取扱説明書
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このたびはBOSSドクター・ビートDB-88をお買い上
げいただきまして、ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
「安全上のご注意」(P.31)と「使用上のご注意」(P.3)を
よくお読みください。また、この機器の優れた機能を十
分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお
読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見る
ことができるよう、手元に置いてください。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店
にお問い合わせください。
IfyoushouldrequireanEnglishOwner'sManual
(atamodest fee), please contactanauthorized
Rolanddistributor.
© 1997 ボス
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転 載 す る
ことを禁じます。
2
■目次
■使用上のご注意......................................................3
■主な特長 ..................................................................5
■各部の名称と働き.................................................. 6
■接続のしかた ....................................................... 10
■操作方法 ............................................................... 11
●メトロノームとして使用する場合...................11
●タップ・モードでのテンポ設定.........................14
●ループ・モードでの再生のしかた..................... 16
●チューン・モード ..................................................18
■バックアップ機能............................................... 20
■電池交換のしかた............................................... 20
■スタンドの取り付けかた .................................. 21
■ドラム・セットへの取り付け............................ 22
■工場出荷時の設定に戻すとき
(データの初期化)....................................................22
■サンプル・セッティング、
及びプリセット・メモリー .....................................23
■主な仕様 ............................................................... 26
安全上のご注意 ....................................................... 31
■使用上のご注意
31ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交 換について
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電
力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくだ
さい。
● ACアダプターを長時間使用するとACアダプター本
体が多少発熱しますが、故障ではありません。
● この機器は消費電流が大きいため、ACアダプターの
使用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ
電池を使用してください。
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破
損を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電
源を切った状態で行なってください。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防
ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テ
レビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出るこ
とがあります。この場合は、この機器を遠ざけて使用
してください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色
することがあります。
お手入れについて
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しい
ときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってか
ら、柔らかい布で乾拭きしてください。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびア
ルコール類は、使用しないでください。
3
修理について
● お客様がこの機器やACアダプターを分解、改造され
た場合、以後の性能について保証できなくなります。
また、修理をお断りする場合もあります。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることが
あります。大切な記憶内容は、メモしておいてくださ
い。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意を
払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容
が復元できない場合もあります。失われた記録内容の
修復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
メモリー・バックアップについて
● この機器の電池は、通常の動作だけでなく、電源を
切った後も記憶した内容を保持するために使われて
います。電池が消耗すると記憶した内容が失われます
ので、早めに交換してください。
4
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などによ
り、失われることがあります。失っても困らないよう
に、大切な記憶内容はバックアップとしてメモなどに
保存しておいてください。
● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しまし
ては、補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくだ
さい。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、
プラグを持ってください。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからな
いように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただ
けます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていた
ダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してくだ
さい。
■主な特長
● DB-88は、クオーツ方式の高精度のリズム・トレー
ニング・マシーンとして、ジャズ、ロックからクラ
シックまで幅広く威力を発揮します。
● メモリーさせたセッティングを順次自動再生する
ループ機能をもち、変則リズムや曲中のテンポ変
化の練習ができます。
● テンポをデジタル表示し、ダイヤル操作ですばや
く正確に設定することができます。
● 4種類のリズム( , , ,3)がそれぞれ単
独に音量調節でき、アクセントも自由につけられ
ます。
● 2種類のクリック音に加え、ボイスによるトレーニ
ングも可能です。
● 単純ビートに加えて、1から8までのビートを任意
に組み合わせた複合ビートを設定することができ
ます。
● メトロノームの設定(テンポ/ビート/音色 /レベ
ル)を8つ、基準音発音を8つ、メモリーできます。
● タップ入力でテンポを測定して表示しますので、
曲に合わせてタップ・ボタンを押すことで簡単に
テンポが分かります。
● 基準音発音では、クロマチック発音を可 能に しまし
たので、管楽器などの発音練習にも利用できます。
● ギター/ベース等を入力する入力ジャックを設け
ましたので、夜間練習用にヘッドホン・アンプとし
ても活用できます。
お買い上げ時、付属の電池はDB-88本体内
に収納されていますが接続されていませ
ん。必ず、「電池交換のしかた」(P.20)に従っ
て電池を接続してください。
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■各部の名称と働き
1
6
15
16
7
2
8
9
17
10
514
4
312
6
11
13
1.テンポ・インジケーター
テンポを光で表示するインジケーターです。1拍目は
左、他の拍では右のインジケーターが光ります。
2.ヘッドホン・ジャック
ヘッドホンを接続するジャック(ステレオ・ミニ、ステ
レオ標準)です。
※ ヘッドホンを接続すると、本体スピーカーから音は出なく
なります。
6.ダイヤル
メトロノーム/タップ・モードでは、テンポの設定に使
用します。
ループ・モードでは、プログラムの再生回数 を設定 し
ます。
チューン・モードでは、基準音の音名を設定します。
7.モード・ボタン
メトロノーム、タップ、ループ、チューンの各モードを
切り換えるボタンです。
3.アクセント・レベル・スライダー
1拍目を強調する場合に音量を調節します。
4.リズム・レベル・スライダー
各リズムの音量を調節します。
5.トータル・ボリューム・スライダー
全体の音量を調節します。
8.ポーズ・ボタン(ル ープ・モード時)
再生中のリズムを一時停止するときに使用するボタン
です。
再生中に押すと一時停止し、もう一度押すと続きから
スタートします。
9.ピッチ・ボタン(チ ューン・モード時)
基準ピッチを変更するときに使用するボタンです。
押すごとに基準ピッチが1Hzずつ変化して、ディスプ
レイに表示します。A4=438Hz〜445Hzの範囲で設
定できます。
7
10.プログラム−/+ボタン
プログラム・ナンバーを操作するときに利用するボタ
ンです。
メトロノーム/タップ・モードで8種類、チューン・
モードで8種類を切り換えることができます。
ループ・モードでは、スタートさせるプログラム・ナン
バーを選択するときに使用します。
−ボタンと+ボタンを同時に押すと、プログラム・ナン
バー1が選ばれますので、ループ・モード時に最初から
リズムをスタートさせたいときなどにお使いください。
・
ム
ラ
グ
ー
ロ
バ
プ
ン
ナ
11.ビート・ボタン1/2
(メトロノーム/タップ・モード時)
を1拍としたときの拍子を設定します。ボタンを押す
ごとに1,2,・・・8と切り換わりディスプレイに表示し
ます。通常、ビート2は使用せずに消しておきますが、
ビート1とビート2を組み合わせることで、複合ビート
を作ることができます。
※ ビート2ではオフ(表示が消えた状態)の設定ができます。
ビート1だけを利用する場合は、オフの状態に設定してく
ださい。
ビート2
ビート1
(メトロノーム・モード)
(メトロノーム・モード)
8
12.ボイス・ボタン
(メトロノーム/タップ・モード時)
メトロノームの音色を切り換えます。押すごとに1(ク
リック1)、2(クリック2)、3(ボイス)が順に切り換わ
り、ディスプレイに表示します。
ボイス
(メトロノーム・モード)
13.ライト・ボタン
設定した内容を、プログラム・ナンバー(1〜8)に記憶
する場合に使用するボタンです。
14.スタート/ストップ、タップ・ボタン
メトロノーム/ループ・モードでは、リズムのスタート
/ストップの働きをします。
タップ・モードでは、1拍ごとにボタンを押して、リズ
ムの入力に使用します。
チューン・モードでは、基準音の発音と消音 に使用 し
ます。
15.ACアダプター・ジャック
ACアダプタ ー(BOSS PSA-100:別売)を接 続す る
ジャックです。
16.電源スイッチ
電源のオン/オフを切り換えます。
17.インプット・ジャック
エレクトリック・ギター/ベース・ギターなどを接続し
ます。
夜間の練習などで、ヘッドホンを使用してリズムと同時
に楽器の音を聞くために用意された入力端子です。楽器
の音量は、楽器側のボリュームで調節してください。
※ DB-88のスピーカーを使用される場合、大きな音を入れる
とスピーカーの音が歪み、スピーカーを傷めますので音量
を絞ってご使用ください。
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■接続のしかた
ACアダプター(PSA-100:別売)
OUTDC9V/200mA
ヘッドホン
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破
損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電
源を切ってください。
※ ACアダプターを使用する場合でも電池を入れておくと、万
一ACアダプターのコードが抜けても演奏が続けられます。
10
エレクトリック・ギター
エレクトリック・ベース・ギター
※ 音量を絞ってから 電源を入れてください。音量を絞って
も、電源を入れるときに音がすることがありますが、故障
ではありません。
■操作方法
●メトロノームとして使用する場合
メトロノームとして利用します。設定した内容をプログ
ラム・ナンバー(1〜8)に記憶しておくことができます。
1. 電源がオンの状態で、メ ト ロ ノ ー ム・モ ー ド・ボ タ
ンを押して、メトロノーム・モードにします。
あらかじめプログラム・ナンバーに記憶されてい
るリズムを使用する場合は、プログラム−/+ボ
タンで使用するプログラム・ナンバーを呼び出し
て6へ進 みます。
2. アクセント・レベル・スライダーとリズム・レベル・
スライダーを図のようにセットします。
251
76
3
4
プログラムされた設定と異なる設定になった場
合、編集中を表すEDマークが表示されます。
3. ダイヤルでテンポを設定します。
※ メトロノーム・モード・ボタンを押しながらダイヤ
ルを回すと、テンポは120になります。元に戻す場
合や、すばやく変化させたい場合などに ご使用くだ
さい。
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