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取扱説明書
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」
(取扱説明書 P.2、3)と「使用上のご注意」(取扱説明書 P4、5)をよくお
読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくために
も、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに
見ることができるよう、手元に置いてください。
2000 ローランド
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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安全上のご注意
安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
注意
感電の恐れあり
キャビネットをあけるな
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002a
● この機器を分解したり、改造したりしないでく
ださい。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に
設置しないでください。必ず安定した水平な場
所に設置してください。
..............................................................................................................
008a
● 電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセント
に差し込んでください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
2
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警告
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012a
● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源
コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま
たはローランド・サービスに修理を依頼してく
ださい。
○ 電源コードやプラグが破損したとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
注意
101a
● この機器は、風通しのよい、正常な通気が保た
れている場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
102b
● 電源コードを機器本体やコンセントに抜き差し
するときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103a
● 長時間使用しないときは、電源プラグをコンセ
ントから外してください。
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107b
● 濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器
本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108d(選択)
● この機器を移動するときは以下のことを確認し
た後、必ず 2 人以上で水平に持ち上げて運んで
ください。このとき、手をはさんだり、足の上
に落とさないように注意してください。
○ 機器本体とスタンドを固定しているネジが
ゆるんでいないか、確認する。ゆるんでいる
場合は、しっかり固定する。
○ ノブ・ボルトやコイン・ネジなど、組み立て
の説明のところで使用している名称を使う
こと
○ 電源コードを外す。
○ 外部機器との接続を外す。
○ スタンドのアジャスティング・ボルトを上げ
る(P.13)。
○ フタを閉じる。
○ 譜面立てを倒す。
..............................................................................................................
109a
● お手入れをするときには、電源を切って電源プ
ラグをコンセントから外してください(P.12)。
..............................................................................................................
110a
● 落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグを
コンセントから外してください。
..............................................................................................................
116
● フタの開け閉めは、指などをはさまないように、
注意して行なってください(P.12)。小さいお子
様が使用されるときは、大人のかたが介添えし
てください。
..............................................................................................................
117(選択)
● ピアノ椅子を使用するときは、必ず次の事項を
守ってください。
○ 椅子で遊んだり、踏み台にしない。
○ 2人以上で腰掛けない。
○ 腰掛けたままで、高さ調節しない。
○ ピアノ椅子の脚を止めているボルトが緩ん
でいたら、腰掛けない。(緩みがあるときは
随時付属のスパナで締め直してください)
..............................................................................................................
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
3
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使用上のご注意
291a
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電
力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ
い。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
● 完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてくだ
さい。そのため、電源コードのプラグを差し込むコンセ
ントは、この機器にできるだけ近い、すぐ手の届くとこ
ろのものを使用してください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
353
● この機器はフロッピー・ディスク・ドライブが搭載され
ていますので、次の点に注意してください。詳細は、「フ
ロッピー・ディスクをお使いになる前に」をご覧くださ
い(P.5)。
○ スピーカーなどの強い磁界の発生する場所には近づ
けない
○ この機器を極端に傾けない
○ フロッピー・ディスク・ドライブ動作中は、振動を
与えたり移動したりしない
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。また、至近距
離から照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や強力な
スポット・ライトで長時間同じ位置を照射しないでくだ
さい。変形、変色することがあります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用
しないでください。
356
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置し
ないでください。変形、変色することがあります。
357
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香
水、アルコール類、マニキュア、スプレー缶などを置か
ないでください。また、表面に付着した液体は、すみや
かに乾いた柔らかい布で拭き取ってください。
お手入れについて
401b
● お手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布
で汚れを拭き取ってください。木目にそって全体を均一
の力で拭きます。同じ所ばかり強くこすると、仕上げを
損なう恐れがあります。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451a
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能
について保証できなくなります。また、修理をお断りす
る場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、フロッピー・ディスクに保
存するか、記憶内容をメモしておいてください。修理す
るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりま
すが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない
場合もあります。失われた記録内容の修復に関しまして
は、補償も含めご容赦願います。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとしてフロッピー・ディス
クに保存しておいてください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリーやフロッピー・ディスクの失われた記憶内
容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ
い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあ
りません。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
4
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使用上のご注意
559b
● 輸送や引っ越しをするときは、機器を緩衝材などで十分
に梱包してください。そのまま移動すると、傷、破損、
故障などの原因となります。
560
● 譜面立てを、手前に引き倒さないでください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない
でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ
えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき
ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ
さい。
フロッピー・ディスクをお使いにな
る前に
フロッピー・ディスク・ドライブの取り扱い
602
● 外部からの振動を受けない、しっかりした水平な場所に
設置してください。極端に傾けると、ディスク・ドライ
ブの動作に悪影響を与えることがあります。
603
● 極端に湿度の違う場所に移動すると、ディスク・ドライ
ブに水滴がつくことがあります。このまま使用すると故
障の原因になりますので、数時間放置してから使用して
ください。
604
● ディスクを挿入するときは、確実に奥まで入れてくださ
い。ディスクを取り出すときは、イジェクト・ボタンを
奥まで押してください。万一ディスクが引っ掛かった場
合は、無理に取り出さないでください。
605b
● 読み込み/書き込み中は、ディスクを取り出さないでく
ださい。ディスクの磁性面に傷がつき、使用できなくな
ります。(データの読み込み/書き込み時は、ディスク・
ドライブのランプが明るく点灯します。通常はやや暗く
点灯、または消灯しています。)
606
● 電源を入れたり切ったりするときは、ディスクをディス
ク・ドライブから抜いてください。
607
● ディスクはディスク・ドライブに対して水平になるよう
にして、無理な力を加えずに挿入してください。無理に
挿入すると、ディスク・ドライブのヘッドが破損するこ
とがあります。
608
● ディスク・ドライブにフロッピー・ディスク以外のもの
(針金、硬貨、別の種類のディスクなど)を入れないでく
ださい。ディスク・ドライブの故障の原因になります。
フロッピー・ディスクの取り扱い
651
● ディスクはフィルムに磁性体を塗布した円盤状の記憶媒
体です。磁性面には非常に高密度でデータが記憶されま
すので、取り扱いについては次の点に注意してください。
○ 磁性面に触れない
○ ホコリの多い場所で使用しない
○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中な
どに放置しない(保存温度 : 10 〜 50 ℃)
○ スピーカーなどの強い磁界を発生する場所やものに
近づけない
652
● ディスクには、書き込んだデータを誤って消さないよう
に保護するプロテクト・タブがあります。書き込み操作
を行なうとき以外は、プロテクト・タブをプロテクトの
位置にしておいてください。
フロッピー・ディスクの図
裏面
ライト
(書き込み可能)
プロテクト・タブ
653
● ディスクのラベルは、しっかりと貼り付けてください。
ディスク・ドライブの中ではがれると、ディスクが取り
出せなくなります。
654
● ディスクは、傷めたり、チリ、ホコリなどが付かないよ
う保管には十分注意してください。チリ、ホコリなどが
付いたディスクを使用すると、ディスクが破損したり、
ディスク・ドライブの故障の原因になります。
655
● 本機の演奏データが入ったディスクを、プロテクト・タ
ブがライトの状態で、他の機種(HP-G シリーズ、MT
シリーズ、KR シリーズ、ATELIER シリーズ、PR-300
を除く)やコンピューターなどでディスク操作(内容確
認、セーブ、削除など)をすると、以降、本機のディス
ク・ドライブで使用できなくなる場合があります。他の
機種やコンピューターで、演奏データの内容確認やロー
ドをする場合は、ディスクのプロテクト・タブをプロテ
クトの状態で行なってください。
※ GS( )は、ローランド株式会社の登録商標です。
※ Apple は、米国Apple Computer, Inc. の米国及びその他
の国における登録商標です。
※ Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米国及びそ
の他の国における登録商標です。
※ IBM は、米国 International Business Machines
Corporation の米国及びその他の国における登録商標で
す。
※ PC-9800 シリーズは、日本電気株式会社の商標です。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標
です。
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録
商標です。
プロテクト
(書き込み禁止)
5
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主な特長
このたびは、ローランドピアノ・デジタル HP-557R をお買い上げいただき、誠にありがとう
ございます。
本機を存分にお楽しみいただき、いつまでも良い状態でご愛用いただくためにも、この取扱説
明書をよくお読みいただけるようお願い申し上げます。
■ 本格的なピアノ演奏
ハンマーが弦を叩く音までもリアルに再現するステレオ・サンプリング・ピアノ音源を採用
し、高品位なコンサート・グランドピアノの音色を再現しています。最大同時発音数 128 音
を実現したことで、ピアノ音色(ステレオ)は音切れのない自然な演奏を可能にしました。ま
た、鍵盤には、低音域は重く高音域は軽く、よりピアノらしいタッチが得られるプログレッシ
ブ・ハンマー・アクション鍵盤を採用。さらに、グランドピアノの鍵盤を打鍵したときに起こ
る特有のクリック感(脱進感)まで忠実に再現。より自然で本格的なピアノ演奏を楽しむこと
ができます。
■ 大型ディスプレイとタッチ・パネル
HP-557R は大型ディスプレイを搭載し、画面の表示にタッチすることでさまざまな操作をす
ることができる「タッチ・パネル」を採用。より見やすく、快適な操作が可能です。
■ 簡単にやりたいことがすぐできるガイド機能
HP-557R のガイド機能は対話形式になっているため、初めてお使いになる方でも、簡単に曲
を演奏したり、演奏を録音/再生したり、自動伴奏を使ったりすることができます。
また、画面上に表示された<ヘルプ>にタッチすることで、用語や機能の説明を見ることもで
きます。
■ 市販のミュージックデータを鑑賞したり、レッスンに利用する
ディスク・ドライブを内蔵していますので、ミュージックデータを再生したり、録音した曲を
フロッピー・ディスクに保存したりすることができます(P.74)。
■ 多彩な伴奏スタイルと自動伴奏機能
約 100種類の豊富なミュージック・スタイルと自動伴奏機能を使えば、簡単な指使いで、自
分の演奏に、思いどおりの伴奏をつけることができます。
■ 演奏データを譜表表示
HP-557R では内蔵曲や録音した演奏、フロッピー・ディスクに保存された曲を譜表表示する
ことができます。譜表を見ながら演奏したり、録音した曲を確認するときに大変便利な機能で
す。
6
■ 103 曲の豊富な内蔵曲と大容量な本体メモリー
HP-557R では、あらかじめ練習曲が記憶されているプリセット・メモリー(名曲集)と、自
分の演奏やフロッピー・ディスクの曲を保存しておけるユーザー・メモリー(ユーザー)があ
ります。
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■ 演奏に立体的な広がりが得られる効果(アドバンスト 3D)
演奏パートを選んで音に立体的な広がりをつけるができます。
自動伴奏や内蔵曲に合わせて演奏しているときなど、伴奏の音にだけこの効果をかければ、自
分の演奏の音が正面に残り、演奏の音が聴き取りやすくなるなど、これまでになかった立体的
な奥行きを感じることができます。
■ MIDI で広がるアンサンブル(MIDI アンサンブル)
MIDI は電子楽器どうしを接続して演奏情報をやりとりするための国際統一規格です。本機の
MIDI 端子に電子パーカッションなど、ピアノ以外の楽器を接続して、アンサンブルをするこ
とができます。「MIDI アンサンブル」を使えば、MIDI 端子に接続した楽器の MIDI 設定を簡単
に行うことができ、すぐに演奏することが可能です。
■ ピアノ・レッスンに便利な機能を装備
テープ・レコーダー感覚の録音機能(P.67)、片手パートずつの再生、メトロノーム機能
(P.40)、100曲以上の豊富な内蔵のピアノ曲など、練習に役立つ機能が多く備えられていま
す。電子ピアノならではのピアノ・レッスンを体験することができます。
主な特長
■ カラオケを楽しむ
マイクを接続して、曲にあわせてカラオケを楽しむこともできます。
7
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目次
安全上のご注意............................................................................................................................................... 2
使用上のご注意............................................................................................................................................... 4
主な特長....................................................................................................6
演奏する前に ..........................................................................................12
電源コードを接続する.................................................................................................................................12
譜面立ての立てかた.....................................................................................................................................12
フタの開け閉め.............................................................................................................................................12
電源を入れる/切る.....................................................................................................................................12
電源を入れる......................................................................................................................................12
電源を切る..........................................................................................................................................12
音の大きさを調節する.................................................................................................................................12
ペダルについて.............................................................................................................................................13
ヘッドホンをつなぐ.....................................................................................................................................14
マイクをつなぐ.............................................................................................................................................14
各部の名称と働き ...................................................................................15
はじめに..................................................................................................16
タッチ・パネルについて.............................................................................................................................16
内蔵メモリーについて.................................................................................................................................18
HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード).................................20
ガイド機能について.....................................................................................................................................20
デモ機能を使う(デモ)...............................................................................................................................21
ピアノ演奏をしてみましょう[ピアノ]ボタン...................................................................................22
メトロノームを使ってみましょう[メトロノーム]ボタン...............................................................23
メトロノームの設定を変える.....................................................................................................................24
いろいろな楽器の音で演奏してみましょう([音色]ボタン)..........................................................25
演奏を録音してみましょう([録音/再生]ボタン)...........................................................................26
曲データに合わせて練習してみましょう([録音/再生]ボタン)..................................................27
ディスク・ドライブの使いかた................................................................................................................28
ディスクの曲データや内蔵曲を再生してみましょう([曲/ディスク]ボタン).........................29
自動伴奏をつけて演奏してみましょう([自動伴奏]ボタン)..........................................................30
「茶色のこびん」を弾いてみましょう......................................................................................................32
第 1 章 演奏する...................................................................................34
ピアノ演奏する.............................................................................................................................................34
いろいろな楽器の音を鳴らす.....................................................................................................................34
[ダイヤル]を使って音色を変える..............................................................................................35
ドラムの音を鳴らす.........................................................................................................................35
2 つの楽器の音を重ねる(レイヤー演奏)..............................................................................................36
音色を変える......................................................................................................................................36
鍵盤の右手側と左手側で別の音を鳴らす(スプリット演奏).............................................................37
音色を変えるには..............................................................................................................................37
鍵盤の音の高さをオクターブ単位で変える(オクターブ・シフト)................................................38
各音色の音量を調節する.............................................................................................................................38
音の明るさを調節する.................................................................................................................................39
音に響きをつける(リバーブ効果)..........................................................................................................39
音にさまざまな効果をかける(エフェクト)..........................................................................................39
8
Page 9

メトロノームを鳴らす.................................................................................................................................40
テンポを調節する..............................................................................................................................40
拍子を変える......................................................................................................................................40
音量を変える......................................................................................................................................40
音の種類を変える..............................................................................................................................41
アニメーションを切り替える.........................................................................................................41
拍の刻み方を変える.........................................................................................................................41
ピアノ演奏の設定.........................................................................................................................................42
いろいろな演奏場所の雰囲気を味わう(アンビエンス).........................................................42
鍵盤のタッチ感を変える(キー・タッチ)..................................................................................43
ペダルの感度を調節する(ペダル・モード)..............................................................................43
調律方法を変える(調律)...............................................................................................................44
共鳴音を調節する(レゾナンス)...................................................................................................45
ピアノの音色を微調整する(サウンド)......................................................................................45
鍵盤の音の高さを変える(キー・トランスポーズ).................................................................46
第 2 章 曲の練習に便利な機能 .............................................................47
練習する曲を再生する.................................................................................................................................47
譜表表示をする.............................................................................................................................................48
再生を始めたい小節へ移動する................................................................................................................48
テンポを調節する.........................................................................................................................................49
一定のテンポで再生する.................................................................................................................49
練習するパートを鳴らさないようにする................................................................................................49
演奏が始まる前にカウント音を鳴らす....................................................................................................50
マークをつけて繰り返し練習する............................................................................................................50
曲中にマークをつける.....................................................................................................................50
マークの取り消し..............................................................................................................................51
マークの位置から再生する.............................................................................................................51
マークを移動する..............................................................................................................................51
同じところを繰り返し再生する................................................................................................................52
マークやカウント音の設定を変える........................................................................................................52
カウント音の小節数や音を変える................................................................................................52
繰り返しのたびにカウント音を鳴らす........................................................................................53
小節の途中にマーカーをつける.....................................................................................................53
曲を移調して再生する.................................................................................................................................53
鍵盤の音と再生する曲を同時に移調する....................................................................................53
自分の演奏を画面で確認する.....................................................................................................................54
確認するパートを指定する.............................................................................................................54
譜表の設定を変える.....................................................................................................................................55
曲再生時の音色セットを変える................................................................................................................55
第 3 章 自動伴奏を使う ........................................................................56
ミュージック・スタイルを選ぶ................................................................................................................56
ミュージック・スタイルを鳴らす(スタート/ストップ).................................................................57
鍵盤左側を弾くと同時に自動伴奏をスタートする(シンクロ・スタート)........................57
アイコンにタッチしてスタートする............................................................................................58
自動伴奏をストップする.................................................................................................................58
伴奏の途中でタイミングを合わせて再スタートする(リセット)........................................58
自動伴奏のテンポを調節する.....................................................................................................................58
伴奏に変化をつける.....................................................................................................................................59
伴奏パターンを変える.....................................................................................................................59
伴奏パターンを変えずにフィルインを入れる............................................................................59
伴奏のアレンジを変える.................................................................................................................59
伴奏の音に立体的な広がりをつける(アドバンスト3D)..................................................................60
アドバンスト 3D 効果をかけるパートを設定する....................................................................60
簡単な指使いでコードを押さえる(コード・インテリジェンス)....................................................60
右手で弾いた音にハーモニーをつける(メロディー・インテリジェンス)....................................61
ピアノ演奏に自動伴奏をつける(ピアノ・スタイル・アレンジャー)............................................61
伴奏と鍵盤の音量バランスを変える........................................................................................................61
9
Page 10

自動伴奏のいろいろな設定.........................................................................................................................62
鍵盤が分かれる位置を変える.........................................................................................................62
ペダルに機能を割り当てる.............................................................................................................62
ミュージック・スタイルを変えても音色やテンポが変わらないようにする......................63
伴奏のリズムとコードだけを鳴らす............................................................................................64
伴奏が止まっているときのコードの音色を変える...................................................................64
コード・インテリジェンス機能を解除する................................................................................65
鍵盤の音の高さを変える(キー・トランスポーズ).................................................................65
演奏パートごとに音量を調節する................................................................................................66
イントロの終わりのカウント音を鳴らす....................................................................................66
第 4 章 演奏の録音と保存.....................................................................67
簡単に演奏を録音する(トラック・ボタン)..........................................................................................67
自動伴奏を使わずに録音する.........................................................................................................67
自動伴奏を使って録音する.............................................................................................................69
録音をやり直す.............................................................................................................................................70
録音した曲を消す.........................................................................................................................................71
特定のトラック・ボタンの演奏だけを消す................................................................................71
録音の止め方を変える.................................................................................................................................71
弱起の曲を録音する.....................................................................................................................................72
コードを入力して曲の伴奏を作る(コード・シーケンサー).............................................................72
鍵盤を弾かずにコードを入力する................................................................................................73
簡単にリズム・パートを作る.....................................................................................................................74
曲をフロッピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存する..........................................................74
フロッピー・ディスクの初期化(フォーマット)......................................................................74
フロッピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存する.......................................................75
フロッピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存したデータを消す..........................................77
ディスクの曲をユーザー・メモリーにコピーする...............................................................................78
ユーザー・メモリーの曲をディスクにコピーする...................................................................78
第 5 章 より進んだ録音機能.................................................................79
録音方法を選ぶ.............................................................................................................................................79
録音方法の選び方..............................................................................................................................79
録音済みの音を消して録音する(リプレース・レコーティング)........................................79
録音済みの音を消さずに重ねて録音する(ミックス・レコーディング)............................80
同じ区間を繰り返し録音する(ループ・レコーディング).....................................................80
ある区間の録音をやり直す(パンチ・イン・レコーティング).............................................81
16 パートを使って多重録音する(16 トラック・シーケンサー)....................................................82
16 トラック・シーケンサーの録音方法 ......................................................................................83
音楽ジャンルに合わせて各パートの音色を決める(音色セット)........................................84
パートごとの設定を変える.............................................................................................................84
曲の途中で拍子の変わる曲を作る............................................................................................................86
曲の基本テンポを変える.............................................................................................................................86
曲の途中でテンポを変える.........................................................................................................................87
曲を聴きながらテンポを変える.....................................................................................................87
ある小節からテンポを変える.........................................................................................................87
第 6 章 曲の編集...................................................................................88
編集機能の選び方.........................................................................................................................................88
編集を取り消す.............................................................................................................................................88
音のばらつきを揃える.................................................................................................................................89
小節をコピーする.........................................................................................................................................89
リズム・パターンをコピーする................................................................................................................90
ある小節を消す.............................................................................................................................................91
空白の小節を挿入する.................................................................................................................................91
小節を空白にする.........................................................................................................................................92
パートごとに移調する.................................................................................................................................92
パートを入れ替える.....................................................................................................................................93
1 つ1 つの音符を修正する.........................................................................................................................93
曲の途中の音色変更を修正する................................................................................................................94
10
Page 11

第 7 章 その他の設定............................................................................95
基準ピッチを変える(マスター・チューニング).................................................................................95
リバーブ効果の種類を変える.....................................................................................................................95
コーラス効果の種類を変える.....................................................................................................................96
ベンド・レンジを変える.............................................................................................................................96
画面の設定を変える.....................................................................................................................................97
歌詞を表示させないようにする.....................................................................................................97
画面に表示される言語を変える.....................................................................................................97
画面の明るさを調節する.................................................................................................................97
電源を切っても設定を記憶させておく(メモリー・バックアップ)................................................98
製品出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット).........................................................................98
タッチ・パネルの位置調整をする............................................................................................................99
ピアノ演奏以外できないようにする(パネル・ロック).....................................................................99
接続した外部スピーカーから最適な音で鳴らす(サウンド・モード)............................................99
第 8 章 外部機器との接続...................................................................100
接続端子の名称と働き..............................................................................................................................100
MIDI機器と接続する.................................................................................................................................101
接続端子...........................................................................................................................................101
接続の手順.......................................................................................................................................101
MIDI楽器とアンサンブルをする(MIDI アンサンブル)...................................................................102
MIDIの設定.................................................................................................................................................102
オーディオ機器と接続する......................................................................................................................104
接続端子...........................................................................................................................................104
接続の手順.......................................................................................................................................104
コンピューターと接続する......................................................................................................................105
接続端子...........................................................................................................................................105
接続の手順.......................................................................................................................................105
資料編
故障かな?と思ったら..............................................................................................................................106
こんな表示が出たら..................................................................................................................................108
音色名一覧...................................................................................................................................................110
ドラム/効果音一覧..................................................................................................................................114
ドラム・セット...............................................................................................................................114
SFX セット ......................................................................................................................................117
ミュージック・スタイル一覧..................................................................................................................118
リズム・パターン一覧..............................................................................................................................119
コードの押さえ方一覧..............................................................................................................................120
内蔵曲(名曲集)一覧..............................................................................................................................122
ピアノ曲〜デモ演奏..................................................................................................................................124
添付ディスク曲一覧..................................................................................................................................125
エフェクト一覧..........................................................................................................................................126
HP-557R で使えるミュージックデータ ..............................................................................................127
HP-557R で使用できるミュージックデータ ..........................................................................127
HP-557R の音源について............................................................................................................127
用語集...........................................................................................................................................................128
MIDIインプリメンテーション・チャート...........................................................................................130
主な仕様.......................................................................................................................................................131
索引...............................................................................................................................................................133
11
Page 12

演奏する前に
電源コードを接続する
fig.00-01
MIDI
PedalInOut
Output
Input
)
)
RL(Mono
RL(Mono
Stereo
Stereo
1.
付属の電源コードを、ピアノ本体の底面にある AC
インレットに接続します。
付属の電源コードを、コンセントに差し込みます。
2.
譜面立ての立てかた
fig.00-02
(1)
(2)
(2)
(2)
電源を入れる/切る
必ず次の手順で電源を入れたり、切ったりしてください。手
順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損
する恐れがあります。
■ 電源を入れる
1.
電源を入れる前に、[Volume(音量)]つまみを
Min 側(最小)いっぱいまで回します。
fig.00-04
2.
fig.00-05
Volume
Min
Max
[Power(電源)]スイッチを押します。
電源が入り、数秒後には、鍵盤を弾いて音を出せるよう
になります。
押し下げられた状態が
オン
1.
譜面立てを静かに起こし、図のように固定します。
後ろに倒すときは、譜面立てを手で支え、金具を
2.
折り曲げてからゆっくりと倒します。
譜面立てを、手前に引き倒さないでください。
フタの開け閉め
fig.00-03
フタを開けるときは、フタを両手で持って軽く立
1.
ち上げ、奥にスライドさせます。
フタを閉めるときは、ゆっくりと手前に引き、止
2.
まったところで静かに下におろします。
指をはさまないように注意して、フタを開け閉めしてくださ
い。小さなお子さまが使用される場合は、大人の方が介添し
てください。
本機は、回路保護のため電源を入れてからしばらくは動作し
ません。
電源コードは必ず付属のものをお使いください。
■ 電源を切る
電源を切る前に、[Volume(音量)]つまみを Min
1.
側(最小)いっぱいまで回します。
2.
[Power(電源)]スイッチを押します。
電源が切れます。
fig.00-06
上がった状態が
オフ
音の大きさを調節する
全体の音量を調節します。
[Volume(音量)]つまみを左右に回します。
1.
Max 側(右側)に回すと音が大きくなり、Min 側(左
側)に回すと音が小さくなります。
fig.00-07
Volume
ピアノの移動は、危険防止のため必ずフタを閉じた状態で行
なってください。
12
Min
Max
Page 13

ペダルについて
[ピアノ]ボタンにタッチしてピアノ演奏をしているとき
(P.34)、ペダルは次のように働きます。
fig.00-08
ソフト・ペダル
ソステヌート・ペダル
○ソフト・ペダル(左ペダル)
音に柔らかさを与えたいときに使います。
ソフト・ペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと、通常同じ強さで
弾いたときの音よりも柔らかい音が鳴ります。ペダルを踏む
深さによって、音の柔らかさを微妙に変えることができま
す。
ダンパー・ペダル
演奏する前に
本機を移動したときや、ペダルが不安定に感じるとき
は、ペダルの下部にあるアジャスト・ボルトを次のよう
に調節し直してください。
○アジャスターを下げ、確実に床にあたるように調節し
てください。床との間に隙間があると、ペダルを踏んだ
ときに破損する原因になります。特にカーペットの上な
どに接地する場合は床面を強く押しつけるように調節し
てください。
アジャスター
○ソステヌート・ペダル(中央ペダル)
このペダルを踏んだ時点で、押さえていた鍵盤の音だけに余
韻を与えます。
ソステヌート・ペダルとソフト・ペダルには、このほか
→
の機能を持たせることができます。詳しくは「ペダルに
機能を割り当てる」(P.62)をご覧ください。
○ダンパー・ペダル(右ペダル)
音に余韻を与えたいときに使います。
ダンパー・ペダルを踏んでいる間、鍵盤から指を離しても音
が切れずに長い余韻が続きます。ペダルを踏む深さによって
余韻の長さを微妙に変えることができます。
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだ
ときに、弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴して豊かな響きと広
がりが加わります。HP-557R ではこの共鳴音(シンパセ
ティック・レゾナンス)を再現しています。
ダンパー・ペダルを踏んだときの共鳴量を変えることが
→
できます。「共鳴音を調節する(レゾナンス)」(P.45)
をご覧ください。
13
Page 14

演奏する前に
ヘッドホンをつなぐ
HP-557R にはヘッドホン端子が 2 つあります。2 人で同時
にヘッドホンを使うことができますので、レッスン時や連弾
曲を演奏するときなどに便利です。また、夜間でも周囲を気
にせずに演奏を楽しむことができます。
fig.00-09
ヘッドホン端子×2
2
1
C
c
C
I
P
r
a
P
D
e
I
t
M
u
M
p
m
n
I
o
I
C
D
I
M
s
e
n
o
h
P
1.
本体左下面の Phones(ヘッドホン端子)のどちら
かに、ヘッドホンを接続します。
本体スピーカーからは音が出なくなります。ヘッドホン
からのみ音が出ます。
ヘッドホンの音量は、HP-557R 本体の[Volume
2.
(音量)]つまみで調節します。
ヘッドホンはステレオ・タイプのものをお使いくださ
→
い。
マイクをつなぐ
マイク端子にマイクを接続して、カラオケや弾き語りをする
ことができます。
fig.00-10
Volume
(マイク音量つまみ)
MicEcho
(マイク・エコーつまみ)
MicIn(マイク端子)
1.
本体右下面の Mic In(マイク端子)に、マイクを接
続します。
マイク端子の手前にある[Mic Echo(マイク・エ
2.
コー)]つまみで、エコーを調節します。
[Mic Echo(マイク・エコー)]つまみの手前にあ
3.
る[Mic Volume(マイク音量)]つまみを回して、
音量を調節します。
→
マイクは、ローランド・マイク DR-10 / 20(別売)な
どを使用することができます。ご購入の際には、本機を
お買い上げになった販売店にご相談ください。
●ヘッドホンご使用上の注意
コードの断線の原因になりますので、ヘッドホンは、本
•
体またはプラグ部分を持って取り扱ってください。
•
接続の際、使用機器の音量が上がっているとヘッドホン
を壊す恐れがあります。音量を最小にしてから接続して
ください。
過大入力で使用すると、耳を痛めるだけでなく、ヘッド
•
ホンにも無理がかかります。適当な音量でお楽しみくだ
さい。
●マイクご使用上の注意
•
夜間や早朝にご使用の際には、音量にご注意ください。
本体とマイクを接続するときは音量を下げてください。
•
音量が大きいとスピーカーから雑音が出ることがありま
す。
•
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
- マイクの向きを変える
- マイクをスピーカーから遠ざける
- 音量を下げる
14
Page 15

各部の名称と働き
A つまみ
1 [Power(電源)]スイッチ
電源を入れたり、切ったりします(P.12)。
2 [Volume(音量)]つまみ
全体の音量を調節します(P.12)。
3 [Brilliance(音質)]つまみ
音の明るさを調節します(P.39)。
4 [Reverb(リバーブ)]つまみ
リバーブ効果(残響)のかかり具合を調節します
(P.39)。
5 [Balance(バランス)]つまみ
鍵盤で弾く音と、曲や伴奏の音量バランスを変えま
す(P.61)。
Aつまみ Bディスク・ドライブ
BrillianceVolume BalanceReverb
Min
Mellow
Max
Bright
AccompMin
KeyboardMax
2345
B ディスク・ドライブ
6 ディスク・ドライブ
フロッピー・ディスクを挿入して、曲を再生したり、
保存したりします(P.74)。
7 イジェクト・ボタン
ディスク・ドライブからフロッピー・ディスクを取
り出します(P.28)。
6 7
BrillianceVolume BalanceReverb
Mellow
Power
Roland Digital Piano
Min
AccompMin
Bright
Max
KeyboardMax
1
910 138
ガイド
メトロノーム
ページ
11
C ディスプレイ周り
8 [ガイド]ボタン
通常モードからガイド・モード(P.19)に画面を切
り替えます。
9 拍ランプ
選ばれた曲や自動伴奏の拍にあわせて点灯します。
ピアノ
音色
戻る
ピアノ
ガイド
メトロノーム
音色
ページ
戻る
録音/再生
曲/ファイル
自動伴奏
12
Cディスプレイ周り
11 ページ[ ][ ]ボタン
12 タッチ・パネル
録音/再生
曲/ファイル
自動伴奏
画面を切り替えます。
矢印の方向にページがある場合、ランプが点灯しま
す。
画面にタッチするだけで、さまざまな操作ができま
す(P.16)。
10 [メトロノーム]ボタン
内蔵のメトロノームを鳴らすことができます
(P.40)。
13 ダイヤル
画面上の値を変化させたり、項目を選ぶことができ
ます。
15
Page 16

はじめに
タッチ・パネルについて
HP-557R ではタッチ・パネルを採用しています。タッチ・パネルは、画
面にタッチする(触れる)だけで、さまざまな操作をすることができま
す。
以下の部分がタッチ・パネルになっています。
2
タッチ・パネルは指で軽く
触れるだけで動作します。
強く押したり、固いもので
押したりすると、タッチ・
パネルがを破損することが
あります。力の入れすぎに
は十分注意して、必ず、指
で操作してください。
ピアノ
音色
戻る
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
1
1 画面切り替えボタン
これらにタッチすると画面の表示が切り替わり、さまざまな機能を使うこ
とができます。
ボタン名 機能
ピアノ
音色
ピアノ演奏に最適な設定にします。また、ピアノ演奏
に関する機能を選ぶことができます。
音色を選んだり、音を重ねたりすることができます。
また、音に効果をつけたり、音色に関する設定をする
こともできます。
タッチ・パネルは周囲環境
の変化や時間経過とともに
ポイントがずれて、タッチ
したところとは別の位置を
認識したりするようになる
ことがあります。そのよう
なときには、「タッチ・パ
ネルの位置調整をする」
(P.99)の手順に従って、
ポイントの修正をしてくだ
さい。
タッチ・パネルの上にもの
を置かないでください。
16
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
戻る
曲を再生したり、録音したりすることができます。ま
た録音や再生に関する機能を選ぶことができます。
内蔵曲を聴いたり、録音した曲をフロッピー・ディス
クやユーザー・メモリーに保存したりすることができ
ます。
自動伴奏が使える設定にします。また、自動伴奏に関
する設定をすることもできます。
現在使っている機能を終了したり、元の画面に戻ると
きに使います。
それぞれのボタンではガイ
ド機能を使うことができま
す。[ガイド]ボタンを押
して、ガイド・モードに切
り替えます。詳しくは「ガ
イド機能について」(P.20
をご覧ください。
Page 17

2 画面(ディスプレイ)
テンポや曲名などの情報や、機能や音色などを選ぶアイコンなどが表示さ
れます。アイコンにタッチすることで音色を選んだり、機能を選ぶことが
できます。
画面切り替えボタンにタッチすると、画面の表示が切り替わります。
fig.(ツールバーを切り替えるボタンを押す図)
曲名、音色名、
スタイル名など
テンポ拍子 小節番号
はじめに
ディスプレイの明るさを変
えることができます。詳し
くは、「画面の明るさを調
節する」(P.97)をご覧く
ださい。
本書では、ディスプレイ/
画面を使用して機能説明を
していますが、工場出荷時
の設定(音色名など)と本
文中のディスプレイ/画面
上の設定は一致していませ
ん。あらかじめご了承くだ
さい。
ツール・バーについて
画面下部に表示されるボタンの部分を「ツール・バー」といいます。ツー
ル・バーのボタンは、それぞれ機能をもっており、ボタンにタッチして操
作することができます。
画面の中にはツール・バーがないものもあります。また、1つの画面で
ツール・バーが複数ある場合は、画面右下の<▼>にタッチしてツール・
バーを切り替えます。
fig.(ツールバーの位置を示す図)
1回
2回
3回
17
Page 18

はじめに
内蔵メモリーについて
HP-557R は、あらかじめ練習曲などが記憶されている「プリセット・メ
モリー(名曲集)」と自分の演奏などを保存しておける大容量の「ユー
ザー・メモリー」があります。
プリセットメモリー(名曲集)
103曲の内蔵曲が保存されています。これらの曲の中から好きな曲を選ん
で聴いたり、曲にあわせて演奏することができます。
ユーザー・メモリー
HP-557R で録音した曲やフロッピー・ディスクに保存されている曲を記
憶しておける領域です。電源を切っても記憶された曲は消去されません。
また、ユーザー・メモリーに保存した曲は消去することもできます。
何度も練習したい曲をフロッピー・ディスクから読み込んで記憶するこ
•
とができます。練習するたびにフロッピー・ディスクをディスク・ドラ
イブに入れて曲を選ぶ必要がなくなります。
プリセット・メモリーに保
存されている曲を消すこと
はできません。また、曲の
編集をすることもできませ
ん。
フロッピー・ディスクに保存されている曲を、一度にすべてユーザー・
メモリーにコピーすることができます。詳しくは「ディスクの曲をユー
ザー・メモリーにコピーする」(P.78)をご覧ください。
録音した曲を保存しておくことができます。
•
HP-557R は録音された曲を消去しないと次の曲が録音できません。新
しい曲を録音したいときに、フロッピー・ディスクのフォーマット
(P.74)などの作業をしなくても、すでに録音した演奏を保存しておく
ことができます。
ご注意
ユーザー・メモリーへの書き込み(保存)中や、ユーザー・メモ
リーのデータを消去している間に電源を切ると、故障の原因になり
ます。また、ユーザー・メモリーが破損したあとにユーザー・メモ
リーのフォーマットをすると、ユーザー・メモリーとプリセット・
メモリー(名曲集)の演奏データが消去されます。
大事な演奏データは、フロッピー・ディスクに保存してください。
失われた演奏データに関して、ローランドは一切責任を負いません
のでご了承ください。
フロッピー・ディスクに保
存されている曲をすべて
ユーザー・メモリーにコ
ピーすることができます。
詳しくは、「ディスクの曲
をユーザー・メモリーにコ
ピーする」(P.78)をご覧
ください。
18
Page 19

ガイド・モード
HP-557Rのガイド機能は対話形式になっているため、簡
単に曲を演奏したり、演奏を録音/再生したり、自動伴
奏を使うことができます。
初めてお使いになる人は、まずガイド・モードでお使い
ください。
また、ガイド・モードより細かな設定や高度な機能を使
う場合は「通常モード」(P.33〜)をお読みください。
19
Page 20

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
ガイド機能について
HP-557R にはガイド機能を使った「ガイド・モード」があります。
HP-557R のガイド機能は対話形式になっているため、初めてお使いにな
る方でも簡単に曲を演奏したり、演奏を録音/再生したり、自動伴奏を使
うことができます。
また、画面上に表示された<ヘルプ>にタッチすることで、用語や機能の
説明を見ることもできます。
初めてお使いになる人は、まずガイド・モードでお使いください。
またガイド機能を使っていないときを「通常モード」と言います。通常
モードではガイド・モードより細かな設定や高度な機能を使うことができ
ます。操作に慣れてきたら通常モードでさまざまな設定をしてみましょ
う。
電源投入時は「ガイド・
モード」がオンの状態にな
ります。
1.
タッチパネル左側の[ガイド]ボタンを押して、点灯させま
す。
fig.00-21.eps
ガイド
ガイド
メトロノーム
ページ
ピアノ
音色
戻る
ガイド・ボタンが点灯 ガイド機能がオン(ガイドモード)
ガイド・ボタンが消灯 ガイド機能がオフ(通常モード)
画面切り替えボタンを押すと、それぞれのボタンのガイド機能を使うこと
ができます。
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
20
Page 21

デモ機能を使う(デモ)
HP-557R のさまざまな機能紹介や、ピアノ音色の特徴を画面で見ること
ができます。また、内蔵されている楽器の音や、ミュージック・スタイル
(さまざまな音楽ジャンルの伴奏パターン)を使ったデモ演奏を聴くこと
ができます。
HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
1.
2.
3.
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
<デモ>にタッチします。
fig.00-22.eps
3Dボタンについては、「伴
奏の音に立体的な広がりを
つける(アドバンスト
3D)」(P.60)をご覧くだ
さい。
4.
5.
タッチ・パネルで、デモの種類を選びます。
表示 解説
サウンド HP-557R のピアノ音色についての説明
同時発音数 同時発音数についての説明
鍵盤
機能 HP-557R で使うことができる機能についての説明
画面の<全て見る>にタッチすると、これらのデモをすべて続けて見ることがで
きます。
表示 解説
デモ演奏 デモ曲の演奏(ピアノ曲/音色紹介/スタイル紹介)
ゲーム 音当てゲーム、コード当てゲーム、コード練習
HP-557R の鍵盤(プログレッシブ・ハンマー・アクション)に
ついての説明
デモを終了するときは、[戻る]ボタンにタッチします。
デモ演奏の<音色紹介>の
演奏中は、鍵盤の音も演奏
されている音色に変わりま
す。
21
Page 22

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
ピアノ演奏をしてみましょう
ボタン1 つで、ピアノ演奏に最適な設定にすることができます。
1.
2.
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
次のような「ピアノ画面」が表示されます。
fig.00-23.eps(ピアノ画面)
[ピアノ]ボタン
○次の状態に設定されます。
鍵盤が右側と左側に分かれていたとき(P.37)は、1 つの鍵盤に戻りま
•
す。
ペダルの働きは、通常のペダルの働きに戻ります(P.13)。
•
•
グランドピアノの音色が選ばれます。
エフェクトは「シンパセティック・レゾナンス」になります。
•
ピアノの音色を調節してみましょう
1.
ピアノの絵の横の にタッチします。
ピアノの大屋根の開き具合が変わり、音色も変わります。
グランド・ピアノの大屋根の開き具合による音の変化を再現しています。
本機はアコースティック・
ピアノの動作を忠実に再現
しているため、高音部の
1.5オクターブ程度の範囲
はダンパー・ペダルに関係
なく音が最後まで延び、ま
た、音色も違って聞こえま
す。ダンパー・ペダルの影
響を受けない範囲は、
キー・トランスポーズ
(P.46)の設定によっても
変化します。
22
Page 23

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
メトロノームを使ってみましょう
[メトロノーム]ボタン
HP-557R はメトロノーム機能を内蔵しています。メトロノームはボタン
1つで鳴らしたり、止めたりすることができます。
メトロノームは、曲の再生中や自動伴奏の演奏中には、曲のテンポや拍子
で鳴ります。
fig.00-21.eps
メトロノーム
1.
ガイド
メトロノーム
ページ
ピアノ
音色
戻る
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
[メトロノーム]ボタンを押すと、メトロノームが鳴ります。
[メトロノーム]ボタンのランプが点灯します。
メトロノーム画面が表示されます。
fig.00-24.eps(画面)
2.
3.
[ダイヤル]を使って、メトロノームのテンポを変えます。
もう一度[メトロノーム]ボタンを押すと、メトロノームが
止まります。
[メトロノーム]ボタンのランプが消灯します。
[戻る]にタッチすると、元の画面に戻ります。
23
Page 24

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
■ メトロノームの設定を変える
メトロノーム画面が表示されているときに、メトロノームの音量や拍子な
どのを変えることができます。
詳しくは「メトロノームを
鳴らす」(P.40)をご覧く
ださい。
1.
設定を変えたい項目にタッチします。
fig.00-25.eps
表示 解説
パターン
拍子 拍子を選ぶことができます。
音色 メトロノームの音色の種類を変えることができます。
音量 メトロノームの音量を調節することができます。
メトロノームの音の一拍をさらに細かく刻んで鳴らすことが
できます。
2.
画面にタッチして設定を選びます。
fig.00-26.eps
24
Page 25

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
いろいろな楽器の音で演奏してみましょう
([音色]ボタン)
1.
2.
HP-557R は、550 種類以上の楽器の音や効果音が内蔵されており、ガイ
ドモードでは30 種類のおすすめ音色から選ぶことができます。さまざま
な音楽ジャンルの曲に合った音で、演奏をお楽しみください。
内蔵されているさまざまな種類の音を「音色」といいます。
音色は、電源を入れたときには「グランドピアノ1」に設定されます。
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
[音色]ボタンを押します。
音色選択画面が表示されます。
fig.00-27.eps(画面)
3.
音色選択画面は複数ページで構成されています。ページ[ ][ ]ボタ
ンを押して、画面を切り替えることができます。
演奏したい音色のアイコンにタッチします。
fig.00-27.eps(画面)
鍵盤を弾くと、選んだ音色が鳴ります。
音色のなかには2 つの音色が重なっているもの(レイヤー演奏→P.36)
や、鍵盤の左手側(ロワー)と右手側(アッパー)で違う音色が鳴るもの
もあります。
いろいろな音色で演奏してみましょう。
通常モードではさらにいろ
いろな音色を選ぶことがで
きます。
25
Page 26

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
演奏を録音してみましょう([録音/再生]ボ
タン)
自分の演奏を録音してみましょう。ガイド・モードでは、画面で音色やテ
ンポを選ぶだけで、簡単に演奏を録音することができます。
1.
2.
3.
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.00-28.eps(画面)
タッチ・パネルで<録音する>にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.00-29.eps(画面)
タッチ・パネルのアイコン
にタッチしたときに、すで
に録音した曲があると「曲
を消去します。よろしいで
すか?」というメッセージ
が出ることがあります。
「●次の画面が表示された
ら」(P.47)をご覧くださ
HP-557Rでは自分の演奏
を録音を譜表表示にする
と、自動的に右手パート、
左手パートを自動的に判別
して表示されますが、正し
く判別できないことがあり
ます。
4.
26
画面の指示に従って、演奏を録音してください。
録音した曲をフロッピー・
ディスクに保存するとき
は、フォーマット済みのフ
ロッピー・ディスクを用意
してください。
通常モードでは自動伴奏を
使った録音など、多彩な録
音機能を使うことができま
す「第 3 章 自動伴奏を使
う」(P.56)をご覧くださ
い。
Page 27

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
曲データに合わせて練習してみましょう([録
音/再生]ボタン)
1.
2.
この「練習機能」は、お気に入りの曲をマスターするためのお手伝いをし
ます。HP-557R に付属のディスクに入っている曲データや内蔵曲を使っ
て、楽しく練習しましょう。付属のディスクだけでなく、市販されている
「ミュージックデータ・ディスク」を使っての練習もできます。
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.00-28.eps(画面)
ミュージックデータについ
ては「HP-557Rで使える
ミュージックデータ」
(P.127)をご覧ください。
トラック・ボタン(P.67)
の「1」に録音したデータ
がある場合、練習機能を使
うと、トラック 1 に録音さ
れた曲データは消去されま
す。
3.
4.
タッチ・パネルで<練習する>にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.00-31.eps(画面)
画面の<ディスク>はフロッピー・ディスク、<名曲集>は内蔵曲、<
ユーザー>はユーザー・メモリー(録音した曲を保存しておける内部メモ
リー)を表します。
画面の指示に従って、曲を選んで練習してください。
ディスクの曲を練習するときは、フロッピー・ディスクをディスク・ドラ
イブに入れてください(P.28)。
タッチ・パネルのアイコン
にタッチしたときに、「曲
を消去します。」という
メッセージがでることがあ
ります。
通常モードでも練習に便利
ないろいろな機能が用意さ
れています。詳しくは「第
2 章 曲の練習に便利な機
能」(P.47)をご覧くださ
い。
27
Page 28

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
■ ディスク・ドライブの使いかた
HP-557R のディスク・ドライブを使用して、録音した曲をフロッピー・
ディスクに保存したり、市販のミュージックデータを聴くことができま
す。
フロッピー・ディスクの入れかた/取り出しかた
ディスク・ドライブを初めてお使いになる前には、5ページの注意事項を
必ずお読みください。
1.
フロッピー・ディスクの表を上側にして、ディスク・ドライ
ブの挿入口にカチッというまで差し込みます。
ディスク・ドライブは本体の鍵盤上部の右端にあります。
fig.00-32.eps (ディスク・ドライブ)
挿入口
ランプ
フロッピー・ディスク
2.
イジェクト・ボタンを押します。
フロッピー・ディスクの端が挿入口から出てきます。フロッピー・ディス
クの端を指でつまんで、静かに引き出してください。
ディスクの初期化(フォーマット)とは
新品のフロッピー・ディスクや他の機器で使用していたフロッピー・ディ
スクはそのままでは使 用できません。フロッピー・ディスクをHP-557R
で使用できるようにすることを「フォーマット(初期化)」といいます。
イジェクト・ボタン
読み込み/書き込み中は、
ディスクを取り出さないで
ください。ディスクの磁性
面に傷がつき、使用できな
くなることがあります。
(データの読み込み/書き
込み時は、ディスク・ドラ
イブのランプが明るく点灯
します。通常はやや暗く点
灯、または消灯していま
す。)
28
詳しくは「フロッピー・ディスクの初期化(フォーマット)」(P.74)を
ご覧ください。
Page 29

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
ディスクの曲データや内蔵曲を再生してみま
しょう([曲/ディスク]ボタン)
市販のミュージックデータの曲やHP557R に内蔵されている曲を聴いて
みましょう。
ミュージックデータについ
ては、「HP-557R で使える
ミュージックデータ」
(P.127)をご覧ください。
1.
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
2.
3.
4.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
fig.00-34.eps(画面(引き出し線でアイコンの説明してもいいかも))
曲を選ぶときは<選曲>にタッチします。
内蔵曲を選ぶときは<名曲集>、ディスクの曲を選ぶときは
<ディスク>、自分で録音した曲を選ぶときは<ユーザー>
にタッチしてください。
5.
6.
7.
タッチ・パネルにタッチして、聴きたい曲名を選びます。
[戻る]ボタンにタッチします。
画面上の< >(再生)にタッチすると、曲が再生されま
ディスク・ドライブを初め
てお使いになる前には、5
ページの注意事項を必ずお
読みください。
が画面上に出ている場
合は譜表を作成中です。し
ばらくお待ちください。
表示される譜表はミュー
ジックデータを元にして作
成され、また、複雑・高度
な演奏の正確な表現よりも
ディスプレイ上での見やす
さを優先しています。その
ため、市販の楽譜とは異な
る場合があり、特に詳細な
譜表を必要とする高度な曲
や複雑な曲の表示には向い
ていません。また、16分
音符より細かい音符や装飾
音符の表現はできません。
8.
す。
譜表が表示されます。
< >(曲の頭)にタッチすると、選ばれている曲の先頭に戻ります。
< >(1 つ前の曲)や< >(1 つ後の曲)にタッチすると、他の曲
を選ばれます。
画面上の< >(停止)にタッチすると、曲の再生が止まり
ます。
選ばれた曲の最後まで再生されると、自動的に次の曲が再生されます。
譜表画面のスピーカーのアイコンにタッチすると、そのパートの音を消音
することができます。
弱起の曲(1拍目以外で始
まる曲)を再生すると、画
面の小節番号は「PU」「1
「2」・・・と表示されます。
29
Page 30

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
自動伴奏をつけて演奏してみましょう([自動
伴奏]ボタン)
自動伴奏を使って演奏してみましょう。
ガイド・モードでは、画面の指示に従って、スタイルや音色を選ぶだけで
簡単に自動伴奏を楽しむことできます。
1.
[ガイド]ボタンが消灯していたら、[ガイド]ボタンを押し
てランプを点灯させます。
2.
3.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
fig.00-35.eps
画面の指示に従って、質問に答えてください。
すべての質問に答えると、すぐに自動伴奏で演奏できる状態になります。
自動伴奏では、下図のように鍵盤でコードを指定すると、それに合わせて
伴奏がつきます。
fig.00-36.eps(鍵盤の図。コード指定範囲。)
画面上の<自動コード>に
タッチして自動伴奏を始め
たときは、自動のコード進
行で演奏されます。
30
コード メロディー
F3
左手 右手
通常モードでは、さらにい
ろいろなスタイルを選ぶ、
伴奏アレンジを変えるな
ど、自動伴奏でより多彩な
演奏を楽しむことができま
す。「第 3 章 自動伴奏を
使う」(P.56)をご覧くだ
さい。
Page 31

ミュージック・スタイルとは
さまざまな音楽ジャンルの伴奏パターンをミュージック・スタイルといい
ます。
世界中にはいろいろな音楽があり、それぞれ特徴を持っています。ジャズ
なら「ジャズらしさ」、クラシックなら「クラシックらしさ」を感じるこ
とができるのは、使う楽器やメロディー、フレーズなどの要素の組み合わ
せで、「その音楽らしい雰囲気」が作られているからだといえます。
ミュージック・スタイルはこれらの要素を取り入れて、「それぞれの音楽
ジャンルらしい雰囲気」を作り出しています。
自動伴奏(アレンジャー)とは
HP-557R では、[自動伴奏]ボタンにタッチするだけで、自動伴奏の設定
にすることができます。自動伴奏とは、左手でコードを指定するだけで、
さまざまな音楽ジャンルの伴奏を自動的に鳴すことができる機能です。自
動伴奏を使えば、1人でもオーケストラをバックにアンサンブル演奏を楽
しむことができます。
HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
コードとは
コードとは、複数の音を同時に鳴らす和音のことで、基準となる音の高さ
(ルート音)をアルファベットで表し、構成音の種類をコード・タイプで
表します。
例えば、C Maj というコードの場合、C(ド)というルート音(根音)と、
Maj(メジャー)というコード・タイプで表されています。また、C Maj
は「C(ド)」「E(ミ)」「G(ソ)」の 3 音で構成されています。
fig.00-37
C
コードのルート音はすべてアルファベットと または で表示され、次
のように対応しています。
fig.00-38
CCDEEFFGAAB
Maj
コード・タイプ
ルート音
(D )
(D )
ド ミ ソ
(G )(A )
(G )
B
コードの押さえ方は「コー
ドの押さえ方一覧」
(P.120)をご覧ください。
31
Page 32

HP-557R に触れてみましょう(ガイド・モード)
■「茶色のこびん」を弾いてみましょう
自動伴奏を使って「茶色のこびん」を演奏してみましょう
HP-557R では、指 1 本でコードを指定することができます。
fig.00-39(譜面)
茶色のこびん
鍵盤を押して、イントロ
を始めます。
左手
右手
左手
ド
ド
ド
ファ
イントロが演奏されます
「いち、に、さん、はい」の合図に合わせて演奏を始めます。
ドソファ
画面の<盛り上げパターン>にタッチ
して、フィルインを入れます。
ソ
ド
32
ド
ド
ファ
ファ
ソ
ソ
ド
画面の<エンディング>にタッチ
して、エンディングを入れます。
ド
Page 33

33
通常モード
通常モードでは、HP-557Rに内蔵されている豊富な音色
やミュージック・スタイルを鳴らしたり、さまざまな機
能を使うことができます。
また、HP-557Rには対話形式になっているガイド・モー
ドがあります。詳しくは「ガイド・モード」(P.19〜)
をお読みください。
Page 34

第 1 章 演奏する
ピアノ演奏する
ボタン 1 つで、ピアノ演奏に最適な設定にすることができ
ます。
fig.01-01
ピアノ
音色
戻る
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
2.
次のような「ピアノ画面」が表示されます。
fig.01-01.eps
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
いろいろな楽器の音を鳴らす
HP-557R は多くの楽器の音や効果音を内蔵しています。
様々な音楽ジャンルの曲に合った音で演奏をお楽しみくださ
い。内蔵しているさまざまな種類の音を「音色」といいま
す。音色は系統別に 8 つの音色グループに分けられていま
す。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[音色]ボタンにタッチします。
2.
音色グループが表示されます。
fig.01-02.eps
音色グループ名
○次の状態に設定されます。
•
鍵盤が右側と左側に分かれていたとき(P.37)は、1 つ
の鍵盤に戻ります。
•
ペダルの働きは、通常のペダルの働きに戻ります(P.13)。
グランドピアノの音色が選ばれます。
•
エフェクトは「シンパセティック・レゾナンス」になり
•
ます。
ピアノの音色を調節してみましょう
1.
ピアノの絵の横の にタッチします。
ピアノの大屋根の開き具合が変わり、音色も変わりま
す。グランド・ピアノの大屋根の開き具合による音の変
化を再現しています。
画面下部の<カスタマイズ>にタッチすると、ピアノ演
→
奏に関する設定を変えることができます。詳しくは「ピ
アノ演奏の設定」(P.42)をご覧ください。
→
本機はアコースティック・ピアノの動作を忠実に再現し
ているため、高音部の 1.5 オクターブ程度の範囲はダン
パー・ペダルに関係なく音が最後まで延び、また、音色
も違って聞こえます。ダンパー・ペダルの影響を受けな
い範囲は、キー・トランスポーズ(P.46)の設定によっ
ても変化します。
3.
音色グループを選び、そのアイコンにタッチしま
す。
選んだ音色グループの音色名が表示されます。
鍵盤でドラムの音を鳴らすことができます。詳しくは
→
「ドラムの音を鳴らす」(P.35)をご覧ください。
→
<一覧>にタッチします。
4.
画面には、そのグループに含まれる音色のうち、4 つが
表示されます。
fig.01-03.eps
画面右下の<デモ>にタッチすると、その音色を最適な
フレーズで音色の確認することができます。
<エフェクト>にタッチすると、音色に効果をかけるこ
→
とができます。
5.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
にタッチしても、音色を選ぶことができます。
音色を選び、タッチします。
鍵盤を弾くと選んだ音色が鳴ります。
また、次に操作 2 で選んだ音色グループを選んだときに
は、ここで選ばれた音色が鳴ります。
34
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
Page 35

第 1 章 演奏する
○ EX 音色について
「EXマーク」のついた音色は、ローランドが特に自信を持っ
ておすすめする、表現力に優れた音色です。EX 音色の中に
は、鍵盤を弾く強さによって音色が変化するものがありま
す。
■[ダイヤル]を使って音色を変える
fig.01-04(ダイヤル)
ピアノ
音色
戻る
[ダイヤル]を使って音色を変えることもできます。[ダイヤ
ル]を使うとページ[ ][ ]ボタンを押さなくても、
自動的にページが切り替わります。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
画面のアイコンにタッチして、音色グループを選
3.
びます。
[ダイヤル]を使って、音色を選びます。
4.
5.
鍵盤を弾いて、音色を確定します。
鍵盤を弾くと、選んだ音色が鳴ります。また、次にこの
音色グループを選んだときは、ここで選ばれた音色が鳴
ります。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
→
HP-557R に内蔵されている音色については、「音色名一
覧」(P.110)をご覧ください。
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
■ ドラムの音を鳴らす
打楽器の音や、パトカーの音や動物の声などの効果音を、鍵
盤から鳴らすことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
音色グループの<ドラム/SFX>にタッチします。
3.
fig.01-05.eps
<一覧>にタッチします。
4.
音色選択画面が表示されます。
5.
ダイヤルを使って、ドラム・セットを選びます。
鍵盤を弾くと、1 つ 1 つの鍵から違う打楽器の音が鳴り
ます。
「スタンダード・セット」などの打楽器音の音色セット
を「ドラム・セット」といいます。
ドラム・セットは、いろいろな種類の打楽器音や効果音
がセットになっており、1 つ 1 つの鍵盤から違う音が鳴
ります。
→
ドラム・セットによって、鍵盤に割り当てられている音
の組み合わせは違います。「ドラム/効果音一覧」
(P.114)をご覧ください。
※ スプリット演奏(P.37)やレイヤー演奏(P.36)をし
ているときは、<ドラム/ SFX >は選べません。
効果音を鳴らす
「ドラムの音を鳴らす」の操作5 で、「SFX セット」
1.
を選びます。
鍵盤を弾くと 1 つ 1 つの鍵から違う効果音が鳴ります。
効果音の音色セットを「SFX セット」といいます。
SFX セットの音色については「ドラム/効果音一覧」
→
(P.114)をご覧ください。
35
Page 36

第 1 章 演奏する
2 つの楽器の音を重ねる
(レイヤー演奏)
1 つの鍵盤で、2 つの音色を同時に鳴らして演奏することが
できます。このような演奏を「レイヤー演奏」といいます。
例えば、ピアノとストリングスの音色を重ねて鳴らすことが
できます。
fig.01-07(レイヤーの説明)
グランドピアノ1
ストリングス
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[音色]ボタンにタッチします。
2.
次のような画面が表示されます。
fig.01-02.eps
3.
画面の<レイヤー>にタッチします。
fig.01-09
■ 音色を変える
タッチ・パネルで、音色名の横のアイコンにタッ
1.
チします。
fig.01-11
表示 解説
レイヤー演奏をする前に選ばれていた音色
重ねた音色(レイヤー音色)
画面上のアイコンにタッチして、音色グループを
2.
選びます。
3.
<一覧>にタッチします。
音色選択画面が表示されます。
音色選択画面の下部の<−>(オクターブ−)や<+>
→
(オクターブ+)にタッチすると、鍵盤の音の高さがオ
クターブ単位で変わります。詳しくは「鍵盤の音の高さ
をオクターブ単位で変える(オクターブ・シフト)」
(P.38)をご覧ください。
画面は次のように変わります。
fig.01-10.eps
鍵盤を弾くと、音色が重なって鳴ります。
もう一度<レイヤー>にタッチすると、レイヤー
4.
演奏は解除されます。
鍵盤を弾くと、レイヤー演奏をする前に選ばれていた音
色だけが鳴ります。
それぞれの音色の音量を変えることができます。「各音
→
色の音量を調節する」(P.38)をご覧ください。
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
タッチ・パネルで音色を選びます。
鍵盤を弾くと、選んだ音色ともう一方の音色が鳴りま
す。
[ダイヤル]を使って音色を選ぶこともできます。[ダイ
→
ヤル]を使うとページ[ ][ ]ボタンを押さなくて
も、ページが自動的に切り替わります。
36
Page 37

第 1 章 演奏する
鍵盤の右手側と左手側で別の音を
鳴らす(スプリット演奏)
ある鍵を境に、鍵盤を右側と左側に分けて、それぞれで違う
音色を鳴らすことができます。鍵盤が右側と左側に分かれる
ことを「スプリット」といい、鍵盤が分かれる位置を「スプ
リット・ポイント」といいます。スプリット・ポイントの鍵
は、左側に含まれます。スプリット・ポイントは、電源を入
れた時には「F#3」に設定されます。
fig.01-12(スプリット・ポイントの説明)
スプリット・ポイントは変えることができます。「鍵盤
→
が分かれる位置を変える」(P.62)をご覧ください。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
タッチ・パネルで、画面左側の<スプリット>に
3.
タッチします。
fig.01-13
スプリット・ポイント
グランドピアノ1アコースティック・ベース
レイヤー演奏からスプリットにすると、重ねている 2 つ
の音色が鍵盤右側の音色として鳴ります。
fig.01-14
グランドピアノ1
ストリングス
スプリット・ポイント
アコースティック・ベース
グランドピアノ1
ストリングス
■ 音色を変えるには
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[音色]ボタンにタッチします。
2.
3.
タッチ・パネルで、音色名の横のアイコンにタッ
チします。
fig.01-15
画面は次のように変わります。
fig.01-13
鍵盤が右側と左側に分かれます。
4.
もう一度<スプリット>にタッチします。
スプリット演奏が解除されます。鍵盤右側で鳴っていた
音色が、鍵盤全体で鳴ります。
※ 鍵盤右側と鍵盤左側で弾く音の音量を、それぞれ調節す
ることができます。「各音色の音量を調節する」(P.38)
をご覧ください。
※ 鍵盤が右側と左側に分かれているときにダンパーペダル
を踏むと、鍵盤右側の音だけに余韻がかかります。左側
の音に余韻をかけたい場合は「ペダルに機能を割り当て
る」(P.62)をご覧ください。
表示 解説
スプリット演奏をする前に選ばれていた音色
鍵盤左側で鳴る音色(スプリット音色)
4.
画面上のアイコンにタッチして、音色グループを
選びます。
<一覧>にタッチします。
5.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
6.
タッチ・パネルで音色を選びます。
鍵盤を弾くと選んだ音色ともう一方の音色が鳴ります。
→
[ダイヤル]を使って音色を選ぶこともできます。[ダイ
ヤル]を使うとページ[ ][ ]ボタンを押さなくて
もページが自動的に切り替わります。
鍵盤を弾いて、選んだ音色を確認しましょう。
7.
スプリット演奏の設定になっているとき、オクターブ多
→
イン井で鍵盤の音の高さを変えることができます。詳し
くは「鍵盤の音の高さをオクターブ単位で変える(オク
ターブ・シフト)」(P.38)をご覧ください。
37
Page 38

第 1 章 演奏する
鍵盤の音の高さをオクターブ単位
で変える(オクターブ・シフト)
鍵盤の右手側と左手側で別の音を鳴らす設定(スプリット演
奏→ P.37)になっているときや、二つの楽器の音を重ねる
設定(レイヤー演奏→ P.36)になっているときに、音の高
さをオクターブ単位で変えることができます。この機能を
「オクターブ・シフト」といいます。
例えば、スプリット演奏時に、鍵盤左手側の音の高さを鍵盤
右手側の音の高さにあわせることができます。またレイヤー
演奏時に、それぞれの音の高さを変えて、重ねて鳴らすこと
もできます。
※ 鍵盤全体で一つの楽器の音が鳴っているときは、この機
能は使えません。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[音色]ボタンにタッチします。
2.
画面にタッチして、音色グループを選びます。
3.
4.
<一覧>にタッチします。
タッチ・パネルでオクターブ・シフトする音色に
5.
タッチします。
以下の画面が表示されます。
fig.01-17.eps
各音色の音量を調節する
レイヤー演奏(P.36)やスプリット演奏(P.37)している
ときの鍵盤の各音色、または鍵盤で打楽器や効果音を鳴らし
ているとき(P.35)の音量を調節することができます。
以下の画面を、パート・バランス画面といいます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
3.
<機能設定>にタッチします。
<パート・バランス>にタッチします。
4.
次のような画面が表示されます。
fig.01-16.eps
レイヤー演奏(P.36)やスプリット演奏(P.37)している
ときの鍵盤の各音色、または鍵盤で打楽器や効果音を鳴らし
ているときの音量バランスを表しています。
表示 音色パート
ドラム /SFX 鍵盤で鳴る打楽器/効果音
左手 左手パートの音色
レイヤー レイヤー・パートの音色
右手 右手パートの音色
6.
<−>や<+>にタッチして、音の高さを調節し
ます。
<+>(オクターブ+)にタッチするたびに、1 オク
ターブずつ高くなります。
<−>(オクターブ−)にタッチするたびに、1 オク
ターブずつ低くなります。
音の高さは、2 オクターブ低い音から 2 オクターブ高い
音まで変えられます。変化の状態は画面下部に表示され
ます。
38
5.
にタッチして、それぞれのパートの音量
を調節します。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
パート・バランス画面は 2 ページで構成されています。
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えま
す。
詳しくは、「演奏パートごとに音量を調節する」(P.66)
→
をご覧ください。
Page 39

第 1 章 演奏する
音の明るさを調節する
[Brilliance(音質)]つまみで、音の明るさを調節
1.
します。
右側に動かすと音が明るくなり、左側に動かすと音がや
わらかくなります。
fig.01-18(つまみ)
Brilliance
Mellow
Bright
音に響きをつける(リバーブ効
果)
HP-557R は、鍵盤で弾く音に「リバーブ効果」(残響)を
かけることができます。
リバーブ効果をかけると、コンサート・ホールなどで演奏し
ているような心地よい響きが得られます。
[Reverb(リバーブ)]つまみで、リバーブ効果
1.
(残響)のかかり具合を調節します。
右側に動かすとリバーブ効果が深くなり、左側に動かす
とリバーブ効果が浅くなります。
fig.01-19
Reverb
音にさまざまな効果をかける
(エフェクト)
鍵盤で弾いた音に、さまざまな効果をかけることができま
す。
○効果をかける音色を選ぶ
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチます。
3.
画面にタッチして、音色グループを選びます。
<一覧>にタッチします。
4.
音色選択画面が表示されます。
効果をかける音色を選びます。
5.
○効果をかける
音色選択画面で<エフェクト>にタッチします。
6.
次のような画面が表示されます。
Min
Max
リバーブ効果の種類は変えることができます。「リバー
→
ブ効果の種類を変える」(P.95)をご覧ください。
→
ピアノ・カスタマイズ画面の<アンビエンス>の設定を
変えると、リバーブのかかり具合が変わることがありま
す。
7.
< ON>にタッチします。
8.
タイプの でにタッチして、効果の種類を
選びます。
デプスの にタッチして、効果のかかり具
9.
合を調節します。
10.
[戻る]にタッチすると、元の画面に戻ります。
効果を解除するには、< OFF>にタッチします。
11.
効果の種類については、126 ページをご覧ください。
→
○エフェクトについて
エフェクトをオンにすると、現在選ばれている音色に最適な
効果がかかります。また、各音色ごとに、それぞれエフェク
トをかけることができます。エフェクトの設定は、電源を切
ると初期設定に戻りますが、メモリー・バックアップ
(P.98)をしておくと、電源を切ってもエフェクトの設定を
記憶しておくことができます。
39
Page 40

第 1 章 演奏する
メトロノームを鳴らす
HP-557R は、メトロノーム機能を内蔵しています。
メトロノームは、[メトロノーム]ボタン 1 つで鳴らしたり
止めたりすることができます。曲の再生中や自動伴奏の演奏
中には、メトロノーム音は曲や伴奏のテンポや拍子に合わせ
て鳴ります。
fig.01-20(ボタン)
ガイド
メトロノーム
ページ
[メトロノーム]ボタンを押すと、メトロノーム音
1.
ピアノ
音色
戻る
が鳴ります。
[メトロノーム]ボタンのランプが点灯し、次のような
「メトロノーム画面」が表示されます。
fig.01-21.eps(画面)
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
○曲の基本テンポに戻す
画面のテンポ表示にタッチすると、曲の基本テンポに戻りま
す。
f
■ 拍子を変える
メトロノーム画面上で、<拍子>にタッチします。
1.
画面下部に拍子の選択肢が表示されます。
2.
選択肢の中から拍子を選び、タッチします。
にタッチすると、選択肢が横に移動して、他の
拍子も選ぶことができます。
→
を選んでいるときは、弱拍の音だけがなります。
メトロノームを止めるときは、もう一度[メトロ
2.
ノーム]ボタンを押します。
[メトロノーム]ボタンのランプが消灯します。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
■ テンポを調節する
メトロノームが鳴る速さを変えることができます。また、メ
トロノームのテンポは自動伴奏を使ったり、曲を再生したり
すると、自動的に変わります。
fig.01-22
ピアノ
音色
戻る
1.
画面右上にテンポが表示されているとき、[ダイヤ
ル]を回してテンポを選びます。
時計回りに回すとテンポが速くなり、反時計回りに回す
とテンポが遅くなります。
メトロノームのテンポは 20 〜 250の範囲で調節するこ
とができます。
電源を入れたときは、「120」に設定されます。
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
■ 音量を変える
メトロノームの音量を調節します。メトロノームの音量は、
10 段階で変えることができます。
1.
メトロノーム画面上で、<音量>にタッチします。
画面下部に音量の選択肢が表示されます。
好みの音量のアイコンにタッチします。
2.
を選ぶと、最も小さい音量になり、 を選ぶ
と、最も大きい音量になります。
を選ぶと、音が鳴らなくなります。
にタッチすると、選択肢が横に移動して、他の
パターンも選ぶことができます。
40
Page 41

第 1 章 演奏する
■ 音の種類を変える
メトロノーム音の種類を変えることができます。
電源を入れた時には「通常のメトロノームの音」に設定され
ます。
1.
メトロノーム画面上で、<音色>にタッチします。
画面下部に音の種類の選択肢が表示されます。
2.
画面にタッチして、メトロノームの音を選びます。
表示 解説
通常のメトロノームの音
電子メトロノームの音
日本語で「1」「2」「3」
英語で「1」「2」「3」
犬とねこの声
ウッド・ブロックの音
トライアングルとカスタネットの音
手拍子
■ 拍の刻み方を変える
メトロノーム音の 1 拍をさらに細かく刻んで鳴らすことが
できます。
1.
2.
メトロノーム画面上で、<パターン>にタッチし
ます。
画面下部に、パターンの種類が表示されます。
選択肢の中からパターンを選び、タッチします。
にタッチすると、選択肢が横に移動して、他の
パターンも選ぶことができます。
表示 解説
通常の鳴り方です。
弱拍が付点 2 分音符の間隔で小節頭か
ら刻みます。
弱拍が 2 分音符の間隔で小節頭から刻
みます。
弱拍が付点 4 分音符の間隔で小節頭か
ら刻みます。
弱拍が 4 分音符の間隔で小節頭から刻
みます。
弱拍が付点 8 分音符の間隔で小節頭か
ら刻みます。
■ アニメーションを切り替える
通常、メトロノーム画面の中央にはテンポにあわせて動くメ
トロノームが表示されます。画面のメトロノームの絵を、バ
ウンシング・ボール(テンポにあわせて弾むボール)など、
他のアニメーションに切り替えることができます。
メトロノーム画面上で、画面下部のアイコンに
1.
タッチします。
アニメーションのタイプが変わります。
fig.01-23.eps
弱拍が 8 分音符の間隔で小節頭から刻
みます。
弱拍が 16 分音符の間隔で小節頭から
刻みます。
追加音が 1 拍の裏拍で鳴ります。
追加音が 1 拍を 3 連符で刻みます。
追加音がシャッフルで鳴ります。
→
3 連系の拍子(6/8、9/8、12/8)では、追加音が 3 連符
で鳴ります。
41
Page 42

第 1 章 演奏する
ピアノ演奏の設定
ピアノ演奏に関するいろいろな設定をすることができます。
この設定は電源を切るまで有効です。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
3.
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
次の画面が表示されます。
fig.01-24.eps
この画面を「ピアノ・カスタマイズ画面」といいます。
それぞれのアイコンにタッチすると、その項目を設定で
きます。
■ いろいろな演奏場所の雰囲気を味わ
う(アンビエンス)
コンサートホールやスタジオなどで演奏している雰囲気を味
わうことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
3.
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
4.
ピアノ・カスタマイズ画面で<アンビエンス>に
タッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-26.eps
表示 解説
アンビエンス いろいろな場所で演奏している雰囲気を
味わうことができます(P.42)。
トランスポーズ 鍵盤で弾いた音を移調します(P.46)。
キー・タッチ 鍵盤のタッチ感を調節します(P.43)。
ペダル・モード ペダルの感度を調節します(P.43)。
調律 ピアノの調律方法を変えます(P.44)。
サウンド ピアノの音色をより細かく調整できます
(P.45)。
レゾナンス シンパセティック・レゾナンスを調節し
ます(P.45)。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ画面に戻ります。
○シンパセティック・レゾナンスとは ?
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだ
ときに、弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴して、豊かな響きと
広がりが加わります。この共鳴音を「シンパセティック・レ
ゾナンス」といいます。
5.
のアイコンにタッチして、演奏場所の種
類を選びます。
表示 解説
Ground 大地
Room 小さい部屋
Lounge 大きめの部屋
Studio レコーディングスタジオ
Gymnasium 体育館
Hall コンサートホール
Dome ドーム球場
Cave 洞窟
「モード」のアイコンにタッチして、演奏場所の広
6.
さを選びます。
表示 解説
Std 通常の状態です。
Wide 演奏空間が広くなるようなが効果が得られます
42
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
<アンビエンス>の設定をかえると、リバーブのかかり
→
かたが変わることがあります。
Page 43

第 1 章 演奏する
■ 鍵盤のタッチ感を変える(キー・
タッチ)
鍵盤を弾いたときのタッチ感を調節します。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
2.
します。
3.
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
ピアノ・カスタマイズ画面で<キー・タッチ>に
4.
タッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-27.eps
■ ペダルの感度を調節する(ペダル・
モード)
ダンパー・ペダルとソフト・ペダル(P.13)の感度を調節
します。
段階を少なくすると曲のデータ量を減らすことができ、長い
曲を録音するときなどに有効です。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
3.
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
4.
ピアノ・カスタマイズ画面で<ペダル・モード>
にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-28.eps
5.
<固定>、<軽い>、<標準>、<重い>のいず
れかのアイコンにタッチして、鍵盤のタッチ感を
設定します。
表示 解説
固定 鍵盤を弾く強さに関係なく、一定の音量の音を鳴
らします。
軽い 鍵盤のタッチ感を軽めの設定にします。標準より
弱いタッチでフォルティシモ(ff)が出せるので、
鍵盤が軽くなったように感じられます。力の弱い
お子様でも、演奏しやすい設定です。
標準 鍵盤のタッチ感を標準設定にします。もっとも自
然なタッチで弾けます。アコースティック・ピア
ノに一番近いタッチです。
重い 鍵盤のタッチ感を重めの設定にします。標準より
強いタッチで弾かないとフォルティシモ(ff)が
出せなくなるので、鍵盤タッチが重くなったよう
に感じられます。ダイナミックに弾くとき、さら
に感情が込められます。
微調整をするときは、 にタッチします。
6.
画面の棒グラフが鍵盤のタッチ感を表しています。
グラフの右側にタッチすると鍵盤のタッチ感が重くな
り、左側にタッチすると鍵盤のタッチ感が軽くなりま
す。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
画面の棒グラフにタッチしても、鍵盤のタッチ感を調節
→
することができます。
< Switch >、< 8 Step >、< Natural >のいずれか
5.
のアイコンにタッチして、設定を選びます。
表示 解説
Switch ペダルの踏み込み具合を On / Offの2 段階で認
識します。
8 Step ペダルの踏み込み具合を8 段階で認識します。
Natural ペダルの踏み込み具合を細かく認識します。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
43
Page 44

第 1 章 演奏する
■ 調律方法を変える(調律)
○調律法を選ぶ
バロックなどの古典音楽を当時の調律法で演奏することがで
きます。
現在では、一般に平均律(現在最も一般的な調律法)を前提
に作曲され、演奏されるのがあたりまえとなっていますが、
古典音楽の時代にはいろいろな調律法が存在していました。
当時の調律法で演奏してみると、その曲が本来もっている和
音の響きを味わうことができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
2.
します。
3.
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
ピアノ・カスタマイズ画面で<調律>にタッチし
4.
ます。
次のような画面が表示されます。
「調律画面」は 2 ページで構成されています。これらの
画面は、ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り
替えます
fig.01-29-1.eps
純正調[長] 5度と 3 度の濁りをなくした調律です。
メロディーの演奏には不向きで転調はで
きませんが、美しい和音の響きをもちま
す。
純正調[短] 純正調は長調と短調で調律が異なりま
す。長調のときと同じ効果を短調で得る
ことができます。
アラビア音階 アラビア音楽に適した調律です。
キルンベルガー 中全音律と純正調を改良し、転調の自由
度を高めた調律法です。全ての調での演
奏ができます(第三法)。
中全音律 純正調を一部妥協させて、転調を可能に
した音律です。
ピタゴラス音律 哲学者ピタゴラスによって考えられた 4
度と 5 度の濁りをなくした調律です。3
度の和音に濁りが生じますが、メロ
ディーはきれいに聴こえます。
ベルクマイスター 中全音律とピタゴラス音律を組み合わせ
た調律です。全ての調での演奏ができま
す(第一技法 第三番)。
Key の で、主音を選びます。
6.
平均律以外の調律法で演奏するときは、演奏する曲の調
に合わせて主音(長調ならド、短調ならラに当たる音)
を指定する必要があります。
平均律を選んでいる場合は、主音を選ぶ必要はありませ
ん。
g.01-29-1.eps
5.
いずれかのアイコンをタッチして、調律法を選択
します。
調律法は次の 8 つの中から選べます。
調律法 特徴
平均律 オクターブを均等に 12分割してできた
調律です。どの音程も同じくらいわずか
な濁りが生じます。電源を入れた時は、
この設定です。
○調律曲線を変える
ピアノの調律は一般に平均律のピッチに比べて、低音域は低
く、高音域はより高いピッチに調整されます。このようなピ
アノ独特の調律方法を「ストレッチ・チューニング」といい
ます。
平均律の音高の変化に比べたときの、実際の調律の音高の変
化を示したものを調律曲線といい、調律曲線を変えると和音
の響きが微妙に変わります。
「ストレッチ・チューニング」のアイコンにタッチ
1.
して、調律曲線を選びます。
表示 特徴
ON やや低音域と高音域を拡大した調律曲線です(ス
トレッチ・チューニング)。ピアノの独奏などに
適しています。電源を入れた時はこの設定です。
OFF 標準的な調律曲線です。レイヤー演奏時や、他の
楽器とアンサンブルをする時に適しています。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
44
Page 45

第 1 章 演奏する
■ 共鳴音を調節する(レゾナンス)
ダンパー・ペダルを踏んだときの共鳴音(シンパセティッ
ク・レゾナンス)を調節します。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
3.
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
4.
ピアノ・カスタマイズ画面で<レゾナンス>に
タッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-30.eps
■ ピアノの音色を微調整する(サウン
ド)
鍵盤を弾いた瞬間の音色の調整やピアノのタイプを選ぶこと
ができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
3.
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
4.
ピアノ・カスタマイズ画面で<サウンド>にタッ
チします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-25.eps
5.
スライダーに直接タッチしても、レゾナンスのかかり具
合を調節することができます。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
で、効果のかかり具合を調節します。
設定を変えたいアイコンにタッチします。
5.
表示
解説
ダイナミック・レンジ
鍵盤を強く弾いたときと、弱く弾いたときの音色変化の幅を
調節します。
「広い」を選ぶと音色変化の幅が広くなり、「せまい」を選ぶ
と音色変化の幅が狭くなります。
ブライトネス
音の明るさを調節します。
「明るい」を選ぶと音が明るくなり、「暗い」を選ぶと音が暗
くなります。
リリース
鍵盤から指を離したあとの音の余韻の長さを調節します。
「長い」を選ぶと音の余韻が長くなり、「短い」を選ぶと音の
余韻が短くなります。
[戻る]ボタンにタッチすると、ピアノ・カスタマイズ
画面に戻ります。
45
Page 46

第 1 章 演奏する
■ 鍵盤の音の高さを変える(キー・ト
ランスポーズ)
自分が弾く鍵盤の位置を変えずに、移調して演奏することが
できます。このような機能「キー・トランスポーズ機能」と
いいます。
例えば、ホ長調の曲をハ長調の鍵盤の位置で弾くなど、 や
がたくさんついた難しい調の曲でも、自分の弾きやすい
調に変えて演奏することができます。また、歌の伴奏をする
ときなど、歌う人の声の高さに合わせてキー・トランスポー
ズを行えば、楽譜(弾く位置)はそのままで簡単に移調する
ことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチして、ピアノ画面を表示
します。
ピアノ画面の<カスタマイズ>にタッチします。
3.
ピアノ・カスタマイズ画面が表示されます。
4.
ピアノ・カスタマイズ画面で<トランスポーズ>
にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.01-31.eps
<例>ホ長調の曲をハ長調の鍵盤の位置で弾く
ここでは、ハ長調のド(C)の音を基準に考えます。ホ長調
のドにあたるハ長調ミ(E)までは、黒鍵を含み上に 4 鍵あ
るので、「4」と設定します。
fig.01-32
ドミソ
と弾くと
♯
ミソシ
と聞こえるようになります
→
にタッチしてディスクの曲を移調したり、
にタッチしてディスクの曲と鍵盤の音を同時に移
調したりすることができます。
5.
6.
にタッチします。
画面上の や にタッチして、移調する値
を選びます。
や に 1 回タッチするたびに、半音ずつ移
調します。
[ダイヤル]でも移調する値を変えることができます。
設定できる値は -6 〜 0 〜 +5 です。
7.
にタッチすると、鍵盤の移調が元に戻りま
す。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
※ 電源を切ったり、他の曲を選んだりすると、移調の設定
は元に戻ります。
46
Page 47

第 2 章 曲の練習に便利な機能
練習する曲を再生する
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
次の画面が表示されます。
fig.02-01
3.
ディスクの曲を再生するときは、練習する曲の
入ったディスクを HP-557Rのディスク・ドライブ
に入れます。
初めてディスク・ドライブをお使いになる方は、5 ペー
→
ジをご覧ください。
<ディスク><名曲集><ユーザー>のアイコン
4.
にタッチして、ディスクの曲/内蔵曲/ユー
ザー・メモリーに保存した曲のいずれかを選びま
す。
表示 説明
ディスク フロッピー・ディスクに保存されている曲
名曲集 HP-557Rの内蔵曲
ユーザー ユーザー・メモリーに保存されている曲
再生が始まると、画面上の< >(再生)は< >
(停止)に変わります。
< >(停止)にタッチすると、曲の再生が止ま
7.
ります。
選ばれた曲の最後まで再生されると、自動的に再生が止
まります。
画面上の< >(停止)は< >(再生)に変わりま
す。
→
弱起の曲(1 拍目以外で始まる曲)を再生すると、画面
の小節番号は「PU」「1」「2」・・・と表示されます。
→
<譜表>にタッチすると、再生中の曲の譜表を見ること
ができます。
●すべての曲を連続して聴く
すべての曲を連続して繰り返し再生することができます。こ
の機能を「オール・ソング・プレイ」といいます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
2.
画面の< >(全曲再生)にタッチします。
3.
すべての曲を順に再生します。画面上の< >(再生)
は< >(停止)に変わります。最後の曲まで再生が
終わると、また最初の曲に戻って再生が始まります。
4.
< >(停止)にタッチすると、再生が止まりま
す。
○ユーザー・メモリーとは・・・
HP-557R で録音した曲やフロッピー・ディスクに保存され
ている曲を記憶しておける領域です。ユーザー・メモリーに
保存した曲を消去することもできます。
何度も練習したい曲を記憶しておくことができます。練
•
習するたびにフロッピー・ディスクをディスク・ドライ
ブに入れて曲を選ぶ必要がなくなります。
•
録音した曲を保存しておくことができます。
5.
ページ[ ][ ]ボタンとタッチ・パネルを
使って、曲を選びます。
fig.02-02
ガイド
メトロノーム
ページ
< >(曲情報)にタッチすると、選ばれた曲に関
する様々な情報が見られます。
6.
画面上の< >(再生)にタッチすると、曲が再
ピアノ
音色
戻る
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
生されます。
●次の画面が表示されたら
曲を録音(P.67、79 参照)したり、曲の設定を変更(P.88
参照)したりしている場合に、曲を選ぼうとすると次の画面
が表示されます。
fig.02-04.eps
○曲を消したくない場合
1.
<いいえ>にタッチします。
曲をフロッピー・ディスクに保存してください。
保存の方法については、「曲をフロッピー・ディスクや
→
ユーザー・メモリーに保存する」(P.74)をご覧くださ
い。
○曲を消す場合
1.
<はい>にタッチします。
録音した演奏や設定を変更した曲が消えます。
47
Page 48

第 2 章 曲の練習に便利な機能
譜表表示をする
ディスクの曲や内蔵曲、自分で録音した演奏を譜表表示をす
ることができます。歌詞データを含むミュージックデータを
再生すると、歌詞も表示されます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
3.
譜表表示したい曲を選びます(P.47)。
<譜表>にタッチします。
4.
譜表画面が表示されます。
<▼>にタッチします。
5.
再生を始めたい小節へ移動する
曲中のある小節に移動して、その位置から再生をすることが
できます。
1.
fig.02-10.eps
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
3.
fig.02-11.eps
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[曲/ディス
ク]ボタンにタッチします。
再生したい曲を選びます。
録音/再生画面が表示されます。
アイコン 解説
譜表を拡大して表示します。
譜表に歌詞を表示させます。
自分で録音した演奏の譜表を表示します。
左手トラックの譜表を表示します。
右手トラックの譜表を表示します。
左手トラックと右手トラックの譜表を表示
します。
表示させるパートを変更したり、譜表表示
のしかたを変えることができます(P.55)。
※ 演奏データのないパートを選んでいると、譜表に音符が
表示されません。<設定>で表示させるパートを変更し
てください。詳しくは「譜表表示の設定を変える」をご
覧ください。
※ 歌詞が入っていないミュージックデータを再生すると、
< >にタッチしても歌詞が表示されません。
<▼>にタッチします。
6.
7.
< >(再生)にタッチします。
曲の再生が始まり、演奏に合わせて譜表も進行します。
→
譜表画面のスピーカーのアイコンにタッチすると、その
パートの音をミュート(消音)することができます。
< >(巻戻し)や< >(早送り)にタッ
4.
チして、聴きたい小節に移動します。
アイコンに 1 回タッチすると、1 小節移動します。アイ
コンにタッチし続けると、連続的に早送り、巻戻しをす
ることができます。
小節番号は画面の右上に表示されます。
fig.02-12
< >(再生)にタッチします。
5.
移動した小節から再生が始まります。
→
マークで指定した区間を繰り返す設定(P.52)にしてい
るときは、マーク A とマーク B の範囲内でしか巻戻し
や早送りをすることができません。
曲の先頭に戻すには
1.
< >(曲の頭)にタッチします。
→
ミュージックデータの再生を始めると、小節番号の表示
が反転します。反転している間は、HP-557R がフロッ
ピー・ディスクやユーザー・メモリーから演奏データを
読み出し中ですので、少しの間お待ちください。
48
Page 49

第 2 章 曲の練習に便利な機能
テンポを調節する
再生する曲のテンポを変えることができます。
テンポが速くて弾くのが難しい曲は、まずテンポを弾きやす
い速さにおとして練習し、慣れてきたら、だんだんテンポを
あげて練習すると効果的です。
テンポを変えても音の高さは変わりません。また、テンポは
曲の再生中でも変えることができます。
→
画面のテンポ表示にタッチすると、曲の基本テンポに戻
ります。
fig.02-06(ダイヤル)
ピアノ
音色
戻る
1.
画面右上にテンポが表示されている画面を表示さ
せます。
[ダイヤル]を左右に回して、テンポを調節しま
2.
す。
画面右上にテンポが表示されているときのみ、[ダイヤ
ル]でテンポが調節できます。
[ダイヤル]を時計回りに回すと、テンポが速くなります。
•
[ダイヤル]を反時計回りに回すと、テンポが遅くなりま
•
す。
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
練習するパートを鳴らさないよう
にする
市販されているピアノ・レッスン用のミュージックデータ
は、片手パートずつの再生ができますので、「曲の右手パー
トに合わせて右手のなぞり弾きをする」「曲の右手パートに
合わせて左手を弾く」というような、片手ごとの練習をする
ことができます。
例えば、ピアノレッスン用のミュージックデータは、次のよ
うに 5 つのトラック・ボタンに割り当てられます。
トラック・ボタンは[録音/再生]ボタンにタッチすると、
画面に表示されます。
fig.02-08.eps(トラック・ボタン)
このトラック・ボタンを使って、特定のパートの音を消して
再生することができます。特定のパートの音を消すことを
「ミュート」といいます。
→
自分の演奏もこのようにトラック・ボタンに録音してお
けば、同じようにミュートすることができます。詳しく
は、「簡単に演奏を録音する(トラック・ボタン)」
(P.67)をご覧ください。
■ 一定のテンポで再生する
テンポの変化が難しい曲は、まず最初にテンポを一定にして
練習すると効果的です。テンポ変化をなくして一定のテンポ
で再生することを「テンポ・ミュート」といいます。
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[録音/再
1.
生]ボタンにタッチします。
2.
<メニュー>にタッチします。
3.
画面下部の<テンポ・ミュート>にタッチします。
[戻る]ボタンにタッチします。
4.
「テンポ・ミュート」の状態のときは、テンポの表示が
反転します。
fig.02-07
fig.02-07.eps
もう一度、<テンポ・ミュート>にタッチします。
5.
テンポ・ミュートが解除されます。
また違う曲を選ぶとテンポ・ミュートは解除されます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
2.
録音/再生画面が表示されます。
3.
いずれかのトラック・ボタンを押します。
曲を再生させると、指定したトラック・ボタンの音は鳴
りません。
fig.02-09.eps
4.
反転しているトラック・ボタンにもう一度タッチ
します。
指定したトラック・ボタンの音が鳴るようになります。
1 つのトラック・ボタンに複数の楽器が含まれている場
→
合、1 つの楽器の音を消して演奏したいときは「パート
ごとの設定を変える」(P.84)をご覧ください。
→
鍵盤の音量と、曲の音量のバランスを変えることができ
49
Page 50

第 2 章 曲の練習に便利な機能
ます。「伴奏と鍵盤の音量バランスを変える」(P.61)を
ご覧ください。
ミュージックデータについては、「HP-557R で使える
→
ミュージックデータ」(P.127)をご覧ください。
演奏が始まる前にカウント音を鳴
らす
曲に合わせて演奏するときなど、曲を再生する前にカウント
音を鳴らすことで、曲と自分の演奏のタイミングを合わせる
ことができます。
カウント音を鳴らしてから曲を再生することを「カウントイ
ン」といいます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
3.
<マーク>にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.02-13.eps
マークをつけて繰り返し練習する
曲中の繰り返し練習したい箇所にマークをつけておけば、簡
単に小節を移動して繰り返し再生することができます。
→
画面右上の小節番号が反転している間は、曲の読み込み
中です。小節番号の反転が終わってから、マークの設定
をしてください。
■ 曲中にマークをつける
曲中に 2 箇所(A /B)マークをつけておくことができま
す。マークは小節の頭につきます。マークをつけておくと、
何度も同じところから再生を始めるときなど便利です。
また、曲の再生中に、マークをつけたり、マークの場所へ移
動することができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチして、<マーク>に
2.
タッチします。
「マーク/カウントイン画面」が表示されます。
fig.02-13.eps
この画面を「マーク/カウントイン画面」といいます。
4.
<カウントイン>のアイコンにタッチします。
曲が再生される前に、2 小節のカウント音が鳴るように
なります。
fig.02-14
5.
もう一度<カウントイン>のアイコンにタッチす
ると、カウント音が鳴らなくなります。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
カウントする小節数と音の種類は変えることができま
→
す。「マークやカウント音の設定を変える」(P.52)をご
覧ください。
3.
< >や< >にタッチして、マークをつけ
たい位置に移動します。
小節番号は画面右上に表示されます。
fig.02-15
4.
マーク A の< --- >にタッチします。
移動した小節の頭にマーク A がつきます。
画面の「---」がマークをつけた小節番号に変わります。
fig.02-16
50
Page 51

同じようにして位置を決めて、マークBの<--->に
5.
タッチするとマーク B がつきます。
マークがつくと、画面にはマークのついている小節の番
号が表示されます。
マークをつけたあとで、それぞれのマークの小節番号表
示にタッチすると、再生位置がマーク A やマーク B を
つけた位置に移動します。
マーク Aとマーク B を同じ場所につけることはできませ
→
ん。また、マーク A より前の位置にマーク B をつける
ことはできません。
通常、マークは小節の頭につきますが、小節の途中に
→
マークがつくようにすることができます。「小節の途中
にマーカーをつける」(P.53)をご覧ください。
■ マークの取り消し
1.
消したいマークの<クリア>にタッチします。
マークが消えて、画面の表示は< --- >になります。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
第 2 章 曲の練習に便利な機能
■ マークを移動する
つけたマークを移動することができます。
マーク A と B の繰り返す区間は、そのままの間隔で前後に
移動することができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチして、<マーク>に
2.
タッチします。
「マーク/カウントイン画面」が表示されます。
画面下部の< A-B >にタッチして、移動するマーク
3.
を選びます。
表示が< A >、< B >、< A-B >と変わります。
fig.02-18
■ マークの位置から再生する
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチして、<マーク>に
タッチします。
「マーク/カウントイン画面」が表示されます。
移動したいマークの小節番号にタッチします。
3.
再生開始位置がマーク A やマーク B をつけた位置に移
動します。
fig.02-17(画面ここにタッチする)
< >(再生)にタッチすると、マークの位置か
4.
ら曲が再生されます。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
画面下部の< >や< >にタッチすると
4.
マークが移動します。
< >にタッチすると前に移動します。
< >にタッチすると後に移動します。
○< A-B >の移動
例えば 5 小節目の頭にマーク A、9 小節目の頭にマーク B
をつけた場合
fig.02-21(図)
1 5913
2 3 4 6 7 8 101112 141516小節番号
マークA マークB
< >にタッチすると、マーク Aは 9 小節目の頭に、
•
マーク B は 13 小節目の頭に移動します。
fig.02-19
1 5913
2 3 4 6 7 8 101112 141516小節番号
マークA マークB
•
< >にタッチすると、マーク Aは 1 小節目の頭に、
マーク B は 5 小節目の頭に移動します。
fig.02-20
1 5913
2 3 4 6 7 8 10 11 12 14 15 16小節番号
マークA マークB
51
Page 52

第 2 章 曲の練習に便利な機能
同じところを繰り返し再生する
ある区間だけを繰り返し再生することができます。同じ場所
を繰り返し何度も練習するのに便利です。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
<マーク>にタッチします。
3.
マーク/カウントイン画面が表示されます。
繰り返したい区間を挟むように、マーク A とマーク
4.
B をつけます。
マークのつけかたは、50 ページをご覧ください。
例えば、5 小節目から 8 小節目までを繰り返し再生した
いときは、5 小節目の頭にマーク A をつけて、9 小節目
の頭にマーク B をつけます。
fig.02-21(図)
1 5913
2 3 4 6 7 8 101112 141516小節番号
マークやカウント音の設定を変える
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[録音/再
1.
生]ボタンにタッチします。
2.
<マーク>にタッチします。
マーク/カウントイン画面(P.50)が表示されます。
3.
マーク/カウントイン画面の右下の<機能設定>
にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.02-23.eps(画面)
この画面を「マーク/カウントイン設定画面」といいま
す。
[戻る]ボタンにタッチするとマーク画面に戻ります。
マークA マークB
<リピート>のアイコンにタッチします。
5.
マーク A からマーク B の区間が、繰り返し再生される
設定になります。
fig.02-22(画面)
< >(再生)にタッチします。
6.
マーク A からマーク B の区間が、繰り返し再生されま
す。
マークをつけない場合は、曲の頭から最後までを繰り返
•
し再生します。
マークAだけをつけた場合は、マークAから曲の最後まで
•
の区間を繰り返し再生します。
•
マークBだけをつけた場合は、曲の頭からマークBまでの
区間を繰り返し再生します。
7.
曲を止めるときは、< >(停止)にタッチしま
す。
繰り返し再生する設定を解除するときは、マーク
8.
画面で<リピート>のアイコンにタッチします。
■ カウント音の小節数や音を変える
カウント音を鳴らす設定(P.50)になっているときの、カ
ウントする小節数と、カウント音の種類を変えることができ
ます。
「マーク/カウントイン設定画面」を表示させま
1.
す。
<小節>の で、カウントする小節数を選
2.
びます。
表示 解説
1 1 小節のカウント音が鳴ります。
2 2 小節のカウント音が鳴ります。
<音色>の で、カウント音の種類を選び
3.
ます。
表示 解説
Sticks スティックで叩いた音
Click ベルの音とクリック音
Electronic 電子音
Voice(JP) 日本語で「1」「2」
Voice(ENG) 英語で「1」「2」
Wood Block ウッド・ブロック
Triangle/Castanet トライアングルとカスタネット
Handclap 手拍子
Animal 動物の声
→
[戻る]ボタンにタッチすると、マーク画面に戻ります。
「演奏が始まる前にカウント音を鳴らす」(P.50)参照
52
Page 53

第 2 章 曲の練習に便利な機能
■ 繰り返しのたびにカウント音を鳴ら
す
曲やある区間を繰り返し再生するたびに、カウント音を鳴ら
すかどうかを選ぶことができます。
「マーク・オプション画面」を表示させます。
1.
<リピート>の で、鳴らし方を選びます。
2.
表示 解説
First Time 最初だけカウント音を鳴らす
Every Time 毎回カウント音を鳴らす
[戻る]ボタンにタッチすると、マーカー画面に戻りま
す。
「演奏が始まる前にカウント音を鳴らす」(P.50)参照
→
■ 小節の途中にマーカーをつける
通常では、マーカーは小節線につきますが、小節の途中に
マークをつける設定にすることができます。
1.
「マーク・オプション画面」を表示させます。
2.
<レゾリューション>の で、マーカーの
設定を選びます。
曲を移調して再生する
曲を移調して再生することができます。
自分で録音した演奏や、ミュージックデータの曲を使って他
の楽器とアンサンブルをするときなど、他の楽器に合わせて
簡単に移調して再生することができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
3.
画面右下の<メニュー>にタッチします。
<トランスポーズ>にタッチします。
4.
次のような「トランスポーズ画面」が表示されます。
fig.02-28.eps
ピアノ画面<カスタマイズ>にタッチしても、「トラン
→
スポーズ」の設定を設定することができます。
表示 解説
Measure 小節の頭にマーカーをつけることができます。
Beat 1 拍ごとにマーカーをつけることができます。
[戻る]ボタンにタッチすると、マーカー画面に戻りま
す。
※ この設定を「Beat」に設定した場合は、曲を再生しなが
らマーカーをつけてください。
→
「曲中にマークをつける」(P.50)を参照してください。
5.
6.
7.
にタッチします。
画面上の や にタッチして、移調する値
を選びます。
や にタッチするたびに、半音ずつ移調しま
す。-24〜 0 〜+24 の範囲で移調することができます。
[ダイヤル]でも移調する値を変えることができます。
にタッチすると、曲の移調が元に戻ります。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
■ 鍵盤の音と再生する曲を同時に移調
する
トランスポーズ画面で、 にタッチします。
1.
鍵盤で演奏する音と、再生する曲の音の両方を移調します。
このとき、移調できる範囲は、半音単位で「-6 〜 0〜 +5」
になります。
→
電源を切ったり、他の曲を選んだりすると、移調の設定
は元に戻ります。
→
にタッチして鍵盤の音を移調することもできます。
53
Page 54

第 2 章 曲の練習に便利な機能
自分の演奏を画面で確認する
ミュージックデータの曲やあらかじめ録音しておいたお手本
の曲と自分の演奏を、画面上の譜表表示や鍵盤やグラフで見
比べることができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[曲/ディスク]ボタンを押します。
2.
<譜表>にタッチします。
3.
次のような「譜表画面」が表示されます。
曲を再生しても、上段が変わらない場合は、上段に表示
→
させるパート設定が合っていません。「確認するパート
を指定する」(P.54)で表示させるパートを設定してく
ださい。
曲を再生し、曲に合わせて演奏します。
6.
画面で、自分の演奏を確認してみましょう。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
■ 確認するパートを指定する
鍵盤画面やグラフ画面で表示させるパートを変えることがで
きます。
1.
fig.02-27.eps
鍵盤画面かグラフ画面中の<パート設定>にタッ
チします。
4.
譜表画面の<▼>にタッチします。
5.
ツール・バーの< >(鍵盤)または< >
(グラフ)にタッチします。
次のような「鍵盤画面」または「グラフ画面」が表示さ
れます。
● 鍵盤画面
fig.02-25.eps
この画面が表示されているときには、音階を確認するこ
とができます。音が鳴っている鍵に印がつきます。
● グラフ画面
fig.02-26.eps
2.
にタッチして表示させるパートを切り替
えます。
設定 値
下段表示 鍵盤、フル・キーボード・トラック、
パート 1 〜 16、OFF
上段表示(左側) 左手トラック、パート1 〜 16、OFF
上段表示(右側) 右手トラック、パート1 〜 16、OFF
上段には、2 つのパートを同時に表示させることができ
ます。
電源投入時は、「右手パート」と「左手パート」が選ば
れる設定になっていますが、必要に応じてパート 1 〜
16 を選ぶこともできます。
下段に<鍵盤>が選ばれているときには、鍵盤の演奏が
表示されます。演奏を録音してから、あらためてお手本
の演奏と比べて確認したいときは、自分の演奏を録音し
たパートを選ぶと良いでしょう。
設定が終わったら[戻る]ボタンにタッチします。
3.
元の画面に戻ります
→
パートについては、「16 パートを使って多重録音する
(16 トラック・シーケンサー)」(P.82)をご覧くださ
い。
この画面が表示されているときには、音の強さと長さを
確認することができます。
高さが音の強さ、横幅が音の長さを表わします。
どちらの画面でも、上段が再生している曲の演奏、下段
が自分の演奏を表わします。
54
Page 55

第 2 章 曲の練習に便利な機能
譜表の設定を変える
譜表表示するパートの設定や、譜表の表示のしかたを変える
ことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
<譜表>にタッチします。
3.
譜表画面が表示されます。
<▼>にタッチして、<設定>を表示させます。
4.
5.
<設定>にタッチします。
表示 値 解説
移動ド
音名
表示
左手
譜表
右手
譜表
固定ド
Off 表示されません。
ト音
へ音
Auto 自動で切り替わります。
ト音
へ音
Auto 自動で切り替わります。
bx5〜
0〜 # x 6
調
Auto 自動判定で表示します。
拡大表示のとき階名(移動ド)が表示
されます。
拡大表示のとき音名(固定ド)が表示
されます。
左手パートの表示をト音譜表にしま
す。
左手パートの表示をヘ音譜表にしま
す。
右手パートの表示をト音譜表にしま
す。
右手パートの表示をヘ音譜表にしま
す。
譜表を指定した調で表示します。
表示 値 解説
フル・キー
ユーザー
9.
それぞれの項目の にタッチして設定しま
ボード・ト
ラック、
1〜16
自分の演奏を録音したパートを
選びます。電源投入時は「フル・
キーボード・トラック」に設定さ
れています。
す。
<戻る>にタッチすると、譜表画面に戻ります。
※ 表示される譜表はミュージックデータを元にして作成さ
れ、また、複雑・高度な演奏の正確な表現よりもディス
プレイ上での見やすさを優先しています。そのため、市
販の楽譜とは異なる場合があり、特に詳細な譜表を必要
とする高度な曲や複雑な曲の表示には向いていません。
また、16 分音符より細かい音符や装飾音符の表現はで
きません。
※ が画面上に出ている場合は譜表を作成中です。しば
らくお待ちください。
曲再生時の音色セットを変える
曲データを再生させるとき、通常は GS 音色互換で再生する
設定になっています。
この設定を変えると、データの一部を HP 独自の音色で再生
することができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
2.
3.
<メニュー>にタッチします。
4.
<再生モード>にタッチします。
fig.02-05.eps
それぞれの項目の にタッチして設定しま
6.
す。
7.
<▼>にタッチして、<パート設定>を表示させ
ます。
<パート設定>にタッチします。
8.
表示 値 解説
左手パートに表示させるパート
を選びます。電源投入時は「左手
トラック」に設定されています。
右手パートに表示させるパート
を選びます。電源投入時は「右手
トラック」に設定されています。
左手
右手
左手トラッ
ク、
1〜16
右手トラッ
ク、
1〜16
5.
アイコンにタッチして設定を選びます。
アイコン 説明
GS GS 互換音色を使用して再生します。他の GS
HP 一部の音色に HP 音色を使用して再生します。
機器と同じ演奏になります。
より表現豊かな演奏ができます。
55
Page 56

第 3 章 自動伴奏を使う
HP-557R では、[自動伴奏]ボタンを押すだけで、自動伴
奏を楽しむことができます。
自動伴奏を使えば、さまざまな音楽ジャンルの伴奏を自動的
に鳴らして、1人でもオーケストラをバックにアンサンブル
演奏を楽しむことができます。
ミュージック・スタイルを選ぶ
さまざまなミュージック・スタイルを選ぶことができます。
ミュージック・スタイルを変えると、鍵盤右手側で鳴る音色
やテンポが選んだミュージック・スタイルに最適なものに変
わり、すぐに自動伴奏で演奏できる設定になります。
→
コードについては、「コードとは」(P.31)をご覧くださ
い。
ミュージック・スタイルの種類については、「ミュー
→
ジック・スタイル一覧」(P.118)をご覧ください。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。自動伴奏画面は、2 ペー
ジで構成されています。
fig.03-01.eps
スタイル・グループにタッチします。
4.
スタイル選択画面が表示されます。
ig.03-02.eps
ページ[ ][ ]ボタンとタッチ・パネル、ま
5.
たは[ダイヤル]で、ミュージック・スタイルを
選びます。
[ダイヤル]を使うと、ページ[ ][ ]ボタンを押
さなくても、ページが自動的に切り替わります。
fig.03-03.eps
6.
画面右下の<▼>にタッチして、ツール・バーを
切り替えます。
fig.03-01.eps
これらの画面は、ページ[ ][ ]ボタンを押して切
り替えます。
3.
<スタイル>にタッチします。
スタイル・グループ選択画面が表示されます。
fig.03-02.eps
ツール・バー
(<▼>ボタンにタッチするごとに切り替わります)
→
ツール・バーについては、17 ページをご覧ください。
ツール・バーのプリセット<A >、<B>、<C>、
7.
< D>のいずれかにタッチします。
ミュージック・スタイルのテンポや右手側の音色、スタ
イル・オーケストレーターの設定などが変わります。
テンポや音色を変えると、同じミュージック・スタイル
でも、雰囲気の違う演奏を楽しむことができます。
[戻る]ボタンに 2 回タッチします。
8.
9.
鍵盤左側でコードを指定します。
指定したコードで、選んだミュージック・スタイルが自
動的に演奏されます。
56
Page 57

画面のエンディング<1 >< 2 >にタッチすると、
10.
エンディングが演奏されて伴奏が止まります。
fig.03-04.eps
イントロとエンディングには 2 種類あります。< 2 >
の方が< 1 >よりも、シンプルな伴奏が鳴ります。ま
た、<ストップ>にタッチすると、エンディングが演奏
されずに自動伴奏が止まります。
通常、ミュージック・スタイルを変えると、テンポや音
→
色が、選んだミュージック・スタイルにふさわしいもの
に変わります。テンポや音色を変えたくないときには、
「ミュージック・スタイルを変えても音色やテンポが変
わらないようにする」(P.63)をご覧ください。
○ミュージック・スタイルの構成
ミュージック・スタイルは、「ディビジョン」とよばれる 6
つの演奏状態が 1 セットになって構成されています。
ディビジョン 解説
イントロ イントロが演奏されている状態です。
オリジナル オリジナルの伴奏パターンが演奏されてい
る状態です。
バリエーション バリエーションの伴奏パターン演奏されて
いる状態です。
第 3 章 自動伴奏を使う
ミュージック・スタイルを鳴らす
(スタート/ストップ)
[自動伴奏]ボタンにタッチすると、伴奏がシンクロ・ス
タート(鍵盤左側を弾くと同時に伴奏がスタート)の待機状
態で、伴奏にふさわしいイントロが自動的に演奏される設定
になります。また、スタートの方法やストップの方法を変え
ることができます。
fig.03-01.eps(自動伴奏画面)
■ 鍵盤左側を弾くと同時に自動伴奏を
スタートする
自動伴奏を止めた後で、もう一度シンクロ・スタートさ
→
せるときは、アイコンにタッチして<シンクロ>をオン
にしてからコードを指定します。
1.
<シンクロ>にタッチして、アイコンをオンにし
ます。
fig.03-06
(シンクロ・スタート)
フィルイン・オリジナル バリエーションへのフィルインが演奏され
ている状態です。
フィルイン・バリエーション オリジナルへのフィルインが演奏されてい
る状態です。
エンディング エンディングが演奏されている状態です。
シンクロ・スタートがオンの状態
2.
鍵盤左側でコードを指定します。
イントロが演奏されて自動伴奏がスタートします。
●イントロを変える
コードを指定する前に、次の操作をすることで、イントロを
変えたり、鳴らさないようにすることができます。
○イントロなしでスタートさせる
<シンクロ>のアイコンがオンの状態で、イント
1.
ロ <1 >または< 2 >にタッチして、アイコンを
オフにします。
鍵盤を弾いてコードを指定します。
○短いシンプルなイントロをつけてスタートさせる
<シンクロ>のアイコンがオンの状態でイントロ
1.
< 2 >にタッチして、アイコンをオンにします。
鍵盤を弾いてコードを指定します。
57
Page 58

第 3 章 自動伴奏を使う
■ アイコンにタッチしてスタートする
<シンクロ>にタッチして、アイコンをオフにし
1.
ます。
イントロ< 1 >< 2 >のアイコンもオフになります。
fig.03-07
シンクロ・スタートがオフの状態
2.
鍵盤左側でコードを指定します。
<シンクロ>がオフになっているときに鍵盤左側の鍵を
押さえると、コードが鳴ります。この音を「コード・
トーン」といい、同時に鳴るコードのルート音を「ベー
ス・トーン」といいます。
「コード・トーン」や「ベース・トーン」の音色を変え
→
ることができます。「伴奏が止まっているときのコード
の音色を変える」(P.64)をご覧ください。
3.
イントロ< 1 >または、< 2 >または<スタート>
にタッチします。
自動伴奏がスタートします。
<スタート>は、イントロが演奏されません。また、イ
ントロ < 2 >は、シンプルなイントロが演奏されます。
■ 伴奏の途中でタイミングを合わせて
再スタートする(リセット)
演奏の途中で、伴奏とずれてしまったときに、このボタンを
押すと、あらためて小節の先頭から演奏することができま
す。
fig.03-11
1.
<リセット>にタッチします。
すぐにカウント音が鳴り、続けて伴奏がスタートしま
す。
自動伴奏のテンポを調節する
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面になります。
fig.03-05
■ 自動伴奏をストップする
fig.03-10
●エンディングをつけてストップする
1.
エンディング<1 >または< 2>にタッチします。
エンディングが演奏されてから、自動伴奏がストップし
ます。エンディング< 2 >は、シンプルなエンディング
が演奏されます。
●ボタンを押すと同時にストップさせる
1.
<ストップ>ボタンを押します。
ボタンを押すとすぐに、自動伴奏がストップします。
※ <ストップ>ボタンは自動伴奏の演奏中のみ表示されま
す。自動伴奏が止まっているときは、<スタート>と表
示されます。
ピアノ
音色
戻る
3.
[ダイヤル]で、テンポを調節します。
画面の左上にテンポが表示されています。
ダイヤルを右に回すとテンポが早くなり、左に回すとテ
ンポが遅くなります。
自動伴奏のテンポは、演奏中にも変えることができま
→
す。
録音/再生
曲/ディスク
自動伴奏
58
Page 59

第 3 章 自動伴奏を使う
伴奏に変化をつける
自動伴奏のアレンジ(編曲内容)や伴奏パターンを変えるこ
とができます。
■ 伴奏パターンを変える
伴奏パターンには、「オリジナル」の伴奏パターンと、それ
を少し華やかな感じにした「バリエーション」の伴奏パター
ンの 2 つがあります。また、伴奏パターンの変わり目には、
フィルイン(短いフレーズ)が入り、曲にメリハリがつきま
す。曲の前半部分は静かなオリジナル、後半の盛り上がる部
分でバリエーションの伴奏パターンに変える、という使い方
をすると効果的です。
fig.03-12
フィルイン<バリエーション>にタッチするとバ
1.
リエーションの伴奏パターンが演奏される設定に
なります。
■ 伴奏のアレンジを変える
自動伴奏の演奏中や停止中に、伴奏のアレンジ(編曲内容)
を変えることができます。この機能を、スタイル・オーケス
トレーターといいます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
2.
自動伴奏画面になります。
3.
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替
え、以下の画面を表示させます。
4.
スタイル・オーケストレーターの<1 >〜< 4> に
タッチします。
スタイル・オーケストレーター< 1 >が最もシンプルな
アレンジで、スタイル・オーケストレーター< 4 >が最
も豪華なアレンジになります。
2.
フィルイン<オリジナル>にタッチするとオリジ
ナルの伴奏パターンが演奏される設定になります。
また、演奏中にこれらのボタンを押すと、ボタンを押し
たタイミングでフィルインが入ります。
○フィルインとは ?
曲の節目に即興的に入る短いフレーズのことを、「フィ
ルイン」といいます。選ばれているミュージック・スタ
イルに最適なフレーズが演奏されます。
■ 伴奏パターンを変えずにフィルイン
を入れる
演奏中に、フィルイン<オリジナル>とフィルイン<バリ
エーション>のアイコンのうちオンになっている方のボタン
を押すと、伴奏パターンを変えずにフィルインだけを鳴らす
ことができます。
ペダルを使ってアレンジや伴奏パターンを変えたり、
→
フィルインを入れたりすることができます。「ペダルに
機能を割り当てる」(P.62)をご覧ください。
※ ミュージック・スタイルの中には、上記の操作をしても
アレンジが変わらないものがあります。
59
Page 60

第 3 章 自動伴奏を使う
伴奏の音に立体的な広がりをつけ
る(アドバンスト 3D)
自動伴奏や内蔵曲に合わせて演奏しているとき、伴奏の音に
立体的な広がりをつけることができます。そのため、伴奏の
音につつみ込まれるような心地よさを得ることができます。
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[自動伴奏]
1.
ボタンにタッチします。
2.
< 3D >(アドバンスト 3D)にタッチします。
アドバンスト 3D 画面が表示されます。
fig.03-13.eps
リズム 伴奏
ベース 鍵盤
画面のアイコンにタッチすると、オン/オフが切
3.
り替わります。
伴奏の音に立体的な広がりがつきます。
fig.03-14.eps
表示 解説
全パート 鍵盤で弾く全てのパートに3D 効果がかかります。
レイヤー Layer パートのみに 3D 効果がかかります。Layer
演奏以外の時は 「鍵盤」をオンにしても鍵盤の演
奏に 3D 効果がかかりません。
簡単な指使いでコードを押さえる
(コード・インテリジェンス)
自動伴奏時にコードを指定する鍵を押さえるだけで、伴奏の
コードを認識させる機能を「コード・インテリジェンス機
能」といいます。
例えば「C Maj」というコードならば、普通は「ド」「ミ」
「ソ」の 3 つの鍵を押さえなければなりませんが、コード・
インテリジェンス機能を使えば、「ド」の鍵を 1 つを押さえ
るだけで、「C Maj」のコードで伴奏を鳴らすことができま
す。
fig.03-16
C
Maj
コード・タイプ
ルート音
ド ミ ソ
コードのルート音はすべてアルファベットと または で
表示され、次のように鍵盤と対応しています。
fig.03-17
オン オフ
4.
[戻る]ボタンにタッチします。
もう一度、<3D >にタッチすると、効果は解除さ
5.
れます。
すべてのパートにアドバンスト 3D 効果がかからなくな
ります。
■ アドバンスト 3D 効果をかけるパー
トを設定する
アドバンスト 3D の 「鍵盤」を オンにしたときに鍵盤で弾
くどのパートに 3D効果がかかるかを選ぶことができます。
アドバンスト 3D 画面で、<機能設定>にタッチし
1.
ます。
fig.03-15.eps
(D )
(D )
CCDEEFFGAAB
コードについては、「コードとは」(P.31)ご覧くださ
→
い。また、コードの押さえ方については、「コードの押
さえ方一覧」(P.120)をご覧ください。
→
通常は、コード・インテリジェンス機能を使う設定にな
りますが、使わない設定にすることもできます。詳しく
は、「コード・インテリジェンス機能を解除する」
(P.65)をご覧ください。
(G )
(G )(A )
B
60
Page 61

第 3 章 自動伴奏を使う
右手で弾いた音にハーモニーをつ
ける
鍵盤で弾いた音に、ハーモニーをつけることができます。
自動伴奏で演奏しているときは、右手で弾いた音に、鍵盤左
側で指定したコードに合ったハーモニーが自動的につきま
す。この機能を「メロディー・インテリジェンス機能」とい
います。
1.
fig.03-01.eps
2.
fig.03-18.eps
(メロディー・インテリジェンス)
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[自動伴奏]
ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
< >(メロディー・インテリジェンス)に
タッチします。
鍵盤右側を弾くと、鍵盤で弾いた音にハーモニーがつき
ます。次のような「メロディー・インテリジェンス画
面」が表示されます。
ピアノ演奏に自動伴奏をつける
(ピアノ・スタイル・アレンジャー)
通常の自動伴奏の演奏では、鍵盤左側でコードを指定して伴
奏を鳴らして、鍵盤右側でメロディーを弾きますが、鍵盤全
体でコードを認識するようにして、鍵盤を分けなくても自動
伴奏で演奏することができます。この機能を「ピアノ・スタ
イル・アレンジャー」といいます。
鍵盤が分かれる場所を意識せずに、普通に曲を演奏して伴奏
を自動的に鳴らすことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
画面の<オプション>にタッチします。
3.
4.
<スプリット>にタッチして、チェックを外しま
す。
鍵盤を弾くと、自動伴奏が始まります。
5.
<スタート>にタッチして、自動伴走をスタートするこ
ともできます。
伴奏と鍵盤の音量バランスを変え
る
ページ[ ][ ]ボタンとタッチ・パネル、ま
3.
たは[ダイヤル]で、ハーモニーの種類を選びま
す。
鍵盤を弾くと、鍵盤で弾いた音に、選んだ種類のハーモ
ニーがつきます。
[戻る]ボタンにタッチすると、メロディー・インテリ
ジェンス機能が設定された状態で、画面だけ元の画面に
戻ります。
4.
もう一度< >(メロディー・インテリジェン
ス)にタッチします。
メロディー・インテリジェンス機能が解除されます。
ハーモニーの種類の中には、音色を自動的に変えるもの
→
があります。また、いくつかの鍵を同時に弾いた場合に
は、一つの音にハーモニーがつくことがあります。
曲や伴奏の音と、鍵盤で弾いている音の音量のバランスを変
えることができます。
[Balance(バランス)]つまみで、音量バランスを
1.
変えます。
fig.03-19(つまみ)
伴奏の音量大 鍵盤の音量大
※ このつまみが一番左側になっていると、鍵盤を弾いても
音が聴こえません。通常は、中央の位置にしておくよう
にしてください。
リズムの音量を上げてベースの音量を少し下げるなど、
→
自動伴奏の演奏パートごとに音量を調節することができ
ます。「演奏パートごとに音量を調節する」(P.66)をご
覧ください。演奏パートについては、「ミュージック・
スタイルを選ぶ」(P.56)をご覧ください。
Accomp
Balance
Keyboard
61
Page 62

第 3 章 自動伴奏を使う
自動伴奏のいろいろな設定
■ 鍵盤が分かれる位置を変える
鍵盤が分かれる位置(スプリット・ポイント)を変えること
ができます。
電源を入れたときには、「F#3」に設定されます。
fig.03-20(スプリット・ポイントの図)
(スプリット・ポイント)
B1 B6
スプリット・ポイント設定範囲
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
2.
自動伴奏画面が表示されます。
画面の<オプション>にタッチします。
3.
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<スプリット・ポイント>にタッチします。
fig.03-21.eps
■ ペダルに機能を割り当てる
ソフト・ペダル、ソステヌート・ペダルには、さまざまな機
能を割り当てることができます。割り当てた機能は、それぞ
れのペダルを踏むだけで、呼び出すことができます。
1.
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[自動伴奏]
ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
2.
画面の<オプション>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<ペダル設定>にタッチします。
fig.03-22.eps
4.
を割り当てます。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
にタッチして、それぞれのペダルに機能
5.
<C3>、< F#3 >、<C4>、<F#4 >のいずれか
にタッチします。
選んだ鍵がスプリット・ポイントになります。
→
スプリット・ポイントに選んだ鍵は鍵盤左側に含まれま
す。
6.
その他の鍵をスプリット・ポイントにするときは、
またはダイヤルを使って、画面上のカー
ソル(▽)を移動します。
B1〜 B6の範囲で設定することができます。
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
→
「鍵盤の右手側と左手側で別の音を鳴らす(スプリット
演奏)」(P.37)参照
○割り当てることができる機能
表示 解説
Leading Bass リーディング・ベース機能 *をオン
/オフします。ペダルを踏んでいる
間、オンになります。
Break 自動伴奏で演奏中に、伴奏を 1 小
節だけ止めることができます。
Fill In to Variarion 自動伴奏画面の<バリエーション>
と同じ働きをします(P.59)。
Fill In to Original 自動伴奏画面の<オリジナル>と同
じ働きをします(P.59)。
Fill In 伴奏パターンを変えずに、フィルイ
ンを演奏します。
Half Fill In Variation 半小節の長さのフィルインを鳴らし
て、バリエーションの伴奏パターン
に切り替えます。
Half Fill In Original 半小節の長さのフィルインを鳴らし
て、オリジナルの伴奏パターンに切
り替えます。
Original/Variation フィルインを入れずに伴奏パターン
を変えます。
Arranger Reset 自動伴奏を使っているときにこの機
能を使うと、伴奏がディビジョンの
先頭に戻ります。
Intro 1/Ending 1 自動伴奏画面のイントロ/エンディ
ング< 1 >と同じ働きをします。
62
Page 63

第 3 章 自動伴奏を使う
Intro 2/Ending2 自動伴奏画面のイントロ/エンディ
ング< 2>と同じ働きをします。
Arranger Start/Stop 自動伴奏画面の<スタート/ストッ
プ>と同じ働きをします。
Orchestrator Up 自動伴奏のアレンジを豪華なものに
変えます。
Orchestrator Down 自動伴奏のアレンジをシンプルなも
のに変えます。
Melody Intelligence メロディー・インテリジェンス機能
をオン/オフします(P.61)。
Fade In/Out 自動伴奏をフェード・イン(徐々に
音量が大きくなって)してスタート
させ、フェード・アウト(徐々に音
量が小さくなって)してストップさ
せます。
Rotary Slow/Fast ロータリー効果のスピードを切り替
えます。
Glide ペダルを踏んでいる間は音のピッチ
が一時的に下がり、ペダルをはなす
と徐々にもとに戻ります。ハワイア
ン・ギターの演奏などに使うと効果
的です。
スプリット(P.37)の設定になっているときに、「Bend
→
Up」または「Bend Down」の機能を使うと、鍵盤右側
を弾いたときの音のピッチが変化します。また、ベン
ダー効果をかけたときの、ピッチの最大変化幅を「ベン
ド・レンジ」といいます。「ベンド・レンジを変える」
(P.96)をご覧ください。
○ベンド・レンジとは ?
鳴っている音の高さを、滑らかに上げたり下げたりすること
を「ベンダー効果」といい、ピッチの変化する幅をベンド・
レンジといいます。HP-557R では、ペダルを踏んだり離し
たりすることで、ベンダー効果をかけることができます。
※[ピアノ]ボタンにタッチしたときは、本来のペダルの
働き(P.13)に戻ります。
■ ミュージック・スタイルを変えても音
色やテンポが変わらないようにする
通常は、ミュージック・スタイルを選ぶと、そのミュージッ
ク・スタイルにあった右手側の音色とテンポが自動的に選ば
れる設定になっています。この設定を、ミュージック・スタ
イルを変えても、テンポや音色が変わらないようにすること
ができます。
電源を入れたときは、すべての項目がオンになります。
Composer Play/Stop 録音/再生画面の< >(再生)、
< >(停止)と同じ働きをしま
す。
Punch In/Out パンチ・イン・レコーディングのと
き、録音を始めたり止めたりします
(P.81)。
Tap Tempo ペダルを踏む間隔でテンポを決めま
す。
Upper Soft ペダルがソフト・ペダル(P.13)
の働きをします。
Upper Sostenuto ペダルがソステヌート・ペダル
(P.13)の働きをします。
Lower Damper 鍵盤左側の音に、ダンパー・ペダ
ルを踏んだときのような余韻をつけ
ます。
Bend Up 鍵盤で弾いている音のピッチを上げ
ます。
Bend Down 鍵盤で弾いている音のピッチを下げ
ます。
○リーディング・ベース機能とは
押さえたコードの一番低い音をベース・トーンとして鳴らす
ことを、「リーディング・ベース機能」といいます。ペダル
の設定を「Leading Bass」にすると、転回形のコードを
使ったときにベース・トーンが変化します。通常は、押さえ
たコードの根音がベース・トーンとしてなります。
→
ペダルに「Leading Bass」を割り当てたときは、ペダ
ルを踏んでいる間はリーディング・ベース機能がオンに
なります。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
2.
自動伴奏画面が表示されます。
3.
画面の<オプション>にタッチします。
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<ワンタッチ設定>にタッチします。
fig.03-23.eps
5.
アイコンにタッチして、オン/オフと切り替えま
す。
表示 解説
音色 音色が自動的に変わります。
テンポ テンポが自動的に変わります。
その他 その他(スタイル・オーケストレーターの設定な
ど)の設定が自動的に変わります。
ミュージック・スタイルを変えても、オフになっている
項目は変わりません。
63
Page 64

第 3 章 自動伴奏を使う
■ 伴奏のリズムとコードだけを鳴らす
通常、[自動伴奏]ボタンにタッチして自動伴奏を鳴らす設
定にすると、ミュージック・スタイルはすべてのパートが鳴
りますが、ミュージック・スタイルのリズム・パートとコー
ド・トーン、ベース・トーンだけ鳴らすようにすることがで
きます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
2.
自動伴奏画面が表示されます。
画面の<オプション>にタッチします。
3.
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<アレンジャー設定>にタッチします。
fig.03-24.eps
■ 伴奏が止まっているときのコードの
音色を変える
自動伴奏が止まっていて、シンクロ機能がオフのとき、鍵盤
左側を弾くとコードが鳴ります。これを「コード・トーン」
といい、同時に鳴るコードの根音を「ベース・トーン」とい
います。
このコード・トーンやベース・トーンの音色を変えることが
できます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
3.
4.
fig.03-24.eps
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
自動伴奏画面が表示されます。
画面の<オプション>にタッチします。
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<アレンジャー設定>にタッチします。
<伴奏>の で、鳴らす音を選びます。
5.
表示 解説
Accomp ミュージック・スタイルのすべてのパート
が鳴ります。
Chord&Bs ミュージック・スタイルのリズム・パート
と、コード・トーン、ベース・トーンのみ
が鳴ります。
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
5.
<ベース・トーン>の でベース・トーン
の音色を、<コード・トーン>の でコー
ド・トーンの音色を選びます。
「OFF」を選ぶと、ベース・トーンまたはコード・トー
ンは鳴らなくなります。
表示 選べる音色
ベース・トーン OFF、アコースティックベース、A. ベース
+ ライド、フィンガー・ベース、ピック・
ベース、フレットレス・ベース、スラッ
プ・ベース 1、オルガン・ベース、シン
セ・ベース 101、Thum ボイス
コード・トーン OFF、E. ピアノ 1、E. ピアノ2、ソフト E.
ピアノ、ハード E. ピアノ、スロー・スト
リングス、ストリングス、クワイア 2、
Doos ボイス
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
64
Page 65

第 3 章 自動伴奏を使う
■ コード・インテリジェンス機能を解
除する
自動伴奏時にコードを指定する鍵(ルート音)を押さえるだ
けで、伴奏のコードを認識させる機能を「コード・インテリ
ジェンス機能」(P.60)といいます。通常、[自動伴奏]ボ
タンにタッチして自動伴奏を鳴らす設定にすると、コード・
インテリジェンス機能がオンになりますが、以下の画面で
コード・インテリジェンス機能をオフにすることができま
す。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
2.
自動伴奏画面が表示されます。
画面の<オプション>にタッチします。
3.
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<アレンジャー設定>にタッチします。
fig.03-24.eps
■ 鍵盤の音の高さを変える(キー・ト
ランスポーズ)
自分が弾く鍵盤の位置を変えずに、移調して演奏することが
できます。このような機能「キー・トランスポーズ機能」と
いいます。
例えば、ホ長調の曲をハ長調の鍵盤の位置で弾くなど、 や
がたくさんついた難しい調の曲でも、自分の弾きやすい
調に変えて演奏することができます。また、歌の伴奏をする
ときなど、歌う人の声の高さに合わせてキー・トランスポー
ズを行えば、楽譜(弾く位置)はそのままで簡単に移調する
ことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
3.
画面の<オプション>にタッチします。
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
<トランスポーズ>にタッチします。
fig.03-25.eps
<コード・インテリジェンス>の で、
5.
「ON」、「OFF」を切り替えます。
表示 解説
ON コード・インテリジェンス機能が使えます。
OFF コード・インテリジェンス機能は使えません。
コードを指定する全ての音を弾いてください。
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
5.
6.
にタッチします。
画面上の や にタッチして、移調する値
を選びます。
や に 1 回タッチするたびに、半音ずつ移調
します。設定できる値は -6 〜 0 〜 +5 です。
[ダイヤル]でも移調する値を変えることができます。
7.
にタッチすると、鍵盤の移調が元に戻りま
す。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
※ 電源を切ったり、他の曲を選んだりすると、移調の設定
は元に戻ります。
65
Page 66

第 3 章 自動伴奏を使う
■ 演奏パートごとに音量を調節する
ミュージック・スタイルの演奏パート(P.57)の音量など
を調節することができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
3.
画面の<オプション>にタッチします。
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
<パート・バランス>にタッチします。
fig.03-26.eps
ミュージック・スタイルの各パートの音量バランスを表
しています。
表示 演奏パート
リズム リズム
ベース ベース、ベース・トーン
伴奏 伴奏
■ イントロの終わりのカウント音を鳴
らす
自動伴奏を使って演奏するとき、イントロの終わりにカウン
ト音を鳴らすことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンにタッチします。
自動伴奏画面が表示されます。
3.
画面の<カウントダウン>にタッチして、オン/
オフを切り替えます。
●オフの状態
fig.03-27.eps
●オンの状態
fig.03-28
5.
にタッチして、それぞれのパートの音量
を調節します。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
パート・バランス画面は 2 ページで構成されています。
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えま
す。
表示 解説
オン イントロの終わりにカウント音が鳴ります。
オフ カウント音は鳴りません。
66
Page 67

第 4 章 演奏の録音と保存
HP-557R では、5 つのトラック・ボタンを使って手軽に演
奏を録音したり、「16 トラック・シーケンサー」などの録音
機能を使って本格的なアンサンブルの曲を作ることができま
す。
アンサンブル曲の作り方は「16 パートを使って多重録音
→
する(16 トラック・シーケンサー)」(P.82)をご覧く
ださい。
簡単に演奏を録音する(トラッ
ク・ボタン)
[録音/再生]ボタンにタッチしたときに表示される、次の
5 つのボタンを、トラック・ボタンといいます。
録音した演奏は、演奏パートごとに自動的にトラック・ボタ
ンに割り当てられます。
fig.04-01(画面でトラック・ボタンの説明)
トラック・ボタン
■ 自動伴奏を使わずに録音する
自動伴奏を使わないときの演奏は、通常、トラック・ボタン
の<フル・キーボード>に録音されますが、録音するトラッ
ク・ボタンを指定することもできます。ただし、スプリット
演奏(P.37)や、レイヤー演奏(P.36)の状態での演奏は、
次のようにトラック・ボタンに割り当てられます。また、打
楽器の音や効果音は<リズム>ボタンに録音されます。
通常の録音
•
<フル・キーボード>に録音されます。
レイヤー演奏の録音
•
<フル・キーボード>に録音されます。
•
スプリット演奏の録音
<左手>ボタンに鍵盤左側での演奏、<右手>ボタンに
鍵盤右側での演奏が録音されます。
レイヤー演奏からスプリットしたときの録音
•
<左手>ボタンに鍵盤左側での演奏、<右手>ボタンに
鍵盤右側でのレイヤー演奏が録音されます。
打楽器の音や効果音
•
<リズム>ボタンに録音されます。
fig.04-02(コンポーザーボタンの説明)
○その 1 録音の準備をする
1.
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[曲/ディス
ク]ボタンをタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
fig.04-03.eps
2.
< 0:New Song >を選びます。
画面に< 0:New Song>が表示されていないときは、
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えて、
<0:(曲名)>にタッチします。< 0:(曲名)>に
タッチすると、表示が< 0:New Song >に変わりま
す。
fig.04-04
すでに録音した曲データがあると、「曲を消去します」
→
という画面が表示されます。曲を消しても良いときは<
はい>にタッチしてください。曲を消したくないときは
<いいえ>にタッチして、曲をフロッピー・ディスクま
たはユーザー・メモリーに保存してください(P.74)。
67
Page 68

第 4 章 演奏の録音と保存
演奏する音色、テンポ、拍子を決めます。
3.
[音色]ボタンやタッチ・パネルを使って音色を選んで
ください。
必要であれば[メトロノーム]ボタンでメトロノームを
鳴らしてください。
→
テンポと拍子の選び方は 40、40ページをご覧ください。
○その 4 録音した演奏を聴く
< >(曲の頭)ボタンにタッチします。
8.
曲の先頭から再生するようになります。
< >(再生)ボタンにタッチします。
9.
録音した演奏が再生されます。
[録音/再生]ボタンを押します。
4.
録音/再生画面が表示されます。
< >(録音)にタッチします。
5.
録音待機状態になります。
fig.04-05.eps(録音待機状態の画面)
録音を中止したいときは、< >(停止)にタッチし
ます。
○その 2 録音を始める
6.
< >(再生)ボタンにタッチします。
2 小節のカウント音が鳴ってから、録音が始まります。
fig.04-06.eps(録音が開始された時の画面)
< >(録音)にタッチしたあと、鍵盤を弾いても録
→
音を始めることができます。鍵盤を弾いて録音をスター
トさせるときは、カウント音は鳴りません。
※ 電源を切ると、録音した演奏は消えてしまいます。録音
した演奏を消したくないときは、フロッピー・ディスク
またはユーザー・メモリーに保存してください。保存の
方法については、「曲をフロッピー・ディスクやユー
ザー・メモリーに保存する」(P.74)をご覧ください。
※ 録音した演奏を消すまでは、他の曲を聴くことはできま
せん。「録音した曲を消す」(P.71)をご覧ください。
●次の画面が表示されたら
曲を録音したり、曲の設定を変更(P.88 参照)したりして
いた場合、他の曲を選ぼうとすると次の画面が表示されま
す。
fig.04-08.eps
○曲を消したくない場合
1.
<いいえ>にタッチします。
曲をフロッピー・ディスクまたはユーザー・メモリーに
保存してください。
保存の方法については、「曲をフロッピー・ディスクや
→
ユーザー・メモリーに保存する」(P.74)をご覧くださ
い。
○曲を消す場合
1.
<はい>にタッチします。
録音した演奏や設定を変更した曲が消えます。
○その 3 録音を止める
< >(停止)にタッチします。
7.
録音が止まります。
fig.04-07.eps(録音が停止したあとの画面)
68
Page 69

第 4 章 演奏の録音と保存
■ 自動伴奏を使って録音する
録音した演奏は、自動的にトラック・ボタンに割り当てられ
ます。
トラック・ボタンの名前
<リズム> 自動伴奏のリズム・パートが録音さ
<フル・キーボード> ピアノ・スタイル・アレンジャーの
<伴奏> 自動伴奏のベース・パートと伴奏
<左手> 自動伴奏を鳴らしながら鍵盤左側で
<右手> 鍵盤右側での、自分の演奏が録音さ
ミュージック・スタイルは 5 つのパートで構成されていま
す。詳しくは「○ミュージック・スタイルの構成」(P.57)
をご覧ください。
録音される演奏
れます。また、ドラム・セットと
SFX セットなどの音色セットを選
んで演奏した場合は、この場所に録
音されます。
状態のときに、自分の演奏が録音さ
れます。
パートの演奏が録音されます。
音を鳴らす設定になっている場合、
鍵盤左側での自分の演奏が録音され
ます。
れます。
はい>にタッチしてください。曲を消したくないときは
<いいえ>にタッチして、曲をフロッピー・ディスクま
たはユーザー・メモリーに保存してください(P.74)。
○その 2 演奏の準備をする
3.
[自動伴奏]ボタンをタッチします。
自動伴奏の設定になります。
4.
ミュージック・スタイルを選びます。
→
スタイルの選び方は「ミュージック・スタイルを選ぶ」
(P.56)をご覧ください。
5.
[戻る]ボタンに数回タッチして、画面右上にテン
ポを表示させます。
ダイヤルで、伴奏のテンポを調節します。
6.
○その 3 録音を始める
7.
自動伴奏画面の<録音>にタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
fig.04-05.eps
○その 1 録音の準備をする
1.
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、[曲/ディス
ク]ボタンをタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
fig.04-03.eps
2.
< 0:New Song >を選びます。
画面に< 0:New Song >が表示されていないときは、
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えて、
<0:(曲名)>にタッチします。< 0:(曲名)>に
タッチすると、表示が< 0:New Song >に変わりま
す。
fig.04-04
録音待機状態になります。
録音を中止したいときは、< >(停止)をタッチし
ます。
[戻る]ボタンをタッチします。
8.
9.
鍵盤左側でコードを押さえます。
自動伴奏がスタートして、同時に録音も始まります。
○その 4 録音を止める
エンディング<1 >もしくはエンディング< 2 >、
10.
<ストップ>にタッチします。
→
自動伴奏の演奏を録音するときの、録音の止め方を変え
ることができます。「録音の止め方を変える」(P.71)を
ご覧ください。
○その 5 録音した演奏を聴く
[録音/再生]ボタンにタッチします。
11.
< >(曲の頭)にタッチします。
12.
曲の先頭から再生するようになります。
すでに録音した曲データがあると、「曲を消去します」
→
という画面が表示されます。曲を消しても良いときは<
< >(再生)にタッチします。
13.
録音した演奏が再生されます。
14.
< >(停止)にタッチして、再生を止めます。
69
Page 70

第 4 章 演奏の録音と保存
録音をやり直す
録音をやり直すときは、あらかじめ録音し直したいトラッ
ク・ボタンを指定して録音します。
録音済みのトラック・ボタンを選んで録音をやり直すと、録
音を始めた位置から止めた位置までが、新しく録音した演奏
に変わります。
※ 最初に録音したテンポで、曲の「基本テンポ」が決まり
ます。録音をやり直すときにテンポを変えて録音して
も、曲の基本テンポは変わりません。録音した曲のテン
ポを変えたいときは、「曲の基本テンポを変える」をご
覧ください。
以前の演奏をすべて消してから録音をやり直したいとき
→
は、「録音した曲を消す」(P.71)をご覧ください。
○自動伴奏を使わないで録音をやり直す
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンを押します。
2.
録音/再生画面が表示されます。
3.
< >(録音)にタッチします。
録音待機状態になります。
録音を中止したいときは、< >(停止)にタッチし
ます。
○自動伴奏を使って録音をやり直す
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[自動伴奏]ボタンをタッチします。
自動伴奏の設定になります。
3.
自動伴奏画面の<録音>にタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
fig.04-05.eps
録音待機状態になります。
録音を中止したいときは、< >(停止)をタッチし
ます。
録音をやり直したいトラック・ボタンにタッチし
4.
ます。
録音をやり直すトラック・ボタンの表示が以下のように
なります。
fig.04-05.eps
録音をやり直したいトラック・ボタンにタッチし
4.
ます。
録音をやり直すトラック・ボタンの表示が以下のように
なります。
fig.04-09
< >(再生)ボタンにタッチします。
5.
2 小節のカウント音が鳴ってから、録音が始まります。
6.
< >(停止)にタッチします。
録音が止まります。
[戻る]ボタンにタッチします。
5.
6.
録音を始めます。
自動伴奏の演奏を録音し直すときは、コードを指定する
か、<スタート>にタッチします。
< >(停止)にタッチして、録音を止めます。
7.
エンディングも録音し直すときには、イントロ/エン
ディング< 1 >か< 2 >にタッチします。
→
自動伴奏の演奏を録音するときの、録音の止め方を変え
ることができます。「録音の止め方を変える」(P.71)を
ご覧ください。
70
Page 71

第 4 章 演奏の録音と保存
録音した曲を消す
録音した曲を消すことができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンを押します。
2.
録音/再生画面が表示されます。
3.
<メニュー>にタッチします。
画面に<曲の消去>が表示されていないときは、ページ
[][ ]ボタンを押して画面を切り替えます。
4.
<曲の消去>にタッチします。
5.
<はい>にタッチすると、録音した曲が消えます。
<いいえ>にタッチすると、録音した曲は消されませ
ん。
■ 特定のトラック・ボタンの演奏だけ
を消す
編集機能を使って、トラック・ボタンごとに録音した演奏を
消すことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
録音の止め方を変える
自動伴奏の演奏を録音するときの、録音の止め方を変えるこ
とができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
<メニュー>にタッチします。
3.
次のような画面が表示されます。
fig.04-10.eps
画面に<録音設定>が表示されていないときは、ページ
[][ ]ボタンを押して画面を切り替えます。
<録音設定>にタッチします。
4.
「録音設定画面」が表示されます。
fig.04-13.eps
2.
[録音/再生]ボタンを押します。
録音/再生画面が表示されます。
3.
<メニュー>にタッチします。
画面に<曲の編集>が表示されていないときは、ページ
[][ ]ボタンを押して画面を切り替えます。
<曲の編集>にタッチします。
4.
5.
<デリート>にタッチします。
fig.04-12.eps
6.
以下の設定にします。
From. . . . 1
For . . . . . All
Tr/Pt . . . 削除するトラック・ボタンまたはパートの番号
<録音停止>の にタッチして、「Arranger
5.
Stop」と「Composer Stop」を切り替えます。
表示 解説
Arranger Stop 自動伴奏が止まるのと同時に、録音が
終わります。
Composer Stop 自動伴奏が止まっても録音が終わりま
せん。録音/再生画面の< >(停
止)ボタンを押すと、録音が終わりま
す。
<実行>にタッチします。
7.
指定したトラック・ボタンの演奏が消えます。
※ 録音した曲の基本テンポや拍子の設定は消すことはでき
ません。
71
Page 72

第 4 章 演奏の録音と保存
弱起の曲を録音する
弱起(アウフタクト)の曲を録音することができます。1 拍
目以外で始まる曲のことを、弱起の曲といいます。
fig.04-14(図)
カウント音
〜
-2 PU 1
小節番号
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンを押して、< 0:New Song
>を選びます。
画面に< 0:New Song >が表示されていないときは、
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えて、
<0:(曲名)>にタッチします。< 0:(曲名)>に
タッチすると、表示が< 0:New Song >に変わりま
す。
fig.04-04
ここから録音が始まります
コードを入力して曲の伴奏を作る
(コード・シーケンサー)
曲のコード進行や伴奏パターンの変わる位置などを入力し
て、鍵盤で演奏しなくても、曲の伴奏を作ることができま
す。この機能を「コード・シーケンサー」といいます。
コード・シーケンサーを使うと、あらかじめ伴奏を作ってお
き、その伴奏に合わせて右手だけ演奏できますので、より簡
単に自動伴奏を楽しむことができます。
ガイド機能がオフの状態(P.20)で、自動伴奏画
1.
面でミュージック・スタイルを選びます(P.56)。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
<メニュー>にタッチします。
3.
次のような画面が表示されます。
画面に<コード・シーケンサー>が表示されていないと
きは、ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替
えます。
<コード・シーケンサー>にタッチします。
4.
「コード・シーケンサー画面」が表示されます。
fig.04-16
すでに録音した曲データがあると、「曲を消去します」
→
という画面が表示されます。曲を消しても良いときは<
はい>にタッチしてください。曲を消したくないときは
<いいえ>にタッチして、曲をフロッピー・ディスクま
たはユーザー・メモリーに保存してください(P.74)。
3.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
4.
< >(録音)にタッチします。
録音待機状態になります。
< >(巻戻し)にタッチします。
5.
画面右上の小節番号が「PU」に変わります。
fig.04-15
6.
< >(再生)にタッチして、録音を始めます。
演奏を録音します。
表示 説明
Ins カーソルのある小節の後ろに 1 小節挿入しま
す。
Del カーソルのある小節を削除します。
コード入力 鍵盤を弾かずにコードを入力することができ
ます。「鍵盤を弾かずにコードを入力する」
を参照してください。
全消去 入力した全てのデータを消去します。
消去 カーソルのある位置のデータを消去します。
実行 入力したコード進行を録音します。全ての入
力が終わったら、このアイコンにタッチしま
す。
5.
画面右下の<▼>にタッチします。
コード進行や伴奏パターンを入力します。
6.
< >(停止)にタッチして、録音を止めます。
7.
72
Page 73

○コード・シーケンサーの入力のしかた
1.[ダイヤル]で入力する位置にカーソルを移動させま
す。
< >(巻戻し)や< >(早送り)にタッチする
と、小節単位でカーソルが移動します。
fig.04-18.eps
2. 画面下部のツール・バーのアイコンにタッチして、
コード進行と伴奏パターンやアレンジの変化を入力し
ます。
画面右下の<▼>にタッチすると、ツール・バーが切り
替わります。
自動伴奏を演奏しているときと同じように、鍵盤でコー
ドを指定し、ボタンで伴奏パターンを指定します。画面
上の S. Orch < 1 >〜< 4 >(Style Orchestrator)で
伴奏アレンジを変えることもできます(P.59)。
7.
< Ins>に 1 回タッチすると、カーソルのある小節
の後ろに 1 小節挿入されます。
逆に、< Del >にタッチすると、カーソルのある小節が
消えて、その後ろの小節が前につまります。
→
Fm /C などの分数コードを鍵盤を使って入力するとき
は、ペダルに「リーディング・ベース機能」を割り当て
ます。「ペダルに機能を割り当てる」(P.62)をご覧くだ
さい。
→
< Var. >(バリエーション)または< Org. >(オリジナ
ル)にタッチすると、カーソルの位置にフィルインが入
り、次の小節から「バリエーション」または「オリジナ
ル」になります。フィルインを入れずに、「バリエー
ション」または「オリジナル」を入力するには、ペダル
に機能を割り当てておく必要があります。「ペダルに機
能を割り当てる」(P.62)をご覧ください。
→
イントロは、曲の頭にしか入れることができません。イ
ントロを入れると、イントロの長さ分の小節が自動的に
挿入されます。
第 4 章 演奏の録音と保存
ペダルに機能を割り当てると、曲の途中にブレイク
→
(Break)を入れることができます。「ペダルに機能を割
り当てる」(P.62)をご覧ください。
○入力した伴奏を確認する
入力したところまでの伴奏を再生することができます。
1. < >(曲の頭)にタッチします。
曲の先頭から再生するようになります。
2. < >(再生)にタッチすると、伴奏が再生されま
す。
3. < >(停止)にタッチすると、再生が止まります。
9.
すべての入力が終わったら、<実行>にタッチし
ます。
作られた伴奏が「0:New Song」に記録されました。
< >(再生)にタッチして、作った伴奏を再生させ
ながら、メロディーを演奏してみましょう。
■ 鍵盤を弾かずにコードを入力する
コード・シーケンサー画面の<コード入力>ボタンを使え
ば、画面でコードを指定することができます。
「コード・シーケンサー画面」の<コード入力>に
1.
タッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.04-19.eps
それぞれの にタッチしてコードを指定し
2.
ます。
[戻る]ボタンにタッチすると、コードは入力されずに、
コード・シーケンサー画面に戻ります。
<実行>にタッチすると、コードが入力されます。
3.
コード・シーケンサー画面に戻ります。
入力を取り消すときは、取り消す位置にカーソル
8.
を移動させ、<消去>にタッチします。
入力された設定が消えます。
※ 作成した曲は、電源を切ったり他の曲を選んだりすると
消えます。消したくないときは、曲をフロッピー・ディ
スクやユーザー・メモリーに保存してください。「曲を
フロッピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存す
る」(P.74)をご覧ください。
73
Page 74

第 4 章 演奏の録音と保存
簡単にリズム・パートを作る
HP-557R には、多くのリズム・パターンが内蔵されていま
す。このリズム・パターンを録音して、簡単にリズム・パー
トを作ることができます。リズム・パターンは、録音/再生
画面のトラック・ボタンの<リズム>に録音することができ
ます。
16 トラック・シーケンサー(P.82)を使って録音して
→
いるときは、パート D(10)に録音されます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンを押します。
録音/再生画面が表示されます。
3.
<メニュー>にタッチします。
<リズム・パターン>にタッチします。
4.
次のような画面が表示されます。
fig.04-20.eps
曲をフロッピー・ディスクやユー
ザー・メモリーに保存する
録音した演奏データは、他の曲を選んだり、本体の電源を切
ると消えてしまいます。作成途中の演奏データや、大切な演
奏データはフロッピー・ディスクに保存しておきましょう。
また、本体内のユーザー・メモリーに保存しておくと、電源
を切っても消えません。
■ フロッピー・ディスクの初期化
(フォーマット)
新品のフロッピー・ディスクや他の機器で使用していたフ
ロッピー・ディスクはそのままでは使用できません。フロッ
ピー・ディスクを HP-557R で使用できるようにすることを
「初期化(フォーマット)」といいます。
フロッピー・ディスクの形式と本機の形式が合っていない
と、本機で使用することはできません。
※ 初期化をすると、フロッピー・ディスクの中に記録され
ている情報はすべて消えてしまいます。使用済みのフ
ロッピー・ディスクを初期化して再度使用するときは、
初期化してもよいフロッピー・ディスクかどうかを必ず
確認してください。
※ ディスク・ドライブを初めてお使いになる前には、5
ページの注意事項を必ずお読みください。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
5.
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替
え、リズム・パターンを選びます。
リズム・パターンは、「パターン名(小節数)」という形
式で表示されています。
画面上の<試聴>にタッチすると、リズム・パ
6.
ターンが鳴ります。
選んだリズム・パターンを確認してください。
画面上の<停止>にタッチすると、リズム・パターンが
止まります。
7.
< >(録音)にタッチします。
8.
< >(再生)にタッチすると、録音が始まりま
す。
リズム・パターンが鳴り始めると同時に録音が始まりま
す。リズム・パターンが鳴っているときには、リズム・
パターンの演奏が止まり、録音待機状態になります。
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンをタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
<ファイル>にタッチします。
3.
次のような「ソング・ファイル画面」が表示されます。
fig.04-21.eps
4.
フロッピー・ディスクのプロテクト・タブが「ラ
イト(書き込み可能)」の位置になっていることを
確認します。
< >(停止)にタッチすると録音が終わります。
9.
リズム・パターンが止まり、録音が終わります。
→
リズム・パターンは、録音を行なわなくても曲に貼り付
けることができます。「リズム・パターンをコピーする」
(P.90)をご覧ください。
HP-557R に内蔵されているリズム・パターンについて
→
は「リズム・パターン一覧」(P.119)をご覧ください。
fig.04-23
プロテクト・タブ
裏面
ライト
(書き込み可能)
プロテクト
(書き込み禁止)
74
Page 75

フロッピー・ディスクの表面を上側にして、ディ
5.
スク・ドライブにカチッというまで差し込みます。
6.
<ディスクの初期化>を選びます。
次の画面が表示されます。
fig.04-22.eps
<いいえ>にタッチすると、曲/ディスク画面に戻りま
す。
<はい>にタッチすると、初期化が始まります。
7.
初期化が終わると、ファイル画面に戻ります。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
※ 初期化が終わるまでは、フロッピー・ディスクをディス
ク・ドライブから取り出さないでください。
※ 画面に「Error」と表示されたときには、「こんな表示が
出たら」(P.108)をご覧ください
第 4 章 演奏の録音と保存
■ フロッピー・ディスクやユーザー・
メモリーに保存する
録音した演奏は、電源を切ったり他の曲を選んだりすると消
えてしまいます。録音した演奏などのデータを、フロッ
ピー・ディスクやユーザー・メモリーに記録することを
「セーブ(保存)」といいます。大切な曲は、フロッピー・
ディスクやユーザー・メモリーに保存しておきましょう。
→
新品のフロッピー・ディスクを本機で使う場合、まず本
機でのフォーマットが必要です。「フロッピー・ディス
クの初期化(フォーマット)」(P.74)をご覧ください。
※ ディスク・ドライブを初めてお使いになる前には、5
ページの注意事項を必ずお読みください。
※ 市販のミュージックデータの中には著作権保護のため、
保存をすることができない曲があります。
※ フロッピー・ディスクは、扱い方によってはデータが壊
れて再生できなくなることがあります。曲を保存したフ
ロッピー・ディスクは、同じ物を 2 枚つくっておくこと
をお勧めします。同じ曲を保存したフロッピー・ディス
クを、もう 1 枚保管しておけば安心です。
○その 1 フロッピー・ディスクをディス
ク・ドライブに入れる
フロッピー・ディスクに保存するときは、ディスク・ドライ
ブにフロッピー・ディスクを入れてください。
1.
フロッピー・ディスクのプロテクト・タブが「ラ
イト(書き込み可能)」の位置になっていることを
確認します。
詳しくは、74 ページをご覧ください。
2.
フロッピー・ディスクの表面を上側にして、ディ
スク・ドライブにカチッというまで差し込みます。
○その 2 曲の番号と名前を決める
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
3.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
4.
曲/ディスク画面が表示されます。
<ファイル>にタッチします。
5.
次のような「ソング・ファイル画面」が表示されます。
fig.04-21.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、曲/ディスク画面に戻
ります。
75
Page 76

第 4 章 演奏の録音と保存
タッチ・パネルで、<保存>にタッチします。
6.
次のような画面が表示されます。
fig.04-24.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、曲/ファイル画面に戻
ります。
7.
<ディスク>または<ユーザー>にタッチして、
保存先を選びます。
フロッピー・ディスクに保存するときは<ディスク>、
ユーザー・メモリーに保存するときは<ユーザー>に
タッチしてください。
8.
にタッチしてカーソルを横に移動させ、
ダイヤルで文字を選び、曲名を入力します。
画面下部の< A-a-0-! >や<アカサタナ…>にタッチす
ると、文字の種類が変わります。
< A-a-0-! >にタッチするたびに、文字の種類が、「英
語(大文字)」、「英語(小文字)」、「数字」、「記号」、「英
語(大文字)」・・・と変わります。
<アカサタナ…>にタッチするたびに、文字の種類が
「ア行」、「カ行」、「サ行」・・・と変わります。
< >にタッチすると、カーソルの位置に空白が入りま
す。
※ 漢字を含む曲名で保存することはできません。また、カ
タカナを使った曲名は、他の機器では正しく表示されな
い場合があります。
9.
曲名を入力したら、 にタッチして、保存先
の曲番号を選びます。
すでに曲が保存されている曲番号を選ぶと、保存先の欄
に曲の名前が表示されます。そこに保存しようとする
と、先に保存されていた曲は消えて、新しい曲が保存さ
れます。保存されている曲を消したくないときは、保存
先の欄に曲の名前が表示されない番号を選んでくださ
い。
HP-557R で再生する場合は、「フィルター」をオフ
(「フィルター」のチェックを外した状態)にして保存す
ることをおすすめします。
○その 3 保存する
11.
<保存>または< SMF保存>にタッチすると、保
存が始まります。
保存には数秒から数十秒の時間がかかります。
保存が終わると、曲/ファイル画面が表示されます。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
<保存>と< SMF 保存>とでは、保存の形式が下記の
ように違います。
表示 解説
保存 曲を HP-557R の形式で保存します。この方
法で保存した曲は、ローランド HP-G シリー
ズ、KR シリーズなどの電子ピアノと、MT シ
リーズで聴くことができます。
SMF 保存 曲を SMF(スタンダード MIDIファイル)で
保存します。この SMF の形式で保存した曲
は、SMF ミュージックデータ(P.127)を再
生することができる多くの機器で聴くことが
できます。
※ 1 つのフロッピー・ディスクには、1 つの形式でしか曲
を保存することはできません。
※ 市販のミュージックデータを使って録音した曲は、著作
権保護のため「SMF」の形式で保存することはできま
せん。
※ 曲を再生する機器によっては、音が抜けたり、音の鳴り
方が異なる場合があります。
※ 保存が終わるまでは、フロッピー・ディスクをディス
ク・ドライブから取り出さないでください。
※ ユーザー・メモリーに保存する場合は、保存が終わるま
で、絶対に電源を切らないでください。
※ 曲を保存したフロッピー・ディスクを、プロテクト・タ
ブがライトの位置のまま、他の機器(コンピューターな
ど)のディスク・ドライブに差し込んでしまうと、機種
によってはそのフロッピー・ディスクの曲を再生できな
くなる場合があります。
10.
フィルターのオン/オフを設定します。
HP-557R で録音したデータを他の機器で再生する場合、
機器によっては情報の処理が間に合わずに、演奏のテン
ポが不安定になることがあります。
「フィルター」をオン(「フィルター」のチェックをつけ
た状態)にすると、重要度の低い情報を省略して保存す
るので、このような症状を軽減することができます。
※ フィルターをオンにして保存したデータを再生すると、
特に早送りや巻戻しなどのときに忠実な演奏が損なわれ
る場合があります。
76
保存が終了したら、フロッピー・ディスクのプロテク
→
ト・タブを、「プロテクト」の位置にしておく習慣をつ
けましょう。プロテクト・タブをプロテクトの位置にし
ておけば、曲を誤って消してしまったりすることを防ぐ
ことができます。
→
フロッピー・ディスクに保存した曲を、後から消すこと
ができます。「フロッピー・ディスクやユーザー・メモ
リーに保存したデータを消す」(P.77)をご覧ください。
Page 77

フロッピー・ディスクやユー
ザー・メモリーに保存したデータ
を消す
フロッピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存した曲を
消すことができます。
ディスクの曲を消去したいときは、フロッピー・
1.
ディスクのプロテクト・タブが「ライト(書き込
み可能)」の位置になっていることを確認します。
詳しくは、74 ページをご覧ください。
フロッピー・ディスクの表を上側にして、ディス
2.
ク・ドライブにカチッというまで差し込みます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
3.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
4.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
第 4 章 演奏の録音と保存
<実行>にタッチすると、次のような画面が表示
9.
されます。
fig.04-26.eps
10.
<はい>にタッチします。
選んだ曲が消えます。
<いいえ>にタッチすると、ファイルの削除は行われま
せん。
※ ユーザー・メモリーに保存に保存したデータを消す場合
は、データの削除が終わるまで、絶対に電源を切らない
でください。
5.
<ファイル>にタッチします。
次のような「ソング・ファイル画面」が表示されます。
fig.04-21.eps
<削除>にタッチします。
6.
次のような画面が表示されます。
fig.04-25.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、ソング・ファイル画面
に戻ります。
7.
<ディスク>または<ユーザー>にタッチします。
フロッピー・ディスクの曲を削除するときは<ディスク
>、ユーザー・メモリーの曲を削除するときは<ユー
ザー>にタッチしてください。
8.
にタッチして、消す曲を選びます。
77
Page 78

第 4 章 演奏の録音と保存
ディスクの曲をユーザー・メモ
リーにコピーする
フロッピー・ディスクに保存した曲を、ユーザー・メモリー
にコピーすることができます。
フロッピー・ディスクの表面を上側にして、ディ
1.
スク・ドライブにカチッというまで差し込みます。
2.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
3.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
4.
<ファイル>にタッチします。
<コピー>にタッチします。
5.
以下のような画面が表示されます。
■ ユーザー・メモリーの曲をディスク
にコピーする
ユーザー・メモリーに保存された曲を、フロッピー・ディス
クに保存することができます。
フロッピー・ディスクの表面を上側にして、ディ
1.
スク・ドライブにカチッというまで差し込みます。
2.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
3.
曲/ディスク画面が表示されます。
4.
<ファイル>にタッチします。
<コピー>にタッチします。
5.
以下のような画面が表示されます。
6.
<ディスク>にタッチして、保存元を「フロッ
ピー・ディスク」にします。
7.
存したい曲を選びます。
「Copy All」を選ぶとディスクの全ての曲が、ユーザー・
メモリーに保存されます。
8.
<実行>にタッチします。
9.
ディスクの曲がユーザー・メモリーにコピーされます。
にタッチして、ユーザー・メモリーに保
にタッチして曲の保存先を選びます。
6.
<ユーザー>にタッチして、保存元を「ユー
ザー・メモリー」にします。
7.
を選びます。
8.
す。
9.
<実行>にタッチします。
ユーザー・メモリーの曲がディスクにコピーされます。
にタッチして、ディスクに保存したい曲
にタッチして、保存先の曲番号を選びま
78
Page 79

第 5 章 より進んだ録音機能
<録音設定>にタッチします。
録音方法を選ぶ
HP-557R では以下の 4 種類の録音方法が可能です。
通常は、以前に録音した音を消しながら、新しい音を録音し
ていく「リプレース・レコーディング」を使用しますが、そ
の他の録音方法を組み合わせることで、より簡単に曲を録音
することができます。
リプレース・レコーディング
•
通常の録音方法です。以前に録音した音を消しながら、
新しい音を録音していきます。
•
ミックス・レコーディング(P.80)
以前に録音した音を消さずに、音を重ねて録音します。
録音してある伴奏に、あらたにメロディを重ねて録音す
るときなどに便利です。
•
ループ・レコーディング(P.80)
指定した小節間を、音を重ねながら繰り返し録音しま
す。繰り返し同じ区間を録音することで、異なる打楽器
の音色を重ねていき、リズム・パートを作るときに便利
です。
•
パンチ・イン・レコーディング(P.81)
録音した演奏を聴きながら、指定した区間だけ録音をや
り直すことができます。
メロディの一部分だけ録音をやり直したいときなど、す
でに録音した他の演奏部分を聞きながら、あるパートの
指定の位置だけ再録音できます。
※ 電源を入れた直後は、リプレース・レコーディングが選
ばれています。
4.
「録音設定画面」が表示されます。
fig.05-02.eps
<録音モード>の にタッチして、録音方
5.
法を選びます。
表示 録音方法
Replace リプレース・レコーディング
Mix ミックス・レコーディング
Loop ループ・レコーディング
Auto Punch In/Out マークをつけた区間をパンチ・イ
Manual Punch In/Out ペダルを踏んだところからパンチ・
Tempo 録音した曲のテンポに変化をつける
■ 録音済みの音を消して録音する
(リプレース・レコーティング)
以前に録音した音を消しながら録音をしていく方法を「リプ
レース・レコーディング」といいます。電源を入れたときに
は、この方法に設定されています。
ン・レコーディング
イン・レコーディング
ことができます。87 ページをご覧
ください。
■ 録音方法の選び方
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
2.
録音/再生画面が表示されます。
<メニュー>にタッチします。
3.
次のような画面が表示されます。
fig.05-01.eps
画面に<録音設定>が表示されていないときは、ページ
[][ ]ボタンを押して画面を切り替えます。
1.
「録音設定画面」で< Replace >を選びます。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
リプレース・レコーディングの状態になります。
第 4 章(P.67)の録音方法や、「16 パートを使って多重
→
録音する(16 トラック・シーケンサー)」(P.82)など
の操作に従って、演奏を録音してください。
79
Page 80

第 5 章 より進んだ録音機能
■ 録音済みの音を消さずに重ねて録音
する(ミックス・レコーディング)
以前に録音した演奏の上に音を重ねて録音することができま
す。この方法を「ミックス・レコーディング」といいます。
「録音設定画面」で< Mix >を選びます。
1.
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
録音方法がミックス・レコーディングに変わります。
「録音をやり直す」(P.70)や、「16 パートを使って多重
録音する(16 トラック・シーケンサー)」(P.82)など
の操作に従って、演奏を録音してください。
※ ミックス・レコーディングが終わったら、通常のリプ
レース・レコーディングの状態に戻しておきましょう。
■ 同じ区間を繰り返し録音する(ルー
プ・レコーディング)
指定した区間を、音を重ねながら何度も繰り返して録音する
ことができます。このような録音方法を「ループ・レコー
ディング」といいます。リズム・パートを録音するときなど
に便利です。例えば、この方法で 4 小節間のループ・レコー
ディングにします。最初にバス・ドラムを録音し、次にスネ
ア・ドラム、次にハイ・ハット・・・と 4 小節ずつ繰り返
し音を重ねていきます。4 小節のリズム・パターンを録音し
終えたら、「小節をコピーする」(P.89)の操作で、その4
小節を必要な回数だけコピーすれば、リズム・パートが簡単
にできあがります。
録音する区間の前後にマークAとマークBをつけま
1.
す。
「曲中にマークをつける」(P.50)をご覧ください。
まだ何も録音していない場合は、必要な小節分を「空レ
コーディング」してからマークをつけます。
○空レコーディングとは
空レコーディングは、何も演奏せずに空白の小節を録音
することです。
「録音設定画面」(P.79)で<Loop >を選びます。
2.
録音方法がループ・レコーディングに変わります。
3.
< >(録音)にタッチします。
録音待機状態になります。
4.
< >(再生)にタッチして、録音を始めます。
マーク A をつけた小節から録音が始まります。マークB
まで進むと、マーク A に戻り録音が続きます。
繰り返し録音するごとに、演奏した音が重なっていきま
す。
5.
< >(停止)にタッチすると、録音が止まりま
す。
※ ループ・レコーディングが終わったら、通常のリプレー
ス・レコーディングの状態に戻しておきましょう。
○ループ・レコーディングのショート・カット
次の方法でもループ・レコーディングの設定にすること
ができます。
録音する区間の前後にマークA とマークBをつ
1.
けます。
「曲中にマークをつける」(P.50)をご覧ください。
まだ何も録音を行なっていない場合は、必要な小節
分を「空レコーディング」してからマークをつけま
す。
2.
マーク画面(P.52)の<リピート>のアイコ
ンにタッチします。
これで、録音方法がループ・レコーディングになり
ました。
演奏を録音してください。
※ ループ・レコーディングが終わったら、もう一度
「マーク画面」の<リピート>のアイコンにタッチ
して、通常のリプレース・レコーディングにしてお
きましょう。
[録音/再生]ボタンを押して、録音/再生画
1.
面を表示させます。
2.
曲のテンポと拍子を決めます。
< >(録音)にタッチしてから、< >
3.
(再生)にタッチします。
録音が始まります。
何も演奏しないで、必要な小節数だけ録音し
4.
たら、< >(停止)にタッチします。
録音が止まります。
80
Page 81

第 5 章 より進んだ録音機能
■ ある区間の録音をやり直す(パン
チ・イン・レコーティング)
録音した演奏を聴きながら、指定した区間だけ録音をやり直
すことができます。この録音方法を「パンチ・イン・レコー
ディング」といいます。
メロディの一部分だけ録音をやり直したいときなど、すでに
録音した他の演奏部分を聞きながら、あるパートの指定の位
置だけ再録音できるので便利です。
パンチ・イン・レコーディングには、次の 2 つの方法があ
ります。
●マーク A とマーク B で指定した区間を録音する
(Auto Punch In/Out)
あらかじめ、録音をやり直したい区間にマーク A とマーク
B をつけておきます。「パンチ・イン・レコーディング」の
設定にして録音すると、マーク A からマーク B の間だけを
録音し直すことができます。
●ペダルを踏んだ位置から録音を始める(Manual
Punch In/Out)
録音してあった演奏を聴きながら、指定の箇所にきたらペダ
ルを踏んで、録音を始めることができます。もう一度ペダル
を踏むと、録音は解除されて再生に戻ります。
※ ペダルでこの方法を使うには、あらかじめペダルやパッ
ド・ボタンの働きを変えておく必要があります。「ペダ
ルに機能を割り当てる」(P.62)をご覧ください。
○ペダルで指定した小節から録音を始める
ペダルを使うときは、あらかじめペダルの働きを変えておき
ます。
「ペダルに機能を割り当てる」の操作で、ペダルに< Punch
In/Out >を割り当ててください(P.62)。
「録音設定画面」(P.79)で<Manual Punch In/Out
1.
>を選びます。
録音方法がパンチ・イン・レコーディングに変わりま
す。
2.
録音を始めます。
「録音をやり直す」(P.70)の手順にしたがって、録音を
始めます。
すでに録音した演奏が再生されます。
ペダルを踏むと録音が始まりますので、演奏してくださ
い。もう一度、ペダルを踏むと、録音が終わり、すでに
録音した演奏が再生されます。
< >(停止)にタッチすると、演奏が止まりま
3.
す。
※ パンチ・イン・レコーディングが終わったら、通常のリ
プレース・レコーディングの状態に戻しておきましょ
う。「録音方法を選ぶ」(P.79)をご覧ください。
○マーク間を録音する
1.
あらかじめ録音をやり直す区間にマークをつけて
おきます。
「曲中にマークをつける」(P.50)の手順に従って、マー
カー A、B で区間を指定してください。
2.
「録音設定画面」(P.79)で< Auto Punch In/Out >
を選びます。
録音方法がパンチ・イン・レコーディングに変わりま
す。
録音を始めます。
3.
「録音をやり直す」(P.70)の手順にしたがって、録音を
始めます。
指定した区間までは、すでに録音した演奏が再生されま
す。指定した区間になると音が消えて録音が始まります
ので、演奏してください。
指定した区間が過ぎると録音が終わり、すでに録音した
演奏が再生されます。
< >(停止)にタッチすると、曲が止まりま
4.
す。
81
Page 82

第 5 章 より進んだ録音機能
16 パートを使って多重録音する
(16 トラック・シーケンサー)
多重録音とは、録音済のパートの演奏を聴きながら、他の
パートの演奏を重ねて録音していく手法のことです。
HP-557R では、16 のパートを多重録音することができま
す。1 つのパートに 1 つの音色で録音しますので、最大 16
音色の演奏を重ねて 1 つの曲データに仕上げることができ
ます。16のパートを 1 パートずつ多重録音していく機能を
「16トラック・シーケンサー」といいます。
○ 16 トラック・シーケンサーとトラック・
ボタン
HP-557R の録音機能には「16 トラック・シーケンサー」
の他に「トラック・ボタン」(P.67)があります。
この「トラック・ボタン」は、16 トラック・シーケンサー
の 16 のパートを 5 つのボタンにまとめたものです。ですか
ら、トラック・ボタンを使って録音した演奏を、16 トラッ
ク・シーケンサーを使って、さらに音を重ねて録音したり、
より細かく編集することができます。また、16トラック・
シーケンサーで作った曲データを再生し、トラック・ボタン
を押すだけで、あるパートの音をミュートする(音の出ない
状態にする)なども簡単にできます。
トラック・ボタンと 16 トラック・シーケンサーのパートは
以下のように対応しています。
トラック・ボタン パート
<リズム> D (10)、S (11)
<フル・キーボード> 1
<伴奏> 2、5 〜 9、12 〜 16
<左手> 3
<右手> 4
16 トラック・シーケンサーでは 1 パートごとに 1 種類の音
色を録音していくため、レイヤー演奏(P.36)やスプリッ
ト演奏(P.37)などを使って、同時に 2 種類以上の音色を
録音することはできません。また、自動伴奏を使った演奏を
録音することもできません。自動伴奏を使って録音したいと
きは、トラック・ボタンを使って録音すると良いでしょう。
「簡単に演奏を録音する(トラック・ボタン)」(P.67)
→
をご覧ください。
○市販の SMF ミュージックデータ
市販のローランド SMF ミュージックデータの曲データも
16 のパートで構成されています。
フロッピー・ディスクから曲データを読み込み、16 トラッ
ク・シーケンサーを使えば、曲データを編集することもでき
ます。
※ 市販のローランド SMF ミュージックデータのパート
11 は、トラック・ボタンの<伴奏>に含まれますが、
その他のパートのトラック・ボタンへの対応は同じで
す。
※ 市販のミュージック・データの中には編集できないもの
もあります。
○ 16 トラック・シーケンサー画面
16 トラック・シーケンサーで録音するときは、「16 トラッ
ク・シーケンサー画面」を表示させておきます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチします。
録音/再生画面が表示されます。
3.
録音/再生画面で<16トラック>にタッチします。
次のような画面が表示されます。この画面を「16 ト
ラック・シーケンサー画面」といいます。
fig.05-03
ツール・バー
(<▼>にタッチすると切り替わります)
アイコン 説明
< 1 >〜< 16 > 録音する、または設定を変えるパートに、
タッチして選びます。
選んだパートは表示が反転します。
再生するパート
演奏を再生しない(ミュートされている)
パート
演奏データが録音されていないパート
ソロ 選んでいるパートだけを再生することが
できます。
ミュート 選んでいるパートの音が出ない状態にす
ることができます。
消去 選んでいるパートの演奏データを消去し
ます。
音色セット 音色セット画面が表示されます。詳しく
は 84 ページをご覧ください。
パート設定 パート設定画面が表示され、各パートの
細かい設定ができます。詳しくは 84
ページをご覧ください。
82
Page 83

第 5 章 より進んだ録音機能
■ 16 トラック・シーケンサーの録音
方法
○その 1 録音の準備をする
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[曲/ディスク]ボタンにタッチします。
曲/ディスク画面が表示されます。
fig.05-04.eps
< 0:New Song >を選びます。
3.
画面に< 0:New Song >が表示されていないときは、
ページ[ ][ ]を押して画面を切り替えて、< 0:
(曲名)>にタッチします。< 0:(曲名)>にタッチす
ると、表示が< 0:New Song >に変わります。
fig.05-05.eps
○その 2 録音する
ここで、必要に応じて、録音方法を選んでおきます。
録音方法の選び方は、79 ページをご覧ください。
初めて録音するときは、録音方法を選ぶ必要はありません。
1.
「16 トラック・シーケンサー画面」を表示します。
前項の「16 トラック・シーケンサー画面」の操作に
従ってください。
録音するパートの番号にタッチします。
2.
タッチしたパートの表示が反転します。
パート D (10) とパートS (11) には、ドラムの音か効果
音だけ録音できます。
[音色]ボタンで演奏する音色を選びます。
3.
[戻る]ボタンにタッチすると、「16 トラック・シーケ
ンサー画面」に戻ります。
< >(曲の頭)にタッチします。
4.
曲の先頭から録音を始めるようにします。
曲の途中から演奏を録音したいときは、< >(巻
戻し)や< >(早送り)で録音を始める小節を選
びます。
< >(録音)にタッチします。
5.
録音待機状態になります。
すでに録音した曲データがあると、「曲を消去します」
→
という画面が表示されます。曲を消しても良いときは<
はい>にタッチしてください。曲を消したくないときは
<いいえ>にタッチして、曲をフロッピー・ディスクま
たはユーザー・メモリーに保存してください(P.74)。
4.
[メトロノーム]ボタンを押して、拍子を選びます
(P.40)。
メトロノーム音が必要ないときには、もう一度[メトロ
ノーム]ボタンを押します。
ダイヤルで曲の基本テンポを決めます。
5.
[戻る]ボタンにタッチすると、もとの画面に戻ります。
※ すでに録音した曲データの拍子を変えることはできませ
ん。基本テンポを変えたいときは「曲の基本テンポを変
える」(P.86)をご覧ください。
※ 録音した後で、曲の拍子を変えることはできません。曲
の途中で拍子の変わる曲を作りたいときは、「曲の途中
で拍子の変わる曲を作る」(P.86)をご覧ください。
< >(再生)にタッチします。
6.
2 小節のカウント音のあと、録音が始まります。
演奏を録音してください。
7.
< >(停止)にタッチします。
録音が止まります。
1 つのパートの録音が終了したら、別のパートを選んで
録音します。
必要なパートを重ねて録音し、曲を仕上げていきましょ
う。
※「その 1 録音の準備をする」の操作は 1 つ目のパート
を録音するときだけ必要です。2 つ目以降のパートを録
音するときは「その 2 録音する」から操作をしてくだ
さい。
※ 電源を切ると録音した曲は消えてしまいます。フロッ
ピー・ディスクやユーザー・メモリーに保存しておきま
しょう。詳しくは「曲をフロッピー・ディスクやユー
ザー・メモリーに保存する」(P.74)をご覧ください。
83
Page 84

第 5 章 より進んだ録音機能
■ 音楽ジャンルに合わせて各パートの
音色を決める(音色セット)
「音色セット」を使うと、選んだ音楽のジャンルに合わせて、
16 の各パートに最適な音色が割り当てられます。
「こんな曲を作りたいけど、どんな音色を使おうかな」と
思ったときに、音色セットで音色を割り当てて、それからイ
メージに合わせて音色を変更しても良いでしょう。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチして、録音/再生画
2.
面を表示します。
3.
画面下の< 16トラック>にタッチします。
次のような「16 トラック・シーケンサー画面」が表示
されます。
fig.05-03.eps
■ パートごとの設定を変える
16 トラック・シーケンサーで録音した曲を、パートごとに
音量や音色などを変えたり、音を再生しないように設定する
ことができます。
※ 市販のローランド SMF ミュージックデータも、別々の
楽器の音を鳴らす 16 個のパートで構成されていますの
で、同じようにパートごとの設定を変えて再生すること
ができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[曲/ディスク]ボタンにタッチして、タッチ・パ
2.
ネルで曲を選びます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
3.
録音/再生画面が表示されます。
< 16トラック>にタッチします。
4.
16 トラック・シーケンサー画面が表示されます。
fig.05-03.eps
画面に<音色セット>が表示されていないときは、画面
右下の<▼>にタッチして、ツール・バーを切り替えま
す。
<音色セット>にタッチします。
4.
次のような画面が表示されます。
fig.05-06.eps
5.
音楽ジャンルを選んでタッチします。
6.
[戻る]ボタンにタッチします。
各パートに音色が割り当てられました。
5.
タッチ・パネルで、設定したいパートにタッチし
ます。
画面右下の<▼>にタッチします。
6.
ツール・バーのアイコンにタッチして、選んだ
7.
パートの設定を変更します。
表示 機能
ソロ 選んでいるパートだけを再生するようにしま
す。
ミュート 選んでいるパートの「再生する/しない」の
設定を切り替えます。
消去 選んでいるパートの演奏情報を消します。
<消去>にタッチすると、確認のメッセージ
が表示されます。録音した音を消すときは<は
い>、消したくないときは<いいえ>にタッ
チしてください。一度消した演奏を、元に戻
すことはできません。
84
Page 85

第 5 章 より進んだ録音機能
※ 1 つのパートの音を再生しないようにすることを「マイ
ナス・ワン」といいます。マイナス・ワンを利用する
と、特定の楽器の音を鳴らないようにして、かわりに自
分で演奏することができます。
<パート設定>にタッチすると、選んだパートの
8.
細かい設定ができます。
次のような画面が表示されます。
fig.05-07.eps
この画面が表示されているときに[音色]ボタンにタッ
チして音色を変えると、選んでいるパートの音色を変更
することができます。画面の一番上にパート名と音色名
が表示されています。
それぞれの項目の にタッチして、設定を
9.
変えます。
●次の画面が表示されたら
パートごとに曲の設定を変えた場合に、別の画面を表示させ
ようとすると、次のような画面が表示されることがありま
す。
<はい>にタッチすると、曲の設定を変更します。
<いいえ>にタッチすると、設定の変更は取り消されます。
fig.05-08.eps
パートごとに設定を変更した曲を消したくないときは、
曲を保存してください(P.74)。
※ パートごとの再生する/しないの設定は、保存すること
はできません。
表示 解説
ボリューム 音量を変えます。
リバーブ リバーブ効果の深さを変えます。
コーラス コーラス効果のかかり具合を変えます。
パンポット 音の聞こえてくる方向を左右に移動させます。
にタッチすると音が右に移動し、 に
タッチすると左に移動します。
○ パンポットとは ?
音の聴こえてくる方向を調節するものをパンポットといいま
す。パンポットを設定することで、左右のスピーカーの間
の、どの位置から音が聴こえるようにするかを決めることが
できます。
10.
11.
{戻る]ボタンを押します。
12.
必要に応じて、ほかのパートの設定も変えます。
ページ[ ][ ]ボタンを押すと、パートが切り替わ
ります。
パート名は画面の上段に表示されています。
<▼>にタッチして、ツール・バーを切り替えま
す。
< >(再生)にタッチすると、変更された設定
13.
で曲が再生されます。
曲を聴いて確認してみましょう。
< >(停止)にタッチすると、曲の再生は止まりま
す。
85
Page 86

第 5 章 より進んだ録音機能
曲の途中で拍子の変わる曲を作る
曲の途中で拍子が変わる曲を作ることができます。
※ 録音した曲は、後から拍子を変えることはできません。
演奏を録音する前に、拍子を決めてください。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチして、録音/再生画
2.
面を表示します。
画面下の<メニュー>にタッチします。
3.
次のような画面が表示されます。
fig.05-01.eps
画面に<ビート・マップ>が表示されていないときは、
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えま
す。
4.
<ビート・マップ>にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.05-09.eps
曲の基本テンポを変える
曲を録音するときに最初に設定したテンポ(基本テンポ)を
変えることができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンにタッチして、録音/再生画
面を表示します。
3.
ダイヤルを使ってテンポを選びます。
<メニュー>にタッチします。
4.
5.
<曲の編集>にタッチします。
6.
<テンポ書込み>にタッチします。
<はい>にタッチします。
7.
曲の基本テンポが変わります。
電源を切ったり違う曲を選んだりすると、基本テンポを
変えた曲は消えます。フロッピー・ディスクやユー
ザー・メモリーに保存してください。
<いいえ>にタッチすると、テンポの書き込みは中止さ
れます。
※ テンポの変化のある曲の場合は、< >(曲の頭)ボ
タンを押して曲の頭に戻してから、操作を行なってくだ
さい。曲の頭に戻さずにテンポを変えると、テンポを変
えた場所でのテンポを変えた割合が、全体のテンポに反
映されます。
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
< >(早送り)で、拍子を変えたい小節に移
5.
動します。
6.
にタッチして拍子を選び、<実行>に
タッチします。
移動した小節から後が、選んだ拍子に変わります。
変更が終わったら「録音をやり直す」(P.70)や「16
パートを使って多重録音する(16 トラック・シーケン
サー)」(P.82)の操作に従って、演奏を録音してくださ
い。
7.
[戻る]ボタンにタッチします。
86
Page 87

曲の途中でテンポを変える
録音した曲に、テンポの変化をつけることができます。
HP-557R では、曲のテンポ情報は、演奏データと区別して
記憶されます。そのため、曲にテンポの変化をつけるとき
は、演奏データとは別に、テンポ情報の変化を録音する必要
があります。
テンポを録音することを、「テンポ・レコーディング」とい
います。
■ 曲を聴きながらテンポを変える
リタルダントなどのように徐々にテンポの変化をつけること
ができます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[録音/再生]ボタンにタッチします。
2.
録音/再生画面が表示されます。
3.
<メニュー>にタッチします。
次のような画面が表示されます。
fig.05-01.eps
第 5 章 より進んだ録音機能
7.
< >(録音)にタッチして録音待機状態にしま
す。
< >(再生)にタッチすると、録音が始まりま
8.
す。
9.
テンポを変化させたい場所で、ダイヤルを使って
テンポを変化させます。
10.
< >(停止)ボタンを押すと、録音が終わりま
す。
曲にテンポの変化がつきました。
※「テンポ・レコーディング」の設定になっているときは、
演奏を録音することはできません。テンポ・レコーディ
ングが終わったら、通常のリプレース・レコーディング
に戻しておきましょう。「録音方法を選ぶ」(P.79)をご
覧ください。
■ ある小節からテンポを変える
移動した小節の頭から、曲のテンポを変えることができま
す。テンポを急に変化させたいときに便利です。
「テンポ・レコーディング」の設定にします。
1.
手順は「曲を聴きながらテンポを変える」の操作 1 〜 5
と同じです。
[戻る]ボタンに数回タッチして、録音/再生画面に切
り替えます。
画面に<録音設定>が表示されていないときは、ページ
[][ ]ボタンを押して画面を切り替えます。
4.
<録音設定>にタッチします。
「録音設定画面」が表示されます。
<録音モード>の にタッチして、<
5.
Tempo >を選びます。
テンポ・レコーディングの設定になります。
fig.05-11.eps
[戻る]ボタンに数回タッチして、録音/再生画面に切
り替えます。
6.
< >(巻戻し)や< >(早送り)で、テン
ポを変えたい小節の少し前に移動します。
< >(巻戻し)や< >(早送り)で、テ
2.
ンポを変えたい小節に移動します。
3.
< >(録音)にタッチして録音待機状態にしま
す。
ダイヤルを使ってテンポを変えます。
4.
5.
< >(再生)にタッチします。
移動した小節の頭から曲のテンポが変わります。
< >(停止)を押すと、テンポの変更が終わり
6.
ます。
※「テンポ・レコーディング」の設定になっているときは、
演奏を録音することはできません。テンポ・レコーディ
ングが終わったら、通常のリプレース・レコーディング
に戻しておきましょう。「録音方法を選ぶ」(P.79)をご
覧ください。
※ 元のテンポに戻したいときには、テンポを録音した場所
のテンポ情報を消してください。テンポ情報を消すには
「小節を空白にする」(P.92)をご覧ください。
87
Page 88

第 6 章 曲の編集
編集機能の選び方
HP-557R のトラック・ボタンまたは 16トラック・シーケ
ンサーで録音した演奏を、いろいろな方法で編集することが
できます。
※ 画面右上の小節番号の表示が反転している間は、曲の読
み込み中です。曲の編集は、小節表示の反転が終わって
から行ってください。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[録音/再生]ボタンを押します。
録音/再生画面が表示されます。
fig.06-01.eps
タッチ・パネルで<メニュー>にタッチします。
3.
次のような画面が表示されます。
fig.06-02.eps
表示 解説
編集の取消し 編集の操作を取り消します(P.88)。
コピー 小節や、内蔵のリズム・パターンをコピー
します(P.89、P.90)。
クォンタイズ 録音した演奏の、音のばらつきを揃えます
(P.89)。
デリート 小節を削除します(P.91)。
インサート 空白の小節を加えます(P.91)。
トランスポーズ パートごとに移調します(P.92)。
イレース 小節を空白にします(P.92)。
パート・エクスチェンジ パートの音を入れ替えます(P.93)。
ノート・エディット 1 つ 1 つの音符を修正します(P.93)。
PC エディット 曲中の音色切り替えを修正します(P.94)。
テンポの書込み 曲を録音するときに最初に設定したテンポ
(基本テンポ)を変えることができます。
「PC」とは「Program Change(プログラム・チェンジ)」
の略で、「音色を切り替えなさい」という命令のことです。
曲の途中で音色の変わる曲には、音色が変わる位置に「PC」
が入っています。
→
「編集の取消し」を選んでも、編集を取り消すことので
きない場合があります。曲をフロッピー・ディスクや
ユーザー・メモリーに保存してから編集することをおす
すめします。保存の方法については「曲をフロッピー・
ディスクやユーザー・メモリーに保存する」(P.74)を
ご覧ください。
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替えま
す。
タッチ・パネルで<曲の編集>にタッチします。
4.
次のような「曲の編集画面」が表示されます。
画面に<曲の編集>が表示されていないときは、ページfig.06-03.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、元の画面に戻ります。
ページ[ ][ ]ボタンを押して画面を切り替
5.
え、タッチ・パネルで編集機能を選びます。
このあとは、各機能のページの手順に従って操作を行
なってください。
編集を取り消す
直前に行なった編集の操作を取り消すことができます。編集
をした後で、元の状態に戻したいときに便利です。
※ 編集内容によっては、元に戻すことができないものもあ
ります。
1.
「編集機能の選び方」(P.88)に従って、<編集の
取消し>を選びます。
取り消すことのできる編集操作が表示されます。
fig.06-05.eps
<いいえ>にタッチすると、メニュー画面に戻り、編集
の取消しが中止されます。
<はい>にタッチすると、画面に表示された編集
2.
機能の操作が取り消されます。
88
Page 89

第 6 章 曲の編集
音のばらつきを揃える
録音した演奏のタイミングのずれを、指定したタイミングに
揃えることができます。このことを「クォンタイズ」といい
ます。たとえば、4分音符のタイミングで演奏したつもり
が、実際にはタイミングが前後に多少ずれてしまうことがあ
ります。この場合、4 分音符(1/4)のタイミングでクォン
タイズすると、タイミングを正確に合わせることができま
す。
fig.06-06
Resolutionが「1/4」のとき
演奏したタイミング
1 2 3 4
クォンタイズで修正
Resolutionが「1/16」のとき
演奏したタイミング
クォンタイズで修正
1.
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<
クォンタイズ>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-07.eps
1 2 3 4
クォンタイズが始まります。
クォンタイズが終わると、曲の編集画面に戻ります。
小節をコピーする
演奏の一部を、同じパートの違う小節や他のパートの小節に
コピーすることができます。同じようなフレーズを繰り返す
曲を作るときなどに便利です。
fig.06-08(小節コピーの図)
例:5小節目から3小節を、8小節目以降にコピーする
1 2 3 4 5 6 7
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<コ
1.
ピー>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-09.eps
表示 設定内容
From クォンタイズする区間の先頭の小節番号
For クォンタイズする小節数
Tr/Pt クォンタイズするトラック・ボタンまたは
パートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートについてクォ
ンタイズします。
Resolution クォンタイズするタイミング
次の中から選びます。
1/2(2分音符)、1/4(4 分音符)、1/6(3
連 4 分音符)、1/8(8 分音符)、1/12(3連
8 分音符)、1/16(16 分音符)、1/24(3 連
16分音符)、1/32(32 分音符)
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
2.
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
3.
クォンタイズを中止したいときは、[戻る]ボタンに
タッチします。クォンタイズは中止されて、曲の編集画
面に戻ります。
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
4.
ます。
表示 設定内容
From コピーする区間の先頭の小節番号
For コピーする小節数
Src コピー元のトラック・ボタンまたはパートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートをコピーします。
< Dst >の欄には「- - -」と表示されます。
「R.Pattern」を選ぶと、HP-557R に内蔵されて
いるリズム・パターンをコピーします。
詳しくは、「リズム・パターンをコピーする」
→
(P.90)をご覧ください。
To コピー先の小節番号
「End」を選ぶと、曲の終わりにコピーします。
Times コピーする回数
Dst コピー先のパートの番号
Mode コピーの種類
以下の 3 つがあります。
Replace
コピー先に録音した演奏があるときは、以前の録
音を消して、その上からコピーします。
Mix
コピー先に録音した演奏があるときは、以前の録
音に重ねてコピーします。コピー元とコピー先の
音色が違う場合は、コピー先の音色に変わります。
89
Page 90

第 6 章 曲の編集
Insert
コピー先に録音した演奏があるときは、以前の録
音を消さずに、コピーする部分を挿入します。挿
入した小節の分だけ、曲が長くなります。
< Src >でトラック・ボタンを選ぶと、選んだトラック・
•
ボタンにだけコピーすることができます。他のトラック・
ボタンにはコピーすることができません。
2.
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
3.
コピーを中止したいときは、[戻る]ボタンにタッチし
ます。
コピーが中止されて、曲の編集画面に戻ります。
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
4.
ます。
コピーが始まります。
コピーが終わると、曲の編集画面に戻ります。
リズム・パターンをコピーする
HP-557R には、多くのリズム・パターンが内蔵されていま
す。これらのリズム・パターンをコピーして、リズム・パー
トを作ることができます。リズム・パターンの種類について
は「リズム・パターン一覧」(P.119)をご覧ください。
リズム・パターンは、16 トラック・シーケンサーのパート
D(10)または録音/再生画面にあるトラック・ボタンの<
Rhythm >ボタンにだけコピーすることができます。
1.
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<コ
ピー>を選びます。
通常のコピーについては「小節をコピーする」(P.89)
をご覧ください。
< Src>にタッチして、[ダイヤル]で
2.
「R.Pattern」を選びます。
内蔵のリズム・パターンをコピーする設定になりまし
た。
fig.06-10.eps
•
< From >の欄には、リズム・パターンの名前と小節数が
表示されます。
•
< Dst >は「Part D (10)」に固定されます。
< Src>を「R.Pattern」以外に切り替えると、通常の
コピーの設定になります。
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
3.
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
4.
[戻る]ボタンにタッチすると、コピーは行われずに曲
の編集画面に戻ります。
5.
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
ます。
コピーが始まります。
コピーが終わると、曲の編集画面に戻ります。
→
リズム・パターンは録音することもできます。「簡単に
リズム・パートを作る」(P.74)をご覧ください。
90
Page 91

第 6 章 曲の編集
ある小節を消す
演奏の一部を小節単位で削除することができます。演奏の一
部を削除すると、それ以降の演奏が前にずれます。指定した
区間の小節を削除することを「デリート」といいます。
fig.06-11(デリートの図)
例:5小節目から4小節削除する
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 2 3 4 5 6
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<デ
1.
リート>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-12.eps
空白の小節を挿入する
指定した位置に空白の小節を挿入することができます。空白
の小節を挿入することを「インサート」といいます。
fig.06-13(インサートの図)
例:5小節目に3小節挿入する
1 2 3 4 5 6 7
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1.
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<イ
ンサート>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-14.eps
表示 設定内容
From 削除する区間の先頭の小節番号
For 削除する小節数
Tr/Pt 削除するトラック・ボタンまたはパートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートの同じ場所が削
除されます。
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
2.
3.
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
小節の削除を中止したいときは、[戻る]ボタンにタッ
チします。
削除は中止されて、曲の編集画面に戻ります。
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
4.
ます。
削除が始まります。
削除が終わると、曲の編集画面に戻ります。
表示 設定内容
From 挿入する区間の先頭の小節番号
For 挿入する小節数
Tr/Pt 挿入するトラック・ボタンまたはパートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートの同じ場所に空
白の小節が挿入されます。
2.
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
3.
小節の挿入を中止したいときは、[戻る]ボタンにタッ
チします。
挿入は中止され、曲の編集画面に戻ります。
4.
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
ます。
空白の小節の挿入が始まります。
挿入が終わると、曲の編集画面に戻ります。
91
Page 92

第 6 章 曲の編集
小節を空白にする
曲の長さを短くせずに、指定した区間の小節の演奏データを
消してその範囲を空白にすることができます。小節を空白に
することを「イレース」といいます。
fig.06-15(イレースの図)
例:5〜8小節の演奏データを消去する
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
2.
3.
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
演奏情報の消去を中止したいときは、[戻る]ボタンに
タッチします。
演奏情報の消去は行われずに曲の編集画面に戻ります。
4.
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
ます。
指定された区間を空白にします。
イレースが終わると、曲の編集画面に戻ります。
空白の小節
1.
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<イ
レース>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-16.eps
表示 設定内容
From 空白にする区間の先頭の小節番号
For 空白にする小節数
Tr/Pt 空白にするトラック・ボタンまたはパートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートの同じ場所が空
白にされます。
Event 消去する演奏情報
以下の項目から選びます。
「All」
音符、テンポ、音色切り替え、音量変化などの、
すべての演奏情報を消します
パートごとに移調する
指定したパートやトラックごとに移調することができます。
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<ト
1.
ランスポーズ>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-17.eps
表示 設定内容
From 移調する区間の先頭の小節番号
For 移調する小節数
Tr/Pt 移調するトラック・ボタンまたはパートの番号
「All」を選ぶと、すべてのパートの同じ場所が移
調されます。
Bias 移調の幅
− 24(2 オクターブ低い)から+ 24(2 オク
ターブ高い)まで、半音単位で選べます。
92
「Tempo」
テンポ情報を消します。すべての小節のテンポ情
報を消すと、一定のテンポになります。
「Prog. Change」
音色切り替えの情報を消します。
「Note」
音符だけを消します。
「Except Note」
音符以外のすべての演奏情報を消します。
「Expression」
エクスプレッション(音量変化)情報を消しま
す。
タッチ・パネルで、設定する項目を選びます。
2.
[ダイヤル]で、その項目を設定します。
3.
移調を中止したいときは、[戻る]ボタンにタッチしま
す。
移調が中止されて、曲の編集画面に戻ります。
パートを選んだあとで、<実行>にタッチします。
4.
指定された区間を、指定された幅で移調します。
移調が終わると、曲の編集画面に戻ります。
Page 93

第 6 章 曲の編集
パートを入れ替える
あるパートに録音した音を、他のパートに録音した音と入れ
替えることができます。
パートを入れ替えることを、「パート・エクスチェンジ」と
いいます。
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<
1.
fig.06-18.eps
2.
3.
パート・エクスチェンジ>を選びます。
次のような画面が表示されます。
それぞれの にタッチして、入れ替える
パートを選びます。
パートの入れ替えを中止したいときは、[戻る]ボタン
にタッチします。
パートの入れ替えが中止されて、曲の編集画面に戻りま
す。
すべての設定が終わったら、<実行>にタッチし
ます。
パートの入れ替えが終わると、曲の編集画面に戻りま
す。
1 つ 1 つの音符を修正する
録音した演奏を、音符 1 つ 1 つの単位で修正することがで
きます。1 つ 1 つの音符の単位を「ノート」といい、音符の
単位で修正することを「ノート・エディット」といいます。
●ノート・エディットを使うと、次の修正ができます
・ミスタッチの音符を消す
・1 つの音符の音階を変える
・1 つの音符の鍵を弾いた強さを変える
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、<
1.
ノート・エディット>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-19.eps
音符位置 音階 音の強さ
音符位置の表示は「小節:拍子:Tick」という形式に
なっています。Tick とは、拍より細かいタイミングの
ことをいいます。
2.
ページ[ ][ ]ボタンを押して、修正する音
符のあるパートを選びます。
パート番号は画面最上部に表示されます。
画面上の< >(巻戻し)や< >(早送
3.
り)、または にタッチして、修正する音符
を探します。
< Event >にタッチすると、[ダイヤル]を使って音符
を探すことができます。
4.
修正したい音符が画面中央に表示されたら、その
音符の<音階>または<音の強さ>にタッチしま
す。
[ダイヤル]で、音階や音の強さを修正します。そ
5.
の音符を消したいときには、<削除>にタッチし
ます。
すべての設定が終わったら、[戻る]ボタンにタッ
6.
チします。
曲の編集画面に戻ります。
93
Page 94

第 6 章 曲の編集
曲の途中の音色変更を修正する
曲の途中で楽器の音が変わる曲(1 つのパートの中で音色が
切り替わる曲)には、音色が変わる場所に「音色を切り替え
なさい」という命令が入っています。
この命令を「プログラム・チェンジ(PC)」といい、プログ
ラム・チェンジを消したり、切り替わる音色を変更したりす
ることを、「PCエディット」といいます。
「編集機能の選び方」(P.88)にしたがって、< PC
1.
エディット>を選びます。
次のような画面が表示されます。
fig.06-20.eps
PCの位置 音色名
PC(プログラム・チェンジ)位置の表示は「小節:拍
子:Tick」という形式になっています。Tick とは、拍
より細かいタイミングのことをいいます。
ページ[ ][ ]ボタンを押して、修正するプ
2.
ログラム・チェンジのあるパートを選びます。
パート番号は画面最上部に表示されます。
画面上の< >(巻戻し)や< >(早送
3.
り)、または で修正するプログラム・チェ
ンジを探します。
< Event >にタッチすると、[ダイヤル]を使ってプロ
グラム・チェンジを探すことができます。
4.
変更したいプログラム・チェンジが画面中央に表
示されたら、<音色名>にタッチします。
[音色]ボタンをタッチします。
5.
音色グループを選び、[ダイヤル]で音色を選びま
6.
す。
プログラム・チェンジを消したいときは、<削除>に
タッチします。
7.
すべての修正が終わったら、[戻る]ボタンにタッ
チします。
94
Page 95

第 7 章 その他の設定
基準ピッチを変える
(マスター・チューニング)
基準ピッチとは、一般的に、中央 A の鍵盤を弾いたときの
音の高さのことをいいます。他の楽器とアンサンブル演奏を
するときには、きれいなアンサンブルにするためにお互いの
基準ピッチを合わせます。他の楽器と基準ピッチを合わせる
ことを、「マスター・チューニング」といいます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
2.
ピアノ画面が表示されます。
3.
<機能設定>にタッチします。
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
次の画面を表示させます。
fig.07-01.eps
リバーブ効果の種類を変える
音の響きを変えることで、いろいろな場所で演奏している雰
囲気を味わうことができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
音色画面が表示されます。
<機能設定>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
次の画面を表示させます。
fig.07-01.eps
<エフェクト/ベンド>にタッチします。
5.
fig.07-05.eps
5.
<チューニング>にタッチします。
次の画面が表示されます。
fig.07-04.eps
6.
基準ピッチは 415.3 Hz 〜 466.2 Hz の範囲で設定でき
ます。
電源を入れた時には、「440.0Hz」に設定されます。
[戻る]ボタンにタッチすると、機能設定画面に戻りま
す。
で、基準ピッチを変えます。
<リバーブ・タイプ>の で、リバーブ効
6.
果の種類を変えます。
表示 説明
Room 1 会議室の残響
Room 2 ライブ・ハウスの残響
Room 3 大広間の残響
Hall 1 大ホールの残響
Hall 2 小ホールの残響
Plate 金属的で明るい残響
Delay やまびこのように音が何度も繰り返されます
Panning Delay
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
リバーブ効果の種類を変えると「いろいろな演奏場所の
→
雰囲気を味わう(アンビエンス)」(P.42)の設定が変わ
ることがあります。
「音に響きをつける(リバーブ効果)」(P.39)参照
→
左右のスピーカーの間で音が飛び交います
95
Page 96

第 7 章 その他の設定
コーラス効果の種類を変える
コーラス効果をかけているとき(P.39 参照)、そのコーラス
効果の種類を変えることができます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
音色画面が表示されます。
<機能設定>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
次の画面を表示させます。
fig.07-01.eps
<エフェクト/ベンド>にタッチします。
5.
fig.07-05.eps
ベンド・レンジを変える
鳴っている音のピッチを、滑らかに上げたり下げたりするこ
とを「ベンダー効果」といいます。
HP-557R では、ペダルにベンダー機能を割り当てると、ペ
ダルを踏んだり離したりすることでベンダー効果をかけるこ
とができます。
また、ベンダー効果をかけたときの、ピッチ(音の高さ)を
どのくらい変化させるかを設定することができます。ピッチ
の最大変化幅を「ベンド・レンジ」といいます。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[音色]ボタンにタッチします。
音色画面が表示されます。
<機能設定>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
次の画面を表示させます。
fig.07-01.eps
<コーラス・タイプ>の で、コーラス効
6.
果の種類を変えます。
表示 説明
Chorus 1 ゆったりしたうねりで浅めのコーラ
ス効果
Chorus 2 早いうねりで浅めのコーラス効果
Chorus 3 ゆったりしたうねりで深めのコーラ
ス効果
Chorus 4 早いうねりで深めのコーラス効果
Feedback Chorus
Flanger ジェット機の上昇下降音の様な響き
Short Delay 短いやまびこ効果
Short Delay(Feedback)
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
フランジャーのような効果で柔らか
な音
繰り返しが多くて短いやまびこ効果
<エフェクト/ベンド>にタッチします。
5.
fig.07-05.eps
6.
<ベンド・レンジ>の でベンド・レンジ
を設定します。
1 〜 12(半音単位、最大 1 オクターブ)の範囲で設定
することができます。
[戻る]ボタンにタッチすると、演奏設定画面に戻りま
す。
→
「ペダルに機能を割り当てる」(P.62)参照
96
Page 97

第 7 章 その他の設定
画面の設定を変える
カラオケ用のミュージックデータの中には、画面に歌詞が表
示されるものがあります。このようなミュージックデータの
歌詞を画面に表示しないようにすることができます。また、
HP-557R では、画面上に表示される言語の種類や画面の明
るさを変更することもできます。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
2.
ピアノ画面が表示されます。
3.
<機能設定>にタッチします。
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
次の画面を表示させます。
fig.07-01.eps
■ 歌詞を表示させないようにする
1.
「歌詞表示」の で、設定を選びます。
表示 解説
ON ガイド・モードのとき、歌詞つきの譜表が表
示されます(歌詞入りの演奏データを再生し
たとき)
OFF ガイド・モードで歌詞なしの譜表が表示され
ます
■ 画面に表示される言語を変える
「言語」の で、言語を選びます。
1.
表示 解説
English 英語
Japanese 日本語
German ドイツ語
Spanish スペイン語
French フランス語
5.
<画面/言語>にタッチします。
fig.07-06.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、機能設定画面に戻りま
す。
※ ドイツ語、スペイン語、フランス語は、ガイド・モード
やヘルプ機能を使っているときにだけ表示されます。そ
の他の画面が表示されているときには、英語で表示され
ます。また、日本語を選んでいても、一部の機能名など
は英語で表示されます。
■ 画面の明るさを調節する
「コントラスト」の で、画面の明るさ(コ
1.
ントラスト)を調節します。
コントラストは 10 段階で調節できます。
値が大きいほど明るく表示されます。
97
Page 98

第 7 章 その他の設定
電源を切っても設定を記憶させて
おく(メモリー・バックアップ)
通常では、設定は電源を切ると消えて初期設定に戻ります
が、電源を入れ直しても各種の設定を記憶しておくことがで
きます。この機能を「メモリー・バックアップ」といいま
す。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチします。
ピアノ画面が表示されます。
<機能設定>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
次の画面を表示させます。
fig.07-01
製品出荷時の設定に戻す
(ファクトリー・リセット)
「メモリー・バックアップ」(P.98)で記憶した設定を、製
品出荷時の設定に戻すことができます。この機能を「ファク
トリー・リセット」といいます。
※「ファクトリー・リセット」すると、それまで記憶して
いた設定はすべて消え、製品出荷時の設定になります。
1.
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
[ピアノ]ボタンにタッチします。
2.
ピアノ画面が表示されます。
3.
<機能設定>にタッチします。
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
次の画面を表示させます。
fig.07-01
<メモリー・バックアップ>にタッチします。
5.
次の画面が表示されます。
fig.07-07.eps
[戻る]ボタンにタッチすると、機能設定画面に戻りま
す。
6.
<実行>にタッチします。
画面には確認メッセージが表示されます。
fig.07-08.eps
<はい>にタッチすると、設定を記憶します。
7.
設定の記憶が終わると、元の画面に戻ります。
<いいえ>にタッチすると、設定を記憶させないで、元
の画面に戻ります。
画面に<書込み中 ... >と表示されている間は、決して電
→
源を切らないでください。本機の内部メモリーが破壊さ
れ、使用できなくなります。
5.
<ファクトリー・リセット>にタッチします。
fig.07-09.eps
6.
<実行>にタッチします。
画面には確認メッセージが表示されます。
fig.07-08.eps
<はい>にタッチすると、製品出荷時の設定にな
7.
ります。
8.
電源を入れ直します。
<いいえ>にタッチすると、設定を変更しないで、元の
画面に戻ります。[戻る]ボタンにタッチすると、機能
設定画面に戻ります。
※ 画面に<実行中 ... >と表示されている間は、決して電
源を切らないでください。本機の内部メモリーが破壊さ
れ、使用できなくなります。
98
Page 99

第 7 章 その他の設定
タッチ・パネルの位置調整をする
タッチ・パネルは、しばらく使っているとポイントがずれて
しまうことがあります。このずれを直すために、必要に応じ
て、タッチ・パネルの位置調整(キャリブレーション)をし
てください。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチします。
ピアノ画面が表示されます。
<機能設定>にタッチします。
3.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
4.
次の画面を表示させます。
fig.07-03.eps
ピアノ演奏以外できないようにす
る(パネル・ロック)
パネル・ロックを設定すると、ピアノ演奏のみができる状態
になり、すべてのボタンが効かなくなります。お子様などが
不注意でボタンを押したりしても、誤って設定を変えてしま
うことがありません。
※ パネル・ロックをすると、「グランドピアノ 1」の音で
しか演奏できなくなります。
音量を最小にします。
1.
2.
[Power]スイッチを押して電源を切ります。
ページ[ ][ ]ボタンを同時に押しながら、
3.
[Power(電源)]スイッチを押して電源を入れま
す。
ページ[ ][ ]ボタンは、タイトルが表示されるま
で押し続けてください。
音量を調節してください。
4.
ピアノ演奏以外のすべてのボタンが効かなくなります。
鍵盤を弾くと、「グランドピアノ 1」の音が鳴ります。
電源を入れ直すと、パネル・ロックが解除された状態に
戻ります。
<タッチ・パネル>にタッチします。
5.
fig.07-11.eps
画面上の<実行>にタッチします。
6.
ポイントが指示されますので、そのポイントに
7.
タッチしてください。
※ 指示されたポイントと違う所にタッチすると、ずれがひ
どくなることがあります。確実にポイントにタッチして
ください。
画面右下の<書込み>にタッチして、キャリブ
8.
レーションの設定を記憶します。
機能設定画面に戻ります。
接続した外部スピーカーから最適
な音で鳴らす(サウンド・モード)
HP-557R の音を接続した外部スピーカーから鳴らすとき
に、最適な音にすることができます。電源投入時は、「本体」
に設定されています。
[ガイド]ボタンのランプが点灯していたら、[ガ
1.
イド]ボタンを押してランプを消灯させます。
2.
[ピアノ]ボタンにタッチします。
3.
<機能設定>にタッチします。
4.
ページ[ ][ ]ボタンで画面を切り替えて、
<サウンド・モード>にタッチします。
5.
<本体>または<アウトプット>にタッチします。
表示 解説
本体 HP-557R本体のスピーカーで鳴らすとき最適な
音になります。
アウトプット Output(アウトプット)端子に接続した外部ス
ピーカーで鳴らすときに最適な音になります。
99
Page 100

第 8 章 外部機器との接続
HP-557R は、オーディオ機器や MIDI機器、コンピュー
ターなどの外部機器に接続することによって、次のような楽
しみ方ができます。
○ MIDI 機器と接続する(P.101)
MIDI シーケンサーを接続して、HP-557R の演奏情報を録音
したり、シーケンサーの演奏情報で HP-557R を演奏させる
ことができます。また、MIDI 音源機器を接続すると、HP557R を演奏して MIDI 音源機器を鳴らすことができます。
○オーディオ機器と接続する(P.104)
HP-557R は高品質のステレオ・スピーカーを内蔵していま
すが、お手持ちのオーディオ・セットに接続すれば、より迫
力のある演奏をお楽しみいただけます。
また、テープ・レコーダーなどの録音機器を接続して、演奏
を録音することもできます。
○コンピューターと接続する(P.105)
コンピューターと接続してシーケンサー・ソフトウェア
(ローランド Visual-MT など)を使うと、HP-557Rの演奏
を録音し、保存することができます。ソフトウェアに録音し
た演奏は HP-557R で鳴らすことができます。また、市販さ
れているさまざまな音楽ジャンルのミュージックデータを
使って、マイナスワン演奏をすることもできます。
ローランド Visual-MT では、録音した演奏の楽譜表示をす
ることもできます。
3 Input(インプット)端子
他の音源機器やオーディオ機器と接続し、本機のスピーカー
から他の機器の音を出すことができます(P.104)。
4 Output(アウトプット)端子
オーディオ機器などに接続すると迫力のある音が楽しめま
す。またテープ・レコーダーなどに接続して演奏をカセッ
ト・テープに録音することができます(P.104)。
●底面部
fig.08-02
1
Computer
PC-2
PC-1
MIDI In
Mac
MIDI
2
3
Phones
4
1 Computer(コンピューター)端子
コンピューターと接続して演奏情報をやりとりすることがで
きます(P.105)。
接続端子の名称と働き
本体の背面と底面にある接続端子は、それぞれ以下の機能を
持っています。
●背面部
fig.08-01(リア・パネル)
1342
MIDI
1 MIDI Out/In(ミディ・アウト/イン)端子
外部 MIDI 機器と接続して演奏情報をやりとりすることがで
きます(P.101)。
※ 本体底面にも MIDI In 端子があります。2 つのMIDI In
端子を、同時に使用することはできません。
PedalInOut
Input
RL(Mono
Stereo
)
Output
RL(Mono
Stereo
2 コンピューター・スイッチ
接続したコンピューターの種類によって、Mac /PC-1 /
PC-2 を切り換えます。また、MIDI Out/In 端子とコン
ピューター端子の接続を切り換えます(P.105)。
※ MIDI Out/In 端子とコンピューター端子を、同時に使用
することはできません。
3 MIDI In 端子
※ 本体背面にも MIDI In 端子があります。2 つの MIDI In
端子を、同時に使用することはできません。
4 Phones(ヘッドホン)端子 × 2
)
詳しくは「ヘッドホンをつなぐ」(P.14)をご覧ください。
2 Pedal(ペダル)端子
専用スタンドのペダル・コードを接続します。
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