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取扱説明書
このたびは、ローランド・バッテリー駆動ステレオ・アンプ CUBE STREET をお買い
上げいただきまして、まことにありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
•
安全上のご注意(P.2 〜 3)
•
使用上のご注意(P.4)
をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分にご理解いただくためにも、この取扱説明書をよ
くお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に
置いてください。
特長
● 小型軽量ステレオ・アンプ
新開発の高能率 16cm(6.5 インチ)スピーカーを 2 本搭載した出力 5W
(2.5W+2.5W)のステレオ・アンプです。
● 電池/ AC の 2 電源方式
手軽に持ち運べてどこでも使える 2 電源方式を採用。
単 3 電池 6 本(アルカリ乾電池)を使用し、約15時間の動作が可能です。
(使用状況によって異なります)。
● 2 チャンネル独立プリアンプ
<マイク/ライン・チャンネル>
•
マイク/ライン・チャンネルには、専用の 2 バンド・イコライザーとディレイ/リ
バーブを搭載しています。
フット・スイッチ(別売)によりミュートやディレイ/リバーブのオン/オフ制御
•
が可能です。
<ギター/インストゥルメント・チャンネル>
ギターや電子楽器に加え、マイク入力が可能なチャンネルです。
8 種 類の COSM アンプを搭載
•
エレキ・ギターの接続のためにJCをはじめとする有名ギター・アンプのモデリン
グを搭載、またアコースティック・ギターやキーボード等の電子楽器の接続に最適な
インストゥルメント・アンプやマイク専用アンプも装備しています。
COSM(Composite Object Sound Modeling)とは、電気回路や構造、素材な
ど、音に影響する様々な要素を解析し、それらを組み合わせて再構築していく
ローランド独自のモデリング技術です。
6 タ イプのデジタル・エフェクトを装備
•
コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロの 4 種類の EFX に加え、ディレイ
/リバーブを搭載しています。
フット・スイッチ(別売)により EFX やディレイ/リバーブのオン/オフ制御が可能
です。
チューナー搭載
•
ギターを本機に接続したままでチューニングすることができます。
● ステレオ AUX 入力
MP3 プレーヤーや CD プレーヤー接続に便利なミニ・ステレオ端子を装備し、マイク
/ライン入力やギター/インストゥルメント入力と一緒にステレオ再生が可能です。
● ヘッドホン
夜間の練習に最適なヘッドホン端子を装備しています。
2007 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
..............................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでください。万
一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専
門の医師に相談してください。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2
Page 3

012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破
損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
019
● 電池は、充電、加熱、分解したり、または火や
水の中に入れたりしないでください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102c
●
AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダプターと
コンセントの間にゴミやほこりがたまると、絶縁不良を起
こして火災の原因になります。
..............................................................................................................
警告
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機器
●
本体やコンセントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(P.9)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
111(選択)
● 電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液
漏れしたりします。次のことに注意してくださ
い(P.8)。
1
○ 電池の + と - を間違えないように、指示どお
り入れてください。
2
○ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類
の電池を混ぜて使用しないでください。
3
○ 長時間使用しないときは、電池を取り出して
おいてください。
5
○ 液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池ケースに
ついた液をよくふきとってから新しい電池を入れて
ください。また、漏れた液が身体についた場合は、皮
膚に炎症を起こす恐れがあります。また眼に入ると危
険ですのですぐに水でよく洗い流してください。
6
○ 電池を、金属性のボールペン、ネックレス、ヘアピン
などと一緒に携帯したり、保管したりしないでくださ
い。
..............................................................................................................
112
● 使用済みの電池は、各市町村のゴミ分別収集の
しかたに従って、捨ててください。
..............................................................................................................
118a
● 取り外したネジは、小さなお子様が誤って飲み
込んだりすることのないようお子様の手の届か
ないところへ保管してください。
..............................................................................................................
3
Page 4

使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイ
ンバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接
続されているコンセントと同じコンセントに接続しない
でください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあ
ります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
303a
● この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使
用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池
を使用してください。
304a
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損
を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を
切った状態で行なってください。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ
機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。
この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着
信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、
もしくは電源を切ってください。
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。また、至近距
離から照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や強力な
スポット・ライトで長時間同じ位置を照射しないでくだ
さい。変形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
356
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置し
ないでください。変形、変色することがあります。
359
● 本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外
装の仕上げを損なうことがあります。
360
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機の
ゴム足が、設置した台などの表面を変色または変質させ
ることがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使
いいただけます。この場合、本機が滑って動いたりしな
いことを確認してからお使いください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、
各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
562
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機と
の接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ
い。音が極端に小さくなったり、まったく聞こえなくな
る場合があります。抵抗の入っていない接続ケーブル
(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの
仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わ
せください。
928
● 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ
うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷い
てください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損
しないような位置に配置してください。
929
● 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
扱いにご注意ください。
4
Page 5

各部の名称と働き
コントロール・パネル
fig.01-01
54
1 3
2
13
6
12
7
8
14
15
9
16 19 20
10 11 17 18
MIC/LINE CHANNEL
1. INPUT(インプット)コネクター
マイクまたはライン機器(アコースティック・ギター、
キーボードなど)を接続します。
fig.XLR/TRSJack.eps
2. SELECT(セレクト)スイッチ
接続した機器(マイク/ライン)に合わせて入力レベル
を切り替えます。ラインのときは、アコースティック・
ギターやキーボードなどが使用できます。
3. VOLUME(ボリューム)つまみ
音量を調節します。
EQUALIZER(イコライザー)
4. BASS(ベース)つまみ
低音域の音質を調節します。
5. TREBLE(トレブル)つまみ
高音域の音質を調節します。
DELAY/REVERB(ディレイ/リバーブ)
6. DELAY/REVERB
(ディレイ/リバーブ)つまみ
ディレイとリバーブをつまみ位置によって切り換えて使用
できます。つまみの位置で効果の度合いを調節できます。
※ パネルの DELAY、REVERB の目盛は目安です。効果を
確認しながらエフェクト調節をしてください。
DELAY(ディレイ)
つまみ位置でディレイの時間と効果が
変化します。
REVERB(リバーブ)
広がり感のあるステレオ・リバーブを
搭載しています。つまみ位置でリバー
ブの音量を調節します。
GUITAR/INSTRUMENT CHANNEL
7. INPUT(インプット)ジャック
エレキ・ギター、アコースティック・ギター、キーボー
ドなどの電子楽器、マイクなどを接続します。
8. TUNER(チューナー)スイッチ
チューナー機能がオンのときはスイッチが赤く点灯し、
オフのときは消灯します。
詳しくは、『チューニングをする』(P.8)をご覧ください。
9. タイプ・スイッチ
次の 8 種類のタイプを選ぶことができます。
チューナー機能をオンにしている場合、チューニング
(P.8)する弦名を選ぶことができます。
INSTRUMENT(インストゥルメント)
アコースティック・ギターやキーボード等の電子楽器を接
続するときに選びます。
JC CLEAN(JC クリーン)
Roland の JC-120 をモデリングしています。高音域まで
素直に伸びるサウンドです。外部エフェクターと組み合
わせると、より効果的です。
BLACK PANEL(ブラック・パネル)
Fender の Twin Reverb をモデリングしています。カント
リー、ブルース、ジャズからロックまで幅広いジャンルに
使用されています。豊かな低域と明るい高域が特長的です。
BRIT COMBO(ブリット・コンボ)
VOX の AC-30TB をモデリングしています。60 年代の
リバプール・サウンドを築いたロック・アンプです。ク
リーンからオーバードライブまで幅広いサウンドを得る
ことができます。
CLASSIC STACK(クラシック・スタック)
Marshall の JMP1987 をモデリングしています。決して強
くなりすぎない高音域でありながらプレゼンス領域までの
びたスムースなトーンが特長的なロック・アンプです。
5
Page 6

各部の名称と働き
R-FIER STACK(R- ファイアー・スタック)
MESA/Boogieの Rectifierをモデリングしています。スー
パー・ハイゲイン・タイプのアンプです。スラッシュ・
メタル、グランジなどをはじめ、幅広いリード・サウン
ドを奏でます。
ACOUSTIC SIM(アコースティック・シム)
接続したエレキ・ギターでアコースティック・ギターの
サウンドが表現できるオリジナル・アンプです。
MIC(マイク)
マイクを接続するときに選びます。
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録
商標で、ローランドとは関係ありません。本書ではCOSM
によってシミュレートされたサウンドを適切に表現する
ために、これらの名称を使用しています。
GAIN(ゲイン)つまみ
10.
歪み量を調節します。
CHORUS(コーラス)
空間合成コーラスを搭載していま
す。空間合成とはステレオ仕様なら
ではの方式で、本機ではエフェクト
音を向かって右側のスピーカーか
ら、ダイレクト音を向かって左側の
スピーカーから出力し、左右スピーカーの音を空間でミッ
クスすることでコーラス効果を生み出しています。あらか
じめ電気的にミックスした場合に比べて左右の広がりが
拡大し、より自然な広がり感が得られます。
FLANGER(フランジャー)
音にうねりを与えるフランジング
効果を作り出します。
PHASER(フェーザー)
元音に位相のずれた音を加えるこ
とで、音に回転感を加えることがで
きます。
TREMOLO(トレモロ)
周期的に音量を変化できるエフェ
クトです。
11.
VOLUME(ボリューム)つまみ
音量を調節します。
EQUALIZER(イコライザー)
12.
BASS(ベース)つまみ
低音域の音質を調節します。
13.
MIDDLE(ミドル)つまみ
中音域の音質を調節します。
14.
TREBLE(トレブル)つまみ
高音域の音質を調節します。
※ COSM によってアンプの特徴や特性を忠実にモデリング
しているため、タイプ・スイッチが BLACK PANEL のと
きに BASS/MIDDLE/TREBLE つまみをすべて 0 にする
と音が出なくなります。
EFX(エフェクト)
EFX(エフェクト)つまみ
15.
コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロの 4 種
類のエフェクトをつまみの位置によって切り換えて使用
できます。つまみの位置で効果の度合いを調節できます。
EFX オン/オフの切り換えは、別売のフット・スイッチ
(BOSS FS-5U、FS-6)でも切り換え可能です。
※ パネルの CHORUS、FLANGER、PHASER、TREMOLO
の目盛は目安です。効果を確認しながらエフェクト調節
をしてください。
DELAY/REVERB(ディレイ/リバーブ)
16.
DELAY/REVERB
(ディレイ/リバーブ)つまみ
ディレイとリバーブをつまみ位置によって切り換えて使用
できます。つまみの位置で効果の度合いを調節できます。
DELAY(ディレイ)
つまみ位置でディレイの時間と効果
が変化します。
REVERB(リバーブ)
広がり感のあるステレオ・リバーブを
搭載しています。つまみ位置でリバー
ブの音量を調節します。
17.
パワー・インジケーター
電源をオンにするとインジケーターが点灯します。
※ 電池で使用する場合、電池が消耗してくると演奏中にイ
ンジケーターが暗くなります。早めに電池を交換してく
ださい。
※ 電池の消耗が著しいと、音が歪みやすくなり大音量時に
音が途切れることがありますが故障ではありません。
このような状態になったら電池を交換するか、付属の AC
アダプターを使用してください。
6
Page 7

各部の名称と働き
白(L)
赤(R)
PCS-31
TIP:L
RING:R
電源スイッチ
18.
電源をオン/オフします。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
AUX IN ジャック
19.
CD プレーヤーや MP3 プレーヤーなどの機器を接続し、
ギターなどと同時に鳴らすことができます。ステレオ・
タイプのミニ・プラグで接続できます。
※ 音量設定は、接続機器側で調節してください。
fig.01-01
24
23
25
STEREO PHONES
20.
(ステレオ・ヘッドホン)ジャック
ヘッドホンを接続します。
※ STEREO PHONESジャック使用時、
本体のスピーカーは鳴りません。
接続ケーブル PCS-31 を使用すると、
ステレオ・レコーディング・アウトとし
ても使用することが可能です。
※ モノラル・ケーブルを使用するとき
は、エフェクトの効果がわかりにく
い場合があります。
21
22
FOOT SW(フット・スイッチ)ジャック
21.
フット・スイッチ(BOSS FS-5U または FS-6:別売)を
使って接続すると、MIC/LINE CH は MUTE と DELAY/
REVERB、GUITAR/INST CH はEFX と DELAY/REVERB
のオン/オフが行えます。
PCS-31
EFX
白
赤
DELAY/REVERB
赤
DELAY/REVERB
ポラリティー・スイッチは
以下のように設定してください。
※ フット・スイッチを 1 つだけモノラル・ケーブルで接続
したときは、MIC/LINE CH では MUTE、GUITAR/INST
CH では EFX しか操作できません。
PCS-31
MUTE
白
22.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続
することができます。
http://www.kensington.com/
23.
AC アダプター・ジャック
付属の AC アダプターを接続します。
※ AC アダプターは必ず付属のものを使用してください。
接地端子(アース端子)
24.
設置条件によっては本体や接続されたマイク、ギターな
どの金属部に触れると、違和感を覚えたりざらつくよう
な感じになるときがあります。これは人体に全く害のな
い極微量の帯電によるものですが、気になる方は、必要
に応じ、接地端子を使って外部のアースか大地に接地し
てご使用ください。接地した場合、設置条件によっては
わずかにハム(うなり)が混じる場合があります。なお
接続方法がわからないときはローランド・サービスにご
相談ください。
接続してはいけないところ
・水道管(感電の原因になります)
・ガス管(爆発や引火の原因になります)
・電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
25.
コード・フック
AC アダプターのコードを固定します(P.8)。
7
Page 8

各部の名称と働き
インジケーター
電源コンセントへ
ACアダプター
電源コード
AC アダプターの取り扱いについて
AC アダプターは必ず付属のものを使用してください。他の AC
アダプターを使うと故障や災害の原因になることがあります。
AC アダプターのコードは図
のようにコード・フックに固
定してください。誤ってコー
ドを引っ張ってしまっても、
プラグが抜けて電源が切れ
てしまうことや、AC アダプ
ター・ジャックに無理な力が
加わることを防ぐことがで
きます。
AC アダプターは、インジケーター(図参照)のある面が上
になるように設置してください。AC アダプターをコンセン
トに接続すると、インジケーターが点灯します。
電池の取り扱いについて
チューニングをする
弦ごとに切り替えてチューニングする「マニュアル・チュー
ニング」と、弾いた弦に一番近いピッチを自動で判断して
チューニングする「クロマチック・チューニング」をするこ
とができます。
マニュアル・チューニングをする
1.
TUNER スイッチを押します。
2.
タイプ・スイッチでチューニングしたい弦名を選び、開
放弦を単音で弾いてください。
※ チューナー機能使用時には、ギター・インストゥルメン
ト・チャンネルの音は本体のスピーカーは鳴りません。
タイプ・スイッチの位置 弦名
6E 第 6 弦開放
5A 第 5 弦開放
4D 第 4 弦開放
3G 第 3 弦開放
2B 第 2 弦開放
1E 第 1 弦開放
♭
A
♭♭
A
※ 基準ピッチ:A4=440Hz
第 5 弦開放(半音下げ)
第 5 弦開放(1 音下げ)
この機器は AC アダプターの他に単 3 乾電池(別売)6本で動
作します。図のように電池の向きに注意して電池を入れます。
電池を使用する場合は、アルカリ電池を推奨します。
AC アダプターを使用する場合でも電池を入れておくと、万
一 AC アダプターが本体から抜けても演奏が続けられます。
※ 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損
を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を
切った状態で行なってください。
※ 電池の寿命(使用状態によって異なります)
アルカリ電池約 15 時間
8
緑色のインジケーターが点灯するようにチューニングします。
3.
<ピッチが低いとき> <ピッチが近く、低いとき>
※
ピッチがさらに低いときは、
インジケーターが点滅します。
<ピッチが合っているとき>
<ピッチが近く、高いとき> <ピッチが高いとき>
※
ピッチがさらに高いときは、
インジケーターが点滅します。
クロマチック・チューニングをする
TUNER スイッチを 1 秒以上押し、赤色のインジケーター
1.
を点滅させます。(クロマチック・モード)
2.
チューニングする弦を開放の単音で弾きます。
3.
緑色のインジケーターが点灯するようにチューニングします。
Page 9

接続のしかた
PCS-31
PCS-33
FS-5UFS-6 FS-5U
CD/MP3
プレーヤーなど
エレキ・
ギター
FS-5U
フット・スイッチ
EFX EFX EFX
DLY/REV DLY/REV
白
赤
FS-5UFS-6 FS-5U
PCS-31
PCS-33
FS-5U
フット・スイッチ
MUTE
MUTE MUTE
DLY/REV DLY/REV
白
赤
ヘッドホン
マイク
キーボード
アコーステック・ギター
マイク
キーボード
アコーステック・ギター
ポラリティー・
スイッチは以下
のように設定
してください 。
FS-6を使って接続する時は、ポラリティー/
モード・スイッチを以 下 の ように設定してください 。
BA
以下の図を参考に、CUBE STREET とその他の機器を接続します。
fig.01-02
電源の入れかた/切りかた
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。
手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損す
る恐れがあります。
1.
2.
3.
4.
5.
※ 本機はマイク用にバランス XLR/TRS タイプの端子を装
fig.XLR/TRSJack.eps
CUBE STREET および各接続機器の音量つまみがすべて
0 になっていることを確認します。
CUBE STREET のINPUTジャック、AUXIN ジャックに接
続されている機器の電源を入れます。
CUBE STREET の電源を入れます。
各機器の音量を調節します。
電源を切るときは、各機器の音量を絞ってから、電源を
入れるときと逆の手順で電源を切ります。
備しており、次のように配線されています。接続する機
器の配線をご確認のうえ、接続してください。
※ ACアダプターを使用する場合でも電池を入れておくと、万
一ACアダプターのコードが抜けても演奏が続けられます。
※ 電池だ けで使用する場合、電池が消耗し てくるとインジ
ケーターが暗くなります。早めに電池を交換してください。
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える
2. マイクをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
※ この機器は回路保護のため、電源をオンにしてからしば
らくは動作しません。また急に大音量が出ることを防ぐ
ため、必ず音量を絞ってから電源をオンにしてください。
電源をオン/オフにするときにスピーカーから音がする
ことがありますが故障ではありません。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態
で電源を切ってください。
※ 接続時には、CUBE STREET の VOLUME つまみを 0 に
してください。
※ 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、インプットに接
続した機器の音量が小さくなることがあります。このと
きは、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:
PCS シリーズなど)をご使用ください。
9
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ブロック図
SPEAKER
GUITAR/INSTRUMENT
MIC/LINE INPUT
STEREO PHONES
POWER AMP
GUITAR/INSTRUMENT CHANNEL
EFFECT
STEREO AUX IN
L
R
EFX
REVERB/DELAY
MIC/LINE CHANNEL
EFFECT
REVERB/DELAY
BASS TREBLE
EQ
SPEAKER
+
+
+
+
EQ
BASS
MIDDLE
TREBLE
COSM AMP
PRE AMP
<
8 TYPE
>
<
MIC/LINE
>
INPUT
10
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主な仕様
CUBE STREET
● 定格出力
ステレオ 5W(2.5W+2.5W)
● 規定入力レベル (1kHz)
マイク/ライン・チャンネル:-50/-10dBu
ギター/インストゥルメント・チャンネル:-10dBu
ステレオ AUX イン:-10dBu
※ 0dBu=0.775Vrms
● スピーカー
16cm(6.5 インチ)× 2
● コントロール
電源スイッチ
<マイク/ライン・チャンネル>
セレクト・スイッチ
ボリュームつまみ
イコライザーつまみ(ベース、トレブル)
ディレイ/リバーブつまみ
<ギター/インストゥルメント・チャンネル>
チューナー・スイッチ
タイプ・スイッチ
ゲインつまみ
ボリュームつまみ
イコライザーつまみ(ベース、ミドル、トレブル)
EFX つまみ
ディレイ/リバーブつまみ
●電源
DC9V:AC アダプターまたは単 3 乾電池(別売)x6
※ 電池使用の場合、アルカリ乾電池を推奨します。
● 消費電流
235mA
● 外形寸法
415(幅)× 295(奥行)× 250(高さ)mm
●質量
5.2kg(電池含む)
● 付属品
AC コード
AC アダプター
取扱説明書
保証書
● 別売品
キャリング・ケース
フット・スイッチ:FS-5U(BOSS)、FS-6(BOSS)
接続ケーブル:PCS-31、PCS-33
962a
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更する
ことがあります。
● インジケーター
チューナー
パワー
● 接続端子
<マイク/ライン・チャンネル>
インプット・ジャック(XLR タイプ、TRS 標準タイ
プ)フット・スイッチ・ジャック(TRS 標準タイプ、
TIP:ミュート、RING:ディレイ/リバーブ)
<ギター/インストゥルメント・チャンネル>
インプット・ジャック(標準タイプ)
フット・スイッチ・ジャック(TRS 標準タイプ、
TIP:EFX、RING:ディレイ/リバーブ)
ステレオ AUX イン・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ)
ヘッドホン・ジャック(ステレオ標準タイプ)
AC アダプター・ジャック
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お問い合わせの窓口
ローランド製品全般に関するお問い合わせ先
お客様相談センター
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