Roland C-190 User Manual [ja]

取扱説明書
ローランド C-190 ポータブル・オルガンをお買い上げいただきましてありがとうございます。C-190 は、 教会やホールなど、高品質のオルガンやオーケストラ音色が入ったポータブル楽器が必要なときのために 設計された、2 段鍵盤機能のシミュレーション機能つきの新しいオルガンです。
オルガン音色とオーケストラ音色の同時使用
C-190 には、ローランドが提供する、高品質のオルガン音色が入っています。その上、オルガン・セク ションに合わせて使うのに最適な楽器の音色を備えています。
76 鍵の鍵盤を 2 つのセクション(ディビジョン)に分け、2 段鍵盤のオルガンのように演奏することもで きます。
1 段鍵盤の楽器でありながら、C-190 では、モノフォニックのベース・オルガン・パートとポリフォニッ ク・オルガン・インストゥルメント・サウンドを鳴らすことができます。PEDAL パートでは、通常ベー ス・ラインを鳴らすことができますが、鍵盤で鳴らす低い音を 2 倍にすることができます。また、別売の MIDI ペダル・ユニットを C-190 に接続すると、足を使って PEDAL セクションを鳴らすことができます。
C-190 では、自分の演奏を簡単に録音することができます。
本書ではフロント・パネルにあるキーをすべて「ボタン」とよび、鍵盤だけを「キー」と呼んでいます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)と「使用上のご注意」
(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書
をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
©
2005 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

安全上のご注意

警告
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機 器を使用する前に、以 下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改 造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨するKS­C-190 を使用してください。
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
008e
●電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直 ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶 対に
入れないでください。
の中に描かれています。
..............................................................................................................
006
● この機器の設置に KS-C-190 を使用する場合、 ぐらつくような所や傾いた所に KS-C-190 を設
置しないでください。安定した水平な所に設置 してください。機器を単独で設置する場合も、同
様に安定した水平な所に設置してください。
..............................................................................................................
2
..............................................................................................................
警告
注意
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して ください。
○ACアダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様 のいるご家庭で使 用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上 げ店または ローランド・サービスに相談してください。
104
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機 器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダ プターをコンセントから外してください
(P.9)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
101c
●本製品は当社製のスタン ド(KS-C-190)との み、組み合わせて使用できるよう設計されてい
ます。他のスタンドやカートと組み合わせて使 うと、不安定な状態となって落下や転倒を引き
起こし、けがをするおそれがあります。
..............................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き 差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。

電源について

301
本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続さ れているコンセントと同じコンセントに接続しないでくだ さい。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズにより 本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電 源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノイズ・ フィルターを取り付けてください。
302
AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が多
少発熱しますが、故障ではありません。
307
接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。

設置について

352b
携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。 この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしく は電源を切ってください。
354a
直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること があります。
355b
極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因に
なりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用 してください。
358
鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しな
くなるなどの故障の原因になります。
360
設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴ
ム足が、設置した台などの表面を変色または変質させるこ とがあります。 ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使い いただけます。この場合、本機が滑って動いたりしないこ とを確認してからお使いください。

お手入れについて

401a
通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、 中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布 で乾拭きしてください。
402
変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。

修理について

451c
お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修 理をお断りする場合もあります。
452(改)
修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容はメモしておいてください。修理す るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っております が、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合 もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、補 償も含めご容赦願います。
453a
当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有してい ます。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただ きます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっ ては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、また は最寄りのローランド・サービスにご相談ください。

その他の注意について

551m(改)
記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な 記憶内容はメモを取っておいてください。
552
本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、
補償を含めご容赦願います。
553
故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
560
譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えない
でください。
561
エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
EV-5 / EV-7 / BOSS FV-300L)をお使いください。他社 製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合がありま す。
562
接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用く
ださい。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次 の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機と
の接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ い。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場 合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブ ルのメーカーにお問い合わせください。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商
標です。
220
文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登
4
もくじ
安全上のご注意............................................................ 2
使用上のご注意............................................................ 4
1. 各部の名称と働き...........................6
フロント・パネル........................................................6
リア・パネル .................................................................. 8
ヘッドホン端子............................................................ 8
2. お使いの前に..................................9
アダプターを接続する ............................................... 9
電源を入れる/切る.................................................... 9
電源を切る............................................................ 9
音量を調節する............................................................ 9
ヘッドホン(別売)を接続する.............................10
デモ・ソングを聞く..................................................10
デモ・ソングを選ぶ .........................................10
3. オルガン音楽を演奏する..............12
MANUAL I ディビジョンを登録する ....................12
MANUAL II ディビジョンを追加する...................12
MANUAL I と II ディビジョンを他の鍵を
使って鳴らす..............................................................13
スプリット・ポイントを変える.....................13
トレミュラント..........................................................13
PEDAL ディビジョンを使う...................................14
左手でベース音だけを鳴らす.........................14
オプションのペダル・ユニットを使って
ベース音を鳴らす..............................................14
オルガンの他の音色を選ぶ .....................................15
ボイス・パレットの選択をする.....................15
7. 特別な機能 ...................................21
ウィンドチェスト・パンニング.............................21
音量とブリリアンスを変える .................................21
音色の音量を 1 つずつ変える ........................ 21
音色のティンバーを変える.............................22
タブに他の音を割り当てる .....................................23
C-190 を初期化する .................................................23
8. C-190 を MIDI 機器に接続する ....24
MIDI について.............................................................24
MIDI 端子について............................................24
接続をする ..................................................................24
C-190 が対応する MIDI 機能..................................25
C-190 で使うことができる MIDI チャンネル.25
9. 付録..............................................26
トラブルシューティング .........................................26
仕様...............................................................................27
4. オーケストラの音色を使う..........16
音色を選ぶ ..................................................................16
サステイン・ペダルを使う .....................................16
オーケストラ・メロディー機能.............................16
チャイム音を使う......................................................16
5. その他の機能................................17
リバーブをつける......................................................17
別のリバーブ・タイプを選ぶ.........................17
別のチューニングを選ぶ .........................................17
C-190 のチューニングをする ........................17
別のテンペラメントを使う.............................18
トランスポーズ(同じ指使いで他の音を鳴らす).. 18
自分の演奏を録音する .............................................19
録音 ......................................................................19
録音した曲を再生する .....................................19
オーディオ出力を使う .............................................19
6. C-190 のメモリーを使う..............20
設定をレジストレーションとして保存する ........20
メモリーの設定を読み込む .....................................20
設定をグローバル・エリアに保存する ................20
5

1. 各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.C-190panel-1.eps
1 2 3 4 5 6 7
13121098 11
1.
[VOLUME]スライダー
このスライダーを使って、すべてのセクション
(PEDAL、MANUAL I、MANUAL II)の音量を調節しま
す。
[PEDAL]スライダー
2.
このスライダーで PEDAL パートの音量を調節します
(P.9)。
3.
[POWER SWITCH]ボタン
このボタンを押して、本体の電源を入れます。もう一度 押して、電源を切ります。
PEDAL タブ
4.
これらのタブで、オルガンのベース音(SUB BASS、 OCTAVE BASS、BOMBARDE)とオーケストラのベー
ス(ACC BASS、STRINGED、CELLO)を切り替えま す。
[MANUAL I]スライダー
5.
このスライダーで MANUAL I セクションの音量を調節 します(P.9)。
6.
MANUAL I タブ
[ORCHESTRA]ボタンが点灯していないときは、これ
らのタブでオルガン・レジスターのオンとオフを切り替 えます。すべてのレジスターをオンにすることができま
す。
[ORCHESTRA]ボタンが点灯しているときは、どれか
1 つを押して、そのタブに表示されている名前のオーケ ストラ音色を選ぶことができます。
8.
[TRANSPOSE]ボタン
このボタンを使って、鍵盤を移調(トランスポーズ)し ます。これで、自分の好きなキー(調)で演奏しなが
ら、別のキーで音を鳴らすことができます(P.18)。
[TUNE]ボタン
9.
お買い上げ時の設定では、A4=440Hz に設定されてい ます。A4=440Hz に設定されているときは、このボタ
ンは点灯しません。A4=440Hz 以外の設定にしたとき は、ボタンが点灯します。
チューニングを変えて、グローバル・エリアに設定を保 存することができます。
10.
[UP]/[DOWN]ボタン
これらのボタンで(たとえば、チューニング値やリバー ブ設定などの)設定を変えることができます。
通常はこれらのボタンにリバーブ・エフェクトが割り当 てられています。
[ORCHESTRA]ボタン
11.
このボタンを押して、本体のオーケストラ音色を選びま す。これらの音の 1 つをオルガンのレジストレーション
に加えることができます(P.16)。
12.
[SPLIT/SET]ボタン
このボタンには 2 つの機能があります。 ひとつは、MANUAL I と MANUAL II の間で、スプリッ
ト・ポイントを別の音に動かすことです([II/I]タブが オンのとき)。もうひとつは、8 つあるメモリー(2 バ
ンク× 4 か所)の中からどれかを選んで、自分の設定を 保存することです(P.13、P.20)。
7.
II/I タブ(カプラー)
C-190 には、「MANUAL I」(マニュアル I)と
「MANUAL II」(マニュアル II)という 2 つのディビジョ
ンがあります。このタブでこの 2 つのディビジョンを
(同じキーで)同時に鳴らすか、別のキー・レンジを
使って鳴らすかを選ぶことができます。
6
MEMORY ボタン(M 1/2、1 〜 4、0)
13.
C-190 には、4 つのメモリーと 2 つのバンク(合計 8 つのメモリー)があり、[M 1/2]ボタンと[1]〜[4]
ボタンを使ってアクセスすることができます。[0]ボタ ンを押すと、現在の設定をキャンセルして、すべてのレ
ジスターとオーケストラ音色がミュートされます。
fig.C-190panel-2.eps
1. 各部の名称と働き
14
18171615
MANUAL II タブ
14.
これらのタブを使うと、MANUAL I ディビジョンを使っ て鳴らす音に、別のボイスを重ねたり([II/I]インジ
ケーター点灯の場合)、鍵盤の右側で別の音を鳴らして 2 段目の手鍵盤のようにして使うことができます
(P.13)。
ご注意:MANUAL II ディビジョンの音量は別売のエク スプレッション・ペダルでのみ設定することができま
す。しかし、音量が調節できないのはこのディビジョン だけなので、他のディビジョンの音量を調節することで
バランスを取ることができます。
15.
REC ボタン
C-190 には、録音機能があります。このボタンを押す と、録音スタンバイ・モードになります。(そして、
[PLAY]ボタンを押して、録音を始めます。)4 つのソ
ング・メモリーがあります(P.19)。
[PLAY]ボタン
16.
このボタンの機能は、REC インジケーターによります。 点滅している場合は、[PLAY]ボタンを押すと新しい
曲の録音が始まります。REC インジケーターが消灯し ている場合には、[PLAY]ボタンを押すと、先に録音
した曲の再生ができます。[REC]ボタンと同時に押す と、C-190 がデモ・モードになります(P.10)。
17.
[REVERB]ボタン
このボタンを押して、デジタル・リバーブ・エフェクト のオン(インジケーター点灯)とオフを切り替えます
(P.17)。
18.
[WINDCHEST PANNING]ボタン
このボタンを使うと、オルガン音色のステレオ定位での 配置を設定することができます。4 つの設定(このボタ
ンの上にあるインジケーターとアイコンを参照)があ り、それぞれのオルガン・ボイスに好きなステレオ配置
を設定することができます(P.21)。
7
1. 各部の名称と働き

リア・パネル

fig.C-190panel-3.eps
1 2 3 4 5 6
1.
OUTPUT R、L/MONO 端子
C-190 には、すばらしい内蔵ステレオ・アンプとス ピーカー・システムがついているので、外部スピーカー
不要です。しかし、演奏時にホールや教会の PA システ ムに接続したいときや、バックグラウンドのノイズを入
れずに録音したいときもあるでしょう。そのような場合 に、この端子を使います。
EXP/SUST 端子
2.
この端子に別売の DP-2、DP-6、または BOSS FS-5U フット・スイッチを接続すると、鍵盤で鳴らしている音
をホールドすることができます。サステイン機能はオー ケストラ音色だけに使うことができます。
また、別売のローランド EV-5、FV-300L ペダルを接続 すると、この端子を使って MANUAL II ディビジョンの
音量を設定することができます。
MIDI 端子(PEDAL IN、PEDAL OUT)
3.
これらの端子を使って、他の楽器との間で MIDI 信号の 送信(OUT)と受信(IN)をすることができます。
PEDAL IN 端子に別売のローランド MIDI ペダル・ユ
ニット(PK-5A、PK-25 または PK-7)を接続すると、 ベース・セクション(「ペダル」といいます)を足で鳴
らすことができます。ここにペダル・ユニットを接続す ると、ペダル・セクションがポリフォニックになりま
す。
コード・フック
4.
アダプター・ケーブルを接続してから、端子右側にある コード・フックに巻きつけると、突然電源が切れてしま
うのを防ぐことができます。
DC IN 端子
5.
付属の AC アダプターを接続します。
破損や故障があった場合は、同じ PSB-4U モデルのも のと取りかえてください。その他のアダプターを使うと
C-190 に修復できなくなるほどの損傷を与える可能性 があります。
POWER SWITCH ボタン
6.
このボタンを 1 回押すと、本体のの電源が入ります。も う一度押すと、本体の電源が切れます。

ヘッドホン端子

C-190 には、ヘッドホン端子が 2 つあります。2 人で同時にヘッ
ドホンを使うことができますので、レッスン時や連弾曲を演奏する ときなどに便利です。また、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽し
むことができます。どちらかの端子にヘッドホンを接続する
と、本体スピーカーがオフになります。
ご注意:ヘッドホンは、ステレオ標準タイプのものをお使い ください。
ご注意:ヘッドホンはローランド製品をお使いください。他 のものを使用すると、十分な音量が得られないことがありま
す。
8
fig.HeadPhone.eps

2. お使いの前に

アダプターを接続する

ご注意:他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーな どの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態
で電源を切ってください。
付属の AC アダプターを本体リア・パネルにある
1.
DC IN 端子に接続します。
fig.Adaptor-C-190
AC アダプターのコー ドは図のようにコー
ド・フックに固定し てください。誤って
コードを引っ張って しまっても、プラグ
が抜けて電源が切れ てしまうことや、AC
アダプター・ジャッ クに無理な力が加わ
ることを防ぐことが できます。
[VOLUME]スライダー、音量を調節します。
ご注意:この機器は回路保護のため、電源をオンしてか らしばらくは動作しません。

■ 電源を切る

1.
[VOLUME]スライダーを一番下の位置まで下げ
ます。
[POWER SWITCH]ボタンを押して、電源を切り
2.
ます。

音量を調節する

C-190 には、3 つのスライダーがあります。[VOLUME]ス ライダーは、全体の音量を変えるのに使います。[PEDAL]
スライダーは、ベース音の音量を設定するのに使います。
[PEDAL]スライダーと[MANUAL I]スライダーを使う
と、MANUAL II セクションを使う場合でも、バランスを調 節することができます。
fig.Volume-C-190.j
2.
もうひとつの端子をコンセントに接続します。

電源を入れる/切る

C-190 にはアンプとスピーカーが内蔵されているため、他 の機器(外部スピーカーなど)を接続する必要はありませ
ん。
ご注意:正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入して ください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーな
どが破損する恐れがあります。
1.
[VOLUME]スライダーで、音量を一番下まで下
げます。
fig.Volume 0
全体の音量 ベース音の音量 MANUAL1の音量
別売の EV-5、EV-7、または BOSS FV-300L エクスプレッ ション・ペダルを購入し、EXP/SUST 端子に接続すると、
MANUAL II ディビジョンの音量も設定することができます
(または、ペダルを使ってスウェル効果を使うことができま
す)。
ご注意:エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの
(別売:EV-5 / EV-7/ BOSS FV-300L)をお使いくださ
い。他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合が あります。
リア・パネルにある[POWER SWITCH]ボタン
2.
を押して、電源を入れます。
いずれか 1 つ以上のタブを押します。本体電源が入った 直後は、すべての音がオフになっているためです。
9
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