デジタルカメラ
使用説明書
カメラの正しい操作のため、ご使用前に
必ずこの使用説明書をご覧ください。
はじめに
このたびは、ペンタックス・デジタルカメラOptio 30をお買い上げいた
だき誠にありがとうございます。本製品の機能を充分活用していただ
くために、ご使用になる前に本書をよくお読みください。また本書を
お読みになった後は必ず保管してください。使用方法がわからなく
なったり、機能についてもっと詳しく知りたいときにお役に立ちます。
著作権について
本製品を使用して撮影した画像は、個人で楽しむなどの他は、著作権法により、
権利者に無断で使用できません。なお、実演や興業、展示物の中には、個人と
して楽しむ目的があっても、撮影を制限している場合がありますのでご注意く
ださい。また著作権の目的となっている画像は、著作権法の規定による範囲内
で使用する以外は、ご利用いただけませんのでご注意ください。
本機を使用するにあたって
• 強い電波や磁気を発生する施設などの周囲では、カメラが誤動作を起こす場合
があります。
• 液晶モニタに使用されている液晶パネルは、非常に高度な精密技術で作られて
います。99.99%以上の有効画素数がありますが、0.01%以下の画素で点灯し
ないものや常時点灯するものがありますので、あらかじめご了承ください。な
お、記録される画像には影響ありません。
商標について
PENTAXはペンタックス株式会社の登録商標です。
オプティオおよびOptioはペンタックス株式会社の商標です。
その他、記載の商品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
本製品はPRINT Image Matching II に対応しています。PRINT Image Matching II
対応プリンタでの出力および対応ソフトウェアでの画像処理において、撮影時
の状況や撮影者の意図を忠実に反映させることが可能です。PRINT Image
Matching及び PRINT Image Matching IIに関する著作権はセイコーエプソン株式
会社が所有しています。
PictBridgeについて
「PictBridge」は、プリンタとデジタルカメラを直接接続して、画像をプリント
アウトするダイレクトプリントの統一規格で、カメラ側から簡単な操作で画像
をプリントできます。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラ
スB情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用されることを目的としています
が、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を
引き起こすことがあります。使用説明書にしたがって、正しい取り扱いをしてくだ
さい。
本文中のイラストおよび液晶モニタの表示画面は、実際の製品と異なる場合が
あります。
SDロゴは商標です。
ご注意ください
この製品の安全性については充分注意を払っておりますが、下
記マークの内容については特に注意をしてお使いください。
警告
このマークの内容を守らなかった場合、人が重
大な傷害を受ける可能性があることを示すマー
クです。
注意
このマークの内容を守らなかった場合、人が軽
傷または中程度の傷害を受けたり、物的損害の
可能性があることを示すマークです。
警告
• カメラを分解・改造などをしないでください。カメラ内部に高電圧部
があり、感電の危険があります。
• 落下などにより、カメラ内部が露出したときは、絶対に露出部分に手
をふれないでください。感電の危険があります。
• ストラップが首に巻き付くと危険です。小さなお子様がストラップを
首に掛けないようにご注意ください。
•SDメモリーカードは、乳幼児の手の届くところに置かないでくださ
い。誤って飲み込む恐れがあります。万一、飲み込んだと思われる場
合は、直ちに医師にご相談ください。
•ACアダプタは、必ず専用品を指定の電源・電圧でご使用ください。
専用品以外のACアダプタをご使用になったり、専用のACアダプタを
指定以外の電源・電圧でご使用になると、火災・感電・故障の原因に
なります。
• 使用中に煙が出ている・変なにおいがするなどの異常が発生した場
合、すぐに使用を中止し、電池またはACアダプタを取り外したうえ、
サービス窓口にご相談ください。そのまま使用すると、火災・感電の
原因となります。
•ACアダプタ使用時に雷が鳴り出したら、電源プラグをはずし、使用
を中止してください。機器の破損・火災・感電の原因となります。
1
注意
• 電池をショートさせたり、火の中に入れないでください。また、分解
しないでください。破裂・発火のおそれがあります。
• 充電式のニッケル水素電池以外は充電しないでください。破裂・発火
のおそれがあります。このカメラに使用できる電池の種類で、ニッケ
ル水素電池以外は充電ができません。
• バッテリーの液が目に入ったときは、失明の恐れがありますので、こ
すらずにすぐにきれいな水で洗ったあと、直ちに医師の治療を受けて
ください。
• バッテリーの液が皮膚や衣服に付着したときは、皮膚に障害をおこす
恐れがありますので、すぐにきれいな水で洗い流してください。
• 万一、カメラ内の電池が発熱・発煙を起こした時は、速やかに電池を
取り出してください。その際は、やけどに充分ご注意ください。
• このカメラには、使用していると熱を持つ部分があります。その部分
を長時間持ちつづけると、低温やけどを起こす恐れがありますのでご
注意ください。
• ストロボ発光部に手を密着させたまま発光させないでください。やけ
どの恐れがあります。
• ストロボの発光部を衣服などに密着させたまま発光させないでくだ
さい。変色などの恐れがあります。
• 万一液晶が破損した場合、ガラスの破片には十分ご注意ください。中
の液晶が皮膚や目についたり、口に入らないよう十分にご注意くださ
い。
取り扱い上の注意
• 海外旅行にお出かけの際は、国際保証書をお持ちください。また、旅
行先での問い合わせの際に役立ちますので、製品に同梱しております
ワールドワイド・サービス・ネットワークも一緒にお持ちください。
• 長時間使用しなかったときや、大切な撮影(結婚式、旅行など)の前
には、必ず試し撮りをしてカメラが正常に機能しているかを確認して
ください。本製品の故障に起因する付随的損害(撮影に要した諸費用
や逸失利益等)については、保証しかねます。
• このカメラはレンズ交換式ではありません。レンズの取り外しはでき
ません。
2
• 汚れ落としに、シンナーやアルコール・ベンジンなどの有機溶剤は使
用しないでください。
• 高温多湿の所は避けてください。特に車の中は高温になりますのでカ
メラを車内に放置しないでください。
• 防腐剤や有害薬品のある場所では保管しないでください。また、高温
多湿の場所での保管は、カビの原因となりますので、乾燥した風通し
のよい場所に、カメラケースから出して保管してください。
• このカメラは防水カメラではありませんので、雨水などが直接かかる
所では使用できません。
• 強い振動・ショック・圧力などを加えないでください。オートバイ・
車・船などの振動は、クッションなどを入れて保護してください。
• カメラの使用温度範囲は0℃~40℃です。
• 高温では液晶表示が黒くなることがありますが、常温に戻れば正常に
なります。
• 低温下では、液晶の表示応答速度が遅くなることもありますが、これ
は液晶の性質によるもので、故障ではありません。
• 高性能を保つため、1~2年ごとに定期点検にお出しいただくことをお
勧めします。
• 急激な温度変化を与えると、カメラの内外に結露し水滴が生じます。
カメラをバッグやビニール袋などに入れ、温度差を少なくしてから取
り出してください。
• ゴミや泥・砂・ホコリ・水・有害ガス・塩分などがカメラの中に入ら
ないようにご注意ください。故障の原因になります。雨や水滴などが
付いたときは、よく拭いて乾かしてください。
•SDメモリーカードの取り扱いについては、「SD メモリーカード使用
上の注意」(p.16)をご覧ください。
• 破損や故障の原因になりますので、液晶モニタの表面を強く押さない
でください。
• カメラを腰のポケットに入れた状態で椅子などに座ると、カメラが変
形したり液晶モニタが破損する恐れがありますのでご注意ください。
• 三脚の使用時は、ネジの締め過ぎに十分ご注意ください。
3
目次
ご注意ください................................................................................................ 1
取り扱い上の注意 ............................................................................................ 2
目次.................................................................................................................. 4
本書の構成 ....................................................................................................... 7
主な同梱品の確認 ............................................................................................ 8
各部の名称 ....................................................................................................... 9
操作部の名称 ................................................................................................. 10
準備 11
ストラップを取り付ける....................................................................................... 11
電源を準備する .....................................................................................................12
電池をセットする .......................................................................................... 12
ACアダプタを使用する ................................................................................. 14
SDメモリーカードをセットする/取り出す ........................................................15
電源をオン/オフする .......................................................................................... 17
再生専用モード.............................................................................................. 17
初期設定をする .....................................................................................................18
言語を設定する.............................................................................................. 18
日時を設定する.............................................................................................. 19
記録サイズと画質を設定する ........................................................................20
クイックスタート 22
静止画を撮影する .................................................................................22
静止画を再生する .................................................................................24
画像を再生する.............................................................................................. 24
前後の見たい画像を再生する ........................................................................24
機能共通操作 26
ボタンの機能を使用する....................................................................................... 26
撮影モード時 ................................................................................................. 26
再生モード時 ................................................................................................. 27
MENUを設定する.................................................................................................. 28
メニューの表示方法....................................................................................... 28
SIMPLEメニューの基本操作 ......................................................................... 29
SIMPLEメニュー一覧 .................................................................................... 29
FULLメニューの基本操作.............................................................................. 31
FULLメニュー一覧 ........................................................................................ 33
撮影 35
撮影のための機能を設定する ...............................................................................35
モードを切り替える....................................................................................... 35
撮影情報を表示する....................................................................................... 37
フォーカスの設定を変える ............................................................................ 38
ストロボの発光方法を選択する..................................................................... 40
記録サイズを選択する ................................................................................... 41
画質を選択する.............................................................................................. 42
4
ホワイトバランスを調整する ........................................................................44
オートフォーカス範囲を設定する ................................................................. 45
測光範囲を設定する....................................................................................... 46
感度を設定する.............................................................................................. 47
シャープネスを設定する ............................................................................... 48
彩度を設定する.............................................................................................. 49
コントラストを設定する ............................................................................... 50
撮影する ................................................................................................................ 51
機能を設定して撮影する(プログラムモード)............................................. 51
シーンにあわせた撮影をする(ピクチャーモード)...................................... 52
パノラマ撮影をする(パノラマアシストモード).......................................... 55
セルフタイマーを使って撮影する ................................................................. 57
連続して撮影する(連続撮影/マルチ連写)................................................. 58
ズームを使って撮影する ............................................................................... 59
露出を補正する.............................................................................................. 61
動画を撮影する(動画モード)......................................................................62
記録サイズを変えて動画を撮影する ............................................................. 64
カラーモードを変えて動画を撮影する.......................................................... 66
早送り動画を撮影する(早送り動画)............................................................ 68
設定を保存する .....................................................................................................70
メニュー項目を保存する(モードメモリ).................................................... 70
再生・消去 72
画像を再生する .....................................................................................................72
静止画を再生する .......................................................................................... 72
拡大して再生する .......................................................................................... 72
再生時の情報を表示する ............................................................................... 73
9画像ずつ表示する ........................................................................................ 74
動画を再生する.............................................................................................. 75
画像をコピーする ................................................................................................. 76
画像を消去する .....................................................................................................78
1画像ずつ消去する ........................................................................................ 78
まとめて消去する .......................................................................................... 79
消去できないようにする(プロテクト)........................................................ 80
プリントサービスの設定をする(DPOF)............................................................ 81
1画像ずつ設定する ........................................................................................ 81
全画像を設定する .......................................................................................... 83
カメラを直接プリンタにつないでプリントする(PictBridge)...........................84
カメラをプリンタに接続する ........................................................................84
1画像ずつプリントする................................................................................. 85
全画像をプリントする ................................................................................... 86
プリントサービスの設定(DPOF)内容でプリントする.............................. 86
プリンタからカメラを取り外す..................................................................... 87
画像の編集・設定 88
画像を編集する .....................................................................................................88
画像のサイズを変更する ............................................................................... 88
画像をトリミングする ................................................................................... 90
デジタルフィルタを使って編集する ............................................................. 92
カメラの設定をする .............................................................................................. 94
5
カード/内蔵メモリをフォーマットする ...................................................... 94
日付の表示スタイル/日付/時刻を変更する............................................... 95
表示言語を変更する....................................................................................... 95
起動画面/背景色を変更する ........................................................................96
スリープを設定する....................................................................................... 98
オートパワーオフを設定する ........................................................................98
USB接続モードを変更する ...........................................................................99
設定をリセットする....................................................................................... 99
付録 100
メッセージ一覧 ...................................................................................................100
こんなときは? ...................................................................................................102
主な仕様 .............................................................................................................. 104
別売アクセサリー一覧 ........................................................................................ 106
ペンタックスピックアップリペアサービス........................................................106
アフターサービスについて ................................................................................. 107
6
本書の構成
本書は、次の章で構成されています。
1 準備 ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
お買い上げ後、写真を撮るまでの準備操作について説明しています。必ずお
読みになり、撮影をはじめる前に、操作を行なってください。
2 クイックスタート –––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
一番簡単な撮影方法と再生方法を説明しています。すぐに撮影・再生をした
いときは、この操作方法をご利用ください。
3 機能共通操作 –––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
各ボタンの機能、メニューの使い方など、各機能に共通する操作について説
明しています。詳しい内容は、「撮影」「再生・消去」「設定」の各章をご覧
ください。
4 撮影 ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
撮影モードを切り替えるバーチャルモードダイヤルの設定方法や撮影シー
ンに合わせて選択するピクチャーモード、さまざまな撮影の方法など、撮影
に関する機能の設定方法について説明しています。
5 再生・消去 –––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
再生の方法や消去のしかたを説明しています。
6 画像の編集・設定 –––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
撮影した画像の編集方法やカメラに関する機能の設定方法について説明し
ます。
7 付録 ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
困ったときの対処のしかたや、別売品の案内をしています。
1
2
3
4
5
6
7
操作説明中で使用されている表記の意味は次のようになっています。
1
e,H,A,B,J,
L,I,C,D,E,
C,F
関連する操作の説明が記述されているページを記載しています。
知っておくと便利な情報などを記載しています。
操作上の注意事項などを記載しています。
項目の最初に表示されたアイコンは、その機能が使える撮影モード
です。
例)
シャープネスを設定する
eHABJLICDEF
7
主な同梱品の確認
本体
Optio 30
USBケーブル
I-USB6(※)
使用説明書
(PC接続編)
(※)の製品は、別売アクセサリーとしてもご用意しております。
その他の別売アクセサリーについては、「別売アクセサリー一覧」(p.106) をご
覧ください。
ストラップ
O-ST18(※)
単3アルカリ電池(2本) 使用説明書
保証書
ソフトウェア
(CD-ROM)S-SW18
(本書)
8
各部の名称
前面
背面
シャッターボタン
電源スイッチ
セルフタイマーランプ
ストロボ
DC入力端子
USB端子
レンズ
ファインダーランプ(赤ランプ)
ファインダー
ストラップ取り付け部
液晶モニタ
電池/カードカバー
三脚ネジ穴
9
操作部の名称
)/iボタン
ズーム/f/y ボタン
b/Zボタン
OKボタン
十字キー(2345)
Q再生ボタン
MENUボタン
ガイド表示について
操作中は液晶モニタにボタン操作のガイドが表示されます。
ガイド表示では、ボタンは次のように表されます。
十字キー(2)
十字キー(3)
十字キー(4)
十字キー(5)
MENUボタン Zボタン
Q再生ボタン
2
3
4
5
MENU
Q
ズーム/f/yボタン
デジタルズーム時
トリミング指定時
iボタン
OKボタン
y
OK
10
準備
ストラップを取り付ける
ストラップの細いひもを、ストラップ取り付け部に通して取り付けま
す。
1
準
備
11
電源を準備する
1
準
備
電池/カードカバー
1
(単3電池の場合)
22
(CR-V3の場合)
電池をセットする
カメラに電池をセットします。電池はCR-V3を1本か、単3 リチウム電
池、単3ニッケル水素電池、単3アルカリ電池のいずれか2本を使用しま
す。
1 電池/カードカバーを矢印の方向にずらして、引き上げる
2 電池の向きを電池室内の+-表示に合わせて、挿入する
3 電池/カードカバーを閉めて、水平方向に押し込む
長時間ご使用になるときは、AC アダプタキットK-AC5J(別売)をご使
用ください(p.14)。
• CR-V3、単3リチウム電池、単3アルカリ電池は充電式ではありません。
• 電源スイッチがオンのときは、電池カバーを開けたり、電池を取り出
したりしないでください。
• 長い間使わないときは、電池を取り出しておいてください。長期間入
れたままにしておくと、電池が液もれをすることがあります。
• 長時間電池を取り外して、新しく電池を入れたときに日時がリセット
されていたら、「日時を設定する」(p.19)の手順に従って、設定しな
おしてください。
• 電池は正しく入れてください。間違った向きに入れると、故障の原因
になります。
12
撮影可能枚数と再生時間(25°C・電池交換時)
撮影(ストロボ使用率50%) 再生
撮影枚数 再生時間
CR-V3
ニッケル水素 約420 枚 ニッケル水素 約340分
単3アルカリ 約140 枚単3アルカリ 約240分
約600 枚
CR-V3
約520分
• この数値は、当社の測定条件によるものです。撮影モード、撮影状況により異
なります。
• 使用環境温度が下がると、電池の性能が低下します。寒冷地で使用す
る場合は、予備の電池を用意して、衣服の中で保温するなどしてご使
用ください。なお、一旦低下した電池の性能は、常温の環境で元に戻
ります。
• 単3アルカリ電池は特性上、低温ではカメラの性能を十分に発揮でき
ないことがあります。低温でご使用の場合は、CR-V3など他の電池の
ご使用をおすすめします。
• 海外旅行、寒冷地での撮影や写真をたくさん撮るときは、予備電池を
ご用意ください。
• 液晶モニタをオフにし、ファインダーを使って撮影すると、電池を長
持ちさせることができます。
電池の残量表示
液晶モニタに表示された*で、電池の残量を確認できます。
* (緑点灯) : 電池がまだ十分に残っています。
↓
, (緑点灯) : 少し減った状態です。
↓
; (黄点灯) : 残量が少なくなった状態です。
↓
% (赤点灯) : 残量がほとんどありません。
↓
「電池容量が
なくなりました」
: メッセージの表示後、電源オフとなります。
1
準
備
13
コンセントへ
1
準
備
ACアダプタを使用する
液晶モニタを長時間ご使用になるときや、パソコンと接続するときは、
ACアダプタキットK-AC5J(別売)のご使用をおすすめします。
1 ACアダプタのDC端子を、カメラのDC入力端子に接続する
2 ACコードをACアダプタに接続する
3 コンセントに電源プラグを差し込む
•ACアダプタを接続または外すときは、必ずカメラの電源が切れた状
態で行なってください。
• カメラやACアダプタ、AC コード端子、コンセントはしっかり差し込
んでください。カメラがSD メモリーカードにデータを記録、または
読み出している間に接続部が外れると、データが破壊されます。
•ACアダプタをご使用になるときは、ACアダプタキット K-AC5Jの使
用説明書をあわせてご覧ください。
•ACアダプタを接続して、カメラにセットされているニッケル水素電
池を充電することはできません。ニッケル水素電池の充電は、専用の
充電器をご利用ください。
14
SDメモリーカードをセットする/取り出す
SDメモリーカード
32
このカメラで使用できるカードは、SDメモリーカードです。撮影した
画像は、SDメモリーカードまたは内蔵メモリに記録されます。カード
をセットして撮影したとき(液晶モニタに? が表示されます)はカー
ドに、カードをセットしていないとき(液晶モニタに @ が表示されま
す)は内蔵メモリに記録されます。SDメモリーカードをセットすると
きや取り出すときは、必ず電源をオフにしてください。
2印
1
1 電池/カードカバーを矢印の方向にずらして、引き上げる
2 SDメモリーカードのラベル(2印のある)面を液晶モニタ
側に向け、カチッと音がするまで押し込む
3 電池/カードカバーを閉めて、水平方向に押し込む
カードを取り出すときは、カードを矢印の方向に押し込んでくださ
い。カードが少し飛び出すので、カードを引き抜いて取り出してくだ
さい。
1
準
備
15
データバックアップのおすすめ
内蔵メモリに記憶したデータは、まれに読み出しができなくなることがあります。大切な
データはパソコンなどを利用して、内蔵メモリとは別の場所に保存しておくことをおすす
めします。
1
SDメモリーカード使用上の注意
準
• 電池/カードカバーを開けるときは、必ず電源を切った状態で行って
備
ください。
•SDメモリーカードには、ライトプロテクトスイッチが付いています。
スイッチを「LOCK」側に切り替えると、新たにデータを記録、消去
またはカードのフォーマットをすることが禁止され、それまで保存し
たデータが保護されます。
• パソコンなど、このカメラ以外の機器でフォーマットした SD メモリーカードは使用で
きません。必ずカメラでフォーマットを行ってください。
• カメラ使用直後に SD メモリーカードを取り出すと、カードが熱くなっている場合があ
りますのでご注意ください。
•SDメモリーカードへのデータ記録中や、画像の再生中、または USB ケーブルでパソコ
ンと接続中には、カードを取り出したり電源を切ったりしないでください。データの破
損やカードの破損の原因となります。
•SDメモリーカードは、曲げたり強い衝撃を与えないでください。また、水に濡らした
り、高温になる場所に放置しないでください。
• 未使用または他のカメラで使用したカードは、必ずフォーマットしてからご使用くださ
い。フォーマットについては「カード/内蔵メモリをフォーマットする」(p.94)をご
覧ください。
•
SD
メモリーカードのフォーマット中には絶対にカードを取り出さないでください。カー
ドが破損して使用できなくなることがあります。
•SDメモリーカードに保存したデータは、以下の条件で消去される場合がありますので、
ご注意ください。消去されたデータについては、当社では一切の責任を負いませんので、
あらかじめご了承ください。
(1) 使用者がSDメモリーカードの取り扱いを誤ったとき
(2) SDメモリーカードを静電気や電気ノイズのある場所に置いたとき
(3) 長期間カードを使用しなかったとき
(4) SDメモリーカードにデータ記録中、またはデータ読み出し中にカードを取り出した
り、ACアダプタやバッテリーを抜いたとき
•
SD
メモリーカードには寿命があります。長期間使用しない場合は、保存したデータが読
めなくなることがあります。必要なデータは、パソコンなどへ定期的にバックアップを
取るようにしてください。
• 静電気や電気ノイズの発生しやすい場所での使用や、保管は避けてください。
• 急激な温度変化や、結露が発生する場所、直射日光のあたる場所での使用や保管は避け
てください。
• 動作確認済みのメモリーカードにつきましては、当社ホームページで確認いただくか、
お客様相談センターにお問い合わせください。
ライトプロテクト
スイッチ
16
電源をオン/オフする
電源スイッチ
Q再生ボタン
電源スイッチを押す
1
電源がオンになります。電源をオンにすると、レンズカバーが開き、
レンズが前に出ます。
もう一度電源スイッチを押すと、電源がオフになります。
カードチェックについて
電源をオンにすると、内蔵メモリを使用してい
る場合は、液晶モニタに
@が、SD
メモリーカー
ドがセットされている場合は、液晶モニタに
?
0
が表示されます。
またSDメモリーカードのライトプロテクトス
イッチがLOCK になっていると、Y が表示さ
2004/10/10
2004/10/10
11:20
11:20
れ、画像の記録はできません。
再生専用モード
Q再生ボタンを押しながら、電源をオンにすると、「再生専用モード」
で起動します。
1
準
備
•「再生専用モード」で起動させると、レンズは閉じたままで前に出て
きません。
•「再生専用モード」から「撮影モード」へ切り替えるには、一旦電源
をオフにしてから、もう一度オンにしてください。
静止画を再生する1p.72
17
初期設定をする
1
電源スイッチ
準
備
十字キー
OKボタン
カメラの電源を入れたときに、以下のような画面が表示されたら、参
照先の手順に従って初期設定をしてください。
[Initial Setting(初期設定)の画面が表示された場合]
1p.18~19「言語を設定する」「日時を設定する」
[液晶モニタの右下に表示された日時が、現在の時刻と異なる場合]
1p.95「日付の表示スタイル/日付/時刻を変更する」、
p.19「日時を設定する」
上記のような画面が表示されない場合は、初期設定をする必要はあり
ません。
言語を設定する
使用する言語を日本語に設定します。
1 十字キー(2345)を押して、「日
本語」を選ぶ
2 OKボタンを押す
日時を設定する画面が表示されます。
ܢ୭
Language/
࡞ࢊ
English
Français
Deutsch
Español ུࢊ
Italiano
MENU
࿗ ࠨ
ಎ้ᵿ
ಎ۰ఘ
OK
18
日時を設定する
日付の表示スタイルと現在の日付/時刻を設定します。
1 十字キー(23)を押して、日付の
表示スタイルを設定する
শ୭
ນাΑΗͼσȇාİİ
2004
MENU
࿗ ࠨ
/
:
00 00
1
24h
準
0101
/
OK
備
2 十字キー(5)を押す
「24h」の上下に23が表示されます。
শ୭
ນাΑΗͼσ
MENU
ȇාİİ
01
2004
//
:
00 00
࿗ ࠨ
24h
01
OK
3 十字キー(23)を押して、24h(24時間表示)または12h
(12時間表示)を設定する
4 十字キー(5)を押す
「西暦年」の上下に23が表示されます。
শ୭
ນাΑΗͼσ
MENU
ȇාİİ
01
2004
//
:
AM
12 00
࿗ ࠨ
12h
01
OK
5 十字キー(23)を押して、西暦年
を設定する
6 十字キー(5)を押す
「月」の上下に23 が表示されます。
শ୭
ນাΑΗͼσ
MENU
ȇාİİ
01
2004
//
:
AM
12 00
࿗ ࠨ
12h
01
OK
19
7 十字キー(23)で月を設定し、十
字キー(5)を押す
「日」の上下に23が表示されます。
1
準
শ୭
ນাΑΗͼσ
MENU
ȇාİİ
2004
//
:
12 00
࿗ ࠨ
備
8 手順7 を繰り返して、「日」「時」「分」を設定する
9 設定が終了したら、OKボタンを押す
撮影できる状態になります。メニュー操作で設定した場合はメニュー
画面に戻りますので、もう一度OKボタンを押してください。
• 設定終了後、時報などに合わせてOKボタンを押すと、0秒にセットさ
れます。
• 初期設定の途中で MENU ボタンを押すと、それまで設定した内容が
キャンセルされますが、撮影することはできます。この場合は、次回
電源を入れたときに再度、初期設定を行う画面が表示されます。
• ここで設定した内容は、設定後メニュー操作で変更することができま
す。メニューの呼び出し方は「日付の表示スタイル/日付/時刻を変
更する」(p.95)をご覧ください。
記録サイズと画質を設定する
画像の用途に応じて、画像の記録サイズと画質を設定します。
記録サイズの数値や画質の★の数は、多くなるほどプリントした時に
鮮明な画像が得られますが、画像の容量が増えるので撮影できる枚数
は少なくなります。
12h
0103
AM
OK
設定は、「A撮影機能」メニューで行います。
操作方法は、「FULL メニューの基本操作」(p.31)と「記録サイズを選
択する」(p.41)、「画質を選択する」(p.42)をご覧ください。
20
選べる記録サイズと適した用途
2048×1536 A4サイズでの印刷などに適しています。
1600×1200 A5サイズでの印刷などに適しています。
1024×7680 はがきサイズでの印刷などに適しています。
640×480 電子メールへの添付やホームページ作成用に適しています。
初期設定では、2048×1536が選択されています。
選べる画質と適した用途
C
S.ファイン
D
ファイン
E
エコノミー
初期設定では、★★★が選択されています。
圧縮率が最も低く、A4 サイズなど大きな写真のプリント
などに適しています。
圧縮率が標準で、写真のプリントおよびパソコンの画面で
画像を見るときに適しています。
圧縮率が最も高く、電子メールへの添付やホームページ作
成用に適しています。
記録サイズ/画質と撮影可能枚数の目安
画質
S.
記録サイズ
2048×1536
1600×1200
1024×7680
640× 480
• 表の数値は、内蔵メモリ(16MB)を使用した場合の枚数です。
• この数値は、当社で設定した標準撮影条件によるもので、被写体、撮影状況、撮影
モード、使用するSDメモリーカードなどにより変わります。
ファイン/
C
71319
12 20 28
25 46 58
54 84 103
ファイン/Dエコノミー/
E
動画
(320×240) 動画(160× 120)
42
秒
155
秒
SIMPLEメニューでの選択
このカメラには、通常の撮影メニュー(FULLメニュー)の他に、よく
使う機能を簡単に設定できるSIMPLEメニューがあります。SIMPLEメ
ニューでは、記録サイズと画質を組み合わせて「画像設定」として設
定します。
SIMPLEメニューの基本操作1p.29
1
準
備
21
クイックスタート
静止画を撮影する
ファインダーランプ(赤)
電源スイッチ
シャッターボタン
2
ズーム/f/y ボタン
ク
イ
ッ
ク
ス
タ
液晶モニタ
|
簡単に静止画を撮影します。初期設定では、ストロボは明るさに応じ
ト
て自動的に発光します。
1 電源スイッチを押す
電源がオンになります。
2 液晶モニタを見る
液晶モニタの中央のフォーカスフレームの
中が、自動でピントが合う範囲です。ズー
ムボタンを押すと被写体の大きさが変わり
ます。
x
:被写体が大きく写ります。
:被写体が小さく写ります。
w
フォーカスフレーム
100
2004/10/10
2004/10/10
11:20
11:20
ファインダーをのぞいて、被写体の大きさを確認することができま
す。
3 シャッターボタンを半押しする
ピントが合うと、液晶モニタのフォーカスフレームが緑色に変わりま
す。
4 シャッターボタンを押す
撮影した画像が液晶モニタに 1.5秒間表示(クイックビュー)されま
す。撮影した画像はSDメモリーカードまたは内蔵メモリに保存され
ます(保存中はファインダーランプがゆっくり点滅します)。
22
シャッターボタンの押しかた
シャッターボタンは「半押し」と「全押し」の2段階になっています。
半押し
シャッターボタンを軽く押すと(半押し)、ピント位置、露出、ホワイ
トバランスがロックされます。液晶モニタやファインダーランプは次
のような情報を表します。
1.フォーカスフレーム
ピントが合うと枠が緑色に点灯します。ピントが合わないと、枠が赤
色に点灯します。
2.ファインダーランプ
ストロボの充電が完了すると、ファインダーランプ(赤)が点灯しま
す。ファインダーランプが点滅している時は、ストロボの充電中です。
ストロボの充電中や画像の記録中は撮影できません。
全押し
シャッターボタンを下まで押すと(全押し)、撮影されます。
[ピント合わせの苦手な条件]
写したいものが下の例のような条件にある場合は、ピントが合わない
ことがあります。こんなときは一旦撮りたいものと同じ距離にあるも
のにピントを固定(シャッターボタン半押し)したまま、構図を撮りた
い位置に戻してシャッターを切ります。
• 青空や白壁など極端にコントラストが低いもの
• 暗い場所、あるいは真っ黒なものなど、光の反射しにくい条件
• 細かい模様の場合
• 非常に速い速度で移動しているもの
• 遠近のものが同時に存在する場合
• 反射の強い光、強い逆光(周辺が特に明るい場合)
2
ク
イ
ッ
ク
ス
タ
|
ト
クイックビュー
撮影直後に画像が表示される「クイックビュー」は1.5 秒間表示されま
す。クイックビュー表示中にiボタンを押すと、「消去」メニューが表
示されます。「消去」を選び、OKボタンを押すとその画像を消去するこ
とができます。
23
クイックスタート
静止画を再生する
2
ク
イ
ッ
ク
ス
タ
|
ト
画像を再生する
静止画を再生します。
1 撮影後にQ再生ボタンを押す
撮影した画像が液晶モニタに表示されま
す。
前後の見たい画像を再生する
静止画を前後に一枚ずつ送って再生します。
1 撮影後にQ再生ボタンを押す
撮影した画像が液晶モニタに表示されます。
2 十字キー(45)を押す
iボタン
十字キー
OKボタン
Q再生ボタン
100-0001
2004/10/10
2004/10/10
11:20
11:20
24
前の画像が表示されます。
次の画像が表示されます。
表示した画像を消去するには
画像表示中にi ボタンを押すと、消去画面
が表示されます。十字キー(2)を押して
「消去」を選び、OKボタンを押すとこの画
像を消去することができます。
シャッターボタンを半押しまたは全押しす
ると、撮影できる状態に戻ります。
΅λϋΓσ
MENU
࿗
࿗ ࠨ
• 再生画面に切り替えると「ファイルNo.」の数字の最も大きい画像が
最初に表示されます。
• 液晶モニタに表示された画像は、ズーム/f/y ボタンのx/y側を押
すことで拡大して見ることもできます。
• 動画は、1コマ目の画像が表示されます。
• 画像が保存されていないときは、「画像がありません」と表示されま
す。
拡大して再生する 1p.72
ファイルNo.
કݲ
ْ௨
ْ௨
100-020
OK
ࠨ
2
ク
イ
ッ
ク
ス
タ
|
ト
25
機能共通操作
ボタンの機能を使用する
3
機
能
共
撮影モード時
通
操
作
)ボタン
1
撮影方法を次のように切り替えます。
マクロモード(1p.38)、遠景モード(1p.38)
マニュアルフォーカス(1p.38)
ズームボタン
2
被写体の大きさを変えます。(1p.59)
bボタン
3
ストロボの発光方法を切り替えます。(1p.40)
十字キー(45)
4
露出補正をします。(1p.61)
十字キー(2)
5
セルフタイマー撮影、連続撮影を選びます。(1p.57, 58)
十字キー(3)
6
バーチャルモードダイヤルを表示して撮影モードを切り替えます。
(1p.35)
OKボタン
7
メニュー項目を決定します。
Q再生ボタン
8
再生モードに切り替えます。(1p.35)
MENUボタン
9
SIMPLE
メニューまたは「A撮影機能」のメニューを表示します。(1p.33
1
2
3
4
、、
7
8
9
5 6
)
26
1
2
3
4
5
、
6
7
8
再生モード時
iボタン
1
画像を消去します。(1p.78)
ズーム/f/yボタン
2
通常再生時にy を押すと、液晶モニタに表示される画像の大きさを
変えることができます。(1p.72)
通常再生時にfを押すと、一度に9画像を表示します。(1p.74)
Zボタン
3
画像を消去できないようにします。(1p.80)
十字キー(45)
4
前後の見たい画像を表示します。(1p.24)
十字キー(2)
5
DPOFの設定を行います。(1p.81)
OKボタン
6
メニューで選択した機能を保存します。(1p.29、p.31)
拡大再生時、9画像表示時にOKボタンを押すと、通常再生の画面に切
り替わります。(1p.72、74)
Q再生ボタン
7
撮影モードに切り替えます。
MENUボタン
8
SIMPLEメニューまたは「Q 再生機能」のメニューを表示します。
(1p.29、p.33)
3
機
能
共
通
操
作
27
MENUを設定する
MENU ボタンを押すと、液晶モニタにメニューが表示されます。メ
ニューを使用して、機能の設定や設定した内容をメモリ(保存)した
り、カメラの設定を変更することができます。
メニューには、よく使う機能を簡単に設定できるSIMPLEメニューと、
すべての機能を設定できる FULL メニューの 2 種類があります。本書で
は、メニュー操作の説明にFULLメニュー画面を使用しています。
3
メニューの表示方法
機
1 撮影モードまたは再生モードで
能
共
通
操
作
MENUボタンを押す
初期設定では、SIMPLEメニュー画面が表
示されます。
2 ズーム/f/yボタンを押す
FULLメニュー画面が表示されます。
再度ズーム/f/y ボタンを押すと、SIMPLE
メニュー画面に戻ります。
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ΟΐΗσΒȜθ
ܱͼΒ
ْৗȁȁȁ୭
MENU
࿗
SIMPLEメニュー
גܥෝ
ܱͼΒ
ْৗ
γχͼΠΨρϋΑ
AF
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௶༷
MENU
࿗ ࠨ
FULLメニュー
2048x1536
ג
SIMPLE
ϋ
2048x1536
AWB
ζσΙ
FULL
OK
ࠨ
OK
28
メニューの表示状態は、カメラの電源をオフにしても保存されます。
FULLメニューを表示した状態で、カメラの電源をオフにすると、次回
は初めからFULLメニューが表示されます。
FULLメニューからSIMPLE メニューに切り替えると、SIMPLEメニュー
にない項目の設定値は、初期値に戻ります。