガの危険を回避するために、本機の 保守、修理、または掃除を実行する前 に、エンジンを必ず切ってください。­例外:キャブレター及びアイドリング 回転数の調整時は例外です。
スパークプラグターミナルまたはスパ ークプラグを外した状態で、スタータ ーを作動しないでください。火花を抑 制できずに火災が発生する可能性があ ります。
火気の近くで、本機を整備したり、保 管しないでください。
7
日本語
1
3
296BA016 KN
296BA017 KN
a
b
5
6
2
296BA031 KN
1
296BA018 KN
3
燃料フィラー キャップにもれがないか 定期的に点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく 作動するスパーク プラグだけを使用し てください ( 「技術仕様」の項を参照 )。
イグニッション ケーブルに異常がない こと ( 良好な絶縁状態、接続の確実性 ) を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認して ください。
火災の危険や聴覚障害を避けるため に、破損したマフラーを取付けたま ま、あるいはマフラーがないまま作業 しないでください。
高温のマフラーに触れて、火傷しない ようにしてください。
振動の強さは、防振部品の状況に左右 されます - 定期的に防振部品を点検し てください。
問題を解消しようとする前に、エンジ ンを停止してください。
ブロワーマシンの組み立て
ブロワー チューブの取付け
N 矢印 (1) を揃えます。 N ユニオン ナットの位置を、シンボ
? が矢印と揃うように合わせま す。
N ブロワー チューブ (2) を、ファン
ハウジングの根本 (3) に止まるまで 押し込みます。
BG 56、BG 86、SH 56、SH 86
N ノズル (5) をブロワー チューブ (2)
の突起 (6) に、位置 (a) ( 長い場合 ) または位置 (b) ( 短い場合 ) まで押 し込み、矢印の方向に回して所定 の位置にロックします。
BG 66
N 矢印 (1) を揃えます。 N ユニオン ナットの位置を、シンボ
? が矢印と揃うように合わせま す。
N ブロワー チューブ (2) を、ファン
N ユニオン ナット (4) を、ファン ハ
ウジングの根本に止まるまで押し 込みます。
N ユニオン ナット (4) を、シンボ
ƒ が矢印と揃うまで、矢印の方 向に回します - ユニオン ナットは、 カチッと音がして所定の位置には め込まれます。
ハウジングの根本 (3) に止まるまで 押し込みます。
8
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
296BA019 KN
a
6
5
2
296BA032 KN
296BA020 KN
4
295BA058 KN
3
2
1
5
296BA021 KN
6
N ユニオン ナット (4) を、ファン ハ
ウジングの根本に止まるまで押し 込みます。
N ユニオン ナット (4) を、シンボ
ƒ が矢印と揃うまで、矢印の方 向に回します - ユニオン ナットは、 カチッと音がして所定の位置には め込まれます。
ブロワー チューブの取外し
N エンジンを停止します。 N 適切なツールをユニオン ナットの
開口部に差し込み、タブを押し込 みます。
N ユニオンナットを、矢印の方向に
止まるまで回します。
N ブロワー チューブを取り外しま
す。
バキューム シュレッダーの 組み立て
エルボーの取り付け
N エルボー (1) を集塵バッグ (2) に、
マーク ( 小さめの矢印 ) まで押し込 みます。
N 集塵バッグのストラップ (3) を締め
付け、タブ (4) を押し込みます。
注記
集塵バッグのチャックが閉じているこ とを確認します。
N ノズル (5) を、ブロワー チュー
ブ (2) の所定の位置 (a) に突起 (6) まで押し込み、矢印の方向に回し て所定の位置にロックします。
N 矢印 (5) を揃えます。 N ユニオン ナットの位置を、シンボ
? が矢印と揃うように合わせま す。
N エルボーを、ファン ハウジングの
根本の溝 (6) に止まるまで押し込み ます。
9
日本語
8
296BA022 KN
295BA080 KN
1
2
269BA030 KN
4
3
296BA023 KN
296BA033 KN
296BA024 KN
N ユニオン ナット (7) を、ファン ハ
ウジングの根本に止まるまで押し 込みます。
N ユニオン ナット (7) を、シンボ
ƒ が矢印と揃うまで、矢印の方 向に回します - ユニオン ナットは、 カチッと音がして所定の位置には め込まれます。
吸引チューブの組立て
N 吸引チューブと延長チューブの矢
印を揃えます。 一緒に押し込み、 所定の位置で固定します。
吸引チューブの取付け
N エンジンを停止します。
N タブ (1) にスクリュードライバーを
差し込み、押し下げて、インテー ク スクリーン (2) のかみ合わせを 外して、インテーク スクリーンを 開きます。
N 矢印 (3) を揃えます。 N ユニオン ナット (5) の位置を、開
口部が矢印 (3) に揃うように、合わ せます。
N 吸引チューブを、ファン ハウジン
グの根本 (4) に止まるまで押し込み ます。
N ユニオン ナット (5) をファン ハウ
ジングに押し込みます。
N ユニオン ナット (5) を矢印の方向
に、カチッと音がして所定の位置 にはまるまで、回します。
N ユニオン ナットを矢印の方向に回
し続けて、しっかり締め付けま す。
エルボーを取り外します。
N エンジンを停止します。
N 適切なツールをユニオン ナットの
開口部に差し込み、タブを押し込 みます。
N ユニオンナットを、矢印の方向に
止まるまで回します。
N エルボーを取り外します。
吸引チューブの取り外し
10
N エンジンを停止します。
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
296BA025 KN
N ユニオンナットを、矢印の方向に
止まるまで回します。
N 適切なツールをユニオン ナットの
開口部に差し込み、タブを押し込 みます。
N ユニオンナットを、矢印の方向に
次に止まるまで回し続けます。
N 吸引チューブを取り外します。 N インテーク スクリーンを閉じて、
所定の位置にロックします。
燃料
エンジンには、ガソリンとエンジンオ イルの混合燃料が必要です。
警告
健康に害が及ぶため、ガソリンに直接 触れたり、気化したガソリンを吸い込 んだりしないでください。
STIHL モトミックス (MotoMix)
STIHL 社は、STIHL モトミックス (MotoMix) の使用をお勧めしています。 すぐに使用可能なこの混合燃料はベン ゼンや鉛を含まず、高オクタン価で す。この燃料を使用すると、常に適正 な混合比率を維持することができま す。
STIHL モトミックス (MotoMix) には、 エンジンをさらに長寿命化する STIHL HP ウルトラ 2 ストロークエンジンオイ ルが使用されています。
STIHL モトミックス (MotoMix) が販売 されていない市場もあります。
燃料の混合
注記
規定以外の不適切な燃料 / オイルを使 用するか、規定以外の混合比率を用い ると、エンジンに重度の損傷が生じる ことがあります。低品質のガソリンあ るいはエンジンオイルは、エンジン、 シーリングリング、ホース、燃料タン クを損傷させることがあります。
ガソリン
オクタン価が 90 以上の高品質ブランド のガソリンだけを使用してください ­無鉛、有鉛は問いません。
エタノール濃度が 10% 以上のガソリン は、手動調整が可能なキャブレター付 きエンジンで作動関連の不具合を引き 起こすことがあるため、そうしたエン ジンには使用しないでください。
M-Tronic 搭載エンジンは、エタノール 濃度が 25% までのガソリン (E25) で最 大出力を発揮できます。
エンジンオイル
ご自身で燃料を混合する場合は、 STIHL 製 2 ストロークエンジンオイ ルのみを使用するか、次の仕様を満た す他の高性能エンジンオイルを使用し てください:JASO FB、JASO FC、 JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC、 または ISO-L-EGD。
機械の耐用年数にわたって排気ガスが 規制の限度値を超えないよう、STIHL  社は STIHL HP ウルトラ 2 ストロ ークエンジンオイルの使用をお勧めし ています。
混合比率
50:1 (STIHL 2 サイクルエンジンオイ ルの場合 ):50:1 = ガソリン 50 に対 してオイル 1
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リットル(ml)
1 0.02 (20) 5 0.10 (100) 10 0.20 (200)
11
日本語
295BA064 KN
295BA065 KN
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リットル(ml)
15 0.30 (300) 20 0.40 (400) 25 0.50 (500)
N 燃料の保管には承認された容器を
使用してください。燃料容器にま ずオイルを入れてからガソリンを 入れ、十分に混ぜ合わせます。
燃料の保管
燃料は承認された安全タイプの燃料容 器に入れ、照明や太陽光から保護され た、涼しく安全で乾燥した場所に保管 してください。
混合燃料は劣化します - 数週間で使い 切る分だけを混合してください。混合 燃料を 30 日以上保管しないでくださ い。照明、太陽光、高低温にさらす と、混合燃料は短期間で使用できなく なる場合があります。
STIHL モトミックスは、問題なく最長 2 年間保管することができます。
N 給油する前に混合燃料の入った携
行缶をよく振ってください。
警告
携行缶内で圧力が生じている可能性が あるため、キャップは慎重に開けてく ださい。
N 燃料タンクと携行缶は、時々十分
に洗浄してください。
残ったガソリンと洗浄に使用した液体 は、その地域の規定と環境要件に従っ て適切に処理してください。
給油
準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入るのを防ぐため、フィラー キ ャップとその周りをきれいにして ください。
N フィラー キャップが上を向くよう
にマシンを置いてください。
当社では給油用にスチール フィラー ノ ズル (特殊アクセサリー)の使用をお 勧めします。
燃料を補填します。
給油の際には燃料をこぼさないように し、また燃料をタンクからあふれさせ ないでください。
N フィラー キャップを開きます。 N 燃料を補填します。 N 閉じ方
警告
給油の後は、燃料キャップをできるだ けしっかりと閉めてください。
燃料ピックアップボディの交換
燃料ピックアップボディは毎年交換し てください。
12
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
1
296BA009 KN
295BA069 KN
296BA007 KN
3
295BA067 KN
295BA068 KN
N 燃料タンクを空にします。 N 燃料ピックアップボディをフック
でタンクから引き出し、ホースか ら外します。
N 新しいピックアップボディをホー
スに差し込みます。
N ピックアップボディをタンクの中
に戻します。
エンジンの始動と停止
エンジンの始動
N 安全注意事項を守ってください。
調整レバー (2) により、作業中にスロッ トル トリガー (3) を任意の位置にロッ クできます。
チョークノブの調整
エンジンが冷えている場合
N 手動燃料ポンプ (1) を最低 5 回押し
てください - ポンプに燃料が充填 されている場合でも、同様の操作 を行います。
調整レバーの調整
BG 66 C、BG 86、SH 86 のみ
N チョークノブを g の位置に動か
します
エンジンが暖まっている場合
N 始動するには、調整レバーを運転
位置 F に移動します
N チョーク ノブを < の位置に動か
します
エンジンの始動後、温まりきっていな い場合もこの位置に移動します。
13
日本語
296BA006 KN
296BA008 KN
3
296BA008 KN
295BA072 KN
295BA073 KN
始動操作
N 安定するように本機を地面に置き
ます。
N 安定した足場を保ちます。右手で
本機のハウジングをしっかり握 り、機械を地面に押しつけます。
N 左手でスターターグリップを握り
ます。
エルゴスタート付き機種 N スターター グリップを徐々に引き
ます。
エルゴスタートなしの機種 N スターター グリップをゆっくり引
き、かみ合った感じがした時に、 素早く勢い良くグリップを引っ張 ります。
注記
スターター ロープは最後まで引き出さ ないでください - 切れる恐れがありま す。
N スターター グリップを急に放さな
いでください。手を添えてハウジ ングにゆっくりと巻き込むとスタ ーター ロープは正しく巻き込まれ ます。
エンジンがかかり次第
N スロットル トリガー (3) を軽く押
します - チョーク ノブが運転位置 F に移動して、エンジンがアイドリ ング回転に戻ります。
エンジンの停止
BG 56、BG 66、SH 56
N 停止スイッチを 0 に移動します - エ
ンジンが停止して、停止スイッチ が 「オン」位置に戻ります。
BG 66 C、BG 86、SH 86
N 調整レバーを 0 に移動します - エン
ジンが停止して、調整レバーが
「オン」位置に戻ります。
始動に関するその他の注意事項
位置 g でエンジンが停止したり加速が 不足する場合
N チョーク ノブを < に移動して、
エンジンがかかるまで始動動作を 繰り返します。
14
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
1
296BA009 KN
1
295BA074 KN
2
3
295BA075 KN
2
5
エンジンがかからない場合 N 全ての設定が正しいこと (チョーク
ノブ、調整レバーが運転位置 F に ある ) を確認します。
N 始動手順を繰り返します。
燃料タンクが空になるまで運転してか ら再給油した場合
N 手動燃料ポンプ (1) を最低 5 回押し
てください - ポンプに燃料が充填 されている場合でも、同様の操作 を行います。
N エンジンを再始動します。
エアーフィルターの掃除
エアー フィルターが汚れるとエンジン 出力が低下し、燃焼効率が低下しま す。また始動が困難になります。
種々のエアー フィルター
機種によりエアー フィルターが異なる ことがあります。 機種は、フィルター ハウジングおよびエアー フィルター自 体によって識別することができます。
フラット フィルター素材を使用する機 種
N フィルター カバー ロック (1) を、
垂直位置まで反時計回りに回しま す。
N フィルター カバー (2) を取り外し
ます。
N フィルターの周りに付着した汚れ
を取り除きます。
N リテイナー (3) を抜いて、エアー
フィルター エレメント (4) をフィ ルター ハウジング (5) から取り外 します。
N フィルター エレメントを交換しま
す。 フィルターを手のひらでたた くか、コンプレッサーの空気を吹 き付けるなど、一時的に対処する こともできますが、水洗いしない でください。
損傷した部品は交換してください。
フィルター エレメントの取り付け N フィルター (4) をフィルター ハウ
ジング (5) に取り付け、リテイナー (3) を所定の位置に押し込みます。
N フィルター カバー (2) を再び取り
付け、フィルター カバー ロックを 時計回りに水平位置まで回しま す。
15
日本語
1
296BA026 KN
22
296BA027 KN
3
4
296BA010 KN
ひだ付きフィルター素材を使用する機 種
N フィルター カバー ロック (1) を反
時計回りに取り外します。
N フィルター カバー (2) を取り外し
ます。
N フィルターの周りに付着した汚れ
を取り除きます。
N エアー フィルターを、スチール特
殊洗浄剤 ( 特殊アクセサリー ) また はきれいな不燃性の溶液 ( 例:ぬ るい石けん水 ) で洗浄します。 フ ィルターを内側から外側に向かっ て水を噴射してすすぎます - 圧力 洗浄機を使用しないでください。
N フィルターを乾燥します - 高温に
さらさないでください。
フィルターを所定の位置に置きます。 N フィルター エレメントをフィルタ
ー ハウジングに取り付けます。
N フィルター カバーを取り付け、フ
ィルター カバー ロックを時計回り に締め付けます。
キャブレターの調整
基本情報
キャブレターは工場出荷時に標準設定 されています。
この設定で、ほとんどの運転状況で最 適な混合気が得られます。
準備
N エンジンを停止します。 N エアー フィルターを点検し、必要
な場合は掃除あるいは新品と交換 します。
N マフラーのスパーク アレスター ス
クリーン ( すべてのモデルには該 当しない、国によって異なります ) を点検し、必要な場合は掃除ある いは新品と交換します。
標準設定
N エアー フィルター (3) をフィルタ
ー ハウジング (4) から取り外しま す。
エアー フィルターの掃除 N フィルターを手のひらで慎重にた
たくか、フィルターの内側から外 側に向かって圧縮空気を吹き付け ます。
フィルターにがんこな汚れが付着した りベトベトしている場合は
16
N 高速調整スクリュー (H) を反時計
方向に止まるまで回します ( 最高 でも 3/4 回転 )。
N 低速調整スクリュー (L) を時計方向
に、止まるまで回します。その 後、3/4 回転戻します。
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
296BA011 KN
1
296BA015 KN
アイドリング回転の調整
N 標準設定を行います。 N エンジンをかけて暖機します。
アイドリング回転中にエンジンが停止 する
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LA) をエンジンが滑らかに動 作するまで時計回りに回します。
低速調整スクリューが標準設定に正し く設定されているにもかかわらずアイ ドリングが不安定で、加速が悪い場合
アイドリング設定が薄すぎます: N 低速調整スクリュー (L) を最高でも
止まるまで、スムースに作動し滑 らかに加速するようになるまで、 反時計回りに慎重に回します。
アイドリング回転が不安定で、エンジ ン回転が低下する
アイドリング設定が濃すぎます: N 低速調整スクリュー (L) を、エンジ
ンがスムースに作動して滑らかに 加速するように、時計回りに ( 一 度に 1/8 回転または 45° ずつ ) 回し ます。
低速調整スクリュー (L) を調整する度 に、大抵の場合は、アイドリングスピ ード調整スクリュー (LA) を設定変更す る必要があります。
高地で作業する場合の微調整
エンジン性能が充分でない場合は、わ ずかな調整が必要になる場合がありま す:
N 標準設定を行います。 N エンジンを暖機運転します。 N 高速調整スクリュー (H) を僅かに
時計回り ( 薄くする ) に回します ­止まるまでの範囲で回します。
注記
高地から降りてきた後は、キャブレタ ーを標準設定に戻します。
設定を薄くしすぎると、潤滑オイルの 不足と過熱により、エンジンが破損す る危険があります。
スパーク プラグ
N エンジンの出力が低下したり、始
動しにくくなったりアイドリング が不安定になったら、先ずスパー ク プラグを点検してください。
N 約 100 時間運転後には新品のスパ
ークプラグと交換してください ­電極が極度に焼損している場合は それよりも早く交換してくださ い。スチール社が承認した、雑音 防止スパーク プラグのみをご使用 ください - 「技術仕様」の項を参 照してください。
スパーク プラグの取り外し
N スパーク プラグ ターミナル (1) を
抜き取ります。
N スパーク プラグを緩めます。
17
日本語
000BA039 KN
A
1
000BA045 KN
3
002BA178 KN
2
スパークプラグの点検
N 汚れたスパークプラグをきれいに
します。
N 電極ギャップ (A) を点検して、必要
な場合は調整します - 数値は 「技 術仕様」の項を参照してくださ い。
N 以下のような、スパークプラグが
汚れる原因を排除してください。
原因:
エンジンオイル混合量の過多 エアーフィルターの汚れ 劣悪な使用環境
ます。この場合、作業員が重傷を負っ たり、建物に損傷を与えたりする可能 性があります。
N 抵抗入タイプのスパークプラグを
使用し、アダプターナットをしっ かりと締め付けてください。
スパーク プラグを取り付けます
エンジンの動作
エアー フィルターを掃除してキャブレ ターを適切に調整しても、エンジンの 動作が不十分な場合は、マフラーが原 因の可能性があります。
マフラーが汚れていないか ( カーボン で詰まる )、スチール サービス店で点 検してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。
警告
アダプターナット (1) が緩んでいるか、 外れている場合はアークが発生するこ とがあります。発火または爆発が起き やすい環境下で作業を行うと、実際の 火災または爆発が発生する恐れがあり
18
N スパーク プラグ (3) をシリンダー
にねじ込み、ターミナル (2) をしっ かり押し込んで取り付けます。
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
機械の保管
3 ヵ月以上の場合 N 換気の良い場所で燃料タンクを空
にし、洗浄します。
N 燃料は、地域の環境規制条件通り
に処理してください。
N エンジンを運転してキャブレター
内の燃料を空にしてください - キ ャブレターのダイヤフラムの固着 を防ぐうえで、有効です。
N 機械を丁寧に掃除します - 特にシ
リンダー フィンとエアー フィルタ ーに注意します。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください - 子 供などによる許可外の使用を避け てください。
日本語
19
日本語
整備表
以下の整備周期は通常の作業条件を対象としていることに注意してください。 毎 日の作業時間が長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場所 など ) は、それに応じて、提示された間隔よりも短くしてください。
始動前
作業終了後または毎日点検
燃料給油時
毎週
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
必要な場合
機械本体
コントロール ハンドル 作動検査 xx
エアー フィルター
手動燃料ポンプ ( 取り付けられている場合 )
燃料タンクのフィルター
燃料タンク 掃除 xx
キャブレター
スパーク プラグ
マフラーのスパークアレスタースクリーン
2)
冷却風吸入部 掃除 x
すべてのスクリューとナット ( 調整スクリ ューを除く )
防振エレメント
安全ラベル 交換 x
目視検査 ( 状態、摩耗、漏れ ) xx
掃除 x
掃除 xx
交換 xx
点検 x
修理は STIHL サービス店に依頼して
1)
ください
点検 x
フィルターの交換 xxx
アイドリング設定の点検 xx
アイドリング調整 x
電極ギャップの調整 x
100 運転時間ごとに交換
点検 x
交換は STIHL サービス店に依頼して
1)
ください
締め直し x
点検 xxx
交換は STIHL サービス店に依頼して
1)
ください
x
xx
x
20
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
1)
当社では、本作業をスチール サービス店で実施されることをお勧めします
2)
すべての機種には該当せず、国により異なります
日本語
21
日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避 されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取 扱説明書の記述に従って入念に行って ください。
特に以下の場合のように、安全に関す る注意事項、取扱説明書の記述内容及 び警告事項に従わずに使用したことに 起因する全ての損傷については、ユー ザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。
当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質 のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。 スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的 損傷。
整備作業
「整備表」に列記されている作業は、
必ず全て定期的に行ってください。整 備作業を使用者が自ら行えない場合 は、サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生 じた以下のような損傷に対しては、上 記の例として、以下の部品が挙げられ ます:
指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備 ( 例:エア ー フィルター、燃料フィルター )、 不適切なキャブレターの調整また は不十分な冷却空気経路の掃除 ( エアー吸入スリット、シリンダー フィン ) が原因で生じたエンジン の損傷。
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による本機の損傷。
磨耗部品
パワーツールの部品によっては、規定 通りに使用しても通常の磨耗は避けら れません。これらの部品は、使用の種 類や期間に合わせて適時に交換してく ださい。上記の例として、以下の部品 が挙げられます :
フィルター ( エアー フィルター、
燃料フィルター )
ブロワー ホイール、シュレッダー
ホイール
集塵バッグ リワインド スターター スパーク プラグ
22
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
主要構成部品
7
8
2
3
17
13
14
15
296BA003 KN
4
1
9
5
6
20
19
18
16
12
10
11
#
21
22
23
24
日本語
1 調整レバー (BG 66 C、BG 86、
SH 86) 2 スパーク プラグ ターミナル 3 マフラー 4 スターター グリップ 5 キャブレター調整スクリュー 6 手動燃料ポンプ 7 チョーク ノブ 8 フィルター カバー 9 フィルター カバー ロック 10 タンク キャップ 11 燃料タンク 12 ハンドル 13 コントロール ハンドル 14 停止スイッチ (BG 56、BG 66、SH
56) 15 スロットル トリガー 16 保護スクリーン 17 ユニオン ナット 18 ブロワー チューブ (BG 56、
BG 86、SH 56) 19 ラウンド ノズル 20 ファン ノズル 21 吸引チューブ 22 エルボー 23 集塵バッグ 24 ブロワー チューブ サイレンサー
(BG 66) # 機械番号
* バージョンによります - 特殊アクセサ リー
*
*
*
*
23
日本語
技術仕様
エンジン
単気筒 2 ストロークエンジン 排気量: 27.2 cc シリンダー径: 34 mm ピストンストローク:30 mm アイドリング回転数:2,500 rpm ISO 7293 に準拠した
エンジン出力: BG 56: 0.7 kW (1.0 bhp) BG 66: 0.6 kW (0.8 bhp) BG 86: 0.8 kW (1.1 bhp) SH 56: 0.7 kW (1.0 bhp) SH 86: 0.8 kW (1.1 bhp)
イグニッションシステム
エレクトロニックマグネトイグニッシ ョン
スパークプラグ ( 抵抗 入タイプ ): NGK CMR 6 H
電極ギャップ: 0.5 mm
燃料システム
燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式 キャブレター
燃料タンク容量: BG 56: 540 cc (0.54 l) BG 66: 540 cc (0.54 l) BG 66 C: 440 cc (0.44 l)
BG 86: 440 cc (0.44 l) SH 56: 540 cc (0.54 l) SH 86: 440 cc (0.44 l)
ブロワー性能
吹き出し力 ( ラウンドノズル装着時 )
BG 56: 13 N BG 66: 10 N BG 86: 15 N SH 56: 15 N SH 86: 15 N
風速 ( ブロワーモード )
ブロワーモード ( ラウンドノズル装着 時)
BG 56: 60 m/s BG 66: 51 m/s BG 86: 63 m/s SH 56: 60 m/s SH 86: 63 m/s
ブロワーモード ( ファンノズル装着時 ) BG 86: 74 m/s SH 86: 74 m/s
風量
ラウンドノズ
ル装着時 BG 56: 700 m BG 66: 630 m
3
3
ファンノズル
装着時 /h - - ­/h - - -
BG 86: 755 m3/h 620 m3/h
3
SH 56: 700 m SH 86: 755 m
/h 560 m3/h
3
/h 620 m3/h
最大風速 ( ブロワーモード、ラウンド ノズル装着時 )
BG 56: 71 m/s BG 66: 62 m/s BG 86: 76 m/s SH 56: 71 m/s SH 86: 76 m/s
最大風量 ( ブロワーチューブアッセン ブリなし )
3
BG 56: 730 m BG 66: 730 m BG 86: 810 m SH 56: 730 m SH 86: 810 m
/h
3
/h
3
/h
3
/h
3
/h
重量
燃料なし、ブロワーモード BG 56: 4.1 - 4.2 kg
*)
BG 66: 4.4 kg BG 66 C: 4.7 kg BG 86: 4.4 - 4.5 kg
*)
装備によって異なる。
*)
燃料なし、バキュームモード SH 56: 5.2 kg SH 86: 5.6 kg
音圧・騒音・振動数値
振動に関する指令 2002/44/EC の遵守 の詳細については、www.stihl.com/vib をご覧ください。
24
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
DIN EN 15503 に準拠した音圧レベル L
:
peq
ブロワー モードバキューム
モード BG 56: 90 dB(A) 94 dB(A) BG 66: 86 dB(A) - - ­BG 86: 90 dB(A) 93 dB(A) SH 56: 90 dB(A) 94 dB(A) SH 86: 90 dB(A) 93 dB(A)
DIN EN 15503 による音響出力レベル L
w
ブロワー モードバキューム
モード BG 56: 104 dB(A) 105 dB(A) BG 66: 98 dB(A) - - ­BG 86: 104 dB(A) 106 dB(A) SH 56: 104 dB(A) 105 dB(A) SH 86: 104 dB(A) 106 dB(A)
DIN EN 15503 に準拠した振動加速度 a
hv, eq
ブロワー モード
右ハンドル BG 56: 7.5 m/s BG 66: 7.8 m/s BG 66 C: 2.1 m/s BG 86: 2.5 m/s SH 56: 7.5 m/s SH 86: 2.5 m/s
2
2
2
2
2
2
バキューム モード
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数 は、音圧レベルおよび音響出力レベル ついて 2.0 dB(A) です。指 令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、 振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質 (CHemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、認可 (Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵 守の詳細については www.stihl.com/reach をご覧ください。
排気ガス
EU 型式認定手順に従って測定した CO
値は、www.stihl.com/co2 に記載
2
されています。 CO
測定値は、代表的なエンジンを実
2
験室で標準的な試験手順に従って測定 した結果であり、特定のエンジンの性 能を明示的、暗示的に保証する数値で はありません。
適用される排気ガス規制の要件は、本 書に記載されている方法で機械を使用 し、整備することによって満たされま す。型式認定は、エンジンを改造する と無効になります。
整備と修理
本機を使用する方が実施できる保守お よび整備作業は、本取扱説明書に記述 されていることだけです。それ以外の 修理はすべてサービス店に依頼してく ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承 認した、または技術的に同等な交換部 品だけをご使用ください。高品質の交 換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部 品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品 番号、 { ロゴマークおよびス チール部品シンボル マーク K が刻印 されています。( 小さな部品では、シン ボルマークだけが刻印されているもの もあります。)
左ハンドル 右ハンドル BG 56: 8.5 m/s BG 86: 2.5 m/s SH 56: 8.5 m/s SH 86: 2.5 m/s
2
2
2
2
7.5 m/s
1.9 m/s
7.5 m/s
1.9 m/s
2
2
2
2
25
日本語
000BA073 KN
廃棄
国別の廃棄の規則および規制を順守し てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃 棄しないでください。 製品、アクセサ リー、包装は、環境に配慮してリサイ クルを行うため、認可された廃棄場に 持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス チール サービス店へお問い合わせくだ さい。
EC 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstr.115 D-71336 Waiblingen
Germany ( ドイツ ) は、独占的な責任下で下記の製品が
製品名: ブロワー、バキ
ュームシュレッ
ダー メーカー名: STIHL 型式: BG 56
BG 56 C
BG 56 C-E
BG 66
BG 66 C
BG 66 C-E
BG 86
BG 86 C
BG 86 C-E
SH 56
SH 56 C
SH 56 C-E
SH 86
SH 86 C
SH 86 C-E シリーズ番号: 4241 排気量: 27.2 cc
指令 2006/42/EC、2014/30/EU、およ び 2000/14/EC の関連する条項に適合 しており、製造の時点で有効であった 次の規格のバージョンに準拠して開発 および製造されたことを保証いたしま す:
EN ISO 12100、EN 15503、 EN 55012、EN 61000-6-1
音響出力レベルは、測定値並びに確保 数値共に、2000/14/EC の補遺条項 V 規 定に準拠した ISO 11094 に基づいてい ます。
音響出力レベル測定値
すべての BG 56: 102 dB(A) すべての BG 66: 99 dB(A) すべての BG 86: 102 dB(A) すべての SH 56: 103 dB(A) すべての SH 86: 103 dB(A)
音響出力レベル保証値
すべての BG 56: 104 dB(A) すべての BG 66: 101 dB(A) すべての BG 86: 104 dB(A) すべての SH 56: 105 dB(A) すべての SH 86: 105 dB(A)
技術資料の保管場所: ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung 製品の製造年および機械番号は、機械
に表示されています。 Waiblingen にて発行、2016 年 10 月 28
日 ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Thomas Elsner 製品管理およびサービス部長
26
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
日本語
27
日本語
28
BG 56, BG 56 C, BG 66, BG 66 C, BG 86, BG 86 C, SH 56, SH 56 C, SH 86, SH 86 C
0458-296-4321-D
japanisch
J
www.stihl.com
*04582964321D*
0458-296-4321-D
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