取扱説明書
このたびはローランド・グルーブボックス D2 をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 3)と「使用
上のご注意」(P.4)をよくお読みください。 また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただく
ためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができ
るよう、手元に置いてください。
まずは音を鳴らしてみよう!
2
3
1
[ ]ボタンを押して、パターンをスタートさせます。
1.
[VINYL]ボタンを押します。
2.
3.
D-FIELD 上で、円を描くように指を回します。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
©
2001 ローランド 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について 警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に
設置しないでください。必ず安定した水平な場
所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、● の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
2
警告
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコン
セントから外してください。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを
持って、機器本体やコンセントに抜き差ししな
いでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダ プターをコ ンセントか ら外してく ださい
(P.11)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電
力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ
い。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用
しないでください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器
(シーケンサーなど)に保存しておいてください。
552
● 他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の失われた記憶内
容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ
い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
4
目次
使用上のご注意.........................................................................................4
D2 の特長..................................................................................................8
この取扱説明書の読みかた.......................................................................9
文中の表記について........................................................................................................................... 9
各部の名称とはたらき、接続のしかた...................................................10
トップ・パネル.............................................................................................................................................10
リア・パネル..................................................................................................................................................11
電源の入れかた/切りかた.........................................................................................................................11
第 1 章 D2 の概要.................................................................................12
D2 の基本構成...............................................................................................................................................12
シーケンサー部について.................................................................................................................12
音源部について..................................................................................................................................12
D-FIELD について .............................................................................................................................12
英数字の表示のしかた.................................................................................................................................13
値を大きく変更する操作.............................................................................................................................13
データの保存について.................................................................................................................................13
製品出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット).........................................................................14
第 2 章 パターンを演奏する.................................................................15
パターン演奏の基本.....................................................................................................................................15
パターン・ナンバーの表示.............................................................................................................15
パターンの選びかた.........................................................................................................................15
パターンを再生する.........................................................................................................................15
BPM(テンポ)を変える................................................................................................................16
パートやリズム・トーンをミュートする....................................................................................16
音色(パッチ/リズム・セット)を選ぶ................................................................................................18
パッチを保存する.........................................................................................................................................18
各パートの設定を変更する(パート・エディット).............................................................................19
パターンを保存する.....................................................................................................................................20
第 3 章 D-FIELD について....................................................................21
D-FIELD とは?.............................................................................................................................................21
D-FIELD の基本的な使いかた....................................................................................................................22
機能の選びかた..................................................................................................................................22
指を離した位置を記憶させる(ホールド)..................................................................................22
SOUND モードの音量を設定する.................................................................................................22
D-FIELD の設定を変更する ............................................................................................................22
SOUNDモード .............................................................................................................................................23
フレーズを再生する(RPS:リアルタイム・フレーズ・シーケンス)................................23
コード進行に合わせて即興演奏をする(ADLIB:アドリブ).................................................24
ターンテーブル風の特殊な効果をかける(VINYL-FX:ヴァイナルエフェクト).............25
色々なミュート効果をかける(ASSIGN 1:MUTE-FX:ミュート・エフェクト)..........25
アルペジオ演奏をする(ASSIGN 1:ARPEGGIATOR 1:アルペジエーター 1)...........26
アルペジオ演奏をする(ASSIGN 1:ARPEGGIATOR 2:アルペジエーター 2)...........27
STYLE/MOTIF/BEAT PATTERN 対応表 .............................................................................................29
パターンを呼び出す(ASSIGN 1:PATTERN CALL:パターン・コール).....................30
パッチの音色を試聴する(ASSIGN 1:PATCH PREVIEW:パッチ・プレビュー)......31
単音の効果音を鳴らす(ASSIGN 1:SOLO SYNTH:ソロ・シンセ)..............................31
リズム楽器/音階を演奏する(ASSIGN 1:KEYBOARD PAD:キーボード・パッド)
XY モード ......................................................................................................................................................33
音の明暗を変化させる/音にクセをつける(FILTER)...........................................................33
音に特殊な効果をかける(MFX)..................................................................................................33
2 パートの音量、定位を変える(X-FADER).............................................................................34
...32
5
目次
音を時間的に変化させる(ASSIGN 2:エンベロープ)..........................................................34
音を周期的に変化させる(ASSIGN 2:LFO)...........................................................................36
音の高さやビブラートの深さを変える(ASSIGN 2:ベンダー).........................................36
パターンのノリを変える(ASSIGN 2:クォンタイズ)..........................................................37
リバーブのかかり具合を変える(ASSIGN 2:リバーブ)......................................................39
ディレイのかかり具合を変える(ASSIGN 2:ディレイ)......................................................39
外部 MIDI機器をコントロールする(ASSIGN 2:エクスターナル・コントロール)......39
SPIN モード ..................................................................................................................................................40
ターンテーブルのように音を変化させる(VINYL).................................................................40
テンポを変える(BPM)..................................................................................................................40
スネア・ロールを鳴らす(SD ROLL)........................................................................................41
鳴っている音数を変える(ASSIGN 3:STEP MUTE:ステップ・ミュート).................41
音の定位を変化させる(ASSIGN 3:PAN:パン)..................................................................41
第 4 章 音に特殊な効果をかける(エフェクト)..................................42
リバーブ(残響効果)...................................................................................................................................42
リバーブのオン/オフをする.........................................................................................................42
詳細な設定をする..............................................................................................................................42
ディレイ(エコー効果)...............................................................................................................................43
ディレイのオン/オフをする.........................................................................................................43
詳細な設定をする..............................................................................................................................43
マルチエフェクト(MFX)..........................................................................................................................44
マルチエフェクトのオン/オフをする........................................................................................44
詳細な設定をする..............................................................................................................................44
第5章
フレーズを組み合わせて違うパターンを作る(メガミックス)
フレーズを組み替える.................................................................................................................................58
D-FIELD によるメガミックス ........................................................................................................58
組み替えたパターンを保存する................................................................................................................59
...58
第 6 章 オリジナルのパターンを作成する ...........................................60
パターンを作成する.....................................................................................................................................60
演奏しながら録音する(リアルタイム・レコーディング).....................................................60
1 音ずつ入力する(ステップ・レコーディング)......................................................................62
パターンを編集する(パターン・エディット).....................................................................................65
パターン・エディットの基本操作................................................................................................65
パターンをコピーする(パターン・コピー)..............................................................................66
不要な情報を消去する(イレース)..............................................................................................67
不要な小節を削除する(デリート・メジャー)..........................................................................67
空の小節を挿入する(インサート・メジャー)..........................................................................67
移調する(トランスポーズ)...........................................................................................................67
音の強さを変える(チェンジ・ベロシティー)..........................................................................68
音の長さを変える(チェンジ・ゲート・タイム)......................................................................68
タイミングを微妙にずらす(シフト・クロック)......................................................................68
余分なデータを間引く(データ・シン)......................................................................................68
クォンタイズのかかったパターンをつくる(エディット・クォンタイズ)........................68
パターンを保存する.........................................................................................................................68
第 7 章 ソングの演奏と作成.................................................................69
ソングを再生する.........................................................................................................................................69
ソングを作成する(ソング・レコーディング).....................................................................................70
不要なステップを削除する(ステップ・デリート).................................................................70
ステップを挿入する(ステップ・インサート)..........................................................................71
ソングを編集する(ソング・エディット)..............................................................................................71
ソングを消去する(ソング・クリア)..........................................................................................71
ソングをコピーする(ソング・コピー)......................................................................................72
ソングを保存する..............................................................................................................................72
6
第 8 章 環境設定と MIDI を使った応用................................................73
使用環境を設定する(システム)..............................................................................................................73
音源に関する設定..............................................................................................................................73
シーケンサーに関する設定.............................................................................................................74
MIDI 送信に関する設定....................................................................................................................76
送信データ一覧..................................................................................................................................76
MIDI 受信に関する設定....................................................................................................................77
MIDIを使った応用操作................................................................................................................................78
MIDI とは?........................................................................................................................................78
外部 MIDI機器と組み合わせて使う..............................................................................................79
外部 MIDI機器と同期する...............................................................................................................80
データを外部シーケンサーに保存する(バルク・ダンプ).....................................................81
故障かな?と思ったら............................................................................82
エラー・メッセージ一覧 ........................................................................83
プリセット・パッチ一覧 ........................................................................84
プリセット・リズム・セット一覧..........................................................86
目次
プリセット・パターン一覧.....................................................................92
RPS パターン一覧..................................................................................94
RPS セット一覧......................................................................................95
パターン作成者のプロフィール..............................................................96
ウェーブフォーム一覧............................................................................97
MIDI インプリメンテーション................................................................98
主な仕様................................................................................................110
索引.......................................................................................................111
7
D2 の特長
感性を自由自在に表現できる D-FIELD コントローラー
新開発の「D-FIELD コントローラー」をパネル中央に配置。SOUND/XY/SPIN の 3 つのモードを備え、触れたり、上下左
右にこすったり、ターンテーブル感覚で指を回したりすることで、フレーズやサウンドを縦横無尽に操り、これまでにない
演奏表現が可能となります。
高性能シンセサイザー音源
サウンドの要となる音源部には、MC-505 と同等の高性能シンセサイザー・モジュールを搭載。鋭いフィルター、ADSR 方
式のエンベロープなどの豊富なパラメーターを、D-FIELD コントローラーを駆使して変化させて音作りが行えます。また、
最大 8 パートのマルチ・ティンバー音源としても使えます。
シーンをリードする最新パターンと音色群
テクノ、ハウス、ヒップホップなど、即戦力となる 157 種類のプリセット・パターンと 232 種類の RPS 素材用パターン
(オリジナルのものと、プリセット・パターンより抜粋した 1 トラック・データ)を内蔵。これ一台でほとんどのジャンル
に対応できます。そして、TB-303、TR-808/909、JUNO、JUPITER など、ダンス・シーンには欠かせない厳選された
600 種類の音色と 30種類のリズム・セットを用意。シーンにマッチしたサウンドをお楽しみいただけます。また、自分で
作ったオリジナルの音色やパターンを本体メモリーに保存して、いつでも呼び出すことができます。
リミックス感覚でオリジナル・パターンを作ることができるメガミックス
MC-505 で好評のメガミックス機能を更にパワー・アップ。ドラム、ベースなどのパートごとにフレーズを呼び出してミッ
クスすることで、オリジナルのパターンを作ることが可能。D-FIELD コントローラーや VALUE ダイヤルで素早くパターン
を作成することができます。
新感覚のステップ・レコーディング
新感覚のステップ・レコーディングを採用。パネル上の 32 個のランプで入力ポイントを決定、REC FUNCTION と DFIELDコントローラーを駆使してその場でエディット。いちからのオリジナル・パターン作成が、より簡単に行えます。他
にも、D-FIELD コントローラーの操作をそのままレコーディングできる D-FIELD レコーディングや、外部キーボードなど
から MIDI を使用してのリアルタイム・レコーディングも可能です。
8
この取扱説明書の読みかた
D2の取扱説明書は、次のような構成になっています。
第 1 章 D2 の概要
D2 の音源やシーケンサーの構成と、表示や操作に関する基本的な説明です。D2 をよく理解するためにも必ずお読みください。
第 2 章 パターンを演奏する
D2の使いかたの基本となる、パターンの再生のしかたやテンポの変えかた、ミュートのしかたなどについて説明していま
す。必ずお読みください。
第 3 章 D-FIELD の使いかた
D-FIELD コントローラーの使いかたについて説明しています。必ずお読みください。
第 4 章 音に特殊な効果をかける
第1 章 第2章 第3章 第4 章 第5章 第6章 第7 章 第8章 資料
各エフェクトの種類や、使いかたについて説明しています。エフェクトを使うときにお読みください。
第 5 章 フレーズを組み合わせて違うパターンを作る(メガミックス)
メガミックスを使ったフレーズの組み合わせかたについて説明しています。メガミックスでパターンを作るときにお読みく
ださい。
第 6 章 オリジナルのパターンを作成する
パターンの録音のしかたや、録音した演奏情報の修正のしかたについて説明しています。パターンを録音するときにお読み
ください。
第 7 章 ソングの演奏と作成
ソングの再生、録音、編集のしかたについて説明しています。ソングを使うときは必ずお読みください。
第 8 章 環境設定と MIDI を使った応用
チューニングや同期のしかたなど、全体に関わる使用環境の設定や、外部 MIDI 機器との組み合わせかたについて説明して
います。必要に応じてお読みください。
資料
思ったように動作しないときや、操作中にエラー・メッセージが表示されたときにお読みください。その他、パターン一覧
や MIDI インプリメンテーションなどの資料があります。
文中の表記について
この取扱説明書中の[ ]で囲った文字や記号は、パネル面のボタンやダイヤルを表します。
(例)[EDIT]:エディット・ボタン
9
各部の名称とはたらき、接続のしかた
トップ・パネル
fig.TopPanel
12 3 4
5
6
VOLUME つまみ
1.
D2全体の音量を調節します。
ビート・スキャン・ランプ
2.
パターンやソングの、小節内での再生/録音位置などを
表示します。
7
8
9
10
11
12
D-FIELD
7.
指先で表面に触れることにより色々な効果を得ます
(P.21)。
8.
WRITE ボタン
変更した設定を保存するときに使います。
DISPLAY ボタン
3.
画面表示を切り替えます。ボタンを押すたびに、BPM、
パッチ・ナンバー、D-FIELD に関する情報、元の画面
(パターン・ナンバー表示画面など)の順で表示が切り
替わります。
4.
VALUE ダイヤル、ENTER/EXIT ボタン
パターンやソングを切り替えたり(P.15、P.69)、設定
を変更するときに使います。
5.
パート・ボタン
各パートの音を鳴らす/鳴らさないを切り替えたり
(P.16)、設定を変更するパートを選ぶ(P.19)ときな
どに使います。
6.
REC FUNCTION ボタン
パターンを録音するときに、入力する音の設定をします
(P.63)。
10
SYSTEM ボタン
9.
D2 全体の設定を変更するときに使います(P.73)。
モード・ボタン
10.
パターン・モード(P.15)、ソング・モード(P.69)、
メガミックス・モード(P.58)を切り替えます。
エフェクト・スイッチ
11.
リバーブ(P.42)、ディレイ(P.43)、マルチエフェク
ト(P.44)のオン/オフを切り替えます。
12.
シーケンサー・セクション
パターンやソングの再生/録音をします(P.15、
P.69)。
各部の名称とはたらき、接続のしかた
リア・パネル
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の音量を絞り、電源を切った状態で行ってください。
fig.RearPanel
1 23 4 5 6
ACアダプター
コード・フック
ステレオ・ヘッドホン
POWER スイッチ
1.
電源をオン/オフします。
AC アダプター・ジャック
2.
付属の AC アダプターを接続します。
※ AC アダプターのコードは図のようにコード・フッ
クに固定してください。誤ってコードを引っ張って
しまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうこ
とや、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わ
ることを防ぐことができます。
3.
MIDI コネクター(IN、OUT)
D2で外部の音源を鳴らしたり、外部シーケンサーで
D2の音源を鳴らすときや、設定データの保存、読み込
みに使います。
※ MIDI 機器との接続については、「第 8 章 環境設定
と MIDI を使った応用」(P.73)をご覧ください。
電源の入れかた/切りかた
ミキサー、アンプなどへ
OUTPUT ジャック(L、R)
4.
ミキサー、アンプなどに接続します。
ヘッドホン・ジャック
5.
ステレオ・ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接続
しても、OUTPUT ジャックからは音が出力されます。
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
6.
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続
することができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリ
ティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代
理店は、以下のとおりです。
日本ポラデジタル株式会社
〒 104-0032 東京都中央区八丁堀 1 丁目5 番 2 号はごろもビル
Tel: 03-3537-1070
Fax: 03-3537-1071
※ 正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してくだ
さい。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーな
どが破損する恐れがあります。
D2および各接続機器の音量がすべて0になっていること
1.
を確認します。
D2の電源を入れます。
2.
アウトプット・ジャックに接続した機器の電源を入れます。
3.
4.
各機器の音量を調節します。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
電源を切るときは
電源を切るときは、各機器の音量を絞ってから、電源を入れ
るときと逆の手順で電源を切ります。
11
第 1 章 D2 の概要
D2 の基本構成
ここでは、D2の基本となるシーケンサー部、音源部、コン
トローラー部の概要を説明します。
fig.1-01.j
シーケンサー部
再生
レコーディング
D-FIELDコントローラー
シーケンサー部について
シーケンサー とは、演奏情報を記録したり、記録した演奏情
報を再生したりする演奏装置です。
音源部
演奏
音源部について
音源は音を発生させる部分です。D2 の D-FIELD やシーケン
サーからの情報により、音を鳴らすことができます。また、外
部 MIDI 機器からの演奏情報で音源を鳴らすこともできます。
D2 の音源部は最大 64音を同時に発音できますので、複数
パートの演奏にも余裕をもって対応できます。
パッチ
パッチは、ピアノ、ギターなどの 1 つ 1 つの楽器に相
当するものです。D2 はあらかじめ用意されたパッチが
600 種類用意されていますので、これらを選ぶだけであ
らゆるサウンドが楽しめます。
リズム・セット
リズム・セットは、各楽器が音階ごとに割り当てられて
います。各楽器の音階は鳴らしません。プリセット・リ
ズム・セットはあらかじめ 30 種類用意されています。
(例)
fig.1-02
SNARE
HI-HAT CRASH
演奏のレコーディング/再生
D2には、あらかじめ用意されたパターン( プリセッ
ト・パターン)が 157 種類用意されています。これら
を再生して簡単にパターン・プレイを楽しむことができ
ます。
また、これらのパターンを利用したり、いちから作り上
げるなどして、オリジナルのパターンを作成することが
できます。
複数パートの同時再生
D2は複数の音色(パッチ)を同時に鳴らすことができ
ます。例えば、下のようなパート構成の場合、ドラム、
ベース、ピアノ、ギターが同時に演奏され、バンド演奏
のような合奏ができる構成になっています。
パート R リズム(ドラム)・セット
パート 1 ギター
パート 2 ベース
パート 3 ピアノ
演奏データの編集
シーケンサーはカセット・テープや MD とは異なり、演
奏をデータとして記録します。そのため、簡単に演奏
データを編集することができるので、オリジナルのパ
ターンを手軽に作成できます。
KICK
TOM
パート
パートは、バンドやオーケストラに例えると 1 人 1 人の
演奏者に相当します。[R]、[1]〜[7]の 8 つのパー
トがあり、パッチを 7 つとリズム・セットを 1 つ使っ
て、最大同時に 8 つの演奏を鳴らすことができます。
エフェクター
エフェクターはパッチやリズム・セットにいろいろな音
色効果をつけることができます。リバーブ(残響効果)、
ディレイ(エコーのような効果)、マルチエフェクト
(イコライザー、コンプレッサーなど、25種類から選択
できるエフェクト)の 3 つを同時に使用できます。
D-FIELD について
D-FIELD とは、パネル上のコントローラーのことです。DFIELD をリアルタイムに操作することによって、演奏や音の
鳴りかたに変化を与えることができます。さらに、RPS、
アルペジエーターなどの演奏にも使うことができます
(P.21 〜 P.41)。
12
第 1 章 D2 の概要
英数字の表示のしかた
D2のディスプレイは、英数字を以下のように表示します。
fig.1-03.j
A
B C D E F G H I J K L M N
大文字
小文字
O P Q R S T U V W X Y Z
大文字
小文字
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
値を大きく変更する操作
[DISPLAY]を押しながら[VALUE]を回すと、値が大き
く変化します。
パッチ(P.18)を選ぶときにこの操作を行うと、カテゴ
リー(音色の分類)の先頭のパッチが選ばれます。
fig.1-04.j
データの保存について
設定を変更したり演奏をレコーディングしたあと、その結果
を残しておくためには保存の操作を行ってください。この操
作を行わずに電源を切ると、設定やレコーディング内容は失
われます。
保存について詳しくは、以下のページをご覧ください。
•
パッチ→「パッチを保存する」(P.18)
パターン→「パターンを保存する」(P.20)
•
ソング→「ソングを保存する」(P.72)
•
•
アルペジオ・スタイル
→「アルペジオ演奏をする」(P.26)の「詳細な設定を
する」手順 4
保存には数秒かかります。保存が完了するまでは電源を切ら
ないでください。故障の原因になります。
以下の設定は、変更すると自動的に保存されるため、
保存の操作は必要ありません。
RPS セット
•
→「D-FIELD にフレーズを登録する」(P.23)
•
パターン・セット
→「D-FIELD にパターンを登録する」(P.30)
•
メガミックス・セット
→「メガミックスに使うパートを登録する」(P.30)
第1 章
押しながら
パターン(P.15)やパッチ(P.18)を選ぶときに、[EXIT]
を押しながら[VALUE]を回すと、バンクを切り替えるこ
とができます。
fig.1-05.j
回す
押しながら
回す
保存には数秒かかります。保存が完了するまでは電源を切ら
ないでください。故障の原因になります。
13
第 1 章 D2 の概要
製品出荷時の設定に戻す
(ファクトリー・リセット)
D2の設定を、製品出荷時の設定に戻すことができます。
ファクトリー・リセットには約 2 分かかります。
「Factry」と表示されている間は、絶対に電源を切らない
でください 。メモリーの内容が壊れることがあります。
ファクトリー・リセットを実行すると、本体ユーザー・
メモリーのデータは失われます。D2の本体内に消した
くないデータがあるときは、バルク・ダンプ(P.81)の
操作で外部 MIDI シーケンサーなどにデータを保存して
ください。
[WRITE]を押しながら[SYSTEM]を押します。
1.
「Factry」と表示が点滅します。
[ENTER]を押します。
2.
「SurE」(実行してもよろしいですか?)と表示されます。
3.
[ENTER]を押します。
「Factry」と表示され、ファクトリー・リセットが実行
されます。
※ 中止するときは[EXIT]を押します。
ファクトリー・リセットが完了すると、電源をオンにしたと
きと同じ画面で自動的に立ち上がります。
14
第 2 章 パターンを演奏する
パターン演奏の基本
D2 のパターン とは、最大 8 パート分の音色(パッチやリズム・
セット)で構成された 1 〜 32 小節の演奏のことをいいます。
D2はパターンを連続して再生し、その再生方法に変化をつ
けていくシーケンサーです。このようなシーケンサーをパ
ターン・シーケンサー といいます。
D2には、157 種類のプリセット・パターン(あらかじめ準
備されたパターン)が内蔵されています。さらに、自分で作
成したパターンを保存しておくためのエリア(ユーザー・パ
ターン)が 100 個用意されています。
パターンを再生するには、[PATTERN]を押してパ
ターン・モードにしておきます。
パターン・ナンバーの表示
fig.A01A05
CURRENTディスプレイ(左)には、現在再生しているパ
ターン(カレント・パターン )のバンクとナンバーが表示さ
れます。
NEXT ディスプレイ(右)には、次に再生されるパターン
(ネクスト・パターン )のバンクとナンバーが表示されます。
パターンの選びかた
パターン停止中に[VALUE]を回して選びます。
•
[DISPLAY]を押しながら[VALUE]を回すと、パ
ターン・ナンバーが 10 ずつ切り替わります。
•
[EXIT]を押しながら[VALUE]を回すと、バンクが切
り替わります。
パターンを再生する
下図のボタンを使って再生操作をしてください。
fig.2-01.j
前の小節に
戻ります
再生、レコーディング
を停止します
※[ ]、[]
D-FIELD ファンクション「VINYL」を選ぶと(P.40)、
[] 、[ ]は使用できません。
パターンを連続して再生する
パターンを再生中に次のパターンを選ぶと、今のパターンの
演奏が終了したところですぐ次のパターンが演奏されます。
これにより、連続してパターンを再生し続けることができま
す。演奏の BPM(テンポ)は最初に再生したパターンの
BPM で決まります。
パターン再生中に、[VALUE]を回してネクスト・パ
1.
ターンを選びます。
次の小節に
進みます
の各ボタンは、再生中でも使用できます。
レコーディング
で使用します
再生します
第2章
〜
A01 〜 A100 プリセット・パターン(バンク A)
〜
B01 〜 B100 プリセット・パターン(バンク B)
〜
C01 〜 C100 プリセット・パターン(バンク C)
〜
D01 〜 D89 プリセット・パターン(バンク D)
〜
U01 〜 U100 ユーザー・パターン
※ プリセット・パターン B58 〜 D89 は、RPS(P.23)
用のパターンです。
NEXT ディスプレイが点滅します。
2.
[ENTER]を押して確定します。
NEXT ディスプレイの点滅が点灯に変わります。
カレント・パターンの再生が終わると、選んだパターン
の再生が始まります。
※ パターンの再生が終わる直前になると、CURRENT ディ
スプレイ(但し DISPLAY のランプが 3 つとも消灯して
いるとき)と[PATTERN]が点滅します。この間、次
のパターンに移る準備に入っているので、パターンの変
更はできません。
15
第 2 章 パターンを演奏する
パターンに設定されたテンポで演奏する
それぞれのパターンに設定された BPM(標準テンポ )で再
生するには、停止中にパターンを選んでから再生をはじめま
す。そのパターンに最適な BPM で演奏を聴くことができま
す。
BPM(テンポ)を変える
BPM は、20.0 〜 240.0 の範囲で設定できます。
一部のプリセット・パターンは、BPM を上げすぎると演奏
のもたりを生じることがあります。
VALUE ダイヤルで変える
BPM の値を指定して再生します。再生したい BPM が決
まっているときに便利です。
1.
[DISPLAY]を数回押して、BPM のランプを点灯させます。
2.
[VALUE]を回して BPM を変更します。
[DISPLAY]を押しながら[VALUE]を回すと、BPM
•
が 1 ずつ変わります。
パートやリズム・トーンをミュートする
パート・ボタンのランプは、パート(リズム楽器)ごと
のミュートの状態を以下のように表示します。
•
点灯:パートを再生可能な状態です。
点滅:パートをミュートしている状態です。
•
消灯:パートに演奏が記録されていません。
•
(レコーディングしてデータが入ると点灯します。)
パートごとにミュートする
パート R、1 〜 7 のそれぞれをパートごとにミュート(消
音)することができます。
1.
[PART MUTE]を押します。
[PART MUTE]が点灯し、パート・ボタン[R]、[1]
〜[7]が、パート・ミュート機能のボタンになります。
ミュートしたいパートの[R]、[1]〜[7]のボタンを
2.
押して点滅させます。
そのパートの音がミュートされます。
ミュートを解除するには、ミュートしたパートのボタン
3.
をもう一度押して点灯させます。
3.
設定し終えたら、[EXIT]を押すと元の表示に戻ります。
D-FIELD で変える
D-FIELD で BPMを決めることができます。値がわからなく
ても、自分のリズム感覚で設定できます(P.40)。
※ プリセット・パターンのパート 1 には演奏データは入っ
ていません。パターンに合わせて、D-FIELD で演奏をす
る(P.24)のに使用すると便利です。
※ RPS 用プリセット・パターンは、RPS で使用するため
にパート 1(またはパート R)のみ演奏が入っています。
※ 各パートのミュートの状態を変えて、ユーザー・パター
ンに保存することができます(P.20)。
16
第 2 章 パターンを演奏する
リズム・トーンごとにミュートする
パート R の中で使われている楽器は個別にミュート(消音)
できます。バス・ドラム(BD)、スネア・ドラム(SD)と
いった、楽器の種類でまとめてミュートします。
[PARTSELECT]と[PART MUTE]を同時に押します。
1.
[PART SELECT]と[PART MUTE]が点灯し、パー
ト・ボタン[R]、[1]〜[7]が、リズム・トーン・
ミュート機能のボタン([BD]〜[OTHERS])になり
ます。
ミュートしたいリズム楽器の[BD]〜[OTHERS]の
2.
ボタンを押して点滅させます。
そのリズム楽器がミュートされます。
3.
ミュートを解除するには、ミュートしたパートのボタン
をもう一度押して点灯させます。
各ボタンがミュートするリズム・グループ
BD: バス・ドラム
•
•
SD: スネア・ドラム
•
HH: ハイハット
CLP: ハンド・クラップ
•
CYM: シンバル
•
•
TOM/PERC:タムタム/パーカッション
ミュートの状態を次のパターンにも使用
する(ミュート・リメイン)
ミュートの状態はそのままで次のパターンを再生します。例
えば、パート R は鳴らさないまま次のパターンを再生した
い場合などに便利です。
[PART MUTE]を押しながら[HOLD]を押します。
1.
[PART MUTE]が点滅します。
※ 再度[PART MUTE]を押しながら[HOLD]を押す
と、この機能は解除されます。
2.
[VALUE]を回して、ネクスト・パターンを選びます。
しばらくすると、パート・ミュートの設定はそのままで
選んだパターンが再生されます。
※ ミュート・リメインは自動的に解除されます。
D-FIELD によるミュート
D-FIELD を使うと、以下のミュートができます(P.25)。
すべてのパートを一度にミュートする
•
•
特定の 1 パートだけを再生状態にする
•
ミュート中のパートと再生中のパートを逆にする
特定の 1 パートだけをフェード・イン/アウトさせる
•
すべてのパートをフェード・イン/アウトさせる
•
•
バス・ドラムとベースだけを再生状態にする
第2章
HIT: ヒット/ワンショットの SFX など
•
OTHERS:その他の楽器
•
※ リズム・グループがどの楽器をミュートするのか知りた
いときは?
→「プリセット・リズム・セット一覧」(P.86)
※ パート・ミュートでパート R をミュートすると、リズ
ム・トーンごとのミュート設定に関係なく、すべてのリ
ズム・トーンをミュートできます。
17
第 2 章 パターンを演奏する
音色(パッチ/リズム・セット)
を選ぶ
D2のパターン演奏は最大 8 つのパートで成り立っていて、
各パートごとにパッチ(パート 1 〜 7 はパッチ、パート R
はリズム・セット)が選べます。
音色を変更するには、まず対象になるパートを選びます。
パッチを選ぶパートを決めます。
1.
[PART SELECT]を押します。
今選ばれているパート(カレント・パート )のパート・
ボタンが点灯します。
パッチを変更したいパートのパート・ボタン[R]、[1]
2.
〜[7]を押します。
押したボタンのパートがカレント・パートになり、パー
ト・ボタンが点灯します。
パッチを選びます。
[DISPLAY]を数回押して、PATCH のランプを点灯させ
3.
ます。
[VALUE]を回してパッチを選びます。
4.
パッチを保存する
D-FIELD のフィルター(P.33)、エンベロープ(P.34)、
LFO(P.36)の操作で変更した音色を、パッチに保存する
ことができます。
[DISPLAY]を押して、パッチ選択画面にします。
1.
2.
音色のパラメーターを変更します。
3.
[WRITE]を押します。
保存先のパッチを指定する画面が表示されます。
4.
[VALUE]を回して。保存先のパッチを選びます。
ここで選んだパッチに保存します。前に保存してあった
パッチは消去されますので、間違えないように選んでく
ださい。
5.
[ENTER]を押します。
「SurE」(保存してもよろしいですか?)と表示されます。
保存するなら[ENTER]を押します。
6.
※ 中止するときは[EXIT]を押します。
•
[DISPLAY]を押しながら[VALUE]を回すと、カテゴ
リーの先頭のパッチ(またはリズム・セット)に切り替
わります。
[EXIT]を押しながら[VALUE]を回すと、バンクが切
•
り替わります。
設定し終えたら、[EXIT]を押すと元の表示に戻ります。
5.
パート R
〜
R-A 01 〜 26 プリセット・リズム・セット(バンク A)
R-B 01 〜 04 プリセット・リズム・セット(バンク B)
R-U 01 〜 20 ユーザー・リズム・セット
パート 1 〜 7
〜
P-A 001 〜 128 プリセット・パッチ(バンク A)
P-B 001 〜 128 プリセット・パッチ(バンク B)
P-C 001 〜 128 プリセット・パッチ(バンク C)
P-D 001 〜 128 プリセット・パッチ(バンク D)
パラメーターを変更したパッチを保存しないで別のパッチに
切り替えたり、電源を切ったりすると、その変更内容は失わ
れます。
P-E 001 〜 088 プリセット・パッチ(バンク E)
P-U 001 〜 256 ユーザー・パッチ
18
第 2 章 パターンを演奏する
各パートの設定を変更する(パート・エディット)
各パートごとの設定を変更して、パターンの鳴りかたを変えることもできます。
まず、設定を変更するパートを決めます。
[PART SELECT]を押します。
1.
今選ばれているパート( カレント・パート)のパート・ボタンが点灯します。
パッチを変更したいパートのパート・ボタン[R]、[1]〜[7]を押します。
2.
押したボタンのパートがカレント・パートになり、パート・ボタンが点灯します。
設定を変更します。
[PART SELECT]を押しながら[EDIT]を押します。
3.
4.
[ENTER]を押してパラメーターを選びます。
[ENTER]を押すたびにパラメーターが切り替わります。
LEVEL → PAN → KEYSHIFT → REVERB → DELAY → MFX SW → SEQ OUT → LEVEL → …
第2章
[VALUE]を回して設定します。
5.
終了するときは[EXIT]を押します。
6.
画面表示 パラメーター 説明 設定値
LEVEL
(パート・レベル)
PAN
(パート・パン)
KEY SHIFT
(パート・キー・シフト)
REVERB
(パート・リバーブ・レベル)
DELAY
(パート・ディレイ・レベル)
MFX SW
(パート MFXスイッチ)
SEQ OUT
(シーケンサー・アウトプッ
ト・アサイン)
パートの音量を設定します。 0〜127
パートの左右の定位を設定しま
す。
パートの移調を設定します。 -48〜0〜48
L64 〜 0 〜 R63
パートのリバーブの強さを設定し
ます。
パートのディレイの強さを設定し
ます。
パートでマルチエフェクトを使う
か使わないかを設定します。
※ D-FIELD モード・ボタン
[MFX]とパート・ボタン
[R]、[1]〜[7]を使って設
定することもできます
(P.33)。
シーケンサーから音源への出力先
を設定します。
0〜127
0〜127
OFF、ON、RHY
※ RHY はリズム・パートにのみ設定できま
INT:内部音源へ出力します。
EXT:MIDI OUT 端子へ出力します。
BOTH:上記両方へ同時に出力します。
す。RHY に設定すると、リズム・セット
の各トーンごとの設定に従って、マルチエ
フェクトがかかります。リズム・パートで
ONに設定すると、すべてのトーンでマル
チエフェクトがかかります。
19
第 2 章 パターンを演奏する
パターンを保存する
パターンのセットアップ・パラメーター の設定ができたら、
そのパターンをユーザー・パターンとして保存しておきま
しょう。
レコーディングや編集をしたパターンを保存しないで別のパ
ターンを編集したり、ソング・モードに切り替えたり、電源
を切ったりすると、その編集内容は失われます。
※ パターンの保存は、パターン停止中に行ってください。
[PATTERN]を押して、パターン・モードにします。
1.
2.
[WRITE]を押します。
保存先のパターンを指定する画面が表示されます。
[VALUE]を回して、保存先のパターンを選びます。
3.
ここで選んだパターンに保存します。前に保存してあっ
たパターンは消去されますので、間違えないよう選んで
ください。
[ENTER]を押します。
4.
「SurE」(保存してもよろしいですか?)と表示されます。
セットアップ・パラメーターについて
D2でパターンごとに記憶させておくことのできるパラ
メーターは次のとおりです。これらのパラメーターをま
とめてセットアップ・パラメーター と呼びます。
•
標準テンポ(P.16)
パッチ/リズム・セット *(P.18)
•
•
パート・レベル *(P.19)
•
パート・パン *(P.19)
パート・キー・シフト *(P.19)
•
パート・リバーブ・レベル *(P.19)
•
•
パート・ディレイ・レベル *(P.19)
パート MFX スイッチ *(P.19)
•
シーケンサー・アウトプット・アサイン *(P.19)
•
•
リバーブの各設定(P.42)
•
ディレイの各設定(P.43)
マルチエフェクトの各設定(P.44)
•
•
パート・ミュートの状態 *(P.16)
•
リズム・ミュートの状態(P.17)
5.
保存するなら[ENTER]を押します。
※ 中止するときは[EXIT]を押します。
*印は、パートごとに設定できるパラメーターです。
20
第 3 章 D-FIELD について
D-FIELD とは?
D-FIELD は、指先で表面に触れることにより色々な効果を得ることのできるコントローラーです。
指を触れた位置や動かし方によって、効果を変化させることができます。
D-FIELD には、大きく分けて 3 つの使いかたがあります。
SOUND モード
8 分割された D-FIELD のそれぞれを押さえたり、D-FIELD の表面を上下左右にこすることにより、フレーズを再生したり音を
鳴らしたりすることができます。
fig.3-01
•
RPS (リアルタイム・フレーズ・シーケンス)
8 分割された D-FIELD を押さえることでフレーズを再生します。
ADLIB (アドリブ)
•
ソロやアルペジオを演奏できます。
VINYL-FX(ヴァイナルエフェクト)
•
バックスピンなど、DJ プレイに適した効果を演出できます。
ASSIGN 1(アサイン 1)
•
第3章
ミュート操作やアルペジオの演奏などができます。
XY モード
D-FIELDの表面を上下左右にこすることにより、2 つのパラメーターを同時にコントロールして音色を変化させることができます。
fig.3-02
FILTER(フィルター)
•
カットオフ周波数とレゾナンスを同時にコントロールして音色を変化させます。
MFX(マルチエフェクト)
•
エフェクトのパラメーターをコントロールして音色を変化させます。
•
X-FADER (クロスフェーダー)
パターン中の任意の 2 パートをクロスフェードさせます。
•
ASSIGN 2 (アサイン 2)
音のピッチや音色、音量、パターンのノリなどのコントロールができます。
SPIN モード
D-FIELD の表面で円を描くことにより、パターンの鳴りかたをターンテーブルのようにコントロールすることができます。
fig.3-03
•
VINYL (ヴァイナル)
パターンを、ターンテーブルのように正方向再生/逆再生/停止させます。
•
BPM
BPM(テンポ)を変化させます。
SD ROLL (スネア・ドラム・ロール)
•
スネア・ロールの速さをコントロールします。
ASSIGN 3(アサイン 3)
•
ステップ・ミュートやパン(定位)のコントロールができます。
•
D-FIELDに触れるときは、1 本の指で1 カ所だけに触れてください。2 カ所以上に触れると、その中間に触れたと認識されます。
D-FIELDの端の部分を強く押さえすぎると、反応しないことがあります。
•
鋭利なもので D-FIELD の表面を突いたりしないでください。故障の原因になります。
•
21
第 3 章 D-FIELD について
D-FIELD の基本的な使いかた
機能の選びかた
1.
D-FIELD ファンクション・ボタン[RPS]〜[ASSIGN 3]
の中から、使いたい機能のボタンを押して点灯させます。
点灯したボタンの機能が選ばれます。
[ASSIGN 1 〜 3]については、ボタンを押しながら
2.
[VALUE]を回すことで、さらに機能を選べます。
ASSIGN 1 に選べる機能
ミュート・エフェクト
アルペジエーター 1
アルペジエーター 2
パターン・コール
パッチ・プレビュー
ソロ・シンセ
指を離した位置を記憶させる(ホールド)
[HOLD]を押して点灯させると、D-FIELDから指を離して
も、その位置で押さえ続けているのと同じ効果が得られます。
もう一度押して消灯させると、指を離した状態になります。
RPS でフレーズを鳴らし続けたり、フィルターや MFX で変
化させた音色をそのまま持続させたいときに便利です。
ホールドの使えない機能があります。ホールドの使えない機
能が選ばれているときは[HOLD]を押しても点灯しません。
RPS と組み合わせると、[HOLD]が点滅する場合がありま
す。詳しくは「RPS のホールド(P.23)」をご覧ください。
SOUND モードの音量を設定する
REC FUNCTION ボタン[VELOCITY]を押しながら
[VALUE]を回します。
[ADLIB]、[ASSIGN 1(AP1、AP2、PRV、PAD)]で
鳴らす音のベロシティーを設定できます。
キーボード・パッド
ASSIGN 2 に選べる機能
エンベロープ
LFO
ベンダー
クォンタイズ
リバーブ
ディレイ
エクスターナル・コントロール
ASSIGN 3 に選べる機能
ステップ・ミュート
設定値:1 〜 127
D-FIELD の設定を変更する
設定を変更したい D-FIELD ファンクション・ボタン
1.
[RPS]〜[ASSIGN 3]を押さえたままにします。
パラメーターが表示されます。
2.
[VALUE]を回して設定を変更します。
※ [ASSIGN 1 〜 3]では機能選択になります。
※ VINYL-FX の設定は固定のため、[VALUE]を回しても
変更できません。
[ADLIB]、[ASSIGN 1(AP2、PCL、SYN)]、[MFX]、[X-
FADER]、[ASSIGN 2(BND 以外)]では、さらに以下の操
作が行えます。
1.
D-FIELD ファンクション・ボタンを押さえたままにします。
2.
[ENTER]を押して、パラメーターを選びます。
パン
※ それぞれの機能については P.25 〜 P.41 をご覧くださ
い。
22
[VALUE]を回して設定を変更します。
3.
各設定に関しては、次ページ以降の説明をご覧ください。
第 3 章 D-FIELD について
SOUND モード
フレーズを再生する(RPS:リアル
タイム・フレーズ・シーケンス)
8 分割された D-FIELD のそれぞれに割り当てたフレーズを、
押さえている間鳴らし続けます。
8 分割された D-FIELD のそれぞれに登録されたフレーズを、
1 つの RPSセットという単位で扱います。RPS セットの内
容はあとから自由に登録し直すことができ、30 セット保存
しておくことができます。RPS セットはパターン再生中に
切り替えることもできます。
画面表示 説明 設定値
TYPE RPS セットを選び
ます。
→「D-FIELD の設定を変更する」(P.22)
RPS のホールド
D-FIELD から指を離してもフレーズの再生を続けること
(ホールド)ができます。
すべてのフレーズをホールドする
•
1.
[HOLD]を押して点灯させます。
1〜30
D-FIELD にフレーズを登録する
自分が気に入ったフレーズや、よく使うフレーズを 1 つの
RPS セットにまとめて登録しておくと便利です。
パターン停止中に、割り当てたいフレーズのあるパター
1.
ンを選びます。
2.
[PART MUTE]を押して、RPSに登録したい 1つのパー
ト以外はすべて、ミュート・ボタンでミュートします。
3.
[RPS]を押しながら[VALUE]を回して、フレーズを
登録する RPS セットを選びます。
[RPS]を押しながら、パターンを割り当てたい番号の
4.
D-FIELD を押さえます。
< RPSを登録するときの注意>
※ 8 分割された D-FIELD のそれぞれに、複数のパートの
フレーズを登録することはできません。必ず、登録した
いフレーズが入ったパート以外はすべてミュート状態に
して登録してください。複数のパートがミュートされて
いない状態で登録の操作をすると、「noASGn」とメッ
セージがディスプレイに表示されます。
第3章
2.
D-FIELD を押さえてフレーズを鳴らします。
D-FIELD の同じ部分をもう一度押すと、そのフレーズを
停止させることができます。
フレーズごとにホールドする/しないを決める
•
1.
[HOLD]を押しながら D-FIELD を押さえて、フレーズを
鳴らします。
[HOLD]が点滅し、D-FIELDの同じ部分をもう一度押
すまで、そのフレーズの再生が続きます。
ホールドしたいフレーズは、手順 1 と同様に[HOLD]
2.
を押しながら D-FIELD を押さえて鳴らします。
フレーズが重なって再生されます。
3.
ホールドしたくないフレーズは、D-FIELD のみを押さえ
て鳴らします。
指を離すと、そのフレーズの再生は停止します。
※ 手順 1、2 で[HOLD]を押しながら D-FIELD を押さえ
るかわりに、D-FIELD を押さえてフレーズを鳴らしなが
ら[HOLD]を押しても同じ動作になります。
[HOLD]を押して消灯させると、すべてのフレーズを停止
させることができます。
※ ユーザー・パターンのフレーズを RPS に登録した場合、
フレーズを登録したあとで、登録したフレーズが入って
いるパターンの演奏データの内容を変更すると、RPS
で再生したときのフレーズも同じように変更されるので
注意してください。たとえば、登録したフレーズが入っ
ているパターンの演奏データを消去してしまうと、その
フレーズを RPS で再生しても音は鳴らなくなります。
※ MFX を使っているパートのフレーズを登録した場合、
RPS 再生時の MFX の設定は、そのときに選ばれている
パターンの MFX の設定がそのまま使われます。そのた
め、RPS 再生時の音の鳴りかたが元のフレーズと異な
る場合があります。
※ リズム・パートのフレーズを登録した場合、RPS 再生
時はリズム・ミュートの設定は無視されます。
※ 各フレーズは、8 分割された D-FIELD のそれぞれに対
応した専用の RPS パート 1 〜 8 で再生されますが、リ
ズム・パートを元に登録されたフレーズは、現在選ばれ
ているパターンのリズム・パートで再生されます。その
ため、登録元のパターンとは異なるリズム・セットで鳴
る場合があります。パターンが切り替わって違うリズ
ム・セットが選ばれると、RPS で鳴らすリズム・セッ
トも変わります。
23
第 3 章 D-FIELD について
コード進行に合わせて即興演奏をする(ADLIB:アドリブ)
D-FIELD の下半分のいずれかを押さえてから、指を左右に動かすとアドリブ演奏ができます。発音しながら指を上に動かすと、
モジュレーションがかかります。
Modulation
Pitch
fig.3-05
fig.3-04
画面表示 説明 設定値
TYPE 音の鳴りかたを選びます。 MAN(MANUAL):
音階、音の長さを自由に演奏できます。
ARP(ARPEGGIO):
自動でアルペジオ演奏をします。
X スケール(音階)を設定し
ます。
Y 演奏する音域をオクターブ
単位で上下します。
Scale 1 〜 Scale 9
-3 〜 3
→「D-FIELD の設定を変更する」(P.22)
詳細な設定をする
1.
[ADLIB]を押しながら[EDIT]を押します。
[ENTER]を押してパラメーターを選びます。
2.
[VALUE]を回して設定を変更します。
3.
画面表示 パラメーター 説明 設定値
TYPE
(タイプ)
STYLE
(スタイル)
MOTIF
(モチーフ)
BEAT PATTERN
(ビート・パターン)
SHUFFLE RATE
(シャッフル・レイト)
ACCENT RATE
(アクセント・レイト)
OCTAVE RANGE
(オクターブ・レンジ)
ROOT
(ルート)
SCALE
(スケール)
OCTAVE SHIFT
(オクターブ・シフト)
音の鳴りかたを選びます。 MAN(MANUAL):
ARP(ARPEGGIO):
TYPE が「ARPEGGIO」のときの音の鳴りかた
を選びます。
コードの構成音の鳴る順番を設定します。
アクセントの位置や音の長さのパターンを設定
します。
裏拍の発音タイミングを変化させて、シャッフ
ルのリズムを作ることができます。50%のとき
は等間隔で音が鳴ります。値を大きくするにつ
れて、付点音符のような弾んだ感じになります。
※ ビート・パターンの設定値が 1/4 のときは、
シャッフル・レイトの値を大きくしても
シャッフルはかかりません。
アクセントの強さや音の長さを変化させて、ア
ルペジオに抑揚を付けます。値を大きくするほ
どグルーブ感が出てきます。
アルペジオの音域をオクターブ単位で設定しま
す。値を 0 より小さくすると、指定したコード
の音域から下の音域で演奏されます。
コードのルート音を設定します。 C〜B
スケール(音階)を設定します。 Scale 1 〜 Scale 9
演奏する音域をオクターブ単位で上下します。 -3 〜 3
「アルペジオの設定」(P.28)をご覧
ください。
※ アルペジオの設定は、アドリブ、ア
50 〜 90(%)
0〜100
-3 〜 3
音階、音の長さを自由に演奏でき
ます。
自動でアルペジオ演奏をします。
ルペジエーター1、2に共通です。
24
第 3 章 D-FIELD について
ターンテーブル風の特殊な効果をかける(VINYL-FX:ヴァイナルエフェクト)
8 分割された D-FIELD のそれぞれを押さえることにより、効果音が鳴らせます。
fig.3-06
No. 機能 説明
1 POWER OFF
(パワー・オフ)
2 REVERSE
(リバース)
3 PITCH DOWN
(ピッチ・ダウン)
4 PITCH UP
(ピッチ・アップ)
5 BPM HALF
(BPMハーフ)
6 BPM DOUBLE
(BPMダブル)
7 RETURN TO TOP
(リターン・トゥ・トップ)
8 BACK SPIN
(バック・スピン)
ターンテーブルで再生したまま電源を切ったときのように、テンポが遅くな
りピッチ(音の高さ)が下がります。最後は演奏が停止します。
完全に停止してからもう一度再生するときは[ ]を押します。
リズム・パートの音が逆再生されます。
全パートのピッチが低くなっていきます。
全パートのピッチが高くなっていきます。
BPM が 1/2 になります(最小 20)。
BPM が 2 倍になります(最大 240)。
パターンの先頭に戻って再生されます。
ターンテーブルを逆回転させたときのような音が鳴ります。
第3章
色々なミュート効果をかける(ASSIGN 1:MUTE-FX:ミュート・エフェクト)
fig.MUT---
8 分割された D-FIELD のそれぞれを押さえることにより、色々なミュート操作が行えます。
fig.3-07
No. 機能 説明
1 DEFAULT
(デフォルト)
2 ALL MUTE ON
(オール・ミュート・オン)
3 SOLO
(ソロ)
4 REVERSE
(リバース)
5 FADE OUT
(フェード・アウト)
6 FADE IN
(フェード・イン)
7 ALL CROSSFADE
(オール・クロスフェード)
8 KICK & BASS
(キック・アンド・ベース)
※ D-FIELD No.5 〜 7 の効果は、指を離しても元の状態には戻らずにフェード・イン/アウトしていきます。
詳細な設定をする
[ASSIGN 1]を押しながら[EDIT]を押します。
1.
パターンに記録されているミュートの状態に戻ります。
すべてのパートがミュートされます。
カレント・パート以外のパートがミュートされます。
現在のミュートの状態が反転します。
カレント・パートの音量が徐々に小さくなります。
カレント・パートの音量が徐々に大きくなります。
現在のミュートの状態が徐々に反転します。
リズム・グループの BD(バス・ドラム)とパート 2(ベース)
以外の音がミュートされます。
[VALUE]を回して設定を変更します。
2.
画面表示 パラメーター 説明 設定値
FADE TIME
(フェード・タイム)
D-FIELD No.5 〜 7 の効果で、音量の変化
にかかる時間を設定します。
1.0 〜 10.0(s)
25
第 3 章 D-FIELD について
アルペジオ演奏をする
(ASSIGN 1:ARPEGGIATOR 1:アルペジエーター 1)
fig.AP1---
アルペジオの鳴りかたをあらかじめ設定しておき、D-FIELD を押さえる位置の左右でルート音を、上下でコードを変化させるこ
とができます。
画面表示 説明 設定値
TYPE なし なし なし
X なし ルート音 ルート音(固定)
Y なし コード コード(固定)
詳細な設定をする
[ASSIGN 1]を押しながら[EDIT]を押します。
1.
[ENTER]を押してパラメーターを選びます。
2.
[VALUE]を回して設定を変更します。
3.
画面表示 パラメーター 説明 設定値
STYLE
(スタイル)
MOTIF
(モチーフ)
BEAT PATTERN
(ビート・パターン)
SHUFFLE RATE
(シャッフル・レイト)
ACCENT RATE
(アクセント・レイト)
OCTAVE RANGE
(オクターブ・レンジ)
OCTAVE SHIFT
(オクターブ・シフト)
音の鳴りかたを選びます。 「アルペジオの設定」
(P.28)をご覧ください。
コードの構成音の鳴る順番を設定します。
アクセントの位置や音の長さのパターンを設定します。
裏拍の発音タイミングを変化させて、シャッフルのリズム
を作ることができます。50%のときは等間隔で音が鳴り
ます。値を大きくするにつれて、付点音符のような弾んだ
感じになります。
※ ビート・パターンの設定値が 1/4 のときは、シャッフ
ル・レイトの値を大きくしてもシャッフルはかかりま
せん。
アクセントの強さや音の長さを変化させて、アルペジオに
抑揚を付けます。値を大きくするほどグルーブ感が出てき
ます。
アルペジオの音域をオクターブ単位で設定します。値を 0
より小さくすると、指定したコードの音域から下の音域で
演奏されます。
演奏する音域をオクターブ単位で上下します。 -3 〜 3
※ アルペジオの設定は、
アドリブ、アルペジ
エーター 1、2 に共通で
す。
50 〜 90(%)
0〜100
-3 〜 3
気に入ったアルペジオが出来たら、ユーザー・スタイルに保存します。
[WRITE]を押します。
4.
アルペジオ・スタイルの保存先を指定する画面が表示されます。
5.
[VALUE]を回して、保存先のアルペジオ・スタイルを選びます。
[ENTER]を押します。
6.
「SurE」(保存してもよろしいですか?)と表示されます。
7.
保存するなら[ENTER]を押します。
※ 中止するときは[EXIT]を押します。
26
変更したアルペジオの設定をユーザー・スタイ
ルに保存しないで他のスタイルに切り替えると、
その設定は失われます。
第 3 章 D-FIELD について
アルペジオ演奏をする
(ASSIGN 1:ARPEGGIATOR 2:アルペジエーター 2)
fig.AP2---
あらかじめ設定したルート音とコードでアルペジオ演奏をします。D-FIELD を押さえる位置で、アルペジオの鳴りかたを変化さ
せることができます。
画面表示 説明 設定値
TYPE なし なし なし
X 指を左右に動かしたときに
変化するパートを選びます。
Y 指を上下に動かしたときに
変化するパートを選びます。
→「D-FIELD の設定を変更する」(P.22)
OFF、STYLE、MOTIF、BEAT PATTERN、SHUFFLE RATE、
ACCENT RATE、OCTAVE RANGE
※ X、Yに同じパラメーターを選ぶことはできません。
詳細な設定をする
1.
[ASSIGN 1]を押しながら[EDIT]を押します。
2.
[ENTER]を押してパラメーターを選びます。
[VALUE]を回して設定を変更します。
3.
画面表示 パラメーター 説明 設定値
STYLE
(スタイル)
MOTIF
(モチーフ)
BEAT PATTERN
(ビート・パターン)
SHUFFLE RATE
(シャッフル・レイト)
ACCENT RATE
(アクセント・レイト)
OCTAVE RANGE
(オクターブ・レンジ)
ROOT
(ルート)
CHORD
(コード)
OCTAVE SHIFT
(オクターブ・シフト)
音の鳴りかたを選びます。 「アルペジオの設定」
(P.28)をご覧ください。
コードの構成音の鳴る順番を設定します。
アクセントの位置や音の長さのパターンを設定します。
裏拍の発音タイミングを変化させて、シャッフルのリズム
を作ることができます。50%のときは等間隔で音が鳴り
ます。値を大きくするにつれて、付点音符のような弾んだ
感じになります。
※ ビート・パターンの設定値が 1/4 のときは、シャッフ
ル・レイトの値を大きくしてもシャッフルはかかりま
せん。
アクセントの強さや音の長さを変化させて、アルペジオに
抑揚を付けます。値を大きくするほどグルーブ感が出てき
ます。
アルペジオの音域をオクターブ単位で設定します。値を 0
より大きくすると、指定したコードの音域から上の音域で
演奏されます。値を 0 より小さくすると、指定したコー
ドの音域から下の音域で演奏されます。
コードのルート音を設定します。 C〜B
コードの種類を選びます。 Major、minor、7th、m7、
演奏する音域をオクターブ単位で上下します。 -3 〜 3
※ アルペジオの設定は、
50 〜 90(%)
0〜100
-3 〜 3
M7、mM7、6th、m7-5、
dim、sus4、7sus4、aug
第3章
アドリブ、アルペジ
エーター 1、2 に共通で
す。
気に入ったアルペジオが出来たら、ユーザー・スタイルに保存します。
→前ページ「詳細な設定をする」の手順 4 以降をご覧ください。
27
第 3 章 D-FIELD について
アルペジオの設定
アルペジオ・スタイル
最初にアルペジオ・スタイル を選びます。スタイルを選ぶと「モチーフ」、「ビート・パターン」、「シャッフル・レイト」、「アク
セント・レイト」の 4 項目が最適な値に設定されるので、好みに応じてアクセント・レイトやオクターブ・レンジなどを調節し
て演奏パターンを作ります。
STYLE 説明
1/4 4 分音符の間隔でリズムを刻みます。
1/6 3 連 4 分音符の間隔でリズムを刻みます。
1/8 8 分音符の間隔でリズムを刻みます。
1/12 3 連 8 分音符の間隔でリズムを刻みます
1/16 16 分音符の間隔でリズムを刻みます。
1/32 32 分音符の間隔でリズムを刻みます。
PORTAMENTO A、B ポルタメント効果を伴ったスタイルです。
GLISSANDO グリッサンドのスタイルです。
SEQUENCE A 〜 D シーケンス・パターンのようなスタイルです。
ECHO やまびこのようなスタイルです。
BASS 1 〜 4 ベースの演奏に適したスタイルです。
RHYTHM GUITAR 1〜 5 ギターのカッティングのスタイルです。
3 FINGER ギターのスリー・フィンガーのスタイルです。
STRUMMING GUITAR ギターで、コードを弾き上げ(下ろし)たようなスタイルです。
PIANO BACKING、CLAVI CHORD 鍵盤楽器のバッキングのスタイルです
WALTZ、SWING WALTZ 3 拍子のスタイルです。
REGGAE レゲエ風のスタイルです。
PERCUSSION 打楽器に適したスタイルです。
HARP ハープ演奏のようなスタイルです。
SHAMISEN 三味線の演奏のようなスタイルです。
BOUND BALL ボールが弾んだようなスタイルです。
RANDOM 音の鳴る順番がランダムなスタイルです。
BOSSA NOVA ボサ・ノヴァのギターのカッティングのスタイルです。BPM を速くするとサンバとしても使えます。
SALSA サルサの典型的スタイルです。
MAMBO マンボの典型的スタイルです。
LATIN PERCUSSION
SAMBA サンバの典型的スタイル。リズム・パターンやベース・ラインに使えます。
TANGO タンゴの典型的リズム・スタイルです。
HOUSE ハウス系ピアノ・バッキングのスタイルです。
LIMITLESS 各パラメーターの設定を制限なく自由に組み合わせられます。
USER STYLE 1 〜 10 設定を変更して、保存しておくためのユーザー・スタイルです。
Claves、Cowbell、Clap、Bongo、Conga、Agogoなどのラテン系打楽器用のリズム・スタイルです。
モチーフ
コードの構成音の鳴る順番を設定します。
※ 現在選んでいるアルペジオのスタイルによって、設定できる値が異なります。各スタイルで設定できる値については、
次ページの「STYLE/MOTIF/BEAT PATTERN 対応表」をご覧ください。
MOTIF 説明
SINGLE UP 低い方から順番に 1 音ずつ鳴ります。
SINGLE DOWN 高い方から順番に1 音ずつ鳴ります。
SINGLE UP&DOWN 低い方から高い方へ、さらに折り返して低い方へ順番に 1 音ずつ鳴ります。
SINGLE RANDOM ランダムに1 音ずつ鳴ります。
DUAL UP 低い方から順番に 2 音ずつ鳴ります。
DUAL DOWN 高い方から順番に 2 音ずつ鳴ります。
DUAL UP&DOWN 低い方から高い方へ、さらに折り返して低い方へ順番に2 音ずつ鳴ります。
DUAL RANDOM ランダムに 2 音ずつ鳴ります。
TRIPLE UP 低い方から順番に 3 音ずつ鳴ります。
TRIPLE DOWN 高い方から順番に 3 音ずつ鳴ります。
TRIPLE UP&DOWN 低い方から高い方へ、さらに折り返して低い方へ順番に3 音ずつ鳴ります。
TRIPLE RANDOM ランダムに 3 音ずつ鳴ります。
NOTE ORDER 鍵を押さえた順番に鳴ります。押さえる順番を工夫すればメロディー・ラインを作ることができます。32 音まで
記憶することができます。※ 外部 MIDI 機器からアルペジオを鳴らすときのみ有効です。
GLISSANDO 最低音と最高音の間を、半音ずつ上昇、下降を繰り返しながら鳴ります。
CHORD コードの音がすべて同時に鳴ります。
BASS+CHORD 1 〜 5 最低音と、それ以外の音をコードで鳴らします。
BASS+UP 1 〜 8 最低音と、それ以外の音を分散させて鳴らします。
BASS+RND 1 〜 3 最低音と、それ以外の音をランダムに鳴らします。
TOP+UP 1 〜 6 最高音と、それ以外の音を分散させて鳴らします。
BASS+UP+TOP 最高音と最低音と、それ以外の音を分散させて鳴らします。
28
第 3 章 D-FIELD について
ビート・パターン
アクセントの位置や音の長さが変わりますので、ビート(リズム)が変わります。
※ 現在選んでいるアルペジオのスタイルによって、設定できる値が異なります。各スタイルで設定できる値については、
このページの「STYLE/MOTIF/BEAT PATTERN 対応表」をご覧ください。
ビート・パターンの種類
1/4、1/6、1/8、1/12、1/16 1 〜 3、1/32 1 〜 3、PORTA 1 〜 26、SEQ-A 1 〜 7、SEQ-B 1 〜 5、SEQ-C 1 〜 2、SEQ-D 1 〜 8、
ECHO 1 〜 3、MUTE 01 〜 16、STRUM 1 〜 8、REGGAE 1 〜 2、REF 1〜 2、PERC 1 〜 4、WALKBS、HARP、BOUND、RANDOM、
BOSSA NOVA、SALSA 1 〜 4、MAMBO 1 〜 2、CLAVE、REV CLA、GUIRO、AGOGO、SAMBA、TANGO 1 〜 4、HOUSE 1 〜 2
STYLE/MOTIF/BEAT PATTERN 対応表
Style Motif Beat Pattern
1/4 all 1/ 4
1/6 all 1/ 6
1/8 all 1/ 8
1/12 all 1/12
1/16 all 1/161 - 3
1/32 SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN,SINGLE RANDOM, DUALUP, DUAL
DOWN, DUAL UP&DOWN, DUAL RANDOM, NOTE ORDER, GLISSANDO, BASS+UP 1- 8,
BASS+RND 1 - 3, TOP+UP 1 - 6
PORTAMENTO A all PORTA 1 - 11
PORTAMENTO B all PORTA 12 - 26
GLISSANDO GLISSANDO 1/161 - 3,1/32 1 - 3
SEQUENCE A all SEQ-A 1- 7
SEQUENCE B all SEQ-B 1- 5
SEQUENCE C SINGLE UP,SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN,SINGLE RANDOM, DUALUP, DUAL
DOWN, DUAL UP&DOWN, DUAL RANDOM, NOTE ORDER, GLISSANDO, BASS+UP 1- 8,
BASS+RND 1 - 3, TOP+UP 1 - 6
SEQUENCE D all SEQ-D 1 - 8
ECHO SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, DUALUP,
DUAL DOWN, DUAL UP&DOWN, DUAL RANDOM, NOTE ORDER
BASS 1 BASS+UP 2 SEQ-A 1,SEQ-C 1
BASS 2 BASS+UP 5, TOP+UP5 MUTE 02,03
BASS 3 BASS+UP 5, TOP+UP5 MUTE 02,03
BASS 4 SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, NOTE ORDER,
GLISSANDO
RHYTHM GTR 1 SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, DUALUP, DUAL
DOWN, DUALUP&DOWN,DUAL RANDOM, NOTE ORDER, BASS+UP 1- 8, BASS+RND 1- 3,
TOP+UP 1 - 6
RHYTHM GTR 2 CHORD MUTE 07,13, 14
RHYTHM GTR 3 CHORD MUTE 08,12, 15
RHYTHM GTR 4 CHORD MUTE 09,10, 11, 16
RHYTHM GTR 5 SINGLE UP, SINGLE DOWN STRUM 1 - 6
3 FINGER BASS+UP+TOP SEQ-A 7
STRUMMING GTR SINGLE UP,SINGLE DOWN STRUM 7, 8
PIANO BACKING CHORD MUTE 12,REF 2
CLAVI CHORD BASS+CHORD4, BASS+CHORD 5 MUTE 05,06
WALTZ BASS+CHORD2, BASS+UP 2,BASS+RND 2, TOP+UP 2 1/ 6,1/12
SWING WALTZ BASS+CHORD2, BASS+UP 2,BASS+RND 2, TOP+UP 2 1/161 - 3
REGGAE CHORD, BASS+CHORD 1 REGGAE1 - 2
PERCUSSION SINGLE UP,SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, DUALUP, DUAL
DOWN, DUALUP&DOWN,DUAL RANDOM, NOTE ORDER, BASS+UP 1- 8, BASS+RND 1- 3,
TOP+UP 1 - 6
HARP SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, GLISSANDO HARP
SHAMISEN TOP+UP 4 -6 SEQ-A 2
BOUND BALL SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, DUALUP,
DUAL DOWN, DUAL UP&DOWN, DUAL RANDOM, NOTE ORDER, GLISSANDO
RANDOM SINGLE RANDOM, DUAL RANDOM, BASS+RND 1 - 3 1/4,1/6,1/8,1/12,1/16 1-3, 1/321-
BOSSA NOVA all BOSSA NOVA
SALSA all SALSA1 - 4
MAMBO all MAMBO1 - 2
LATIN PERCUSSION SINGLE UP, SINGLE DOWN, SINGLE UP&DOWN, SINGLE RANDOM, DUALUP, DUAL
DOWN, DUAL UP&DOWN, DUAL RANDOM, NOTE ORDER, GLISSANDO
SAMBA all SAMBA
TANGO all TANGO 1 - 4
HOUSE all HOUSE 1 - 2
LIMITLESS all all
1/321 - 3
SEQ-C 1 - 2
ECHO 1 - 3
WALKBS
MUTE 01,04
PERC1 - 4
BOUND
3, RANDOM
CLAVE, REV CLA,
GUIRO, AGOGO
第3章
29
第 3 章 D-FIELD について
パターンを呼び出す(ASSIGN 1:PATTERN CALL:パターン・コール)
fig.PCL---
8 分割された D-FIELD を、パターンを選択するためのボタンとして使用できます。
8 分割された D-FIELD のそれぞれに登録されたパターンを、1 つのパターン・セットという単位で扱います。パターン・セット
の内容はあとから自由に登録し直すことができ、20 セット保存しておくことができます。パターン・セットはパターン再生中
に切り替えることもできます。
メガミックス・モードでパターン・コールを行うと、メガミックス・セットに登録されたパートが選ばれます。
画面表示 説明 設定値
TYPE パターン・セット
を選びます。
→「D-FIELD の設定を変更する」(P.22)
D-FIELD にパターンを登録する
自分が気に入ったパターンや、よく使うパターンを 1 つのパターン・セットにまとめて登録しておくと便利です。
1〜20
割り当てたいパターンを選びます。
1.
[ASSIGN 1]の TYPE に「PCL」を選びます。
2.
3.
[ASSIGN 1]を押しながら[ENTER]を押してパターン・セットの選択画面にし、[ASSIGN 1]を押したまま[VALUE]
を回して、フレーズを登録するパターン・セットを選びます。
4.
[ASSIGN 1]を押しながら、パターンを割り当てたい D-FIELD を押さえます。
D-FIELD とパターンの組み合わせが確定します。
メガミックスに使うパートを登録する(メガミックス・セット)
メガミックス(P.58)に使いたいパートを 1 つのメガミックス・セットにまとめて登録しておくと便利です。メガミックス・
セットは、通常のパターン・セットとは別に 20 セット保存しておくことができます。
割り当てたいパートのあるパターンを選びます。
1.
[MEGAMIX]を押して、メガミックス・モードにします。
2.
3.
[PART MUTE]を押して、登録したい 1 つのパート以外はすべて、ミュート・ボタンでミュートします。
4.
[ASSIGN 1]の TYPE に「PCL」を選びます。
5.
[ASSIGN 1]を押しながら[ENTER]を押してメガミックス・セットの選択画面にし、[ASSIGN 1]を押したまま
[VALUE]を回して、パートを登録するメガミックス・セットを選びます。
6.
[ASSIGN 1]を押しながら、パートを割り当てたい D-FIELD を押さえます。
D-FIELD とパートの組み合わせが確定します。
※ 8 分割された D-FIELD のそれぞれに、複数のパートを登録することはできません。必ず、登録したいパート以外はすべて
ミュート状態にして登録してください。複数のパートがミュートされていない状態で登録の操作をすると、「noASGn」と
メッセージがディスプレイに表示されます。
30