取扱説明書
ローランド C-190 ポータブル・オルガンをお買い上げいただきましてありがとうございます。C-190 は、
教会やホールなど、高品質のオルガンやオーケストラ音色が入ったポータブル楽器が必要なときのために
設計された、2 段鍵盤機能のシミュレーション機能つきの新しいオルガンです。
オルガン音色とオーケストラ音色の同時使用
C-190 には、ローランドが提供する、高品質のオルガン音色が入っています。その上、オルガン・セク
ションに合わせて使うのに最適な楽器の音色を備えています。
76 鍵の鍵盤を 2 つのセクション(ディビジョン)に分け、2 段鍵盤のオルガンのように演奏することもで
きます。
ベースと手鍵盤パート
1 段鍵盤の楽器でありながら、C-190 では、モノフォニックのベース・オルガン・パートとポリフォニッ
ク・オルガン・インストゥルメント・サウンドを鳴らすことができます。PEDAL パートでは、通常ベー
ス・ラインを鳴らすことができますが、鍵盤で鳴らす低い音を 2 倍にすることができます。また、別売の
MIDI ペダル・ユニットを C-190 に接続すると、足を使って PEDAL セクションを鳴らすことができます。
自分の演奏を録音する
C-190 では、自分の演奏を簡単に録音することができます。
本書ではフロント・パネルにあるキーをすべて「ボタン」とよび、鍵盤だけを「キー」と呼んでいます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)と「使用上のご注意」
(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書
をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
©
2005 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機 器を使用する前に、以 下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨するKSC-190 を使用してください。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
..............................................................................................................
008e
●電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶 対に
入れないでください。
●の中に描かれています。
..............................................................................................................
006
● この機器の設置に KS-C-190 を使用する場合、
ぐらつくような所や傾いた所に KS-C-190 を設
置しないでください。安定した水平な所に設置
してください。機器を単独で設置する場合も、同
様に安定した水平な所に設置してください。
..............................................................................................................
2
..............................................................................................................
警告
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ACアダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様 のいるご家庭で使 用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上 げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
104
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダ プターをコンセントから外してください
(P.9)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
101c
●本製品は当社製のスタン ド(KS-C-190)との
み、組み合わせて使用できるよう設計されてい
ます。他のスタンドやカートと組み合わせて使
うと、不安定な状態となって落下や転倒を引き
起こし、けがをするおそれがあります。
..............................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続さ
れているコンセントと同じコンセントに接続しないでくだ
さい。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズにより
本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電
源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノイズ・
フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が多
少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。
この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしく
は電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因に
なりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用
してください。
358
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しな
くなるなどの故障の原因になります。
360
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴ
ム足が、設置した台などの表面を変色または変質させるこ
とがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使い
いただけます。この場合、本機が滑って動いたりしないこ
とを確認してからお使いください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452(改)
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容はメモしておいてください。修理す
るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っております
が、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合
もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、補
償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有してい
ます。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただ
きます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっ
ては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、また
は最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551m(改)
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はメモを取っておいてください。
552
● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、
補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
560
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えない
でください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
EV-5 / EV-7 / BOSS FV-300L)をお使いください。他社
製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合がありま
す。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用く
ださい。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次
の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機と
の接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ
い。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場
合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブ
ルのメーカーにお問い合わせください。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商
標です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登
4
もくじ
安全上のご注意............................................................ 2
使用上のご注意............................................................ 4
1. 各部の名称と働き...........................6
フロント・パネル........................................................6
リア・パネル .................................................................. 8
ヘッドホン端子............................................................ 8
2. お使いの前に..................................9
アダプターを接続する ............................................... 9
電源を入れる/切る.................................................... 9
電源を切る............................................................ 9
音量を調節する............................................................ 9
ヘッドホン(別売)を接続する.............................10
デモ・ソングを聞く..................................................10
デモ・ソングを選ぶ .........................................10
3. オルガン音楽を演奏する..............12
MANUAL I ディビジョンを登録する ....................12
MANUAL II ディビジョンを追加する...................12
MANUAL I と II ディビジョンを他の鍵を
使って鳴らす..............................................................13
スプリット・ポイントを変える.....................13
トレミュラント..........................................................13
PEDAL ディビジョンを使う...................................14
左手でベース音だけを鳴らす.........................14
オプションのペダル・ユニットを使って
ベース音を鳴らす..............................................14
オルガンの他の音色を選ぶ .....................................15
ボイス・パレットの選択をする.....................15
7. 特別な機能 ...................................21
ウィンドチェスト・パンニング.............................21
音量とブリリアンスを変える .................................21
音色の音量を 1 つずつ変える ........................ 21
音色のティンバーを変える.............................22
タブに他の音を割り当てる .....................................23
C-190 を初期化する .................................................23
8. C-190 を MIDI 機器に接続する ....24
MIDI について.............................................................24
MIDI 端子について............................................24
接続をする ..................................................................24
C-190 が対応する MIDI 機能..................................25
C-190 で使うことができる MIDI チャンネル.25
9. 付録..............................................26
トラブルシューティング .........................................26
仕様...............................................................................27
4. オーケストラの音色を使う..........16
音色を選ぶ ..................................................................16
サステイン・ペダルを使う .....................................16
オーケストラ・メロディー機能.............................16
チャイム音を使う......................................................16
5. その他の機能................................17
リバーブをつける......................................................17
別のリバーブ・タイプを選ぶ.........................17
別のチューニングを選ぶ .........................................17
C-190 のチューニングをする ........................17
別のテンペラメントを使う.............................18
トランスポーズ(同じ指使いで他の音を鳴らす).. 18
自分の演奏を録音する .............................................19
録音 ......................................................................19
録音した曲を再生する .....................................19
オーディオ出力を使う .............................................19
6. C-190 のメモリーを使う..............20
設定をレジストレーションとして保存する ........20
メモリーの設定を読み込む .....................................20
設定をグローバル・エリアに保存する ................20
5
1. 各部の名称と働き
フロント・パネル
fig.C-190panel-1.eps
1 2 3 4 5 6 7
13121098 11
1.
[VOLUME]スライダー
このスライダーを使って、すべてのセクション
(PEDAL、MANUAL I、MANUAL II)の音量を調節しま
す。
[PEDAL]スライダー
2.
このスライダーで PEDAL パートの音量を調節します
(P.9)。
3.
[POWER SWITCH]ボタン
このボタンを押して、本体の電源を入れます。もう一度
押して、電源を切ります。
PEDAL タブ
4.
これらのタブで、オルガンのベース音(SUB BASS、
OCTAVE BASS、BOMBARDE)とオーケストラのベー
ス(ACC BASS、STRINGED、CELLO)を切り替えま
す。
[MANUAL I]スライダー
5.
このスライダーで MANUAL I セクションの音量を調節
します(P.9)。
6.
MANUAL I タブ
[ORCHESTRA]ボタンが点灯していないときは、これ
らのタブでオルガン・レジスターのオンとオフを切り替
えます。すべてのレジスターをオンにすることができま
す。
[ORCHESTRA]ボタンが点灯しているときは、どれか
1 つを押して、そのタブに表示されている名前のオーケ
ストラ音色を選ぶことができます。
8.
[TRANSPOSE]ボタン
このボタンを使って、鍵盤を移調(トランスポーズ)し
ます。これで、自分の好きなキー(調)で演奏しなが
ら、別のキーで音を鳴らすことができます(P.18)。
[TUNE]ボタン
9.
お買い上げ時の設定では、A4=440Hz に設定されてい
ます。A4=440Hz に設定されているときは、このボタ
ンは点灯しません。A4=440Hz 以外の設定にしたとき
は、ボタンが点灯します。
チューニングを変えて、グローバル・エリアに設定を保
存することができます。
10.
[UP]/[DOWN]ボタン
これらのボタンで(たとえば、チューニング値やリバー
ブ設定などの)設定を変えることができます。
通常はこれらのボタンにリバーブ・エフェクトが割り当
てられています。
[ORCHESTRA]ボタン
11.
このボタンを押して、本体のオーケストラ音色を選びま
す。これらの音の 1 つをオルガンのレジストレーション
に加えることができます(P.16)。
12.
[SPLIT/SET]ボタン
このボタンには 2 つの機能があります。
ひとつは、MANUAL I と MANUAL II の間で、スプリッ
ト・ポイントを別の音に動かすことです([II/I]タブが
オンのとき)。もうひとつは、8 つあるメモリー(2 バ
ンク× 4 か所)の中からどれかを選んで、自分の設定を
保存することです(P.13、P.20)。
7.
II/I タブ(カプラー)
C-190 には、「MANUAL I」(マニュアル I)と
「MANUAL II」(マニュアル II)という 2 つのディビジョ
ンがあります。このタブでこの 2 つのディビジョンを
(同じキーで)同時に鳴らすか、別のキー・レンジを
使って鳴らすかを選ぶことができます。
6
MEMORY ボタン(M 1/2、1 〜 4、0)
13.
C-190 には、4 つのメモリーと 2 つのバンク(合計 8
つのメモリー)があり、[M 1/2]ボタンと[1]〜[4]
ボタンを使ってアクセスすることができます。[0]ボタ
ンを押すと、現在の設定をキャンセルして、すべてのレ
ジスターとオーケストラ音色がミュートされます。
fig.C-190panel-2.eps
1. 各部の名称と働き
14
18171615
MANUAL II タブ
14.
これらのタブを使うと、MANUAL I ディビジョンを使っ
て鳴らす音に、別のボイスを重ねたり([II/I]インジ
ケーター点灯の場合)、鍵盤の右側で別の音を鳴らして
2 段目の手鍵盤のようにして使うことができます
(P.13)。
ご注意:MANUAL II ディビジョンの音量は別売のエク
スプレッション・ペダルでのみ設定することができま
す。しかし、音量が調節できないのはこのディビジョン
だけなので、他のディビジョンの音量を調節することで
バランスを取ることができます。
15.
REC ボタン
C-190 には、録音機能があります。このボタンを押す
と、録音スタンバイ・モードになります。(そして、
[PLAY]ボタンを押して、録音を始めます。)4 つのソ
ング・メモリーがあります(P.19)。
[PLAY]ボタン
16.
このボタンの機能は、REC インジケーターによります。
点滅している場合は、[PLAY]ボタンを押すと新しい
曲の録音が始まります。REC インジケーターが消灯し
ている場合には、[PLAY]ボタンを押すと、先に録音
した曲の再生ができます。[REC]ボタンと同時に押す
と、C-190 がデモ・モードになります(P.10)。
17.
[REVERB]ボタン
このボタンを押して、デジタル・リバーブ・エフェクト
のオン(インジケーター点灯)とオフを切り替えます
(P.17)。
18.
[WINDCHEST PANNING]ボタン
このボタンを使うと、オルガン音色のステレオ定位での
配置を設定することができます。4 つの設定(このボタ
ンの上にあるインジケーターとアイコンを参照)があ
り、それぞれのオルガン・ボイスに好きなステレオ配置
を設定することができます(P.21)。
7
1. 各部の名称と働き
リア・パネル
fig.C-190panel-3.eps
1 2 3 4 5 6
1.
OUTPUT R、L/MONO 端子
C-190 には、すばらしい内蔵ステレオ・アンプとス
ピーカー・システムがついているので、外部スピーカー
不要です。しかし、演奏時にホールや教会の PA システ
ムに接続したいときや、バックグラウンドのノイズを入
れずに録音したいときもあるでしょう。そのような場合
に、この端子を使います。
EXP/SUST 端子
2.
この端子に別売の DP-2、DP-6、または BOSS FS-5U
フット・スイッチを接続すると、鍵盤で鳴らしている音
をホールドすることができます。サステイン機能はオー
ケストラ音色だけに使うことができます。
また、別売のローランド EV-5、FV-300L ペダルを接続
すると、この端子を使って MANUAL II ディビジョンの
音量を設定することができます。
MIDI 端子(PEDAL IN、PEDAL OUT)
3.
これらの端子を使って、他の楽器との間で MIDI 信号の
送信(OUT)と受信(IN)をすることができます。
PEDAL IN 端子に別売のローランド MIDI ペダル・ユ
ニット(PK-5A、PK-25 または PK-7)を接続すると、
ベース・セクション(「ペダル」といいます)を足で鳴
らすことができます。ここにペダル・ユニットを接続す
ると、ペダル・セクションがポリフォニックになりま
す。
コード・フック
4.
アダプター・ケーブルを接続してから、端子右側にある
コード・フックに巻きつけると、突然電源が切れてしま
うのを防ぐことができます。
DC IN 端子
5.
付属の AC アダプターを接続します。
破損や故障があった場合は、同じ PSB-4U モデルのも
のと取りかえてください。その他のアダプターを使うと
C-190 に修復できなくなるほどの損傷を与える可能性
があります。
POWER SWITCH ボタン
6.
このボタンを 1 回押すと、本体のの電源が入ります。も
う一度押すと、本体の電源が切れます。
ヘッドホン端子
C-190 には、ヘッドホン端子が 2 つあります。2 人で同時にヘッ
ドホンを使うことができますので、レッスン時や連弾曲を演奏する
ときなどに便利です。また、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽し
むことができます。どちらかの端子にヘッドホンを接続する
と、本体スピーカーがオフになります。
ご注意:ヘッドホンは、ステレオ標準タイプのものをお使い
ください。
ご注意:ヘッドホンはローランド製品をお使いください。他
のものを使用すると、十分な音量が得られないことがありま
す。
8
fig.HeadPhone.eps
2. お使いの前に
アダプターを接続する
ご注意:他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーな
どの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態
で電源を切ってください。
付属の AC アダプターを本体リア・パネルにある
1.
DC IN 端子に接続します。
fig.Adaptor-C-190
AC アダプターのコー
ドは図のようにコー
ド・フックに固定し
てください。誤って
コードを引っ張って
しまっても、プラグ
が抜けて電源が切れ
てしまうことや、AC
アダプター・ジャッ
クに無理な力が加わ
ることを防ぐことが
できます。
[VOLUME]スライダー、音量を調節します。
ご注意:この機器は回路保護のため、電源をオンしてか
らしばらくは動作しません。
■ 電源を切る
1.
[VOLUME]スライダーを一番下の位置まで下げ
ます。
[POWER SWITCH]ボタンを押して、電源を切り
2.
ます。
音量を調節する
C-190 には、3 つのスライダーがあります。[VOLUME]ス
ライダーは、全体の音量を変えるのに使います。[PEDAL]
スライダーは、ベース音の音量を設定するのに使います。
[PEDAL]スライダーと[MANUAL I]スライダーを使う
と、MANUAL II セクションを使う場合でも、バランスを調
節することができます。
fig.Volume-C-190.j
2.
もうひとつの端子をコンセントに接続します。
電源を入れる/切る
C-190 にはアンプとスピーカーが内蔵されているため、他
の機器(外部スピーカーなど)を接続する必要はありませ
ん。
ご注意:正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入して
ください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーな
どが破損する恐れがあります。
1.
[VOLUME]スライダーで、音量を一番下まで下
げます。
fig.Volume 0
全体の音量 ベース音の音量 MANUAL1の音量
別売の EV-5、EV-7、または BOSS FV-300L エクスプレッ
ション・ペダルを購入し、EXP/SUST 端子に接続すると、
MANUAL II ディビジョンの音量も設定することができます
(または、ペダルを使ってスウェル効果を使うことができま
す)。
ご注意:エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの
(別売:EV-5 / EV-7/ BOSS FV-300L)をお使いくださ
い。他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合が
あります。
リア・パネルにある[POWER SWITCH]ボタン
2.
を押して、電源を入れます。
いずれか 1 つ以上のタブを押します。本体電源が入った
直後は、すべての音がオフになっているためです。
9