Roland PM-3 User Manual [ja]

取扱説明書
このたびは、パーソナル・モニター・システム PM-3 をお買い上げいただきましてありが とうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 3)と「使用上 のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくた めにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができる よう、手元に置いてください。
主な特長
V ドラムをはじめとする電子ドラムに最適なモニター・システムです。
ウーファー+スピーカー× 2の構成で、アコースティック・ドラムを叩いているような立体的なサ
ウンドを再生します。
ウーファー部には、力感あふれる重低音を再生する、2 ユニット構成のアクティブ・デュアル・ド ライブ方式を採用しています。
ドラム音源を接続するメイン・インプットのほかに、ステレオのミックス・インプットとライン・ アウトを装備。練習や録音システムに活用できます。
©
 2000 ローランド 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

安全上のご注意

安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
注意
感電の恐れあり
キャビネットをあけるな
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。 この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品 はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに 依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
の中に描かれています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
●この機器を分解したり、改造したりしないでく ださい。
..............................................................................................................
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
●この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に 設置しないでください。必ず安定した水平な場
所に設置してください。
..............................................................................................................
● 電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセント に差し込んでください。
..............................................................................................................
2
警告
注意
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直 ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源 コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま
たはローランド・サービスに修理を依頼してく ださい。
●この機器は、風通しのよい、正常な通気が保た れている場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
● 電源コードをコンセントに抜き差しするとき は、必ず電源プラグを持ってください。
..............................................................................................................
●長時間使用しないときは、電源プラグをコンセ ントから外してください。
..............................................................................................................
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
●この機器を設置するときや車に積むときなど、 動くと危険な場合は、すべてのキャスターを外
してください。
..............................................................................................................
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
●濡れた手で電源コードのプラグを持って、コン セントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
●この機器を移動するときは、電源プラグをコン セントから外し、外部機器との接続を外してく
ださい。
..............................................................................................................
●お手入れをするときには、電源を切って電源プ ラグをコンセントから外してください(P.8)。
..............................................................................................................
●落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグを コンセントから外してください。
..............................................................................................................
●サムスクリューを外した場合は、小さなお子様 が誤って飲み込んだりすることのないようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

2〜3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力 の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
●完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてくださ い。そのため、電源コードのプラグを差し込むコンセント は、この機器にできるだけ近い、すぐ手の届くところのも のを使用してください。
設置について
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持 つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ い。
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ 画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ た車内などに放置しないでください。変形、変色すること があります。
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用し ないでください。
●本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置し ないでください。変形、変色することがあります。
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香水、 アルコール類、マニキュア、スプレー缶などを置かないで ください。また、表面に付着した液体は、すみやかに乾い た柔らかい布で拭き取ってください。
修理について
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能に ついて保証できなくなります。また、修理をお断りする場 合もあります。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持 するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、 または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子 などに過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ グを持ってください。
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあり ません。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、 次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ さい。
お手入れについて
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、 中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布 で乾拭きしてください。
● カーペット部の通常のお手入れは、毛の固いブラシで手入 れをしてください。
●変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。
4

マウント・ブラケットの取り付けかた

fig.1j
fig.3j
取付穴
サムスクリュー
マウント・プレート
ネジ(付属)
スピーカーの底面にマウント・ブラケットのプレート
1.
を、サムスクリューの取付穴が前側になるように、付属 のネジで取り付けます。
fig.2j
サムスクリュー
マウント・ベース
プレートの溝に、マウント・ブラケットのベースを差し
2.
込みます。サムスクリューが前側に来るようにしてくだ さい。
マウント・ブラケット
4.
マウント・ベースに、マウント・ブラケットを図のよう に差し込みます。
5.
サムスクリューを回し、ブラケットを固定します。
ドラム・スタンドへのスピーカーの取り付けかたは、「セッ ティング例」(P.9)をご覧ください。
3.
サムスクリューを回し、ベースをプレートに固定しま す。
5

各部の名称とはたらき

コントロール・パネル部

fig.4
1.
電源をオン/オフします。オンにするとインジケーターが点 灯します。
2.
ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接続すると、スピー カーからは音を出力しません。
電源スイッチ
ヘッドホン・ジャック
1
2
3
4
5
3.
ミックス・イン・ボリュームつまみ
ミックス・インプット・ジャック 8に接続した機器の音量を 調節します。
ハイつまみ
4.
高域を調節します。右に回すと強調され、左に回すとカット されます。
ウーファー・ボリュームつまみ
5.
本体ウーファーの音量を調節します。左に回しきるとウー ファーからは音を出力しません。
メイン・ボリュームつまみ
6.
メイン・インプット・ジャック 7に接続した機器の音量を調 節します。
※ 本機は、出力レベルの低いドラム音源にも対応できるよう
入力感度を高めに設定しています。そのため、出力レベル の高いドラム音源(TD-10 など)を接続した場合、音量を 上げすぎると音が歪むことがあります。
6
6

ジャック部(サイド・パネル)

fig.5
7
8
9
各部の名称とはたらき
メイン・インプット・ジャック
7.
ドラム音源を接続します。モノラル出力の機器は L (MONO) ジャックに接続します。
ミックス・インプット・ジャック
8.
CD/MD プレイヤーなどを接続します。モノラル出力の機器 はL(MONO) ジャックに接続します。このジャックに入力さ れた信号は、ライン・アウトプット・ジャック 9からは出力
されません。
9.
ライン・アウトプット・ジャック
メイン・インプット・ジャック 7に入力された信号をそのま ま出力します。
10
fig.ADDlogo2
外部に直接放射するウーファーと、キャビネット内部に同じ 向きに配置したバスレフ型ウーファーを同相でドライブする ことにより、小型でありながらキャビネット・サイズを超え たアタックのある重低音再生を可能にするのがアクティブ・ デュアル・ドライブ方式です。
スピーカー・ジャック
10.
付属のスピーカーを接続します。接続には、付属のスピー カー・ケーブルをお使いください。
※ 付属のスピーカー以外は接続しないでください。
fig.ADD
7

接続のしかた/電源の入れかた

※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切っ
てください。
ドラム音源モジュール
OUTPUT
LINE OUT
CDプレーヤー
スピーカー・ケーブル (付属)
スピーカー
(右)
スピーカー
(左)

電源の入れかた/切りかた

※ 正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してくださ
い。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが 破損する恐れがあります。
PM-3 および各接続機器の音量つまみがすべて 0 になっ
1.
ていることを確認します。 メイン・インプット・ジャック、ミックス・インプッ
2.
ト・ジャックに接続した機器の電源を入れます。
INPUT
ミキサー
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞って
も、電源を入れるときに音がすることがありますが、故障 ではありません。
4.
ライン・アウトプット・ジャックに接続した機器の電源 を入れます。
5.
各機器の音量を調節します。
※ 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、接続した機器の音量
が小さくなることがあります。抵抗の入っていない接続ケー ブル(ローランド:PCSシリーズなど)をご使用ください。
PM-3 の電源を入れます。
3.
8
電源を切るときは、各機器の音量を絞ってから、電源を入れ るときと逆の手順で電源を切ります。

セッティング例

Roland
Roland
fig.7j
スピーカー(左)
スピーカー(右)
付属のマウント・ブラケットを使用して、スピーカーをお持 ちのドラム・スタンドに取り付けてください。
※ 付属のスピーカー以外のスピーカーは、絶対に使用しない
でください。
ウーファー・ユニット
ヒート・シンク
※ サイド・パネルのヒート・シンクをふさがないように設置
してください。また、布やカーテンなどがかからないよう にご注意ください。
※ ヒート・シンクは上図のように置いたときに冷却効果があ
ります。横倒しにしたり、上下逆さに設置したりしないで ください。
9

ブロック・ダイヤグラム

fig.8
LINE OUTPUT
L
L
SPEAKERS
R
POWER AMP
POWER AMP
PHONES
R
POWER AMP
WOOFER
WOOFER
10
L (MONO)
MAIN INPUT
MAIN
MIX IN HIGH
R
L (MONO)
R
MIX INPUT

主な仕様

システム構成
スピーカー(× 2)+ ウーファー・ユニット
定格出力
スピーカー 50 W / 8 Ω × 2 ウーファー・ユニット 100 W/ 4 Ω 合計 200 W
規定入力レベル
メイン・インプット -10 dBu ミックス・インプット -10 dBu
規定出力レベル
ライン・アウトプット -10 dBu
スピーカー
4" ウーファー + 2" ミッドレンジ + 1" ツィーター
ウーファー・ユニット
10" ウーファー × 2
エンクロージャー形式
スピーカー 密閉式 ウーファー・ユニット アクティブ・デュアル・ドライブ
電源
AC 100 V(50 / 60 Hz)
消費電力
120 W
外形寸法
スピーカー 118(幅)× 115(奥行)× 186(高さ)mm
ウーファー・ユニット 555(幅)× 335(奥行)× 450(高さ)mm
質量
スピーカー 1.6 kg(片側) ウーファー・ユニット 30 kg
コントロール
メイン・ボリュームつまみ ウーファー・ボリュームつまみ ハイつまみ ミックス・イン・ボリュームつまみ 電源スイッチ
接続端子
メイン・インプット・ジャック(L /モノ、R) ミックス・インプット・ジャック(L /モノ、R) ライン・アウトプット・ジャック(L、R) スピーカー・ジャック(L、R) ヘッドホン・ジャック
付属品
取扱説明書 保証書 マウント・ブラケット × 2 マウント・ブラケット取付用ネジ × 8 スピーカー・ケーブル × 2
※0dBu = 0.775 V
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更するこ
とがあります。
11
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
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