取扱説明書
このたびは、ローランド・ギター・アンプ CUBE-60 をお買い上げいただきまして、まこ
とにありがとうございます。
201a
この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。
取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
•
安全上のご注意(P.2 〜 P.3)
使用上のご注意(P.4)
•
をよくお読みください。
この機器は、保護回路を内蔵しています。
周囲の温度が高い場所で長時間過大入力を続けると、保護回路が作動し安全性を確保しま
す。保護回路が作動すると、使用中に音が途切れることがあります。
取扱説明書をよくお読みになり、正しくお使いください。
主な特長
● 60W 出力、30cm(12 インチ)スピーカー搭載の高性能 DSP ギター・アンプです。
● 定番ギター・アンプのリアルなモデリング 7 種類に、「アコースティック」、「ダイナ・ア
ンプ」の 2 種類のオリジナル・アンプを加えた、9 タイプの COSM アンプを搭載して
います。
新開発「ダイナ・アンプ」では、ピッキングの強弱によって、従来にない大きな音色変
化が得られ、新しい表現の可能性を広げます。
COSM(Composite Object Sound Modeling)とは、電気回路や構造、素材など、音に
影響する様々な要素を解析し、それらを組み合わせて再構築していくローランド独自の
モデリング技術です。
●「JC クリーン」と「リード」のチャンネル切り換えが可能です。フット・スイッチ(別
売)による切り換えにも対応しています。
● 使いやすい 3 バンド・イコライザーに加え、プレゼンスつまみを装備することにより、
幅広く緻密な音作りができます。
● コーラス/フランジャー/フェイザー/トレモロの 4 種類のエフェクトが使える「EFX」
と、基本的なエフェクト「ディレイ/リバーブ」を独立して搭載。フット・スイッチ(別
売)でも、エフェクトごとにオン/オフを切り換えられます。
● レコーディングに便利な「レコーディング・アウト端子」を装備しています。さらにヘッ
ドホン端子として機能します。
ライン・アウト、チューナー・アウト、外部スピーカー端子も装備。レコーディングか
ら、ライブ演奏まで幅広く対応できます。
202
2004 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について警告と
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
001
この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
•
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002a
•
この機器を分解したり、改造したりしないでく
ださい。
..............................................................................................................
003
•
修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
007
•
この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008a
•
電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセント
に差し込んでください。
..............................................................................................................
警告
2
004
次のような場所での使用や保存はしないでくだ
•
さい。
•
温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
•
水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
•
雨に濡れる場所
•
ホコリの多い場所
振動の多い場所
•
..............................................................................................................
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
•
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
警告
010
•
この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
•
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012a
次のような場合は、直ちに電源を切って電源
•
コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま
たはローランド・サービスに修理を依頼してく
ださい。
電源コードやプラグが破損したとき
•
煙が出たり、異臭がしたとき
•
•
異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき
機器が(雨などで)濡れたとき
•
機器に異常や故障が生じたとき
•
..............................................................................................................
013
•
お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
•
与えないでください。
..............................................................................................................
015
•
電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
外国で使用する場合は、お買い上げ店または
•
ローランド・サービスに相談してください。
101a
•
この機器は、風通しのよい、正常な通気が保た
れている場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
102a
電源コードをコンセントに抜き差しするとき
•
は、必ず電源プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103a
定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミや
•
ほこりを拭き取ってください。また、長時間使
用しないときは、電源プラグをコンセントから
外してください。電源プラグとコンセントの間にゴミやほ
こりがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
104
接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
•
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
•
この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107a
•
濡れた手で電源コードのプラグを持って、コン
セントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
108a
•
この機器を移動するときは、電源プラグをコン
セントから外し、外部機器との接続を外してく
ださい。
..............................................................................................................
109a
•
お手入れをするときには、電源を切って電源プ
ラグをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110a
•
落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグを
コンセントから外してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
026
•
本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺 虫
剤、香水、アルコール類、マニキュア、スプレー
缶などを置かないでください。また、表面に付
着した液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で
拭き取ってください。
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー
•
ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている
コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製
品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した
り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける
ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく
ださい。
307
•
接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
•
電源スイッチを切った後、本機上の LED などは消えますが、こ
れは主電源から完全に遮断されているわけではありません。完
全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源スイッチを
切った後、コンセントからプラグを抜いてください。そのため、
電源コ−ドのプラグを差し込むコンセントは、この機器にでき
るだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用してください。
設置について
351
•
この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機
器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この
場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
•
テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面
に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ
の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
•
携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や
発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場
合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を
切ってください。
354b
•
直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車
内などに放置しないでください。また、至近距離から照らす照
明器具(ピアノ・ライトなど)や強力なスポット・ライトで長
時間同じ位置を照射しないでください。変形、変色することが
あります。
355b
•
極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結
露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりま
すので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してくださ
い。
356
•
本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置しないで
ください。変形、変色することがあります。
359
•
本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外装の仕
上げを損なうことがあります。
お手入れについて
401a
•
通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布
で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤
を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きして
ください。
402
•
変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール
類は、使用しないでください。
修理について
451a
お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能につい
•
て保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあり
ます。
453a
•
当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する
ために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。こ
の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、
保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合
がありますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・
サービスにご相談ください。
その他の注意について
553
•
故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など
に過度の力を加えないでください。
556
•
ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを
持ってください。
557
•
この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありませ
ん。
558a
•
音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用
すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
•
輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボー
ル箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
•
この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各市町
村のゴミの分別基準に従って行ってください。
921
•
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を
防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切っ
てください。
926a
•
抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、インプット(INPUT)
に接続した機器の音量が小さくなることがあります。このとき
は、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シ
リーズなど)をご使用ください。
941
•
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。
手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する
恐れがあります。
1. 本機の入力に接続されている機器の電源を入れます。
2. 本機の電源を入れます。
3. 本機の LINE OUT、RECORDING OUT/PHONES に
接続されている機器の電源を入れます。
電源を切るときは、電源を入れるときと逆の手順で
電源を切ります。
942
•
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動
作しません。
943
音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電
•
源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありま
せん。
Add
運搬/収納時には、電源コードを本体背面のコード・フックに
•
巻き付けてください。
Add
機器背面の開口部に手などを入れないようにご注意ください。
•
特に小さなお子様のいるご家庭で使用する場合、お子様が手や
足などを開口部に入れないよう、大人のかたが監視/指導して
あげてください。
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