Roland C-380, C-330 User Manual [ja]

この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』(P.4)と『使用上のご注意』(P.6)をよ くお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくださ い。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
© 2010 ローランド株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
マークについて
この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでくださ い。この機器の内部には、お客様が修理/交換できる 部品はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランドお客様相談セ ンターに依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
以下の指示を必ず守ってください
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
注意の意味について警告と
図記号の例
 は、強制(必ずすること)を表わしています。 具体的な強制内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこ と」を表わしています。
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わし ています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
警告
注意
● この機器を分解したり、改造したりしないでくだ さい。
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● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれて いないことは、絶対にしないでください。必ずお 買い上げ店またはローランドお客様相談センター に相談してください。
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● 次のような場所に設置しないでください。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所 ○ 湯気や油煙が当たる場所 ○ 塩害の恐れがある場所 ○ 雨に濡れる場所 ○ ほこりや砂ぼこりの多い場所 ○ 振動や揺れの多い場所
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● この機器本体、足鍵盤、椅子を、ぐらつく台の上 や傾いた場所に設置しないでください。必ず安定 した水平な場所に設置してください。
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4
警告 警告
● 電源プラグは、必ず交流(AC)100V の電源コ ンセントに差し込んでください。
....................................................................................................................
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくださ い。また、付属の電源コードを他の製品に使用し ないでください。
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● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に 重いものを載せたりしないでください。電源コー ドに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感 電の恐れがあります。
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● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、 スピーカーと組み合わせて使用した場合、設定に よっては永久的な難聴になる程度の音量になりま す。大音量で、長時間使用しないでください。万 一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用を やめて専門の医師に相談してください。
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● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与 えないでください。
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安全上のご注意
警告
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金 など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れ ないでください。
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● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源コー ドをコンセントから外し、お買い上げ店または ローランドお客様相談センターに修理を依頼して ください。
○ 電源コードやプラグが破損したとき ○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりした
とき ○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
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● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取 り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人 のかたが、監視/指導してあげてください。
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● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで ください。特に、電源タップを使用している場合、 電源タップの容量(ワット/アンペア)を超える と発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
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● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはロー ランドお客様相談センターに相談してください。
注意
● 定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミやほ こりを拭き取ってください。また、長時間使用し ないときは、電源プラグをコンセントから外して ください。電源プラグとコンセントの間にゴミや ほこりがたまると、絶縁不良を起こして火災の原 因になります。
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● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならない ように配慮してください。特に、コードやケーブ ル類は、お子様の手が届かないように配慮してく ださい。
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● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを 置かないでください。
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● 濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器本 体やコンセントに抜き差ししないでください。
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● この機器を移動するときは以下のことを確認した 後、必ず 2 人以上で水平に持ち上げて運んでくだ さい。このとき、手をはさんだり、足の上に落と さないように注意してください。 ○ 電源コードを外す。 ○ 外部機器、足鍵盤、サテライト・スピーカーと
の接続を外す。
○ 譜面立てを倒す。
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● お手入れをするときには、電源を切って電源プラ グをコンセントから外してください(P.24)。
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● 電源コードのアースを確実に取り付けてください。 感電の恐れがあります(P.22)。
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● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫 剤、香水、アルコール類、マニキュア、スプレー 缶などを置かないでください。また、表面に付着 した液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で拭き 取ってください。
注意
● この機器は、風通しのよい、正常な通気が保たれ ている場所に設置して、使用してください。
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● 電源コードを機器本体やコンセントに抜き差しす るときは、必ずプラグを持ってください。
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● 落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグをコ ンセントから外してください。
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●(C-380) フタの開け閉めは、指などをはさまないように、 注意して行なってください(P.22)。小さいお子 様が使用されるときは、大人のかたが介添えして ください。
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● オルガン椅子を使用するときは、必ず次の事項を 守ってください。 ○ 椅子で遊んだり、踏み台にしない。 ○ 2 人以上で腰掛けない。
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● 付属のネジ、鍵盤フタのカギは、小さなお子様が 誤って飲み込んだりすることのないようお子様の 手の届かないところへ保管してください。
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5
電源について
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されているコ ンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製品の 使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作したり、雑 音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分けることが難 しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必 ずすべての機器の電源を切ってください。
● 電源スイッチを切った後、本機上の LCD や LED などは消えま すが、これは主電源から完全に遮断されているわけではありませ ん。完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源スイッ チを切った後、コンセントからプラグを抜いてください。そのた め、電源コ−ドのプラグを差し込むコンセントは、この機器にで きるだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用してください。
設置について
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機器 があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この場合 は、この機器との間隔や方向を変えてください。
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面に 色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。この場 合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や発 信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場合 は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切って ください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車内 などに放置しないでください。また、至近距離から照らす照明器 具(ピアノ・ライトなど)や強力なスポット・ライトで長時間同 じ位置を照射しないでください。変形、変色することがありま す。
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結 露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になります ので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置しないでく ださい。変形、変色することがあります。
● 鍵盤や足鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音し なくなるなどの故障の原因になります。
● 本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外装の仕上 げを損なうことがあります。
修理について
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能について 保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もありま す。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。 大切な記憶内容は、USB メモリーに保存するか、記憶内容をメ モしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に細心 の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容が 復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復に関しま しては、補償も含めご容赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するた めに必要な部品)を、製造打切後 8 年間保有しています。この 部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保 有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合があ りますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談セン ターにご相談ください。
お手入れについて
● お手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で汚れを 拭き取ってください。木目にそって全体を均一の力で拭きます。 同じ所ばかり強くこすると、仕上げを損なう恐れがあります。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類 は、使用しないでください。
USB メモリーの取り扱い
(別売の USB メモリーをお使いのとき)
● USB メモリーは、ローランドが販売しているものを使用してく ださい。それ以外の USB メモリーを使用したときの動作は保証 できません。
● メモリー以外の USB 機器は絶対に使用しないでください。
● USB メモリーは USB 端子に対して水平になるようにして、無 理な力を加えずに挿入してください。無理に挿入すると、USB 端子が破損することがあります。
● USB 端子に USB メモリー以外のもの(針金、硬貨など)を入 れないでください。USB 端子の故障の原因になります。
● 接続した USB メモリーに強い力を加えないでください。
● USB メモリーは、確実に奥まで差し込んでください。
● USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚したりしないでくだ さい。
● USB メモリーは精密な電子部品で作られていますので、取り扱 いについては次の点に注意してください。 ○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電して
いる静電気を放電しておく。 ○ 端子部に手や金属で触れない。 ○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放置
しない。 ○ 水に濡らさない。 ○ 分解や改造をしない。
6
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われる ことがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容は バックアップとして USB メモリーに保存しておいてください。
● USB メモリーおよび本体メモリーの失われた記憶内容の修復に 関しましては、補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子などに 過度の力を加えないでください。
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
● ディスプレイから多少音がすることがありますが、故障ではあり ません。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを 持ってください。
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありませ ん。
● 床や壁を通じての振動(特に足鍵盤の振動)は意外によく伝わり ますので、特に夜間やヘッドホン使用時の演奏は、隣近所に迷惑 がかからないように注意してください。
● 輸送や引っ越しをするときは、機器を緩衝材などで十分に梱包し てください。そのまま移動すると、傷、破損、故障などの原因と なります。
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えないでくだ さい。
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続に は、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端に小 さくなったり、まったく聞こえなくなる場合があります。抵抗の 入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど) をご使用ください。 他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様につ きましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
● タブレット、ピストンのランプは、ランプの構造上明るさ、色合 いが異なる場合がありますが、故障ではありません。
使用上のご注意
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● MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイクロプロセッ サーのアーキテクチャーに関する TPL(TechnologyProperties Limited)社の特許ポートフォリオです。当社は、TPL 社よりラ イセンスを得ています。
● Roland は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会 社の商標または登録商標です。
● MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
● 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
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7
もくじ
安全上のご注意...............................................................................................4
使用上のご注意...............................................................................................6
はじめに .......................................................................................................12
この取扱説明書の表記について..........................................................................................................................12
鍵盤とディビジョンについて..............................................................................................................................12
各部の名称とはたらき ................................................................................13
C-380 の各部の名称...........................................................................................................................................13
C-330 の各部の名称...........................................................................................................................................13
タブレットとピストン(C-380).......................................................................................................................14
タブレットとピストン(C-330).......................................................................................................................16
ディスプレイとパネル .........................................................................................................................................18
外部接続端子.........................................................................................................................................................18
演奏する前に................................................................................................19
足鍵盤を接続する.................................................................................................................................................19
譜面立てを起こす.................................................................................................................................................19
椅子を設置する.....................................................................................................................................................19
サテライト・スピーカーを設置する ..................................................................................................................20
本体へ取り付ける(C-330 のみ)..........................................................................................................20
壁へ取り付ける.........................................................................................................................................20
サテライト・スピーカーと本体を接続する...........................................................................................21
鍵盤フタの開け閉め(C-380 のみ)..................................................................................................................22
カギのかけかた.........................................................................................................................................22
電源コードを接続する .........................................................................................................................................22
電源を入れる/切る .............................................................................................................................................24
電源を入れる.............................................................................................................................................24
電源を切る.................................................................................................................................................25
ヘッドホンを接続する .........................................................................................................................................25
USB メモリーの接続...........................................................................................................................................26
ディスプレイについて .........................................................................................................................................27
基本画面の内容.........................................................................................................................................27
基本画面に戻す.........................................................................................................................................27
ディスプレイのコントラストを調節する ..............................................................................................27
デモ曲を聴く.........................................................................................................................................................28
8
演奏する .......................................................................................................29
いろいろな音で演奏する......................................................................................................................................29
ストップ(音色)を選ぶ .........................................................................................................................29
ストップのバリエーション(ボイス・パレット)を選ぶ ...................................................................30
別のディビジョンの音色を鳴らす(カプラー).................................................................................................31
マニュアル・カプラーを使う..................................................................................................................31
メロディー・カプラーを使う..................................................................................................................32
バス・カプラーを使う .............................................................................................................................33
音量や残響(リバーブ)を調節する ..................................................................................................................34
全体の音量を調節する .............................................................................................................................34
サテライト・スピーカーの音量を調節する...........................................................................................34
残響(リバーブ)の深さを調節する ......................................................................................................34
残響(リバーブ)の種類を変える......................................................................................................................35
ルーム・タイプを変える .........................................................................................................................35
ウォール・タイプを変える......................................................................................................................36
トレミュラント(ビブラート)を加える...........................................................................................................37
各ディビジョンにトレミュラントを加える...........................................................................................37
トレミュラントの効果を調節する..........................................................................................................37
調律法を変更する(テンペラメント)................................................................................................................38
バロック・ピッチにする(ピッチ)....................................................................................................................39
他の楽器とピッチを合わせる(チューニング).................................................................................................40
移調する(キー・トランスポーズ)....................................................................................................................41
オルガンの音量をペダルで調節する(エクスプレッション・ペダル)..........................................................42
音量を調節するディビジョンを設定する ..............................................................................................42
音量を調節するディビジョンを記憶する ..............................................................................................43
最小音量を設定する .................................................................................................................................44
キック・スイッチを使う......................................................................................................................................45
もくじ
ストップの組み合わせを記憶する.............................................................46
レジストレーションを記憶する/呼び出す.......................................................................................................47
レジストレーションを記憶する..............................................................................................................47
レジストレーションを呼び出す..............................................................................................................47
音色の設定をリセットする(ジェネラル・キャンセル).................................................................................47
メモリー・バンクを使う......................................................................................................................................48
メモリー・ピストンの組み合わせをメモリー・バンクとして記憶する ............................................48
別のメモリー・バンクからレジストレーションを呼び出す ...............................................................49
保存されたレジストレーションを次々に呼び出す...........................................................................................49
プリセット曲や演奏データを使って練習する .........................................50
再生する曲を選ぶ.................................................................................................................................................50
あるディビジョンをミュートして再生する...........................................................................................52
あるディビジョンをガイド音色で再生する...........................................................................................53
テンポを変えて再生する......................................................................................................................................54
メトロノームを鳴らす .........................................................................................................................................55
9
もくじ
演奏を録音する............................................................................................56
演奏を録音する.....................................................................................................................................................56
録音した演奏を再生する......................................................................................................................................57
録音した演奏を保存する......................................................................................................................................57
保存されている演奏データを消す......................................................................................................................59
演奏データをコピーする......................................................................................................................................60
USB メモリーへの設定の保存と読み込み...............................................62
USB メモリーの初期化 .......................................................................................................................................62
メモリー・バンクの保存と読み込み ..................................................................................................................62
USB メモリーへ保存する .......................................................................................................................62
USB メモリーから本体へ読み込む .......................................................................................................63
USB メモリーに保存されているメモリー・バンクを削除する.........................................................63
メモリー・バンクをコピーする..........................................................................................................................64
ボイス・セットアップの保存と読み込み...........................................................................................................65
USB メモリーへ保存する .......................................................................................................................65
ボイスセット・アップへ読み込む..........................................................................................................66
ボイス・セットアップを削除する..........................................................................................................67
動作に関する各種設定 ................................................................................68
USER / MIDI カプラーの設定..........................................................................................................................68
音色タブレットにない音色を鳴らす(USER カプラーとして使う).................................................68
外部 MIDI 音源の音色を鳴らす(MIDI カプラーとして使う)............................................................69
MIDI に関する設定 ...............................................................................................................................................71
ローカル・コントロールをオン/オフする(Local)..........................................................................71
外部 MIDI 音源の種類を設定する(Tone Name)..............................................................................72
ジェネラル・メモリー・ピストンの送信 MIDI メッセージを設定する(Tx Piston)....................72
製品出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット).....................................................................................72
設定内容を記憶させる(カスタマイズ)............................................................................................................73
外部機器との接続 ........................................................................................74
オーディオ機器を接続する..................................................................................................................................74
アンプ内蔵スピーカーを接続して音を出す...........................................................................................74
MIDI 音源機器やオーディオ再生機器の音を本体スピーカーから鳴らす ..........................................75
オーディオ機器の音を調整する..............................................................................................................75
MIDI 機器を接続する ...........................................................................................................................................76
本機から MIDI 音源機器の音を鳴らす ...................................................................................................76
V-LINK を使う......................................................................................................................................................77
10
デモ曲(プリセット曲)一覧 ....................................................................78
ストップ(音色)一覧 ................................................................................80
MANI ディビジョン(下鍵盤)...........................................................................................................................80
MANII ディビジョン(上鍵盤)..........................................................................................................................80
PEDAL ディビジョン(足鍵盤)........................................................................................................................80
ユーザー設定用音色 .............................................................................................................................................81
故障かな?と思ったら ................................................................................83
このような表示が出たら ............................................................................86
ショートカット一覧 ....................................................................................86
用語集 ...........................................................................................................87
MIDI インプリメンテーション・チャート...............................................89
もくじ
主な仕様 .......................................................................................................90
さくいん .......................................................................................................93
お問い合わせの窓口 ....................................................................................95
11

はじめに

このたびは、ローランド・クラシック・オルガンをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。ローランド・ク ラシック・オルガン C-380、C-330 は、 ご家庭でも本格的なパイプ・オルガン・サウンドを楽しめ、数々の特長を備えた 新しいタイプのオルガンです。
ローランド・クラシック・オルガンを存分にお楽しみいただき、いつまでもよい状態でご愛用いただくためにも、この取扱 説明書をよくお読みいただけるようお願い申し上げます。

この取扱説明書の表記について

この取扱説明書では、操作方法を簡潔に説明するために、次のように表記しています。
ローランド・クラシック・オルガン C-380、ローランド・クラシック・オルガン C-330 を、それぞれ「C-380」、
「C-330」と表記しています。
タブレットやピストン名は[SET]のように[ ]で囲んで表記しています。
見やすさのため、一部の画面図は本体画面と色使いを変えています。本体表示と異なる場合がありますが、ご了承くださ
い。
文章の先頭に、 や※マークが付いているものは注意文です。必ずお読みください。
本文中の(P.**)は参照ページを表しています。
先頭に、 が付いている文章は、ショートカットの操作を表しています。
各種の設定は、すべて基本画面に戻ってから操作してください。基本画面に戻すときは、『基本画面に戻す』(P.27)を
ご覧ください。
本書では、ディスプレイを使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)と本文中のディスプレイ
上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。

鍵盤とディビジョンについて

ローランド・クラシック・オルガン C-380、C-330 には 2 段の手弾き鍵盤と足鍵盤があります。 下から順に「PEDAL(ペダル)ディビジョン」、「MANI(マニュアル 1)ディビジョン」、「MANII(マニュアル 2)ディ
ビジョン」と呼びます。 各鍵盤に対応する基本の音色グループのことを「ディビジョン」と呼びます。
MANIIディビジョン
MANIディビジョン
12
PEDALディビジョン

各部の名称とはたらき

譜面立て(P.19)
タブレット(P.16)
ピストン(P.17)
電源スイッチ(P.24)
USB端子(P.26)
ヘッドホン端子(P.25)
椅子(P.19)
足鍵盤(P.19)
外部接続端子(P.18)
ディスプレイ/ パネル(P.18、27)
ACインレット(P.23)
サテライト・スピーカー
接続端子(P.21)
C-380 の各部の名称
譜面立て(P.19)
鍵盤フタ(P.22)
電源スイッチ(P.24)
ヘッドホン端子(P.25)
椅子(P.19)
足鍵盤(P.19)
タブレット(P.14)
ピストン(P.15)
ディスプレイ/ パネル(P.18、27)
USB端子(P.26)
外部接続端子(P.18)
C-330 の各部の名称
サテライト・スピーカー接続端子(P.21)
ACインレット(P.23)
13
各部の名称とはたらき
タブレットとピストン(C-380)
1 2
4 7 5
11 12
音色タブレット
オルガンの基本的な音色を選びます。 → 『ストップ(音色)を選ぶ』(P.29)
..
1111..
PEDAL ディビジョン音色タブレット
PEDAL(ペダル)ディビジョンで鳴らすストップを選びます。
..
2222..
MANI ディビジョン音色タブレット
MANI(マニュアル 1)ディビジョンで鳴らすストップを選び ます。
..
3333..
MANII ディビジョン音色タブレット
MANII(マニュアル 2)ディビジョンで鳴らすストップを選 びます。
14
16
13 15
18
1714
カプラー・タブレット
特定の鍵盤を弾いて他のディビジョンの音色と同時に鳴らすこ とができます。
→ 『マニュアル・カプラーを使う』(P.31)
..
7777..
PEDAL ディビジョン・カプラー・タブレット
足鍵盤を弾いて、MANI ディビジョン(下鍵盤)や MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色が鳴る設定にします。
..
8888..
MANI ディビジョン・カプラー・タブレット
下鍵盤を弾いて MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色が鳴る 設定にします。
トレミュラント・タブレット
8 9
19
USER / MIDI カプラー
音色タブレットで選べない音色が選べます。また外部 MIDI 音 源機器などと接続したときに使うタブレットです。
→ 『USER / MIDI カプラーの設定 』(P.68)
..
4444..
PEDAL ディビジョン USER / MIDI カプラー
PEDAL ディビジョン(足鍵盤)の音色を選びます。
..
MANI ディビジョン USER / MIDI カプラー
5555..
MANI ディビジョン(下鍵盤)の音色を選びます。
..
6666..
MANII ディビジョン USER / MIDI カプラー
MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色を選びます。
14
選んでいる音色にトレミュラント効果をつけます。 → 『トレミュラント(ビブラート)を加える』(P.37)
..
9999..
MANI ディビジョン・トレミュラント・タブレット
MANI ディビジョン(下鍵盤)の音色にトレミュラント効果 をつけます。
..
11110000..
MANII ディビジョン・トレミュラント・タブレット
MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色にトレミュラント効果 をつけます。
20 22 2421 23 25
ピストン
..
11111111..
[SET]ピストン
ストップの状態(レジストレーション)を、ジェネラル・メモ リー・ピストン、ディビジョン・メモリー・ピストンに記憶さ せます。
..
11112222..
ジェネラル・メモリー[1]〜[5]ピストン
オルガン全体のストップの状態(レジストレーション)を記憶 します。
→『レジストレーションを記憶する』(P.47)
3
6 10
各部の名称とはたらき
..
11117777..
[PREV]ピストン/[NEXT]ピストン
3→2→1([PREV]ピストン)、1→2→3([NEXT]ピ ストン)というように、前の、または次のジェネラル・メモ リー・ピストンに記憶されているレジストレーションを呼び出 します。
→ 『保存されたレジストレーションを次々に呼び出す』
(P.49)
..
11118888..
メモリー・バンク・セレクト
[M −]ピストン/[M +]ピストン
メモリー・ピストンの組み合わせ(バンク)切り替えます。 → 『別のメモリー・バンクからレジストレーションを呼び出
す』(P.49)
..
11119999..
MANI & PEDAL エンクローズド・ピストン
エクスプレッション・ペダルで、MANI ディビジョンと PEDAL ディビジョンの音量を調節します。
→ 『音量を調節するディビジョンを設定する』(P.42)
..
22220000..
バス・カプラー[BASS]ピストン
下鍵盤の演奏の最低音を PEDAL ディビジョン(足鍵盤)の音 色で鳴らします。
→ 『バス・カプラーを使う』(P.33)
..
22221111..
メロディー・カプラー[MEL]ピストン
下鍵盤の演奏の最高音を、MANII ディビジョン(上鍵盤)の 音色で鳴らします。
→ 『メロディー・カプラーを使う』(P.32)
..
22222222..
[STOP]ピストン
演奏データの再生を停止、または録音を停止します。 → 『演奏を録音する』(P.56)
..
11113333..
MANI ディビジョン・カプラー・ピストン
下鍵盤を弾いて MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色が鳴る 設定にするピストンです。
MANI ディビジョン・カプラー・タブレット(8)と同じはた らきをします。
..
11114444..
PEDAL ディビジョン・カプラー・ピストン
足鍵盤を弾いて、MANI ディビジョンや MANII ディビジョン の音色が鳴る設定にするピストンです。
PEDAL ディビジョン・カプラー・タブレット(7)と同じは たらきをします。
..
11115555..
MANI ディビジョン・メモリー[1]〜[5]ピストン
MANI ディビジョン(下鍵盤)のストップの状態(レジスト レーション)を記憶します。
→ 『レジストレーションを記憶する』(P.47)
..
MANII ディビジョン・メモリー[1]〜[5]ピストン
11116666..
MANII ディビジョン(上鍵盤)のストップの状態(レジスト レーション)を記憶します。
→ 『レジストレーションを記憶する』(P.47)
..
22223333..
[PLAY/PAUSE]ピストン
演奏データの再生を開始したり、一時停止したりします。 → 『演奏を録音する』(P.56)
..
22224444..
[REC]ピストン
演奏を録音します。 → 『演奏を録音する』(P.56)
..
22225555..
ジェネラル・キャンセル[0]ピストン
タブレットやカプラーをすべてキャンセルして、音色が何も選 ばれていない状態にします。 レジストレーションを最初から設定する場合は、このピストン を使うと便利です。
→ 『音色の設定をリセットする(ジェネラル・キャンセル)』
(P.47)
15
各部の名称とはたらき
タブレットとピストン(C-330)
fig.Panel-front.eps
1 2
4 7 5 8 9
11 1412 13
音色タブレット
オルガンの基本的な音色を選びます。 → 『ストップ(音色)を選ぶ』(P.29)
..
1111..
PEDAL ディビジョン音色タブレット
PEDAL(ペダル)ディビジョンで鳴らすストップを選びます。
..
2222..
MANI ディビジョン音色タブレット
MANI(マニュアル 1)ディビジョンで鳴らすストップを選び ます。
..
3333..
MANII ディビジョン音色タブレット
MANII(マニュアル 2)ディビジョンで鳴らすストップを選 びます。
カプラー・タブレット
特定の鍵盤を弾いて他のディビジョンの音色と同時に鳴らすこ とができます。
→ 『マニュアル・カプラーを使う』(P.31)
..
7777..
PEDAL ディビジョン・カプラー・タブレット
足鍵盤を弾いて、MANI ディビジョン(下鍵盤)や MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色が鳴る設定にします。
..
8888..
MANI ディビジョン・カプラー・タブレット
下鍵盤を弾いて MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色が鳴る 設定にします。
トレミュラント・タブレット
USER / MIDI カプラー
音色タブレットで選べない音色が選べます。また外部 MIDI 音 源機器などと接続したときに使うタブレットです。
→『USER / MIDI カプラーの設定 』(P.68)
..
4444..
PEDAL ディビジョン USER / MIDI カプラー
PEDAL ディビジョン(足鍵盤)の音色を選びます。
..
5555..
MANI ディビジョン USER / MIDI カプラー
MANI ディビジョン(下鍵盤)の音色を選びます。
..
6666..
MANII ディビジョン USER / MIDI カプラー
MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色を選びます。
16
選んでいる音色にトレミュラント効果をつけます。 → 『トレミュラント(ビブラート)を加える』(P.37)
..
9999..
MANI ディビジョン・トレミュラント・タブレット
MANI ディビジョン(下鍵盤)の音色にトレミュラント効果 をつけます。
..
11110000..
MANII ディビジョン・トレミュラント・タブレット
MANII ディビジョン(上鍵盤)の音色にトレミュラント効果 をつけます。
fig.Panel-front.eps
各部の名称とはたらき
3
15 17 1916 18 20
ピストン
..
11111111..
[SET]ピストン
ストップの状態(レジストレーション)を、ジェネラル・メモ リー・ピストンに記憶させます。
→ 『レジストレーションを記憶する』(P.47)
..
11112222..
ジェネラル・メモリー[1]〜[5]ピストン
オルガン全体のストップの状態(レジストレーション)を記憶 します。
→ 『レジストレーションを記憶する』(P.47)
..
11113333..
メモリー・バンク・セレクト
[M −]ピストン/[M +]ピストン
メモリー・ピストンの組み合わせ(バンク)切り替えます。 → 『別のメモリー・バンクからレジストレーションを呼び出
す』(P.49)
..
11114444..
[NEXT]ピストン
1 → 2 → 3 というように、次のジェネラル・メモリー・ピス トンに記憶されているレジストレーションを呼び出します。
→ 『保存されたレジストレーションを次々に呼び出す』
(P.49)
6 10
..
11117777..
[STOP]ピストン
演奏データの再生を停止、または録音を停止します。 → 『演奏を録音する』(P.56)
..
11118888..
[PLAY/PAUSE]ピストン
演奏データの再生を開始したり、一時停止したりします。 →『演奏を録音する』(P.56)
..
11119999..
[REC]ピストン
演奏を録音します。 → 『演奏を録音する』(P.56)
..
22220000..
ジェネラル・キャンセル[0]ピストン
タブレットやカプラーをすべてキャンセルして、音色が何も選 ばれていない状態にします。 レジストレーションを最初から設定する場合は、このピストン を使うと便利です。
→ 『音色の設定をリセットする(ジェネラル・キャンセル)』
(P.47)
..
バス・カプラー[BASS]ピストン
11115555..
下鍵盤の演奏の最低音を PEDAL ディビジョン(足鍵盤)の音 色で鳴らします。
→ 『バス・カプラーを使う』(P.33)
..
11116666..
メロディー・カプラー[MEL]ピストン
下鍵盤の演奏の最高音を、MANII ディビジョン(上鍵盤)の 音色で鳴らします。
→ 『メロディー・カプラーを使う』(P.32)
17
各部の名称とはたらき

ディスプレイとパネル

1
32
4 5
..
1111..
ディスプレイ
各種情報を表示します。
..
2222..
[Select/Menu]つまみ/[Satellite Volume]つまみ
回す: サテライト・スピーカーの音量を調整します。
詳細な設定を行うメニュー画面に入ったときは、操作す る項目を選びます。
押す: メニュー画面に入ったり、設定対象とする項目を決定し
たりします。

外部接続端子

1 32 4
..
1111..
OUTPUT L/MONO、R(アウトプット)端子
外部スピーカーなどを接続して、本体の音を接続したスピー カーから鳴らします(P.74)。
..
2222..
INPUT L/MONO、R(インプット)端子
他の音源機器と接続し、本体のスピーカーから他の音源機器の 音を鳴らすことができます(P.75)。
..
3333..
MIDI OUT/IN 端子
外部 MIDI 機器と接続して、 演奏情報をやりとりすることがで きます(P.76)。
..
4444..
サービス用端子
保守メンテナンスなどのサービス用の端子です。何も接続 しないでください。
..
3333..
[Value/Exit Menu]つまみ
回す: 設定値を変更します。 押す: ひとつ前のメニューに戻ったり、操作を中止したりしま
す。
..
4444..
[Master Volume]つまみ
オルガン全体の音量を調整します。
..
5555..
[Reverb]つまみ
リバーブ(残響)の深さを調整します。
18

演奏する前に

足鍵盤を接続する

※ C-330 のイラストを使って説明していますが、C-380 の場合
も同じ方法で接続してください。
..
1111..
足鍵盤のアジャスターを調節します。
足鍵盤のアジャスター(4 箇所)を回して長さを調節し、足鍵 盤がぐらつかないようにします。
※ 床との間にすき間があると、破損の原因になります。
※ カーペットの上などに設置する場合は、床面を強く押しつける
ように調節してください。
fig.Pedalboard.eps
アジャスター
手を挟まないように 注意!

譜面立てを起こす

..
1111..
譜面立てを静かに起こし、図のように固定します。
fig.Music-Rest.eps
金具
..
2222..
後ろに倒すときは、譜面立てを手で支え、金具を伸ばし てからゆっくりと倒します。

椅子を設置する

※ C-330 のイラストを使って説明していますが、C-380 の場合
も同じ方法で接続してください。
..
2222..
本体下部から出ているケーブルを、足鍵盤の PEDAL OUT ジャックに接続します。
fig.Pedalboard.eps
..
3333..
足鍵盤を設置します。
足鍵盤が本体に突き当たるように設置します
fig.Pedalboard.eps
..
1111..
オルガン椅子を足鍵盤の上に設置します。
椅子の足掛けがある方をオルガン側に向けます。足掛けが足鍵 盤にあたらないことを確かめてから設置してください。
椅子のアジャスター(4 箇所)を回して長さを調節し、椅子が ぐらつかないようにしてください。
アジャスターは、25mm 以上伸ばさないでください。
手を挟まないように 注意!
アジャスター
25mm 未満
手を挟まないように 注意!
19
演奏する前に
角が欠けている部分
サテライト・スピーカー ・グリル

サテライト・スピーカーを設置する

..
4444..
サテライト・スピーカーのスピーカー・ケーブルを本体 に接続します。
サテライト・スピーカーを以下の方法以外で設置した場 合、落下などによるケガの恐れがあります。
本体へ取り付ける(C-330 のみ)
C-330 の製品出荷時は、サテライト・スピーカーは梱包材に 包まれた状態で本体に収納されています。ご使用前にこの梱包 材を取り外してください。
サテライト・スピーカーを本体に取り付けて使用する場合 は、最適な効果を得るために、本体背面を壁から 10cm 以上離して設置してください。
..
1111..
サテライト・スピーカー・グリルを外します。
サテライト・スピーカー・グリルは、面ファスナーで固定 されています。角の欠けている部分に指をかけて、外して ください。
fig.speaker-3.eps
C-330 の製品出荷時は、サテライト・スピーカーのス ピーカー・ケーブルは本体に接続されています。
..
5555..
サテライト・スピーカー・グリルを取り付けます。
サテライト・スピーカー・グリルは、角が欠けている部分が上 になるように取り付けます。
グリルの周りを軽くたたいて、パチッというまでしっかり固定 します。

壁へ取り付ける

壁にサテライト・スピーカーを設置することにより、広がりの ある音になります。
※ サテライト・スピーカーを以下の方法以外で取り付けた場合、
落下などによるケガの恐れがあります。
※ 付属のネジは、小さなお子様が誤って飲み込んだりすることの
ないよう、お子様の手の届かないところへ保管してください。
※ 必ず付属のネジを使用して取り付けてください。付属のネジ以
外を使用して取り付けた場合、落下などによるケガの恐れがあ ります。
※ 厚さが 9mm 以上の木材の壁に取り付けてください。 それ以外
の壁には取り付けないでください。
※ ネジが必要な場合は、ローランドお客様相談センターに連絡し
てください。
..
2222..
サテライト・スピーカーを本体から取り出し、梱包材を 外します。
サテライト・スピーカーは、傾けながら取り出してくださ い。
ig.speaker-1.eps
サテライト・スピーカー
..
3333..
サテライト・スピーカーのネットがある面をオルガンの 背面に向けて、図の位置に置きます。
fig.speaker-2.eps
サテライト・スピーカーの設置位置
左右のサテライト・スピーカーは、オルガン本体を中心に同じ 高さに設置してください。また、床から 1.8m 以上の高さに設 置することをお勧めします。
1.8m以上
1.8m以上
20
演奏する前に
右側 スピーカー
左側 スピーカー
サテライト・スピーカーの設置方法
..
1111..
プラス・ドライバーで、付属のネジを木製の壁に取り付 けます。
木製9mm以上
22.5mm
..
2222..
サテライト・スピーカーの背面にある壁掛け用フックの 穴を、取り付けたネジのネジ頭に差し込みます。
壁掛け用フックの穴
サテライト・スピーカーは縦、横、どちらの向きでも取り 付けることができます。
C-330 の場合
..
1111..
サテライト・スピーカー・グリルを外します。
fig.speaker-3.eps
角が欠けている部分
..
2222..
スピーカー・ケーブルのコネクターを、本体背面にある サテライト・スピーカー接続端子に接続します。
サテライト・スピーカー ・グリル

サテライト・スピーカーと本体を接続する

サテライト・スピーカーのスピーカー・ケーブルを本体に接続 します。
サテライト・スピーカーを本体に接続する前に、必ず本体 の電源がオフになっていることを確認してください。
C-380 の場合
..
1111..
スピーカー・ケーブルのコネクターを、本体背面にある サテライト・スピーカー接続端子に接続します。
右側 スピーカー
..
3333..
サテライト・スピーカー・グリルを取付けます。
スピーカー・ケーブルを、サテライト・スピーカー・グリルの 角が欠けている部分に通します。
サテライト・スピーカー・グリルは、角が欠けている部分が上 になるように取り付けてください。グリルの周りを軽くたたい て、パチッというまでしっかり固定します。
左側 スピーカー
21
演奏する前に
鍵盤フタの開け閉め(C-380 のみ)
※ フタを開け閉めするときは、指を挟まないように注意してくだ
さい。また小さなお子様が使用する場合は、大人の方が補助す るようにしてください。
※ 本体を移動させるときは、危険防止のためフタを閉めた状態で
移動させてください。

電源コードを接続する

※ 感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、
アースを確実に取り付けてください。 付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐ ためにアース用電極端子を加えた 3 端子のプラグ がついています。
コンセントが接地コンセント(端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。 コンセントがアースターミナル付コンセント(端子穴が 2 個)
の場合プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセン トに挿し込みます。
※ アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに挿し込む前に行
なってください。
※ アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコンセントから抜
いてから行なってください。 コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事
を依頼してください。 なお、接続方法がわからないときは、ローランドお客様相談セ ンターにご相談ください。
..
1111..
[POWER]スイッチが、オフになっていることを確認
します。
..
1111..
フタを開けるときは、両手でフタを上にスライドさせま す。
本体に完全に収納されるまでスライドさせてください。
..
2222..
フタを閉めるときは、両手で手前にスライドさせます。

カギのかけかた

C-380 の鍵盤フタには、錠がついています。
付属のカギは、小さなお子様が誤って飲み込んだりするこ とのないよう、お子様の手の届かない場所に保管してくだ さい。
C-380 の場合
スイッチの下側が 押し込まれた状態がオフ
C-330 の場合
fig.Power-off.eps
上がった状態がオフ
22
開
閉
演奏する前に
..
2222..
付属の電源コードを AC インレット(本体背面)に接 続します。
C-380 の場合
..
3333..
電源コードを電源コンセントに差し込みます。
接地コンセント
ターミナル付き コンセント
または
N
L
本体へ
2P-3P変換器
アース接続
※ 電源コードは付属のものをお使いください。
※ 長期間ご使用にならない場合は、電源コードをコンセントから
抜いてください。
2P-3P変換器(付属)
C-330 の場合
23
演奏する前に

電源を入れる/切る

正しく接続したら(P.22)、必ず次の手順で電源を投入し てください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピー カーなどが破損する恐れがあります。

電源を入れる

..
1111..
電源を入れる前に、以下のことを確認します。
電源コードが AC インレットに正しく接続されている。
電源コードが、しっかりとコンセントに差し込まれている。
..
2222..
[Master Volume]つまみを左いっぱいまで回して、
音量を最小にします。
C-330 の場合
押し下げられた状態がオン
本体右端のディスプレイが点灯し、基本画面が表示されます。
fig.LCD001.eps
..
3333..
[POWER]スイッチを押して、電源を入れます。
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電
源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありま せん。
C-380 の場合
スイッチの上側が
押し込まれた状態がオン
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらく は動作しません。
..
4444..
音色(ストップ)を選びます。
『ストップ(音色)を選ぶ』(P.29)を参照してください。
電源を入れただけでは、音色(ストップ)が選ばれていな いため、演奏しても音は鳴りません。
..
5555..
[Master Volume]つまみを動かして音量を調節しま
す。
小さく 大きく
鍵盤を弾いて音を鳴らしながら、音量を調節してください。 右側に回すと音が大きくなり、左側に回すと音が小さくなりま す。
24
エクスプレッション・ペダルは、踏み込んで最大音量にし てください。
演奏する前に

電源を切る

..
1111..
[Master Volume]つまみを左いっぱいまで回して、
音量を最小にします。
..
2222..
[POWER]スイッチを押して、電源を切ります。
※ 電源を切るときに音がすることがありますが、故障ではありま
せん。
C-380 の場合
スイッチの下側が 押し込まれた状態がオフ
C-330 の場合
fig.Power-off.eps
上がった状態がオフ

ヘッドホンを接続する

※ 過大入力で使用すると耳を痛めるだけでなく、ヘッドホンにも
無理がかかります。適当な音量でお楽しみください。
※ ヘッドホンのプラグがヘッドホン端子にささっているときは、
本体スピーカーから音は出ません。
※ コードの断線の原因になりますので、ヘッドホンは、本体また
はプラグ部分を持って取り扱ってください。
※ ヘッドホンはステレオ標準タイプのものをお使いください。
※ ヘッドホンを接続して演奏を楽しむことができます。
ただし、床や壁を通じての振動(特に足鍵盤の振動)は意外に よく伝わりますので、特に夜間やヘッドホン使用時の演奏は、 隣近所に迷惑がかからないように注意してください。
..
1111..
[Master Volume]つまみを左いっぱいまで回して、
音量を最小にします。
..
2222..
ヘッドホンをヘッドホン端子に接続します。
本体のスピーカーから音が出なくなり、ヘッドホンからのみ音 が出ます。
C-380 の場合
C-330 の場合
..
3333..
[Master Volume]つまみを動かし、ヘッドホンの音
量を調節します。
25
演奏する前に

USB メモリーの接続

本機で録音した曲やレジストレーション・セットを、保存用と して別売の USB メモリーに保存しておくことができます。ま た、USB メモリーに保存されている演奏データを再生するこ ともできます。
※ USB メモリーは、ローランドが販売しているものを使用して
ください。それ以外の USB メモリーを使用したときの動作は 保証できません。また、メモリー以外の USB 機器は絶対に使 用しないでください。
※ USB メモリーは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し
込んでください。また無理な挿入はしないでください。
※ 新しい USB メモリーを使う場合は、まず本機で初期化
(フォーマット)してください。詳しくは、「USB メモリーを
初期化する」『USB メモリーの初期化』(P.62)をご覧くださ い。
C-380 の場合
USB メモリー使用時の注意
本体中央下部にある USB 端子は、保守メンテナンスなどの サービス用端子です。このサービス用端子(USB FOR UPDATE) には、何も接続しないでください。また、サービス 用端子の左にある A、B の小さな穴に触れたり、ものを差し込 まないでください。
C-380 の USB 端子のホルダーは、左右に 90 度回転します。 USB 端子のホルダーを左右に向けておくことにより、接続さ れている USB メモリーに当たって USB メモリーが破損する などの事故を防止することができます。
※ ホルダーを回転させるときは、必ずホルダー部を持ってくださ
い。絶対に、接続した USB メモリーを持ってホルダーを回転 させないでください。
※ ホルダーを回転するときは、指を挟まないように注意してくだ
さい。
C-330 の場合
26
演奏する前に

ディスプレイについて

基本画面の内容

本体の電源がオンになると、基本画面が表示されます。
..
1111..
ジェネラル・メモリー・バンクの番号(P.48)
現在選ばれているジェネラル・メモリー・バンクの番号が表示 されます。
..
2222..
ジェネラル・メモリー・ピストンの番号
現在選ばれているジェネラル・メモリー・ピストンの番号が表 示されます。
..
3333..
トランスポーズの状態(P.41)
設定値(半音単位)
-6 〜 +5

基本画面に戻す

各種設定を変更するときなどは、最初に基本画面に戻ってか ら、目的の画面を開きます。
..
1111..
基本画面が表示されるまで、[Value/Exit Menu]つま みを何度か押します。
fig.LCD000.eps

ディスプレイのコントラストを調節する

..
1111..
基本画面で[Select/Menu]つまみを押します。
..
2222..
[Select/Menu]つまみを回して「6 Console」を選
びます。
fig.LCD007.eps
..
4444..
テンぺラメント(調律法:P.38)
設定値
EQUAL、WERCK.、KIRN.1、KIRN.3、VALLO.、MEAN.D、 MEAN.E、PYTHG.、M.BACH
..
5555..
基準ピッチ(マスター・チューニング:P.39)
設定値(Hz)
392:VERSAILLES 415:BAROQUE 440: MODERN(標準) 465:VENETIAN
基準ピッチを、各設定値の間の値にすることもできます。
..
6666..
エクスプレッション・ペダルの状態(P.42)
エクスプレッション・ペダルの効果がかかるディビジョンが表 示されます。
表示 説明
IPII
IP MANI ディビジョン、PEDAL ディビジョンに効く
II MANII ディビジョンに効く
Off どのディビジョンにも効かない
..
7777..
エクスプレッション・ペダルの踏み込み量(P.42)
MANII ディビジョン、MANI ディビジョン、 PEDAL ディビジョンのすべてに効く
..
3333..
[Select/Menu]つまみを押して「Console」画面を
開きます。
..
4444..
[Select/Menu]つまみを回して「Display Contrast」
を選びます。
fig.LCD013.eps
..
5555..
[Value/Exit Menu]つまみを回して明るさを調整しま
す。
設定値
0〜30
..
6666..
調節したら、[Value/Exit Menu]つまみを 2 回押し て、基本画面に戻ります。
この設定は、本体の電源を切ると初期値に戻りますが、電 源を切った後も設定した内容を記憶させておくこともでき ます。詳しくは『設定内容を記憶させる(カスタマイズ)』
(P.73)をご覧ください。
27
演奏する前に

デモ曲を聴く

本体メモリーには、さまざまなデモ曲が内蔵されています。 内蔵されているデモ曲について詳しくは、『デモ曲(プリセッ
ト曲)一覧』(P.78)をご覧ください。
..
1111..
基本画面で[Select/Menu]つまみを押します。
..
2222..
[Select/Menu]つまみを回して「1 Demo」を選び
ます。
fig.LCD002.eps
..
3333..
[Select/Menu]つまみを押して「Demo」画面を開
きます。
基本画面で、[SET]ピストンを押しながら[PLAY/ PAUSE]ピストンを押すと、「Demo」画面を表示する ことができます。
※ これらのデモ曲を個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用す
ることは、法律で禁じられています。
※ デモ曲の演奏データは MIDI OUT 端子からは出力されません。
※「Song Recorder」画面で再生することにより、各ディビジョ
ンの演奏をミュートすることもできます(P.52)。
このような画面が表示されたら
本体に保存していない演奏データがある場合に、デモ曲を聴こ うとすると、以下のメッセージが表示されます。
fig.02-03(Clear Song Sure?)
演奏データを消してもよい場合は[SET]ピストンを押します。
演奏データを消したくない場合は[Value/Exit Menu]つま みを押します。『録音した演奏を保存する』(P.57)を参照し て、演奏データを保存してください。
..
4444..
デモ曲を選びます。
fig.LCD014.eps
1. [Select/Menu]つまみを回して、カーソルを「Group」 に合わせます。
2. [Value/Exit Menu]つまみを回して、デモ曲のグループ を選びます。
3. [Select/Menu]つまみを回して、カーソルを「Song」 に合わせます。
4. [Value/Exit Menu]つまみを回して、デモ曲を選びます。
..
5555..
[PLAY/PAUSE]ピストンを押すと、デモ曲が再生さ
れます。
選ばれたデモ曲が最後まで再生されると、続けて次のデモ曲の 再生が始まります。
..
6666..
デモ曲の再生を停止するときは、[STOP]ピストンを 押します。
[Select/Menu]つまみを回して[Satellite VR]を選び、 [Value/Exit Menu]つ まみを回すと 、デモ曲の再生 中に
サテライト・スピーカーの音量を調節することができます。
..
7777..
[Value/Exit Menu]つまみを 2 回押して、デモ画面
を終了します。
28

演奏する

いろいろな音で演奏する

ストップ(音色)を選ぶ

音色タブレットを押すことで、さまざまなパイプ・オルガンの音色を鳴らすことができます。タブレットに割り当てられている 音色を「ストップ」と呼びます。
音色タブレットは各ディビジョンごとにグループに分けられています。これらのタブレットを「ディビジョン・タブレット」と 呼びます。
各ディビジョン・タブレットのランプを点灯させるとストップを鳴らすことができます。
タブレット下部を押すと ストップが選ばれ、ランプが点灯
タブレット上部を押すと ストップが解除され、ランプが消灯
fig.LCD016.eps
..
1111..
「PEDAL」、「MANI」、「MANII」の各ディビジョン・タブレットの下部を押します。
ランプが点灯し、ストップが選ばれます。 ディスプレイに「Voice Palette」画面(P.30)が表示され、選ばれたストップの音色が表示されます。
しばらくすると、自動的に基本画面に戻ります。
※ 電源投入直後は、ストップが何も選ばれていないため、演奏しても音は鳴りません。
基本画面で[SET]ピストンを押しながらディビジョン・タブレットを押すと、「Voice Palette」画面を表示させる ことができます。
ストップのバリエーション(P.30)が選ばれているときは、ランプは一瞬点滅します。
タブレット下部を押すと
ランプが点灯
ストップを解除する
..
1111..
各ディビジョン・タブレットの上部を押します。
ランプが消灯し、選ばれていた音色が解除されます。
一瞬点滅 再び点灯
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